JPH09209851A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置

Info

Publication number
JPH09209851A
JPH09209851A JP2153996A JP2153996A JPH09209851A JP H09209851 A JPH09209851 A JP H09209851A JP 2153996 A JP2153996 A JP 2153996A JP 2153996 A JP2153996 A JP 2153996A JP H09209851 A JPH09209851 A JP H09209851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
internal combustion
combustion engine
valve
intake control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2153996A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Ichinose
宏樹 一瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2153996A priority Critical patent/JPH09209851A/ja
Publication of JPH09209851A publication Critical patent/JPH09209851A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関始動時、内燃機関の機関回転数
に対応する必要最低限の吸入空気量を内燃機関に供給す
るとともに、機関始動性を向上させることができる内燃
機関の吸気制御装置を提供すること。 【解決手段】 インテークマニホルド15には、それぞ
れ吸気制御弁20が配置されており、この吸気制御弁2
0はアクチュエータ21によって開位置または閉位置に
駆動される。かかる吸気制御弁20は、吸気バルブ13
が開弁した後であって、そのときのエンジン回転数NE
に対応した最低量の吸入空気を気筒#1、#2、#3、
#4内へ導入する開弁角度で開弁される。したがって、
吸気制御弁20が開弁されると吸入空気は高い流速で吸
気ポート121を通過し、これと同時にインジェクタ1
6から燃料を噴射することにより燃料は吸入空気流と衝
突して微粒子化され、着火しやすい混合気が形成され、
この混合気は気筒内で速やかに均一拡散する。さらに、
始動時に排出される排ガス量も減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃焼室
内に吸入空気を供給する内燃機関の吸気制御装置に関
し、さらに詳細には、内燃機関の始動初期に内燃機関へ
供給される吸入空気量を最適制御する内燃機関の吸気制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンに吸入空気を導く吸気通
路内に吸気制御弁を配置する技術が提案されている。す
なわち、一般的なガソリンエンジンの場合には、吸入空
気量を調整するスロットルバルブの他に、吸入空気の特
性等を制御する吸気制御弁が吸気通路内に配置されてい
る。また、吸気通路内にスロットルバルブを有しないデ
ィーゼルエンジンの場合には、吸気制御弁のみが吸気通
路内に配置されている。たとえば、特開昭61−294
125号公報には、ディーゼルエンジンにおいて、エン
ジンの始動性を向上させるために、吸気通路内にロータ
リ式の吸気制御弁を配置した技術が開示されている。
【0003】この技術によれば、始動時、吸気制御弁
は、吸気バルブが開弁した後(吸気行程中)に開弁され
る。この結果、吸入空気は、シリンダ内へ導入されると
同時に圧縮され、エンジン始動性が向上する。すなわ
ち、シリンダ内へ導入された吸入空気は、断熱圧縮さ
れ、吸入空気温度が上昇することにより、着火が容易に
なるからである。
【0004】また、吸気制御弁を吸気行程の中間付近で
開弁することにより、シリンダ内の圧力は負圧となり、
吸入空気は高い流速で吸気通路を流れる。したがって、
シリンダ内において、供給された燃料の拡散を期待する
ことができ、始動性の向上を図ることができる。
【0005】そして、この技術をガソリンエンジンに応
用すれば、同様にしてエンジン始動性の向上を期待する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン始動当初のエンジン回転数は、図11に示すように各
シリンダにおける1サイクル(吸気、圧縮、爆発・膨
張、排気行程)毎に急激に変化する。これは、当初、ク
ランキングモータによって200rpm程度の回転数で
回転させられていたクランクシャフトが、各シリンダに
おける爆発・膨張行程により順次発生するトルクによっ
て回転させられ、その回転数を上昇させていくことに起
因するものである。
【0007】したがって、常に一定のクランク角で開弁
するよう制御されている上記従来の吸気制御弁では、ク
ランキング時からエンジン回転数が安定するファースト
アイドル時にわたってエンジン回転数に対応する最低の
吸気量(以下、「要求空気量」という。)をシリンダへ
供給することができなかった。
【0008】この結果、生ずる問題について図11を参
照して説明する。ここで、、図11は始動時における#
1シリンダのサイクル数に対応するエンジン回転数、吸
気制御弁の開弁角度、及びシリンダ内に導入される吸入
空気量の関係を示すグラフであり、上段からエンジン回
転数、吸気制御弁の開弁角度、吸入空気量をそれぞれ示
す。また、縦軸はエンジン回転数、吸気制御弁の開弁角
度、吸入空気量の変位量を表し、横軸は#1シリンダの
サイクル数を表している。さらに、図11中、実線は理
想制御を、破線は開弁角度が大きく、すなわち、開弁時
期が遅く(開弁期間が短く)固定された第1従来制御
を、一点鎖線は開弁角度が小さく、すなわち、開弁時期
が早く(開弁期間が長く)固定された第2従来制御を示
している。
【0009】クランキング時を重視して、吸気制御弁の
開弁角度(吸気制御弁が開弁するクランク角)を大きく
(開弁時期を遅く)制御する第1従来制御では、吸入空
気速度が高くなり、混合気の拡散が促進され始動性を向
上させることができるものの、ファーストアイドル状態
に向かうにつれて要求空気量不足を招いてしまう。この
要求空気量不足は、エンジン回転数上昇時における失火
や、排ガス中におけるHC濃度の増加という問題をもた
らす。
【0010】これに対して、ファーストアイドル時を重
視して吸気制御弁の開弁角度を小さく(開弁時期を早
く)制御する第2従来制御では、ファーストアイドル時
における失火等を防止することはできるものの、負圧効
果による始動性の大きな向上を図ることができないとい
う問題があった。
【0011】また、エンジン始動当初に要求されるトル
クは、シリンダとピストンリング間の摩擦抵抗、エンジ
ンオイルの粘性抵抗等を上回ればよく、かかるトルクを
発生させるために必要な吸入空気量は、図11に示すよ
うに第1従来制御により供給される要求空気量よりも少
ない。したがって、必要以上の混合気を燃焼し、排ガス
として排出していることとなり、排ガス中のHC濃度を
抑制しても排出されるHC総量としては、理想的な排出
HC総量よりも多いという問題があった。
【0012】ここで、吸気制御弁の開弁角度を更に大き
くすれば、かかる問題を解決することが可能であるが、
低エンジン回転数領域では、ピストンスピードが遅く、
吸気効率が100%近いことを考慮しなければならな
い。すなわち、エンジン回転数の上昇にともなう吸気効
率の低下を考慮に入れれば、開弁角度が定められている
吸気制御弁の開弁角度をさらに大きくすることはできな
い。
【0013】さらに、上記従来の技術では、たとえ第1
従来制御であっても、吸気制御弁の開弁角度は小さく、
その結果、より高い負圧効果を最も必要とするクランキ
ング時近傍において高い吸入空気速度を実現することが
できなかった。したがって、吸気ポートへの燃料の付着
防止、燃料の拡散を未だ十分に図ることができなかっ
た。
【0014】また、多気筒エンジンにおいては、各シリ
ンダが吸気行程にさしかかる毎(クランクシャフトが7
20°CA回転する間)においても、要求空気量は各シ
リンダ毎に時事刻々と変化しており、厳密には上述した
