JPH09203722A - LAPS型pHセンサ - Google Patents
LAPS型pHセンサInfo
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- JPH09203722A JPH09203722A JP8318773A JP31877396A JPH09203722A JP H09203722 A JPH09203722 A JP H09203722A JP 8318773 A JP8318773 A JP 8318773A JP 31877396 A JP31877396 A JP 31877396A JP H09203722 A JPH09203722 A JP H09203722A
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- Japan
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- sensor
- laps
- light
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N27/00—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
- G01N27/26—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
- G01N27/28—Electrolytic cell components
- G01N27/30—Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
- G01N27/305—Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells optically transparent or photoresponsive electrodes
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Electrochemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 微小領域または微小表面さらには生物細胞中
のpHを測定することができるLAPS型pHセンサを
提供すること。 【解決手段】 Si層2、SiO2 層3およびSi3 N
4 層4をこの順で内側から外側に向かって積層して所謂
MIS構造のセンサ部1を形成し、このセンサ部1に対
して、内部または外部から光6を照射し、これによっ
て、微小領域などの表面のpHを測定するようにした。
のpHを測定することができるLAPS型pHセンサを
提供すること。 【解決手段】 Si層2、SiO2 層3およびSi3 N
4 層4をこの順で内側から外側に向かって積層して所謂
MIS構造のセンサ部1を形成し、このセンサ部1に対
して、内部または外部から光6を照射し、これによっ
て、微小領域などの表面のpHを測定するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、EIS(電解質
E−絶縁体I−半導体S)構造のセンサ部を有するLA
PS(Light−Addressable Pote
ntiometric Sensor)型pHセンサに
関する。
E−絶縁体I−半導体S)構造のセンサ部を有するLA
PS(Light−Addressable Pote
ntiometric Sensor)型pHセンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】前記LAPS型pHセンサとして、例え
ば、この出願人に係る特許出願「光走査型デバイス」
(特願平7−39114号)がある。この光走査型デバ
イスは、半導体基板の一方の面にEIS構造のセンサ部
を形成するとともに、前記半導体基板の他方の面に前記
センサ部に対応するように光放射部を複合構造または一
体構造で設け、この光放射部によって前記センサ部にプ
ローブ用の光を適宜照射するように構成したものであ
る。そして、この光走査型デバイスは、構造が簡単であ
り、pHの二次元分布を測定することができる。
ば、この出願人に係る特許出願「光走査型デバイス」
(特願平7−39114号)がある。この光走査型デバ
イスは、半導体基板の一方の面にEIS構造のセンサ部
を形成するとともに、前記半導体基板の他方の面に前記
センサ部に対応するように光放射部を複合構造または一
体構造で設け、この光放射部によって前記センサ部にプ
ローブ用の光を適宜照射するように構成したものであ
る。そして、この光走査型デバイスは、構造が簡単であ
り、pHの二次元分布を測定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記L
APS型pHセンサによれば、微小領域または微小表面
さらには生物細胞中のpHを測定することが困難であっ
た。また、上述のLAPS型pHセンサにおいては、前
記微小領域などにおける幾何学的構造をpHとともに測
定することができなかった。
APS型pHセンサによれば、微小領域または微小表面
