JPH09208561A - 環式化合物の製法 - Google Patents

環式化合物の製法

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JPH09208561A
JPH09208561A JP12956196A JP12956196A JPH09208561A JP H09208561 A JPH09208561 A JP H09208561A JP 12956196 A JP12956196 A JP 12956196A JP 12956196 A JP12956196 A JP 12956196A JP H09208561 A JPH09208561 A JP H09208561A
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Toshifumi Akiba
敏文 秋葉
Keiichi Hirai
啓一 平井
Naoki Ota
直樹 太田
Ritsu Saito
立 齋藤
Tsutomu Ehata
勉 江幡
Toshiaki Tojo
俊明 東條
Sadahiro Shimizu
貞博 清水
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 式(I)、式(II)および式(III)の
化合物; 【化1】 【化2】 【化3】 また、式(I)、式(II)および式(III)で表される
化合物の製法;さらに式(III)で表される化合物から
環状アミン化合物を製造する方法。 【効果】 キノロン系合成抗菌薬の合成中間体の簡便な
製法およびその中間体として有用な化合物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた抗菌剤として期
待されるキノロン誘導体(特開平2−231475号)
の製造に使用する原料化合物の新規な合成法およびこの
製法で有用な中間体化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、式(VI)
【0003】
【化28】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表わされ
る化合物は、アセト酢酸エチルを出発原料とする多段階
の製造工程を経て合成されていた(特開平2−2314
75号)。さらに、この化合物の光学活性体は、光学活
性な保護基を有するジアステレオマー化合物を得て、こ
れを分取用高速液体クロマトグラフィーを用いて単離
し、さらに脱保護して得ていたが(特開平3−9517
6号)、この方法では操作が煩雑であり、工業的製法と
しては改良の余地があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スピ
ロ環状構造を有する含窒素複素環化合物、とりわけ光学
活性なアザスピロ[2.4]ヘプタン誘導体を安価かつ
短工程で工業的に有利に製造する方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の実情に鑑み本発明
者は鋭意研究した結果、既知の式(IV)
【0006】
【化29】 の化合物から容易にかつ高収率で式(I)
【0007】
【化30】 の化合物を得ることができ、さらにこの式(I)の化合
物が容易に式(II)
【0008】
【化31】 の化合物に変換できることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0009】さらに本発明者は、この式(II)の化合物
を還元して得られる、式(III-1)
【0010】
【化32】 の化合物から容易に目的化合物である式(VI)
【0011】
【化33】 を得る方法を見出した。
【0012】また本発明者らは、化合物(IV)に光学的
に単一なアミン類またはその塩の存在下で、シアン化水
素を反応させると、生成する2種のジアステレオマーの
うち一方のジアステレオマーが他方よりも優先的に得ら
れることを見出した。
【0013】さらにまた本発明者らは、上記で得られた
2種のジアステレオマーのうち一方のジアステレオマー
をプロトン性溶媒中で処理することで容易にエピメリゼ
ーションし、2種のジアステレオマーの混合物が得られ
ることも見出した。
【0014】すなわち本発明は式(I)
【0015】
【化34】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は水素原
子または式
【0016】
【化35】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
置換基を表し、R2は水素原子または炭素数1から4の
アルキル基を表す。(ただし、nが2で、R1が水素原
子で、R2がエチル基である化合物は除く。)]で表さ
れる化合物およびその塩に関する。
【0017】また、本発明は式(II)
【0018】
【化36】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は水素原
子または式
【0019】
【化37】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
置換基を表す。]で表される化合物およびその塩に関す
る。
【0020】さらに、本発明は式(III)
【0021】
【化38】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R11は式
【0022】
【化39】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
a、RbおよびRcは互いに異なるものである。)で表
される置換基を表す。]で表される化合物およびその塩
に関する。
【0023】さらにまた、本発明は、式(IV)
【0024】
【化40】 (式中、nは2から5までの整数を、R2 は水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で示される
化合物(IV)に式(V)
【0025】
【化41】NH2−R1 (V) [式中、R1は水素原子または式
【0026】
【化42】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
a、RbおよびRcが同時に水素原子となることはな
い。)]で表される化合物またはその塩の存在下で、シ
アン化水素を反応させることを特徴とする式(I)
【0027】
【化43】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は、水素
原子または式
【0028】
【化44】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
a、RbおよびRcが同時に水素原子となることはな
い。)で表される置換基を表し、R2は水素原子または
炭素数1から4のアルキル基を表す。]で表される化合
物を得る製法に関する。
【0029】そして本願発明は、式(I)
【0030】
【化45】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は、水素
原子または式
【0031】
【化46】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
置換基を表し、R2は水素原子または炭素数1から4の
アルキル基を表す。]で表される化合物のシアノ基を還
元した後、得られるアミノ化合物を閉環することを特徴
とする式(II)
【0032】
【化47】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は、水素
原子または式
【0033】
【化48】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
置換基を表す。]で表される化合物の製法に関する。
【0034】さらに本願発明は、上記の式(II)で表さ
れる化合物を還元することを特徴とする式(III-1)
【0035】
【化49】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は水素原
子または式
【0036】
【化50】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
置換基を表す。]で表される化合物の製法に関する。
【0037】さらにまた、本願発明は、式(III-2)
【0038】
【化51】 (式中、nは2から5までの整数を表し、R12は式
【0039】
【化52】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
置換基を表す。)で表される化合物から置換基R12を除
去することを特徴とする式(VI)
【0040】
【化53】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表される
化合物を得る製法に関する。
【0041】そして、本発明は、式(IV)
【0042】
【化54】 (式中、nは2から5までの整数を、R2 は水素原子
または炭素数1から4のアルキル基を表す。)で示され
