JPH09203911A - 表示装置及び表示装置の作製方法 - Google Patents

表示装置及び表示装置の作製方法

Info

Publication number
JPH09203911A
JPH09203911A JP32797996A JP32797996A JPH09203911A JP H09203911 A JPH09203911 A JP H09203911A JP 32797996 A JP32797996 A JP 32797996A JP 32797996 A JP32797996 A JP 32797996A JP H09203911 A JPH09203911 A JP H09203911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
silicon
transparent conductive
layer
conductive film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32797996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3784478B2 (ja
Inventor
Setsuo Nakajima
節男 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP32797996A priority Critical patent/JP3784478B2/ja
Publication of JPH09203911A publication Critical patent/JPH09203911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3784478B2 publication Critical patent/JP3784478B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンから成る半導体層と画素電極とのコ
ンタクトを良好にする。 【解決手段】 ドレイン領域211のコンタクトホール
217にスパッタ法により、50Åの厚さのチタン膜2
19、1200Å厚さのITO膜219bを成膜し、パ
ターニングして、画素電極219を形成する。水素雰囲
気中で、300℃の温度で加熱処理することにより、活
性層203の欠陥が修復されると同時に、チタン膜21
9aが酸化されて、透光性を有する酸化チタン膜219
cになる。チタン膜219aはシリコンよりも酸化ポテ
ンシャルが低く、かつITO膜219bの主成分である
酸化インジウムよりも酸化ポテンシャルが高いため、シ
リコンが酸化されることなく、チタン膜219aのみが
酸化されて、酸化チタン膜219cになるので、画素電
極219とシリコンのコンタクト抵抗の増加を防止する
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の
表示部の電極に透明性の導電膜を使用する表示装置に関
するものである。特に、電極構造を改良して、信頼性の
優れた表示装置を得ることに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表示部に透明導電膜を使用する表
示装置として、プラズマディスプレー、液晶表示装置等
が知られている。これらの表示装置は液晶材料のような
電気光学材料の性質を利用して、電圧・電流等を制御す
ることにより、電気光学材料の透光性、光反射・散乱性
等の光学特性を変化させて、表示を得ている。
【0003】アクティブマトリクス型液晶表示装置で
は、第1の基板上に多層配線技術を用いて、ロー配線と
カラム配線とが形成され、これらの配線の交差する部分
に透明導電膜から成る画素電極が設けられ、画素電極に
は薄膜トランジスタ(TFT)等のアクティブ素子が接
続されている。他方、第2の基板上には、透明導電膜か
ら成る対向電極が設けられている。画素電極と対向電極
とが対向するように、第1の基板と第2の基板とが配置
され、これらの基板間に液晶材料が封入されている。
【0004】第1の基板の任意のロー配線と第2の基板
の任意のカラム配線との間に電圧・電流等を印加する
と、スイチッング用TFTにより、その交差する部分の
画素電極の電位や電流が制御されて、電極間の液晶材料
の透光性、光反射・散乱性等が選択的に変化されるた
め、マトリクス表示が可能となる。他方、プラズマディ
スプレーでは第1の基板と第2の基板間にガスが封入さ
れており、基板間に高電界を印加することによりガスが
プラズマ化して発光する特性を利用している。
【0005】いずれにせよ、表示部は透過性を必要とす
るため、画素電極は透明性の導電膜が使用されている。
一般的に、透明性の導電膜には酸化インジウムを主成分
とするITO(インジウム・ティン・オキサイド)が使
用されおり、画素電極はITO膜がTFTの半導体層に
直接に接触している構造を有する。また、TFTの半導
体層はシリコン(アモルファスシリコンもしくはポリシ
リコン)により構成されている。
【0006】図6はTFTの電極・配線に使用されてい
る金属の酸化ポテンシャルの状態図である。図6に示す
ように、シリコンの酸化ポテンシャルはインジウムのそ
れよりも低いために、高温ではシリコンとITOの界面
においてインジウムが還元されて、シリコンが酸化され
る方向に酸化還元平衡が進む。その結果、界面に絶縁物
である酸化シリコンが生成されてしまうため、コンタク
ト抵抗が増加して、表示不良が生ずる。
【0007】また、ITO以外の低抵抗の透明導電膜と
しては、酸化錫、酸化亜鉛が知られている。しかしなが
ら、図6に示すように、いずれの金属酸化物もシリコン
よりも酸化ポテンシャルが低くいため、ITOと同様
に、加熱によりシリコンを酸化させる酸化還元現象が生
じてしまう。
【0008】また、シリコンより酸化ポテンシャルの低
い透明導電膜として酸化チタンが知られているが、画素
電極として使用するには抵抗が高すぎる。
【0009】一般に、TFT作製工程において、最終工
程に、水素雰囲気中での加熱処理、所謂、水素化処理が
実施されている。これにより、半導体層のシリコンの欠
陥が補償されて、TFTの電気的特性を、特にオフ電流
特性を良好にすることができる。画素電極に接続される
TFTに好適なオフ電流特性を得るには、300〜40
0℃の温度で加熱することが好ましい。
【0010】しかしながら、上記の温度範囲で加熱処理
すると、上述したように、シリコンから成る半導体層
と、ITO、酸化錫等から成る画素電極とのコンタクト