さらには生物細胞中のpHを測定することが困難であっ
た。また、上述のLAPS型pHセンサにおいては、前
記微小領域などにおける幾何学的構造をpHとともに測
定することができなかった。
【0004】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その第1の目的は、微小領域または微小表面
さらには生物細胞中のpHを測定することができるLA
PS型pHセンサを提供することであり、第2の目的
は、前記微小領域などにおけるpHと幾何学的構造とを
同時に測定することができるLAPS型pHセンサを提
供することである。
たもので、その第1の目的は、微小領域または微小表面
さらには生物細胞中のpHを測定することができるLA
PS型pHセンサを提供することであり、第2の目的
は、前記微小領域などにおけるpHと幾何学的構造とを
同時に測定することができるLAPS型pHセンサを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、Si層、SiO2 層およびSi3 N
4 層をこの順で内側から外側に向かって積層して所謂E
IS構造のセンサ部を形成し、このセンサ部に対して、
内部または外部から光を照射し、これによって、微小領
域などの表面のpHを測定するようにしている。
め、この発明では、Si層、SiO2 層およびSi3 N
4 層をこの順で内側から外側に向かって積層して所謂E
IS構造のセンサ部を形成し、このセンサ部に対して、
内部または外部から光を照射し、これによって、微小領
域などの表面のpHを測定するようにしている。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明のLAPS型pHセンサ
は、Si層、SiO2 層およびSi3 N4 層をこの順で
内側から外側に向かって積層してなり、先端が先細り状
でかつ中空の円錐台状であるセンサ部の基部に光ファイ
バを挿入接続し、前記Si層側からセンサ部に対して光
を照射するようにして、微小領域のpHを測定するよう
にしている。
は、Si層、SiO2 層およびSi3 N4 層をこの順で
内側から外側に向かって積層してなり、先端が先細り状
でかつ中空の円錐台状であるセンサ部の基部に光ファイ
バを挿入接続し、前記Si層側からセンサ部に対して光
を照射するようにして、微小領域のpHを測定するよう
にしている。
【0007】また、Si層の外面をSiO2 層で被覆
し、このSiO2 層の外面をSi3 N4 層で被覆してな
るカンチレバーの先端揺動側に、下方が尖ったセンサ部
を形成するとともに、このセンサ部の上面側に反射部を
形成し、光ファイバによる光をセンサ部および反射部に
対して照射するようにして、微小領域のpHと微小領域
表面の幾何学的構造とを同時に測定するようにしてもよ
い。
し、このSiO2 層の外面をSi3 N4 層で被覆してな
るカンチレバーの先端揺動側に、下方が尖ったセンサ部
を形成するとともに、このセンサ部の上面側に反射部を
形成し、光ファイバによる光をセンサ部および反射部に
対して照射するようにして、微小領域のpHと微小領域
表面の幾何学的構造とを同時に測定するようにしてもよ
い。
【0008】また、Si層の外面をSiO2 層で被覆
し、このSiO2 層の外面をSi3 N4 層で被覆してな
るカンチレバーの先端揺動側に、下方が尖ったセンサ部
を形成するとともに、このセンサ部の上部に発光装置を
設け、この発光装置による光をセンサ部に対して照射す
るようにしてもよい。この場合も微小領域のpHと微小
領域表面の幾何学的構造とを同時に測定することができ
る。
し、このSiO2 層の外面をSi3 N4 層で被覆してな
るカンチレバーの先端揺動側に、下方が尖ったセンサ部
を形成するとともに、このセンサ部の上部に発光装置を
設け、この発光装置による光をセンサ部に対して照射す
るようにしてもよい。この場合も微小領域のpHと微小
領域表面の幾何学的構造とを同時に測定することができ
る。
【0009】
【実施例】実施例について、図面を参照しながら説明す
る。図1は、第1実施例のLAPS型pHセンサを示
す。まず、図1(A)において、1はセンサ部で、その
先端が先細り状でかつ中空の円錐台状となっている。す
なわち、このセンサ部1は、基端部1aが円筒状で、先
端部1bに行くほど細くなっている。そして、このセン
サ部1は、内側のSi層よりなる筒体2と、このSi層
2の外面を被覆するように設けられるSiO2 層3と、
このSiO2 層3の外面を被覆し、するSi3 N4 層4
とからなり、このSi3 N4 層4が電解質としての試料
と接することにより、所謂EIS構造となっている。
る。図1は、第1実施例のLAPS型pHセンサを示
す。まず、図1(A)において、1はセンサ部で、その
先端が先細り状でかつ中空の円錐台状となっている。す
なわち、このセンサ部1は、基端部1aが円筒状で、先
端部1bに行くほど細くなっている。そして、このセン
サ部1は、内側のSi層よりなる筒体2と、このSi層
2の外面を被覆するように設けられるSiO2 層3と、
このSiO2 層3の外面を被覆し、するSi3 N4 層4
とからなり、このSi3 N4 層4が電解質としての試料
と接することにより、所謂EIS構造となっている。
