JPH09208109A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

Info

Publication number
JPH09208109A
JPH09208109A JP1922196A JP1922196A JPH09208109A JP H09208109 A JPH09208109 A JP H09208109A JP 1922196 A JP1922196 A JP 1922196A JP 1922196 A JP1922196 A JP 1922196A JP H09208109 A JPH09208109 A JP H09208109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
original
stopper
feeding
detection part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1922196A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP1922196A priority Critical patent/JPH09208109A/ja
Priority to US08/731,584 priority patent/US5797597A/en
Publication of JPH09208109A publication Critical patent/JPH09208109A/ja
Priority to US09/064,520 priority patent/US5879000A/en
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿排出部から排出される原稿の前端が排出
原稿ストッパに達する以前に原稿積載量検出手段の検出
部に当接することを防止することができる自動原稿搬送
装置を提供する。 【解決手段】 原稿テーブルと、該原稿テーブルに載置
された原稿を給送するバキューム分離給送手段と、該原
稿テーブル上に載置する原稿の前端を位置決めするセッ
ト原稿ストッパと、該セット原稿ストッパの原稿搬送方
向上流側に配設された排出原稿ストッパと、該原稿テー
ブル上に載置されたセット原稿の積載量を検出する原稿
積載量検出手段とを具備する自動原稿搬送装置であっ
て、該原稿積載量検出手段は、該原稿テーブル上に載置
された該セット原稿に当接する検出部を備えた検出部材
を具備し、該検出部が該セット原稿ストッパと該排出原
稿ストッパとの間に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、静電複写機等の原
稿処理機に装備される自動原稿搬送装置、更に詳しく
は、原稿テーブル上に載置されたセット原稿が1枚づつ
給送され、画像処理された後に原稿テーブルの原稿搬送
方向上流側から上記セット原稿の上に排出されるように
構成された所謂循環式の自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機は複写処理の高速化および
自動化に伴い、複数枚の原稿を順次自動的に透明板上面
の原稿セット位置に供給する自動原稿搬送装置を用いる
ようになってきている。自動原稿搬送装置には、原稿テ
ーブル上に載置されたセット原稿を1枚づつ給送し、こ
の給送された原稿を画像処理した後に原稿テーブルの原
稿搬送方向上流側から上記セット原稿の上に排出するよ
うに構成した所謂循環式のものが実用化されている。こ
のような循環式の自動原稿搬送装置は、例えば特開昭6
3ー282029号公報に開示されており、原稿を載置
する原稿テーブルと、該原稿テーブル上に載置されたセ
ット原稿を最下位のものを分離して給送するための原稿
分離送給手段と、上記原稿テーブル上に載置する原稿の
前端を位置決めするセット原稿ストッパと、該セット原
稿ストッパの原稿搬送方向上流側に配設され該給送手段
によって給送され画像処理された後に該セット原稿の上
に排出される原稿の移動を規制する排出原稿ストッパと
を具備している。上記原稿分離給送手段としては、原稿
テーブルの搬送方向前方に配設された案内板の下側に配
設され該案内板に形成されている開口を通して上方に突
出させられている複数個のローラを有する給送ローラ
と、該給送ローラに対向してその上方に配設された分離
ベルト機構とから構成されたものが一般に使用されてい
る。しかるに、このような原稿分離給送手段は、最下位
の原稿と下から2枚目の原稿とを分離するときに、両者
間に大きな摩擦力が作用する構成であるため、最下位の
原稿が鉛筆等の摩擦接触すると落ちやすい筆記具で記載
されている場合には、下から2枚目の原稿の裏面が最下
位の原稿によって汚されるという問題がある。
【0003】上記問題を解決する原稿分離給送手段とし
て、原稿搬送方向前部に開口を備えた原稿テーブルと、
該原稿テーブルの開口の下側に配設され上面に開口を備
えたバキュームチャンバ、該バキュームチャンバの原稿
搬送方向前側および後側に互いに平行に配設された駆動
ローラおよび従動ローラ、および該駆動ローラと従動ロ
ーラおよび該バキュームチャンバを捲回して配設され複
数個の穴を有する給送ベルトとを具備するバキューム分
離給送手段とからなり、原稿テーブルに載置された原稿
のうち最下位の原稿を給送ベルトに吸着させつつ給送す
るようにした自動原稿搬送装置の原稿分離給送手段が、
例えば特開昭56ー56443号公報および特開昭62
ー93141号公報に開示されている。
【0004】上記バキューム式分離給送手段は、原稿テ
ーブル上に載置されたセット原稿の前端に向けて空気を
噴出し、セット原稿の各原稿間に空気を吹き込んで所謂
原稿捌きを行う分離空気噴出手段を備えており、この分
離空気噴出手段は原稿テーブル上に載置されたセット原
稿の量に応じて空気噴出量が調整される。即ち、原稿テ
ーブル上に載置されたセット原稿の積載量によってその
重量が変化するため、原稿テーブル上にセットされた原
稿量に応じて空気噴出量を調整することが望ましい。こ
のためには、原稿テーブル上のセット原稿の積載量を検
出する原稿積載量検出手段を設ける必要があり、この原
稿積載量検出手段の検出部を上記排出原稿ストッパの原
稿搬送方向上流側においてセット原稿上に載置するよう
に構成したものが実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、用いる原稿が
比較的腰の強い紙の場合は、原稿排出部から排出された
原稿はその前端が上記原稿積載量検出手段の検出部の上
方を通って上記排出原稿ストッパに向けて移動するが、
紙厚が薄く腰の弱い原稿は原稿排出部から排出されると
直ぐに下方に屈曲して、その前端が上記排出原稿ストッ
パに達する以前に上記原稿積載量検出手段の検出部に当
