JPH0920372A - 耐熱性の食品用容器 - Google Patents
耐熱性の食品用容器Info
- Publication number
- JPH0920372A JPH0920372A JP7171025A JP17102595A JPH0920372A JP H0920372 A JPH0920372 A JP H0920372A JP 7171025 A JP7171025 A JP 7171025A JP 17102595 A JP17102595 A JP 17102595A JP H0920372 A JPH0920372 A JP H0920372A
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- JP
- Japan
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- container
- heat
- film
- sheet
- laminated
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】食品用容器を内容物と共に電子レンジやオーブ
ンで加熱する際に、ブリスター(層間剥離)をおこす危
険のない耐熱性の食品用容器を提供する。 【構成】紙または板紙の両面に、合成樹脂フィルムを積
層したシート状複合体により形成された食品用容器であ
って、該容器の外側の面に積層されたフィルムは、互い
の間隔が10mm以下となるような孔を有する耐熱性の
食品用容器。
ンで加熱する際に、ブリスター(層間剥離)をおこす危
険のない耐熱性の食品用容器を提供する。 【構成】紙または板紙の両面に、合成樹脂フィルムを積
層したシート状複合体により形成された食品用容器であ
って、該容器の外側の面に積層されたフィルムは、互い
の間隔が10mm以下となるような孔を有する耐熱性の
食品用容器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐熱性の食品用容器
に関するものであり、特に冷凍食品等を収納する耐熱性
の食品容器に関するものである。
に関するものであり、特に冷凍食品等を収納する耐熱性
の食品容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来家庭向け冷凍食品を収容するために
用いられているトレイ容器は、合成樹脂材料からなる成
形容器本体に、合成樹脂フィルムあるいはこれと金属箔
の複合体からつくられた蓋材を熱融着して密封したもの
が広く用いられている。
用いられているトレイ容器は、合成樹脂材料からなる成
形容器本体に、合成樹脂フィルムあるいはこれと金属箔
の複合体からつくられた蓋材を熱融着して密封したもの
が広く用いられている。
【0003】また食品カートン用板紙を基紙としてその
両面にポリプロピレン他の樹脂をラミネートした耐熱ボ
ードを用いて成型した容器のフランジに蓋材を熱融着し
たものも使用されている。
両面にポリプロピレン他の樹脂をラミネートした耐熱ボ
ードを用いて成型した容器のフランジに蓋材を熱融着し
たものも使用されている。
【0004】前者の容器は機能的には特に問題はない
が、使用済みの容器を焼却する際、燃焼カロリーが高い
ため、焼却炉を痛めてしまう恐れがある。また後者の容
器は焼却時に炉をいためる心配はないが、内容物を電子
レンジやオーブンで加熱する際に、基紙に含有される水
分が蒸発膨張し、ブリスター(層間剥離)をおこすとい
うトラブルが発生する。
が、使用済みの容器を焼却する際、燃焼カロリーが高い
ため、焼却炉を痛めてしまう恐れがある。また後者の容
器は焼却時に炉をいためる心配はないが、内容物を電子
レンジやオーブンで加熱する際に、基紙に含有される水
分が蒸発膨張し、ブリスター(層間剥離)をおこすとい
うトラブルが発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した問題
点を解決し、紙または板紙(以下基紙という)の両面
に、合成樹脂フィルムを積層したシート状複合体により
形成された食品用容器を、内容物と共に電子レンジやオ
ーブンで加熱する際に、ブリスター(層間剥離)をおこ
す危険のない耐熱性の食品用容器を提供するものであ
る。
点を解決し、紙または板紙(以下基紙という)の両面
に、合成樹脂フィルムを積層したシート状複合体により
形成された食品用容器を、内容物と共に電子レンジやオ
ーブンで加熱する際に、ブリスター(層間剥離)をおこ
す危険のない耐熱性の食品用容器を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、紙ま
たは板紙(以下基紙という)の両面に、合成樹脂フィル
ムを積層したシート状複合体により形成された食品用容
器であって、該容器の外側の面に積層されたフィルム
は、互いの間隔が10mm以下となるような孔を有する
耐熱性の食品用容器に関するものである。
たは板紙(以下基紙という)の両面に、合成樹脂フィル
ムを積層したシート状複合体により形成された食品用容
器であって、該容器の外側の面に積層されたフィルム
は、互いの間隔が10mm以下となるような孔を有する
耐熱性の食品用容器に関するものである。
【0007】基紙の片面のみにフィルムを積層したシー
ト状複合体を耐熱性の食品用容器として使用すると、冷
凍による影響が大きく、この為に基紙の両面にフィルム
を積層することが必要となる。すなわち冷凍食品容器の
基紙が外側にむかって露出していると、吸収乾燥冷凍等
の繰り返しによって紙が収縮膨張し、印刷面のワレがお
こり、また冷凍食品用容器は流通の過程で表面に霜がつ
いたり溶けたりするという状態が繰り返されるため、表
面が紙むけする危険がある。
ト状複合体を耐熱性の食品用容器として使用すると、冷
凍による影響が大きく、この為に基紙の両面にフィルム
を積層することが必要となる。すなわち冷凍食品容器の
