JPH09208899A - エアバッグ用皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成物及びエアバッグ - Google Patents

エアバッグ用皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成物及びエアバッグ

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JPH09208899A
JPH09208899A JP1653696A JP1653696A JPH09208899A JP H09208899 A JPH09208899 A JP H09208899A JP 1653696 A JP1653696 A JP 1653696A JP 1653696 A JP1653696 A JP 1653696A JP H09208899 A JPH09208899 A JP H09208899A
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正則 高梨
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敏広 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ用基布に対し、優れた接着性、気
密性等を有し、水の除去により機械的強度に優れたエラ
ストマー状物質を形成し得るエマルジョン型シリコーン
組成物を提供する。 【解決手段】 (A)分子末端が水酸基で封鎖された特定の
ポリオルガノハイドロジェンシロキサンあるいはエチレ
ン性不飽和基を含む特定のポリオルガノハイドロジェン
シロキサン、(B) 乳化剤、(C) 水および(D) 硬化触媒の
夫々特定量からなるエアバッグ用皮膜形成エマルジョン
型シリコーン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、有害な有機溶剤を使わず
に、環境及び人体に安全に各種コーティング方法に対応
した粘度調整が可能で、塗工性に優れ、エアバッグ用基
布に対する接着性及び気密性に良好で、表面のタック感
を軽減したゴム硬化被膜を形成することのできるエアバ
ッグ用皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成物及び該
皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成物の硬化被膜を
形成したエアバッグ基布を縫製してなるエアバッグに関
する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】近年、自動車の座席
前方に備えられる安全装置として、いわゆるエアバッグ
装置が広く用いられるようになった。このエアバッグ装
置は、袋状のエアバッグと、自動車に与えられた衝撃を
感知するセンサと、このセンサによってエアバッグ内に
瞬時にガスを送り込んでエアバッグを膨張させるインフ
レータとを備えて構成されている。上記エアバッグは、
通常時はハンドル等の内部に折り畳まれて収納されてい
るが、自動車が衝突事故等によって強い衝撃を受ける
と、ダッシュボードフロアやフロントフロアのセンター
に配置されているセンサがその衝撃を感知し、上記イン
フレータにおいてアジ化ナトリウムなどを主成分とする
ガス発生剤を反応させて窒素ガスを発生させるととも
に、この窒素ガスを上記エアバッグ内に送り込んでエア
バッグを瞬時に膨張させるようになっている。すなわ
ち、エアバッグ装置は、自動車事故発生の際の衝撃を感
知してエアバッグを瞬時に膨張させ、この膨張させたエ
アバッグにより、自動車事故発生時における乗員への衝
撃を効果的に緩和して乗員の身体を保護するという重大
な役割を有しているものである。一般に、このようなエ
アバッグ装置のエアバッグは、ナイロン樹脂等の合成樹
脂からなる織布の一方の面側(エアバッグの内面側とな
る方)にクロロプレンゴム(特開昭49−55028 号公報)
やシリコーンゴム被膜(特開平2−270654号公報)が形
成された布材を所定の形状に裁断し、得られた複数枚の
基布を袋状に縫製したものである。また、上記袋体の内
面に形成されている被膜は、織布に気密性を付与すると
ともに、エアバッグが展開する瞬間、エアバッグ内に一
気に圧入される高温のガスにナイロン織布が直接曝露さ
れるのを防いでナイロン樹脂が溶融劣化するのを防止
し、延いては高温ガスから乗員を保護する機能を有する
ものである。従って、この被膜には、ある程度の耐熱性
が要求される。一方、エアバッグは、通常時は、折り畳
まれてハンドル内等に収納しておく必要があり、またそ
の収納部分の省スペース化が望まれていることから、な
るべくコンパクトに折り畳むことが可能なものであるこ
とが望ましい。従って、上記被膜としては、当初はクロ
ロプレンゴムが主体に用いられていた。しかしながら、
クロロプレンゴムでは、耐熱性及び耐久性が不十分であ
り、エアバッグの寿命が短くなってしまう欠点があっ
た。また車輛等の衝突の際に発生する火災や爆風の影響
を避けるために、エアバッグには、難燃性を付与する必
要があった。クロロプレンゴムでは、難燃性が不十分で
あり、爆風の当たる面にシリコーン製の難燃剤がさらに
塗布されていた。
【0003】これに対して、シリコーンゴムをコーティ
ングしたエアバッグでは、シリコーンに対して公知の難
燃剤を付与することでコーティング皮膜自体に難燃性を
もたせることが可能となり、難燃剤をコートする必要性
がなくなった。このためにクロロプレンゴムに比べ耐熱
性及び耐候性に優れるシリコーンゴムコーティング剤が
注目を集めるようになった。シリコーンゴムをコーティ
ングしたエアバッグは、通常はハンドル等に格納され、
衝突した時、爆風によって膨らむ。この際に、コーティ
ング皮膜も基布の伸びに追従して瞬間的に伸びるため、
シリコーンゴムコーティング皮膜にも機械的強度及び伸
びが要求される。このためには重合度の大きく粘度の高
いベースポリマーが利用され、さらに補強剤、難燃剤、
接着助剤等が配合される。しかしながら、これらのシリ
コーン配合物は、一般的に粘度が高く、ナイフコーティ
ング等で要求量30〜100 g/m2に塗布することは困難で
あり、このためトルエンやキシレン等の有機溶剤で希釈
しナイフコーティング等でコーティングし易い粘度に調
整し、塗布後にドライヤーで溶剤を蒸発させながら硬化
させるといった工程をとっている。そのため、エアバッ
グ用のゴムの場合、一般にゴムコートに使用されるナイ
フ、ロール、グラビア等のコーティングを用いて、通常