問題が各シリンダ毎に発生することとなる。
【0015】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされたものであり、内燃機関始動時、内
燃機関の機関回転数に対応する必要最低限の吸入空気量
を内燃機関に供給することができるとともに、機関始動
性を向上させることができる内燃機関の吸気制御装置を
提供することを目的とする。また、燃料供給手段から噴
射された燃料の拡散を促進させると共に、内燃機関にお
ける燃焼効率を向上させることができる内燃機関の吸気
制御装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係る内燃機関の吸気制御装置
は、内燃機関M1の吸気弁M2配設側に連結された吸気
通路M3と、吸気通路M3内における吸気弁M2の上流
側に配設されるとともに内燃機関M1に供給される吸入
空気量を制御する吸気制御弁M4とを備えた内燃機関の
吸気制御装置において、前記内燃機関M1の運転状態を
検出するための運転状態検出手段M5と、その運転状態
検出手段M5により検出された前記内燃機関M1の運転
状態に基づき、前記内燃機関M1が始動状態にあるか否
かを判定する始動状態判定手段M6と、その始動状態判
定手段M6により前記内燃機関M1が始動状態にあると
判定された場合には、前記吸気弁M2の開弁後であっ
て、検出された前記内燃機関M1の運転状態に対応する
前記吸気制御弁M4の開弁時期を算出する開弁時期算出
手段M7と、その開弁時期算出手段M7により算出され
た開弁時期に前記吸気制御弁M4を開弁させる吸気制御
弁制御手段M8とを備えたことを特徴とする。
【0017】本請求項に係る内燃機関の吸気制御装置で
は、内燃機関M1の吸気弁M2配設側に吸気通路M3が
連結されており、吸気通路M3内における吸気弁M2の
上流側には、内燃機関M1に供給する吸入空気量を制御
するための吸気制御弁M4が配設されている。なお、吸
気弁M2の上流側とは、吸入空気の流れにおける上流側
を意味するものである。
【0018】運転状態検出手段M5は、内燃機関M1の
運転状態を検出する。始動状態判定手段M6は、運転状
態検出手段M5により検出された運転状態に基づき、内
燃機関M1が始動状態にあるか否かを判定する。ここ
で、内燃機関M1が始動状態にあるとは、内燃機関M1
を始動してから内燃機関M1の機関回転数が所定の機関
回転数に落ち着くまでの期間を指すものとする。
【0019】始動状態判定手段M6によって、内燃機関
M1が始動状態にあると判定された場合には、開弁時期
算出手段M7は、吸気弁M2が開弁した後であって、検
出された内燃機関M1の運転状態に対応する吸気制御弁
M4の開弁時期を算出する。吸気制御弁制御手段M8
は、開弁時期算出手段M7により算出された開弁時期に
吸気制御弁M4を開弁させる。
【0020】請求項2に記載の発明に係る内燃機関の吸
気制御装置は、複数の気筒M9毎に吸気弁M2を備えた
内燃機関M1の各吸気弁M2配設側に連結された複数の
吸気通路M3と、各吸気通路M3内における吸気弁M2
の上流側に配設されるとともに内燃機関M1に供給され
る吸入空気量を各気筒M9毎に制御する複数の吸気制御
弁M4とを備えた内燃機関の吸気制御装置において、前
記内燃機関M1の運転状態を検出するための運転状態検
出手段M5と、検出された前記内燃機関M1の運転状態
に基づき、前記内燃機関M1が始動状態にあるか否かを
判定する始動状態判定手段M6と、前記始動状態判定手
段M6により前記内燃機関M1が始動状態にあると判定
された場合には、前記各気筒M9に対応する吸気制御弁
M4毎に、前記吸気弁M2の開弁後であって、検出され
た前記内燃機関M1の運転状態に対応する前記吸気制御
弁M4の開弁時期を算出する開弁時期算出手段10と、
その開弁時期算出手段10により算出された前記各吸気
制御弁M4の開弁時期に基づいて、対応する前記吸気制
御弁M4を開弁させる吸気制御弁制御手段M11とを備
えたことを特徴とする。
【0021】本請求項に係る内燃機関の吸気制御装置で
は、内燃機関M1は各気筒M9毎に複数の吸気弁M2を
備えており、内燃機関M1の吸気弁M2配設側には各吸
気弁M2に対応して複数の吸気通路M3が連結されてい
る。各吸気通路M3内における各吸気弁M2の上流側に
は、吸気制御弁M4がそれぞれ配設されており、各吸気
制御弁M4は、内燃機関M1に供給される吸入空気量を
各気筒M9毎に制御する。
【0022】運転状態検出手段M5は、内燃機関M1の
運転状態を検出し、始動状態判定手段M6は、運転状態
検出手段M5により検出された運転状態に基づき、内燃
機関M1が始動状態にあるか否かを判定する。ここで、
内燃機関M1が始動状態にあるとは、内燃機関M1を始
動してから内燃機関M1の機関回転数が所定の機関回転
数に落ち着くまでの期間を指すものとする。
【0023】始動状態判定手段M6によって、内燃機関
M1が始動状態にあると判定された場合には、開弁時期
算出手段10は、各気筒M9に対応する各吸気制御弁M
4毎に、吸気弁M2が開弁した後であって、検出された
内燃機関M1の運転状態に対応する吸気制御弁M4の開
弁時期を算出する。吸気制御弁制御手段M11は、各吸
気制御弁M4毎に開弁時期算出手段10により算出され
た開弁時期に基づいて、対応する各吸気制御弁M4を開
弁させる。すなわち、各吸気制御弁M4は、それぞれ独
立して開弁制御され、その開弁時期は対応する各気筒M
9毎に最適化される。
【0024】請求項3に記載の発明に係る内燃機関の吸
気制御装置は、請求項1又は請求項2に記載の内燃機関
の吸気制御装置において、前記吸気通路M3の前記吸気
制御弁M4の下流側に配設され、前記内燃機関M1に燃
料を供給するための燃料供給手段M12と、前記吸気制
御弁制御手段M8、M10によって前記吸気制御弁M4
が開弁される時期に同期して前記燃料供給手段M12か
ら前記内燃機関M1に燃料を供給させる燃料供給手段制
御手段M13とを備えたことを特徴とする。
【0025】本請求項に係る内燃機関の吸気制御装置で
は、吸気通路M3内における吸気制御弁M4の下流側に
燃料供給手段M12が配設されており、燃料供給手段制
御手段M13は、吸気制御弁制御手段M8、M10によ
って吸気制御弁M4が開弁される時期に同期して燃料供
給手段M12から内燃機関M1に対して供給させて、吸
気通路M3を介して内燃機関M1に燃料を供給する。
【0026】このとき、吸気通路M3内には内燃機関M
1へ向かう強い流れが形成されており、燃料供給手段M
12から吸気通路M3内に供給された燃料は十分に拡散
され微粒子化される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の吸
気制御装置を具体化したいくつかの発明の実施の形態に
ついて図を参照して説明する。
【0028】先ず、第1の発明の実施の形態の構成につ
いて図2及び図3を参照して説明する。ここで、図2は
本発明が適用されるガソリンエンジンシステムの概略構
成図であり、図3は本発明の実施の形態に係る内燃機関
の吸気制御装置1の概略構成図である。
【0029】内燃機関としてのエンジン10は、シリン
ダブロック11内に複数の気筒#1、#2、#3、#4
(本発明の実施の形態では4気筒)を有しており、シリ
ンダブロック11の上部には、各気筒#1、#2、#
3、#4に対応する吸気ポート121、排気ポート12
2を有するシリンダヘッド12が接続されている。シリ
ンダヘッド12の吸気ポート121、排気ポート122
には、それぞれ吸気バルブ13、排気バルブ14が配設
されている。また、シリンダブロック11には、エンジ
ン10の冷却水の温度(冷却水温)を検出するための水
温センサ30が設けられている。
【0030】各気筒#1、#2、#3、#4に対応する
吸気ポート121(シリンダヘッド12)には、それぞ
れインテークマニホルド15が連結されている。シリン
ダヘッド12と接続される各インテークマニホルド15
の端部には、各吸気ポート121へ燃料を供給するため
のインジェクタ16が各気筒#1、#2、#3、#4毎
に配置されている。また、インテークマニホルド15の
他端には、サージタンク17、スロットルボディ18、
エアクリーナ19が連結されている。
【0031】さらに、各インテークマニホルド15に
は、それぞれ吸気制御弁20が配置されている。本発明
の実施の形態では、図3に示すように、各吸気制御弁2
0は一つのアクチュエータ21によって開位置または閉
