JPH09202653A - 光ファイバ線引装置 - Google Patents

光ファイバ線引装置

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JPH09202653A
JPH09202653A JP8008846A JP884696A JPH09202653A JP H09202653 A JPH09202653 A JP H09202653A JP 8008846 A JP8008846 A JP 8008846A JP 884696 A JP884696 A JP 884696A JP H09202653 A JPH09202653 A JP H09202653A
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JP
Japan
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optical fiber
take
coated
coated optical
passage
Prior art date
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Application number
JP8008846A
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English (en)
Inventor
Hisashi Koaizawa
久 小相澤
Keigo Maeda
恵吾 前田
Nobuaki Orita
伸昭 折田
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/02Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
    • C03B37/03Drawing means, e.g. drawing drums ; Traction or tensioning devices
    • C03B37/032Drawing means, e.g. drawing drums ; Traction or tensioning devices for glass optical fibres

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  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 押さえベルトに突き刺さっている光ファイバ
の破片によって被覆光ファイバの被覆層に傷がつくこと
を防止して、高品質の被覆光ファイバを得る光ファイバ
線引装置を提供する。 【解決手段】 線引炉2と、被覆層形成手段8と、被覆
光ファイバ7を引き取る引き取りキャプスタン12およ
び被覆光ファイバ7を引き取りキャプスタン7に押し付
ける押さえベルト13を有する引き取り手段11と、被
覆光ファイバ7を巻き取る巻き取り手段16とを有する
光ファイバ線引装置であって、押さえベルト13は、被
覆層形成工程開始前の光ファイバ3の通過経路から退避
自在に設けられていて、かつ被覆層形成手段8と引き取
り手段11との間、あるいは引き取り手段11と巻き取
り手段16との間に、光ファイバ3を引き取る他の引き
取り手段11’が、被覆光ファイバ7の通過経路から退
避自在に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ線引装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来の光ファイバ線引装置を示
す。ただしここでは、2層の被覆層を形成した被覆光フ
ァイバを製造する光ファイバ線引装置の例を示してい
る。図5に示すように、この光ファイバ線引装置におい
て、符号2は、光ファイバ母材1を加熱溶融し、線引し
て光ファイバ3を形成するための線引炉であり、符号4
は得られた光ファイバ3の外径を測定する外径測定器、
符号5は光ファイバ3に冷却ガスを直接吹きつける等し
て前記光ファイバ3を冷却するための光ファイバ冷却器
である。
【0003】そして符号8は光ファイバ3の外側に被覆
層6(6´)を施して被覆光ファイバ7とする被覆層形
成手段であり、該被覆層形成手段8は、例えば、光ファ
