JPH09208437A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JPH09208437A
JPH09208437A JP4671396A JP4671396A JPH09208437A JP H09208437 A JPH09208437 A JP H09208437A JP 4671396 A JP4671396 A JP 4671396A JP 4671396 A JP4671396 A JP 4671396A JP H09208437 A JPH09208437 A JP H09208437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin powder
weight
metal oxide
parts
cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4671396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3205249B2 (ja
Inventor
Atsushi Kishimoto
淳 岸本
Itaru Sakuma
到 佐久間
Kenzo Teramoto
健三 寺本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Osaka Cement Co Ltd, Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority to JP04671396A priority Critical patent/JP3205249B2/ja
Publication of JPH09208437A publication Critical patent/JPH09208437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3205249B2 publication Critical patent/JP3205249B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線遮蔽性を付与した化粧料に関し、金属
酸化物粒子を樹脂粉体に含有させて使用することによ
り、化粧料の原料として金属酸化物の微粒子を使用する
場合に伴う技術的困難さと有機系紫外線吸収剤のみを用
いることによる弊害とを解消できるようにすることを課
題とする。 【解決手段】 紫外線遮蔽能を有する平均粒子径 0.003
〜0.1 μmの金属酸化物を内包させた樹脂粉体からな
り、該樹脂粉体を化粧品に配合するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線遮蔽性を付与
した化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品に使用される金属酸化物の粉体に
は、特定の着色力を持つため顔料として使用されるも
の、また、紫外線遮蔽性、赤外線遮蔽性、および抗菌性
等の機能を有しているため機能材料として使われるもの
等がある。
【0003】これら金属酸化物粉体の粒子径を小さくす
ると、例えば 0.1μm以下にするならば、可視光線(
0.4〜0.8 μm)をほとんど吸収せずに透過してしま
う。この結果、金属酸化物の粉体は透明性を帯びる。例
えば、赤色顔料として使われているヘマタイト(酸化第
2鉄:Fe2O3 )は、粒子径を 0.1μm以下にするなら
ば、着色力は低下するものの、その代わりに透明感に優
れた色むらのない赤味を発色させることができる。
【0004】最近、化粧料では皮膚に対する隠蔽力を弱
めにして、これを使用した時に自然な仕上がりになるの
を好むような消費者の傾向がでてきており、この意味で
透明性に優れた金属酸化物の微粉体は、このような化粧
料を作るのに適した原料といえる。機能材料の場合、そ
の性能は表面積の大きさに依存するケースも多く、表面
積が大きい方が高性能となる傾向が強いため、金属酸化
物を 0.1μm以下の粒子径とするならば、表面積は著し
く大きくなるので、より高機能を引出すことができる。
一般的に、紫外線遮蔽性や抗菌性等の機能を有する金属
酸化物の微粒子粉体の場合、このことが良くあてはま
る。
【0005】したがって、金属酸化物の粒子径を 0.1μ
m以下にするならば、透明性と機能性の両方を著しく高
めることができ、化粧料の原料としての有用性も増すこ
とになる。また、透明で紫外線遮蔽性を有する粉体に
は、これまでに述べた金属酸化物を使う方法以外に、ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、およびサリチ
ル酸塩系の有機系紫外線吸収剤を溶解させた樹脂粉体を
使う方法もある。
【0006】しかし、これらの有機系紫外線吸収剤は、
一般的に、樹脂に対する溶解度が余り高くないため、高
濃度で有機系紫外線吸収剤を含有する樹脂粉体を製造す
ることが難しく、このような低濃度の有機系紫外線吸収
剤を含有する樹脂粉体を用いて充分な紫外線遮蔽効果の
ある化粧料を製造しようとすると、樹脂粉体の配合量を
多くせざるを得ず、このため化粧料の商品設計に支障を
来す。
【0007】そして、一般に、有機系紫外線吸収剤は、
樹脂粉体よりブリードアウトしやすく、樹脂の表面に出
てくる傾向があるので、経時的に濃度が下がり、性能が
低下する懸念があるということ以外に、有機系紫外線吸
収剤は繰り返し皮膚と接触する時、アレルギー症状を引
き起こす可能性があることが指摘されており、樹脂粉体
の表面にブリードアウトしてきた有機系紫外線吸収剤に
ついては、このような安全性の面での心配もある。
【0008】上記従来の技術においては、紫外線遮蔽性
を有する金属酸化物を使う化粧料では、金属酸化物の粒
子径を微細にすると化粧料の原料としての有用性が増す
が、微細化することは必ずしも良い面ばかりではなく、
不利な面もある。例えば、粒子径が小さくなると粒子の
表面積が増大し、その表面エネルギが著しく大きくなる
ために凝集し易くなり、1次粒子としては 0.1μm以下
でも、2次粒子としてはずっと大きくなるため、本来の
透明性を発揮させることが難しくなる。
【0009】また、粒子径が 0.1μm以下になると、表
面エネルギーが大きくなるため、皮膚と接触した時にザ
ラつく感触となり、化粧料原料としては欠点となる。さ
らに、粒子径がこのように小さいと触媒活性が生じる場
合があり、化粧料に配合された時には、他の成分のビヒ
クル(Vehicle )に作用して変質、着色、ゲル化等の現
象を誘起することがある。
【0010】このため、このような金属酸化物の微粒子
を、化粧料の原料として使いこなすのには、かなりの技
術的な困難さを伴うという問題点があった。また、有機
系紫外線吸収剤を含有した紫外線遮蔽性を有する樹脂粉
体を使う化粧料では、樹脂粉体の配合料を大きくせざる
を得ず、商品設計に支障を来し、またアレルギー症状を
引き起こす可能性があるなどの問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における前記問題点を解消するためのものであり、その
ための課題は、金属酸化物粒子を樹脂粉体に含有させて
使用することにより、化粧料の原料として金属酸化物の
微粒子を使用する場合に伴う技術的困難さと有機系紫外
線吸収剤のみを用いることによる弊害とを解消した化粧
料を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては前記課
題を達成できるようにするため、請求項1に係る化粧料
は、紫外線遮蔽能を有する平均粒子径 0.003〜0.1 μm
の金属酸化物を内包させた樹脂粉体からなり、該樹脂粉
