JPH09202129A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH09202129A
JPH09202129A JP1156096A JP1156096A JPH09202129A JP H09202129 A JPH09202129 A JP H09202129A JP 1156096 A JP1156096 A JP 1156096A JP 1156096 A JP1156096 A JP 1156096A JP H09202129 A JPH09202129 A JP H09202129A
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JP
Japan
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refrigerant
air
condenser
evaporator
compressor
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JP1156096A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Tajima
唯好 田島
Yoshitoshi Noda
圭俊 野田
Hiroyuki Yamaguchi
博之 山口
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気温度が低い場合においても安定した暖房
運転を行うことができる安価で信頼性に優れたデュアル
タイプの「自動車用空気調和装置」を提供する。 【解決手段】 取り入れられた内気を空気調和して第2
区画に供給する第2空気調和システムは、コンプレッサ
(2)から吐出された冷媒を、暖房運転時に、第1コン
デンサ(3)を迂回して第2コンデンサ(9)が直列に
接続された第2エバポレータ(7)に導入して循環させ
る第2冷媒ライン(C2)と、冷房運転時に、前記第1
コンデンサ(3)を経由して第3エバポレータ(8)に
導入して循環させる第3冷媒ライン(C3)とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、独立した空気調和
システムを併設したデュアルタイプの自動車用空気調和
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、一部の高級車やワゴン車等のいわ
ゆるワンボックスカーに、独立した空気調和システムを
併設したデュアルタイプの自動車用空気調和装置が搭載
されるようになっている。
【0003】このタイプの自動車用空気調和装置は、例
えば、前席を対象に選択的に取り入れられた内外気を空
気調和する第1空気調和システムと、後席を対象に取り
入れられた内気を空気調和する第2空気調和システムと
を有している。そして、第1空気調和システムおよび第
2空気調和システムは、それぞれ、エンジンから供給さ
れる温水(エンジン冷却水)を、空気調和の昇温用の熱
源として使用するヒータコアを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、冬場の外気
温度が低い場合は、エンジン冷却水の熱量が不十分とな
りヒータコアの暖房性能不足になる可能性があり、例え
ば、希薄混合気燃焼(リーンバーン)エンジンタイプの
場合、利用可能なエンジンの冷却水の熱量が最初から少
ないため、特に問題となるおそれがある。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、外気温度が低い場合におい
ても安定した暖房運転を行うことができる安価で信頼性
に優れたデュアルタイプの自動車用空気調和装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように構成される。
【0007】請求項1に記載された本発明は、選択的に
取り入れられた内外気を空気調和して第1区画に供給す
る第1空気調和システムと、取り入れられた内気を空気
調和して第2区画に供給する第2空気調和システムとを
有する自動車用空気調和装置において、前記第1空気調
和システムは、膨張弁を備えた第1エバポレータとヒー
タコアとが、第1空気通路内の上流側から順に配置さ
れ、コンプレッサから吐出された冷媒を、冷房運転時
に、第1コンデンサを経由して前記第1エバポレータに
導入して循環させる第1冷媒ラインと、前記ヒータコア
にエンジンの冷却水を導入して循環させる温水ラインと
を有し、前記第2空気調和システムは、膨張弁を備えた
第2エバポレータと第2コンデンサとが、第2空気通路
内の上流側から順に配置され、前記コンプレッサから吐
出された冷媒を、暖房運転時に、前記第1コンデンサを
迂回して前記第2コンデンサが直列に接続された前記第
2エバポレータに導入して循環させる第2冷媒ラインを
有する。
