JPH09208378A - 単結晶製造装置 - Google Patents

単結晶製造装置

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Publication number
JPH09208378A
JPH09208378A JP3899096A JP3899096A JPH09208378A JP H09208378 A JPH09208378 A JP H09208378A JP 3899096 A JP3899096 A JP 3899096A JP 3899096 A JP3899096 A JP 3899096A JP H09208378 A JPH09208378 A JP H09208378A
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JP
Japan
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single crystal
cylindrical body
heat history
chamber
crystal
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Pending
Application number
JP3899096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kubo
高行 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Sitix Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CZ法により育成される単結晶21の複雑な
熱履歴制御を簡単に行う。 【解決手段】 原料融液20から引上げられる単結晶2
1を筒体10により包囲し、周囲からの輻射を遮断す
る。筒体10に開口部11を設け、周囲からの輻射を単
結晶21に局部的に伝達する。開口部11の位置、大き
さ、形状を変えることにより、単結晶21の熱履歴が変
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CZ法により単結
晶を回転させながら引上げる単結晶製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ディバイスとして使用されるシリ
コン単結晶の製造には、CZ法による回転引上げが多用
されている。これを用いたシリコン単結晶の製造では、
真空排気されたチャンバー内において、ワイヤを用いて
石英坩堝内のシリコン融液から単結晶を回転させながら
徐々に引上げる。このとき融液の表面から蒸発するSi
Oを含む種々の汚染物質をチャンバー外へ排出するため
に、チャンバー内にはAr等の不活性ガスが流通され
る。なお、坩堝やこれを包囲するヒータ、断熱材等はホ
ットゾーン構成部品と呼ばれている。
【0003】CZ法による回転引上げを用いてシリコン
単結晶を製造する場合、単結晶の品質に大きな影響を及
ぼす成長結晶の熱履歴が重要である。この熱履歴はホッ
トゾーンの構成によりほぼ確定する。この観点から、坩
堝の真上に輻射スクリーンと呼ばれる逆コーン状の熱遮
蔽筒体を熱履歴制御筒として設ける場合がある。また、
プルチャンバー内からメインチャンバー内へ導入される
不活性ガスを整流するために、プルチャンバーの下方に
連結されるドローチューブにも、熱履歴制御筒としての
機能を期待することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、輻射スクリー
ンやドローチューブを設けたとしても、これらを含むホ
ットゾーン全体の構造により、成長結晶の熱履歴は一義
的に決定し、引上げ速度を変更する以外はその熱履歴の
変更は困難である。また、単結晶の引上げ速度を変更し
ようとしても、その速度がホットゾーンによりある程度
決まるため、変更可能な速度範囲は大幅に制限される。
そのため、複雑な熱履歴の制御は、ホットゾーン全体の
構造を大々的に変更する以外不可能であり、容易に対応
できるものではなかった。
【0005】本発明の目的は、成長結晶の複雑な熱履歴
制御を簡単に行うことができる単結晶製造装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の単結晶製造装置
は、CZ法により原料融液から単結晶を引上げる単結晶
製造装置であって、原料融液から引上げられる単結晶を
包囲して周囲からの輻射を遮断する熱履歴制御用の筒体
を具備しており、該筒体に熱履歴を精密制御するための
開口部が設けられていることを特徴とする。
【0007】筒体の全体構造は、ドローチューブのよう
な全長等径の筒体でも、輻射スクリーンのような異径筒
体でもよい。その配置形態はドローチューブのようにプ
ルチャンバーの下方に連結するものでもよいし、輻射ス
クリーンのように坩堝の直上に独立配置する形態でもよ
い。
【0008】筒体の材質は、周囲からの輻射を一応遮断
できて単結晶を汚染しないものであれば特に限定しな
い。単結晶の冷却を促進する場合は輻射遮断性の高いグ
ラファイト等を、また、比較的遅い冷却を期待する場合
はグラファイトより輻射遮断性の低い石英等を用いるこ
とができる。
【0009】筒体に設ける開口部は、周囲からの輻射を
単結晶に伝達し、単結晶の冷却を遅らせる。従って、そ
の位置や形状、大きさを変更することにより、単結晶の
精密な熱履歴制御が可能になる。また、筒体から下方へ
流出するガスの流速が変わるため、酸素濃度制御も可能
になる。具体的な位置や形状、大きさは希望する熱履歴
によって変わるので、特に限定しない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図示
例に基づいて説明する。図1は本発明を実施した単結晶
製造装置の1例についてその全体構造を示す縦断面図、
図2は熱履歴制御用の筒体の形状例を示す立面図であ
る。
【0011】本製造装置は、図1に示されるように、チ
ャンバー内で原料融液20から単結晶21を引上げるも
のであり、チャンバーとしてメインチャンバー1および
その中心部上に連結されたプルチャンバー2を具備す
る。
【0012】メインチャンバー1内には、原料融液20
を収容する坩堝3が配置されている。坩堝3は内側の石
英坩堝3aと外側の支持坩堝3bとからなり、支持軸4
の上端に取付けられている。坩堝3の外側にはヒータ5
が配置され、その更に外側には保温筒6が配置されてい
る。
【0013】メインチャンバー1内には又、熱履歴制御
用の筒体10が配置されている。筒体10は全長にわた
って直径が一定のグラファイトスリーブであり、プルチ
ャンバー2の下方に連結されることによりメインチャン
バー1内に垂直に突き出ている。筒体10の内径は内側
を単結晶20が通過する関係から単結晶20より大径で
あることが必要であり、ここではプルチャンバー2の直