必要とされる塗布量の30〜100 g/m2に塗布することは
困難で、これらのゴムを有機溶剤で希釈し適当な粘度へ
調整し使用することが一般に行われている。しかし、こ
れらの有機溶剤は、静電気による着火のおそれがあるば
かりでなく、吸引、皮膚接触により作業者が健康を害し
たり、溶剤を揮発させた後の回収に大きなコストが掛か
る。また、回収しないと大気汚染につながる等の問題が
あり、近年はあらゆる分野において有機溶剤の規制が行
われつつある。
【0004】また、有機溶剤を用いないでコーティング
組成物をナイフコーティング等でコーティングし易い粘
度にするには、コーティング組成物のベースポリマーの
重合度を下げ、低粘度化する方法があるが、この組成物
では、基布に形成した硬化皮膜の機械的強度が十分でな
く、エアバッグ開裂時の高温の爆風によってコーティン
グ面にヒビが入り、エアがもれ、バッグが十分に膨らま
ないおそれがある。更に、従来のゴムコーティング組成
物では、硬化皮膜表面の粘着性が大きく、コーティング
面同士のブロッキングしやすいという問題点もある。
【0005】一方で、皮膜形成タイプのエマルジョン型
シリコーン組成物については、これまで、水分を除去し
た後に、エラストマー状物質を形成するいろいろのシリ
コーン水性エマルジョン組成物が提案されている。たと
えば、特公昭38−860 号公報には、分子鎖両末端が水酸
基で封鎖されたポリジオルガノシロキサン、ポリオルガ
ノハイドロジェンシロキサン、ポリアルキルシリケート
および脂肪酸のスズ塩から構成されたものが、特公昭57
−57063 号公報には、分子鎖両末端が水酸基で封鎖され
たポリジオルガノシロキサン、3官能以上のシランおよ
び脂肪酸のスズ塩から構成されたものが、特公昭58−17
226 号公報には、分子鎖両末端がビニル基で封鎖された
ポリジオルガノシロキサン、ポリオルガノハイドロジェ
ンシロキサンおよび白金化合物から構成されたものが、
また、特開昭54−131661号公報には、環状オルガノシロ
キサンと官能基結合オルガノアルコキシシランとを乳化
重合したものなどが提案されている。しかし、これらの
エマルジョン組成物から形成されるエラストマー状物質
は、耐熱性、撥水性、耐候性、透明性などに優れている
が、機械的強度に劣っており、たとえばコーティング剤
としての使用には不適当であった。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明は、エアバッグ基布に対
し優れた接着性、気密性等を有し、尚かつ同一分子内に
架橋部位(ケイ素原子結合ヒドロキシル基とケイ素原子
結合水素原子含有ポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ン、またはケイ素原子結合アルケニル基とケイ素原子結
合水素原子含有ポリオルガノハイドロジェンシロキサン
であり、複数種のシロキサンのブレンドではない)を持
つポリシロキサンを主要構成成分とし、水の除去により
機械的特性に優れたエラストマー状物質を形成し得るエ
マルジョン型シリコーン組成物を用いることで、有害な
有機溶剤を使用しないエアバッグ用皮膜形成エマルジョ
ン型シリコーン組成物及びその硬化皮膜を形成したエア
バッグを提供することを目的とする。
【0007】
【発明の構成】本発明者らは、上記目的を達成するべく
鋭意検討した結果、上記ポリシロキサンを主要構成成分
とした皮膜形成エマルジョンを用いることにより、種々
のエアバッグ基布に対して、優れた接着性、気密性及び
機械的特性を示し、また有害な有機溶剤を使用せずにナ
イフ、ロールグラビアコーティング等に適した粘度に調
整でき、尚且つ基布の凹凸に沿った表面状態を形成させ
る事により、ゴム表面のタック感を減らし、エアバッグ
として縫製する際に作業性を向上させ、又は、ゴム面同
士が接触した際にブロッキングを起こさない等の各種利
点があることを見出し、本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、(A) 平均組成式 R0 aHbSiO(4-a-b)/2 … (I) (式中、R0は炭素数1〜8の置換または非置換の1価の
有機基、a は1.01〜2.01、b は0.01〜1.01、 a+b =1.
80〜2.20の数を示す。)で表される分子末端が水酸基で
封鎖されたポリオルガノハイドロジェンシロキサン 100
重量部、(B) 乳化剤1〜20重量部、(C) 水50〜1000重量
部、および(D) 硬化触媒 0.1〜5重量部とからなること
を特徴とするエアバッグ用皮膜形成エマルジョン型シリ
コーン組成物、並びに(A) 平均組成式 R1 aR2 bHcSiO(4-a-b-c)/2 … (II) (式中、R1はエチレン性不飽和基を含まない置換または
非置換の炭素原子数1〜18の1価の炭化水素基、R2はエ
チレン性不飽和基を含む炭素原子数1〜8の1価の炭化
水素基、a は1.02〜2.01、b は 0.005〜0.50、c は0.00
5 〜0.50、b/c =1/5〜10/1、 a+b+c =1.80〜
2.20の数を示す。)で表されるポリオルガノハイドロジ
ェンシロキサン 100重量部、(B) 乳化剤1〜20重量部、
(C) 水50〜1000重量部、および(D) 硬化触媒(構成金属
として)1×10-6〜1重量部とからなることを特徴とす
るエアバッグ用皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成
物、更に上記エマルジョン型シリコーン組成物の硬化被
膜を形成したエアバッグ基布を縫製してなるエアバッグ
である。
【0008】本発明に係わるエマルジョン型シリコーン
組成物は、次のようにして製造し得る。即ち、(A) 前記
平均組成式(I)または(II)で表されるポリオルガノ
ハイドロジェンシロキサン100 重量部、(B) 乳化剤1〜
20重量部、(C) 水50〜1000重量部を夫々秤取し、たとえ
ば高速回転するホモジナイザーにかけ、先ずエマルジョ
ンを調製し、このエマルジョン中のポリオルガノハイド
ロジェンシロキサン 100重量部当り、(D) 硬化触媒を
0.1〜5重量部(ポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ンとして(I)を用いる場合)あるいは(構成金属とし
て)1×10-6〜1重量部(ポリオルガノハイドロジェン
シロキサンとして(II)を用いる場合)添加配合するこ
とによって製造できる。本発明に係るシリコーン水性エ
マルジョン組成物は、単一な分子(複数種のシロキサン
のブレンドでない)から構成されているため、均質な組
成および特性を有している。したがって、エアバッグ基
布に対して均一に塗布することができるため、所要の特
