JPH09203944A

JPH09203944A - 押しボタン装置

Info

Publication number: JPH09203944A
Application number: JP1214196A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Baba; 昭洋馬場
Original assignee: Minolta Co Ltd
Current assignee: Minolta Co Ltd
Priority date: 1996-01-26
Filing date: 1996-01-26
Publication date: 1997-08-05

Abstract

(57)【要約】【課題】操作部材の摺動部を密閉するためのパッキン
を位置決め固定する構成を簡略化する。【解決手段】支持軸によって外装カバーに支持される
操作部材の支持軸にパッキンを設けるとともに、操作部
材が操作されたときに、この操作部材を押戻すためのバ
ネを設ける。このとき、バネの一端がパッキンと当接
し、バネの弾性力により、パッキンを外装カバーに押圧
することで、パッキンとカバーを密着させて防水を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、防水機能を備え
た押しボタン装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、銀塩カメラやビデオカメラなどの
機器は、雨の降る野外や海岸などの水辺でも使用できる
ように、操作部から内部に水が侵入しないような防水構
成が取られている。この防水構成はカバーに支持される
操作部の支持軸にパッキンを設けたものや操作部全体を
防水膜で覆うものが知られている（実開昭５６−１３２
３２号公報参照）。例えば、図４に示すように、操作部
材５１が機器の外装のカバー５２に支持されたもので
は、この操作部材５１の軸に溝部を形成してパッキン５
３を位置決め保持するものがある。なお、５４は押し込
まれた操作部材５１を押し戻すためのバネであり、５８
は操作部材５１によって押圧されるスイッチである。ま
た、図５に示すように、操作部材６１の軸に係合するパ
ッキン６３を設け、このパッキン６３を押え部材６５に
よってカバー６２に固定するものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図４に
示す構成では、パッキン５３を保持するために、操作部
材５１、または、カバー５２に溝状の凹部を形成する必
要があり、各部材の加工に手間がかかる。また、組み立
てにおいても、パッキン５３を凹部に位置決めする必要
があり、組み立て工数がかかる。一方、図５に示す構成
では、パッキン６３をカバー６２に固定するための部材
として押え部材６５が必要である。本願発明は、各部材
に特別な加工をすることなく、組立工数も減少させると
ともに、部品点数を減少させることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本願発明は、支持軸（１ｂ，１１ｂ）を有する
操作部材（１，１１）と、前記支持軸と係合する支持部
（２ａ，１２ａ）を有するカバー部材（２，１２）と、
前記支持軸と摺動可能に係合する密閉部材（３，１３）
と、一端を前記操作部材に、他端を前記密閉部材に当接
配置された弾性部材（４，１４）とを有することを特徴
とする。

【０００５】

【作用】本願発明は、操作部材が押し込まれたときに、
この操作部材を押戻す弾性部材を有し、この弾性部材が
さらに密閉部材をカバー部材に押しつける状態に配置さ
れる。この構成により、操作部材の摺動部に発生する隙
間を塞ぎ防水機能を果たす密閉部材を位置決めする構成
が簡略化できる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本願発明の押
しボタン装置の第１の実施例を説明する。図１は本願発
明を適用したカメラの外観図である。カメラ１００は、
外装としてカバー部材２を有する。このカメラ１００の
一端側の上部に位置するカバー部材２には、レリーズボ
タンとして押しボタン装置の操作部材１が設けられてい
る。また、カメラ１００の前面には、レンズマウント２
０が設けられ、カメラ１００に対し各種レンズが選択的
に着脱可能となっている。

【０００７】さらに、カメラ１００は、内部に図示しな
いフレームを有しており、このフレームにフィルム保持
・給送機構や、シャッター部材、及び、各種制御のため
の電気回路などが設けられている。

【０００８】上述したカバー部材２は前面部、背面部、
側面部等に分離した部材であり、カバー部材２をフレー
ムに取り付ける場合、カバー部材２同士の接合部やカバ
ー部材２とレンズマウント２０との間には防水ゴムから
なるパッキンが設けられ、外部からの水の進入を防止し
ている。

【０００９】図２に押しボタン装置の断面図を示す。操
作部材１は、円盤状の操作部１ａと、この操作部１ａの
略中央に配設された支持軸１ｂからなる。この支持軸１
ｂは、カバー部材２に形成された支持部２ａに係合支持
され、支持軸１ｂの軸方向に沿って移動可能である。

