JP2003021238A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

Info

Publication number
JP2003021238A
JP2003021238A JP2001210062A JP2001210062A JP2003021238A JP 2003021238 A JP2003021238 A JP 2003021238A JP 2001210062 A JP2001210062 A JP 2001210062A JP 2001210062 A JP2001210062 A JP 2001210062A JP 2003021238 A JP2003021238 A JP 2003021238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
rubber ring
fluid
annular groove
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001210062A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Hirano
学 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2001210062A priority Critical patent/JP2003021238A/ja
Publication of JP2003021238A publication Critical patent/JP2003021238A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 挙動安定性を向上させた密封装置を提供す
る。 【解決手段】 軸30の外周31に密着しながらスライ
ド自在に設けられるシールリング20と、内周13がシ
ールリング20外周に密着され、かつ、外周11が環状
溝41の溝底41bに当接するとともに、環状溝41を
構成する側壁面41a,41c間に対してつぶし代が設
けられた突起14を密封流体側O側面に有するゴムリン
グ10と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングと軸と
の間の環状隙間を密封する密封装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の密封装置は、たとえば、
実開昭62−166305号公報に開示されたように、
油圧シリンダ内に備えられるバッファリングとして用い
られている。
【0003】バッファリングは、通常、ロッドパッキン
と併用して用いられ、ロッドパッキンよりも密封流体
(油)側に配置され、密封流体が高圧となることによる
高負荷時における衝撃圧や変動圧の緩衝等の役割を担っ
ており、ロッドパッキンの耐久性の向上を図っている。
【0004】ここで、バッファリングは、密封流体をロ
ッドパッキン側に漏れないようにする機能を有するが、
バッファリングから少しずつ漏れた流体が徐々にバッフ
ァリングとロッドパッキンとの間に密封領域に溜り、こ
の密封領域内の圧力が密封流体側の圧力よりも高圧にな
り、いわゆる蓄圧現象が生じたり、密封流体内の高圧に
よってロッドに対するパッキンの接触圧力が必要以上に
大きくなってしまったりすることがある。
【0005】したがって、これを解消するために、例え
ば、上記実開昭62−166305号公報に開示された
技術のように、バッファリングには、密封領域に溜まっ
た流体を密封流体側に逃がす機能をも備えている。
【0006】以下、このメカニズムについて図6及び図
7を参照して説明する。
【0007】図6および図7はバッファリングにおける
背圧リークメカニズムの説明図であり、図6は正圧が作
用した場合におけるバッファリングの挙動を示す模式的
断面図であり、図7は背圧が作用した場合におけるバッ
ファリングの挙動を示す模式的断面図である。
【0008】なお、密封流体側Oから密封流体とは反対
側(以下、反密封流体側Aと称する。)に向かう圧力を
正圧と称し、逆に、反密封流体側Aから密封流体側Oに
向かう圧力を背圧と称する。
【0009】図に示すように、バッファリングはシール
リング100とゴムリング200とから構成されてお
り、ハウジング400に設けられた軸孔の内周面に形成
された環状溝401に装着されて、このハウジング40
0と軸孔に挿入された軸300との間の環状隙間を密封
する機能を備えている。
【0010】ここで、シールリング100は、通常樹脂
材で構成されており、その内周102が軸300の外周
に対して密着しながらスライド自在に構成されている。
また、密封流体側Oには背圧をリークするための溝10
1が形成されている。
【0011】ゴムリング200は、その内周がシールリ
ング100の外周に密着固定されており、その外周20
4が、環状溝401の溝底401bに対して当接しなが
らスライド自在に構成されている。また、溝底401b
側には背圧をリークするための溝201が設けられてお
り、更に、密封流体側Oには背圧をリークしつつ位置決
めを行うための突起202が設けられている。
【0012】以上の構成により、まず、図6に示すよう
に正圧(図中矢印P0)が作用した場合には、バッファ
リング、すなわちシールリング100とゴムリング20
0は一体的に反密封流体側Aにスライドし、ゴムリング
200の反密封流体側Aの側壁面203が環状溝401
の反密封流体側Aの側壁面401aに押し付けられてシ