性付与を十分に、かつ効果的に発揮することが可能とな
り、最終的に得られた機械的強度に優れたエラストマー
硬化物が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係るシリコーン水
性エマルジョン組成物を成す成分について説明する。本
発明の(A) 成分であるポリオルガノハイドロジェンシロ
キサンにおいて、平均組成式(I)で表される分子末端
が水酸基で封鎖されたポリオルガノハイドロジェンシロ
キサンの場合、ケイ素原子上に結合する有機基R0は炭素
数1〜8の置換または非置換の1価の有機基であって、
R0はエチレン性不飽和基を含んでも含まなくてもよい。
一方、平均組成式(II)で表されるポリオルガノハイド
ロジェンシロキサンの場合、ケイ素原子上に結合する有
機基の一方であるR1はエチレン性不飽和基を含まない置
換または非置換の炭素原子数1〜18の1価の炭化水素基
であり、他方の有機基であるR2はエチレン性不飽和基を
含む炭素原子数1〜8の1価の炭化水素基であることが
必要である。ここで、エチレン性不飽和基を含まない置
換もしくは非置換の炭素原子数1〜18の1価の炭化水素
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、デシル基、ヘキサデシル基、オクタ
デシル基などの直鎖もしくは分岐状アルキル基、フェニ
ル基、ナフチル基、キセニル基などのアリール基、ベン
ジル基、β−フェニルエチル基、メチルベンジル基、ナ
フチルメチル基などのアラルキル基およびシクロヘキシ
ル基、シクロペンチル基などのシクロアルキル基などが
例示される。また、置換有機基としては、前記非置換の
有機基の水素原子をフッ素や塩素のようなハロゲン原子
で置換したものであり、たとえば3,3,3 −トリフルオロ
プロピル基、3−クロロプロピル基などが例示される。
次に、エチレン性不飽和基を含む炭素原子数1〜8の1
価の炭化水素基としては、ビニル基、アリル基、ホモア
リル基、5−ヘキセニル基、7−オクテニル基などが例
示され、好ましくはビニル基、アリル基である。その
他、このエチレン性不飽和基としては、一般式、
【0010】
【化1】
【0011】で示されるものが挙げられる。ただし上記
式中n は0〜10の整数である。 CH2=CH-O-(CH2)n- で示されるものとしては、ビニロキシプロピル基、ビニ
ロキシエチル基などであり、ビニロキシプロピル基が好
ましい。
【0012】
【化2】
【0013】で示されるものの場合、R3は水素原子もし
くは炭素数1〜6(好ましくは1〜2)のアルキル基で
あり、ビニルフェニル基、イソプロペニルフェニル基、
1−(ビニルフェニル)エチル基、2−(ビニルフェニ
ル)エチル基、(ビニルフェニル)メチル基、2−(ビ
ニルフェノキシ)エチル基、3−(ビニルベンゾイルオ
キシ)プロピル基、3−(イソプロペニルベンゾイルア
ミノ)プロピル基などが例示される。
【0014】
【化3】
【0015】で示されるものの場合、R4は水素原子もし
くはメチル基であり、R5は炭素原子数1〜6のアルキレ
ン基、-O- や-S- を含むアルキレン基もしくは2価の
基、または
【0016】
【化4】
【0017】で示される基で、R6は炭素原子数1〜6の
1価の炭化水素基あるいは(メタ)アクリロイル基、R7
は炭素原子数1〜6のアルキレン基である。ここでエチ
レン性不飽和基を含む基としては、γ−アクリロキシプ
ロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基、N−メタク
リロイル−N−メチル−γ−アミノプロピル基、N−ア
クリロイル−N−メチル−γ−アミノプロピル基、N,N
−ビス−(メタクリロイル)γ−アミノプロピル基、n,
n −ビス−(アクリロイル)−γ−アミノプロピル基な
どが例示される。 CH2=CH-(CH2)n- で示されるものは、n が0〜10の整数で、上記したビニ
ル基、アリール基などである。さらに、前記(A) 成分に
おける別の1価の置換炭化水素基として、炭素原子と水
素原子と、さらに窒素および酸素のうち少なくとも1種
の原子とによって構成される炭素官能性基が挙げられ、
そのような炭素官能性基を含む(A) 成分を用いたエマル
ジョン組成物は、エアバッグの基材に、塗布したときに
接着性(密着ないし固着)にすぐれ有利である。そのよ
うな炭素官能性基としては、
【0018】
【化5】
【0019】などが挙げられる。このような(A) 成分を
成すポリオルガノハイドロジェンシロキサンにおいて
は、Si-H基の含有量が全有機基中0.02〜10モル%、好ま
しくは0.05〜5モル%であるように、エチレン性不飽和
基が全有機基中0.02〜10モル%、好ましくは0.05〜5モ
ル%であるように選択される(平均組成式(I)で表さ
れるポリオルガノハイドロジェンシロキサンにおいてエ
チレン性不飽和基を含有する場合も含む)。その理由
は、0.02%未満では、機械的強度が低下し、硬化不良と
なるおそれがあり、10%を超えると硬化皮膜が硬くな
り、ゴム弾性が悪化するおそれがあるからである。(A)
成分であるポリオルガノハイドロジェンシロキサンの分
子構造は、実質的に直鎖状であることが好ましく、この
意味は直鎖状もしくはやや分岐した直鎖状を総称する。
また、ケイ素原子結合水素基およびエチレン性不飽和基
を含む基は、分子鎖末端および分子鎖中の何れの位置で
あってもよく、分子鎖末端が水素基およびエチレン性不
飽和基でない場合は、水酸基、アルコキシ基、トリメチ
ルシリル基、ジメチルフェニルシリル基、3,3,3 −トリ
フルオロプロピルジメチルシリル基などで封鎖されたも
のが好ましい。さらに(A) 成分の分子量は特に限定され
ないが、物性の優れた硬化皮膜を得るには、分子量3000
程度以上が望ましい。なお、このポリオルガノハイドロ
ジェンシロキサンは、たとえば環状のポリオルガノシロ
キサン類を開環重合させるか、あるいは加水分解性基含
有シラン化合物の加水分解・縮重合などによって製造し
得る。
【0020】(B) 成分の乳化剤は、(A) 成分のポリオル
ガノハイドロジェンシロキサンを水中において安定に存
在させる役割および/またはこのシリコーン水性エマル
ジョンを形成させる際の環状ポリオルガノシロキサン類
の乳化重縮合触媒としての役割をなすものであり、(A)
成分中のSi-H結合が、重縮合時に分解などを受けにくい
ことから、重縮合触媒作用を有するカチオン系乳化剤、
アニオン系乳化剤のうち、本発明においてはアニオン系
乳化剤の使用が好ましい。このようなアニオン系乳化剤
としては、脂肪族置換基が炭素原子6〜18の長さの炭素
連鎖を有する脂肪族置換ベンゼンスルホン酸、脂肪族置
