JPH0920785A - 非イオン性常磁性イオン錯体およびこれを形成するための錯化剤 - Google Patents
非イオン性常磁性イオン錯体およびこれを形成するための錯化剤Info
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- JPH0920785A JPH0920785A JP7197116A JP19711695A JPH0920785A JP H0920785 A JPH0920785 A JP H0920785A JP 7197116 A JP7197116 A JP 7197116A JP 19711695 A JP19711695 A JP 19711695A JP H0920785 A JPH0920785 A JP H0920785A
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- C07C237/04—Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups having the carbon atoms of the carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K49/00—Preparations for testing in vivo
- A61K49/06—Nuclear magnetic resonance [NMR] contrast preparations; Magnetic resonance imaging [MRI] contrast preparations
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C239/00—Compounds containing nitrogen-to-halogen bonds; Hydroxylamino compounds or ethers or esters thereof
- C07C239/08—Hydroxylamino compounds or their ethers or esters
- C07C239/20—Hydroxylamino compounds or their ethers or esters having oxygen atoms of hydroxylamino groups etherified
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 NMR造影剤に使用する新規な錯化剤と錯体
を提供する。 【解決手段】 錯化体と常磁性イオン(M+Z)からなる
一般式1の錯体をNMR造影に使用する。 一般式1の錯体の具体例に次のものがある。{N,N″
−ビス〔N−(2−メトキシエチル)−カルバモイルメ
チル〕ジエチレントリアミン−N,N′,N″−トリア
セト}ガドリニウム(III)
を提供する。 【解決手段】 錯化体と常磁性イオン(M+Z)からなる
一般式1の錯体をNMR造影に使用する。 一般式1の錯体の具体例に次のものがある。{N,N″
−ビス〔N−(2−メトキシエチル)−カルバモイルメ
チル〕ジエチレントリアミン−N,N′,N″−トリア
セト}ガドリニウム(III)
Description
【0001】発明の背景本出願は1988年7月19日
出願の出願番号221,425号の一部継続出願であ
る。本発明は核磁気共鳴(NMR)造影に関するもの
で、とりわけNMR造影向上のための方法と組成物に関
する。最近開発されたNMR造影の技術は、磁場と電磁
波放射を利用した原子核の検出を含んでいる。これは優
れた柔組織解像度を有する生体器官解剖学的断層図を与
える点でX線コンピューター断層撮影(CT)と幾つか
の類似点がある。一般に用いられているように、作られ
た像は器官や組織におけるプロトンの分布密度図やその
緩和時間を制定する。。NMR造影技術は電離放射線を
使用しないことから非侵襲的であるという利点がある。
出願の出願番号221,425号の一部継続出願であ
る。本発明は核磁気共鳴(NMR)造影に関するもの
で、とりわけNMR造影向上のための方法と組成物に関
する。最近開発されたNMR造影の技術は、磁場と電磁
波放射を利用した原子核の検出を含んでいる。これは優
れた柔組織解像度を有する生体器官解剖学的断層図を与
える点でX線コンピューター断層撮影(CT)と幾つか
の類似点がある。一般に用いられているように、作られ
た像は器官や組織におけるプロトンの分布密度図やその
緩和時間を制定する。。NMR造影技術は電離放射線を
使用しないことから非侵襲的であるという利点がある。
【0002】NMR現象は1945年に発見されたが、
ローテルバー(Lauterbur )の独創的示唆〔ネイチャ
(Nature),242,190−191(1973)〕の
結果、体内構造作図手段としての応用が発見されたのは
比較的最近のことである。用いられる磁場および電磁波
域のレベルに伴う既知の危険性が基本的にないことか
ら、脆弱な人に対しても反復走査が可能となる。加え
て、横断面、冠状断面、矢状断面のいずれの面でも容易
に選択できる。NMR試験では、試料中の試験下の原子
核(例、プロトン)が高度に均一な磁場で適当な電磁波
(RF)エネルギーの照射を受ける。この原子核は、緩
和する時、二次的に鋭い共鳴周波数のRFを放射する。
原子核の共鳴周波数は適用した磁場に依存する。
ローテルバー(Lauterbur )の独創的示唆〔ネイチャ
(Nature),242,190−191(1973)〕の
結果、体内構造作図手段としての応用が発見されたのは
比較的最近のことである。用いられる磁場および電磁波
域のレベルに伴う既知の危険性が基本的にないことか
ら、脆弱な人に対しても反復走査が可能となる。加え
て、横断面、冠状断面、矢状断面のいずれの面でも容易
に選択できる。NMR試験では、試料中の試験下の原子
核(例、プロトン)が高度に均一な磁場で適当な電磁波
(RF)エネルギーの照射を受ける。この原子核は、緩
和する時、二次的に鋭い共鳴周波数のRFを放射する。
原子核の共鳴周波数は適用した磁場に依存する。
【0003】公知の原理によれば、適当なスピンをもつ
原子核を適用した磁場〔B、一般にガウスあるいはテス
ラ(104 ガウス)の単位で表す〕に置くと、磁場方向
に並ぶ。プロトンの場合、原子核は1テスラの磁場で4
2,6MHz の周波数で歳差運動する。この周波数で、
放射のRFパルスが原子核を励起し正味の磁性を磁場方
向外に傾けると考えられ、この回転の程度はパルス周期
とエネルギーにより決定される。RFパルス後、原子核
は「緩和」あるいは磁場と平衡に戻り、共鳴周波数で放
射線を放射する。放射された放射線の崩壊は二つの緩和
時間、すなわち、核が外部磁場方向に沿って平衡に戻る
のにかかる時間であるスピン−格子緩和時間あるいは縦
緩和時間と呼ばれるT1 1と最初は位相のそろった各プロ
トンスピンの歳差運動の位相をずらすことと関連するス
ピン−スピン緩和時間と呼ばれるT2 2で特徴づけられ
る。この緩和時間は、哺乳類の様々な種の体液、器官、
組織について確立されてきた。
原子核を適用した磁場〔B、一般にガウスあるいはテス
ラ(104 ガウス)の単位で表す〕に置くと、磁場方向
に並ぶ。プロトンの場合、原子核は1テスラの磁場で4
2,6MHz の周波数で歳差運動する。この周波数で、
放射のRFパルスが原子核を励起し正味の磁性を磁場方
向外に傾けると考えられ、この回転の程度はパルス周期
とエネルギーにより決定される。RFパルス後、原子核
は「緩和」あるいは磁場と平衡に戻り、共鳴周波数で放
射線を放射する。放射された放射線の崩壊は二つの緩和
時間、すなわち、核が外部磁場方向に沿って平衡に戻る
のにかかる時間であるスピン−格子緩和時間あるいは縦
緩和時間と呼ばれるT1 1と最初は位相のそろった各プロ
トンスピンの歳差運動の位相をずらすことと関連するス
ピン−スピン緩和時間と呼ばれるT2 2で特徴づけられ
る。この緩和時間は、哺乳類の様々な種の体液、器官、
