JPH09205577A - 追尾装置および追尾方法 - Google Patents

追尾装置および追尾方法

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JPH09205577A
JPH09205577A JP8011655A JP1165596A JPH09205577A JP H09205577 A JPH09205577 A JP H09205577A JP 8011655 A JP8011655 A JP 8011655A JP 1165596 A JP1165596 A JP 1165596A JP H09205577 A JPH09205577 A JP H09205577A
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太郎 水藤
Tadafusa Tomitaka
忠房 富高
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正和 小柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 追尾する被写体の検出性能の劣化を防止す
る。 【解決手段】 追尾すべき被写体が、例えば図5(A)
に示すような、ある姿勢をとっているときに、基準計測
枠D内の画像データが記憶される。さらに、被写体が姿
勢を、例えば図5(B)に示すように変化させたとき
も、基準計測枠D内の画像データが記憶される。同様に
して、被写体が種々の異なる姿勢をとっているときの画
像データが記憶され、このようにして記憶された画像デ
ータすべてに基づいて、被写体の特徴を表す被写体モデ
ルが生成される。そして、この被写体モデルを用いて、
撮像された画像の中から被写体が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追尾装置および追
尾方法に関する。特に、例えば監視カメラや、テレビ会
議システム、その他、被写体を自動追尾するビデオカメ
ラなどに用いて好適な追尾装置および追尾方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、パン駆動機構およびチルト駆
動機構を用いて、例えば表示画面の中央部に、追尾対象
である被写体を表示させるように自動追尾を行うビデオ
カメラが提案されている。
【0003】即ち、このようなビデオカメラにおいて
は、例えば表示画面(ビデオカメラにより撮像される画
像)の所定の位置(例えば、表示画面の中央部など)
に、所定の大きさの基準計測枠が設けられ、まず、その
基準計測枠に、追尾対象の被写体が含まれるように撮像
が行われて記憶される(自動追尾する被写体が設定され
る)。その後、ビデオカメラにより撮像された画像か
ら、記憶された被写体が検出され、被写体を検出するこ
とができた場合には、その被写体が、表示画面の中央部
に表示されるように、パンニングおよびチルティングが
行われる。
【0004】なお、追尾すべき被写体の設定は、その被
写体が、基準計測枠に含まれている状態において、その
被写体を追尾対象として設定するように操作(例えば、
所定のボタンの操作)がなされることで行われる。この
場合、ビデオカメラでは、基準計測枠内の画素すべての
画素値(画像データ)や、その画素の中のいずれか1つ
の画素値などに基づいて、被写体の特徴を表す被写体モ
デルが生成される。そして、ビデオカメラにより撮像さ
れた画像の中からの被写体の検出(抽出)(認識)は、
この被写体モデルに基づいて行われる。
【0005】このような自動追尾を行うビデオカメラ
は、例えば監視カメラや、話者を自動追尾する話者自動
追尾型テレビ会議システムなどに適用することができ、
さらに、セキュリティシステムの無人化や、いわゆるハ
ンズフリー撮影などを行うのに有効な手段である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のビデ
オカメラでは、被写体モデルの生成は、所定の状態にあ
る被写体に対応する画像データに基づいて行われる。こ
のため、被写体の追尾中に、その被写体の姿勢その他の
状態が変化した場合、撮像される被写体の輝度などが、
被写体モデルの生成時とは異なるものとなることがあ
り、これにより、被写体の検出性能(認識性能)が劣化
する課題があった。
【0007】そこで、この劣化を低減する方法として、
被写体に種々の姿勢をとらせ、そのような種々の姿勢ご
との被写体モデルを生成することを、ある程度の検出性
能が得られるまで繰り返す方法がある。しかしながら、
この方法では、被写体モデルの生成を、何度も繰り返し
行わなければならず、また、ユーザは、生成された被写
体モデルによる検出性能を確認する必要があり、面倒で
あった。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、被写体の検出性能を、容易に向上させる
ことができるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の追尾装
置は、被写体設定手段により設定された被写体に対応す
る画像データであって、その被写体が異なる状態にある
ときに撮像手段より出力されるものを記憶する画像デー
タ記憶手段を備え、モデル生成手段が、画像データ記憶
手段に記憶された画像データに基づいて、被写体モデル
を生成することを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の追尾方法は、被写体設定
手段により設定された被写体に対応する画像データであ
って、その被写体が異なる状態にあるときに撮像手段よ
り出力されるものを記憶し、その記憶された画像データ
に基づいて、モデル生成手段に、被写体モデルを生成さ
せることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の追尾装置は、被写体設定
手段により被写体が設定されたときに撮像手段より出力
される画像の中の所定の範囲内の画像データを記憶する
画像データ記憶手段と、所定の範囲を変更する変更手段
とを備え、モデル生成手段が、画像データ記憶手段に記
憶された画像データに基づいて、被写体モデルを生成す
ることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の追尾方法は、被写体設定
手段により被写体が設定されたときに撮像手段より出力
される画像の中の所定の範囲内の画像データを記憶し、
その記憶された画像データに基づいて、モデル生成手段
に、被写体モデルを生成させる追尾方法であって、所定
の範囲が変更可能なようになされていることを特徴とす
る。
【0013】請求項5に記載の追尾装置は、被写体設定
手段により被写体が設定されたときに撮像手段より出力
される画像の中の所定の範囲内の画像データに基づい
て、所定の初期モデルを生成する初期モデル生成手段
と、撮像手段より出力される画像データのうち、初期モ
デル生成手段により生成された初期モデルに適合するも
のを記憶する画像データ記憶手段とを備え、モデル生成
手段が、画像データ記憶手段に記憶された画像データに
基づいて、被写体モデルを生成することを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の追尾方法は、被写体設定
手段により被写体が設定されたときに撮像手段より出力
される画像の中の所定の範囲内の画像データに基づい
て、所定の初期モデルを生成し、撮像手段より出力され
る画像データのうち、初期モデルに適合するものを記憶
し、その記憶された画像データに基づいて、モデル生成
手段に、被写体モデルを生成させることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載の追尾装置は、被写体設定
手段により設定された被写体を構成する画素から、第1
の画素値に対する第2の画素値の分散が所定の閾値より
大きいものである高分散画素を検出する画素検出手段を
備え、モデル生成手段が、被写体設定手段により設定さ
れた被写体を構成する画素から、画素検出手段により検
出された高分散画素を除いたものに基づいて、被写体モ
デルを生成することを特徴とする。
【0016】請求項8に記載の追尾方法は、被写体設定
手段により設定された被写体を構成する画素から、第1
の画素値に対する第2の画素値の分散が所定の閾値より
大きいものである高分散画素を検出し、被写体設定手段
により設定された被写体を構成する画素から、高分散画
素を除いたものに基づいて、モデル生成手段に、被写体
モデルを生成させることを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の追尾装置は、被写体設定
手段により設定された被写体を構成する画素から、第1
の画素値が所定の閾値より大きいものである高画素値画
素を検出する画素検出手段を備え、モデル生成手段が、
被写体設定手段により設定された被写体を構成する画素
から、画素検出手段により検出された高画素値画素を除
いたものに基づいて、被写体モデルを生成することを特
徴とする。
【0018】請求項11に記載の追尾方法は、被写体設
定手段により設定された被写体を構成する画素から、第
1の画素値が所定の閾値より大きいものである高画素値
画素を検出し、被写体設定手段により設定された被写体
を構成する画素から、高画素値画素を除いたものに基づ
いて、モデル生成手段に、被写体モデルを生成させるこ
とを特徴とする。
【0019】請求項1に記載の追尾装置においては、画
像データ記憶手段は、被写体設定手段により設定された
被写体に対応する画像データであって、その被写体が異
なる状態にあるときに撮像手段より出力されるものを記
憶し、モデル生成手段は、画像データ記憶手段に記憶さ
れた画像データに基づいて、被写体モデルを生成するよ
うになされている。
【0020】請求項2に記載の追尾方法においては、被
写体設定手段により設定された被写体に対応する画像デ
ータであって、その被写体が異なる状態にあるときに撮
像手段より出力されるものを記憶し、その記憶された画
像データに基づいて、モデル生成手段に、被写体モデル
を生成させるようになされている。
【0021】請求項3に記載の追尾装置においては、画
像データ記憶手段は、被写体設定手段により被写体が設
定されたときに撮像手段より出力される画像の中の所定
の範囲内の画像データを記憶し、変更手段は、所定の範
囲を変更するようになされている。この場合において、
モデル生成手段は、画像データ記憶手段に記憶された画
像データに基づいて、被写体モデルを生成するようにな
されている。
【0022】請求項4に記載の追尾方法においては、被
写体設定手段により被写体が設定されたときに撮像手段
より出力される画像の中の所定の範囲内の画像データを
記憶し、その記憶された画像データに基づいて、モデル
生成手段に、被写体モデルを生成させるようになされて
おり、所定の範囲は変更可能なようになされている。
【0023】請求項5に記載の追尾装置においては、初
期モデル生成手段は、被写体設定手段により被写体が設
定されたときに撮像手段より出力される画像の中の所定
の範囲内の画像データに基づいて、所定の初期モデルを