る化合物に式(V)
【0043】
【化55】NH2−R1 (V) [式中、R1は水素原子または式
【0044】
【化56】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
a、RbおよびRcが同時に水素原子となることはな
い。)]で表される化合物またはその塩のうち光学的に
単一な化合物またはその塩の存在下で、シアン化水素を
反応させることを特徴とする式(I)
【0045】
【化57】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は、水素
原子または式
【0046】
【化58】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
a、RbおよびRcが同時に水素原子となることはな
い。)で表される置換基を表し、R2は水素原子または
炭素数1から4のアルキル基を表す。]で表される化合
物をジアステレオ選択的、すなわち2種のジアステレオ
マー混合物のうち一方のジアステレオマーを他方よりも
優先的に得る製法に関する。
【0047】そしてまた、本発明は式(I-1)
【0048】
【化59】 (式中、nは2から5までの整数を表し、Ra、Rbおよ
びRcは各々、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1
から4のアルコキシル基、ハロゲン原子およびニトロ基
からなる置換基群から選ばれる1種類以上の置換基が1
個以上置換してもよいフェニル基、フェニルメチル基若
しくはナフチル基、水素原子または炭素数1から4のア
ルキル基を表す。ただし、Ra、RbおよびRcが同時に
水素原子となることはない。R2は水素原子または炭素
数1から4のアルキル基を表す。)で表される化合物の
うちの光学的に単一な化合物をプロトン性溶媒中で処理
し異性化させることを特徴とするジアステレオマー混合
物の製法に関する。
【0049】以下に本発明について詳細に述べる。
【0050】「光学的に単一な化合物」とは、複数個の
光学異性体が存在する場合に、これらのいずれか1つか
らなる化合物であることを意味し、他の光学異性体を全
く含有しない場合だけでなく、化学的に純粋な程度のも
のも含む。つまり、物理定数や生理活性に対して影響が
ない程度であれば他の光学異性体が含まれていても良
い。
【0051】本発明の式(I)
【0052】
【化60】 で表される化合物について述べるが、nは2から5まで
の整数を表す。置換基R1は水素原子または式
【0053】
【化61】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
置換基を表す。
【0054】置換基Rが式
【0055】
【化62】 で表わされる置換基の場合、式(I)の化合物のシアノ
基をアミノメチル基に変換する反応でも変化せず、アミ
ノ基を保護することができるものであれば如何なるもの
でもよいが、Ra、RbおよびRcが互いに異なるものが
好ましい。このような例としては、例えば、(R)−お
よび(S)−1−フェニルエチル基、(R)−および
(S)−1−フェニルプロピル基、(R)−および
(S)−1−フェニル−2−(p−トリル)エチル基、
(R)−および(S)−1−(1−ナフチル)エチル基
等を挙げることができる。
【0056】これらの置換基のうちでは、製造上の簡便
さから(R)−および(S)−1−フェニルエチル基が
好ましいが、このフェニル基はさらに置換基を有しても
よく、例えば炭素数1から4のアルキル基,炭素数1か
ら4のアルコキシ基,ハロゲン原子およびニトロ基から
なる置換基の群から選ばれる1種以上の置換基が1個以
上置換してもよい。具体的には、(R)−および(S)
−1−(4−メトキシフェニル)エチル基、(R)−お
よび(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル基、
(R)−および(S)−1−(4−ニトロフェニル)エ
チル基、(R)−および(S)−1−(2,4−ジクロ
ロフェニル)エチル基、(R)−および(S)−1−
(2,4−ジニトロフェニル)エチル基、(R)−およ
び(S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル
基、(R)−および(S)−1−(3,5−ジニトロフ
ェニル)エチル基等を挙げることができる。
【0057】置換基Rはアミノ基の保護基であっても
よく、この場合のアミノ基の保護基としては式(I)の
化合物のシアノ基をアミノメチル基に変換する反応でも
変化しない保護基であればよい。この様なアミノ基の保
護基としては、例えば、第三級ブトキシカルボニル基、
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基等のアル
コキシカルボニル基類、ベンジルオキシカルボニル基、
パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラニトロ
ベンジルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカル
ボニル基類、アセチル基、メトキシアセチル基、トリフ
ルオロアセチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、
ホルミル基、ベンゾイル基等の脂肪族もしくは芳香族ア
シル基類、ベンジル基、パラニトロベンジル基、パラメ
トキシベンジル基、トリフェニルメチル基等のアラルキ
ル基類を挙げることができる。
【0058】これらの保護基のうちでは、製造上の簡便
さからアラルキル基類が好ましい。さらにアラルキル基
の中でもベンジル基が好ましい。このベンジル基のフェ
ニル基はさらに置換基を有していてもよく、例えば炭素
数1から4のアルキル基、炭素数1から4のアルコキシ
ル基、ハロゲン原子およびニトロ基からなる置換基の群
から選ばれる1種以上の置換基が1個以上置換していて
もよい。具体的には、ベンジル基の他には4−メトキシ
ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−ニトロベンジ
ル基、2,4−ジクロロベンジル基、2,4−ジニトロ
ベンジル基、3,5−ジクロロベンジル基、3,5−ジ
ニトロベンジル基等を挙げることができる。
【0059】置換基R2は、水素原子または炭素数1か
ら4のアルキル基を表すが、アルキル基は直鎖状、分枝
鎖状のいずれでもよい。なお、このR2は、必ずしもア
ルキル基に限定されるものではなく、脱離基としての機
能を果たすことができるものであればよい。
【0060】本発明の式(II)
【0061】
【化63】 で表される化合物について述べるが、式中、nは2から
5までの整数を表し、置換基R1は水素原子または式
【0062】
【化64】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
置換基を表す。
【0063】このような式
【0064】
【化65】 で表わされる置換基としては、式(I)で表される化合
物について述べたものと同一の置換基でよい。また、式
(I)で表される化合物と同様に、Rはアミノ基の保
護基であってもよい。
【0065】本発明の式(III)
【0066】
【化66】 で表わされる化合物について述べるが、式中、nは2か
ら5までの整数を表す。置換基R11は式
【0067】
【化67】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
a、RbおよびRcは互いに異なるものである。)で表
される置換基を表す。
【0068】式
【0069】
【化68】 で表される置換基の例としては、(R)−および(S)
−1−フェニルエチル基、(R)−および(S)−1−
フェニルプロピル基、(R)−および(S)−1−フェ
ニル−2−(p−トリル)エチル基、(R)−および
(S)−1−(1−ナフチル)エチル基等を挙げること
ができる。
【0070】これらの置換基のうちでは、製造上の簡便
さから(R)−および(S)−1−フェニルエチル基が
好ましいが、このフェニル基はさらに置換基を有しても
よく、例えば炭素数1から4のアルキル基,炭素数1か
ら4のアルコキシ基,ハロゲン原子およびニトロ基から
なる置換基の群から選ばれる1種以上の置換基が1個以
上置換してもよい。具体的には、(R)−および(S)
−1−(4−メトキシフェニル)エチル基、(R)−お
よび(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル基、
(R)−および(S)−1−(4−ニトロフェニル)エ
チル基、(R)−および(S)−1−(2,4−ジクロ
ロフェニル)エチル基、(R)−および(S)−1−
(2,4−ジニトロフェニル)エチル基、(R)−およ
び(S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル
基、(R)−および(S)−1−(3,5−ジニトロフ
ェニル)エチル基等を挙げることができる。
【0071】次に、本発明の化合物の製法について説明
するが、まず式(I)
【0072】
【化69】 で表される化合物の製法について述べる。
