JPH0920279A - 自転車の推進力付加方法及び装置 - Google Patents

自転車の推進力付加方法及び装置

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JPH0920279A
JPH0920279A JP16905095A JP16905095A JPH0920279A JP H0920279 A JPH0920279 A JP H0920279A JP 16905095 A JP16905095 A JP 16905095A JP 16905095 A JP16905095 A JP 16905095A JP H0920279 A JPH0920279 A JP H0920279A
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JP
Japan
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force
handle
sprocket
bicycle
axial force
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JP16905095A
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Akira Korosue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転舵操作の不安定化を招くことなく、かつ、
クランクペダルの踏み込み力を阻害することなく、脚力
による推進力に加え、腕力による推進力を付加する。 【解決手段】 ハンドルバー2をハンドルステム17a
に対し前後方向軸X回りに揺動可能に取付ける。クラン
ク軸5の左右両側位置に前進方向にのみ回転伝達させる
ワンウェイクラッチを介して一対のパワースプロケット
を取付ける。ハンドル揺動中心を挟んで互いに離れた左
右両側部位のハンドルにそれぞれチェーン等の軸方向力
伝達部材の一端を取付け、他端を各パワースプロケット
に巻回する。ハンドルの揺動運動が各軸方向力伝達部材
を介して各スプロケットに回転力として伝達されて、ク
ランク軸に前進方向の回転力が付加される。各軸方向力
伝達部材の他端をチェーンテンション機構に連結し、中
間部をガイド手段6で屈曲案内させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の推進力付
加方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の自転車の推進力付加
方法及び装置として、ハンドルを揺動させることにより
自転車に前進方向の推進力を付加するものが知られてい
る(例えば、特開昭51−28933号公報,実開昭5
9−64388号公報参照)。これらは、いずれもハン
ドルを自転車の左右方向の軸回りに揺動させることによ
り、チェーン等を介して接続したギヤを回転させて自転
車を前進させる推進力にするものである。つまり、自転
車の乗員はクランクペダルを交互に踏み込みながら、ハ
ンドルを上記左右方向軸回りに揺動させることにより、
上記クランクペダルに基づく推進力に加えて、上記ハン
ドルの揺動に基づく推進力を付加するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
自転車の推進力付加方法及び装置においては、推進力を
付加するためのハンドルの揺動操作が左右方向軸回りの
ものであるため、ハンドルの揺動操作のために両腕に力
をいれると、クランクペタルを踏み込む脚に効果的に力
をいれることが困難になる。すなわち、推進力を付加し
たいような上り坂や加速時等において、脚でクランクペ
ダルを強く踏み込むためには、ハンドルを把持した両腕
を手前側に引き付けて支持反力を得る必要がある。それ
にも拘らず、ハンドルを上記左右方向軸回りに揺動させ
なければならないため、クランクペダルへの踏み込み力
がそがれる結果となる。
【0004】また、上記のごとくハンドルを左右方向軸
回りに揺動させるものであるため、推進力付加のための
ハンドルの揺動操作と、転舵操作のためのハンドル操作
とを同時に行うのが困難になる。このため、上記ハンド
ルの揺動操作の最中に走行方向を変化させたい場合に、
その転舵操作を確実に行い得ず進行方向が不安定化し易
い。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、転舵操作の不
安定化を招くことなく、かつ、クランクペダルの踏み込
み力を阻害することなく、脚力による推進力に加え、腕
力による推進力の付加を行うことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は自転車の推進力付加方法に係
り、ハンドルがハンドルステムに対し自転車の前後方向
軸回りに揺動可能に取付けられる一方、推進力付加用ス
プロケットが前進方向のみ回転伝達させる一方向回転伝
達手段を介してクランク軸に接続され、上記ハンドルの
揺動中心から離れた部位のハンドルに一端を取付けた軸
方向伝達部材の他端が上記スプロケットに巻回されてな
る自転車を用いるものである。そして、上記ハンドルの
