JPH09203159A - Frp形材 - Google Patents
Frp形材Info
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- JPH09203159A JPH09203159A JP8146457A JP14645796A JPH09203159A JP H09203159 A JPH09203159 A JP H09203159A JP 8146457 A JP8146457 A JP 8146457A JP 14645796 A JP14645796 A JP 14645796A JP H09203159 A JPH09203159 A JP H09203159A
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Abstract
は勿論のこと、耐クリープ性にも優れ、ボルト接合部の
閉まり具合にも優れ、かつ損傷の評価が容易なFRP形
材を提供する。 【解決手段】 炭素繊維を含む少なくとも2種類の補強
繊維を有するFRP形材であって、炭素繊維の少なくと
も一部が形材の長手方向に配列されていることを特徴と
するFRP形材。
Description
る繊維強化プラスチック(FRP)製形材に関する。
建設現場での省力化を目的として、軽量構造材として注
目されている。なかでも、ガラス繊維強化プラスチック
(以下、GFRPと略す。)製の長尺のビーム状部材
(以下、形材と称する。)、例えば、パイプ、角パイ
プ、アングル、チャネル、U形、T形、Iビーム、平
板、バー、支柱、桁材などは、鉄骨材よりも軽量で、木
材よりも高剛性であり、かつまた断面形状が同一でかつ
単純であるため大量生産に向いており、一般構造物や建
造物用の形材として注目されている。
材等の金属製の形材に比べ剛性が低いため、構造物や建
造物の剛性を確保するには不十分であることが多い。例
えば、GFRP製の形材を床の桁材として使用した場合
には、床の変形量大きすぎて、桁材の本数を鉄骨の場合
よりも増やす必要が生じ、軽量化効果がなくなると同時
に作業量が増えてしまう。
大きいので、形材が変形し、構造物や建造物が当初より
も変形してしまうおそれがあるという問題もある。上記
の床の桁材を例にとれば、床上に高重量の家具類等を長
期に設置しておくと、床が徐々に沈みこんでいく場合が
ある。このクリープ変形は、使用前にも、たとえばGF
RP形材を倉庫などで保管する場合にも生じることがあ
る。したがって、GFRP製の形材を保管する場合の枕
木の配置間隔、倉庫の温湿度など保管保存環境に神経お
よび経費を使う必要を生じさせている。
よいボルト接合を施した場合には、ボルトの効きが時間
と共に低下していくという問題もある。
されているなどして、温度変化が大きい部位にGFRP
製の形材を使用すると、熱変形により、接合している他
の部位に予想以上の力が作用して、結果として構造物や
建造物の寿命を短くするという問題をもはらんでいる。
ばすために、構造用の形材は、風、地震、あるいは水災
害により損傷や破損をしたり、経年とともに自然損傷し
た場合に、その一部または全部を定期的あるいは不定期
的に補修、補強あるいは交換する必要があるが、その根
拠となる損傷の程度を評価する手法がないのが現状であ
る。
してしまった状態で、地震などに遭遇すれば、予想以上
の災害を招くという可能性がある。超音波探傷法をFR
Pに使用する試みが航空機用部材の分野でなされている
が、特殊で高価な装置あるいは熟練技術者が必要である
ため、一般構造用部材や建築用部材には不適であり、簡
便で廉価でかつ正確な手法が求められている。
の上述した問題点を解決し、軽量で高剛性、高疲労、耐
腐食性に優れるのは勿論のこと、耐クリープ性にも優
れ、ボルト接合部の閉まり具合にも優れ、かつ損傷の評
価が容易なFRP形材を提供することにある。
に、本発明のFRP形材は、炭素繊維を含む少なくとも
2種類の補強繊維を有するFRP形材であって、炭素繊
維の少なくとも一部が形材の長手方向に配列されている
ことを特徴とするものからなる。
す、少なくとも炭素繊維を含む補強繊維層を有している
構成、あるいは、形材横断面において炭素繊維がランダ
ムに分布している構成、さらには、形材横断面におい
て、トウ単位の炭素繊維を含む部分が散在している構
成、のいずれの構成も採り得る。