体を乳液化粧品に配合したことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、請求項2に係る化粧料は、紫外線遮
蔽能を有する平均粒子径 0.003〜0.1 μmの金属酸化物
を内包させた樹脂粉体からなり、該樹脂粉体を成形され
た化粧料に配合したことを特徴とするものである。
【0014】そして、請求項3に係る化粧料は、前記成
形された化粧料が、白粉化粧品、ファンデーション化粧
品、スチック化粧品、口紅化粧品、あるいはアイライン
化粧品であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】化粧料は、化粧料の原料として使
用する上で有用な紫外線遮蔽能を有する金属酸化物を粒
子径 0.003〜0.1 μmの微粒子にして樹脂粉体に含有さ
せ、この金属酸化物を含有させた樹脂粉体を 0.1〜30μ
mの粒径にして、基材に分散混入させる。
【0016】金属酸化物を含有させた樹脂粉体は 0.1〜
30μmの粒径にする。この樹脂粉体の粒径が 0.1μm未
満では脱水処理が難しくなって凝集しやすくなるから、
樹脂粉体同士の凝集性が強くなり分散性が悪くなって紫
外線遮蔽剤を含む樹脂粉体の製造が困難となり、 30 μ
mを超えると粒径が大きすぎて滑りまたは伸びならびに
肌触り等に悪影響を及ぼすとともに化粧料の紫外線遮蔽
性を均一に付与することが難しくなる。この樹脂粉体は
形状が球状の場合は、配合された化粧料の伸び、および
滑りを一層改善する効果がある。さらに金属酸化物の粒
子表面が樹脂で覆われているために、触媒活性は抑えら
れ、化粧料中の他のビヒクルになんら悪影響を及ぼすこ
とはない。このため、金属酸化物の微粒子を樹脂マトリ
ックスの中に分散させるならば、微粒子ゆえの透明性も
しくは高機能という長所を生かしつつ、微粒子の凝集
性、伸びや滑りの悪さ、触媒活性等の欠点を改善するこ
とができるようになる。
【0017】この樹脂粉体の樹脂マトリックス中に分散
させた金属酸化物の粒子径(以下、分散粒子径という)
を 0.003〜0.1 μmとしても、金属酸化物の微粒子は、
樹脂中に固定されているため、当然、再凝集することは
なく、粒成長はしない。このため透明性が充分に高い樹
脂を選択するならば、樹脂中の微粒子径が 0.1μm以下
で可視光透過性が高いので、このような金属酸化物を含
有する樹脂粉体は全体としても透明性に優れたものとな
る。このとき使用されている金属酸化物が機能材料の場
合には、その性能は一層高まることになる。
【0018】金属酸化物としては酸化亜鉛、酸化チタ
ン、または酸化セリウム等の紫外線遮蔽機能を有するも
のを用いることができ、これらの微粒子を分散粒子径
0.003〜0.1 μmで含有してなる樹脂粉体は、透明性お
よび紫外線遮蔽機能を有するものとなる。このため、
0.003〜 0.1μmの分散粒子径となるように紫外線遮蔽
機能を有する金属酸化物を用いて樹脂粉体を製造すれ
ば、透明性、紫外線遮蔽性に加え、長期安定性および安
全性等の点で優れた材料ができるようになる。
【0019】前述したとおり、樹脂粉体中における金属
酸化物の分散粒子径は 0.003〜0.1μmとする。さらに
好ましくは、0.01〜0.05μmが良い。この分散粒子径が
0.003μm未満では結晶化度が低下して紫外線遮蔽機能
を発現しなくなり、また、0.1 μmを超えると粒子の可
視光線に対する散乱係数が大きくなり、透明性が著しく
損なわれ、光透過性が低下して透明性が悪くなる。これ
に対して、分散粒子径が0.1 μm以下ならば、工業的に
量産可能な範囲である 0.003μm以上であれば、樹脂粉
体の製造に支障が生じない。
【0020】樹脂中での分散粒子径を 0.003〜 0.1μm
にするためには、出発原料である金属酸化物の粒径もま
た 0.003〜 0.1μmでなければならない。金属酸化物の
粒径が 0.003μm未満では結晶化度が低下して紫外線遮
蔽機能を発現しなくなるためこれ以上小さくする意味が
なくなり、また、0.1 μmを超えると光透過性が低下し
て透明性が悪くなる。
【0021】このような金属酸化物の微粒子は、例えば
特開平 2−311314号公報に記載されている方法で製造す
ることができる。すなわち、亜鉛の酸性塩と酢酸アンモ
ニウムの混合溶液に硫化水素を通じ、得られた沈殿物か
ら可溶塩を除去し、次いで、この沈殿物を非水溶媒に分
散した後、これをオートクレーブにて 250〜400 ℃で加
熱してガス分を除去し、その後得られた乾燥粉を 500〜
800 ℃で加熱処理することで酸化亜鉛微粒子を得る。
【0022】他の金属酸化物微粒子の多くについても、
上述のように、まず当該金属の酸性塩とアルカリの中和
反応により沈殿物を得て、引き続き、これをオートクレ
ーブを用いて高温高圧処理をすることで、酸化亜鉛の場
合と同様にして、製造することができる。
【0023】ただし、単に、 0.003〜0.1 μmの1次粒
子径を持つ粉末を樹脂に練り混むだけでは分散粒子径を
0.003〜0.1 μmにすることはできず、また樹脂粉体の
形状を 0.1〜30μmの球状にすることはできない。分散
粒子径を 0.003〜0.1 μmにするとともに樹脂粉体の粒
径が 0.1〜30μmで形状が球状のものであることが好ま
しい。
【0024】次に、樹脂粉体中の金属酸化物の含有率は
1〜 80 重量%が好ましい。含有率が1重量%以下では
含有量が少なすぎ、たとえば、この金属酸化物が機能材
料であって、これを含有する樹脂粉体を化粧料に配合し
て当該金属酸化物のもつ機能を化粧料に与えようとして
も、十分に性能を発揮させるためには樹脂粉体を大量に
配合しなければならず、化粧料の配合設計が極めて難し
くなる。
【0025】また、含有率が 80 重量%以上では、重合
前の分散液を製造する段階で、樹脂モノマーに対する金
属酸化物の量が多すぎて、この分散液の粘度が非常に高
くなり、金属酸化物の微粒子に対し効果的に分散エネル
ギーを与えることができないため、金属酸化物の微粒子
を高分散状態にすることは困難になる。このため、金属
酸化物の分散粒子径が 0.003〜0.1 μmである分散液を
製造することはできない。この場合、金属酸化物を分散
粒子径 0.003〜0.1 μmで含有する樹脂粉体を製造する
ことができなくなる。
【0026】また、この場合、金属酸化物粉末を樹脂モ
ノマーと溶剤との混合体に分散する方法もあるが、樹脂
モノマーに対して相対的に溶剤をかなり多くしなければ
ならず、この時、重合後、樹脂粉体中に多量の溶剤が残
存するため、当該樹脂粉体を化粧料原料として用いる場
合は安全性のためには、この溶剤を除去しなければなら
ないので、製造上、問題が残る。
【0027】たとえば、特公昭62−51931 号公報では、
その実施例で酸化チタン微粉末、酢酸ビニル、およびヘ
キサンの混合系で重合させて球状多孔質樹脂粉体を得る
との記述があるが、この公報中では樹脂粉体を多孔質化
するために樹脂モノマーである酢酸ビニルに対し溶剤の
ヘキサンを多量に用いているので、樹脂粉末を得た後、
残留ヘキサンを除去するために、イソプロピルアルコー
ルで繰り返し、洗浄している。
【0028】〔球状樹脂粉末の製造〕樹脂粉体は、懸濁
重合法を用いる場合、次のような段階を経て製造され
る。第1段階 0.003〜 0.1μmの粒径をもつ金属酸化
物を、樹脂モノマーまたは樹脂モノマーと溶剤との混合
体に高分散状態で分散させる。第2段階 第1段階で得
られた分散液を重合開始剤の存在下で、懸濁保護剤を添
加された水相と混合し、攪拌しながら重合開始に必要な
温度以上に昇温したのち、一定時間保持する。重合終了
後、濾過洗浄し、乾燥させて、本発明の目的物である樹
脂粉体を得る。
【0029】以下、各段階のプロセスにつき、詳述す
る。 〔第1段階のプロセス〕第1段階で用いられる樹脂モノ