位置に駆動される。ここで、本発明の目的を達成するた
めには、アクチュエータ21に高応答性が要求される。
かかる要求を満足させるアクチュエータとして、たとえ
ば、ピエゾ素子を用いたモータが好適である。
【0032】サージタンク17は、吸入空気の吸気脈動
を抑制する所定容積のタンクであり、サージタンク17
には、吸入圧力(吸気圧)を検出するための吸気圧セン
サ31が設けられている。
【0033】また、スロットルボディ18には、図示し
ないアクセルペダルに連動して開閉されるスロットルバ
ルブ181が備えられており、このスロットルバルブ1
81の開度を制御することで、各気筒#1、#2、#
3、#4へ導入される吸入空気量が調節される。さら
に、スロットルボディ18には、スロットルバルブ18
1の開度、すなわちスロットル開度TAを検出するため
のスロットルセンサ32が配置されている。
【0034】エアクリーナ19の近傍には、吸入された
空気の温度(吸気温度)を検出するための吸気温センサ
33が設けられている。そして、エアクリーナ19に吸
入された吸入空気は、スロットルボディ18、サージタ
ンク17を介してインテークマニホルド15内を流動す
る。また、各気筒♯1、♯2、♯3、♯4毎に設けられ
たインジェクタ16は、噴射信号に基づき開弁し、イン
テークマニホルド15内を流動する吸入空気に向けて燃
料を噴射する。この結果、吸気ポート121近傍におい
て混合気が形成され、形成された混合気は、吸気ポート
121、吸気バルブ16を介して各気筒#1、#2、#
3、#4内に導入される。
【0035】シリンダヘッド12の排気ポートに122
は、エグゾーストマニホルド23が接続され、エグゾー
ストマニホルド23には、エグゾーストパイプ24が接
続されている。
【0036】エグゾーストパイプ24の途中には、三元
触媒25が配置されており、この三元触媒25によって
排気ガス中の3つの主な有害成分、すなわち、炭化水素
(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(NO
x)が同時に浄化される。また、エグゾーストパイプ2
4における三元触媒13の上流側には、排ガス中の酸素
濃度を検出するための酸素センサ34が設けられてい
る。
【0037】シリンダヘッド12には、吸入された混合
気に点火するための点火プラグ26が各気筒♯1、#
2、#3、♯4に対応して配設されており、各点火プラ
グ26は、プラグコード(図示しない)を介してシリン
ダブロック11の近傍に配設されているディストリビュ
ータ27と接続されている。
【0038】また、ディストリビュータ27には、EC
U50からの点火信号に基づき高電圧を出力するイグナ
イタ28が接続されており、イグナイタ28から出力さ
れた高電圧は、ディストリビュータ16によって、クラ
ンク角度に同期して各点火プラグ26に分配される。
【0039】さらに、ディストリビュータ27には、エ
ンジン10の回転に連動して回転するロータ(図示しな
い)が内蔵されている。そして、このディストリビュー
タ27には、ロータの回転からエンジン10の回転速度
(エンジン回転数NE)を検出する回転数センサ35が
設けられている。また、ディストリビュータ27には、
ロータの回転に応じてエンジン10のクランク角の変化
を所定の割合で検出することにより、いずれの気筒が圧
縮上死点にあるかを判別する気筒判別センサ36が設け
られている。
【0040】各気筒#1、#2、#3、#4内に導入さ
れた混合気は、圧縮、爆発・膨張、排気行程を経て、各
排気ポート122、エグゾーストマニホルド23、エグ
ゾーストパイプ24を介して大気中に排出される。
【0041】さらに、エンジン10を始動させるための
スイッチであるイグニッションスイッチ29が図示しな
いステアリングコラム付近に配設されている。このイグ
ニッションスイッチ29は、ON位置、OFF位置、ス
タート位置等のキー位置を有している。
【0042】続いて、本発明の実施の形態に係る内燃機
関の吸気制御装置1の制御系について図4に示す制御ブ
ロック図を参照して説明する。内燃機関の吸気制御装置
1の制御系は、電子制御ユニット50(以下「ECU」
という。)を核として構成されている。そして、ECU
50によって始動状態判定手段、開弁時期算出手段、吸
気制御弁制御手段、燃料噴射手段制御手段が実現され
る。
【0043】ECU50は、回転数センサ33により検
出されたエンジン回転数NEに基づき始動時における開
弁角度(クランク角を基準とする開弁時期)を算出する
ための始動時開弁角度算出処理プログラム、算出された
開弁角度に基づき吸気制御弁を制御する始動時開弁角度
制御処理プログラム、吸気制御弁の開弁角度に対応して
インジェクタ16から燃料を噴射させる燃料噴射処理プ
ログラム等を格納したROM51を有している。また、
ROM51は、回転数センサ33により検出されたエン
ジン回転数NE(後述する気筒カウンタCS)に基づ
き、適切な開弁角度を決定するために図16に示すよう
なエンジン回転数NE(気筒カウンタCS)をパラメー
タとする始動時開弁角度θstのマップを備えている。
【0044】また、ECU50は、ROM51に格納さ
れた各種制御プログラムに基づいて演算処理を実行する
CPU52、CPU52での演算結果、各センサから入
力されたデータ等を一時的に記憶するRAM53、エン
ジン10の停止時に保存すべきデータを記憶するバック
アップRAM54を有している。
【0045】そして、CPU52、ROM51、RAM
53、及びバックアップRAM54は、双方向バス55
を介して互いに接続されるとともに、入力インターフェ
ース56、及び出力インターフェース57と接続されて
いる。
【0046】入力インターフェース56には、イグニッ
ションスイッチ29、水温センサ30、吸気圧センサ3
1、スロットルセンサ32、吸気温センサ33、酸素セ
ンサ34、回転数センサ35、気筒判別センサ36等が
接続されている。そして、各センサから出力された信号
がアナログ信号である場合には、図示しないA/Dコン
バータによってディジタル信号に変換された後、双方向
バス55に出力される。
【0047】また、出力インターフェース57には、イ
ンジェクタ16、吸気制御弁用アクチュエータ21、イ
グナイタ28等の外部回路が接続されており、これら外
部回路は、CPU52において実行された制御プログラ
ムの演算結果に基づいて作動制御される。
【0048】次に、上記構成を備えた本発明の実施の形
態に係る内燃機関の吸気制御装置1における各処理プロ
グラムについて図6乃至図9を参照して説明する。ここ
で、図6は本発明の実施の形態におけるメインルーチン
を示すフローチャート、図7はサブルーチンとしての始
動時開弁角度算出処理プログラムを示すフローチャート
である。また、図8はサブルーチンとしての始動時開弁
角度制御処理プログラムを示すフローチャート、図9は
サブルーチンとしての燃料噴射制御処理プログラムを示
すフローチャートである。なお、各図中「S」はステッ
プを意味するものとする。
【0049】メインルーチンがスタートすると、先ず、
ECU50はイグニッションスイッチ29がON位置に
あるか否かを判定する(S10)。すなわち、エンジン
10が始動状態にあるか否かを判定するのである。そし
て、ECU50がイグニッションスイッチ29はON位
置にあると判定した場合には(S10:YES)、ステ
ップはS20に移行し、ECU50は、回転数センサ3
5により検出されたエンジン回転数NEが所定エンジン
回転数NE1以下であるか否かを判定する。ここで、所
定エンジン回転数NE1は、エンジン10始動後、エン
ジン回転数NEが落ち着くファーストアイドル回転数を
意味する。
【0050】これに対して、ECU50がイグニッショ
ンスイッチ29はON位置にないと判定した場合には
(S10:NO)、ステップはS30へ移行し、ECU
50は始動時制御フラグFsに0をストアする。すなわ
ち、イグニッションスイッチ29がON位置にない場合
には、エンジン10は停止状態にあることを意味するの
で、始動時制御を実行するか否かの判断に用いられる始
動時制御フラグFsを降ろすのである。続いて、ステッ
プはS40に移行し、吸気制御弁20の固着を防止する
ため、吸気制御弁20を僅かに開いた状態で停止させる
エンジン停止時吸気制御弁制御処理を実行する。
【0051】S20においてエンジン回転数NEが所定
エンジン回転数NE1以下であると判定した場合には
(S20:YES)、ステップはS50に移行しサブル
