JPH09209953A - 吐出弁構造 - Google Patents

吐出弁構造

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JPH09209953A
JPH09209953A JP4678696A JP4678696A JPH09209953A JP H09209953 A JPH09209953 A JP H09209953A JP 4678696 A JP4678696 A JP 4678696A JP 4678696 A JP4678696 A JP 4678696A JP H09209953 A JPH09209953 A JP H09209953A
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JP
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valve
holder
roll
insertion space
lift
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JP4678696A
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English (en)
Inventor
Shunji Muta
俊二 牟田
Susumu Makihira
進 牧平
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でロールバルブの回転を防止する
と共に、異常高圧からホルダの破損を防止する。 【解決手段】 ロールバルブの橋架部をホルダの突出部
が保持するように、ロールバルブの隣り合う一対のリフ
ト部の間から突出部を突出させ、さらに前記ロールバル
ブのリフト部がホルダのストッパ部側となるように前記
ロールバルブをホルダに装着して吐出弁を形成し、前記
ホルダの突出部を前記弁挿入空間に形成の嵌挿溝に挿入
することで吐出弁を弁挿入空間に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンプレッサ等
の吐出ポートに配される吐出弁の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンプレッサの吐出孔に配される
吐出弁としては、実開昭59−194588号公報に示
されるものがある。この吐出弁は、円弧状のレリース弁
と、その開度を規制するストッパとによって構成された
もので、具体的には、吐出流路となる取付孔とレリース
ポートの間に設けられた弁孔内に、上記レリースポート
を開閉する撓み変形自在は開閉片部及び切欠部を有する
レリース弁を嵌合したものである。しかしながら、この
吐出弁には、前記レリース弁とストッパとが、高圧の吐
出圧によって前記取付孔内で回転するという不具合があ
った。
【0003】また、上記不具合を解決するために、実開
平1−141387号公報においては、弁体及び弁体の
開度を規制するリテーナの回転を防ぐ手段として、スリ
ットが形成された弁体と、長溝が形成されたリテーナ
と、固定用長溝が形成されたシリンダとを、ピンによっ
て結合することが開示されている。
【0004】さらに、実開平7−25291号公報にお
いて開示される吐出弁は、ロールバルブと、このロール
バルブの移動量を規制するストッパとによって構成され
るもので、弁挿入空間の端部に形成された取付凹部に、
ストッパと一体に突出形成された突片をねじ等により固
定して取付けられるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
1−141387号公報で示される引例においては、ス
リット、長溝及び固定用長溝の位置を整合してからピン
を挿入しなければならず、弁の装着に手間がかかると共
に、弁自体の構造が複雑となる不具合を有し、また、実
開平7−25291号公報で示す引例においては、ホル
ダの回転止め部にかかる荷重が大きく、特に液圧縮等に
よる異常高圧時にホルダが破損するという不具合があっ
た。
【0006】そこで、この発明は、簡単な構造でロール
バルブの回転を防止すると共に、異常高圧からホルダの