抵抗が増加してしまうため、十分に高い温度で水素化処
理ができず、画素部のTFTのオフ電流特性を十分に改
善することができない。画素部のTFTのオフ電流が大
きいことは、画像データを確実に保持できないことを意
味しており、表示装置の信頼性の低下につながる。
【0011】従来、シリコンの酸化を防止する方法とし
て、コンタクト部に、バリア層となる窒化チタン、チタ
ン等によりパッドを形成して、シリコンの酸化を防ぐ方
法が採用されている。しかしながら、パッドを形成する
には、パッド材料の成膜、レジストパターニング、エッ
チング等の様々な工程が必要となるため、工程が大幅に
増加してしまう。更に、パッドを設けることにより、画
素部の開口率を低下させてしまう。
【0012】本発明の目的は、上述の問題点を解決し
て、工程数を増加することなく、シリコンとのコンタク
ト抵抗が小さく、且つ高温での加熱処理可能な画素電極
を有する表示装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解消する
ために、本発明に係る表示装置の構成は、シリコンを半
導体層に用いた薄膜トランジスタと、該薄膜トランジス
タに接続された画素電極とを有する画素部において、前
記画素電極は、前記半導体層と電気的に接続された第1
の透明導電膜と、該第1の透明導電膜上に配置されてい
る第2の透明導電膜とを有し、前記第1の透明導電膜は
酸化ポテンシャルがシリコンよりも低い第1の金属の酸
化物で構成され、 前記第2の透明導電膜は、シリコン
よりも酸化ポテンシャルが高い第2の金属の酸化物層で
構成されることを特徴とする。
【0014】他の発明に係る表示装置の構成は、シリコ
ンを半導体層に用いた薄膜トランジスタと、該薄膜トラ
ンジスタに接続された画素電極とを有する画素部におい
て、前記画素電極は、前記半導体層と電気的に接続され
た第1の透明導電膜と、該第1の透明導電膜上に配置さ
れている第2の透明導電膜とを有し、前記第1の透明導
電膜は酸化ポテンシャルがシリコンよりも低い第1の金
属が加熱により酸化された酸化物層で構成され、前記第
2の透明導電膜は、シリコンよりも酸化ポテンシャルが
高い第2の金属の酸化物層で構成されていることを特徴
とする。
【0015】更に他の発明に係る表示装置の作製方法の
構成は、シリコンを半導体層に用いた薄膜トランジスタ
を作製する工程と、前記薄膜トランジスタの半導体層と
電気的に接続された画素電極を形成する工程と、 を有
する表示装置の作製方法において、前記画素電極の形成
工程は、前記半導体層と電気的に接触すように、シリコ
ンよりも酸化ポテンシャルが低い第1の金属の酸化物層
から成る第1の透明導電膜層を形成する工程と、前記第
1の金属の酸化物膜の表面に、シリコンよりも酸化ポテ
ンシャルが高い第2の金属の酸化物から成る第2の透明
導電膜層を形成する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0016】他の発明に係る表示装置の作製方法の構成
は、シリコンを半導体層に用いた薄膜トランジスタを作
製する工程と、前記薄膜トランジスタの半導体層に電気
的に接続された画素電極を形成する工程と、 を有する
表示装置の作製方法において、前記画素電極の形成工程
は、シリコンよりも酸化ポテンシャルが低い金属層を前
記半導体層と電気的に接触するように形成する工程と、
前記金属膜の表面に、シリコンよりも酸化ポテンシャル
が高い金属酸化物から成る透明導電膜層を形成する工程
と、加熱処理により、前記金属層を透明化する工程と、
を有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の表示装置の基本的な構成
において、透明な基板上には、電気配線、スイッチング
用のTFT、TFTに接続された画素電極が配置されて
いる。さらに表示装置として完成するためには、画素電
極と対抗して配置される電極、液晶材料もしくはその他
の電気光学的材料が必要である。
【0018】図2、3を用いて、本発明の実施の形態を
説明する。TFTの半導体層103にはシリコンが用い
られ、画素電極114はそのシリコン層103に電気的
に接続されている。画素電極114は2層の透明導電膜
114a、114bで構成される。シリコンと接触する
第1の透明導電膜114aはシリコンよりも酸化ポテン
シャルの低い金属の酸化物から成り、この金属の酸化物
上に形成される第2の透明導電膜114bは、シリコン
よりも酸化ポテンシャルが高い第2の金属の酸化物層よ
り成る。
【0019】上記の構成においては、画素電極とシリコ
ン層との界面において、シリコンと接触している金属酸
化物はシリコン、及び第2の透明導電膜よりも酸化ポテ
ンシャルが低いため、熱的に安定にされている。従っ
て、水素化処理等の加熱処理によって、シリコンの画素
電極との界面は酸化されないため、コンタクト抵抗が増
加することを防止できる。
【0020】例えば、シリコンと接触している第1の透
明導電膜には、図6に示す状態図から、酸化チタンを使
用することができる。また、第2の透明導電膜には、広
く使用されているITO膜を使用することができる。酸
化チタンの薄膜は透明で、且つ導電性を有するために、
従来例のようにパッド状にパターニングする必要がな
く、画素電極と同じ形状にすることができる。
【0021】また、上記の構造を有する画素電極を形成
するには、2つの方法がある。第1の作製方法は、シリ
コンから成る半導体層と電気的に接触すように、シリコ
ンよりも酸化ポテンシャルが低い第1の金属酸化物層か
ら成る第1の透明導電膜層を形成した後に、第1の金属
酸化物膜の表面に、シリコンよりも酸化ポテンシャルが
高い第2の金属酸化物から成る第2の透明導電膜層を形
成する方法を採用することができる。
【0022】図2(F)、図3(F)に、第1の作製方
法の実施の形態を示す。画素電極の作製工程において、
先ず酸化チタン膜114aを形成した後に、ITO膜1
14bを形成して、パターニングして画素電極114を
形成する。
【0023】また、画素電極の第2の作製方法として、
シリコンよりも酸化ポテンシャルが低い金属層をTFT
の半導体層と電気的に接触するように形成して、この金
属膜の表面に、シリコンよりも酸化ポテンシャルが高い
金属酸化物から成る透明導電膜層を形成して、加熱処理
により、前記金属層を透明化するという方法を採用する
ことができる。
【0024】図4(F)、図5(G)に、第2の作製方
法の実施の形態を示す。シリコンよりも酸化ポテンシャ
ルが低い金属層として、チタン膜219aを形成し、次