接して折れ曲がり、ストック不良やジャム発生の原因と
なる。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、原稿排出部から排出さ
れる原稿の前端が上記排出原稿ストッパに達する以前に
原稿積載量検出手段の検出部に当接することを防止する
ことができる自動原稿搬送装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記技
術的課題を達成するために、原稿搬送方向前部に開口を
備えた原稿テーブルと、該原稿テーブルの該開口の下側
に上面が該原稿テーブルの上面と略面一に配設され上面
に開口を備えたバキュームチャンバ、該バキュームチャ
ンバを捲回して配設され原稿搬送方向に作動せしめられ
る複数個の穴を備えた給送ベルト、該原稿テーブル上に
載置される原稿の前端に向けて空気を噴出する分離空気
噴出手段とを具備するバキューム分離給送手段と、該原
稿テーブル上に載置する原稿の前端を位置決めするセッ
ト原稿ストッパと、該セット原稿ストッパの原稿搬送方
向上流側に配設され該給送手段によって給送され画像処
理された後に該セット原稿の上に排出される原稿の移動
を規制する排出原稿ストッパと、該原稿テーブル上に載
置されたセット原稿の積載量を検出する原稿積載量検出
手段とを具備する自動原稿搬送装置において、該原稿積
載量検出手段は、該原稿テーブル上に載置された該セッ
ト原稿に当接する検出部を備えた検出部材を具備し、該
検出部を該セット原稿ストッパと該排出原稿ストッパと
の間に配設した、ことを特徴とする自動原稿搬送装置が
提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
自動原稿搬送装置の好適な実施の形態について、添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0009】図1には、静電複写機2の上端部とこれに
装備された自動原稿搬送装置4とが図示されている。静
電複写機2はハウジング6を有し、このハウジング6の
上面にはガラス板でよい透明板8が配設されている。こ
の透明板8の片側(図1において左側)には原稿セット
基準位置を定める原稿規制部材10が配設されている。
本発明に従って構成された自動原稿搬送装置4は、静電
複写機2のハウジング6の上面に、透明板8の奥側の側
縁に沿って延びる旋回軸線を中心として旋回自在に装着
されている。静電複写機2の透明板8上に手動で原稿を
載置する場合には、自動原稿搬送装置4を図示の閉位置
から上方に旋回することにより開位置にして透明板8を
露呈させ、透明板8上の所要位置に原稿を載置し、そし
て自動原稿搬送装置4を図示の閉位置にして透明板8お
よびその上に載置された原稿を覆う。透明板8上に原稿
を載置する際には、原稿の片縁を原稿規制部材10の先
端縁に当接させて原稿の片縁を前記原稿セット基準位置
に位置付けることにより、原稿を所要位置に位置付ける
ことができる。自動原稿搬送装置4を使用して透明板8
上に原稿を自動的に搬入し、そして原稿を透明板8上か
ら自動的に搬出する場合には、自動原稿搬送装置4を閉
位置に位置付けて使用される。
【0010】図1および図2を参照して説明を続ける
と、図示の自動原稿搬送装置4は、前後方向(図1にお
いて紙面に垂直な方向)に間隔をおいて配設された両側
板11(図1には奥側の側板のみを2点鎖線で示す)間
に配設された原稿載置手段としての原稿テーブル12を
具備している。該原稿テーブル12には、奥側(図2に
おいて上側)において原稿搬送方向前部(図1および図
2において左方部)に大きい第1の開口14が設けられ
ているとともに、該第1の開口14の手前側側方におけ
る原稿搬送方向前部(図2において左側)に第1の開口
14より小さい第2の開口16が形成されている。ま
た、原稿テーブル12には上記第2の開口16の原稿搬
送方向後ろ側に幅方向に延びる一対の案内溝18、18
が設けられている。この一対の案内溝18、18には原
稿テーブル12に載置される原稿の幅方向位置を規制す
るための幅規制部材20の支持脚部が嵌合される。該幅
規制部材20は一対の案内溝18、18に沿って図2に
おいて上下方向に移動できるように構成されている。な
お、図示の実施態様における自動原稿搬送装置4は、原
稿テーブル12上に載置する原稿の位置基準が奥側(片
側)基準となっており、原稿テーブル12の奥側に立設
して形成された側板22の内面と幅規制部材20の内面
とによって原稿テーブル12に載置される原稿の幅方向
位置が規制されるように構成されている。なお、原稿テ
ーブル12の原稿搬送方向前端部における奥側には、セ
ンサ穴17が設けられており、該センサ穴17の下側に
反射型の第1の原稿検出センサ21が配設されている。
この第1の原稿検出センサ21は、原稿テーブル12上
に載置された原稿を検出し、検出信号を図示しない制御
手段に送出する。また、原稿テーブル12には上記第2
の開口16の手前側(図2において下側)に対応する位
置にセンサ穴18が設けられており、該センサ穴18の
下側に反射型の第2の原稿検出センサ23が配設されて
いる。この第2の原稿検出センサ23は、原稿テーブル
12上に載置された原稿の幅方向サイズが側板22の内
面から第2の開口16より大きい場合、即ち原稿テーブ
ル12上に載置された原稿が第2の開口16上に位置す
るか否かを検出する原稿検出手段として機能し、その検
出信号を図示しない制御手段に送出する。なお、原稿テ
ーブル12上に載置された原稿が第2の開口16上に位
置するか否かを検出する原稿検出手段としては、幅規制
部材20の移動位置によって原稿サイズを検出する手段
からの検出信号を利用してもよい。
【0011】上記原稿テーブル12の下側には、上記第
1の開口14に対応してバキューム分離給送手段24が
配設されている。このバキューム分離給送手段24は、
バキュームチャンバ26と、該バキュームチャンバ26
の原稿搬送方向前側および後側に互いに平行に配設され
た駆動ローラ28および従動ローラ30と、該駆動ロー
ラ28と従動ローラ30およびバキュームチャンバ26
を捲回して配設され4本の給送ベルト32を具備してい
る。上記バキュームチャンバ26は合成樹脂によって形
成されており、その上壁には原稿搬送方向前側に4個の
開口261と該4個の開口261の原稿搬送方向後側に
4個の開口262が設けられている。このように構成さ
れたバキュームチャンバ26は、その上面が原稿テーブ
ル12の上面と略面一になるように適宜の支持手段(図
示せず)によって原稿テーブル12の下面に取り付けら
れる。なお、バキュームチャンバ26には、その奥側の
壁に形成された図示しない穴に接続されたダクト34を
介して吸引用のブロア36に接続されている。上記駆動
ローラ28は、バキュームチャンバ26の両側壁から原
稿搬送方向前側に突出して設けられた支持壁263およ
