JPH0920763A - 3−イソチアゾロン溶液中の沈澱の防止方法 - Google Patents
3−イソチアゾロン溶液中の沈澱の防止方法Info
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Abstract
ロン、0.1から25重量%の硝酸金属塩、1から10
0ppmの第2銅イオン(Cu2+)、および溶剤を含む
組成物。
Description
ける沈澱を避けるための方法に関する。
て、「活性成分」または「AI」とも呼ばれる)は、非
常に重要な殺微生物剤である。数種の化合物が商品化さ
れ、バクテリア、菌および藻の防除に幅広く使用されて
いる。中でも最も重要な3−イソチアゾロンは2−メチ
ル−3−イソチアゾロン(以下において、「MI」とも
呼ばれる)、5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾ
ロン(以下において、「CMI」とも呼ばれる)、及び
特にこれらの混合物である。CMIとMIとの3/1重
量比の混合物は世界中において種々の商業的用途におい
て幅広く使用されている。CMIはそのままでは不安定
であり、それを安定化するために多くの研究が為されて
きた。安定剤が存在しなければ、CMIを含有する殺微
生物剤はCMIの分解と共に殺微生物活性を失ってゆ
く。
属塩または亜硝酸金属塩を添加することにより、25重
量%のイソチアゾロンを含む3−イソチアゾロンの濃縮
物を化学分解に対して安定化する方法を開示する。今日
では、商業的3−イソチアゾロン製品の多くは硝酸金属
塩、一般には硝酸マグネシウムで安定化されている。典
型的な製品は、1から20重量%のイソチアゾロンとほ
ぼ同量の硝酸塩を含有している。
の安定剤として公知であり、通常硝酸マグネシウムとと
もに使用される。第2銅塩は従来、活性成分に対して約
1:10の比率で使用されていた。効果的な安定化のた
めに、比較的少量の第2銅イオンで足りたからである。
商業的なイソチアゾロン製品は、1.5重量%のイソチ
アゾロン、1.7重量%の硝酸マグネシウム、および
0.15重量%(1500ppm)の硝酸銅を含むこと
が知られている。いくつかの製品は、より少量の第2銅
イオンを含み、たとえば、ローム アンド ハース カ
ンパニーの製品であるケーソンWTAは1.5重量%の
イソチアゾロン、1.7重量%の硝酸マグネシウム、お
よび0.015から0.02重量%(150から200
ppm)の硝酸銅を含む。
たは第2銅塩を使用すると、イソチアゾロン製品の殺微
生物活性をある程度の期間保持することができるが、組
成物中のAIの量には大きな影響を及ぼさない他の形式
の分解が問題を起こす。そのひとつは貯蔵中に配合物中
に沈澱が形成されることである。分解して沈澱を形成す
るイソチアゾロンの量は非常に少なく、製品の効果には
ほとんど影響しない。しかし、沈澱の存在は製品のユー
ザーに対して悪印象を与えるので、そのような沈澱を形
成しない製品を製造することが商業的な観点からは明ら
かに好ましい。
0.1から15重量%のイソチアゾロン、および1から
5000ppmの銅イオンと、非イオン性界面活性剤お
よび有機溶剤を含み、硝酸塩を含まない組成物を開示す
る。これらの組成物はポリマーの水性分散液の安定化を
目的とし、硝酸塩が存在すると「ソルト ショック」の
問題を引き起こす。本願特許において言及される、硝酸
塩を安定剤として使用した際の沈澱の問題は、イソチア
ゾロンの一般的な分解の結果であり、上記特許において
議論されるものとは全く異なるものである。
極めて少量の銅イオンを加えることにより、貯蔵の際の
沈澱を減少させまたは禁止することができることを見い
だした。すなわち、本発明の第1の態様は、 a)0.1から20重量%の3−イソチアゾロン、 b)0.1から25重量%の硝酸金属塩、 c)1.0から100ppmの第2銅イオン(C
u2+)、および d)溶剤を含む組成物に関する。
3−イソチアゾロンと0.1から25重量%の硝酸金属
塩を含む配合物中における沈澱の形成を減少または禁止
する方法であって、1から100ppmの第2銅イオン
をそれらに加えることを含む方法を提供する。本発明は
さらに、そのような配合物中での沈澱の形成を減少また
は禁止するための第2銅イオンの使用に関する。
であることが好ましいが、硫酸銅のような他の塩も使用
することができる。好ましい第2銅イオンの量は1から
10ppmであり、より好ましくは1から5ppmであ
る。より多くの量の銅イオンを使用することもできる
が、不必要でありコストが増大するだけである。そのよ
うな組成物中における典型的な3−イソチアゾロンの量
は、0.1から20重量%であり、硝酸塩の量は0.1