基紙が外側にむかって露出していると、吸収乾燥冷凍等
の繰り返しによって紙が収縮膨張し、印刷面のワレがお
こり、また冷凍食品用容器は流通の過程で表面に霜がつ
いたり溶けたりするという状態が繰り返されるため、表
面が紙むけする危険がある。
【0008】しかしながら、単に基紙の両面にフィルム
を積層したシート状複合体を耐熱性の食品用容器として
使用すると、電子レンジやオーブンにおいて高温で長時
間加熱した場合、基紙の中に含まれる水分が蒸発膨張
し、両面にフィルムを積層されているため、水分の逃げ
道がなく、ブリスター(層間剥離)をおこすというトラ
ブルが発生する。そこで本発明においては、容器の外面
に積層されたフィルム層にピンホール加工をすることに
より、水分の流出をコントロールできるようにし、この
問題を解決した。
を積層したシート状複合体を耐熱性の食品用容器として
使用すると、電子レンジやオーブンにおいて高温で長時
間加熱した場合、基紙の中に含まれる水分が蒸発膨張
し、両面にフィルムを積層されているため、水分の逃げ
道がなく、ブリスター(層間剥離)をおこすというトラ
ブルが発生する。そこで本発明においては、容器の外面
に積層されたフィルム層にピンホール加工をすることに
より、水分の流出をコントロールできるようにし、この
問題を解決した。
【0009】本発明の耐熱性の食品用容器に使用される
合成樹脂フィルムは、電子レンジやオーブンで加熱する
に必要な耐熱性があればよく、特に制限されない。例え
ばナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
TPX等が使用可能であるが、PETが特に好ましい。
フイルム層の形成方法は特に限定されず、通常使用され
る樹脂の溶融押出し方法や、フィルムを接着剤によって
基紙に積層する方法等があげられる。
合成樹脂フィルムは、電子レンジやオーブンで加熱する
に必要な耐熱性があればよく、特に制限されない。例え
ばナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
TPX等が使用可能であるが、PETが特に好ましい。
フイルム層の形成方法は特に限定されず、通常使用され
る樹脂の溶融押出し方法や、フィルムを接着剤によって
基紙に積層する方法等があげられる。
【0010】容器の外面に積層されたフィルム層に設け
られる孔の互いの間隔は、10mm以下となるようにす
ることが必要である。10mmを超えると基紙から発生
した水蒸気がうまく外に逃げることができない。
られる孔の互いの間隔は、10mm以下となるようにす
ることが必要である。10mmを超えると基紙から発生
した水蒸気がうまく外に逃げることができない。
【0011】孔の大きさは10〜100μが好ましい。
10μに満たない場合には、基紙から発生した水蒸気が
うまく外に逃げることができない。また100μを超え
ると冷凍保存性が悪化する。すなわち冷凍時に外壁に付
着した水分が、その後の流通過程で基紙に浸透し、逆に
ブリスター性を悪化させる等のトラブルをひきおこす。
10μに満たない場合には、基紙から発生した水蒸気が
うまく外に逃げることができない。また100μを超え
ると冷凍保存性が悪化する。すなわち冷凍時に外壁に付
着した水分が、その後の流通過程で基紙に浸透し、逆に
ブリスター性を悪化させる等のトラブルをひきおこす。
【0012】孔は容器側壁と底面の、外側面に積層され
たフィルムの全面に存在させることが好ましい。孔は蓋
部にあることを妨げないが、なくてもよい。
たフィルムの全面に存在させることが好ましい。孔は蓋
部にあることを妨げないが、なくてもよい。
【0013】孔の形状は特に限定されず、丸やスリット
状等がある。フィルムに孔を設ける方法は、基紙に形成
されたフィルム層に、スパイクロールや打ち抜き時のハ
ーフカットによって開孔する方法や、またあらかじめピ
ンホール加工をしたフィルムを、基紙に貼着する方法が
ある。
状等がある。フィルムに孔を設ける方法は、基紙に形成
されたフィルム層に、スパイクロールや打ち抜き時のハ
ーフカットによって開孔する方法や、またあらかじめピ
ンホール加工をしたフィルムを、基紙に貼着する方法が
ある。
【0014】
【発明の効果】本発明の耐熱性の食品容器においては、
容器の外側の面に積層されたフィルムに開けられた孔を
通して基紙中の水分が外ににげるため、電子レンジやオ
ーブンで加熱する際にブリスターをおこすトラブルは発
生しない。
容器の外側の面に積層されたフィルムに開けられた孔を
通して基紙中の水分が外ににげるため、電子レンジやオ
ーブンで加熱する際にブリスターをおこすトラブルは発
生しない。
【0015】
【実施例】次に本発明を以下の実施例、比較例にしたが
って更に詳細に説明する。
って更に詳細に説明する。
【0016】比較例1 米坪300g/m2の板紙の片面にPET樹脂を厚さ4
0μでラミネートコーティングし、更に反対面に12μ
のPET樹脂フィルムを接着剤で貼合し、シート状複合
体をつくった。このシート状複合体に印刷、打ち抜き、
成形を行い、比較例1の容器とした。(40μPET面
が容器の外側)
0μでラミネートコーティングし、更に反対面に12μ
のPET樹脂フィルムを接着剤で貼合し、シート状複合
体をつくった。このシート状複合体に印刷、打ち抜き、
成形を行い、比較例1の容器とした。(40μPET面
が容器の外側)
【0017】実施例1 厚さ40μのラミネートコーティング面に、針を用いて
5mm間隔に、フィルム全面にピンホールを設けた以外
は比較例1と同様にして複合体をつくり、同様にして容
器とした。(40μPET面が容器の外側)
5mm間隔に、フィルム全面にピンホールを設けた以外
は比較例1と同様にして複合体をつくり、同様にして容
器とした。(40μPET面が容器の外側)
【0018】実施例2 厚さ40μのラミネートコーティング面に、スパイクロ
ールを用いて10mm間隔に、フィルム全面にピンホー