【0008】このように特定された発明にあっては、第
2空気調和システムは、暖房運転時に、コンプレッサか
ら吐出された冷媒を空気調和の昇温用の熱源として使用
することが可能となる。また、第2冷媒ラインは、暖房
専用であるため、制御が容易である。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の自動車用空気調和装置において、前記第2空気調
和システムは、膨張弁を備えた第3エバポレータが配置
され、取り入れられた内気を空気調和して第2区画に供
給する第3空気通路と、前記コンプレッサから吐出され
た冷媒を、冷房運転時に、前記第1コンデンサを経由し
て前記第3エバポレータに導入して循環させる第3冷媒
ラインとを有することを特徴とする。
【0010】このように特定された発明にあっては、第
2空気調和システムは、冷房運転時に、コンプレッサか
ら吐出された冷媒を空気調和の冷却用の熱源として使用
することが可能となる。また、第3冷媒ラインは冷房専
用であるため、制御が容易である。
【0011】請求項3に記載の発明は、上記請求項1又
は請求項2に記載の自動車用空気調和装置において、前
記第1コンデンサに滞留した冷媒を、少なくとも暖房運
転時に、前記コンプレッサの吸入側に戻す冷媒回収ライ
ンを有することを特徴とする。
【0012】このように特定された発明にあっては、第
1コンデンサに滞留する冷媒を削減することが可能とな
る。
【0013】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に
記載の自動車用空気調和装置において、前記コンプレッ
サと前記第1コンデンサとの配管途中に、前記第2冷媒
ラインと前記冷媒回収ラインとが連結された流路切換手
段を有し、当該流路切換手段により、冷房運転時には、
前記コンプレッサと前記第1コンデンサとを連通させ、
暖房運転時には、前記コンプレッサと前記第2コンデン
サとを連通させる一方、前記第1コンデンサと前記冷媒
回収ラインを連通させることを特徴とする。
【0014】このように特定された発明にあっては、運
転条件を変更する場合、単一の流路切換手段により、冷
媒流路を切り換えることが可能のため、制御が容易であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】図1は、本発明に係る自動車用空気調和装
置の実施の形態を示す概略構成図、図2は、図1の自動
車用空気調和装置の冷房運転を説明するための概略構成
図、図3は、図1の自動車用空気調和装置の暖房運転を
説明するための概略構成図、図4は、本発明に係る自動
車用空気調和装置の別の実施の形態を示す概略構成図で
ある。なお、矢印は冷媒および温水の循環する向きを表
し、実線は冷媒ライン、破線は温水ラインを示してい
る。
【0017】本発明に係る自動車用空気調和装置は、選
択的に取り入れられた内外気を空気調和して第1区画で
ある前席に供給する第1空気調和システムと、取り入れ
られた内気を空気調和して第2区画である後席に供給す
る第2空気調和システムとを有している。
【0018】図1に示す実施の形態では、第1空気調和
システムは、第1冷媒ラインC1と温水ラインH1とを
有し、第2空気調和システムは、第2冷媒ラインC2と
第3冷媒ラインC3とを有し、また、冷媒回収ラインC
4が設けられている。
【0019】第1空気調和システムの第1冷媒ラインC
1は、コンプレッサ2から吐出された冷媒を、冷房運転
時に、第1コンデンサ3およびリキッドタンク4を経由
して、膨張弁13を備えた第1エバポレータ6に導入し
て循環させるために設けられている。温水ラインH1
は、ヒータコア5にエンジンの冷却水を導入して循環さ
せるために設けられている。なお、第1エバポレータ6
とヒータコア5とは、車体前方下部に設けられた第1空
気通路内の上流側から順に配置されている。温水ライン
H1には、流量調整用の開閉弁16がヒータコア5の入
口側配管に設けられている。
【0020】第2空気調和システムの第2冷媒ラインC
2は、コンプレッサ2から吐出された冷媒を、暖房運転
時に、第1コンデンサ3を迂回して、第2コンデンサ9
が直列に接続され膨張弁14を備えた第2エバポレータ
7に、導入して循環させるために設けられている。ま
た、第2冷媒ラインC2は、第1エバポレータ6とコン
プレッサ2との配管途中に設けられた3方コネクタ20
を経由して、第1冷媒ラインC1に合流している。
【0021】なお、第2エバポレータ7と第2コンデン
サ9とは、車体後方下部に設けられた第2空気通路内の
上流側から順に配置されている。また、第2コンデンサ
9と第2エバポレータ7の膨張弁14との間の配管途中
には、リキッドタンク10が設けられている。
【0022】第2空気調和システムの第3冷媒ラインC
3は、コンプレッサ2から吐出された冷媒を、冷房運転
時に、第1コンデンサ3を経由して、膨張弁15を備え