マーとしては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テル、アクリルスチレン共重合体、酢酸ビニル、ポリア
ミド、エポキシシ、ウレタン、ポリエステル、およびシ
リコン樹脂等のうちから選ばれたものを用いる。すなわ
ち、その重合体の透明度が高く、かつ、化粧料の原料と
して使用可能なものであれば良い。
【0030】金属酸化物と樹脂モノマーとの重量比は、
(金属酸化物)/(樹脂モノマー)=70/30以下が
好ましい。この比率以上であると液の粘性が上がって金
属酸化物を良好な分散状態にすることが難しくなる。こ
れらの樹脂モノマーに金属酸化物の粒子を分散させるわ
けであるが、このとき分散を促すために必要に応じて有
機溶媒を用いても良い。ここで用いる有機溶媒は、たと
えば、イソプロピルアルコール等のアルコール類、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル
類などで、第2段階の最終工程における乾燥により容易
に除去できるものであれば、これらに限定されるもので
はない。
【0031】有機溶媒の樹脂モノマーに対する添加量
は、金属酸化物の良好な分散状態を確保できる範囲で、
できるだけ少ないほうが良い。添加量の少ない方が第2
段階の乾燥による蒸発によって有機溶媒の除去が容易に
なるからである。第1段階で技術的に重要な点は、 0.0
03〜0.1 μmの粒径をもつ金属酸化物を樹脂モノマーま
たは樹脂モノマーと溶剤との混合体に分散させる際、い
かにして適切な分散剤を選択するかということである。
【0032】使用される分散剤としては、樹脂モノマー
との親和性に富み、同時に後で述べるように第2段階で
の製造を考慮して疎水性の高いものが良い。すなわち、
分散剤は金属酸化物を被覆することで樹脂モノマーに対
する分散を促し、同時に金属酸化物の粒子は比較的に短
時間のうちに、ほとんど単分散状態となり、分散粒子径
は 0.003〜0.1 μmとなる。
【0033】また、分散剤は金属酸化物の粒子に疎水性
を与えるので、第2段階で樹脂モノマーが重合する際、
金属酸化物の粒子が重合体の外に出ず、水相に移行する
ことなく樹脂中に取り込まれるのを助ける。このような
分散剤としては、カルボン酸またはその塩(例、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム)、スルホン酸または
その塩(例、アルカンスルホン酸ナトリウム)、硫酸エ
ステルまたはその塩(例、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル硫酸ナトリウム)、リン酸エステルまた
はその塩(例、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリ
ン酸ジエタノールアミン)、およびフォスフォン酸また
はその塩(ラウリルリン酸ナトリウム)が挙げられる。
これらの分散剤は同時に化粧料の原料として認められた
ものでなくてはならない。
【0034】分散剤の金属酸化物に対する添加率は1〜
50 重量%が好ましい。添加率が1重量%以下では金属
酸化物の表面を覆うには少なすぎて十分な金属酸化物の
分散状態を得ることができず、一方、 50 重量%以上で
は、これ以上、添加率を上げても、さらに分散性を改善
することができなくて、分散剤がむだになる。
【0035】分散装置としては、ボールミル、サンドミ
ル、超音波分散機、またはホモジナイザー等が挙げられ
るが、分散系に十分な分散エネルギーを与えられるもの
であれば、これらに限定されるものではない。分散時間
としては、一般的には、30分〜2時間程度が好ましい
が、分散状態と製造コストとの兼ね合いで適切な時間を
選べば良い。以上の諸条件により、金属酸化物粒子の分
散粒子径が 0.003〜0.1 μmである分散液を得ることが
できる。
【0036】〔第2段階のプロセス〕まず、第1段階で
得た分散液に重合開始剤を添加し、これを樹脂モノマー
相とする。重合開始剤の樹脂モノマーに対する添加率
は、通常 0.1〜0.5 重量%である。この場合、重合開始
剤を樹脂モノマーに溶解させた上で分散液に添加しても
良い。
【0037】重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、
過酸化ラウロイル,tert.−ブチルパーオキシ2エ
チルヘキサノエート等の過酸化物、2,2アゾビス2,
4ジメチルバレロニトリル、2,2アゾビスイソブチロ
ニトリル等のアゾ化合物を挙げることができる。樹脂モ
ノマーを水相で安定化するための懸濁保護剤は予め水相
に添加する。この懸濁保護剤には、有機系のものと、無
機系のものとがある。有機系の懸濁保護剤としては、部
分ケン化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ゼラチン、およびデンプン等が挙げられる。また、
無機系の懸濁保護剤としては、マグネシウムやカルシウ
ム等のリン酸塩を挙げられるが、これらに対しては更に
アニオン系の界面活性剤が併用されることが多い。
【0038】懸濁保護剤の樹脂モノマーに対する添加率
は 0.5〜 10 重量%で、界面活性剤を用いるときは水に
対し0.01〜0.2 重量%添加される。次に、上記樹脂モノ
マー相と水相とを混合したのち、攪拌しながら昇温し
て、重合を開始させるのであるが、この重合開始温度は
50 〜 80 °Cとするのが良い。そして、この温度で保
持しながら重合させる時間としては一般的に1〜5時間
程度が好ましい。
【0039】懸濁重合プロセスにより、樹脂中に金属酸
化物を、第1段階における分散液中の分散粒子径 0.003
〜0.1 μmのまま取り込んだ樹脂粉体を得る。懸濁重合
の過程で樹脂モノマーは水中で最小の表面エネルギーに
なろうとするために球状となるので、重合終了後、生成
される樹脂粉体もまた球状となる。このとき、攪拌条件
をコントロールし、球状の樹脂モノマーに対する剪断状
態をコントロールすることで、樹脂粉体の粒径を決定す
ることができる。
【0040】樹脂粉体の粒径は 0.1〜 30 μmとするの
が良い。一般的に化粧料を皮膚に塗る時、その塗布厚は
30 〜 50 μm程度と考えられ、このため樹脂粉体の粒
径は30 μm以上であると塗布厚に比較して粒径が大き
すぎ、塗布したときの平滑性を欠くことになる。また、
0.1μm以下であれば脱水処理が難しくなるため凝集し
やすくなるから樹脂粉体同士の凝集性が強くなり、分散
性が悪化して、微粒子の製造が困難になる。引き続き、
濾過を行い、樹脂粉体を水相より分離し、さらに洗浄を
行い、室温で乾燥させて、金属酸化物の微粒子を含有す
る樹脂粉体を得る。
【0041】化粧料に対して樹脂粉体を配合する場合、
その配合量は1〜 50 重量%が好ましい。この配合量が
1重量%以下であると樹脂粉体が少なすぎて着色や機能
性の付与等の樹脂粉体を添加した効果が明確に認められ
ず、また、 50 重量%以上に添加量を増加したとして
も、顕著な効果の増進が得られないため、樹脂粉体が無
駄になる。
【0042】一般に、金属酸化物の微粉末は1次粒子と
しては微細でも、表面エネルギーが大きいため凝集傾向
が強く、微粉末のままでは凝集してより大きな2次粒子
となることが多いが、本発明では金属酸化物の微粒子を
樹脂粉体に含有させたことにより、1次粒子の微細粒を
そのまま維持することができて、金属酸化物微粒子の長
所を生かすことができる。また、樹脂粉体に内包させる
金属酸化物の粒子径を 0.003〜0.1 μmとすれば高い透
明性を有するものとなり、その金属酸化物が機能材料の
場合には、従来の金属酸化物を使用した時よりもより高
い機能性を有し、これを用いるならば得られる化粧料は