イバ3の外側に紫外線硬化性樹脂等の樹脂を被覆する樹
脂被覆ダイス9と、この樹脂を硬化させる樹脂硬化器1
0(例えば紫外線硬化性樹脂に紫外線を照射し硬化させ
る紫外線照射源等)とからなる。前記樹脂被覆ダイス9
は、通常、縦方向に二つ割れする割れダイスを組み合わ
せて構成するものであり、線引開始後で被覆層形成工程
開始前の光ファイバ3の引き取りの際には、光ファイバ
3の通過経路から取り外されている。
【0004】ただしここでは被覆層6(6´)を2層形
成するために、被覆層形成手段8が2段直列に設けられ
ていて、かつ被覆層6、6´を確実に硬化させるため
に、その下にさらに樹脂硬化器10´が設けられてい
る。
【0005】また符号12と符号13は、それぞれ引き
取りキャプスタンと、該引き取りキャプスタンに被覆層
6、6´を持たない光ファイバ3あるいは被覆光ファイ
バ7を押し付ける押さえベルトであり、光ファイバ3あ
るいは被覆光ファイバ7を引き取る1対の引き取り手段
11をなす。この引き取り手段11ではエアシリンダー
駆動により押さえベルト13が引き取りキャプスタン1
2上に押し付けられるようになっていて、これにより光
ファイバ3および被覆光ファイバ7を引き取りキャプス
タン12と押さえベルト13との間に挟み込み、引き取
るようになっている。
【0006】そして前述の外径測定器4によって得られ
る光ファイバ3の外径の測定値が所定の一定値になるよ
うに、光ファイバ3の引き取り速度、すなわち引き取り
キャプスタン12の回転速度が調節される。このよう
に、光ファイバ3あるいは被覆光ファイバ7を押さえベ
ルト13で引き取りキャプスタン12上に押し付けなが
ら引き取ることにより、急激な線引速度の変動があって
も安定して引き取りを行うことができ、また光ファイバ
3や被覆光ファイバ7が引き取りキャプスタン12上で
スリップすることを防止できる。
【0007】また符号14は被覆光ファイバ7を所望の
通過経路に導くための回転自在なガイドプーリである。
そして符号15は引き取り手段11による引き取り速度
や後述の巻き取り手段16による巻き取り速度の変化等
によって発生する被覆光ファイバ7のたるみを調節する
ダンサーであり、符号16は最終的に被覆光ファイバ7
を巻き取る巻き取り手段である。通常、ダンサー15に
巻かれている被覆光ファイバ7のたるみの長さが所定範
囲内におさまるように巻き取り手段16による巻き取り
速度を適宜変更させる仕組みになっている。
【0008】この従来の光ファイバ線引装置で被覆光フ
ァイバ7を得るには、まず線引炉2により光ファイバ母
材1を加熱、溶融し、線引して光ファイバ3とした上、
これを線引炉2下方に設けた光ファイバ冷却器5により
冷却する。
【0009】そして樹脂被覆ダイス9を図5に示す所定
の位置に取り付けていない状態で、光ファイバ3を樹脂
硬化器10に素通りさせ、引き取りキャプスタン12と
押さえベルト13の間に挟み込んだ上で、引き取りキャ
プスタン12を駆動させて光ファイバ3を引き取る。
【0010】そして、上述のように光ファイバ3を引き
取りキャプスタン12により引き取っている間に光ファ
イバ3の外径を所望の値に安定化させ、樹脂被覆ダイス
9を所定の箇所に取り付け、この樹脂被覆ダイス9に光
ファイバ3を線通しする。しかる後、樹脂被覆ダイス9
に未硬化の紫外線硬化性樹脂を供給し、かつ紫外線照射
源となる樹脂硬化器10から紫外線照射を開始して、光
ファイバ3の外側に被覆層6、6´を施して被覆光ファ
イバ7を得、引き取り手段11、ガイドプーリ14、お
よびダンサー15を介して巻き取り手段16により巻き
取っていた。
【0011】このように従来の光ファイバ線引装置で
は、立ち上げ時から一貫して、光ファイバ3と被覆光フ
ァイバ7とを同一の引き取り手段11により、かつその
通過経路を変更しないで引き取っていた。
【0012】ここで、引き取りキャプスタン12の光フ
ァイバ3接触面が金属あるいはセラミック等、機械的強
度が高くかつ光ファイバ3との摩擦が小さいものである
のに対して、押さえベルト13のベルト部分は、比較的
機械的強度は低いが光ファイバ3との摩擦が大きいゴム
等からなるものであり、通常、押さえベルト13による
押さえ圧は光ファイバ3が引き取りキャプスタン12上
で滑らないように被覆光ファイバ7に対する押さえ圧の
最適値よりも大きめに設定されていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように押さえベル