ーチンプログラムである始動時開弁角度算出処理を実行
する。
【0052】この始動時開弁角度算出処理プログラムに
ついて図7を参照して説明する。先ず、ECU50は、
既に始動時制御処理を実行しているか否かを判定するた
めに、始動時制御フラグFsに1がストアされているか
否か、すなわち、フラグが立てられているか否かを判定
する(S500)。そして、始動時制御処理を未だ実行
していないと判定した場合には(S500:NO)、E
CU50は、エンジン水温等のパラメータに基づいて初
期開弁角度θitをROM51のマップから決定する(S
510)。ここで、本フローチャートを含め以後のフロ
ーチャートにて用いられる各種の開弁角度θは、クラン
ク角を意味するものとする。すなわち、吸気制御弁20
の開弁時期はクランク角によって規定される。
【0053】続いて、ECU50は、先の初期開弁角度
θitを目標開弁期間角度θdとしてストアする(S52
0)。そして、ECU50は、始動時制御処理が開始さ
れたことを以後の各処理に反映させるため始動時制御フ
ラグFsを立てる(1をストアする)(S560)。そ
して、ステップはメインルーチンにリターンする。
【0054】一方、ステップ500にて、始動時制御フ
ラグFsに0がストアされている、すなわち、フラグは
降ろされているとECU50が判定した場合には(S5
00:YES)、ECU50は、後述する開弁実行フラ
グFopに1がストアされているか否か、すなわち、すで
に吸気制御弁20が開弁されているか否かを判定する
(S530)。そして、ECU50が開弁実行フラグF
opは立てられていると判定した場合には(S530:Y
ES)、以後の処理を実行することなくステップはメイ
ンルーチンにリターンする。これに対して、開弁実行フ
ラグFopは降ろされているとECU50が判定した場合
には(S530:NO)、ステップはS540に移行す
る。
【0055】S540では、ECU50は、回転数セン
サ35により検出されたエンジン回転数NEに最適な始
動時開弁角度θstを算出する。この始動時開弁角度θst
は、ROM51に格納されているエンジン回転数NEを
パラメータとする開弁角度マップに基づいて決定された
開弁角度に、エンジン水温等の補正パラメータを加味す
ることにより算出される。
【0056】図11に示すように、エンジン10におけ
る適正燃焼に必要な要求空気量は、エンジン回転数NE
が高くなるにつれて増加するので、一般的には、エンジ
ン回転数NEが高くなるにつれて吸気制御弁20の開弁
角度は小さく、すなわち、開弁時期は早くなる。
【0057】このようにして始動時開弁角度θstを算出
すると、ECU50は、算出した始動時開弁角度θstを
目標開弁期間角度θdとしてストアする(S550)。
そして、ECU50は、確認的に始動時制御フラグFs
に1をストアし(S560)、ステップは、メインルー
チンにリターンする。
【0058】メインルーチンにリターンしたステップ
は、次なるサブルーチンプログラムである始動時開弁角
度制御処理へ移行する。かかる始動時開弁角度制御処理
プログラムについて図8を参照して説明する。
【0059】先ず、ECU50は、開弁実行フラグFop
に1がストアされているか否か、すなわち、吸気制御弁
20の開弁制御処理が実行されている最中か否かを判定
する(S600)。そして、ECU50が開弁実行フラ
グFopは立てられていないと判定した場合には(S60
0:NO)、ステップは610に移行し、ECU50は
吸気制御弁20の実行開弁角度θopを算出する。S61
0において、実行開弁角度θopは、ECU50が予め定
められている閉弁角度θclから、先のサブルーチンにて
算出した目標開弁(期間)角度θdを除算することによ
って算出される。
【0060】続いて、ステップはS620に移行し、E
CU50は、現在のクランク角θclankが実行開弁角度
θopに等しいか否かを判定する。そして、現在クランク
角θclankが実行開弁角度θopに等しいとECU50が
判定した場合には(S620:YES)、ECU50は
アクチュエータ21に開弁指令信号を送出し、アクチュ
エータ21が作動することにより吸気制御弁20が開弁
される(S630)。このように開弁制御処理が実行さ
れたことを受け、ECU50は、続くステップ640に
て開弁実行フラグFopを立て、さらに、ECU50はス
テップ650にて燃料噴射制御フラグFinjを立てた
後、ステップはメインルーチンにリターンする。
【0061】一方、ステップ620にて、現在クランク
角θclankが実行開弁角度θopに等しくないとECU5
0が判定した場合には(S620:NO)、以後、何等
の処理を実行することもなくステップはメインルーチン
にリターンする。
【0062】さらに、ステップ600にて開弁実行フラ
グFopが立てられているとECU50が判定した場合に
は(S600:YES)、ステップはS660に移行す
る。S660では、ECU50は現在のクランク角θcl
ankが予め定められている閉弁角度θclと等しいか否か
を判定する。
【0063】そして、ECU50が現在クランク角θcl
ankと閉弁角度θclとは等しいと判定した場合には(S
660:YES)、ECU50はアクチュエータ21に
閉弁指令信号を送出し、アクチュエータ21が作動する
ことにより吸気制御弁20が閉弁される(S670)。
続いて、ECU50は、開弁制御処理が終了したことを
以後の各処理に反映させるため、開弁実行フラグFopを
降ろし(S680)、ステップはメインルーチンにリタ
ーンする。
【0064】メインルーチンにリターンしたステップ
は、次なるサブルーチンプログラムである燃料噴射制御
処理へ移行する。かかる燃料噴射制御処理プログラムに
ついて図9を参照して説明する。
【0065】先ず、ECU50は燃料噴射制御処理を要
求する燃料噴射制御フラグFinjが立てられているか否
かを判定する(S700)。そして、ECU50が燃料
噴射開始フラグFinjが立てられていると判定した場合
には(S700:YES)、ステップはS710に移行
する。S710では、ECU50はインジェクタ16に
噴射指令信号を送出し、これを受けたインジェクタ16
は、開弁し、燃料が吸気ポート121近傍に向けて噴射
される。
【0066】続いて、ECU50は燃料噴射制御が終了
したことを以後の各処理に反映させるため燃料噴射制御
フラグFinjを降ろし(S720)、ステップはメイン
ルーチンにリターンする。
【0067】一方、S700にて、燃料噴射制御フラグ
Finjは立てられていないとECU50が判定した場合
には(S700:NO)、以後、何らの処理を実行する
ことなく、ステップはメインルーチンに移行する。
【0068】このようなエンジン始動時における吸気制
御弁20の開弁角度の制御処理が何度か繰り返される内
に、エンジン回転数NEは所定エンジン回転数NE1を
超え、ECU50は、メインルーチンにおけるステップ
20にてNOの判定を下す。
【0069】すると、ステップはS80に移行し、エン
ジン10始動時における吸気制御弁20の開弁角度制御
処理が終了したことを以後の各処理に反映させるため、
始動時制御フラグFsを降ろす。そして、通常時におけ
る吸気制御弁20の制御処理を実行する(S90)。こ
の通常時吸気制御弁制御処理は、たとえば、予め定めら
れた通常時における開弁角度で吸気制御弁20を開弁さ
せる処理、吸気制御弁20を、常時開弁させておく処理
等が考えられる。
【0070】次に、図5に示すタイミングチャートを参
照して上記各処理プログラムで出力される各種信号、吸
入空気の特性の関係を経時的に説明する。ここで、図5
はある気筒の排気行程から吸気行程にかけてのタイミン
グチャートであり、上段から吸入空気流速、吸気ポート
圧力、燃料噴射指令信号、開弁指令信号、バルブタイミ
ングを示している。
【0071】先ず、排気行程後期には、排気バルブ14
と吸気バルブ13とが共に開弁する、いわゆる、バルブ
オーバラップ状態が生じるので、気筒内、及び排気ポー
ト近傍の燃焼済み排ガスが吸気ポート121へと逆流す
る。この結果、吸入空気流速は負方向へ大きくなるとと
もに、吸気ポート圧力は正圧となる。
【0072】続いて、排気行程から吸気行程にかけて
は、吸気制御弁20は依然として閉弁している。したが
って、インテークマニホルド15、及び吸気ポート12
1における吸入空気の流動はほとんどなく、また、吸気
ポート圧力は負圧側に大きく転じる。
【0073】そして、吸気行程が後半にさしかかったと
ころでECU50は、吸気制御弁20に対して開弁指令
信号を送信し、吸気制御弁20が開弁する。すると、吸
気ポート121から気筒内へ急速に吸入空気が流動し始
め、吸入空気流速は急激に増大する。また、吸気ポート
圧力は緩やかに正圧に向かう。
【0074】ここで、吸気制御弁20の開弁とほぼ同時
に、ECU50は、インジェクタ16に対して噴射指令
信号を送信し、吸気ポート121に燃料が噴射される。
したがって、吸気ポート121に噴射された燃料は、流
れの速い吸入空気と衝突することとなり、その微粒子化
(霧化)が促進され、燃料と吸入空気とが良く攪拌混合
された混合気が形成される。また、吸気ポート圧力、す
なわち、気筒内圧力が負圧なので、吸気ポート121に
て形成された混合気は、気筒#1、#2、#3、#4内
に速やかに導入されると共に、気筒#1、#2、#3、
#4内で拡散される。
【0075】この結果、混合気は吸気行程後半において
各気筒#1、#2、#3、#4内に導入されるので、続
く圧縮行程において断熱圧縮され、混合気温度が上昇す
る。また、混合気温度の上昇と燃料が微粒子化とが相ま
って点火プラグ26による着火性が向上する。また、着
火後における火炎の伝播速度も高くなる。
【0076】このことは、エンジン10の始動性が向上
することを意味すると共に、速やかな燃焼による混合気
の完全燃焼を実現し、排ガス中の未燃焼ガス成分を減少
させることができる。また、吸気制御弁20が破線で示
す従来の開弁角度よりも大きな開弁角度で開弁されてい
るので、気筒内には必要最低限の吸入空気しか供給され
ず、体積効果による排ガス中の有害成分を抑制すること
ができる。
【0077】さらに、上述した各種制御処理から理解さ
れるように、吸気制御弁20の開弁角度はエンジン回転
数NEに応じて可変である。この吸気制御弁20の動作
について図10に示すタイミングチャートを用いてさら
に詳細に説明する。
【0078】ここで、図10は上記各種制御処理を複数
サイクル実行した場合における#1気筒に対応する吸気
制御弁20と従来制御を複数サイクル実行した場合にお
ける#1気筒に対応する吸気制御弁の動作を示すタイミ
ングチャートである。また、図10は上段から吸気制御
弁20の開弁角度、吸気ポート圧力、エンジン回転数N
Eを表している。なお、吸気制御弁20の開弁角度は、
ECU50から吸気制御弁20に対して開弁指令信号が
出力される開弁角度を示すものとする。
【0079】上段の吸気制御弁20の開弁角度に注目す
ると、本発明の実施の形態に係る吸気制御弁20の開弁
角度は、エンジン回転数NEが低い領域では大きく(す
なわち、開弁時期が遅く)、エンジン回転数NEが高く
なるにつれ小さく(すなわち、開弁時期が早く)なって
いる。これに対して従来例に係る吸気制御弁の開弁角度
は、エンジン回転数NEに関係なく常に一定である。
【0080】この違いから生ずる効果は、吸気ポート圧
力に現れる。すなわち、本発明の実施の形態では、吸気
制御弁20の開弁前、吸気ポート圧力は毎回大きく負圧
に転じている。特に、エンジン回転数NEがファースト
アイドルに到達するまでは、従来例と比較して大きな負
圧が得られている。また、従来例では吸気ポート圧力に
変動が見られないファーストアイドル近傍においても、
吸気ポート圧力の変動を得ることができている。
【0081】したがって、図5に基づき説明した利点を
毎サイクル得ることができる。さらに、吸気制御弁20
の開弁角度がエンジン回転数NEに応じて変化するの
で、図11に示すように要求空気量に応じた吸入空気量
を気筒に供給することが可能となり、先に述べたような
体積効果に起因する排ガス中の有害成分の抑制を図るこ
とができる。
【0082】次に、本発明に係る内燃機関の吸気制御装
置を適用した第2の発明の実施の形態について図12乃
至図14を参照して説明する。本発明の実施の形態に係
る内燃機関の吸気制御装置2の基本的構成は、第1の発
明の実施の形態に係る内燃機関の吸気制御装置1の構成
と同様であるから、ここでは、同一の構成要素には同一
符号を付すことでその説明を省略し、異なる構成部分の
みを説明する。
【0083】図12に示すように、本発明の実施の形態
は、吸気制御弁20を開閉駆動するアクチュエータ21
を、各吸気制御弁20に配設したところに特徴を有して
いる。すなわち、本発明の実施の形態では、エンジン1
0始動当初、各気筒#1、#2、#3、#4毎における
要求空気量(燃焼条件)が時事刻々と変化することに鑑
み、各気筒#1、#2、#3、#4に対応する吸気制御
弁20をそれぞれ異なる開弁角度で開弁させるのであ
る。したがって、図4に示すブロック図においても、4
つの吸気制御弁用アクチュエータ21が出力インターフ
ェース57に接続されている。
【0084】続いて、上記構成を備えた本発明の実施の
形態に係る内燃機関の吸気制御装置2における各処理プ
ログラムについて図6、図14及び図15を参照して説
明する。ここで、図14はサブルーチンとしての始動時
開弁角度算出処理プログラムを示すフローチャートであ
り、図15はサブルーチンとしての始動時開弁角度制御
処理プログラムを示すフローチャートである。なお、各
図中「S」はステップを意味するものとする。
【0085】メインルーチンがスタートし、第1の発明
の実施の形態で説明したとおり、ステップは移行してい
く。そして、ステップ20にて、ECU50が回転数セ
ンサ35により検出されたエンジン回転数NEが所定エ
ンジン回転数NE1以下であると判定するとステップは
S100に移行し、サブルーチンであるか始動時開弁角
度算出処理プログラムが実行される。この始動時開弁角
度算出処理プログラムについて図14を参照して説明す
る。
【0086】先ず、ECU50は、既に始動時制御処理
を実行しているか否かを判定するために、始動時制御フ
ラグFsに1がストアされているか否か、すなわちフラ
グが立てられているか否かを判定する(S1000)。
そして、始動時制御処理を未だ実行していないと判定し
た場合には(S1000:NO)、ECU50は気筒判
別センサ36から送出された気筒判別信号に基づき、現
在どの気筒が吸気行程にあるかを検出し、その気筒を初
期始動気筒として特定する(S1010)。続いてEC
U50は、エンジン水温等のパラメータに基づいて初期
開弁角度θitをROM51のマップから決定する(S1
020)。
【0087】次に、ECU50は、先の初期開弁角度θ
itを目標開弁期間角度θdとしてストアし(S103
0)、さらにECU50は、気筒カウンタCSをリセッ
トする(S1040)。すなわち、本発明の実施の形態
においては、各気筒#1、#2、#3、#4に備えられ
た吸気制御弁20の開弁角度を、各気筒#1、#2、#
3、#4毎に最適な開弁角度へと変更させるので、各気
筒#1、#2、#3、#4を判別する必要があるからで
ある。
【0088】さらに、ECU50は、始動時制御処理が
開始されたことを以後の各処理に反映させるため始動時
制御フラグFsを立て(S1050)、また、気筒カウ
ンタCSを1つインクリメントした後(S1090)ス
テップはメインルーチンにリターンする。
【0089】一方、ステップ1000にて、始動時制御
フラグFsに0がストアされている、すなわちフラグは
降ろされているとECU50が判定した場合には(S1
000:YES)、ECU50は、後述する開弁実行フ
ラグFopに1がストアされているか否か、すなわち、す
でに吸気制御弁20が開弁されているか否かを判定する
(S1060)。そして、ECU50が開弁実行フラグ
Fopは立てられていると判定した場合には(S106
0:YES)、以後の処理を実行することなくステップ
はメインルーチンにリターンする。これに対して、開弁
実行フラグFopは降ろされているとECU50が判定し
た場合には(S1060:NO)、ステップはS107
0に移行する。
【0090】S1060では、対応する気筒に最適な吸
気制御弁20の始動時開弁角度θstを算出する。この始
動時開弁角度θstは、ROM51に格納されている気筒
カウンタCSをパラメータとする開弁角度マップに基づ
いて決定された開弁角度に、エンジン水温等の補正パラ
メータを加味することにより算出される。
【0091】図13に示すように、エンジン10におけ
る適正燃焼に必要な要求空気量は、エンジン回転数NE
が高くなるにつれて増加するので、一般的には、エンジ
ン回転数NEが高くなるにつれて吸気制御弁20の開弁
角度は小さく、すなわち、開弁時期は早くなる。
