JPH09203129A - 目地材及び止水構造 - Google Patents

目地材及び止水構造

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JPH09203129A
JPH09203129A JP1197696A JP1197696A JPH09203129A JP H09203129 A JPH09203129 A JP H09203129A JP 1197696 A JP1197696 A JP 1197696A JP 1197696 A JP1197696 A JP 1197696A JP H09203129 A JPH09203129 A JP H09203129A
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JP
Japan
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joint
joint material
slit
structures
filler
Prior art date
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Pending
Application number
JP1197696A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Nishida
義孝 西田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は隣接するコンクリート構造物の打継
目部分からの水の侵入を防ぐ目地材を提供するものであ
る。 【解決手段】 隣接するコンクリート構造物の打継目に
使用する直方体形状の硬質ラバースポンジ目地材に、コ
ンクリート構造物の隣接する方向に直交する方向の少な
くとも一端面にスリットを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隣接する構造物間
の継目、特に好適には隣接するコンクリート構造物間の
打継目に使用し、該継目部分からの水の侵入を防ぐ目地
材及びこれを用いた止水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】隣接する構造物間の境界である継目部分
へ水が侵入すると、例えばトンネル、建築物の内部に漏
水が生じることになる。この漏水を防ぐ効果的な方法と
して、構造物間の継目に目地材を使用する手法が広く採
用されている。目地材は、多く、天然ゴムまたは合成ゴ
ムに合成樹脂、充填材、老化防止材を配合した硬質ラバ
ースポンジ等で形成されている。かかる従来の一般的な
目地材の一例をその使用状態と合わせて図4に示す。
【0003】110はコンクリート構造物であり、左右
のコンクリート構造物110、110の間に打継目11
1が形成されており、直方体形状の目地材113は、コ
ンクリート構造物110の表面112に沿ってコンクリ
ート構造物110の打継目111に隙間なく接着されて
いる。
【0004】目地材113は、目地材本体が伸縮性、柔
軟性に優れているため、両コンクリート構造物110間
に若干の相対的ずれが生じた場合でも、ずれに応じ目地
材113が変形し、コンクリート構造物110と目地材
113は常に密着状態が維持される。よって、水の侵入
を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
目地材にあっては、相対的ずれが大きい場合、例えば、
地震等により地盤に大きな相対的ずれが生じた場合、目
地材本体の伸縮性、柔軟性のみでは、構造物と目地材と
の接着部分が剥離してしまう可能性があり、止水性が損
なわれる恐れがあった。
【0006】そこで、本発明は構造物間に大きな相対的
ずれが生じた場合にも、高い止水性を維持することがで
きる目地材及び止水構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目地材は、上記
目的を達成するため、次のような構成としたものであ
る。請求項1の発明は、隣接する構造物間の継目に装着
する弾性体からなる目地材において、該目地材の表面の
少なくとも一か所に切れ込みを設けたことを特徴とす
る。
【0008】請求項2の発明は、目地材の形状を直方体
としたことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、目地材の切れ込みを設
けた表面の反対側の表面に、もう一か所切れ込みを設け
たことを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、目地材の切れ込みは前
記表面から反対側の表面に至るまで貫通した切れ込みで
あることを特徴とする。
【0011】これらの構成により、目地材に切れ込みを
設けたことで、切れ込み部分が広がり、その広がる範囲
内で目地材は自由に変形し、目地材自体の伸縮性をより
向上させることができる。
【0012】請求項5の発明は、隣接する構造物の継目
に装着する弾性体からなる目地材において、該目地材の
内部に空洞部を設けたことを特徴とする。これにより、
目地材の内部に空洞部を設けたことで、空洞部が広が
り、その広がる範囲内で目地材は自由に変形し、目地材
の伸縮性をより向上させることができる。
【0013】請求項6の発明は、隣接する構造物の継目
に弾性体からなる目地材を装着してなる止水構造におい
て、目地材の切れ込みを設けた表面を前記構造物との接
触面以外の面として、前記構造物間に装着してなること
を特徴とする。
【0014】これにより、例えば、地震等の際に左右の
構造物が大きく相対的にずれた場合であっても、目地材
に切れ込みを設けたことにより、構造物の大きな相対的
ずれに応じ切れ込みが広がり、その広がる範囲内で目地
材が自由に変形し、より伸縮性を高めることができる。
よって、隣接する構造物と目地材との接着面が剥離する
ことなく、大きなずれにも常に高い止水性が維持でき
る。
【0015】請求項7の発明は、隣接する構造物間の継
目に弾性体からなる目地材を装着してなる止水構造にお
いて、内部に空洞部を設けた目地材を前記構造物間に装
着してなることを特徴とする。
【0016】これにより、例えば、地震等の際に左右の
構造物が大きく相対的にずれた場合であっても、目地材
の内部に空洞部を設けたことにより、構造物の大きな相
対的ずれに応じ空洞部が広がり、その広がる範囲内で目
地材が自由に変形し、より伸縮性を高めることができ
る。よって、隣接するコンクリート構造物と目地材との
接着面が剥離することなく、大きなずれにも常に高い止
水性が維持できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
目地材を用いた止水構造の断面図を図1に示し、これに
基づき本発明の第1の実施の形態を説明する。目地材1
3は、構造物間への装着前、装着後の状態とも略直方体
形状で、天然ゴムまたは合成ゴムに合成樹脂、充填材、
老化防止材を配合した硬質ラバースポンジ等で構成さ
れ、この目地材13に、所定の一表面に沿って連続し
て、また、その対向面側に向かって切れ込み、ここでは
極めて薄い切れ込み、すなわちスリット14を設けた。
目地材13の材質は、この実施の形態では硬質ラバース
ポンジを用いたが、他にも熱可塑性プラスチック製の発
泡体、熱硬化性プラスチック製の発泡体等が用いられ得
る。10はコンクリート構造物であり、左右のコンクリ
ート構造物10、10の間に打継目11が形成されてお
り、目地材13は、スリット14を設けた面をコンクリ
ート構造物10の接着面以外で、表面12側となるよ
う、また、スリット14の方向はコンクリート構造物1
0の隣接する方向に直交する方向となるよう、すなわ
ち、コンクリート構造物10の打継目11に沿ってスリ
ット14が延びているような方向となるよう、コンクリ
ート構造物10、10の間に隙間なく装着し、接着等に
より固着する。
【0018】これにより、例えば、地震等の際に、左右
のコンクリート構造物10、10が大きく相対的にずれ
た場合であっても、目地材13にスリット14を設けた
ことにより、コンクリート構造物10の大きな相対的ず
れに応じスリット14が広がることが可能であり、スリ
ット14の広がる範囲内で目地材が自由に変形し、伸縮
性を向上させることができる。よって、隣接するコンク
リート構造物10と目地材13との接着面が剥離するこ
となく、大きな相対的ずれにも常に高い止水性が維持さ
れる。
【0019】また、本実施の形態では、コンクリート構
造物10の打継目11に沿って帯状止水板15をコンク
リート構造物10に埋設した。これにより、より高い止
水性が維持できる。
【0020】また、本実施の形態では、コンクリート構
造物10の表面12側にスリット14を入れたが、表面
12に対向する面にスリット14を設けてもよい。ま
た、本実施の形態では、スリット14を目地材13の中
央に一本設けたが、スリットを設けた面をコンクリート
構造物10の接着面以外で表面12側となるよう、又、
スリット14の方向はコンクリート構造物10の隣接す
る方向に直交する方向となるよう、すなわち、コンクリ
ート構造物10の打継目11に沿ってスリットが延びて
いるような方向となるよう、コンクリート構造物に装着
すれば、スリット14の位置と本数は任意に設定して良
い。
【0021】本発明の第2の実施の形態に係る目地材の
止水構造の断面図を図2に示し、これに基づき本発明の
第2の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態
と同等の構成に関しては、同一の符号を付与しその説明
を省略する。本実施の形態では、目地材13に、所定の
一表面に沿って連続して、また、その対向面側に向かっ
てスリット14aを設け、そのスリット14aを形成し
ている面と対向している面にも、その延長線がスリット
14aと一致する方向にスリット14aと同じ形状のス
リット14bを設けた。
【0022】第1の実施の形態ではスリット14が一か
所のみであったが、本実施の形態では、スリット14
a、bを二か所に設けることにより、一か所のみの場合
より伸縮性が向上し、さらに大きな相対的ずれにも高い
止水性が維持される。
【0023】また、本実施の形態ではスリットを目地材
13の中央部に延長線が一致するよう二本設けたが、目
地材を装着する際、スリットを設けた面をコンクリート
構造物10の接着面以外で表面12側となるよう、又、
スリット14の方向はコンクリート構造物10の隣接す
る方向に直交する方向となるよう、すなわち、コンクリ
ート構造物10の打継目11に沿ってスリットが延びて
いるような方向となるよう、コンクリート構造物に装着
すれば、スリット14の位置と本数は任意に設定して良
い。また、それぞれのスリットの延長線が一致せず、な
おかつ、それぞれのスリットは平行な方向としても良
い。