【0073】本発明において、式(I)で表される化合
物のうち、n=2の化合物の合成には式(IV-2)の化合
物を使用するが、この化合物は公知の方法によって合成
できる。例えば、Meyers らの方法(J. Org. Chem., 19
73, 38, 36.)を用いた場合、1−シアノ−シクロプロ
パンカルボン酸エステルから下図のようにして得ること
ができる。
【0074】
【化70】 式(IV)で表される化合物から式(I)で表される化合
物の製造は、式(IV)で表される化合物に対し、式
(V)
【0075】
【化71】NH2−R1 (V) [式中、R1は水素原子または式
【0076】
【化72】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
a、RbおよびRcが同時に水素原子となることはな
い。)]で表される化合物またはその塩の存在下で、シ
アン化水素を反応させればよい。
【0077】この場合の塩としては酸付加塩が挙げら
れ、塩酸塩、臭化水素酸塩および硝酸塩等の無機酸塩を
例示することができる。
【0078】また、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数
1から4のアルキル基、炭素数1から4のアルコキシル
基、ハロゲン原子およびニトロ基からなる置換基群から
選ばれる1種類以上の置換基が1個以上置換してもよい
フェニル基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水
素原子または炭素数1から4のアルキル基のいずれかで
あるが、Ra、RbおよびRcは互いに異なるものがよ
い。すなわち、式(V)で表わされる化合物が、不斉炭
素を有する化合物となったものが好ましい。さらには、
2つの光学異性体のうち、どちらか一方の異性体のみの
場合、すなわち光学的に単一な化合物であるものが好ま
しい。
【0079】式(V)で表される化合物としては、例え
ば、(R)−および(S)−1−フェニルエチルアミ
ン、(R)−および(S)−1−フェニルプロピルアミ
ン、(R)−および(S)−1−フェニル−2−(p−
トリル)エチルアミン、(R)−および(S)−1−
(1−ナフチル)エチルアミン、(R)−および(S)
−1−(4−メトキシフェニル)エチルアミン、(R)
−および(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルア
ミン、(R)−および(S)−1−(4−ニトロフェニ
ル)エチルアミン、(R)−および(S)−1−(2,
4−ジクロロフェニル)エチルアミン、(R)−および
(S)−1−(2,4−ジニトロフェニル)エチルアミ
ン、(R)−および(S)−1−(3,5−ジクロロフ
ェニル)エチルアミン、(R)−および(S)−1−
(3,5−ジニトロフェニル)エチルアミン等を挙げる
ことができる。
【0080】本反応で使用されるシアン化水素は、反応
系外で発生させたものを系内に導入してもよいが、反応
系内で直接発生させてもよい。反応系内で発生させると
きはシアン化カリウム、シアン化ナトリウム、シアン化
リチウム等のシアン化アルカリ類と、塩酸に代表される
種々の酸性物質との水中での塩交換反応が利用できる。
また、上記のシアン化アルカリ類に亜硫酸水素ナトリウ
ム等の還元剤を加えて発生させてもよい。なお、シアン
化水素の代りとしてトリメチルシリルシアニド等の有機
シアン化合物またはジエチルアルミニウムシアニド等の
有機金属シアン化合物を利用してもよい。
【0081】本反応では反応に対して不活性であれば、
いずれの溶媒も使用できるが、水、または水と混和する
ものが好ましい。水と混和する溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の
アルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類、アセトン等のケトン類、アセトニトリル等の
含窒素系溶媒類等を挙げることができる。またこれらの
溶媒は、必要に応じて含水溶媒として使用される。
【0082】本反応は、−20℃から100℃程度の温
度で行われ、好ましくは50℃から溶媒の沸点程度で行
われる。
【0083】本反応を、光学的に単一なアミン類と行う
と、生成物は2種のジアステレオマー混合物となるが、
一方のジアステレオマーが他方よりも優先的に生成す
る。すなわち、ジアステレオ選択的に反応が進行するこ
とが特徴的である。例えば、アミン類として、(S)−
1−フェニルエチルアミンを用いた場合、1−[(S)
−1−シアノ−[(S)−1−フェニルエチルアミノ]
メチル]−1−エトキシカルボニルシクロプロパンとそ
のジアステレオマ−である1−[(R)−1−シアノ−
[(S)−1−フェニルエチルアミノ]メチル]−1−
エトキシカルボニルシクロプロパンとの混合物となる
が、その生成比は、73:27であった。なお、(R)
−1−フェニルエチルアミンを用いた場合、1−
[(S)−1−シアノ−[(R)−1−フェニルエチル
アミノ]メチル]−1−エトキシカルボニルシクロプロ
パンとそのジアステレオマ−である1−[(R)−1−
シアノ−[(R)−1−フェニルエチルアミノ]メチ
ル]−1−エトキシカルボニルシクロプロパンとの混合
物となるが、その生成比は、約3:7になると考えられ
る。
【0084】ここで得られる2種のジアステレオマー
は、通常の方法で分離可能である。例えば、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーや薄層クロマトグラフィーあ
るいは高速液体クロマトフラフィー等を用いて分離すれ
ばよい。
【0085】ここで分離された光学活性体のうち必要で
ない異性体は、プロトン性溶媒中で処理してエピメリゼ
ーションさせ、すなわちシアノ基の結合した炭素原子の
立体配置を転換させて、容易に必要とする異性体を含む
ジアステレオマーの混合物に変換することができる。そ
して、この混合物から目的の立体配置を有する化合物を
分離して得ることができる。
【0086】この場合の処理は、加熱して行ってもよ
い。用いるプロトン性溶媒としては、化合物に対して不
活性であれば、いずれの溶媒も使用できるが好ましく
は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール等のアルコール類が挙げられる。また、これら
プロトン性溶媒と他の溶媒の混合溶媒を用いてもよい。
他の溶媒としては、テトラヒドロフラン等のエーテル
類、アセトン等のケトン類、アセトニトリル等の含窒素
系溶媒類、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサ
ン等の脂肪族炭化水素系溶媒等を挙げることができる。
すなわち、先に得られた1−[(R)−1−シアノ−
[(S)−1−フェニルエチルアミノ]メチル]−1−
エトキシカルボニルシクロプロパンをエタノール中で3
0分間加熱還流すると、1−[(S)−1−シアノ−
[(S)−1−フェニルエチルアミノ]メチル]−1−
エトキシカルボニルシクロプロパンと1−[(R)−1
−シアノ−[(S)−1−フェニルエチルアミノ]メチ
ル]−1−エトキシカルボニルシクロプロパンとの7
3:27の混合物となる。このようにして容易に、目的
とする立体配置を有する光学活性体に導くことが可能で
ある。
【0087】なお、式(I)の化合物で、置換基R
が、例えばアルコキシカルボニル基類やアラルキルオ
キシカルボニル基類、脂肪族もしくは芳香族アシル基類
である化合物は、式(I)の化合物でRが水素原子で
ある化合物から通常使用される置換反応によって容易に
変換して得ることができる。
【0088】次に、式(I)で表される化合物から式
(II)で表される化合物を製造する方法について述べ
る。
【0089】式(II)で表される化合物の製造は、式
(I)で表される化合物のシアノ基を還元した後、生成
するアミノ化合物を閉環することによって行うことがで
きる。この還元および閉環は、触媒存在下、水素雰囲気
中でシアノ基を還元し、加熱して連続的に縮合閉環して
行えばよい。また、還元して得られる次の一般式
【0090】
【化73】 で表わされるアミノ化合物を一度単離した後、加熱し閉
環させてもよい。本反応には、エステルおよびR1に対
して不活性であって、シアノ基をアミノメチル基に還元
できるものであれば如何なる反応も用いることができ
る。このような反応としては、パラジウム−炭素、ラネ
ーニッケル等を触媒とする接触水素添加反応が挙げら
れ、特にラネーニッケルを使用する反応が好ましい。
【0091】この反応の溶媒には、反応に対して不活性
なものであればいずれのものも使用可能であるが、好ま
しくは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン等
のエーテル類等を挙げることができる。これらの溶媒
は、アンモニアを溶解させた溶媒としてもよい。さらに
これらの溶媒は、必要に応じて水と混合して使用しても
よい。アンモニアを含有する溶媒は、アンモニアガスを
溶解させるかアンモニア水を混合して調整すればよい。
【0092】接触水素添加の反応は、0℃から40℃の
