JPH0693902A - 筒内噴射式火花点火内燃機関 - Google Patents
筒内噴射式火花点火内燃機関Info
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- JPH0693902A JPH0693902A JP24201992A JP24201992A JPH0693902A JP H0693902 A JPH0693902 A JP H0693902A JP 24201992 A JP24201992 A JP 24201992A JP 24201992 A JP24201992 A JP 24201992A JP H0693902 A JPH0693902 A JP H0693902A
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- Japan
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- fuel
- combustion chamber
- timing
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、均一混合気による燃焼を実現する
筒内噴射式火花点火内燃機関に関し、触媒コンバータ低
温時における早期暖機を可能とすると共に、吸気行程中
の燃料の自発火を防止することを目的とする。 【構成】 吸気行程初期に燃焼室内に直接燃料を噴射す
る噴射弁16と、燃焼室1内に形成される混合気を着火
するための点火栓15と、排気系に設けられた触媒11
の温度状態を検出するための検出手段14と、検出手段
14により触媒11の低温度状態が検出される時、点火
時期を遅角すると共に、燃料噴射時期を遅角するように
点火栓15及び噴射弁16を制御する制御手段20、と
を具備する。
筒内噴射式火花点火内燃機関に関し、触媒コンバータ低
温時における早期暖機を可能とすると共に、吸気行程中
の燃料の自発火を防止することを目的とする。 【構成】 吸気行程初期に燃焼室内に直接燃料を噴射す
る噴射弁16と、燃焼室1内に形成される混合気を着火
するための点火栓15と、排気系に設けられた触媒11
の温度状態を検出するための検出手段14と、検出手段
14により触媒11の低温度状態が検出される時、点火
時期を遅角すると共に、燃料噴射時期を遅角するように
点火栓15及び噴射弁16を制御する制御手段20、と
を具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒内噴射式火花点火内
燃機関に関する。
燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭56−23515号公報には、通
常吸気通路に噴射される燃料を機関燃焼室内に直接噴射
し、燃焼室内に形成される混合気を点火栓により着火す
る筒内噴射式火花点火内燃機関が記載されている。この
内燃機関によれば、燃料の吸気通路壁面への付着がなく
なるために、噴射する燃料を必要最小限にすることがで
き燃費が低減されると共に、加速途中などの過渡運転状
態において、実際に燃焼室内に供給された吸気量に応じ
て最適な量の燃料噴射を行うことが可能となり、所望の
運転状態を実現することができる。
常吸気通路に噴射される燃料を機関燃焼室内に直接噴射
し、燃焼室内に形成される混合気を点火栓により着火す
る筒内噴射式火花点火内燃機関が記載されている。この
内燃機関によれば、燃料の吸気通路壁面への付着がなく
なるために、噴射する燃料を必要最小限にすることがで
き燃費が低減されると共に、加速途中などの過渡運転状
態において、実際に燃焼室内に供給された吸気量に応じ
て最適な量の燃料噴射を行うことが可能となり、所望の
運転状態を実現することができる。
【0003】良好な燃焼を得るために、燃焼室内に形成
される混合気は均一化されることが好ましい。従って、
前述の内燃機関において、燃料噴射は吸気行程の初期に
行われ、燃料噴射終了時から点火までの時間を比較的長
くし、その間で燃焼室内に形成される乱れによって燃焼
室全体に混合気を均一に分散させることを可能としてい
る。
される混合気は均一化されることが好ましい。従って、
前述の内燃機関において、燃料噴射は吸気行程の初期に
行われ、燃料噴射終了時から点火までの時間を比較的長
くし、その間で燃焼室内に形成される乱れによって燃焼
室全体に混合気を均一に分散させることを可能としてい
る。
【0004】一般的に内燃機関の排気系には、排気ガス
中の有害成分を浄化するための触媒コンバータが設けら
れている。このような触媒コンバータは、所定温度に達
するまでは触媒が充分に機能せず浄化性能が低下するた
めに、機関始動時などにおいて、触媒コンバータを早期
に暖機する必要がある。そのために、点火時期を遅角さ
せることにより燃焼終了時期を遅らせ、排気温度を高め
て触媒コンバータの早期暖機を実現することが公知であ
る。
中の有害成分を浄化するための触媒コンバータが設けら
れている。このような触媒コンバータは、所定温度に達
するまでは触媒が充分に機能せず浄化性能が低下するた
めに、機関始動時などにおいて、触媒コンバータを早期
に暖機する必要がある。そのために、点火時期を遅角さ
せることにより燃焼終了時期を遅らせ、排気温度を高め
て触媒コンバータの早期暖機を実現することが公知であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の筒内噴射式火花
点火内燃機関において、触媒コンバータを早期暖機する
ための点火時期の遅角が実行されると、排気行程中も一
部燃焼が継続するために、次の吸気行程初期においても
筒内に高温度のガスが残留し、この時燃料噴射が実行さ
れると吸気行程中に燃料が自発火する可能性がある。
点火内燃機関において、触媒コンバータを早期暖機する
ための点火時期の遅角が実行されると、排気行程中も一
部燃焼が継続するために、次の吸気行程初期においても
筒内に高温度のガスが残留し、この時燃料噴射が実行さ
れると吸気行程中に燃料が自発火する可能性がある。
【0006】従って、本発明の目的は、均一混合気によ
る燃焼を実現する筒内噴射式火花点火内燃機関におい
て、触媒コンバータ低温時における早期暖機を可能とす
ると共に、吸気行程中の燃料の自発火を防止することが
できる筒内噴射式火花点火内燃機関を提供することであ
る。
る燃焼を実現する筒内噴射式火花点火内燃機関におい
て、触媒コンバータ低温時における早期暖機を可能とす
ると共に、吸気行程中の燃料の自発火を防止することが
できる筒内噴射式火花点火内燃機関を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による筒内噴射式
火花点火内燃機関は、吸気行程初期に燃焼室内に直接燃
料を噴射する噴射弁と、燃焼室内に形成される混合気を
着火するための点火栓と、排気系に設けられた触媒の温
度状態を検出するための検出手段と、前記検出手段によ
り前記触媒の低温度状態が検出される時、点火時期を遅
角すると共に、燃料噴射時期を遅角するように前記点火
栓及び前記噴射弁を制御する制御手段、とを具備するこ
とを特徴とする。
火花点火内燃機関は、吸気行程初期に燃焼室内に直接燃
料を噴射する噴射弁と、燃焼室内に形成される混合気を
着火するための点火栓と、排気系に設けられた触媒の温
度状態を検出するための検出手段と、前記検出手段によ
り前記触媒の低温度状態が検出される時、点火時期を遅
角すると共に、燃料噴射時期を遅角するように前記点火
栓及び前記噴射弁を制御する制御手段、とを具備するこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】前述の筒内噴射式火花点火内燃機関は、検出手
段により排気系に設けられた触媒の低温度状態が検出さ
れる時、制御手段が、点火時期を遅角すると共に、燃料
噴射時期を遅角するように点火栓及び噴射弁を制御す
る。
段により排気系に設けられた触媒の低温度状態が検出さ
れる時、制御手段が、点火時期を遅角すると共に、燃料
噴射時期を遅角するように点火栓及び噴射弁を制御す
る。
【0009】
【実施例】図1は、本発明による筒内噴射式火花点火内
燃機関の実施例を示す概略断面図である。同図におい
て、1はシリンダ内壁とピストン2によって形成される
燃焼室、3は吸気通路、4は排気通路である。吸気通路
3のサージタンク3a上流側にはスロットル弁5が配置
され、サージタンク3a下流側は、図示されたストレー
トポート3bと図示されていないヘリカルポートに分岐
し、それぞれ吸気弁6(一方は図示されていない)を介
して燃焼室1へ通じている。
燃機関の実施例を示す概略断面図である。同図におい
て、1はシリンダ内壁とピストン2によって形成される
燃焼室、3は吸気通路、4は排気通路である。吸気通路
3のサージタンク3a上流側にはスロットル弁5が配置
され、サージタンク3a下流側は、図示されたストレー
トポート3bと図示されていないヘリカルポートに分岐
し、それぞれ吸気弁6(一方は図示されていない)を介
して燃焼室1へ通じている。
【0010】ストレートポート3bには、スワ−ルコン
トロールバルブ7(SCV)が設けられ、このSCV7
によりストレートポート3bを閉鎖することで吸気はヘ
リカルポートだけを使用して燃焼室1へ供給され、燃焼
室1内にスワ−ルを形成することができる。
トロールバルブ7(SCV)が設けられ、このSCV7
によりストレートポート3bを閉鎖することで吸気はヘ
リカルポートだけを使用して燃焼室1へ供給され、燃焼
室1内にスワ−ルを形成することができる。
【0011】図中8は、SCV7を駆動するためのアク
チュエータであり、このアクチュエータ8はサージタン
ク3a内の負圧を利用するものであるために、負圧制御
弁9を介してサージタンク3aに接続されている。
チュエータであり、このアクチュエータ8はサージタン
ク3a内の負圧を利用するものであるために、負圧制御
弁9を介してサージタンク3aに接続されている。
【0012】排気通路4は、二股に分岐して二つの排気
弁10(一方は図示されていない)を介して燃焼室1へ
通じ、燃焼室1近傍にはマニホルド触媒コンバータ11
が、また大気側端部近傍にはアンダフロア触媒コンバー
タ12が設けられている。これらの触媒コンバータは、
所定温度に達した時点で触媒が充分に機能し優れた排気
ガス浄化性能を提供するものである。マニホルド触媒コ
ンバータ11上流側には、排気ガス中の酸素濃度を検出
するための酸素センサ13が設置され、マニホルド触媒
コンバータ11にはその触媒温度を測定するための温度
センサ14が設置されている。
弁10(一方は図示されていない)を介して燃焼室1へ
通じ、燃焼室1近傍にはマニホルド触媒コンバータ11
が、また大気側端部近傍にはアンダフロア触媒コンバー
タ12が設けられている。これらの触媒コンバータは、
所定温度に達した時点で触媒が充分に機能し優れた排気
ガス浄化性能を提供するものである。マニホルド触媒コ
ンバータ11上流側には、排気ガス中の酸素濃度を検出
するための酸素センサ13が設置され、マニホルド触媒
コンバータ11にはその触媒温度を測定するための温度
センサ14が設置されている。
【0013】燃焼室1には、その上部中心に点火プラグ
15が配置され、また燃焼室1に直接燃料を噴射するた
めの噴射弁16が設けられている。噴射弁16は、ピス
トン2頂面に向けて燃料を噴射するものであり、通常は
吸気工程の初期に噴射されることにより燃焼室内におけ
る気化・霧化時間を充分にとることができ、さらに前述
のスワールによって混合気の均一化が実現される。点火
プラグ15はディストリビュータ17を介してイグニッ
ションコイル18に電気的に接続されている。
15が配置され、また燃焼室1に直接燃料を噴射するた
めの噴射弁16が設けられている。噴射弁16は、ピス
トン2頂面に向けて燃料を噴射するものであり、通常は
吸気工程の初期に噴射されることにより燃焼室内におけ
る気化・霧化時間を充分にとることができ、さらに前述
のスワールによって混合気の均一化が実現される。点火
プラグ15はディストリビュータ17を介してイグニッ
ションコイル18に電気的に接続されている。
【0014】噴射弁16及びイグニッションコイル18
を制御するための制御装置20が設けられ、この制御装
置20には、前述の温度センサ14及び酸素センサ13
の他に、冷却水温度を検出するための冷却水温センサ1
9、エンジンスタータスイッチ(図示せず)、回転セン
サ(図示せず)、及びアクセルペダルストロークセンサ
(図示せず)等が電気的に接続されている。
を制御するための制御装置20が設けられ、この制御装
置20には、前述の温度センサ14及び酸素センサ13
の他に、冷却水温度を検出するための冷却水温センサ1
9、エンジンスタータスイッチ(図示せず)、回転セン
サ(図示せず)、及びアクセルペダルストロークセンサ
(図示せず)等が電気的に接続されている。
【0015】制御装置20による燃料噴射開始時期、燃
料噴射量、及び点火時期の制御は、図2に示すメインル
ーチンに従って行われる。まずステップ101におい
て、エンジンスタータスイッチが入れられ、エンジンス
タータが動作中であるかどうかが判断される。この判断
が肯定される時は、ステップ102に進み、図3に示す
第1サブルーチンがコールされる。この第1サブルーチ
ンは、エンジンスタート時点での前述の制御を行うため
のものである。まずステップ1101において、圧縮上
死点前におけるエンジンスタートに最適な点火時期A1
に点火が行われるように、点火時期制御が実行される。
次にステップ1102において、冷却水温センサ19か
ら得られる冷却水温などを考慮して燃料噴射量τが決定
され、ステップ1103において、吸気行程初期におけ
る燃料噴射開始時期Bから噴射が開始され、決定された
燃料噴射量τに達した時点で終了するように、燃料噴射
開始時期及び燃料噴射量の制御が実行される。次にステ
ップ1104において、フラグFが0に設定される。
料噴射量、及び点火時期の制御は、図2に示すメインル
ーチンに従って行われる。まずステップ101におい
て、エンジンスタータスイッチが入れられ、エンジンス
タータが動作中であるかどうかが判断される。この判断
が肯定される時は、ステップ102に進み、図3に示す
第1サブルーチンがコールされる。この第1サブルーチ
ンは、エンジンスタート時点での前述の制御を行うため
のものである。まずステップ1101において、圧縮上
死点前におけるエンジンスタートに最適な点火時期A1
に点火が行われるように、点火時期制御が実行される。
次にステップ1102において、冷却水温センサ19か
ら得られる冷却水温などを考慮して燃料噴射量τが決定
され、ステップ1103において、吸気行程初期におけ
る燃料噴射開始時期Bから噴射が開始され、決定された
燃料噴射量τに達した時点で終了するように、燃料噴射
開始時期及び燃料噴射量の制御が実行される。次にステ
ップ1104において、フラグFが0に設定される。
【0016】メインルーチンに戻り、ステップ101に
おける判断が否定される時、ステップ103に進み、回
転センサから得られる現在の回転数Nがアイドル回転数
N’未満であるかどうかが判断される。この判断が肯定
される時、ステップ104に進み、図4に示す第2サブ
ルーチンがコールされる。この第2サブルーチンは、エ
ンジン始動中の前述の制御を行うためのものである。ま
ずステップ2101において、圧縮上死点前におけるエ
ンジン始動中に最適な点火時期A2に点火が行われるよ
うに、点火時期制御が実行される。次にステップ210
2において、冷却水温センサ19から得られる冷却水温
などを考慮して燃料噴射量τが決定され、ステップ21
03において、吸気行程初期における燃料噴射開始時期
Bから噴射が開始され、決定された燃料噴射量τに達し
た時点で終了するように、燃料噴射開始時期及び燃料噴
射量の制御が実行される。次にステップ2104におい
て、フラグFが0に設定される。
おける判断が否定される時、ステップ103に進み、回
転センサから得られる現在の回転数Nがアイドル回転数
N’未満であるかどうかが判断される。この判断が肯定
される時、ステップ104に進み、図4に示す第2サブ
ルーチンがコールされる。この第2サブルーチンは、エ
ンジン始動中の前述の制御を行うためのものである。ま
ずステップ2101において、圧縮上死点前におけるエ
ンジン始動中に最適な点火時期A2に点火が行われるよ
うに、点火時期制御が実行される。次にステップ210
2において、冷却水温センサ19から得られる冷却水温
などを考慮して燃料噴射量τが決定され、ステップ21
03において、吸気行程初期における燃料噴射開始時期
Bから噴射が開始され、決定された燃料噴射量τに達し
た時点で終了するように、燃料噴射開始時期及び燃料噴
射量の制御が実行される。次にステップ2104におい
て、フラグFが0に設定される。
【0017】エンジンスタート時は、それを確実なもの
とするために、燃焼を良好にすることが必要であり、ま
たエンジン始動中はスタートしたエンジンが停止しない
ように、やはり燃焼を良好にすることが必要である。第
1及び第2サブルーチンにおいて、燃料噴射は、吸気行
程初期から決定された燃料噴射量τだけ噴射され、スワ
−ルにより燃焼室1内に充分に均一化された混合気が形
成された後、圧縮上死点前の各最適な点火時期で点火さ
れるために、良好な燃焼を実現することができる。
とするために、燃焼を良好にすることが必要であり、ま
たエンジン始動中はスタートしたエンジンが停止しない
ように、やはり燃焼を良好にすることが必要である。第
1及び第2サブルーチンにおいて、燃料噴射は、吸気行
程初期から決定された燃料噴射量τだけ噴射され、スワ
−ルにより燃焼室1内に充分に均一化された混合気が形
成された後、圧縮上死点前の各最適な点火時期で点火さ
れるために、良好な燃焼を実現することができる。
【0018】メインルーチンに戻り、ステップ103に
おける判断が否定される時、ステップ105に進み、ア
クセルペダルストロークセンサから得られるアクセルペ
ダルストロークLが0、すなわち、アクセルペダルが踏
み込まれていないかどうかが判断される。この判断が肯
定される時、安定した機関アイドル状態であり、ステッ
プ106に進み温度センサ14から得られるマニホルド
触媒コンバータ11の触媒温度Tが触媒活性温度T’未
満であるかどうかが判断される。
おける判断が否定される時、ステップ105に進み、ア
クセルペダルストロークセンサから得られるアクセルペ
ダルストロークLが0、すなわち、アクセルペダルが踏
み込まれていないかどうかが判断される。この判断が肯
定される時、安定した機関アイドル状態であり、ステッ
プ106に進み温度センサ14から得られるマニホルド
触媒コンバータ11の触媒温度Tが触媒活性温度T’未
満であるかどうかが判断される。
【0019】この判断が肯定される時、ステップ107
に進み、図5に示す第3サブルーチンがコールされる。
マニホルド触媒コンバータ11は、前述のように燃焼室
1の近傍に設けられているために、アンダフロア触媒コ
ンバータ12より短時間で暖機されるが、エンジン始動
と同時に暖機されるものではなく、触媒活性温度T’に
達するまでの間、浄化されない排気ガスが大気中に放出
される。この第3サブルーチンは、点火時期を遅角して
アンダフロア触媒コンバータ12をより速く触媒活性温
度T’に高めるためのものである。点火時期を遅角する
と、単にその分、燃焼終了時期が遅れるだけでなく、点
火時点で燃焼室1内のスワールが弱まっているために、
燃焼速度が低下し、さらに燃焼終了時期が遅らされる。
それにより排気行程においても一部燃焼が持続し、排気
ガス温度を高めることができる。
に進み、図5に示す第3サブルーチンがコールされる。
マニホルド触媒コンバータ11は、前述のように燃焼室
1の近傍に設けられているために、アンダフロア触媒コ
ンバータ12より短時間で暖機されるが、エンジン始動
と同時に暖機されるものではなく、触媒活性温度T’に
達するまでの間、浄化されない排気ガスが大気中に放出
される。この第3サブルーチンは、点火時期を遅角して
アンダフロア触媒コンバータ12をより速く触媒活性温
度T’に高めるためのものである。点火時期を遅角する
と、単にその分、燃焼終了時期が遅れるだけでなく、点
火時点で燃焼室1内のスワールが弱まっているために、
燃焼速度が低下し、さらに燃焼終了時期が遅らされる。
それにより排気行程においても一部燃焼が持続し、排気
ガス温度を高めることができる。
【0020】図10は、アイドル運転状態における各点
火時期でのクランク位置に対する燃焼室1内のガス温度
の変化を示すグラフであり、二点鎖線は良好な燃焼を得
るための最適点火時期A3での点火の場合を示し、一点
鎖線、点線、実線、の順で遅角量αが増加された場合を
示す。同図に示すように、遅角量αが大きい程、燃焼終
了時期が遅れるために、排気ガス温度を高めることがで
きるが、一方で燃焼悪化の程度も増大するために、前述
の第3サブルーチンは、まずステップ3101におい
て、図11に示すマップを基に、触媒温度Tが低い程増
大するように遅角量αが決定される。次にステップ31
02において、アイドル運転時の最適点火時期A3から
遅角量αだけ遅角された点火時期A3+αでの点火が実
行されるが、この時、瞬間的にこの遅角量αだけ遅角す
ると、急激な燃焼悪化を生じ、エンジンが停止する可能
性があるために、点火毎に段階的に遅角されるように点
火時期の制御が行われる。
火時期でのクランク位置に対する燃焼室1内のガス温度
の変化を示すグラフであり、二点鎖線は良好な燃焼を得
るための最適点火時期A3での点火の場合を示し、一点
鎖線、点線、実線、の順で遅角量αが増加された場合を
示す。同図に示すように、遅角量αが大きい程、燃焼終
了時期が遅れるために、排気ガス温度を高めることがで
きるが、一方で燃焼悪化の程度も増大するために、前述
の第3サブルーチンは、まずステップ3101におい
て、図11に示すマップを基に、触媒温度Tが低い程増
大するように遅角量αが決定される。次にステップ31
02において、アイドル運転時の最適点火時期A3から
遅角量αだけ遅角された点火時期A3+αでの点火が実
行されるが、この時、瞬間的にこの遅角量αだけ遅角す
ると、急激な燃焼悪化を生じ、エンジンが停止する可能
性があるために、点火毎に段階的に遅角されるように点
火時期の制御が行われる。
【0021】次にステップ3103において、この時の
燃料噴射量τが決定される。ステップ3102における
段階的な点火時期遅角中は、燃焼悪化に伴い回転数が低
下する。それに伴い燃焼室1内の負圧の程度が小さくな
り、一回転当たりの吸気量が増加するために混合気の空
燃比がリーンとなり、失火が起こりやすくなる。従っ
て、この失火を防止するために、混合気の空燃比が多少
リッチとなるように噴射燃料増量が実行される。また段
階的な点火時期遅角が完了して遅角量αに達し、回転数
が安定すると噴射燃料増量は中止され、さらに排気ガス
中のHC濃度を低下させるために、理論空燃比より多少
リーンとなるように噴射燃料減少が実行される。この燃
料噴射量制御において、この時、触媒温度Tが低い機関
冷間時であり、酸素センサ14も正常に機能しないため
に、この酸素センサ14を利用しての空燃比制御は困難
であり、吸入空気量に対し燃料噴射量τが決定される。
燃料噴射量τが決定される。ステップ3102における
段階的な点火時期遅角中は、燃焼悪化に伴い回転数が低
下する。それに伴い燃焼室1内の負圧の程度が小さくな
り、一回転当たりの吸気量が増加するために混合気の空
燃比がリーンとなり、失火が起こりやすくなる。従っ
て、この失火を防止するために、混合気の空燃比が多少
リッチとなるように噴射燃料増量が実行される。また段
階的な点火時期遅角が完了して遅角量αに達し、回転数
が安定すると噴射燃料増量は中止され、さらに排気ガス
中のHC濃度を低下させるために、理論空燃比より多少
リーンとなるように噴射燃料減少が実行される。この燃
料噴射量制御において、この時、触媒温度Tが低い機関
冷間時であり、酸素センサ14も正常に機能しないため
に、この酸素センサ14を利用しての空燃比制御は困難
であり、吸入空気量に対し燃料噴射量τが決定される。
【0022】図10に示すように、点火時期を遅角する
と、遅角量αによっては吸気弁が開き吸気行程となって
も燃焼室1内のガス温度はかなり高く、この時、充分に
均一化された混合気を形成するために、吸気行程初期に
おける燃料噴射開始時期Bで燃料噴射が実行されると、
燃料の自発火が起こる可能性がある。従って、ステップ
3104において、燃焼室1内のガス温度が吸気により
冷却され、燃料の自発火温度を下回った後に燃料噴射が
開始されるように燃料噴射開始時期の遅角量βが決定さ
れる。この遅角量βの決定に際し、点火時期の遅角量α
とこの時の空燃比が考慮される。これは、燃焼室1内の
ガス温度が、前述のように遅角量αの増加に伴い高くな
り、また同じ遅角量αであっても、この時の空燃比がリ
ーンである程、燃焼速度が遅くなるために高くなり、吸
気により冷却されるまでに、その分時間がかかるためで
ある。また、遅角量βの最大値は、遅角後の燃料噴射開
始時期が、ピストン2の速度が最大となるクランク角度
(吸気上死点後約75°)を越えないように限定されて
いる。これは、図12のクランク角度に対する燃焼室1
内のガス流動速度のグラフに示すように、ピストン2の
速度が最大となるクランク角度の直後に燃焼室1内のガ
ス流動速度が最大となり、このガス流動を利用しないと
混合気の均一化が困難となるためである。
と、遅角量αによっては吸気弁が開き吸気行程となって
も燃焼室1内のガス温度はかなり高く、この時、充分に
均一化された混合気を形成するために、吸気行程初期に
おける燃料噴射開始時期Bで燃料噴射が実行されると、
燃料の自発火が起こる可能性がある。従って、ステップ
3104において、燃焼室1内のガス温度が吸気により
冷却され、燃料の自発火温度を下回った後に燃料噴射が
開始されるように燃料噴射開始時期の遅角量βが決定さ
れる。この遅角量βの決定に際し、点火時期の遅角量α
とこの時の空燃比が考慮される。これは、燃焼室1内の
ガス温度が、前述のように遅角量αの増加に伴い高くな
り、また同じ遅角量αであっても、この時の空燃比がリ
ーンである程、燃焼速度が遅くなるために高くなり、吸
気により冷却されるまでに、その分時間がかかるためで
ある。また、遅角量βの最大値は、遅角後の燃料噴射開
始時期が、ピストン2の速度が最大となるクランク角度
(吸気上死点後約75°)を越えないように限定されて
いる。これは、図12のクランク角度に対する燃焼室1
内のガス流動速度のグラフに示すように、ピストン2の
速度が最大となるクランク角度の直後に燃焼室1内のガ
ス流動速度が最大となり、このガス流動を利用しないと
混合気の均一化が困難となるためである。
【0023】次にステップ3105において、決定され
た遅角量βだけ遅角された燃料噴射開始時期B+βでの
燃料噴射が実行されるが、混合気を均一化するために
は、なるべく速く燃料を噴射することが好ましいため
に、瞬間的に遅角量βだけ遅角するのではなく、点火時
期の段階的な遅角に同期して段階的に遅角される。次に
ステップ3106に進み、フラグFは1に設定される。
た遅角量βだけ遅角された燃料噴射開始時期B+βでの
燃料噴射が実行されるが、混合気を均一化するために
は、なるべく速く燃料を噴射することが好ましいため
に、瞬間的に遅角量βだけ遅角するのではなく、点火時
期の段階的な遅角に同期して段階的に遅角される。次に
ステップ3106に進み、フラグFは1に設定される。
【0024】メインルーチンに戻り、ステップ105に
おける判断が否定される時、すなわちアクセルペダルが
踏み込まれ、運転者がエンジントルクを必要としている
時、ステップ108に進み、フラグFが1であるかどう
か、すなわち、第3サブルーチンによる点火時期及び燃
料噴射時期の遅角が実行中であるかどうかが判断され
る。フラグFが1でない時、ステップ109に進み、図
6に示す第4サブルーチンがコールされる。この第4サ
ブルーチンは、まずステップ4101において、この時
のエンジン負荷を示すアクセルペダルストロークLとエ
ンジン回転数Nとにより圧縮上死点前の最適な点火時期
Aが決定され、ステップ4102においてこの点火時期
Aでの点火が実行される。次にステップ4103におい
て、この時の負荷L及び回転数Nにおける最適な空燃比
の混合気が形成されるように、酸素センサ14から得ら
れる信号を基に燃料噴射量τが決定され、ステップ41
04において、吸気行程初期の燃料噴射開始時期Bから
燃料噴射を開始する。それにより、燃焼室1内には最適
空燃比の充分に均一化された混合気が形成され、圧縮上
死点前の最適点火時期Aでの点火が実行されるために、
燃焼が良好なものとなり、所望のエンジントルクを得る
ことができる。
おける判断が否定される時、すなわちアクセルペダルが
踏み込まれ、運転者がエンジントルクを必要としている
時、ステップ108に進み、フラグFが1であるかどう
か、すなわち、第3サブルーチンによる点火時期及び燃
料噴射時期の遅角が実行中であるかどうかが判断され
る。フラグFが1でない時、ステップ109に進み、図
6に示す第4サブルーチンがコールされる。この第4サ
ブルーチンは、まずステップ4101において、この時
のエンジン負荷を示すアクセルペダルストロークLとエ
ンジン回転数Nとにより圧縮上死点前の最適な点火時期
Aが決定され、ステップ4102においてこの点火時期
Aでの点火が実行される。次にステップ4103におい
て、この時の負荷L及び回転数Nにおける最適な空燃比
の混合気が形成されるように、酸素センサ14から得ら
れる信号を基に燃料噴射量τが決定され、ステップ41
04において、吸気行程初期の燃料噴射開始時期Bから
燃料噴射を開始する。それにより、燃焼室1内には最適
空燃比の充分に均一化された混合気が形成され、圧縮上
死点前の最適点火時期Aでの点火が実行されるために、
燃焼が良好なものとなり、所望のエンジントルクを得る
ことができる。
【0025】一方、メインルーチンのステップ108に
おいて、フラグFが1の時は、ステップ110に進み、
図7に示す第5サブルーチンがコールされる。前述の第
4サブルーチンとの違いについてのみ説明する。この時
は、第3サブルーチンによる点火時期及び燃料噴射開始
時期の遅角が実行中であり、これらの遅角を瞬間的に中
止すると大きなトルク変動が生じることになる。従っ
て、ステップ5102において、遅角中の点火時期A3
+αからステップ5101で決定された最適点火時期A
まで点火毎に段階的に進角させるように点火時期の制御
が行われる。この時、運転者はエンジントルクを早急に
必要としているために、この進角は、許容トルク変動限
度を越えない程度に比較的速く行われる。またステップ
5104においても同様に、遅角中の燃料噴射開始時期
B+βから吸気行程初期の燃料噴射開始時期Bまで噴射
毎に段階的に比較的速く進角させるように燃料噴射開始
時期の制御が行われる。その後、ステップ5105にお
いて、フラグFは0に設定されメインルーチンへ戻る。
おいて、フラグFが1の時は、ステップ110に進み、
図7に示す第5サブルーチンがコールされる。前述の第
4サブルーチンとの違いについてのみ説明する。この時
は、第3サブルーチンによる点火時期及び燃料噴射開始
時期の遅角が実行中であり、これらの遅角を瞬間的に中
止すると大きなトルク変動が生じることになる。従っ
て、ステップ5102において、遅角中の点火時期A3
+αからステップ5101で決定された最適点火時期A
まで点火毎に段階的に進角させるように点火時期の制御
が行われる。この時、運転者はエンジントルクを早急に
必要としているために、この進角は、許容トルク変動限
度を越えない程度に比較的速く行われる。またステップ
5104においても同様に、遅角中の燃料噴射開始時期
B+βから吸気行程初期の燃料噴射開始時期Bまで噴射
毎に段階的に比較的速く進角させるように燃料噴射開始
時期の制御が行われる。その後、ステップ5105にお
いて、フラグFは0に設定されメインルーチンへ戻る。
【0026】メインルーチンのステップ106における
判断が否定される時、すなわち、マニホルド触媒コンバ
ータ11の触媒温度Tが活性温度T’以上である時、ス
テップ111に進み、フラグFが1であるかどうかが判
断される。この判断が否定される時、ステップ112に
進み、図8に示す第6サブルーチンがコールされる。こ
の第6サブルーチンは、アイドル運転状態の時の通常の
点火時期、燃料噴射量、及び燃料噴射開始時期の制御を
行うためのものである。まずステップ6101におい
て、この時の最適点火時期A3での点火が実行され、次
にステップ6102において燃料噴射量τが決定され、
ステップ6103において、燃料噴射開始時期Bから燃
料噴射が実行される。
判断が否定される時、すなわち、マニホルド触媒コンバ
ータ11の触媒温度Tが活性温度T’以上である時、ス
テップ111に進み、フラグFが1であるかどうかが判
断される。この判断が否定される時、ステップ112に
進み、図8に示す第6サブルーチンがコールされる。こ
の第6サブルーチンは、アイドル運転状態の時の通常の
点火時期、燃料噴射量、及び燃料噴射開始時期の制御を
行うためのものである。まずステップ6101におい
て、この時の最適点火時期A3での点火が実行され、次
にステップ6102において燃料噴射量τが決定され、
ステップ6103において、燃料噴射開始時期Bから燃
料噴射が実行される。
【0027】一方、メインルーチンのステップ111に
おいて、フラグFが1である時、ステップ113に進
み、図9に示す第7サブルーチンがコールされる。前述
の第6サブルーチンとの違いについてのみ説明する。こ
の時は、触媒が活性温度T’となっており、さらなる加
熱による触媒の劣化を防止するために、第3サブルーチ
ンによる点火時期及び燃料噴射開始時期の遅角を中止す
る必要がある。これらの遅角を瞬間的に中止すると、燃
焼が良好となるために、エンジン回転が急上昇し、燃焼
室1内の負圧が急激に大きくなる。それにより、シリン
ダ壁面に付着している燃料がこの負圧により蒸発しやす
くなり、一時的に混合気の空燃比がかなりリッチとなっ
て多量のHCを排出する可能性がある。
おいて、フラグFが1である時、ステップ113に進
み、図9に示す第7サブルーチンがコールされる。前述
の第6サブルーチンとの違いについてのみ説明する。こ
の時は、触媒が活性温度T’となっており、さらなる加
熱による触媒の劣化を防止するために、第3サブルーチ
ンによる点火時期及び燃料噴射開始時期の遅角を中止す
る必要がある。これらの遅角を瞬間的に中止すると、燃
焼が良好となるために、エンジン回転が急上昇し、燃焼
室1内の負圧が急激に大きくなる。それにより、シリン
ダ壁面に付着している燃料がこの負圧により蒸発しやす
くなり、一時的に混合気の空燃比がかなりリッチとなっ
て多量のHCを排出する可能性がある。
【0028】従って、ステップ7101において、遅角
中の点火時期A3+αからアイドル時の最適点火時期A
3まで点火毎に段階的に比較的遅く進角されるように点
火時期の制御が行われる。アイドル時は、運転者がエン
ジントルクを必要としてはおらず、このような制御でも
問題とはならない。次にステップ7102において、冷
却水温などから燃料噴射量τが決定される。この決定に
際し、機関極低温時はシリンダ壁面に付着している燃料
が多いために、一時的に燃料噴射を停止することも可能
である。次にステップ7103において、遅角中の燃料
噴射開始時期B+βから吸気行程初期の燃料噴射開始時
期Bまで燃料噴射毎に段階的に比較的遅く進角されるよ
うに、点火時期に同期する燃料噴射開始時期制御が行わ
れる。その後、ステップ7104において、フラグFは
0に設定されメインルーチンへ戻る。
中の点火時期A3+αからアイドル時の最適点火時期A
3まで点火毎に段階的に比較的遅く進角されるように点
火時期の制御が行われる。アイドル時は、運転者がエン
ジントルクを必要としてはおらず、このような制御でも
問題とはならない。次にステップ7102において、冷
却水温などから燃料噴射量τが決定される。この決定に
際し、機関極低温時はシリンダ壁面に付着している燃料
が多いために、一時的に燃料噴射を停止することも可能
である。次にステップ7103において、遅角中の燃料
噴射開始時期B+βから吸気行程初期の燃料噴射開始時
期Bまで燃料噴射毎に段階的に比較的遅く進角されるよ
うに、点火時期に同期する燃料噴射開始時期制御が行わ
れる。その後、ステップ7104において、フラグFは
0に設定されメインルーチンへ戻る。
【0029】メインルーチンにおいて、ステップ106
における判断は、冷却水温で代用することも可能であ
り、また点火時期及び燃料噴射開始時期の遅角が所定時
間に達した時点でステップ111に進むようにすること
も可能である。
における判断は、冷却水温で代用することも可能であ
り、また点火時期及び燃料噴射開始時期の遅角が所定時
間に達した時点でステップ111に進むようにすること
も可能である。
【0030】
【発明の効果】このように、本発明による筒内噴射式火
花点火内燃機関によれば、吸気行程初期に燃焼室内に直
接燃料が噴射され、充分に均一化された混合気が形成さ
れた後、圧縮上死点前において点火が実行されるため
に、高トルクの良好な燃焼が実現される。また、触媒コ
ンバータの触媒が活性化していない温度状態の時は、点
火時期が遅角され、排気ガス温度が高められて触媒の早
期暖機が実現されると共に、この時、燃料噴射開始時期
も遅角され、吸気行程初期における燃料の自発火を防止
することができる。
花点火内燃機関によれば、吸気行程初期に燃焼室内に直
接燃料が噴射され、充分に均一化された混合気が形成さ
れた後、圧縮上死点前において点火が実行されるため
に、高トルクの良好な燃焼が実現される。また、触媒コ
ンバータの触媒が活性化していない温度状態の時は、点
火時期が遅角され、排気ガス温度が高められて触媒の早
期暖機が実現されると共に、この時、燃料噴射開始時期
も遅角され、吸気行程初期における燃料の自発火を防止
することができる。
【図1】本発明による筒内噴射式火花点火内燃機関の実
施例を示す概略図である。
施例を示す概略図である。
【図2】図1の筒内噴射式火花点火内燃機関における点
火時期、燃料噴射量、及び燃料噴射開始時期の制御のた
めのメインルーチンである
火時期、燃料噴射量、及び燃料噴射開始時期の制御のた
めのメインルーチンである
【図3】図2のメインルーチンに使用される第1サブル
ーチンである。
ーチンである。
【図4】図2のメインルーチンに使用される第2サブル
ーチンである。
ーチンである。
【図5】図2のメインルーチンに使用される第3サブル
ーチンである。
ーチンである。
【図6】図2のメインルーチンに使用される第4サブル
ーチンである。
ーチンである。
【図7】図2のメインルーチンに使用される第5サブル
ーチンである。
ーチンである。
【図8】図2のメインルーチンに使用される第6サブル
ーチンである。
ーチンである。
【図9】図2のメインルーチンに使用される第7サブル
ーチンである。
ーチンである。
【図10】機関アイドル運転状態における各点火時期で
のクランク角度に対する燃焼室内ガス温度を示すグラフ
である。
のクランク角度に対する燃焼室内ガス温度を示すグラフ
である。
【図11】点火時期遅角量を決定するためのマップであ
る。
る。
【図12】クランク角度に対する燃焼室内ガス流動速度
を示すグラフである。
を示すグラフである。
1…燃焼室 3…吸気通路 4…排気通路 11…マニホルド触媒コンバータ 14…温度センサ 15…点火プラグ 16…噴射弁 10…アクチュエ−タ 20…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02P 5/15 E
Claims (1)
- 【請求項1】 吸気行程初期に燃焼室内に直接燃料を噴
射する噴射弁と、燃焼室内に形成される混合気を着火す
るための点火栓と、排気系に設けられた触媒の温度状態
を検出するための検出手段と、前記検出手段により前記
触媒の低温度状態が検出される時、点火時期を遅角する
と共に、燃料噴射時期を遅角するように前記点火栓及び
前記噴射弁を制御する制御手段、とを具備することを特