た第3エバポレータ8に導入して循環させるために設け
られている。また、第3冷媒ラインC3は、第1コンデ
ンサ3に接続されているリキッドタンク4と第1エバポ
レータ6の膨張弁13との配管途中に設けられた3方コ
ネクタ18と、コンプレッサ2と第1エバポレータ6と
の配管途中に設けられた3方コネクタ21とを介し、第
1冷媒ラインC1から並列に分離して構成されている。
【0023】なお、第3エバポレータ8は、車体天井部
に設けられた第3空気通路に配置されている。また、3
方コネクタ18と第3エバポレータ8の膨張弁15との
配管途中には、電磁弁12が設けられている。
【0024】したがって、第2空気調和システムは、暖
房運転時に、コンプレッサから吐出された冷媒を空気調
和の昇温用の熱源として使用すること、および、冷房運
転時に、コンプレッサから吐出された冷媒を空気調和の
冷却用の熱源として使用することが可能となる。そのた
め、エンジン冷却水の利用可能な熱量が少なくなる、外
気温度が低い冬場であっても、暖房性能不足になる可能
性が減少し、安定した暖房運転を可能とする。さらに、
運転条件に対応させた専用の冷媒循環ラインを有してい
るため、制御が容易であり、制御部品を削減できるた
め、安価でありながらシステムの信頼性に優れた装置と
なる。
【0025】また、冷媒回収ラインC4は、第1コンデ
ンサ3に滞留した冷媒を、少なくとも暖房運転時に、コ
ンプレッサ2の吸入側に戻すために設けられている。な
お、冷媒回収ラインC4は、配管途中に電磁弁17が設
けられており、また、3方コネクタ19を経由し、コン
プレッサ2と第2エバポレータ7との配管途中に接続さ
れている。
【0026】したがって、第1コンデンサに滞留する冷
媒を削減することが可能であるため、暖房運転時におい
て、循環冷媒量の不足による暖房性能の低下や潤滑性の
低下を抑制し、安定した暖房運転を可能とする。
【0027】また、コンプレッサ2と第1コンデンサ3
との配管途中に、第2冷媒ラインC2と冷媒回収ライン
C4とが連結された流路切換手段である四方弁11を有
している。
【0028】この四方弁11は、冷房運転時には、コン
プレッサ2と第1コンデンサ3とを連通させて第1冷媒
ラインC1及び第3冷媒ラインC3を機能させ、暖房運
転時には、コンプレッサ2と第2コンデンサ9とを連通
させて第2冷媒ラインC2のみを機能させるために設け
られている。また、冷房運転から暖房運転に切り替える
場合は、第1コンデンサ3と冷媒回収ラインC4とを連
通させるために設けられている。
【0029】つまり、運転条件を変更する場合、単一の
流路切換手段により、冷媒流路を切り換えることが可能
のため、制御が容易である。そのため、制御部品を削減
できるため、安価でシステムの信頼性に優れた装置とな
る。
【0030】次に、冷房運転時の冷媒および温水(エン
ジン冷却水)の流れを、図2を使用し説明する。
【0031】冷媒に関しては、四方弁11により、コン
プレッサ2と第1コンデンサ3とを連通させると共に第
3冷媒ラインC3の電磁弁12を開に設定し、第1冷媒
ラインC1および第3冷媒ラインC3を機能させる。な
お、冷媒が循環していない第2冷媒ラインC2および冷
媒回収ラインC4は、一点鎖線で示している。
【0032】つまり、コンプレッサ2で圧縮された冷媒
は、四方弁11を通過し第1コンデンサ3に導入され、
高圧気体である冷媒は凝縮し放熱することで外気と熱交
換を行う。リキッドタンク4を通過した冷媒は、3方コ
ネクタ18により分岐され、一部は後述の第3冷媒ライ
ンC3に導入されると共に、残部は、膨張弁13で絞ら
れ、第1エバポレータ6で蒸発し吸熱することで熱交換
を行って通過している空気を冷却する。そして、3方コ
ネクタ21を経由し、後述の第3冷媒ラインC3からの
冷媒と合流し、コンプレッサ2に再び導入され循環させ
られる。
【0033】3方コネクタ18により分岐されて第3冷
媒ラインC3に導入された冷媒は、電磁弁12を経由
し、膨張弁15で絞られ、第3エバポレータ8で蒸発し
吸熱することで熱交換を行って通過している空気を冷却
する。そして、3方コネクタ21を経由し、前述の第1
冷媒ラインC1からの冷媒と合流し、コンプレッサ2に
再び導入され循環させられる。
【0034】一方、温水に関しては、開閉弁16を開に
設定し、温水ラインH1が機能している。
【0035】その結果、前席用の第1空気通路では、内
外気から選択的に取り入れられた空気は、第1エバポレ
ータ6で冷却されて除湿され、ヒータコア5で昇温さ
れ、ヒータコア5を通過しなかった冷風と混合され、目
標温風温度に空気調和され、車室内に吹き出される。
【0036】また、車体天井部に設けられた第3空気通
路では、図示していないファンによって取り入れられた
内気は、第3エバポレータ8を通過する際に、膨張弁1
5を経由し膨張する冷媒と熱交換を行うことにより冷却
されて、目標冷風温度にされ、車室内に吹き出される。
【0037】次に、暖房運転時の冷媒および温水(エン