範囲で行われるが、好ましくは5℃から室温程度で行わ
れる。また、閉環反応は、0℃から200℃の範囲で行
われるが、好ましくは、室温から180℃程度で行われ
る。接触水素添加する際の水素ガスの圧力は、1気圧か
ら100気圧の範囲でよく、好ましくは、20気圧から
70気圧の範囲である。また、接触水素添加反応を室温
程度で行った場合には、連続的に50℃から180℃程
度に加熱して閉環反応を行う必要があることもある。
【0093】次に、式(II)で表される化合物から式
(III-1)で表される化合物を製造する方法について述
べる。
【0094】式(III-1)で表される化合物の製造は、
式(II)で表される化合物を還元して行えばよい。通常
この還元は水素化剤を反応させてアミド基のカルボニル
部分を還元する。本反応で用いられる水素化剤は、水素
化アルミニウムリチウムや水素化ビス−(2−メトキシ
エトキシ)アルミニウムナトリウム等の水素化アルミニ
ウム化合物、水素化ホウ素ナトリウムとメタンスルホン
酸、三フッ化ホウ素等を組み合わせた系で用いられる各
種ホウ素化合物(例えばジボラン等)が挙げられるが、
水素化アルミニウムリチウムや水素化ビス−(2−メト
キシエトキシ)アルミニウムナトリウムが特に好まし
い。
【0095】この反応は通常は溶媒の存在下に実施する
が、溶媒は反応に不活性なものであればいずれのものも
使用可能である。溶媒としては例えば、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、トルエン等の
炭化水素系溶媒を挙げることができるが、これらのうち
ではテトラヒドロフランが好ましい。
【0096】この反応は、0℃から溶媒の沸点の範囲で
行えばよいが、室温から100℃程度の範囲の温度が好
ましい。
【0097】次に、式(III-2)で表される化合物から式
(VI)で表される化合物を製造する方法について述べる。
【0098】式(VI)で表される化合物は、式(III-2)で
表される化合物を接触的加水素分解あるいは酸加水分解
等でRを除去することによって製造できる。
【0099】例えば接触的加水素分解反応を利用する場
合では、その触媒としてパラジウム−炭素、水酸化パラ
ジウム、ラネーニッケル等が用いられるが、特にパラジ
ウム−炭素、水酸化パラジウムが好ましい。この反応の
溶媒は、反応に対して不活性なものであればいずれのも
のも使用可能であるが、好ましくは、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール等のアルコー
ル類、テトラヒドロフラン等のエーテル類を挙げること
ができる。またこれらの溶媒に水を添加して行ってもよ
い。さらに場合によっては、酢酸、塩酸等の酸を添加し
て行うこともある。
【0100】本反応は、0℃から100℃の範囲で行わ
れるが、好ましくは5℃から50℃の範囲で行われる。
また、本反応の水素ガスの圧力は、1気圧から100気
圧の範囲でよく、好ましくは、1気圧から50気圧の範
囲である。
【0101】以上の製法をまとめると以下のような工程
になる(例として、Rがエチル基(Et)の場合を示
す。)。
【0102】
【化74】 式(VI)
【0103】
【化75】 で表される化合物のうちの光学活性体(対掌体)は以下
のようにして製造できる(例として、Rがエチル基
(Et)、Rがメチル基(Me)、Rがフェニル基
(Ph)、Rが水素原子の場合を示す。)。
【0104】
【化76】 すなわち、式(IV)で表される化合物を、式(V)で表
わされる化合物のうち光学的に単一な化合物またはその
塩の存在下で、シアン化水素を反応させ、式(I)で表
わされる化合物を製造する。なお、式(V)で表わされ
る化合物のうち光学的に単一な化合物とは、式(V)で
表わされる化合物においてRa、RbおよびRcが互いに
異なり2つの光学異性体が存在する場合において、その
うちどちらか一方の異性体を意味する。
【0105】上記のように光学的に単一なアミン類を用
いて本反応を行うと生成する式(I)で表わされる化合
物は、2種のジアステレオマーの混合物となるが、反応
はジアステレオ選択的に進行し、一方のジアステレオマ
ーが他方よりも優先的に生成する。ここで得られる2種
のジアステレオマーは、通常の方法で分離が可能であ
り、必要な光学活性体を得ることができる。なお、光学
活性体のうちの必要でない異性体は、プロトン性溶媒中
で容易にエピメリゼーションさせ、すなわちシアノ基が
結合した炭素原子の立体配置を転換させ、必要とする異
性体に変換することができ、目的とする立体配置の光学
活性体を優位に得ることが可能である。
【0106】次に、光学的に単一な化合物として得られ
た式(I)で表される化合物のシアノ基を還元した後、
生成するアミノ化合物を閉環することによって光学的に
単一な化合物として式(II)で表わされる化合物を得る
ことができる。
【0107】そして、光学的に単一な化合物として得ら
れた式(II)で表される化合物を還元し、光学的に単一
な化合物として式(III-1)で表される化合物を得るこ
とができる。
【0108】最後に、光学的に単一な化合物として得ら
れた式(III-2)で表される化合物を接触的加水素分解
あるいは酸加水分解等で脱保護することによって、光学
的に単一な化合物として式(VI)で表される化合物を製
造できる。
【0109】また、式(VI)で表される化合物の光学活
性体(対掌体)は、式(VI)で表される化合物のラセミ
体を光学活性な酸、例えば酒石酸とジアステレオマー塩
を形成させ、光学分割を行うことによっても製造でき
る。式(VI)で表される化合物は二塩基性化合物である
ため、二種のジアステレオマー塩[化合物(VI):酒石
酸=1:1および化合物(VI):酒石酸=1:2]が得
られるが、これらを選択的に製造することが可能であ
る。例えば、式(VI)で表される化合物のうちの(S)
−体化合物は、D−酒石酸と1:1の塩を形成し、これ
を再結晶によって分離して光学分割することができる。
この時使用される溶媒は、メタノール、エタノール等の
アルコール系溶媒を単独または水との混合溶媒として用
いるのが好ましい。
【0110】ここで得られた式(VI)で表される化合物
は、特開平2−231475および特開平3−9517
6号記載の方法で優れた抗菌剤に導くことができる。
【0111】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0112】実施例11-(1-アミノ-1-シアノメチル)-1-エトキシカルボニルシ
クロプロパン ナス型フラスコにシアン化カリウム(3.49 g)と塩化アン
モニウム(3.74 g)を入れ、水(20 ml)を加え溶解した。
これに濃アンモニア水(40 ml)を加えた後、エタノール
(30 ml)に溶解したエチル 1-ホルミルシクロプロパン-
1-カルボキシレート(5.01 g)を室温にて滴下し、反応液
を50℃で2時間撹拌した。反応の終了を確認後、氷水を
加え、酢酸エチルで抽出した。次に有機層を水と飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、不溶物を
濾過後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル)に付し、無色油状物(5.44
g, 97%)を得た。
【0113】1H-NMR(CDCl3) δ:1.02 - 1.10(2H, m),
1.28(3H, t, J = 7.3 Hz), 1.40 - 1.44(2H, m),2.03(2
H, brs), 3.61(1H, s), 4.21(2H, q, J = 7.3 Hz). IR(KBr)cm-1 :2988, 1724, 1378, 1192 MS(m/z) :169, 128.
【0114】実施例21-(1-ベンジルアミノ-1-シアノメチル)-1-エトキシカル
ボニルシクロプロパン ナス型フラスコにシアン化カリウム(131 mg)とベンジル
アミン(539 mg)を入れ、水(1 ml)に分散した。これにエ
タノール(2 ml)に溶解したエチル 1-ホルミルシクロプ
ロパン-1-カルボキシレート(146 mg)を室温にて滴下
し、続いて濃塩酸(0.2 ml)を滴下した。反応液を50℃で
2.5時間撹拌した。反応の終了を確認後、氷水を加え、
酢酸エチルで抽出した。次に有機層を飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物を濾過後、減
圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル = 5 : 1)に付し、無色油状
物(231 mg, 87%) を得た。
【0115】1H-NMR(CDCl3) δ:0.93 - 0.97(2H, m),
1.26(3H, t, J = 7.3 Hz), 1.39 - 1.42(2H, m),2.59(1
H, brs), 3.10(1H, s), 3.81(1H, d, J = 13 Hz),4.09
- 4.23(3H, m,), 7.25 - 7.39(5H, m). IR(KBr)cm-1 :2988, 1726, 1376, 1180 MS(m/z) :259, 232, 106, 91.