より付加価値の高いものとすることができる。
【0043】そしてまた、 0.003〜0.1 μmの粒子径を
持つ金属酸化物の分散液を作成し、この分散液に対して
懸濁重合もしくは乳化重合を行って、金属酸化物の分散
粒子径が 0.003〜0.1 μmである球状の樹脂粉体を作る
ことによって、樹脂粉体が金属酸化物の1次粒子の微細
粒をそのまま維持し、金属酸化物がもつ透明性、紫外線
遮蔽性等の機能特性を維持させることができるとともに
微細な球状粉体を得ることができるため、このような樹
脂粉体をクリーム化粧品、乳液化粧品、白粉化粧品、フ
ァンデーション化粧品、スチック化粧品、アイライン化
粧品等の化粧料に配合することにより、金属酸化物の機
能特性を十分に引き出すことができるとともに滑りおよ
び伸びの優れた化粧料が得られる。
【0044】このような実施の態様に対する別態様とし
て、有機系紫外線吸収剤をその有機系紫外線吸収剤の使
用に起因する問題点を生じない範囲で、微量添加し、無
機系と有機系の紫外線吸収剤を併用することにより両者
の利点を利用できるようにしてもよい。この場合の有機
系紫外線吸収剤としては、サリチル酸系紫外線吸収剤、
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤あるいはシアノアクリレート系紫外線吸収
剤などが例示される。サリチル酸系紫外線吸収剤として
は、p−t−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチ
ルフェニルサリシレート等がある。ベンゾフェノン系紫
外線吸収剤としては、2,4ドロキシ−4−メトキシ−
5−スルホベンゾフェノン等がある。ベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤としては、2−(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−5−タ−シャリ−ブチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−5−ジタ−シ
ャリ−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル等がある。シアノアクリレート系紫外線吸収剤として
は、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェ
ニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフ
ェニルアクリレート等がある。
【0045】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づき具体的に説明
するが、本発明がこれらの実施例の範囲に限定されるも
のではないことは言うまでもない。
【0046】(1) 第1段階である分散液の実施例 〔調整例1〕次の各材料を混合し、ボールミルを用いて
2時間分散処理を行い、微粒子酸化亜鉛の分散液を得
た。 酸化亜鉛(住友大阪セメント製、平均粒径 0.02 μm) 40重量部 メタクリル酸メチル(樹脂モノマー) 50重量部 スルホコハク酸ジオクチルナトリウム(分散剤) 10重量部
【0047】〔調整例2〕次の各材料を混合し、サンド
ミルを用いて3時間分散処理を行い、微粒子酸化セリウ
ムの分散液を得た。 微粒子酸化セリウム(平均粒径 0.02 μm) 37重量部 メタクリル酸メチル(樹脂モノマー) 26重量部 トルエン(溶剤) 29重量部 ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸(分散剤) 8重量部
【0048】〔調整例3〕次の各材料を混合し、超音波
分散機を用いて2時間分散処理を行い、微粒子酸化チタ
ンの分散液を得た。 微粒子酸化チタン(平均粒径 0.04 μm) 40重量部 酢酸ビニル(樹脂モノマー) 50重量部 スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム(分散剤) 10重量部 以上の分散液中の金属酸化物の分散粒子の粉度分布を調
べるために、電気泳動光散乱光度計(大塚電子製)を用
いて測定を行った。その測定結果を図1〜3に測定結果
を示す。
【0049】(2) 第2段階における懸濁重合の実施
例 〔調整例4〕各相を次に示す配合で作製した。 樹脂モノマー相 分散液(実施例1〜3、比較例1による) 30重量部 メチルメタクリレート(樹脂モノマー) 70重量部 エチレングリコールジメタクリレート(樹脂モノマー) 20重量部 2,2アゾビス 2,4ジメチルバレロニトリル(重合開始剤)0.2重量部 水相 水 500重量部 ポリビニルアルコール(ケン化度87%) 10重量部
【0050】樹脂モノマー相と水相とを混合し、これを
ホモミキサー内で2000rpmで攪拌し、モノマー滴が約
7μmになるように調整した。次に、この分散体を攪拌
機および温度計を備えた反応装置に移し、55°Cに昇温
して重合を開始させた。さらに、5時間、この温度で重
合させたのち、室温まで冷却し、吸引濾過にて得られた
樹脂粉体を分離した。適量の温水そしてメタノールで洗
浄したのち、室温にて乾燥させた。
【0051】調整例4によって得られた樹脂粉体を各々
アクリル系樹脂に埋めてミクロトムにより厚さ 0.1μm
に切り出した。この薄片を透過型電子顕微鏡(TEM)
で観察し、樹脂中における金属酸化物の分散粒子径を測
定した。この結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】次に、(樹脂粉体)/(流動パラフィン)
=30/70の重量比で樹脂粉体を流動パラフィンに攪
拌機を用いて十分に分散させ、これを50μm厚のPET
フィルム上にアプリケーターを使用してウエットで 25
μmの厚さに塗布し、この分光透過率を測定した。この
結果を図4に示す。
【0054】まず、図1〜3より第1段階で作られた調
整例1から調整例3までの分散液では、金属酸化物の分
散粒子径はそれぞれ1次粒子のそれとほとんど同程度に
なっていることがわかり、 0.1μm以下になっていて、
本発明の方法によれば分散が効率よく進行し、極めて単
分散に近い状態になっていることがわかる。
【0055】次に、第2段階である調整例4で作られた
樹脂粉体に関するTEM観察の結果(表1参照)より、
分散液中の分散粒子径が 0.1μm以下の場合は樹脂粉体
中における分散粒子径も 0.1μm以下に維持されてい
る。すなわち、本発明の方法によれば、第1段階で作ら
れる分散液中での分散粒子径が、第2段階における重合
後の樹脂粉体中での分散粒子径にほとんどそのまま保持
されていることがわかる。また、樹脂粉体中における金
属酸化物の分散粒子径を 0.003〜0.1 μmとするために
は、重合の前段階として分散粒子径 0.003〜0.1 μmの
金属酸化物の分散液を作る必要があるということであ
る。
【0056】図5は、調整例4で作られた樹脂粉体を流
動パラフィンに分散させ、PETフィルムに塗布してそ
の分光透過率を測定したものであるが、この図より調整
例1〜3の分散液を用いて作った樹脂粉体、すなわち樹
脂粉体中での金属酸化物の分散粒子径が 0.003〜0.1 μ
mの樹脂粉体を塗布した場合は、可視光線の透過性に優
れ、透明性が高く、一方、波長 400nm以下の紫外線部
では急激に吸収が始まって紫外線の遮蔽効果に優れるも
のとなっていることがわかる。これは金属酸化物の分散
粒子径が 0.003〜0.1 μmであると、可視光線の波長の
4分の1以下であるため可視光線をほとんど散乱させる
ことなく透過してしまい、ー方、表面積が著しく大きく
なって紫外線を効率よく吸収するためである。以上のよ
うな方法により、金属酸化物の分散粒子径が 0.003〜0.