いる場合には、該トウ単位の炭素繊維を含む部分(トウ
単位部)が市松模様を形成するように分布させることも
できる。
ないが、全補強繊維に占める上記炭素繊維の体積含有率
が5〜50%の範囲にあるとよい。5%未満では、効果
的な補強が期待できない。上限は、50%を超えてもよ
いが、余り多くしすぎると、2種以上の補強繊維を含有
させた効果が小さくなる。
えば、炭素繊維の引張弾性率が180〜300GPa、
引張強度が2,400〜6,000MPaの範囲にある
ことが好ましい。
されることが好ましく、その場合、フィラメント数が3
0,000〜240,000本の範囲にある炭素繊維束
を有することが好ましい。
ラス繊維やアラミド繊維、ポリエチレン繊維等を用いる
ことができる。これら他の補強繊維は、たとえば、織物
の形態やマットの形態で含有させることができる。
種横断面形状を有するものに形成できる。そして、横断
面形状に応じて、機械的特性やサイズを最適な範囲に設
計できる。
場合には、曲げ剛性率が0.1〜1,000kN・m2
の範囲にあり、U形横断面の幅が20〜200mmの範
囲にあることが好ましい。
は、曲げ剛性率が0.5〜3,500kN・m2 の範囲
にあり、I形横断面の高さが30〜300mmの範囲に
あることが好ましい。
ましい形態について、図面を参照しながら説明する。本
発明のFRP形材は、一般構造物や建造物用の形材とし
て用いられる。一般構造物用FRP形材は、各種構造物
の骨材や枠材、梁、ビーム、支柱、脚、レール、ガイド
材として用いることができる。
セメントモルタル、レンガ作りの個人用家屋はもとよ
り、鉄筋コンクリート作りの大型ビル、高層建築ビル、
化学工場などの工場、倉庫、車庫、農業用のビニールハ
ウスや園芸ハウス、ソーラーハウス、歩道橋、電話ボッ
クス、移動式の簡易トイレ、シャワー室、ガレージ、テ
ラス、ベンチ、ガードレール、広告塔、小屋、ペット小
屋、テント小屋、物置、プレハブ等の小型・簡易建物な
どあらゆる建造物に使用できる部材をさす。
水槽の補強材、ダクト補強材、プール材、ドアや窓の
枠、軒の桟、天井や床の梁、敷居、間仕切り材、側壁
材、鴨居、支柱、部屋を仕切るためのパーティションの
枠、雨樋、足場等々、多種多様である。
概略横断面図である。図1においては、FRP形材1
は、I形の横断面形状を有している。このFRP形材1
は、形材の長手方向LDに配列された炭素繊維と樹脂か
らなる炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRP部と
略す。)部(黒色部)2と、炭素繊維以外のガラス繊
維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維などからなるFR
P部(白色部)3とが層構造をなしている。
1のI形以外、Z形、T形、箱形、C形、U形、H形、
L形、フラット形でもよい。本発明においては、I形と
H形をまとめてI形として扱い、C形とU形をまとめて
U形として扱う。図1に示すようなI形横断面の場合、
幅Aが30〜200mmの範囲、高さBが30〜300
mmの範囲にあることが好ましい。長さは短尺のものか
ら長尺のものまで自由に選ぶことができる。
する荷重を負担し、形材の強度及び剛性を高める作用を
もち、かつ、形材を軽量化するとともに、形材のクリー
プ変形を抑え、ボルト接合の接合効率を高め、耐環境性
(耐酸性、耐溶剤性)、疲労特性を向上させ、さらに、
損傷の検出が困難な建設用形材の損傷を簡便に検出する
ための導電性を付与する役割も果たすものである。
アクリルニトリル繊維やピッチを原料として、耐炎化、
炭化/黒鉛化工程等を経て製造される炭素繊維(グラフ
ァイト繊維とも呼ばれる)などが適用できるが、本発明
においては、単繊維の直径が5〜10μmで、強度と弾
性率のバランスのよい、弾性率が180〜300GPa
の範囲にあるPAN系の炭素繊維が好ましい。とくに、
弾性率が180〜300GPaで、引張強度が2,40
0〜6,000MPaのものが好ましい。
メント)を数千〜数十万本単位に束ねたストランド形態
で使用する。後述のトウ単位部を形成する場合も含め
て、フィラメント数が、たとえば30,000〜24
0,000本の範囲にある炭素繊維束を使用できる。
ストランド形態及びストランドを束ねたロービング形態