から25重量%の範囲である。好ましい配合物は、12
から16重量%の3−イソチアゾロン、12から25重
量%の硝酸マグネシウム、および1から5ppmの第2
銅イオンを含む。
ムであり、好ましい3−イソチアゾロンは、5−クロロ
−2−メチル−3−イソチアゾロンと2−メチル−3−
イソチアゾロンの3:1の混合物である。他の使用可能
な3−イソチアゾロンとしては、4,5−ジクロロ−2
−メチル−3−イソチアゾロン、2−n−オクチル−3
−イソチアゾロン、および4,5−ジクロロ−2−オク
チル−3−イソチアゾロンが上げられる。
である。有機溶剤の例としては、グリコールのようなポ
リオールおよびアルコールが上げられる。特定の脂肪族
または芳香族の炭化水素も、使用することができる。好
ましい有機溶剤はキャップされたポリオールである。
ゾロンを分解に対して安定にすることは公知である。し
かし、トレース量の添加により、異なる課題である貯蔵
の間における沈澱の形成の課題が劇的に改善されること
は驚くべきことである。第2銅イオンは沈澱を形成する
反応を触媒的に抑制し、そのため銅を消費することなく
沈澱の生成を減少させので、ごく少量しか必要としない
と考えられている。
を含むものと含まないものの2種調製した。それらを5
5℃または30℃で貯蔵し、沈澱が観察されるまでの日
数を記録することにより沈澱形成に関して評価を行っ
た。分解はもちろん55℃でより速くなり、安定性の促
進試験に適当な温度である。それぞれの配合の組成、お
よび沈澱の評価結果を以下に示す。表1から5に示され
た5つの実験が行われた。それぞれの場合において、配
合物は水性ベースである。全ての%は重量%である。
ロ−2−メチル−3−イソチアゾロンと2−メチル−3
−イソチアゾロン、13.9%の硝酸マグネシウムを含
む、ローム アンド ハース カンパニーより市販され
ているケ−ソン886と、それに硝酸銅を加えたものに
ついて、長期間における沈澱の形成について評価した。
結果を以下の表6に示す。
量は銅が存在しない場合でも少ないことがわかるが、先
に述べたように、沈澱は製品の外観を悪くし、商業的な
理由から好ましくない。上記の全ての結果は、非常に少
量の銅イオンが配合物の沈澱の形成防止に関して効果が
あり、1ppmのCu2+イオンの添加により、外観の劣
化を実質的に遅らせ、またはそれを防止することを明瞭
に示している。
Claims (10)
- 【請求項1】 a)0.1から20重量%の3−イソチ
アゾロン b)0.1から25重量%の硝酸金属塩 c)1.0から100ppmの第2銅イオン(C
u2+)、および d)溶剤を含む組成物。 - 【請求項2】 第2銅イオンの量が1から10ppmで
ある、請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 第2銅イオンの量が1から5ppmであ
る、請求項2記載の組成物。 - 【請求項4】 3−イソチアゾロンが、5−クロロ−2
−メチル−3−イソチアゾロン、2−メチル−3−イソ
チアゾロン、4,5−ジクロロ−2−メチル−3−イソ
チアゾロン、2−n−オクチル−3−イソチアゾロン、
または4,5−ジクロロ−2−オクチル−3−イソチア
ゾロンを含む、請求項1から3のいずれか1項記載の組
成物。 - 【請求項5】 3−イソチアゾロンが、5−クロロ−2
−メチル−3−イソチアゾロンと2−メチル−3−イソ
チアゾロンの3:1の混合物を含む、請求項3記載の組
成物。 - 【請求項6】 硝酸金属塩が、硝酸マグネシウムである
請求項1から5のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項7】 第2銅イオンが硝酸第2銅である請求項
1から6のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項8】 12から16重量%の3−イソチアゾロ
ン、12から25重量%の硝酸マグネシウム、および1
から5ppmの第2銅イオン(Cu2+)を含む請求項1
から7のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項9】 0.1から20重量%の3−イソチアゾ
ロンと0.1から25重量%の硝酸金属塩を含む配合物
中における沈澱の形成を減少または禁止する方法であっ
て、1から100ppmの第2銅イオンをそれらに加え
ることを含む方法。 - 【請求項10】 0.1から20重量%の3−イソチア
ゾロンと0.1から25重量%の硝酸金属塩を含む配合
物中における沈澱の形成を減少または禁止するための、
第2銅イオンの使用。
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