径とほぼ同じに設定されている。そして、筒体10の軸
方向中間部には、図2(A)にも示されるように、四角
形をした4つの開口部11が、熱履歴の精密制御のため
に周方向に等間隔をあけて設けられている。
【0014】単結晶20の引上げでは、チャンバー内を
真空排気し、ヒータ4を制御して、坩堝3内に原料融液
10を生成する。プルチャンバー2を通ってメインチャ
ンバー1内に垂下したワイヤ8の下端に装着した種結晶
9を融液20の表面に浸け、ワイヤ8を回転させながら
上昇させることにより、融液20から単結晶21を引上
げる。このとき、プルチャンバー2内から筒体10内を
通ってメインチャンバー1内に掃気用の不活性ガス(A
rガス)が導入される。
【0015】融液20から引上げられた単結晶21は、
筒体10内を通ってプルチャンバー2内に引き込まれ
る。このときの単結晶21の熱履歴は次のようになる。
【0016】融液20の表面から筒体10に進入するま
での間は、ヒータ4や融液20から直接・間接の輻射を
受けるので徐冷である。筒体10はグラファイトからな
り、、ヒータ4や融液20からの直接・間接の輻射を遮
蔽するので、筒体10内を通過する間は基本的に冷却が
促進される。しかし、筒体10の軸方向中間部に開口部
11が設けられているので、この部分を通過するときに
はヒータ4や融液20から直接・間接の輻射を受けるの
で徐冷となる。プルチャンバー2内に進入すると、冷却
は更に進む。
【0017】筒体10に進入するときの単結晶21の温
度を1300℃、開口部11のところを通過するときの
単結晶21の温度を1200〜1000℃とすれば、1
300℃以下の冷却プロセスにおいて1200〜100
0℃の間を徐冷とし、それ以外は急冷とするような熱履
歴制御が、本製造装置により可能となる。このような熱
履歴は結晶欠陥密度の低減に有効である。
【0018】図2(B)に示すように、グラファイトか
らなる筒体10の下端部に開口部11を設けた場合は、
1200℃以上を徐冷とし、それ以下は急冷とするよう
な熱履歴制御が可能となる。このような熱履歴は結晶欠
陥密度の低減に有効である。
【0019】筒体10の材質を石英に変更した場合は、
筒体10を通過する間の冷却を、グラファイトの場合よ
り基本的に遅らせることができる。
【0020】いずれにしろ、筒体10を取り替えるだけ
で、様々な精密熱履歴制御を簡単に行うことができる。
また、筒体10はプルチャンバー2内からメインチャン
バー1内に導入される不活性ガスを融液10の表面に導
く整流筒として機能し、筒体10に設けられた開口部1
1は、融液10の表面に衝突する不活性ガスの流速を低
下させることにより、単結晶21の酸素濃度制御を可能
にする。
【0021】
【実施例】図1に示した単結晶製造装置により直径6イ
ンチのシリコン単結晶を製造した。原料としては65k
gの多結晶シリコンを坩堝に装填し、n型ドーパントと
してリン−シリコン合金を0.6g添加した。チャンバー
内を10Torrのアルゴン雰囲気にして坩堝内の原料を溶
融し、坩堝回転10rpm 、引上げ軸回転10rpm の条件
でボディ長1000mmの単結晶引上げを行った。
【0022】熱履歴制御用の筒体は、外径210mm、
内径200mm、全長300mmのグラファイトスリー
ブである。筒体の下端レベルは、融液表面から200m
mの高さとした。開口部としては縦100mm、横10
0mmの四角形のものを周方向に4つ設けた。開口部の
筒体軸方向位置は、中心が筒体の下端から50mmの高
さとなるように設定した。
【0023】製造された単結晶のBMD密度を全長にわ
たって調査した。筒体を使用しなかった場合(従来法
1)、開口部のない筒体を使用した場合(従来法2)に
ついても同じ引上げを実施し、同じ調査を行った。
【0024】調査結果を図3に示すが、本発明により単
結晶の精密な熱履歴制御が可能になり、結晶品質の改善
が可能であることが分かる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の単結晶製
造装置は、これまではホットゾーンの全体的な構造変更
を余儀なくされていた単結晶の熱履歴制御を、筒体の変
更という簡単な手法で能率よく行うことができる。ま
た、ホットゾーンの全体的な構造変更によっても困難な
複雑な熱履歴制御を行うことができる。従って、単結晶
の品質向上、引上げ速度増大、操業の合理化等に大きな
効率を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した単結晶製造装置の1例につい
てその全体構造を示す縦断面図である。
【図2】熱履歴制御用の筒体の形状例を示す立面図であ
る。
【図3】本発明の効果を示すBMD密度の分布図であ
る。
【符号の説明】
1 メインチャンバー 2 プルチャンバー 4 ヒータ 8 ワイヤ 10 筒体 11 開口部 20 原料融液 21 単結晶

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CZ法により原料融液から単結晶を引上
    げる単結晶製造装置であって、原料融液から引上げられ
    る単結晶を包囲して周囲からの輻射を遮断する熱履歴制
    御用の筒体を具備しており、該筒体に熱履歴を精密制御
    するための開口部が設けられていることを特徴とする単
    結晶製造装置。
JP3899096A 1996-01-31 1996-01-31 単結晶製造装置 Pending JPH09208378A (ja)

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JP3899096A JPH09208378A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 単結晶製造装置

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JP3899096A JPH09208378A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 単結晶製造装置

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JPH09208378A true JPH09208378A (ja) 1997-08-12

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ID=12540585

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JP3899096A Pending JPH09208378A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 単結晶製造装置

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