に、シリコンよりも酸化ポテンシャルが高い金属酸化物
として、ITO膜219bを成膜する。最後に、加熱す
ることにより、チタン膜219aが酸化されて、透明で
且つ導電性を有する酸219b化チタン膜219cに変
成される。この結果、酸化チタン膜219c、ITO膜
という2層の透明導電膜からなる画素電極219を得
る。
【0025】この加熱工程において、チタンはシリコン
よりも酸化ポテンシャルが低いので、チタンのみが酸化
されて、シリコンの界面に酸化シリコンが形成されるこ
とがない。従って、シリコンと画素電極とのコンタクト
抵抗が増加することが抑制される。なお、金属層を透明
化する工程は、水素雰囲気中での加熱処理工程とする
と、半導体層を構成するシリコンのアニールと同時に行
うことができる。
【0026】本発明人は、本発明により得られた画素電
極を評価するために、画素電極とシリコンとのコンタク
ト抵抗と、チタン/ITOの積層膜の透過率とをそれぞ
れ測定した。
【0027】図7は加熱処理温度に対する画素電極と多
結晶シリコンとのコンタクト抵抗のグラフ図であり、従
来の厚さ1200ÅのITOの単層膜から成る画素電極
の40個のコンタクトチェーンと、本発明の厚さ50Å
のチタン膜と、厚さ1200ÅのITO膜との2層膜か
ら成る画素電極の40個のコンタクトチェーンとについ
て、抵抗をそれぞれ測定した。加熱処理温度は室温(加
熱処理無し)、300℃(水素雰囲気中)とした。
【0028】図7に示すように、ITOの単層膜から成
る画素電極は加熱することにより、コンタクト抵抗が増
加する。他方、チタン/ITOの2層膜から成る画素電
極はコンタクト抵抗は、加熱前と後では殆ど変化がみら
れない。これは、チタンがシリコンの酸化のストッパー
として機能していることを示している。
【0029】図8はチタンの膜厚に対するチタン/IT
O層から成る画素電極の透過率のグラフ図であり、30
0℃の水素化処理済の画素電極と、未処理の画素電極と
についての測定結果を示す。なお、ITOの膜厚は12
00Åであり、透過率は波長500nmの光に対するも
のである。
【0030】図8に示すように、チタンの膜厚が100
Åよりも厚くなると、処理済及び未処理どちらの画素電
極も表示可能な透過率を得ることができないが、チタン
/ITO2層の画素電極では、チタンの膜厚が50Å程
度では、300℃で加熱処理することで、画素電極の透
過率が上昇して、ITOの単層膜とほぼ同じ透過率を得
ることができる。これは、チタンが酸化して、より透明
な酸化チタンに変成されたことを示している。従って、
表示可能な画素電極を得るには、チタンの膜厚は100
Å以下にする。より好ましくは50Å程度にする。
【0031】
【実施例】図1は実施例1、2のアクティブマトリック
ス型液晶表示装置の画素部の上面図であり、基板上に、
ゲイト信号線11、画像信号線12が格子状に配置さ
れ、画像信号線12、画像信号線12により形成された
格子に透明導電膜からなる画素電極13が配置されてい
る。なお、ゲイト信号線11、画像信号線12、画素電
極13はそれぞれ図示しない絶縁膜により、電気的に絶
縁されている。さらに、画素電極13に印加するための
電圧制御を行うためのTFTが形成されている。TFT
の活性層14において、チャネルは図示しない絶縁膜を
介してゲイト信号線11と交差され、ソースは画像信号
線12と電気的に接続され、ドレインは画素電極13と
電気的に接続されている。
【0032】以下に、図1に図示する画素部の作製工程
を実施例1、2に基づいて、詳細に説明する。
【0033】〔実施例1〕 本実施例は、本発明をアク
ティブマトリックス型液晶表示装置の画素TFTに応用
したものであり、図2、図3は実施例1の画素TFTの
作製工程毎の断面図であり、図2は図1の点線X−X’
で切った画素TFTのチャネル長方向に平行な面での断
面図であり、図3は点線Y−Y’で切った画素TFTの
チャネル長方向に垂直な面での断面図である。また、図
2(A)〜(F)と図3(A)〜(F)とはそれぞれ同
じ状態を示している。
【0034】図2(A)、図3(A)に示すように、ガ
ラス基板101(コーニング1737、又はコーニング
7059)上に、スパッタ法により、下地膜102とし
て酸化珪素膜を1000〜5000Åの厚さに、ここで
は2000Åの厚さに成膜する。
【0035】次に、プラズマCVD法により、アモルフ
ァスシリコン膜を厚さ100〜1500Åに成膜する。
ここでは800Åの膜厚に成膜する。そして、加熱、レ
ーザー照射等の結晶化方法により、アモルファスシリコ
ン膜を結晶化する。その後、結晶化されたシリコン膜を
パターニングして活性層103を形成する。さらに、プ
ラズマCVD法により、厚さ500〜1500Åの酸化
珪素膜をゲイト絶縁膜104として成膜する。本実施例
では酸化珪素膜の膜厚を1000Åとする。
【0036】次に、アルミニウム膜をスパッタ法により
4000Åの厚さに堆積し、パターニングして、ゲイト
電極105を形成する。ゲイト電極105は図1のゲイ
ト信号線12に相当する。なお、予めアルミニウムにス
カンジウムを0.2重量%程度含有させておくと、後の
加熱工程において、ヒロックやウィスカーの発生を抑制
することができる。(図2(A)、図3(A))
【0037】図2(B)、図3(B)に示すように、特
開平5−267667号公報に開示されている陽極酸化
技術により、ゲイト電極105を膜厚が1500〜20
00Åの陽極酸化物106により被覆する。本実施例で
は、酒石酸を3%含有するエチレングリコール溶液をア
ンモニア水でPH6.9に中和した電解溶液中で、ゲイ
ト電極105を陽極にして電圧を印加する。ここでは、
ゲイト電極105の周囲に、緻密で強固な陽極酸化物1
06を1500Åの膜厚に形成する。陽極酸化物106
の膜厚によりオフセットの長さが決定される。陽極酸化
物106の膜厚はゲイト電極105に印加する電圧で制
御することができる。
【0038】図2(C)、図3(C)に示すように、イ
オンドーピング法によって、ゲイト電極105をマスク
にして、活性層103に不純物を注入する。本実施例で
は、Pチャネル型TFTを形成するために、燐を注入す
る。ドーピングガスには、フォスフィン(PH3 )を用
いる。この結果、活性層103には、ソース領域10
7、ドレイン領域108、チャネル領域109それぞれ
が自己整合的に形成される。ドーピング工程の後に、熱
アニール、レーザアニール等を実施して、ドーピイング
された燐イオンを活性化する。
【0039】本実施例では、ゲイト電極105の周囲に
陽極酸化物106を形成したため、陽極酸化物106の
