JPH09208066A - 方形状シート状物の搬送装置及び該搬送装置を用いた方形状シート状物の計数装置 - Google Patents

方形状シート状物の搬送装置及び該搬送装置を用いた方形状シート状物の計数装置

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JPH09208066A
JPH09208066A JP1623796A JP1623796A JPH09208066A JP H09208066 A JPH09208066 A JP H09208066A JP 1623796 A JP1623796 A JP 1623796A JP 1623796 A JP1623796 A JP 1623796A JP H09208066 A JPH09208066 A JP H09208066A
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JP1623796A
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Masahira Yamaguchi
誠平 山口
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YAMARI KK
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YAMARI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート状物を分離させるための力が小さくても
良い方形状シート状物の搬送装置、及び該搬送装置を用
いた方形状シート状物の計数装置を目的とする。 【解決手段】中間に通過部33を形成する一対の挟持体
31、32を備え、該挟持体のうちの一方に送り方向の
回転駆動力を付与し、該駆動力により方形状シート状物
Aを通過部に通して入側から出側へと搬送する方形状シ
ート状物の搬送装置において、方形状シート状物Aを、
縦方向と横方向のいずれもが搬送方向と一致しない斜め
向き状態で搬送するものとなされている。従って、この
搬送装置を計数装置に適用した場合、シート状物の幅方
向を規定する角部A1をセンサで検出することにより、
シート状物の一部重送が許容され、完全分離は不要とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数枚の方形状
シート状物、例えばはがき、切符、クレジットカード等
のカード類、現金等の正方形、長方形のシート状物を順
次搬送する搬送装置、及び該搬送装置を用いた方形状シ
ート状物の計数装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばはがき等の計数装置では、はがき
を一枚ずつ分離搬送する搬送装置が用いられている。こ
のような搬送装置は、一般に、一対の挟持体のうちの一
方に送り方向の回転駆動力を付与して、シート状物を前
記一対の挟持体の間の通過部に通して入側から出側へと
搬送するものとなされている。
【0003】しかるに、従来、かかる搬送装置は、はが
き等のシート状物を縦方向あるいは横方向に搬送するも
のであったため、次のような欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】即ち、はがき等の計数
装置では、搬送されてくるシート状物の通過を接触式あ
るいは非接触式のセンサにより検知し、その信号をカウ
ントして枚数を算出しているが、センサが個々のシート
状物を独立のものとして判断するためには、シート状物
と次のシート状物との間に、空隙が存在することが必要
となる。
【0005】しかるに、シート状物を縦方向あるいは横
方向に搬送する従来の搬送装置では、シート状物が搬送
方向にずれて重なっていると、センサがこれらを一枚の
シート状物として判断してしまうため、各シート状物を
重なりを生じることなく中間に空隙が存在するように1
枚ずつ完全に分離させて搬送する必要があった。このた
め、隣接するシート状物を完全に分離させるために大き
な送り力や送り阻止力が必要後となり、構造が複雑化す
る原因となっていた。
【0006】加えて、特に、はがき等の紙製のシート状
物は、その繊維組織がシート状物の縦あるいは横方向に
配列しているのが一般であるが、シート状物を縦方向あ
るいは横方向に搬送しようとすると、搬送方向と繊維組