び264を貫通して配設され、その両端部が原稿テーブ
ル12の下面から下方に突出して設けられた支持壁12
1、122に軸受37、38によって回転自在に軸支さ
れた回転軸281と、該回転軸281に上記4個の開口
261と原稿搬送方向に対応して配設された4個のロー
ラ282とからなっている。このように構成された駆動
ローラ28の回転軸281の一端部にはローラ駆動歯車
39が装着され、該ローラ駆動歯車39は図示しない駆
動機構に伝動連結され、矢印で示す方向に回転駆動され
る。上記従動ローラ30は、バキュームチャンバ26の
両側壁から原稿搬送方向後側に突出して設けられた支持
壁265および266に支持された軸301と、該軸3
01に上記4個の開口262と原稿搬送方向に対応して
各々回転自在に配設された4個のローラ302とからな
っている。上記4本の給送ベルト32は、複数個の穴3
21を備えており、各々上記駆動ローラ28および従動
ローラ30の原稿搬送方向に対応する各ローラ282と
ローラ302に捲回せしめられる。このように構成され
た給送ベルト32は、その上面が原稿テーブル12の上
面より僅かに上方に位置するように配設されている。
【0012】上記原稿テーブル12の下側には、図2に
示すように上記第2の開口16に対応して給送ドラム4
0が配設されている。この給送ドラム40は図3および
図4に示すように、合成樹脂によって形成され周囲に複
数個の穴401が設けられている。給送ドラム40の一
端は開放されており、該開放された一端から上記バキュ
ームチャンバ26と接続するダクト42が挿入されてい
る。ダクト42は、吸引部421と接続部422とから
なっている。吸引部421は、図4に示すように開口4
23を備えている。開口423は、吸引部421の上側
のみが軸方向に開放して形成されている。この開口42
3を形成するダクト42の側壁424、425の上端辺
は、上記給送ドラム40の内周面に可及的に接近して構
成されている。従って、給送ドラム40に形成された複
数個の穴401の各々は、上方に位置するときだけダク
ト42の開口423に対向してダクト42と連通するよ
うになっている。ダクト42を構成する接続部422の
吸引部421側一端部と給送ドラム40の一端部との間
には軸受44が配設され、ダクト42に対して給送ドラ
ム40が回転自在に支持されている。ダクト42と上記
バキュームチャンバ26との間には、バキュームチャン
バ26と給送ドラム40とを連通または遮断する開閉手
段を構成する開閉バルブ46が配設されている。開閉バ
ルブ46は、バルブハウジング461と、該バルブハウ
ジング461に装着されたバルブシャフト462に装着
されたバタフライバルブ463とからなっている。バル
ブハウジング461の一端部は、上記バキュームチャン
バ26の側壁に形成された接続穴267からバキューム
チャンバ26内に挿入接続されている。バルブハウジン
グ461の一端部外周にはフランジ464が設けられて
おり、バキュームチャンバ26内への挿入が規制されて
いる。なお、フランジ464はバキュームチャンバ26
の側壁にビス等の固着手段によって固定されている。バ
ルブハウジング461の他端部は、上記ダクト42ダク
ト42を構成する接続部422の他端部に挿入接続され
ている。また、バルブハウジング461の他端部外周に
もフランジ465が設けられており、ダクト42内への
挿入が規制されている。このように構成された開閉バル
ブ46は、そのバルブシャフト462にレバー466が
装着されており、該レバー466がリンク機構を介して
ソレノイド468(図1参照)のプランジャに連結され
ている。ソレノイド468によって作動せしめられるバ
タフライバルブ463は、ソレノイド468が除勢され
ているときには閉状態にあり、ソレノイド468が付勢
されると開くようになっている。なお、ソレノイド46
8は、上記第2の原稿検出センサ23が原稿を検出しな
いときは除勢されており、第2の原稿検出センサ23が
原稿を検出を検出したときには図示しない制御手段によ
って付勢されるようになっている。
【0013】上記給送ドラム40の他端には端壁402
が設けられている。この端壁402の中心部にはボス4
03が形成されており、該ボス403に軸嵌合穴404
とピン嵌合溝405が設けられている。給送ドラム40
を構成する端壁402のボス403に設けられた軸嵌合
穴404に、回転軸48の一端部が嵌合される。該回転
軸48には軸芯をとおって径方向に貫通するピン挿入孔
481は形成されており、該ピン挿入孔481に嵌合さ
れたピン50が上記ボス403に形成されたピン嵌合溝
405と嵌合することにより、回転軸48の駆動力を給
送ドラム40に伝達するように構成されている。回転軸
48の給送ドラム40内に挿入された一端部と上記ダク
ト42を構成する吸引部421の一端部との間には軸受
52が配設され、ダクト42の他端部が回転軸48の一
端部に相対回転可能に支持されている。この回転軸48
は、その中間部が上記原稿テーブル12の下面から下方
に突出して設けられた支持壁123に軸受54を介して
回転自在に軸支されており、その他端は軸受58によっ
て支持壁121に回転自在に軸支されている。回転軸4
8の他端部には給送ドラム駆動歯車59が遊嵌されてい
るとともに、該給送ドラム駆動歯車59を回転軸48に
伝動連結するための電磁クラッチ56が配設されてい
る。従って、電磁クラッチ56が除勢されているときに
は回転軸48と給送ドラム駆動歯車59とは相対回転が
可能であり、電磁クラッチ56が付勢されると回転軸4
8と給送ドラム駆動歯車59とが伝動連結される。上記
給送ドラム駆動歯車59は図1に示すように中間歯車6
1を介して上記ローラ駆動歯車39に伝動連結されてい
る。なお、上記ローラ駆動歯車39から給送ドラム40
の駆動軸60に動力を伝達する駆動手段としての中間歯
車61と給送ドラム駆動歯車59の歯数は、上記バキュ
ーム分離給送手段24の駆動ローラ28によって作動せ
しめられる給送ベルト32の移動速度と給送ドラム40
の周速度とが略同一になるように設定されている。な
お、上記電磁クラッチ56は、上記第2の原稿検出セン
サ23が原稿を検出しないときは除勢されており、第2
の原稿検出センサ23が原稿を検出を検出したときには
図示しない制御手段によって付勢されるようになってい
る。
【0014】上記バキューム分離給送手段24は、原稿
テーブル12の原稿搬送方向前端部上方に配設されたエ
アナイフといわれる分離空気噴出手段62を具備してい
る。この分離空気噴出手段62は、空気室621と、該
空気室621内の空気を原稿テーブル12上にセットさ
れた原稿の前端部に向けて噴射するノズル622と、空
気室621に空気を供給するブロア623と、該ブロア
623を駆動するサーボモータ624とを有している。
図示の実施形態においては、サーボモータ624は、後
述する原稿積載量検出手段からの検出信号、即ち原稿テ
