JPH0920824A - ポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−ルの製造法 - Google Patents

ポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−ルの製造法

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JPH0920824A
JPH0920824A JP17084595A JP17084595A JPH0920824A JP H0920824 A JPH0920824 A JP H0920824A JP 17084595 A JP17084595 A JP 17084595A JP 17084595 A JP17084595 A JP 17084595A JP H0920824 A JPH0920824 A JP H0920824A
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poly
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tetramethylene ether
glycol
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Haruhiko Kusaka
晴彦 日下
Mitsuharu Kobayashi
光治 小林
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−ル
ジカルボン酸のエステルを、触媒とアルコ−ル溶媒の存
在下、加アルコ−ル分解してポリ(テトラメチレンエ−
テル)グリコ−ルを製造する方法において、該触媒とし
てストロンチウムもしくはバリウムの水酸化物もしくは
酸化物を、単独または複数組み合わせて用い、かつ該ポ
リ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−ルジカルボン酸
のエステルと触媒とアルコ−ル溶媒を含む反応混合物中
の水の含有量を0.05重量%以上の条件に維持するこ
とを特徴とするポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ
−ルの製造法。 【効果】 本発明によれば、反応液の着色が殆どな
く、極めて効率的にポリ(テトラメチレンエ−テル)グ
リコ−ルのジエステルから、末端のエステル基を水酸基
に変換させてポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−
ルを製造する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ(テトラメチレン
エ−テル)グリコ−ルのカルボン酸エステルをアルコ−
ル溶媒と触媒の存在下、加アルコ−ル分解(=アルコリ
シス,alcoholysis)してポリ(テトラメチ
レンエ−テル)グリコ−ルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ
−ル(PTMG)は、ポリウレタンおよびポリエステル
の製造原料として使用されている化学工業上重要な化合
物である。該PTMGは、テトラヒドロフランをカチオ
ン触媒ならびに重合開始剤の存在下で重合して製造する
ことができ、その際に使用する重合開始剤の種類によ
り、様々なエステル基を末端に有するポリ(テトラメチ
レンエ−テル)グリコ−ルのカルボン酸エステルが得ら
れる。例えば、重合開始剤として無水酢酸を使用する
と、両末端がアセテ−トとなったポリ(テトラメチレン
エ−テル)グリコ−ルジ酢酸エステル(PTME)が得
られる。従って、この両末端のエステル基を水酸基とし
て、工業的利用価値のあるPTMGとすることが必要で
ある。
【0003】従来、このポリ(テトラメチレンエ−テ
ル)グリコ−ルのカルボン酸エステルから、エステル基
を脱離させてポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−
