JPH09205583A - ラインセンサ - Google Patents

ラインセンサ

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JPH09205583A
JPH09205583A JP8010541A JP1054196A JPH09205583A JP H09205583 A JPH09205583 A JP H09205583A JP 8010541 A JP8010541 A JP 8010541A JP 1054196 A JP1054196 A JP 1054196A JP H09205583 A JPH09205583 A JP H09205583A
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ccd
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Application number
JP8010541A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Izawa
哲朗 伊沢
Katsutoshi Saito
勝俊 齊藤
Kayao Takemoto
一八男 竹本
Toshio Miyazawa
敏夫 宮沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速化、高密度化、暗時成分の低減。 【解決手段】 複数のフォトダイオードが並設された少
なくとも一つのフォトダイオード列と、このフォトダイ
オード列の各フォトダイオードに蓄積された電荷を読み
だしかつ転送させるCCD転送路と、このCCD転送路
から順次転送されてくる電荷を電圧値に変換される出力
回路とを備えるラインセンサにおいて、 前記CCD転
送路は前記フォトダイオード列の各電荷を振り分けて転
送させるために出力回路とともに複数個備え、前記CC
D転送路に並設されて設けられた暗時成分用CCD転送
路と、この暗時成分用CCD転送路から順次転送されて
くる電荷を電圧値に変換させる暗時成分用出力回路と、
前記各出力回路からの出力を該暗時成分用出力回路から
の出力との差分をとって出力させる差分回路とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラインセンサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ラインセンサは、半導体基板の主表面
に、複数のフォトダイオードが並設されたフォトダイオ
ード列と、このフォトダイオード列と平行に配置された
CCD転送路と、このCCD転送路の一端に形成された
出力回路と、が備えられて構成されたものである。
【0003】このような構成において、フォトダイオー
ド列に投影された光像の光の強弱に応じて各フォトダイ
オードに電荷が蓄積され、それらの各電荷を一度にCC
D転送路へ電荷列として読みだした後、これらの電荷列
を出力回路側に転送させることによって各電荷を順次に
電圧変換するようになっている。
【0004】ここで、CCD転送路はその長手方向に沿
って該フォトダイオード列の各フォトダイオードに対応
した領域毎に同パターンからなる一組の転送電極(2個
あるいは3個等からなる)が繰り返されて形成されてい
る。
【0005】そして、これらの転送電極は該フォトダイ
オード列の各フォトダイオードに対応したそれぞれの領
域における対応する電極に順次転送電圧を印加すること
によって、電荷列はその一組の転送電極の繰返しピッチ
に応じた距離だけ移動するようになっている(一転送ス
テップ)。
【0006】このため、フォトダイオード列のフォトダ
イオード数に応じた転送ステップを経ることによって、
CCD転送路に読みだされたフォトダイオード列の電荷
を全て出力回路へ転送させる構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成されたラインセンサは、上述したように、CC
D転送路に読みだされたフォトダイオード列の電荷を全
て出力回路へ転送させるには、該フォトダイオード列の
フォトダイオード数に応じた転送ステップで転送電圧を
印加しなければならないため、高速化を図る上で弊害と
なっていた。
【0008】このことは、高精細の画像を得るため、フ
ォトダイオード列における各フォトダイオードの配列密
度を向上させる場合において、たとえば従来の走査時間
を維持させることができなくなるという問題も指摘され
るに至った。
【0009】また、フォトダイオード列における各フォ
トダイオードの配列密度の向上に応じて、CCD転送電
極を高密度化させなければならないことから、該CCD
転送電極の高密度化の限界にともなって、フォトダイオ
ードの配列密度の向上に限界が生じるという問題も指摘
されるに至った。
【0010】さらに、その出力回路からの出力に暗時成
分が含まれており、その解決策が要望されるに至った。
【0011】ここで、暗時成分とは、ラインセンサを構
成する半導体基板に形成される結晶欠陥等によって光照
射と関係なく蓄積される電荷成分をいい、出力回路から
の出力に直接影響を及ぼすものとして、フォトダイオー
ド列の各フォトダイオード内にて発生する場合、また、
CCD転送路内にて発生する場合がある。
【0012】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その目的は、暗時成分を大幅に低減させ
た出力が得られるラインセンサを提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、フォトダイオ
ード列における各フォトダイオードの配列密度の向上が
CCD転送電極によって制限されることのないラインセ
ンサを提供することにある。
【0014】さらに、本発明の他の目的は高速化を実現
できるラインセンサを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0016】手段1.複数のフォトダイオードが並設さ
れた少なくとも一つのフォトダイオード列と、このフォ
トダイオード列の各フォトダイオードに蓄積された電荷
を読みだしかつ転送させるCCD転送路と、このCCD
転送路から順次転送されていくる電荷を電圧値に変換さ
れる出力回路とを備えるラインセンサにおいて、前記C
CD転送路は前記フォトダイオード列の各電荷を振り分
けて転送させるために複数個備えているとともに、前記
CCD転送路に並設されて設けられた暗時成分用CCD
転送路と、この暗時成分用CCD転送路から順次転送さ
れてくる電荷を電圧値に変換させる暗時成分用出力回路
と、前記出力回路からの出力を該暗時成分用出力回路か
らの出力との差分をとって出力させる差分回路とを備え
たことを特徴とするものである。
【0017】手段2.手段1の構成において、フォトダ
イオード列に近接させて並設されかつ遮光された遮光フ
ォトダイード列を備え、この遮光フォトダイオード列の
各電荷を前記暗時成分用CCD転送路に転送させること
を特徴とするものである。
【0018】手段1のように構成したラインセンサによ
れば、一つのフォトダイオード列に対して複数のCCD
転送路が設けられ、該フォトダイオード列における各電
荷はそれらのCCD転送路に振り分けられることにな
る。
【0019】このため、各CCD転送路に読みだされた
電荷群の数はCCD転送路の数に応じて大幅に少なくな
る。
【0020】したがって、CCD転送路内の電荷列を出
力回路側に転送させる際の転送ステップは大幅に少なく
なるので、高速化を図ることができるようになる。
【0021】また、CCD転送路に読みだされる電荷群
の数が少なくなることは、その転送電極の配列密度を粗
くできることを意味する。