ーブル12上に載置されたセット原稿の積載量に基づき
図示しない制御手段によって回転速度が調整されるよう
になっている。即ち、セット原稿の積載量が多い場合は
サーボモータ624の回転速度は大きく、セット原稿の
積載量が少ない場合にはサーボモータ624の回転速度
を小さくするようになっている。従って、サーボモータ
624によって駆動されるブロア623は原稿の積載
量、即ち原稿テーブル12上にセットされた原稿の重量
に対応して回転速度が調整されるので、ノズル622か
ら噴出される空気噴出量は原稿テーブル12上の原稿重
量に対応して調整される。このように構成された分離空
気噴出手段62のノズル622から空気が噴射される
と、原稿テーブル12に載置された各原稿の間に空気が
吹き込まれ、各原稿を分離する所謂捌き作用が行われ
る。
【0015】上記バキューム分離給送手段24の原稿搬
送方向前端部上方には、セット原稿ストッパ63と、該
セット原稿ストッパ63の原稿搬送方向上流側に排出原
稿ストッパ64が配設されている。セット原稿ストッパ
63および排出原稿ストッパ64は、図示の実施形態に
おいては上記原稿テーブル12の幅方向(図1、図5お
よび図6において紙面に垂直な方向、図7において左右
方向)に間隔をおいて各々3個配設されている。これら
セット原稿ストッパ63および排出原稿ストッパ64
は、両側板11の上端に装着された合成樹脂からなる上
壁65に装着された支持手段66および67によって各
々上下方向に移動可能に支持されている。
【0016】上記セット原稿ストッパ63は、ステンレ
ススチール等の金属板によって構成され、その中間部に
長穴631が設けられており、その上端部は折り曲げら
れて被作用部632が形成されている。一方、セット原
稿ストッパ63を支持する支持手段66は、上記合成樹
脂からなる上壁65に下方に突出して一体形成された取
付けボス661と、該ボス661にビス662によって
装着された金属板からなる支持プレート663を備えて
いる。この支持プレート663は、その中央部に穴66
4が設けられており、その下端部には両側が略直角に折
り曲げられた案内部665、665が形成されている。
このように構成された支持プレート663に上記セット
原稿ストッパ63が上下方向に移動可能に支持される。
即ち、セット原稿ストッパ63を支持プレート663の
案内部665、665間に配設し、支持プレート663
に設けられた穴664およびセット原稿ストッパ63に
設けられた長穴631にボルト666を挿通し、該ボル
ト666にナット667を螺合する。このように支持手
段66に支持されたセット原稿ストッパ63は、その下
端が原稿テーブ12の上面に当接するストップ位置(図
5参照)と、その下端が原稿テーブル12の上面から上
方に所定の間隔をおいた原稿分離位置(図1、図6参
照)との間を移動可能に構成されている。セット原稿ス
トッパ63が原稿分離位置に位置付けられた状態で、原
稿テーブル12の上面とセット原稿ストッパ63の下端
との間隔は、2.0〜3.0mmに設定することが望ま
しい。原稿テーブル12に載置された原稿の前端に上記
のように分離空気噴出手段62によって空気が噴射され
ると、各原稿の間に空気が吹き込まれ、原稿の前端部に
おいては最下位から2枚目より上側の原稿は浮き上げら
れて分離するが、原稿の中央部から後端においては上記
空気が吹き込まれないため、各原稿が接触した状態にあ
る。従って、最下位の原稿が上記バキューム分離給送手
段24の給送ベルト32に吸着されて給送される際に、
最下位から2枚目より上側の原稿も上記接触による摩擦
力によって引きずられて送り出される所謂重送が発生す
る。このとき、原稿テーブル12の上面とセット原稿ス
トッパ63の下端との間隔が2.0〜3.0mmに設定
されていると、上記給送ベルト32に吸着された最下位
の原稿はセット原稿ストッパ63と干渉することなく円
滑に給送され、2枚目より上側の原稿はその前端部が上
記分離空気によって浮き上げられているので、セット原
稿ストッパ63に当接してその移動が規制されるため、
原稿の重送が防止される。このように、上記セット原稿
ストッパ63は、原稿の重送防止機能をも備えている。
【0017】また、上記排出原稿ストッパ64は、図示
の実施形態においては合成樹脂によって構成され、その
中間部に長穴64が設けられており、その上端部の両側
には被作用突起642、642を備えている。一方、排
出原稿ストッパ64を支持する支持手段67は、図8に
示すように上記合成樹脂からなる上壁65に下方に突出
して一体形成された支持部材671と、案内部材67
3、673とを備えている。支持部材671には、その
下端部の中央部に案内突起672が設けられている。案
内部材673、673は、上記支持部材671と所定の
間隔(排出原稿ストッパ64の厚さより若干大きい間
隔)をおいて、かつ、支持部材671の両側部に対向す
る位置に各々配設されている。このように構成された支
持手段67の支持部材671と案内部材673、673
との間に上記排出原稿ストッパ64を挿入し、排出原稿
ストッパ64に設けられた長穴641に支持部材671
に設けられた案内突起672を嵌合することにより、排
出原稿ストッパ64は支持手段67に上下方向に移動可
能に支持される。このように支持手段67に支持された
排出原稿ストッパ64は、原稿テーブル12に載置され
たセット原稿に当接する規制位置(図1、図6参照)
と、原稿テーブル12の上方に退避する退避位置(図5
参照)との間を移動可能に構成されている。なお、排出
原稿ストッパ64は、原稿テーブル12に載置されたセ
ット原稿に当接する規制位置に位置付けられた状態で、
セット原稿が給送され、原稿テーブル12上のセット原
稿が減少すると、上記長穴641の作用により原稿の減
少に追従して自重で降下するようになっている。従っ
て、排出原稿ストッパ64はセット原稿の浮き上がりを
防止手段としても機能する。また、上記3個の排出原稿
ストッパ64は、各々3個の支持手段67によって独立
して支持されているので、セット原稿が浮き上がった場
合にもそれぞれの排出原稿ストッパ64が浮き上がった
原稿に常に接触するため、排出される原稿が排出原稿ス
トッパ64の下に潜り込むことを防止することができ
る。
【0018】次に、上記セット原稿ストッパ63および
排出原稿ストッパ64を所定の位置に位置付けるストッ
パ作動手段68について、図9をも参照して説明する。
ストッパ作動手段68は、作動機構680と該作動機構
680を駆動する駆動手段としての1個のソレノイド6
84を具備している。ストッパ作動手段68を構成する
作動機構680は、セット原稿ストッパ63より原稿搬
送方向下流側に配設され、両側板11に回転自在に支持
された作動軸681を具備している。この作動軸681
には、上記セット原稿ストッパ63と対応する位置に3
個の作動カム682が装着されているとともに、上記排
