JPH09202619A - 硫酸銅溶液の精製方法 - Google Patents
硫酸銅溶液の精製方法Info
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- JPH09202619A JPH09202619A JP1005396A JP1005396A JPH09202619A JP H09202619 A JPH09202619 A JP H09202619A JP 1005396 A JP1005396 A JP 1005396A JP 1005396 A JP1005396 A JP 1005396A JP H09202619 A JPH09202619 A JP H09202619A
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- Japan
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- copper sulfate
- sulfate solution
- solution
- sulfuric acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 合成樹脂銅張積層板の端材、不良品あるいは
使用済品等の廃棄物から良好な硫酸銅溶液を得ること。 【解決手段】 合成樹脂銅張積層板の端材、不良品ある
いは使用済品等の廃棄物を硫酸で処理して銅分を硫酸銅
溶液とし、次いで活性炭を加えて該硫酸銅溶液中に含ま
れる不純物を吸着除去する。
使用済品等の廃棄物から良好な硫酸銅溶液を得ること。 【解決手段】 合成樹脂銅張積層板の端材、不良品ある
いは使用済品等の廃棄物を硫酸で処理して銅分を硫酸銅
溶液とし、次いで活性炭を加えて該硫酸銅溶液中に含ま
れる不純物を吸着除去する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂銅張積層
板の端材、不良品あるいは使用済品等の廃棄物を硫酸に
より処理して得た硫酸銅溶液を活性炭で精製する方法に
関する。
板の端材、不良品あるいは使用済品等の廃棄物を硫酸に
より処理して得た硫酸銅溶液を活性炭で精製する方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来硫酸銅結晶を得る場合は、銅に硫酸
を加えて硫酸銅溶液とし結晶化し、更に銅箔は硫酸銅溶
液を電気分解することにより得られている。その原料の
銅は銅線又は銅塊等の純銅を使用している。不純物を含
む銅を使用すると良好な硫酸銅あるいは銅箔が得られ
ず、原料銅は限定されていた。
を加えて硫酸銅溶液とし結晶化し、更に銅箔は硫酸銅溶
液を電気分解することにより得られている。その原料の
銅は銅線又は銅塊等の純銅を使用している。不純物を含
む銅を使用すると良好な硫酸銅あるいは銅箔が得られ
ず、原料銅は限定されていた。
【０００３】銅箔を合成樹脂板に積層して製造する合成
樹脂銅張積層板はエレクトロニクス分野に多く使用され
ている。銅張積層板はプレス成形後定尺寸法に切断する
ため多くの端材が発生する。従来これに硫酸を加えて硫
酸銅溶液とする場合不純物が多いため銅の再生利用が困
難であるため、使用用途がなく廃棄物とされていた。ま
た、例えば、特開昭５１−１１０９０号公報のごとき回
収方法も提案されているものの実用化されていない。こ
の理由は不純物の除去の手段が具体的に解明・提案され
なかったことによるものと考えられる。
樹脂銅張積層板はエレクトロニクス分野に多く使用され
ている。銅張積層板はプレス成形後定尺寸法に切断する
ため多くの端材が発生する。従来これに硫酸を加えて硫
酸銅溶液とする場合不純物が多いため銅の再生利用が困
難であるため、使用用途がなく廃棄物とされていた。ま
た、例えば、特開昭５１−１１０９０号公報のごとき回
収方法も提案されているものの実用化されていない。こ
の理由は不純物の除去の手段が具体的に解明・提案され
なかったことによるものと考えられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
に従来廃棄物となっていた銅張積層板の端材等の不要廃
棄物から不純物のない硫酸銅溶液を製造する方法を確立
したものである。
に従来廃棄物となっていた銅張積層板の端材等の不要廃
棄物から不純物のない硫酸銅溶液を製造する方法を確立
したものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂銅張
積層板の端材等を硫酸で処理して得た硫酸銅溶液を活性
炭で処理することにより不純物が除去された硫酸銅溶液
を得る方法に関するものである。
積層板の端材等を硫酸で処理して得た硫酸銅溶液を活性
炭で処理することにより不純物が除去された硫酸銅溶液
を得る方法に関するものである。
【０００６】本発明の硫酸銅溶液の精製方法を説明す
る。まず濃硫酸を希釈し、１０〜４０％濃度の硫酸水溶
液とする。それにフェノール樹脂銅張積層板、エポキシ
樹脂銅張積層板等の銅張積層板の端材等を浸漬し３０〜
８０℃に保ち、空気を吹き込むあるいは端材等に同液を
シャワーリングすることにより銅を硫酸銅として溶解す
る。銅の溶解後、溶解槽には硫酸銅と、銅が除かれた合
成樹脂積層板の他に溶解作業時に発生した不純物が含有
される。この溶液はフィルター濾過を行なっても完全な
不純物の除去が難しく、清浄な溶液を得るのが困難であ
る。本発明者は活性炭を加え撹拌機等にて充分撹拌した
後数時間静置することにより清浄な上澄液を得ることが
できることを見出したものである。なお使用する活性炭
については表面積の大きなものがよく、平均粒径５０μ
ｍ以下の微粉末が好ましい。
る。まず濃硫酸を希釈し、１０〜４０％濃度の硫酸水溶
液とする。それにフェノール樹脂銅張積層板、エポキシ
樹脂銅張積層板等の銅張積層板の端材等を浸漬し３０〜
８０℃に保ち、空気を吹き込むあるいは端材等に同液を
シャワーリングすることにより銅を硫酸銅として溶解す
る。銅の溶解後、溶解槽には硫酸銅と、銅が除かれた合
成樹脂積層板の他に溶解作業時に発生した不純物が含有
される。この溶液はフィルター濾過を行なっても完全な
不純物の除去が難しく、清浄な溶液を得るのが困難であ
る。本発明者は活性炭を加え撹拌機等にて充分撹拌した
後数時間静置することにより清浄な上澄液を得ることが
できることを見出したものである。なお使用する活性炭