【0010】前記Si筒体2は、外径、内径がそれぞれ
例えば500μm、200μmで、長さが数cmであ
る。そして、SiO2 層3の厚みは300Å以下、Si
3 N4層4の厚みは1000Åである。また、平坦な先
端部1bにおけるSi3 N4 層4の厚みは1000Å程
度である。
例えば500μm、200μmで、長さが数cmであ
る。そして、SiO2 層3の厚みは300Å以下、Si
3 N4層4の厚みは1000Åである。また、平坦な先
端部1bにおけるSi3 N4 層4の厚みは1000Å程
度である。
【0011】5は光ファイバで、コア5a、クラッド5
b、外皮5cよりなり、その一端がセンサ部1の基端部
1a側からその内部に嵌入されており、他端は図示して
ないレーザ装置を含む制御部に接続され、この光ファイ
バ5の先端側から発せられる変調レーザ光(例えば波長
830μm)6をセンサ部1を内側からプローブ光とし
て照射するものである。7は測定対象であるサンプルで
ある。
b、外皮5cよりなり、その一端がセンサ部1の基端部
1a側からその内部に嵌入されており、他端は図示して
ないレーザ装置を含む制御部に接続され、この光ファイ
バ5の先端側から発せられる変調レーザ光(例えば波長
830μm)6をセンサ部1を内側からプローブ光とし
て照射するものである。7は測定対象であるサンプルで
ある。
【0012】上記構成のLAPS型pHセンサにおいて
は、平坦な先端部1bをサンプル7にほとんど接触する
ようにして近づけた状態で、光ファイバ5の先端から変
調レーザ光6を発する。この変調レーザ光6がSi層2
の微小領域を照射することにより光電流が誘起される。
そして、センサ部1のSi3 N4 層4は、pHに対して
応答するので、Si層2表面の照射される領域上のpH
が光電流によって測定される。このときの空間分解能
は、レーザ光6の寸法とSi層2の厚さによって決めら
れる。
は、平坦な先端部1bをサンプル7にほとんど接触する
ようにして近づけた状態で、光ファイバ5の先端から変
調レーザ光6を発する。この変調レーザ光6がSi層2
の微小領域を照射することにより光電流が誘起される。
そして、センサ部1のSi3 N4 層4は、pHに対して
応答するので、Si層2表面の照射される領域上のpH
が光電流によって測定される。このときの空間分解能
は、レーザ光6の寸法とSi層2の厚さによって決めら
れる。
【0013】上記第1実施例のLAPS型pHセンサに
よれば、微小領域や微小表面あるいは生物細胞中のpH
値を的確に測定することができる。
よれば、微小領域や微小表面あるいは生物細胞中のpH
値を的確に測定することができる。
【0014】なお、この実施例において、図1(B)に
示すように、センサ部1の先端部を突起状8に形成して
あってもよい。このときの突出寸法は例えば5μm程度
である。
示すように、センサ部1の先端部を突起状8に形成して
あってもよい。このときの突出寸法は例えば5μm程度
である。
【0015】上述の第1実施例は、微小領域などにおけ
るpHを測定するものであったが、LAPS型pHセン
サと、微小領域表面の幾何学的構造を測定することがで
きるカンチレバー方式のAFM(Atomic For
ce Microscope、原子間力顕微鏡)とを組
み合わせることにより、微小領域などにおけるpHと微
小領域表面の幾何学的構造とを同時に測定することがで
きる。以下、これについて、図2を参照しながら説明す
る。
るpHを測定するものであったが、LAPS型pHセン
サと、微小領域表面の幾何学的構造を測定することがで
きるカンチレバー方式のAFM(Atomic For
ce Microscope、原子間力顕微鏡)とを組
み合わせることにより、微小領域などにおけるpHと微
小領域表面の幾何学的構造とを同時に測定することがで
きる。以下、これについて、図2を参照しながら説明す
る。
【0016】図2は、第2実施例のLAPS型pHセン
サを示す。この図において、11はサンプル12を収容
した容器で、適宜の溶液13が収容されている。14は
溶液13中に設けられるサンプル12の表面のpHおよ
びその幾何学的形状を測定するためのLAPS型pHセ
ンサ機能を備えさせたカンチレバーで、EIS構造とな
っている。すなわち、このカンチレバー14は、一端に
下方が尖ったセンサ部15を有し、他端は適宜保持され
ている。そして、このカンチレバー14は、Siの薄板
よりなるレバー本体16と、その周囲(両面および両側
面)を覆うように形成される適宜厚さのSiO2 層17
と、さらに、このSiO2 層17を被覆する厚さ5μm
程度のSi3 N4 層18とから構成されている。
サを示す。この図において、11はサンプル12を収容
した容器で、適宜の溶液13が収容されている。14は
溶液13中に設けられるサンプル12の表面のpHおよ
びその幾何学的形状を測定するためのLAPS型pHセ
ンサ機能を備えさせたカンチレバーで、EIS構造とな
っている。すなわち、このカンチレバー14は、一端に
下方が尖ったセンサ部15を有し、他端は適宜保持され
ている。そして、このカンチレバー14は、Siの薄板
よりなるレバー本体16と、その周囲(両面および両側
面)を覆うように形成される適宜厚さのSiO2 層17