【0116】実施例31-(1-ベンジルアミノ-1-シアノメチル)-1-エトキシカル
ボニルシクロプロパン ナス型フラスコにエチル 1-ホルミルシクロプロパン-1
-カルボキシレ−ト(501 mg)と水(2 ml)を入れ、これに
亜硫酸水素ナトリウム(1.13 g)とシアン化カリウム(345
mg)を加えた。さらにこれに室温にてエタノール(5 ml)
に溶解したベンジルアミン(564 mg)を滴下し、反応液を
50℃で2.5時間撹拌した。反応の終了を確認後、氷水を
加え、酢酸エチルで抽出した。次に有機層を飽和食塩水
で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、不溶物を濾過
後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル = 3 : 1)に付し、無
色油状物(717 mg, 79%)を得た。得られた油状物のスペ
クトルデータは、実施例2のそれに一致した。
【0117】実施例41-(1-t-ブトキシカルボニルアミノ-1-シアノメチル)-1-
エトキシカルボニルシクロプロパン ナス型フラスコに1-(1-アミノ-1-シアノメチル)-1-エト
キシカルボニルシクロプロパン(100 mg)を入れ、トルエ
ン(1 ml)に溶解した。これにジ-t-ブチル ジカルボナ
ート(300 mg)とトリエチルアミン(0.2 ml)とを氷冷下加
え、室温に戻して5時間撹拌した。反応終了後、飽和ク
エン酸水と飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、不溶物を濾過後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル =
5 : 1)に付し、無色油状物(112mg, 70%)を得た。
【0118】1H-NMR(CDCl3) δ:1.02 - 1.55(4H, m),
1.29(3H, t, J = 7.3 Hz), 1.46(9H, s),4.08 - 4.29(3
H, m), 5.78(1H, br).
【0119】実施例57-アミノ-4-オキソ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン オートクレーブに1-(1-アミノ-1-シアノメチル)-1-エト
キシカルボニルシクロプロパン(1.0 g)、ラネーニッケル
(0.4 ml)およびアンモニアを飽和させたエタノ−ル(4.0
ml)を入れ、20 kg/cm2 の水素雰囲気下、80℃で4時間
撹拌した。反応後、触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮する
と無色結晶(692 mg, 92%)が得られた。これを酢酸エチ
ルとジエチルエーテルから再結晶して分析用サンプルと
した。 融点:97 - 99 ℃
【0120】1H-NMR(CDCl3) δ:0.81 - 0.92(2H, m),
1.01 - 1.13(2H, m),3.12(1H, dd, J = 4.3, 10.2 Hz),
3.46(1H, dd, J = 4.3, 7.3 Hz),3.72(1H, dd, J = 7.
3, 10.2 Hz). IR(KBr)cm-1 :3328, 3208, 1682, 1026, 972. MS(m/z) :127, 110. 元素分析C6H10N20として 計算値(%); C, 57.12; H, 7.99; N, 22.21 分析値(%); C, 57.00; H, 7.83; N, 22.18.
【0121】実施例67-ベンジルアミノ-4-オキソ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタ
オートクレーブに1-(1-ベンジルアミノ-1-シアノメチ
ル)-1-エトキシカルボニルシクロプロパン(61.3 mg)、ラ
ネーニッケル(0.2 ml)およびアンモニアを飽和させたエ
タノール(2.0 ml)を入れ、30 kg/cm2 の水素雰囲気下、
室温で2時間撹拌した。反応後、触媒を濾去し、濾液を
減圧濃縮すると淡黄色油状物(51.3 mg, 定量的)が得ら
れた。
【0122】1H-NMR(CDCl3) δ:0.74 - 1.28(4H, m),
3.27(1H, dd, J = 4.0 and 9.6 Hz),3.40(1H, dd, J =
4.0, 6.9 Hz), 3.66(1H, dd, J = 6.9, 9.6 Hz),3.72(1
H, d, J = 13.2 Hz), 3.72(1H, d, J = 13.2 Hz). IR(KBr)cm-1 : 3260, 1698, 1454, 744. MS(m/z) :217, 91, 75.
【0123】実施例77-t-ブトキシカルボニルアミノ-4-オキソ-5-アザスピロ
[2.4]ヘプタン オ−トクレ−ブに1-(1-t-ブトキシカルボニルアミノ-1-
シアノメチル)-1-エトキシカルボニルシクロプロパン(1
12 mg)、 ラネーニッケル(0.5 ml)およびアンモニアを飽
和させたエタノール(3.0 ml)を入れ、65 kg/cm2 の水素
雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応後、触媒を濾去
し、濾液を減圧濃縮すると無色結晶(86mg, 91%)が得ら
れた。これを酢酸エチルとジエチルエーテルから再結晶
して分析用サンプルとした。
【0124】融点:178 - 181 ℃1 H-NMR(CDCl3) δ:0.9 - 1.3(4H, m), 1.43(9H, s),
3.30(1H, brd, J = 9.9 Hz),3.80(1H, brdd, J = 7.3 a
nd 9.9 Hz), 4.17(1H, br), 5.03(1H, br),6.90(1H, b
r). IR(KBr)cm-1 :3336, 1690, 1680, 1538. MS(m/z) :227, 171, 110. 元素分析C11H18N2O3として 計算値(%); C, 58.39; H, 8.0
1; N, 12.38 分析値(%); C, 58.22; H, 8.0
4; N, 12.19.
【0125】実施例87-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン p-トルエンスル
ホン酸塩 7-アミノ-4-オキソ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン(50 mg)
をフラスコに入れ、系内を窒素で置換した。次にテトラ
ヒドロフラン(1.0 ml)を加えて溶解し、これに水素化ア
ルミニウムリチウム(1モル濃度テトラヒドロフラン溶
液;2.0 ml)を室温で滴下し、7.5時間加熱還流した。
反応の終了を確認後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え
て反応を停止し、不溶物を濾過した。濾液を減圧濃縮し
て無色油状物(42.5 mg, 95.7%)を得た。この油状物をエ
タノールに溶解し、2当量のp-トルエンスルホン酸1水
和物を加えた後、ジエチルエーテルを加えて析出する結
晶をエタノールとジエチルエーテルから再結晶して分析
用サンプルとした。
【0126】融点:232 - 238 ℃1 H-NMR(D2O, H2O = 4.65 ppm) δ:0.9 - 1.2(4H, m),
2.34(6H, s), 3.16(1H, d, J = 11.9 Hz),3.15 - 3.74
(3H, m), 4.01(1H, dd, J = 7.6 and 13.9 Hz),7.31(4
H, d, J = 8.3 Hz), 7.63(4H, d, J = 8.3Hz). IR(KBr)cm-1 :2988, 1206, 1172, 1124, 682, 568. 元素分析C20H28N2O6S2として 計算値(%); C, 52.61; H, 6.18; N, 6.14 分析値(%); C, 52.66; H, 6.19; N, 6.19.
【0127】実施例9(S)-7-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン 7-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン(375 mg)をフラス
コに入れ、メタノール(22.0 ml)を加えて分散し、水(4.