換ナフタレンスルホン酸、脂肪族スルホン酸、シリルア
ルキルスルホン酸、脂肪族置換ジフェニルエーテルスル
ホン酸などの有機スルホン酸系乳化剤が挙げられ、中で
も脂肪族置換ベンゼンスルホン酸がより好ましい。ただ
し、シリコーン水性エマルジョン調製時においては、こ
れらスルホン酸の状態で使用するが、後にアルカリで中
和するので、本発明の組成物ではスルホン酸塩の形で存
在する。(B) 成分の乳化剤の配合割合は、(A) 成分のポ
リオルガノハイドロジェンシロキサン 100重量部に対し
て通常1〜20重量部である。配合量が1重量部未満では
安定なミセル形成が困難であり、20重量部を超えるとエ
マルジョン粘度が上昇し、いずれも不安定なエマルジョ
ンとなる。また必要に応じて、(B) 成分としてノニオン
系乳化剤を併用してもよい。このノニオン系乳化剤とし
ては、たとえばグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(以下POEと略
す)アルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステ
ル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキル
フェノールエーテル、POEポリオキシプロピレンブロ
ック共重合体などが挙げられる。
【0021】また、(C) 成分の水の配合量は(A) 成分 1
00重量部に対して、通常50〜1000重量部の範囲である。
(D) 成分が50重量部未満または1000重量部を超えると乳
化状態が悪く、エマルジョンが不安定になる。
【0022】(D) 成分の硬化触媒は、ケイ素原子結合水
素原子とケイ素原子結合ヒドロキシル基との脱水素縮合
反応(ポリオルガノハイドロジェンシロキサンとして
(I)を用いる場合)あるいはケイ素原子結合水素原子
とエチレン性不飽和基との付加反応(ポリオルガノハイ
ドロジェンシロキサンとして(II)を用いる場合)をさ
せるためのものである。前者の脱水素縮合反応において
は、アルキルスズ有機酸塩、亜鉛有機酸塩などの金属有
機酸塩、テトラブトキシチタンなどの有機金属アルコラ
ート、n−ブチルアミン、イミダゾールなどのアミン類
などの触媒が例示される。本発明においては、アルキル
スズ有機酸塩が好ましく、特にジブチルスズジラウレー
ト、ジオクチルスズジラウレートなどのジアルキルスズ
ジカルボキシレートが適する。又、後者の付加反応にお
いては、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジウムお
よび白金系化合物などの触媒が挙げられ特に限定はない
が、白金系化合物が好ましい。このような白金系化合物
としては、塩化白金酸、これをアルコールやケトン類に
溶解させたものおよびその溶液を熟成させたもの、塩化
白金酸とオレフィン類との錯化合物、塩化白金酸とアル
ケニルシロキサンとの錯化合物、塩化白金酸とジケトン
との錯化合物、白金黒および白金を担持させたものが挙
げられる。(D) 成分の硬化触媒の配合量は、前者の脱水
素縮合反応の場合、(A) 成分のポリオルガノハイドロジ
ェンシロキサン 100重量部に対し、通常 0.1〜5重量部
である。 0.1重量部未満では、硬化速度が遅くかつ硬化
物の強度が低い。一方、5重量部を超えると組成物が短
時間に粘度上昇やゲル化を起し易く、エアバッグ基布へ
の塗工作業性が悪化するからである。又、後者の付加反
応の場合、(A) 成分のポリオルガノハイドロジェンシロ
キサン 100重量部に対し、硬化触媒を構成する金属とし
て1×10-6〜1重量部である。配合量が1×10-6重量部
未満では架橋反応が十分進行せず、一方、1重量部を超
えてもそれ以上の効果が望めず不経済である。
【0023】次に、本発明に係るシリコーン水性エマル
ジョンの製造方法について説明する。本発明に係るシリ
コーン水性エマルジョン組成物は、前記平均組成式で示
されるポリオルガノハイドロジェンシロキサンを、水性
媒体中、有効量の乳化剤でエマルジョン化するか、また
は乳化剤混合物の存在下に環状ポリオルガノシロキサン
類を乳化重縮合させることによってシリコーンエマルジ
ョンを調製し、次いで(D) 成分の硬化触媒を添加するこ
とを骨子としている。本発明に使用されるエチレン性不
飽和基を含有するポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ン(II)((I)においてエチレン性不飽和基を含有す
る場合を含む)は、対応する構造単位を有する直鎖状、
分岐状または環状などのシリコーン化合物を所定の組成
比に選択し、これらを乳化重縮合させるか、あるいは加
水分解性基含有シラン化合物類を所定の組成比に選択
し、これらを共加水分解・共縮重合させることによって
製造し得る。
【0024】前記ポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ンの製造に用いられる(1) ポリオルガノシロキサン成分
としては、たとえば、ヘキサメチルシクロトリシロキサ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、テトラメチルテトラフェニル
シクロテトラシロキサン、テトラベンジルテトラメチル
シクロテトラシロキサン、トリス(3,3,3 −トリフルオ
ロプロピル)トリメチルシクロトリシロキサンなどの環
状化合物が例示される。同じくポリオルガノハイドロジ
ェンシロキサン(II)((I)においてエチレン性不飽
和基を含有する場合を含む)の製造に用いられる(2) エ
チレン性不飽和基含有オルガノシロキサンとしては、た
とえば 1,3,5,7−テトラビニルテトラメチルシクロテト
ラシロキサン、1,3,5 −トリビニルトリメチルシクロト
リシロキサン、1−ビニルヘプタメチルシクロテトラシ
ロキサン、1,3,5,7 −テトラアリルテトラメチルシクロ
テトラシロキサン、1,3,5,7 −テトラ(5−ヘキセニ
ル)テトラメチルシクロテトラシロニル)テトラメチル
シクロテトラシロキサンなどのエチレン性不飽和基を含
有する環状化合物が例示される。さらにポリオルガノハ
イドロジェンシロキサンの製造に用いられる(3) オルガ
ノハイドロジェンシロキサンとしては、 1,3,5−トリメ
チルシクロトリシロキサン、1,3,5,7 −テトラメチルシ
クロテトラシロキサン、1,3 −もしくは1,5 −ジハイド
ロジェンヘキサメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,
7 −テトラフェニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7