【0022】したがって、フォトダイオード列における
各フォトダイオードの配列密度の向上がCCD転送電極
によって制限されることがなくなる。
【0023】さらに、CCD転送路に並設させて暗時成
分用CCD転送路が設けられ、各CCD転送路からの出
力から前記暗時成分用CCD転送路の出力を差し引いて
いることから、フォトダイオード列からの各電荷をそれ
ぞれのCCD転送路に振り分け、かつ、CCD転送路に
よって転送させていく際に、各CCD転送路に発生する
暗時成分を低減させることができるようになる。
【0024】また、手段2のように構成したラインセン
サによれば、フォトダイオード列において発生する暗時
成分をも併せて低減させることができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明による
ラインセンサの一実施例を示す全体構成図で、それらの
図は結合されて一つの図面を表している。
【0026】同図は、一つの半導体チップの主表面にお
いて実際の幾何学的配置に対応させて描かれた回路の全
体図を示している。
【0027】図中y方向に三分割した各領域の中央に
は、複数のフォトダイオードがx方向に並設されて形成
されるフォトダイオード列10、20、30、40がy
方向にそれぞれ互いに近接して平行に配置されている。
この場合におけるフォトダイオード列40は、この実施
例で特に設けられた遮光ダイオード列として構成されて
いる。
【0028】そして、このように各フォトダイオード列
10、20、30、40が形成された領域を間にした他
の領域の一方には、該フォトダイオード列と平行にCC
D転送路11、12、…、14、21、22、…、26
が配置され、また他方にはCCD転送路31、32、
…、34、41が配置されている。この場合におけるC
CD転送路41は、この実施例で特に設けられた暗時成
分用CCD転送路として構成されている。
【0029】ここで、各フォトダイオード列が形成され
た領域と各CCD転送路が形成された領域との間には、
結合部50A、50B、…、50N、60A、60B、
…、60Nが配置されている。
【0030】これら結合部は、図中上段におけるフォト
ダイオード列10の一端側(図中左端)から4個分づつ
のフォトダイオードの電荷を同時に読みだし、順次CC
D転送路に送り出す複数の結合部50A、50B、…、
50Nと、下段におけるフォトダイオード列40の一端
側(図中左端)から4個分づつのフォトダイオードの電
荷を同時に読みだし、順次CCD転送路に送り出す複数
の結合部60A、60B、…、60Nとから構成されて
いる。
【0031】さらに、各CCD転送路の各一端(図中左
側)には、それぞれのCCD転送路から転送されてくる
電荷を電圧値に変換する出力回路が形成されている。な
お、これら各出力回路には対応するCCD転送路の番号
にPを添えた番号を付している。
【0032】次に、上記フォトダイオード列、遮光フォ
トダイオード列、結合部、CCD転送路、暗時成分用C
CD転送路および出力回路の詳細について順次説明す
る。
【0033】なお、同図は、y方向に2分割した各領域
において、ほぼ対称の構成となっているとともにほぼ同
様の動作がなされることから、主として図2に基づいて
説明する。対称性を考慮すれば図1においても各構成お
よび動作は理解できよう。
【0034】フォトダイオード列 図中、符号10ないし40で示している。
【0035】y方向に並設された各フォトダイオード列
は、その上段から、順次、B(青)用のフォトダイオー
ド列10、G(緑)用のフォトダイオード列20、R
(赤)用のフォトダイオード列30、および遮光フォト
ダイオード列40が形成されている。
【0036】B、G、およびR用のそれぞれ分光特性の
異なる各フォトダイオード列でカラー用の表示ができる
ようになっている。そして、遮光フォトダイオード40
は、他のフォトダイオード列とほぼ同じ構成を採用する
が、各フォトダイオードの受光面においてマスクが被わ
れて、光が照射されないように構成されていることのみ
に相違を有する。
【0037】ここで、遮光フォトダイオード列40に蓄
積された電荷(暗時成分による電荷)はゲート電極74
におけるゲート電圧φPG1の印加によって結合部60
Aないし60Nに読みだされるようになっている。ま
た、R用のフォトダイオード列30に蓄積された電荷は
ゲート電極72におけるゲート電圧φPG2、および前
記ゲート電極74におけるゲート電圧φPG1の印加に
よって遮光フォトダイオード列40を介して、前記結合
部60Aないし60Nに読みだされるようになってい
る。
【0038】結合部 図中、符号50Aないし50N、60Aないし60Nで
示している。
【0039】結合部60Aには、最初、遮光フォトダイ
オード列40の一端側(図中左端側)から数えて1番目
から4番目までの4個のフォトダイオード41ないし4
4にそれぞれ蓄積された各電荷が同時に読みだされ、一
端ここでホールドされた後に、一つづつ順次隣接するC
CD転送路34、33、32、31へ転送されるように
なっている。
【0040】そして、このCCD転送路側への転送の最
中において、R用のフォトダイオード列30の一端側
(図中左端側)から4個のフォトダイオード31、3
2、33、34にそれぞれ蓄積された各電荷が同時に読
みだされ、一旦ここでホールドされた後同様にCCD転
送路34、33、32、31側へ続いて転送されるよう
になる。この時、すでに読みだされた遮光フォトダイオ
ード40の4個分の各電極は暗時成分用CCD転送路4
1に順次転送され、その内の最先の3個が掃き出され、
残りの一個のみが該暗時成分用CCD転送路41に留ま
るようになっている。
【0041】このような動作は、他の結合部60Bない
し60Nにおいても同時刻に同様に行われ、それぞれ共
通の各ゲート電極に対するゲート電圧φTG1ないしφ
TG4の印加によってなされるようになっている。
【0042】CCD転送路 図中、符号11ないし14、21ないし26、31ない
し34、41で示している。
【0043】各結合部側から順次並設されるCCD転送
路のうち、1番目から4番目までのCCD転送路34、
33、32、31にはR用のフォトダイオード列30に
蓄積された電荷が読みだされ、また、5番目の暗時成分
用CCD転送路41には遮光フォトダイオード列40に
蓄積された電荷(暗時成分による電荷)が読みだされる
ようになっている。
【0044】すなわち、結合部60Aから転送される電
荷は、順番に、遮光フォトダイオード列40の1番目の
フォトダイオード41に蓄積された電荷、2番目のフォ
トダイオード42に蓄積された電荷、3番目のフォトダ
イオード43に蓄積された電荷、4番目のフォトダイオ
ード44に蓄積された電荷、R用のフォトダイオード列
30の1番目のフォトダイオード31に蓄積された電
荷、2番目のフォトダイオード32に蓄積された電荷、
3番目のフォトダイオード33に蓄積された電荷、4番
目のフォトダイオード34に蓄積された電荷、からな
り、これらの各電荷はその電荷列を保持したまま、順次
隣接する側のCCD転送路へ転送されるようになってい
る。この場合、遮光フォトダイオード列40からの電荷
のうち最後の電荷のみが暗時用CCD転送路41に留ま
り、他の電荷は掃き出されてしまうことは上述したとお
りである。
【0045】なお、転送は、各CCD転送路の間に設け
られたただ一つのゲート電極80の転送電圧φTG5の
印加によってなされるようになっており(第1の転送手
段)、結合部60Bないし60Nの場合にても上述した
と同様の動作が同時になされるようになっている。
【0046】このため、たとえばCCD転送路31にお
いては、R用のフォトダイオード列のうち1番目のフォ
トダイオードの電荷、5番目のフォトダイオードの電