0 ml)に溶解したD-酒石酸(1.0 g)を加えた。この溶液を
氷冷にて冷却しながら接種し、しばらく撹拌した後、析
出した結晶を濾取した。この操作をさらに3回くり返し
て無色プリズム晶(361 mg, 38.6%)を得た。
【0128】融点:158 - 163 ℃1 H-NMR(D2O, H2O = 4.65 ppm) δ:0.8 - 1.1(4H, m),
3.07(1H, d, J = 12.2 Hz), 3.47 - 3.63(3H, m),3.90
(1H, dd, J = 7.3 and 13.9 Hz), 4.19(2H, s). IR(KBr)cm-1 :2928, 2832, 1628, 1574, 1396, 1306,
1128, 610. 元素分析C10H18N2O6・H2Oとして 計算値(%); C, 42.85; H, 7.19; N, 9.99 分析値(%); C, 42.95; H, 7.08; N, 9.87.
【0129】得られた(S)-7-アミノ-5-アザスピロ[2.4]
ヘプタンの光学純度の測定は、以下のようにして行っ
た。得られた結晶およびラセミ体(18 mg)をそれぞれテ
トラヒドロフラン(1 ml)に溶解し、3,5-ジニトロベンゾ
イルクロリド(50 mg)を加えた。氷冷下これにトリエチ
ルアミン(0.006 ml)を滴下し、室温で30分撹拌した。溶
液に飽和重曹水とクロロホルムを加えて分液し、クロロ
ホルム層を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により
分析した。
【0130】(HPLC条件); カラム;SUMICHIRALOA-4600(4.6 mmφ× 250 mm ) 移動相;ヘキサン:1,2-ジクロルエタン:エタノール =
60 : 40 : 5 流量;1.0 ml/min 検出器;紫外吸光光度計(254 nm) 保持時間;(S)-体:6.8 分,(R)-体:10.0分 得られた結晶の分析結果: 6.8分(97%,(S)-体) 10.0分( 3%,(R)-体).
【0131】実施例101−[(RS)−1−シアノ−[(S)−1−フェニル
エチルアミノ]メチル]−1−エトキシカルボニルシク
ロプロパン (方法1)ナス型フラスコにシアン化カリウム(134
mg)、(S)−1−フェニルエチルアミン(606m
g)さらに水(1ml)を加えた。これに、エタノール
(2ml)に溶解したエチル 1−ホルミルシクロプロ
パン−1−カルボキシレート(142mg)を室温にて
滴下した後、さらに濃塩酸(0.2ml)を加えて、同
温で3時間撹拌し、さらに50℃で2.5時間撹拌し
た。反応の終了を確認後、反応液に氷水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。次に有機層を水と飽和食塩水で洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、不溶物を濾過後、溶媒
を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に付し、無
色油状物のジアステレオマーの混合物(245mg,8
7%)を得た。
【0132】(方法2)ナス型フラスコにエチル 1−
ホルミルシクロプロパン−1−カルボキシレート(10
g)を加え、エタノール(100ml)に溶解した
(S)−1−フェニルエチルアミン(12.8g)、水
(40ml)に溶解したシアン化カリウム(6.9
g)、さらに亜硫酸水素ナトリウム(22g)を0℃に
て順に加えた。反応系を50℃で2時間撹拌した後、反
応の終了を確認し、反応液に氷水を加え酢酸エチルで抽
出した。次に有機層を水と飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、不溶物を濾過後、溶媒を減圧留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=8:1)に付し、無色油状物
のジアステレオマーの混合物(15.7g,82%)を
得た。2種のジアステレオマーの生成比は、以下の分析
条件により算出した。また、これらのジアステレオマー
は、薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)により分離が可能であった。
【0133】(HPLC条件) カラム;CHIRALCEL OJ(4.6mm φ×250
mm) 移動相;ヘキサン:1,2−ジクロルエタン:エタノー
ル:メタノール=500 :10:1 :1 流量;1.0ml/min 検出器;紫外吸光光度計(254nm) 保持時間;ジアステレオマーA((S)−(S)体):
17分(73%) ジアステレオマーB((R)−(S)体):23分(2
7%)
【0134】ジアステレオマーA1 H-NMR(CDCl3)δ:0 .80-0.89(2H, m), 1.28(3H, t, J
= 7.3 Hz), 1.2-1.4(2H, m),1.40(3H, d, J = 6.6 Hz),
2.66(1H, s), 4.06(1H, q, J = 6.6 Hz),4.20(2H, q,
J = 7.3 Hz), 7.23-7.37(5H, m). IR(KBr)cm-1:2980, 1722, 1182, 702. MS(m/z) :273, 246, 142, 105.
【0135】ジアステレオマーB1 H-NMR(CDCl3)δ:0.92-1.06(2H, m), 1.26(3H, t, J =
7.3 Hz),1.34(3H, d, J = 6.6 Hz), 1.38-1.42(2H,
m), 3.41(1H, s),4.03(1H, q, J = 6.6 Hz), 4.19(2H,
q, J = 7.3 Hz),7.24-7.38(5H, m). IR(KBr)cm-1:2980, 1724, 1182, 702. MS(m/z) :273, 246, 142, 105.
【0136】実施例111−[(RS)−1−シアノ−[(S)−1−(1−ナ
フチル)エチルアミノ]メチル]−1−エトキシカルボ
ニルシクロプロパン ナス型フラスコにエチル 1−ホルミルシクロプロパン
−1−カルボキシレート(426mg)を加え、0℃に
てエタノール(5ml)に溶解した(S)−1−(1−
ナフチル)エチルアミン(771mg)、水(2ml)
に溶解したシアン化カリウム(293mg)、さらに亜
硫酸水素ナトリウム(937mg)を順に加えた。反応
系を50℃で3.5時間撹拌した後、反応の終了を確認
し、反応液に氷水を加え酢酸エチルで抽出した。次に有
機層を水と飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、不溶物を濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=5:1)に付し、無色油状物のジアステレオマ
ーの混合物(698mg,72%)を得た。2種のジア
ステレオマーの生成比は、以下の分析条件により算出し
た。
【0137】(HPLC条件) カラム;CHIRALCEL OJ(4.6mm φ×250mm) 移動相;ヘキサン:1,2-ジクロルエタン:エタノール=
500 :10:2 流量;1.0ml/min 検出器;紫外吸光光度計(254nm) 保持時間;ジアステレオマーA:31分(72%) ジアステレオマーB:40分(28%)1 H-NMR(CDCl3)δ:0.73-0.97(2H, m), 1.23(3H×1/4,
t, J = 7.3 Hz),1.29(3H ×3/4, t, J = 7.3 Hz), 1.34
-1.41(2H, m),1.51(3H×1/4, d, J = 6.3 Hz), 1.56(3H
×3/4, d, J = 6.6 Hz),2.75(1H ×3/4, s), 3.53(1H
×1/4, s), 4.08-4.28(2H, m),4.87-4.92(1H, brq), 7.
42-8.38(7H, m).