のものが適用できるが、特公平1−272867号公報
に示されている測定方法で得られるストランドの毛羽が
30個/m以下であることが好ましい。毛羽がこれ以上
であると、成形中に糸切れが発生し、長尺の形材が得に
くい。また、毛羽の多い炭素繊維を使用した形材は、後
述する形材の電気伝導性利用上好ましくない。
キシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、あるいは、ポ
リエチレン、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、A
BS樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアセ
タール樹脂、ポリカーボネート等の樹脂などの熱可塑性
樹脂が適用できる。
つ、耐薬品性、耐候性などに優れるポリエステル樹脂と
ビニルエステル樹脂が好ましい。また、フェノール樹脂
も難燃性に優れ、燃焼時の発生ガスも少ないので建設用
に好ましい。
ハロゲン化炭化水素、酸化アンチモンやホウ酸亜鉛、含
リンポリオール、含臭素ポリオール、四塩化無水フタル
酸、四臭化無水フタル酸のような公知の難燃剤を配合し
て難燃性を付与してもよい。
ラス繊維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維などを使用
でき、これら補強繊維の長繊維、短繊維、織物、マット
状にしたもの(あるいはこれら形態の混合)などを樹脂
中に規則的または、不規則的に配置させた補強繊維を貼
り付けたいわゆるハニカム材や、プラスチック発泡体中
に補強繊維を含有させたフォーム材などが適用でき、後
述する炭素繊維との一体成形に耐えうる形態安定性を有
するものであることが好ましい。
が安く、圧縮あるいは引張の強度バランスが良いので好
ましい。なお、上記のガラス繊維は、二酸化珪素(Si
O2)を主成分とするいわゆるEガラス、Cガラス、S
ガラスなどの繊維状ガラスであることが好ましく、繊維
径は5〜20μm程度のものが好ましい。中でも、ガラ
スマットは、後述する炭素繊維の損傷の伝播を止めるこ
とができると同時に、成形時の樹脂の含浸性を向上さ
せ、補強繊維間の残留応力を緩和させて、機械的特性を
より向上させるので特に好ましい。また、ガラスマット
は耐衝撃性の向上にも役立つ。
は、長繊維形態、たとえば織物の形態の補強繊維を含む
FRPが好ましい。中でもガラス繊維を含み、上記のC
FRP部2と同一の樹脂からなる長繊維補強FRPであ
ることが好ましい。樹脂を同一とすることで、一体成形
が容易になるコスト低減ができ、熱収縮による残留応力
を低減させることもできて、形材の耐久性、耐疲労性を
向上させることができるからである。
方向に配列する炭素繊維を補強繊維とするCFRP部2
を有する。形材の剛性および強度は、長手方向に配列す
る炭素繊維の割合が大きいほど大きくなるが、軽量化効
果、剛性および強度の向上効果、クリープ性能、経済性
などのバランスを考慮すると、全補強繊維に占める長手
方向に配列する炭素繊維の体積含有量は5〜50%の範
囲にあることが好ましい。
方向に対してなす角度が0度±15度の範囲内であるこ
とを意味する。この範囲で剛性の向上効果が著しいから
である。
強度の向上が不十分であったり、長期のクリープ性能が
十分でない場合がある。また、50%を超えると機械的
な物性は著しく向上するものの、高価になる。また、5
0%を超えると炭素繊維の破壊に伴い解放されるエネル
ギーが大きくなり、形材の破壊が突発的になりやすい。
炭素繊維が形材の中立軸から遠い方に分布させることで
著しく向上させることができる。すなわち、炭素繊維を
含むFRP部2を図1のように層状の形材の上部および
/または下部近傍に配すれば剛性の高い形材が得られ
る。なお、層状構造にした場合、炭素繊維を含む層から
開始したクラックは形材全体に伝播する可能性が高いた
め、炭素繊維を含む層との層間に、プラスチックやゴム
の緩和層を設けてもよい。また、このような緩和層に
は、層間応力を緩和させる役割や、残留熱応力を緩和さ
せる役割を併せ持たせることができる。
させても好ましい形材が得られる。図2はに示すFRP
形材11は、炭素繊維を不規則的に(ランダムに)散在
させたものであり、図3に示すFRP形材21は、規則
的に散在させた例を示している。なお、図2において
は、四角、三角、丸、菱形、偏平形状など、CFRP部
12の横断面形状を異にしてFRP部13中に不規則的
に散在させてある。図3においては、実質的に同一横断
面形状のCFRP部22を、I形横断面の上下部のFR
P部23中に規則的に散在させてある。
た場合、損傷がCFRP部全体に伝搬し、形材が瞬時に
全体破壊してしまうことを効果的に防げる。現実的に
は、形材断面において、樹脂を含浸した炭素繊維からな
るトウ単位部(より具体的にはストランド単位あるいは
ロービング単位)(四角、三角、丸など黒色部分で示し
たものがトウ単位である)が散在していることが好まし
い。この場合、単繊維の破壊はトウ単位部内では伝播す
るものの、隣接するトウまでは伝播せず、形材の破損モ
ードをより段階的な破壊とし、全体破壊に至るまでの時
間を長くすることができたり、全体破壊をくい止めたり
することができる。破壊モードを段階的なものとするこ
とで、形材の破壊を認知した人物が避難するなど何らか
の防御対策を講ずる時間が稼げる。なお、ここでいう散
在とは、厳密にはトウ単位のCFRP部同士が接触して
いないことを意味するが、断面をみたときにトウ間隔が
1mm以上であればよい。なお、製造効率との関係でC
FRP部同士が接触していないようにすることが不可能
な場合には、接触しているトウ数(間隔が1mm以下の
トウ数)は全トウ数の1/20以下に抑えることが好ま
しい。1/20より大きいと上記の破壊伝播を抑える効
果が顕著でなくなる可能性があるからである。
壊の検出においても、炭素繊維束を散在させることで、
炭素繊維束同士が接触することがなくなり、損傷検出の
確度が向上する。さらに、炭素繊維束を散在させること
で、残留熱応力を分散させることができて、残留応力に
よる形材の反りが低減できる、また、FRP形材をボル
ト接合した場合の接合効率の経時変化がより少なくなる
という効果もある。
場合にも、全補強繊維に占める長手方向に配列する炭素
繊維の体積含有率は、前記と同様、軽量化効果、剛性、
強度の向上効果、クリープ性能、経済性などのバランス
を考慮して、5〜50%の範囲にあることが好ましい。
単位部が、形材の断面において、規則的または、不規則
的に散在していることも好ましい。
するFRP形材にあっては、CFRP部の割合や配置に
よって機械的特性を実質的に自由に設けることが可能で
あるが、I形横断面のFRP形材の場合、曲げ剛性率
が、たとえば0.5〜3,500kN・m2 の範囲にあ
ることが好ましい。
RP形材の全体破壊は、高弾性、高強度である炭素繊維
の単糸あるいは、炭素繊維と樹脂からなるトウ単位の部
分の破壊から始まるが、炭素繊維の電気伝導性を利用し
て形材中の単糸あるいは、炭素繊維と樹脂からなるトウ
単位部の破壊を簡便、確実にかつ低価格で検出すること
ができる。
き部などの炭素繊維の露出部を利用して炭素繊維の電気
抵抗、あるいは電流を測定する方法である。炭素繊維が
切断すれば、電気抵抗が増大し、電流は低下する。
るよりは、上述したように、CFRP部をトウ単位で形
材中に散在させて、トウ単位部間が絶縁された状態で、
あるトウ単位部に注目した方が、通電の仕方が容易にな
るとともに、より高精度で炭素繊維の切断、あるいは損
傷が検出できる。
ドは、特公平1−272867号公報に示されている測
定方法で得られる毛羽数が30個/m以下であることが
好ましい。毛羽がこれ以上であると、ストランド同士が
電気的に短絡する確率が大きくなり、1本のストランド
が破断しても電気抵抗や電流値の変化がみかけ上小さく
なることがあるからである。
物中において、かならずしも露出しているとは限らない
ので、あらかじめ単数あるいは、複数の炭素繊維に通電
のための端子を接続しておけばより容易に形材の検査が
できる。
るので、形材を発熱により乾燥させるということも可能
である。
む概念としてのU形横断面を有するFRP形材の各実施
態様を示す。図4においては、FRP形材31のU形横
断面の上下部がCFRP部32で構成されており、他の
部分がFRP部33で構成されている。図5において
は、FRP形材41のFRP部43中にランダムにCF
RP部42が散在されている。図6においては、FRP
形材51の上下FRP部53中に規則的にCFRP部5
2が散在されている。図7においては、FRP形材61
のC形横断面の上下部がCFRP62で構成されてお
り、他の部分がFRP部63で構成されている。図8に
おいては、FRP形材71のFRP部73中にランダム
にCFRP部72が散在されている。図9においては、
FRP形材81の上下FRP部83中に規則的にCFR
P部82が散在されている。
〜81の場合、曲げ剛性率は、たとえば0.1〜1,0
00kN・m2 の範囲にあることが好ましい。また、U
形横断面の幅A(図4に図示)としては、20〜200
mmの範囲にあることが好ましい。ただし、図1〜図9
に示した例は、単に横断面の形状や炭素繊維の配置の例
を示したものであり、本発明はこれら図示例に限定され
るものではない。
方法としては、プルトルージョン法、プルワインド法、
フィラントワインディング法、ハンドレイアップ法等、
公知のあらゆる成形技術を用いることができる。中で
も、炭素繊維を含む繊維束を樹脂を含浸させながら一体
成形する、引き抜き(プルトルージョン)成形法、プル
ワインド成形法を用いることが経済的である。また、少
量の生産や複雑で特殊な構造に対しては、ハンドレイア
ップ法が適している。
て説明する。 実施例1 炭素繊維からなる平織クロス及びガラス繊維からなる平
織クロスにポリエステル樹脂を含浸させて、ハンドレイ
アップ法により、高さ=150mm、幅=150mm、
肉厚=10mm、長さ=2000m、のH形(本発明で
はI形に含まれる概念)の形材2本を成形した。炭素繊
維とガラス繊維の体積比率はほぼ50:50であり、形
材の重さはともに14kgであった。
00mmで、形材中央に荷重を付加して3点曲げ試験を
行った。このとき、荷重撓み曲線より算出される梁の曲
げ剛性(梁剛性)=210kN・m2 、破壊荷重=33
kNであった。
ン間隔=1800mmでボルト接合し、中央に50kN
の負荷を30日間かけた後、除荷して残存する撓み量を
測定するクリープ試験を行った。その結果、残存撓み量
は0.5mmであった。
ポリエステル樹脂を含浸させて、ハンドレイアップ法に
より、実施例1と同一形状の形材2本を成形した。形材
の重さは、それぞれ16kgであった。
本を曲げ試験したところ、梁剛性=100kN・m2 、
破壊荷重=17kNであった。
験したところ、残存撓み量は3.0mmであった。
ガラス繊維糸束(弾性率=70GPa、比重=2.5
4、糸径=13μm)1,820束と、糸本数12,0
00本(Tex:800g/km)の炭素繊維束(弾性
率230GPa、比重=1.75、糸径7μm)780
束にポリエステル樹脂を含浸させて、温度130℃のダ
イ(長さ1m)に引き通すプルトルージョン法により、
実施例1と同一形状で、重さ15kgの形材を成形し
た。プルトルージョン成形時の引き抜き速度は1m/分
で、炭素繊維束がガラス繊維束に対して市松模様状に規
則的に散在して分布するよう、繊維束はそれぞれポリエ
チレン製の板に穴を開けたガイドを経由してダイに通し
た。ダイは耐摩耗性の良いスチール製のものを用い、成
形物の表面性状を高めるために、表面に離型剤(フリー
コート)を塗布した。
1000倍にて光学顕微鏡で観察したところ、炭素繊維
束は概ね市松模様状に規則的に散在して分布しており、
炭素繊維束同士の接触は観察出来なかった。また、断面
写真より求めた形材の長手方向に配列する炭素繊維の全
補強繊維に占める割合は、30%であった。
げ試験した。なお、このとき、形材断面中の最下面に近
い所に分布している炭素繊維束の両端面部分に、銀ペー
ストを塗布して通電し、試験中の電気抵抗をモニターし
た。
・m2 、破壊荷重は70kNであった。また、破壊は中
央負荷点下で発生した。
で、電気抵抗は26μΩ/mから無限大へと変化した。
ョン法により、同一形状の形材を成形した。形材の重さ
は17kgであった。
して曲げ試験したところ、梁剛性=210kN・m2 、
破壊荷重=70kNであった。
た以外は全て同様にして、同一形状の形材を得た。重量
は16kgであった。
抵抗をモニターしながら曲げ試験したところ、形材の剛
性は280kN・m2 、破壊荷重は56kNであった。
また、破壊は中央負荷点下で発生した。
る40kNで、22μΩ/mから無限大へと変化した。
と同様にして、同一形状の形材を作成した。重量は14
kgであった。
抵抗をモニターしながら曲げ試験したところ、形材の剛
性は450kN・m2 、破壊荷重は90kNであった。
また、破壊は中央負荷点下で発生した。
で、電気抵抗は25μΩ/mから無限大へと変化した。
スマットに置き換えた以外は全て同様にして、同一形状
の形材を得た。この形材の重量は7kgであった。この
うち1本を実施例1と同様にして試験したところ、梁剛
性は400kN・m2 、破壊荷重は78kNであった。
材に比べ、より軽量化でき、かつ、強度、剛性、及びク
リープ性能を著しく向上させることが可能となる。さら
に、従来から困難とされてきた形材の損傷の検出を電気
特性により検出することが可能となり、これまでにない
FRP形材の用途展開、及び大量普及が可能となる。
断面図である。
横断面図である。
の概略横断面図である。
の概略横断面図である。
の概略横断面図である。
の概略横断面図である。
の概略横断面図である。
の概略横断面図である。
の概略横断面図である。
FRP形材 2、12、22、32、42、52、62、72、82
CFRP部(黒色部) 3、13、23、33、43、53、63、73、83
FRP部(白色部) LD 長手方向
Claims (19)
- 【請求項1】 炭素繊維を含む少なくとも2種類の補強
繊維を有するFRP形材であって、炭素繊維の少なくと
も一部が形材の長手方向に配列されていることを特徴と
するFRP形材。 - 【請求項2】 層構造をなす、少なくとも炭素繊維を含
む補強繊維層を有している、請求項1のFRP形材。 - 【請求項3】 横断面において、炭素繊維がランダムに
分布している、請求項1のFRP形材。 - 【請求項4】 横断面において、トウ単位の炭素繊維を
含む部分が散在している、請求項1のFRP形材。 - 【請求項5】 トウ単位の炭素繊維を含む部分が市松模
様を形成するように分布している、請求項4のFRP形
材。 - 【請求項6】 全補強繊維に占める炭素繊維の体積含有
率が5〜50%の範囲にある、請求項1ないし5のいず
れかに記載のFRP形材。 - 【請求項7】 炭素繊維の引張弾性率が180〜300
GPa、引張強度が2,400〜6,000MPaの範
囲にある、請求項1ないし6のいずれかに記載のFRP
形材。 - 【請求項8】 フィラメント数が30,000〜24
0,000本の範囲にある炭素繊維束を有する、請求項
1ないし7のいずれかに記載のFRP形材。 - 【請求項9】 ガラス繊維を含む、請求項1ないし8の
いずれかに記載のFRP形材。 - 【請求項10】 ガラス繊維の織物を含む、請求項9の
FRP形材。 - 【請求項11】 ガラス繊維のマットを含む、請求項9
または10のFRP形材。 - 【請求項12】 U形横断面を有する、請求項1ないし
11のFRP形材。 - 【請求項13】 曲げ剛性率が0.1〜1,000kN
・m2 の範囲にある、請求項12のFRP形材。 - 【請求項14】 U形横断面の幅が20〜200mmの
範囲にある、請求項12または13のFRP形材。 - 【請求項15】 I形横断面を有する、請求項1ないし
11のいずれかに記載のFRP形材。 - 【請求項16】 曲げ剛性率が0.5〜3,500kN
・m2 の範囲にある、請求項15のFRP形材。 - 【請求項17】 I形横断面の高さが30〜300mm
の範囲にある、請求項15または16のFRP形材。 - 【請求項18】 T形またはL形横断面を有する、請求
項1ないし11のいずれかに記載のFRP形材。 - 【請求項19】 構造物用、建造物用または建設用であ
る、請求項1ないし18のいずれかに記載のFRP形
材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP14645796A JP3724663B2 (ja) | 1995-11-22 | 1996-05-17 | Frp形材 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP7-304473 | 1995-11-22 | ||
JP30447395 | 1995-11-22 | ||
JP14645796A JP3724663B2 (ja) | 1995-11-22 | 1996-05-17 | Frp形材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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