JPH09206098A - 硫酸抱合胆汁酸検出方法及び硫酸抱合胆汁酸検出装置 - Google Patents

硫酸抱合胆汁酸検出方法及び硫酸抱合胆汁酸検出装置

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JPH09206098A
JPH09206098A JP2121196A JP2121196A JPH09206098A JP H09206098 A JPH09206098 A JP H09206098A JP 2121196 A JP2121196 A JP 2121196A JP 2121196 A JP2121196 A JP 2121196A JP H09206098 A JPH09206098 A JP H09206098A
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bile acid
sulfate
conjugated bile
enzyme
immobilized
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Taisuke Morooka
泰輔 師岡
Koichi Makino
紘一 槙野
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HOOMETSUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 日常検査に充分利用可能な硫酸抱合胆汁酸検
出方法及び装置,それに用いる固定化酵素カラム,硫酸
抱合胆汁酸センサの提供。 【解決手段】 第1段階。第1の経路11を流動するキ
ャリア液に,試料溶液をエジェクター3から注入し,固
定化酵素カラム20に接触させて,前記試料溶液が硫酸
抱合胆汁酸を含む場合において特定物質を生成する。第
2段階。前記酵素に接触した前記試料溶液を含むキャリ
ア液に前記経路とは,異なる第2の経路12で流動する
反応液を混合して混合液を得,前記混合液に前記特定物
質が含まれている場合,前記特定物質と前記反応液との
化学反応によって発光させる。第3段階。硫酸抱合胆汁
酸センサ10の化学発光セル6中の前記混合液の発光量
を光電子増倍管7及びこれに接続されたフォトンカウン
タ8によって,測定し,このカウント値から前記試料溶
液中の硫酸抱合胆汁酸の濃度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,尿中の硫酸抱合胆
汁酸濃度を測定するための硫酸抱合胆汁酸センサ,硫酸
抱合胆汁酸濃度測定方法,及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】胆汁酸は,肝臓内でコレステロールから
合成され,胆汁中に排出される胆汁の主成分である。胆
汁酸は,食事摂取時に胆汁と共に十二指腸に排出され,
脂肪の消化,吸収を促進する働きをしている。排出され
た胆汁酸の大部分は,回腸周辺から吸収され,門脈を通
って肝臓に戻るという腸管循環をしている。胆汁酸の不
足分は,コレステロールから吸収され,胆汁酸量は一定
に保持される。正常時には,血液中に漏出する量は極め
て少量であるが,肝胆道系疾患による肝内或いは肝外で
の胆汁のうっ滞時に胆汁酸は大循環系に入る。また,肝
細胞障害時は生体防御機能として硫酸抱合胆汁酸が多く
作られ,血中へ遊出される。さらに,一部肝細胞障害に
よる取り込み障害もあって,血液中の胆汁酸濃度が一層
高くなることは良く知られている。この様に,胆汁酸の
動態は,肝臓と密接な関係がある生体成分で,血液中の
胆汁酸濃度は肝臓機能を直接反映する重要な指標とな
る。
【0003】現在,肝臓の機能の検査する方法として採
血により,硫酸亜鉛混濁反応(ZTT),トランスアミ
ナーゼ(GOT,GPT等)を調査する方法がある。
【0004】しかしながら,これらの方法は採血という
苦痛と手間とを伴うものであるとともに,得られた測定
値が肝臓機能を直接反映するものではなかった。これ
は,肝機能自体が極端に悪くなると,上述した方法で用
いられるZTT等は,正常値に近くなるためである。
【0005】他方,肝機能が悪化すると,硫酸抱合型胆
汁酸が生じることが知られている。硫酸抱合型胆汁酸
は,硫酸抱合されると水溶性を著しく増し,肝臓におけ
るクリアランスは数倍から数百倍に上昇し,尿中に大部
分が排出される。これらは,一種の解毒機構と考えられ
る。即ち,肝胆道系疾患の場合,尿中には血清中の胆汁
酸濃度の増加とともに,尿中の硫酸抱合型胆汁酸も増加
することになる。