破損を防止することのできる吐出弁構造を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】したがって、請求項1記
載の発明は、シリンダに形成された弁挿入空間に挿入さ
れると共に、該弁挿入空間と連通する吐出ポートを開閉
するロールバルブと、このロールバルブのリフト量を規
制するホルダとによって構成される吐出弁において、前
記弁挿入空間に、前記吐出ポートと垂直をなす位置に軸
方向に延設される一対の嵌挿溝を形成し、前記ロールバ
ルブを、前記吐出ポートを開閉するために前記弁挿入空
間の内周面に沿って配されると共に、前記吐出ポートに
対応して軸方向に併設されるリフト部と、該リフト部の
一方の端部同士及び他方の端部同士を軸方向に連架する
一対の橋架部とによって構成すると共に、前記ホルダ
を、前記ロールバルブのリフト部の間から前記橋架部を
保持するように突出し、前記嵌挿溝に挿着される一対の
突出部と、この突出部が突出形成されると共に、前記弁
挿入空間の内周面に沿って前記吐出ポートから遠ざかる
方向に延設され、前記弁挿入空間の内周面と前記ロール
バルブの橋架部を介在させて対峙する一対の翼部と、前
記吐出ポートと対峙する位置に配され、前記ロールバル
ブの開弁時に前記ロールバルブのリフト部のリフト量を
制限するストッパ部と、前記一対の翼部と前記ストッパ
部とを連架する連架部とによって構成したことことにあ
る。
【0008】よって、請求項1記載の発明によれば、ロ
ールバルブの橋架部をホルダの突出部が保持するよう
に、ロールバルブの隣り合う一対のリフト部の間から突
出部を突出させ、さらに前記ロールバルブのリフト部が
ホルダのストッパ部側となるように前記ロールバルブを
ホルダに装着して吐出弁を形成し、前記ホルダの突出部
を前記弁挿入空間に形成の嵌挿溝に挿入することで前記
吐出弁を弁挿入空間に装着するようにしたことによっ
て、ロールバルブはホルダの突出部によってその回動が
防止されるものである。
【0009】さらに、ロールバルブの開弁時には、ロー
ルバルブのリフト部がホルダのストッパ部に当接するた
めに、ロールバルブのリフト量を制限することができ、
さらに、前記ホルダが前記弁挿入空間の軸方向に向かっ
て対称形となることから、前記ホルダのストッパ部に液
圧縮等の異常高圧がかかった場合に、この高圧による荷
重が連架部を介して均等にホルダの翼部に伝達され、弁
挿入空間の内周面に所定のクリアランスを有して配され
たホルダの翼部が、ロールバルブの挟持部を介して弁挿
入空間の内周面を均等に押圧するようになることから、
言い換えると高圧によってストッパ部にかかる荷重を分
圧することができるために、突出部と嵌挿溝との接合点
のみに集中して高圧による荷重がかかることを防止する
ことができ、ホルダの破損を防止することができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、シリンダに
形成された弁挿入空間に挿入されると共に、該弁挿入空
間と連通する吐出ポートを開閉するロールバルブと、こ
のロールバルブのリフト量を規制するホルダとによって
構成される吐出弁において、前記弁挿入空間に、前記吐
出ポートと垂直をなす位置に軸方向に延設される一対の
嵌挿溝、及びこの一対の嵌挿溝から前記吐出ポートにか
けて所定の幅のバルブ変形用空間を形成し、前記ロール
バルブを、前記吐出ポートを開閉するために前記弁挿入
空間の内周面に沿って配されると共に、前記吐出ポート
に対応して軸方向に併設されるリフト部と、該リフト部
の一方の端部同士及び他方の端部同士を軸方向に連架す
る一対の橋架部とによって構成すると共に、前記ホルダ
を、前記ロールバルブのリフト部の間から前記橋架部を
保持するように突出し、前記嵌挿溝に挿着される一対の
突出部と、この突出部が突出形成されると共に、前記弁
挿入空間の内周面に沿って前記吐出ポートから遠ざかる
方向に延設され、前記弁挿入空間の内周面との間に前記
ロールバルブの橋架部を所定のクリアランスを介して挟
持する一対の翼部と、前記吐出ポートと対峙する位置に
配され、前記ロールバルブの開弁時に前記ロールバルブ
のリフト部のリフト量を制限するストッパ部と、前記一
対の翼部と前記ストッパ部とを連架する連架部とによっ
