JP3398517B2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP3398517B2
JP3398517B2 JP10645195A JP10645195A JP3398517B2 JP 3398517 B2 JP3398517 B2 JP 3398517B2 JP 10645195 A JP10645195 A JP 10645195A JP 10645195 A JP10645195 A JP 10645195A JP 3398517 B2 JP3398517 B2 JP 3398517B2
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air
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evaporator
conditioning system
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利男 大橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、独立した空気調和シス
テムを併設したデュアルタイプの自動車用空気調和装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、一部の高級車やワゴン車等のいわ
ゆるワンボックスカーに、独立した空気調和システムを
併設したデュアルタイプの自動車用空気調和装置が搭載
されるようになっている。
【0003】このタイプの自動車用空気調和装置は、例
えば図7に示すように、選択的に取り入れられた内外気
を空気調和して前席を対象に吹き出すための前席エアコ
ンユニットFを有する第1空気調和システムAと、取り
入れられた内気を空気調和して後席を対象に吹き出すた
めの後席エアコンユニットRを有する第2空気調和シス
テムBとから構成されている。
【0004】第1空気調和システムAはさらに、第2空
気調和システムBと共用しているエンジン4と前席エア
コンユニットFの空気通路に設けられたヒータコア44
とを接続した温水ラインA1と、第2空気調和システム
Bと共用しているコンプレッサ8および第1コンデンサ
5と前席エアコンユニットFの空気通路に設けられた第
1エバポレータ42とを接続した冷媒ラインA2とを有
する。
【0005】一方、第2空気調和システムBもさらに、
第1空気調和システムAと共用しているエンジン4と後
席エアコンユニットRの空気通路に設けられたヒータコ
ア66とを接続した温水ラインB1と、第1空気調和シ
ステムAと共用しているコンプレッサ8および第1コン
デンサ5と後席エアコンユニットRの空気通路に設けら
れ第2エバポレータ60とを接続した冷媒ラインB2と
を有する。
【0006】そして、例えば、インストルメントパネル
に設けられている前席専用コントロールパネル2からの
入力や、リモコン式の後席専用コントローラ3からの入
力に基づき、エアコンコントロールアンプ1を制御し、
電磁弁11によりエバポレータ42,60への冷媒の供
給をコントロールしたり、ウォーターバルブ50、66
によりヒータコア44,62への温水(エンジン4冷却
水)の供給をコントロールし、前席と後席とをそれぞれ
独立に空気調和を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のデュアルタイプの自動車用空気調和装置は、例え
ば、温水ラインA1の配管途中に3方コネクタ17,1
8を設けることにより第1コンデンサ5やコンプレッサ
8等を共有しているとはいえ、温水ラインおよび冷媒ラ
インを2系統必要としており、配管構成が複雑となり部
品数や付帯作業も多くなっている。したがって、部品コ
ストおよび組立コストが高くなり、生産性に問題を有し
ている。
【0008】また、コンプレッサを冬場の外気温度が低
いとき、例えば、0℃以下で暖房装置として機能させる
場合は、コンデンサの凝縮能力が過剰となり、冷媒ライ
ンで液バック等が発生し、安定したエアコンサイクルを
成立させることが難しい。そのため、運転時、乗員等か
ら発生する水分を空気中から安定して除去することがで
きないため、車室内外の温度差が原因となり窓ガラスの
内側に曇りが発生する可能性があり、走行上の問題とな
るおそれがある。
【0009】また、空気調和に使用されている昇温用の
熱源は、エンジンの冷却水であるため、冬場の外気温度
が低い場合、暖房性能不足になる可能性があり、例え
ば、希薄混合気燃焼(リーンバーン)エンジンタイプの
場合は特に、利用可能なエンジンの冷却水の熱量が少な
いため問題となるおそれがある。
【0010】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、外気温度が低い場合におい