【0006】従って,硫酸抱合型胆汁酸の簡便な測定が
可能になれば,尿によって肝機能検査が可能になると考
えられる。
【0007】従来,この硫酸抱合型胆汁酸の濃度を測定
するのに,化学的方法であるソルポルシスにより硫酸エ
ステルを加水分解して,脱硫酸後,ガスクロマトグラフ
ィ(GC)分析法,あるいは,GC−MS(マススペク
トル)分析法で測定する方法が取られてきたが,さらに
これらを簡略化して,高速液体クロマトグラフィー(H
PLC)法,或いは酵素蛍光法で測定する方法も報告さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前述し
た分析方法では,ソルポルシス処理前に生体試料から胆
汁酸分画の抽出,硫酸抱合胆汁酸の分画という煩雑な前
処理が必要であり,測定する前に多くの煩雑な処理と,
時間と,更に熟練した技術を要するのが現状である。
【0009】したがって,この様な生体試料から抽出に
よる硫酸抱合胆汁酸の測定は,煩雑さ,困難さから現在
十分に臨床方面で応用されるには至っていない。
【0010】そこで,本発明の技術的課題は,痛みもな
く,簡単に,肝臓機能の症状に対応した肝臓機能を検査
できる硫酸抱合胆汁酸検出方法と,それに用いる硫酸抱
合胆汁酸検出装置と,それに用いる固定化酵素カラムと
硫酸抱合胆汁酸検出センサーとを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は,上記課題を
解決するために,硫酸抱合胆汁酸の化学発光法を用い,
前処理を必要とせず,高感度の化学発光法と高選択性の
酵素反応を用いる方法を採用し,また,FIA(Flow I
njector Analysys) システムを利用して,迅速,簡便,
高感度,高選択的に尿中の硫酸抱合型胆汁酸を検出する
ことができ,日常の検査に利用可能な方法を見出だし本
発明を為すに至ったものである。
【0012】本発明によれば,酵素とこれを固定する水
不溶性の高分子とを含む固定化酵素を有し,前記酵素は
胆汁酸硫酸スルファターゼと3β−ヒドロキシステロイ
ドデヒドロゲナーゼとによって形成され,前記固定化酵
素は容器内に封入されていることを特徴とする固定化酵
素カラムが得られる。
【0013】また,本発明によれば,キャリア液が流動
する第1の経路に設けられ,試料溶液を前記キャリア液
中に注入する試料注入手段と,前記第1の経路の前記試
料溶液注入手段の下流に設けられ,前記試料溶液中に硫
酸抱合胆汁酸を含む場合に,この硫酸抱合胆汁酸と酵素
反応させて特定物質を生成する酵素反応手段と,前記キ
ャリア液中に含まれた前記特定物質を化学反応によって
発光させるための反応液が流動する第2の経路と,前記
第1の経路と前記第2の経路とが合流した第3の経路に
設けられ,前記酵素反応手段からの流出液と前記反応液
とを混合して収容し,混合液からの発光量を検出する発
光検出手段とを備え,この構成により,前記試料溶液中
に前記硫酸抱合胆汁酸が含まれていることを化学発光法
を用いて検出することを特徴とする硫酸抱合胆汁酸検出
装置が得られる。
【0014】また,本発明によれば,第1の経路を流動
するキャリア液に,試料溶液を注入し,酵素に接触させ
て,前記試料溶液が硫酸抱合胆汁酸を含む場合において
特定物質を生成する第1の段階と,前記酵素に接触した
前記試料溶液を含むキャリア液に前記第1の経路とは,
異なる第2の経路で流動する反応液を混合して混合液を
得,前記混合液に前記特定物質が含まれている場合,前
記特定物質と前記反応液との化学反応によって発光させ
る第2の段階と,前記混合液の発光量を測定することに
よって前記試料溶液中の硫酸抱合胆汁酸の濃度を測定す
る第3の段階を備えていることを特徴とする硫酸抱合胆
汁酸検出方法が得られる。
【0015】さらに,本発明によれば,試料中の硫酸抱
合胆汁酸の含有量に応じて発光するセルと,発光された
光を測定する手段とを備えたことを特徴とする硫酸抱合
胆汁酸センサが得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0017】図1(a),(b),及び(c)は,本発
明の実施の形態による硫酸抱合胆汁酸の検出原理の説明
に供せられる図である。図1に示される反応は二段階反
応である。図1(a)に示すように,第1反応におい
て,硫酸抱合胆汁酸(Lithocholic 3-sulfate)は,胆汁
酸硫酸スルファターゼ(Bile acid sulfatase,以下,B
SSと呼ぶ)によって,脱硫酸化され,3β−ヒドロキ
システロイド(3β-Hydroxy steroid) を生成する。