下層はオフセット領域が形成され、ソース領域107、
ドレイン領域108が陽極酸化物106の厚さ分だけゲ
イト電極105の端面からずれている。オフセット領域
は高抵抗領域として機能するため、オフ電流を低減する
ことができる。
【0040】図2(D)、図3(D)に示すように、第
1の層間絶縁膜110として、プラズマCVD法により
酸化珪素膜を6000Åの膜厚に成膜する。なお、第1
の層間絶縁膜110として、酸化珪素膜の単層膜の代わ
りに、窒化珪素の単層膜や、酸化珪素膜と窒化珪素膜の
多層膜を使用することもできる。
【0041】図2(E)、図3(E)に示すように、公
知のフォトレジスト法により、酸化珪素膜から成る第1
の層間絶縁膜110、ゲイト絶縁膜104をエッチング
して、ソース領域107、ドレイン領域108のコンタ
クトホールを形成する。ソース領域107側のコンタク
トホールのみにアルミニウム膜を形成して、パターニン
グして、上層配線・電極111形成する。上層配線・電
極111は図1の画像信号線12に相当する。
【0042】次に、第2の層間絶縁膜112として、パ
ッシベーション膜として機能する窒化珪素膜を2000
Åの厚さにプラズマCVD法により成膜する。そして、
第2の層間絶縁膜112をエッチングして、ドレイン領
域108のコンタクトホール113を完成する。
【0043】なお、第2の層間絶縁膜112として、ポ
リイミド樹脂やアクリル樹脂等の樹脂膜を用いることも
できる。この場合、スピンコート法の塗布法で樹脂膜を
形成することで、第2の層間絶縁膜112の表面を容易
に平坦にすることができる。また。樹脂膜は低誘電率な
材料であるため、層間絶縁膜上の配線・電極と素子間に
形成される容量を小さくできる。
【0044】図2(F)、図3(F)に示すように、ド
レイン領域108のコンタクトホール113に画素電極
114を形成する。画素電極114は図1の画素電極1
3に相当する。先ず、スパッタ法又は反応性スパッタ法
により、酸化チタン膜114aを数10〜100Åの厚
さ、本実施例では50Åの厚さに成膜して、ITO膜1
14bを1200Å厚さに成膜する。酸化チタン膜11
4a、ITO膜114bそれぞれを同一の形状にパター
ニングして、画素電極114を形成する。なお、酸化チ
タン膜114aとITO膜114bとを連続的に成膜す
るとよい。
【0045】最後に、水素雰囲気中で、300℃の温度
で加熱処理する。本実施例では、ドレイン領域108の
界面には、シリコン及びITO膜114bの主成分であ
る酸化インジウムよりも酸化ポテンシャルが低い酸化チ
タン膜114aが形成されているため、加熱により画素
電極114に接しているシリコンが酸化されることを防
止することができる。このため、水素化処理を高い温度
で実施することができるので、画素TFTの電気特性、
特にオフ電流特性を十分に改善することができる。
【0046】〔実施例2〕 本実施例は、本発明をアク
ティブマトリックス型液晶表示装置の画素TFTに応用
したものであり、図4、図5は実施例1の画素TFTの
作製工程毎の断面図であり、図4は図1の点線X−X’
で切った画素TFTのチャネル長方向に平行な面での断
面図であり、図5は点線Y−Y’で切った画素TFTの
チャネル長方向に垂直な面での断面図である。また、図
4(A)〜(G)と図5(A)〜(G)とはそれぞれ同
じ状態を示している。
【0047】図4(A)、図5(A)に示すように、ガ
ラス基板201(コーニング1737又はコーニング7
059)上に、スパッタ法により、下地膜202として
酸化珪素膜を1000〜5000Åの厚さに、ここでは
2000Åの厚さに成膜する。
【0048】次に、プラズマCVD法により、アモルフ
ァスシリコン膜を厚さ100〜1500Å、ここでは8
00Åの厚さに成膜する。加熱、レーザー照射等の適当
な結晶化方法により、アモルファスシリコン膜を結晶化
して、パターニングして活性層203を形成する。さら
に、プラズマCVD法により、ゲイト絶縁膜として機能
する厚さ1000Åの酸化珪素膜204を成膜する。
【0049】次に、ゲイト電極205を構成するアルミ
ニウム膜をスパッタ法により5000Åの厚さに堆積す
る。アルミニウムには、予め、スカンジウムを0.2重
量%含有させておくと、後の加熱工程等において、ヒロ
ックやウィスカーが発生するのを抑制することができ
る。
【0050】次に、アルミニウム膜の表面を陽極酸化し
て、図示しない緻密な陽極酸化物208を極薄く形成す
る。次に、アルミニウム膜の表面にレジストのマスク2
06を形成する。この際に、アルミニウム膜の表面に図
示しない緻密な陽極酸化物208が形成されているた
め、レジストのマスク206を密着させて形成すること
ができる。レジストのマスク206を使用して、アルミ
ニウム膜をエッチングして、ゲイト電極205を形成す
る。ゲイト電極205は図1のゲイト信号線11に相当
するものである。
【0051】図4(B)、図5(B)に示すように、レ
ジストのマスク206を残したまま、ゲイト電極205
を陽極酸化して、多孔質の陽極酸化物207を4000
Åの厚さに形成する。この際に、ゲイト電極205の表
面にレジストのマスク206が密着しているため、多孔
質の陽極酸化物207はゲイト電極205の側面のみに
形成される。
【0052】次に、図4(C)、図5(C)に示すよう
に、レジストのマスク206を剥離した後に、ゲイト電
極205を電解溶液中で再び陽極酸化して、緻密な陽極
酸化物208を1000Åの厚さに形成する。
【0053】陽極酸化物の作り分けは使用する電解溶液
を変えればよく、多孔質の陽極酸化物207を形成する
場合には、クエン酸、シュウ酸、クロム酸又は硫酸を3
〜20%含有した酸性溶液を使用すればよい。他方緻密
な陽極酸化物208を形成する場合には、酒石酸、ほう
酸、又は硝酸を3〜10%含有するエチレングリコール
溶液をPHを7程度に調整した電解溶液を使用すればよ
い。
【0054】図4(D)、図5(D)に示すように、ゲ
イト電極205及びその周囲の多孔質の陽極酸化物20
7、緻密な陽極酸化物208をマスクにして、酸化珪素
膜204をエッチングして、ゲイト絶縁膜209を形成
する。
【0055】図4(E)、図5(E)に示すように、多
孔質の陽極酸化物207を除去する。イオンドーピング
法により、ゲイト電極205、緻密な陽極酸化物20
8、及びゲイト絶縁膜209をマスクにして、活性層2
03に不純物を注入する。本実施例では、Pチャネル型
TFTを形成するために、ドーピングガスにフォスフィ
ン(PH3 )を使用して、燐イオンをドーピングする。
なおドーピングの際に、ゲイト絶縁膜209は半透過な
