JPH09209980A - 消音器付電動エアポンプ - Google Patents

消音器付電動エアポンプ

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JPH09209980A
JPH09209980A JP1644296A JP1644296A JPH09209980A JP H09209980 A JPH09209980 A JP H09209980A JP 1644296 A JP1644296 A JP 1644296A JP 1644296 A JP1644296 A JP 1644296A JP H09209980 A JPH09209980 A JP H09209980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air pump
expansion chamber
silencer
noise
suction port
Prior art date
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Pending
Application number
JP1644296A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Yamada
知司 山田
Yoriaki Ando
順明 安藤
Mitsuo Inagaki
稲垣  光夫
Kazunori Matsui
計憲 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
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Publication of JPH09209980A publication Critical patent/JPH09209980A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアポンプ本体と一体化が可能な程度の体格
で、広い周波数帯の騒音を消音できる消音器を一体的に
装備した低騒音の消音器付電動エアポンプを提供する。 【解決手段】 エアポンプのフィン4を回転させるモー
タ5を一体的に組み合わせて構成した電動エアポンプに
おいて、吸入ポート1とエアポンプのポンプカバー2と
の間に、吸入ポート1の同軸外周上かつ円環状に配した
拡張室3からなる共鳴器を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消音器を有する電動
のエアポンプに関するものであり、特に多数のフィンを
持つ電動エアポンプの騒音低減に有効なものである。
【0002】
【従来の技術】多数のフィンが高速で回転する電動エア
ポンプでは、フィンの回転に同期して発生する不快な高
周波騒音を適当な手段で低減する必要がある。しかし、
従来は広いスペースと高いコストを伴って図7のように
吸音材を付加した消音器を本体とは別体に配管したり、
レゾネータのようにヘルムホルツ型の共鳴式消音器を本
体とは別体に配管中に設ける手段のものはあるが、エア
ポンプ本体と一体化が可能な程度の小型消音器で、広い
周波数帯の騒音を消音できるものは見当たらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、エア
ポンプとは別体の共鳴式消音器が多数必要になり、搭載
性が悪い。また、十分な騒音低減には相当量の吸音材が
必要となりコストや体格が増大するなどの不具合があっ
た。本発明はエアポンプ本体と一体化が可能な程度の体
格で、広い周波数帯の騒音を消音できる消音器を一体的
に装備した低騒音の消音器付電動エアポンプを提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明は
前記目的を達成するために請求項1に示すような技術的
手段を採用する。 この構成によれば、吸入ポートとポ
ンプカバーとの間に、共鳴器を吸入ポートの同軸外周上
に、円環状に配して拡張室を形成しているので、エアポ
ンプ本体と一体化が可能な程度に小型化できる。また、
ポンプのフィンから発生した騒音はポンプカバー内を伝
搬して拡張室に入り、拡張室に入った音は拡張室内に分
散し、半径方向の気柱共鳴を生じる。そして、吸入ポー
ト付近での音圧は0となり、吸入ポートから放射される
騒音が消音される。また、半径方向の気柱共鳴が円環状
に配された拡張室全体で生じるために、拡張室内の音響
インピーダンスにばらつきが生じ、吸入ポートの一部に
ブランチを設置した従来の消音器よりも広範囲の周波数
域で消音できる。
【0005】この結果、エアポンプ本体と一体化が可能
な程度の体格で、広い周波数帯の騒音を消音できる消音
器を一体的に装備した低騒音の消音器付電動エアポンプ
を提供できるという効果がある。また、請求項2に記載
の構成によれば、拡張室を吸入ポートの同軸外周上かつ
円環状に配するに当たってスペース的な制約がある場合
に、スペース的な制約を解消して小型の消音器付電動エ
アポンプを提供できるという効果がある。
【0006】また、請求項3に記載の構成による場合に
も、消音器の取り付けにスペース的な制約がある場合
に、スペース的な制約を解消して小型の消音器付電動エ
アポンプを提供できるという効果がある。また、請求項
4に記載の構成によれば、少ない吸音材で騒音を更に広
帯域にわたって消音できる。
【0007】また、請求項5に記載の構成によれば、拡
張室の半径方向、つまり高さH方向において気柱共鳴が
生じ易くなり、従来のブランチ型の消音器ではfhの周
波数しか低減できなかった騒音を広い周波数範囲で低減
することが可能となるという効果がある。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態で
あり、(A)はウエスコポンプのフィンの回転軸に沿う
断面構成図、(B)は(A)の中の矢印Cから見た消音
器の側面図である。第1の実施形態に用いる消音器は図
1に示すように、電動エアポンプに空気を導入する、中
心軸がポンプのインペラ6の中心軸と平行でモータ5の
側部に設けられた吸入ポート1、吸入ポート1とポンプ
カバー2の間に配された高さH、長さLのフランジ構造
を吸入ポート1の外周上に持つ拡張室3からなる。ま
た、拡張室3は切断線D−Dにて分解可能であり、ポン
プカバー2の側面に接着もしくはクリップなどの取り付
け手段により結合される。空気は吸入ポート1から吸入
