JPH09206913A - 密閉式給湯装置および給湯方法 - Google Patents

密閉式給湯装置および給湯方法

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JPH09206913A
JPH09206913A JP1404496A JP1404496A JPH09206913A JP H09206913 A JPH09206913 A JP H09206913A JP 1404496 A JP1404496 A JP 1404496A JP 1404496 A JP1404496 A JP 1404496A JP H09206913 A JPH09206913 A JP H09206913A
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JP
Japan
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ladle
molten metal
hot water
water supply
injection sleeve
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JP1404496A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Mitsuyoshi
博晃 三吉
Yasuo Mizunaga
康雄 水永
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ラドル移送中の溶湯の滴下が無く、かつ、給
湯精度が高く、酸化物の混入や空気の巻き込みがない高
品質の溶湯を連続安定的に供給できる密閉式給湯装置お
よび給湯方法を提供する。 【解決手段】 アルミニウム合金の溶湯を射出スリーブ
内へ給湯する装置であって、溶湯の溶解保持炉10内に
浸漬懸架され底部側方に設けた吸入口20cと弁棒22
と弁棒シリンダ24とからなる開閉装置を外部に備えた
ラドル20と、ラドル懸垂支持昇降手段60と、一端が
ラドル内に他端が射出スリーブ内へ挿入された導管28
と、溶湯液面を加圧するガスの注入手段30とを備える
とともに、加圧ガスの温度調節装置90を備えてなり、
導管の溶湯吐出側は、下方に向かって傾斜させるととも
に、ラドルの昇降方向を射出スリーブと平行に傾斜させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
またはマグネシウム合金などの溶湯をダイカストマシン
などの成形装置の射出スリーブへ給湯する密閉式給湯装
置および密閉式給湯装置の給湯方法に係り、特に給湯精
度の向上に配慮した密閉式給湯装置および密閉式給湯装
置の給湯方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイカストマシンの射出スリーブ
へアルミニウム合金やマグネシウム合金などの溶湯を給
湯するには、従来、図6に示すように、溶解保持炉10
内の溶湯を酌み取ったラドル20を機械的機構を使用し
て上昇、または円弧状軌跡を描きながら横移動して傾斜
した射出スリーブ200の位置まで移動し、しかる後、
ラドル20内の溶湯を射出スリーブ内へ注湯するラドル
反転方式が採用されていた。また、図7に示すような上
部に蓋20aを有し底部に開口部(吸入口20c)を備
え、蓋20aに空気抜き20dを有する密閉式でないラ
ドル20を溶解保持炉10内へ浸漬し、底部の開口部2
0cよりラドル20内へ溶湯を侵入させた後に開口部2
0cを閉塞した後、傾斜した射出スリーブ200の位置
までラドル20を移動し、射出スリーブ200の軸線に
合わせてラドル20を傾斜しつつラドル底部を射出スリ
ーブ200内へ装入してから、底部の開口部20cを閉
塞状態から開放状態にしてラドル内部の溶湯を自然落下
させて射出スリーブ200内へ供給する(給湯する)方
法も採用されていた。この方式は底抜きラドル方式と呼
ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ラドル反転方式や底抜きラドル方式のいずれにおいて
も、射出スリーブへの注湯口(ラドルの吐出口)は、溶
湯をラドル内へ入れる場合にラドル本体を溶解保持炉内
へ浸漬するため、ラドル内部に溶湯が入るだけでなくラ