【0138】実施例121−[(RS)−1−シアノ−[(S)−1−フェニル
プロピルアミノ]メチル]−1−エトキシカルボニルシ
クロプロパン ナス型フラスコにシアン化カリウム(136mg)、
(S)−1−フェニルプロピルアミン(501mg)さ
らに水(1ml)を加えた。これに、エタノール(2m
l)に溶解したエチル 1−ホルミルシクロプロパン−
1−カルボキシレート(152mg)を室温にて滴下し
た後、さらに濃塩酸(0.2ml)を加えて、同温で1
時間撹拌、さらに50℃で2時間撹拌した。反応の終了
を確認後、反応液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。次に有機層を水と飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、不溶物を濾過後、溶媒を減圧留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=10:1)に付し、無色油状物のジ
アステレオマーの混合物(181mg,59%)を得
た。2種のジアステレオマーの生成比は、以下の分析条
件により算出した。
【0139】(HPLC条件) カラム;CHIRALCEL OJ(4.6mmφ× 250mm) 移動相;ヘキサン:1,2-ジクロルエタン:エタノール=
500 :10:2 流量;1.0ml/min 検出器;紫外吸光光度計(254nm) 保持時間;ジアステレオマーA:12分(72%) ジアステレオマーB:16分(28%) ジアステレオマーA1 H-NMR(CDCl3)δ:0.74-0.83(2H, m), 0.87(3H, t, J =
7.3 Hz),1.28(3H, t, J = 7.3 Hz), 1.34-1.41(2H,
m), 1.70(2H, m),2.63(1H, s), 3.77(1H, t, J = 6.9 H
z), 4.21(2H, q, J = 7.3 Hz),7.23-7.36(5H, m).
【0140】実施例131−[(RS)−1−シアノ−[(S)−1−フェニル
−2−p−トリルエチルアミノ]メチル]−1−エトキ
シカルボニルシクロプロパン ナス型フラスコにシアン化カリウム(133mg)、
(S)−1−フェニル−2−p−トリルエチルアミン
(1.0g)、さらに水(1ml)を加えた。これに、
エタノール(2.5ml)に溶解したエチル 1−ホル
ミルシクロプロパン−1−カルボキシレート(146m
g)を室温にて滴下した後、さらに濃塩酸(0.2m
l)を加えて、同温で1時間撹拌、さらに50℃で2時
間撹拌した。反応の終了を確認後、反応液に氷水を加
え、酢酸エチルで抽出した。次に有機層を水と飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、不溶物を濾
過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)
に付し、無色油状物のジアステレオマーの混合物(25
1mg,67%)を得た。2種のジアステレオマーの生
成比は、NMR の積分比より4:1であった。
【0141】1H-NMR(CDCl3)δ:0.62-0.88(2H, m), 1.0
4(3H ×4/5, t, J = 7.3 Hz),1.11(3H ×1/5, t, J =
7.3 Hz), 1.25-1.45(2H, m),2.30(3H×1/5, s), 2.32(3
H ×4/5, s), 2.64(1H ×4/5, s),2.73-3.03(2H, m),
3.06(1H×1/5, s), 3.78-4.23(3H, m),7.03-7.40(9H,
m).
【0142】実施例141−[(R)−1−シアノ−[(S)−1−フェニルエ
チルアミノ]メチル]−1−エトキシカルボニルシクロ
プロパンのエピメリゼーション 実施例10で得られた1−[(R)−1−シアノ−
[(S)−1−フェニルエチルアミノ]メチル]−1−
エトキシカルボニルシクロプロパン(10mg)にエタ
ノール(1ml)を加えて30分間加熱還流した。反応
後、減圧濃縮すると1−[(S)−1−シアノ−
[(S)−1−フェニルエチルアミノ]メチル]−1−
エトキシカルボニルシクロプロパンと1−[(R)−1
−シアノ−[(S)−1−フェニルエチルアミノ]メチ
ル]−1−エトキシカルボニルシクロプロパンとのジア
ステレオマーの混合物(生成比;72:28)が得られ
た。
【0143】(HPLC条件) カラム;CHIRALCEL OJ(4.6mm φ×250mm
) 移動相;ヘキサン:1,2-ジクロルエタン:エタノール:
メタノール=500 :10:1 :1 流量;1.0ml/min 検出器;紫外吸光光度計(254nm) 保持時間;ジアステレオマーA((S)−(S)体):
17分(反応開始時:0%,反応終了時:73%) ジアステレオマーB((R)−(S)体):23分(反
応開始時:100%,反応終了時:27%)
【0144】実施例15(S)−7−[(S)−1−フェニルエチル]アミノ−
4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン オートクレーブに1−[(S)−1−シアノ−[(S)
−1−フェニルエチルアミノ]メチル]−1−エトキシ
カルボニルシクロプロパン(1.0g)、ラネーニッケ
ル(1.7ml)およびアンモニアを飽和させたエタノ
ール(17ml)を入れ、水素雰囲気下、35kg/c
2 、室温で1.5時間撹拌した。反応後触媒を濾去
し、濾液を減圧濃縮後、残留物をエタノール(20m
l)に溶解し、ふたたびオートクレーブに入れ、180
℃(浴温)で8.5時間加熱した。反応後、溶媒を減圧
留去し、残渣にイソプロパノールを加えて撹拌すると、
微黄色結晶(621mg,74%)が得られた。これを
エタノールとイソプロパノールから再結晶して分析用サ
ンプルとした。
【0145】融点 : 126.5-127.5 ℃1 H-NMR(CDCl3)δ:0.58−0.66(1H,
m), 0.89−1.01(1H, m), 1.0
5−1.11(2H, m),1.32(3H, d,
J = 6.6 Hz), 3.14(1H, d
d, J = 4.6 and 6.9 Hz),3.
24(1H, dd, J = 4.6 and 9.
2 Hz),3.63(1H, dd, J = 6.
9 and 9.2 Hz), 3.84(1H,
q, J = 6.6 Hz),5.45(1H, b
rs), 7.21−7.34(5H, m).
【0146】なお、実施例10で得られたジアステレオ
マーの混合物を用いて同様の反応を行ったときに得られ
る生成物の分析データは、以下のとおりであった。 融点 : 107−110.5 ℃1 H-NMR(CDCl3)δ:0.58-1.25(4H, m), 1.315(1H×27/10
0, d, J = 6.6 Hz),1.322(1H ×73/100, d, J = 6.6 H
z),2.91(1H×27/100, dd, J = 5.3 and 9.2 Hz),3.14(1
H ×73/100, dd, J = 4.6 and 6.9 Hz),3.24(1H ×73/1
00, dd, J = 4.6 and 9.2 Hz),3.36(1H ×27/100, dd,
J = 7.3 and 9.2 Hz),3.44(1H ×27/100, dd, J = 5.3
and 7.3 Hz),3.63(1H, dd, J = 6.9 and 9.2 Hz), 3.75
(1H×27/100, q, J = 6.6 Hz),3.84(1H×73/100, q, J
= 6.6 Hz), 7.21-7.34(5H, m).
【0147】実施例16(S)−7−[(S)−1−フェニルエチル]アミノ−
5−アザスピロ[2.4]ヘプタン (S)−7−[(S)−1−フェニルエチル]アミノ−
4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン(20
0mg)をフラスコに入れ、系内を窒素で置換した。次
にテトラヒドロフラン(5ml)を加えて溶解し、これ
に水素化アルミニウムリチウム(1モル濃度テトラヒド
ロフラン溶液;5.0ml)を0℃で滴下し、その後1
時間加熱還流した。反応の終了を確認後、飽和塩化アン
モニウム溶液を加えて反応を停止し、不溶物を濾過し
た。濾液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルと飽和食塩水
に分配した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。次に不溶物を濾去後、濾液を減圧濃縮して無色油状
物(181mg,96%)を得た。
【0148】1H-NMR(CDCl3)δ:0.41-0.50(3H, m), 0.6
8-0.80(1H, m), 1.32(3H, d, J = 6.6 Hz),2.47(1H, d
d, J = 3.3 and 5.0 Hz), 2.68(1H, d, J = 10.9 Hz),
2.93(1H, dd, J = 3.3 and 11.2 Hz), 3.07(1H, d, J =
10.9 Hz),3.10(1H, dd, J = 5.0 and 11.2 Hz), 3.74
(1H, q, J = 6.6 Hz),7.19-7.35(5H, m).