ても安定した除湿暖房運転を行うことが可能である生産
性に優れたデュアルタイプの自動車用空気調和装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、選択的に取り入れられた内外気を空気調和
して第1区画に供給する第1エアコンユニットを有する
第1空気調和システムと、取り入れられた内気を空気調
和して第2区画に供給する第2エアコンユニットを有す
る第2空気調和システムとから構成される自動車用空気
調和装置において、冷媒を第1コンデンサを迂回させて
自在に循環させ得るバイパス手段が設けられ、前記第1
エアコンユニットの空気通路内に、冷媒を断熱膨張させ
る膨張手段を備えた第1エバポレータとヒータコアとを
上流側から順に配置し、前記第2エアコンユニットの空
気通路内に、冷媒を断熱膨張させる膨張手段を備えた第
2エバポレータと第2コンデンサとを上流側から順に配
置し、前記第1空気調和システムは、前記第1エバポレ
ータに冷媒を自在に循環させ得る冷媒ラインと、前記ヒ
ータコアにエンジンの冷却水を自在に循環させ得る温水
ラインとを有し、前記第2空気調和システムは、前記第
2コンデンサが直列に接続された前記第2エバポレータ
に冷媒を自在に循環させ得る冷媒ラインを有することを
特徴とする自動車用空気調和装置である。
【0012】前記バイパス手段は、コンプレッサの冷媒
出口と前記第1コンデンサの冷媒入口との配管途中に設
けられたバイパス分岐部と、前記第1コンデンサの冷媒
出口と前記第1エバポレータの冷媒入口との配管途中に
設けられたバイパス合流部とを接続するバイパスライン
と、バイパスされる冷媒量を調整し得るバルブ手段と、
前記バイパス分岐部と前記第1コンデンサとの配管途中
に設けられた当該第1コンデンサに導入される冷媒量を
調整し得るバルブ手段とから構成され、前記第1空気調
和システムの前記冷媒ラインは、前記コンプレッサの冷
媒出口を、前記第1エバポレータが直列に接続されてい
る前記第1コンデンサの冷媒入口に接続し、前記第1エ
バポレータの冷媒出口を前記コンプレッサの冷媒入口に
接続して形成されると共に、前記バイパス合流部と前記
膨張手段との配管途中に循環する冷媒量を調整し得るバ
ルブ手段が設けられ、前記第1空気調和システムの前記
温水ラインは、エンジンの冷却水ジャケットの温水出口
を前記ヒータコアの温水入口に接続し、当該ヒータコア
の温水出口を前記冷却水ジャケットの温水入口に接続し
て形成されると共に、循環する温水量を調整し得るバル
ブ手段が設けられ、前記第2空気調和システムの前記冷
媒ラインは、前記第1エバポレータの冷媒出口と前記コ
ンプレッサの冷媒入口との配管途中および前記バイパス
合流部と前記バルブ手段との配管途中に分岐部が設けら
れると共に、当該分岐部を前記第2エバポレータが直列
に接続されている前記第2コンデンサの冷媒入口に接続
し、前記第2エバポレータの冷媒出口を前記分岐部に接
続して形成され、さらに、循環する冷媒量を調整し得る
バルブ手段が、前記分岐部と前記第2コンデンサとの配
管途中に設けられていることを特徴とする。
【0013】そして、本発明の自動車用空気調和装置
は、第3コンデンサが、前記第1エバポレータと前記ヒ
ータコアとの間の前記空気通路内に配置されると共に、
前記第1エバポレータの冷媒入口側の冷媒ラインに直列
に接続されることを特徴とする。
【0014】また、本発明は、選択的に取り入れられた
内外気を空気調和して第1区画に供給する第1エアコン
ユニットを有する第1空気調和システムと、取り入れら
れた内気を空気調和して第2区画に供給する第2エアコ
ンユニットを有する第2空気調和システムとから構成さ
れる自動車用空気調和装置において、冷媒を第1コンデ
ンサを迂回させて自在に循環させ得るバイパス手段が設
けられ、前記第1エアコンユニットの空気通路内に、冷
媒を断熱膨張させる膨張手段を備えた第1エバポレータ
と第3コンデンサとを、上流側から順に配置し、前記第
2エアコンユニットの空気通路内に、冷媒を断熱膨張さ
せる膨張手段を備えた第2エバポレータと第2コンデン
サとを上流側から順に配置し、前記第1空気調和システ
ムは、前記第3コンデンサが直列に接続された前記第1
エバポレータに自在に冷媒を循環させ得る冷媒ラインを
有し、前記第2空気調和システムは、前記第2コンデン
サが直列に接続された前記第2エバポレータに冷媒を自
在に循環させ得る冷媒ラインを有することを特徴とする
自動車用空気調和装置である。
【0015】前記バイパス手段は、コンプレッサの冷媒
出口と前記第1コンデンサの冷媒入口との配管途中に設
けられたバイパス分岐部と、前記第1コンデンサの冷媒
出口と前記第1エバポレータの冷媒入口との配管途中に
設けられたバイパス合流部とを接続するバイパスライン
と、バイパスされる冷媒量を調整し得るバルブ手段と、
