JP2023021034A - 注射器 - Google Patents

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健 加藤
Takeshi Kato
光一 菊島
Koichi Kikushima
駿 上澤
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Abstract

【課題】更なる精度向上を図ることができる注射器を提供する。【解決手段】本発明の注射器1は、外筒10と、外筒10の後端から外筒10に摺動自在に挿入された押し子20と、外筒10と押し子20との間を通って外筒10の後端から外筒10内の内容物が漏れることを防止する封止部材30と、を備える。封止部材30は、外筒10の後端側の内周に設けられており、外筒10は、ガラス製の筒状本体11と、筒状本体11の先端に挿入されて固定されたステンレス鋼製の細管12と、を備える。押し子20は、ステンレス鋼製であり、先端には、細管12内の少なくとも一部の内溶物を押し出せるように細管12に挿入可能な小径部(小径部材22の先端部)が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、注射器に関する。
従来、ガラス製の外筒と、外筒に後端から摺動自在に挿入されるステンレス鋼製の押し子と、押し子の先端に設けられ、外筒と押し子との間に外筒内の内容物が漏れ出ることを防止する封止部材と、を備える注射器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5-96004号公報
注射器の外筒では、押し子によって内容物が押し出された量を視認できるように透明性が要求される。しかしながら、ガラスなどの透明性を有する外筒は、加工公差が比較的大きく、例えば、眼科用の比較的少量の内容物を取り扱う注射器などの場合、押し子による外筒内の内容物の押し出し量の精度が問題となるが、更なる精度向上には限界があった。
本発明は、以上の点に鑑み、更なる精度向上を図ることができる注射器を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
外筒と、
前記外筒の後端から前記外筒に摺動自在に挿入された押し子と、
前記外筒と前記押し子との間を通って前記外筒の後端から前記外筒内の内容物が漏れることを防止する封止部材と、
を備える注射器であって、
前記封止部材は、前記外筒の後端側の内周に設けられており、
前記外筒は、ガラス製の筒状本体と、前記筒状本体の先端に挿入されて固定されたステンレス鋼製の細管と、を備え、
前記押し子は、ステンレス鋼製であり、先端には、前記細管内の少なくとも一部の前記内容物を押し出せるように前記細管に挿入可能な小径部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、封止部材は押し子の先端ではなく外筒の後端側の内周に設けられている。そして、押し子は透明性を有する必要はないため、外筒に比べて素材の選択の自由度が高い。したがって、押し子をガラスよりも加工公差の小さいステンレス鋼で作成することにより、押し子の断面積と押し子の押し込みストローク量との積の分だけ、精度よく内容物を押し出すことができ、従来よりも押し出し量の精度の高く、且つ寸法管理がし易い注射器を提供することができる。
また、外筒が、ガラス製の筒状本体と、ステンレス製の細管と、を備えるように構成することにより、外筒の先端にコネクタを接続するためにテーパ部材を取り付ける場合でも、テーパ部材の中に細管を通して内容物がテーパ部材に接触することを防ぐことができ、注射器の生物学的安全性、及び耐薬品性を高めることができる。
[2]また、本発明においては、
前記外筒は、先端に向かって次第に小径となる円錐台形状であり、且つ外周面に傾斜したテーパ面13aを有し、且つ前記筒状本体の先端に接続されるテーパ部材、を備え、
前記テーパ部材と前記細管とは、ステンレス鋼であり、且つ一体に成型されていてもよい。
かかる構成によれば、テーパ部材と細管とがステンレス鋼で一体成型されているため、注射器の部品点数を減少させて、注射器を容易に組み立てることができる。
[3]また、本発明においては、前記注射器は眼科用に用いることができる。眼科用の注射器は、内容物の押し出し量が少ない場合が多く、本発明の注射器を有効に用いることができる。
[4]また、本発明においては、前記封止部材と前記押し子との間にはシリコーンが塗布されていることが好ましい。かかる構成によれば、封止部材による押し子の進退動作の摺動抵抗を少なくし、押し子を外筒に対してスムーズに進退させることができる。
[5]また、本発明においては、前記筒状本体の内径は1.2mm以下であり、前記押し子の前記筒状本体内に位置する部分の外径と前記筒状本体の内径との差が0.1mm以下となるように、前記筒状本体と前記押し子とが構成されていることが好ましい。かかる構成によれば、前記差が0.1mmを超える場合と比較して、押し子20を押圧操作してから内容物が実際に吐出されるまでのタイムラグを低減させることができる。
発明の第1実施形態の注射器を示す説明図。 第1実施形態の注射器の先端部を拡大して示す断面図。 第1実施形態の注射器の後端部を拡大して示す断面図。 発明の第2実施形態の注射器の先端部を拡大して示す断面図。
図を参照して、発明の第1実施形態の注射器を説明する。図1を参照して、第1実施形態の注射器1は、眼科で用いられる20μl~25μlの小容量の注射器である。図2は、注射器1の先端部を拡大して示す断面図、図3は、注射器1の後端部を拡大して示す断面図である。
図1から図3を参照して、注射器1は、円筒形状の外筒10と、外筒10の後端から外筒10に摺動自在に挿入された押し子20と、外筒10と押し子20との間を気密に封止するPTFE製又はFEP製のパッキンで構成される封止部材30と、を備えている。
外筒10は、目盛11aを有する透明なガラス製の筒状本体11と、筒状本体11の先端に挿入されて接着剤で固定されたステンレス鋼製の細管12と、細管12を覆うように筒状本体11の先端に接着剤で固定されて装着された金属製又は樹脂製のテーパ部材13と、筒状本体11の後端に接着剤で固定されて装着された筒状本体11の外径よりも大径で金属製又は樹脂製のフランジ部14と、を備えている。
テーパ部材13は、先端にカニューレ(図示省略)を備えたチューブ(図示省略)の基端のコネクタ(図示省略)に接続できるように、先端に向かって次第に小径となる円錐台形状の傾斜したテーパ面13aを備えている。また、テーパ部材13は、外筒10内の内容物を吐出させるための貫通孔13bを備えている。また、テーパ部材13は、筒状本体11の先端部に嵌合するテーパ側凹部13cを備え、テーパ側凹部13cに筒状本体11の先端が嵌合されている。フランジ部14には、押し子20を挿通させる貫通孔14aが設けられている。フランジ部14の先端側内周面には、大径凹部14cが形成されており、この大径凹部14cに筒状本体11の後端部が嵌合されている。
押し子20は、ステンレス鋼製の内筒部材21と、内筒部材21に挿入され、先端が内筒部材21の先端から突出したステンレス鋼製の小径部材22と、内筒部材21の後端に設けられた金属製又は樹脂製の頭部23と、で構成される。小径部材22の内筒部材21の先端からの突出量は、細管12の長さと同一に設定されている。これにより、内筒部材21を細管12の内径よりも大きく設定することで筒状本体11内の内容物を外筒10から比較的多く押し出すことができ、さらに、細管12内の内容物は小径部材22で外筒10から比較的多く押し出すことができる。筒状本体11に表示された目盛11aは、内筒部材21と小径部材22との段差部分、即ち、内筒部材21の先端で読み取ることができる。本実施形態では、内筒部材21の先端から突出した小径部材22の部分が本発明の小径部に該当する。
筒状本体11の内径(直径)は1.2mm以下、筒状本体11の内径(直径)と内筒部材21の外径(直径)との差は0.1mm以下となるように、筒状本体11と内筒部材21とを構成することが好ましい。本実施形態では、筒状本体11の内径を0.800mm、内筒部材21の外径を0.715mm、に設定している。これにより、押し子20を押圧操作してから液体(内容物)が実際に吐出されるまでのタイムラグを低減させることができた。これは、筒状本体11の内径と内筒部材21の外径との差を0.1mm以下とすることにより、筒状本体11内の空気を少なくすることができ、眼内圧の影響で注入方向とは反対の向きに圧が発生しているなどの状況下では、筒状本体11内の空気の圧縮の対抗力を減らすことができたためと考えられる。
比較例として、筒状本体11の内径を1.200mm、内筒部材21の外径を0.715mm、で構成し、他の構成は全く同一の注射器1を作成して試したところ、比較例の注射器1は本実施形態の注射器1よりも押し子20を押圧操作してから液体(内容物)が実際に吐出されるまでのタイムラグが増加することが分かった。なお、比較例の注射器1であっても「タイムラグの低減効果」以外の本発明の他の作用効果は備えている。
封止部材30は、外筒10のフランジ部14の内周面に設けられた嵌合凹部14bに圧入して嵌合されている。封止部材30で、外筒10と押し子20との間を気密に封止することで、押し子20を進退させることにより、外筒10内に内容物を吸引したり、または外筒10内の内容物を外筒10の先端から吐出させたりすることができる。
封止部材30は円筒形状であり、封止部材30の内周面には、シリコーンが塗布されている。封止部材30の内周面にシリコーンが塗布されることにより、封止部材30による押し子20の進退動作の摺動抵抗を少なくし、押し子20を外筒10に対してスムーズに進退させることができる。なお、シリコーンを塗布しなくても封止部材30による押し子20の摺動抵抗が少ない場合には、封止部材30の内周面にシリコーンを塗布しなくてもよい。
次いで、第1実施形態の注射器1の使用方法を説明する。まず、カニューレ(図示省略)を備えたチューブ(図示省略)の基端のコネクタ(図示省略)をテーパ部材13に接続する。そして、押し子20を後退させて、液体(内容物)を定量吸引する。最後に、押し子20を押し込んで、吸引した液体(内容物)をカニューレ(図示省略)を介して定量排出する。
第1実施形態の注射器1では、内容物を吸い上げた後と内容物を吐出した後とで、注射器1内にあった押し子20の体積分の差(押し子20の内筒部材21の断面積(内部空間を含む)×押し込みストローク量)が吐出される量になる。
押し子20の内筒部材21の外径は外筒10の筒状本体11の内径よりも小さく、内筒部材21と筒状本体11の間には隙間が存在している。このため、押し子20の後退長さは、吸引する液体(内容物)の外筒10内の長さとは等しくならない。すなわち、押し子20の後退量に比べて、筒状本体11内に吸引された液体(内容物)の長さ方向の寸法は断面積の違いから小さくなる。このため、吸引時には、押し子20と吸引された液体(内容物)との間に空間が生じる。これにより、吸引された液体(内容物)と封止部材30とが直接接触することが阻止される。
第1実施形態の注射器1によれば、内容物と接触する部分がガラス製やステンレス鋼製であり、押し子の先端にゴムやPTFE製のパッキンを使用していないため、生物学的安全性、耐薬品性に優れている。
また、ステンレス鋼製の押し子20は加工公差がガラスと比較して小さく、注射器1の吐出量の精度を高めることができる。また、ガラス製の筒状本体11の寸法管理の精度を下げることができ、加工公差の比較的少ないステンレス鋼製の押し子20の寸法管理を行えばいいため、寸法管理が容易となる。一般的に、ステンレス鋼製の加工公差が±数μmであるのに対し、ガラス製の加工公差は±数十μm~数百μmといわれている。
なお、本発明の注射器は、眼科用に限らず他の用途であってもよい。また、本発明の注射器の容量は、20μl~25μlに限らず、他の容量であってもよい。また、封止部材は、PTFE製又はFEP製に限らず他の材料を用いてもよい。
また、第1実施形態においては、細管12とテーパ部材13とを組み付けるものを説明したが、図4の発明の第2実施形態として示す注射器1のように、ステンレス鋼製の細管12の周りに細管12と同一材料のステンレス鋼製のテーパ部材13を一体成型するように、細管12とテーパ部材13とがステンレス鋼で一体的に構成されていてもよい。細管12とテーパ部材13とをステンレス鋼で一体成型することにより、注射器1の部品点数を減少させることができ、注射器1を容易に組み立てることができる。
1 注射器
10 外筒
11 筒状本体
11a 目盛
12 細管
13 テーパ部材
13a テーパ面
13b 貫通孔
13c テーパ側凹部
14 フランジ部
14a 貫通孔
14b 嵌合凹部
14c 大径凹部
20 押し子
21 内筒部材
22 小径部材
23 頭部
30 封止部材

Claims (7)

  1. 外筒と、
    前記外筒の後端から前記外筒に摺動自在に挿入された押し子と、
    前記外筒と前記押し子との間を通って前記外筒の後端から前記外筒内の内容物が漏れることを防止する封止部材と、
    を備える注射器であって、
    前記封止部材は、前記外筒の後端側の内周に設けられており、
    前記外筒は、ガラス製の筒状本体と、前記筒状本体の先端に挿入されて固定されたステンレス鋼製の細管と、を備え、
    前記押し子は、ステンレス鋼製であり、先端には、前記細管内の少なくとも一部の前記内容物を押し出せるように前記細管に挿入可能な小径部が設けられていることを特徴とする注射器。
  2. 請求項1に記載の注射器であって、
    前記外筒は、先端に向かって次第に小径となる円錐台形状であり、且つ外周面に傾斜したテーパ面13aを有し、且つ前記筒状本体の先端に接続されるテーパ部材、を備え、
    前記テーパ部材と前記細管とは、ステンレス鋼であり、且つ一体に成型されていることを特徴とする注射器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の注射器であって、
    前記注射器は眼科用であることを特徴とする注射器。
  4. 請求項3に記載の注射器であって、
    前記封止部材と前記押し子との間にはシリコーンが塗布されていることを特徴とする注射器。
  5. 請求項4に記載の注射器であって、
    前記筒状本体の内径は1.2mm以下であり、前記押し子の前記筒状本体内に位置する部分の外径と前記筒状本体の内径との差が0.1mm以下となるように、前記筒状本体と前記押し子とが構成されていることを特徴とする注射器。
  6. 請求項1に記載の注射器であって、
    前記封止部材と前記押し子との間にはシリコーンが塗布されていることを特徴とする注射器。
  7. 請求項1に記載の注射器であって、
    前記筒状本体の内径は1.2mm以下であり、前記押し子の前記筒状本体内に位置する部分の外径と前記筒状本体の内径との差が0.1mm以下となるように、前記筒状本体と前記押し子とが構成されていることを特徴とする注射器。
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