左右両側部を上記前後方向軸回りに揺動させてその左右
両側部を交互に上方に引き上げることにより、その引き
上げ力を上記軸方向力伝達部材を介して上記スプロケッ
トに伝達してそのクランク軸を前進方向に回転させる構
成とするものである。
【0007】上記構成の場合、通常、自転車の乗員はク
ランクペダルの踏み込みにより前進する際に、その踏み
込む側の腕を引き付け他側の腕をハンドルに押し付ける
ことになるため、上体が上記踏み込む側に傾くととも
に、この上体の傾きを補償するように自転車全体が上記
と逆側に傾く傾向になる。つまり、右足で右クランクペ
ダルを踏み込むには、ハンドルを把持した右手を引き付
け、左手を押し付けることに伴い上体は右に、自転車は
左にそれぞれ傾くことになる。従って、上記構成の場
合、ハンドルが前後方向軸回りに揺動可能に設けられて
いるため、右足で右クランクペダルを踏み込む時には、
この踏み込み動作に同期してハンドルの右側部分が上に
左側部分が下になるようにハンドルが揺動され、逆に左
足で左クランクペダルを踏み込む時には、この踏み込み
動作に同期してハンドルの左側部分が上に右側部分が上
になるようにハンドルが揺動されることになる。このた
め、ハンドルの揺動方向と、脚によるクランクペダルの
踏み込みに伴う腕の力の作用方向とが合致し、ハンドル
の揺動操作による推進力の付加により、脚によるクラン
クペダルの踏み込み力が阻害されることはなく、その踏
み込みに伴う乗員の上体の運動を有効利用してハンドル
の揺動操作が可能になる。また、上記ハンドルの揺動が
前後方向軸回りのものであるため、転舵操作の操作方向
と略一致し、転舵操作が不安定化することが防止され
る。
【0008】請求項2記載の発明は、自転車の推進力付
加装置に係り、ハンドルステムに対し前後方向軸回りに
揺動可能に取付けられたハンドルと、クランク軸の左右
両側位置にそれぞれ前進方向にのみ回転伝達させる一方
向回転伝達手段を介して取付けられた一対の推進力付加
用スプロケットと、上記ハンドルの揺動中心を挟んで互
いに離れた左右両側部位のハンドルにそれぞれ一端が取
付けられ、他端が上記各スプロケットに巻回された一対
の軸方向力伝達部材とを備えるものである。そして、上
記ハンドルの揺動運動が上記各軸方向力伝達部材を介し
て上記各スプロケットに回転力として伝達されて、クラ
ンク軸に前進方向の回転力が付加されるように構成する
ものである。上記一方向回転伝達手段としてはワンウェ
イクラッチやラチェット等を用いることができる。ま
た、上記軸方向力伝達部材としてはチェーンのほかにワ
イヤ等を用いることができる。
【0009】上記構成の場合、ハンドルをハンドルステ
ムに対し前後方向軸回りに揺動操作を行うと、その揺動
操作に伴い、軸方向力伝達部材が上下方向に左右交互に
引っ張られ、クランク軸に設けられた一対の推進力付加
用スプロケットが交互に前進方向に回転駆動される。こ
れにより、クランクペダルの踏み込み操作による自転車
の推進に加え、上記推進力付加用スプロケットからの回
転力が自転車の推進力として付加される。この際、上記
各推進力付加用スプロケットは前進方向にのみ回転力を
伝達する一方向回転伝達手段を介してクランク軸に取付
けられているため、前進方向と逆方向には空転してクラ
ンクペダルによる前進方向への推進力発揮を阻害するこ
とはない。しかも、上記請求項1記載の発明の項におい
て説明した如く、ハンドルがハンドルステムに対し前後
方向軸回りに揺動可能に取付けられているため、乗員の
クランクペダルの踏み込み動作を行う脚と、ハンドルの
揺動動作を行う上体との動きが同期し、上記クランクペ
ダルの踏み込み動作による自転車の推進を阻害しない
上、上記踏み込み動作を有効利用してハンドルの揺動動
作、すなわち、推進力の付加を効果的に行うことが可能
になる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、各軸方向力伝達部材に、その軸方向力伝達
部材を戻し方向に付勢する戻し方向付勢手段を接続する
ものである。上記戻し方向付勢手段としては最も単純に
は引っ張りコイルスプリングを用いることができる。
【0011】上記構成の場合、ハンドルの揺動操作に伴
いそのハンドルの左右両側部の内の一側部が上昇し、他
側部が下降することになるが、その他側部の下降に伴い
その他側部に取付けられた軸方向力伝達部材が戻し方向
に移動しても、戻し方向付勢手段により自動的に戻さ
れ、たるみ等が発生することはない。これにより、ハン
ドルの逆側への揺動に伴う軸方向力伝達部材から推進力
付加用スプロケットへの前進方向の回転力伝達が確実に
行われる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、戻し方向付勢手段として、クランク軸と平
行に配設された軸体と、この軸体の左右両側位置にそれ
ぞれ回転可能に取付けられた一対の付勢用スプロケット
と、上記一対のスプロケット間の軸体周囲に外装されて
上記一対のスプロケットに対しそれぞれ端部が固定され
た捩じりコイルスプリングとを備えたものとする。そし
て、第1の軸方向力伝達部材の他端を、第1の推進力付
加用スプロケットに巻回された後に第1の付勢用スプロ
ケットに対し巻回された状態で固定し、第2の軸方向力
伝達部材の他端を、第2の推進力付加用スプロケットに
