JPH09207164A - シート状装飾材を内装材表面へ貼着する貼着方法および貼着装置 - Google Patents

シート状装飾材を内装材表面へ貼着する貼着方法および貼着装置

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JPH09207164A
JPH09207164A JP2031396A JP2031396A JPH09207164A JP H09207164 A JPH09207164 A JP H09207164A JP 2031396 A JP2031396 A JP 2031396A JP 2031396 A JP2031396 A JP 2031396A JP H09207164 A JPH09207164 A JP H09207164A
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JP
Japan
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mold
sticking
sheet
decorative material
ornament
Prior art date
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Pending
Application number
JP2031396A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Hashimoto
政憲 橋本
Katsuhiko Tsutsui
克彦 筒井
Hiroyuki Kato
浩之 加藤
Kaneyoshi Komada
兼良 駒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート状装飾材を表皮材の表面に同装飾材の歩
留り良く、容易かつ確実に貼着する。 【解決手段】成形型の上型12の型面12aにシート状
装飾材23を磁力の作用にて離脱可能に吸着させ、基材
11の表面に貼着する表皮材22の表面に両型11,1
2の押圧作用にて貼着し、貼着後磁力を解消することに
より同装飾材23を型面12aから離脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアのドア
トリム、車室用の内装壁等、所定形状に成形された基材
と、同基材の表面に貼着された表皮材と、同表皮材の表
面に局部的に貼着されたシート状装飾材を備えた内装材
を適用対象とするもので、当該内装材における前記表皮
材の表面に前記シート状装飾材を貼着する貼着方法、お
よび貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の内装材の代表的なものとして
は、図4に示す車両用ドアのドアトリムが挙げられ、ま
た当該ドアトリムを構成する表皮材の表面にシート状装
飾材を貼着する代表的な手段としては、図6(a)およ
び同図(b)に示す2つの手段がある。
【0003】同図(a)に示す第1の手段は、成形型の
下型1の型面1aに基材2aおよびこれと一体の表皮材
2bを載置するとともに、成形型の上型3の型面3aに
シート状装飾材2cを離脱可能に固定して、これら上下
両型1,3による押圧作用にてシート状装飾材2cを表
皮材2bの表面に貼着する貼着方法である。
【0004】また、同図(b)に示す第2の手段は、成
形型の下型1の型面1aに基材2aおよびこれと一体の
表皮材2bを載置するとともに、表皮材2bと成形型の
上型3の型面3a間にシート状装飾材2cを横方向へ引
張した状態で配置して、これら上下両型1,3による押
圧作用にてシート状装飾材2cを表皮材2bの表面に貼
着する貼着方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの貼着手段のう
ち、第1の貼着手段においては、シート状装飾材2cを
両面接着テープにより上型3の型面3aに離脱容易に固
定するものであり、シート状装飾材2cは型面3aの温
度条件等によっては貼着する前に容易に剥離する場合が
あるとともに、シート状装飾材2cを型面3aに固定す
る作業は全て手作業によらなければならず、かかる作業
の機械化が困難である。
【0006】一方、上記した第2の貼着手段において
は、シート状装飾材2cを表皮材2bの表面に貼着した
後に、同装飾材2cの不要の外周縁部を切断して仕上げ
る必要があり、同装飾材2cの歩留りが悪くコストの上
昇の一因となる。
【0007】従って、本発明の目的は、表皮材2bの表
面にシート状装飾材2cを貼着するする際のこれらの問
題を解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート状装飾
材を内装材表面へ貼着する貼着方法、および貼着装置に
関するもので、所定形状に成形された基材と、同基材の
表面に貼着された表皮材と、同表皮材の表面に局部的に
貼着されたシート状装飾材を備えた形式の内装材を適用
対象とするものである。
【0009】しかして、本発明に係る貼着方法は上記し
た形式の内装材における前記表皮材の表面に前記シート
状装飾材を貼着する貼着方法であって、前記基材に貼着
してなる前記表皮材の表面に、成形型の一方の型の型面
に離脱可能に固定した前記シート状装飾材を、前記成形
型の上型および下型による押圧作用にて貼着する貼着方
法において、前記シート状装飾材として磁性体である装
飾材を採用して、同装飾材を前記一方の型の型面に磁力
の作用にて離脱可能に吸着させることを特徴とするもの
である。
【0010】また、本発明に係る貼着装置は上記した貼
着方法の実施に使用するもので、前記基材および前記表