織の配合方向が一致することから、搬送力を受けるシー
ト状物とこれに接する次位のシート状物との間において
大きな摩擦力が作用することになり、これを分離するた
めに益々大きな力が必要となるものであった。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、シート状物を分離させるための力が
小さくても良い方形状シート状物の搬送装置、及び該搬
送装置を用いた方形状シート状物の計数装置を目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る搬送装置は、中間に通過部(33)
を形成する一対の挟持体(31)(32)を備え、該挟
持体のうちの一方に送り方向の回転駆動力を付与し、該
駆動力により方形状シート状物(A)を前記通過部(3
3)に通して入側から出側へと搬送する方形状シート状
物の搬送装置において、前記方形状シート状物(A)
を、縦方向と横方向のいずれもが搬送方向と一致しない
斜め向き状態で搬送するものとなされていることを特徴
とする。
【0009】望ましくは、一対の挟持体(31)(3
2)が中間に上下方向の通過部(33)が形成されるよ
うに配置されるとともに、方形状シート状物(A)を上
方から下方へと搬送するように、一方の挟持体(31)
の回転方向が設定されているのが良い。
【0010】また、この発明に係る計数装置は、請求項
1に記載された搬送装置(3)と、該搬送装置の出側に
設けられるとともに、縦方向と横方向のいずれもが搬送
方向と一致しない斜め状態で搬送されてきた方形状シー
ト状物(A)について、搬送方向と直交する幅方向を規
定する一対の角部のうちの少なくとも一方の角部(A
1)の通過域に臨んで配置され、該シート状物の角部
(A1)を検出することによりシート状物(A)が通過
したことを検出するセンサ(5)とを備えたことを特徴
とするものである。
【0011】この場合、望ましくは、一対の挟持体(3
1)(32)が中間に上下方向の通過部(33)が形成
されるように配置されるとともに、方形状シート状物
(A)を上方から下方へと搬送するように、一方の挟持
体(31)の回転方向が設定され、 かつ先端を通過部
(33)の上方に臨ませて先端に向かって下向き傾斜状
態に配設されるとともに、断面V状の支持面を有する紙
乗せガイド(21)と、該紙乗せガイドの傾斜下端前方
に設けられた当接ガイド(22)とを備え、前記紙乗せ
ガイド(21)に下側の角部両縁を支持された状態で、
シート状物(A)が該ガイド(21)に沿って傾斜方向
に積層され、かつ先頭のシート状物の厚さ方向の端面
に、前記当接ガイド(22)が当接することにより、方
形状シート状物(A)を、その縦方向と横方向のいずれ
もが搬送方向と一致しない向きの立設状態またはこれに
近い状態で支持するものとなされているのが良い。ま
た、当接ガイド(22)がローラ(22a)(22b)
によって構成され、該ローラの回転により、紙乗せガイ
ド(21)上のシート状物(A)に積層方向の揺動を付
与するものとなされていても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜4は、この発明の一実施形
態に係るはがきの計数装置を示すものである。
【0013】これらの図において、(1)は箱状のケー
シングであり、該ケーシングの内部には、ストッカー装
置(2)と搬送装置(3)が設けられている。
【0014】搬送装置(3)は、前後一対の挟持体(3
1)(32)を備えている。
【0015】前側の挟持体(31)は、送り方向と直交
する方向に同軸軸着状態に併設された2個の主動ローラ
ー(31a)と、該ローラーと同形同大であってこれと
間隔をおいてその前方位置に配置されるとともに、送り
方向と直交する方向に同軸軸着状態に併設された2個の
従動ローラー(31b)とを備えている。そして、主従
の各ローラー(31a)(31b)に掛け渡されて送り
方向と平行な平面内(垂直面内)に環状に配置された複
数本(5本)の無端状送りベルト(31c)が、送り方
向と直交する方向に等間隔でかつ各ローラー(31a)
(31b)の周面に周方向に設けられた断面半円径の案
内溝(31d)に嵌まり込んだ状態で配置されている。
この送りベルト(31c)はゴム等の弾性体からなる断
面円形の丸ベルトからなり、主動ローラー(31a)及
び従動ローラー(31b)の回転に伴って環状のベルト
走行軌道に沿って送り方向へと回転走行し、はがき
(A)に送り方向の力を付与しうるものとなされてい