−テトラベンジルシクロテトラシロキサンなどのオルガ
ノハイドロジェンシロキサン環状化合物が例示される。
なお、上記例示した環状化合物の他、直鎖状あるいは分
岐状のオルガノシロキサン、エチレン性不飽和基含有オ
ルガノシロキサンおよびオルガノハイドロジェンシロキ
サンを用いてもよい。この場合、直鎖状あるいは分岐状
のオルガノシロキサンとしてはケイ素原子数2〜10のポ
リオルガノシロキサンもしくはポリオルガノハイドロジ
ェンシロキサンを用いることが好ましく、その分子末端
は水酸基以外の有機基、たとえばアルコキシ基、トリメ
チルシリル基、ジメチルビニルシリル基、メチルフェニ
ルビニルシリル基、メチルジフェニルシリル基、3,3,3
−トリフルオロプロピルジメチルシリル基などで封鎖さ
れているものが好ましい。
【0025】さらに本発明においては、前記オルガノハ
イドロジェンシロキサン成分に加え、必要に応じ(4) ア
ルコキシ基を1〜4個有する有機シラン化合物、たとえ
ばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリブトキシ
シラン、ビニルトリ(メトキシエトキシ)シラン、γ−
メタクリロキシエチルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシエチルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシ
エチルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシエチルト
リエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ジ
メチルビニルメトキシシラン、ジメチルビニルエトキシ
シラン、メチルビニルジメトキシシラン、メチルビニル
ジエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエト
キシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシ
シラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリ
エトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、エチル
トリブトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プ
ロピルエトキシシラン、プロピルトリプロポキシシラ
ン、プロピルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシ
シラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポ
キシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエチルジメ
トキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジ
プロポキシシラン、ジエチルジブトキシシラン、メチル
エチルトリメトキシシラン、メチルプロピルジエトキシ
シラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニル
トリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシランなどや、フルオロアルキルアルコキシシラン
などのフッ化アルコキシシランなどを併用してもよい。
【0026】そして上述したシロキサンやシランは、ポ
リオルガノハイドロジェンシロキサンとして、平均組成
式(I)の場合は、 R0 aHbSiO(4-a-b)/2 … (I) (式中、R0は炭素数1〜8の置換または非置換の1価の
有機基)において、aは1.01〜2.01、b は0.01〜1.01、
a+b =1.80〜2.20を満たすものになるように配合さ
れ、同様に平均組成式(II)の場合は、 R1 aR2 bHcSiO(4-a-b-c)/2 … (II) (式中、R1はエチレン性不飽和基を含まない置換または
非置換の炭素原子数1〜18の1価の炭化水素基、R2はエ
チレン性不飽和基を含む炭素原子数1〜8の1価の炭化
水素基)において、a は1.02〜2.01、b は 0.005〜0.5
0、c は0.005 〜0.50、b/c =1/5〜10/1、 a+b+
c =1.80〜2.20を満たすものになるように配合され、か
つ共縮重合された分子構造を呈するように、前記各シリ
コーン成分 (1)〜(4) が出発原料として選択される必要
がある。
【0027】なお、前記アルコキシシラン化合物は、ポ
リオルガノハイドロジェンシロキサンの補強に有効な架
橋剤として作用することができ、たとえばトリメトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、エチルトリエ
トキシシラン、(3,3,3 −トリフルオロプロピル)トリ
メトキシシランなどの3官能性架橋剤、テトラエトキシ
シランなどの4官能性架橋剤の添加配合量は、前記平均
組成式で示されるポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ン量に対して10重量%以下、好ましくは5重量%以下で
ある。
【0028】本発明に係るシリコーン水性エマルジョン
組成物のエアバッグの基材に対する接着性(密着ないし
固着)を向上させるため、炭素原子と水素原子、ならび
に窒素と酸素の少なくとも1種の原子とによって構成さ
れる炭素官能性基と、アルコキシ基とを併せ持つ有機ケ
イ素化合物を添加することもできる。このような有機ケ
イ素化合物としては、3−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−トリエチレンジアミン
プロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、3,4 −エポキシシクロ
ヘキシルエチルトリメトキシシランなどを挙げられ、前
記平均組成式で示されるポリオルガノハイドロジェンシ
ロキサン量に対して10重量%以下、好ましくは5重量%
以下添加配合してもよい。
【0029】上記したように、本発明に係るシリコーン
水性エマルジョン組成物は、上記ポリオルガノシロキサ
ンおよび必要に応じて上記アルコキシシランとを、水性
媒体中、有効量の乳化剤でエマルジョン化するか、また
は乳化剤混合物の存在下に環状ポリオルガノシロキサン
類等を乳化重縮合させることによってシリコーン水性エ
マルジョン組成物を調製し、次いで(D) 成分の硬化触媒