【0149】実施例17(S)−7−アミノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタ
ン・2塩酸塩 (S)−7−[(S)−1−フェニルエチル]アミノ−
5−アザスピロ[2.4]ヘプタン(79mg)、20
%水酸化パラジウム(37mg)、エタノール(2m
l)、水(1ml)および濃塩酸(0.5ml)をオー
トクレーブに入れ、水素雰囲気下(40kgf/c
2)室温で一夜攪拌した。反応後触媒を濾去し、濾液
を減圧濃縮すると無色結晶(72mg、82%)が得ら
れた。得られた結晶をエタノールとジエチルエーテルか
ら再結晶して分析用サンプルとした。
【0150】融点: 240-248 ℃(分解)1 H-NMR(D2O,H2O=4.65ppm)δ:0.86-1.16(4H, m), 3.16
(1H, d, J = 12.2Hz),3.59(1H, dd, J = 3.3 and 13.9H
z), 3.63(1H, d, J = 12.2Hz),3.73(1H, dd, J = 3.3 a
nd 7.6 Hz),4.01(1H, dd, J = 7.6 and 13.9Hz). 得られた(S)−7−アミノ−5−アザスピロ[2.
4]ヘプタンの光学純度の測定は、以下のようにして行
った。得られた結晶およびラセミ体(18mg)をそれ
ぞれテトラヒドロフラン(1ml)に溶解し、3,5−
ジニトロベンゾイルクロリド(50mg)を加えた。氷
冷下、これにトリエチルアミン(0.06ml)を滴下
し、室温で30分撹拌した。溶液に飽和重曹水とクロロ
ホルムを加えて分液し、クロロホルム層を高速液体クロ
マトグラフィー(HPLC)により分析した。
【0151】(HPLC条件) カラム;SUMICHIRAL OA−4600(4 .6mmφ
×250mm) 移動相;ヘキサン:1,2−ジクロルエタン:エタノー
ル=60:40:5 流量;1.0ml/min 検出器;紫外吸光光度計(254nm) 保持時間;(S)−体:6.8分,(R)−体:10.
0分 得られた結晶の分析結果:6.8分(>99%,(S)
−体),10.0分(< 1%,(R)−体).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 立 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 江幡 勉 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 東條 俊明 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 清水 貞博 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は水素原
    子または式 【化2】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
    置換基を表し、R2は水素原子または炭素数1から4の
    アルキル基を表す。(ただし、nが2で、R1が水素原
    子で、R2がエチル基である化合物は除く。)]で表さ
    れる化合物およびその塩
  2. 【請求項2】 Ra、RbおよびRcが互いに異なるもの
    である請求項1に記載の化合物およびその塩
  3. 【請求項3】 次の立体配置を有する請求項1または請
    求項2に記載の化合物およびその塩 【化3】
  4. 【請求項4】 式(II) 【化4】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は水素原
    子または式 【化5】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
    置換基を表す。]で表される化合物およびその塩
  5. 【請求項5】 Ra、RbおよびRcが互いに異なるもの
    である請求項4に記載の化合物およびその塩
  6. 【請求項6】 次の立体配置を有する請求項4または請
    求項5に記載の化合物およびその塩 【化6】
  7. 【請求項7】 式(III) 【化7】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R11は式 【化8】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
    a、RbおよびRcは互いに異なるものである。)で表
    される置換基を表す。]で表される化合物およびその塩
  8. 【請求項8】 次の立体配置を有する請求項7に記載の
    化合物およびその塩 【化9】
  9. 【請求項9】 式(IV) 【化10】 (式中、nは2から5までの整数を、R2は水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で示される
    化合物に式(V) 【化11】NH2−R1 (V) [式中、R1は水素原子または式 【化12】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
    a、RbおよびRcが同時に水素原子となることはな
    い。)]で表される化合物またはその塩の存在下で、シ
    アン化水素を反応させることを特徴とする式(I) 【化13】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は、水素
    原子または式 【化14】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。ただし、
    a、RbおよびRcが同時に水素原子となることはな
    い。)で表される置換基を表し、R2は水素原子または
    炭素数1から4のアルキル基を表す。]で表される化合
    物の製法
  10. 【請求項10】 Ra、RbおよびRcが互いに異なるも
    のである請求項9に記載の製法
  11. 【請求項11】 式(V)で表わされる化合物が光学的
    に単一な化合物である請求項10に記載の製法
  12. 【請求項12】 式(I) 【化15】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は、水素
    原子または式 【化16】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
    置換基を表し、R2は水素原子または炭素数1から4の
    アルキル基を表す。]で表される化合物のシアノ基を還
    元した後、得られるアミノ化合物を閉環することを特徴
    とする式(II) 【化17】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は、水素
    原子または式 【化18】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
    置換基を表す。]で表される化合物の製法
  13. 【請求項13】 Ra、RbおよびRcが互いに異なるも
    のである請求項12に記載の製法
  14. 【請求項14】 式(I)で表わされる化合物が光学的
    に単一な化合物である請求項13に記載の製法
  15. 【請求項15】 式(II) 【化19】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は、水素
    原子または式 【化20】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
    置換基を表す。]で表される化合物を還元することを特
    徴とする式(III−1) 【化21】 [式中、nは2から5までの整数を表し、R1は水素原
    子または式 【化22】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
    置換基を表す。]で表される化合物の製法
  16. 【請求項16】 Ra、RbおよびRcが互いに異なるも
    のである請求項15に記載の製法
  17. 【請求項17】 式(II)で表わされる化合物が光学的
    に単一な化合物である請求項16に記載の製法
  18. 【請求項18】 式(III-2) 【化23】 (式中、nは2から5までの整数を表し、R12は式 【化24】 (式中、Ra、RbおよびRcは各々、炭素数1から4の
    アルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基、ハロゲ
    ン原子およびニトロ基からなる置換基群から選ばれる1
    種類以上の置換基が1個以上置換してもよいフェニル
    基、フェニルメチル基若しくはナフチル基、水素原子ま
    たは炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表される
    置換基を表す。)で表される化合物からR12を除去する
    ことを特徴とする式(VI) 【化25】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表される
    化合物またはその塩の製法
  19. 【請求項19】 式(III-2)で表わされる化合物が光学
    的に単一な化合物である請求項18に記載の製法
  20. 【請求項20】 式(I-1) 【化26】 [式中、nは2から5までの整数を表し、Ra、Rbおよ
    びRcは各々、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1
    から4のアルコキシル基、ハロゲン原子およびニトロ基
    からなる置換基群から選ばれる1種類以上の置換基が1
    個以上置換してもよいフェニル基、フェニルメチル基若
    しくはナフチル基、水素原子または炭素数1から4のア
    ルキル基を表す。(ただし、Ra、RbおよびRcは互い
    に異なる。)]で表される置換基を表し、R2は水素原
    子または炭素数1から4のアルキル基を表す。)で表さ
    れる化合物のうちの光学的に単一な化合物をプロトン性
    溶媒中で処理し異性化させることを特徴とするジアステ
    レオマー混合物の製法
  21. 【請求項21】 式(I-1)で表わされる化合物が次の
    立体配置を有する化合物である請求項20に記載の製法 【化27】
  22. 【請求項22】 処理を加熱条件下で行なう請求項20
    または請求項21に記載の製法
  23. 【請求項23】 プロトン性溶媒がエタノールである請
    求項22に記載の製法
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