JPH09206377A - 注射器用滑栓 - Google Patents
注射器用滑栓Info
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- JPH09206377A JPH09206377A JP8015513A JP1551396A JPH09206377A JP H09206377 A JPH09206377 A JP H09206377A JP 8015513 A JP8015513 A JP 8015513A JP 1551396 A JP1551396 A JP 1551396A JP H09206377 A JPH09206377 A JP H09206377A
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- Japan
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- syringe
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- plug
- arc
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/315—Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
- A61M5/31511—Piston or piston-rod constructions, e.g. connection of piston with piston-rod
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
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- A61M5/31513—Piston constructions to improve sealing or sliding
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に気密性、摺動性に優れた注射器用滑栓を
得る。 【構成】 注射器外筒内に摺動自在に挿入される、注射
器外筒の軸線に関して回転対称形状をなす柱体からなる
注射器用滑栓において、柱体が、軸方向の中間部分に最
大径部を有し、最大径部から前後に徐々に縮径する中高
形状をなしている注射器用滑栓。
得る。 【構成】 注射器外筒内に摺動自在に挿入される、注射
器外筒の軸線に関して回転対称形状をなす柱体からなる
注射器用滑栓において、柱体が、軸方向の中間部分に最
大径部を有し、最大径部から前後に徐々に縮径する中高
形状をなしている注射器用滑栓。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、注射器用外筒内に摺動自在に挿
入され、外筒内の薬液を人体又は動物に投与する際に用
いられる注射器用滑栓に関する。
入され、外筒内の薬液を人体又は動物に投与する際に用
いられる注射器用滑栓に関する。
【０００２】
【従来技術およびその問題点】注射器は、注射器用外
筒、滑栓、及びプランジャーを基本構成要素とし、薬液
投与時には、プランジャーにより滑栓を押して外筒内に
保持した薬液を押し出す。外筒と滑栓とは、その物理的
特性として、薬液吸引時の斜め引き、押出時の斜め押し
等の使用態様を含めて、液密性、気密性、及び摺動性が
要求される。外筒には、ガラス外筒とプラスチック外筒
とが知られているが、通常ガラス外筒は薬液容器兼用タ
イプに使用され、プラスチック外筒はディスポーザルタ
イプに使用されている。いずれの外筒にしても、その内
径、内壁の直線度、平滑度、真円度等にはその製造上、
機械的なばらつきが避けられない。
筒、滑栓、及びプランジャーを基本構成要素とし、薬液
投与時には、プランジャーにより滑栓を押して外筒内に
保持した薬液を押し出す。外筒と滑栓とは、その物理的
特性として、薬液吸引時の斜め引き、押出時の斜め押し
等の使用態様を含めて、液密性、気密性、及び摺動性が
要求される。外筒には、ガラス外筒とプラスチック外筒