生成し、画像データ記憶手段は、撮像手段より出力され
る画像データのうち、初期モデル生成手段により生成さ
れた初期モデルに適合するものを記憶するようになされ
ている。この場合において、モデル生成手段は、画像デ
ータ記憶手段に記憶された画像データに基づいて、被写
体モデルを生成するようになされている。
【0024】請求項6に記載の追尾方法においては、被
写体設定手段により被写体が設定されたときに撮像手段
より出力される画像の中の所定の範囲内の画像データに
基づいて、所定の初期モデルを生成し、撮像手段より出
力される画像データのうち、初期モデルに適合するもの
を記憶し、その記憶された画像データに基づいて、モデ
ル生成手段に、被写体モデルを生成させるようになされ
ている。
【0025】請求項7に記載の追尾装置においては、画
素検出手段は、被写体設定手段により設定された被写体
を構成する画素から、第1の画素値に対する第2の画素
値の分散が所定の閾値より大きいものである高分散画素
を検出し、モデル生成手段は、被写体設定手段により設
定された被写体を構成する画素から、画素検出手段によ
り検出された高分散画素を除いたものに基づいて、被写
体モデルを生成するようになされている。
【0026】請求項8に記載の追尾方法においては、被
写体設定手段により設定された被写体を構成する画素か
ら、第1の画素値に対する第2の画素値の分散が所定の
閾値より大きいものである高分散画素を検出し、被写体
設定手段により設定された被写体を構成する画素から、
高分散画素を除いたものに基づいて、モデル生成手段
に、被写体モデルを生成させるようになされている。
【0027】請求項9に記載の追尾装置においては、画
素検出手段は、被写体設定手段により設定された被写体
を構成する画素から、第1の画素値が所定の閾値より大
きいものである高画素値画素を検出し、モデル生成手段
は、被写体設定手段により設定された被写体を構成する
画素から、画素検出手段により検出された高画素値画素
を除いたものに基づいて、被写体モデルを生成するよう
になされている。
【0028】請求項11に記載の追尾方法においては、
被写体設定手段により設定された被写体を構成する画素
から、第1の画素値が所定の閾値より大きいものである
高画素値画素を検出し、被写体設定手段により設定され
た被写体を構成する画素から、高画素値画素を除いたも
のに基づいて、モデル生成手段に、被写体モデルを生成
させるようになされている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
るが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段
と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各
手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を
付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようにな
る。
【0030】即ち、請求項1に記載の追尾装置は、被写
体を撮像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロ
ック1など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティ
ング駆動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ
12およびチルトモータ13など)と、被写体を設定す
る被写体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部2
6など)と、被写体設定手段により設定された被写体の
被写体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2
に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処
理ステップS23など)と、モデル生成手段により生成
された被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力され
た画像から、被写体を検出する被写体検出手段(例え
ば、図2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログ
ラムの処理ステップS24など)と、被写体検出手段に
より検出された被写体の位置が、撮像手段より出力され
る画像の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段
を制御する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部
21や、図4に示すプログラムの処理ステップS28な
ど)とを有する追尾装置において、被写体設定手段によ
り設定された被写体に対応する画像データであって、そ
の被写体が異なる状態にあるときに撮像手段より出力さ
れるものを記憶する画像データ記憶手段(例えば、図2
に示す被写体データ記憶部23や、図4に示すプログラ
ムの処理ステップS22など)を備え、モデル生成手段
が、画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づ
いて、被写体モデルを生成することを特徴とする。
【0031】請求項2に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ12お
よびチルトモータ13など)と、被写体を設定する被写
体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部26な
ど)と、被写体設定手段により設定された被写体の被写
体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2に示
す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処理ス
テップS23など)と、モデル生成手段により生成され
た被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力された画
像から、被写体を検出する被写体検出手段(例えば、図
2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの
処理ステップS24など)と、被写体検出手段により検
出された被写体の位置が、撮像手段より出力される画像
の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段を制御
する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図4に示すプログラムの処理ステップS28など)
とを有する追尾装置の追尾方法において、被写体設定手
段により設定された被写体に対応する画像データであっ
て、その被写体が異なる状態にあるときに撮像手段より
出力されるものを記憶し、その記憶された画像データに
基づいて、モデル生成手段に、被写体モデルを生成させ
ることを特徴とする。
【0032】請求項3に記載の追尾装置は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ12お
よびチルトモータ13など)と、被写体を設定する被写
体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部26な
ど)と、被写体設定手段により設定された被写体の被写
体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2に示
す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処理ス
テップS23など)と、モデル生成手段により生成され
た被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力された画
像から、被写体を検出する被写体検出手段(例えば、図
2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの
処理ステップS24など)と、被写体検出手段により検
出された被写体の位置が、撮像手段より出力される画像
の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段を制御
する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図4に示すプログラムの処理ステップS28など)
とを有する追尾装置において、被写体設定手段により被
写体が設定されたときに撮像手段より出力される画像の
中の所定の範囲内の画像データを記憶する画像データ記
憶手段(例えば、図2に示す被写体データ記憶部23
や、図4に示すプログラムの処理ステップS22など)
と、所定の範囲を変更する変更手段(例えば、図2に示
す被写体設定部26や、図10に示すプログラムの処理
ステップS42およびS43など)とを備え、モデル生
成手段が、画像データ記憶手段に記憶された画像データ
に基づいて、被写体モデルを生成することを特徴とす
る。
【0033】請求項4に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ12お
よびチルトモータ13など)と、被写体を設定する被写
体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部26な
ど)と、被写体設定手段により設定された被写体の被写
体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2に示
す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処理ス
テップS23など)と、モデル生成手段により生成され
た被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力された画
像から、被写体を検出する被写体検出手段(例えば、図
2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの
処理ステップS24など)と、被写体検出手段により検
出された被写体の位置が、撮像手段より出力される画像
の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段を制御
する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図4に示すプログラムの処理ステップS28など)
とを有する追尾装置の追尾方法において、被写体設定手
段により被写体が設定されたときに撮像手段より出力さ
れる画像の中の所定の範囲内の画像データを記憶し、そ
の記憶された画像データに基づいて、モデル生成手段
に、被写体モデルを生成させる追尾方法であって、所定
の範囲が変更可能なようになされていることを特徴とす
る。