出原稿ストッパ64と対応する位置に3個の作動レバー
683が装着されている。3個の作動カム682は、上
記3個のセット原稿ストッパ63の被作用部632の下
面に当接して配設され、作動軸681の回転により回動
せしめられてセット原稿ストッパ63を上記ストップ位
置と原稿分離位置に移動する。3個の作動レバー683
は、ステンレススチール等の金属板によって構成され、
その一端には2個の作動片683a、683aが各々突
出形成されており、その他端が作動軸681にビス68
3b,683bによって取り付けられている。作動レバ
ー683に設けられた2個の作動片683a、683a
は、その間隔が上記排出原稿ストッパ64の幅寸法より
若干大きく構成されており、排出原稿ストッパ64を両
作動片間に位置付け排出原稿ストッパ64に設けられた
被作用突起642、642と係合するようになってい
る。従って、作動レバー683は、作動軸681の回転
により回動せしめられて排出原稿ストッパ64を上記規
制位置と退避位置に移動する。ストッパ作動手段68を
構成する駆動手段としての1個のソレノイド684は、
そのプランジャ684aが上記作動軸681の奥側端部
に装着されたレバー685にピン686によって連結さ
れており、作動軸681を所定角度回転せしめる。な
お、作動軸681に装着されたレバー685には側板等
の固定部に一端が係止されたリターンスプリング687
の他端が係止されており、このリターンスプリング68
7の作用により作動軸681は図9において矢印681
Aで示す方向に回動すべく付勢されている。従って、作
動軸681および該作動軸681に装着された作動カム
682および作動レバー683は、ソレノイド684が
除勢されているときには図5の状態に位置付けられてい
る。即ち、作動カム682のベース円がセット原稿スト
ッパ63の被作用部632の下面に当接してセット原稿
ストッパ63が上記ストップ位置に位置付けられ、作動
レバー683が上方に回動して排出原稿ストッパ64が
上記退避位置に位置付けられている。図5の状態からソ
レノイド684が付勢されると、プランジャ684aお
よびレバー685を介して作動軸681は図9において
矢印681Bで示す方向に回動せしめられ、従って、作
動軸681に装着された作動カム682および作動レバ
ー683は図1および図6の状態に位置付けられる。即
ち、作動カム682のカム部によってセット原稿ストッ
パ63が上記原稿分離位置に位置付けられ、作動レバー
683が下方に回動して排出原稿ストッパ64が上記規
制位置に位置付けられる。このようにセット原稿ストッ
パおよび排出原稿ストッパを作動するストッパ作動手段
68は、1個のソレノイド684と作動機構680とに
よって構成されているので、安価に製作することがで
き、しかも、作動機構680は作動軸681と作動カム
682および作動レバー683との組み合わせによって
構成されているので、その構造がコンパクトとなり原稿
テーブル12の上方への配置が容易となる。
【0019】図示の自動原稿搬送装置4は、原稿テーブ
ル12に載置されたセット原稿の積載量を検出する原稿
積載量検出手段69を具備している。原稿積載量検出手
段69は、検出部材691と2個の検出器692、69
2とを備えている。検出部材691は合成樹脂によって
構成され、その中間部には手前側に突出形成され原稿テ
ーブル12上のセット原稿の上に載置する検出部691
aが設けられているとともに、その一端には奥側に突出
形成され検出器692の光を遮る遮蔽部691bが設け
られている。また、検出部材691の中間部には奥側に
突出形成され後述する作動レバーが係合する被作用突起
691cが設けられている。このように構成された検出
部材691は、その他端部が奥側の側板に固定された短
軸693に回動可能に支持されている。なお、図示の実
施形態においては、検出部材691の検出部691aは
セット原稿の上に載置された状態において上記セット原
稿ストッパ63と排出原稿ストッパ64との間に位置付
けされるように構成されている。従って、セット原稿が
給送された後にセット原稿上に戻される原稿が検出部材
691の検出部691aに当接することはない。上記2
個の検出器692、692は、図5および図6に示され
ているように各々発光素子692aと受光素子692b
とを有し、上下に配設され例えば奥側の側板に取りつけ
られている。この2個の検出器692、692と両素子
間を移動する上記検出部材691の遮蔽部691bによ
って4段階に検出部691aの高さ位置即ちセット原稿
の積載量を検出することができる。即ち、セット原稿の
積載量が多く遮蔽部691bが2個の検出器692、6
92の上方に位置する第1の状態と、遮蔽部691bが
上側の検出器692のみを遮蔽する第2の状態と、遮蔽
部691bが2個の検出器692、692を遮蔽する第
3の状態と、遮蔽部691bが下側の検出器692のみ
を遮蔽する第4の状態を検出することができる。また、
上記ストッパ作動手段68は、原稿積載量検出手段69
を構成する検出部材691の被作用突起691cと係合
し、検出部材691の検出部691aを検出位置と退避
位置に作動せしめる作動レバー694を具備している。
作動レバー694は上記ストッパ作動手段68の作動軸
681に装着され、その先端部が上記検出部材691の
被作用突起691cと係合するようになっている。即
ち、ソレノイド684が除勢されているときには図5で
示すように作動レバー694は検出部材691を上方に
回動して退避位置に位置付けており、図5の状態から電
磁ソレノイド684が付勢されると、作動レバー694
が下方に回動するため、検出部材691が自重で下方に
回動して検出部691aがセット原稿に当接せしめる検
出位置に位置付けられる。
【0020】図1を参照して説明を続けると、原稿テー
ブル12の原稿搬送方向下流側には、給紙ローラ対70
が配設されている。この給紙ローラ対70は、駆動ロー
ラ701と従動ローラ702とからなっており、駆動ロ
ーラ701が図示しない駆動機構によって矢印で示す方
向に回転駆動せしめられる。給紙ローラ対70の下流側
には、該給紙ローラ対70によって給送される原稿を上
記透明板8上に案内する原稿搬入路72が配設されてい
る。該原稿搬入路72にはレジストローラ対74が配設
されている。このレジストローラ対74は、駆動ローラ
741と従動ローラ742とからなっており、駆動ロー
ラ741が図示しない駆動機構によって矢印で示す方向
に回転駆動せしめられる。
【0021】上記透明板8の上側には搬送ベルト機構7
6が配設されている。原稿搬送手段を構成する搬送ベル
ト機構76は、透明板8の搬送方向に間隔をおいて配設
された駆動ローラ761と従動ローラ762と、該駆動
ローラ761および従動ローラ762に巻き掛けられた
無端ベルト763と、駆動ローラ761と従動ローラ7
62との間に配設された転動ローラ764a、764
b、764c、764d、764eを含んでいる。無端
ベルト763の下側走行部は静電複写機2の透明板8に
沿って延在させられており、両者間に原稿搬送路78が
規定されている。このように構成された搬送ベルト機構
76は、駆動ローラ761が図示しない駆動機構によっ
て回転駆動せしめられる。
【0022】原稿搬送路78の図1において右側には原
稿搬出路80が設けられている。この原稿搬出路80に
は、搬送ローラ対82および84と排出ローラ対86が
配設されている。搬送ローラ対82および84は、各々
駆動ローラ821および841と従動ローラ822およ
び842とからなり、排出ローラ対86も駆動ローラ8
61と従動ローラ862とからなっており、これら各駆
動ローラ821、841、および861が図示しない駆
動機構によって矢印で示す方向に回転駆動せしめられ
る。上記排出ローラ対86の下方には図1において左右
方向に所定量移動可能に構成された押し出し板88が配
設されている。この押し出し板88は、排出ローラ対8
6によって排出され上記排出原稿ストッパ66で止めら
れた原稿の後端部を支持するとともに、この排出された
原稿を図1において左方に押して上記セット原稿ストッ
パ64まで移動させる機能を有している。従って、押し
出し板88の移動量は、上記セット原稿ストッパ64と
排出原稿ストッパ66との間の距離に設定されている。
なお、上記排出ローラ対86と押し出し板88は排出ユ
ニットを構成し、原稿テーブル12上に載置される原稿
のサイズに応じて図1において左右方向に移動可能に構
成されている。この排出ローラ対86と押し出し板88
によって構成される排出ユニットの移動機構および押し
出し板88の移動機構等は、例えば特開平3ー9507
7号公報に開示された技術を用いることができる。排出
ユニットの移動機構および押し出し板88の移動機構に
ついては、本発明に直接関係がないためその詳細な説明
は省略する。
【0023】図示の実施態様による自動原稿搬送装置は
以上のように構成されており、以下その作動について説
明する。先ず、A4やB5サイズのように幅方向寸法が
小さい原稿を用いる場合について説明する。原稿テーブ
ル12上に原稿をセットするに際には、ストッパ作動手
段68の電磁ソレノイド684は除勢されている。従っ
て、セット原稿ストッパ63および排出原稿ストッパ6
4は図5に示す状態、即ちセット原稿ストッパ63が上
記ストップ位置に位置付けられ、排出原稿ストッパ64
が上記退避位置に位置付けられている。また、原稿積載
量検出手段69の検出部材691も退避位置に位置付け
ている。この状態で原稿を前端がストップ位置にあるセ
ット原稿ストッパ63に当接させて原稿テーブル12上
に載置し、幅規制部材20を図2において上方に移動さ
せて、側板22の内面と幅規制部材20の内面とによっ
て原稿の幅方向位置を規制する。なお、幅方向寸法が小
さい原稿を上記のように原稿テーブル12上にセットし
た場合には、原稿の手前側端縁の位置即ち図2において
下側端縁は第2の開口16に達していない。このように
して、原稿テーブル12上に原稿がセットされると、第
1の原稿検出センサ21が原稿テーブル12上に原稿が
セットされたことを検出して、その検出信号を図示しな
い制御手段に送られる。この状態で、図示しない複写開
始スイッチが投入されると、ストッパ作動手段68のソ
レノイド684が付勢されて、セット原稿ストッパ63
および排出原稿ストッパ64は図1および図5に示す状
態、即ちセット原稿ストッパ63が上記原稿分離位置に
位置付けられ、排出原稿ストッパ64が上記規制位置に
位置付けられる。また、原稿積載量検出手段69の検出
部材691は検出位置に位置付けられる。そして、押し
出し板88が図示しない移動機構によって実線で示す位
置から2点鎖線で示す位置に移動されるとともに、複写
動作が開始され吸引用ブロア36が駆動されて、バキュ
ームチャンバ26内の空気が吸引される。従って、原稿
テーブル12上に載置された原稿のうち最下位の原稿が
バキューム分離給送手段24の給送ベルト32に吸着せ
しめられる。このとき、分離空気噴出手段62の電動モ
ータ624が駆動されてブロア623が作動され、ノズ
ル622から原稿テーブル20に載置された原稿の前端
に向けて空気が噴射されるので、原稿テーブル20に載
置された各原稿の間に空気が吹き込まれ、各原稿が捌か
れるとともに、2枚目より上側の原稿はその前端部がセ
ット原稿ストッパ63の下端より上方に浮き上げられる
ので、原稿搬送方向下流側への移動が規制され原稿の重
送が防止される。一方、複写開始スイッチが投入される
と、図示しない駆動機構によりローラ駆動歯車39を介
して駆動ローラ28が矢印で示す方向に回転駆動され
る。駆動ローラ28が回転すると、給送ベルト32が矢
印で示す方向に作動せしめられ、従って、上記のように
給送ベルト32に吸着されている最下位の原稿が搬送方
向下流側に給送される。なお、幅方向寸法が小さい原稿
を用いる場合には、第2の原稿検出センサ23が原稿を
検出しないので、上記ソレノイド468は除勢された状
態であるため、開閉バルブ46は閉状態でバキュームチ
ャンバ26と給送ドラム40との連通が遮断されてい
る。また、第2の原稿検出センサ23が原稿を検出しな
いと、上記電磁クラッチ56も除勢された状態であるた
め、給送ドラム40も停止されている。
【0024】上記のようにして、バキューム分離給送手
段24によって給送された原稿は、給紙ローラ対70に
よって原稿搬入路72に搬送され、その前端が非作動状
態にあるレジストローラ対74のニップ部位に当接せし
められた状態となり、一次給紙が終了する。次に、レジ
ストローラ対74が作動せしめられてニップ部位まで給
送されている原稿は、静電複写機2の透明板8に沿って
延在する原稿搬送路78に向けて搬送され、更に、搬送
手段を構成する搬送ベルト機構76により透明板8上を
図2において左側から右側に向かって搬送せしめられ、
所定の位置に位置付けられ二次給紙が終了する。この状
態で露光動作が実行される。
【0025】上記のようにして、透明板8上に位置付け
られ原稿の露光動作が終了したならば、搬送ベルト機構
76が作動して透明板8上の原稿を原稿搬出路80に向
けて搬送する。原稿搬出路80に搬送された原稿は、搬
送ローラ対82および84によって排出ローラ対86に
向けて搬送され、排出ローラ対86から原稿テーブル1
2上に載置されたセット原稿の上に搬出される。このと
き、排出された原稿の前端は、排出原稿ストッパ64に
当接して最初にセットされた原稿と区別される。また、
原稿テーブル12上に排出された原稿の後端部は、図1
において2点鎖線で示す位置に位置付けられている押し
出し板88上に支持される。このようにして、原稿テー
ブル12上に載置されたセット原稿が全て給送され、露
光動作後に原稿テーブル12上に戻されたならば、スト
ッパ作動手段68の電磁ソレノイド684は除勢されて
セット原稿ストッパ63と排出原稿ストッパ64および
原稿積載量検出手段69の検出部材691は図5に示す
状態、即ちセット原稿ストッパ63が上記ストップ位置
に位置付けられ、排出原稿ストッパ64が上記退避位置
に位置付けられるとともに、原稿積載量検出手段69の
検出部材691が退避位置に位置付けられる。一方、押
し出し板88は、図示しない移動機構によって図1にお
いて2点鎖線で示す位置から実線で示す位置に移動され
る。この押し出し板88の実線で示す位置への移動によ
り、原稿テーブル12上に排出され押し出し板88上に
支持されていた原稿の後端部は、原稿テーブル12上に
落下せしめられる。そして、原稿テーブル12上に排出
された原稿を再度複写する場合は、押し出し板88が図
示しない移動機構によって図1において2点鎖線で示す
位置まで移動せしめられ、これにより、原稿テーブル1
2に戻された原稿は押し出し板88によって図において
左方に押され、その前端がセット原稿ストッパ63に当
接せしめられて再度セットされる。
【0026】次に、A3やB4サイズのように幅方向寸
法が大きい原稿を用いる場合について説明する。原稿テ
ーブル12上に原稿をセットするに際には、ストッパ作
動手段68の電磁ソレノイド684は除勢されおり、セ
ット原稿ストッパ63と排出原稿ストッパ64および原
稿積載量検出手段69の検出部材691は図5に示す状
態、即ちセット原稿ストッパ63が上記ストップ位置に
位置付けられ、排出原稿ストッパ64が上記退避位置に
位置付けられているとともに、原稿積載量検出手段69
の検出部材691も退避位置に位置付けている。この状
態で、幅規制部材20を第2の開口16より手前側即ち
図2において下方に移動させて、複写すべき原稿を原稿
テーブル12上に載置し、幅規制部材20を図2におい
て上側に移動させて、側板22の内面と幅規制部材20
の内面とによって原稿の幅方向位置を規制する。このよ
うに、幅方向寸法が大きい原稿を上記のように原稿テー
ブル12上にセットした場合には、原稿は第1の開口1
4および第2の開口16にまたがって載置される。この
ようにして、原稿テーブル12上に原稿がセットされる
と、第1の原稿検出センサ21および第2の原稿検出セ
ンサ23が原稿テーブル12上に原稿がセットされたこ
とを検出して、その検出信号を図示しない制御手段に送
る。この状態で、図示しない複写開始スイッチが投入さ
れると、ストッパ作動手段68の電磁ソレノイド684
は付勢されて、セット原稿ストッパ63と排出原稿スト
ッパ64および原稿積載量検出手段69の検出部材69
1は図1に示す状態、即ちセット原稿ストッパ63が上
記原稿分離位置に位置付けられ、排出原稿ストッパ64
が上記規制位置に位置付けられるとともに、原稿積載量
検出手段69の検出部材691が検出位置に位置付けら
れる。そして、押し出し板88が図示しない移動機構に
よって実線で示す位置から2点鎖線で示す位置に移動さ
れるとともに、複写動作が開始され吸引用ブロア36が
駆動されて、バキュームチャンバ26内の空気が吸引さ
れる。また、第2の原稿検出センサ23が原稿を検出す
ると、上記ソレノイド468が付勢されるため、開閉バ
ルブ46が開かれバキュームチャンバ26と給送ドラム
40とが連通される。従って、原稿テーブル12上に載
置された原稿のうち最下位の原稿の前端部がバキューム
分離給送手段24の給送ベルト32に吸着されるととも
に、給送ドラム40にも吸着せしめられる。このとき、
分離空気噴出手段62のサーボモータ624が駆動され
てブロア623が作動され、ノズル622から原稿テー
ブル20に載置された前端に向けて空気が噴射されるの
で、原稿テーブル20に載置された各原稿の間に空気が
吹き込まれ、各原稿が捌かれて最下位の原稿が分離され
る。一方、複写開始スイッチが投入されると、図示しな
い駆動機構によりローラ駆動歯車39を介して駆動ロー
ラ28が矢印で示す方向に回転駆動される。駆動ローラ
28が回転すると、給送ベルト32が矢印で示す方向に
作動せしめられる。また、第2の原稿検出センサ23が
原稿を検出すると、上記電磁クラッチ56が付勢された
るので、給送ドラム40が回転せしめられる。従って、
上記のように給送ベルト32および給送ドラム40に吸
着されている最下位の原稿が搬送方向下流側に給送され
る。このように、原稿テーブル12上に幅方向寸法が大
きい原稿が載置された場合、即ち第2の原稿検出センサ
23が原稿を検出した場合には、バキューム分離給送手
段24の側方に配設された給送ドラム40が作動せしめ
られ、バキューム分離給送手段24および給送ドラム4
0によって最下位の原稿を幅方向全体に渡って吸引しつ
つ給送するので、原稿の斜め送りが確実に防止される。
また、図示の実施態様においては、原稿テーブル12上
に幅方向寸法が小さい原稿が載置された場合、即ち第2
の原稿検出センサ23が原稿を検出しない場合には、上
記ソレノイド468は除勢され上記開閉バルブ46が閉
じられるので、バキューム分離給送手段24のバキュー
ムチャンバ26内の真空度が低下することはない。ま
た、図示の実施態様においては、第2の原稿検出センサ
23が原稿を検出しない場合には、上記電磁クラッチ5
6が除勢され給送ドラム40は停止するので、給送ドラ
ム40がその上方に原稿が存在しない状態で回転するこ
とはないため、安全を確保することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明による自動原稿搬送装置は以上の
ように構成されているので、以下の作用効果を奏する。
【0028】即ち、本発明によれば、原稿テーブル上に
載置されたセット原稿の積載量を検出する原稿積載量検
出手段は、原稿テーブル上に載置されたセット原稿に当
接する検出部を備えた検出部材を具備し、該検出部をセ
ット原稿ストッパと排出原稿ストッパとの間に配設した
ので、セット原稿が給送された後にセット原稿上に戻さ
れる原稿が検出部材の検出部に当接することはない。従
って、セット原稿上に戻される原稿が検出部材の検出部
に当接して折れ曲がることによって生ずるストック不良
やジャムの発生を未然に防止することができ、紙厚が薄
く腰の弱い原稿の使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された自動原稿搬送装置の
断面図。
【図2】図1に示す自動原稿搬送装置に装備されるバキ
ューム分離給送手段の一部を破断して示す要部平面図。
【図3】図2に示すバキューム分離給送手段のA−A線
断面図。
【図4】図3に示すバキューム分離給送手段のB−B線
断面図。
【図5】図1に示す自動原稿搬送装置の原稿セット時の
状態を示す要部拡大断面図。
【図6】図1に示す自動原稿搬送装置の原稿搬送状態を
示す要部拡大断面図。
【図7】図1に示す自動原稿搬送装置に装備されるセッ
ト原稿ストッパと排出原稿ストッパおよびストッパ作動
手段との関係を示す要部正面図。
【図8】図7におけるC−C線断面図。
【図9】図1に示す自動原稿搬送装置に装備されるスト
ッパ作動手段および原稿積載量検出手段の要部斜視図。
【符号の説明】
2:静電複写機 4:自動原稿搬送装置 6:静電複写機のハウジング 8:透明板 10:原稿規制部材 12:原稿テーブル 14:第1の開口 16:第2の開口 18:一対の案内溝 20:幅規制部材 21:第1の原稿検出センサ 23:第2の原稿検出センサ 24:バキューム分離給送手段 26:バキュームチャンバ 28:駆動ローラ 30:従動ローラ 32:給送ベルト 34:ダクト 36:吸引用のブロア 39:ローラ駆動歯車 40:給送ドラム 42:ダクト 46:開閉バルブ 56:電磁クラッチ 58:給送ドラム駆動歯車 60:駆動軸 61:中間歯車 62:分離空気噴出手段 621:空気室 622:ノズル 623:ブロア 624:サーボモータ 63:セット原稿ストッパ 64:排出原稿ストッパ 66:セット原稿ストッパの支持手段 67:排出原稿ストッパの支持手段 68:ストッパ作動手段 681:作動軸 682:作動カム 683:作動レバー 684:ソレノイド 69:原稿積載量検出手段 691:検出部材 692:検出器 70:給紙ローラ対 72:原稿搬入路 74:レジストローラ対 76:搬送ベルト機構 80:原稿搬出路 82:搬送ローラ対 84:搬送ローラ対 86:排出ローラ対 88:押し出し板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送方向前部に開口を備えた原稿テ
    ーブルと、該原稿テーブルの該開口の下側に上面が該原
    稿テーブルの上面と略面一に配設され上面に開口を備え
    たバキュームチャンバ、該バキュームチャンバを捲回し
    て配設され原稿搬送方向に作動せしめられる複数個の穴
    を備えた給送ベルト、該原稿テーブル上に載置される原
    稿の前端に向けて空気を噴出する分離空気噴出手段とを
    具備するバキューム分離給送手段と、該原稿テーブル上
    に載置する原稿の前端を位置決めするセット原稿ストッ
    パと、該セット原稿ストッパの原稿搬送方向上流側に配
    設され該給送手段によって給送され画像処理された後に
    該セット原稿の上に排出される原稿の移動を規制する排
    出原稿ストッパと、該原稿テーブル上に載置されたセッ
    ト原稿の積載量を検出する原稿積載量検出手段とを具備
    する自動原稿搬送装置において、 該原稿積載量検出手段は、該原稿テーブル上に載置され
    た該セット原稿に当接する検出部を備えた検出部材を具
    備し、該検出部を該セット原稿ストッパと該排出原稿ス
    トッパとの間に配設した、ことを特徴とする自動原稿搬
    送装置。
JP1922196A 1995-02-06 1996-02-06 自動原稿搬送装置 Withdrawn JPH09208109A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1922196A JPH09208109A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 自動原稿搬送装置
US08/731,584 US5797597A (en) 1995-11-14 1996-10-17 Automatic document conveying device
US09/064,520 US5879000A (en) 1995-02-06 1998-04-23 Automatic document conveying device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1922196A JPH09208109A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 自動原稿搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09208109A true JPH09208109A (ja) 1997-08-12

Family

ID=11993322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1922196A Withdrawn JPH09208109A (ja) 1995-02-06 1996-02-06 自動原稿搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09208109A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5879000A (en) Automatic document conveying device
JPH048112Y2 (ja)
JP2618892B2 (ja) シートスタック装置
JPH03272931A (ja) 重送防止機能付きシート給送装置
JP2017202895A (ja) 給紙装置、及び、画像形成装置
JP3366984B2 (ja) 自動原稿搬送装置
US5347349A (en) Image forming apparatus having a protective gate member
JPH09208109A (ja) 自動原稿搬送装置
US5954325A (en) Automatic document feeder
JPH10167504A (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH09208136A (ja) 自動原稿搬送装置
JPH07133030A (ja) 給紙装置及び該給紙装置を備えた画像形成装置
JP3239256B2 (ja) 自動原稿搬送装置の原稿分離給送機構
JPH09315704A (ja) 自動原稿搬送装置
JPH09315703A (ja) 自動原稿搬送装置
JP2905487B2 (ja) 排紙装置
US12129139B2 (en) Sheet post-processing apparatus and image forming system
JP3466890B2 (ja) シート給送装置
JPS5915266A (ja) 両面複写装置
JPH09315701A (ja) 自動原稿搬送装置
JPH09136733A (ja) 自動原稿搬送装置の原稿分離給送機構
JPH09315702A (ja) 自動原稿搬送装置
JPH023458Y2 (ja)
JP2870995B2 (ja) 複写機の自動原稿搬送装置
JP3739567B2 (ja) 自動原稿搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506