1 μmである樹脂粉体を作るならば、その樹脂粉体は透
明性に優れ、かつ、紫外線遮蔽性に優れたものとなる。
【0057】(3) 第2段階における乳化重合の実施
例 ここまでは重合方法として懸濁重合を用いる場合につい
て述べてきたが、重合に先立つ前段階として、金属化合
物の分散粒子径が 0.1μm以下の分散液を用意するなら
ば、懸濁重合に限定されるものではなく、乳化重合の方
法を用いてもよい。
【0058】乳化重合の場合のプロセスは次の通りであ
る。すなわち、金属酸化物の粒子を前に述べたのと全く
同じ方法により樹脂モノマー、又は樹脂モノマーと溶剤
の混合体に高分散させ、分散液を作成する。更にこの分
散液に乳化剤又は分散剤を所定量添加する。一方、重合
触媒を水に添加し溶解させる。これらの2液を混合し攪
拌しながら昇温し、重合反応を開始させる。次に重合が
終了したら、濾過洗浄し、そして乾燥させて樹脂粉体を
得る。乳化重合の場合、一般的に懸濁重合の場合より粒
径の小さな樹脂粉体が得られる。
【0059】又、この場合も樹脂モノマーと水相を混合
した時に表面エネルギーを最小にしようとする作用が働
き、樹脂モノマーは球状になり、乳化重合の後に得られ
る樹脂粉体も球状となる。また、これまでの実施例では
紫外線遮蔽効果のある金属酸化物を選び、詳述してきた
が、最初に述べたように、本発明ではこれらの金属酸化
物に限定されるものではなく、ほかの金属酸化物、金属
窒化物、および金属炭化物を使用しても良い。
【0060】本発明の重要な点は、これらの金属化合物
の分散粒子径を 0.003〜0.1 μmにして樹脂粉体に含有
せしめ、透明性を維持しながら、金属化合物の持つ種々
の機能を更に効果的に発揮させることにある。そして、
樹脂粉体の粒径が球形であるために化粧料等に用いた
時、伸びおよび滑りが改善される。又、多くの微粒子の
持つ、表面エネルギーが大きいために作用する化粧料中
の他のビヒクルに対する触媒活性についても、著しく抑
制することができる。
【0061】(4) 化粧料の実施例 次に、このようにして得られた樹脂粉体を各種の化粧品
に応用した場合の実施例について述べる。 〔実施例1〕以下の配合により日焼け止め効果のあるク
リーム化粧品を作った。 樹脂粉体 20重量部 カオリン 2重量部 セチルアルコール 1重量部 ワセリン 9重量部 流動パラフィン 1重量部 シリコーン油 1重量部 グリセルモノステアリン酸エステル 1重量部 セチルアルコールエーテル 1重量部 プロピレングリコール 4重量部 精製水 60重量部 顔料 適量 ここで、樹脂粉体は調整例4で作製したものを用いた。
【0062】まず、樹脂粉体とカオリン、顔料をブレン
ダーで混合して粉末部とした。次に精製水にプロピレン
グリコールを加えて 65 ℃に加熱し、上で述べた粉末部
を加えてホモミキサーで分散し、加熱溶解して 65 ℃に
保って水相とした。また、上記配合中の他の成分を混合
し、加熱溶解して 65 ℃に保って油相とした。その後、
上記水相に油相を加え、ホモミキサーで均一に乳化、分
散させ、これを冷却させながらかき混ぜることで日焼け
止めクリーム化粧品を得た。
【0063】〔比較例1〕実施例1の場合の樹脂粉体の
代わりに、2重量部の微粒子酸化亜鉛(住友大阪セメン
ト製、平均粒径 0.02 μm)を用い、他の成分および製
造プロセスも実施例5の時と全く同じにして、日焼け止
めクリーム化粧品を作成した。
【0064】〔実施例2〕以下の配合により日焼け止め
効果のある乳液化粧品を作成した。 樹脂粉体 10.0重量部 ステアリン酸 2.5重量部 セチルアルコール 1.5重量部 ワセリン 5.0重量部 流動パラフィン 10.0重量部 ポリエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 2.0重量部 ポリエチレングリコール 1500 3.0重量部 トリエタノールアミン 1.0重量部 精製水 64.5重量部 香料 0.5重量部 防腐剤 適量 ここで樹脂粉体は調整例4で作成したものを用いた。
【0065】まず、ステアリン酸、セチルアルコール、
ワセリン、流動パラフィン、ポリエチレンモノオレイン
酸エステルを加熱溶解して、樹脂粉体を添加し、ニーダ
ーで混合し、 70 ℃に保温する(油相)。また、精製水
にポリエチレングリコール、トリエタノールアミンを加
え、加熱溶解し、70℃に保温する(水相)。水相に油相
を加え、予備乳化を行い、その後ホモミキサーで均一に
乳化し、乳化後かきまぜながら30℃まで冷却させること
で乳液化粧品を得た。
【0066】〔比較例2〕実施例2の場合の樹脂粉体の
代わりに1重量部の微粒子酸化亜鉛(住友大阪セメント
製、平均粒径0.02μm)を用い、他の成分は実施例
2の時と全く同じにして、そして製造プロセスも実施例
6と全く同じにして乳液化粧品を得た。
【0067】〔実施例3〕以下の配合により日焼け止め
効果のある固形白粉化粧品を作成した。 樹脂粉体 40.0重量部 二酸化チタン 5.5重量部 タルク 40.0重量部 ステアリン酸 1.5重量部 ラノリン 5.0重量部 スクワラン 5.0重量部 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 2.0重量部 トリエタノールアミン 1.0重量部 顔料 適量 香料 適量 ここで樹脂粉体は調整例4で作成したものを用いた。
【0068】まず、樹脂粉体とタルク、顔料をニーダー
でよくかきまぜる(粉末部)。トリエタノールアミンを
50 重量部の精製水に加え 70 ℃に保温する(水相)。
香料を除く他の成分を混合し、加熱溶解して 70 ℃に保
温する(油相)。水相に油相を加え、ホモミキサーで均
一に乳化し、これを粉末部に加え、ニーダーで練り合わ
せた後、水分を蒸発させ、粉砕機で処理する。更にこれ
をよくかきまぜながら香料を均一に噴霧し、圧縮成型さ
せることで固形白粉化粧品を得た。
【0069】〔比較例3〕実施例3の場合の樹脂粉体の
代わりに4重量部の微粒子酸化亜鉛(住友大阪セメント
製、平均粒径0.02μm)を用い、他の成分は実施例
3の時と全く同じにして、そして製造プロセスも実施例
3と全く同じにして固形白粉化粧品を得た。
【0070】〔実施例4〕以下の配合により日焼け止め
効果のあるファンデーション化粧品を作成した。 樹脂粉体 20.0重量部 タルク 6.0重量部 二酸化チタン 3.0重量部 ステアリン酸 2.0重量部 セチルアルコール 0.3重量部 流動パラフィン 20.0重量部 ポリエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 1.0重量部 ソルビタントリオレイン酸エステル 1.0重量部 プロピレングリコール 5.0重量部 ポリエチレングリコール 4000 5.0重量部 トリエタノールアミン 1.0重量部 ピーガム 0.5重量部 精製水 50.2重量部 顔料 適量 香料 適量 防腐剤 適量 ここで樹脂粉体は、調整例4で作成したものを用いた。
【0071】まず、樹脂粉体とタルク、二酸化チタン、
顔料をニーダーで混合する(粉末部)。精製水にポリエ
チレングリコール、トリエタノールアミン、プロピレン
グリコール、ピーガムを加え加熱溶解する。これに粉末
部を加え、ホモミキサーで粉末を均一に分散させ 70 ℃
に保温する(水相)。他の成分を混合し、加熱溶解して
70℃に保温する(油相)。水相を油相に加え、反応乳
化を行い、ホモミキサーで均一に乳化・分散後、かきま
ぜながら冷却させファンデーション化粧品を得た。
【0072】〔比較例4〕実施例4の場合の樹脂粉体の
代わりに2重量部の微粒子酸化亜鉛(住友大阪セメント
製、平均粒径0.02μm)を用い、他の成分は実施例
4の時と全く同じにして、そして製造プロセスも実施例
4と全く同じにしてファンデーション化粧品を得た。
【0073】〔実施例5〕以下の配合により日焼け止め
効果のあるスチック化粧品を作成した。 樹脂粉体 20.0重量部 カオリン 10.0重量部 二酸化チタン 10.0重量部 雲母末 5.0重量部 酸化鉄(赤) 1.4重量部 酸化鉄(黄) 4.0重量部 酸化鉄(黒) 0.1重量部 固形パラフィン 5.0重量部 カルバナロウ 3.0重量部 流動パラフィン 33.5重量部 イソプロピルミリスチン酸エステル 5.0重量部 イソビタンセスキオレイン酸エステル 3.0重量部 香料 適量 ここで、樹脂粉体は調整例4で作成したものを用いた。
【0074】まず、樹脂粉体と二酸化チタン、カオリ
ン、雲母末、各酸化鉄をブレンダーでよく混合する(粉
末部)。粉末部に流動パラフィンの一部とソルビタンセ
スキオレイン酸エステルを加えホモミキサーで均一に分
散し、他の成分を加熱溶解してこれに加え、よくかきま
ぜる。これを容器に流し込み冷却してスチック化粧品を
得た。