て構成し、さらに、前記ホルダは、このホルダの前記翼
部及び突出部を径方向に付勢する付勢手段を具備したこ
とにある。
【0011】これによって請求項2記載の発明によれ
ば、前述の発明と同様に、ロールバルブの橋架部をホル
ダの突出部が保持するように、ロールバルブの隣り合う
一対のリフト部の間から突出部を突出させ、さらに前記
ロールバルブのリフト部がホルダのストッパ部側となる
ように前記ロールバルブをホルダに装着して吐出弁を形
成し、前記ホルダの突出部を前記弁挿入空間に形成の嵌
挿溝に挿入することによって吐出弁を弁挿入空間に装着
するため、ロールバルブはホルダの突出部によって回動
が防止され、さらに、この発明によればホルダに具備さ
れた付勢手段によってホルダの翼部及び突出部が径方向
に付勢されるために、翼部が弁挿入空間の内周面にロー
ルバルブの橋架部を押圧し、ロールバルブの回動を防止
するものである。
【0012】また、前述の発明の同様に、ロールバルブ
の開弁時には、ロールバルブのリフト部がホルダのスト
ッパ部に当接するために、ロールバルブのリフト量を制
限することができるものであり、また液圧縮等の異常高
圧がかかった場合には、ストッパ部にかかる高圧が均等
にホルダの翼部に伝達され、弁挿入空間の内周面にロー
ルバルブの橋架部を介して当接するホルダの翼部が、弁
挿入空間の内周面に均等に押圧されることから、突出部
と嵌挿溝との接合点のみに集中して高圧がかかることを
防止することができるので、ホルダの破損を防止するこ
とができる。
【0013】さらに、この発明によれば、前記付勢手段
を、前記ホルダの連架部内に配されるスプリングピンと
したこと(請求項3)によって、このスプリングピンを
連架部内の挿着するだけで、前記翼部及び突出部を径方
向に付勢することができるため、簡単な構造で上記作用
を得ることができるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
【0015】図1及び図2において、先ず、吐出弁25
が取付られるベーン型のコンプレッサ1について説明す
る。このコンプレッサ1は、略楕円形状の内面が形成さ
れたシリンダブロック2を有し、このシリンダブロック
2の一方の側には、フロントヘッド3が固装され、他方
の側にはリアサイドブロック12とリアヘッド4とがそ
れぞれ固装される。さらにシリンダブロック2内にはロ
ータ5が配される。このロータ5は、フロントヘッド3
及びリアヘッド4に軸受20にて軸支された駆動軸6に
固着されると共に、前記シリンダブロック2内の対称な
位置に2つの空間7を画成している。
【0016】このロータ5には、その略径方向に複数
(この実施の形態においては5つ)のベーン溝8が形成
され、これらのベーン溝8にはベーン9がそれぞれ摺動
自在に挿入され、さらにこれらのベーン9は、前記ベー
ン溝8に供給される高圧圧力によって外方に付勢される
ものである。これによって、ロータ5の回転に伴って前
記ベーン9の先端は前記シリンダブロック2の内面に当
接して移動し、前記シリンダブロック2、ロータ5、フ
ロントヘッド3及びリアサイドブロック12及び隣合う
ベーン9とによって画成される圧縮室10は、ロータの
回転に伴って移動しながらその容積が変化し、吸入と圧
縮が行なわれるものである。
【0017】前記フロントヘッド3にはシリンダブロッ
ク2との間に低圧空間14が形成され、この低圧空間1
4は図示しない吸入孔と連通され、さらに図示しない吸
入ポートを介して前記空間7に連通している。この吸入
ポートは、ロータ5の回転方向に対して前記空間7が徐
々に拡大するシリンダブロック2内面の短径部付近に開
口するもので、低圧空間14に導かれた被圧縮物(例え
ば、冷媒)は、圧縮室10の拡大に伴って前記吸入ポー
トを介して圧縮室10内に流れ込むものである。
【0018】これに対して、リアヘッド4には、リアサ
イドブロック12及びシリンダブロック2との間に高圧
室17が形成され、この高圧室17は吐出孔18と連通
すると共に、一方ではシリンダブロック2に形成された
下記する弁挿入空間23と連通するものである。
【0019】シリンダブロック2内には、該シリンダブ
ロック2の軸方向に弁挿入空間23が形成されていると
共に、前記圧縮室10と弁挿入空間23とを連通する吐
