JPH0920911A - 溶銑の脱硫方法 - Google Patents
溶銑の脱硫方法Info
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- JPH0920911A JPH0920911A JP7186497A JP18649795A JPH0920911A JP H0920911 A JPH0920911 A JP H0920911A JP 7186497 A JP7186497 A JP 7186497A JP 18649795 A JP18649795 A JP 18649795A JP H0920911 A JPH0920911 A JP H0920911A
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
的な溶銑脱硫を行う方法を提供する。 【構成】 高炉の主樋(大樋)に1以上の仕切板を設
け、その上流側(出銑口側)においてガスを吹き込み、
溶銑と溶滓とを攪拌し、溶銑の脱硫を行う方法である。
この際、前記仕切板の上流側(出銑口側)の溶銑と溶滓
の界面より50mm以下の深さの位置において、直径9
mmφ以下の孔を少くとも2つ以上を有するランスを1
以上浸漬し、ガスを溶銑中に吹き込み、溶銑と溶滓を攪
拌することが望ましい。
Description
し、高炉の主樋(大樋)においてに効率よく溶銑の脱硫
を行う方法に関するものである。
る傾向にある。一般に、製鋼工程において、脱硫する場
合には造滓剤や脱硫剤を多量に使用するため、製造原価
を増加させる。一方、高炉炉内において、溶銑中の硫黄
(S)の濃度を低下させるには造滓剤の増加させ、或い
は溶銑温度を上昇させることが必要であり、そのため燃
料比を増加させる必要があり、そのため溶銑の製造原価
が上昇する。
合、高炉と転炉間に脱硫設備を設け、処理するプロセス
によることが一般的になった。これらの方法は、製造工
程が一工程増えるので作業員の工数も増加し、製造原価
が上昇する。
溶銑大樋中において脱硫する方法が特開平3−2646
11号公報において提案がされている。この方法に用い
られる装置の概念図を図7に示した。
大樋の中間に設けた電磁攪拌装置を備えた連続式脱硫反
応槽からなるものである。高炉出銑後の溶銑31を溶銑
大樋上でスキンマー37にて溶滓流38を除いた後、脱
硫反応槽32に導入したインジェクションランス33を
用い、脱硫剤としてCaO又はCaCO3 の粉末39を
インジェクションしつつ電磁攪拌装置34を用いて溶銑
を回転攪拌し、脱硫反応を行わせることができる。
分離樋36で溶銑と分離され、溶銑31は下方から下流
に流出する。この方法ではCaO又はCaCO3 の粉末
が約1500℃の溶銑に吹き込まれて脱硫反応が促進さ
れることが特徴である。
おいては、図8に示すように、出銑口22からスキンマ
ー4に至る樋部23に、溶銑と溶滓を攪拌する手段27
を設けた脱硫装置が提案されている。出銑樋23の中間
に回転翼からなる攪拌手段27を複数設け、溶銑と溶滓
とを機械的に混合、攪拌するだけで十分な脱硫を行うも
のである。
64611号公報の方法では、脱硫剤として用いられる
CaO又はCaCO3 の量が多いために莫大な費用がか
かる。また、本提案の方法は強力な電磁攪拌装置を必要
とするので設備費が嵩み、更に脱硫剤の使用により耐火
物損耗速度が増大し、樋材原単価が上昇し、また、スラ
グ塩基度が上昇するため水砕スラグの品質が変化する等
の問題が生ずる。
いては、主に回転翼からなる攪拌手段が記載されている
が、当業者が実施できる程度に技術が開示されていな
い。即ち、どのような攪拌装置であるか等の基本的な技
術が不明であり、当業者が実施できない。本発明はこの
ような事情を考えてなされたもので、設備費を低減し、
且つ脱硫反応理論に立脚し、適切な脱硫方法を提供する
ことを目的とする。
出された溶滓と溶銑は硫黄(S)の分配についてはいま
だ化学平衡に達しておらず、従って溶滓と溶銑を十分攪
拌することにより溶銑の脱硫が可能であるとの知見を得
た。
を設け、その上流にN2 ガス等のガスを吹込むことが可
能な手段、例えばランスを設置し、ガス吹き込みの吹き
込み位置、量、圧力の条件を適切に設定することによ
り、溶銑と溶滓の攪拌を行うと同時に反応界面のCOガ
ス分圧を低下させることにより、溶銑と溶滓のSの分配
比を平衡分配比に近づけることにより、溶銑脱硫を行う
ことができるとの知見を得て下記の発明をするに至っ
た。
樋)に1以上の仕切板を設け、その上流側(出銑口側)
においてガスを吹き込み、溶銑と溶滓とを攪拌すること
を特徴とする溶銑の脱硫を行う方法を提供する。
流側(出銑口側)の溶銑と溶滓の界面より50mm以下
の深さの位置において、直径9mmφ以下の孔を少くと
も2つ以上を有するランスを1以上浸漬し、ガスを溶銑
中に吹き込み、溶銑と溶滓を攪拌し、脱硫することを特
徴とする請求項1に記載された溶銑の脱硫を行う方法を
提供する。
は脱硫反応に関してはいまだ平衡状態に達していないた
め、溶銑と溶滓とを攪拌するだけで溶銑の脱硫が行われ
る。
反応であり、溶銑と溶滓間におけるSの分配、反応時間
等を考慮すると下式で表すことができる。 〔S〕=〔S〕i +(LS S(〔S〕i −(S)i /LS )〔exp{−(1 +1/LS S)KO Aρm t/Wm}−1〕/(1+LS S)−−−(1)
下すると、大きくなり、その効果は次の(2)式により
示される。 LS =(1/Pco)exp(0.263〔C〕 +0.145〔Si〕−0.06〔Mn〕+2.303LogCs −3076/T+13.56) −−−−(2)
することができるとされている(例えば、鉄と鋼、67
(1981)16号、71頁)。 Cs=(S)・(PO2/PS2)1/2 , PO2 1/2 =PCO・exp(−14192/T−10.15)
できる。先ず、(1)式で示される溶銑の〔S〕の濃度
変化を図1に示した。所定のKO Aに対し大樋での溶銑