ト13の押さえ圧を大きめに設定した結果、時として光
ファイバ3が前記押さえ圧に耐えきれず、引き取りキャ
プスタン12と押さえベルト13の間で折れて、その破
片が押さえベルト13のベルト部分に突き刺さってしま
うことがあった。その結果、次にこの部分で被覆光ファ
イバ7を引き取った際に、被覆光ファイバ7表面の被覆
層6が押さえベルト13に突き刺さっている光ファイバ
の破片によって傷つけられてしまうという問題が生じて
いた。
【0014】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、その目的は、押さえベルトに突き刺さってい
る光ファイバの破片によって被覆光ファイバの被覆層に
傷がつくことを防止して、高品質の被覆光ファイバを得
ることができる光ファイバ線引装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
の光ファイバ線引装置は、光ファイバ母材を加熱線引し
て光ファイバを得る線引炉と、前記光ファイバの外側に
被覆層を施して被覆光ファイバとする被覆層形成手段
と、前記被覆光ファイバを引き取る引き取りキャプスタ
ンおよび前記被覆光ファイバを引き取りキャプスタンに
押し付ける押さえベルトを有する引き取り手段と、前記
被覆光ファイバを巻き取る巻き取り手段とを有する光フ
ァイバ線引装置であって、前記押さえベルトは、被覆層
形成工程開始前の光ファイバの通過経路から退避自在に
設けられていて、かつ前記被覆層形成手段と前記引き取
り手段との間、あるいは前記引き取り手段と前記巻き取
り手段との間に、前記光ファイバを引き取る他の引き取
り手段が、被覆光ファイバの通過経路から退避自在に設
けられていることを特徴とする。
【0016】本願請求項2記載の発明の光ファイバ線引
装置は、光ファイバ母材を加熱線引して光ファイバを得
る線引炉と、前記光ファイバの外側に被覆層を施して被
覆光ファイバとする被覆層形成手段と、前記被覆光ファ
イバを引き取る引き取りキャプスタンおよび前記被覆光
ファイバを引き取りキャプスタンに押し付ける押さえベ
ルトを有する引き取り手段と、前記被覆光ファイバを巻
き取る巻き取り手段とを有する光ファイバ線引装置であ
って、前記被覆層形成手段と前記引き取り手段との間、
あるいは前記引き取り手段と前記巻き取り手段との間
に、光ファイバあるいは被覆光ファイバをその側方から
押すことにより通過経路を変更させる通過経路変更手段
が設けられていることを特徴とする。
【0017】前述の通り、本願請求項1記載の発明で
は、押さえベルトは、光ファイバの通過経路から退避自
在に設けられていて、かつ前記被覆層形成手段と前記引
き取り手段との間、あるいは前記引き取り手段と前記巻
き取り手段との間に、ピンチローラー等の前記光ファイ
バを引き取る他の引き取り手段が、被覆光ファイバの通
過経路から退避自在に設けられている。
【0018】従って前記本願請求項1記載の発明の光フ
ァイバ線引装置によって被覆光ファイバを製造する場合
には、まず従来通り線引炉により光ファイバを得、これ
を被覆層未形成のまま被覆層形成手段を素通りさせる。
次いで、押さえベルトを光ファイバの通過経路から退避
させた状態で、被覆層形成手段と引き取り手段との間、
あるいは引き取り手段と巻き取り手段との間のいずれか
に設けた他の引き取り手段によって前記光ファイバを引
き取る。
【0019】その後、光ファイバの外径が所定値に達し
安定したら、被覆層形成手段により光ファイバに被覆層
を形成する。この際には、前記他の引き取り手段を被覆
光ファイバの通過経路から退避させ、押さえベルトを被
覆光ファイバの通常の通過経路に復帰させ、被覆光ファ
イバをこの押さえベルトで引き取りキャプスタンに押し
付けながら引き取り、巻き取り手段により巻き取る。た
だし、通常(このケースでは)、光ファイバの通過経路
と被覆光ファイバの通過経路とは同一経路である。
【0020】以上のように、光ファイバを引き取る場合
と被覆光ファイバを引き取る場合とで、別々の引き取り
手段を使用することにより、押さえベルトに光ファイバ
の破片が突き刺さることがないため、表面の被覆層を傷
つけることなく被覆光ファイバを引き取ることができ
る。さらに押さえベルトによる押さえ圧は、従来のよう
に光ファイバを押さえる必要がなくなるため、被覆光フ