と、さらに、このSiO2 層17を被覆する厚さ5μm
程度のSi3 N4 層18とから構成されている。
【0017】前記センサ部15は、下方が尖った三角形
状を呈し、その下方先端部は、探針部15aを構成して
いる。この探針部15aのSi3 N4 層14の厚みは1
000Å以下で、他の部分より薄くしてある。19はセ
ンサ部15において生じた電流信号を取り出す信号線
で、後述するアンプ30に接続されている。
状を呈し、その下方先端部は、探針部15aを構成して
いる。この探針部15aのSi3 N4 層14の厚みは1
000Å以下で、他の部分より薄くしてある。19はセ
ンサ部15において生じた電流信号を取り出す信号線
で、後述するアンプ30に接続されている。
【0018】20はカンチレバー14の上面に設けられ
る反射部としてのミラーで、例えばAuよりなり、セン
サ部15の探針部15aと重ならないようにカンチレバ
ー14の基部よりの上面に蒸着などの手法で設けられて
いる。
る反射部としてのミラーで、例えばAuよりなり、セン
サ部15の探針部15aと重ならないようにカンチレバ
ー14の基部よりの上面に蒸着などの手法で設けられて
いる。
【0019】21はミラー20のミラー面の上方から垂
下する外径が例えば5μmの光ファイバである。この光
ファイバ21は、その先端がミラー面から5〜10μm
程度離れているとともに、その先端から発せられる光
(例えば変調されたレーザ光)がセンサ部15と、ミラ
ー20に対して直進し、ミラー20からの反射光が入射
するように配置されている。また、この光ファイバ20
の他端側は、図示してない例えば単一モードレーザ光干
渉計に接続されている。図中、22はセンサ部15に向
かう光、23はミラー20に向かう光、24はミラー2
0によって反射され、光ファイバ21に向かう光であ
り、また、25は光ファイバ10を所定の状態に保持す
る保持部材である。
下する外径が例えば5μmの光ファイバである。この光
ファイバ21は、その先端がミラー面から5〜10μm
程度離れているとともに、その先端から発せられる光
(例えば変調されたレーザ光)がセンサ部15と、ミラ
ー20に対して直進し、ミラー20からの反射光が入射
するように配置されている。また、この光ファイバ20
の他端側は、図示してない例えば単一モードレーザ光干
渉計に接続されている。図中、22はセンサ部15に向
かう光、23はミラー20に向かう光、24はミラー2
0によって反射され、光ファイバ21に向かう光であ
り、また、25は光ファイバ10を所定の状態に保持す
る保持部材である。
【0020】26はカンチレバー14の基端側に設けら
れるカンチレバー14の上下動装置としての圧電装置
で、詳細には図示してないが、複数のピエゾ素子を積層
してなり、これに電圧を印加することにより、歪出力が
生じ、これによって、カンチレバー14の先端側に形成
されたセンサ部15の探針部15aを上下動させるもの
である。
れるカンチレバー14の上下動装置としての圧電装置
で、詳細には図示してないが、複数のピエゾ素子を積層
してなり、これに電圧を印加することにより、歪出力が
生じ、これによって、カンチレバー14の先端側に形成
されたセンサ部15の探針部15aを上下動させるもの
である。
【0021】27,28は溶液13内に浸漬される対
極、比較電極で、ポテンショスタット29と接続されて
いる。そして、このポテンショスタット29は、アンプ
30を介して図示してないCPUに接続されている。
極、比較電極で、ポテンショスタット29と接続されて
いる。そして、このポテンショスタット29は、アンプ
30を介して図示してないCPUに接続されている。
【0022】上記構成の第2実施例のLAPS型pHセ
ンサにおいては、探針部15aがサンプル12の表面に
接触しない程度にわずかに離した状態にセットする。そ
の状態において、光ファイバ21の先端から変調レーザ
光を発する。この変調レーザ光の一部22は、センサ部
15にプローブ光として照射され、前記第1実施例の場
合と同様にして、光電流が生じ、これが信号線19を介
してアンプ30に入力され、さらに、CPUに入力され
て信号処理される。これによって、サンプル12の表面
のpH値が求められる。
ンサにおいては、探針部15aがサンプル12の表面に
接触しない程度にわずかに離した状態にセットする。そ
の状態において、光ファイバ21の先端から変調レーザ
光を発する。この変調レーザ光の一部22は、センサ部
15にプローブ光として照射され、前記第1実施例の場
合と同様にして、光電流が生じ、これが信号線19を介
してアンプ30に入力され、さらに、CPUに入力され
て信号処理される。これによって、サンプル12の表面
のpH値が求められる。
【0023】そして、前記変調レーザ光の残りの光23
は、センサ部15の上面のミラー20に入射し、そのミ
ラー面で反射されて光ファイバ21に再入射するが、ミ
ラー20への入射光23とミラー20からの反射光24
とでは、ミラー20の変位によって位相ずれが生じてい
る。この位相ずれは、前記干渉計に設けられた例えば2
個のダイオード(図示してない)によって検出すること
ができ、この検出結果に基づいてカンチレバー14の上
下方向の変位量を検出できる。