【0034】請求項5に記載の追尾装置は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ12お
よびチルトモータ13など)と、被写体を設定する被写
体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部26な
ど)と、被写体設定手段により設定された被写体の被写
体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2に示
す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処理ス
テップS23など)と、モデル生成手段により生成され
た被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力された画
像から、被写体を検出する被写体検出手段(例えば、図
2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの
処理ステップS24など)と、被写体検出手段により検
出された被写体の位置が、撮像手段より出力される画像
の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段を制御
する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図4に示すプログラムの処理ステップS28など)
とを有する追尾装置において、被写体設定手段により被
写体が設定されたときに撮像手段より出力される画像の
中の所定の範囲内の画像データに基づいて、所定の初期
モデルを生成する初期モデル生成手段(例えば、図2に
示す被写体処理部21や、図11に示すプログラムの処
理ステップS52など)と、撮像手段より出力される画
像データのうち、初期モデル生成手段により生成された
初期モデルに適合するものを記憶する画像データ記憶手
段(例えば、図2に示す被写体データ記憶部23や、図
11に示すプログラムの処理ステップS53など)とを
備え、モデル生成手段が、画像データ記憶手段に記憶さ
れた画像データに基づいて、被写体モデルを生成するこ
とを特徴とする。
【0035】請求項6に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ12お
よびチルトモータ13など)と、被写体を設定する被写
体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部26な
ど)と、被写体設定手段により設定された被写体の被写
体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2に示
す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処理ス
テップS23など)と、モデル生成手段により生成され
た被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力された画
像から、被写体を検出する被写体検出手段(例えば、図
2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの
処理ステップS24など)と、被写体検出手段により検
出された被写体の位置が、撮像手段より出力される画像
の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段を制御
する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図4に示すプログラムの処理ステップS28など)
とを有する追尾装置の追尾方法において、被写体設定手
段により被写体が設定されたときに撮像手段より出力さ
れる画像の中の所定の範囲内の画像データに基づいて、
所定の初期モデルを生成し、撮像手段より出力される画
像データのうち、初期モデルに適合するものを記憶し、
その記憶された画像データに基づいて、モデル生成手段
に、被写体モデルを生成させることを特徴とする。
【0036】請求項7に記載の追尾装置は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ12お
よびチルトモータ13など)と、被写体を設定する被写
体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部26な
ど)と、被写体設定手段により設定された被写体の被写
体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2に示
す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処理ス
テップS23など)と、モデル生成手段により生成され
た被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力された画
像から、被写体を検出する被写体検出手段(例えば、図
2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの
処理ステップS24など)と、被写体検出手段により検
出された被写体の位置が、撮像手段より出力される画像
の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段を制御
する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図4に示すプログラムの処理ステップS28など)
とを有する追尾装置において、被写体設定手段により設
定された被写体を構成する画素から、第1の画素値に対
する第2の画素値の分散が所定の閾値より大きいもので
ある高分散画素を検出する画素検出手段(例えば、図2
に示す被写体処理部21や、図13に示すプログラムの
処理ステップS61など)を備え、モデル生成手段が、
被写体設定手段により設定された被写体を構成する画素
から、画素検出手段により検出された高分散画素を除い
たものに基づいて、被写体モデルを生成することを特徴
とする。
【0037】請求項8に記載の追尾方法は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ12お
よびチルトモータ13など)と、被写体を設定する被写
体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部26な
ど)と、被写体設定手段により設定された被写体の被写
体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2に示
す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処理ス
テップS23など)と、モデル生成手段により生成され
た被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力された画
像から、被写体を検出する被写体検出手段(例えば、図
2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの
処理ステップS24など)と、被写体検出手段により検
出された被写体の位置が、撮像手段より出力される画像
の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段を制御
する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図4に示すプログラムの処理ステップS28など)
とを有する追尾装置の追尾方法において、被写体設定手
段により設定された被写体を構成する画素から、第1の
画素値に対する第2の画素値の分散が所定の閾値より大
きいものである高分散画素を検出し、被写体設定手段に
より設定された被写体を構成する画素から、高分散画素
を除いたものに基づいて、モデル生成手段に、被写体モ
デルを生成させることを特徴とする。
【0038】請求項9に記載の追尾装置は、被写体を撮
像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック1
など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング駆
動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ12お
よびチルトモータ13など)と、被写体を設定する被写
体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部26な
ど)と、被写体設定手段により設定された被写体の被写
体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2に示
す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処理ス
テップS23など)と、モデル生成手段により生成され
た被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力された画
像から、被写体を検出する被写体検出手段(例えば、図
2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの
処理ステップS24など)と、被写体検出手段により検
出された被写体の位置が、撮像手段より出力される画像
の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段を制御
する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図4に示すプログラムの処理ステップS28など)
とを有する追尾装置において、被写体設定手段により設
定された被写体を構成する画素から、第1の画素値が所
定の閾値より大きいものである高画素値画素を検出する
画素検出手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図11に示すプログラムの処理ステップS62な
ど)を備え、モデル生成手段は、被写体設定手段により
設定された被写体を構成する画素から、画素検出手段に
より検出された高画素値画素を除いたものに基づいて、
被写体モデルを生成することを特徴とする。
【0039】請求項11に記載の追尾方法は、被写体を
撮像する撮像手段(例えば、図1に示すレンズブロック
1など)と、撮像手段をパンニングおよびチルティング
駆動する駆動手段(例えば、図1に示すパンモータ12
およびチルトモータ13など)と、被写体を設定する被
写体設定手段(例えば、図2に示す被写体設定部26な
ど)と、被写体設定手段により設定された被写体の被写
体モデルを生成するモデル生成手段(例えば、図2に示
す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの処理ス
テップS23など)と、モデル生成手段により生成され
た被写体モデルに基づいて、撮像手段より出力された画
像から、被写体を検出する被写体検出手段(例えば、図
2に示す被写体処理部21や、図4に示すプログラムの