については表面積の大きなものがよく、平均粒径５０μ
ｍ以下の微粉末が好ましい。
【０００７】
【実施例】濃硫酸を希釈し、２５％濃度の硫酸水溶液と
した。これを２０Ｌ溶解槽に入れ、フェノール樹脂両面
銅張積層板の端材（積層板厚み１．６ｍｍ、巾約１０〜
２０ｍｍ、銅箔厚み３５μｍ）１０kgを浸漬した。液の
温度を５０℃とし、空気を吹き込みながら銅を溶解し硫
酸銅溶液を得た。この硫酸銅溶液１０Ｌをフィルターを
通して浮遊性の不純物を除去し、活性炭粉末（平均粒径
２０μｍ）を２ｇ／Ｌの割合即ち２０ｇを常温の硫酸銅
溶液に加え、１時間撹拌後更に１時間静置し、１０μｍ
以下のフィルターを使用して濾過し活性炭を除去した。
ここで得られた硫酸銅溶液はそのまま結晶化することに
より良好な硫酸銅結晶（硫酸銅五水化物：ＣｕＳＯ4・
５Ｈ2０）を得ることができ、またこの硫酸銅溶液を電
解槽に入れ回転ドラムを陰極として電気分解し、ドラム
に銅を電着させることにより良好な電解銅箔を得ること
ができた。
した。これを２０Ｌ溶解槽に入れ、フェノール樹脂両面
銅張積層板の端材（積層板厚み１．６ｍｍ、巾約１０〜
２０ｍｍ、銅箔厚み３５μｍ）１０kgを浸漬した。液の
温度を５０℃とし、空気を吹き込みながら銅を溶解し硫
酸銅溶液を得た。この硫酸銅溶液１０Ｌをフィルターを
通して浮遊性の不純物を除去し、活性炭粉末（平均粒径
２０μｍ）を２ｇ／Ｌの割合即ち２０ｇを常温の硫酸銅
溶液に加え、１時間撹拌後更に１時間静置し、１０μｍ
以下のフィルターを使用して濾過し活性炭を除去した。
ここで得られた硫酸銅溶液はそのまま結晶化することに
より良好な硫酸銅結晶（硫酸銅五水化物：ＣｕＳＯ4・
５Ｈ2０）を得ることができ、またこの硫酸銅溶液を電
解槽に入れ回転ドラムを陰極として電気分解し、ドラム
に銅を電着させることにより良好な電解銅箔を得ること
ができた。
【０００８】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、従来廃
棄されていた合成樹脂銅張積層板の端材等から良好な硫
酸銅溶液を得ることができる。本発明は従来廃棄されて
いたもののリサイクル利用であり、廃棄物を削減するこ
とができるので、省資源及び環境悪化防止の目的に合う
ものである。
棄されていた合成樹脂銅張積層板の端材等から良好な硫
酸銅溶液を得ることができる。本発明は従来廃棄されて
いたもののリサイクル利用であり、廃棄物を削減するこ
とができるので、省資源及び環境悪化防止の目的に合う
ものである。
Claims (2)
- 【請求項１】 合成樹脂銅張積層板の端材、不良品ある
いは使用済品等の廃棄物を硫酸で処理して銅分を硫酸銅
溶液とし、次いで活性炭を加えて該硫酸銅溶液中に含ま
れる不純物を吸着除去することを特徴とする硫酸銅溶液
の精製方法。 - 【請求項２】 前記活性炭の粒度が平均粒径５０μｍ以
下の微粉末である請求項１記載の硫酸銅溶液の精製方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1005396A JPH09202619A (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 硫酸銅溶液の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1005396A JPH09202619A (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 硫酸銅溶液の精製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09202619A true JPH09202619A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11739658
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1005396A Pending JPH09202619A (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 硫酸銅溶液の精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09202619A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004022486A1 (ja) * | 2002-09-05 | 2004-03-18 | Nikko Materials Co., Ltd. | 高純度硫酸銅及びその製造方法 |
| WO2005023715A1 (ja) * | 2003-09-04 | 2005-03-17 | Nikko Materials Co., Ltd. | 高純度硫酸銅及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-01-24 JP JP1005396A patent/JPH09202619A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004022486A1 (ja) * | 2002-09-05 | 2004-03-18 | Nikko Materials Co., Ltd. | 高純度硫酸銅及びその製造方法 |
| WO2005023715A1 (ja) * | 2003-09-04 | 2005-03-17 | Nikko Materials Co., Ltd. | 高純度硫酸銅及びその製造方法 |
| CN100358810C (zh) * | 2003-09-04 | 2008-01-02 | 日矿金属株式会社 | 高纯度硫酸铜及其制造方法 |
| KR100798618B1 (ko) * | 2003-09-04 | 2008-01-28 | 닛코킨조쿠 가부시키가이샤 | 고순도 황산동 및 그 제조방법 |
| US7695527B2 (en) | 2003-09-04 | 2010-04-13 | Nippon Mining & Metals Co., Ltd | High purity copper sulfate and method for production thereof |
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