ール面を形成し、シールリング100の内周102とと
もに、密封流体側Oから反密封流体側Aへの密封流体の
漏れを防止する(密封機能)。
【0013】一方、図7に示すように背圧(図中矢印P
1)が作用した場合には、バッファリングは、ゴムリン
グ200に設けられた突起202が環状溝401の密封
流体側Oの側壁面401cに当接する位置までスライド
する。
【0014】従って、ゴムリング200の反密封流体側
Aの側壁面203と環状溝401の反密封流体側Aの側
壁面401aとの間に隙間Sが形成され、この隙間Sを
介してゴムリング200に設けられた溝201および突
起202のない部分が流路となり、反密封流体側Aに溜
まった流体が密封流体側Oに逃がされる(背圧リーク機
能)。
【0015】このように、密封流体の漏れを防止する機
能を備えつつ、背圧をリークする機能をも備えていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の密封装置が、例えば、油圧ブレーカな
どのように、高速で、かつ、作動頻度が高いような条件
下で用いられる場合には、シールが不安定な状態となる
虞がある。
【0017】この点について図8を参照して説明する。
図8は従来技術に係るバッファリングに高速・高作動頻
度の条件において正圧が作用した場合の挙動を説明する
ための模式的断面図である。
【0018】背圧により密封流体側Oにスライドしてい
たバッファリングに正圧が作用した場合、図に示すよう
に、高速・高作動頻度の条件においては、シールリング
100及びゴムリング200が反密封流体側Aにスライ
ドする前に、正圧がゴムリング200の外周の溝201
から吹き抜けてしまう可能性があり、このような場合に
は、正圧保持が困難となってしまう。
【0019】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、挙動
安定性を向上させた密封装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、ハウジングに設けられた軸孔の内
周面に形成された環状溝に装着されて、該ハウジングと
前記軸孔に挿入された軸との間の環状隙間を密封する密
封装置であって、前記軸の外周に密着しながらスライド
自在に設けられるシールリングと、内周側が該シールリ
ング外周に密着され、かつ、外周側が前記環状溝の溝底
に当接するとともに、前記環状溝を構成する側壁面間に
対してつぶし代が設けられた突起を密封流体側側面に有
するゴムリングと、を備えることを特徴とする。
【0021】このように構成することにより、ハウジン
グの環状溝に装着される場合、ゴムリングの突起のつぶ
し代の作用により、ゴムリングは常に反密封流体側の側
壁面に接触する状態となるので、常に正圧保持が可能な
状態となる。
【0022】さらには、反密封流体側から密封流体側に
圧力が作用する場合においても、突起のつぶし代による
作用により、ゴムリングの反密封流体側の側壁面の突起
設置相当部が反密封流体側の側壁面に常に接触した状態
とすることができる。
【0023】密封流体側の流体圧力が高まった場合に
は、前記ゴムリングの反密封流体側の側壁面によって前
記環状溝の側壁面を密封する機能と、反密封流体側の流
体圧力が高まった場合には、前記ゴムリングにおいて前
記突起部が設けられていない領域が密封流体側に撓み、
該ゴムリングの反密封流体側の側壁面と前記環状溝の側
壁面との間に形成される隙間を介して、該ゴムリングの
外周側に設けられた第1流路及び密封流体側に設けられ
た第2流路を通じて密封流体側に流体を逃がす機能と、
を備えることも好適である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0025】図1〜図5を参照して、本発明の実施の形
態に係る密封装置について説明する。
【0026】図1(a)は本実施の形態に係る密封装置
を構成するゴムリング10及びシールリング20を示す
模式図であり、同図(b)は本実施の形態に係る密封装
置がハウジング40に設けられた軸孔の内周面に形成さ
れた環状溝41に装着される状態を説明するための図で
ある。
【0027】図2(a)は本実施の形態に係る密封装置
の概略平面図であり、同図(b)は溝を説明するための
図であり(a)においてAから見た概略図である。
【0028】図3は動作状態を示す模式的断面図であ
り、(a)は正圧が作用した場合における密封装置の挙
動を説明するための模式的断面図、(b)は背圧が作用
した場合における密封装置の挙動を説明するための模式
的断面図、(c)は(b)において環状溝41の溝底側
から見た概略図である。
【0029】図4は本実施の形態に係る密封装置が油圧
シリンダ(例えば、建設機械等に用いられる油圧シリン
ダ)に適用される場合の例について示しており、油圧シ
リンダの一部破断斜視図を示している。図5は図4の一
部を示す模式的断面図である。
【0030】本発明の実施の形態に係る密封装置は、例
えば、図4および図5に示すように、油圧シリンダ内に
備えられるバッファリングとして用いられている。
【0031】すなわち、油圧シリンダにおいては、シリ
ンダの軸30とハウジング40との間の環状隙間を密封
するために、密封流体側O側から順に、バッファリング
B,ロッドパッキンR,ダストシールDが備えられるシ
ステムを構成している。
【0032】そして、密封流体の漏れ防止として最も機
能するのがロッドパッキンRであり、ダストシールDは
主として外部からのダストの侵入を防止する役割を担っ