ドルの外周に溶湯が付着し、ラドルを射出スリーブの位
置まで移動し、その後の注湯動作中にラドル外周に付着
した溶湯と空気中の酸素とが反応して酸化物を生成し、
かつ、これが注湯中に滴下してラドル内部の溶湯ととも
に射出スリーブ内へ落下することとなる。この溶湯落下
物は空気に触れて酸化物を形成し、したがって、ダイカ
スト成形後の鋳造品にこの酸化物が混入して、品質の低
下を招くという問題があった。また、上述のラドル反転
方式や底抜きラドル方式のいずれにおいても、ラドル内
へ取り込む給湯量の精度が粗く、毎回の射出スリーブへ
の給湯量がばらつくために成形品品質が一定しないこと
から鋳造品品質を均一に保つことができないという難点
があり、給湯精度の向上が成形品品質の向上に欠かせな
いという背景があった。また、底抜き方式では、開口部
(吸入口20c)が底部中央に下側に向かって開口して
おり、ラドル内への溶湯の取り込み後の開閉装置のシー
ルが不完全であるとき、射出スリーブまでのラドルの移
送時に溶湯の滴下が起こり、危険であるばかりでなく作
業環境を著しく汚染するという問題があった。さらに、
上述のラドル(図6のラドル20や図7のラドル20)
では、給湯の初期に射出スリーブ内に落下する溶湯の落
下高さが大きく、大きな落下高さの際に周囲の空気の巻
き込みを誘発して鋳造品にブローホールなどの鋳造欠陥
を生じる惧れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明(第1の発明)においては、アルミニウム
合金またはマグネシウム合金の溶湯をダイカストマシン
などの射出スリーブ内へ給湯する密閉式給湯装置であっ
て、溶湯の溶解保持炉内に浸漬されて懸架され底部側方
に突出して設けた上方に開口した連通遮断自在な溶湯の
吸入口を備えるとともに該吸入口を連通遮断する弁棒と
弁棒昇降用の弁棒シリンダとからなる開閉装置をラドル
本体の外部に備えたラドルと、該ラドル懸垂支持昇降手
段と、一端が該ラドル内に収納され他端が該ラドルより
突出して前記射出スリーブ内へ挿入され該ラドル内の溶
湯を前記射出スリーブへ注湯する導管と、該ラドル内の
溶湯液面を加圧する加圧ガスの注入手段とを備えるとと
もに、該加圧ガスの温度調節装置を備えてなり、前記導
管の溶湯吐出側は、下方に向かって傾斜させるととも
に、前記ラドル懸垂支持昇降手段の昇降方向を傾斜した
前記射出スリーブと平行に傾斜させた構成とした。ま
た、第2の発明の密閉式給湯装置の給湯方法では、第1
の発明の密閉式給湯装置において、溶解保持炉内に浸漬
されたラドル内に注入する加圧ガスの温度を一定の温度
範囲に温度調節した後に、該加圧ガスを該ラドル内に注
入しつつ給湯するようにした。
【0005】
【発明の実施の態様】本発明の密閉式給湯装置において
は、アルミニウム合金またはマグネシウム合金の溶湯を
ダイカストマシンなどの射出スリーブ内へ給湯する密閉
式給湯装置であって、溶湯の溶解保持炉内に浸漬されて
懸架され底部側方に突出して設けた上方に開口した連通
遮断自在な溶湯の吸入口を備えるとともに該吸入口を連
通遮断する弁棒と弁棒昇降用の弁棒シリンダとからなる
開閉装置をラドル本体の外部に備えたラドルと、該ラド
ル懸垂支持昇降手段と、一端が該ラドル内に収納され他
端が該ラドルより突出して前記射出スリーブ内へ挿入さ
れ該ラドル内の溶湯を前記射出スリーブへ注湯する導管
と、該ラドル内の溶湯液面を加圧する加圧ガスの注入手
段とを備えるとともに、該加圧ガスの温度調節装置を備
えてなり、前記導管の溶湯吐出側は、下方に向かって傾
斜させるとともに、前記ラドル懸垂支持昇降手段の昇降
方向を傾斜した前記射出スリーブと平行に傾斜させた構
成としてある。したがって、ラドルを溶湯の入った溶解
保持炉内に浸漬して、ラドル底部側方に突出して設けた
溶湯吸入口より溶湯をラドル内に吸入して取り込んだあ
とラドル本体を通過することなく、ラドル本体の側方を
上下方向に昇降自在な弁棒と弁棒昇降用の弁棒シリンダ
とからなる開閉装置で吸入口を閉塞するので、従来の底
抜きラドル方式であってラドル内を密閉する密閉蓋を備
えた底抜きラドル方式では密閉蓋と弁棒とのガスシール
が必要であるが、本発明においては弁棒が密閉蓋を貫通
する構造になっていないので、弁棒とラドル密閉蓋との
ガスシールを考慮する必要がない。ラドル内への溶湯の