荷、9番目のフォトダイオードの電荷、13番目のフォ
トダイオードの電荷、…が位置付けられるようになって
いる。
【0047】そして、各CCD転送路には、その長手方
向に沿って同パターンからなる転送電極(2個あるいは
3個等からなる)が繰り返されて形成されており、これ
ら繰り返される転送電極の対応する電極に順次転送電圧
φ1、φ2を印加することによって、それぞれのCCD
転送路内の電荷は上述した電荷列を保持したまま出力回
路側に転送されるようになっている。
【0048】この場合、各CCD転送路において転送電
圧φ1、φ2を印加する転送電極は共通のものとなって
おり、このことから、それぞれのCCD転送路内の電荷
はそれぞれ平行して出力回路側に転送されるようになっ
ている(第2の転送手段)。
【0049】ここで、上述したことから明らかなよう
に、それぞれのCCD転送路に読みだされる電荷群の数
は、一のフォトダイオード列に対して4個のCCD転送
路が設けられていることから、該フォトダイオード列の
フォトダイオード数の1/4になって大幅に少なくな
る。
【0050】これにより、CCD転送路内の電荷列を出
力回路側に転送される際の転送ステップは大幅に少なく
なるので、高速化を図ることができるようになる。
【0051】また、CCD転送路に読みだされる電荷群
の数が少なくなることは、その転送電極の配列密度を粗
くできることを意味する。
【0052】したがって、フォトダイオード列における
各フォトダイオードの配列密度の向上がCCD転送電極
によって制限されるようなことがなくなる。
【0053】出力回路 図中、符号11Pないし14P、21Pないし26P、
31Pないし34P、41Pで示している。
【0054】ここで、符号41Pは暗時成分用CCD転
送路の出力回路であり、他は信号出力用の出力回路とな
っており、それらはいずれも対応するCCD転送路から
転送されてくる電荷列の各電荷のそれぞれを電圧値(画
素信号)に変換するようになっている。
【0055】以下、これらの詳細を説明する。
【0056】(1)暗時成分用CCD転送路の出力回路 図3において、転送パルスφ1とφ2によりCCD転送
路を通して転送された暗時成分(電荷)は、等価的にダ
イオードの形態で示された出力拡散層に入力されるよう
になっている。そして、この出力拡散層のPN接合容量
や、後述のリセットMOSFETQ1’や増幅MOSF
ETQ2’における寄生容量からなるキャパシタ
FDA’により、入力された暗時電荷が電圧信号に変換
されるようになっている。このキャパシタCFDA’の電
圧信号は、増幅MOSFETQ2’と負荷MOSFET
Q3’からなるソースフォロワ回路により電力増幅され
るようになっている。
【0057】このソースフォロア回路により電力増幅さ
れた電圧信号を、電圧増幅するためにソース接地増幅M
OSFETQ6’に伝えられる。この場合、ソースフォ
ロア回路の電圧信号に含まれる直流電圧に対して無関係
に該増幅MOSFETQ6’の動作点を最適に設定する
ため、ソースフォロア回路の出力と該増幅MOSFET
Q6’のゲートとの間には、結合容量としてのキャパシ
タCo’が設けられている。そして、増幅MOSFET
Q6’のゲートにはスイッチMOSFETQ4’を介し
て間欠的にバイアス電圧Vbが与えられるようになって
いる。すなわち、スイッチMOSFETQ4’は、その
ゲートにタイミングパルスφCRが供給され、前記出力
拡散層(キャパシタCFDA’)をリセットするタイミン
グにほぼ同期して、換言すれば、信号電荷の出力期間以
外の期間においてスイッチングMOSQ4’がオン状態
にされてソース接地増幅MOSFETQ6’のゲートに
バイアス電圧Vbを供給するようになっている。
【0058】そして、ソース接地増幅MOSFETQ
6’のドレインには、MOSFETQ5’が負荷として
設けられている。
【0059】この増幅MOSFETQ6’とMOSFE
TQ5’は反転増幅器を構成し、この反転増幅器によ
り、増幅MOSFETQ6’のゲートに供給された電圧
信号が電圧増幅されて出力信号Vout’(B’部)と
して出力されるようになっている。そして、反転増幅器
の入力と出力との間、換言すれば、増幅MOSFETQ
6’のゲートとドレインとの間に利得設定用のキャパシ
タCf’が設けられている。すなわち、反転増幅器は、
前記キャパシタCo’を入力キャパシタとし、キャパシ
タCf’を帰還キャパシタとして、その比Co’/C
f’に対応して利得をもつようにされるようになってい
る。
【0060】そして、前記出力信号Vout’は、それ
ぞれの信号出力用CCD転送路の出力回路に結合容量C
dをかえして入力されるようになっている。
【0061】(2)信号出力用CCD転送路の出力回路 図3に示すように、その大部分は暗時出力補正用CCD
転送路の出力回路と同様の構成からなり、対応するMO
SFET、キャパシタ等には「’」が付されていない同
一の符号で示している。
【0062】暗時出力補正用CCD転送路の出力回路の
構成と異なる部分は、該暗時出力補正用CCD転送路の
出力回路の出力信号Vout’(B’部)がキャパシタ
Cdを介することによってキャパシタCoとCfとの接
続点に入力されるようになっているとともに、増幅MO
SFETQ6と負荷MOSFETQ5からなる反転増幅
器の出力信号は、増幅MOSFETQ7と負荷MOSF
ETQ8からなる増幅器を介して出力されるようになっ
ている。
【0063】なお、同図において、キャパシタC1、C
1’、Cgs、Cgs’、Cgd、Cgd’、Cgsc
p、Cgscp’は上述した回路を半導体基板上に形成
することによって必然的に形成される浮遊容量を示して
おり、前記キャパシタCdの容量は、
【0064】
【数1】
【0065】となるように設定されている。
【0066】このように構成された出力回路において、
図中A点での信号電圧をVA=VS+VId、A’点の信号
電圧をVA’=VId’とする。ここで、添字Sは信号成
分を示し、また、Idは暗時出力の成分を示している。
【0067】これにより、図中B’点の出力は、
【0068】
【数2】
【0069】となる。
【0070】この出力がキャパシタCdを介して図中E
点に入力されると、図中B点の出力電圧VBは、
【0071】
【数3】
【0072】となる。
【0073】ここで、Ao≫0、Ao’≫0の場合、上
記(3)式は、
【0074】
【数4】
【0075】となる。
【0076】暗時出力補正用CCD転送路の出力回路お
よび信号出力用CCD転送路の出力回路はそれぞれ対応
する素子が同一の構成からなっていることから、Co≒
Co’、Cf≒Cf’、Cgd≒Cgd’となってお
り、かつ、上述したようにCd≒Cf+Cgdの関係が
あることから、上記(4)式は、
【0077】
【数5】
【0078】となる。
【0079】そして、VId、VId’は互いに近接するに
おいて発生した暗時成分であることを考慮にいれてそれ
らはほぼ等しいとすれば、上記(5)式は、
【0080】
【数6】
【0081】となる。
【0082】このことから、明らかとなるように、暗時
成分における信号が消去され、信号成分のみが出力され
るようになる。
【0083】図4は、上記ラインセンサを駆動するため
の各ゲート電極に印加する電圧のタイミングを示すタイ
ミング図である。同図では結合部における暗時成分の除
去のためのステップ(1ないし6)、遮光フォトダイオ
ード列40の電荷をCCD転送路へ読みだすためのステ
ップ(7ないし14)、R用のフォトダイオード列30
の電荷をCCD転送路へ読みたすためのステップ(15
ないし23)、およびCCD転送路内の電荷を出力回路
側へ転送させるためのステップ(23以降)を示してい
る。
【0084】次に、このように構成されたラインセンサ
のフォトダイオード列から結合部を介したCCD転送路