皮材を受承する型面を有する下型と、前記シート状装飾
材を磁力にて吸着する電磁石を型面に有する上型とを備
えていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の作用・効果】本発明に係る貼着方法および貼着
装置によれば、シート状装飾材を表皮材の表面に貼着す
るに際しては、同装飾材を成形型の一方の型の型面に磁
力の作用にて強固にかつ確実に吸着させることができる
とともに、シート状装飾材を表皮材の表面に貼着した後
には磁力の作用を解消することにより、同装飾材を一方
の型の型面から容易にかつ確実に離脱させることができ
る。
【0012】このため、シート状装飾材の一方の型の型
面に対する吸着および離脱を、磁力の発生および発生解
除の操作により機械的に容易に行うことができ、当該作
業の機械化が可能となる。また、従来の各貼着手段のご
とき、上型の型面に吸着したシート状装飾材が雰囲気温
度等により貼着前に型面から離脱することもないととも
に、シート状装飾材として必要の大きさのものを採用す
ればよく、表皮材の表面への貼着後に、同装飾材の不要
の外周縁部を切断して仕上げる必要もなく、同装飾材の
歩留りを向上させてコストの上昇を防止することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に基づいて説明
するに、図1には本発明の一例に係る貼着装置を使用し
た貼着方法が示されている。当該貼着装置10aは図5
に示すドアトリムを製造する装置であり、下型11と上
型12を有する成形型を備え、両型11,12の型本体
11a,12aには型面11b,12bが形成されてい
るとともに、下型11には多数の負圧導入孔11cが形
成されている。
【0014】一方、上型12の型本体12aには電磁石
13が配設されている。電磁石13は型本体12aの下
面に露出していて、露出面が上型12の型面12bの一
部を形成している。電磁石13は図示しない制御手段に
て通電を制御される。
【0015】当該貼着装置10aにおいては、予め圧縮
成形された基材21を下型11の型面11bに載置し
て、同基材21の表面に表皮材22を真空成形にて貼着
し、同基材21の表面に貼着された表皮材22の表面
に、上型12の型面12bに離脱可能に吸着させたシー
ト状装飾材23(以下オーナメント23という)を貼着
するもので、オーナメント23としては磁性を有するも
のを採用している。
【0016】オーナメント23は図2(a)に示すよう
に、織編物からなるオーナメント表皮23aと、その裏
面に貼着されたスラブウレタン23bと、その裏面に貼
着されたフェライトからなる磁気テープ23cとにより
構成されている。かかるオーナメント23は、磁気テー
プ23cの裏面側に接着剤を塗布した状態で、図1に示
すように、オーナメント表皮23a側を上型12の電磁
石13の下面に吸着されて保持される。
【0017】また、オーナメントとしては、図2(b)
に示すオーナメント23を採用することもできる。かか
るオーナメント23は、織編物からなるオーナメント表
皮23dと、その裏面に貼着されたスラブウレタン23
eとにより構成されていて、スラブウレタン23eには
鉄粉23fが均等に混在している。かかるオーナメント
23は、スラブウレタン23eの裏面側に接着剤を塗布
した状態で、図1に示すように、オーナメント表皮23
d側を上型12の電磁石13の下面に吸着されて保持さ
れる。
【0018】本発明の貼着方法では、このようにオーナ
メント23を上型12の電磁石13の下面に吸着保持し
た状態で、上型12を降下してオーナメント23の裏面
側を表皮材22の表面に押圧する。この場合、接着剤と
しては取扱い上ホットメルト型の接着剤を使用すること
が好ましく、当該接着剤は真空成形により表皮材22を
基材21表面へ貼着する際に加熱された表皮材22が保
持する熱によりホットメルトしてオーナメント23を貼
着する。その後、電磁石13に対する通電を停止すれ
ば、電磁石13のオーナメント23に対する吸着力が消
失して、オーナメント23は電磁石23から離脱する。
【0019】このように、当該貼着装置10aを使用す
る貼着方法によれば、オーナメント23を表皮材22の
表面に貼着するに際して上型12の型面12bを構成す
る電磁石13に磁力の作用にて強固にかつ確実に吸着さ
せることができるとともに、オーナメント23を表皮材
22の表面に貼着した後には磁力の作用を消失させるこ
とにより、オーナメント23を上型12の型面12bか
ら容易にかつ確実に離脱させることができる。
【0020】このため、オーナメント23の上型12の
型面12bに対する吸着および離脱を、磁力の発生およ
び消失操作により機械的に容易に行うことができ、当該
作業の機械化を可能にすることができる。また、従来の
各貼着手段のごとき、上型12の型面12bに接着させ
たオーナメント23が貼着前に雰囲気温度等により型面
12bから離脱することもないとともに、オーナメント
23として必要な大きさのものを採用すればよく、表皮
材12の表面への貼着後に、オーナメント23の不要の
外周縁部を切断して仕上げる必要もなく、オーナメント
23の歩留りを向上させてコストの上昇を防止すること
ができる。
【0021】図3には、本発明の他の一例に係る貼着装
置を使用した貼着方法が示されている。当該貼着方法
は、合成樹脂製の表皮材22を備える内装材を適用対象
とするもので、表皮材22の成形および同表皮材22の
基材21表面への貼着と、同表皮材22の表面へのオー
ナメント23の貼着とを同時に行う方法である。
【0022】当該貼着装置10bは下型14と上型15
を備え、両型14,15の型本体14a,15aには型
面14b,15bが形成されているとともに、上型15