ァイバを押さえるのに最適になるように従来より小さめ
に設定できる。その結果、被覆光ファイバの被覆層をよ
り傷付ける恐れなく当該被覆光ファイバを引き取ること
ができる。
【0021】次に前述の本願請求項2記載の発明の光フ
ァイバ線引装置では、被覆層形成手段と引き取り手段と
の間、あるいは前記引き取り手段と巻き取り手段との間
に、光ファイバあるいは被覆光ファイバをその側方から
押す通過経路変更手段、例えばローラーやプーリ等が設
けられている。
【0022】従って、この光ファイバ線引装置で被覆光
ファイバを得るには、まず従来通り、線引炉で光ファイ
バを得、これを被覆層未形成のまま被覆層形成手段に素
通りさせた後、引き取り手段によって引き取る。
【0023】その後、光ファイバの外径が所定値に達し
安定したら、被覆層形成手段により光ファイバ上に被覆
層を形成する。この際には、通過経路変更手段により被
覆光ファイバの通過経路を光ファイバの通過経路から変
更させることにより、引き取りキャプスタン上における
被覆光ファイバの通過経路を光ファイバの通過経路とは
異なる部分として被覆光ファイバを引き取り、次いで巻
き取り手段により巻き取る。
【0024】この光ファイバ線引装置によれば、被覆光
ファイバを引き取る際には光ファイバ引き取り時と通過
経路が異なるため、たとえ押さえベルトのベルト部分に
光ファイバが折れて突き刺さっていても、、その部分で
はなく、同一押さえベルトの他のベルト部分あるいは他
の押さえベルトのベルト部分で引き取るので、表面の被
覆層を光ファイバの破片により傷つけることなく、被覆
光ファイバを引き取ることができる。
【0025】ただし被覆光ファイバはできるだけ直線状
の通過経路で引き取る方が好ましいので、光ファイバを
引き取る場合には、通過経路変更手段によって通過経路
を折れ線あるいは曲線状に変え、被覆光ファイバを引き
取る場合には、通過経路変更手段を退避させ、通過経路
をできるだけ直線状に保つことが現実的である。さらに
本願請求項2記載の発明における押さえベルトは、従来
通り1つの引き取りキャプスタンに対して1つの押さえ
ベルトを使用してもよいし、被覆層を施していない光フ
ァイバの通過経路の押さえベルトと、被覆光ファイバの
通過経路の押さえベルトとをそれぞれ別個に設けてもよ
い。この場合、それぞれの押さえベルトの押さえ圧を光
ファイバを押さえる場合と被覆光ファイバを押さえる場
合とで、異なる圧力としておけば、被覆光ファイバをよ
り一層傷付けることなく製造できるので好ましい。
【0026】また本願請求項1および2記載の発明にお
いて、他の引き取り手段(請求項1)および通過経路変
更手段(請求項2)は被覆層形成手段と引き取り手段と
の間、あるいは前記引き取り手段と巻き取り手段との間
のいずれか一方に設けられていればよく、通過経路変更
手段は、後述の通り、両方の場所に設けられていた方が
好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。 (実施の形態1)図1、図2(a)、(b)に、本発明
の実施の形態の一例となる光ファイバ線引装置を示す。
ただし、図5に示す従来例と同一の部分の説明は省略す
る。図1に示すように、この光ファイバ線引装置は、2
組の被覆層形成手段8(樹脂被覆ダイス9および樹脂硬
化器10)と、補助の樹脂硬化器10´が設けられてい
て、2層の被覆層6、6´を施した被覆光ファイバ7を
製造できる。
【0028】この樹脂硬化器10´と引き取り手段11
との間には、引き取りキャプスタン12および押さえベ
ルト13とは別個に、他の引き取り手段11´として、
左右方向に移動でき、かつ回転駆動自在な1対の駆動ロ
ーラー17a、17bからなるピンチローラー18が設
けられている。また、押さえベルト13は、引き取りキ
ャプスタン12に対して離れる方向に自在に移動できる
ようになっている。
【0029】これら駆動ローラー17a、17bと押さ
えベルト13によって光ファイバ3および被覆光ファイ
バ7を各々引き取る実施態様を、図2(a)、(b)を
用いて以下に説明する。図2(a)に示すように、立ち
上げ時、すなわち被覆を持たない光ファイバ3を引き取
る場合には、駆動ローラー17a、17b同士を互いに
近づける方向(図2(a)中、a1、b1の矢印方向)
に移動させ、光ファイバ3をこれら1対の駆動ローラー
17a、17bの間に挟み込んで引き取る。この時、押