組織について確立されてきた。
【0004】NMR造影では、走査断面と断層厚が選択
できる。この選択により高品質の横断面、冠状断面、矢
状断面像が直接得られる。NMR造影装置に可動部品が
ないことから高い信頼性が生み出される。CTでは、像
対比は減衰係数のみによって決定されるが、NMRシグ
ナルには最低四種類の変数(T1 、T2 、プロトン密度
および流動)が寄与しうることから、NMR造影は組織
特性の選択的検査としてCTより大きな可能性を有する
と考えられている。たとえば、新生物組織の摘出標本の
組織内T1 ,T2 緩和時間は通常宿主組織と比べて約2
の係数で長いということが示されている〔ダマディアン
(Damadian)、サイエンス(Science ),171,11
51(1971)〕。器官や組織間の微妙な物理化学的
差異に対する感受性ゆえに、NMRは組織の電子密度差
にしか感受性のないX線やCTでは検出できないような
異なる組織タイプの識別や物理化学的変化を誘発する疾
病の検出が可能であると考えられている。
できる。この選択により高品質の横断面、冠状断面、矢
状断面像が直接得られる。NMR造影装置に可動部品が
ないことから高い信頼性が生み出される。CTでは、像
対比は減衰係数のみによって決定されるが、NMRシグ
ナルには最低四種類の変数(T1 、T2 、プロトン密度
および流動)が寄与しうることから、NMR造影は組織
特性の選択的検査としてCTより大きな可能性を有する
と考えられている。たとえば、新生物組織の摘出標本の
組織内T1 ,T2 緩和時間は通常宿主組織と比べて約2
の係数で長いということが示されている〔ダマディアン
(Damadian)、サイエンス(Science ),171,11
51(1971)〕。器官や組織間の微妙な物理化学的
差異に対する感受性ゆえに、NMRは組織の電子密度差
にしか感受性のないX線やCTでは検出できないような
異なる組織タイプの識別や物理化学的変化を誘発する疾
病の検出が可能であると考えられている。
【0005】上記のように、二つの主要造影パラメータ
ーは緩和時間、T1 とT2 である。プロトン(あるいは
他の適当な原子核)では、この緩和時間は原子核の環境
に影響される(例、粘性、温度等)。この二つの緩和現
象は本質的には最初に分与された電磁波エネルギーが周
囲の環境に放散される機構である。このエネルギー減損
あるいは緩和の速度は他の常磁性原子核の影響を受け
る。このような常磁性原子核を組み込んだ化学化合物は
近くのプロトンのT1 ,T2値を実質上変化させる。与
えられた化学化合物の常時性効果の程度は、それ自体が
ある環境の関数である。概して、原子番号21から2
9、42から44および58から70の元素の常磁性二
価、三価イオンがNMR像対比剤として有効であること
が認められてきた。このような適合イオンには、クロム
(III )、マンガン(II)、鉄(III )、鉄(II)、コ
バルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、プラセオジ
ミウム(III )、ネオジム(III )、サマリウム(III
)およびイッテルビウム(III )が含まれる。磁気モ
ーメントが非常に強いことから、ガドリニウム(III
)、テルビウム(III )、ジスプロシウム(III )、
ホルミウム(III )およびエルビウム(III )が好まし
い。ガドリニウム(III )イオンはNMR像対比剤とし
て特に好まれてきた。
ーは緩和時間、T1 とT2 である。プロトン(あるいは
他の適当な原子核)では、この緩和時間は原子核の環境
に影響される(例、粘性、温度等)。この二つの緩和現
象は本質的には最初に分与された電磁波エネルギーが周
囲の環境に放散される機構である。このエネルギー減損
あるいは緩和の速度は他の常磁性原子核の影響を受け
る。このような常磁性原子核を組み込んだ化学化合物は
近くのプロトンのT1 ,T2値を実質上変化させる。与
えられた化学化合物の常時性効果の程度は、それ自体が
ある環境の関数である。概して、原子番号21から2
9、42から44および58から70の元素の常磁性二
価、三価イオンがNMR像対比剤として有効であること
が認められてきた。このような適合イオンには、クロム
(III )、マンガン(II)、鉄(III )、鉄(II)、コ
バルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、プラセオジ
ミウム(III )、ネオジム(III )、サマリウム(III
)およびイッテルビウム(III )が含まれる。磁気モ
ーメントが非常に強いことから、ガドリニウム(III
)、テルビウム(III )、ジスプロシウム(III )、
ホルミウム(III )およびエルビウム(III )が好まし
い。ガドリニウム(III )イオンはNMR像対比剤とし
て特に好まれてきた。
【0006】一般的には、二価および三価の常磁性イオ
ンは有機錯化剤と共に錯体の形で投与されてきた。この
ような錯体は常磁性イオンを可溶性で無毒な形態にし、
造影処理後速やかに対外に排泄される。グリース(Grie
s )らは合衆国第4,647,447号で、従来のアミ
ノカルボン酸錯化剤と種々の常磁性イオンの錯体を発表
している。グリース(Gries )らが発表した好ましい錯
体はガドリニウム(III )とジエチレントリアミン五酢
酸(「DTPA」)の錯体である。この錯体は次式で表
される。
ンは有機錯化剤と共に錯体の形で投与されてきた。この
ような錯体は常磁性イオンを可溶性で無毒な形態にし、
造影処理後速やかに対外に排泄される。グリース(Grie
s )らは合衆国第4,647,447号で、従来のアミ
ノカルボン酸錯化剤と種々の常磁性イオンの錯体を発表
している。グリース(Gries )らが発表した好ましい錯
体はガドリニウム(III )とジエチレントリアミン五酢
酸(「DTPA」)の錯体である。この錯体は次式で表
される。
【0007】
【化5】
【0008】ガドリニウム(III )のような常磁性イオ
ンはDTPAと強力な錯体を作ることが認められてき
た。この錯体は生理学的水性液中で実質的に解離しな
い。錯体は正味−2の電荷を有し、概して可溶性塩とし
て投与される。このような塩の典型はナトリウム塩とN
−メチルグルカミン塩である。イオン化できる塩の投与
にはある短所が伴う。このような塩は生体内のイオン濃
度を上げ局所的な浸透性障害の原因となり、続いて浮腫
その他の望ましくない反応を導きうる。
ンはDTPAと強力な錯体を作ることが認められてき
た。この錯体は生理学的水性液中で実質的に解離しな
い。錯体は正味−2の電荷を有し、概して可溶性塩とし
て投与される。このような塩の典型はナトリウム塩とN
−メチルグルカミン塩である。イオン化できる塩の投与
にはある短所が伴う。このような塩は生体内のイオン濃
度を上げ局所的な浸透性障害の原因となり、続いて浮腫
その他の望ましくない反応を導きうる。
【0009】非イオン性常磁性イオン錯体設計の努力が
なされてきた。一般に、この目標は錯化剤の一つ以上の
遊離カルボン酸基を中性でイオン化できない基に転化す
ることで達成されてきた。たとえば、エス・シー・キー
(S.C.Quay)は合衆国特許第4,687,658号およ
び第4,687,659号でそれぞれDTPA錯体のア
ルキルエステルとアルキルアミド誘導体を発表してい
る。同様に公表された西独出願P33 24 235.
6およびP33 24 236.4ではDTPAのモノ
およポリヒドロキシアルキルアミド誘導体と、常磁性イ
オンの錯化剤としてのその使用を発表している。
なされてきた。一般に、この目標は錯化剤の一つ以上の
遊離カルボン酸基を中性でイオン化できない基に転化す
ることで達成されてきた。たとえば、エス・シー・キー
(S.C.Quay)は合衆国特許第4,687,658号およ
び第4,687,659号でそれぞれDTPA錯体のア
ルキルエステルとアルキルアミド誘導体を発表してい
る。同様に公表された西独出願P33 24 235.