取り込みが完了した後、ラドル懸垂支持昇降手段を操作
してラドルを移送しラドルに連結された導管吐出側先端
を射出スリーブ底部のプランジャチップ上面近くまで挿
入し、たとえば不活性ガスのような加圧ガスをあらかじ
め加熱してラドル内温度に近い所定の温度に温度調節し
た後、ラドル内に吹き込んでこの押圧力によりラドル内
の溶湯を導管を経由して射出スリーブ内へ給湯する。し
たがって、加圧ガスがラドル内に注入されても加圧ガス
の温度変化が少なく、そのため加圧ガスに与える圧力の
変化が少ないので給湯量の精度が高く、毎回の射出スリ
ーブへの給湯量が均一化され、鋳造品品質が良好に保持
されることになる。したがって、本発明の密閉式給湯装
置では、従来技術に比べて、給湯作業が簡便化され、毎
回の給湯条件が均一化されるとともに、給湯精度が高
く、ラドル移送中の溶湯の滴下も少なく、かつ溶湯酸化
物の混入も少ないので鋳造品品質が良好に維持できる。
【0006】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図1〜図5はいずれも本発明の実施例
に係り、図1は密閉式給湯装置の全体構成図、図2は密
閉式給湯装置(給湯中)の要部拡大縦断面図、図3は密
閉式給湯装置(酸化物除去清掃中)の要部拡大縦断面
図、図4は図2のA−A視を示す非作業中の酸化物除去
装置の正面図、図5は図3のB−B視の作業中の酸化物
除去装置の位置状態を示す密閉式給湯装置の要部拡大縦
断面図である。
【0007】図1に示すように、第1の発明である密閉
式給湯装置1は、直立円筒状のラドル20を建屋(また
は構造物)50に傾斜して固設されたラドル懸垂支持昇
降シリンダ60のピストンロッド60aの先端に接続さ
れて懸架され、溶解保持炉10内にその大部分が浸漬さ
れるように保持したもので、ラドル20は上端部を天蓋
20aと密閉蓋20bとでそれぞれボルトナットを介し
て接合されて密閉されるとともに、底部側方に突出して
設けられ、溶解保持炉10内の溶湯Mがラドル20内へ
吸入するための上方に開口した開口部(吸入口20c)
を備えるとともに、吸入口20cと溶解保持炉10とを
連通遮断するための弁棒22と、天蓋20aに取り付け
られたサポート24aに載置固設された弁棒22の昇降
手段である弁棒シリンダ24とからなる開閉装置40を
備えている。
【0008】一方、天蓋20aと密閉蓋20bには、一
端がラドル20内へ下向きに貫通し、他端が湾曲してダ
イカストマシンの射出スリーブ200の傾斜した軸線X
−Xに沿って傾斜して下降する導管28が取り付けられ
るとともに、N2 ガスやArガス、CO2 ガスなどの不
活性ガス供給装置70から供給される不活性ガスなどの
加圧ガスをラドル20内へ注入する不活性ガス配管30
が設けられる。密閉蓋20aの上部に取り付けられたラ
ドルサポート26は前記したようにラドル懸垂支持昇降
シリンダ60のピストンロッド60aの先端に連結さ
れ、ラドル懸垂支持昇降シリンダ60の操作によりラド
ル20や導管28は一体的に傾斜した軸線X−Xに沿っ
て昇降自在になっている。
【0009】加圧ガスとしては、不活性ガスのほか、工
場内の廃棄ガスや燃焼ガスや通常の空気を使用すること
も出来るが、溶湯の酸化を防止するためには、酸素を含
まない不活性ガス(N2 ガス、Arガス、CO2 ガスな
ど)が望ましい。不活性ガス配管30は、不活性ガス供
給装置70を出た後、温度調節装置90を通過して所望
の温度に昇温されるよう構成され、不活性ガス供給制御
装置80により昇温温度や供給時間を任意に制御できる
よう構成される。また、3つの液圧シリンダである、ラ
ドル懸垂支持昇降シリンダ60と弁棒シリンダ24と後
述する酸化物除去装置100の掃除具昇降シリンダ11
0の油圧配管は、各々独立して図示しない油圧ユニット
に接続されるとともに、該油圧ユニットは、図示しない
プログラマブルコントローラと接続され、動作指令をプ
ログラマブルコントローラから受信して作動する。
【0010】また、図2〜図5に示すように、導管28
の吐出部先端28a外周に付着した溶湯や溶湯酸化物を
除去清掃する酸化物除去装置100が、サポート26の
導管吐出側に配設される。酸化物除去装置100は、図
4〜図5に示すような、導管28の外周を把持して導管
軸方向に摺動する左右一対の掃除具122を備えた掃除
具開閉シリンダ120と掃除具開閉シリンダ120を導