を添加することによって製造できる。この乳化剤は主に
ポリオルガノシロキサン成分を乳化させるための界面活
性剤の役割を果たすと同時に、環状ポリオルガノシロキ
サン類との重縮合反応の触媒の働きをするものであり、
アニオン系乳化剤、特に有機スルホン酸系乳化剤が好ま
しい。また、この乳化剤の使用量は、(A) 成分 100重量
部に対して通常1〜20重量部、好ましくは1〜10重量部
程度である。また必要に応じてノニオン系の乳化剤を併
用してもよい。この際の水の配合量は(A) 成分 100重量
部に対して、通常50〜1000重量部、好ましくは100 〜50
0 重量部であり、縮合温度は通常5〜100 ℃である。
【0030】なお、本発明に係る組成物中のシリコーン
水性エマルジョン組成物の調製に際し、硬化皮膜の強度
を向上させるために、第4成分として架橋剤を添加する
こともできる。この架橋剤としては、たとえばトリメト
キシシラン、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルト
リメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、(3,3,
3 −トリフルオロプロピル)トリメトキシシランなどの
3官能性架橋剤、テトラエトキシシランなどの4官能性
架橋剤を挙げることができる。この架橋剤の添加量は、
エマルジョン組成物に対して、通常10重量%以下、好ま
しくは5重量%以下である。上記により得られる本発明
に係るシリコーン水性エマルジョンは酸性になっている
ので、長期安定性を保つためアルカリで中和する必要が
ある。このアルカリ性物質としては、たとえば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム、トリエタノールアミンなどが用いられる。
上記シリコーン水性エマルジョンに対し、要すれば(D)
成分の硬化触媒を添加し、攪拌混合を行うことで、本発
明のシリコーン水性エマルジョン組成物の製造が完了す
る。また、これらの硬化触媒の使用に際して、予め常法
により乳化剤と水を使用し、O/W型またはW/O型エ
マルジョンとしておくことが望ましい。さらに、前記硬
化触媒の添加・攪拌混合温度は5〜25℃の範囲内が好ま
しい。なお、本発明に係るシリコーン水性エマルジョン
は、製造ないし調製後2ヵ月程度は安定だが、さらに長
期間保存する場合には、硬化触媒を別成分として分けて
保存し、使用直前に混合することが好ましい。
【0031】本発明に係るシリコーン水性エマルジョン
組成物は、上記(A) 、(B) 、(C) 成分および(D) 成分の
他に、各種の充填剤、顔料、硬化抑制剤、耐熱性付与
剤、接着性向上剤、難燃剤などを添加してもよい。充填
剤としては、たとえばコロイダルシリカ、ヒュームドシ
リカ、沈澱シリカ、焼成シリカ、ヒュームド酸化チタ
ン、粉砕石英、ケイ藻土、アスベスト、アルミナケイ
酸、酸化鉄、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、カーボンブラ
ック、鉄などの金属粉末が例示される。また顔料として
は、たとえばチタン白、チタンイエロー、ベンガラなど
が挙げられ、硬化抑制剤としては、アセチレン系化合
物、ヒドラジン類、トリアゾール類、フォスフィン類、
メルカプタン類が例示される。さらに、耐熱性付与剤と
しては、水酸化セリウム、酸化セリウム、酸化鉄、ヒュ
ーム二酸化チタンなどが挙げられ、接着性向上剤として
は、アミノ基、メルカプト基、エポキシ基、アルケニル
基などの有機基とアルコキシ基を併せ持つ有機ケイ素化
合物、及び下記構造式で示される有機ケイ素化合物など
を挙げることができる。
【0032】
【化6】
【0033】これらの有機ケイ素化合物は、単独もしく
は2種以上混合して用いることができる。難燃剤として
は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸亜
鉛などが例示される。
【0034】またコーティングしやすい粘度にするため
に、増粘剤を使用したり水で希釈したりしても支障な
い。さらに、本発明の組成物の基材への処理は、種々の
エアバッグ用基布に、ディップコート、スプレーコー
ト、刷毛塗り、ナイフコート、ロールコート等の方法に
よって塗布し、水を乾燥除去し、室温で10分〜数時間放
置するか、基材に応じて若干の加熱を行って硬化せしめ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明のエアバッグ用皮膜形成エマルジ
ョン型シリコーン組成物によれば、種々のエアバッグ用
基布に処理した場合、従来のシリコーンゴムコーティン
グ組成物に比べ、塗工液の粘度を下げることになり、塗
工時の作業性が改善される。しかも、水分が徐々に蒸発
することにより、複雑な形状においても、その表面の形
状に沿ったゴム被膜が形成され、ゴム面同士が接触した
際のブロッキングを起こさない。さらに従来の皮膜形成
エマルジョンに比べ機械的強度に優れた硬化皮膜を与え
る。また、有害な有機溶剤を使用しないので、作業時の
安全性に優れ、作業者の健康を害することなく、各種塗
工に適した粘度に調整し得ることが可能である。
【0036】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげ本発明を詳
述する。なお、実施例中の「部」はすべて「重量部」
を、「%」はすべて「重量%」を示す。 調製例1 ドデシルベンゼンスルホン酸 2.0部と蒸留水 320部との
混合液中に、オクタメチルシクロテトラシロキサン100
部およびヘプタメチルシクロテトラシロキサン6.0部の
混合物を加え、ホモミキサーにより予備攪拌した後、ホ
モジナイザーにより300 kgf/cm2 の圧力で2回通すこ
とにより、乳化、分散させた。この乳化、分散液をコン
デンサー、窒素導入口および攪拌機を備えたセパラブル
フラスコに移し、攪拌混合しながら85℃で5時間加熱
し、5℃で48時間冷却した後、10%炭酸ナトリウム水溶
液でpH7に中和し、縮合を終わらせた。また、前記ポリ
オルガノハイドロジェンシロキサンエマルジョンの一部
をアセトン中に投入し、ポリオルガノハイドロジェンシ
ロキサン粉体(粒子)を得た。この粉体のIRおよび1H、
29Si-NMR分析の結果、全シロキサンユニット中、メチル
ハイドロジェンシロキサン単位 1.47mol%が含まれてお
り、また GPC測定の結果、数平均分子量Mn=3.24×105
であった。次に、前記シリコーン微粒子系のエマルジョ
ン 350部(固形分23.5%)に対し塩化白金酸−オレフィ
ン錯塩のO/W 型エマルジョン(白金含有量3重量%) 0.