【0018】次に,図1(b)に示すように,第2反応
では,生成した3β−ヒドロキシステロイドが補酵素で
あるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(Nicotinam
ideadenine dinucleotide, 以下,NAD+ と呼ぶ)の
存在下,3β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
( 3β-Hydroxy-steroid dehydrogenase,以下β−HS
Dと呼ぶ)の作用で,3−ケトヒドロキシステロイド
(3-Keto-Hydroxy-steroid) に変化する。その際,NA
+ は還元形であるニコチンアミドアデニンジヌクレオ
チド還元形(Nicotinamide adenine dinucleotide reduc
ed form, 以下,NADHと呼ぶ)に変化する。
【0019】また,電子伝達体としての1−メトキシP
MS(1-metoxy-5-methylphynazinium methylsulfate)
と溶存酸素の共存下で,過酸化水素(H2 2 )を生成
する。その過酸化水素が,ペルオキシダーゼ(Peroxida
se, 以下PODと呼ぶ)によりルミノール(luminol)と
反応して,発光する。この発光量によって,硫酸抱合胆
汁酸を検出し,定量することができる。
【0020】図2は本発明の実施の形態による硫酸抱合
胆汁酸検出装置の概略構成を示す図である。図2を参照
して,硫酸抱合胆汁酸検出装置1は,基本的に2つの経
路11及び12から構成されている。第1の経路11
は,酵素反応を行う経路であり,第1の経路11に沿っ
て,ポンプ2,試料溶液を注入する注入手段をなすイン
ジェクター3,及び酵素反応手段をなす酵素カラム4を
それぞれ備え,発光検出手段をなす硫酸抱合胆汁酸セン
サ(以下,単にセンサと呼ぶ)10内の経路の合流点5
で収束する。
【0021】一方,第2の経路12は,発光試薬を導入
する経路であり,前記ポンプ2を第1の経路11と共用
し,センサ10内の第1の経路11との合流点5で収束
する。合流点5は発光反応セル6の直前に設けられ,第
1及び第2の経路11,12は,一本の第3の経路5と
なり,発光反応セル6に至る。発光反応セル6におい
て,分析が成された後,センサ10の外に廃液として排
出される。尚,本発明において,単にセルと呼ぶ場合に
は,容器内に収容された溶液も含むものとする。
【0022】センサ10は,発光反応セル6と,この発
光反応セル6を上に載置し,発光反応セル6からの光を
検出する光電子増倍管7が設けられている。光電子増倍
管7は,センサ10の外部に設けられたフォトカウンタ
8に接続され,フォトンカウンタ8の出力は,レコーダ
9にカウント値として記録される。
【0023】ここで,ポンプ2として,GILSON社
製のペリスタルティックポンプ,「ミニパルスMP−3
12型」を用い,ポンプチューブとしてGILSON社
製の内径1.0mmのポリ塩化ビニル(PVC)チュー
ブ,フローチューブとして内径0.5mmのテフロン
(ポリテトラフルオロエチレン樹脂製)チューブ,イン
ジェクタ−3としてRHEDYNE社製の7725型サ
ンプルインジェクタ,サンプルループとして20μL用
を用いた。
【0024】センサ10の部分には,浜松ホトニクス株
式会社のC−1230型フォトンカウンターと光電子増
倍管を用いた。また,センサ10の発光反応セル6の部
分は,内径1.0mmのタイゴンチューブで渦巻き状に
巻いて作成した。発光反応セル6の直径は,4.0cm
で,光電子増倍管の上に乗せた。
【0025】また,試薬として下記のものを用いた。
【0026】L−アスコルビン酸,ルミノールと1−メ
トキシPMSは和光純薬株式会社から購入した。アスコ
ルビン酸オキシターゼ(EC.1.10.3.3),N
AD+ とNADHはオリエンタル酵母株式会社から購入
した。また,ペルオキシターゼは250IU/mg,R
Z>2.5,ナカライテスク株式会社から購入した。リ
アクティゲル(6×)はフナコシ株式会社から購入した
粒径45〜165μmのものを用いた。標準胆汁酸試料
はシグマ薬品株式会社から購入した。胆汁酸硫酸スルフ
ァターゼと3β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナー
ゼは,マルキン醤油株式会社から提供された。
【0027】次に,図2の硫酸抱合胆汁酸検出装置1の
動作について説明する。
【0028】第1の経路11において,1−メトキシP
MSとNAD+ をpH7.0のリン酸緩衝液に溶解し
て,キャリア液として用いる。キャリア液を第1の経路
11に流している時,測定対象である硫酸抱合胆汁酸を
インジェクター3から注入して酵素カラム4に導入する
と,酵素反応が起こり,硫酸抱合胆汁酸を含むキャリア
液から過酸化水素が発生する。発生した過酸化水素は,
第2の経路12によって導入されたルミノールと発光反
応セル6に入る直前の合流点5で混合され,セル6内に
入り,ペルオキシダーゼの作用で発光する。この発光量
は,光電子増倍管7で増幅され,フォトカウンター8で
測定される。測定された発光強度によって,後に詳しく
説明するように,硫酸抱合胆汁酸を定量することができ
る。
【0029】図3は図2の硫酸抱合胆汁酸検出装置1の
固定化酵素カラム20を示す正面図である。図3に示す
ように,固定化酵素カラム20は,内側空間の長さが5
cmとなるように内径2mmのテフロンチューブ24の
両端から,内径1mmの鉄チューブ23を挿入した内径
0.5mmのシリコーンチューブ25を装着し,また,
内側空間の両端にシリコーンチューブ25に接してナイ
ロンネット22が設けられている。そして,内側空間内
に固定化酵素21を充填している。
【0030】ここで,酵素の固定化について,簡単に説
明すると,酵素は一般的に水溶性である。酵素を水溶性
の高分子単体上に結合させて,不要化し,繰り返して使
用することができる。図3の装置に用いた固定化酵素2
1は,共有結合法を利用して,BSSとβ−HSDとを
酵素担体であるリアクティゲル(6x)に固定化し,酵
素カラムに充填されている。
【0031】図4は図3の固定化酵素カラム20に充填
される固定化酵素に用いたリアクティゲル(6x)の説
明に供せられる図である。図4を参照して,リアクティ
ゲル(6x)は架橋されたアガロースを骨格とするビー
ズである。1,1´−カルボニル ジイミダゾール(Ca
rbonyl diimidazole)を官能基として持つ静電気的に中
性な酵素固定担体である。
【0032】この酵素固定担体による酵素の固定方法を
具体的に述べる。
【0033】まず,リアクティゲル保存液のアセトンを
除去する。次に氷冷水で充分に洗浄する。リアクティゲ
ルを0.2g秤量する。胆汁酸硫酸スルファターゼ(B
SS)と3β−ヒドロキシステロイドゲナーゼ(β−H
SD)を10IUずつとり,1.5mL.pH9.0,
0.2M硼酸緩衝液に溶解して,ビーズと混合し,4℃
で約42時間震盪する。次に,0.2M硼酸緩衝液で洗
浄する。続いて,3.5mL.pH8.0,0.2Mト
リス緩衝液を加え,室温で30分震盪する。氷冷水で充
分に洗浄し,3.2Mの硫安(NH4 2 SO4 溶液中
に4℃で保存する。
【0034】
【実施例】以下,本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0035】図2の硫酸抱合胆汁酸検出装置1を用いて
測定した具体例を以下に示す。
【0036】酵素反応試薬として5μM1−メトキシP
MSと50μMNAD+ とを0.1Mリン酸緩衝液(p
H7.0)に溶解した溶液を用意した。一方,発光反応
試薬として40μMルミノールと10ppmPODを
0.8炭酸緩衝液(pH10.1)に溶解した溶液を用
意した。次に,硫酸抱合胆汁酸を0.1μMから25μ
M迄変化させて20μL注入した。固定化酵素カラム2
0を経て,酵素反応を行わせた。固定化酵素カラム20
からの溶液と,発光試薬と混合して発光反応セル6に導
入し,発光させた。固定化酵素カラムのサイズは,長さ
5.0cm,内径0.2cmであった。固定化酵素量
は,10IU BSSと5IU HSDで,0.2gリ
アクティゲルに固定化したものを用いた。発光反応セル
6は,40cmタインチューブで製作し,内径1.0m
m,容積は,約700μLである。光はC1230型フ
ォトンカウンターと光電子増倍管によって電気信号に変
換され,硫酸抱合胆汁酸を定量した。印加電圧−139
2Vで,結果として,n=14,RSD=2.2%,3
0回/時間,検出下限度は0.1μMで2μMから20
μMまで良好なる直線性が得られた。
【0037】(実施例1)実施例1では,固定化酵素反
応の安定性について述べる。
【0038】BSSとHSDを10 IUずつ0.2g
のリアクティゲル担体上に混ぜて固定化して,5.0c
m×0.2cmカラムに充填して固定化酵素の安定性を
調べた。標準試料は,10μM硫酸抱合胆汁酸を用い,
酵素反応試薬として,7μMの1−MPMS7,200
μMのNAD+ (pH7.0の0.1Mリン酸緩衝溶
液),化学発光試薬として,40μMルミノール,0.
2POD(pH9.54の0.1M炭酸緩衝溶液)を用
いた。その結果を図5に示す。
【0039】図5を参照して,酵素反応活性は3日目に
32%に減少し,それ以降,20日目まで酵素活性は約
60%であった。
【0040】また,再現性については,毎日8回測定
し,変動係数は1.1%から3.7%までであった。固
定化酵素は,3週間安定であることが確認された。
【0041】(実施例2)実施例2では,酵素の固定化
法について次のように検討した。
【0042】2種類の酵素BSSとHSDの固定化につ
いて,2つの方法を検討した。
【0043】第1の方法は,2つの酵素を10IUずつ
混ぜて0.4gの担体上に固定化する方法であり,第2
の方法は,2つの酵素10IUずつを別々に0.2gの
担体上に固定化する方法である。
【0044】実験条件は,流速0.6ml/分で行い,
酵素反応試薬として7μMの1−メトキシPMS,20
0μMのNAD+ (pH7.0の0.1Mリン酸緩衝溶
液)を用い,化学発光試薬として,40μMのルミノー
ル,0.2ppmのPOD(pH9.54の炭酸緩衝溶
液)を用いた。その結果を図6に示す。
【0045】図6を参照すると,2つの酵素をまぜ,担
体上に固定化した場合の応答の方が,別々に担体上に固
定した場合よりも大きいことが判明した。
【0046】(実施例3)実施例3では,HSDの固定
化量の最適化について以下のように検討した。
【0047】まず,BSSの固定化量を一定(10I
U)にして,HSDを0.5IUから20IUまで変化
させて,それぞれ0.2gのリアクティゲル担体上に固
定した。5μM,10μM,20μMの胆汁酸を標準物
質として最適なHSD固定化量を調べた。胆汁酸の標準
試料5μM,10μM,20μMを夫々A,B,Cと
し,流速0.6ml/分,酵素反応試薬として,7μM
の1−メトキシPMS,200μMのNAD+ (pH
7.0の0.1Mリン酸緩衝溶液)を用い,化学発光試
薬として40μMのルミノール,0.2ppmのPOD
(pH9.54の炭酸緩衝溶液)を用いた。その結果を
図7に示す。図7を参照すると,5IUのHSDを0.
2gのリアクティゲル担体上に固定化した場合,最大の
応答が得られた。
【0048】(実施例4)実施例4では,BSSの固定
化量の最適化について検討した。
【0049】実験方法として,HSDの固定化量を一定
(5IU)として,BSSを0.01IU〜15IUま
で変化させて,それぞれ0.2gのリアクティゲル担体
上に固定した。5μM,10μM,20μMの胆汁酸を
標準物質として最適なBSS固定化量を調べた。胆汁酸
の標準試料5μM,10μM,20μMを夫々A,B,
Cとし,実験条件として流速0.6ml/分で行った。
酵素反応試薬として,7μMの1−メトキシPMS,2
00μMのNAD+ (pH7.0の0.1Mリン酸緩衝
溶液)を用い,化学発光試薬として40μMのルミノー
ル,0.2ppmのPOD(pH9.54の0.1M炭
酸緩衝溶液)を用いた。その結果を図8に示す。
【0050】図8を参照すると,1IUのHSDを0.
2gのリアクティゲル上に固定化した場合,最大の応答
が得られた。
【0051】(実施例5)実施例5では,アスコルビン
酸の発光妨害について検討した。このアスコルビン酸
は,還元性物質としてルミノール化学発光反応を妨害す
ることが良く知られている。健常成人の尿中に含まれる
アスコルビン酸は15〜50mg/24時間である。
【0052】実験方法として,50μMの胆汁酸を標準
物質としてアスコルビン酸の濃度を100μMから50
0μMまで変化させ,化学発光反応に対する影響を調べ
た。標準試料として,50μMの硫酸抱合胆汁酸を用
い,実験条件として,10IUのBSS,5IUのHS
D,用いたリアクターは寸法5cm×0.2cmであ
る。酵素反応試薬として,7μMの1−メトキシPM
S,200μMのNAD+ (pH7.0の0.1Mリン
酸緩衝溶液)を用い,化学発光試薬として40μMのル
ミノール,0.2ppmのPOD(pH9.54の0.
1Mの炭酸緩衝溶液)を用いた。その結果を図9に示
す。
【0053】図9を参照して,50mMの胆汁酸溶液中
に100μM〜500μMまでのアスコルビン酸を添加
した場合,発光強度が60%から89%まで増加した。
アスコルビン酸はルミノール発光を妨害するはずである
が,本実験では逆に促進した。したがって,アスコルビ
ン酸がセンサーの化学発光反応に強い影響を与えること
が認められた。
【0054】(実施例6)実施例6では,アスコルビン
酸の妨害を除く確認実験を以下の通り行った。
【0055】実験方法は,まず,50μMの硫酸抱合胆
汁酸を標準試料として100μMから500μMまでの
濃度のアスコルビン酸を添加し,その後アスコルビン酸
オキシターゼ(ASCOD)カラムを流路に組み込ん
で,アスコルビン酸の妨害を除く実験を行った。200
IUのアスコルビン酸オキシターゼを0.2gのリアク
ティゲルに固定化した。
【0056】実験条件として,流速0.6ml/分,酵
素反応試薬として,7μMの1−メトキシPMS,20
0μMのNAD+ (pH7.0の0.1Mリン酸緩衝溶
液)を用い,化学発光試薬として40μMのルミノー
ル,0.2ppmのPOD(pH9.54の炭酸緩衝溶
液)を用いた。その結果を表1に示す。
【0057】
【表1】 上記表1から明らかなように,100μMから500μ
Mまでのアスコルビン酸を添加した場合,発光量は+6
0%から+89%まで増加した。ASCODカラムを流
路に組み込んだ場合,胆汁酸だけの発光量に対して,9
6%〜106%の発光量が見られた。したがって,アス
コルビン酸が発光反応に及ぼす影響がASCODにより
除去できた。
【0058】(実施例7)実施例7では,測定する際の
溶液の流速について以下のように検討した。
【0059】実験方法は,10μMの胆汁酸を標準試料
として,インジェクターから注入することによって,酵
素リアクターを経て生成した過酸化水素(H2 2 )が
PODの作用でルミノールと反応して発光する。ペリス
タポンプ2を利用し流速を0.05から1.1ml/分
まで変えて発光量を測定し,最適流速を調べた。ここ
で,酵素反応試薬として,7μMの1−メトキシPM
S,200μMのNAD+ (pH7.0の0.1Mリン
酸緩衝溶液)を用い,化学発光試薬として40μMのル
ミノール,0.2ppmのPOD(pH9.54の0.
1Mの炭酸緩衝溶液)を用いた。また,酵素リアクター
として固定化酵素カラム5.0cm×0.2cm,固定
化酵素として,BSS10IUとHSD5IUとを用い
た。また,ポンプチューブは内径1.0mmの物を用い
た。その結果を図10に示す。図10を参照して,流速
が0.6ml/Mの場合,最大発光量が得られた。
【0060】(実施例8)実施例8では,1−メトキシ
PMSの濃度の最適な条件を以下のようにして求めた。
実験方法は,1−メトキシPMSの濃度を0〜40μM
まで変化させて最適の濃度を調べた。標準試料として,
1μM,5μM,10μMの硫酸抱合胆汁酸を夫々A,
B,Cとした。実験条件流速度0.6ml/分で行い,
酵素反応試料として,200μMのNAD+ (pH7.
0の0.1Mリン酸緩衝溶液)を用い,化学発光試薬と
して40μMのルミノール,25ppmのPOD(pH
10.1の0.8Mの炭酸緩衝溶液)を用いた。その結
果を図11に示す。
【0061】図11を参照すると,1−メトキシPMS
の濃度は,5μMの時に,一番高い応答が得られること
が判明した。
【0062】(実施例9)実施例9では,NAD+ 濃度
の最適な条件について以下の通り求めた。
【0063】実験方法は,NAD+ の濃度を0から60
μMまで変化させて,発光量へのNAD+ の濃度依存性
を調べた。
【0064】標準試料として,1μM,5μM,10μ
Mの硫酸抱合胆汁酸を夫々A,B,Cとして用意した。
実験条件は流速0.6ml/分で行った。酵素反応試薬
として,5μMの1−メトキシPMS(pH7.0の
0.1Mリン酸緩衝溶液)を用い,化学発光試薬として
40μMのルミノール,25ppmのPOD(pH9.
54の0.8Mの炭酸緩衝溶液)を用いた。その結果を
図12に示す。図12を参照すると,NAD+ の濃度が
50μMの時に,一番高い応答が得られることが分か
る。
【0065】(実施例10)実施例10では,POD濃
度の最適化について以下の通り検討した。
【0066】実験方法として,PODの濃度を0から4
0ppmまで変化させて,POD濃度を調べた。POD
はSrthroy ramosu由来で,比活性は,250IU/mg
proteinsであった。標準試料として,1μM,5μM,
10μMの硫酸抱合胆汁酸を夫々A,B,Cを用意し
た。実験条件は流速0.6ml/分で行った。酵素反応
試薬として,50μMのNAD+ (pH7.0の0.1
Mリン酸緩衝溶液)を用い,化学発光試薬として40μ
Mのルミノール(pH9.54の0.8Mの炭酸緩衝溶
液)を用いた。その結果を図13に示す。図13を参照
して,PODの濃度が10ppm時に一番高い応答が得
られた。
【0067】(実施例11)実施例11では,ルミノー
ルの濃度の最適化について検討した。
【0068】ルミノール濃度を0から80μMまで変化
させて最適な濃度を調べた。
【0069】標準物質として,5mMの硫酸抱合胆汁酸
を用い,酵素反応試薬として,5μMの1−メトキシP
MS,50μMのNAD+ (pH7.0の0.1Mリン
酸緩衝溶液)を用い,化学発光試薬として10ppmの
ルミノール(pH10.1の0.8Mの炭酸緩衝溶液)
を用いた。その結果を図14に示す。
【0070】図14を参照して,ルミノールの濃度が4
0μM時に一番高い応答が得られた。
【0071】(実施例12)実施例12では,硫酸抱合
胆汁酸濃度の検量線を以下のように求めた。
【0072】実験条件として,流速0.6ml/分,酵
素反応試薬として,5μMの1−メトキシPMS,50
μMのNAD+ (pH7.0の0.1Mリン酸緩衝溶
液)を用い,化学発光試薬として10ppmのルミノー
ル(pH10.1の0.8Mの炭酸緩衝溶液)を用い
た。その結果を図15に示す。
【0073】図15を参照して,直線範囲は,2μM〜
20μMであった。また,検出の限界は,0.1μMで
あった。
【0074】
【発明の効果】以上のように,本発明において,充分な
感度を持ち,更に,分析速度が速く,高い選択性を持
ち,操作が簡便であるという利点をもっており,さらに
尿検査だけですむので,採血のように苦痛や手間を伴わ
ないので,日常の検査に充分利用可能である硫酸抱合胆
汁酸検出方法と,そのための装置と,それに用いる固定
化酵素カラムと,硫酸抱合胆汁酸センサとを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),及び(c)は本発明の実施の
一形態による硫酸抱合胆汁酸検出方法の原理を示す図で
ある。
【図2】本発明の実施の一形態による硫酸抱合胆汁酸検
出装置の構成を概略的に示す図である。
【図3】図2の固定化酵素カラムを示す正面図である。
【図4】図3の固定化酵素カラムに用いるリアクティゲ
ルの構造を示す図である。
【図5】本発明の実施例1による固定化酵素反応の安定
性を示す図である。
【図6】本発明の実施例2による酵素の2つの固定化方
法についての比較検討図である。
【図7】本発明の実施例3によるβ−HSDの固定化量
についての検討図である。
【図8】本発明の実施例4によるBSSの固定化量につ
いての検討図である。
【図9】本発明の実施例5によるアスコルビン酸の発光
反応に対する影響を示す図である。
【図10】本発明の実施例7による酵素反応と化学発光
反応試薬の最適化条件を示す図である。
【図11】本発明の実施例8による酵素反応と化学発光
反応試薬の最適化条件を示す図である。
【図12】本発明の実施例9による酵素反応と化学発光
反応試薬の最適化条件を示す図である。
【図13】本発明の実施例10による酵素反応と化学発
光反応試薬の最適化条件を示す図である。
【図14】本発明の実施例11による酵素反応と化学発
光反応試薬の最適化条件を示す図である。
【図15】本発明の実施例12による硫酸抱合胆汁酸の
検量線を示す図である。
【符号の説明】
1 硫酸抱合胆汁酸検出装置 2 ポンプ 3 インジェクター 5 合流点 6 発光反応セル 7 光電子増倍管 8 フォトンカウンタ 9 レコーダ 10 硫酸抱合胆汁酸センサ 11 第1の経路 12 第2の経路 20 固定化酵素カラム

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵素とこれを固定する水不溶性の高分子
    とを含む固定化酵素を有し,前記酵素は胆汁酸硫酸スル
    ファターゼと3β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナ
    ーゼとによって形成され,前記固定化酵素は容器内に封
    入されていることを特徴とする固定化酵素カラム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固定化酵素カラムにおい
    て,前記胆汁酸硫酸スルファターゼと前記3β−ヒドロ
    キシステロイドデヒドロゲナーゼとは,前記水不溶性の
    高分子に混合して固定されていることを特徴とする固定
    化酵素カラム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の固定化酵素カラムにおい
    て,前記胆汁酸硫酸スルファターゼと前記3β−ヒドロ
    キシステロイドデヒドロゲナーゼとは,前記水不溶性の
    高分子に別々に固定されていることを特徴とする固定化
    酵素カラム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の内のいずれかに記載の
    固定化酵素カラムにおいて,前記水不溶性の高分子はリ
    アクティゲル(6x)からなることを特徴とする固定化
    酵素カラム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の内のいずれかに記載の
    固定化酵素カラムにおいて,前記不溶性の高分子には,
    更に,アスコルビン酸オキシターゼが固定されているこ
    とを特徴とする固定化酵素カラム。
  6. 【請求項6】 キャリア液が流動する第1の経路に設け
    られ,試料溶液を前記キャリア液中に注入する試料注入
    手段と,前記第1の経路の前記試料溶液注入手段の下流
    に設けられ,前記試料溶液中に硫酸抱合胆汁酸を含む場
    合に,この硫酸抱合胆汁酸と酵素反応させて特定物質を
    生成する酵素反応手段と,前記キャリア液中に含まれた
    前記特定物質を化学反応によって発光させるための反応
    液が流動する第2の経路と,前記第1の経路と前記第2
    の経路とが合流した第3の経路に設けられ,前記酵素反
    応手段からの流出液と前記反応液とを混合して収容し,
    混合液からの発光量を検出する発光検出手段とを備え,
    この構成により,前記試料溶液中に前記硫酸抱合胆汁酸
    が含まれていることを化学発光法を用いて検出すること
    を特徴とする硫酸抱合胆汁酸検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の硫酸抱合胆汁酸検出装置
    において,前記特定物質は,過酸化水素であり,前記反
    応液はルミノール溶液であることを特徴とする硫酸抱合
    胆汁酸検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の硫酸抱合胆汁酸検
    出装置において,前記酵素反応手段は,リアクティブゲ
    ル(6x)に,胆汁酸硫酸スルファクターゼと3β−ヒ
    ドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを固定化した固定
    化酵素カラムからなることを特徴とする硫酸抱合胆汁酸
    検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の硫酸抱合胆汁酸検出装置
    において,前記固定化酵素カラムは,更に,アスコルビ
    ン酸オキシターゼが固定化されていることを特徴とする
    硫酸抱合胆汁酸検出装置。
  10. 【請求項10】 第1の経路を流動するキャリア液に,
    試料溶液を注入し,酵素に接触させて,前記試料溶液が
    硫酸抱合胆汁酸を含む場合において特定物質を生成する
    第1の段階と,前記酵素に接触した前記試料溶液を含む
    キャリア液に前記第1の経路とは,異なる第2の経路で
    流動する反応液を混合して混合液を得,前記混合液に前
    記特定物質が含まれている場合,前記特定物質と前記反
    応液との化学反応によって発光させる第2の段階と,前
    記混合液の発光量を測定することによって前記試料溶液
    中の硫酸抱合胆汁酸の濃度を測定する第3の段階を備え
    ていることを特徴とする硫酸抱合胆汁酸検出方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の硫酸抱合胆汁酸検出
    方法において,前記酵素は,固定化された胆汁酸硫酸ス
    ルファクターゼと3β−ヒドロキシステロイドデヒドロ
    ゲナーゼとからなることを特徴とする硫酸抱合胆汁酸検
    出方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の硫酸抱合胆
    汁酸濃度測定方法において,前記反応液はルミノール溶
    液であり,前記特定物質は過酸化水素であることを特徴
    とする硫酸抱合胆汁酸検出方法。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至12の内のいずれかに
    記載の硫酸抱合胆汁酸検出方法において,前記キャリア
    液は,1−メトキシ−5メチルフィナジニウムメチルサ
    ルフェート溶液であることを特徴とする硫酸抱合胆汁酸
    検出方法。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至12の内のいずれかに
    記載の硫酸抱合胆汁酸検出方法において,前記酵素は固
    定化されたアスコルビン酸オキシターゼを含み,前記ア
    スコルビン酸オキシターゼは,試料溶液中に含まれるア
    スコルビン酸による発光反応に及ぼす影響を除去するこ
    とを特徴とする硫酸抱合胆汁酸検出方法。
  15. 【請求項15】 試料中の硫酸抱合胆汁酸の含有量に応
    じて発光するセルと,発光された光を測定する手段とを
    備えたことを特徴とする硫酸抱合胆汁酸センサ。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の硫酸抱合胆汁酸セン
    サにおいて,前記セルの発光は,前記硫酸抱合胆汁酸か
    ら酵素反応によって生成した過酸化水素とルミノールと
    の反応によって生じることを特徴とする硫酸抱合胆汁酸
    センサ。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の硫酸抱合胆汁酸セン
    サにおいて,前記酵素反応における酵素は,胆汁酸硫酸
    スルファターゼと3β−ヒドロキシステロイドとからな
    ることを特徴とする硫酸抱合胆汁酸センサ。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の硫酸抱合胆汁酸セン
    サにおいて,前記酵素は固定化されたアスコルビン酸オ
    キシターゼを含むことを特徴とする硫酸抱合胆汁酸セン
    サ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005056824A1 (ja) * 2003-12-08 2005-06-23 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 硫酸抱合型胆汁酸の検出方法、それに用いられる試験紙およびバイオセンサ
CN111443080A (zh) * 2019-01-17 2020-07-24 大韩民国(国立水产科学院) 用于水产养殖的智能水质测定系统
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JP2020115120A (ja) * 2019-01-17 2020-07-30 大韓民国(国立水産科学院)REPUBLIC OF KOREA(National Institute of Fisheries Science) スマート水質測定システム
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