処理ステップS24など)と、被写体検出手段により検
出された被写体の位置が、撮像手段より出力される画像
の所定の基準の位置と一致するように、駆動手段を制御
する制御手段(例えば、図2に示す被写体処理部21
や、図4に示すプログラムの処理ステップS28など)
とを有する追尾装置の追尾方法において、被写体設定手
段により設定された被写体を構成する画素から、第1の
画素値が所定の閾値より大きいものである高画素値画素
を検出し、被写体設定手段により設定された被写体を構
成する画素から、高画素値画素を除いたものに基づい
て、モデル生成手段に、被写体モデルを生成させること
を特徴とする。
【0040】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0041】図1は、本発明を適用したビデオカメラシ
ステムの一実施例の構成を示している。レンズブロック
1は、レンズ2、アイリス3、およびCCD(Charge C
oupled Device)4から構成され、被写体からの光LA
を撮像し、電気信号としての画像信号を出力する。即
ち、被写体からの光LAは、レンズ2により、アイリス
3を介してCCD4上に結像され、これにより、CCD
4からは、その受光量に対応した画像信号が出力され
る。
【0042】なお、アイリス3は、いわゆるオートアイ
リス(AE)機構を構成しており、CCD4で受光され
る光量を、適切な値に調整する(レンズブロック1の露
光状態を適切な状態にする)ようになされている。
【0043】レンズブロック1から出力された画像信号
は、信号分離(S/H(Sample Hold)/自動利得調整
(AGC(Automatic Gain Control))回路5におい
て、サンプルホールドされ、さらに、オートアイリス機
構からの制御信号によって、所定のゲインを持つように
利得制御された後、A/D変換器6に出力される。
【0044】A/D変換器6は、信号分離/自動利得調
整回路5からの画像信号(アナログ信号)を、所定のク
ロックにしたがってA/D変換することによりディジタ
ルの画像信号にする。なお、A/D変換器6がA/D変
換を行うために用いる基準電圧は、図示せぬオートホワ
イトバランス(AWB)機構から供給されるようになさ
れており、これにより、ホワイトバランスが適正に調整
されるようになされている。
【0045】ここで、本実施例では、オートアイリス機
構およびオートホワイトバランス機構を機能させるよう
にしたが、オートアイリス機構およびオートホワイトバ
ランス機構を機能させず、固定の露出およびホワイトバ
ランスで、撮像を行うようにすることも可能である。
【0046】A/D変換器6によってディジタル信号と
された画像信号は、ディジタルカメラ処理回路7に供給
される。ディジタルカメラ処理回路7は、A/D変換器
6からの画像信号に基づいて、その画像信号に対応する
画像を構成する各画素の輝度信号(第1の画素値)Y、
並びに色差信号(第2の画素値)R−Y,B−Y、およ
びクロマ信号Cを生成する。輝度信号Yおよびクロマ信
号Cは、D/A変換器8に出力され、そこでD/A変換
された後、モニタ14に供給される。これにより、モニ
タ14では、レンズブロック1で撮像された画像が表示
される。
【0047】また、ディジタルカメラ処理回路7で生成
された輝度信号Yと、色差信号R−Y,B−Yは、被写
体認識回路部9に供給される。被写体認識回路部9は、
ディジタルカメラ処理回路7からの輝度信号Yと、色差
信号R−Y,B−Yで構成される画像の中から、追尾す
べき被写体を検出し、その被写体が、レンズブロック1
から出力される画像の、例えば中央部分(所定の基準位
置)に表示されるように、パンモータ12およびチルト
モータ13を駆動する。
【0048】即ち、被写体認識回路部9は、フレームメ
モリ構成の画像メモリ10と、マイクロプロセッサ構成
の追尾信号処理回路11とで構成される。画像メモリ1
0は、追尾信号処理回路11から書き込み許可信号を受
信すると、ディジタルカメラ処理回路7が出力する輝度
信号Y、色差信号R−Y,B−Yそれぞれを、独立に、
画素単位で記憶する。
【0049】ここで、以下、適宜、色差信号R−Yまた
はB−Yを、それぞれRまたはBと略記する。また、レ
ンズブロック1が出力する画像の最も左上の画素の位置
を原点(0,0)とし、その位置の左または上からそれ
ぞれiまたはj番目の画素の輝度信号Y、色差信号R,
Bそれぞれを、以下、適宜、Yij,Rij,Bijとも表
す。さらに、以下、適宜、輝度信号Y、色差信号R,B
をまとめて、画像データともいう。
【0050】画像メモリ10は、1フレーム(または1
フィールド)分の画像データを記憶すると、読み出し許
可信号を、追尾信号処理回路11に出力する。そして、
画像目メモリ10は、その後、追尾信号処理回路11が
出力するアドレス(上述のi,jに対応する)を受信す
ると、そのアドレスに記憶された画像データを、追尾信
号処理回路11に出力する。
【0051】追尾信号処理回路11は、画像メモリ10
から読み出し許可信号を受信すると、被写体の追尾に必
要な画像データを、上述したように、画像メモリ10に
アドレス(メモリアドレス)を与えることで読み出し、
これにより、レンズブロック1より出力された画像か
ら、追尾すべき被写体を検出する。その後、追尾信号処
理回路11は、書き込み許可信号を、画像メモリ10に
供給し、これにより、画像メモリ10では、レンズブロ
ック1で撮像された画像が、新たに記憶される(既に記
憶されている画像に上書きされる)。その後、画像メモ
リ10は、上述したように、読み出し許可信号を出力
し、以下、同様にして、画像メモリ10では、レンズブ
ロック1で撮像された画像が、順次記憶されていく。な
お、以上のようにして、画像メモリ10の記憶内容が書
き換えられるのは、追尾すべき被写体の設定が行われた
後(後述する図4のステップS22以降の処理が行われ
る場合)であり、被写体の設定が行われる前(後述する
図4のステップS21の処理が繰り返し行われている場
合)は、画像メモリ10の記憶内容は、例えばフレーム
周期(またはフィールド周期)で、レンズブロック1が
出力する画像に書き換えられていく。
【0052】また、追尾信号処理回路11は、被写体を
検出すると、その被写体が、レンズブロック1から出力
される画像の中央部分に表示されるように、パンモータ
12およびチルトモータ13を駆動する。これにより、
パンモータ12またはチルトモータ13において、レン
ズブロック1がそれぞれパンニングまたはチルティング
駆動され、被写体が、レンズブロック1が出力する画像
の中央部分に表示される。
【0053】さらに、追尾信号処理回路11は、被写体
を検出した場合、その被写体を囲む枠(以下、適宜、被
写体枠という)を、モニタ14に表示させる。
【0054】図2は、追尾信号処理回路11の機能的な
構成例を示している。被写体処理部21は、上述した書
き込み許可信号およびアドレスを画像メモリ10に出力
するとともに、読み出し許可信号および画像データを受
信し、モデル記憶部22および被写体データ記憶部23
を参照しながら、被写体の追尾に必要な処理を行う。さ
らに、被写体処理部21では、その処理結果に応じて、
モータ駆動部24および表示制御部25が制御される。
また、被写体処理部21は、被写体設定部23により設
定される、追尾すべき被写体の特徴を表す被写体モデル
(追尾すべき被写体をモデル化したもの)を生成し、モ
デル記憶部22に記憶させるようにもなされている。
【0055】モデル記憶部22は、初期モデル記憶部2
2Aおよび最終モデル記憶部22Bから構成される。初
期モデル記憶部22Aは、後述するような初期被写体モ
デルを記憶するようになされている。最終モデル記憶部
22Bは、最終的に被写体の検出に用いる被写体モデル
を記憶するようになされている。
【0056】被写体データ記憶部23は、被写体モデル
を生成するのに用いる画像データ(画素値)を記憶する
ようになされている。
【0057】モータ駆動部24は、被写体処理部21の
制御の下、パンモータ12およびチルトモータ13を回
転駆動するようになされている。表示制御部25は、被
写体処理部21の制御の下、モニタ14の表示を制御す
るようになされている。
【0058】被写体設定部26は、追尾すべき被写体を
設定するときに操作されるようになされている。この被
写体設定部26が被写体を設定するように操作されると
(以下、適宜、このような操作を設定操作という)、被
写体処理部21では、後述するようにして、その被写体
に対応する被写体モデルが生成されるようになされてい
る。
【0059】また、被写体の設定は、レンズブロック1
が出力する画像により構成される表示画面に設けられた
所定の範囲としての基準計測枠D(図5乃至図7)内
に、被写体が含まれるようにパンニングまたはチルティ
ング(以下、適宜、両方含めてパンチルトという)が行
われ、さらに、被写体設定部26が設定操作されること
により行われるが、このとき用いられる基準計測枠D
は、やはり、被写体設定部26を操作することで変更す
ることができるようになされている。即ち、被写体設定
部26は、被写体を設定するときの他、基準計測枠Dの
大きさや表示位置を変更するときにも操作される。
【0060】なお、基準計測枠Dは、被写体処理部21
が表示制御部25を制御することにより、モニタ14に
表示されるようになされている。
【0061】次に、図3のフローチャートを参照して、
図1のビデオカメラシステムの画像の撮像処理について
説明する。まず最初に、ステップS1において、レンズ
ブロック1における露出が適正な状態に制御され、ステ
ップS2に進み、被写体からの光LAが、CCD4にお
いて光電変換されることにより電気信号としての画像信
号とされ、ステップS3に進む。ステップS3では、C
CD4より出力される画像信号が、信号分離/自動利得
調整回路5においてサンプルホールド(信号分離)さ
れ、ステップS4に進み、そのサンプルホールドされた
画像信号が、同じく信号分離/自動利得制御回路5にお
いて利得制御され、ステップS5に進む。ステップS5
では、利得制御された画像信号が、A/D変換器6にお
いてサンプリングされ、さらに所定のビット数(例え
ば、8ビットなど)に量子化されて、ディジタルカメラ
処理回路7に出力される。
【0062】ディジタルカメラ処理回路7では、ステッ
プS6において、A/D変換器6からの画像信号に対
し、ディジタル信号処理が施され、これにより、その画
像信号に対応する画像を構成する各画素の輝度信号Y、
並びに色差信号R,B、およびクロマ信号Cが生成され
る。そして、上述したように、輝度信号Yおよびクロマ
信号Cは、D/A変換器8に出力され、輝度信号Yおよ
び色差信号R,Bは、被写体認識回路部9に出力され
る。
【0063】その後、ステップS7に進み、D/A変換
器8において、ディジタルカメラ処理回路7からの輝度
信号Yおよびクロマ信号CはD/A変換され、モニタ1
4に供給されて表示される。そして、ステップS1に戻
り、このステップS1からの処理が繰り返される。
【0064】次に、図4のフローチャートを参照して、
被写体認識回路部9の処理について説明する。被写体認
識回路部9では、まず最初に、ステップS21におい