さえベルト13は、引き取りキャプスタン12から離れ
る方向(図2(a)中、cの矢印方向)に退避した状態
になっており、光ファイバ3に接触することはない。
【0030】次に光ファイバ3の外径が所定の値で安定
したら、この光ファイバ3に被覆層形成手段8により被
覆層6、6´を施して被覆光ファイバ7を得、この被覆
光ファイバ7を引き取る。この場合には、図2(b)に
示すように、この駆動ローラー17a、17bを左右方
向(図2(b)中、a2、b2の矢印方向)に移動さ
せ、被覆光ファイバ7の通過経路から駆動ローラー17
a、17bを退避させる。その結果、駆動ローラー17
a、17bが被覆光ファイバ7に接触することはない。
一方、押さえベルト13を引き取りキャプスタン12に
近づく方向(図2(b)中、dの矢印方向)に移動さ
せ、この押さえベルト13と引き取りキャプスタン12
との間に被覆光ファイバ7を挟み込んで引き取る。
【0031】上記光ファイバ線引装置によって被覆光フ
ァイバ7を得、巻き取り手段16により巻き取るまでの
手順を具体的に以下に示す。図1に示すように、まず線
引炉2で光ファイバ母材1を加熱溶融し、線引して光フ
ァイバ3を形成し、線引炉2下方の光ファイバ冷却器5
により冷却する。
【0032】そして樹脂被覆ダイス9を光ファイバ3の
通過経路から取り外した状態で、この光ファイバ3を紫
外線未照射状態の樹脂硬化器10に素通りさせ、1対の
駆動ローラー17a、17bそれぞれを近づく方向(図
2(a)におけるa1、b1の方向)に移動させて光フ
ァイバ3を挟み込み、駆動ローラー17a、17bを駆
動させて引き取る。
【0033】この時押さえベルト13を光ファイバ3に
接触しないように引き取りキャプスタン12から離れる
方向(図2(a)におけるcの方向)に退避させた状態
で、光ファイバ3を引き取る。
【0034】このようにして光ファイバ3を駆動ローラ
ー17a、17bに巻き取っている間に光ファイバ3の
外径が所望の値に達し安定したら、樹脂被覆ダイス9を
光ファイバ3の通過経路に取り付け、これに紫外線硬化
性樹脂を供給し、かつ紫外線照射源となる樹脂硬化器1
0から紫外線照射を開始して、光ファイバ3の外側に2
層の被覆層6、6´を施して被覆光ファイバ7を得る。
【0035】さらに、前述した被覆層6、6´の形成開
始とともに駆動ローラー17a、17bをそれぞれ離れ
る方向(図2(b)におけるa2、b2の方向)に移動
させて被覆光ファイバ7の通過経路から退避させ、これ
と同時に押さえベルト13を引き取りキャプスタン12
に近づける方向(図2(b)におけるdの方向)に移動
させて、前記被覆光ファイバ7を押さえベルト13と引
き取りキャプスタン12とで挟み込んで引き取り、ガイ
ドプーリ14およびダンサー15を介して巻き取り手段
16により巻き取る。
【0036】このようにして本実施の形態の一例となる
光ファイバ線引装置によって得られた被覆光ファイバ7
は、その表面の被覆層6に傷がなく、極めて品質の高い
ものであった。
【0037】(実施の形態2)図3、図4(a)、
(b)に、本発明の実施の形態の他の例となる光ファイ
バ線引装置を示す。ただしこの例でも、従来例となる図
5および実施の形態1の図1に示された部分と同一の部
分の説明は省略する。
【0038】図3に示すように、この光ファイバ線引装
置では、樹脂硬化器10´と引き取り手段11との間に
は、後述の図4(a)、(b)にも示すが、例えばこの
光ファイバ線引装置が設置される線引タワー等に固定さ
れ、かつ回転自在な固定プーリ19と図3の紙面に対し
垂直方向に移動できるプーリ状の第一の通過経路変更ロ
ーラー20(通過経路変更手段)とが順に設けられてい
る。ただし固定プーリ19と通過経路変更ローラーとは
互いに反対側から光ファイバ3あるいは被覆光ファイバ
7に接するようになっている。
【0039】また、引き取り手段11とガイドプーリ1
4との間には、前記第一の通過経路変更ローラー20と
同様に作動する第二の通過経路変更ローラー20´(通
過経路変更手段)と、回転自在な固定プーリ19´とが
順に設けられている。
【0040】これら第一、第二の通過経路変更ローラー
20、20´が、それぞれ同一方向に光ファイバ3を押
すことにより、引き取りキャプスタン12上における光
ファイバ3あるいは被覆光ファイバ7の通過経路が常に
引き取りキャプスタン12の回転軸線(後述の図4