マスクとして機能するように、ドーズ量、加速電圧等の
条件を制御する。
【0056】ドーピングの結果、ソース領域210に覆
われていない領域は高濃度に燐イオンが注入されて、ソ
ース領域210、ドレイン領域211が形成される。ま
た、ゲイト絶縁膜209のみに覆われている領域には、
低濃度に燐イオンが注入されて、低濃度不純物領域21
2、213が形成される。ゲイト電極205の直下の領
域には不純物が注入されないため、チャネル領域214
が形成される。ドーピイング工程の後に、熱アニール、
レーザアニール等を実施して、ドーピイングされた燐イ
オンを活性化する。
【0057】低濃度不純物領域212、213は高抵抗
領域として機能するため、オフ電流の低減に寄与する。
特に、ドレイン領域211側の低濃度不純物領域213
はLDDと呼ばれている。また、緻密な陽極酸化物20
8を十分に厚くすることにより、緻密な陽極酸化物20
8の直下の領域をオフセット領域とすることができ、オ
フ電流をより低減することができる。
【0058】図4(F)、図5(F)に示すように、プ
ラズマCVD法により、第1の層間絶縁膜215として
酸化珪素膜を5000Åの厚さに成膜する。なお、第1
の層間絶縁膜215として、酸化珪素膜の単層膜の代わ
りに、窒化珪素膜の単層膜、又は酸化珪素膜と窒化珪素
膜の積層膜を形成してもよい。
【0059】次に、公知のエッチング法によって酸化珪
素膜から成る第1の層間絶縁膜215をエッチングし
て、ソース領域210、ドレイン領域211それぞれに
コンタクトホールを形成する
【0060】そして、ソース領域210側のコンタクト
ホールにのみ、アルミニウム膜を4000Åの厚さにス
パッタリング法により成膜し、これをエッチングして、
上層配線・電極216を形成する。上層配線・電極21
6は図1の画像信号線12に対応する。
【0061】更に、プラズマCVD法により第2の層間
絶縁膜217として、窒化珪素膜を2000Åの厚さに
成膜する。そして、第2の層間絶縁膜217をエッチン
グして、ドレイン領域211のコンタクトホール218
を完成する。なお第2の層間絶縁膜217として、窒化
珪素膜の代わりに樹脂膜を形成してもよい。
【0062】図4(G)、図5(G)に示すように、ド
レイン領域211のコンタクトホール218に画素電極
219を形成する。画素電極219は図1の画素電極1
3に相当する。
【0063】画素電極219を形成するには、先ずスパ
ッタ法により、チタン膜219aを数10〜100Åの
厚さ、本実施例では50Åの厚さに成膜する。次に、ス
パッタ法により、ITO膜219bを1200Å厚さに
成膜する。チタン膜219a、ITO膜219bそれぞ
れを図1に示す画素電極13の形状にパターニングす
る。なお、チタン膜219aとITO膜219bとを連
続的に成膜するとよい。
【0064】最後に、水素雰囲気中で300℃の温度で
加熱処理する。この際に、活性層203の欠陥が修復さ
れると同時に、チタン膜219aが酸化されて、透光性
を有する酸化チタン膜219cになり、画素電極219
が完成する。
【0065】本実施例では、ドレイン領域211の界面
には、シリコンよりも酸化ポテンシャルが低く、かつI
TO膜219bの主成分である酸化インジウムよりも酸
化ポテンシャルが高いチタン膜219aが形成されてい
るため、加熱により、ITO膜114bのシリコンが酸
化されることなく、チタン膜219aのみが酸化され
る。従って、加熱処理による酸化チタン膜219cとシ
リコンのコンタクト抵抗の増加を防止することが可能に
なる。よって水素化処理を高い温度で実施することがで
きるので、画素TFTの電気特性、特にオフ電流特性を
改善することができる。
【0066】更に、チタン膜219aを数10Åの厚さ
に形成しているため、図8に示すように、チタン膜21
9aを酸化して、酸化チタン膜219cとすることによ
り、画素電極219の透過率をITO単層膜と同様の透
過率とすることができる。
【0067】〔実施例3〕 上述した実施例1、2では
薄膜トランジスタの構造をトップゲイト型としたが、本
実施例ではゲイト電極が活性層より基板側にあるボトム
ゲイト型と呼ばれる薄膜トランジスタの作製工程を示
す。
【0068】図9に本実施例の作製工程を示す。まず図
9(A)に示すように、ガラス基板301上に下地膜と
して酸化珪素膜302をスパッタ法で成膜する。次に、
アルミニウム膜を成膜し、パターニングしてゲイト電極
303を形成する。
【0069】この際、アルミニウム膜中にスカンジウム
を0.18重量%含有させる。また、他の不純物はその
濃度を極力低減させるべく努める。これらの工夫は、後
の工程においてアルミニウムの異常成長により、ヒロッ
クやウィスカーと呼ばれる突起物が形成されることを抑
制するためである。
【0070】次にゲイト絶縁膜304として酸化珪素膜
をプラズマCVD法により、500Åの厚さに成膜す
る。
【0071】さらに薄膜トランジスタの活性層を構成す
る出発膜となる非晶質珪素膜(後に結晶性珪素膜305
となる)をプラズマCVD法で成膜する。プラズマCV
D法の他に減圧熱CVD法を用いるのでもよい。
【0072】次にレーザー光の照射を行うことにより、
図示しない非晶質珪素膜を結晶化させる。こうして結晶
性珪素膜305を得る。こうして図9(A)に示す状態
を得る。
【0073】図9(A)に示す状態を得たら、パターニ
ングを施すことにより、図9(B)に示す活性層306
を形成する。
【0074】次に図示しない窒化珪素膜を成膜し、ゲイ
ト電極303を利用した基板301の裏面側からの露光
を行うことにより、窒化珪素膜でなるマスクパターン3
07を形成する。
【0075】このマスクパターン307の形成は、以下
のようにして行う。まずゲイト電極303のパターンを
利用して基板301の裏面側からの露光によりレジスト
マスクのパターンを形成する。さらにアッシングを行
い、このレジストマスクのパターンを後退させる。そし
てこの後退したレジストマスクのパターン(図示せず)
を利用して窒化珪素膜をパターニングすることにより、
307で示すパターンを得る。こうして図9(B)に示
す状態を得る。
【0076】次にマスクパターン307を利用した不純
物のドーピングを行う。ここでは、ドーパントとしてP
(リン)を用い、ドーピングを行う手段としてプラズマ
ドーピング法を用いる。
【0077】この工程において、308と309の領域
にPがドーピングされる。また310の領域にはPはド
ーピングされない。
【0078】ドーピングの終了後、レーザー光の照射を