【0075】〔比較例5〕実施例5の場合の樹脂粉体の
代わりに2重量部の微粒子酸化亜鉛(住友大阪セメント
製、平均粒径0.02μm)を用い、他の成分は実施例
5の時と全く同じにして、そして製造プロセスも実施例
5と全く同じにしてスチック化粧品を得た。
【0076】〔実施例6〕以下の配合により日焼け止め
効果のある口紅化粧品を作成した。 樹脂粉体 10.0重量部 二酸化チタン 3.0重量部 赤色202号 0.5重量部 赤色204号 2.0重量部 赤色223号 0.05重量部 セレシン 12.0重量部 ミツロウ 8.0重量部 セチルアルコール 5.0重量部 鯨ロウ 4.0重量部 カルバナロウ 1.0重量部 流動パラフィン 21.0重量部 液体ラノリン 20.0重量部 ブチルステアリン酸エステル 11.45重量部 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 2.0重量部 香料 適量 酸化防止剤 適量 ここで、樹脂粉体は調整例4で作成したものを用いた。
【0077】まず、樹脂粉体と二酸化チタン、赤色20
2号、赤色204号を流動パラフィンの一部に加えコー
ラーでよく混合する(顔料部)。赤色223号をブリル
ステアリン酸エステルに溶解させる(染料部)。他の成
分を混合し、加熱溶解した後、顔料部と染料部とを加
え、ホモミキサーで均一に分散する。分散後、型に流し
込み急冷してスチック状の口紅化粧品を得た。
【0078】〔比較例6〕実施例6の場合の樹脂粉体の
代わりに2重量部の微粒子酸化亜鉛(住友大阪セメント
製、平均粒径0.02μm)を用い、他の成分は実施例
6の時と全く同じにして、そして製造プロセスも実施例
6と全く同じにして口紅化粧品を得た。
【0079】〔実施例7〕以下の配合により日焼け止め
及び耐光性のある効果のあるアイシャドー化粧品を作成
した。 樹脂粉体 20.0重量部 二酸化チタン 3.0重量部 カオリン 27.5重量部 酸化鉄(赤) 6.0重量部 酸化鉄(黄) 8.0重量部 酸化鉄(黒) 6.0重量部 パール顔料 20.0重量部 ミツロウ 2.0重量部 ヘキサデシルパルミチン酸エステル 5.0重量部 グリセリルキノステアリン酸エステル 0.5重量部 香料 適量 ここで、樹脂粉体は調整例4で作成したものを用いた。
【0080】まず、樹脂粉体と二酸化チタン、カオリ
ン、各酸化鉄、パール顔料をブレンダーでよくまぜ合わ
せる(粉末部)。他の成分を混合し、加熱溶解した後、
粉末部に均一に加え、粉砕機で処理し、圧縮成型するこ
とでアイシャドー化粧品を得た。
【0081】〔比較例7〕実施例7の場合の樹脂粉体の
代わりに2重量部の微粒子酸化亜鉛(住友大阪セメント
製、平均粒径0.02μm)を用い、他の成分は実施例
7の時と全く同じにして、そして製造プロセスも実施例
7と全く同じにしてアイシャドー化粧品を得た。
【0082】このようにして作成された日焼け止めクリ
ーム化粧品、乳液化粧品、白粉化粧品、ファンデーショ
ン化粧品、スチック化粧品、口紅化粧品、アイシャドー
化粧品に関し、パネル20名による官能試験を行った。
この試験における評価項目としては、透明感、滑り、そ
して伸びを選び、各々の項目について、次のような基準
で5段階評価を行った。 1……悪い 2……やや悪い 3……普通 4……やや良い 5……良い この官能試験の結果を表2〜8に示す。なお、表中の数
値は20名の評価段階の平均値である。
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】
【表6】
【0088】
【表7】
【0089】
【表8】
【0090】この表より、調整例1〜3によって金属酸
化物の微粒子を用いて分散液を作り、調整例4によって
分散粒子径が 0.003〜0.1 μmである樹脂粉体を作成
し、これを原料として乳液化粧品、白粉化粧品、ファン
デーション化粧品、スチック化粧品、口紅化粧品、アイ
シャドー化粧品を作るならば、これらの化粧料は、透明
性に優れ、且つ、滑り及び伸びにも優れていることがわ
かる。
【0091】もし、従来のように粒径の大きい酸化亜鉛
粉末を用いて分散液を作り、そして樹脂粉体を作った場
合は、樹脂粉体中での酸化亜鉛の分散粒子径もまた大き
くなるなるために、乳液化粧品、白粉化粧品、ファンデ
ーション化粧品、スチック化粧品、口紅化粧品、アイシ
ャドー化粧品の透明性が悪くなり、白く濁った感じにな
る。
【0092】又、従来のように分散液を作らずに懸濁重
合の際酸化亜鉛の微粉をいきなり樹脂モノマーに添加し
て樹脂粉体を作り、これを用いてを作成した場合にも、
やはり樹脂粉体中での酸化亜鉛の分散粒子径が大きくな
って、透明性が良くない。
【0093】又、従来のように樹脂粉末を作らずに直
接、粒子径が 0.1μm以下の酸化亜鉛微粉を原料として
各々の化粧品を作るならば、透明性もあまり良くなく、
また、滑り及び伸びも良くないものになる。更に、図5
に示された各樹脂粉体の分光透過率の測定結果を考慮す
るならば、紫外線遮蔽機能を持つ金属酸化物を分散粒子
径 0.003〜0.1 μmで含有する樹脂粉体を用いて作られ
た乳液化粧品、白粉化粧品、ファンデーション化粧品、
スチック化粧品、口紅化粧品、アイシャドー化粧品は、
紫外線遮蔽効果の点でも優れたものになることがわか
る。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明における請求項1
に係る化粧料では、紫外線遮蔽能を有する平均粒子径
0.003〜0.1 μmの金属酸化物を内包させた樹脂粉体か
らなり、該樹脂粉体を乳液化粧品に配合したことによっ
て、紫外線遮蔽性金属酸化物が均一に分散された乳液化
粧品を得ることができて、有機系紫外線吸収剤の必要性
をなくし、金属酸化物の微粒子を使用する場合に伴う技
術的困難さと有機系紫外線吸収剤のみを用いることによ
る弊害とを共に解消することができ、乳液化粧品に効果
的に紫外線遮蔽性を付与することができるとともに金属
酸化物含有化粧品の滑りおよび伸びを向上させることが
できる。
【0095】また、請求項2に係る化粧料では、紫外線
遮蔽能を有する平均粒子径 0.003〜0.1 μmの金属酸化
物が内包させた樹脂粉体を成形された化粧料に配合した
ことによって、紫外線遮蔽性金属酸化物が均一に分散さ
れた成形された化粧品を得ることができて、有機系紫外
線吸収剤の必要性をなくし、金属酸化物の微粒子を使用
する場合に伴う技術的困難さと有機系紫外線吸収剤のみ
を用いることによる弊害とを共に解消することができ、
成形された化粧品に効果的に紫外線遮蔽性を付与するこ
とができるとともに金属酸化物含有化粧品の滑りおよび
伸びを向上させることができる。
【0096】そしてまた、請求項3に係る化粧料では、
成形された化粧料が、白粉化粧品、ファンデーション化
粧品、スチック化粧品、口紅化粧品、あるいはアイライ
ン化粧品としたことによって、金属酸化物が含有されて
いても滑りおよび伸びのよい紫外線遮蔽機能のある成形
された化粧品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における調整例1の粒度分布を示す棒グ
ラフである。
【図2】本発明における調整例2の粒度分布を示す棒グ
ラフである。
【図3】本発明における調整例3の粒度分布を示す棒グ
ラフである。
【図4】本発明における各樹脂粉体の分光曲線を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/032 A61K 7/032 C09K 3/00 104 C09K 3/00 104Z (72)発明者 寺本 健三 滋賀県甲賀郡水口町泉1259 積水化成品工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線遮蔽能を有する平均粒子径 0.003〜
    0.1 μmの金属酸化物を内包させた樹脂粉体からなり、
    該樹脂粉体を乳液化粧品に配合したことを特徴とする化
    粧料。
  2. 【請求項2】紫外線遮蔽能を有する平均粒子径 0.003〜
    0.1 μmの金属酸化物を内包させた樹脂粉体からなり、
    該樹脂粉体を成形された化粧料に配合したことを特徴と
    する化粧料。
  3. 【請求項3】前記成形された化粧料が、白粉化粧品、フ
    ァンデーション化粧品、スチック化粧品、口紅化粧品、
    あるいはアイライン化粧品であることを特徴とする請求
    項2記載の化粧料。