る。
【0016】一方、前記後側の挟持体(32)は、前記
主動ローラー(31a)の後方わずかに斜め上方に近接
配置され、送り方向と直交する方向に軸止された送り阻
止ロール(32a)を備えている。この送り阻止ロール
(32a)はウレタン樹脂よりなるもので、常時静止し
ており、複数枚のはがきが重送されようとしたときに、
該ロール(132a)と接するはがきに送り阻止力を付
与して、分離させる役割を果たす。
【0017】さらに、前記送り阻止ロール(32a)の
周面には、周方向に沿う断面半円形の嵌合溝(32b)
がロールの長さ方向に等間隔で形成されている。この嵌
合溝(32b)の溝幅および溝深さは、前記送りベルト
(31c)に対応して設定されている。そして、前記各
送りベルト(31c)が、送り阻止ロール(32a)の
前記嵌合溝(32b)に非接触状態に嵌まり込むよう
に、前後の挟持体(31)(32)の位置が設定されて
いる。このような配置関係において、前後1対の挟持体
(31)(32)の間には図3、図4に示すように波形
凹凸状の空間が形成され、該空間がはがきの通過する通
過部(33)となされている。この通過部(33)をは
がき(A)が通過するときは、はがきは送りベルト(3
1c)によって送り阻止ロール(132a)方向の圧力
を受け、従ってはがき(A)は通過部(133)の形状
に沿って僅かに波形にたわんだ状態で搬送されるものと
なされている。
【0018】一方、前記ストッカー装置(2)は、多数
枚のはがき(A)を立設状態またはこれに近い状態で傾
斜方向に積層させるとともに、先頭のはがきから順次搬
送装置(3)へと送るものであり、送り阻止ロール(3
2a)の上方近傍において、先端を通過部(33)の上
方に臨ませて先端に向かって下向き傾斜状態に配設され
た紙乗せガイド(21)と、該紙乗せガイドの傾斜下端
前方に設けられた当接ガイド(22)とを備えている。
【0019】前記紙乗せガイド(21)は、多数のはが
きを、それらの縦方向及び横方向のいずれもが搬送方向
と一致しない向きにして、かつ立設状態またはこれに近
い状態で積層支持するためのものであり、はがき(A)
の下側の角部両縁を支持しうるように断面V状に形成さ
れている。一方、前記当接ガイド(22)は、前記紙乗
せガイド(21)に沿って傾斜方向に積層されたはがき
の先頭のはがきの厚さ方向の端面に当接することによ
り、はがきに加わる積層圧力を受け止めてはがきの積層
状態を安定的に保持する役割を果たす。従って、かかる
紙乗せガイド(21)と当接ガイド(22)とによっ
て、多数のはがき(A)をそれらの縦方向及び横方向の
いずれもが搬送方向と一致しない向きにして、かつ立設
状態またはこれに近い状態で、紙乗せガイド(21)の
傾斜方向に沿って安定的に積層しうるものとなされてい
る。
【0020】この実施形態では、前記当接ガイド(2
2)は、前記主動ローラー(31)や従動ローラー(3
2)の軸と同一方向に伸びる上下2本の軸に設けられた
上下2個の偏心ローラー(22a)(22b)によって
構成されるとともに、これら偏心ローラー(22a)
(22b)が図2の時計方向に回転して、該ローラーに
当接するはがきに下向き換言すれば搬送装置(3)方向
への送り力を付与するものとなされている。かつ同時
に、同図に鎖線で示すように、偏心回転することにより
はがき(A)を積層方向前後に揺動させるものとなされ
ている。
【0021】このように、はがき(A)に積層方向の揺
動を付与するのは次の理由による。即ち、先端近傍のは
がきには積層重量が加わって隣接するものどうしが分離
しにくいものとなっているうえ、特に製造上がりのはが
きはさらに相互密着力が強いものとなっている。そこ
で、偏心ローラー(22a)(22b)によりはがきに
積層方向前後の揺動を付与することにより、密着してい
るはがきを分離させ、はがき(A)が完全に重なること
による搬送装置(3)への完全密着重送を防止し得るよ
うに構成したものである。なお、ローラー(22a)
(22b)を偏心させることなく断面楕円形に形成して
これを回転させることにより、はがきを揺動させても良
い。
【0022】前記搬送装置(3)の下方には、径大な排
出ローラー(4)が設けられている。この排出ローラー
(4)は、搬送装置(3)から搬送されてくるはがき
(A)の下面(裏面)に接触して、その周速によりはが
きを搬送方向前方へと排出するためのものである。
【0023】また、排出ローラー(4)の側方には、搬