管軸方向に昇降させる掃除具昇降シリンダ110とより
構成され、溶湯の給湯中は掃除具開閉シリンダ120は
図2に示すように上方に後退させて置き、給湯作業終了
後毎回、図3に示すように導管28の吐出側先端部28
aに掃除具122を上下に摺動させて、導管外周に付着
した溶湯や溶湯酸化物を剥離除去する。なお、掃除具昇
降シリンダ110と掃除具開閉シリンダ120は油圧シ
リンダでなく、エアシリンダとしてもよい。
【0011】以上のように構成された本発明の密閉式給
湯装置1の作動について説明する。まず、図2のような
状態に保持されたラドル20において、弁棒シリンダ2
4を操作して弁棒22を上昇して吸入口20cを開状態
にしてラドル20内の気体を排出しつつ溶解保持炉10
の溶湯Mをラドル20内に自然吸入させる。ラドル20
内に吸入する溶湯量は、ラドル内に設置した溶湯液面セ
ンサ150、すなわち具体的には湯面検知棒150aを
使用するか、またはレーザ光センサ160や超音波セン
サ170を使用して溶湯液面レベルの変化により検出す
る。この場合、ラドル20内の溶湯液面は、図2に示す
ように、密閉蓋20bの下面と接するか、もしくは、下
面とすれすれの状態になるある一定に高さに保持し、ラ
ドル20内に封入される不活性ガスなどの加圧ガス量を
出来るだけ少なくすると、ラドル20内へ注入される加
圧ガスの温度変化が少ない。
【0012】次に、ラドル20内への溶湯の充満が終了
した後、吸入口20cを閉じ、ラドル懸垂支持昇降シリ
ンダ60を操作して導管28の吐出部先端(導管吐出側
先端部)28aを下降させ、射出スリーブ200内のプ
ランジャチップ200aの上面に導管28の吐出部先端
28aを近接するよう調節したうえ、あらかじめ、たと
えば1.2kg/cm2 程度の低圧に加圧された不活性
ガスを、不活性供給制御装置70を介して不活性ガス供
給装置70により不活性ガス配管30を通じてラドル2
0内へ注入すると、ラドル20内の溶湯液面は加圧され
導管28を流れ導管28の吐出部先端28aより落下し
て射出スリーブ200内へ注湯され始める。この際、不
活性ガスは、温度調節装置90により溶湯温度に近接し
た、たとえば、250〜700℃の範囲の中の一定の温
度状態に加熱して供給することにより、不活性ガスがラ
ドル20内に入ってもラドル内雰囲気温度との温度差異
が少なく、したがって不活性ガスの温度変化による圧力
変化がほとんど無いので給湯条件が安定することにな
る。
【0013】加圧ガス(不活性ガス)のラドル内注入に
よる注湯作業が開始されるとともに射出スリーブ200
内に入った溶湯液面が次第に上昇し始めるので、導管2
8の吐出部先端28aがこの溶湯液面に約20mm程浸
漬された後、溶湯液面の上昇速度と同一速度で導管28
が上昇するようにラドル20を上昇させる。こうするこ
とにより、吐出部先端28aの溶湯浸漬深さを前述の約
20mmの一定値に保持しながら射出スリーブ200内
へ給湯することになる。この浸漬深さは、通常20mm
〜50mmの範囲でできるだけ少ない方が導管吐出側先
端部外周に付着する溶湯を少なくできるので好ましい。
このようにして、ラドル内溶湯レベルの降下を溶湯液面
レベル検出センサ150(具体的には、湯面検知棒15
0a、レーザ光センサ160、超音波センサ170な
ど)により検出し、溶湯液面レベルがあらかじめ設定し
た設定値に達したとき、加圧ガスの供給を停止して、射
出スリーブ200への給湯を完了する。また、別の給湯
方法として、前記のラドル20内に設置の湯面検知棒1
50aやレーザ光センサ160、超音波センサ170な
どの溶湯液面レベルセンサ150を使用して溶湯を規定
量だけ供給し、これを全部射出スリーブ200へ供給す
る方法を採用することもできる。
【0014】以上述べた一連の作業手順(溶解保持炉1
0へのラドル20の浸漬、弁棒22の上昇によるラドル
内溶湯吸入作業、弁棒下降による吸入口20c閉止、導
管吐出部先端28aの射出スリーブ内挿入、加圧ガスの
ラドル内注入、給湯中の導管上昇、加圧ガスのラドル内
注入停止など)の順序起動停止プログラムをあらかじめ
プログラマブルコントローラに入力して、このプログラ
ムに則り作業を自動的に継続させることもできる。な
お、毎回の給湯の終了の度毎に、定期的に酸化物除去装
置100を使用して、導管吐出側先端部28a外周を清