て、被写体処理部26が設定操作されたかどうかが、被
写体処理部21によって判定される。ステップS21に
おいて、被写体処理部26が設定操作されていないと判
定された場合、ステップS21に戻る。また、ステップ
S21において、被写体処理部26が設定操作されたと
判定された場合、ステップS22,S23に順次進み、
被写体処理部21において、被写体データ記憶処理、被
写体モデル生成処理が行われる。
【0065】ここで、従来においては、ある状態にある
被写体に対応する画像データであって、基準計測枠内に
あるものにのみ、即ち、被写体の設定操作がされたとき
に撮像された1フレーム(または1フィールド)の画像
の中の固定の基準計測枠内にある画像データにのみ基づ
いて、被写体モデルの生成が行われるため、追尾中の被
写体の姿勢その他の状態が変化することにより、画像の
輝度などが変化した場合には、被写体が被写体モデルに
適合しなくなり、これにより、前述したように、被写体
の検出性能が劣化する。
【0066】従って、追尾中の被写体の状態が変化する
ことにより、画像の輝度などが変化しても、被写体が被
写体モデルに適合するようにするには、できるだけ広い
レンジの輝度についての、被写体に対応する画像データ
に基づいて被写体モデルを生成するようにすれば良い。
【0067】そこで、ステップS22の被写体データ記
憶処理では、被写体モデルを生成するための画像データ
(以下、適宜、被写体データという)を、できるだけ広
いレンジの輝度について記憶するようになされており、
ここでは、そのような被写体データを得る方法として、
例えば、次のような第1乃至第3の方法が用意されてい
る。なお、この第1乃至第3の方法のうちのいずれを用
いるかは、図示せぬ操作部を操作することで、あらかじ
め選択することができるようになされている。
【0068】即ち、第1の方法では、設定操作がされた
後、レンズブロック1が所定の時間(少なくても、1フ
レーム(または1フィールド)に相当する時間より長い
時間)内に出力する画像の基準計測枠D内の画像データ
が、被写体データとして記憶される。この場合、図5に
示すように、被写体に動いてもらうことで、種々の異な
る状態にある被写体に対応する画像データ(異なる輝度
の画像データ)を得ることができ、その結果、広いレン
ジの輝度についての被写体データを得ることができる。
【0069】なお、設定操作がされた後、レンズブロッ
ク1が所定の時間内に出力する画像の基準計測枠D内の
画像データを記憶する他、例えば、設定操作がされた
後、レンズブロック1が出力する画像の基準計測枠D内
の画像データを、あるレンジの輝度が得られるまで記憶
することなどによっても、広いレンジの輝度についての
被写体データを得ることができる。
【0070】第2の方法では、被写体設定部26を操作
することにより、基準計測枠Dの位置や大きさが変更さ
れ、そのような変更後の基準計測枠D内の画像データ
が、被写体データとして記憶される。この場合、図6
(A)に示すように、基準計測枠D内に、被写体の特徴
部分(図6の実施例では、顔)の一部しか収まらないと
きには、基準計測枠Dを適宜変更することで、図6
(B)に示すように、基準計測枠D内に、被写体の特徴
部分全体がほぼ収まるようにすることができる。
【0071】基準計測枠D内に、被写体の特徴部分の一
部しか収まらないときは、広いレンジの輝度についての
被写体データを得ることが困難であるが、基準計測枠D
内に、被写体の特徴部分全体がほぼ収まるときには、広
いレンジの輝度についての被写体データを得ることがで
きる。
【0072】なお、第2の方法によれば、被写体の特徴
部分が、複数存在する場合には、各特徴部分が収まるよ
うに、基準計測枠Dを順次移動し、これにより、各特徴
部分に対応する画像データを、被写体データとして記憶
するようにすることも可能である。
【0073】第3の方法では、まず、図7(A)に示す
ように、従来の場合と同様にして、被写体の設定操作が
されたときに撮像された画像の中の基準計測枠D内にあ
る画像データにのみ基づいて、被写体モデルが生成され
る(以下、適宜、このようにして生成された被写体モデ
ルを、初期被写体モデルという)。そして、同じく被写
体の設定操作がされたときに撮像された画像を構成する
画素から、初期被写体モデルに適合するもの(初期被写
体モデルを生成するのに用いたものを含む)が検出さ
れ、その画素の画素値が、被写体データとして記憶され
る。
【0074】この場合、例えば図7(B)に黒塗りで示
すように、被写体の特徴部分(図7の実施例では、顔)
のほぼ全体を構成する画素の画素値が得られるので、第
2の方法における場合と同様に、広いレンジの輝度につ
いての被写体データを得ることができる。
【0075】なお、被写体データは、以上の第1乃至第
3の方法のうちの2以上を組み合わせて得るようにする
ことが可能である。即ち、例えば第1および第2の方法
を組合せ、変更後の基準計測枠D内の画像データを、所
定の時間に亘って記憶するようにしたりすることなどが
可能である。
【0076】図8のフローチャートは、第1の方法によ
る被写体データ記憶処理の詳細を示している。この場
合、まず最初に、ステップS31において、基準計測枠
D内の画像データが記憶される。即ち、ステップS21
(図4)において、設定操作が行われたと判定された場
合、ステップS31では、被写体処理部21により画像
メモリ10に記憶された画像データのうち、基準計測枠
D内にあるものが読み出され、被写体データとして、被
写体データ記憶部23に記憶される。その後、ステップ
S32に進み、設定操作が行われてから所定の時間が経
過したかどうかが、被写体処理部21によって判定され
る。
【0077】ステップS32において、設定操作が行わ
れてから所定の時間が経過していないと判定された場
合、ステップS31に戻る。この場合、ユーザは、被写
体に異なる姿勢をとらせることで、前回のステップS3
1の処理で記憶された画像データとは異なる輝度を有す
る画像データを、被写体データとして記憶させることが
できる。
【0078】一方、ステップS32において、設定操作
が行われてから所定の時間が経過したと判定された場
合、処理(被写体データ記憶処理)を終了する。
【0079】図9のフローチャートも、第1の方法によ
る被写体データ記憶処理の詳細を示している。但し、図
8における場合は、設定操作がされた後、レンズブロッ
ク1が所定の時間内に出力する画像の基準計測枠D内の
画像データを記憶するようになされていたが、図9にお
ける場合は、設定操作がされた後、レンズブロック1が
出力する画像の基準計測枠D内の画像データを、あるレ
ンジの輝度が得られるまで記憶するようになされてい
る。
【0080】即ち、この場合、ステップS36におい
て、図8のステップS31における場合と同様に、基準
計測枠D内にある画像データが、被写体データとして、
被写体データ記憶部23に記憶される。そして、ステッ
プS37に進み、所定のレンジの輝度についての画像デ
ータが被写体データ記憶部23に記憶されたかどうか
が、被写体処理部21によって判定される。ステップS
37において、所定のレンジの輝度についての画像デー
タが被写体データ記憶部23に記憶されていないと判定
された場合、ステップS36に戻る。
【0081】この場合も、ユーザは、被写体に異なる姿
勢をとらせることで、前回のステップS36の処理で記
憶された画像データとは異なる輝度を有する画像データ
を、被写体データとして記憶させることができる。
【0082】一方、ステップS37において、所定のレ
ンジの輝度についての画像データが被写体データ記憶部
23に記憶されたと判定された場合、処理(被写体デー
タ記憶処理)を終了する。
【0083】図10のフローチャートは、第2の方法に
よる被写体データ記憶処理の詳細を示している。この場
合、まず最初に、ステップS41において、被写体設定
部26が被写体の設定を終了するように操作されたか否
かが、被写体処理部21によって判定される(以下、適
宜、このような操作を設定終了操作という)。ステップ
S41において、設定終了操作が行われていないと判定
された場合、ステップS42に進み、被写体設定部26
が、基準計測枠Dを変更するように操作されたか否か
が、被写体処理部21によって判定される(以下、適
宜、このような操作を変更操作という)。ステップS4
2において、変更操作が行われていないと判定された場
合、ステップS43をスキップして、ステップS41に
戻る。
【0084】また、ステップS42において、変更操作
が行われたと判定された場合、ステップS43に進み、
基準計測枠Dの大きさまたは位置が、その変更操作に対
応して変更され、ステップS41に戻る。即ち、この場
合、被写体処理部21では、被写体設定部26の変更操
作に対応して、表示制御部25が制御され、これによ
り、表示制御部25において、基準計測枠Dの大きさま
たは位置が変更される。
【0085】一方、ステップS41において、設定終了
操作が行われたと判定された場合、ステップS44に進
み、図8のステップS31における場合と同様にして、
基準計測枠D内の画像データが、被写体データとして、
被写体データ記憶部23に記憶され、処理(被写体デー
タ記憶処理)を終了する。従って、この場合、基準計測
枠Dが変更されたときには、その変更後の基準計測枠D
内にある画像データが、被写体データとして記憶され
る。
【0086】図11のフローチャートは、第3の方法に
よる被写体データ記憶処理の詳細を示している。この場
合、ステップS51において、図8のステップS31に
おける場合と同様にして、基準計測枠D内の画像データ
が、被写体データとして、被写体データ記憶部23に記
憶され、ステップS52に進み、ステップS51で被写
体データ記憶部23に記憶された被写体データのみを用
いて、被写体モデル(初期被写体モデル)が、被写体処
理部21によって生成される。
【0087】即ち、被写体が基準計測枠D内に含まれる
ようにパンチルトが行われ、設定操作がされたときに基
準計測枠D内にあり、ステップS51で被写体データ記
憶部23に記憶された画像データとしての輝度信号Yij
および色差信号Rij,Bijの組(Yij,Rij,Bij)で
表される点の集合は、この被写体自身を表すため、この
点の集合から、初期被写体モデルが生成される。但し、
点(Yij,Rij,Bij)の集合にはノイズが含まれ、ま
た、この点(Yij,Rij,Bij)の集合は、被写体を表
す代表的な点の集合に過ぎない。
【0088】そこで、点(Yij,Rij,Bij)の集合
に、いわば幅を持たせるため(点(Yij,Rij,Bij
の集合のいずれもと一致しない被写体を構成する画素を
検出することができるように許容誤差を認めるため)、
点(Yij,Rij,Bij)の集合に基づいて、点(Yij
HRij,LRij)および(Yij,HBij,LBij)の集
合が求められる。
【0089】但し、HRij,LRij,HBij,LB
ijは、それぞれ次式にしたがって計算される。 HRij=1.1×Rij LRij=0.9×Rij HBij=1.1×Bij LBij=0.9×Bij
【0090】なお、上式においては、許容誤差を10%
(±10%)に設定(1+0.1と、1−0.1)して