(a)、(b)においてαで示す点線)に対して垂直に
なるようにする。
【0041】これは引き取りキャプスタン12と光ファ
イバ3および被覆光ファイバ7との不安定かつ無駄な摩
擦をなくし、安定した状態で光ファイバ3および被覆光
ファイバ7を引き取るためである。
【0042】ここで、図4(a)、(b)は光ファイバ
3および被覆光ファイバ7の通過経路を第一の通過経路
変更ローラー20によって変える実施態様を示すもので
ある。図4(a)に示すように、光ファイバ3に対して
は、第一の通過経路変更ローラー20を右方向(図3で
は紙面に対して垂直方向手前側)に移動させ、光ファイ
バ3を側面から押して光ファイバ3用の通過経路に導
く。また図4(b)に示すように、被覆光ファイバ7に
対しては、第一の通過経路変更ローラー20を左方向
(図3では紙面に対して垂直方向奥側)に退避させ、被
覆光ファイバ7を樹脂硬化器10´から真っ直ぐ下りて
くるようにする(被覆光ファイバ7用の通過経路に導
く)。
【0043】ただし図4(a)、(b)において符号2
1は引き取りキャプスタン駆動部、符号22は引き取り
キャプスタン駆動回転軸である。また、図4(a)、
(b)において固定プーリ19、19´と通過経路変更
ローラー20、20´とは一部断面状態で示されてい
る。さらに図4(a)、(b)において、押さえベルト
13、13´は光ファイバ3の通過経路と被覆光ファイ
バ7の通過経路とを見やすくするために各々点線で図示
されている。
【0044】図4(a)、(b)に示す通り、押さえベ
ルト13、13´は通過経路変更ローラー20によって
変更された被覆光ファイバ7と光ファイバ3それぞれの
通過経路に対して、各1台ずつ並列に設けられている。
これら押さえベルト13、13´では、それぞれエアシ
リンダーによる押さえ圧が光ファイバ3あるいは被覆光
ファイバ7に対して最適になるように(光ファイバ3用
では強めに、被覆光ファイバ7用では弱めに)設定され
ている。
【0045】この光ファイバ線引装置によって被覆光フ
ァイバ7を得る手順を具体的に以下に示す。まず線引炉
2で光ファイバ母材1を加熱溶融し、線引して光ファイ
バ3を形成し、線引炉2下方の光ファイバ冷却器5によ
り冷却する。そしてこの光ファイバ3を、樹脂被覆ダイ
ス9を光ファイバ3の通過経路から取り外した状態で、
紫外線未照射状態の樹脂硬化器10、10´に素通りさ
せた後、第一、第二の通過経路変更ローラー20、20
´によって、図4(a)に示すように光ファイバ3の通
過経路を変更した状態で、引き取りキャプスタン12と
光ファイバ3用の押さえベルト13´により引き取る。
【0046】さらに、このようにして光ファイバ3を引
き取り手段11で引き取っている間に光ファイバ3の外
径が所望の値に達し安定したら、樹脂被覆ダイス9を光
ファイバ3の通過経路に取り付け、これに紫外線硬化性
樹脂等を供給し、かつ紫外線照射源から紫外線照射を開
始して、光ファイバ3の外側に被覆層6、6´を施して
被覆光ファイバ7を得る。
【0047】そして、前述した被覆層6、6´の形成開
始とともに第一、第二の通過経路変更ローラー20、2
0´により被覆光ファイバ7の通過経路を図4(b)に
示す経路に変更させ、この被覆光ファイバ7を被覆光フ
ァイバ7用の押さえベルト13と引き取りキャプスタン
12とで挟み込んで引き取り、第二の通過経路変更ロー
ラー20´、固定プーリ19´、ガイドプーリ14、お
よびダンサー15を介して巻き取り手段16により巻き
取る。
【0048】このようにして本実施の形態の一例となる
光ファイバ線引装置によって得られた被覆光ファイバ7
は、その表面の被覆層6に傷がなく、極めて品質の高い
ものであった。
【0049】ただし、本実施の形態の一例では、2つの
通過経路変更ローラー20、20´を使用したが、これ
らのうちいずれかを使用せず1つの通過経路変更ローラ
ー20のみで光ファイバ3および被覆光ファイバ7の通
過経路を所望の経路に変更してもよい。
【0050】また本実施の形態の一例で、通過経路変更
ローラー20はプーリ状のものであったが、本発明の光
ファイバ線引装置における通過経路変更手段は、光ファ
イバ3および被覆光ファイバ7の通過経路を変更できる
ものであればどのようなものであってもよく、例えば、
単なる円筒形ローラー状のものであってもよいし、ピン
チローラー状のものであってもよい。
【0051】本実施の形態1、2においては、被覆層形