掃し、発生した溶湯酸化物を除去しておくことが望まし
い。
【0015】さらに、射出スリーブ200内への給湯時
に、導管28の吐出側先端部28aの浸漬深さをほぼ一
定に保って注湯するようにすれば、溶湯の射出スリーブ
200内への落下による撥ね飛びや飛沫がなく、空気巻
き込みが少ない。また、吐出側先端部28aの外側に付
着する溶湯の状況が毎回一定するとともに、その付着し
た溶湯や溶湯酸化物を毎回除去するようにすれば、溶湯
酸化物の成形品への混入がほとんど無くなる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の密閉式給湯
装置においては、ラドル移送中の滴下がほとんど無く、
かつ、加圧ガスをあらかじめラドル内雰囲気温度に近い
一定の温度にしてからラドル内に吹き込むから、加圧ガ
ス温度の変化が少なく所定の一定圧力で加圧することが
出来るので、給湯精度が向上するとともに、酸化物の混
入がほとんどなく、注湯時の空気巻き込みも極力防止さ
れるので、鋳造欠陥のない高品質の鋳造品を連続安定的
に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る密閉式給湯装置の全体構
成図である。
【図2】本発明の実施例に係る密閉式給湯装置(給湯
中)の要部拡大縦断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る密閉式給湯装置(酸化物
除去清掃中)の要部拡大縦断面図である。
【図4】図2のA−A視を示す非作業中の酸化物除去装
置の正面図である。
【図5】図3のB−B視の作業中の酸化物除去装置の位
置状態を示す密閉式給湯装置の要部拡大縦断面図であ
る。
【図6】従来の給湯装置の説明図である。
【図7】従来の給湯装置の説明図である。
【符号の説明】
1 密閉式給湯装置 10 溶解保持炉 10a るつぼ 20 ラドル 20a 天蓋 20b 密閉蓋 20c 吸入口 22 弁棒 24 弁棒シリンダ 24a サポート 26 ラドルサポート 28 導管 28a 吐出部先端(吐出側先端部) 30 不活性ガス配管 40 開閉装置 50 建屋(または構造物) 60 ラドル懸垂支持昇降シリンダ 60a ピストンロッド 70 不活性ガス供給装置 80 不活性ガス供給制御装置 90 温度調節装置 100 酸化物除去装置 102 サポート 110 掃除具昇降シリンダ 120 掃除具開閉シリンダ 122 掃除具 150 溶湯液面レベルセンサ 150a 湯面検知棒 160 レーザ光センサ 170 超音波センサ 200 射出スリーブ 200a プランジャチップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金またはマグネシウム合
    金の溶湯をダイカストマシンなどの射出スリーブ内へ給
    湯する密閉式給湯装置であって、 溶湯の溶解保持炉内に浸漬されて懸架され底部側方に突
    出して設けた上方に開口した連通遮断自在な溶湯の吸入
    口を備えるとともに該吸入口を連通遮断する弁棒と弁棒
    昇降用の弁棒シリンダとからなる開閉装置をラドル本体
    の外部に備えたラドルと、該ラドル懸垂支持昇降手段
    と、一端が該ラドル内に収納され他端が該ラドルより突
    出して前記射出スリーブ内へ挿入され該ラドル内の溶湯
    を前記射出スリーブへ注湯する導管と、該ラドル内の溶
    湯液面を加圧する加圧ガスの注入手段とを備えるととも
    に、該加圧ガスの温度調節装置を備えてなり、 前記導管の溶湯吐出側は、下方に向かって傾斜させると
    ともに、前記ラドル懸垂支持昇降手段の昇降方向を傾斜
    した前記射出スリーブと平行に傾斜させたことを特徴と
    する密閉式給湯装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の密閉式給湯装置を用い
    て、射出スリーブ内へ溶湯を給湯する密閉式給湯装置の
    給湯方法であって、 溶解保持炉内に浸漬されたラドル内に注入する加圧ガス
    の温度を一定の温度範囲に温度調節した後に、該加圧ガ
    スを該ラドル内に注入しつつ給湯することを特徴とする
    密閉式給湯装置の給湯方法。
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