あるが、許容誤差は、10%に限定されるものではな
い。
【0091】ここで、図12(A)に、YまたはRをそ
れぞれ横軸または縦軸として、点(Yij,HRij)およ
び(Yij,LRij)をプロットしたものを、また、図1
2(B)に、YまたはBをそれぞれ横軸または縦軸とし
て、点(Yij,HBij)および(Yij,LBij)をプロ
ットしたものを、それぞれ示す。なお、図12の実施例
では、RおよびBを表す値として、−128乃至127
の範囲の値(上述したように8ビット)が割り当てられ
ている。
【0092】点(Yij,HRij,LRij)および
(Yij,HBij,LBij)の集合が求められた後は、Y
を引数として、RまたはBそれぞれを、例えば2次関数
で近似した初期被写体モデルが求められる。
【0093】ここで、本実施例では、異なる被写体につ
いて、ある程度近似した形の初期被写体モデル(2次関
数)が得られるように、2次関数のY切片(初期被写体
モデルである2次関数がY軸と交わる点)が、被写体の
色相によって決められている。
【0094】即ち、被写体処理部21は、被写体の色相
と、2次関数のY切片とを対応付けて記憶しており、R
ijおよびBijから、被写体の色相(例えば、その平均値
など)を計算し、その色相に対応付けられているY切片
を用いて、初期被写体モデルを求めるようになされてい
る。
【0095】具体的には、いま設定された被写体の色相
に対応付けられているY切片が、Y−R座標系について
は、図12(A)に示すように、RlowおよびRhigh
あり(但し、Rlow<Rhighとする)、Y−B座標系に
ついては、図12(B)に示すように、BlowおよびB
highであるとき(但し、Blow<Bhighとする)、次式
で示される初期被写体モデルとしての2次関数HFr
(Y)(Yに関するRの特徴モデル),HFb(Y)
(Yに関するBの特徴モデル),LFr(Y)(Yに関
するRの特徴モデル),LFb(Y)(Yに関するBの
特徴モデル)それぞれを決める定数A0,A1,A2,
A3が算出される。
【0096】 HFr(Y)=A0×(Y−Rlow)×(Y−Rhigh) HFb(Y)=A1×(Y−Blow)×(Y−Bhigh) LFr(Y)=A2×(Y−Rlow)×(Y−Rhigh) LFb(Y)=A3×(Y−Blow)×(Y−Bhigh
【0097】但し、定数A0乃至A3は、点(Yij,H
ij)、(Yij,HBij)、(Yij,LRij)、または
(Yij,LBij)それぞれの集合を用い、例えば最小自
乗法によって求められる。
【0098】図12に示したような点(Yij,H
ij),(Yij,HBij),(Yij,LRij)、または
(Yij,LBij)それぞれの集合から得られる2次関数
HFr(Y),HFb(Y),LFr(Y)、またはL
Fb(Y)を、同じく図12に示す。
【0099】なお、本実施例では、2次関数HFr
(Y)およびLFr(Y)の頂点は、Y=(Rlow+R
high)/2の直線上に位置するようになされており、ま
た、2次関数HFb(Y)およびLFb(Y)の頂点
は、Y=(Blow+Bhigh)/2の直線上に位置するよ
うになされている。さらに、図12の実施例では、(R
low+Rh igh)/2および(Blow+Bhigh)/2は、い
ずれも255とされている。従って、図12の実施例の
場合、2次関数HFr(Y),HFb(Y),LFr
(Y)、およびLFb(Y)は、いずれもY=255に
対して線対称となっている。
【0100】また、本実施例においては、輝度信号Yを
表す値として、0乃至255の範囲の値(上述したよう
に8ビット)が割り当てられている。このため、Y>2
55の範囲の輝度信号Yは用いる必要がないので、図1
2においては、2次関数HFr(Y),HFb(Y),
LFr(Y)、およびLFb(Y)のうちのY>255
の範囲を点線で表してある。
【0101】被写体処理部21は、ステップS52にお
いて、以上のようにして初期被写体モデルとしての2次
関数を規定する定数A0乃至A3を求め、この定数A0
乃至A3と、上述のY切片Rlow,Rhigh,Blow,B
highを、モデル記憶部22の初期モデル記憶部22Aに
記憶させる。
【0102】以上のようにして、初期被写体モデルが生
成された後は、被写体処理部21は、ステップS53に
おいて、画像メモリ10に記憶された画像を構成する各
画素の画像データを読み出し、その中から、初期被写体
モデルに適合するものを検出して、被写体データ記憶部
23に記憶させる。
【0103】即ち、ステップS53では、画像メモリ1
0に記憶された画像を構成する各画素のうち、その輝度
ijと、色差信号RijまたはBijそれぞれとが、次の2
つの式の両方を満足するものが検出される。
【0104】LFr(Yij)<Rij<HFr(Yij) LFb(Yij)<Bij<HFb(Yij) なお、2次関数LFr(Yij),HFr(Yij),LF
b(Yij)、およびHFb(Yij)は、ステップS52
で初期モデル記憶部22Aに記憶された初期被写体モデ
ル(定数A0乃至A3、およびY切片Rlow,Rhigh
low,Bhigh)により規定されるものである。
【0105】ステップS53では、上式を満たす画素、
即ち、図12(A)に示した2つの2次関数LFr(Y
ij)とHFr(Yij)との間にプロットされ、かつ図1
2(B)に示した2つの2次関数LFb(Yij)とHF
b(Yij)との間にプロットされる画素が、被写体を構
成する画素として検出され、その輝度Yijと、色差信号
ij,Bijとが、被写体データとして、被写体データ記
憶部23に記憶され、処理(被写体データ記憶処理)を
終了する。
【0106】被写体データ記憶処理が終了した後は、上
述したように、ステップS22からステップS23に進
み(図4)、被写体モデル生成処理が行われる。
【0107】図13のフローチャートは、被写体モデル
生成処理の詳細を示している。被写体モデル生成処理で
は、まず最初に、ステップS61において、被写体処理
部21によって、被写体データ記憶部23に記憶された
被写体データの中から、被写体外データが検出されて除
去される。
【0108】即ち、ステップS61では、被写体データ
記憶部23に被写体データが記憶された画素の中から、
その輝度(第1の画素値)Yに対する色差信号(第2の
画素値)RまたはYの分散が所定の閾値より大きいもの
(以下、適宜、高分散画素という)が検出される。そし
て、この高分散画素の被写体データY,R,Bが、被写
体外データとされ、被写体データ記憶部23から除去さ
れる。
【0109】ここで、図14(A)に、図12(A)に
おける場合と同様に、YまたはRをそれぞれ横軸または
縦軸として、被写体データで構成される点(Yij
ij)をプロットしたものを、また、図14(B)に、
図12(B)における場合と同様に、YまたはBをそれ
ぞれ横軸または縦軸として、被写体データで構成される
点(Yij,Bij)をプロットしたものを、それぞれ示
す。
【0110】ステップS61では、図14に示した点の
うち、縦軸方向(RまたはB軸方向)に、ある程度以上
の広がりを有する輝度を持つ被写体データ、即ち、同図
において点線で示す範囲内にある被写体外データが除去
される。
【0111】このように、ある輝度(ある量子化レベル
の輝度)を有する画素に注目した場合に、そのような輝
度を有する画素の色差信号の分散が、所定の閾値より大
きいときには、そのような輝度を有する画素(高分散画
素)には、被写体を構成しない画素が多く含まれている
と考えられる。そこで、このような高分散画素の画像デ
ータ(被写体外データ)については、被写体モデルを生
成するための被写体データから除外することで、被写体
に、より対応した被写体モデルを生成することができ
る。
【0112】ステップS61の処理後は、ステップS6
2に進み、被写体処理部21によって、被写体データ記
憶部23に記憶された被写体データの中から、高輝度デ
ータが検出されて除去される。
【0113】即ち、ステップS62では、被写体データ
記憶部23に被写体データが記憶された画素の中から、
その輝度(第1の画素値)Yが所定の閾値より大きいも
の(以下、適宜、高画素値画素という)が検出される。
そして、この高画素値画素の被写体データY,R,B
が、高輝度データとされ、被写体データ記憶部23から
除去される。
【0114】ここで、Y−R平面上における高画素値画
素を検出する場合の所定の閾値は、被写体処理部21に
おいて、例えば次のようにして決定される。即ち、被写
体データ記憶部23に記憶された被写体データから、色
差信号(第2の画素値)Rのピーク値(絶対値が最も大
きい値)が検出され、その色差信号(第2の画素値)R
のピーク値を有する画素の輝度(第1の画素値)Yが、
所定の閾値とされる。
【0115】従って、Y−R平面においては、図14
(A)に示す、ピーク値Rpを有する点より右方向にプ
ロットされている点(同図において、実線で囲む範囲に
ある点)に対応する画素の被写体データは、高輝度デー
タとして除去される。
【0116】Y−B平面についても同様で、図14
(B)に示す、ピーク値Bpを有する点より右方向にプ
ロットされている点(同図において、実線で囲む範囲に
ある点)に対応する画素の被写体データは、高輝度デー
タとして除去される。
【0117】所定の輝度より高い輝度を有する部分は、
例えば照明の鏡面反射による照明色であると考えられる
ため、このような高画素値画素の画像データ(高輝度デ
ータ)については、被写体モデルを生成するための被写
体データから除外することで、被写体に、より対応した
被写体モデルを生成することができる。
【0118】被写体データ記憶部23から高輝度データ
を除去した後は、ステップS63に進み、被写体処理部
21において、被写体器データ記憶部23に記憶された
被写体データを近似する近似式としての、例えば2次関
数が算出される。
【0119】即ち、ステップS63では、被写体データ
Y,R,Bについて、初期被写体モデルを生成する場合
と同様に、被写体データYを引数として、RまたはBそ
れぞれを近似する2次関数Fr(Y)またはFb(Y)
が、例えば最小自乗法などによって求められる。
【0120】ここで、2次関数Fr(Y)またはFb
(Y)は、例えば、それぞれ次式で表されるものであ
る。 Fr(Y)=A4×(Y−Rlow)×(Y−Rhigh) Fb(Y)=A5×(Y−Blow)×(Y−Bhigh
【0121】また、ステップS63では、輝度Yのダイ
ナミックレンジ(本実施例では、上述したように0乃至
255)を有効に利用することができるように、2次関
数Fr(Y)のY切片RlowまたはRhighが、それぞれ
0または255付近の値とされるようになされている。
【0122】即ち、ステップS63においては、図15
(A)に示すように、Y切片RlowまたはRhighを、そ
れぞれ0または255を中心として、±αまたは±βの
範囲で、所定の幅で変化させ、そのように変化させたR
lowとRhighの組すべてについて、最小自乗法により、
自乗誤差の総和を最小にする定数A4が算出される。そ
して、このようにして求められたA4,Rlow、および
highにより規定される2次関数のうち、自乗誤差の総