【００１０】カバー部材２の内側で、支持軸１ｂの対向
する位置には、スイッチ部材８がフレーム９に支持され
ており、操作部材１が押し込まれた時、支持軸１ｂの先
端がスイッチ部材８に当接し、スイッチ部材８の接点の
状態が切り替わる。

【００１１】支持軸１ｂには、密閉部材として防水ゴム
からなるパッキン３が設けられている。このパッキン３
は、支持軸１ｂに摺接する摺接部３ａとその摺接部３ａ
の外周に形成された鍔部３ｂを有する。なお、摺接部３
ａの先端は図示するように細くなっており、このため、
パッキン３と支持軸１ｂとの摺接抵抗を抑え、操作感を
向上することができる。

【００１２】操作部材１の内側には、押し込まれた操作
部材１を押し戻すための弾性部材として戻しバネ４が設
けられている。この戻しバネ４はパッキン３の鍔部３ｂ
と略等しい巻径を有する圧縮コイルバネであり、一端は
操作部材１の操作部１ａの下面に当接し、他端はパッキ
ン３の鍔部３ｂに係合して、パッキン３をカバー２側に
押圧している。このとき、支持軸１ｂと支持部２ａとの
間に発生する隙間はパッキン３によって密閉されるな
お、カバー部材２の内側に位置する支持軸１ｂの先端部
は、操作部材１がカバー部材２から外れないように、Ｅ
リングによって係止されている。

【００１３】つぎに、図３を用いて本願発明の第２の実
施例を説明する。第２実施例においては、上述した第１
実施例と同様の操作部材１１、及び、カバー部材１２が
設けられている。操作部材１１の支持軸１１ｂは、第１
実施例と同様カバー部材１２の支持部１２ａに係合支持
される。

【００１４】さらに、操作部材１１の支持軸１１ｂに
は、鍔部を有さないリング状のパッキン１３が設けられ
ている。また、操作部１ａの下面とパッキン１３の間に
は、支持軸１１ｂの径よりも大きくパッキン１３の径と
ほぼ等しい巻径の戻しバネ１４が設けられる。このと
き、パッキン１３は戻しバネ１４によってカバー部材１
２の支持部１２ａに密着し、支持軸１１ｂと支持部１２
ａとの間に発生する隙間はパッキン１３によって密閉さ
れる。

【００１５】上述した第１，第２実施例においては、パ
ッキン３，１３が戻しバネ４，１４によって押さえられ
るため、操作部材１，１１が操作されたとき、パッキン
３，１３は常にカバー２，１２側に付勢される。したが
って、支持軸１ｂ，１１ｂやカバー２，１２にパッキン
を保持するための溝状の凹部を形成したり、別途パッキ
ンを押さえる部材を設ける必要がない。

【００１６】また、支持軸１ｂ，１１ｂには押しボタン
装置を組み立てる場合、操作部材１，１１の支持軸１
ｂ，１１ｂに戻しバネ４，１４とパッキン３，１３をは
め込み支持部２ａ，１２ａに差し込むだけで、パッキン
の位置決め固定が行なわれるため、組立工数を削減でき
る。

【００１７】

【発明の効果】上述したように、本願発明においては、
操作部材の支持軸と摺接するパッキンが操作部材を押戻
す戻しバネによってカバー部材に押圧されるため、パッ
キンを所定位置に位置決めするための固定部材が不要に
なるとともに、支持軸やカバーに形成した溝部にパッキ
ンをはめ込む必要もないので組立工数を少なくすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明を適用したカメラの外観図である。

【図２】本願発明の押しボタン装置の断面図である。

【図３】本願発明の押しボタン装置の断面図である。

【図４】従来の押しボタン装置の断面図である。

【図５】従来の押しボタン装置の断面図である。

【符号の説明】

１，１１：操作部材２，１２：カバー部材３，１３：パッキン４，１４：戻しバネ８：スイッチ部材１００：カメラ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】防水機能を備えた押しボタン装置であっ
て、支持軸（１ｂ，１１ｂ）を有する操作部材（１，１１）
と、前記支持軸と係合する支持部（２ａ，１２ａ）を有する
カバー部材（２，１２）と、前記支持軸と摺動可能に係合する密閉部材（３，１３）
と、一端を前記操作部材に、他端を前記密閉部材に当接配置
された弾性部材（４，１４）とを有することを特徴とす
る押しボタン装置。