上面から行うことにより、被ドーピング領域の活性化と
ドーパントイオンの衝撃による損傷のアニールとを行
う。
【0079】こうして、図9(C)に示すように308
の領域がソース領域として形成される。また、309が
ドレイン領域として形成される。また、310がチャネ
ル領域として画定する。
【0080】次に窒化珪素膜でなる第1の層間絶縁膜3
11として、窒化珪素膜をプラズマCVD法により30
00Åの厚さに成膜する。
【0081】ここに用いる第1の層間絶縁膜としては、
窒化珪素膜以外には、酸化珪素膜、または酸化窒化珪素
膜、または酸化珪素膜と窒化珪素膜の積層膜(積層順序
はどちらが先でもよい)を用いることができる。
【0082】次に第1の層間絶縁膜311にソース領域
308、ドレイン領域309に対するコンタクトホール
312を形成し、ソース領域308にコンタクトする上
層配線・電極313を形成する。こうして、図9(C)
に示す状態を得る。
【0083】次に、図9(D)に示すように、平坦な表
面を有する第2の層間絶縁膜314を透明なポリイミド
樹脂やアクリル樹で形成する。成膜方法は例えば、スピ
ンコート法を採用すればよい。
【0084】次に、エッチングにより第2の層間絶縁膜
314にコンタクトホール312に連結する開口部を形
成し、ドレイン領域309に達するコンタクトホールを
完成する。次に、図9(D)に示すように、ドレイン領
域310のコンタクトホールに画素電極315を形成す
る。
【0085】画素電極315を形成するには、先ずスパ
ッタ法により、チタン膜315aを数10〜100Åの
厚さ、本実施例では50Åの厚さに成膜しする。次に、
スパッタ法により、ITO膜315bを1200Å厚さ
に成膜する。チタン膜315a、ITO膜315bそれ
ぞれを図1に示す画素電極13の形状にパターニングす
る。なお、チタン膜315aとITO膜315bとを連
続的に成膜するとよい。
【0086】最後に、水素雰囲気中で300℃の温度で
加熱処理する。この際に、活性層203の欠陥が修復さ
れると同時に、チタン膜315aが酸化されて、透光性
を有する酸化チタン膜315cになり、画素電極315
が完成する。以上の工程を経て、図9(D)に示す薄膜
トランジスタが完成する。
【0087】本実施例では、画素電極315の酸化チタ
ン膜315cをチタン膜315aを酸化して形成するよ
うにしたが、実施例1のように酸化チタン膜を直接に成
膜するようにしてのよい。
【0088】
【発明の効果】本発明に係る表示装置において、画素電
極は透明導電体からなる2層膜とし、かつシリコンとの
界面側の透明導電体はシリコンよりも酸化ポテンシャル
が低く、上層の透明導電体はシリコンよりも酸化ポテン
シャルが高い酸化金属層とした。この結果、画素電極と
シリコン層との界面において、シリコンと接触している
金属酸化物はシリコン及び第2の透明導電膜よりも酸化
ポテンシャルが低いため、熱的に安定になっている。
【0089】このため、水素化処理等の加熱処理によっ
て、シリコンの画素電極との界面は酸化されないため、
コンタクト抵抗が増加することを防止できる。従って、
水素化処理を高い温度で実施することができるので、画
素TFTの電気特性、特にオフ電流特性を改善すること
ができる。このため、表示装置の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0090】更に、不透明なパッドを作製する必要がな
いため、画素の開口率が低下することがない。また、本
発明の2層構造の画素電極は新たなパターニング工程を
追加することなしに形成可能であるので、工程が大幅に
増加することが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、2のアクティブマトリックス型液晶
表示装置の画素部の上面図である。
【図2】実施例1の画素TFTの作製工程毎の断面図で
あり、図1の点線X−X’で切った断面図である。
【図3】実施例1の画素TFTの作製工程毎の断面図で
あり、図1の点線Y−Y’で切った断面図である。
【図4】実施例2の画素TFTの作製工程毎の断面図で
あり、図1の点線X−X’で切った断面図である。
【図5】実施例2の画素TFTの作製工程毎の断面図で
あり、図1の点線Y−Y’で切った断面図である。
【図6】TFTの電極に使用されている金属の酸化ポテ
ンシャルの状態図である。
【図7】加熱温度に対する画素電極とシリコンとのコン
タクト抵抗のグラフ図である。
【図8】チタンの膜厚に対するチタン/ITOの2層の
画素電極の透過率のグラフ図である。
【図9】実施例3の画素TFTの作製工程毎の断面図で
ある。
【符号の説明】
11 ゲイト信号線 12 画像信号線 13 画素電極 14 活性層 103 活性層 107 ソース領域 108 ドレイン領域 111 上層配線・電極 114 画素電極 114a 酸化チタン膜 114b ITO膜 210 ソース領域 211 ドレイン領域 216 上層配線・電極 219 画素電極 219a チタン膜 219b ITO膜 219c 酸化チタン膜210 ソース領域 309 ドレイン領域 313 上層配線・電極 315 画素電極 315a チタン膜 315b ITO膜 315c 酸化チタン膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンを半導体層に用いた薄膜トラン
    ジスタと、該薄膜トランジスタに接続された画素電極と
    を有する画素部において、 前記画素電極は、前記半導体層と電気的に接続された第
    1の透明導電膜と、該第1の透明導電膜上に配置されて
    いる第2の透明導電膜とを有し、 前記第1の透明導電膜は、酸化ポテンシャルがシリコン
    よりも低い第1の金属の酸化物層で構成され、 前記第
    2の透明導電膜は、シリコンよりも酸化ポテンシャルが
    高い第2の金属の酸化物層で構成されていることを特徴
    とする表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1の金属酸化
    物は酸化チタンであり、前記第2の金属酸化物はインジ
    ウム酸化物を主成分とする金属化合物であることを特徴
    とする表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の前記半導体層におい
    て、前記第1の透明導電膜と接続されている領域は、所
    定の導電性を有する不純物を含有することを特徴とする
    表示装置。
  4. 【請求項4】 シリコンを半導体層に用いた薄膜トラン