前記バイパス分岐部と前記第1コンデンサとの配管途中
に設けられた当該第1コンデンサに導入される冷媒量を
調整し得るバルブ手段とから構成され、前記第1空気調
和システムの前記冷媒ラインは、前記コンプレッサの冷
媒出口を前記第3コンデンサが直列に接続された前記第
1コンデンサの冷媒入口に接続し、前記第3コンデンサ
の冷媒出口を前記コンプレッサが直列に接続された前記
第1エバポレータの冷媒入口に接続して形成されると共
に、前記バイパス合流部と前記膨張手段との配管途中に
循環する冷媒量を調整し得るバルブ手段が設けられ、前
記第2空気調和システムの前記冷媒ラインは、前記第1
エバポレータの冷媒出口と前記コンプレッサの冷媒入口
との配管途中および前記バイパス合流部と前記バルブ手
段との配管途中に分岐部が設けられると共に、当該分岐
部を前記第2エバポレータが直列に接続された前記第2
コンデンサの冷媒入口に接続し、前記第2エバポレータ
の冷媒出口を前記分岐部に接続して形成され、さらに、
循環する冷媒量を調整し得るバルブ手段が、前記分岐部
と前記第2コンデンサとの配管途中に設けられているこ
とを特徴とする。
【0016】
【作用】このように構成した本発明は、各構成毎に次の
ように作用する。
【0017】請求項1および請求項2に記載されている
構成にあっては、冷媒を第1コンデンサを迂回させて自
在に循環させ得るバイパス手段や、第2コンデンサが直
列に接続された第2エバポレータに冷媒を自在に循環さ
せ得る冷媒ライン等を設けたため、冷媒を第2空気調和
システムの空気調和の昇温用の熱源として使用でき、温
水ラインを1系統しか必要としない。
【0018】請求項3に記載されている構成にあって
は、第3コンデンサを、第1エアコンユニットの第1エ
バポレータとヒータコアとの間の空気通路内に配置する
と共に、第1エバポレータの冷媒入口側の冷媒ラインに
直列に接続したため、冷媒を第1空気調和システムの空
気調和の昇温用の熱源としても使用でき、温水ラインの
負荷を削減できる一方、追加する必要がある主なる設備
は、一基のコンデンサのみである。
【0019】請求項4および請求項5に記載されている
構成にあっては、冷媒を第1コンデンサを迂回させて自
在に循環させ得るバイパス手段や、第3コンデンサが直
列に接続された第1エバポレータに冷媒を自在に循環さ
せ得る冷媒ライン、第2コンデンサが直列に接続された
第2のエバポレータに冷媒を自在に循環させ得る冷媒ラ
イン、第2コンデンサが直列に接続されたの第2エバポ
レータに冷媒を自在に循環させ得る冷媒ライン等を設け
たため、冷媒を第1空気調和システムおよび第2空気調
和システムの空気調和の昇温用の熱源として使用できる
ため、温水ラインを必要としない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0021】図1は、本発明に係る自動車用空気調和装
置の第1実施例の構成および除湿暖房運転を説明するた
めの概略構成図、図2は、図1の第一実施例における冷
房運転を説明するための概略構成図、図3は、本発明に
係る自動車用空気調和装置の第2実施例の構成および除
湿暖房運転を説明するための概略構成図、図4は、図3
の第2実施例における冷房運転を説明するための概略構
成図、図5は、本発明に係る自動車用空気調和装置の第
3実施例の構成および除湿暖房運転を説明するための概
略構成図、図6は、図5の第3実施例における冷房運転
を説明するための概略構成図である。
【0022】なお、図7と共通する部材には同一の符号
を付してある。また、矢印は冷媒および温水の循環する
向きを表し、実線は温水ライン、破線は冷媒ラインを示
している。
【0023】本発明に係るデュアルタイプの自動車用空
気調和装置の第1実施例は、図1に示すように、選択的
に取り入れられた内外気を空気調和して前席を対象に吹
き出すための前席エアコンユニットFを有する第1空気
調和システムCと、取り入れられた内気を空気調和して
後席を対象に吹き出すための後席エアコンユニットRを
有する第2空気調和システムDから構成されている。
【0024】第1空気調和システムCはさらに、エンジ
ン4、ヒータコア44、およびアクチュエータ43によ
り開閉されるウォーターバルブ50から構成される温水
ラインC1と、3方コネクタ9,10、コンプレッサ
8、電磁弁13,14,15、第1コンデンサ5、逆止
弁16、リキッドタンク6、膨張弁47、および第1エ
バポレータ42とから構成される冷媒ラインC2とを有
する。
【0025】また、前席エアコンユニットFには、その
空気通路内の上流側から順に、アクチュエータ41によ
って駆動されるインテークドア46、前記第1エバポレ
ータ42、アクチュエータ43により開度が調節される
エアミックスドア49、および前記ヒータコア44が配
置されている。
【0026】第2空気調和システムDはさらに、3方コ