6およびP33 24 236.4ではDTPAのモノ
およポリヒドロキシアルキルアミド誘導体と、常磁性イ
オンの錯化剤としてのその使用を発表している。
【0010】カルボン酸基を非イオン性基へ転化するた
めに用いられる誘導体の性質は溶解性に重大な影響を与
えうる。たとえば、カルボン酸基を疎水性アルキルアミ
ド基で誘導すると錯体の水溶性は実質的に減少する。そ
して、生理学的液体中の錯体の可溶性は、錯体の組織選
択性に影響しうる。親水性錯体は介在性液体中に凝集す
る傾向があるが、疎水性錯体は細胞と会合する傾向があ
る。従って、親水性の違いによって錯体の適用が異なっ
てくる。例として、バインマン・エス,エイ・ジェー・
アール(Weinmann.s, AJR )、142,679(198
4年3月)、ブラッシュ・エス,エイ・ジェイ・アール
(Brasch.S, AJR )、142,625(1984年3
月)を参照のこと。従って、NMR造影剤として用い
る、新規で多様な構造の常磁性イオンの非イオン性錯体
出現が必要とされ続けている。
めに用いられる誘導体の性質は溶解性に重大な影響を与
えうる。たとえば、カルボン酸基を疎水性アルキルアミ
ド基で誘導すると錯体の水溶性は実質的に減少する。そ
して、生理学的液体中の錯体の可溶性は、錯体の組織選
択性に影響しうる。親水性錯体は介在性液体中に凝集す
る傾向があるが、疎水性錯体は細胞と会合する傾向があ
る。従って、親水性の違いによって錯体の適用が異なっ
てくる。例として、バインマン・エス,エイ・ジェー・
アール(Weinmann.s, AJR )、142,679(198
4年3月)、ブラッシュ・エス,エイ・ジェイ・アール
(Brasch.S, AJR )、142,625(1984年3
月)を参照のこと。従って、NMR造影剤として用い
る、新規で多様な構造の常磁性イオンの非イオン性錯体
出現が必要とされ続けている。
【0011】発明の概要 本発明は新しい錯化剤と、常磁性イオンと錯化剤の錯体
を提供する。錯体は次式で表される:
を提供する。錯体は次式で表される:
【化1】
【0012】ここでAは-CH2CH2-あるいは
【化2】であり、M+Zは原子番号21−29,42−4
4あるいは58−58−70の元素の常磁性イオンで、
イオン価Zは+2か+3であり、R1 基は−0- と
4あるいは58−58−70の元素の常磁性イオンで、
イオン価Zは+2か+3であり、R1 基は−0- と
【化3】から成る群から選ばれる同一あるいは相違する
基で、R2 は-(CH2CH2O)n-R4、nは1〜10、R4 は
H、炭素原子1から8個のアルキル基、または水酸基で
置換された、あるいは非置換のアリル基であり、R3 は
H、R2 、炭素原子1〜8個のアルキル基、水酸基、炭
素原子1〜8個のアルコキシル基、炭素原子10以下の
シクロアルキル基、または水酸基、カルボキシル基、ハ
ロゲン、炭素原子1から8個のアルコキシル基あるいは
炭素原子1から8個のアルキル基で置換された、あるい
は非置換のアリル基で、ここでZ個のR1 基は−O
- で、残りのR1 基は
基で、R2 は-(CH2CH2O)n-R4、nは1〜10、R4 は
H、炭素原子1から8個のアルキル基、または水酸基で
置換された、あるいは非置換のアリル基であり、R3 は
H、R2 、炭素原子1〜8個のアルキル基、水酸基、炭
素原子1〜8個のアルコキシル基、炭素原子10以下の
シクロアルキル基、または水酸基、カルボキシル基、ハ
ロゲン、炭素原子1から8個のアルコキシル基あるいは
炭素原子1から8個のアルキル基で置換された、あるい
は非置換のアリル基で、ここでZ個のR1 基は−O
- で、残りのR1 基は
【化3】基である。また、温血動物に上記錯体の有効量
を投与し、温血動物にNMR造影処置を施し、それによ
り温血動物の体の少なくとも一部分を造影することを含
むNMR診断処置を行う方法も開示する。
を投与し、温血動物にNMR造影処置を施し、それによ
り温血動物の体の少なくとも一部分を造影することを含
むNMR診断処置を行う方法も開示する。
【0013】発明の詳細な説明 本発明で用いられる錯化剤は公知のキレート剤、DTP
Aおよびエチレンジアミン四酢酸(「EDTA」)の誘
導体である。この誘導体では、DTPAの遊離カルボン
酸基(常磁性イオンとの配位結合形成に関与しないも
の)がアミド基に転化されている。従って、常磁性イオ
ンが三価であれば、DTPAのカルボン酸基のうち二
つ、あるいはEDTAのカルボン酸基の一つがアミド形
に誘導される。同様に、常磁性イオンが二価であれば、
DTPAのカルボン酸基の三つ、あるいはEDTAのカ
ルボン酸基の二つがアミド形へ誘導される。二価あるい
は三価の常磁性イオンと反応すると、結果としてできた
錯体は実質的に非イオン性で中性である。
Aおよびエチレンジアミン四酢酸(「EDTA」)の誘
導体である。この誘導体では、DTPAの遊離カルボン
酸基(常磁性イオンとの配位結合形成に関与しないも
の)がアミド基に転化されている。従って、常磁性イオ
ンが三価であれば、DTPAのカルボン酸基のうち二
つ、あるいはEDTAのカルボン酸基の一つがアミド形
に誘導される。同様に、常磁性イオンが二価であれば、
DTPAのカルボン酸基の三つ、あるいはEDTAのカ
ルボン酸基の二つがアミド形へ誘導される。二価あるい
は三価の常磁性イオンと反応すると、結果としてできた
錯体は実質的に非イオン性で中性である。
【0014】DTPAとEDTAのアミド誘導体は従来
法で調製される。一般に、これは一般式
法で調製される。一般に、これは一般式
【化6】 を有するアミン、ここでR2 とR3 は上記に定義したと
おりの化学量をアミド形成条件下でDTPAあるいはE
DTAの反応誘導体と反応させて調製される。このよう
な反応誘導体には、たとえば無水物、混合無水物および
酸塩化物が含まれる。ある具体例では、反応は高温下有
機溶媒中で行われる。
おりの化学量をアミド形成条件下でDTPAあるいはE
DTAの反応誘導体と反応させて調製される。このよう
な反応誘導体には、たとえば無水物、混合無水物および
酸塩化物が含まれる。ある具体例では、反応は高温下有
機溶媒中で行われる。
【0015】適当な溶媒は、その中で反応物質が十分に
溶解し、それ自体は反応物質や生成産物と実質的に反応
しないものである。低級脂肪族アルコール、ケトン、エ
ーテル、エステル、塩素化炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、低級脂肪族炭化水素等が反応溶媒して都
合よく用いられる。このような溶媒の例はメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、
酢酸メチル、酢酸エチル、クロロホルム、塩化メチレ
ン、ジクロロエタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
デカン等である。DTPAやEDTAの酸塩化物を開始
原料として用いる場合は、反応溶媒は水酸基のような反
応官能基を含まないものが有利である。なぜならこのよ
うな官能基を含む溶媒は酸塩化物と反応し、不用な副産
物を生成するからである。
溶解し、それ自体は反応物質や生成産物と実質的に反応
しないものである。低級脂肪族アルコール、ケトン、エ
ーテル、エステル、塩素化炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、低級脂肪族炭化水素等が反応溶媒して都
合よく用いられる。このような溶媒の例はメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、
酢酸メチル、酢酸エチル、クロロホルム、塩化メチレ
ン、ジクロロエタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
デカン等である。DTPAやEDTAの酸塩化物を開始
原料として用いる場合は、反応溶媒は水酸基のような反
応官能基を含まないものが有利である。なぜならこのよ
うな官能基を含む溶媒は酸塩化物と反応し、不用な副産
物を生成するからである。
【0016】反応温度は用いた開始原料、反応溶媒の性
質およびその他の反応条件により広範に変動する。この
ような反応温度は、たとえば約0℃から約150℃まで
に渡るが、約30℃から約70℃までが好ましい。反応
性DTPAあるいはEDTA誘導体とアミンとの反応
後、余剰の無水物あるいは酸塩化物は化学量論的に過剰
量の水を反応混合物に加え短時間加熱してカルボン酸基
に加水分解される。
質およびその他の反応条件により広範に変動する。この
ような反応温度は、たとえば約0℃から約150℃まで
に渡るが、約30℃から約70℃までが好ましい。反応
性DTPAあるいはEDTA誘導体とアミンとの反応
後、余剰の無水物あるいは酸塩化物は化学量論的に過剰
量の水を反応混合物に加え短時間加熱してカルボン酸基
に加水分解される。
【0017】アルコキシアルキルアミンは約2個から約
6個の炭素原子を含むものが有利である。好ましいアミ
ンにはアルコキシ部分に約1〜2個の炭素原子が、アル