ジン冷却水)の流れを、図3を使用し説明する。
【0038】冷媒に関しては、コンプレッサ2と第2コ
ンデンサ9とを連通させると共に第1コンデンサ3と冷
媒回収ラインC4とを連通させ、第2冷媒ラインC2お
よび冷媒回収ラインC4を機能させる。なお、冷媒が循
環していない第1冷媒ラインC1および第3冷媒ライン
C3は、一点鎖線で示している。
【0039】ただし、冷媒回収ラインC4を機能させる
のは、冷房運転から暖房運転に切り替える際、例えば、
暖房運転を開始してから約90秒程度の期間であり、第
1コンデンサ3に滞留した冷媒を回収し、循環冷媒量の
不足による暖房性能の低下や潤滑性の低下を抑制し、安
定した暖房運転を確実なものとする。また、冷房運転お
よび暖房運転ともに、冷媒ライン内を流れる冷媒量に差
が出ることが少なくなるため、冷媒封入量の管理を容易
に行うことも可能になる。
【0040】第2冷媒ラインC2では、コンプレッサ2
で圧縮された冷媒は、第1コンデンサ3を迂回して、第
2コンデンサ9で凝縮し放熱することで熱交換を行って
通過している空気を昇温する。リキッドタンク10を通
過した冷媒は、膨張弁14で絞られ、第2エバポレータ
7で蒸発し吸熱することで熱交換を行って通過している
空気を冷却し、3方コネクタ20を経由しコンプレッサ
2に再び導入され循環している。
【0041】一方、温水に関しては、開閉弁16を開に
設定し、温水ラインH1が機能している。
【0042】つまり、エンジン1から供給された温水
(エンジン冷却水)は、ヒータコア5に供給され、熱交
換を行って通過している空気を昇温し、そして、エンジ
ン1に再び導入され循環している。
【0043】その結果、前席用の第1空気通路では、第
1エバポレータ6が機能しないため、内外気から選択的
に取り入れられた空気は、冷却されて除湿されることな
くヒータコア5で昇温され、ヒータコア5を通過しなか
った冷風と混合され、目標温風温度に空気調和され、車
室内に吹き出される。
【0044】一方、後席用の第2空気通路では、図示し
ていないファンによって取り入れられた内気は、第2エ
バポレータ7を通過する際に、冷媒と熱交換を行うこと
により冷却されて除湿され、第2コンデンサ9を通過す
る際に、冷媒と熱交換を行うことにより昇温され、第2
コンデンサ9を通過しなかった冷風と混合され、目標温
風温度に空気調和され、車室内に吹き出される。
【0045】なお、3方コネクタ19,20,21は、
図示の構成に限定されるものではなく、例えば、コンプ
レッサ2と3方コネクタ20の配管途中に設けられてい
る3方コネクタ19を、第2エバポレータと3方コネク
タ20との配管途中に配置することも可能である。第2
エバポレータと3方コネクタ20との配管途中に設けら
れている3方コネクタ21を、第2エバポレータと3方
コネクタ20との配管途中に配置することも可能であ
る。
【0046】また、第1空気調和システムの有する冷房
能力が十分ある場合は、図4に示すように、第2空気調
和システムの冷房専用の第3冷媒ラインC3を省略し、
第1空気調和システムにより、第2区画を間接的に冷房
させることも可能である。
【0047】つまりこの場合は、3方コネクタ18、電
磁弁12、膨張弁15を備えた第3エバポレータ8、お
よび3方コネクタ21が不要となるため、制御が容易に
なると共に、大幅に安価な装置となる。
【0048】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変す
ることができる。
【0049】例えば、上述した実施の形態では、3方コ
ネクタを使用して冷媒ラインの配管類を共有化している
が、冷媒ライン相互の独立性を高めて組立を容易にする
ために、3方コネクタを削減することも可能である。ま
た、3方コネクタと電磁弁を組み合わせることにより四
方弁を構成することも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、それ
ぞれの請求項に記載された構成によって、次のような効
果が得られることになる。
【0051】請求項1に記載の発明では、第2空気調和
システムは、暖房運転時に、コンプレッサから吐出され
た冷媒を空気調和の昇温用の熱源として使用することが
可能となる。したがって、利用可能なエンジンの冷却水
の熱量が少ない、外気温度が低い冬場であっても、暖房
性能不足になる可能性が少なくなり、安定した暖房運転
を可能とする。
【0052】また、第2冷媒ラインは、暖房専用である
ため、制御が容易であり、制御部品を削減できるため、
安価でシステムの信頼性に優れた装置となる。
【0053】請求項2に記載の発明では、第2空気調和
システムは、冷房運転時に、コンプレッサから吐出され
た冷媒を空気調和の冷却用の熱源として使用することが
できるため、第2空気調和システムでの冷房運転を可能
とする。また、第3冷媒ラインは、冷房専用であるた
め、制御が容易であり、制御部品を削減できるため、安