ネクタ9,10を経由し第1空気調和システムCの冷媒
ラインC2に接続された、電磁弁11、第2コンデンサ
62、膨張弁64、および第2エバポレータ60とから
構成される冷媒ラインD2を有する。
【0027】また、後席エアコンユニットRには、その
空気通路内の上流側から順に、前記第2エバポレータ6
0、アクチュエータ61により開度が調節されるエアミ
ックスドア65、および前記第2コンデンサ62が配置
されている。
【0028】次に、除湿暖房運転時の冷媒および温水
(エンジン冷却水)の流れを説明する。
【0029】冷媒に関しては、電磁弁13,15を閉に
設定すると共に電磁弁11,14を開に設定し、冷媒ラ
インD2のみを機能させる。
【0030】つまり、コンプレッサ8で圧縮された冷媒
は、第1コンデンサ5を通過せずにバイパスされてリキ
ッドタンク6に導入される。そして、3方コネクタ10
および電磁弁11を経由し、高圧気体である冷媒は、第
2コンデンサ62で凝縮し放熱することで熱交換を行っ
て通過している空気を昇温する。さらに冷媒は、膨張弁
47で絞られ、第2エバポレータ60で蒸発し吸熱する
ことで熱交換を行って通過している空気を冷却し、3方
コネクタ9を経由しコンプレッサ8に再び導入され循環
している。なお、符号17は、圧力スイッチを表し、例
えば、冷媒圧力が25kg/cm2以上であることを検出した
場合、コンプレッサ8の稼働を停止させて保護するもの
である。
【0031】一方、温水に関しては、温水ラインC1が
機能している。
【0032】つまり、エンジン4から供給された温水
(エンジン冷却水)は、ヒータコア44に供給され、熱
交換を行って通過している空気を昇温し、そして、エン
ジン4に再び導入され循環している。
【0033】その結果、前席エアコンユニットFでは、
第1エバポレータ42が機能しないため、内外気から選
択的に取り入れられた空気は、冷却されて除湿されるこ
となくヒータコア44で昇温され、ヒータコア44を通
過しなかった冷風と混合され、目標温風温度に空気調和
され、例えば、アクチュエータ45により図示していな
いドアが選択的に駆動され、前席用のデフ吹出口、ベン
ト吹出口、およびフット吹出口から車室内に吹き出され
る。
【0034】一方、後席エアコンユニットRでは、図示
していないファンによって取り入れられた内気は、第2
エバポレータ60を通過する際に、冷媒と熱交換を行う
ことにより冷却されて除湿され、第2コンデンサ62を
通過する際に、冷媒と熱交換を行うことにより昇温さ
れ、第2コンデンサ62を通過しなかった冷風と混合さ
れ、目標温風温度に空気調和され、例えば、アクチュエ
ータ63により図示していないドアが選択的に駆動さ
れ、ベント吹出口、およびフット吹出口から車室内に吹
き出される。
【0035】そして、例えば、インストルメントパネル
に設けられている前席専用コントロールパネル2からの
入力や、リモコン式の後席専用コントローラ3からの入
力に基づき、外気温センサ12、車室温センサ51、お
よび第2エバポレータ60を通過した内気の温度センサ
68の検出値に対応させ、エアコンコントロールアンプ
1を制御し、電磁弁11によりエバポレータ42,60
への冷媒の供給をコントロールしたり、ウォーターバル
ブ50、66によりヒータコア44,62への温水(エ
ンジン4冷却水)の供給をコントロールし、前席と後席
とをそれぞれ独立に空気調和を行うことができる。
【0036】次に、冷房運転時の冷媒および温水(エン
ジン冷却水)の流れを、図2を使用し説明する。
【0037】冷媒に関しては、電磁弁14を閉に設定す
ると共に電磁弁11,13,15を開に設定し、冷媒ラ
インC2,D2を機能させる。
【0038】つまり、コンプレッサ8で圧縮された冷媒
は、バイパスされることなく電磁弁13を通過し第1コ
ンデンサ5に導入され、高圧気体である冷媒は凝縮し放
熱することで外気と熱交換を行う。さらに冷媒は、逆止
弁16を通過しリキッドタンク6に導入され、安定した
液冷媒の供給を確保するために、混入しているガスの気
液分離が行われ、3方コネクタ10により、冷媒の一部
は後述の冷媒ラインD2に導入されると共に、冷媒の残
部は、電磁弁15を通過する。さらに冷媒は、膨張弁4
7で絞られ、第1エバポレータ42で蒸発し吸熱するこ
とで熱交換を行って通過している空気を冷却し、3方コ
ネクタ9を経由し、後述の冷媒ラインD2からの冷媒と
合流すると共にコンプレッサ8に再び導入され循環させ
られる。なお、符号5はファンを表し、第1コンデンサ
5での外気と冷媒の熱交換を促進する機能を有してい
る。
【0039】また、冷媒ラインD2に導入された高圧気
体である冷媒は、電磁弁11を経由し、第2コンデンサ
62で凝縮し放熱することで熱交換を行って通過してい
る空気を昇温する。さらに冷媒は、膨張弁47で絞ら
れ、第2エバポレータ60で蒸発し吸熱することで熱交