への電荷の転送の各ステップを図5ないし図9を用いて
説明する。
【0085】まず、図5に示すように、一の結合部60
Aに対応するR用のフォトダイオード列30には、その
左端から順次に電荷R4、R1、R2、R3が蓄積さ
れ、また、遮光フォトダイオード列40には、その左端
から順次に電荷W4、W1、W2、W3(これらはいず
れも暗時成分による電荷)が蓄積されている。また、結
合部60Aには暗時成分となる電荷Dをも蓄積されてい
るとする(ステップ1)。遮光フォトダイオード列の各
電荷W4、W1、W2、W3が読出し部に読みだされる
(ステップ2)。結合部60Aの電荷DがCCD転送路
34に読みだされる(ステップ3)。電荷4、W1、W
2、W3が結合部60Aに読みだされる(ステップ
4)。CCD転送路34内の電荷Dが転送路33に読み
だされる(ステップ5)。
【0086】ステップ5の終了と同時に、図6に示すよ
うに、暗時成分補正用の電荷CDがCCD転送路34に
作り出される(ステップ6)。CCD転送路33内の電
荷DがCCD転送路32に読みだされると同時にCCD
転送路34内の電荷CDがCCD転送路33に読みださ
れる(ステップ7)。結合部60A内の電荷W1がCC
D転送路32に読みだされる(ステップ8)。CCD転
送路32内の電荷DがCCD転送路31に読みだされる
と同時に、CCD転送路33内の電荷CDがCCD転送
路32に読みだされ、また、CCD転送路34内の電荷
W1がCCD転送路31に読みだされるようになる(ス
テップ9)。結合部60A内の電荷W2がCCD転送路
34に読みだされる(ステップ10)。
【0087】図7に示すように、CCD転送路内の電荷
D、CD、W1、W2はそのままの電荷列で転送され、
CCD転送路44には電荷Dが、CCD転送路31には
電荷CDが、CCD転送路32には電荷W1が、CCD
転送路33には電荷W2が、それぞれ読みだされる。こ
の場合、同時にR用のフォトダイオード列30の各電荷
R4、R1、R2、R3がW用のフォトダイオード列4
0を介して結合部60Aに読みだされるようになる(ス
テップ11)。結合部60A内の電荷W3がCCD転送
路34に読みだされる(ステップ12)。CCD転送路
内の電荷D、CD、W1、W2、W3はそのままの電荷
列で転送され、CCD転送路43には電荷Dが、CCD
転送路34には電荷CDが、CCD転送路31には電荷
W1が、CCD転送路32には電荷W2が、CCD転送
路33には電荷W3がそれぞれ読みだされる。この場合
電荷Dは掃き出される(ステップ13)。結合部60A
内の電荷W4がCCD転送路34に読みだされる(ステ
ップ14)。CCD転送路内の電荷D、CD、W1、W
2、W3、W4はそのままの電荷列で転送され、電荷C
Dは掃き出されて、CCD転送路41には電荷W1が、
CCD転送路31には電荷W2が、CCD転送路32に
は電荷W3が、CCD転送路33には電荷W4がそれぞ
れ読みだされる(ステップ15)。
【0088】図8に示すように、結合部60A内の電荷
R1がCCD転送路34に読みだされる(ステップ1
6)。CCD転送路内の電荷W1、W2、W3、W4、
R1はそのままの電荷列で転送され、電荷W1は掃き出
されて、CCD転送路41には電荷W2が、CCD転送
路31には電荷W3が、CCD転送路32には電荷W4
が、CCD転送路33には電荷R1がそれぞれ読みださ
れる(ステップ17)。結合部60A内の電荷R2がC
CD転送路34に読みだされる(ステップ18)。CC
D転送路内の電荷W2、W3、W4、R1、R2はその
ままの電荷列で転送され、電荷W2は掃き出されて、C
CD転送路41には電荷W3が、CCD転送路31には
電荷W4が、CCD転送路32には電荷R1が、CCD
転送路33には電荷R2がそれぞれ読みだされる(ステ
ップ19)。結合部60A内の電荷R3がCCD転送路
34に読みだされる(ステップ20)。
【0089】図9に示すように、CCD転送路内の電荷
W3、W4、R1、R2、R3はそのままの電荷列で転
送され、電荷W3は掃き出されて、CCD転送路41に
は電荷W4が、CCD転送路31には電荷R1が、CC
D転送路32には電荷R2が、CCD転送路33には電
荷R3がそれぞれ読みだされる(ステップ21)。結合
部60A内の電荷R4がCCD転送路34に転送される
(ステップ22)。それぞれの電荷W4、R1、R2、
R3、R4は、平行してそれぞれのCCD転送路を出力
回路側に転送される(ステップ23、24)。
【0090】この場合、図3に示した出力回路を介し
て、CCD転送路34からは(R4−W4)の出力、C
CD転送路33からは(R3−W4)の出力、CCD転
送路32からは(R2−W4)の出力、CCD転送路3
2からは(R2−W4)の出力、CCD転送路31から
は(R1−W4)の出力が得られるようになる。
【0091】このことから、フォトダイオード列におい
て発生した暗時成分は除かれることはいうまでもない
が、同時にCCD転送路において発生した暗時成分をも
取り除かれる効果をも有する。
【0092】すなわち、各CCD転送路において、電荷
の転送毎にそれぞれの一ステップのエリアに一の暗時成
分(電荷)が発生すると過程した場合に、それぞれの各
CCD転送路から出力される各電荷は、該暗時成分を転
送度(通常500段あるいは750段と多い)に増加し
て出力されることが考えられる。
【0093】このことは、暗時成分用CCD転送路にお
いても同様であることから、前記各CCD転送路からの
出力から暗時成分用CCD転送路からの出力の差分をと
れば、CCD転送路に発生した暗時成分を除去できるよ
うになる。
【0094】このことから、CCD転送路において発生
する暗時成分のみを除去する場合においては、図2に対
応する図10のように構成してもよい。同図は、遮光フ
ォトダイオード列40を設けていない点を除いては、図
2と全く同様の構成を採用している。
【0095】フォトダイオード列において発生する暗時
成分はCCD転送路において発生するそれに比べて極め
て少ないことから、このような構成においても多大な効
果を奏するようになる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によるラインセンサによれば、高速化を実現させ
ることができるようになる。また、フォトダイオード列
における各フォトダイオードの配列密度の向上がCCD
転送電極によって制限されることがなくなる。さらに、
暗時成分を大幅に低減させた出力が得られるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラインセンサの一実施例を示す構
成図であり、図2と結合されて一つの図面を構成する。
【図2】本発明によるラインセンサの一実施例を示す構
成図であり、図1と結合されて一つの図面を構成する。
【図3】本発明によるラインセンサに備えられる出力回
路の一実施例を示す回路図であるる。
【図4】本発明によるラインセンサを駆動するための各
ゲート電極に印加する電圧のタイミングの一実施例を示
すタイミング図である。
【図5】図4に示すステップ1ないし5における電荷の
移動を示した説明図である。
【図6】図4に示すステップ6ないし10における電荷
の移動を示した説明図である。
【図7】図4に示すステップ11ないし15における電
荷の移動を示した説明図である。
【図8】図4に示すステップ16ないし20における電
荷の移動を示した説明図である。
【図9】図4に示すステップ16ないし20における電
荷の移動を示した説明図である。
【図10】本発明によるラインセンサの一実施例を示す
構成図である。
【符号の説明】
10…B用のフォトダイオード列、20…G用のフォト
ダイオード列、30…R用のフォトダイオード列、40
…遮光フォトダイオード列、50Aないし50N、60