キル部分に約2〜5個の炭素原子が含まれる。このよう
なアミンには、たとえば、メトキシエチルアミン、メト
キシプロピルアミン、メトキシブチルアミン、メトキシ
ペンチルアミン、エトキシエチルアミン、エトキシプロ
ピルアミン、エトキブチルアミンおよびそれらの混合物
が含まれる。特に好ましいアミンはメトキシエチルアミ
ンである。
6個の炭素原子を含むものが有利である。好ましいアミ
ンにはアルコキシ部分に約1〜2個の炭素原子が、アル
キル部分に約2〜5個の炭素原子が含まれる。このよう
なアミンには、たとえば、メトキシエチルアミン、メト
キシプロピルアミン、メトキシブチルアミン、メトキシ
ペンチルアミン、エトキシエチルアミン、エトキシプロ
ピルアミン、エトキブチルアミンおよびそれらの混合物
が含まれる。特に好ましいアミンはメトキシエチルアミ
ンである。
【0018】反応は好ましい第二アミン化合物には、−
(CH2CH2O)のような反復アルコキシ単位のあるアミンが
含まれる。上記の式では、好ましい化合物はR2 が-(CH
2CH2O)n −R4 、R4 は上記に定義した通りで、R3 が
水酸基、カルボキシル基、1から8個の炭素を有するア
ルコキシ基、1から8個の炭素を有するアルコキシ基、
1から8個の炭素を有するアルキル基あるいはハロゲン
による置換が随意であるアリル基である。
(CH2CH2O)のような反復アルコキシ単位のあるアミンが
含まれる。上記の式では、好ましい化合物はR2 が-(CH
2CH2O)n −R4 、R4 は上記に定義した通りで、R3 が
水酸基、カルボキシル基、1から8個の炭素を有するア
ルコキシ基、1から8個の炭素を有するアルコキシ基、
1から8個の炭素を有するアルキル基あるいはハロゲン
による置換が随意であるアリル基である。
【0019】望ましくは、n=1,2あるいは3で、R
4 がHあるいは1から約5個の炭素原子を有するアルキ
ル基である。また、R3 がR2 、H、水酸基、あるいは
1から約8個の炭素原子を有するアルキルあるいはアル
コキシル基であることが好ましい。結果として得られる
DTPAあるいはEDTAのアルコキシアルキルアミド
は従来法により反応混合物より回収される。たとえば、
反応混合物に沈殿溶媒を加えて生成物を沈殿させ、濾過
あるいは遠心分離で回収する。
4 がHあるいは1から約5個の炭素原子を有するアルキ
ル基である。また、R3 がR2 、H、水酸基、あるいは
1から約8個の炭素原子を有するアルキルあるいはアル
コキシル基であることが好ましい。結果として得られる
DTPAあるいはEDTAのアルコキシアルキルアミド
は従来法により反応混合物より回収される。たとえば、
反応混合物に沈殿溶媒を加えて生成物を沈殿させ、濾過
あるいは遠心分離で回収する。
【0020】常磁性イオンはDTPAジまたはトリアル
コキシアルキルアミドあるいはEDTAモノまたはジア
ルコキシアルキルアミドと錯体形成条件下で結合する。
一般に、上記に言及した常磁性イオンはいずれも本発明
の錯体生成に用いられる。錯体は常磁性イオンの適当な
酸化物、あるいは塩を錯化剤と水溶液中で混合して簡便
に調製できる。完全な錯体形成を保証するために、わず
かに化学量論的過剰量の錯化剤を用いる。加えて、完全
な錯体形成を保証するため、高温、たとえば約20℃か
ら約100℃、望むらくは約40℃から約80℃を用い
る。概して、完全な錯体形成は混合後2,3分から2,
3時間の間に起こる。錯体はアセトンのような沈殿溶媒
を用いて沈殿により回収し、必要であれば結晶化により
さらに精製する。
コキシアルキルアミドあるいはEDTAモノまたはジア
ルコキシアルキルアミドと錯体形成条件下で結合する。
一般に、上記に言及した常磁性イオンはいずれも本発明
の錯体生成に用いられる。錯体は常磁性イオンの適当な
酸化物、あるいは塩を錯化剤と水溶液中で混合して簡便
に調製できる。完全な錯体形成を保証するために、わず
かに化学量論的過剰量の錯化剤を用いる。加えて、完全
な錯体形成を保証するため、高温、たとえば約20℃か
ら約100℃、望むらくは約40℃から約80℃を用い
る。概して、完全な錯体形成は混合後2,3分から2,
3時間の間に起こる。錯体はアセトンのような沈殿溶媒
を用いて沈殿により回収し、必要であれば結晶化により
さらに精製する。
【0021】本発明の新奇錯体は経口あるいは非経口投
与用の診断組成物に調剤できる。この組成物は有効量の
常磁性イオン錯体と企図する投与形態に適した従来の製
薬担体と賦形剤を含む。たとえば、非経口製剤は本発明
による常磁性イオン錯体、約0.05から1.0Mの滅
菌水溶液が懸濁液を含むものが都合がよい。好ましい非
経口製剤の常磁性イオン錯体濃度は0.1Mから0.5
Mである。このような溶液には製薬上認容できる緩衝剤
と、随意に塩化ナトリウムのような電解質も含まれる。
与用の診断組成物に調剤できる。この組成物は有効量の
常磁性イオン錯体と企図する投与形態に適した従来の製
薬担体と賦形剤を含む。たとえば、非経口製剤は本発明
による常磁性イオン錯体、約0.05から1.0Mの滅
菌水溶液が懸濁液を含むものが都合がよい。好ましい非
経口製剤の常磁性イオン錯体濃度は0.1Mから0.5
Mである。このような溶液には製薬上認容できる緩衝剤
と、随意に塩化ナトリウムのような電解質も含まれる。
【0022】本組成物はさらに安全性を向上させるた
め、製薬上認容できる無毒性カチオンを、キレート(Ch
elant )/配位子のある適当な可溶性錯体を含む、グル
コン酸塩、塩化物その他の適当な有機塩あるいは無機塩
の形で含有でき有利である。キレート(Chelant )/配
位子はDTPAあるいはEDTAから誘導することが望
ましい。このような配位子には、本発明の錯体形成を行
うため常磁性および/あるいは重金属の錯化に用いられ
る上記配位子が含まれる。カチオン−配位子錯体は配位
子−金属錯体の約0.1モル%から約15モル%の量で
有利に供給される。
め、製薬上認容できる無毒性カチオンを、キレート(Ch
elant )/配位子のある適当な可溶性錯体を含む、グル
コン酸塩、塩化物その他の適当な有機塩あるいは無機塩
の形で含有でき有利である。キレート(Chelant )/配
位子はDTPAあるいはEDTAから誘導することが望
ましい。このような配位子には、本発明の錯体形成を行
うため常磁性および/あるいは重金属の錯化に用いられ
る上記配位子が含まれる。カチオン−配位子錯体は配位
子−金属錯体の約0.1モル%から約15モル%の量で
有利に供給される。
【0023】このような生理学的に認容される無毒性カ
チオンにはカルシウムイオン、マグネシウムイオン、銅
イオン、亜鉛イオンやその混合物等が含まれる。カルシ
ウムイオンが好ましい。非経口投与用の典型的単一用量
処方は次の組成である。 ガドリニウムDTPA−ジ(メトキシエチルアミド) 330mg/ml カルシウムDTPA−ジ(メトキシエチルアミド) 14mg/ml 蒸 留 水 適量を加え1mlとする pH 7.0 非経口組成物は直接あるいは全身投与用に大量の非経口
組成物と混合して注入する。
チオンにはカルシウムイオン、マグネシウムイオン、銅
イオン、亜鉛イオンやその混合物等が含まれる。カルシ
ウムイオンが好ましい。非経口投与用の典型的単一用量
処方は次の組成である。 ガドリニウムDTPA−ジ(メトキシエチルアミド) 330mg/ml カルシウムDTPA−ジ(メトキシエチルアミド) 14mg/ml 蒸 留 水 適量を加え1mlとする pH 7.0 非経口組成物は直接あるいは全身投与用に大量の非経口
組成物と混合して注入する。
【0024】経口投与用の処方は、当業者周知のように
広範に変化する。一般に、このような処方製剤は有効量
の常磁性イオン錯体を水溶液あるいは懸濁液中に含む液
体である。このような経口投与組成物には、緩衝剤、界
面活性剤、揺変剤等が随意に含まれる。経口投与用の組
成物にはその特殊感覚器に印象を与える特質の向上のた
め香味剤その他の成分も含まれることがある。診断用組
成物はNMR像の望ましい向上を達成するのに有効な量
で投与される。この用量は用いられる個々の常磁性イオ
ン錯体、造影処置の対象となる器官や組織、用いられる
NMR造影装置等によって広範に変動する。
広範に変化する。一般に、このような処方製剤は有効量
の常磁性イオン錯体を水溶液あるいは懸濁液中に含む液
体である。このような経口投与組成物には、緩衝剤、界
面活性剤、揺変剤等が随意に含まれる。経口投与用の組
成物にはその特殊感覚器に印象を与える特質の向上のた
め香味剤その他の成分も含まれることがある。診断用組
成物はNMR像の望ましい向上を達成するのに有効な量
で投与される。この用量は用いられる個々の常磁性イオ
ン錯体、造影処置の対象となる器官や組織、用いられる
NMR造影装置等によって広範に変動する。
【0025】一般に、非経口用量の範囲は患者の体重1
kgあたり常磁性イオン錯体約0.01から約1.0M
モルである。好ましい非経口用量範囲は患者体重1kg
あたり常磁性イオン錯体約0.05から約0.5Mモル
である。経口用量は一般に患者体重1kgあたり常磁性