とが知られているが、通常ガラス外筒は薬液容器兼用タ
イプに使用され、プラスチック外筒はディスポーザルタ
イプに使用されている。いずれの外筒にしても、その内
径、内壁の直線度、平滑度、真円度等にはその製造上、
機械的なばらつきが避けられない。
【０００３】一方、滑栓は、外筒の機械的な形状のばら
つきを吸収するため、主に、ゴム、熱可塑性エラストマ
ー等の弾性体からなる弾性体滑栓が広く用いられてい
る。この弾性体滑栓は、従来、単純な円柱状、後部側に
向けて徐々に径を縮小したテーパ柱状、あるいは、これ
ら円柱あるいはテーパ柱の前後にそれぞれ環状突起を設
けたものが用いられてきた。しかし、本発明者の解析に
よれば、これら従来の弾性体滑栓は、その物理的特性、
例えば摺動性、気密性について改良の余地がある。
つきを吸収するため、主に、ゴム、熱可塑性エラストマ
ー等の弾性体からなる弾性体滑栓が広く用いられてい
る。この弾性体滑栓は、従来、単純な円柱状、後部側に
向けて徐々に径を縮小したテーパ柱状、あるいは、これ
ら円柱あるいはテーパ柱の前後にそれぞれ環状突起を設
けたものが用いられてきた。しかし、本発明者の解析に
よれば、これら従来の弾性体滑栓は、その物理的特性、
例えば摺動性、気密性について改良の余地がある。
【０００４】特に、本出願人が提案したラミネート滑
栓、すなわち、弾性体滑栓の表面を、テトラフルオロエ
チレン樹脂フィルム、エチレン・テトラフルオロエチレ
ン樹脂フィルム及び超高分子量ポリエチレン樹脂フィル
ムからなる群より選ばれる１つのラミネート層で覆った
滑栓においては、その弾性的な追従性がラミネート層に
よって阻害される傾向にある。このため、その物理的特
性を向上させる要求がある。ラミネート滑栓は、シリコ
ーンフリー滑栓であり、摺動部分に潤滑材としてシリコ
ーンオイルを塗布する必要がない。シリコーンオイルを
塗布していた従来の滑栓は、シリコーンオイルが薬液と
混合される可能性がある、微粒子汚染の原因となる、と
いう問題点があった。
栓、すなわち、弾性体滑栓の表面を、テトラフルオロエ
チレン樹脂フィルム、エチレン・テトラフルオロエチレ
ン樹脂フィルム及び超高分子量ポリエチレン樹脂フィル
ムからなる群より選ばれる１つのラミネート層で覆った
滑栓においては、その弾性的な追従性がラミネート層に
よって阻害される傾向にある。このため、その物理的特
性を向上させる要求がある。ラミネート滑栓は、シリコ
ーンフリー滑栓であり、摺動部分に潤滑材としてシリコ
ーンオイルを塗布する必要がない。シリコーンオイルを
塗布していた従来の滑栓は、シリコーンオイルが薬液と
混合される可能性がある、微粒子汚染の原因となる、と
いう問題点があった。
【０００５】
【発明の目的】本発明は、注射器の特に弾性体滑栓につ
き、その物理的特性、特に気密性、摺動性に優れた滑栓
を得ることを目的とする。また、本発明は、ラミネート
滑栓においても、同様の物理的特性が得られる滑栓形状
を得ることを目的とする。
き、その物理的特性、特に気密性、摺動性に優れた滑栓
を得ることを目的とする。また、本発明は、ラミネート
滑栓においても、同様の物理的特性が得られる滑栓形状
を得ることを目的とする。
【０００６】
【発明の概要】本発明は、注射器外筒内に摺動自在に挿
入される、注射器外筒の軸線に関して回転対称形状をな
す柱体からなる注射器用滑栓において、柱体を、軸方向
の中間部分に最大径部を有し、最大径部から前後に徐々
に縮径する中高形状としたことを特徴としている。最大
径部は、柱体の軸方向長さの中間部より前方に設け、か
つ後端部径を先端部径より小径にすることが好ましい。
入される、注射器外筒の軸線に関して回転対称形状をな
す柱体からなる注射器用滑栓において、柱体を、軸方向
の中間部分に最大径部を有し、最大径部から前後に徐々
に縮径する中高形状としたことを特徴としている。最大
径部は、柱体の軸方向長さの中間部より前方に設け、か
つ後端部径を先端部径より小径にすることが好ましい。
【０００７】柱体の形状は、より具体的には、柱体の軸
線を通る断面における輪郭線について論じるとき、該滑
栓の半径より大きい半径を持ち、軸方向長さの中間部に