ル(PTMG)とする方法は、塩基性触媒とアルコ−ル
の存在下に、加アルコ−ル分解する方法が知られてい
る。例えば、特開昭52−138598号(特公昭61
−11969号)公報には、該塩基性触媒として、カル
シウム、バリウム、ストロンチウム、マグネシウムの酸
化物、水酸化物またはアルコキシド(アルキル基は1〜
4個の炭素原子を含有)の使用が可能である事が記載さ
れている。
【0004】また、特開平6−210104号公報の記
載によれば、このエステル基の水酸基への変換方法は、
加アルコール分解の方が加水分解と比較して製品の着色
や排水負荷が少ないとし、この加アルコール分解の触媒
として、アルカリ土類金属酸化物、またはアルカリ金属
もしくはアルカリ土類金属のアルコラ−トが使用可能で
あるとしている。しかしながら、これら金属のアルコラ
−トを触媒として使用した場合、未反応のアルコ−ルを
回収する際に、得られるポリ(テトラメチレンエ−テ
ル)グリコ−ルが着色する問題があり、反応後に反応液
を活性炭で処理する必要があるとしている。しかし、当
然の事ながら活性炭処理する場合には、新たにこの処理
工程の追加が必要となるため工業的プロセスとしては不
利である。
【0005】さらに特開昭56−157402号(特公
平1−17486号)公報には、該加アルコール分解を
少量の水の存在下で酸化カルシウム又は水酸化カルシウ
ムを触媒に用いて行う方法が記載されている。しかし、
この方法では触媒の活性が十分でなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリ(テト
ラメチレンエ−テル)グリコ−ルのカルボン酸エステル
を、温和な条件で、効率的に加アルコ−ル分解してエス
テル基を脱離させ、ポリ(テトラメチレンエ−テル)グ
リコ−ルを製造する方法を提供しようとするものであ
り、特に着色の少ないポリ(テトラメチレンエ−テル)
グリコ−ルを製造する方法を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−ルのカルボン酸
エステルを、触媒とアルコ−ル溶媒の存在下、加アルコ
−ル分解してポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−
ルを製造する方法において、該触媒としてストロンチウ
ムもしくはバリウムの水酸化物もしくは酸化物を、単独
または複数組み合わせて用い、かつ該ポリ(テトラメチ
レンエ−テル)グリコ−ルのカルボン酸エステルと触媒
とアルコ−ル溶媒とを含む反応混合物中の水の含有量を
0.05重量%以上の条件に維持することを特徴とする
ポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−ルの製造法に
関するものである。
【0008】以下に本発明を詳しく記述する。本発明で
反応基質として用いるポリ(テトラメチレンエ−テル)
グリコ−ルのカルボン酸エステルは、テトラヒドロフラ
ンをカチオン触媒の存在下に重合して得られるものであ
って、特に重合開始剤として無水酢酸や塩化アセチル等
を使用した場合に得られる、末端が酢酸等の脂肪族カル
ボン酸のエステルとなっているものが使用できる。本発
明においては、特に無水酢酸を用いたときに得られる、
ポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−ルのジ酢酸エ
ステルを基質として用いるのが好ましい。また、本発明
の製造法で得られるポリ(テトラメチレンエ−テル)グ
リコ−ルの数平均分子量(Mn)はその工業的な利用価
値の点から、500〜5000程度、好ましくは500
〜3000程度の範囲となるようにするのが良い。
【0009】加アルコ−ル分解用触媒としては、アルカ
リ土類金属のストロンチウムもしくはバリウムの水酸化
物もしくは酸化物から選ばれる。これらの成分を単独ま
たは複数組み合わせて使用することが可能である。これ
ら金属の水酸化物、もしくは酸化物は、同じアルカリ土
類金属であるマグネシウムもしくはカルシウムの水酸化