徴とする筒内噴射式火花点火内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24201992A JPH0693902A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 筒内噴射式火花点火内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24201992A JPH0693902A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 筒内噴射式火花点火内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0693902A true JPH0693902A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=17083062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24201992A Pending JPH0693902A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 筒内噴射式火花点火内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0693902A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002013428A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-18 | Mitsubishi Motors Corp | 筒内噴射型内燃機関 |
US6370869B1 (en) | 1999-07-28 | 2002-04-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust purification device of an engine |
GB2393790A (en) * | 2002-09-04 | 2004-04-07 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | Roundness measurement apparatus |
KR100581642B1 (ko) * | 1996-01-18 | 2006-08-30 | 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 | 내연기관용 제어장치 |
GB2435940A (en) * | 2006-03-06 | 2007-09-12 | Ford Global Tech Llc | DISI injection timing strategy |
JP2009156165A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
US8534051B2 (en) | 2007-12-26 | 2013-09-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust purification device of internal combustion engine |
EP3284946A4 (en) * | 2015-04-16 | 2018-05-02 | Nissan Motor Co., Ltd. | Engine control device and engine control method |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP24201992A patent/JPH0693902A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100581642B1 (ko) * | 1996-01-18 | 2006-08-30 | 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 | 내연기관용 제어장치 |
US6370869B1 (en) | 1999-07-28 | 2002-04-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust purification device of an engine |
JP2002013428A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-18 | Mitsubishi Motors Corp | 筒内噴射型内燃機関 |
GB2393790A (en) * | 2002-09-04 | 2004-04-07 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | Roundness measurement apparatus |
GB2393790B (en) * | 2002-09-04 | 2007-04-11 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | Roundness measurement apparatus |
GB2435940A (en) * | 2006-03-06 | 2007-09-12 | Ford Global Tech Llc | DISI injection timing strategy |
JP2009156165A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
US8534051B2 (en) | 2007-12-26 | 2013-09-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust purification device of internal combustion engine |
EP3284946A4 (en) * | 2015-04-16 | 2018-05-02 | Nissan Motor Co., Ltd. | Engine control device and engine control method |
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