和が最小のものが、被写体データを最も精度良く近似す
る近似式として求められる。
【0123】ここで、図15(A)においては、Y切片
lowおよびRhighと、それぞれを変化させて得られる
A4とで規定される2次関数を、点線で示してあり、そ
のような2次関数の中で、自乗誤差の総和が最小のもの
を、実線で示してある。
【0124】ステップS63では、2次関数Fb(Y)
についても同様にして、被写体データを最も精度良く近
似するためのA5,Blow、およびBhighが求められ
る。ここで、図15(B)に、Y切片BlowおよびB
highと、それぞれを変化させて得られるA5とで規定さ
れる2次関数を点線で、そのような2次関数のうち、自
乗誤差の総和が最小のものを実線で、それぞれ示す。
【0125】なお、図15の実施例では、Rlow(Blow
も同様)は、0±αの範囲を、0を中心としてα/2の
幅で変化させ、また、Rhigh(Bhighの同様)は、25
5±βの範囲を、255を中心としてβの幅で変化させ
るようにしている(但し、変化させる幅は、これに限定
されるものではない)。
【0126】ステップS63で近似式を算出した後は、
ステップS64に進み、被写体処理部21において、被
写体の検出に用いる最終的な被写体モデルが生成され
る。即ち、ステップS64では、2次関数Fr(Y)に
対する許容誤差が、例えば10%(±10%)の2次関
数HFr1(Y)およびLFr1(Y)が、次式にした
がって求められる。
【0127】 HFr1(Y)=1.1×Fr(Y) =1.1×A4×(Y−Rlow)×(Y−Rhigh) LFr1(Y)=0.9×Fr(Y) =0.9×A4×(Y−Rlow)×(Y−Rhigh
【0128】ここで、2次関数Fr(Y)、HFr1
(Y)、およびLFr1(Y)を、図16(A)に示
す。
【0129】同様に、ステップS64では、2次関数F
b(Y)に対する許容誤差が10%(±10%)の2次
関数HFb1(Y)およびLFb1(Y)が、次式にし
たがって求められる。
【0130】 HFb1(Y)=1.1×Fb(Y) =1.1×A4×(Y−Blow)×(Y−Bhigh) LFb1(Y)=0.9×Fb(Y) =0.9×A4×(Y−Blow)×(Y−Bhigh
【0131】ここで、2次関数Fb(Y)、HFb1
(Y)、およびLFb1(Y)を、図16(B)に示
す。
【0132】被写体処理部21は、ステップS64にお
いて、以上のようにして被写体モデルとしての2次関数
を規定する定数1.1×A4,0.9×A4,1.1×
A5、および0.9×A5、並びにY切片Rlow,R
high,Blow、およびBhighを求めた後、モデル記憶部
22の最終モデル記憶部22Bに記憶させ、処理(被写
体モデル生成処理)を終了する。
【0133】なお、定数1.1×A4,0.9×A4,
1.1×A5、および0.9×A5については、これら
をすべて記憶させるのではなく、定数A4およびA5だ
けを記憶させるようにし、後述するステップS24(図
4)の処理を行うときに、A4またはA5それぞれを、
1.1,0.9倍して用いるようにしても良い。
【0134】図4に戻り、以上のようにして、被写体モ
デルが生成された後は、被写体処理部21は、ステップ
S24において、被写体画素選択処理を行い、その処理
結果に基づいて、レンズブロック1から出力された画像
の中に被写体が存在するかどうかを、ステップS25に
おいて判定する。
【0135】即ち、ステップS25では、レンズブロッ
ク1で撮像され、画像メモリ10に記憶された画像を構
成する各画素のうち、その輝度Yijと、色差信号Rij
たはBijそれぞれとが、次の2つの式の両方を満足する
ものが検出される。
【0136】 LFr1(Yij)<Rij<HFr1(Yij) LFb1(Yij)<Bij<HFb1(Yij) なお、2次関数LFr1(Yij),HFr1(Yij),
LFb1(Yij)、およびHFb1(Yij)は、ステッ
プS23で最終モデル記憶部22Bに記憶された被写体
モデル(定数1.1×A4,0.9×A4,1.1×A
5、および0.9×A5、並びにY切片Rlow
high,Blow、およびBhigh)により規定されるもの
である。
【0137】ステップS24では、上式を満たす画素、
即ち、図16(A)に示した2つの2次関数LFr1
(Yij)とHFr1(Yij)との間にプロットされ、か
つ図16(B)に示した2つの2次関数LFb1
(Yij)とHFb1(Yij)との間にプロットされる画
素が、被写体を構成する画素(以下、適宜、被写体構成
画素という)として検出される。
【0138】その後、ステップS25に進み、レンズブ
ロック1で撮像され、画像メモリ10に記憶された画像
の中に、被写体が存在するかどうかが判定される。即
ち、ステップS25では、ステップS24で検出された
被写体構成画素の総数が、所定の閾値γと比較される。
そして、被写体構成画素数が所定の閾値γより多い場
合、または被写体構成画素数が所定の閾値γ以下である
場合、ステップS25では、それぞれ、画像メモリ10
に記憶された画像の中に、被写体が存在する、または存
在しないと判定される。
【0139】ステップS25において、被写体が存在す
ると判定された場合、ステップS26に進み、被写体の
位置が、被写体処理部21によって検出される。
【0140】即ち、例えば、ステップS24で、図17
(A)に影を付して示すように、被写体構成画素が検出
され、さらに、ステップS25において、被写体が存在
すると判定された場合には、ステップS26では、ステ
ップS24で検出された被写体構成画素のうち、その被
写体構成画素で構成される領域の周辺にある、いわばノ
イズ的なものを除去するために、被写体構成画素で構成
される領域に対してフィルタリング処理が施される。こ
れにより、図17(A)に示す被写体構成画素は、図1
7(B)に示すようにされる。そして、ステップS26
では、フィルタリングの結果得られた被写体構成画素の
集合の、例えば重心(例えば、水平方向または垂直方向
をそれぞれx軸またはy軸とするxy平面上の重心)
(図17(B)において、×印で示す部分)が求めら
れ、これが、被写体の位置とされる。
【0141】その後、ステップS27に進み、被写体処
理部21において、例えば、図17(B)に太線で示す
ように、フィルタリングの結果得られた被写体構成画素
の集合を囲む枠(被写体枠)を表示するように、表示制
御部25が制御される。これに対応して、表示制御部2
5では、レンズブロック1で撮像された画像に、被写体
枠がスーパインポーズして表示されるように、モニタ1
4が制御される。
【0142】即ち、モニタ14の表示画面に、例えば図
18(A)に白抜きで示すような被写体枠を表示させる
場合には、表示制御部25において、同図(B)に示す
ようなパルス(枠パルス)が生成される。なお、図18
(B)は、同図(A)のAA’で示す水平走査線に、被
写体枠を表示させるための枠パルスを示している。
【0143】そして、表示制御部25は、レンズブロッ
ク1で撮像された画像の、対応する水平走査線に、図1
8(C)に示すように、枠パルスを重畳する。これによ
り、モニタ14には、レンズブロック1で撮像された画
像に、被写体枠がスーパインポーズされて表示される。
【0144】その後、ステップS28に進み、被写体処
理部21において、ステップS26で検出された被写体
の位置が、モニタ14の表示画面(レンズブロック1か
ら出力される画像)の中央の位置に一致するように、モ
ータ駆動部24が制御される。これに対応して、モータ
駆動部24では、パンモータ12、チルトモータ13が
回転駆動され、これにより、被写体が、モニタの表示画
面の中央に引き込まれるように、レンズブロック1がパ
ンチルトされ、処理(被写体追尾処理)を終了する。
【0145】以上のようにして、被写体の自動追尾が行
われる。
【0146】一方、ステップS25において、被写体が
存在しないと判定された場合、即ち、被写体を見失った
場合(レンズブロック1から出力される画像の中から被
写体を抽出(検出)することができなかった場合)、例
えば、被写体が存在する方向が予測され、さらに、その
ような方向に、レンズブロック1がパンチルトされた
後、ステップS24に戻る。あるいは、また、ユーザに
よって、被写体が存在する方向に、レンズブロック1
が、手動でパンチルトされ、ステップS24に戻る。
【0147】なお、本実施例では、被写体モデルの生成
および被写体の検出を行うにあたって、3色表色系の1
つである輝度信号および色差信号を用いるようにした
が、その他、例えばRGB表色系や、Lab表色系、L
uv表色系、XYZ表色系などを用いるようにすること
も可能である。
【0148】さらに、本実施例では、追尾すべき被写体
を2次関数で近似するようにしたが、即ち、被写体モデ
ルとして2次関数を用いるようにしたが、被写体モデル
としては、その他の関数などを用いることが可能であ
る。
【0149】
【発明の効果】請求項1に記載の追尾装置および請求項
2に記載の追尾方法によれば、被写体設定手段により設
定された被写体に対応する画像データであって、その被
写体が異なる状態にあるときに撮像手段より出力される
ものが記憶され、その記憶された画像データに基づい
て、被写体モデルが生成される。請求項3に記載の追尾
装置および請求項4に記載の追尾方法によれば、被写体
設定手段により被写体が設定されたときに撮像手段より
出力される画像の中の所定の範囲内の画像データが記憶
され、その記憶された画像データに基づいて、モデル生
成手段に、被写体モデルを生成させるようになされてお
り、所定の範囲は変更可能なようになされている。請求
項5に記載の追尾装置および請求項6に記載の追尾方法
によれば、被写体設定手段により被写体が設定されたと
きに撮像手段より出力される画像の中の所定の範囲内の
画像データに基づいて、所定の初期モデルが生成され、
撮像手段より出力される画像データのうち、初期モデル
に適合するものが記憶される。そして、その記憶された
画像データに基づいて、被写体モデルが生成される。従
って、従来より広いレンジの、例えば輝度についての、
被写体に対応する画像データに基づいて被写体モデルを
生成することが可能となるので、被写体の検出性能の劣
化を防止する(被写体の検出性能を向上させる)ことが
できる。
【0150】請求項7に記載の追尾装置および請求項8
に記載の追尾方法によれば、被写体設定手段により設定
された被写体を構成する画素から、第1の画素値に対す
る第2の画素値の分散が所定の閾値より大きいものであ
る高分散画素が検出され、被写体設定手段により設定さ
れた被写体を構成する画素から、高分散画素を除いたも
のに基づいて、被写体モデルが生成される。請求項9に
記載の追尾装置および請求項11に記載の追尾方法によ
れば、被写体設定手段により設定された被写体を構成す
る画素から、第1の画素値が所定の閾値より大きいもの
である高画素値画素が検出され、被写体設定手段により
設定された被写体を構成する画素から、高画素値画素を
除いたものに基づいて、被写体モデルが生成される。従
って、被写体を構成する画素として適当でないものを除
いて、被写体モデルが生成されるので、被写体の検出性
能の劣化を防止する(被写体の検出性能を向上させる)