イオン錯体約0.5から約100Mモルで、約1.0か
ら約20Mモルが好ましい。
kgあたり常磁性イオン錯体約0.01から約1.0M
モルである。好ましい非経口用量範囲は患者体重1kg
あたり常磁性イオン錯体約0.05から約0.5Mモル
である。経口用量は一般に患者体重1kgあたり常磁性
イオン錯体約0.5から約100Mモルで、約1.0か
ら約20Mモルが好ましい。
【0026】本発明の新奇NMR像の対比剤は望ましい
特徴を独特の組み合わせで有する。常磁性イオン錯体
は、実質的には非イオン性であるにもかかわらず、生理
学的液体中で予期せぬ高い溶解性を呈した。この高い溶
解性は濃溶液の調製を可能にし、それにより投与に必要
な液量を最少化する。錯体の非イオン性は診断用組成物
の浸透性も低下させ、よって望ましくない浮腫その他の
副作用を予防する。以下に表すデータで示されるよう
に、本発明の組成物はその高いLD50値に反映されるよ
うに毒性が非常に低い。
特徴を独特の組み合わせで有する。常磁性イオン錯体
は、実質的には非イオン性であるにもかかわらず、生理
学的液体中で予期せぬ高い溶解性を呈した。この高い溶
解性は濃溶液の調製を可能にし、それにより投与に必要
な液量を最少化する。錯体の非イオン性は診断用組成物
の浸透性も低下させ、よって望ましくない浮腫その他の
副作用を予防する。以下に表すデータで示されるよう
に、本発明の組成物はその高いLD50値に反映されるよ
うに毒性が非常に低い。
【0027】本発明の診断用組成物は従来の方法で用い
られる。本組成物を温血動物の、造影すべき器官や組織
に全身的あるいは局所的に投与し、その後NMR造影処
置を施す。本組成物はこの処置で得られる磁気共鳴像を
向上させることが認められてきた。磁気共鳴造影処置に
おける有用性に加えて、本発明の錯化剤はX線対比用の
放射性医薬品や重金属の体内への運搬にも用いることが
できる。本発明はさらに以下の実施例で例証されるが、
これに限定されるものではない。
られる。本組成物を温血動物の、造影すべき器官や組織
に全身的あるいは局所的に投与し、その後NMR造影処
置を施す。本組成物はこの処置で得られる磁気共鳴像を
向上させることが認められてきた。磁気共鳴造影処置に
おける有用性に加えて、本発明の錯化剤はX線対比用の
放射性医薬品や重金属の体内への運搬にも用いることが
できる。本発明はさらに以下の実施例で例証されるが、
これに限定されるものではない。
【0028】
実施例1. N,N″−ビス〔N−(2−メトキシエチル)−カルバ
モイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,N″
−三酢酸の調製法。 イソプロパノール100ml中のDTPA−二無水物
(10.8g、0.030モル)攪拌懸濁液を2−メト
キシエチルアミン(5.0g、0.067モル)を処理
する。全混合物を水浴中50℃で4時間加熱する。淡黄
色の溶液を中位多孔度焼結式ガラス漏斗を通して濾過
し、不溶性不純物を除去し濾過液を取って減圧下で乾燥
させる。結果として得られる無定形泡沫を環境温度で1
8時間乾燥させる(真空デシケーター)。DTPAのビ
ス(2−メトキシエチルアミド)の収量は14.4g
(93.5%)であった。13 C−NMR(22.49MHz ,D2 O,ref.P
−ジオクサンδ67.4):δ173.5,172.
3,170.4,71.0,58.8,57.9,5
7.5,55.9,52.4,52.1,39.6。 C20H37N5 O10・4H2 Oの算出分析;C,46.6
7%;H,7.25%;N,13.61%。 測定値;C,47.15%;H,7.42%;N,1
3.35%。
モイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,N″
−三酢酸の調製法。 イソプロパノール100ml中のDTPA−二無水物
(10.8g、0.030モル)攪拌懸濁液を2−メト
キシエチルアミン(5.0g、0.067モル)を処理
する。全混合物を水浴中50℃で4時間加熱する。淡黄
色の溶液を中位多孔度焼結式ガラス漏斗を通して濾過
し、不溶性不純物を除去し濾過液を取って減圧下で乾燥
させる。結果として得られる無定形泡沫を環境温度で1
8時間乾燥させる(真空デシケーター)。DTPAのビ
ス(2−メトキシエチルアミド)の収量は14.4g
(93.5%)であった。13 C−NMR(22.49MHz ,D2 O,ref.P
−ジオクサンδ67.4):δ173.5,172.
3,170.4,71.0,58.8,57.9,5
7.5,55.9,52.4,52.1,39.6。 C20H37N5 O10・4H2 Oの算出分析;C,46.6
7%;H,7.25%;N,13.61%。 測定値;C,47.15%;H,7.42%;N,1
3.35%。
【0029】実施例2. {N,N″−ビス〔N−(2−メトキシエチル)−カル
バモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−トリアセト}ガドリニウム(III )の調製法。 酸化ガドリニウム(III )(3.3g、0.0091モ
ル)と実施例1に記述した方法で製造したDTPAのビ
ス(2−メトキシエチルアミド)(10.2g、0.0
20モル)のH2 O(100ml)中混合物を、60〜
65℃の水浴で3時間加熱した。淡黄色の均質溶液を細
多孔度焼結式ガラス漏斗を通して濾過し不溶性不純物を
除去し、澄明な濾過液をアセトン(2l)中に注いだ。
異質混合物を5分間攪拌し環境温度で30分間放置し
た。水性アセトンを外にあけ、結果として得られたゴム
状の残渣をメタノール(150ml)に溶かした。溶液
を減圧下で濃縮し、より多くのアセトン(8l)を加え
溶液から錯体を析出した。無定形沈殿物を収集しアセト
ンで洗浄し(2×100ml)乾燥させた。収量は1
1.2g(80.7%)であった。淡クリーム色の固体
をメタノールとテトラヒドロフランの混合物から結晶化
し無色の固体を得た。これはHPLCで97.4%純粋
であった。 C20H34N5 O10Gd・1.4H2 Oの算出分析;C,
34.95%;H,5.41%;N,10.19%;G
d,22.88%。 測定値;C,35.20%;H,5.42%;N,1
0.27%;Gd,22.52%。
バモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−トリアセト}ガドリニウム(III )の調製法。 酸化ガドリニウム(III )(3.3g、0.0091モ
ル)と実施例1に記述した方法で製造したDTPAのビ
ス(2−メトキシエチルアミド)(10.2g、0.0
20モル)のH2 O(100ml)中混合物を、60〜
65℃の水浴で3時間加熱した。淡黄色の均質溶液を細
多孔度焼結式ガラス漏斗を通して濾過し不溶性不純物を
除去し、澄明な濾過液をアセトン(2l)中に注いだ。
異質混合物を5分間攪拌し環境温度で30分間放置し
た。水性アセトンを外にあけ、結果として得られたゴム
状の残渣をメタノール(150ml)に溶かした。溶液
を減圧下で濃縮し、より多くのアセトン(8l)を加え
溶液から錯体を析出した。無定形沈殿物を収集しアセト
ンで洗浄し(2×100ml)乾燥させた。収量は1
1.2g(80.7%)であった。淡クリーム色の固体
をメタノールとテトラヒドロフランの混合物から結晶化
し無色の固体を得た。これはHPLCで97.4%純粋
であった。 C20H34N5 O10Gd・1.4H2 Oの算出分析;C,
34.95%;H,5.41%;N,10.19%;G
d,22.88%。 測定値;C,35.20%;H,5.42%;N,1
0.27%;Gd,22.52%。
【0030】実施例3. N,N″−ビス〔N−(2−エトキシエチル)−カルバ
モイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,N″
−三酢酸の調製法。 メトキシエチルアミンの代わりにエトキシエチルアミン
(5.94g、0.067モル)を用いる他は、全ての
本質的細目にわたり実施例1の方法と同じである。本法
により表題化合物が高収率で得られる。
モイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,N″
−三酢酸の調製法。 メトキシエチルアミンの代わりにエトキシエチルアミン
(5.94g、0.067モル)を用いる他は、全ての
本質的細目にわたり実施例1の方法と同じである。本法
により表題化合物が高収率で得られる。
【0031】実施例4. {N,N″−ビス〔N−(2−エトキシエチル)−カル
バモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−トリアセト}ガドリニウム(III )の調製法。 DTPAのビス(2−メトキシエチルアミド)の代わり
に実施例3に記載の方法で製造したDTPAのビス(2
−エトキシエチルアミド)を等モル量で用いる他は、全
ての本質的細目にわたり実施例2の方法と同じである。
本法により表題化合物が高収率で得られる。
バモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−トリアセト}ガドリニウム(III )の調製法。 DTPAのビス(2−メトキシエチルアミド)の代わり
に実施例3に記載の方法で製造したDTPAのビス(2
−エトキシエチルアミド)を等モル量で用いる他は、全
ての本質的細目にわたり実施例2の方法と同じである。
本法により表題化合物が高収率で得られる。
【0032】実施例5. {N,N″−ビス〔N−(2−メトキシエチル)−カル
バモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−トリアセト}鉄(III )の調製法。 酸化ガドリニウム(III )の代わりにアセチルアセトン
鉄(III )を等モル量で用いる他は、全ての本質的細目
にわたり実施例2の方法と同じである。本法により表題
化合物が高収率で得られる。
バモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−トリアセト}鉄(III )の調製法。 酸化ガドリニウム(III )の代わりにアセチルアセトン
鉄(III )を等モル量で用いる他は、全ての本質的細目
にわたり実施例2の方法と同じである。本法により表題
化合物が高収率で得られる。
【0033】実施例6. {N,N″−ビス〔N−(2−メトキシエチル)−カル
バモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−トリアセト}ホルミウム(III )の調製法。 酸化ガドリニウム(III )の代わりに酸化ホルミウム
(III )を等モル量で用いる他は、全ての本質的細目に
わたり実施例2の方法と同じである。本法により表題化
合物が高収率で得られる。
バモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−トリアセト}ホルミウム(III )の調製法。 酸化ガドリニウム(III )の代わりに酸化ホルミウム
(III )を等モル量で用いる他は、全ての本質的細目に
わたり実施例2の方法と同じである。本法により表題化
合物が高収率で得られる。
【0034】実施例7. N,N′,N″−トリス〔N−(2−メトキシエチル)
−カルバモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,
N″−二酢酸の調製法。 トリエチルアミン(5モル)を加え加熱してDTPA
(1モル)をアセトニトリルに溶解する。溶液を室温ま
で冷却する。攪拌しながらこの溶液にイソブチルクロロ
ホルメート(3モル)を滴下法で加える。過剰量の2−
メトキシエチルアミン(7モル)を直ちに加え、反応が
完了するまで反応混合物と攪拌する。溶液を減圧下で乾
燥する。粗生成物を陰イオン交換クロマトグラフィーで
精製する。
−カルバモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,
N″−二酢酸の調製法。 トリエチルアミン(5モル)を加え加熱してDTPA
(1モル)をアセトニトリルに溶解する。溶液を室温ま
で冷却する。攪拌しながらこの溶液にイソブチルクロロ
ホルメート(3モル)を滴下法で加える。過剰量の2−
メトキシエチルアミン(7モル)を直ちに加え、反応が
完了するまで反応混合物と攪拌する。溶液を減圧下で乾
燥する。粗生成物を陰イオン交換クロマトグラフィーで
精製する。
【0035】実施例8. {N,N′,N″−トリス〔N−(2−メトキシエチ
ル)−カルバモイルメチル〕ジエチレントリアミン−
N,N″−ジアセト}マンガン(II)の調製法。 実施例7に記載された方法により製造したDTPAのト
リス(2−メトキシエチルアミド)の過剰量を水に溶か
しMnCO3 を加える。溶液が均質になるまで混合物を
攪拌加熱する。溶液を減圧下で乾燥し求める生成物を得
る。
ル)−カルバモイルメチル〕ジエチレントリアミン−
N,N″−ジアセト}マンガン(II)の調製法。 実施例7に記載された方法により製造したDTPAのト
リス(2−メトキシエチルアミド)の過剰量を水に溶か
しMnCO3 を加える。溶液が均質になるまで混合物を
攪拌加熱する。溶液を減圧下で乾燥し求める生成物を得
る。
【0036】実施例9. N,N′−ビス〔N−(2−メトキシエチル)−カルバ
モイルメチル〕エチレンジアミン−N,N′−二酢酸の
調製法。 2−メトキシエチルアミン(3.0g、0.02モル)
をメタノール100ml中でEDTA−二無水物(5.
12g、0.02モル)と処理した。反応混合物を5時
間攪拌し固体が溶解した。溶液を減圧下で乾燥した。残
渣を高真空下で乾燥しガラス状の固体8.5gを得た。
この13C−NMRスペクトルは求める構造と一致した。
モイルメチル〕エチレンジアミン−N,N′−二酢酸の
調製法。 2−メトキシエチルアミン(3.0g、0.02モル)
をメタノール100ml中でEDTA−二無水物(5.
12g、0.02モル)と処理した。反応混合物を5時
間攪拌し固体が溶解した。溶液を減圧下で乾燥した。残
渣を高真空下で乾燥しガラス状の固体8.5gを得た。
この13C−NMRスペクトルは求める構造と一致した。
【0037】実施例10. {N,N′−ビス〔N−(2−メトキシエチル)−カル
バモイルメチル〕−エチレンジアミン−N,N′−ジア
セト}マンガン(II)の調製法。 実施例9に記載した方法により製造したEDTAのビス
(2−メトキシエチルアミド)の15%過剰量(1.1
g、0.0026モル)を水(10ml)に溶かしMn
CO3 (0.27g、0.0023モル)を加えた。3
0分間の加温で溶液は均質となった。溶液を減圧下で乾
燥した。結果として得られたガラス状の固体は非常に水
溶性が高かった。
バモイルメチル〕−エチレンジアミン−N,N′−ジア
セト}マンガン(II)の調製法。 実施例9に記載した方法により製造したEDTAのビス
(2−メトキシエチルアミド)の15%過剰量(1.1
g、0.0026モル)を水(10ml)に溶かしMn
CO3 (0.27g、0.0023モル)を加えた。3
0分間の加温で溶液は均質となった。溶液を減圧下で乾
燥した。結果として得られたガラス状の固体は非常に水
溶性が高かった。
【0038】実施例11. 実施例2の化合物の急性経静脈毒性を次のようにして決
定した:各用量群1〜4匹のICRマウスの側方尾静脈
に試験物質を約1ml/分の速度で単回静脈注入した。
試験物質の濃度は用量容積が5から75ml/kg体重
になるように選んだ。投与は10ml/kgから開始し
た。1群4匹(雄2、雌2)でLD50指定値近くに限界
を定めるよう用量を上下に調節した。マウスの観察は注
射後0、0.5、1、2.4および24時間とそれ以降
は1日1回、7日後まで記録した。注射後第7日にマウ
スを安楽死させ、体重を測り、剖検した。異常のある組
織は記録した。この時に組織病理学検査を行うべきか、
また組織を保存するか否か決定した。週末に死亡が発見
されたマウスを除いて、注射後24時間に死亡したマウ
スも剖検した。べーレンズ−リード−ミュンチ(Behren
s −Reed−Meunch)修正法を用いてLD50値と95%信
頼限界を算出した。実施例2の錯体での結果を以下のよ
うに報告する: LD50:22.5m mol/kg 95%信頼限界:
17.4−29.0m mol/kg マウスの性別と体重範囲:雄(18.0−20.3g) 雌(19.0−21.7g)
定した:各用量群1〜4匹のICRマウスの側方尾静脈
に試験物質を約1ml/分の速度で単回静脈注入した。
試験物質の濃度は用量容積が5から75ml/kg体重
になるように選んだ。投与は10ml/kgから開始し
た。1群4匹(雄2、雌2)でLD50指定値近くに限界
を定めるよう用量を上下に調節した。マウスの観察は注
射後0、0.5、1、2.4および24時間とそれ以降
は1日1回、7日後まで記録した。注射後第7日にマウ
スを安楽死させ、体重を測り、剖検した。異常のある組
織は記録した。この時に組織病理学検査を行うべきか、
また組織を保存するか否か決定した。週末に死亡が発見
されたマウスを除いて、注射後24時間に死亡したマウ
スも剖検した。べーレンズ−リード−ミュンチ(Behren
s −Reed−Meunch)修正法を用いてLD50値と95%信
頼限界を算出した。実施例2の錯体での結果を以下のよ
うに報告する: LD50:22.5m mol/kg 95%信頼限界:
17.4−29.0m mol/kg マウスの性別と体重範囲:雄(18.0−20.3g) 雌(19.0−21.7g)
【0039】試験結果の詳細は表1に示す。実施例2の
錯体は注射後24時間以内の初期静注毒性(LD50−2
7m mol/kg)が低いという特徴があることがデ
ータから論証される。27.2m mol/kgにおけ
る2個の遅延死のためにLD50値が22.5m mol
/kgに下がった。概して生存マウスは7日間の注射後
期間に体重は増加しなかった。剖検で認められた顕著な
器官の異常は1件だけであった:20.4m mol/
kgを投与した雌で「青白い」肝臓が見られた。20.