の型本体15aには電磁石16が配設されている。電磁
石16は型本体15aの下面に露出していて、露出面が
上型15の型面15bの一部を形成している。電磁石1
6は図示しない制御手段にて通電を制御される。
【0023】当該貼着装置10bにおいては、予め下型
14の型面14b上に成形された基材21を載置すると
ともに、オーナメント23を図3に示すように、オーナ
メント表皮23a側を上型15の電磁石16の下面に吸
着して保持し、上型15を所定量降下させて型締めし、
基材21の上面と上型15の型面15bおよびオーナメ
ント23の下面との間のキャビテイ17に合成樹脂の溶
融物を射出して表皮材22を成形する。これにより、成
形された表皮材22は基材21の表面に貼着されるとと
もに、オーナメント23は成形された表皮材22の表面
に貼着される。
【0024】その後、磁力の作用を消失させることによ
り、オーナメント23を上型15の型面15bから容易
にかつ確実に離脱させることができる。従って、当該貼
着装置10bによれば、貼着装置10aを使用した貼着
方法と同様の作用効果を奏することができる。
【0025】また、当該貼着装置10bを使用すれば、
予め成形された基材21を下型14の型面14bに載置
するとともに、上型15の型面15bの電磁石16の部
位にオーナメント23を吸着して保持し、下型14の型
面14bに載置した基材21の表面に合成樹脂の溶融物
を供給して、上型15を降下して加圧する方法を採るこ
とができる。これにより、表皮材22が成形されて基材
21の表面に貼着されるとともに、表皮材22の表面に
オーナメント23が貼着される。
【0026】図4には、貼着装置10bを使用した他の
貼着方法が示されている。当該貼着方法は、成形された
基材21と表皮材22を予め貼着して一体化した状態で
下型14の型面14bに載置するとともに、上型15の
型面15bの電磁石16の部位にオーナメント23を吸
着して保持し、下型14の型面14bに載置した基材2
1と一体の表皮材22の表面に上型15を降下して加圧
するものである。これにより、基材21と一体の表皮材
22の表面にオーナメント23が貼着される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る貼着方法に使用した貼着装
置の縦断面図である。
【図2】同貼着方法で採用するオーナメントの2つの例
(a),(b)を示す部分拡大縦断面図である。
【図3】本発明の他の一例係る貼着方法に使用した貼着
装置の縦断面図である。
【図4】本発明の他の一例係る貼着方法に使用した貼着
装置の縦断面図である。
【図5】オーナメントを貼着してなるドアトリムの正面
図である。
【図6】従来の貼着方法に使用する貼着装置の2つの例
(a),(b)を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11,14…下型、12,15…上型、11b,14b
…型面、12b,15b…型面、13,16…電磁石、
21…基材、22…表皮材、23…オーナメント(装飾
材)、23a,23d…オーナメント表皮、23b,2
3e…スラブウレタン、23c…磁気テープ、23f…
鉄分。
フロントページの続き (72)発明者 駒田 兼良 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状に成形された基材と、同基材の表
    面に貼着された表皮材と、同表皮材の表面に局部的に貼
    着されたシート状装飾材を備えた内装材における前記表
    皮材の表面に前記シート状装飾材を貼着する貼着方法で
    あり、前記基材に貼着してなる前記表皮材の表面に、成
    形型の一方の型の型面に離脱可能に固定した前記シート
    状装飾材を、前記成形型の上型および下型による押圧作
    用にて貼着する貼着方法において、前記シート状装飾材
    として磁性体である装飾材を採用して、同装飾材を前記
    一方の型の型面に磁力の作用にて離脱可能に吸着させる
    ことを特徴とするシート状装飾材を内装材表面へ貼着す
    る貼着方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の貼着方法の実施に使用す
    る貼着装置であり、前記基材および前記表皮材を受承す
    る型面を有する下型と、前記シート状装飾材を磁力にて
    吸着する電磁石を型面に有する上型とを備えていること
    を特徴とするシート状装飾材を内装材表面へ貼着する貼
    着装置。
JP2031396A 1996-02-06 1996-02-06 シート状装飾材を内装材表面へ貼着する貼着方法および貼着装置 Pending JPH09207164A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253857A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Konan Tokushu Sangyo Kk オーナメント付熱可塑性樹脂シートの成形方法及び成形用型
CN113814326A (zh) * 2021-08-24 2021-12-21 蒋敏龙 一种冲压模具的冷却脱模设备

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JP2010253857A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Konan Tokushu Sangyo Kk オーナメント付熱可塑性樹脂シートの成形方法及び成形用型
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