おいて該滑栓の最大径を構成する円弧を含むことが好ま
しい。さらに、この輪郭線は、円弧の後方に、軸線に対
して接近するテーパ直線を設けると、後端部径を容易に
小径にすることができる。輪郭線の円弧の半径は、例え
ば滑栓の半径の３．０〜４．５倍としたとき、好ましい
結果が得られた。勿論、輪郭線は、全体を円弧から構成
することも可能である。
線を通る断面における輪郭線について論じるとき、該滑
栓の半径より大きい半径を持ち、軸方向長さの中間部に
おいて該滑栓の最大径を構成する円弧を含むことが好ま
しい。さらに、この輪郭線は、円弧の後方に、軸線に対
して接近するテーパ直線を設けると、後端部径を容易に
小径にすることができる。輪郭線の円弧の半径は、例え
ば滑栓の半径の３．０〜４．５倍としたとき、好ましい
結果が得られた。勿論、輪郭線は、全体を円弧から構成
することも可能である。
【０００８】この注射器用滑栓は、好ましくは、弾性体
からなる弾性体滑栓と、この弾性体滑栓の表面に形成さ
れた、テトラフルオロエチレン樹脂フィルム、エチレン
・テトラフルオロエチレン樹脂フィルム及び超高分子量
ポリエチレン樹脂フィルムからなる群より選ばれる１つ
のラミネート層とから構成することが好ましい。
からなる弾性体滑栓と、この弾性体滑栓の表面に形成さ
れた、テトラフルオロエチレン樹脂フィルム、エチレン
・テトラフルオロエチレン樹脂フィルム及び超高分子量
ポリエチレン樹脂フィルムからなる群より選ばれる１つ
のラミネート層とから構成することが好ましい。
【０００９】
【発明の実施形態】以下図示実施形態について本発明を
説明する。図は、本発明をラミネート滑栓に適用した実
施例である。ラミネート滑栓１０は、ゴム又は熱可塑性
エラストマーからなる弾性体滑栓基材１１の表面、少な
くとも外周面と先端面に、テトラフルオロエチレン樹脂
フィルム、エチレン・テトラフルオロエチレン樹脂フィ
ルム及び超高分子量ポリエチレン樹脂フィルムからなる
群より選ばれる１つのラミネート層１２をコートした滑
栓である。このラミネート層１２の厚さは、０．００１
〜０．２ｍｍ程度とすることが好ましい。ラミネート滑
栓１０には、その軸部に、プランジャ２１のねじ込み孔
１３が備えられ、プランジャ２１によって注射器外筒２
２内に摺動自在に挿入される。
説明する。図は、本発明をラミネート滑栓に適用した実
施例である。ラミネート滑栓１０は、ゴム又は熱可塑性
エラストマーからなる弾性体滑栓基材１１の表面、少な
くとも外周面と先端面に、テトラフルオロエチレン樹脂
フィルム、エチレン・テトラフルオロエチレン樹脂フィ
ルム及び超高分子量ポリエチレン樹脂フィルムからなる
群より選ばれる１つのラミネート層１２をコートした滑
栓である。このラミネート層１２の厚さは、０．００１
〜０．２ｍｍ程度とすることが好ましい。ラミネート滑
栓１０には、その軸部に、プランジャ２１のねじ込み孔
１３が備えられ、プランジャ２１によって注射器外筒２
２内に摺動自在に挿入される。
【００１０】ラミネート滑栓１０は、その軸線１０ｘを
中心とする回転対称形状の柱体からなっている。いま、
このラミネート滑栓１０の形状を、軸線１０ｘを通る断
面で切った輪郭線で論じると、この輪郭線は、注射器外
筒２２との接触面１４が円弧１５の一部からなってい
る。この円弧１５は、その中心１５ｘが、軸線１０ｘか
ら、これと直交する方向に離れた位置にある。よって接
触面１４の最大外径Ｄ、つまりラミネート滑栓１０の最
大外径Ｄは、接触面１４の軸方向長さの中間部分におい
て、一つだけ生じ、この最大外径部から前後に徐々に縮
径している。そして、最大外径部の後方には、径を徐々
に縮径するテーパ栓部１７が一体に形成されている。こ
の１７の輪郭線は、後方に行くに従い、軸線に対して接
近するテーパ直線である。接触面１４の円弧輪郭線とテ
ーパ栓部１７のテーパ直線とは、Ｒ面によって滑らかに
接続されている。
中心とする回転対称形状の柱体からなっている。いま、
このラミネート滑栓１０の形状を、軸線１０ｘを通る断
面で切った輪郭線で論じると、この輪郭線は、注射器外
筒２２との接触面１４が円弧１５の一部からなってい
る。この円弧１５は、その中心１５ｘが、軸線１０ｘか
ら、これと直交する方向に離れた位置にある。よって接
触面１４の最大外径Ｄ、つまりラミネート滑栓１０の最
大外径Ｄは、接触面１４の軸方向長さの中間部分におい
て、一つだけ生じ、この最大外径部から前後に徐々に縮
径している。そして、最大外径部の後方には、径を徐々
に縮径するテーパ栓部１７が一体に形成されている。こ
の１７の輪郭線は、後方に行くに従い、軸線に対して接
近するテーパ直線である。接触面１４の円弧輪郭線とテ
ーパ栓部１７のテーパ直線とは、Ｒ面によって滑らかに
接続されている。
【００１１】ラミネート滑栓１０の先端面は、中心が高
い偏平テーパ突出部１６である。この偏平テーパ突出部
１６の形状は、注射器外筒２２の内壁先端部の形状に応
じて、薬液が注射器外筒２２内に残存しないように定め
られる。
い偏平テーパ突出部１６である。この偏平テーパ突出部
１６の形状は、注射器外筒２２の内壁先端部の形状に応
じて、薬液が注射器外筒２２内に残存しないように定め
られる。
【００１２】円弧１５の半径αは、本滑栓の半径をｄ
（＝Ｄ／２）として、 α＝３．０ｄ〜４．５ｄ 程度に設定するのがよい。αが小さいことは、注射器外
筒２２内面と接触する接触面１４の断面輪郭線のＲがき
つく、大きいことは、同Ｒが緩いことを意味する。αが
この範囲にあれば、注射器外筒２２の通常の製造工程で
生じる形状、寸法のばらつきに対して、本ラミネート滑
栓１０が優れた物理的特性を維持することができる。α
が３．０ｄ未満では、接触面積が少なく、押し摺動及び
引き摺動の抵抗値は低いが気密性が十分に確保できな
い。逆にαが４．５ｄを越えると、気密性は高いが、押
し摺動及び引き摺動の抵抗値が上がり、スムーズな操作
性を得ることが困難である。
（＝Ｄ／２）として、 α＝３．０ｄ〜４．５ｄ 程度に設定するのがよい。αが小さいことは、注射器外
筒２２内面と接触する接触面１４の断面輪郭線のＲがき
つく、大きいことは、同Ｒが緩いことを意味する。αが
この範囲にあれば、注射器外筒２２の通常の製造工程で
生じる形状、寸法のばらつきに対して、本ラミネート滑
栓１０が優れた物理的特性を維持することができる。α
が３．０ｄ未満では、接触面積が少なく、押し摺動及び
引き摺動の抵抗値は低いが気密性が十分に確保できな
い。逆にαが４．５ｄを越えると、気密性は高いが、押
し摺動及び引き摺動の抵抗値が上がり、スムーズな操作
性を得ることが困難である。
【００１３】また、接触面１４とテーパ栓部１７の軸方
向長さをそれぞれＬ１、Ｌ２とすると、これらは、 Ｌ１：Ｌ２＝２．５：１〜４：１ 程度とするとよい。Ｌ１に対してＬ２が短すぎると、テ
ーパ栓部１７の後端部周縁に成形時に生じる可能性のあ
るバリが注射器外筒２２に接触して摺動性を阻害するお
それがあり、Ｌ１が長すぎると、やはり、摺動値が高く
なり、操作性、及び機械での滑栓の挿入性が悪くなる。
向長さをそれぞれＬ１、Ｌ２とすると、これらは、 Ｌ１：Ｌ２＝２．５：１〜４：１ 程度とするとよい。Ｌ１に対してＬ２が短すぎると、テ
ーパ栓部１７の後端部周縁に成形時に生じる可能性のあ
るバリが注射器外筒２２に接触して摺動性を阻害するお
それがあり、Ｌ１が長すぎると、やはり、摺動値が高く
なり、操作性、及び機械での滑栓の挿入性が悪くなる。
【００１４】さらに、ラミネート滑栓１０の軸方向長さ
を１としたとき、実際に外筒２２の内面と接触する接触
面１４の軸方向長さＳは、０．６〜０．９程度とする
と、摺動性と気密性をバランスよく保持することができ
る。
を１としたとき、実際に外筒２２の内面と接触する接触
面１４の軸方向長さＳは、０．６〜０．９程度とする
と、摺動性と気密性をバランスよく保持することができ
る。
【００１５】本ラミネート滑栓１０は、以上の要素を考
慮して決定した断面輪郭線に従って金型を作成し、その
金型により、弾性体滑栓基材１１とラミネート層１２と
を一体成形法により作成することができる。
慮して決定した断面輪郭線に従って金型を作成し、その
金型により、弾性体滑栓基材１１とラミネート層１２と
を一体成形法により作成することができる。
【００１６】次に具体的な実施例について説明する。 ［実施例１］次の仕様によりラミネート滑栓１０を作成
した。 弾性体滑栓基材１１の材質；ブチルゴム ラミネート層１２の材質と厚さ；ＰＴＦＥ、５０μｍ
（０．０５ｍｍ） Ｄ；１３．２ｍｍ（呼び径） 円弧１５の半径α；２６ｍｍ Ｌ１；８．８ｍｍ Ｌ２；２．５ｍｍ
した。 弾性体滑栓基材１１の材質；ブチルゴム ラミネート層１２の材質と厚さ；ＰＴＦＥ、５０μｍ
（０．０５ｍｍ） Ｄ；１３．２ｍｍ（呼び径） 円弧１５の半径α；２６ｍｍ Ｌ１；８．８ｍｍ Ｌ２；２．５ｍｍ
【００１７】このラミネート滑栓１０につき、次の気密
性テスト及び摺動テストを行なったところ、ともに優れ
た特性を示した（気密性◎、摺動性◎）。気密性テスト
は、目視試験である。 『気密性テスト』 試薬：０．１％メチレンブルー水溶液 （１）プランジャ２１にラミネート滑栓１０をセット
し、注射器外筒２２（呼び内径１２．４５ｍｍ）の所定
位置にラミネート滑栓１０を挿入する。 （２）注射器外筒２２の先端部より０．１％メチレンブ
ルー水溶液を充填する。 （３）注射器外筒２２とラミネート滑栓１０の接触面１
４に気泡が残らないように充填する。 『摺動テスト』初期摺動値及び摺動値を測定する。 （１）気密性テストでリークの無いことを確認した上で
行なう。 （２）注射器外筒２２の先端部にディスポーザブル注射
針をセットし、一定速度にて初期摺動値および摺動値を
測定する。
性テスト及び摺動テストを行なったところ、ともに優れ
た特性を示した（気密性◎、摺動性◎）。気密性テスト
は、目視試験である。 『気密性テスト』 試薬：０．１％メチレンブルー水溶液 （１）プランジャ２１にラミネート滑栓１０をセット
し、注射器外筒２２（呼び内径１２．４５ｍｍ）の所定
位置にラミネート滑栓１０を挿入する。 （２）注射器外筒２２の先端部より０．１％メチレンブ
ルー水溶液を充填する。 （３）注射器外筒２２とラミネート滑栓１０の接触面１
４に気泡が残らないように充填する。 『摺動テスト』初期摺動値及び摺動値を測定する。 （１）気密性テストでリークの無いことを確認した上で
行なう。 （２）注射器外筒２２の先端部にディスポーザブル注射
針をセットし、一定速度にて初期摺動値および摺動値を
測定する。
【００１８】比較例として、図３に示す円柱状ラミネー
ト滑栓１０Ｃ（呼び径同一）について同様の試験を行な
ったところ、気密性については本発明より若干劣り
（○）、摺動値については本発明の滑栓より遥かに大き
い値を示した。同様に、比較例として図４に示すテーパ
柱状ラミネート滑栓１０Ｔ（同）について同様の試験を
行なったところ、気密性については若干の気泡の発生が
認められ、摺動値については本発明の滑栓より大きい値
を示し、かつノッキング感があった。同様に、比較例と
して図５に示す、円柱体の前後にそれぞれ環状突起を設
けたラミネート滑栓１０Ａ（同）について同様の試験を
行なったところ、気密性については若干の気泡の発生が
認められ、摺動値については本発明の滑栓とほぼ同等の
値であった。
ト滑栓１０Ｃ（呼び径同一）について同様の試験を行な
ったところ、気密性については本発明より若干劣り
（○）、摺動値については本発明の滑栓より遥かに大き
い値を示した。同様に、比較例として図４に示すテーパ
柱状ラミネート滑栓１０Ｔ（同）について同様の試験を
行なったところ、気密性については若干の気泡の発生が
認められ、摺動値については本発明の滑栓より大きい値
を示し、かつノッキング感があった。同様に、比較例と
して図５に示す、円柱体の前後にそれぞれ環状突起を設
けたラミネート滑栓１０Ａ（同）について同様の試験を
行なったところ、気密性については若干の気泡の発生が
認められ、摺動値については本発明の滑栓とほぼ同等の
値であった。
【００１９】以上の試験結果が示すように、本発明によ
れば、気密性と摺動性ともに優れた滑栓が得られた。
れば、気密性と摺動性ともに優れた滑栓が得られた。
【００２０】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、物理的特
性に優れ、特に気密性と摺動性をバランスよく備えた注
射器用滑栓が得られる。
性に優れ、特に気密性と摺動性をバランスよく備えた注
射器用滑栓が得られる。
【図１】本発明による注射器用滑栓を外筒及びプランジ
ャーと組み合わせた状態の縦断面図である。
ャーと組み合わせた状態の縦断面図である。
【図２】滑栓単体の詳細縦断面図である。
【図３】比較例として示す円柱状滑栓の縦断面図であ
る。
る。
【図４】同テーパ状滑栓の縦断面図である。
【図５】同円柱体の前後に環状突起を設けた滑栓の縦断
面図である。
面図である。
１０ ラミネート滑栓 １０ｘ 軸線 １１ 弾性体滑栓基材 １２ ラミネート層 １３ ねじ込み孔 １４ 接触面 １５ 円弧 １５ｘ 中心 ２１ プランジャ ２２ 注射器外筒
Claims (6)
- 【請求項１】 注射器外筒内に摺動自在に挿入される、
注射器外筒の軸線に関して回転対称形状をなす柱体から
なる注射器用滑栓において、 上記柱体は、軸方向の中間部分に最大径部を有し、最大
径部から前後に徐々に縮径する中高形状をなすことを特
徴とする注射器用滑栓。 - 【請求項２】 請求項１において、最大径部は、柱体の
軸方向長さの中間部より前方に位置し、後端部径より先
端部径の方が小径である注射器用滑栓。 - 【請求項３】 請求項１において、柱体の軸線を通る断
面における輪郭線は、該滑栓の半径より大きい半径を持
ち、軸方向長さの中間部において該滑栓の最大径を構成
する円弧を含んでいる注射器用滑栓。 - 【請求項４】 請求項３において、上記輪郭線は、円弧
の後方に、軸線に対して接近するテーパ直線を有する注
射器用滑栓。 - 【請求項５】 請求項３または４において、輪郭線の円
弧の半径は、滑栓の半径の３．０〜４．５倍である注射
器用滑栓。 - 【請求項６】 請求項１ないし５のいずれか１項におい
て、注射器用滑栓は、弾性体からなる弾性体滑栓と；こ
の弾性体滑栓の表面に形成された、テトラフルオロエチ
レン樹脂フィルム、エチレン・テトラフルオロエチレン
樹脂フィルム及び超高分子量ポリエチレン樹脂フィルム
からなる群より選ばれる１つのラミネート層と；から構
成されている注射器用滑栓。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8015513A JPH09206377A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 注射器用滑栓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8015513A JPH09206377A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 注射器用滑栓 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09206377A true JPH09206377A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11890906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8015513A Withdrawn JPH09206377A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 注射器用滑栓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09206377A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002100464A1 (fr) * | 2001-06-06 | 2002-12-19 | Kabushiki Kaisha Top | Injecteur |
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1996
- 1996-01-31 JP JP8015513A patent/JPH09206377A/ja not_active Withdrawn
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