Aないし60N…結合部、11ないし14、21ないし
26、31ないし34…CCD転送路、41…暗時成分
用CCD転送路、11Pないし14P、21Pないし2
6P、31Pないし34P、41…出力回路。
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ラインセンサ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラインセンサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ラインセンサは、半導体基板の主表面
に、複数のフォトダイオードが並設されたフォトダイオ
ード列と、このフォトダイオード列と平行に配置された
CCD転送路と、このCCD転送路の一端に形成された
出力回路と、が備えられて構成されたものである。
【0003】このような構成において、フォトダイオー
ド列に投影された光像の光の強弱に応じて各フォトダイ
オードに電荷が蓄積され、それらの各電荷を一度にCC
D転送路へ電荷列として読みだした後、これらの電荷列
を出力回路側に転送させることによって各電荷を順次に
電圧変換するようになっている。
【0004】ここで、CCD転送路はその長手方向に沿
って該フォトダイオード列の各フォトダイオードに対応
した領域毎に同パターンからなる一組の転送電極(2個
あるいは3個等からなる)が繰り返されて形成されてい
る。
【0005】そして、これらの転送電極は該フォトダイ
オード列の各フォトダイオードに対応したそれぞれの領
域における対応する電極に順次転送電圧を印加すること
によって、電荷列はその一組の転送電極の繰返しピッチ
に応じた距離だけ移動するようになっている(一転送ス
テップ)。
【0006】このため、フォトダイオード列のフォトダ
イオード数に応じた転送ステップを経ることによって、
CCD転送路に読みだされたフォトダイオード列の電荷
を全て出力回路へ転送させる構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成されたラインセンサは、上述したように、CC
D転送路に読みだされたフォトダイオード列の電荷を全
て出力回路へ転送させるには、該フォトダイオード列の
フォトダイオード数に応じた転送ステップで転送電圧を
印加しなければならないため、高速化を図る上で弊害と
なっていた。
【0008】このことは、高精細の画像を得るため、フ
ォトダイオード列における各フォトダイオードの配列密
度を向上させる場合において、たとえば従来の走査時間
を維持させることができなくなるという問題も指摘され
るに至った。
【0009】また、フォトダイオード列における各フォ
トダイオードの配列密度の向上に応じて、CCD転送電
極を高密度化させなければならないことから、該CCD
転送電極の高密度化の限界にともなって、フォトダイオ
ードの配列密度の向上に限界が生じるという問題も指摘
されるに至った。
【0010】さらに、その出力回路からの出力に暗時成
分が含まれており、その解決策が要望されるに至った。
【0011】ここで、暗時成分とは、ラインセンサを構
成する半導体基板に形成される結晶欠陥等によって光照
射と関係なく蓄積される電荷成分をいい、出力回路から
の出力に直接影響を及ぼすものとして、フォトダイオー
ド列の各フォトダイオード内にて発生する場合、また、
CCD転送路内にて発生する場合がある。
【0012】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その目的は、暗時成分を大幅に低減させ
た出力が得られるラインセンサを提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、フォトダイオ
ード列における各フォトダイオードの配列密度の向上が
CCD転送電極によって制限されることのないラインセ
ンサを提供することにある。
【0014】さらに、本発明の他の目的は高速化を実現
できるラインセンサを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0016】手段1.複数のフォトダイオードが並設さ
れた少なくとも一つのフォトダイオード列と、このフォ
トダイオード列の各フォトダイオードに蓄積された電荷
を読みだしかつ転送させるCCD転送路と、このCCD
転送路から順次転送されてくる電荷を電圧値に変換され
る出力回路とを備えるラインセンサにおいて、前記CC
D転送路は前記フォトダイオード列の各電荷を振り分け
て転送させるために複数個備えているとともに、前記C
CD転送路に並設されて設けられた暗時成分用CCD転
送路と、この暗時成分用CCD転送路から順次転送され
てくる電荷を電圧値に変換させる暗時成分用出力回路
と、前記出力回路からの出力を該暗時成分用出力回路か
らの出力との差分をとって出力させる差分回路とを備え
たことを特徴とするものである。
【0017】手段2.手段1の構成において、フォトダ
イオード列に近接させて並設されかつ遮光された遮光フ
ォトダイード列を備え、この遮光フォトダイオード列
の各電荷を前記暗時成分用CCD転送路に転送させるこ
とを特徴とするものである。
【0018】手段1のように構成したラインセンサによ
れば、一つのフォトダイオード列に対して複数のCCD
転送路が設けられ、該フォトダイオード列における各電
荷はそれらのCCD転送路に振り分けられることにな
る。
【0019】このため、各CCD転送路に読みだされた
電荷群の数はCCD転送路の数に応じて大幅に少なくな
る。
【0020】したがって、CCD転送路内の電荷列を出
力回路側に転送させる際の転送ステップは大幅に少なく
なるので、高速化を図ることができるようになる。
【0021】また、CCD転送路に読みだされる電荷群
の数が少なくなることは、その転送電極の配列密度を粗
くできることを意味する。
【0022】したがって、フォトダイオード列における
各フォトダイオードの配列密度の向上がCCD転送電極
によって制限されることがなくなる。
【0023】さらに、CCD転送路に並設させて暗時成
分用CCD転送路が設けられ、各CCD転送路からの出
力から前記暗時成分用CCD転送路の出力を差し引いて
いることから、フォトダイオード列からの各電荷をそれ
ぞれのCCD転送路に振り分け、かつ、CCD転送路に
よって転送させていく際に、各CCD転送路に発生する
暗時成分を低減させることができるようになる。
【0024】また、手段2のように構成したラインセン
サによれば、フォトダイオード列において発生する暗時
成分をも併せて低減させることができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明による
ラインセンサの一実施例を示す全体構成図で、それらの
図は結合されて一つの図面を表している。
【0026】同図は、一つの半導体チップの主表面にお
いて実際の幾何学的配置に対応させて描かれた回路の全
体図を示している。
【0027】図中y方向に三分割した各領域の中央に
は、複数のフォトダイオードがx方向に並設されて形成
されるフォトダイオード列10、20、30、40がy
方向にそれぞれ互いに近接して平行に配置されている。
この場合におけるフォトダイオード列40は、この実施
例で特に設けられた遮光ダイオード列として構成されて
いる。
【0028】そして、このように各フォトダイオード列
10、20、30、40が形成された領域を間にした他
の領域の一方には、該フォトダイオード列と平行にCC
D転送路11、12、…、14、21、22、…、26
が配置され、また他方にはCCD転送路31、32、
…、34、41が配置されている。この場合におけるC
CD転送路41は、この実施例で特に設けられた暗時成
分用CCD転送路として構成されている。