82部、増粘剤 HPC(ヒドロキシプロピルセルロース グ
レードM;日本曹達(株)製)3.5 部及び下記式で示さ
れる有機ケイ素化合物7.5 部
【0037】
【化7】
【0038】を25℃にて添加し、混合攪拌することによ
り、シリコーン水性エマルジョン組成物を得、調製液1
とした。
【0039】調製例2 ドデシルベンゼンスルホン酸 2.0部と蒸留水 320部との
混合液中に、オクタメチルシクロテトラシロキサン 100
部、ヘプタメチルシクロテトラシロキサン 6.0部および
3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン5部の混合
物を加え、ホモミキサーにより予備攪拌した後、ホモジ
ナイザーにより300kgf/cm2 の圧力で2回通すことによ
り、乳化、分散させた。この乳化、分散液をコンデンサ
ー、窒素導入口および攪拌機を備えたセパラブルフラス
コに移し、攪拌混合しながら85℃で5時間加熱し、5℃
で48時間冷却した後、10%炭酸ナトリウム水溶液でpH7
に中和し、縮合を終わらせた。前記で製造したシリコー
ンエマルジョンの一部をアセトン中に投入し、ポリオル
ガノハイドロジェンシロキサン粉体(粒子)を得た。こ
の粉体のIRおよび1H、29Si-NMR分析の結果、全シロキサ
ンユニット中、メチルハイドロジェンシロキサン単位
1.42mol%、3−アミノプロピルメチルシロキシ単位 1.
91mol%がそれぞれ含まれており、また GPC測定の結
果、数平均分子量Mn=2.89×105 であった。次に、前記
シリコーン微粒子系のエマルジョン 350部(固形分23.5
%)に対しジブチルスズジラウレートの50%水性エマル
ジョン(ジブチルスズジラウレート50部、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム5部および蒸留水45部にて調
製)0.84部、増粘剤 HPC(ヒドロキシプロピルセルロー
ス グレードM;日本曹達(株)製)3.5 部を25℃にて
添加し、混合攪拌することにより、シリコーン水性エマ
ルジョン組成物を得、調製液2とした。
【0040】調製例3 ドデシルベンゼンスルホン酸 2.0部と蒸留水 320部との
混合液中に、オクタメチルシクロテトラシロキサン100
部、ヘプタメチルシクロテトラシロキサン 5.8部および
1,3,5,7 −テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロ
キサン 0.6部の混合物を加え、ホモミキサーにより予備
攪拌した後、ホモジナイザーにより300kgf/cm2 の圧力
で2回通すことにより、乳化、分散させた。この乳化、
分散液をコンデンサー、窒素導入口および攪拌機を備え
たセパラブルフラスコに移し、攪拌混合しながら85℃で
5時間加熱し、5℃で48時間冷却した後、10%炭酸ナト
リウム水溶液でpH7に中和し、縮合を終わらせた。ま
た、前記ポリオルガノハイドロジェンシロキサンエマル
ジョンの一部をアセトン中に投入し、ポリオルガノハイ
ドロジェンシロキサン粉体(粒子)を得た。この粉体の
IRおよび1H、29Si-NMR分析の結果、全シロキサンユニッ
ト中、メチルハイドロジェンシロキサン単位 1.42mol
%、メチルビニルシロキサン単位0.48mol %がそれぞれ
含まれており、また GPC測定の結果、数平均分子量Mn=
3.24×105 であった。次に、前記シリコーン微粒子系の
エマルジョン 350部(固形分23.5%)に対し塩化白金酸
−オレフィン錯塩のO/W 型エマルジョン(白金含有量3
重量%) 0.82部、増粘剤 HPC(ヒドロキシプロピルセル
ロース グレードM;日本曹達(株)製)3.5 部及び下
記式で示される有機ケイ素化合物7.5 部
【0041】
【化8】
【0042】を25℃にて添加し、混合攪拌することによ
り、シリコーン水性エマルジョン組成物を得、調製液3
とした。
【0043】調製例4 ドデシルベンゼンスルホン酸 2.0部と蒸留水 320部との
混合液中に、オクタメチルシクロテトラシロキサン 100
部、ヘプタメチルシクロテトラシロキサン 5.8部、1,3,
5,7 −テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサ
ン 0.6部および3−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン5部の混合物を加え、ホモミキサーにより予
備攪拌した後、ホモジナイザーにより300kgf/cm2 の圧
力で2回通すことにより、乳化、分散させた。この乳
化、分散液をコンデンサー、窒素導入口および攪拌機を
備えたセパラブルフラスコに移し、攪拌混合しながら85
℃で5時間加熱し、5℃で48時間冷却した後、10%炭酸
ナトリウム水溶液でpH7に中和し、縮合を終わらせた。
前記で製造したシリコーンエマルジョンの一部をアセト
ン中に投入し、ポリオルガノハイドロジェンシロキサン
粉体(粒子)を得た。この粉体のIRおよび1H、29Si-NMR
分析の結果、全シロキサンユニット中、メチルハイドロ
ジェンシロキサン単位 1.40mol%、メチルビニルシロキ
サン単位 0.47mol%、3−グリシドキシプロピルメチル
シロキシ単位 1.97mol%はそれぞれ含まれており、また
GPC測定の結果、数平均分子量Mn=2.89×105 であっ
た。次に、前記シリコーン微粒子系のエマルジョン 350
部(固形分23.5%)に対し塩化白金酸−オレフィン錯塩
のO/W 型エマルジョン(白金含有量3重量%)0.82部、
増粘剤 HPC(ヒドロキシプロピルセルロース グレード
M;日本曹達(株)製)3.5 部を25℃にて添加し、混合
攪拌することにより、シリコーン水性エマルジョン組成
物を得、調製液4とした。
【0044】調製例5 ドデシルベンゼンスルホン酸 2.0部と蒸留水 320部との
混合液中に、オクタメチルシクロテトラシロキサン 100
部を加え、ホモミキサーにより予備攪拌した後、ホモジ
ナイザーにより300kgf/cm2 の圧力で2回通すことによ
り、乳化、分散させた。この乳化、分散液をコンデンサ
ー、窒素導入口および攪拌機を備えたセパラブルフラス
コに移し、攪拌混合しながら85℃で5時間加熱し、5℃
で48時間冷却した後、10%炭酸ナトリウム水溶液でpH7
に中和し、縮合を終わらせ、主剤とした。このものは、
GPC測定の結果、数平均分子量Mn=2.93×105 であっ
た。一方で、ドデシルベンゼンスルホン酸 2.0部と蒸留
水 320部との混合液中に、下記式で示される粘度25cSt
のポリメチルハイドロジェンシロキサン 100部
【0045】
【化9】
【0046】を加え、ホモミキサーにより予備攪拌した