換を行って通過している空気を冷却し、3方コネクタ9
を経由し、前述の冷媒ラインC2からの冷媒と合流する
と共にコンプレッサ8に再び導入され循環させられる。
【0040】一方、温水に関しては、アクチュエータ4
3によりウォーターバルブ50が閉に設定され、温水ラ
インC1が機能していない。
【0041】その結果、前席エアコンユニットFでは、
内外気から選択的に取り入れられた空気は、第1エバポ
レータ42で冷却されて、目標冷風温度にされ、ヒータ
コア44で昇温されることなく、例えば、アクチュエー
タ45により図示していないドアが選択的に駆動され、
前席用のデフ吹出口、ベント吹出口、およびフット吹出
口から車室内に吹き出される。
【0042】一方、後席エアコンユニットRでは、図示
していないファンによって取り入れられた内気は、第2
エバポレータ60を通過する際に、膨張弁64を経由し
膨張する冷媒と熱交換を行うことにより冷却されて除湿
され、第2コンデンサ62を通過する際に、凝縮し放熱
する冷媒と熱交換を行うことにより昇温され、第2コン
デンサ62を通過しなかった冷風と混合され、目標冷風
温度に空気調和され、例えば、アクチュエータ63によ
り図示していないドアが選択的に駆動され、ベント吹出
口、およびフット吹出口から車室内に吹き出される。
【0043】つまり、第1実施例の冷房運転時の作動原
理は、従来と同じであるが、電磁弁11,13,14,
15の開閉を制御し、冷媒の流れをコントロールしてい
ることが特徴である。
【0044】以上のように本発明に係る第1実施例の主
なる特徴は、従来の温水ラインに接続されて後席エアコ
ンユニットRに配置されているヒータコア62の代わり
に、冷媒ラインに接続された第2コンデンサ62を配置
する一方、第1コンデンサを迂回させて冷媒を循環させ
ることができるバイパスラインを設けたことである。
【0045】つまり、冷媒を第1コンデンサを迂回させ
て自在に循環させ得るバイパス手段や、第2コンデンサ
が直列に接続された第2エバポレータに冷媒を自在に循
環させ得る冷媒ライン等を設けたため、冷媒を第2空気
調和システムの空気調和の昇温用の熱源として使用でき
る。
【0046】そのため、従来のデュアルタイプの自動車
用空気調和装置とは異なり、温水ラインが1系統しか必
要とせず、配管構成を単純化することが可能であり、部
品数を削減できる。したがって、部品コストおよび組立
コストが低下し、生産性を向上させることが可能とな
る。
【0047】さらに、第2空気調和システムは、エンジ
ンの冷却水を使用せずに除湿暖房運転を行うことができ
るため、冬場の外気温度が低いとき、例えば、0℃以下
で暖房装置として機能させる場合でも、安定したエアコ
ンサイクルを成立させ、暖房と除湿を両立させることが
でき、乗員等から発生する水分を空気中から安定して除
去することが可能となる。
【0048】次に、本発明に係る第2実施例を、図3を
使用して説明する。
【0049】第2実施例の特徴は、第1空気調和システ
ムCの冷媒ラインC3が、第1実施例の冷媒ラインC2
に第3コンデンサ52を追加した構成を有し、暖房性能
を向上させたことである。なお、第1空気調和システム
Cの温水ラインC1および第2空気調和システムDの冷
媒ラインD2は、第1実施例と同様な構成を有してい
る。
【0050】つまり、第1空気調和システムCの冷媒ラ
インC3は、3方コネクタ9,10、コンプレッサ8、
電磁弁13,14,15、第1コンデンサ5、逆止弁1
6、リキッドタンク6、第3コンデンサ52、膨張弁4
7、および第1エバポレータ42とから構成される。
【0051】前席エアコンユニットFには、その空気通
路内の上流側から順に、アクチュエータ41によって駆
動されるインテークドア46、前記第1エバポレータ4
2、アクチュエータ43により開度が調節されるエアミ
ックスドア49、前記第3コンデンサ52、および前記
ヒータコア44が配置されている。
【0052】次に、除湿暖房運転時の冷媒および温水
(エンジン冷却水)の流れを、前席エアコンユニットF
に関して説明する。なお、後席エアコンユニットRは、
第1実施例と同様であるため説明を省略する。
【0053】冷媒に関しては、電磁弁13を閉に設定す
ると共に電磁弁11,14、15を開に設定し、冷媒ラ
インC3,D2を機能させる。
【0054】つまり、コンプレッサ8で圧縮された冷媒
は、第1コンデンサ5を通過せずにバイパスされてリキ
ッドタンク6に導入される。さらに冷媒は、3方コネク
タ10で分岐させ、一部は冷媒ラインD2に導入され第
1実施例と同様に循環し、残部は、電磁弁15を経由
し、第3コンデンサ52で凝縮し放熱することで熱交換
を行って通過している空気を昇温する。そして冷媒は、
膨張弁47で絞られ、第1エバポレータ42で蒸発し吸
熱することで熱交換を行って通過している空気を冷却