巻回された後に第2の付勢用スプロケットに対し上記第
1の軸方向力伝達部材とは逆方向に巻回された状態で固
定し、上記第1及び第2の付勢用スプロケットを予め捩
じり方向に捩じって捩じり復元力が作用した状態にする
ものである。
【0013】上記構成の場合、第1の軸方向力伝達部材
の引き側移動により、第1の推進力付加用スプロケット
を前進方向に回転させると同時に第1の付勢用スプロケ
ットを介して捩じりコイルスプリングをより捩じり側に
巻き込む。一方、この時、第2の軸方向力伝達部材の戻
し側移動により、第2の推進力付加用スプロケットを空
転させると同時に第2の付勢用スプロケットから上記捩
じりコイルスプリングの捩じり復元力が上記第2の軸方
向力伝達部材に作用して戻し側に巻き取られる。そし
て、これらの作用がハンドルの揺動に伴い交互に繰り返
される。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明において、ハンドルをハンドルステムに対し、固定し
た状態と、揺動可能な状態とに切換える切換手段を備え
る構成とするものである。
【0015】上記構成の場合、切換手段の切換操作によ
り、ハンドルを固定した状態にすればクランクペダルの
踏み込み動作による推進のみとなり、上記ハンドルを揺
動可能な状態にすればハンドルの揺動操作による推進力
の付加が得られる。このため、自転車の走行路の状態や
乗員の意思に基づいて、脚に加えて腕による推進力の付
加を得るか否かの切換が可能になる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項2記載の発
明において、クランク軸と推進力付加用スプロケットと
の間に、一方向回転伝達手段を介した前進方向の回転力
の伝達を遮断するクラッチ手段を介装するものである。
【0017】上記構成の場合、クラッチ手段をON状
態、すなわち、前進方向の回転力の伝達を遮断した状態
にすると、ハンドルを揺動操作してもクランク軸への回
転力の伝達が遮断されて推進力の付加は行われず、逆に
上記クラッチ手段をOFF状態、すなわち、上記前進方
向の回転力が伝達される状態にすると、上記ハンドルの
揺動操作により推進力の付加が行われる状態になる。こ
のため、請求項5記載の発明と同様に、自転車の走行路
の状態や乗員の意思に基づいて、脚に加えて腕による推
進力の付加を得るか否かの切換が可能になる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、ハンドルをハンドルステムに対し、固定し
た状態と、揺動可能な状態とに切換える切換手段を備え
る。そして、この切換手段を、上記ハンドルが固定状態
に切換えられたときにクラッチ手段が前進方向の回転力
の伝達を遮断したON状態に、上記ハンドルが揺動可能
状態に切換えられたときに上記クラッチ手段が上記回転
力の伝達を行うOFF状態になるように、上記クラッチ
手段と互いに接続するものである。
【0019】上記構成の場合、切換手段を固定状態に切
換るとクラッチ手段がON状態になりクランク軸への回
転力の伝達が遮断される一方、上記切換手段を揺動可能
状態に切換ると、上記クランク軸への回転力の伝達が可
能な状態にされる。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項2記載の発
明において、フレームに、各軸方向力伝達部材をヘッド
チューブとダウンチューブとに沿って案内するガイド手
段を設けるものである。
【0021】上記構成の場合、ハンドル揺動に伴う各軸
方向力伝達部材の移動がガイド手段により案内されて、
より確実になる。
【0022】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の発明において、ガイド手段を、各軸方向力伝達部材
が、自転車を側面から見た状態でヘッドチューブの中心
軸線と略一致した位置を下方に延びるよう、上記ヘッド
チューブとダウンチューブとの結合部近傍位置に配設す
るものである。
【0023】上記構成の場合、ガイド手段により各軸方
向力伝達部材がヘッドチューブの中心線と略一致して下
方に延びるよう案内されているため、例えば自転車の停
止状態もしくは低速走行状態において、ハンドルのハン
ドルポスト回りの回転操作に伴い変位する各軸方向力伝
達部材の変位量が最小になる結果、ハンドルに作用する
上記各軸方向力伝達部材からの引き方向の力が最小限に
抑えられ、これにより、上記ハンドルの回転操作を支障
なく行い得る。
【0024】さらに、請求項10記載の発明は、請求項
8記載の発明において、軸方向力伝達部材をチェーンに
より構成する。そして、ガイド手段を、フレーム側に固
定される球状体と、この球状体の外周面に対し互いに直
交する一方軸の回りに回転可能かつ他方軸の回りに揺動
可能に外嵌されたガイドスプロケットとを有する構成と
するものである。
【0025】上記構成により、各軸方向力伝達部材がチ
ェーンにより構成されているため、ハンドル揺動操作に
よる推進力付加用スプロケットへの力の伝達をワイヤ等
により行う場合と比べ耐久性よく行い得る。しかも、ハ
ンドルの揺動操作の最中に、そのハンドルがハンドルス
テム回りに回転操作され、その回転操作に伴いガイド手
段からハンドルに向けて延びる各チェーンの方向が変化
しても、ガイド手段が球状体の外周面に沿って揺動する
ため、その変化に応じてガイド手段の向きが変り、上記
各チェーンが平面状態に保たれる。これにより、各チェ
ーンによる力の伝達を滑らかに行い得る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面に基いて説明する。
【0027】図1は、本発明の推進力付加装置を適用し
た自転車を示し、1はフレーム、2はハンドルとしての
ハンドルバー、3,3は一対の軸方向力伝達部材、4は
クランク軸5に推進力を付加するパワーハウジングであ
る。
【0028】上記フレーム1は、シートチューブ11
と、トップチューブ12と、ダウンチューブ13と、ヘ
ッドチューブ14と、シートステー15a,15aと、
チェーンステー15b,15bとで骨組みが形成された
ものである。そして、上記ヘッドチューブ14に対し下
方からフォーク16が挿入され、上方からハンドルポス
ト17が挿入されて互いに一体に連結されており、その
フォーク16とハンドルポスト17とが一体にヘッドチ
ューブ14の中心軸回りに回転可能に保持されている。
また、上記シートチューブ11とダウンチューブ13と
チェーンステー15b,15bとの各端部が上記パワー
ハウジング4に溶接され、このパワーハウジング4を介
して互いに一体に結合されている。さらに、上記フォー
ク爪16aにフロントホイール18aが回転可能に保持
され、後爪15c,15cにリヤホイール18bが回転
可能に保持されている。なお、各ホイール18a,18
bは図示を省略するが、それぞれタイヤを有しスポーク
及びハブを介して上記各爪16a,15cに取付けられ
ている。
【0029】加えて、上記パワーハウジング4には上記
クランク軸5が後述の軸受け部材41,41を介して回
転可能に取付けられており、このクランク軸5の左右両
側にそれぞれクランク19aを介してペダル19bが取
付けられている。そして、片側のクランク19aに取付
けられたギヤ20aとリヤホイール18bのハブに取付
けられた多段ギヤ20bとの間に無端チェーン20cが
巻回され、図示省略の変速機により多段変速が可能にな
っている。これにより、上記各ペダル19bの踏み込み
操作をすることによりクランク軸5及びギヤ20aが回
転駆動され、この回転力が上記無端チェーン20c及び
多段ギヤを介してリヤホイール18bに伝達されて前進
方向への推進力が生じるようになっている。
【0030】上記ハンドルバー2は、その左右方向中央
部位がブラケット21を介して上記ハンドルポスト17
の上端から前方に突出するハンドルステム17aの先端
に前後方向軸X回りに揺動可能に取付けられている。上
記ブラケット21は、図2及び図3に詳細を示すよう
に、ハンドルバー2を前後両側から挟み込む2つ割りの
挟持片21a,21bと、両者21a,21bを互いに
連結する捩子21c,21c,…とから構成されたもの
である。そして、上記ハンドルステム17aの内部に軸
受け部材22a,22aを介して回転可能に支持された
回転軸22に対し上記挟持片21aがねじ込み固定され
て、上記ハンドルバー2が前後方向軸X回りに揺動可能
になっている。
【0031】また、上記ハンドルバー2とハンドルポス
ト17との間には、ハンドルバー2を本来の位置に固定
した固定状態と、揺動可能状態とに切換える切換手段2
3が配設されている。この切換手段23は、ハンドルポ
スト17及びハンドルステム17aに対し上記ハンドル
ステム17aと平行に固定された保持筒23aと、この
保持筒23a内に内挿されてコイルスプリング23bの
圧縮復元力を受けて保持筒23a先端開口から出没する
係合ピン23cと、この係合ピン23cを進退させて出
没させる操作レバー23dとを備えたものである。
【0032】この操作レバー23dは、上記保持筒23
aの外周面に明けられた係合溝23eを貫通して外部に
位置付けられ、この操作レバー23dが上記コイルスプ
リング23bに押されて係合溝23eの前端側に位置し
た時に、図3に示すように係合ピン23cが前方に突出
して挟持片21aの縦凹溝21d内に係合し、ハンドル
バー2を固定状態(図2に示す状態)にするようになっ
ている。一方、上記操作レバー23dを上記コイルスプ
リング23bに抗して上記係合溝23eに沿って後退さ
せ保持筒23aの回りに回転させて位置止めした時に、
上記係合ピン23cが没入状態になって、上記ハンドル
バー2を揺動可能状態にするようになっている。
【0033】また、上記操作レバー23dには、図4に
示すようにアーム部材23fの一端が固定されており、
このアーム部材23fの他端が後述のクラッチ手段9を
作動する作動ワイヤー96の一端に連結されている。そ
して、上記操作レバー23dの上記ハンドルバー固定状
態から揺動可能状態への回転による切換操作に伴い、上
記作動ワイヤ96を引っ張って上記クラッチ手段9をO
N状態からOFF状態に切換作動させるようになってい
る。つまり、上記操作レバー23dをハンドルバー固定
状態にすることにより、同時に上記クラッチ手段をON
状態にするようになっており、また、上記上記操作レバ
ー23dをハンドルバー揺動可能状態に切換えることに
より、同時に上記クラッチ手段をOFF状態に切換える
ようになっている。
【0034】一方、上記ハンドルバー2の揺動中心であ
る前後方向軸Xから左右方向に所定距離離れた両側部位
のハンドルバー2には、図5及び図6に示すように、そ
れぞれ軸方向力伝達部材3の一端が例えば球継手等によ
り構成された自在継手31を介して連結されており、こ
の各軸方向力伝達部材3の他端はガイド手段6に案内さ
れてパワーハウジング4まで延ばされ内蔵された後述の
パワースプロケット71a,71b及びテンションスプ
ロケット82a,82bに巻回されている。
【0035】上記各軸方向力伝達部材3は、前・後端部
側部分がそれぞれチェーン部材32,33により、中間
の直線部分がプルロッド34により構成されたものであ
り、前側チェーン部材32が上記ガイド手段6により屈
曲案内されている。この各前側チェーン部材32は、上
記ガイド手段6により屈曲された状態で、シートチュー
ブ11,トップチューブ12,ダウンチューブ13及び
ヘッドチューブ14で構成される平面に対し、斜めに傾
いた傾斜面に沿って配置されており(図6及び図2参
照)、上記ガイド手段6もこの傾斜面に沿うように配置
されている。
【0036】上記ガイド手段6は、図7に詳細を示すよ
うに、ダウンチューブ13とヘッドチューブ14との結
合部位の下側に左右方向に延びるように固定されたロッ
ド部材61と、このロッド部材61の左右両端部のそれ
ぞれに上記チェーン部材32の傾斜面に対応して斜めに
捩じ込まれた捩子62により取付けられた一対の球状体
63(図7には一側のもののみ示す)と、この各球状体
63の外周面に沿って滑動可能に外嵌された一対のスプ
ロケット64とから構成されている。これにより、この
各スプロケット64は、上記捩子62の軸Y回りに回転
可能で、かつ、上記球状体63の回りに沿って揺動可能
となり、ハンドルバー2の転舵操作(ハンドルポスト1
7及びヘッドチューブ14の中心軸Z回りの回転操作)
に伴い前側チェーン部材32の傾斜方向に応じて向きを
変え得るようになっている。そして、このガイド手段6
に上記前側チェーン部材32が案内されて、ガイド手段
6から自在継手31までの前側チェーン部材32が側面
から見て上記中心軸Zと略一致して延びるように位置付
けられるようになっている(図5参照)。
【0037】上記パワーハウジング4には、図8〜図1
0に示すように、軸受け部材41,41を介して回転可
能に支持されたクランク軸5と、このクランク軸5に対
しハンドルバー2の揺動操作による推進力を付加する推
進力付加機構7と、この推進力付加機構7に推進力を伝
達する両軸方向力伝達部材3,3に戻し付勢力を付与す
る戻し付勢手段としてのチェーンテンション機構8(図
9にのみ示す)と、上記推進力付加機構7とクランク軸
5との間の回転力の伝達をON・OFFするクラッチ手
段9とが内蔵されている。以下、説明の都合上、まず、
クラッチ手段9から説明する。
【0038】クラッチ手段9は、図8及び図10に示す
ように、上記クランク軸5の一側外周面に対し周方向に
等間隔に配置され軸方向に延びる多数の噛合い凸条5
1,51,…と、そのクランク軸5に外挿されたブロッ
ク体91と、このブロック体91の中央空所91a内に
上記クランク軸5の径方向から内嵌されたクラッチスリ
ーブ部材92と、このクラッチスリーブ部材92を上記
中央空所91a内で上記各凸条51から離れる側に付勢
するコイルスプリング93と、上記クラッチスリーブ部
材92に対し軸方向から外嵌したスリーブリング94
と、このスリーブリング94に当接して上記クラッチス
リーブ部材92を上記コイルスプリング93に抗して上
記各凸条51側に移動させる作動部材95と、この作動
部材95の基端部に連結された作動ワイヤー96とを備
えている。
【0039】上記ブロック体91は上記中央空所91a
の軸方向両側にそれぞれ筒部91b,91cを有するも
のであり、各筒部91b,91cの外周面に上記推進力
付加機構7が外嵌されている。
【0040】上記クラッチスリーブ部材92の内周側に
は、上記多数の凸条51,51,…に噛合う歯状部92
a,92a,…が周方向に等間隔に形成されており、そ
の各歯状部92aが各凸条51と噛合うことにより上記
ブロック体91がクランク軸5と一体に相対回転する一
体回転状態になり、その噛合いが外れることにより上記
ブロック体91はクランク軸5に対し相対的に空転する
空転状態になるようになっている。そして、上記作動ワ
イヤ96が切換手段6の切換操作により引かれることに
より作動部材95を回転作動され、この回転作動により
スリーブリング94を介して上記クラッチスリーブ部材
92が移動されて上記一体回転状態になるようになって
いる。つまり、切換手段23がハンドルバー固定状態に
切換られることにより上記作動ワイヤ96が戻されてブ
ロック体91とクランク軸5とは互いに空転状態、すな
わち、クラッチ手段9のON状態になり、上記切換手段
23が揺動可能状態に切換られることにより上記作動ワ
イヤー96が引っ張られて上記ブロック体91とクラン
ク軸5とは一体回転状態、すなわち、クラッチ手段9の
OFF状態になるようになっている。
【0041】上記推進力付加機構7は、推進力付加用ス
プロケットとしての一対のパワースプロケット71a,
71bにより構成されている。この各パワースプロケッ
ト71a,71bの内周面側には、一方向回転伝達手段
としてのワンウェイクラッチ72が内蔵され、このワン
ウェイクラッチ72を介して上記ブロック体91の各筒
部91b,91cに外嵌されている。上記各ワンウェイ
クラッチ72は上記各パワースプロケット71a,71
bの前進方向の回転力をのみ上記ブロック体91側に伝
達し、逆方向には空転するようになっている。従って、
上記クラッチ手段9がOFF状態にある時にのみ、上記
各パワースプロケット71a,71bから前進方向の回
転力がクランク軸5に伝達されて推進力の付加が行われ
るようになっている。
【0042】チェーンテンション機構8は、上記パワー
ハウジング4により上記クランク軸5と平行に支持され
た軸体81と、この軸体81の左右両側位置の周囲に回
転可能に配設された一対のテンションスプロケット82
a,82bと、この一対のテンションスプロケット82
a,82b間の軸体81間に外装された捩じりコイルス
プリング83とから構成されている。この捩じりコイル
スプリング83はその一端83aが上記テンションスプ
ロケット82aに、他端83bが上記テンションスプロ
ケット82bにそれぞれ係止されており、一方のテンシ
ョンスプロケット82aの回転により他方のテンション
スプロケット82bに同方向の回転付勢力を付与するよ
うになっている。
【0043】そして、一側の軸方向力伝達部材3の後側
チェーン部材34の他端34aが、上記一側のパワース
プロケット71aに巻回された後、一側のテンションス
プロケット82aに上記と逆方向に巻回されてそのテン
ションスプロケット82aに固定されている。また、他
側の軸方向力伝達部材3の後側チェーン部材34の他端
34bが、他側のパワースプロケット71bに巻回され
た後、他側のテンションスプロケット82bに上記と同
方向に巻回されてそのテンションスプロケット82bに
固定されている。従って、一側の後側チェーン部材34
が引かれると、それによる捩じりコイルスプリング83
の捩じり復元力が他側の後側チェーン部材34に戻し側
の付勢力として作用するようになっている。
【0044】上記構成の場合、切換手段23がハンドル
バー固定状態にされると、ハンドルバー2の前後方向軸
X回りの揺動が阻止されハンドルバー2は本来の位置に
固定されることになる。そして、乗員のペダル19b,
19bの踏み込み動作によりクランク軸5及びフロント
ギヤ20aが回転駆動されて、上記乗員の脚力のみによ
る前進方向の推進力が付与される。
【0045】一方、例えば上り坂になって上記脚力によ
る推進力に加えて腕力による推進力を付加させて推進力
をより増大させたい場合や、もしくは、上記脚力による
推進力に対し腕力による推進力で補って推進力は同じで
も脚の筋肉を休めたい場合には、切換手段23を揺動可
能状態に切換え、これにより、クラッチ手段9をOFF
状態にした後、両腕でハンドルバー2を前後方向軸X回
りに揺動させればよい。このハンドルバー2の揺動操作
により両軸方向力伝達部材3,3が交互に引っ張られ、
これに伴いパワースプロケット71a,71bが交互に
前進方向に回転され、この回転力が一体回転状態になっ
たブロック体91を介してクランク軸5に伝達される。
この結果、上記ペタル19b,19bの踏み込みによる
推進力に、腕力による推進力が付加される。
【0046】この推進力を付加するために行うハンドル
バー2の揺動操作が前後方向軸X回りに対する往復運動
であるため、下半身によるペダル19a,19bの踏み
込み動作と、上半身によるハンドルバー2の揺動動作と
が相互に同期して、双方の動作に対し有効に力を発揮す
ることができるようになる。このため、ハンドルバー2
の揺動操作による推進力の付加により、脚によるペダル
19a,19bの踏み込み力が阻害されることはなく、
その踏み込みに伴う乗員の上体の運動を有効に利用して
ハンドルの揺動操作を効果的に行うことができる。しか
も、上記ハンドルの揺動が前後方向軸回りのものである
ため、転舵操作の操作方向と略一致し、転舵操作が不安
定化することが防止される。
【0047】なお、他の実施形態として、上記の実施形
態のごとくパワースプロケットをクランク軸5に取付け
るのではなく、パワースプロケットを他の位置に取付
け、これを一方向回転伝達手段及びギヤの噛み合わせを
介して前進方向の回転力のみを伝達するようにクランク
軸5に接続するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における自転車の推進力付加方法及び装置によれば、
ハンドルの揺動操作が前後方向軸回りのものであるた
め、そのハンドルの揺動方向と、この揺動操作と同期し
て行われる脚によるペダルの踏み込みに必要な腕の力の
作用方向とが合致し、脚によるクランクペダルの踏み込
み力を阻害することなく、その踏み込みに伴う乗員の上
体の運動を有効利用してハンドルの揺動操作による推進
力の付加を行うことができる。また、上記ハンドルの揺
動方向と、転舵操作の操作方向と略一致し、転舵操作の
不安定化を防止することができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明を確実に実施し得る推進力付加装置を提供する
ことができる。これにより、クランクペダルの踏み込み
操作による自転車の推進に加え、上記推進力付加用スプ
ロケットからの回転力を自転車の推進力として効果的に
付加することができ、その際、上記各推進力付加用スプ
ロケットは前進方向にのみ回転力を伝達する一方向回転
伝達手段を介してクランク軸に取付けられているため、
前進方向と逆方向には空転してクランクペダルによる前
進方向への推進力発揮を阻害することはない。
【0050】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明による効果に加えて、ハンドルの揺動操作
に伴いそのハンドルの左右両側部に連結された軸方向力
伝達部材が戻し方向に移動しても、その軸方向力伝達部
材を戻し方向付勢手段により自動的に戻すことができ、
これにより、たるみ等の発生を防止して、ハンドルの揺
動に伴い軸方向力伝達部材を介して推進力付加用スプロ
ケットへの前進方向の回転力伝達を確実に行うことがで
きる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
3記載の発明による効果に加えて、ハンドルの左右両側
部に連結された一対の軸方向力伝達部材を、捩じりコイ
ルスプリングの捩じり復元力によって確実にハンドルの
揺動操作に連動して戻し付勢することができる。
【0052】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明による効果に加えて、切換手段の切換操作
により、自転車の走行路の状態や乗員の意思に基づい
て、脚に加えて腕による推進力の付加を得るか否かの切
換を行うことができる。
【0053】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明による効果に加えて、クラッチ手段のON
状態、OFF状態への切換によって、請求項5記載の発
明と同様に、自転車の走行路の状態や乗員の意思に基づ
いて、脚に加えて腕による推進力の付加を得るか否かの
切換を行うことができる。
【0054】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
6記載の発明による効果に加えて、切換手段の切換に連
動させてクラッチ手段を自動的に切換えることができ
る。
【0055】請求項8記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明による効果に加えて、ハンドル揺動に伴う
各軸方向力伝達部材の移動がガイド手段により案内され
て、より確実になり、推進力の付加をより効率的に行う
ことができる。
【0056】請求項9記載の発明によれば、上記請求項
8記載の発明による効果に加えて、例えば自転車の停止
状態もしくは低速走行状態において、ハンドルのハンド
ルポスト回りの回転操作に伴い変位する軸方向力伝達部
材の変位量を最小にすることができ、この結果、ハンド
ルに作用する上記各軸方向力伝達部材からの引き方向の
力を最小限に抑えて上記ハンドルの回転操作を支障なく
行うことができる。
【0057】請求項10記載の発明によれば、上記請求
項8記載の発明による効果に加えて、各軸方向力伝達部
材をチェーンにより構成しているため、力の伝達をワイ
ヤ等により行う場合と比べ、耐久性よく行うことができ
る。しかも、ハンドルの揺動操作の最中に、そのハンド
ルがハンドルポスト回りに回転操作され、その回転操作
に伴いガイド手段からハンドルに向けて延びる各チェー
ンの方向が変化しても、その変化に応じてガイド手段の
向きが変るため、上記各チェーンを確実に平面状態に維
持することができ、各チェーンによる力の伝達を滑らか
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の形態を適用した自転車の斜視
図である。
【図2】ハンドルステムの一部切欠き側面図である。
【図3】切換手段の分解斜視図である。
【図4】図3のA−A線における一部省略断面である。
【図5】自転車の一部省略側面図である。
【図6】図5のB−B線における一部省略断面図であ
る。
【図7】ガイド手段の拡大断面図である。
【図8】図5のC−C線における拡大断面図である。
【図9】パワーハウジング内を示す一部省略斜視図であ
る。
【図10】図9のものの一部省略分解斜視図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ハンドルバー(ハンドル) 3 軸方向力伝達部材 5 クランク軸 6 ガイド手段 8 チェーンテンション機構(戻し方向
付勢手段) 9 クラッチ手段 13 ダウンチューブ 14 ヘッドチューブ 17a ハンドルステム 23 切換手段 31,32 チェーン部材(チェーン) 63 球状体 64 ガイドスプロケット 71a,71b パワースプロケット(推進力付加用
スプロケット) 72 ワンウェイクラッチ(一方向回転伝
達手段) 81 軸体 82a,82b テンションスプロケット(付勢用ス
プロケット) 83 捩じりコイルスプリング X 前後方向軸 Z ヘッドチューブの中心軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルがハンドルステムに対し自転車
    の前後方向軸回りに揺動可能に取付けられる一方、推進
    力付加用スプロケットが前進方向のみ回転伝達させる一
    方向回転伝達手段を介してクランク軸に接続され、上記
    ハンドルの揺動中心から離れた部位のハンドルに一端を
    取付けた軸方向伝達部材の他端が上記スプロケットに巻
    回されてなる自転車を用い、 上記ハンドルの左右両側部を上記前後方向軸回りに揺動
    させてその左右両側部を交互に上方に引き上げることに
    より、その引き上げ力を上記軸方向力伝達部材を介して
    上記スプロケットに伝達してそのクランク軸を前進方向
    に回転させることを特徴とする自転車の推進力付加方
    法。
  2. 【請求項2】 ハンドルステムに対し前後方向軸回りに
    揺動可能に取付けられたハンドルと、 クランク軸の左右両側位置にそれぞれ前進方向にのみ回
    転伝達させる一方向回転伝達手段を介して取付けられた
    一対の推進力付加用スプロケットと、 上記ハンドルの揺動中心を挟んで互いに離れた左右両側
    部位のハンドルにそれぞれ一端が取付けられ、他端が上
    記各スプロケットに巻回された一対の軸方向力伝達部材
    とを備え、 上記ハンドルの揺動運動が上記各軸方向力伝達部材を介
    して上記各スプロケットに回転力として伝達されて、ク
    ランク軸に前進方向の回転力が付加されるように構成さ
    れていることを特徴とする自転車の推進力付加装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 各軸方向力伝達部材には、その軸方向力伝達部材を戻し
    方向に付勢する戻し方向付勢手段が接続されていること
    を特徴とする自転車の推進力付加装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 戻し方向付勢手段は、クランク軸と平行に配設された軸
    体と、この軸体の左右両側位置にそれぞれ回転可能に取
    付けられた一対の付勢用スプロケットと、上記一対のス
    プロケット間の軸体周囲に外装されて上記一対のスプロ
    ケットに対しそれぞれ端部が固定された捩じりコイルス
    プリングとを備えており、 第1の軸方向力伝達部材の他端が、第1の推進力付加用
    スプロケットに巻回された後に第1の付勢用スプロケッ
    トに対し巻回された状態で固定され、第2の軸方向力伝
    達部材の他端が、第2の推進力付加用スプロケットに巻
    回された後に第2の付勢用スプロケットに対し上記第1
    の軸方向力伝達部材とは逆方向に巻回された状態で固定
    され、 上記第1及び第2の付勢用スプロケットが予め捩じり方
    向に捩じられて捩じり復元力が作用した状態にされてい
    ることを特徴とする自転車の推進力付加装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 ハンドルをハンドルステムに対し、固定した状態と、揺
    動可能な状態とに切換える切換手段を備えていることを
    特徴とする自転車の推進力付加装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 クランク軸と推進力付加用スプロケットとの間には、一
    方向回転伝達手段を介した前進方向の回転力の伝達を遮
    断するクラッチ手段が介装されていることを特徴とする
    自転車の推進力付加装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 ハンドルをハンドルステムに対し、固定した状態と、揺
    動可能な状態とに切換える切換手段を備えており、 この切換手段は、上記ハンドルが固定状態に切換えられ
    たときにクラッチ手段が前進方向の回転力の伝達を遮断
    したON状態に、上記ハンドルが揺動可能状態に切換え
    られたときに上記クラッチ手段が上記回転力の伝達を行
    うOFF状態になるように、上記クラッチ手段と互いに
    接続されていることを特徴とする自転車の推進力付加装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項2において、 フレームには、各軸方向力伝達部材をヘッドチューブと
    ダウンチューブとに沿って案内するガイド手段が設けら
    れていることを特徴とする自転車の推進力付加装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 ガイド手段は、各軸方向力伝達部材が、自転車を側面か
    ら見た状態でヘッドチューブの中心軸線と略一致した位
    置を下方に延びるよう、上記ヘッドチューブとダウンチ
    ューブとの結合部近傍位置に配設されていることを特徴
    とする自転車の推進力付加装置。
  10. 【請求項10】 請求項8において、 軸方向力伝達部材がチェーンにより構成され、 ガイド手段は、フレーム側に固定される球状体と、この
    球状体の外周面に対し互いに直交する一方軸の回りに回
    転可能かつ他方軸の回りに揺動可能に外嵌されたガイド
    スプロケットとを有していることを特徴とする自転車の
    推進力付加装置。
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