送装置(3)から排出されてきたはがきを検出するため
のセンサ(5)が設けられている。このセンサー(5)
は、はがきの搬送経路を挟んではがきの厚さ方向に所定
距離だけ離間配置された発光素子(5a)及び受光素子
(5b)からなるものであり、縦方向および横方向のい
ずれもが搬送方向と合致しない斜め向き状態で搬送され
てきたはがき(A)の横搬送方向と直交する幅方向を規
定する一対の角部のうち、一方の角部(A1)を検出し
得るように、角部(A1)の通過域に臨んで配置されて
いる。このように、センサをはがき角部(A1)の検出
位置に設けたのは、はがきと次位のはがきがの一部が重
なっていても、搬送方向前後にずれてさえいれば、図6
あるいは図7に示すように、角部(A1)もずれて該角
部(A1)と次位のはがきの角部(A1)との間に空隙
(10)が存在することになり、はがきの枚数に完全一
致してその通過を確実に検出し得るからである。換言す
れば、はがきを完全に分離させる必要はなく、角部(A
1)と次位の角部(A1)とに空隙が存在する限りにお
いて重送が許容され、その分大きな送り力や送り阻止力
が不要となるから、搬送装置(3)の構造を簡素化でき
る。
【0024】前記ケーシング(1)の内部には、駆動モ
ータ(6)がその軸端をケーシング外に突出させて取り
付けられており、その軸端にはプーリー(6a)が装着
されている。一方、前記前側挟持体(31)の主動ロー
ラー(31a)の軸端、当接ガイド(22)の偏心ロー
ラー(22a)(22b)の軸端、排出ローラー(4)
の軸端にも、それぞれプーリー(7a)〜(7d)が装
着され、これらプーリー(7a)〜(7d)とモータ
(6)のプーリー(6a)とを巡って、歯付き駆動ベル
ト(8)が各プーリーの周面歯部とベルト歯部とをかみ
合わせた状態で掛け渡されている。従って、モータ
(6)の回転駆動力が駆動ベルト(8)を介して主動ロ
ーラー(31a)、当接ガイド(22)のローラー(2
2a)(22b)、排出ローラー(4)へと伝達され、
これらローラーがモータ(16)の回転と同期した速度
で所定方向に回転するものとなされている。なお、図1
に示す(9)は駆動ベルト(8)を押さえるためのベル
ト押さえである。
【0025】なお、図1〜4に示した計数装置には、具
体的図示は省略したが、センサ(5)からの信号をカウ
ントする演算装置や、モータ(4)を制御するための制
御装置や、カウントしたはがき枚数を表示するための表
示装置等が設けられている。
【0026】次に、図1〜4に示したはがき係数装置の
動作を説明する。
【0027】まず、ストッカー装置(2)に多数のはが
き(A)をストックする。はがき(A)は、紙乗せガイ
ド(21)により下側の角部両縁を支持されて、はがき
の縦方向及び横方向のいずれもが搬送方向と一致しない
斜め向き状態に支持されるとともに、先頭のはがきの前
面上下部を偏心ローラー(22a)(22b)により当
接支持されて、立設状態またはこれに近い状態で紙乗せ
ガイド(21)に沿って傾斜方向に前倒れ状態に積層さ
れる。かかる積層状態においては、各はがき(A)は後
方のはがきによる積層方向前方への積層圧力を受け、紙
乗せガイド(21)面上を滑り落ちようとする。かかる
力により、先頭のはがきはその下端部が紙乗せガイド
(21)の先端から外れ、積層時の斜め向き姿勢を保持
したまま搬送装置(3)へと落下する。
【0028】また偏心ローラー(22a)(22b)の
回転により、はがき(A)は積層方向(厚さ方向)に揺
動する。従って、はがきどうしの密着力が強い場合であ
っても、揺動することによりはがきはばらけて分離し、
完全密着したままの完全重送が防止される。
【0029】搬送装置(3)に落下した先頭のはがき
は、主動ローラー(31a)の回転駆動により環状の走
行軌道に沿って回転する送りベルト(31c)により下
方に引き込まれ、図5に示すように、下側の角部から順
に通過部(33)へと送られる。
【0030】通過部(33)は、上述したように、送り
ベルト(31c)と送り阻止ロール(32a)の相互組
合わせによって送り方向と直交する方向に伸びる波形凹
凸状空間に形成されているから、通過部(33)に送ら
れたはがきは、送りベルト(31c)によって送り方向
の圧力を受け、通過部(33)の波形凹凸状空間に沿っ
て僅かに断面波形状に撓んだ状態となる。そして、はが
き(A)は通過部(33)に到達した先端角部から順に
凹凸変形を受けながら、送りベルト(31c)の送り力