は、センサ部15の上面のミラー20に入射し、そのミ
ラー面で反射されて光ファイバ21に再入射するが、ミ
ラー20への入射光23とミラー20からの反射光24
とでは、ミラー20の変位によって位相ずれが生じてい
る。この位相ずれは、前記干渉計に設けられた例えば2
個のダイオード(図示してない)によって検出すること
ができ、この検出結果に基づいてカンチレバー14の上
下方向の変位量を検出できる。
【0024】したがって、上記第2実施例のLAPS型
pHセンサによれば、探針部15aを適宜水平方向に移
動させるか、あるいは、サンプル12を移動させるかな
どして、探針部15aとサンプル12とを相対的に移動
させることにより、サンプル12の微小領域の表面にお
けるpHの二次元分布と幾何学的形状とを同時に測定す
ることができる。
pHセンサによれば、探針部15aを適宜水平方向に移
動させるか、あるいは、サンプル12を移動させるかな
どして、探針部15aとサンプル12とを相対的に移動
させることにより、サンプル12の微小領域の表面にお
けるpHの二次元分布と幾何学的形状とを同時に測定す
ることができる。
【0025】上記第2実施例においては、カンチレバー
14に上下動装置26を設け、これによって探針部15
aを上下動させ、サンプル12の表面に探針部15aを
沿わせるようにしていたが、図3に示す第3実施例のよ
うに構成してもよい。すなわち、図3に示すLAPS型
pHセンサにおいては、センサ部15の上面にLEDよ
りなる発光装置31を設けたものである。
14に上下動装置26を設け、これによって探針部15
aを上下動させ、サンプル12の表面に探針部15aを
沿わせるようにしていたが、図3に示す第3実施例のよ
うに構成してもよい。すなわち、図3に示すLAPS型
pHセンサにおいては、センサ部15の上面にLEDよ
りなる発光装置31を設けたものである。
【0026】この実施例によれば、上述した第2実施例
のLAPS型pHセンサと異なり、探針部15aとサン
プル12との間の距離を一定に保持することはできない
が、サンプル12の微小領域のpHの二次元分布と幾何
学的構造とを同時に測定することができる。
のLAPS型pHセンサと異なり、探針部15aとサン
プル12との間の距離を一定に保持することはできない
が、サンプル12の微小領域のpHの二次元分布と幾何
学的構造とを同時に測定することができる。
【0027】前記発光装置31としては、半導体レーザ
やLEDのほか、EL(エレクトロルミネッセンス)や
固体レーザなどを用いることもできる。
やLEDのほか、EL(エレクトロルミネッセンス)や
固体レーザなどを用いることもできる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態で実施さ
れ、以下のような効果を奏する。
れ、以下のような効果を奏する。
【0029】この発明のLAPS型pHセンサは、Si
層、SiO2 層およびSi3 N4 層をこの順で内側から
外側に向かって積層して所謂EIS構造のセンサ部を形
成し、このセンサ部に対して、内部または外部から光を
照射しているので、サンプルの微小領域または微小表面
さらには生物細胞中のpHを的確に測定することができ
る。
層、SiO2 層およびSi3 N4 層をこの順で内側から
外側に向かって積層して所謂EIS構造のセンサ部を形
成し、このセンサ部に対して、内部または外部から光を
照射しているので、サンプルの微小領域または微小表面
さらには生物細胞中のpHを的確に測定することができ
る。
【0030】そして、前記EIS構造のセンサ部をカン
チレバーのAFMと組み合わせることにより、前記サン
プルの領域微小領域などにおけるpHと幾何学的構造と
を同時にしかも的確に測定することができる。
チレバーのAFMと組み合わせることにより、前記サン
プルの領域微小領域などにおけるpHと幾何学的構造と
を同時にしかも的確に測定することができる。
【図1】第1実施例のLAPS型pHセンサを概略的に
示すものであり、(A)は断面図、(B)はその変形例
を示す要部断面図である。
示すものであり、(A)は断面図、(B)はその変形例
を示す要部断面図である。
【図2】第2実施例のLAPS型pHセンサを概略的に
示す図である。
示す図である。
【図3】第3実施例の実施例のLAPS型pHセンサを
概略的に示す図である。
概略的に示す図である。
1…センサ部、2…Si層、3…SiO2 層、4…Si
3 N4 層、5…光ファイバ、6…光、8…突起部、14
…カンチレバー、15…センサ部、16…Si層、17
…SiO2 層、18…Si3 N4 層、20…反射部、2
1…光ファイバ、22,23…光、31…発光装置。
3 N4 層、5…光ファイバ、6…光、8…突起部、14
…カンチレバー、15…センサ部、16…Si層、17
…SiO2 層、18…Si3 N4 層、20…反射部、2
1…光ファイバ、22,23…光、31…発光装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田邉 裕貴 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内
Claims (4)
- 【請求項1】 Si層、SiO2 層およびSi3 N4 層