【0029】ここで、各フォトダイオード列が形成され
た領域と各CCD転送路が形成された領域との間には、
結合部50A、50B、…、50N、60A、60B、
…、60Nが配置されている。
【0030】これら結合部は、図中上段におけるフォト
ダイオード列10の一端側(図中左端)から4個分づつ
のフォトダイオードの電荷を同時に読みだし、順次CC
D転送路に送り出す複数の結合部50A、50B、…、
50Nと、下段におけるフォトダイオード列40の一端
側(図中左端)から4個分づつのフォトダイオードの電
荷を同時に読みだし、順次CCD転送路に送り出す複数
の結合部60A、60B、…、60Nとから構成されて
いる。
【0031】さらに、各CCD転送路の各一端(図中左
側)には、それぞれのCCD転送路から転送されてくる
電荷を電圧値に変換する出力回路が形成されている。な
お、これら各出力回路には対応するCCD転送路の番号
にPを添えた番号を付している。
【0032】次に、上記フォトダイオード列、遮光フォ
トダイオード列、結合部、CCD転送路、暗時成分用C
CD転送路および出力回路の詳細について順次説明す
る。
【0033】なお、同図は、y方向に2分割した各領域
において、ほぼ対称の構成となっているとともにほぼ同
様の動作がなされることから、主として図2に基づいて
説明する。対称性を考慮すれば図1においても各構成お
よび動作は理解できよう。
【0034】フォトダイオード列 図中、符号10ないし40で示している。
【0035】y方向に並設された各フォトダイオード列
は、その上段から、順次、B(青)用のフォトダイオー
ド列10、G(緑)用のフォトダイオード列20、R
(赤)用のフォトダイオード列30、および遮光フォト
ダイオード列40が形成されている。
【0036】B、G、およびR用のそれぞれ分光特性の
異なる各フォトダイオード列でカラー用の表示ができる
ようになっている。そして、遮光フォトダイオード40
は、他のフォトダイオード列とほぼ同じ構成を採用する
が、各フォトダイオードの受光面においてマスクが被わ
れて、光が照射されないように構成されていることのみ
に相違を有する。
【0037】ここで、遮光フォトダイオード列40に蓄
積された電荷(暗時成分による電荷)はゲート電極74
におけるゲート電圧φPG1の印加によって結合部60
Aないし60Nに読みだされるようになっている。ま
た、R用のフォトダイオード列30に蓄積された電荷は
ゲート電極72におけるゲート電圧φPG2、および前
記ゲート電極74におけるゲート電圧φPG1の印加に
よって遮光フォトダイオード列40を介して、前記結合
部60Aないし60Nに読みだされるようになってい
る。
【0038】結合部 図中、符号50Aないし50N、60Aないし60Nで
示している。
【0039】結合部60Aには、最初、遮光フォトダイ
オード列40の一端側(図中左端側)から数えて1番目
から4番目までの4個のフォトダイオード41ないし4
4にそれぞれ蓄積された各電荷が同時に読みだされ、一
端ここでホールドされた後に、一つつ順次隣接するC
CD転送路34、33、32、31へ転送されるように
なっている。
【0040】そして、このCCD転送路側への転送の最
中において、R用のフォトダイオード列30の一端側
(図中左端側)から4個のフォトダイオード31、3
2、33、34にそれぞれ蓄積された各電荷が同時に読
みだされ、一旦ここでホールドされた後同様にCCD転
送路34、33、32、31側へ続いて転送されるよう
になる。この時、すでに読みだされた遮光フォトダイオ
ード40の4個分の各電極は暗時成分用CCD転送路4
1に順次転送され、その内の最先の3個が掃き出され、
残りの一個のみが該暗時成分用CCD転送路41に留ま
るようになっている。
【0041】このような動作は、他の結合部60Bない
し60Nにおいても同時刻に同様に行われ、それぞれ共
通の各ゲート電極に対するゲート電圧φTG1ないしφ
TG4の印加によってなされるようになっている。
【0042】CCD転送路 図中、符号11ないし14、21ないし26、31ない
し34、41で示している。
【0043】各結合部側から順次並設されるCCD転送
路のうち、1番目から4番目までのCCD転送路34、
33、32、31にはR用のフォトダイオード列30に
蓄積された電荷が読みだされ、また、5番目の暗時成分
用CCD転送路41には遮光フォトダイオード列40に
蓄積された電荷(暗時成分による電荷)が読みだされる
ようになっている。
【0044】すなわち、結合部60Aから転送される電
荷は、順番に、遮光フォトダイオード列40の1番目の
フォトダイオード41に蓄積された電荷、2番目のフォ
トダイオード42に蓄積された電荷、3番目のフォトダ
イオード43に蓄積された電荷、4番目のフォトダイオ
ード44に蓄積された電荷、R用のフォトダイオード列
30の1番目のフォトダイオード31に蓄積された電
荷、2番目のフォトダイオード32に蓄積された電荷、
3番目のフォトダイオード33に蓄積された電荷、4番
目のフォトダイオード34に蓄積された電荷からなり、
これらの各電荷はその電荷列を保持したまま、順次隣接
する側のCCD転送路へ転送されるようになっている。
この場合、遮光フォトダイオード列40からの電荷のう
ち最後の電荷のみが暗時用CCD転送路41に留まり、
他の電荷は掃き出されてしまうことは上述したとおりで
ある。
【0045】なお、転送は、各CCD転送路の間に設け
られたただ一つのゲート電極80の転送電圧φTG5の
印加によってなされるようになっており(第1の転送手
段)、結合部60Bないし60Nの場合においても上述
したと同様の動作が同時になされるようになっている。
【0046】このため、たとえばCCD転送路31にお
いては、R用のフォトダイオード列のうち1番目のフォ
トダイオードの電荷、5番目のフォトダイオードの電
荷、9番目のフォトダイオードの電荷、13番目のフォ
トダイオードの電荷、…が位置付けられるようになって
いる。
【0047】そして、各CCD転送路には、その長手方
向に沿って同パターンからなる転送電極(2個あるいは
3個等からなる)が繰り返されて形成されており、これ
ら繰り返される転送電極の対応する電極に順次転送電圧
φ1、φ2を印加することによって、それぞれのCCD
転送路内の電荷は上述した電荷列を保持したまま出力回
路側に転送されるようになっている。
【0048】この場合、各CCD転送路において転送電
圧φ1、φ2を印加する転送電極は共通のものとなって
おり、このことから、それぞれのCCD転送路内の電荷
はそれぞれ平行して出力回路側に転送されるようになっ
ている(第2の転送手段)。
【0049】ここで、上述したことから明らかなよう
に、それぞれのCCD転送路に読みだされる電荷群の数
は、一のフォトダイオード列に対して4個のCCD転
送路が設けられていることから、該フォトダイオード列
のフォトダイオード数の1/4になって大幅に少なくな
る。
【0050】これにより、CCD転送路内の電荷列を出
力回路側に転送される際の転送ステップは大幅に少なく
なるので、高速化を図ることができるようになる。
【0051】また、CCD転送路に読みだされる電荷群
の数が少なくなることは、その転送電極の配列密度を粗
くできることを意味する。
【0052】したがって、フォトダイオード列における
各フォトダイオードの配列密度の向上がCCD転送電極
によって制限されるようなことがなくなる。
【0053】出力回路 図中、符号11Pないし14P、21Pないし26P、
31Pないし34P、41Pで示している。
【0054】ここで、符号41Pは暗時成分用CCD転
送路の出力回路であり、他は信号出力用の出力回路とな
っており、それらはいずれも対応するCCD転送路から
転送されてくる電荷列の各電荷のそれぞれを電圧値(画