ルを設けた以外は比較例1と同様にして複合体をつく
り、同様にして容器とした。(40μPET面が容器の
外側)
ールを用いて10mm間隔に、フィルム全面にピンホー
ルを設けた以外は比較例1と同様にして複合体をつく
り、同様にして容器とした。(40μPET面が容器の
外側)
【0019】実施例3 米坪300g/m2の板紙の片面にPET樹脂を厚さ4
0μでラミネートコーティングし、更に反対面にあらか
じめ1mm間隔でピンホールを設けた厚さ12μのPE
T樹脂フィルムを接着剤で貼合し、シート状複合体をつ
くった。このシート状複合体に印刷、打ち抜き、成形を
行い、実施例1の容器とした。(12μPET面が容器
の外側)
0μでラミネートコーティングし、更に反対面にあらか
じめ1mm間隔でピンホールを設けた厚さ12μのPE
T樹脂フィルムを接着剤で貼合し、シート状複合体をつ
くった。このシート状複合体に印刷、打ち抜き、成形を
行い、実施例1の容器とした。(12μPET面が容器
の外側)
【0020】比較例2 米坪300g/m2の板紙の片面にPET樹脂を厚さ4
0μでラミネートコーティングし、シート状複合体をつ
くった。このシート状複合体に印刷、打ち抜き、成形を
行い、比較例2の容器とした。(ラミネートなしの面が
容器の外側)
0μでラミネートコーティングし、シート状複合体をつ
くった。このシート状複合体に印刷、打ち抜き、成形を
行い、比較例2の容器とした。(ラミネートなしの面が
容器の外側)
【0021】試験方法 容器に米50gを取り、蒸し器にいれて40分間蒸し
た。蓋は容器本体と同材質のものを、同様の方法で使用
した。 40分間自然冷却した。 レトルトのカレー100gを加え、オーブンで220
℃、4分間加熱調理した。 −15℃の冷蔵庫で冷凍した。 容器を冷凍庫から取り出し、電子レンジで3分間再調
理した。 この容器の外観を目視で観察した。評価項目はブリス
ターと印刷状況である。結果を表1に示す。
た。蓋は容器本体と同材質のものを、同様の方法で使用
した。 40分間自然冷却した。 レトルトのカレー100gを加え、オーブンで220
℃、4分間加熱調理した。 −15℃の冷蔵庫で冷凍した。 容器を冷凍庫から取り出し、電子レンジで3分間再調
理した。 この容器の外観を目視で観察した。評価項目はブリス
ターと印刷状況である。結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
Claims (3)
- 【請求項1】 紙または板紙の両面に、合成樹脂フィル
ムを積層したシート状複合体により形成された食品用容
器であって、該容器の外側の面に積層されたフィルム
は、互いの間隔が10mm以下となるような孔を有する
耐熱性の食品用容器。 - 【請求項2】 孔の大きさが10〜100μである請求
項1に記載の耐熱性の食品用容器。 - 【請求項3】 孔は容器側壁と底面の、外側面に積層さ
れたフィルムの全面に存在する請求項1または2に記載
の耐熱性の食品用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7171025A JPH0920372A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 耐熱性の食品用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7171025A JPH0920372A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 耐熱性の食品用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0920372A true JPH0920372A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15915698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7171025A Pending JPH0920372A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 耐熱性の食品用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0920372A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001206447A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-07-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋 材 |
JP2018058619A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | パルプモールド容器及びパルプモールド容器の製造方法 |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP7171025A patent/JPH0920372A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001206447A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-07-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋 材 |
JP2018058619A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | パルプモールド容器及びパルプモールド容器の製造方法 |
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