JP04671396A 1996-02-07 1996-02-07 化粧料 Expired - Fee Related JP3205249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04671396A JP3205249B2 (ja) 1996-02-07 1996-02-07 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04671396A JP3205249B2 (ja) 1996-02-07 1996-02-07 化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09208437A true JPH09208437A (ja) 1997-08-12
JP3205249B2 JP3205249B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=12755001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04671396A Expired - Fee Related JP3205249B2 (ja) 1996-02-07 1996-02-07 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3205249B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002030365A1 (fr) * 2000-10-06 2002-04-18 Kabushiki Kaisha Sangi Résine antibactérienne
EP1388550A1 (en) * 2002-08-08 2004-02-11 Kao Corporation Polymer composite particle
JP2004124045A (ja) * 2002-08-08 2004-04-22 Kao Corp 複合ポリマー粒子及びその製法
JP2004277289A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Kao Corp 紫外線防御化粧料
JP2007077159A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 L'oreal Sa 活性薬剤と、マトリックス中に少なくとも1種の着色された無機顔料を含む粒子とを含有する化粧料組成物、及びそのスキンケアにおける使用
JP2008184435A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Trial Corp 紫外線遮蔽性の樹脂粒子及びこれを配合した化粧料
JP2009001828A (ja) * 2002-08-08 2009-01-08 Kao Corp 複合ポリマー粒子及びその製法
JP2009046650A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Sunjin Chemical Co Ltd 紫外線遮断剤を含有する高分子複合粒子およびその製造方法
EP2229931A1 (en) 2009-03-16 2010-09-22 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Composite spherical polymer particles and their production process, and cosmetics using the same
WO2011034032A1 (ja) * 2009-09-15 2011-03-24 住友大阪セメント株式会社 金属酸化物内包樹脂粉体とそれを含む分散液及び水系分散体及び金属酸化物内包樹脂粉体の製造方法並びに化粧料
WO2011037000A1 (ja) 2009-09-24 2011-03-31 株式会社資生堂 日焼け止め化粧料
WO2012102293A1 (ja) * 2011-01-25 2012-08-02 住友大阪セメント株式会社 有機系紫外線吸収剤含有樹脂粒子とその製造方法及び有機系紫外線吸収剤含有樹脂粒子分散液及び水系分散体及び油系分散体並びに化粧料
WO2012102296A1 (ja) * 2011-01-25 2012-08-02 住友大阪セメント株式会社 紫外線遮蔽複合粒子とその製造方法及び紫外線遮蔽複合粒子含有分散液及び水系分散体及び油系分散体並びに化粧料
WO2013031825A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 住友大阪セメント株式会社 紫外線遮蔽ゲル状組成物及びその製造方法並びに化粧料
JP2018527315A (ja) * 2015-07-22 2018-09-20 ランダ ラブス(2012)リミテッド 紫外線防御組成物
JP2019513719A (ja) * 2016-04-06 2019-05-30 ランダ ラブス(2012)リミテッド Uv保護組成物およびその使用

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002030365A1 (fr) * 2000-10-06 2002-04-18 Kabushiki Kaisha Sangi Résine antibactérienne
JPWO2002030365A1 (ja) * 2000-10-06 2004-02-19 株式会社サンギ 抗菌性樹脂
EP1388550A1 (en) * 2002-08-08 2004-02-11 Kao Corporation Polymer composite particle
JP2004124045A (ja) * 2002-08-08 2004-04-22 Kao Corp 複合ポリマー粒子及びその製法
US7153573B2 (en) 2002-08-08 2006-12-26 Kao Corporation Polymer composite particle comprising metal oxide and silicone and/or fluorine and method of producing the same
CN1324078C (zh) * 2002-08-08 2007-07-04 花王株式会社 复合聚合物粒子及其制造方法
JP2009001828A (ja) * 2002-08-08 2009-01-08 Kao Corp 複合ポリマー粒子及びその製法
JP2004277289A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Kao Corp 紫外線防御化粧料
JP2007077159A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 L'oreal Sa 活性薬剤と、マトリックス中に少なくとも1種の着色された無機顔料を含む粒子とを含有する化粧料組成物、及びそのスキンケアにおける使用
JP2008184435A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Trial Corp 紫外線遮蔽性の樹脂粒子及びこれを配合した化粧料
JP2009046650A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Sunjin Chemical Co Ltd 紫外線遮断剤を含有する高分子複合粒子およびその製造方法
KR101491863B1 (ko) * 2009-03-16 2015-02-09 다이니치 세이카 고교 가부시키가이샤 복합 구형 중합체 입자와 그의 제조방법 및 그를 이용한 화장품
JP2010215554A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 複合球状ポリマー粒子およびその製造方法、並びにこれを用いた化粧料
US9205033B2 (en) 2009-03-16 2015-12-08 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Composite spherical polymer particles and their production process, and cosmetics using the same
EP2229931A1 (en) 2009-03-16 2010-09-22 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Composite spherical polymer particles and their production process, and cosmetics using the same