され、拡張室3を通ってインペラ6のフィン4によって
加圧され、排出ポート7から加圧された空気が流出す
る。
【0009】前記構成において、拡張室の高さHは、最
も低減が必要な騒音周波数fhが、fh=c/(4・
H)(cは音速)となるようにし、拡張室3の長さLは
拡張室の半径方向、つまり高さH方向において気柱共鳴
の生じ易い、実験的に求めた値として、L=1.2・H
となるようにすることで、従来のブランチ型の消音器で
はfhの周波数しか低減できなかった騒音を広い周波数
範囲で低減することが可能となる。拡張室3の長さLは
平面波理論の限界周波数の条件である拡張室3の直径の
0.4倍以下ならば、任意に設定できる。この時、Lが
1.2・H以上ならばfhは低周波側にシフトし、以下
ならば高周波側にシフトする。
【0010】作用を説明すると、図1において、吸入ポ
ート1から吸入された空気の流れが、ポンプ部と一体的
に組み合わせて構成されたモータ5によって駆動される
ポンプ部でフィン4により不連続にされた時に気流音を
発生する。ポンプから発生する騒音の周波数fは、f=
フィン枚数×ポンプ回転数(rpm)/60で決定す
る。通常の電動エアポンプはバッテリーの直流電源にて
駆動され、バッテリーが13V付近でのポンプ作動音の
成分が、最も出現率が高く、つまり最も低減したい騒音
周波数fhであり、この周波数fhを低減できるように
拡張室3の高さHを決める。
【0011】気流音は吸入ポート1へ逆流して放射され
るが、ポンプのフィン4から発生した騒音は、ポンプカ
バー2内を伝搬して、吸入ポート1とポンプカバー2の
間に設けた拡張室3に入る。拡張室3に入った音は拡張
室3内に分散し、図2に示す様に半径方向の気柱共鳴を
生ずる。図2中のB点では音圧は0となり、その結果、
吸入ポート1から放射される騒音が消音される。また、
半径方向の気柱共鳴が円環状に配された拡張室3全体で
生じるために、拡張室3内の音響インピーダンスにばら
つきが生じ、吸入ポート1の一部にブランチを設置した
従来の消音器よりも広範囲の周波数域で消音できる。
【0012】図6に本発明の第1の実施形態による消音
器の消音効果の実験値を示す。図6において横軸は音の
周波数であり、縦軸は消音効果を各々示す。消音効果は
最も低減したい騒音周波数fhがピークとなっており、
その他の周波数においても広い騒音周波数にわたって消
音効果が高いことがわかる。もちろん、図3に示す第2
の実施形態の様に、拡張室3の内部スペースに余裕があ
るときは、グラスウールや発泡繊維、吸音スポンジなど
の吸音材を円環状に配置して組み合わせることで、より
高周波数帯域の騒音を低減することができる。
【0013】また、図4に示す第3の実施形態のよう
に、拡張室3の中心と吸入ポート1の中心を偏心させる
ことで、高さHの違う共鳴器を組み合わせたのと同様の
効果を得ることができる。更に、図5に示す第4の実施
形態のように拡張室3を楕円形状にしても同様の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であり、(A)はポン
プのフィンの回転軸に沿う断面構成図、(B)は(A)
の中の矢印Cから見た消音器の側面図である。
【図2】第1の実施形態の消音器の拡張室3内における
半径方向の気柱共鳴の状態の説明図である。
【図3】第2の実施形態の消音器の構成を示す断面図で
ある。
【図4】第3の実施形態の消音器の構成を示す断面図に
拡張室3における半径方向の気柱共鳴の状態を書き加え
た説明図である。
【図5】第4の実施形態の消音器の構成を示す正面図で
ある。
【図6】本発明の第1の実施形態による消音器の消音効
果の実験値を示すグラフである。
【図7】従来の吸音材を用いた消音器の断面構成図であ
る。
【符号の説明】
1 吸入ポート 2 ポンプカバー 3 拡張室 4 フィン 5 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 光夫 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 松井 計憲 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアポンプのフィンを回転させるモータ
    をエアポンプ本体と一体的に組み合わせて構成した電動
    エアポンプにおいて、吸入ポートと前記エアポンプのポ
    ンプカバーとの間に、前記吸入ポートの同軸外周上かつ
    円環状に配した拡張室からなる共鳴器を設けたことを特
    徴とする消音器付電動エアポンプ。
  2. 【請求項2】 前記拡張室を楕円形状に構成したことを
    特徴とする請求項1に記載の消音器付電動エアポンプ。
  3. 【請求項3】 前記拡張室の中心軸が前記吸入ポートの
    中心軸から偏心していることを特徴とする請求項1に記
    載の消音器付電動エアポンプ。
  4. 【請求項4】 前記拡張室の内面に吸音材を円環状に挿
    入したことを特徴とする請求項1に記載の消音器付電動
    エアポンプ。
  5. 【請求項5】 前記拡張室の高さHを、最も低減が必要
    な騒音周波数fhがfh=c/(4・H)(cは音速)
    となるようにし、前記拡張室の長さLをL=1.2Hと
    したことを特徴とする請求項1に記載の消音器付電動エ
    アポンプ。
JP1644296A 1996-02-01 1996-02-01 消音器付電動エアポンプ Pending JPH09209980A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107044449A (zh) * 2016-02-05 2017-08-15 纬创资通股份有限公司 噪音抑制装置及应用其的风扇模块

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107044449A (zh) * 2016-02-05 2017-08-15 纬创资通股份有限公司 噪音抑制装置及应用其的风扇模块
CN107044449B (zh) * 2016-02-05 2019-03-15 纬创资通股份有限公司 噪音抑制装置及应用其的风扇模块

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Effective date: 20040622

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