し、3方コネクタ9を経由し、冷媒ラインD2からの冷
媒と合流すると共にコンプレッサ8に再び導入され循環
する。
【0055】一方、温水に関しては、第1実施例と同様
に、温水ラインC1が機能し、エンジン4から供給され
た温水(エンジン冷却水)を、ヒータコア44に供給
し、通過している空気と熱交換を行って昇温し、そし
て、エンジン4に再び導入され循環させている。
【0056】その結果、前席エアコンユニットFでは、
内外気から選択的に取り入れられた空気は、第1エバポ
レータ42で冷却されて除湿された後に、第3コンデン
サ52およびヒータコア44により昇温され、エアミッ
クスドア49により第3コンデンサ52およびヒータコ
ア44を通過しなかった冷風と混合され、目標温風温度
に空気調和されてから車室内に吹き出される。
【0057】次に、冷房運転時の冷媒および温水(エン
ジン冷却水)の流れを、前席エアコンユニットFに関
し、図4を使用し説明する。
【0058】冷媒に関しては、電磁弁14を閉に設定す
ると共に電磁弁11,13,15を開に設定し、冷媒ラ
インC3,D2を機能させる。
【0059】つまり、コンプレッサ8で圧縮された冷媒
は、バイパスされることなく電磁弁13を通過し第1コ
ンデンサ5に導入され、ここで凝縮し放熱することで外
気と熱交換を行い、そしてリキッドタンク6に導入され
る。さらに冷媒は、3方コネクタ10で分岐させ、一部
は冷媒ラインD2に導入され第1実施例と同様に循環
し、残部は、電磁弁15を経由し、第3コンデンサ52
で凝縮し放熱することで熱交換を行って通過している空
気を昇温する。そして冷媒は、膨張弁47で絞られ、第
1エバポレータ42で蒸発し吸熱することで熱交換を行
って通過している空気を冷却し、3方コネクタ9を経由
し、冷媒ラインD2からの冷媒と合流すると共にコンプ
レッサ8に再び導入され循環する。
【0060】また、冷媒ラインD2に導入された冷媒
は、除湿暖房運転時と同様に循環させられる。
【0061】一方、温水に関しては、アクチュエータ4
3によりウォーターバルブ50が閉に設定され、温水ラ
インC1が機能していない。
【0062】その結果、前席エアコンユニットFでは、
内外気から選択的に取り入れられた空気は、第1エバポ
レータ42で冷却されて除湿された後に、第3コンデン
サ52により昇温され、エアミックスドア49により第
3コンデンサ52を通過しなかった冷風と混合され、目
標冷風温度に空気調和されてから車室内に吹き出され
る。
【0063】以上のように本発明に係る第2実施例の主
なる特徴は、第3のコンデンサを、第1エアコンユニッ
トの第1エバポレータとヒータコアとの間の空気通路内
に配置すると共に、第1エバポレータの冷媒入口側の冷
媒ラインに直列に接続接続したため、冷媒を第1空気調
和システムの空気調和の昇温用の熱源としても使用する
ことにより、温水ラインの負荷を削減できることであ
る。
【0064】つまり、第1実施例に比べて除湿暖房機能
を向上させることが可能となる一方、追加する必要があ
る主なる設備は、一基のコンデンサのみであるため、生
産性に与える影響も少ない。
【0065】次に、本発明に係る第3実施例を、図5を
使用して説明する。
【0066】第3実施例の特徴は、第2実施例における
ヒータコア44を除去した構成を有し、温水ラインを全
て廃止して配管部品を削減し、生産性を向上させたもの
である。なお、第2空気調和システムDの冷媒ラインD
2は、第1実施例および第2実施例と同様な構成を有し
ている。
【0067】つまり、第1空気調和システムCの冷媒ラ
インC4は、第2実施例と同様である。しかし、前席エ
アコンユニットFには、その空気通路内の上流側から順
に、アクチュエータ41によって駆動されるインテーク
ドア46、第1エバポレータ42、アクチュエータ43
により開度が調節されるエアミックスドア49、第3コ
ンデンサ52が配置されており、第2実施例とは異な
り、ヒータコアは配置されておらず、後席エアコンユニ
ットRと構成が同様になっている。
【0068】次に、除湿暖房運転時の冷媒の流れを、前
席エアコンユニットFに関して説明する。なお、後席エ
アコンユニットRは、第1実施例と同様であるため説明
を省略する。
【0069】冷媒に関しては、電磁弁13を閉に設定す
ると共に電磁弁11,14,15を開に設定し、冷媒ラ
インC4,D2を機能させる。
【0070】つまり、コンプレッサ8で圧縮された冷媒
は、第1コンデンサ5を通過せずにバイパスされてリキ
ッドタンク6に導入される。さらに冷媒は、3方コネク
タ10で分岐させ、一部は冷媒ラインD2に導入され第
1実施例と同様に循環し、残部は、電磁弁15を経由
し、第3コンデンサ52で凝縮し放熱することで熱交換
を行って通過している空気を昇温する。そして冷媒は、
膨張弁47で絞られ、第1エバポレータ42で蒸発し吸
熱することで熱交換を行って通過している空気を冷却