出ポート24が形成されている。これら弁挿入空間23
及び吐出ポート24は、シリンダブロック2の対抗する
位置に形成され、ロータ5の回転方向に対して空間が徐
々に縮小するシリンダ2内面の短径部付近で前記空間7
に開口している。また、この弁挿入空間23の内周面の
前記吐出ポート24と垂直をなす位置には、弁挿入空間
23の軸方向に一対の嵌挿溝27が延出形成されてい
る。
【0020】この弁挿入空間23に挿着される吐出弁2
5は、図3及び図4(a),(b)に示されるようにロ
ールバルブ30とホルダ40とによって構成されてい
る。このロールバルブ30は、バネ鋼、鋼、合成樹脂等
の弾性部材によって形成されるもので、前記吐出ポート
24を開閉するために前記弁挿入空間23の内周面に沿
って配されると共に、前記吐出ポート24に対応して軸
方向に併設されるリフト部32と、該リフト部32の一
方の端部同士及び他方の端部同士を軸方向に連架する一
対の橋架部31とによって構成されるものである。尚、
このロールバルブ30の婉曲部の径は、前記弁挿入空間
23の径よりも大きく形成されているので、ロールバル
ブ30を弁挿入空間23内の挿着した場合には、弁挿入
空間23内において外方へ復元力が働くために、弁挿入
空間23の内面に張りつくようになり、吐出ポート24
を塞ぐものである。
【0021】また、ホルダ40は、合成樹脂、金属等の
固体により円筒状に形成されたもので、前記ロールバル
ブ30のリフト部32の間から前記橋架部31を保持す
るように突出し、前記嵌挿溝27に挿着される一対の突
出部41と、この突出部41が突出形成されると共に、
前記弁挿入空間23の内周面に沿って前記吐出ポート2
4から遠ざかる方向に延設され、前記弁挿入空間23の
内周面との間に前記ロールバルブ30の橋架部31を所
定のクリアランスを介して挟持する一対の翼部42と、
前記吐出ポート24と対峙する位置に配され、前記ロー
ルバルブ30の開弁時に前記ロールバルブ30のリフト
部32のリフト量を制限するストッパ部43と、前記一
対の翼部42と前記ストッパ部43とを連架する連架部
44とによって構成されるものである。
【0022】また、ホルダ40の突出部41の先端間の
距離は、前記弁挿入空間23の嵌挿溝27の端部間の距
離よりも大きく形成されているので、ホルダ40の挿着
時には前記連架部44を中央方向に摘んで前記嵌挿溝2
の端部間よりも狭くして挿着する必要があるが、挿着後
には径方向外方に向けて復元力が働くため、前記突出部
41は嵌挿溝27内に保持されるものである。
【0023】これによって、ホルダ40の突出部41が
前記ロールバルブ30の橋架部31を保持するように前
記リフト部32の間から突出し、前記リフト部32がホ
ルダ40のストッパ部43側となるように、ロールバル
ブ30をホルダ40に装着して吐出弁25を形成し、さ
らに前記突出部41が前記弁挿入空間23に形成の嵌挿
孔27に挿入することによって、吐出弁25を弁挿入空
間23に挿着することができるものである。これによっ
て、ホルダ40、ロールバルブ30及び吐出弁25は、
弁挿入空間23の軸方向に向かって対称形となるもので
ある。
【0024】さらに、弁挿入空間23に装着された吐出
弁25を詳細に説明すると、図5で示すように、弁挿入
空間23の軸方向に向かって略M字状であるホルダ40
は、両端外方へ突出する突出部41が弁挿入空間23の
内周面に形成された嵌挿溝27に挿着されており、この
突出部41から弁挿入空間23の内周面に沿って該内周
面と所定のクリアランスを有して吐出ポート24から遠
ざかる方向に延設される一対の翼部42を有する。ま
た、前記ホルダ40には、前記翼部42から吐出ポート
24側へ延出する一対の連架部44が形成され、その連
架部44は、前記吐出ポート24と対峙する所定の位置
に配されるストッパ部43に結合している。以上、一対
の突出部41、一対の翼部42、一対の連架部44、ス
トッパ部43は、一枚のプレートをプレスにより屈曲し
て形成したものである。
【0025】前記ホルダ40の翼部42と弁挿入空間2
3の内周面との間には、ロールバルブ30の橋架部31
が位置するもので、ホルダ40の翼部42との間に若干
のクリアランスが形成されるものである。これによっ
て、吐出ポート24から図中破線で示す被圧縮物、例え
ば冷媒が所定の圧力に達すると前記ロールバルブ30の
リフト部32が押し上げられて、冷媒が弁挿入空間23
に吐出されるものである。この時リフト部32はホルダ
40のストッパ部43に当接することで、リフト量が制
限される。このリフト部32のリフト量は大きすぎると
吐出抵抗は小さくなるものの吐出弁25の応答性が悪く
なり、また反対に小さすぎると応答性は良くなるものの
吐出抵抗が大きくなるという欠点があるため、両方の条
件を満足させる位置にストッパ部43を配することによ
って、前記ロールバルブ30のリフト部32のリフト量
を制限するものである。
【0026】また、リフト時のリフト部32の撓みは、
ロールバルブ30の橋架部31が、前記ホルダ30の翼
部42と前記弁挿入空間23の内周面との間で自由であ
るため、前記弁挿入空間23の内周面に沿って前記ロー
ルバルブ30が移動できるために吸収されるものであ
る。
【0027】また、液圧縮等により吐出圧力が異常に高
い場合には、リフト部32を介してストッパ部43にか
かる荷重が大きくなる。この荷重は、前記連架部44を
介して両側に分力され、さらにこの連架部44が吐出ポ
ート24の吐出方向に付勢させることによって押圧され
るために前記翼部42はロールバルブ30の橋架部31
を介して弁挿入空間23の内周面に当接し、この面を押
圧することにある。これによって、異常高圧による荷重
は、突出部41と嵌挿溝27との当接部分のみにかから
ず、翼部42全体で受けることができるために、ホルダ
40の破損を防止することができるものである。
【0028】また、この吐出弁25においては、ロール
バルブ30がホルダ40に対して固定されていないため
に、吐出ポート24から吐出される吐出圧に対して変形
しやすいため吐出抵抗が小さくなり、コンプレッサの駆
動損失を低減することができるものである。
【0029】図6で示す吐出弁構造は、本発明の他の実
施の形態を示したものである。この吐出弁構造は、先
ず、前述した弁挿入空間23に、さらに前記一対の嵌挿
溝27から前記吐出ポート24にかけて所定の幅のバル
ブ変形用空間25を形成したものである。
【0030】また、前記ホルダ30の連架部44a内
に、付勢手段としてのスプリングピン50を挿着するも
のである。具体的には、連架部44aの略中央部分に前
記スプリングピン50が挿着され保持されるための屈曲
凹部44bを形成したものである。これによって、前記
連架部44aが外方へ開くようにスプリングピン50に
よって付勢されるために、前記連架部44aに連設され
る前記翼部42及び突出部41が弁挿入空間23の径方
向外方に付勢された状態となるものである。
【0031】これによって、ロールバルブ30の橋架部
31は、前記ホルダ40の翼部42と弁挿入空間23の
内周面との間に挟持固定されるもので、ロールバルブ3
0のリフト部32のリフト時にストッパ部43にかかる
荷重を常に連架部44aによって分力すると共に翼部4
2において広い範囲で受けるようにしたものである。
【0032】また、前記ロールバルブ30の橋架部31
を固定することによって生じるリフト部32のリフト時
の生じる撓みは、弁挿入空間23を形成するシリンダ2
を前記嵌挿溝27の吐出ポート側を所定の範囲切り欠く
ことによって形成されたバルブ変形用空間55によって
吸収されるものである。これによって、この実施の形態
においては、スプリングピン50を付加し、さらにバル
ブ変形用空間55を形成する必要があるものの、前記実
施の形態よりも確実に異常高圧による破損を防止するこ
とができるものである。尚、この実施の形態において、
前述の実施の形態と同一の箇所及び同一の作用を奏する
部分は同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ロールバルブの橋架部をホルダの突出部が保持するよう
に、ロールバルブの隣り合う一対のリフト部の間から突
出部を突出させ、さらに前記ロールバルブのリフト部が
ホルダのストッパ部側となるように前記ロールバルブを
ホルダに装着して吐出弁を形成し、この吐出弁を、前記
ホルダの突出部を前記弁挿入空間に形成の嵌挿溝に挿入
することで弁挿入空間に装着するようにしたことによっ