4mmol/kgおよびそれ以下の用量のマウスで同様
の異常を示したものはなかった。従って、この予備試験
ではこの製剤の静注毒性が低いことが示唆される。
錯体は注射後24時間以内の初期静注毒性(LD50−2
7m mol/kg)が低いという特徴があることがデ
ータから論証される。27.2m mol/kgにおけ
る2個の遅延死のためにLD50値が22.5m mol
/kgに下がった。概して生存マウスは7日間の注射後
期間に体重は増加しなかった。剖検で認められた顕著な
器官の異常は1件だけであった:20.4m mol/
kgを投与した雌で「青白い」肝臓が見られた。20.
4mmol/kgおよびそれ以下の用量のマウスで同様
の異常を示したものはなかった。従って、この予備試験
ではこの製剤の静注毒性が低いことが示唆される。
【0040】
【表1】
【0041】実施例12.実施例2の錯体のT1 および
T2 緩和曲線をRADX(10メガヘルツ)NMR分析
機で求めた。RADX分析機はT1 あるいはT2 測定前
に37℃に温度を安定化した。製造者の指示に従い実験
開始時に37℃に温めたT1 標準で全体範囲同調と範囲
中心較正を行った。較正に続いて、較正と直線性を証明
するためにT1 標準を検査した。注射用滅菌水(SWF
I)と4%ヒト血清アルブミン(HSA)/0.9%N
aClで錯体の10ミリモル溶液を調製した。濃度曲線
を作成するため、一連の低濃度溶液(0.25、0.5
0、1.0、2.5および5.0mM)を調製した。各
調製濃度の検体は検定に先立ってNMR検体管内で37
℃に温めた。各濃度につき3つのT1 ,T2 値を求め
た。SWFIおよび4%HSAで希釈した錯体のT1 と
T2 の逆数の平均値を用いて各々の回帰直線を求めた。
濃度に対してT1 ,T2 値の逆数をプロットし緩和曲線
を作成した。実施例2の錯体について、次の緩和速度が
求められた。
T2 緩和曲線をRADX(10メガヘルツ)NMR分析
機で求めた。RADX分析機はT1 あるいはT2 測定前
に37℃に温度を安定化した。製造者の指示に従い実験
開始時に37℃に温めたT1 標準で全体範囲同調と範囲
中心較正を行った。較正に続いて、較正と直線性を証明
するためにT1 標準を検査した。注射用滅菌水(SWF
I)と4%ヒト血清アルブミン(HSA)/0.9%N
aClで錯体の10ミリモル溶液を調製した。濃度曲線
を作成するため、一連の低濃度溶液(0.25、0.5
0、1.0、2.5および5.0mM)を調製した。各
調製濃度の検体は検定に先立ってNMR検体管内で37
℃に温めた。各濃度につき3つのT1 ,T2 値を求め
た。SWFIおよび4%HSAで希釈した錯体のT1 と
T2 の逆数の平均値を用いて各々の回帰直線を求めた。
濃度に対してT1 ,T2 値の逆数をプロットし緩和曲線
を作成した。実施例2の錯体について、次の緩和速度が
求められた。
【0042】
【表2】
【0043】実施例13. N,N″−ビス〔N−(2−メトキシエチル)メトキシ
カルバモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,
N′,N″−三酢酸の調製法。 メトキシエチルアミンの代わりにN−メトキシ−2−メ
トキシエチルアミン(7.04g、0.067モル)を
用いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例1の方法
と同じである。本法により表題化合物が高収率で得られ
る。
カルバモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,
N′,N″−三酢酸の調製法。 メトキシエチルアミンの代わりにN−メトキシ−2−メ
トキシエチルアミン(7.04g、0.067モル)を
用いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例1の方法
と同じである。本法により表題化合物が高収率で得られ
る。
【0044】実施例14. {N,N″−ビス〔N−(2−メトキシエチル)メトキ
シカルバモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,
N′,N″−トリアセト}ガドリニウム(III )の調製
法。 DTPAのビス(2−メトキシエチルアミド)の代わり
に、等モル量のDTPAのビス(2−メトキシエチルア
ミド)を用いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例
2の方法と同じである。本法により表題化合物が高収率
で得られる。
シカルバモイルメチル〕ジエチレントリアミン−N,
N′,N″−トリアセト}ガドリニウム(III )の調製
法。 DTPAのビス(2−メトキシエチルアミド)の代わり
に、等モル量のDTPAのビス(2−メトキシエチルア
ミド)を用いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例
2の方法と同じである。本法により表題化合物が高収率
で得られる。
【0045】実施例15. N,N″−ビス(N,N−ジ−2−メトキシエチルカル
バモイルメチル)ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−三酢酸の調製法。 メトキシエチルアミンの代わりに、N,N−ジ−2−メ
トキシエチルアミン(8.91g、0.067モル)を
用いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例1の方法
と同じである。本法により表題化合物が高収率で得られ
る。
バモイルメチル)ジエチレントリアミン−N,N′,
N″−三酢酸の調製法。 メトキシエチルアミンの代わりに、N,N−ジ−2−メ
トキシエチルアミン(8.91g、0.067モル)を
用いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例1の方法
と同じである。本法により表題化合物が高収率で得られ
る。
【0046】実施例16. 〔N,N″−ビス(N,N−ジ−2−メトキシカルバモ
イルメチル)ジエチレントリアミン−N,N′,N″−
トリアセト〕ガドリニウム(III )の調製法。 DTPAのビス(2−メトキシエチルアミド)の代わり
に、実施例15記載の方法で製造した等モル量のDTP
Aのビス(N,N−ジ2−メトキシエチルアミド)を用
いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例2の方法と
同じである。本法により表題化合物が高収率で得られ
る。
イルメチル)ジエチレントリアミン−N,N′,N″−
トリアセト〕ガドリニウム(III )の調製法。 DTPAのビス(2−メトキシエチルアミド)の代わり
に、実施例15記載の方法で製造した等モル量のDTP
Aのビス(N,N−ジ2−メトキシエチルアミド)を用
いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例2の方法と
同じである。本法により表題化合物が高収率で得られ
る。
【0047】実施例17. N,N′−ビス〔N−2−(2−メトキシエトキシ)エ
チル−メチルカルバモイルメチル〕ジエチレントリアミ
ン−N,N′,N″−三酢酸の調製法。 メトキシエチルアミンの代わりに、N−2−(2−メト
キシエトキシ)−エチルメチルアミン(8.91g、
0.067モル)を用いる他は、全ての本質的詳細にわ
たり実施例1の方法と同じである。本法により表題化合
物が高収率で得られる。
チル−メチルカルバモイルメチル〕ジエチレントリアミ
ン−N,N′,N″−三酢酸の調製法。 メトキシエチルアミンの代わりに、N−2−(2−メト
キシエトキシ)−エチルメチルアミン(8.91g、
0.067モル)を用いる他は、全ての本質的詳細にわ
たり実施例1の方法と同じである。本法により表題化合
物が高収率で得られる。
【0048】実施例18. {N,N″−ビス〔N−2−(2−メトキシエトキシ)
エチルメトキシカルバモイルメチル〕ジエチレントリア
ミン−N,N′,N″−トリアセト}ガドリニウム(II
I )の調製法。 DTPAのビス(2−メトキシエチルアミド)の代わり
に、実施例17記載の方法で製造した等モル量のDTP
Aのビス〔N−2−(2−メトキシエトキシ)エチルア
ミド〕を用いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例
2の方法と同じである。本法により表題化合物が高収率
で得られる。
エチルメトキシカルバモイルメチル〕ジエチレントリア
ミン−N,N′,N″−トリアセト}ガドリニウム(II
I )の調製法。 DTPAのビス(2−メトキシエチルアミド)の代わり
に、実施例17記載の方法で製造した等モル量のDTP
Aのビス〔N−2−(2−メトキシエトキシ)エチルア
ミド〕を用いる他は、全ての本質的詳細にわたり実施例
2の方法と同じである。本法により表題化合物が高収率