中の〔S〕濃度は図1に示すように低下し、また、KO
Aを2倍にすると脱硫反応がより速く進行する。
と溶滓とを、例えばガスにより攪拌するとAが大きくな
り、脱硫反応がより速く進行する。また、(1/Pc
o)を大きくするとLS が大きくなり、溶銑中の硫黄は
溶滓へ移行する。
且つ、溶銑滓を十分攪拌すると溶銑のSが低下すること
が明らかである。そこで、高炉炉前の大樋(主樋)に仕
切板を設け、その上流にガス、例えばN2 ガス等のガス
の吹き込み可能な手段、例えばランスを設置し、吹き込
み位置、量、圧力の条件を適切に設定し、溶銑と溶滓の
攪拌を行う。
ることにより、溶銑と溶滓のSの分配比を平衡分配比へ
近づけることにより溶銑脱硫を行うことができる。上記
ガスとしては、例えばN2 ガス等の不活性ガス、Arガ
ス、高炉ガス等の非酸化性のガスであればいかなるガス
でもよい。
に本発明の一実施例を図2に基づいて説明する。図2に
おいて溶銑3は右側の高炉(図示しない)から出銑して
大樋1を流れ、仕切板4により溶滓2と分離され、溶銑
鍋等に受けられる。仕切板4の上流(図面の右側)で
は、高炉より出た溶銑、溶滓は一時的に滞留するので、
この場所を利用してガス吹き込み用ランス5により攪拌
し、溶銑脱硫を行う。
銑3のレベル(ML)と溶滓2のレベル(SL)の関係
を示したものである。出銑中は溶銑レベル(ML)30
0mmに対し、不活性ガス吹き込み孔6の深さは溶銑レ
ベル(ML)から少くとも50mm以下で、望ましくは
100mmまでの位置となるようランスを設ける。ま
た、この大樋は完全貯銑型でないため、ランス5は溶銑
レベル300mm以上となる領域を選択して設置されて
いる。
(例えば内径40mmφ)の底部のガス吹出孔6は例え
ば直径9mmで2孔(1孔は省略)備えており、後述す
るように所定の攪拌効果を得るように設けられている。
鋼製パイプ7は耐火物8、9で保護されている。耐火物
8の全長は例えば2.3mである。N2 等のガスは40
Nm3 /min以上の量で吹き込まれる。
及び脱硫の効果をまとめたものである。ここで、バブル
の大きさはガス吹き込み孔径と等しいと仮定して求め
た。これより、バブル全表面積が2.8×104 m2 /
hr以上になると、脱硫効果が得られることが判明し
た。
吹き込み孔を少なくとも2孔以上設けることが必要であ
る。即ち、直径9mmより小さい直径の孔を2孔以上設
けてガスを吹き込み、バブル全表面積を2.8×104
m2 /hr以上にすることにより脱硫反応が進行する。
パイプ7(内径40mmφ)の底部の直径9mmで2孔
のガス吹出孔からガスを吹き出して攪拌を行った場合に
おける脱硫効果を示す。ガス吹き込み中において脱硫効
果が認められた。
き込みにより、溶銑と溶滓を攪拌のみで脱硫が行える。
図6は1回の出銑時間中に使用されたランスの耐火材損
耗状況を示す。耐火材がAl2 O3 −SiO2 系では耐
用性は悪く(図6の右側)、耐スラグ性を有するAl2
O3 −SiC系を用いることにより耐用性が大幅に改善
された(図6の左側)。Al2 O3 −SiC系耐火材よ
りなるランスを用いることにより脱硫作業を低コストで
行えることが判明した。
(主樋)に仕切板を設け、その上流にガス、例えばN2
ガス等のガスを吹き込み可能な手段、例えばランスを設
置し、吹き込み位置、量、圧力の条件を適切に設定する
ことにより、溶銑と溶滓の攪拌を行うと、溶銑と溶滓間
のSの分配比を平衡分配比へ近づけることが可能であ
り、溶銑の脱硫を行うことができる。
を示す図である。
ある。
である。
る。
過を示す図である。
損状況を示す図である。
である。
す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 高炉の主樋(大樋)に1以上の仕切板を
設け、その上流側(出銑口側)においてガスを吹き込
み、溶銑と溶滓とを攪拌することを特徴とする溶銑の脱
硫方法。 - 【請求項2】 前記仕切板の上流側(出銑口側)の溶銑
と溶滓の界面より50mm以下の深さの位置において、
直径9mmφ以下の孔を少くとも2つ以上を有するラン
スを1以上浸漬し、ガスを溶銑中に吹き込み、溶銑と溶
滓を攪拌し、脱硫することを特徴とする請求項1に記載
された溶銑の脱硫方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7186497A JPH0920911A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 溶銑の脱硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7186497A JPH0920911A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 溶銑の脱硫方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0920911A true JPH0920911A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=16189530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7186497A Pending JPH0920911A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 溶銑の脱硫方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0920911A (ja) |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7186497A patent/JPH0920911A/ja active Pending
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