成手段8を2つ設け、光ファイバ3に被覆層6(6´)
を2層施す光ファイバ線引装置の例を示したが、本発明
の光ファイバ線引装置は、被覆層形成手段8を少なくと
もと1組有していればよく、被覆光ファイバ7は2層被
覆のものに限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】本願請求項1記載の発明の光ファイバ線
引装置によれば、光ファイバを引き取る場合と被覆光フ
ァイバを引き取る場合とで、別々の引き取り手段を使用
することにより、被覆光ファイバ表面の被覆層を傷つけ
ることなく被覆光ファイバを引き取ることができる。本
願請求項2記載の発明の光ファイバ線引装置によれば、
光ファイバを引き取る場合と被覆光ファイバを引き取る
場合とで、その通過経路を変更することにより、被覆光
ファイバ表面の被覆層を傷つけることなく被覆光ファイ
バを引き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示す光ファイバ
線引装置の一部断面状態の正面図。
【図2】 図1の光ファイバ線引装置の一部を拡大して
一部断面状態で示す正面図であって、(a)は光ファイ
バを引き取る場合を示し、(b)は被覆光ファイバを引
き取る場合を示す。
【図3】 本発明の実施の形態の他の例を示す光ファイ
バ線引装置の一部断面状態の正面図。
【図4】 図2の光ファイバ線引装置の一部を矢印方向
から一部断面状態で示す側面図であって、(a)は光フ
ァイバを引き取る場合を示し、(b)は被覆光ファイバ
を引き取る場合を示す。
【図5】 従来の光ファイバ線引装置の一例を一部断面
状態で示す正面図。
【符号の説明】
1 光ファイバ母材 2 線引炉 3 光ファイバ 4 外径測定器 5 光ファイバ冷却器 6、6´ 被覆層 7 被覆光ファイバ 8 被覆層形成手段 9 樹脂被覆ダイス 10、10´ 樹脂硬化器 11、11´ 引き取り手段 12 引き取りキャプスタン 13、13´ 押さえベルト 14 ガイドプーリ 15 ダンサー 16 巻き取り手段 17a、17b 駆動ローラー 18 ピンチローラー 19、19´ 固定プーリ 20、20´ 通過経路変更ローラー 21 引き取りキャプスタン駆動部 22 引き取りキャプスタン駆動回転軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ母材を加熱線引して光ファイ
    バを得る線引炉と、 前記光ファイバの外側に被覆層を施して被覆光ファイバ
    とする被覆層形成手段と、 前記被覆光ファイバを引き取る引き取りキャプスタンお
    よび前記被覆光ファイバを引き取りキャプスタンに押し
    付ける押さえベルトを有する引き取り手段と、 前記被覆光ファイバを巻き取る巻き取り手段とを有する
    光ファイバ線引装置であって、 前記押さえベルトは、被覆層形成工程開始前の光ファイ
    バの通過経路から退避自在に設けられていて、 かつ前記被覆層形成手段と前記引き取り手段との間、あ
    るいは前記引き取り手段と前記巻き取り手段との間に、
    前記光ファイバを引き取る他の引き取り手段が、被覆光
    ファイバの通過経路から退避自在に設けられていること
    を特徴とする光ファイバ線引装置。
  2. 【請求項2】 光ファイバ母材を加熱線引して光ファイ
    バを得る線引炉と、 前記光ファイバの外側に被覆層を施して被覆光ファイバ
    とする被覆層形成手段と、 前記被覆光ファイバを引き取る引き取りキャプスタンお
    よび前記被覆光ファイバを引き取りキャプスタンに押し
    付ける押さえベルトを有する引き取り手段と、 前記被覆光ファイバを巻き取る巻き取り手段とを有する
    光ファイバ線引装置であって、 前記被覆層形成手段と前記引き取り手段との間、あるい
    は前記引き取り手段と前記巻き取り手段との間に、光フ
    ァイバあるいは被覆光ファイバをその側方から押すこと
    により通過経路を変更させる通過経路変更手段が設けら
    れていることを特徴とする光ファイバ線引装置。
JP8008846A 1996-01-23 1996-01-23 光ファイバ線引装置 Pending JPH09202653A (ja)

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