JPH09209301A - 磁気浮上・推進鉄道の磁気障害防止構造 - Google Patents

磁気浮上・推進鉄道の磁気障害防止構造

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JPH09209301A
JPH09209301A JP1893696A JP1893696A JPH09209301A JP H09209301 A JPH09209301 A JP H09209301A JP 1893696 A JP1893696 A JP 1893696A JP 1893696 A JP1893696 A JP 1893696A JP H09209301 A JPH09209301 A JP H09209301A
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magnetic
magnetic flux
vehicle body
levitation
window glass
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JP1893696A
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Masahisa Sonko
昌久 孫工
Kenji Otsuka
健二 大塚
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気浮上・推進鉄道において、車体側の超伝導
磁石からの周囲住居地への磁束漏れを厳重に抑制して周
囲住民の磁気障害を確実に防止できる磁気浮上・推進鉄
道の磁気障害防止構造を提供する。 【解決手段】磁気浮上・推進鉄道における軌道の中、住
居地近傍部分を透視可能な電磁波シ−ルドカバ7−で覆
うか、または磁気浮上・推進鉄道における車体2の窓ガ
ラス22に透視可能な電磁波シ−ルドシ−ト70を貼着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気浮上・推進鉄道
において、車体の超伝導磁石から発生する磁気から軌道
近傍の居住者を保護する、磁気浮上・推進鉄道の磁気障
害防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の高速化(300km/hr以
上)に伴う脱線・転覆等の走行安定性、集電装置の強
度、騒音や振動の増大等の諸問題を解決するために磁気
浮上・推進鉄道の開発が進められている。この磁気浮上
・推進鉄道においては、電磁的反発力または電磁的吸引
力によって車体が軌道から浮上され、車体側を電機子側
とするリニアモ−タにより推進力が与えられる。国内で
開発されつつある磁気浮上・推進鉄道においては、浮上
及び推進力を得るための車体側電磁石に超伝導磁石を使
用する方式が主体とされている。
【0003】近来、鉄道の高速化に伴う騒音公害が社会
的問題とされ、その対策が種々構じられているが、完璧
な騒音防止は困難である。而るに、上記の磁気浮上・推
進鉄道は、完全な騒音公害排除の点からも注目されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近来、電磁波の人体へ
の影響が問題とされ、例えば、高圧送電線や変電所近傍
に居住している住民の白血病、骨髄炎、脳腫瘍等の発生
率が高いことが外国で報告されている。この報告によれ
ば、1ミリガウス以下での発生率を1とすると、2〜3
ミリガウスでは、小児白血病については2.7倍、成人
急性骨髄炎については1.7倍、成人慢性骨髄性白血病
については1.7倍とされている。
【0005】而るに、上記磁気浮上・推進鉄道におい
て、車体側電磁石に超伝導磁石を使用する場合の発生磁
界は数千ガウスであり、超伝導磁石を電磁シ−ルドして
も、ある程度の磁束漏れが避けられず、上記ミリガウス
の磁束でも身体に影響を及ぼすことを勘案すれば、この
漏れ磁束に対する対策が必要である。本発明の目的は、
磁気浮上・推進鉄道において、車体側の超伝導磁石から
の周囲住居地への磁束漏れを厳重に抑制して周囲住民の
磁気障害を確実に防止できる磁気浮上・推進鉄道の磁気
障害防止構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る一の磁気浮