物及び酸化物に比べ、極めて高い反応活性を示す。これ
は、反応仕込み液(主としてポリ(テトラメチレンエ−
テル)グリコ−ルのカルボン酸エステルと反応溶媒を兼
ねて使用されるアルコ−ルとの混合物)に対する溶解度
が低いためであると考えられている。一方、本発明で使
用されるストロンチウムもしくはバリウムの水酸化物及
び酸化物は、該反応仕込み液に対する溶解度が高く、効
率的にその活性サイトが反応に関与できるため高い活性
が得られるものと推定される。本発明においては、この
中でもバリウムの水酸化物、あるいは酸化物が特に好適
である。
【0010】本発明で使用する触媒の使用量は、ポリ
(テトラメチレンエ−テル)グリコ−ルのカルボン酸エ
ステルに対して、0.0001ないし0.1重量%、好
ましくは0.0005ないし0.08重量%、更に好ま
しくは0.001ないし0.05重量%の範囲内であ
る。またアルコール溶媒としては、低級の脂肪族アルコ
−ルが好適に使用される。具体的には、炭素原子数1〜
10、好ましくは炭素原子数1〜5の脂肪族アルコ−ル
が挙げられる。この炭素鎖は直鎖状であっても分岐して
いても良い。更に具体例を挙げると、メタノ−ル、エタ
ノ−ル、n−プロパノ−ル、i−プロパノ−ル、n−ブ
タノ−ル、i−ブタノ−ル、t−ブタノ−ル等である
が、経済性、反応性を考慮するとメタノ−ルが好適であ
る。
【0011】本発明で使用するアルコ−ルの量は、アル
コ−ルが溶媒を兼ねており、特に上限はないが、経済的
な理由から必要以上に多量に使用することは好ましくな
い。具体的にはポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ
−ルのカルボン酸エステルのエステル基に対して、5な
いし100倍モル、好ましくは10ないし50倍モル、
更に好ましくは15ないし40倍モルの範囲で使用され
る。
【0012】本発明に於いては、反応混合物中に含まれ
る水の含有量が重要である。すなわち、特開平6−21
0104号公報に記載されているように、従来加水分解
の場合には、加アルコール分解の場合よりも生成物が着
色することが知られていたが、ポリ(テトラメチレンエ
−テル)グリコ−ルのカルボン酸エステルの加アルコー
ル分解の反応混合物中の水の含有量を0.05重量%以
上の条件に維持することにより、加アルコール分解の際
にも起こっていた反応生成物の着色を極めて少なくする
ことができる。逆に反応混合物中の水の量が0.05重
量%より少ないと、反応生成物が着色する。具体的に
は、反応混合物に対して0.05重量%以上、好ましく
は0.1重量%以上に維持する。本発明において、着色
抑制の効果に関しては、特に水の含有率に上限はない
が、一方、水が過剰に存在すると、副反応である加水分
解の進行によりカルボン酸が生成すること、反応効率が
低下することなどから考えて、反応混合物中の10重量
%以下程度が好ましい。
【0013】反応系内にある一定以上の水が存在すると
なぜ着色を抑制できるのか詳しい機構は明らかではない
が、水の存在により、生成物のPTMGから更に水酸基
が脱離してオレフィンを生成するなどの副反応を抑制す
ることなどがその要因と考えられる。反応時の圧力は、
通常、常圧ないし加圧の条件下で行う。装置としては常
圧の方が経済的であるが、溶媒を兼ねて反応に用いるア
ルコ−ルの沸点以上の温度で反応を行うこともでき、こ
の場合、その温度でのアルコ−ルの蒸気圧分の圧力下で
反応を行うことになる。但し通常、0〜50kg/cm
2G(KG)の範囲内で行われる。
【0014】反応温度は、通常、50℃〜150℃の範
囲内が採用される。また、反応形式としては、連続法、
回分法のどちらでも行うことができる。また、適当な分
留塔を使用することにより、反応途中で副生する低沸点
カルボン酸エステルを留去しながら反応を行うこともで
きる。その場合は、反応温度を低沸点カルボン酸エステ
ルの沸点、又はこれと溶媒として使用しているアルコ−
ルとが共沸する場合には、その共沸温度以上の条件で反
応する必要がある。副生する低沸点カルボン酸エステル