素信号)に変換するようになっている。
【0055】以下、これらの詳細を説明する。
【0056】(1)暗時成分用CCD転送路の出力回路 図3において、転送パルスφ1とφ2によりCCD転送
路を通して転送された暗時成分(電荷)は、等価的にダ
イオードの形態で示された出力拡散層に入力されるよう
になっている。そして、この出力拡散層のPN接合容量
や、後述のリセットMOSFETQ1’や増幅MOSF
ETQ2’における寄生容量からなるキャパシタ
FDA’により、入力された暗時電荷が電圧信号に変換
されるようになっている。このキャパシタCFDA’の電
圧信号は、増幅MOSFETQ2’と負荷MOSFET
Q3’からなるソースフォロ回路により電力増幅され
るようになっている。
【0057】このソースフォロア回路により電力増幅さ
れた電圧信号を、電圧増幅するためにソース接地増幅M
OSFETQ6’に伝えられる。この場合、ソースフォ
ロア回路の電圧信号に含まれる直流電圧に対して無関係
に該増幅MOSFETQ6’の動作点を最適に設定する
ため、ソースフォロア回路の出力と該増幅MOSFET
Q6’のゲートとの間には、結合容量としてのキャパシ
タCo’が設けられている。そして、増幅MOSFET
Q6’のゲートにはスイッチMOSFETQ4’を介し
て間欠的にバイアス電圧Vbが与えられるようになって
いる。すなわち、スイッチMOSFETQ4’は、その
ゲートにタイミングパルスφCRが供給され、前記出力
拡散層(キャパシタCFDA’)をリセットするタイミン
グにほぼ同期して、換言すれば、信号電荷の出力期間以
外の期間においてスイッチングMOSQ4’がオン状態
にされてソース接地増幅MOSFETQ6’のゲートに
バイアス電圧Vbを供給するようになっている。
【0058】そして、ソース接地増幅MOSFETQ
6’のドレインには、MOSFETQ5’が負荷として
設けられている。
【0059】この増幅MOSFETQ6’とMOSFE
TQ5’は反転増幅器を構成し、この反転増幅器によ
り、増幅MOSFETQ6’のゲートに供給された電圧
信号が電圧増幅されて出力信号Vout’(B’部)と
して出力されるようになっている。そして、反転増幅器
の入力と出力との間、換言すれば、増幅MOSFETQ
6’のゲートとドレインとの間に利得設定用のキャパシ
タCf’が設けられている。すなわち、反転増幅器は、
前記キャパシタCo’を入力キャパシタとし、キャパシ
タCf’を帰還キャパシタとして、その比Co’/C
f’に対応して利得をもつようになっている。
【0060】そして、前記出力信号Vout’は、それ
ぞれの信号出力用CCD転送路の出力回路に結合容量C
dをして入力されるようになっている。
【0061】(2)信号出力用CCD転送路の出力回路 図3に示すように、その大部分は暗時出力補正用CCD
転送路の出力回路と同様の構成からなり、対応するMO
SFET、キャパシタ等には「’」が付されていない同
一の符号で示している。
【0062】暗時出力補正用CCD転送路の出力回路の
構成と異なる部分は、該暗時出力補正用CCD転送路の
出力回路の出力信号Vout’(B’部)がキャパシタ
Cdを介することによってキャパシタCoとCfとの接
続点に入力されるようになっているとともに、増幅MO
SFETQ6と負荷MOSFETQ5からなる反転増幅
器の出力信号は、増幅MOSFETQ7と負荷MOSF
ETQ8からなる増幅器を介して出力されるようになっ
ている。
【0063】なお、同図において、キャパシタC1、C
1’、Cgs、Cgs’、Cgd、Cgd’、Cgsc
p、Cgscp’は上述した回路を半導体基板上に形成
することによって必然的に形成される浮遊容量を示して
おり、前記キャパシタCdの容量は、次式(1)となる
ように設定されている。
【0064】
【数1】
【0065】このように構成された出力回路において、
図中A点での信号電圧をVA=VS+VId、A’点の信号
電圧をVA’=VId’とする。ここで、添字Sは信号成
分を示し、また、Idは暗時出力の成分を示している。
【0066】これにより、図中B’点の出力は、次式
(2)となる。
【0067】
【数2】
【0068】この出力がキャパシタCdを介して図中E
点に入力されると、図中B点の出力電圧VBは、次式
(3)となる。
【0069】
【数3】
【0070】ここで、Ao≫0、Ao’≫0の場合、上
記(3)式は、次式(4)となる。
【0071】
【数4】
【0072】暗時出力補正用CCD転送路の出力回路お
よび信号出力用CCD転送路の出力回路はそれぞれ対応
する素子が同一の構成からなっていることから、Co≒
Co’、Cf≒Cf’、Cgd≒Cgd’となってお
り、かつ、上述したようにCd≒Cf+Cgdの関係が
あることから、上記(4)式は、次式(5)となる。
【0073】
【数5】
【0074】そして、VId、VId’は互いに近接するに
おいて発生した暗時成分であることを考慮にいれてそれ
らはほぼ等しいとすれば、上記(5)式は、次式(6)
となる。
【0075】
【数6】
【0076】このことから、明らかとなるように、暗時
成分における信号が消去され、信号成分のみが出力され
るようになる。
【0077】図4は、上記ラインセンサを駆動するため
の各ゲート電極に印加する電圧のタイミングを示すタイ
ミング図である。同図では結合部における暗時成分の除
去のためのステップ(1ないし6)、遮光フォトダイオ
ード列40の電荷をCCD転送路へ読みだすためのステ
ップ(7ないし14)、R用のフォトダイオード列30
の電荷をCCD転送路へ読みすためのステップ(15
ないし23)、およびCCD転送路内の電荷を出力回路
側へ転送させるためのステップ(23以降)を示してい
る。
【0078】次に、このように構成されたラインセンサ
のフォトダイオード列から結合部を介したCCD転送路
への電荷の転送の各ステップを図5ないし図9を用いて
説明する。
【0079】まず、図5に示すように、一の結合部6
0Aに対応するR用のフォトダイオード列30には、そ
の左端から順次に電荷R4、R1、R2、R3が蓄積さ
れ、また、遮光フォトダイオード列40には、その左端
から順次に電荷W4、W1、W2、W3(これらはいず
れも暗時成分による電荷)が蓄積されている。また、結
合部60Aには暗時成分となる電荷Dをも蓄積されてい
るとする(ステップ1)。遮光フォトダイオード列の各
電荷W4、W1、W2、W3が読出し部に読みだされる
(ステップ2)。結合部60Aの電荷DがCCD転送路
34に読みだされる(ステップ3)。電荷4、W1、
W2、W3が結合部60Aに読みだされる(ステップ
4)。CCD転送路34内の電荷Dが転送路33に読み
だされる(ステップ5)。
【0080】ステップ5の終了と同時に、図6に示すよ
うに、暗時成分補正用の電荷CDがCCD転送路34に
作り出される(ステップ6)。CCD転送路33内の電
荷DがCCD転送路32に読みだされると同時にCCD
転送路34内の電荷CDがCCD転送路33に読みださ
れる(ステップ7)。結合部60A内の電荷W1がCC
D転送路32に読みだされる(ステップ8)。CCD転
送路32内の電荷DがCCD転送路31に読みだされる
と同時に、CCD転送路33内の電荷CDがCCD転送
路32に読みだされ、また、CCD転送路34内の電荷
W1がCCD転送路31に読みだされるようになる(ス
テップ9)。結合部60A内の電荷W2がCCD転送路
34に読みだされる(ステップ10)。
【0081】図7に示すように、CCD転送路内の電荷
D、CD、W1、W2はそのままの電荷列で転送され、
CCD転送路44には電荷Dが、CCD転送路31には
電荷CDが、CCD転送路32には電荷W1が、CCD
転送路33には電荷W2が、それぞれ読みだされる。こ
の場合、同時にR用のフォトダイオード列30の各電荷