により下方に送られる。このように、はがきは送り方向
と直交する方向にわずかに撓んだ状態で送られるから、
いわゆる腰の強いものとなって強度が増大し、低速送り
の場合はもとより、高速送りした場合にも通過部(3
3)の通過途中に通過方向を含む平面内で回転したり先
端が上下にカールしたりすることがなく、送り方向に対
して真っ直ぐに送られる。
【0031】こうして通過部(33)を通過したはがき
は、排出ローラー(4)により送り方向前方に排出さ
れ、その間に、はがきの幅方向を規定する両角部のうち
の一方の角部(A1)がセンサ(5)によって検出され
る。
【0032】一方、次位のはがきは、送り阻止ロール
(32a)によって先頭のはがきと分離される。而し
て、次位のはがきが、先頭のはがきと搬送方向にわずか
にずれただけの一部重なり状態で送られたとしても、図
6、図7に示されるように、センサ検出側の角部(A
1)も搬送方向にずれて、該角部(A1)と次位の角部
(A1)との間に空隙(10)が存在することになり、
該空隙(10)を介してセンサ(5)は個々のはがきの
通過を検出することができる。このように、角部(A
1)と次位の角部(A1)との間に空隙(10)が存在
して、センサ(5)が個々のはがきの通過を検出するこ
とができる限りにおいて、はがき(A)の一部重送が許
容される。
【0033】また、ストッカー装置(2)のはがきがな
くなり、空送りの状態になった場合には、前後挟持体
(31)(32)は非接触状態に配置されているため、
送りベルト(31c)や送り阻止ロール(32a)の摩
耗を生じることはない。
【0034】なお、はがきの搬送方向に対する向きは、
上記実施形態に限定されることはなく、図8のような向
きにしても良いし、要は、センサ(5)で検出されるは
がき(A)の角部(A1)と次位のはがきの角部(A
1)との間に、センサが感知しうる空隙(10)が存在
すれば良い。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、上述の次第
で、方形状シート状物を、縦方向と横方向のいずれもが
搬送方向と一致しない斜め向き状態で搬送するものとな
されているから、搬送されるシート状物と次位のシート
状物とが、搬送方向にずれただけの一部重なり状態で送
られたとしても、搬送方向と直角なシート状物の幅を規
定する角部も搬送方向にずれて、該角部と次位のシート
状物の角部との間に空隙が存在することになる。このた
め、かかる搬送装置をセンサを備えた計数装置に用いた
場合には、前記空隙を介してセンサは個々のはがきの通
過を検出することができるから、シート状物の一部重送
が許容される。このため、シート状物を完全に分離して
搬送する必要はなくなり、搬送装置の構成を簡易化でき
る。しかも、シート状物の角部から挟持体の通過部に入
り込むことになるから、通過部への取り込みを行いやす
くなる効果もある。
【0036】加えて、繊維組織がシート状物の縦あるい
は横方向に配列しているはがき等の紙製のシート状物を
送る場合は、隣接するシート状物を繊維組織の配列方向
と異なる方向に分離することができるから、両者に作用
する摩擦力を軽減でき、分離しやすくなる効果もある。
【0037】また、請求項2に係る発明によれば、上記
効果に加えて、一対の挟持体が、中間に上下方向の通過
部が形成されるように配置されるとともに、方形状シー
ト状物を上方から下方へと搬送するように、一方の挟持
体の回転方向が設定されているから、シート状物の搬送
方向と自然落下方向が一致することになり、この自然落
下作用を利用することにより、シート状物に付与する送
り力を小さくでき、搬送処理がスムーズとなる効果があ
る。
【0038】また、請求項3に記載の発明によれば、搬
送方向にずれた状態で重送されてきたシート状物につい
て、これらを1枚ずつ確実に検出することができるか
ら、構造簡易にして高精度な計数装置となしうる効果が
ある。
【0039】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項3の発明の効果に加えて、シート状物を連続的に自
然落下方向に搬送してセンサにより検出できるから、搬
送からセンサによる検出に至る処理を極めてスムーズに
に行い得る計数装置となし得る。
【0040】また、請求項5に記載の発明によれば、請
求項4の発明の効果に加えて、当接ガイドがローラによ
って構成され、該ローラの回転により、シート状物に積
層方向の揺動を付与するものとなされているから、密着