し、3方コネクタ9を経由し、冷媒ラインD2からの冷
媒と合流すると共にコンプレッサ8に再び導入され循環
する。
【0071】その結果、前席エアコンユニットFでは、
内外気から選択的に取り入れられた空気は、第1エバポ
レータ42で冷却されて除湿された後に、第3コンデン
サ52により昇温され、エアミックスドア49により第
3コンデンサ52を通過しなかった冷風と混合され、目
標温風温度に空気調和されてから車室内に吹き出され
る。
【0072】次に、冷房運転時の冷媒の流れを、前席エ
アコンユニットFに関し、図6を使用し説明する。
【0073】冷媒に関しては、電磁弁14を閉に設定す
ると共に電磁弁11,13,15を開に設定し、冷媒ラ
インC4,D2を機能させる。
【0074】つまり、コンプレッサ8で圧縮された冷媒
は、バイパスされることなく電磁弁13を通過し第1コ
ンデンサ5に導入され、ここで凝縮し放熱することで外
気と熱交換を行い、そしてリキッドタンク6に導入され
る。さらに冷媒は、3方コネクタ10で分岐させ、一部
は冷媒ラインD2に導入され第1実施例と同様に循環
し、残部は、電磁弁15を経由し、第3コンデンサ52
で凝縮し放熱することで熱交換を行って通過している空
気を昇温する。そして冷媒は、膨張弁47で絞られ、第
1エバポレータ42で蒸発し吸熱することで熱交換を行
って通過している空気を冷却し、3方コネクタ9を経由
し、冷媒ラインD2からの冷媒と合流すると共にコンプ
レッサ8に再び導入され循環する。
【0075】また、冷媒ラインD2に導入された冷媒
は、除湿暖房運転時と同様に循環する。
【0076】その結果、前席エアコンユニットFでは、
内外気から選択的に取り入れられた空気は、第1エバポ
レータ42で冷却されて除湿された後に、第3コンデン
サ52により昇温され、エアミックスドア49により第
3コンデンサ52を通過しなかった冷風と混合され、目
標冷風温度に空気調和されてから車室内に吹き出され
る。
【0077】以上のように本発明に係る第3実施例の主
なる特徴は、冷媒を第1コンデンサを迂回させて自在に
循環させ得るバイパス手段や、第3コンデンサが直列に
接続された第1エバポレータに冷媒を自在に循環させ得
る冷媒ライン、第2コンデンサが直列に接続され第2エ
バポレータに冷媒を自在に循環させ得る冷媒ライン、第
2コンデンサが直列に接続され第2エバポレータに冷媒
を自在に循環させ得る冷媒ライン等を設けたことであ
る。
【0078】つまり、冷媒を第1空気調和システムおよ
び第2空気調和システムの空気調和の昇温用の熱源とし
て使用できるため、温水ラインを必要としない。そのた
め、外気温度が低い場合でも、安定した除湿暖房運転を
行うことが可能であり、乗員等から発生する水分を空気
中から安定して除去することができる。
【0079】また、従来のデュアルタイプの自動車用空
気調和装置とは異なり、温水ラインを必要としないた
め、配管構成を単純化することが可能であり、部品数を
削減できる。したがって、部品コストおよび組立コスト
が低下し、生産性を向上させることが可能となる。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、それ
ぞれの請求項に記載された構成によって、次のような効
果が得られることになる。
【0081】請求項1および請求項2に記載されている
構成にあっては、冷媒を第1コンデンサを迂回させて自
在に循環させ得るバイパス手段や、第2コンデンサが直
列に接続された第2エバポレータに冷媒を自在に循環さ
せ得る冷媒ライン等を設けたため、冷媒を第2空気調和
システムの空気調和の昇温用の熱源として使用でき、温
水ラインを1系統しか必要としない。そのため、外気温
度が低い場合でも、安定した除湿暖房運転を行うことが
可能であり、乗員等から発生する水分を空気中から安定
して除去することができる一方、温水ラインを1系統し
か必要としないため、配管構成を単純化することで生産
性を向上させることが可能となる。
【0082】請求項3に記載されている構成にあって
は、第3コンデンサを、第1エアコンユニットの第1エ
バポレータとヒータコアとの間の空気通路内に配置する
と共に、第1エバポレータの冷媒入口側の冷媒ラインに
直列に接続したため、冷媒を第1空気調和システムの空
気調和の昇温用の熱源としても使用でき、温水ラインの
負荷を削減できる一方、追加する必要がある主なる設備
は、一基のコンデンサのみである。そのため、より安定
した除湿暖房運転を行うことが可能であり、かつ生産性
に与える影響も少ない請求項4および請求項5に記載
されている構成にあっては、冷媒を第1コンデンサを迂
回させて自在に循環させ得るバイパス手段や、第3コン
デンサが直列に接続された第1エバポレータに冷媒を自
在に循環させ得る冷媒ライン、第2コンデンサが直列に
接続され第2エバポレータに冷媒を自在に循環させ得る