【0092】このようにして始動時開弁角度θstを算出
すると、ECU50は、算出した始動時開弁角度θstを
目標開弁期間角度θdとしてストアする(S108
0)。そして、ECU50は、気筒カウンタCSを1つ
インクリメントし(S1090)、ステップは、メイン
ルーチンにリターンする。
【0093】メインルーチンにリターンしたステップ
は、次なるサブルーチンプログラムである始動時開弁角
度制御処理へ移行する。かかる始動時開弁角度制御処理
プログラムについて図15を参照して説明する。なお、
本プログラムのうち、第1の発明の実施の形態における
始動時開弁角度制御処理プログラムと同一の部分につい
ては、簡単な説明に留める。
【0094】先ず、ECU50は、開弁実行フラグFop
に1がストアされているか否かを判定し(S110
0)、開弁実行フラグFopが立てられていないと判定し
た場合には(S1100:NO)、ステップは1110
に移行し、ECU50は吸気制御弁20の実行開弁角度
θopを算出する。
【0095】そして、ECU50は、S1110におい
て、予め定められている閉弁角度θclから、先のサブル
ーチンにて算出した目標開弁角度θdを除算することに
よって実行開弁角度θopを算出する。
【0096】続いて、ステップ1120では、ECU5
0は、現在のクランク角θclankが実行開弁角度θopに
等しいか否かを判定し、現在クランク角θclankが実行
開弁角度θopに等しいと判定した場合には(S112
0:YES)、ステップはS1130に移行する。そし
て、ECU50は気筒カウンタCS値を基に現在、吸気
行程にある気筒を判定し、その気筒に対応する吸気制御
弁20のアクチュエータ21に対して開弁指令信号を送
出する。このように、対応するアクチュエータ21が開
弁指令信号に基づき作動することにより、今現在、吸気
行程にある気筒に対応する吸気制御弁20のみが開弁さ
れる(S1130)。
【0097】このように開弁制御処理が実行されたこと
を受け、ECU50は、ステップ1140にて開弁実行
フラグFopを立て、さらに、ステップ1150にて燃料
噴射制御フラグFinjを立てた後、ステップはメインル
ーチンにリターンする。
【0098】一方、ステップ1120にて、現在クラン
ク角θclankが実行開弁角度θopに等しくないとECU
50が判定した場合には(S1120:NO)、以後、
何等の処理を実行することもなくステップはメインルー
チンにリターンする。
【0099】さらに、ステップ1100にて開弁実行フ
ラグFopが立てられているとECU50が判定した場合
には(S1100:YES)、ステップはS1160に
移行する。S1160では、ECU50は現在のクラン
ク角θclankが予め定められている閉弁角度θclと等し
いか否かを判定し、現在クランク角θclankと閉弁角度
θclとは等しいと判定した場合には(S1160:YE
S)、ステップはS1170に移行する。
【0100】そして、ECU50気筒カウンタCS値を
基に吸気行程から圧縮行程に移行する気筒を判定し、そ
の気筒に対応するアクチュエータ21に対して閉弁指令
信号を送出する(S1170)。このように、対応する
アクチュエータ21が閉弁指令信号に基づき作動するこ
とにより今現在、吸気行程から圧縮行程に移行する気筒
に対応する吸気制御弁20のみが閉弁される。
【0101】続いて、ECU50は、開弁制御処理が終
了したことを以後の各処理に反映させるため、開弁実行
フラグFopを降ろし(S1180)、ステップはメイン
ルーチンにリターンする。
【0102】メインルーチンにリターンした後における
各制御処理は、第1の発明の実施の形態にて実行された
ように実行される。次に、図13に示すタイミングチャ
ートを参照して上記各種制御処理プログラムを実行した
結果得られる各気筒#1、#2、#3、#4に対応する
吸気制御弁20の開弁角度とエンジン回転数NE、要求
空気量(実際に気筒内に供給される空気量)関係を経時
的に説明する。ここで、図13は上段から各気筒#1、
#2、#3、#4に対応する吸気制御弁20の開弁角
度、エンジン回転数NE、要求空気量を示している。
【0103】図から理解されるように、本発明の実施の
形態では各気筒#1、#2、#3、#4が吸気行程にさ
しかかる時々のエンジン回転数NEに応じて、各気筒#
1、#2、#3、#4に対応する吸気制御弁20の適切
な開弁角度を算出している。ここで、エンジン回転数N
Eの立ち上がりと、吸気制御弁20の開弁角度の立ち上
がりが対応していないのは、吸気制御弁20が開く吸気
行程と、混合気が燃焼し出力トルクが得られる爆発・膨
張行程との間には時間間隔が存在するからである。
【0104】したがって、図示したようなタイミングで
吸気制御弁20の開弁角度を制御することにより、図の
下段に示すようなエンジン回転数NEに対応した要求空
気量を気筒内に供給することができる。この結果、各気
筒#1、#2、#3、#4に供給する吸入空気量を更に
減少させることが可能となり、より排ガス中における有
害成分を抑制することができる。
【0105】また、本発明の実施の形態においても、第
1の発明の実施の形態で説明した流れの速い吸入空気
流、吸気ポート121における大きな負圧が得られるこ
とにかわりはない。
【0106】以上、いくつかの発明の実施の形態に基づ
き詳細に説明したように上記各発明の実施の形態に係る
内燃機関の吸気制御装置1、2では、吸気制御弁を常に
一定の開弁角度で開弁させていた従来の吸気制御装置と
異なり、吸気制御弁20をエンジン回転数NEに応じて
最適な開弁角度で開弁させることができる。
【0107】したがって、エンジン回転数NEに応じた
要求空気量以上の吸入空気を気筒に供給せざる負えなか
った従来の吸気制御装置と異なり、エンジン回転数NE
に応じた要求空気量を気筒に供給することができる。こ
の結果、エンジン10始動当初、排出される排ガス量を
減少させることが可能となり、有害成分濃度抑制の効果
をより発揮することができる。
【0108】また、吸気制御弁20の開弁角度が大きい
(開弁時期が遅い)ので、吸気制御弁開弁前における吸
気ポート圧力は負圧側に高くなり、吸気制御弁20が開
弁した際には、流速の高い吸入空気が吸気ポート121
を通過する。
【0109】したがって、吸気ポート121内に噴射さ
れた燃料は吸入空気によって速やかに気筒#1、#2、
#3、#4内に導入され、吸気ポート121、気筒#
1、#2、#3、#4内への燃料の付着を防止すること
ができる。この結果、特に、吸気ポート121への燃料
の付着による燃焼特性のばらつきを抑制することができ
る。
【0110】また、各気筒#1、#2、#3、#4内に
は吸気行程後半で吸入空気(混合気)が導入されるの
で、続く圧縮行程において混合気は断熱圧縮され、その
温度が上昇する。この結果、点火プラグ26による着火
性が向上し、エンジン10を速やかに始動させることが
できる。
【0111】さらに、インジェクタ16から燃料を噴射
するに当たり、吸気制御弁20の開弁に同期させて吸気
ポート121に向けてインジェクタ16から燃料を噴射
する構成を備えている。
【0112】したがって、インジェクタ16から噴射さ
れた燃料は、吸気ポート121における流速の高い吸入
空気に衝突することとなり、燃料の微粒子化(霧化)が
促進される。この結果、吸入空気と燃料とが相互によく
混ざり合い、点火プラグ26によって着火しやすい混合
気が形成される。
【0113】また、インジェクタ16から燃料が噴射さ
れた時期には、既に吸気ポート121には高い流速の吸
入空気流が形成されるとともに気筒内圧力も負圧であ
る。したがって、吸気ポート121にて形成された混合
気は吸入空気の持つ高い流速で気筒内に導入され、吸気
ポート121等への燃料の付着を抑制することができ
る。
【0114】さらに、気筒#1、#2、#3、#4内に
導入された混合気は、気筒#1、#2、#3、#4内部
に迅速、かつ、均一に広く拡散するので、火炎伝播速度
を高くすることができる。したがって、気筒#1、#
2、#3、#4内の混合気は着火後、速やかに完全燃焼
し、排気行程における未燃焼ガスの排出を抑制すること
ができる。この結果、特に、エンジン10の始動時に問
題となっていた不完全燃焼に起因して排ガス中に発生す
るHC等の有害成分濃度を低減することができる。
【0115】さらに、第2の発明の実施の形態では、各
気筒#1、#2、#3、#4毎に独立制御される複数の
吸気制御弁20を備え、各気筒#1、#2、#3、#4