をこの順で内側から外側に向かって積層してなり、先端
が先細り状でかつ中空の円錐台状であるセンサ部の基部
に光ファイバを挿入接続し、前記Si層側からセンサ部
に対して光を照射するように構成したことを特徴とする
LAPS型pHセンサ。 - 【請求項2】 センサ部の先端にさらに先鋭化した突起
部を形成してなる請求項1に記載のLAPS型pHセン
サ。 - 【請求項3】 Si層の外面をSiO2 層で被覆し、こ
のSiO2 層の外面をSi3 N4 層で被覆してなるカン
チレバーの先端揺動側に、下方が尖ったセンサ部を形成
するとともに、このセンサ部の上面側に反射部を形成
し、光ファイバによる光をセンサ部および反射部に対し
て照射するように構成したことを特徴とするLAPS型
pHセンサ。 - 【請求項4】 Si層の外面をSiO2 層で被覆し、こ
のSiO2 層の外面をSi3 N4 層で被覆してなるカン
チレバーの先端揺動側に、下方が尖ったセンサ部を形成
するとともに、このセンサ部の上部に発光装置を設け、
この発光装置による光をセンサ部に対して照射するよう
に構成したことを特徴とするLAPS型pHセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8318773A JPH09203722A (ja) | 1995-11-24 | 1996-11-13 | LAPS型pHセンサ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32983595 | 1995-11-24 | ||
JP7-329835 | 1995-11-24 | ||
JP8318773A JPH09203722A (ja) | 1995-11-24 | 1996-11-13 | LAPS型pHセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09203722A true JPH09203722A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=26569504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8318773A Pending JPH09203722A (ja) | 1995-11-24 | 1996-11-13 | LAPS型pHセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09203722A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6430324B1 (en) | 1998-08-25 | 2002-08-06 | Seiko Instruments Inc. | Optical probe and method for manufacturing same and scanning proximity field optical microscope |
WO2004027408A1 (de) * | 2002-09-12 | 2004-04-01 | Forschungszentrum Jülich GmbH | Lichtquelle für ein messsystem mit photoempfindlicher elektrode zum nachweis eines oder mehrerer analyten |
CN102221572A (zh) * | 2011-03-07 | 2011-10-19 | 桂林电子科技大学 | 一种味觉仿生感知光寻址电位传感器检测装置 |
-
1996
- 1996-11-13 JP JP8318773A patent/JPH09203722A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6430324B1 (en) | 1998-08-25 | 2002-08-06 | Seiko Instruments Inc. | Optical probe and method for manufacturing same and scanning proximity field optical microscope |
WO2004027408A1 (de) * | 2002-09-12 | 2004-04-01 | Forschungszentrum Jülich GmbH | Lichtquelle für ein messsystem mit photoempfindlicher elektrode zum nachweis eines oder mehrerer analyten |
CN102221572A (zh) * | 2011-03-07 | 2011-10-19 | 桂林电子科技大学 | 一种味觉仿生感知光寻址电位传感器检测装置 |
CN102221572B (zh) * | 2011-03-07 | 2016-07-20 | 桂林电子科技大学 | 一种味觉仿生感知光寻址电位传感器检测装置 |
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