ている。
【0033】バッファリングBは、上記従来技術の説明
中にも記載したように、密封流体が高圧となることによ
る高負荷時における衝撃圧や変動圧の緩衝等の役割を担
っており、ロッドパッキンRの耐久性の向上を図ってい
る。
【0034】そして、従来技術の説明中にも記載したよ
うに、バッファリングBは密封流体(Q0)の漏れを防
止する密封機能と、バッファリングBとロッドパッキン
Rとの間の密封領域に溜まった流体圧力が必要以上に大
きくならないように、溜まった流体(Q1)を密封流体
側Oに逃がす機能と、を備えている。
【0035】次に、本実施の形態に係る密封装置(バッ
ファリングBとして適用される場合)について、特に、
図1〜図3を参照して、更に詳しく説明する。
【0036】図に示すように、バッファリングBは、シ
ールリング20とゴムリング10とから構成されてお
り、ハウジング40に設けられた軸孔の内周面に形成さ
れた環状溝41に装着されて、このハウジング40と軸
孔に挿入された軸30との間の環状隙間を密封する機能
を備えている。
【0037】ここで、シールリング20は、通常、樹脂
材で構成され、その内周21が軸30の外周31に対し
て密着しながらスライド自在に構成される。
【0038】一方、ゴムリング10は、その内周13が
シールリング20の外周に密着し、その外周11が、環
状溝41の溝底41bに対して密接して構成されてお
り、溝底41b側には、図2に示すように背圧をリーク
するための溝11aが設けられている。
【0039】そして、ゴムリング10の密封流体側Oの
側面には、突起14が設けられており、本実施の形態に
おいては、この突起14は、環状溝41の反密封流体側
Aの側壁面41aと密封流体側Oの側壁面41cとの軸
方向の長さである溝高さHに対して、つぶし代を有して
いる。
【0040】これは、図1に示すように、ゴムリング1
0本体の幅(軸方向の長さ)をh2とし、突起14が設
けられた部分のゴムリング10の幅をh2とし、つぶし
代をSとした場合には、S=h1−H≧0,H−h2>
0の関係で表される。なお、シールリング20の幅をh
3とした場合、H−h3>0である。
【0041】したがって、ゴムリング10が環状溝41
に装着された場合、ゴムリング10は、突起14のつぶ
し代の作用により常に反密封流体側Aに押圧された状態
となるので、ゴムリング10の反密封流体側Aの側壁面
12が反密封流体側Aの側壁面41aに常に接触する状
態となる。
【0042】また、ゴムリング10において、突起14
が設けられていない部分(突起14によるつぶし代の作
用が及ばず、反密封流体側Aへの押圧力を受けない領
域)においては、環状溝41の密封流体側Oの側壁面4
1cとの間に隙間があるため、密封流体側Oへは撓んで
変形しやすい状態となっている。
【0043】ここで、突起14は、ゴムリング10の周
方向に等配状に設けられていると好適であり、本実施の
形態においては図2(a)に示すように、4つの突起を
設けて4等配としている。また、突起14は、装着性・
充填率を考慮して球状突起とすると好適である。
【0044】本実施の形態に係る密封装置は以上のよう
に構成されるので、密封装置がハウジング40の環状溝
41に装着された場合には、ゴムリング10の突起14
のつぶし代の作用により、ゴムリング10は常に反密封
流体側Aの側壁面41aに接触する状態となるので、常
に正圧保持が可能な状態となる。
【0045】そして、図3(a)に示すように、正圧
(図中矢印P0)が作用した場合には、ゴムリング10
の反密封流体側Aの側壁面12が環状溝41の反密封流
体側Aの側壁面41aに押し付けられてシール面を形成
し、シールリング20の内周21とともに、密封流体側
Oから反密封流体側Aへの密封流体の漏れを防止する
(密封機能)。
【0046】一方、図3(b)に示すように、背圧(図
中矢印P1)が作用した場合には、ゴムリング10及び
シールリング20は密封流体側Oへ向かう力を受ける。
【0047】このような場合、ゴムリング10に設けら
れた突起14はつぶし代をもって環状溝41に装着され
ているので、突起14近傍に相当する部分はほとんど変
形することはないが、突起14が設けられていない部分
(突起14によるつぶし代の作用が及ばず、反密封流体
側Aへの押圧力を受けない領域)においては、環状溝4
1の密封流体側Oの側壁面41cとの間に隙間があるた
めに、図3(b),(c)において矢印Bで示すよう
に、環状溝41の密封流体側Oの側壁面41cに向かっ
て変形することになる。
【0048】ここで、背圧(図中矢印P1)が作用した
場合において、ゴムリング10の反密封流体側Aの側壁
面12における突起14に相当する領域は、適用される
条件や製品の仕様により変形させてもよいが、反密封流
体側Aの側壁面41aに常に接触する状態とするとよ
い。
【0049】従って、ゴムリング10の反密封流体側A
の側壁面12と環状溝41の反密封流体側Aの側壁面4
1aとの間に隙間が形成されることになり、この隙間を
介してゴムリング10の外周11に設けられた溝11a
によって形成される第1流路、及び、ゴムリング10の
密封流体側Oにおいて突起14のない部分で形成される
第2流路を通るようにして、反密封流体側Aに溜まった
流体が密封流体側Oに逃がされる(背圧リーク機能)。
【0050】なお、図2に示すように、ゴムリング10
において突起14が設けられる側面に溝11bを設けて
おけば、仮に、背圧が大きく作用したり、また、ゴムリ
ング10の性質により、突起14が設けられていない部
分が大きく変形して環状溝41の密封流体側Oの側壁面
41cに接触するようなことがあっても、流路を確保す
ることができるので、反密封流体側Aに溜まった流体を
密封流体側Oに確実に逃がすことができる。
【0051】ここで、溝11bと、ゴムリング10の外
周11に設けられる溝11aとは、連通して、突起14
間に設けられると良く、図2(a)に示すように、突起
14間の略真中に設けられて4等配とすると好適であ
る。
【0052】また、シールリング20の密封流体側Oの
端部には、図3(b)に示すように、流路を形成するた
めの溝22等を設けると好適であり、これにより、反密
封流体側Aに溜まった流体を確実に密封流体側Oに逃が
すことができる。
【0053】このように、本実施の形態に係る密封装置
を、高速・高作動頻度の条件下において用いられる、例
えば油圧ブレーカに適用した場合、ゴムリング10は反
密封流体側Aの側壁面12が環状溝41の反密封流体側
Aの側壁面41aに常に接触した状態となるため、ゴム
リング10が移動することはない。
【0054】そして、背圧が作用していた状態から正圧
が作用する場合においても、ゴムリング10の突起14
のつぶし代による作用により、ゴムリング10の反密封
流体側Aの側壁面12が反密封流体側Aの側壁面41a
に常に接触した状態とすることで、ゴムリングの挙動が
不安定となるようなことはない。
【0055】したがって、従来懸念されていた、ゴムリ
ングの挙動が不安定となった場合に、ゴムリングの外周
から正圧がリークし、正圧保持が困難になるようなこと
はなく、常に、安定した正圧保持が可能となる。
【0056】その結果、ロッドパッキンRに作用する負
荷を低減することが可能となり、シーリングシステムの
寿命延長を図ることも可能になる。
【0057】なお、シールリング20において、シール
リングのはみ出し(あるいははみ出しによる破損)を防
止するために、シールリングに隣接して、その反密封流
体側Aにバックアップリングを設ける構成としても好適
である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
環状溝を構成する側壁面間に対してつぶし代が設けられ
た突起を密封流体側側面に有するゴムリングを備えるこ
とにより、ハウジングの環状溝に装着される場合、突起
のつぶし代の作用により、ゴムリングは常に反密封流体
側の側壁面に接触する状態となるので、常に正圧保持が
可能な状態となる。
【0059】そして、背圧が作用する場合においても、
突起のつぶし代による作用により、ゴムリングの反密封
流体側の側壁面の突起設置相当部が反密封流体側の側壁
面に常に接触した状態とすることができるので、高速・
高作動頻度の条件下においてもゴムリングの挙動が不安
定となるようなことはない。
【0060】したがって、従来懸念されていた、ゴムリ
ングの挙動が不安定となった場合に、ゴムリングの外周
から正圧がリークし、正圧保持が困難になるようなこと
はなく、常に安定した正圧保持が可能となり、挙動安定
性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は実施の形態に係る密封装置を構成
するゴムリング及びシールリングを示す模式図、同図
(b)は本実施の形態に係る密封装置がハウジング40
に設けられた軸孔の内周面に形成された環状溝に装着さ
れる状態を説明するための図である。
【図2】図2(a)は実施の形態に係る密封装置の概略
平面図、同図(b)は溝を説明するための図であり
(a)においてAから見た概略図である。
【図3】図3は動作状態を示す模式的断面図であり、
(a)は正圧が作用した場合における密封装置の挙動を
説明するための模式的断面図、(b)は背圧が作用した
場合における密封装置の挙動を説明するための模式的断
面図、(c)は(b)において環状溝41の溝底側から
見た概略図である。
【図4】油圧シリンダの一部破断斜視図である。
【図5】図4の一部を示す模式的断面図である。
【図6】従来技術に係るバッファリングに正圧が作用し
た場合の挙動を説明するための模式的断面図である。
【図7】従来技術に係るバッファリングに背圧が作用し
た場合の挙動を説明するための模式的断面図である。
【図8】従来技術に係るバッファリングに背圧→正圧が
作用した場合の挙動を説明するための模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ゴムリング 11 外周 11a,11b 溝 12 側壁面 13 内周 14 突起 20 シールリング 21 内周 22 溝 30 軸 31 外周 40 ハウジング 41 環状溝 41a (反密封流体側の)側壁面 41b 溝底 41c (密封流体側の)側壁面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに設けられた軸孔の内周面に形
    成された環状溝に装着されて、該ハウジングと前記軸孔
    に挿入された軸との間の環状隙間を密封する密封装置で
    あって、 前記軸の外周に密着しながらスライド自在に設けられる
    シールリングと、 内周側が該シールリング外周に密着され、かつ、外周側
    が前記環状溝の溝底に当接するとともに、前記環状溝を
    構成する側壁面間に対してつぶし代が設けられた突起を
    密封流体側側面に有するゴムリングと、 を備えることを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】密封流体側の流体圧力が高まった場合に
    は、前記ゴムリングの反密封流体側の側壁面によって前
    記環状溝の側壁面を密封する機能と、 反密封流体側の流体圧力が高まった場合には、前記ゴム
    リングにおいて前記突起部が設けられていない領域が密
    封流体側に撓み、該ゴムリングの反密封流体側の側壁面
    と前記環状溝の側壁面との間に形成される隙間を介し
    て、該ゴムリングの外周側に設けられた第1流路及び密
    封流体側に設けられた第2流路を通じて密封流体側に流
    体を逃がす機能と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
JP2001210062A 2001-07-10 2001-07-10 密封装置 Withdrawn JP2003021238A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001210062A JP2003021238A (ja) 2001-07-10 2001-07-10 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001210062A JP2003021238A (ja) 2001-07-10 2001-07-10 密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003021238A true JP2003021238A (ja) 2003-01-24

Family

ID=19045598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001210062A Withdrawn JP2003021238A (ja) 2001-07-10 2001-07-10 密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003021238A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014173A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Nok Corp 密封装置及び密封構造
JP2010270841A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Nok Corp 密封装置
CN103062407A (zh) * 2012-12-29 2013-04-24 太仓市明宇密封件有限公司 方形同轴密封件
CN105065677A (zh) * 2015-08-10 2015-11-18 华侨大学 一种无管路滴液机注射器活塞专用密封圈

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014173A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Nok Corp 密封装置及び密封構造
JP2010270841A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Nok Corp 密封装置
CN103062407A (zh) * 2012-12-29 2013-04-24 太仓市明宇密封件有限公司 方形同轴密封件
CN105065677A (zh) * 2015-08-10 2015-11-18 华侨大学 一种无管路滴液机注射器活塞专用密封圈

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2008069234A1 (ja) パッキン及びシーリングシステム
US7604243B2 (en) Composite seals, seal structures and related methods
US7648144B2 (en) Sealing device
WO2006137372A1 (ja) 密封構造
US10520098B2 (en) Butterfly-valve seat ring and fixing structure of the same, and eccentric-type butterfly valve
US6422570B2 (en) Lip type seal
JP2006220229A (ja) あり溝用シール材
WO2001084024A1 (fr) Bague d'étanchéité
JP2003021238A (ja) 密封装置
JP3895440B2 (ja) ガスケット及びガスケットの取り付け構造
JP2001343074A (ja) 密封装置
JP4292924B2 (ja) ガスケット
JP2003329140A (ja) ガスケット
JP5360569B2 (ja) パッキン
JP7432171B2 (ja) 密封装置
JP2506246Y2 (ja) パッキン
JP2005054827A (ja) 密封装置
JP4670272B2 (ja) シールリング
JP2006071108A (ja) 端面シール
JP4609636B2 (ja) 密封装置
JP2541731Y2 (ja) 逆止弁
JP4969736B2 (ja) 継手構造
JP3885402B2 (ja) 密封装置
JP2004036631A (ja) 密封装置
JP4324782B2 (ja) 密封装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007