を留去しないで反応する場合は、温度の設定は上記の範
囲内で自由に設定できる。
【0015】反応終了後、反応混合物からのポリ(テト
ラメチレンエ−テル)グリコ−ル(PTMG)の分離
は、過剰に使用したアルコ−ル、及び必要に応じて副生
する低沸点カルボン酸エステルを通常の蒸留により留去
することにより行う。また、ポリ(テトラメチレンエ−
テル)グリコ−ル(PTMG)から触媒を取り除く必要
がある場合には、水洗浄により行うことができる。ま
た、触媒の金属と不溶性の塩を形成する適当なアニオン
を添加して沈澱させ、生成した沈澱をろ過して除去する
ことも可能である。例えば、このアニオンは亜燐酸イオ
ン、燐酸イオン、硫酸イオン等が使用できる。これらの
アニオンの添加は、加アルコール分解反応終了後に行
い、沈澱物をろ過後、蒸留によりアルコ−ルと低沸点カ
ルボン酸エステルを留去するのがよい。これは、溶媒を
含む状態の方が粘性が低く、ろ過性が良いからである。
【0016】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない
限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、
本発明の反応は、基質として使用するポリ(テトラメチ
レンエ−テル)グリコ−ルジ酢酸エステルのアセチルオ
キシ基(AcO基)の濃度の1次反応で解析することが
可能である。従って、以下の実施例では、一次反応速度
定数(k)で反応活性の評価を行った。反応液の1H−
NMRスペクトルにおける原料の末端基(−CH2−O
COCH3)の水素の積分値から、残存する酢酸エステ
ル基の濃度を求めることができ、この値から以下の式に
てkを算出した。
【0017】
【数1】 k=(1/t)*ln([AcO]t/[AcO]0) t :反応開始(触媒投入後)からの経過時間 [AcO]t:t時間後の系内のAcO基の濃度 [AcO]0:反応開始前の系内のAcO基の濃度
【0018】実施例1 500ccのフラスコにテトラヒドロフラン300g、
無水酢酸50g、及び10%SnO2/SiO2触媒(塩
化すず(II)及びオルト珪酸エチルよりゾル−ゲル法で
調製、800℃空気焼成)10gを入れ、40℃で5時
間攪拌した。触媒をろ過により分離した後、減圧下に未
反応のテトラヒドロフランと無水酢酸を反応液から留去
して、末端がアセチルエステルであるポリ(テトラメチ
レンエ−テル)グリコ−ルジアセテ−ト(以下「PTM
E」と表記)125g(数平均分子量(Mn)=210
0)を得た。
【0019】上記のようにして調製されたPTME4
5.0g、メタノ−ル45.0g、及び水120.7m
gをジムロ−ト冷却管付き200mL丸底フラスコに入
れ、内温62℃に加温し溶解し、これに触媒として水酸
化バリウム・8水和物20mgを添加し、反応を開始し
た。反応開始後5分間後のAcO基の転化率は43.6
%であり、これより1次反応速度定数(k)を求めたと
ころ20.0h-1であった。3時間後反応を停止した。
この反応液の色は無色透明で、系中に含まれる水の量を
測定したところ、0.17重量%であった。また、この
反応液の紫外−可視光スペクトルを測定したところ、図
1のaに示すスペクトルが得られた。これによると、4
00−850nmの波長領域に於いて吸光度(logI
0/I、I0:入射光、I:出射光)が0.025を上回
る領域は認められず、肉眼では着色が全く認めらない程
度に、着色が極めて少ないことがわかる。
【0020】実施例2 水を添加しなかった以外は実施例1と同様の方法で反応
を行った。その結果、反応5分後のアセテート基の転化
率は90.0%であり、これより算出した1次反応速度
定数(k)は27.8h-1であった。3時間後反応を停
止した。この反応液の色はごくわずかに薄茶色に着色し
ているのみで、系中に含まれる水の量を測定したとこ
ろ、0.053重量%であった。また、この反応液の紫
外−可視光スペクトルを測定したところ図1のbに示す
スペクトルが得られた。これによると、400−850
nmの波長領域に於いて吸光度(logI0/I)が0.