    ジスタと、該薄膜トランジスタに接続された画素電極と
    を有する画素部において、 前記画素電極は、前記半導体層と電気的に接続された第
    1の透明導電膜と、該第1の透明導電膜上に配置されて
    いる第2の透明導電膜とを有し、 前記第1の透明導電膜は酸化ポテンシャルがシリコンよ
    りも低い第1の金属が加熱により酸化された酸化物層で
    構成され、 前記第2の透明導電膜は、シリコンよりも酸化ポテンシ
    ャルが高い第2の金属の酸化物層で構成されていること
    を特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 シリコンを半導体層に用いた薄膜トラン
    ジスタを作製する工程と、 前記薄膜トランジスタの半
    導体層と電気的に接続された画素電極を形成する工程
    と、 を有する表示装置の作製方法において、 前記画素電極の形成工程は、 前記半導体層と電気的に接触するように、シリコンより
    も酸化ポテンシャルが低い第1の金属の酸化物層から成
    る第1の透明導電膜層を形成する工程と、 前記第1の金属の酸化物膜の表面に、シリコンよりも酸
    化ポテンシャルが高い第2の金属の酸化物から成る第2
    の透明導電膜層を形成する工程と、 を有することを特徴とする表示装置の作製方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第1の透明導電
    膜層は酸化チタンから形成され、前記第2の透明導電膜
    層はインジウム酸化物を主成分とする金属化合物から形
    成されることを特徴とする表示装置の作製方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の前記薄膜トランジスタ
    の半導体層において、前記第1の透明導電膜と接続され
    ている領域は、所定の導電性を有する不純物を含有する
    ことを特徴とする表示装置の作製方法。
  8. 【請求項8】 シリコンを半導体層に用いた薄膜トラン
    ジスタを作製する工程と、 前記薄膜トランジスタの半
    導体層に電気的に接続された画素電極を形成する工程
    と、 を有する表示装置の作製方法において、 前記画素電極の形成工程は、 シリコンよりも酸化ポテンシャルが低い金属層を前記半
    導体層と電気的に接触するように形成する工程と、 前記金属膜の表面に、シリコンよりも酸化ポテンシャル
    が高い金属酸化物から成る透明導電膜層を形成する工程
    と、 加熱処理により、前記金属層を透明化する工程と、 を有することを特徴とする表示装置の作製方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の前記薄膜トランジスタ
    の半導体層において、前記第1の透明導電膜と接続され
    ている領域は、所定の導電性を有する不純物を含有する
    ことを特徴とする表示装置の作製方法。
  10. 【請求項10】 請求項8において、前記金属層はチタ
    ンにより形成され、前記透明導電膜層はインジウム酸化
    物を主成分とする金属化合物により形成されることを特
    徴とする表示装置の作製方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記チタンから
    なる金属層を100Å以下の厚さに形成することを特徴
    とする表示装置の作製方法。
JP32797996A 1995-11-24 1996-11-22 表示装置及び表示装置の作製方法 Expired - Fee Related JP3784478B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32797996A JP3784478B2 (ja) 1995-11-24 1996-11-22 表示装置及び表示装置の作製方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-329762 1995-11-24
JP32976295 1995-11-24
JP32797996A JP3784478B2 (ja) 1995-11-24 1996-11-22 表示装置及び表示装置の作製方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006005543A Division JP4128586B2 (ja) 1995-11-24 2006-01-13 表示装置の作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09203911A true JPH09203911A (ja) 1997-08-05
JP3784478B2 JP3784478B2 (ja) 2006-06-14

Family

ID=26572722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32797996A Expired - Fee Related JP3784478B2 (ja) 1995-11-24 1996-11-22 表示装置及び表示装置の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3784478B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6569721B1 (en) 1998-12-19 2003-05-27 Lg. Philips Lcd Co., Ltd. Method of manufacturing a thin film transistor to reduce contact resistance between a drain region and an interconnecting metal line
US6570183B1 (en) 1998-12-19 2003-05-27 Lg. Philips Lcd Co., Ltd. Liquid crystal display for preventing galvanic phenomenon
US6867076B2 (en) 1998-12-21 2005-03-15 Lg. Philips Lcd Co., Ltd. Liquid crystal display for preventing galvanic phenomenon