で得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 13/00 9450−4H C07F 13/00 A 15/02 9450−4H 15/02 15/04 9450−4H 15/04 15/06 15/06 C09K 3/00 108 C09K 3/00 108C G01R 33/28 G01N 24/02 B (72)発明者 マスネイダー・ピー・ぺリアザミー アメリカ合衆国、63146 ミズーリ州、ク レーブ・コアー、サンドフィールド・ドラ イブ 12892
Claims (20)
- 【請求項1】 次式を有する錯体であって、 【化1】 式中、 Aは-CH2CH2-と 【化2】 から成る群から選ばれ、M+Zは原子番号21−29,4
2−44あるいは58−58−70の元素の常磁性イオ
ンで、イオン価Zは+2か+3であり、R1 基は−0-
と 【化3】 から成る群から選ばれる同一あるいは相違する基で、R
2 は-(CH2CH2O)n-R4(nは1〜10、R4 はH〔n=1
の場合を除く〕、炭素原子1から8個のアルキル基、ま
たは水酸基で置換されたあるいは非置換のアリル基)、
R3 はH,R2 、炭素原子1から8個のアルキル基、水
酸基、炭素原子1から8個のアルコキシル基、炭素原子
10個以下のシクロアルキル基、または水酸基、カルボ
キシル基、ハロゲン、炭素原子1から8個のアルコキシ
ル基、あるいは炭素原子1から8個のアルキル基による
置換が随意であるアリル基であり、Z個のR1 基は−O
- で、残りのR1 基は 【化3】である錯体。 - 【請求項2】 Aが 【化2】である請求項1に記載の錯体。
- 【請求項3】 Aが-CH2CH2-である請求項1に記載の錯
体。 - 【請求項4】 R1 がアルコキシアルキルアミノ基で、
そのアルコキシ部分に1から2個の炭素原子を含み、ア
ルキル部分に約2から約5個の炭素原子を含む請求項1
または2に記載の錯体。 - 【請求項5】 R1 がメトキシエチルアミノ基、メトキ
シプロピルアミノ基、メトキシブチルアミノ基、メトキ
シペンチルアミノ基、エトキシエチルアミノ基、エトキ
シプロピルアミノ基あるいはエトキシブチルアミノ基で
ある請求項1または2に記載の錯体。 - 【請求項6】 n=1,2または3で、R4 がH(n=
1の場合を除く)または炭素原子1から5個のアルキル
基である請求項1に記載の錯体。 - 【請求項7】 R3 がHである請求項6に記載の錯体。
- 【請求項8】 R3 がR2 、炭素原子が1〜8個のアル
キル基、水酸基、または炭素原子が1〜8個のアルコキ
シル基である請求項6に記載の錯体。 - 【請求項9】 M+Zがクロム(III )、マンガン(I
I)、マンガン(III )、鉄(III )、鉄(II)、コバ
ルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、プラセオジム
(III )、ネオジム(III )、サマリウム(III )、イ
ッテルビウム(III )、ガドリニウム(III )、テルビ
ウム(III )、ジスプロシウム(III )、ホルミウム
(III )またはエルビウム(III )である請求項1に記
載の錯体。 - 【請求項10】 M+Zがガドリニウム(III )、テルビ
ウム(III )、ジスプロシウム(III )、ホルミウム
(III )またはエルビウム(III )である請求項1また
は8に記載の錯体。 - 【請求項11】 R1 がメトキシエチルアミノ基でM+Z
がガドリニウム(III )である請求項2に記載の錯体。 - 【請求項12】 次式の錯化剤であって、 【化4】 Aは-CH2CH2-と 【化2】から成る群から選ばれ、R1 基は−O- と 【化3】から成る群から選ばれる同一あるいは相違する
基で、R2 は-(CH2CH2O)n-R4、nは1〜10、R4 はH
(n=1の場合を除く)、炭素原子1から8個のアルキ
ル基、または水酸基で置換されたあるいは非置換のアリ
ル基、R3 はH,R2 、炭素原子1から8個のアルキル
基、水酸基、炭素原子1から8個のアルコキシル基、炭
素原子10個以下のシクロアルキル基、または水酸基、
カルボキシル基、ハロゲン、炭素原子1から8個のアル
コキシル基、あるいは炭素原子1から8個のアルキル基
による置換が随意であるアリル基で、Z個のR1 基は−
O- で、残りのR1 は 【化3】である錯化剤。 - 【請求項13】 Aが 【化2】である請求項12に記載の錯化剤。
- 【請求項14】 Aが -CH2CH2- である請求項12に記
載の錯化剤。 - 【請求項15】 R1 がアルコキシアルキルアミノ基
で、そのアルコキシ部分が1個か2個の炭素原子を含
み、アルキル部分が約2から約5個の炭素原子を含む請
求項13あるいは14に記載の錯化剤。 - 【請求項16】 R1 がメトキシエチルアミノ基、メト
キシプロピルアミノ基、メトキシブチルアミノ基、メト
キシペンチルアミノ基、メトキシエチルアミノ基、エト
キシプロピルアミノ基またはエトキシブチルアミノ基で
ある請求項15に記載の錯化剤。 - 【請求項17】 n=1,2または3で、R4 がH(n
=1の場合を除く)あるいは炭素原子1〜5個のアルキ
ル基である請求項12に記載の錯化剤。 - 【請求項18】 R3 がHである請求項12に記載の錯
化剤。 - 【請求項19】 R3 がR2 、炭素原子が1〜8個のア
ルキル基、水酸基、あるいは炭素原子が1〜8個のアル
コキシル基である請求項17に記載の方法。 - 【請求項20】 R3 が水酸基、カルボキシル基、ハロ
ゲン、炭素原子1〜8個のアルコキシル基、あるいは炭
素原子1〜8個のアルキル基による置換が随意のアリル
基である請求項17に記載の錯化剤。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/221,425 US5130120A (en) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | Paramagnetic DTPA and EDTA alkoxyalkylamide complexes as MRI agents |
US07/377,491 US5137711A (en) | 1988-07-19 | 1989-07-13 | Paramagnetic dtpa and edta alkoxyalkylamide complexes as mri agents |
US221425 | 1994-03-31 | ||
US377491 | 2003-02-28 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1508230A Division JPH082855B2 (ja) | 1988-07-19 | 1989-07-19 | 新規磁気共鳴造影剤 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0920785A true JPH0920785A (ja) | 1997-01-21 |
JP2815556B2 JP2815556B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=26915778
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1508230A Expired - Fee Related JPH082855B2 (ja) | 1988-07-19 | 1989-07-19 | 新規磁気共鳴造影剤 |
JP7197116A Expired - Fee Related JP2815556B2 (ja) | 1988-07-19 | 1995-07-11 | 非イオン性常磁性イオン錯体およびこれを形成するための錯化剤 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1508230A Expired - Fee Related JPH082855B2 (ja) | 1988-07-19 | 1989-07-19 | 新規磁気共鳴造影剤 |
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---|---|
US (1) | US5137711A (ja) |
EP (1) | EP0425571B2 (ja) |
JP (2) | JPH082855B2 (ja) |
AT (1) | ATE142614T1 (ja) |
CA (1) | CA1339821C (ja) |
DE (2) | DE68927173T3 (ja) |
HK (1) | HK130797A (ja) |
NL (1) | NL300299I2 (ja) |
SG (1) | SG49063A1 (ja) |
WO (1) | WO1990001024A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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