後、ホモジナイザーにより300kgf/cm2 の圧力で2回通
すことにより、乳化、分散させ、硬化剤とした。次に、
前記主剤 100部に前記硬化剤5部、ジブチルスズジラウ
レートの50%水性エマルジョン(ジブチルスズジラウレ
ート50部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部
および蒸留水45部にて調製)0.1 部、3−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン3.0 部および増粘剤 HPC
(ヒドロキシプロピルセルロースグレードM;日本曹達
(株)製)4部を25℃にて添加し、混合攪拌することに
より、シリコーン水性エマルジョン組成物を得、調製液
5とした。
【0047】調製例6 粘度1万cPのα,ω−ジビニルポリメチルシロキサンベ
ースポリマー100 部にヒュームドシリカ15部を均一にな
るように混合し、次いで塩化白金酸のイソプロパノール
溶液を白金量としてベースポリマーに対し20ppm となる
量を均一に分散させ、主剤とした。一方、粘度1万cPの
α,ω−ジビニルポリメチルシロキサンベースポリマー
100 部にヒュームドシリカ15部を均一になるように混合
し、次いで下記式で示される粘度25cSt のポリメチルハ
イドロジェンシロキサン5.0 部
【0048】
【化10】
【0049】及び下記式で示されるアセチレン性不飽和
基を有するケイ素化合物0.2 部
【0050】
【化11】
【0051】を均一に分散させ、硬化剤とした。
【0052】前記主剤、硬化剤を50部づつ及び下記式で
示される有機ケイ素化合物3部
【0053】
【化12】
【0054】を混合攪拌してゴム成分6を得た。
【0055】実施例1〜4及び比較例1〜4 調製例1〜6で得られた調製液1〜5及びゴム成分6
に、表1に示す各種希釈剤を表1に示す量添加し、コー
ティング組成物を得た。このコーティング組成物を6,6
−ナイロン布(420D) へゴム量が60〜80g/m2になる様
にコーティングした。次にオーブンにて以下の様に処理
し、シリコーンゴム硬化被膜を形成させた布を得た。 90℃×5min → 170℃×2min 得られた被膜形成布のゴムコーティング膜表面状態を目
視観察し、下記基準により評価し、また表面の動摩擦係
数(ゴム同士、ゴム−SUS)を下記の条件で測定した。 ・コーティング膜表面状態の評価基準 膜厚 ◎;均一 ○;ほぼ均一 △;少々ムラ有り ×;不均一 ・表面動摩擦係数測定条件 荷重 150g、速度 100mm/min 、温度25℃、湿度60%R
H ・塗れ性 6,6 −ナイロン布へコーティングした時の、布への
ゴムコーティング組成物の塗り易さ、広がり易さを観察
し、次の4段階で評価した。 ◎;広がり易く、スムーズに塗れる ○;塗り易い △;やや塗りにくい ×;塗りにくい ・浸透性 塗れ性の評価と同様に、コーティング組成物を、6,6 −
ナイロン布へコーティングした時の布へのコーティング
組成物のしみ込み易さを観察し、次の4段階で評価し
た。 ◎;良くしみ込み、布の表面から中まで全体が均一にな
る ○;多少しみ込みにくいが、布の表面から中までは均一
になる △;布の表面部に多く残り、中まで十分にしみ込まない ×;布の表面部のみで中にはしみこまない ・接着性及び機械的強度 6,6 −ナイロン布へコーティングされたゴム膜のナイロ
ン布への接着性及び機械的強度(コーティングされたナ
イロン布を指で強くしごき、接着の悪いもの、もしくは
機械的強度に劣るものは、コーティング面のゴム膜から
剥離、脱落がおきる)を観察し、次の3段階で評価し
た。 ◎;コーティング面からゴム膜の脱落等がなく、優れた
接着性、機械的強度を示す △;コーティング面からゴム膜がわずかに脱落、剥離が
生じる ×;コーティング面からゴム膜が脱落する
【0056】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 平均組成式 R0 aHbSiO(4-a-b)/2 … (I) (式中、R0は炭素数1〜8の置換または非置換の1価の
    有機基、a は1.01〜2.01、b は0.01〜1.01、 a+b =1.
    80〜2.20の数を示す。)で表される分子末端が水酸基で
    封鎖されたポリオルガノハイドロジェンシロキサン 100
    重量部、 (B) 乳化剤1〜20重量部、 (C) 水50〜1000重量部、および (D) 硬化触媒 0.1〜5重量部とからなることを特徴とす
    るエアバッグ用皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成
    物。
  2. 【請求項2】(A) 平均組成式 R1 aR2 bHcSiO(4-a-b-c)/2 … (II) (式中、R1はエチレン性不飽和基を含まない置換または
    非置換の炭素原子数1〜18の1価の炭化水素基、R2はエ
    チレン性不飽和基を含む炭素原子数1〜8の1価の炭化
    水素基、a は1.02〜2.01、b は 0.005〜0.50、c は0.00
    5 〜0.50、b/c =1/5〜10/1、 a+b+c =1.80〜
    2.20の数を示す。)で表されるポリオルガノハイドロジ
    ェンシロキサン 100重量部、 (B) 乳化剤1〜20重量部、 (C) 水50〜1000重量部、および (D) 硬化触媒(構成金属として)1×10-6〜1重量部と
    からなることを特徴とするエアバッグ用皮膜形成エマル
    ジョン型シリコーン組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のエマルジョン型シリ
    コーン組成物の硬化被膜を形成したエアバッグ基布を縫
    製してなるエアバッグ。
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JP2000296748A (ja) * 1999-04-13 2000-10-24 Trw Occupant Restraint Syst Gmbh & Co Kg 繊維ガスバッグ材料、保護クッション及び材料製造方法
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US7030058B1 (en) 1998-11-20 2006-04-18 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Modified photocatalyst sol

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