て、ロールバルブはホルダの突出部によってその回動を
防止することができる。
【0034】さらに、ロールバルブの開弁時には、ロー
ルバルブのリフト部がホルダのストッパ部に当接するた
めに、ロールバルブのリフト量を制限することができ、
さらに、前記ホルダが前記弁挿入空間の軸方向に向かっ
て対称形となることから、前記ホルダのストッパ部に液
圧縮等の異常高圧がかかった場合に、この高圧による荷
重が連架部を介して均等にホルダの翼部に伝達され、弁
挿入空間の内周面に所定のクリアランスを有して配され
たホルダの翼部が、ロールバルブの挟持部を介して弁挿
入空間の内周面を均等に押圧するようになることから、
広い範囲で荷重を受けることができるために、突出部と
嵌挿溝との接合点のみに集中して高圧による荷重がかか
ることを防止することができ、ホルダの破損を防止する
ことができる。
【0035】また、前記連架部に外方へ付勢する付勢手
段を設けたことによって、ホルダの翼部によって常に広
い範囲でリフト時の高圧による荷重を受けることができ
るために、さらにホルダの寿命を延ばすことができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る吐出弁を使用したベーン型コン
プレッサの断面図である。
【図2】この発明に係る吐出弁を使用したベーン型コン
プレッサのシリンダブロックの部分の横断面図である。
【図3】吐出弁を弁挿入空間に挿着する状態を説明する
ための斜視図である。
【図4】(a)はロールバルブの一例を示した斜視図で
あり、(b)はホルダの一例を示した斜視図である。
【図5】この発明による吐出弁の装着時の状態を示した
説明図である。
【図6】この発明による別の吐出弁の装着時の状態を示
した説明図である。
【符号の説明】
1 ベーン型コンプレッサ 23 弁挿入空間 24 吐出ポート 25 吐出弁 27 嵌挿溝 30 ロールバルブ 31 橋架部 32 リフト部 40 ホルダ 41 突出部 42 翼部 43 ストッパ部 44 連架部 50 スプリングピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダに形成された弁挿入空間に挿入
    されると共に、該弁挿入空間と連通する吐出ポートを開
    閉するロールバルブと、このロールバルブのリフト量を
    規制するホルダとによって構成される吐出弁において、 前記弁挿入空間に、前記吐出ポートと垂直をなす位置に
    軸方向に延設される一対の嵌挿溝を形成し、 前記ロールバルブを、 前記吐出ポートを開閉するために前記弁挿入空間の内周
    面に沿って配されると共に、前記吐出ポートに対応して
    軸方向に併設されるリフト部と、 該リフト部の一方の端部同士及び他方の端部同士を軸方
    向に連架する一対の橋架部とによって構成すると共に、 前記ホルダを、 前記ロールバルブのリフト部の間から前記橋架部を保持
    するように突出し、前記嵌挿溝に挿着される一対の突出
    部と、 この突出部が突出形成されると共に、前記弁挿入空間の
    内周面に沿って前記吐出ポートから遠ざかる方向に延設
    され、前記弁挿入空間の内周面と前記ロールバルブの橋
    架部を介在させて対峙する一対の翼部と、 前記吐出ポートと対峙する位置に配され、前記ロールバ
    ルブの開弁時に前記ロールバルブのリフト部のリフト量
    を制限するストッパ部と、 前記一対の翼部と前記ストッパ部とを連架する連架部と
    によって構成したことを特徴とする吐出弁構造。
  2. 【請求項2】 前記弁挿入空間に、さらに前記一対の嵌
    挿溝から前記吐出ポートにかけて所定の幅のバルブ変形
    用空間を形成すると共に、 前記ホルダには、このホルダの前記翼部及び突出部を径
    方向に付勢する付勢手段を付加したことを特徴とする請
    求項1記載の吐出弁構造。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段は、前記ホルダの連架部内
    に配されるスプリングピンであることを特徴とする請求
    項2記載の吐出弁構造。
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