KR20120071389A (ko) * 2009-09-15 2012-07-02 스미토모 오사카 세멘토 가부시키가이샤 금속 산화물 입자 내포 수지 분체와 이를 포함한 분산액 및 수계 분산체 및 금속 산화물 입자 내포 수지 분체의 제조 방법 및 화장료
US20120177707A1 (en) * 2009-09-15 2012-07-12 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Metallic oxide particle-containing resin powder, dispersion liquid and aqueous dispersion element including the same, method of manufacturing metallic oxide particle-containing resin powder, and cosmetic material
CN102498169A (zh) * 2009-09-15 2012-06-13 住友大阪水泥股份有限公司 金属氧化物内包树脂粉体及其制造方法、包含金属氧化物内包树脂粉体的分散液和水系分散体以及化妆料
JPWO2011034032A1 (ja) * 2009-09-15 2013-02-14 住友大阪セメント株式会社 金属酸化物内包樹脂粉体とそれを含む分散液及び水系分散体及び金属酸化物内包樹脂粉体の製造方法並びに化粧料
JP5834916B2 (ja) * 2009-09-15 2015-12-24 住友大阪セメント株式会社 金属酸化物内包樹脂粉体とそれを含む分散液及び水系分散体及び金属酸化物内包樹脂粉体の製造方法並びに化粧料
WO2011034032A1 (ja) * 2009-09-15 2011-03-24 住友大阪セメント株式会社 金属酸化物内包樹脂粉体とそれを含む分散液及び水系分散体及び金属酸化物内包樹脂粉体の製造方法並びに化粧料
WO2011037000A1 (ja) 2009-09-24 2011-03-31 株式会社資生堂 日焼け止め化粧料
CN102510751A (zh) * 2009-09-24 2012-06-20 株式会社资生堂 防晒化妆品
JP2011068567A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Shiseido Co Ltd 日焼け止め化粧料
KR20170016999A (ko) 2009-09-24 2017-02-14 가부시키가이샤 시세이도 자외선 차단 화장료
EP2481393A4 (en) * 2009-09-24 2015-06-24 Shiseido Co Ltd COSMETIC PRODUCT SCREEN SOLAR
WO2012102296A1 (ja) * 2011-01-25 2012-08-02 住友大阪セメント株式会社 紫外線遮蔽複合粒子とその製造方法及び紫外線遮蔽複合粒子含有分散液及び水系分散体及び油系分散体並びに化粧料
JPWO2012102296A1 (ja) * 2011-01-25 2014-06-30 住友大阪セメント株式会社 紫外線遮蔽複合粒子とその製造方法及び紫外線遮蔽複合粒子含有分散液及び水系分散体及び油系分散体並びに化粧料
CN103328582A (zh) * 2011-01-25 2013-09-25 住友大阪水泥股份有限公司 含有有机系紫外线吸收剂的树脂粒子及其制造方法、含有有机系紫外线吸收剂的树脂粒子分散液、水系分散体和油系分散体、以及化妆料
US9168208B2 (en) 2011-01-25 2015-10-27 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Ultraviolet-shielding composite particles, method for manufacturing the same, ultraviolet-shielding composite particle-containing dispersion liquid, aqueous dispersion element, oil-based dispersion element and cosmetic material
JP6028570B2 (ja) * 2011-01-25 2016-11-16 住友大阪セメント株式会社 紫外線遮蔽複合粒子とその製造方法及び紫外線遮蔽複合粒子含有分散液及び水系分散体及び油系分散体並びに化粧料
WO2012102293A1 (ja) * 2011-01-25 2012-08-02 住友大阪セメント株式会社 有機系紫外線吸収剤含有樹脂粒子とその製造方法及び有機系紫外線吸収剤含有樹脂粒子分散液及び水系分散体及び油系分散体並びに化粧料
JP2013049641A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 紫外線遮蔽ゲル状組成物及びその製造方法並びに化粧料
WO2013031825A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 住友大阪セメント株式会社 紫外線遮蔽ゲル状組成物及びその製造方法並びに化粧料
JP2018527315A (ja) * 2015-07-22 2018-09-20 ランダ ラブス(2012)リミテッド 紫外線防御組成物
JP2019513719A (ja) * 2016-04-06 2019-05-30 ランダ ラブス(2012)リミテッド Uv保護組成物およびその使用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3205249B2 (ja) 2001-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3205249B2 (ja) 化粧料
TWI362943B (en) Shatter resistant encapsulated colorants for natural skin appearance
JP2007507550A (ja) フュームドアルミナを含むソフトフォーカス化粧品用組成物
JPH11193354A (ja) シリカ被覆酸化亜鉛粒子、その製法及びその粒子を含有する 組成物
CA2677500C (en) Composite spherical polymer particles and their production process, and cosmetics using the same
JPH08253706A (ja) 粒状複合材料、その製造法および粒状複合材料を含む化粧品
JP2008506805A (ja) 強酸官能基を含有するモノマー含有量が低い新規な逆ラテックス、及び局所組成物の調製におけるその使用
EP1230907A1 (en) Metal oxide/silica composite and cosmetic comprising the same
JP2001323070A (ja) 球状複合粒子及びこれを配合した化粧料
JP4264366B2 (ja) 複合粒子の製造方法、複合粒子及びそれを含む化粧料
JP2024050739A (ja) 中空粒子及びその製造方法
JP3469641B2 (ja) 球状樹脂粉体およびその製造方法ならびに化粧料
JP3714881B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子湿潤物およびその製造方法、ならびに外用剤
JP2000186017A (ja) アクリル酸エステル系樹脂粒子及びそれを含む外用剤
JP2002003517A (ja) 球状樹脂粒子およびその製造方法ならびに外用剤
TW201729789A (zh) 包括無機uv阻斷劑之乳化型化妝品組成物及其製備方法
JP5881341B2 (ja) 複合微粒子の製造方法
JP2544200B2 (ja) 化粧料
JP2620935B2 (ja) 化粧料
JPH08310914A (ja) 日焼け止め化粧料及びその製造方法
JPH07173044A (ja) 化粧料
JP2000302624A (ja) アクリル酸エステル系樹脂粒子及びそれを含む外用剤
JP2004307409A (ja) 化粧料用顔料及びそれを含有する化粧料
JP2001106858A (ja) (メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子およびそれを含む化粧料
JPH03181584A (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080629

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees