JPH09205747A - 永久磁石回転子 - Google Patents

永久磁石回転子

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JPH09205747A
JPH09205747A JP8010882A JP1088296A JPH09205747A JP H09205747 A JPH09205747 A JP H09205747A JP 8010882 A JP8010882 A JP 8010882A JP 1088296 A JP1088296 A JP 1088296A JP H09205747 A JPH09205747 A JP H09205747A
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magnet
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桂三 渡辺
Shintaro Koichi
伸太郎 小市
Yutaka Takeuchi
豊 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻回層を用いることなく、永久磁石がコアか
ら外れるのを阻止することができる永久磁石回転子を得
る。 【解決手段】 間に永久磁石3を挟むようにシャフト1
の径方向外側に突出する複数の磁石挟持用突出部2c…
をコア2に一体に設ける。複数の磁石挟持用突出部2c
…の隣接する2つの磁石挟持用突出部2c,2c間にシ
ャフト1の軸線方向からの永久磁石3を挿入する。永久
磁石3の底面3cとコア2の外周面とを接着剤で接着す
る。1つの磁石挟持用突出部2cを軸線方向に離して配
置した2つの突出部構成部分2d,2dにより構成す
る。突出部構成部分2dの係合部2d2 と永久磁石3の
外面3bの一部を覆うように接着剤を塗布して、突出部
構成部分2dの係合部2d2 と永久磁石3の外面3bと
の間に形成された隙間に接着剤を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボモータ等の
回転電気機器に用いる永久磁石回転子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4(A)は、サーボモータに用いられ
る従来の永久磁石回転子の形態の一部を切り欠いて示し
た側面図であり、(B)は、この永久磁石回転子の正面
図(シャフトの軸線方向から見た図)である。両図に示
すように、従来の永久磁石回転子は、シャフト101に
コア102が固定され、さらにコア102の外周に複数
の永久磁石103…が固定された構造を有している。複
数の永久磁石103…は、コア102の外周に周方向に
並ぶように配置されてコア102の外周面に接着剤によ
り接着されている。しかしながら永久磁石103は機械
的強度が弱い上、永久磁石回転子が回転すると永久磁石
103には強い遠心力が働いて、永久磁石103の接着
が外れるおそれがある。そこで、隣接する永久磁石10
3,103の間の谷間を埋めるように棒状の絶縁スペー
サ104…を配置し、永久磁石103…及絶縁スペーサ
104…の外周をケプラー糸(E.Iデュポンの登録商
標)で巻回して巻回層105を構成し、その巻回層10
5にエポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸させて複数の永久
磁石103をコア102に対して固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように絶縁スペーサ104及びケプラー糸の巻回層10
5を用いて、永久磁石103をコア102に固定する
と、永久磁石回転子の部品点数が増える上、永久磁石回
転子の製造工程が増える問題があった。
【0004】本発明の目的は、巻回層を用いることな
く、永久磁石がコアから外れるのを阻止することができ
る永久磁石回転子を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、簡単に製造できる永
久磁石回転子を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、回転特性に影響を与
えることなく、少ない部品点数で永久磁石を固定するこ
とができる永久磁石回転子を提供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、2種類の積層鋼
板を用いて構成したコアを用いることによって、少ない
製造工程で製造できる永久磁石回転子を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数枚の鋼板
を積層して構成されてシャフトに固定されるコアと、コ
アの外周に周方向に並ぶように接着された複数の永久磁
石とからなる永久磁石回転子を改良の対象にする。本発
明では、間に永久磁石を挟むようにシャフトの径方向外
側に突出する複数の磁石挟持用突出部をコアに設ける。
磁石挟持用突出部はコアに一体に設けてもよいが、嵌合
構造等を用いて磁石挟持用突出部をコアに設けるように
してもよい。複数の磁石挟持用突出部は、周方向に並ん
で隣接する2つの磁石挟持用突出部の間にシャフトの軸
線方向からの永久磁石の挿入が可能でしかも径方向外側
への永久磁石の移動を阻止するように永久磁石の外面と
係合する形状を有するように構成する。
【0009】このようにすれば、隣接する2つの磁石挟
持用突出部の間にシャフトの軸線方向から永久磁石を挿
入することにより、永久磁石をコアの外周に接着しただ
けでも、磁石挟持用突出部が永久磁石のシャフトの径方
向外側に移動するのを阻止することができる。したがっ
て本発明によれば、磁石挟持用突出部による挟持と接着
だけで永久磁石をコアの外周に簡単に固定できる。その
ため、従来のように絶縁スペーサや巻回層を用いること
なく、永久磁石がコアから外れるのを阻止できる永久磁
石回転子を得ることができる。
【0010】隣接する2つの磁石挟持用突出部の間に挟
持される永久磁石は、1つの一体成形された永久磁石で
もよく、また複数の分割永久磁石を組み合わさせて構成
してもよい。複数の分割永久磁石を用いる場合には、そ
れらをシャフトの軸線方向に並べて配置する。この場
合、磁石挟持用突出部を各分割永久磁石を挟持できるよ
うに構成するのは勿論である。
【0011】複数の磁石挟持用突出部と永久磁石の外面
との間には、永久磁石の挿入を可能にするための隙間が
形成される。この隙間を接着剤で充填すれば、永久磁石
の固定を補強することができて、永久磁石が径方向外側
に移動するのを確実に防ぐことができる。磁石挟持用突
出部が、隣接する2つの永久磁石の対向する側面の間に
位置する基部と隣接する2つの永久磁石の外面と係合す
る係合部とから構成される場合には、係合部を覆うよう
に接着剤を塗布する。このようにすると接着剤が永久磁
石の外面と係合部との間に形成される隙間に毛細管現象
によって浸入するので、その隙間に接着剤を簡単に充填
することができる。
【0012】磁石挟持用突出部を用いて永久磁石を挟持
する場合、磁石挟持用突出部の軸線方向の長さを長くす
ればするほど、より確実に永久磁石を挟持して、永久磁
石の径方向外側への移動を阻止できる。しかしながら、
磁石挟持用突出部の軸線方向の長さがあまり長くなると
高調波の発生により回転子の回転にむらが発生する可能
性が高くなることが分かった。そこで、回転子の回転を
できるだけスムーズにして回転むらを減らすためには、
1つの磁石挟持用突出部をシャフトの軸線方向に間隔を
あけて配置した複数の突出部構成部分から構成するのが
好ましい。このようにすると、磁石挟持用突出部の軸線
方向の実質の長さを長くすることなく、永久磁石をしっ
かりと挟持することができて、高調波の発生を抑制し
て、回転むらを減少させることができる。
【0013】複数の突出部構成部分をコアと一体に形成
するには、コアを形成する複数枚の鋼板の一部の鋼板
に、突出部構成部分を形成するための複数の突出片を周
方向に等しい間隔をあけて一体に設ければよい。このよ
うにすれば、鋼板の打ち抜きだけで突出部構成部分を形
成する突出片を形成できる。また突出片を周方向に等し
い間隔で設けると、コアを組み立てる際に鋼板の回し積
みが可能になる。
【0014】なお永久磁石の保護のために、コアに取付
けた永久磁石の外側を全体的に非磁性体材料でモールド
してもよい。またコアに取付けた永久磁石の外周全体を
熱収縮チューブで包み、この熱収縮チューブを加熱によ
り収縮させて永久磁石の外周を全体に覆うようにしても
よい。
【0015】複数の突出部構成部分を形成する具体的な
構成としては、周方向に等しい間隔をあけて配置された
複数の突出片を外周に一体に有する第1の種類の鋼板
と、前記複数の突出片を有しない第2の種類の鋼板とか
らコアを形成する複数枚の鋼板を構成する。そして、第
1の種類の鋼板が複数枚まとめて積層されて構成される
第1のコア部分と第2の種類の鋼板が複数枚まとめて積
層されて構成される第2のコア部分とを交互に積層して
コアを構成する。これにより、第1のコア部分の複数の
突出片によって周方向に等しい間隔をあけて配置される
複数の突出部構成部分が構成され、シャフトの軸線方向
に並ぶ複数の突出部構成部分によって周方向に等しい間
隔をかえて並ぶ複数の磁石挟持用突出部の1つが構成さ
れる。そして、隣接する2つの磁石挟持用突出部の間に
1つの永久磁石を挟持する。なお、第1の種類の鋼板の
突出片は、磁石挟持用突出部が周方向に並んで隣接する
2つの磁石挟持用突出部の間にシャフトの軸線方向から
の永久磁石の挿入が可能でしかも径方向外側への永久磁
石の移動を阻止するように永久磁石の外面と係合する形
状に形成する。以上のようにすれば、2種類の鋼板を用
意するだけで磁石挟持用突出部をコアと一体に設けるこ
とができて、しかも永久磁石の固定が可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して詳細に説明する。図1(A)は、サーボモータに
用いられる本発明の永久磁石回転子の実施の形態の一部
を切り欠いて示した側面図であり、(B)は、この永久
磁石回転子の正面図(シャフトの軸線方向から見た図)
である。両図に示すように、永久磁石回転子は、シャフ
ト1にコア2が固定され、さらにコア2の外周に複数の
永久磁石3…が固定された構造を有している。
【0017】コア2は2種類の形状の珪素鋼板を積層し
て構成されている。なおこの2種類の鋼板の形状につい
ては後に詳しく説明するが、これら2種類の鋼板を所定
枚数づつ積層することにより、コア2は2つの第1のコ
ア部分2a,2aと3つの第2のコア部分2b…とが交
互に積層されて構造になっている。コア2は、中央部に
シャフト1が圧入される貫通孔を有しており、その貫通
孔にシャフト1が圧入されている。
【0018】コア2は、外周部に周方向に等しい間隔を
あけて並ぶ複数の磁石挟持用突出部2c…を有してい
る。磁石挟持用突出部2cは、周方向に並んで隣接する
2つの磁石挟持用突出部2c,2cの間にシャフト1の
軸線方向からの永久磁石3の挿入が可能でしかも径方向
外側への永久磁石3の移動を阻止するように永久磁石3
の外面3bと係合する形状を有している。この例では、
シャフト1の軸線方向に沿って並ぶ2つの第1のコア部
分2a,2aに形成された突出部構成部分2d,2dに
よって、1つの磁石挟持用突出部2cが構成されてい
る。1つの磁石挟持用突出部2cを構成する突出部構成
部分2dの数及び突出部構成部分2dの軸線方向の長さ
は、高調波が大きく発生することなく、しっかりと永久
磁石3を固定できる値の範囲内に設定されている。この
例では、永久磁石3が2つ永久磁石(分割永久磁石3
A,3A)によって構成されているため、2つの突出部
構成部分2dはそれぞれ分割永久磁石3A,3Aの軸線
方向の中心部に位置するように設けられている。
【0019】各突出部構成部分2dは、基部2d1 と係
合部2d2 とから構成されている。基部2d1 は隣接す
る2つの永久磁石3,3の対向する側面3a,3aの間
に位置するように形成されている。別の見方をすると、
基部2d1 は、周方向に隣接する2つの基部2d1 の間
に永久磁石3,3を挟み込むような形状を有している。
また係合部2d2 は、隣接する2つの永久磁石3,3の
外面3b,3bと係合するように形成されている。
【0020】突出部構成部分2dを有する第1のコア部
分2aは、図2に示す形状の第1の種類の珪素鋼板2e
…が複数枚まとめて積層されて構成されている。第1の
種類の鋼板2eは、環状部2fと、この環状部2fの外
周部に周方向に等しい間隔をあけて一体に形成された複
数の突出片2g…とから構成されている。この鋼板2e
は、珪素鋼板を打ち抜き(プレス)することにより形成
されている。環状部2fは中心に円形の孔を有してお
り、突出片2gは基部構成部2g1 と係合部構成部2g
2 とから構成されている。第1の種類の鋼板2e…が積
層されて、複数の突出片2g…が重なることによって突
出部構成部分2dが形成される。そして、突出片2g…
の基部構成部2g1 …により突出部構成部分2dの基部
2d1 が形成され、突出片2g…の係合部構成部2g2
…により突出部構成部分2dの係合部2d2 が形成され
る。本実施例によれば、鋼板2eを打ち抜き(プレス)
により形成する際に、同時に突出片2g…を形成できる
ので、永久磁石3をコア2の外周に固定するために用い
る磁石挟持用突出部をコア2の製造工程で簡単に形成で
きる。なお突出片2g…は、周方向に等しい間隔で設け
られているので、鋼板の回し積みが可能である。
【0021】第2のコア部分2bは、図3に示す形状の
第2の種類の鋼板2h…が複数枚まとめて積層されて構
成されている。第2の種類の鋼板2hは、環状部2i
と、この環状部2iの周方向に等しい間隔をあけて配置
された永久磁石位置決め片2j…とから構成されてい
る。環状部2iは、第1の種類の鋼板2eの環状部2f
と同様に中心に円形の孔を有している。永久磁石位置決
め片2jは、第1の種類の鋼板2eの基部構成部2g1
の根元の部分と同じ形状を有している。永久磁石位置決
め片2jと基部構成部2g1 とが重なることにより、1
つの永久磁石3の下側(コア2側の)両角部をシャフト
1の軸線方向に案内するガイド手段が構成される。
【0022】本実施例では、1つの永久磁石3がシャフ
ト1の軸線方向に並ぶ2つ分割永久磁石3A,3Aによ
り構成されている。複数の永久磁石3…は、N極とS極
とが交互に配置されるように周方向に並べられている。
1つの永久磁石3を構成する2つの分割永久磁石3A,
3Aは、同じ極性になるように着磁されている。分割永
久磁石3Aは周方向に隣接する2つの突出部構成部分2
d,2dによって挟持されている。
【0023】永久磁石3…は、いわゆるカマボコ形状に
近い形状を有しており、その底面3cはコア2の外周面
に添うように湾曲しており、エポキシ系の接着剤により
コア2の外周に接着されている。また側面3aは、突出
部構成部分2dの基部2d1に沿うことができるような
形状を有している。また外面3bは、底面3cよりも曲
率半径が小さい湾曲面をなしている。
【0024】突出部構成部分2dの係合部2d2 と永久
磁石3の外面3bの一部を覆うようにエポキシ系の接着
剤が塗布されて接着剤充填部4が形成されている。この
接着剤充填部4を形成する際に、接着剤が突出部構成部
分2dの係合部2d2 と永久磁石3の外面3b及び側面
3aとの間に形成される隙間に浸入する。これによって
永久磁石3が突出部構成部分2dに対しても接合される
ことになり、永久磁石の固定が補強される。
【0025】本実施例では、磁石挟持用突出部2cを2
つの突出部構成部分2d,2dによって構成したが、高
調波の発生を気にしないですむ用途に用いる磁石回転子
であれば、磁石挟持用突出部を軸線方向の長さが十分に
長い1つの突出部構成部分によって構成してもよい。ま
た本実施例では、永久磁石3を2つの分割永久磁石3
A,3Aにより構成したが、永久磁石を1つの一体永久
磁石により構成しても構わない。
【0026】次にこの磁石回転子の製造方法について説
明する。まず第1の種類の鋼板2eと第2の種類の鋼板
2hとを積層してコア2を作る。次に、このコア2に一
体に設けた複数の磁石挟持用突出部2cの隣接する2つ
の磁石挟持用突出部2cの間に永久磁石3を挿入する。
この例では、分割永久磁石3A,3Aを軸線方向の異な
る方向から挿入する。なお永久磁石の挿入に先だって、
コア2の外周及び永久磁石3の底面3cの少なくとも一
方には熱硬化性の接着剤が塗布されている。その後、複
数の磁石挟持用突出部2cと永久磁石3の外面3bとの
間の隙間に接着剤を充填するために、突出部構成部分2
dの係合部2d2 と永久磁石3の外面3bの一部を覆う
ようにエポキシ系の接着剤を塗布する。次に、永久磁石
3が固定されたコア2を炉に入れて加熱し、熱硬化性の
接着剤を硬化させる。そして最後にコア2の中央に形成
された貫通孔にシャフト1を圧入する。
【0027】なお永久磁石3が固定されたコア2の外周
を合成樹脂製の熱収縮チューブで覆う場合には、コア2
にシャフト1を圧入する前後に、永久磁石が固定された
コア2の外周に熱収縮チューブを被せた後、加熱処理を
行って熱収縮チューブを収縮させる。また永久磁石3が
固定されたコア2の外周をモールド層で覆う場合には、
コア2にシャフト1を圧入する前に、モールド処理を行
う。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、磁石挟持用突出部によ
る挟持と接着だけで永久磁石をコアの外周に簡単に固定
できるため、従来のように絶縁スペーサや巻回層を用い
ることなく、永久磁石がコアから外れるのを阻止でき
る。
【0029】また本発明によれば、回転むらの発生しな
い永久磁石回転子を得ることができる。
【0030】更に2種類の鋼板を積層してコアを構成す
ることにより、磁石挟持用突出部を一体に備えたコアを
構成すると、少ない製造工程で永久磁石回転子を製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は、サーボモータに用いられる本発明
の永久磁石回転子の実施の形態の一例の一部切り欠き側
面図であり、(B)はこの永久磁石回転子の正面図であ
る。
【図2】 図1の永久磁石回転子に用いる第1の種類の
鋼板の平面図である。
【図3】 図1の永久磁石回転子に用いる第2の種類の
鋼板の平面図である。
【図4】 (A)は、サーボモータに用いられる従来の
永久磁石回転子の実施の形態の一例の一部切り欠き側面
図であり、(B)はこの永久磁石回転子の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 シャフト 2 コア 2a 第1のコア部分 2b 第2のコア部分 2c 磁石挟持用突出部 2d 突出部構成部分 2d1 基部 2d2 係合部 3 永久磁石 3a 側面 3b 外面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の鋼板を積層して構成されてシャ
    フトに固定されるコアと、前記コアの外周に周方向に並
    ぶように接着された複数の永久磁石とからなる永久磁石
    回転子であって、 前記コアには間に前記永久磁石を挟むように前記シャフ
    トの径方向外側に突出する複数の磁石挟持用突出部が設
    けられており、 前記複数の磁石挟持用突出部は、周方向に並んで隣接す
    る2つの前記磁石挟持用突出部の間に前記シャフトの軸
    線方向からの前記永久磁石の挿入が可能でしかも前記径
    方向外側への前記永久磁石の移動を阻止するように前記
    永久磁石の外面と係合する形状を有していることを特徴
    とする永久磁石回転子。
  2. 【請求項2】 前記複数の磁石挟持用突出部と前記永久
    磁石の前記外面との間の隙間に接着剤が充填されている
    請求項1に記載の永久磁石回転子。
  3. 【請求項3】 前記複数の磁石挟持用突出部は隣接する
    2つの永久磁石の対向する側面の間に位置する基部と隣
    接する2つの永久磁石の外面と係合する係合部とからな
    り、 前記係合部を覆うように接着剤が塗布されて前記隙間の
    間に接着剤が充填されている請求項2に記載の永久磁石
    回転子。
  4. 【請求項4】 1つの前記磁石挟持用突出部は、前記シ
    ャフトの軸線方向に間隔をあけて配置された複数の突出
    部構成部分から構成される請求項1に記載の永久磁石回
    転子。
  5. 【請求項5】 前記複数枚の鋼板の一部の鋼板には、前
    記突出部構成部分を形成するための複数の突出片が周方
    向に等しい間隔をあけて一体に設けられている請求項3
    に記載の永久磁石回転子。
  6. 【請求項6】 複数枚の鋼板を積層して構成されてシャ
    フトに固定されるコアと、前記コアの外周に周方向に並
    ぶように接着された複数の永久磁石とからなる永久磁石
    回転子であって、 前記複数枚の鋼板は、周方向に等しい間隔をあけて配置
    された複数の突出片を外周に一体に有する第1の種類の
    鋼板と、前記複数の突出片を有しない第2の種類の鋼板
    とからなり、 前記第1の種類の鋼板が複数枚まとめて積層されて構成
    される第1のコア部と前記第2の種類の鋼板が複数枚ま
    とめて積層されて構成される第2のコア部分とが交互に
    積層されて前記コアが構成され、 前記第1のコア部分の前記複数の突出片によって周方向
    に等しい間隔をあけて配置される複数の突出部構成部分
    が構成され、 前記シャフトの軸線方向に並ぶ複数の突出部構成部分に
    よって周方向に等しい間隔をかえて並ぶ複数の磁石挟持
    用突出部の1つが構成され、 隣接する2つの前記磁石挟持用突出部の間に1つの永久
    磁石が挟持され、 前記第1の種類の鋼板の前記突出片は、前記磁石挟持用
    突出部が周方向に並んで隣接する2つの前記磁石挟持用
    突出部の間に前記シャフトの軸線方向からの前記永久磁
    石の挿入が可能でしかも前記径方向外側への前記永久磁
    石の移動を阻止するように前記永久磁石の外面と係合す
    る形状になるような形状を有していることを特徴とする
    永久磁石回転子。
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