KR100531398B1 (ko) * 1998-03-26 2005-11-28 산요덴키가부시키가이샤 박막 트랜지스터 및 액정 표시 장치
JP2007318144A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Beijing Boe Optoelectronics Technology Co Ltd Tft−lcdアレイ基板構造及びその製造方法
JP2012014099A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Mitsubishi Electric Corp アクティブマトリックス基板、及び液晶装置
JP2016527696A (ja) * 2013-08-29 2016-09-08 深▲セン▼市華星光電技術有限公司 有機発光ダイオードの陽極接続構造及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100531398B1 (ko) * 1998-03-26 2005-11-28 산요덴키가부시키가이샤 박막 트랜지스터 및 액정 표시 장치
US6569721B1 (en) 1998-12-19 2003-05-27 Lg. Philips Lcd Co., Ltd. Method of manufacturing a thin film transistor to reduce contact resistance between a drain region and an interconnecting metal line
US6570183B1 (en) 1998-12-19 2003-05-27 Lg. Philips Lcd Co., Ltd. Liquid crystal display for preventing galvanic phenomenon
US6867076B2 (en) 1998-12-21 2005-03-15 Lg. Philips Lcd Co., Ltd. Liquid crystal display for preventing galvanic phenomenon
JP2007318144A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Beijing Boe Optoelectronics Technology Co Ltd Tft−lcdアレイ基板構造及びその製造方法
US8269232B2 (en) 2006-05-23 2012-09-18 Boe Optoelectronics Technology Co., Ltd. TFT LCD array substrate and manufacturing method thereof
JP2012014099A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Mitsubishi Electric Corp アクティブマトリックス基板、及び液晶装置
JP2016527696A (ja) * 2013-08-29 2016-09-08 深▲セン▼市華星光電技術有限公司 有機発光ダイオードの陽極接続構造及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3784478B2 (ja) 2006-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5847410A (en) Semiconductor electro-optical device
KR100446272B1 (ko) 반도체 장치
KR100294027B1 (ko) 전기광학장치및박막트랜지스터
US6204520B1 (en) Thin film transistor, liquid crystal display and fabricating methods thereof
KR100294088B1 (ko) 반도체집적회로
US7602020B2 (en) Semiconductor device and method for forming the same
US5879969A (en) Semiconductor device and method for forming the same
US6677221B2 (en) Semiconductor device and the fabricating method therefor
US5818070A (en) Electro-optical device incorporating a peripheral dual gate electrode TFT driver circuit
US6660549B2 (en) Method of manufacturing an active matrix type display circuit
US5981972A (en) Actived matrix substrate having a transistor with multi-layered ohmic contact
US7482208B2 (en) Thin film transistor array panel and method of manufacturing the same
JP3326014B2 (ja) 薄膜半導体装置
JP3452981B2 (ja) 半導体集積回路およびその作製方法
JP3784478B2 (ja) 表示装置及び表示装置の作製方法
JP3270674B2 (ja) 半導体集積回路の作製方法
US5627384A (en) Semiconductor device and method of fabricating the same
KR100308854B1 (ko) 액정표시장치의제조방법
JP4128586B2 (ja) 表示装置の作製方法
KR20100130523A (ko) 폴리실리콘을 이용한 박막트랜지스터를 포함하는 어레이 기판 및 이의 제조방법
KR100489167B1 (ko) 박막트랜지스터 및 그 제조방법
JP4197270B2 (ja) 半導体集積回路の作製方法
JP3326015B2 (ja) 薄膜半導体装置
KR0139322B1 (ko) 절연게이트형 박막트랜지스터
JP2000091592A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140324

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees