JPH09202660A - マイクロ波乾燥機 - Google Patents
マイクロ波乾燥機Info
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- JPH09202660A JPH09202660A JP3285096A JP3285096A JPH09202660A JP H09202660 A JPH09202660 A JP H09202660A JP 3285096 A JP3285096 A JP 3285096A JP 3285096 A JP3285096 A JP 3285096A JP H09202660 A JPH09202660 A JP H09202660A
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Abstract
化させ、ワークの乾燥むらを解消できるマイクロ波乾燥
機を提供することにある。 【解決手段】本発明のマイクロ波乾燥機1は、マイクロ
波を導入する乾燥室2の開口部6付近に、マイクロ波を
乾燥室2の内部に反射,拡散させるスターラーファン7
を設け、マイクロ波によってワークGを加熱乾燥する。
スターラーファン7の羽根11の傾斜角度を、スターラ
ーファンの回転軸8と垂直な面に対して段階的に一枚ず
つ違う角度とする。
Description
特にセラミックグリーンシートのような帯状ワークの乾
燥に適したマイクロ波乾燥機に関するものである。
よく加熱乾燥するため、マイクロ波による内部加熱方式
を用いたものが知られている。この場合、乾燥室の内部
でマイクロ波の定在波が生じ、成膜したシートに均一な
マイクロ波出力がかからず、不均一な乾燥状態になる恐
れがある。
たスターラーファンと呼ばれる回転羽根を乾燥室の内部
で回転させることにより、マイクロ波に乱流を与え、定
在波の発生を防止したものが提案されている(特開平5
−329816号公報)。
は、乾燥機のような限られた空間内では、反射,拡散,
減衰などを繰り返しながら、負荷(ここではセラミック
グリーンシート内の水分)に吸収される。水分は温度に
よって誘電体損失係数が異なるため、マイクロ波が部分
的に吸収されたり、マイクロ波導入用開口部近くで集中
して吸収されたり、スターラーファンに近い所に集中し
たりする。また、乾燥機内の構造によってもマイクロ波
の照射,吸収は大きく変化する。
の傾斜角度は一定である。そのため、セラミックグリー
ンシートに対するマイクロ波の照射,吸収が不均一にな
り、セラミックグリーンシートのシート幅方向に温度差
が生じやすく、乾燥むらを発生させることがあった。
マイクロ波の照射,吸収を均一化させ、ワークの乾燥む
らを解消できるマイクロ波乾燥機を提供することにあ
る。
め、本発明は、マイクロ波を導入する乾燥室の開口部付
近に、マイクロ波を乾燥室の内部に反射,拡散させるス
ターラーファンを設け、マイクロ波によってワークを加
熱乾燥するマイクロ波乾燥機において、上記スターラー
ファンの羽根の傾斜角度を、スターラーファンの回転軸
と垂直な面に対して段階的に一枚ずつ違う角度としたも
のである。
導波管を通ってマイクロ波導入用の開口部から乾燥室の
内部に照射される。このとき、開口部近傍に配置された
スターラーファンがマイクロ波を反射,拡散させるた
め、開口部から直接ワークにマイクロ波が照射されるの
を防止する。特に、スターラーファンの羽根の角度が段
階的に異なるので、ファンの回転に伴い、マイクロ波は
乾燥室内にむらなく反射され、ワークに均一に吸収され
る。その結果、乾燥むらを少なくすることができ、乾燥
時間を短縮することが可能である。
ロ波を反射する反射板を取り付け、反射板の近傍に、反
射板から照射されたマイクロ波を乾燥室の内部に反射,
拡散させるスターラーファンを取り付けてもよい。この
場合、開口部から導入されたマイクロ波は反射板に当た
り、スターラーファンの羽根で反射する。そのため、マ
イクロ波の拡散効率が一層向上し、乾燥むらをより効果
的に解消できる。さらに、スターラーファンの羽根の傾
斜角度を、スターラーファンの回転軸と垂直な面に対し
て10°〜45°の範囲内に設定するのが望ましい。こ
の場合には、拡散,反射効率において好ましい結果が得
られる。乾燥室を連続した筒形に形成し、開口部を筒形
乾燥室の天井面に形成し、乾燥室にこれを貫通するベル
トコンベアを配置し、ワークをベルトコンベアに載せて
乾燥室内を搬送する間に加熱乾燥すれば、連続式乾燥機
が得られる。
枚数は、例えば2〜10枚の任意の枚数に選定すること
ができる。スターラーファンの材質は、マイクロ波を反
射する材料であればよく、例えばステンレス等の金属が
使用される。
クロ波乾燥機の第1実施例を示し、この乾燥機はセラミ
ックグリーンシートGの乾燥に使用される。マイクロ波
乾燥機1は連続型乾燥機の例であり、乾燥室2とセラミ
ックグリーンシートGを水平方向に搬送するベルトコン
ベア3とを備えている。
筒形に形成されており、乾燥室2の中央部上方にマイク
ロ波発振機4が設けられている。発振機4で発生したマ
イクロ波は、導波管5を通って乾燥室2の上面に形成さ
れた開口部6から乾燥室2内に照射される。
には、マイクロ波拡散用のスターラーファン7がその回
転軸8を下方向に向けた状態で取り付けられている。ス
ターラーファン7の羽根11は、開口部6からベルトコ
ンベア3上のセラミックグリーンシートGに直接マイク
ロ波が照射されないように、開口部6をほぼ覆ってい
る。スターラーファン7の回転軸8は乾燥機1の上面に
取り付けられたモータ9に連結されている。
どのマイクロ波を反射する材料で形成されている。図
3,図4に示すように、スターラーファン7は中心部に
回転軸8に固定されたボス部10を有し、ボス部10の
周囲には放射状に突出する複数(この例では6本)の羽
根11が固定されている。各羽根11の先端部は下方に
向かって傾斜しており、羽根11の傾斜角θは、回転軸
8と垂直な面(水平面)に対して段階的に一枚ずつ違う
角度に設定されている。この例では、傾斜角θが10°
〜35°まで5°ずつ段階的に異なるように設定されて
いる。なお、開口部6が乾燥室2の幅方向に長い長孔形
状の場合には、スターラーファン7を乾燥室2の幅方向
に複数個配列してもよい。
が乾燥室2内に配置され、戻り側3bは乾燥室2外に配
置されている。ベルトコンベア3の前後端部には駆動ロ
ーラ20と従動ローラ21とが配置されており、駆動ロ
ーラ20を駆動モータ22で駆動することにより、セラ
ミックグリーンシートGを矢印X方向に搬送することが
できる。乾燥室2内のベルトコンベア3は複数の支持ロ
ーラ23(図2参照)によって支持されており、下方へ
の撓みが規制されている。なお、ベルトコンベア3は、
マイクロ波を反射する材料で形成するのが望ましい。
機1の作動について説明する。発振機4を駆動してマイ
クロ波を発生させると、マイクロ波は導波管5を通り、
開口部6から乾燥室2内に導入される。開口部6にはス
ターラーファン7が設けられているため、マイクロ波は
スターラーファン7の羽根11に当たって拡散され、被
照射物(ワーク)であるセラミックグリーンシートGに
照射される。これにより、マイクロ波がシートG内の水
分に吸収され、内部より発熱する。そのため、外部加熱
と異なり、セラミックグリーンシートGの表裏面が均等
に加熱され、乾燥効率が向上する。特に、本乾燥機1で
は、スターラーファン7の羽根11の傾斜角θが段階的
に一枚ずつ違う角度に設定されているので、マイクロ波
の照射方向が拡散し、セラミックグリーンシートGに対
し偏りなく照射される。そのため、シート幅方向に温度
差が生じることがなく、乾燥むらの発生を防止できる。
よるマイクロ波の照射例を示したものである。この場合
には、シートを停止させて照射状況を確認した。従来例
では、スターラーファンの羽根の傾斜角が一定(傾斜角
θ=30°,羽根の枚数=4枚)であるため、図5
(a)のように、シート幅方向および進行方向に対して
に対してマイクロ波の照射範囲にむらが発生し、均一に
照射されていない。これに対し、本発明では、図5
(b)のように、照射範囲は帯状になるものの、シート
幅方向および進行方向に対して均一に照射されているこ
とがわかる。表1は、従来の同一傾斜角度のファン羽根
を有する場合と、本発明によるファン羽根を有する場合
の、セラミックグリーンシートGの乾燥効率を比較した
ものである。
は約10%であるが、乾燥後の含水率は本発明の方が従
来に比べて1%以上低減され、含水率ばらつき(3σ)
では1桁少なくなったことがわかる。このように、スタ
ーラーファン7の羽根11の傾斜角θを段階的に異なる
角度に設定した効果が顕著であった。
施例と同一部品には同一符号を付して説明を省略する。
この実施例は、第1実施例と同様な連続式乾燥機であ
る。乾燥室2の開口部6には、マイクロ波を反射する反
射板30が傾斜状に取り付けられており、乾燥室2の天
井面には、反射板30で反射したマイクロ波を反射,拡
散させるためスターラーファン7が設けられている。
イクロ波は全て一旦反射板30で反射されるので、マイ
クロ波が直接セラミックグリーンシートGに照射される
のを確実に防止できる。反射板30で反射されたマイク
ロ波は、スターラーファン7方向に向きを変えられ、ス
ターラーファン7によってさらに反射,拡散されるの
で、セラミックグリーンシートGにより均一にマイクロ
波が吸収され、乾燥むらを解消できる。この実施例で
は、スターラーファン7が開口部6を覆う大きさにする
必要がないので、スターラーファン7を小型化できる。
を示すに過ぎず、種々変更が可能であることは言うまで
もない。本発明は、連続式乾燥機に限らず、バッチ式乾
燥機にも適用可能である。この場合、ワークを乾燥室内
に固定してもよいし、乾燥室内で回転駆動されるターン
テーブル上に載置し、ワークを回転させながら加熱乾燥
してもよい。また、本発明におけるワーク(被照射物)
はセラミックグリーンシートのような連続体に限らず、
マイクロ波の照射により内部加熱され、乾燥されるもの
であれば、如何なる形状、材質であってもよい。本発明
のスターラーファンの羽根形状は、実施例のように一方
向に傾斜した羽根に限らず、波板状に傾斜したものでも
よく、さらに傾斜角が漸次変化する形状(曲面形状)で
あってもよい。また、本発明の乾燥機には、マイクロ波
のみを照射して加熱乾燥する場合に限らず、温風やヒー
タによる輻射熱、近赤外線や遠赤外線などの他の加熱方
法を併用してもよい。
よれば、マイクロ波導入用の開口部の近傍にスターラー