025を上回る領域は認められず、肉眼では着色が全く
認めらない程度に、着色が極めて少ないことがわかる。
【0021】比較例1 使用する触媒を酸化バリウム(予め減圧下、150℃で
5時間乾燥したもの)20mgにした以外は実施例1と
同様の方法で反応を行った。その結果、反応5分後のア
セテート基の転化率は90.9%であり、これより算出
した1次反応速度定数(k)は28.7h-1であった。
3時間後反応を停止した。この反応液は、はっきりと茶
色に着色しているのが観察され、系中に含まれる水の量
を測定したところ、0.028重量%であった。また、
この反応液の紫外−可視光スペクトルを測定したとこ
ろ、図1のcに示すスペクトルが得られた。約600n
m以下の波長領域で吸光度(logI0/I)が0.02
5を大きく上回っており、可視部の光を相当量吸収し、
反応液の着色が著しいことがわかる。この様に、反応系
中に含まれる水の量を本発明の範囲外の条件で反応を行
うと、反応液が非常に着色する。
【0022】比較例2 使用する触媒を酸化カルシウム40mgにした以外は実
施例1と同様の方法で反応を行った。その結果、反応1
5分後のアセテート基の転化率は16.2%であり、こ
れより算出した1次反応速度定数(k)は1.11h-1
であった。6時間後反応を停止した。この反応液は、は
っきりと茶色に着色しているのが観察され、系中に含ま
れる水の量を測定したところ、0.039重量%であっ
た。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、反応液の着色が殆どな
く、極めて効率的にポリ(テトラメチレンエ−テル)グ
リコ−ルのカルボン酸エステルから、末端のエステル基
を水酸基に変換させてポリ(テトラメチレンエ−テル)
グリコ−ルを製造する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の実施例1、2及び比較例1に示した反
応後の反応液の紫外−可視光スペクトルである。
【符号の説明】
a:本願の実施例1の反応液の紫外−可視光スペクトル
である。 b:本願の実施例2の反応液の紫外−可視光スペクトル
である。 c:本願の比較例1の反応液の紫外−可視光スペクトル
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】比較例1 使用する触媒を酸化バリウム(予め減圧下、150℃で
5時間乾燥したもの)20mg、および水を添加しなか
った以外は実施例1と同様の方法で反応を行った。その
結果、反応5分後のアセテート基の転化率は90.9%
であり、これより算出した1次反応速度定数(k)は2
8.7h-1であった。3時間後反応を停止した。この反
応液は、はっきりと茶色に着色しているのが観察され、
系中に含まれる水の量を測定したところ、0.028重
量%であった。また、この反応液の紫外−可視光スペク
トルを測定したところ、図1のcに示すスペクトルが得
られた。約600nm以下の波長領域で吸光度(log
0/I)が0.025を大きく上回っており、可視部の
光を相当量吸収し、反応液の着色が著しいことがわか
る。この様に、反応系中に含まれる水の量を本発明の範
囲外の条件で反応を行うと、反応液が非常に着色する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】比較例2 使用する触媒を酸化カルシウム40mgにした以外は実
施例1と同様の方法で反応を行った。その結果、反応1
5分後のアセテート基の転化率は16.2%であり、こ
れより算出した1次反応速度定数(k)は1.11h-1
であった。6時間後反応を停止した。この反応液中に含
まれる水の量を測定したところ、0.039重量%であ
った。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ(テトラメチレンエーテル)グリコ
    −ルのカルボン酸エステルを、触媒とアルコ−ル溶媒の
    存在下、加アルコ−ル分解してポリ(テトラメチレンエ
    −テル)グリコ−ルを製造する方法において、該触媒と
    してストロンチウムもしくはバリウムの水酸化物もしく
    は酸化物を、単独または複数組み合わせて用い、かつ該
    ポリ(テトラメチレンエーテル)グリコ−ルのカルボン
    酸エステルと触媒とアルコ−ル溶媒とを含む反応混合物
    中の水の含有量を0.05重量%以上の条件に維持する
    ことを特徴とするポリ(テトラメチレンエ−テル)グリ
    コ−ルの製造法。
  2. 【請求項2】 触媒をポリ(テトラメチレンエ−テル)
    グリコ−ルのカルボン酸エステルに対して、0.000
    1〜0.1重量%存在させることを特徴とする請求項1
    に記載の製造法。
  3. 【請求項3】 アルコ−ル溶媒をポリ(テトラメチレン
    エ−テル)グリコ−ルのカルボン酸エステルのエステル
    基に対して5〜100倍モルの範囲で使用することを特
    徴とする請求項1に記載の製造法。
JP17084595A 1995-07-06 1995-07-06 ポリ(テトラメチレンエ−テル)グリコ−ルの製造法 Pending JPH0920824A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014169361A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Mitsubishi Chemicals Corp ポリアルキレンエーテルグリコールの製造方法

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