上・推進鉄道の磁気障害防止構造は、磁気浮上・推進鉄
道における軌道の中、住居地近傍部分を透視可能な電磁
波シ−ルドカバ−で覆ったことを特徴とする構成であ
る。本発明に係る他の磁気浮上・推進鉄道の磁気障害防
止構造は、磁気浮上・推進鉄道における車体の窓ガラス
に透視可能な電磁波シ−ルドシ−トを貼着したことを特
徴とする構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明に係る一の磁気浮
上・推進鉄道の磁気障害防止構造の実施形態を示す説明
図である。図1において、1は軌道を、11,11は軌
道1の路床12の両側に沿って設けた側壁をそれぞれ示
している。2は車体を、21は車体2の台板をそれぞれ
示している。3,3は車体台板21の両側に取り付けた
超伝導磁石を、4,4は軌道1の路床12両側に沿い敷
設した浮上用地上反発コイルをそれぞれ示している。
5,5は軌道側壁11,11に沿って取り付けた推進用
地上コイルを示し、このコイル5(電機子側)と上記超
伝導磁石3(界磁側)とでリニアモ−タが構成されてい
る。61,61は空気バネを、62,62は補助案内車
輪を、63,63は補助支持車輪をそれぞれ示してい
る。
【0008】7は透視可能な軌道カバ−を示し、磁気シ
−ルドが可能とされ、軌道のうち住居地が近在する部分
にのみ設けてある。この透視可能なカバ−7としては、
金網を埋め込んだ透明なプラスチックカバ−、透明なプ
ラスチックカバ−に透視可能な磁気シ−ルドシ−トを貼
着したものを使用できる。この透視可能な磁気シ−ルド
シ−トには、図2に示すように、メッシュ80〜150
本/インチの織布(例えば、ポリエステル織布)に金属
(例えば、アルミニウム、ニッケル等)をメッキし、こ
の金属メッキ織布aの両面に透明プラスチックフィルム
b(塩化ビニル樹脂フィルム、ポリカ−ボネ−トフィル
ム等)をラミネ−トした複合シ−トを使用できる。
【0009】上記超伝導磁石3と推進用地上コイル5と
で構成されるリニアモ−タには、リニアシンクロナスモ
−タ(LMS、同期型)を使用でき、車体2の移動速
度、従って、超伝導磁石3が作る磁場の移動速度に同期
して推進用地上コイル5の磁場が反転されて推進力が発
生される。この場合、車体2の走行に伴う超伝導磁石3
の移動のために、超伝導磁石3の発生磁束が浮上用地上
コイル4を横切る際に当該浮上用地上コイル4に電流が
誘導され、この電流で発生される磁場と超伝導磁石3の
発生磁場との反発で浮上力が発生される。
【0010】このように、車体2の移動に伴って超伝導
磁石3からの強力な発生磁界が車体速度で移動されてい
く。この超伝導磁石3からの発生磁界に対し、図1にお
ける軌道側壁11に電磁波シ−ルド材を取付ける等によ
り外部への漏洩をある程度防止できるが、超伝導磁石3
と軌道側壁11との間にギャップが存在する以上、この
ギャップを経ての外部への漏洩は不可避である。
【0011】而るに、本発明に係る磁気浮上・推進鉄道
の磁気障害防止構造においては、住居地が近在する軌道
部分を電磁波シ−ルドカバ−7で覆っているから、車体
2の走行に伴う超伝導磁石発生磁束の移動で電磁波シ−
ルドカバ−7にその磁束を打ち消す方向の電流が誘導さ
れ(金網の目や金属メッキ織布の目の閉ル−プに電流が
誘導される)、この電流で発生する磁束で超伝導磁石3
からの磁束が打ち消されて、超伝導磁石3からの磁束の
カバ−の通過が防止される。従って、軌道に近在する住
居地域への磁気障害を排除できる。
【0012】また、カバ−7を透視可能としてあるか
ら、乗客は外部を眺めることができ、風景を楽しむこと
ができる。上記において、電磁波シ−ルドカバ−7の金
網の目や金属メッキ織布の目の閉ル−プに流れる、磁束
を打ち消す電流は磁束の時間的変化と金網の目や金属メ
ッキ織布の目の閉ル−プのコンダクタンスに比例し、金
網や金属メッキの金属には導電率の高い金属が使用され
る。
【0013】従来例においては、車体の床下の超伝導磁
石から車体内に侵入した磁束が、車体の非金属部分であ
る窓ガラスから外部に漏洩される。図3は本発明に係る
他の磁気浮上・推進鉄道の磁気障害防止構造を示し、磁
気浮上・推進鉄道の車体2の窓ガラス22に透視可能な
高透磁率の磁気シ−ルドシ−ト70を貼付てある。この
磁気シ−ルドシ−トには、高透磁率の金属(例えば、ニ