【0024】第1及び第2の実施の形態では、切れ込み
の厚さは極めて薄く、スリット様としたが、切れ込みの
厚さはこれに限定されず、必要に応じ、任意に設定して
も良い。
【0025】本発明の第3の実施の形態に係る目地材の
止水構造の断面図を図3に示し、これに基づき本発明の
第3の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態
と同等の構成に関しては、同一の符号を付与しその説明
を省略する。本実施の形態では、目地材13の内部にそ
の表面には開口しない空洞部16を三か所設けた。目地
材13の内部に空洞部16を設けたことにより、例え
ば、コンクリート構造物10が地震等で地盤に大きく相
対的ずれが生じた場合、その相対的ずれに応じ、空洞部
16が広がることが可能であり、空洞部16の広がる範
囲内で目地材が自由に変形し、より伸縮性を向上させる
ことができる。よって、隣接するコンクリート構造物1
0が地震等で大きく相対的ずれが生じた場合、相対的ず
れに応じ空洞部16の広がる範囲内で自由に変形するた
め伸縮性が向上する。これにより、隣接するコンクリー
ト構造物10と目地材13は常に密着状態にあり、接着
面が剥離することなく、大きな相対的ずれにも高い止水
性が維持される。また、空洞部16は目地材13の表面
に面していないので、空洞部16に異物が侵入して傷つ
くことがなく、空洞部16を設けたことによる目地材1
3の耐久性の低下が防止される。
【0026】また、本実施の形態では空洞部16を目地
材13の内部すなわち目地材の表面に面していない中央
に三か所設けたが、目地材の内部で表面に面していなけ
れば空洞部16の位置と数は任意に設定して良い。
【0027】なお、第1、第2及び第3の実施の形態で
は目地材を直方体としたが、その形状は、構造物の継目
に装着する前の状態では、球状、円柱状等でも良く、ま
た、当該継目の形状に合わせた形状のものを使用するこ
とができる。さらに、目地材をコンクリート構造物の継
目に使用したが、プラスチック構造物等の継目に使用す
ることも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、本発明の目地材によれば、目地材の表面に切れ込み
を設け、あるいは、目地材の内部に空洞部を設けたこと
により、構造物間に大きな相対的ずれが生じた場合に
も、高い止水性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る目地材
を用いた止水構造の一部断面図を示すものである。
【図2】図2は本発明の第2の実施の形態に係る目地材
を用いた止水構造の断面図を示すものである。
【図3】図3は本発明の第3の実施の形態に係る目地材
を用いた止水構造の断面図を示すものである。
【図4】図4は従来の目地材を用いた止水構造の断面図
を示すものである。
【符号の説明】
10 コンクリート構造物 11 コンクリート構造物の打継目 12 コンクリート構造物の表面 13 目地材 14 スリット 14a、b スリット 15 帯状止水板 16 空洞部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する構造物間の継目に装着する弾性
    体からなる目地材において、該目地材の表面の少なくと
    も一か所に切れ込みを設けたことを特徴とする目地材。
  2. 【請求項2】 前記目地材の形状を直方体とした請求項
    1記載の目地材。
  3. 【請求項3】 前記目地材の切れ込みを設けた表面の反
    対側の表面に、もう一か所切れ込みを設けた請求項1又
    は2記載の目地材。
  4. 【請求項4】 前記目地材の切れ込みは、前記表面から
    反対側の表面に至るまで貫通した切れ込みである請求項
    1又は2記載の目地材。
  5. 【請求項5】 隣接する構造物間の継目に装着する弾性
    体からなる目地材において、該目地材の内部に空洞部を
    設けたことを特徴とする目地材。
  6. 【請求項6】 隣接する構造物間の継目に弾性体からな
    る目地材を装着してなる止水構造において、請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の目地材を、その切れ込みを設
    けた表面を前記構造物との接触面以外の面として、前記
    構造物間に装着してなる止水構造。
  7. 【請求項7】 隣接する構造物間の継目に弾性体からな
    る目地材を装着してなる止水構造において、請求項5に
    記載の目地材を、前記構造物間に装着してなる止水構
    造。
JP1197696A 1996-01-26 1996-01-26 目地材及び止水構造 Pending JPH09203129A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016056564A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 ダウ化工株式会社 軽量盛土構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016056564A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 ダウ化工株式会社 軽量盛土構造

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