しているシート状物をさばいて分離することができ、シ
ート状物が搬送方向にずれることなく完全に密着して重
送される不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るはがき計数装置の
斜視図である。
【図2】シート状物がストックされている状態での要部
の拡大側断面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】搬送装置を、搬送方向上方から見たときの平面
図である。
【図5】搬送装置によるはがきの搬送途中の状態を示す
正面図である。
【図6】一部重なり状態で送られてきたシート状物の先
頭のものがセンサを通過した直後の状態を示す正面図で
ある。
【図7】同じく次位のシート状物がセンサを通過してい
る状態を示す正面図である。
【図8】シート状物の搬送方向に対する向きの変形例を
示すもので、図6相当の正面図である。
【符号の説明】
A…はがき(シート状物) A1…角部 21…紙乗せガイド 22…当接ガイド 22a、22b…偏心ローラー 3…搬送装置 31、32…挟持体 33…通過部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間に通過部(33)を形成する一対の
    挟持体(31)(32)を備え、該挟持体のうちの一方
    に送り方向の回転駆動力を付与し、該駆動力により方形
    状シート状物(A)を前記通過部(33)に通して入側
    から出側へと搬送する方形状シート状物の搬送装置にお
    いて、 前記方形状シート状物(A)を、縦方向と横方向のいず
    れもが搬送方向と一致しない斜め向き状態で搬送するも
    のとなされていることを特徴とする方形状シート状物の
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 一対の挟持体(31)(32)が中間に
    上下方向の通過部(33)が形成されるように配置され
    るとともに、方形状シート状物(A)を上方から下方へ
    と搬送するように、一方の挟持体(31)の回転方向が
    設定されている請求項1に記載の方形状シート状物の搬
    送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された搬送装置(3)
    と、 該搬送装置の出側に設けられるとともに、縦方向と横方
    向のいずれもが搬送方向と一致しない斜め状態で搬送さ
    れてきた方形状シート状物(A)について、搬送方向と
    直交する幅方向を規定する一対の角部のうちの少なくと
    も一方の角部(A1)の通過域に臨んで配置され、該シ
    ート状物の角部(A1)を検出することによりシート状
    物(A)が通過したことを検出するセンサ(5)とを備
    えたことを特徴とする方形状シート状物の計数装置。
  4. 【請求項4】 一対の挟持体(31)(32)が中間に
    上下方向の通過部(33)が形成されるように配置され
    るとともに、方形状シート状物(A)を上方から下方へ
    と搬送するように、一方の挟持体(31)の回転方向が
    設定され、かつ先端を通過部(33)の上方に臨ませて
    先端に向かって下向き傾斜状態に配設されるとともに、
    断面V状の支持面を有する紙乗せガイド(21)と、該
    紙乗せガイドの傾斜下端前方に設けられた当接ガイド
    (22)とを備え、 前記紙乗せガイド(21)に下側の角部両縁を支持され
    た状態で、シート状物(A)が該ガイド(21)に沿っ
    て傾斜方向に積層され、かつ先頭のシート状物の厚さ方
    向の端面に、前記当接ガイド(22)が当接することに
    より、方形状シート状物(A)を、その縦方向と横方向
    のいずれもが搬送方向と一致しない向きの立設状態また
    はこれに近い状態で支持するものとなされている請求項
    3に記載の方形状シート状物の計数装置。
  5. 【請求項5】 当接ガイド(22)がローラ(22a)
    (22b)によって構成され、該ローラの回転により、
    紙乗せガイド(21)上のシート状物(A)に積層方向
    の揺動を付与するものとなされている請求項4に記載の
    方形状シート状物の計数装置。
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