が吸入行程にさしかかった際のエンジン回転数NEに対
応する吸入空気量を各気筒#1、#2、#3、#4それ
ぞれ供給する構成を備えている。
【0116】したがって、始動時には時事刻々と変化す
るエンジン回転数NEに対して各気筒#1、#2、#
3、#4毎に対応することが可能となり、より適切な要
求空気量を各気筒#1、#2、#3、#4に供給するこ
とができる。
【0117】以上、いくつかの発明の実施の形態に基づ
き本発明を説明したが、本発明の趣旨から逸脱しない範
囲で種々の変更改良が可能である。 (1)上記各発明の実施の形態においては、エンジン回
転数NEに対する吸気制御弁20の開弁角度を予め用意
したマップによって算出している。しかしながら、燃焼
圧力センサ等を用いて気筒#1、#2、#3、#4内
(エンジン10)の燃焼状態を検出し、その検出結果に
基づいて所定の演算式から最適な開弁角度を算出しても
良い。
【0118】始動時の燃焼特性を平準化することによっ
て得られるマップであっても本発明の目的を十分達成す
ることができるが、このような構成を採ることにより、
さらに現実のエンジン10の燃焼状態に対応した吸気制
御弁20の開弁角度を算出することができる。この結
果、始動時における排ガス量、排ガス中の有害物質濃度
を確実に抑制することができる。
【0119】(2)また、上記発明の実施の形態におい
ては、吸気制御弁20用のアクチュエータ21として、
ピエゾ素子を用いたモータを用いているが、開弁指令信
号に素早く応答することができる高応答性のアクチュエ
ータであればこれに限られない。
【0120】なお、以上の発明の実施の形態から把握で
きる技術的思想について、以下に効果とともに記載す
る。 (1)請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置におい
て、前記内燃機関は、クランクシャフトを有し、前記運
転状態検出手段は、前記内燃機関の回転数を検出する回
転数検出手段、及びクランクシャフトのクランク角を検
出するクランク角検出手段を有し、前記開弁時期算出手
段は、前記内燃機関が始動状態にあると判定された場合
には、前記吸気弁が開弁するクランク角の後であって、
検出された前記内燃機関の回転数において前記内燃機関
に最低限必要な吸入空気量を実現するクランク角を前記
吸気制御弁の開弁角度として算出し、前記吸気制御弁制
御手段は、算出されたクランク角で前記吸気制御弁を開
弁させることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
【0121】かかる構成を備える場合には、内燃機関に
はそのときどきに最低限必要な吸入空気しか供給され
ず、排出される排ガス量を抑制することができる。 (2)請求項2に記載の内燃機関の吸気制御装置におい
て、前記内燃機関は、クランクシャフトを有し、前記運
転状態検出手段は、前記内燃機関の回転数を検出する回
転数検出手段、及びクランクシャフトのクランク角を検
出するクランク角検出手段を有し、前記開弁時期算出手
段は、前記内燃機関が始動状態にあると判定された場合
には、前記各吸気制御弁に対応する前記吸気弁が開弁す
るクランク角の後であって、検出された前記内燃機関の
回転数において前記各吸気制御弁に対応する前記気筒に
最低限必要な吸入空気量を実現するクランク角を前記各
吸気制御弁毎にそれぞれ開弁角度として算出し、前記各
吸気制御弁制御手段は、算出されたクランク角で前記各
吸気制御弁を開弁させることを特徴とする内燃機関の吸
気制御装置。
【0122】かかる構成を備える場合には、内燃機関の
各気筒にそのときどきに最低限必要な吸入空気が供給さ
れ、排出される排ガス量をさらに抑制することができ
る。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明に係る内燃機関の吸気制御装置によれば、内燃機関
始動時、内燃機関の機関回転数に対応する必要最低限の
吸入空気量を内燃機関に供給することができるととも
に、機関始動性を向上させることができる。
【0124】また、請求項2に記載の発明に係る内燃機
関の吸気制御装置によれば、内燃機関始動時、各気筒毎
に内燃機関の機関回転数に対応する必要最低限の吸入空
気量を供給することができるとともに、さらに機関始動
性を向上させることができる。
【0125】さらに、請求項3に記載の発明に係る内燃
機関の吸気制御装置によれば、燃料供給手段から噴射さ
れた燃料の拡散を促進させることができると共に、内燃
機関における燃焼効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内燃機関の制御装置の基本概念
を示す説明図。
【図2】 本発明の実施の形態に係る内燃機関の吸気制
御装置が適用されるガソリンエンジンシステムを示す概
略構成図。
【図3】 第1の発明の実施の形態に係る内燃機関の吸
気制御装置を模式的に示す説明図。
【図4】 本発明の実施の形態における制御ブロック
図。
【図5】 特定の気筒における排気行程から吸気行程に
かけての各種指令信号、各種特性を示すタイミングチャ
ート。
【図6】 本発明の実施の形態におけるメインルーチン
を示すフローチャート。
【図7】 第1の発明の実施の形態におけるサブルーチ
ンとしての始動時開弁角度算出処理プログラムを示すフ
ローチャート。
【図8】 第1の発明の実施の形態におけるサブルーチ
ンとしての始動時開弁角度制御処理プログラムを示すフ
ローチャート。
【図9】 本発明の実施の形態におけるサブルーチンと
しての燃料噴射制御処理プログラムを示すフローチャー
ト。
【図10】 各種制御処理を複数サイクル実行した場合
における#1気筒に対応する吸気制御弁と従来制御を複
数サイクル実行した場合における#1気筒に対応する吸
気制御弁の動作を示すタイミングチャート。
【図11】 始動時における#1気筒のサイクル数に対
応するエンジン回転数、吸気制御弁の開弁角度、及び気
筒内に導入される吸入空気量の関係を示すグラフ。
【図12】 第2の発明の実施の形態に係る内燃機関の
吸気制御装置を模式的に示す説明図。
【図13】 各種制御処理プログラムを実行した結果得
られる各気筒#1、#2、#3、#4に対応する吸気制
御弁の開弁角度とエンジン回転数NE、要求空気量の関
係を示すタイミングチャート。
【図14】 第2の発明の実施の形態におけるサブルー
チンとしての始動時開弁角度算出処理プログラムを示す
フローチャート。
【図15】 第2の発明の実施の形態におけるサブルー
チンとしての始動時開弁角度制御処理プログラムを示す
フローチャート。
【図16】 エンジン回転数NE(気筒カウンタCS)
をパラメータとする始動時開弁角度θstのマップ。
【符号の説明】
1、2…内燃機関の吸気制御装置、10…エンジン、1
21…吸気ポート、13…吸気バルブ、15…インテー
クマニホルド、16…インジェクタ、17…サージタン
ク、18…スロットルボディ、19…エアクリーナ、2
0…吸気制御弁、21…吸気制御弁用アクチュエータ、
26…点火プラグ、35…回転数センサ、36…気筒判
別センサ、51…ROM、52…CPU、53…RA
M、#1、#2、#3、#4…気筒、M1内燃機関、M
2…吸気弁、M3…吸気通路、M4…吸気制御弁、M5
…運転状態検出手段、M6…始動状態判定手段、M7、
M10…開弁時期算出手段、M8、M11…吸気制御弁
制御手段、M9…気筒、M12…燃料供給手段、M13
…燃料供給手段制御手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気弁配設側に連結された吸
    気通路と、吸気通路内における吸気弁の上流側に配設さ
    れるとともに内燃機関に供給される吸入空気量を制御す
    る吸気制御弁とを備えた内燃機関の吸気制御装置におい
    て、 前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出
    手段と、 その運転状態検出手段により検出された前記内燃機関の
    運転状態に基づき、前記内燃機関が始動状態にあるか否
    かを判定する始動状態判定手段と、 その始動状態判定手段により前記内燃機関が始動状態に
    あると判定された場合には、前記吸気弁の開弁後であっ
    て、検出された前記内燃機関の運転状態に対応する前記
    吸気制御弁の開弁時期を算出する開弁時期算出手段と、 その開弁時期算出手段により算出された開弁時期に前記