ッケル)をプラスチック不織布にメッキし、この両面に
透明なプラスチックフィルムをラミネ−した複合シ−ト
や高透磁率金属の金網等を使用できる。
【0014】本発明に係る他の磁気浮上・推進鉄道の磁
気障害防止構造によれば、窓ガラス22に交叉する磁束
が窓ガラスに貼付た磁気シ−ルド70の高透磁率に基づ
く低磁気抵抗のために磁気シ−ルド層に沿って車体の金
属部分に逃がされ、窓ガラスを経ての外部への漏洩が防
止されるから、軌道に近在する住居地域への磁気障害を
排除できる。勿論、窓ガラスの透視性を保持できるか
ら、乗客は外部を眺めることができ、風景を楽しむこと
ができる。
【0015】本発明に係る磁気浮上・推進鉄道の磁気障
害防止構造は、図7に示すように、磁気浮上・推進鉄道
における軌道の住居地近傍部分を透視可能な電磁波シ−
ルドカバ−7で覆うことと、車体2の窓ガラス22に透
視可能な電磁波シ−ルドシ−ト70を貼着することの両
方の施用により実施することもできる。本発明におい
て、磁気浮上の反発方式には、路床側コイルに電流を流
し、車体側電磁石との間に電磁反発力を発生させる通電
反射方式も使用される。
【0016】また、超伝導磁石と地上側推進用コイルと
で構成されるリニアモ−タには、リニアインダクション
モ−タ(LIM、誘導型)も使用される。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る磁気浮上・推進鉄道の磁気
障害防止構造によれば、車体側電磁石である超伝導磁石
から発生される磁場が軌道の外部に漏洩するのを確実に
防止できるから、住居地が近在していても、居住者に対
する人体磁気障害(白血病、骨髄炎、脳腫瘍等の畏れ)
からの保護を確実に保障できる。
【0018】また、透視性を確保できるから、乗客は沿
線の景色を楽しむことができ、快適性を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一の磁気浮上・推進鉄道の磁気障
害防止構造の一例を示す説明図である。
【図2】本発明において使用する電磁波シ−ルドシ−ト
の一例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る他の磁気浮上・推進鉄道の磁気障
害防止構造の一例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る他の磁気浮上・推進鉄道の磁気障
害防止構造の別例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軌道 2 車体 3 超伝導磁石 4 浮上用地上反発コイル 5 推進用地上コイル 7 電磁波シ−ルドカバ− 22 窓ガラス 70 電磁波シ−ルドシ−ト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気浮上・推進鉄道における軌道の中、住
    居地近傍部分を透視可能な電磁波シ−ルドカバ−で覆っ
    たことを特徴とする磁気浮上・推進鉄道の磁気障害防止
    構造。
  2. 【請求項2】磁気浮上・推進鉄道における車体の窓ガラ
    スに透視可能な電磁波シ−ルドシ−トを貼着したことを
    特徴とする磁気浮上・推進鉄道の磁気障害防止構造。
JP1893696A 1996-02-05 1996-02-05 磁気浮上・推進鉄道の磁気障害防止構造 Pending JPH09209301A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106283948A (zh) * 2016-09-15 2017-01-04 中铁第四勘察设计院集团有限公司 中低速磁浮交通工程双线填方地段桩基托梁式承轨梁结构
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WO2022022796A3 (ar) * 2020-07-29 2023-02-23 رجائي، محمود، مدبولي ترك، قطار كهرومغناطيسي معلق
CN116572752A (zh) * 2023-07-10 2023-08-11 西南交通大学 一种永磁电动悬浮对中导向系统

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