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したビデオカメラシステムの一実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の追尾信号処理回路11の構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】図1のビデオカメラシステムの動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】図1の被写体認識回路部9の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図5】第1の方法による被写体データ記憶処理を説明
するための図である。
【図6】第2の方法による被写体データ記憶処理を説明
するための図である。
【図7】第3の方法による被写体データ記憶処理を説明
するための図である。
【図8】図4のステップS22の処理の詳細を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】図4のステップS22の処理の詳細を説明する
ためのフローチャートである。
【図10】図4のステップS22の処理の詳細を説明す
るためのフローチャートである。
【図11】図4のステップS22の処理の詳細を説明す
るためのフローチャートである。
【図12】初期被写体モデルの生成方法を説明するため
の図である。
【図13】図4のステップS23の処理の詳細を説明す
るためのフローチャートである。
【図14】図13のステップS61およびS62の処理
を説明するための図である。
【図15】図13のステップS63の処理を説明するた
めの図である。
【図16】被写体モデルの生成方法を説明するための図
である。
【図17】図4のステップS26の処理を説明するため
の図である。
【図18】被写体枠の表示について説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 レンズブロック, 9 被写体認識回路部, 10
画像メモリ, 11追尾信号処理回路, 12 パン
モータ, 13 チルトモータ, 14 モニタ, 2
1 被写体処理部, 22 モデル記憶部, 22A
初期モデル記憶部, 22B 最終モデル記憶部, 2
3 被写体データ記憶部, 24 モータ駆動部, 2
5 表示制御部, 26 被写体設定部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された前記被写体の被写
    体モデルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置において、 前記被写体設定手段により設定された被写体に対応する
    画像データであって、その被写体が異なる状態にあると
    きに前記撮像手段より出力されるものを記憶する画像デ
    ータ記憶手段を備え、 前記モデル生成手段は、前記画像データ記憶手段に記憶
    された画像データに基づいて、前記被写体モデルを生成
    することを特徴とする追尾装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された前記被写体の被写
    体モデルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置の追尾方法において、 前記被写体設定手段により設定された被写体に対応する
    画像データであって、その被写体が異なる状態にあると
    きに前記撮像手段より出力されるものを記憶し、 その記憶された画像データに基づいて、前記モデル生成
    手段に、前記被写体モデルを生成させることを特徴とす
    る追尾方法。
  3. 【請求項3】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された前記被写体の被写
    体モデルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置において、 前記被写体設定手段により前記被写体が設定されたとき
    に前記撮像手段より出力される画像の中の所定の範囲内
    の画像データを記憶する画像データ記憶手段と、 前記所定の範囲を変更する変更手段とを備え、 前記モデル生成手段は、前記画像データ記憶手段に記憶
    された画像データに基づいて、前記被写体モデルを生成
    することを特徴とする追尾装置。
  4. 【請求項4】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された前記被写体の被写
    体モデルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置の追尾方法において、 前記被写体設定手段により前記被写体が設定されたとき
    に前記撮像手段より出力される画像の中の所定の範囲内
    の画像データを記憶し、 その記憶された画像データに基づいて、前記モデル生成
    手段に、前記被写体モデルを生成させる追尾方法であっ
    て、 前記所定の範囲が変更可能なようになされていることを
    特徴とする追尾方法。
  5. 【請求項5】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された前記被写体の被写
    体モデルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置において、 前記被写体設定手段により前記被写体が設定されたとき
    に前記撮像手段より出力される画像の中の所定の範囲内
    の画像データに基づいて、所定の初期モデルを生成する
    初期モデル生成手段と、 前記撮像手段より出力される画像データのうち、前記初
    期モデル生成手段により生成された初期モデルに適合す
    るものを記憶する画像データ記憶手段とを備え、 前記モデル生成手段は、前記画像データ記憶手段に記憶
    された画像データに基づいて、前記被写体モデルを生成
    することを特徴とする追尾装置。
  6. 【請求項6】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された前記被写体の被写
    体モデルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置の追尾方法において、 前記被写体設定手段により前記被写体が設定されたとき
    に前記撮像手段より出力される画像の中の所定の範囲内
    の画像データに基づいて、所定の初期モデルを生成し、 前記撮像手段より出力される画像データのうち、前記初
    期モデルに適合するものを記憶し、 その記憶された画像データに基づいて、前記モデル生成
    手段に、前記被写体モデルを生成させることを特徴とす
    る追尾方法。
  7. 【請求項7】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された被写体の被写体モ
    デルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置において、 前記被写体設定手段により設定された被写体を構成する
    画素から、第1の画素値に対する第2の画素値の分散が
    所定の閾値より大きいものである高分散画素を検出する
    画素検出手段を備え、 前記モデル生成手段は、前記被写体設定手段により設定
    された被写体を構成する画素から、前記画素検出手段に
    より検出された高分散画素を除いたものに基づいて、前
    記被写体モデルを生成することを特徴とする追尾装置。
  8. 【請求項8】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された被写体の被写体モ
    デルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置の追尾方法において、 前記被写体設定手段により設定された被写体を構成する
    画素から、第1の画素値に対する第2の画素値の分散が
    所定の閾値より大きいものである高分散画素を検出し、 前記被写体設定手段により設定された被写体を構成する
    画素から、前記高分散画素を除いたものに基づいて、前
    記モデル生成手段に、前記被写体モデルを生成させるこ
    とを特徴とする追尾方法。
  9. 【請求項9】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された被写体の被写体モ
    デルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置において、 前記被写体設定手段により設定された被写体を構成する
    画素から、第1の画素値が所定の閾値より大きいもので
    ある高画素値画素を検出する画素検出手段を備え、 前記モデル生成手段は、前記被写体設定手段により設定
    された被写体を構成する画素から、前記画素検出手段に
    より検出された高画素値画素を除いたものに基づいて、
    前記被写体モデルを生成することを特徴とする追尾装
    置。
  10. 【請求項10】 前記画素検出手段は、前記被写体設定
    手段により設定された被写体を構成する画素から、第2
    の画素値のピーク値を有するピーク値画素を検出し、そ
    のピーク値画素の第1の画素値を、前記所定の閾値とし
    て用いることを特徴とする請求項9に記載の追尾装置。
  11. 【請求項11】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段をパンニングおよびチルティング駆動する
    駆動手段と、 前記被写体を設定する被写体設定手段と、 前記被写体設定手段により設定された被写体の被写体モ
    デルを生成するモデル生成手段と、 前記モデル生成手段により生成された被写体モデルに基
    づいて、前記撮像手段より出力された画像から、前記被
    写体を検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段により検出された前記被写体の位置
    が、前記撮像手段より出力される画像の所定の基準の位
    置と一致するように、前記駆動手段を制御する制御手段
    とを有する追尾装置の追尾方法において、 前記被写体設定手段により設定された被写体を構成する
    画素から、第1の画素値が所定の閾値より大きいもので
    ある高画素値画素を検出し、 前記被写体設定手段により設定された被写体を構成する
    画素から、前記高画素値画素を除いたものに基づいて、
    前記モデル生成手段に、前記被写体モデルを生成させる
    ことを特徴とする追尾方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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