    吸気制御弁を開弁させる吸気制御弁制御手段とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の気筒毎に吸気弁を備えた内燃機関
    の各吸気弁配設側に連結された複数の吸気通路と、各吸
    気通路内における吸気弁の上流側に配設されるとともに
    内燃機関に供給される吸入空気量を各気筒毎に制御する
    複数の吸気制御弁とを備えた内燃機関の吸気制御装置に
    おいて、 前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出
    手段と、 検出された前記内燃機関の運転状態に基づき、前記内燃
    機関が始動状態にあるか否かを判定する始動状態判定手
    段と、 前記始動状態判定手段により前記内燃機関が始動状態に
    あると判定された場合には、前記各気筒に対応する吸気
    制御弁毎に、前記吸気弁の開弁後であって、検出された
    前記内燃機関の運転状態に対応する前記吸気制御弁の開
    弁時期を算出する開弁時期算出手段と、 その開弁時期算出手段により算出された前記各吸気制御
    弁の開弁時期に基づいて、対応する前記吸気制御弁を開
    弁させる吸気制御弁制御手段とを備えたことを特徴とす
    る内燃機関の吸気制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関
    の吸気制御装置において、 前記吸気通路の前記吸気制御弁の下流側に配設され、前
    記内燃機関に燃料を供給するための燃料供給手段と、 前記吸気制御弁制御手段によって前記吸気制御弁が開弁
    される時期に同期して前記燃料供給手段から前記内燃機
    関に燃料を供給させる燃料供給手段制御手段とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
JP2153996A 1996-02-07 1996-02-07 内燃機関の吸気制御装置 Pending JPH09209851A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2153996A JPH09209851A (ja) 1996-02-07 1996-02-07 内燃機関の吸気制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2153996A JPH09209851A (ja) 1996-02-07 1996-02-07 内燃機関の吸気制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09209851A true JPH09209851A (ja) 1997-08-12

Family

ID=12057784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2153996A Pending JPH09209851A (ja) 1996-02-07 1996-02-07 内燃機関の吸気制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09209851A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283633A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toyota Motor Corp エンジンの制御装置
CN102536471A (zh) * 2010-12-20 2012-07-04 本田技研工业株式会社 内燃机的停止位置控制装置
CN103883412A (zh) * 2012-12-07 2014-06-25 日立汽车系统株式会社 内燃机的燃料喷射控制装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283633A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toyota Motor Corp エンジンの制御装置
JP4706957B2 (ja) * 2005-03-31 2011-06-22 トヨタ自動車株式会社 エンジンの制御装置
CN102536471A (zh) * 2010-12-20 2012-07-04 本田技研工业株式会社 内燃机的停止位置控制装置
JP2012132316A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の停止制御装置
CN103883412A (zh) * 2012-12-07 2014-06-25 日立汽车系统株式会社 内燃机的燃料喷射控制装置
JP2014114718A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の燃料噴射制御装置
US9394847B2 (en) 2012-12-07 2016-07-19 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Fuel injection control apparatus for internal combustion engine
CN103883412B (zh) * 2012-12-07 2016-12-07 日立汽车系统株式会社 内燃机的燃料喷射控制装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0984147B1 (en) Startup control apparatus of internal combustion engine
EP1859140B1 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP3815006B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3683681B2 (ja) 直噴火花点火式内燃機関の制御装置
EP1403512B1 (en) Engine start system
JPH09268942A (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
KR100320489B1 (ko) 기통내분사형불꽃점화식내연기관의점화시기제어장치및방법
US6990948B2 (en) Direct injection engine system and start-up method for direct injection engine
EP1496230B1 (en) Start-up control of in-cylinder fuel injection spark ignition internal combustion engine
JP3931820B2 (ja) 内燃機関および内燃機関の制御方法
JPH10274086A (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置
JPH11280522A (ja) 筒内噴射式エンジンの始動制御装置
JP2007132286A (ja) 直噴ガソリンエンジンの制御装置
JP3648864B2 (ja) 希薄燃焼内燃機関
JP3812138B2 (ja) ターボ過給機付エンジンの制御装置
JPH09209851A (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JPH0693902A (ja) 筒内噴射式火花点火内燃機関
JPH11270387A (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP2006132399A (ja) 過給機付エンジンの制御装置および制御方法
JP3763177B2 (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP2000045840A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2000145524A (ja) 可変ターボチャージャを備えた内燃機関
JP3843501B2 (ja) 筒内噴射型エンジンの燃料噴射時期制御装置
JP2002097980A (ja) 排ガス浄化装置
JP2003184606A (ja) 内燃機関