ファンを配置したので、開口部から乾燥室の内部に導入
されたマイクロ波が、直接ワークに照射されるのを防止
する。しかも、スターラーファンの羽根の角度が段階的
に異なるので、ファンの回転に伴い、マイクロ波は乾燥
室内にむらなく反射され、ワークに均一に吸収される。
その結果、乾燥むらを少なくすることができるととも
に、乾燥時間を短縮することができる。
図である。
を示す図である。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】マイクロ波を導入する乾燥室の開口部付近
に、マイクロ波を乾燥室の内部に反射,拡散させるスタ
ーラーファンを設け、マイクロ波によってワークを加熱
乾燥するマイクロ波乾燥機において、 上記スターラーファンの羽根の傾斜角度を、スターラー
ファンの回転軸と垂直な面に対して段階的に一枚ずつ違
う角度としたことを特徴とするマイクロ波乾燥機。 - 【請求項2】請求項1に記載のマイクロ波乾燥機におい
て、 上記乾燥室の開口部には、導入されたマイクロ波を反射
する反射板が取り付けられ、 上記反射板の近傍に、反射板から照射されたマイクロ波
を乾燥室の内部に反射,拡散させるスターラーファンが
取り付けられていることを特徴とするマイクロ波乾燥
機。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のマイクロ波乾燥
機において、 上記スターラーファンの羽根の傾斜角度は、スターラー
ファンの回転軸と垂直な面に対して10°〜45°の範
囲内に設定されていることを特徴とするマイクロ波乾燥
機。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のマイ
クロ波乾燥機において、 上記乾燥室は連続した筒形に形成され、上記開口部は筒
形乾燥室の天井面に形成され、乾燥室にはこれを貫通す
るベルトコンベアが配置され、ワークはベルトコンベア
に載って乾燥室内を搬送される間に加熱乾燥されること
を特徴とするマイクロ波乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3285096A JP3711608B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | マイクロ波乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3285096A JP3711608B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | マイクロ波乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09202660A true JPH09202660A (ja) | 1997-08-05 |
JP3711608B2 JP3711608B2 (ja) | 2005-11-02 |
Family
ID=12370320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3285096A Expired - Fee Related JP3711608B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | マイクロ波乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3711608B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005103355A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-21 | Sanyo Electric Co Ltd | 生ごみ処理装置 |
JP2010216782A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-09-30 | Micro Denshi Kk | 木材乾燥装置 |
JP2013088039A (ja) * | 2011-10-19 | 2013-05-13 | Nitto Denko Corp | 粘着シート製造用乾燥装置 |
CN108722824A (zh) * | 2018-07-31 | 2018-11-02 | 株洲市微朗科技有限公司 | 一种水性漆烘干设备 |
CN112752365A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-04 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 搅拌组件和烹饪器具 |
TWI799811B (zh) * | 2021-03-12 | 2023-04-21 | 奔力科技有限公司 | 混和式礦物乾燥系統及方法 |
-
1996
- 1996-01-25 JP JP3285096A patent/JP3711608B2/ja not_active Expired - Fee Related
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