R4、R1、R2、R3がW用のフォトダイオード列4
0を介して結合部60Aに読みだされるようになる(ス
テップ11)。結合部60A内の電荷W3がCCD転送
路34に読みだされる(ステップ12)。CCD転送路
内の電荷D、CD、W1、W2、W3はそのままの電荷
列で転送され、CCD転送路43には電荷Dが、CCD
転送路34には電荷CDが、CCD転送路31には電荷
W1が、CCD転送路32には電荷W2が、CCD転送
路33には電荷W3がそれぞれ読みだされる。この場合
電荷Dは掃き出される(ステップ13)。結合部60A
内の電荷W4がCCD転送路34に読みだされる(ステ
ップ14)。CCD転送路内の電荷D、CD、W1、W
2、W3、W4はそのままの電荷列で転送され、電荷C
Dは掃き出されて、CCD転送路41には電荷W1が、
CCD転送路31には電荷W2が、CCD転送路32に
は電荷W3が、CCD転送路33には電荷W4がそれぞ
れ読みだされる(ステップ15)。
【0082】図8に示すように、結合部60A内の電荷
R1がCCD転送路34に読みだされる(ステップ1
6)。CCD転送路内の電荷W1、W2、W3、W4、
R1はそのままの電荷列で転送され、電荷W1は掃き出
されて、CCD転送路41には電荷W2が、CCD転送
路31には電荷W3が、CCD転送路32には電荷W4
が、CCD転送路33には電荷R1がそれぞれ読みださ
れる(ステップ17)。結合部60A内の電荷R2がC
CD転送路34に読みだされる(ステップ18)。CC
D転送路内の電荷W2、W3、W4、R1、R2はその
ままの電荷列で転送され、電荷W2は掃き出されて、C
CD転送路41には電荷W3が、CCD転送路31には
電荷W4が、CCD転送路32には電荷R1が、CCD
転送路33には電荷R2がそれぞれ読みだされる(ステ
ップ19)。結合部60A内の電荷R3がCCD転送路
34に読みだされる(ステップ20)。
【0083】図9に示すように、CCD転送路内の電荷
W3、W4、R1、R2、R3はそのままの電荷列で転
送され、電荷W3は掃き出されて、CCD転送路41に
は電荷W4が、CCD転送路31には電荷R1が、CC
D転送路32には電荷R2が、CCD転送路33には電
荷R3がそれぞれ読みだされる(ステップ21)。結合
部60A内の電荷R4がCCD転送路34に転送される
(ステップ22)。それぞれの電荷W4、R1、R2、
R3、R4は、平行してそれぞれのCCD転送路を出力
回路側に転送される(ステップ23、24)。
【0084】この場合、図3に示した出力回路を介し
て、CCD転送路34からは(R4−W4)の出力、C
CD転送路33からは(R3−W4)の出力、CCD転
送路32からは(R2−W4)の出力、CCD転送路3
1からは(R1−W4)の出力が得られるようになる。
【0085】このことから、フォトダイオード列におい
て発生した暗時成分は除かれることはいうまでもない
が、同時にCCD転送路において発生した暗時成分をも
取り除かれる効果をも有する。
【0086】すなわち、各CCD転送路において、電荷
の転送毎にそれぞれの一ステップのエリアに一の暗時
成分(電荷)が発生すると過程した場合に、それぞれの
各CCD転送路から出力される各電荷は、該暗時成分を
転送度(通常500段あるいは750段と多い)に増加
して出力されることが考えられる。
【0087】このことは、暗時成分用CCD転送路にお
いても同様であることから、前記各CCD転送路からの
出力から暗時成分用CCD転送路からの出力の差分をと
れば、CCD転送路に発生した暗時成分を除去できるよ
うになる。
【0088】このことから、CCD転送路において発生
する暗時成分のみを除去する場合においては、図2に対
応する図10のように構成してもよい。同図は、遮光フ
ォトダイオード列40を設けていない点を除いては、図
2と全く同様の構成を採用している。
【0089】フォトダイオード列において発生する暗時
成分はCCD転送路において発生するそれに比べて極め
て少ないことから、このような構成においても多大な効
果を奏するようになる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によるラインセンサによれば、高速化を実現させ
ることができるようになる。また、フォトダイオード列
における各フォトダイオードの配列密度の向上がCCD
転送電極によって制限されることがなくなる。さらに、
暗時成分を大幅に低減させた出力が得られるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラインセンサの一実施例を示す構
成図であり、図2と結合されて一つの図面を構成する。
【図2】本発明によるラインセンサの一実施例を示す構
成図であり、図1と結合されて一つの図面を構成する。
【図3】本発明によるラインセンサに備えられる出力回
路の一実施例を示す回路図である。
【図4】本発明によるラインセンサを駆動するための各
ゲート電極に印加する電圧のタイミングの一実施例を示
すタイミング図である。
【図5】図4に示すステップ1ないし5における電荷の
移動を示した説明図である。
【図6】図4に示すステップ6ないし10における電荷
の移動を示した説明図である。
【図7】図4に示すステップ11ないし15における電
荷の移動を示した説明図である。
【図8】図4に示すステップ16ないし20における電
荷の移動を示した説明図である。
【図9】図4に示すステップ16ないし20における電
荷の移動を示した説明図である。
【図10】本発明によるラインセンサの一実施例を示す
構成図である。
【符号の説明】 10…B用のフォトダイオード列、20…G用のフォト
ダイオード列、30…R用のフォトダイオード列、40
…遮光フォトダイオード列、50Aないし50N、60
Aないし60N…結合部、11ないし14、21ないし
26、31ないし34…CCD転送路、41…暗時成分
用CCD転送路、11Pないし14P、21Pないし2
6P、31Pないし34P、41…出力回路。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮沢 敏夫 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフォトダイオードが並設された少
    なくとも一つのフォトダイオード列と、このフォトダイ
    オード列の各フォトダイオードに蓄積された電荷を読み
    だしかつ転送させるCCD転送路と、このCCD転送路
    から順次転送されていくる電荷を電圧値に変換される出
    力回路とを備えるラインセンサにおいて、 前記CCD転送路は前記フォトダイオード列の各電荷を
    振り分けて転送させるために出力回路とともに複数個備
    えているとともに、前記CCD転送路に並設されて設け
    られた暗時成分用CCD転送路と、この暗時成分用CC
    D転送路から順次転送されてくる電荷を電圧値に変換さ
    せる暗時成分用出力回路と、前記各出力回路からの出力
    を該暗時成分用出力回路からの出力との差分をとって出
    力させる差分回路とを備えたことを特徴とするラインセ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 前記フォトダイオード列に近接させて並
    設されかつ遮光された遮光フォトダイード列を備え、こ
    の遮光フォトダイオード列の各電荷を前記暗時成分用C
    CD転送路に転送させることを特徴とする請求項1記載
    のラインセンサ。
JP8010541A 1996-01-25 1996-01-25 ラインセンサ Pending JPH09205583A (ja)

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