価でシステムの信頼性に優れた装置となる。
【0054】請求項3に記載の発明では、第1コンデン
サに滞留する冷媒を削減することが可能であるため、暖
房運転時において、循環冷媒量の不足による暖房性能の
低下や潤滑性の低下を抑制し、安定した暖房運転を可能
とする。
【0055】請求項4に記載の発明では、運転条件を変
更する場合、単一の流路切換手段により、冷媒流路を切
り換えることが可能のため、制御が容易であり、制御部
品を削減できるため、安価でシステムの信頼性に優れた
装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動車用空気調和装置の実施の
形態を示す概略構成図である。
【図2】 図1の自動車用空気調和装置の冷房運転を説
明するための概略構成図である。
【図3】 図1の自動車用空気調和装置の暖房運転を説
明するための概略構成図である。
【図4】 本発明に係る自動車用空気調和装置の別の実
施の形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…エンジン、 2…コンプレッサ、 3…第1コンデンサ、 5…ヒータコア、 6…第1エバポレータ、 7…第2エバポレータ、 8…第3エバポレータ、 9…第2コンデンサ、 11…四方弁、 17…電磁弁、 C1…第1冷媒ライン、 C2…第2冷媒ライン、 C3…第3冷媒ライン、 C4…冷媒回収ライン、 H1…温水ライン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択的に取り入れられた内外気を空気調
    和して第1区画に供給する第1空気調和システムと、取
    り入れられた内気を空気調和して第2区画に供給する第
    2空気調和システムとを有する自動車用空気調和装置に
    おいて、 前記第1空気調和システムは、 膨張弁(13)を備えた第1エバポレータ(6)とヒー
    タコア(5)とが、第1空気通路内の上流側から順に配
    置され、コンプレッサ(2)から吐出された冷媒を、冷
    房運転時に、第1コンデンサ(3)を経由して前記第1
    エバポレータ(6)に導入して循環させる第1冷媒ライ
    ン(C1)と、前記ヒータコア(5)にエンジンの冷却
    水を導入して循環させる温水ライン(H1)とを有し、 前記第2空気調和システムは、 膨張弁(14)を備えた第2エバポレータ(7)と第2
    コンデンサ(9)とが、第2空気通路内の上流側から順
    に配置され、前記コンプレッサ(2)から吐出された冷
    媒を、暖房運転時に、前記第1コンデンサ(3)を迂回
    して前記第2コンデンサ(9)が直列に接続された前記
    第2エバポレータ(7)に導入して循環させる第2冷媒
    ライン(C2)を有することを特徴とする自動車用空気
    調和装置。
  2. 【請求項2】 前記第2空気調和システムは、 膨張弁(15)を備えた第3エバポレータ(8)が配置
    され、取り入れられた内気を空気調和して第2区画に供
    給する第3空気通路と、 前記コンプレッサ(2)から吐出された冷媒を、冷房運
    転時に、前記第1コンデンサ(3)を経由して前記第3
    エバポレータ(8)に導入して循環させる第3冷媒ライ
    ン(C3)とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の自動車用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記第1コンデンサ(3)に滞留した冷
    媒を、少なくとも暖房運転時に、前記コンプレッサ
    (2)の吸入側に戻す冷媒回収ライン(C4)を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動車
    用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記コンプレッサ(2)と前記第1コン
    デンサ(3)との配管途中に、前記第2冷媒ライン(C
    2)と前記冷媒回収ライン(C4)とが連結された流路
    切換手段(11)を有し、 当該流路切換手段(11)により、冷房運転時には、前
    記コンプレッサ(2)と前記第1コンデンサ(3)とを
    連通させ、暖房運転時には、前記コンプレッサ(2)と
    前記第2コンデンサ(9)とを連通させる一方、前記第
    1コンデンサ(3)と前記冷媒回収ライン(C4)を連
    通させることを特徴とする請求項3に記載の自動車用空
    気調和装置。
JP1156096A 1996-01-26 1996-01-26 自動車用空気調和装置 Withdrawn JPH09202129A (ja)

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