冷媒ライン、第2コンデンサが直列に接続され第2エバ
ポレータに冷媒を自在に循環させ得る冷媒ライン等を設
けたため、冷媒を第1空気調和システムおよび第2空気
調和システムの空気調和の昇温用の熱源として使用でき
るため、温水ラインを必要としない。そのため、外気温
度が低い場合でも、安定した除湿暖房運転を行うことが
可能であり、乗員等から発生する水分を空気中から安定
して除去することができる一方、温水ラインを必要とし
ないため、配管構成を単純化することで生産性を向上さ
せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動車用空気調和装置の第1実
施例の構成および除湿暖房運転を説明するための概略構
成図である。
【図2】 図1の第一実施例における冷房運転を説明す
るための概略構成図である。
【図3】 本発明に係る自動車用空気調和装置の第2実
施例の構成および除湿暖房運転を説明するための概略構
成図である。
【図4】 図3の第2実施例における冷房運転を説明す
るための概略構成図である。
【図5】 本発明に係る自動車用空気調和装置の第3実
施例の構成および除湿暖房運転を説明するための概略構
成図である。
【図6】 図5の第3実施例における冷房運転を説明す
るための概略構成図である。
【図7】 従来の自動車用空気調和装置の一実施例を示
している概略構成図である。
【符号の説明】
5,52,62…コンデンサ、 42,60…エバポレータ、 44…ヒータコア、 49,65…エアミックスドア A1、B1,C1…温水ライン、 A2,B2,C2,C3,C4,D2…冷媒ライン、 F…第1エアコンユニット、 R…第2エアコンユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】選択的に取り入れられた内外気を空気調和
    して第1区画に供給する第1エアコンユニット(F)を
    有する第1空気調和システムと、取り入れられた内気を
    空気調和して第2区画に供給する第2エアコンユニット
    (R)を有する第2空気調和システムとから構成される
    自動車用空気調和装置において、 冷媒を第1コンデンサ(5)を迂回させて自在に循環さ
    せ得るバイパス手段が設けられ、 前記第1エアコンユニット(F)の空気通路内に、冷媒
    を断熱膨張させる膨張手段(47)を備えた第1エバポ
    レータ(42)とヒータコア(44)とを上流側から順
    に配置し、 前記第2エアコンユニット(R)の空気通路内に、冷媒
    を断熱膨張させる膨張手段(64)を備えた第2エバポ
    レータ(60)と第2コンデンサ(62)とを上流側か
    ら順に配置し、 前記第1空気調和システムは、前記第1エバポレータ
    (42)に冷媒を自在に循環させ得る冷媒ラインと、前
    記ヒータコア(44)にエンジンの冷却水を自在に循環
    させ得る温水ラインとを有し、 前記第2空気調和システムは、前記第2コンデンサ(6
    2)が直列に接続された前記第2エバポレータ(60)
    に冷媒を自在に循環させ得る冷媒ラインを有することを
    特徴とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】前記バイパス手段は、コンプレッサ (8)の冷媒出口と前記第1コンデンサ
    (5)の冷媒入口との配管途中に設けられたバイパス分
    岐部と、前記第1コンデンサ(5)の冷媒出口と前記第
    1エバポレータ(42)の冷媒入口との配管途中に設け
    られたバイパス合流部とを接続するバイパスラインと、
    バイパスされる冷媒量を調整し得るバルブ手段(14)
    と、前記バイパス分岐部と前記第1コンデンサ(5)と
    の配管途中に設けられた当該第1コンデンサ(5)に導
    入される冷媒量を調整し得るバルブ手段(13)とから
    構成され、 前記第1空気調和システムの前記冷媒ラインは、 前記コンプレッサ(8)の冷媒出口を、前記第1エバポ
    レータ(42)が直列に接続されている前記第1コンデ
    ンサ(5)の冷媒入口に接続し、前記第1エバポレータ
    (42)の冷媒出口を前記コンプレッサ(8)の冷媒入
    口に接続して形成されると共に、前記バイパス合流部と
    前記膨張手段(47)との配管途中に循環する冷媒量を
    調整し得るバルブ手段(15)が設けられ、 前記第1空気調和システムの前記温水ラインは、エンジ
    ンの冷却水ジャケット(4)の温水出口を前記ヒータコ
    ア(44)の温水入口に接続し、当該ヒータコア(4
    4)の温水出口を前記冷却水ジャケット(4)の温水入
    口に接続して形成されると共に、循環する温水量を調整
    し得るバルブ手段(50)が設けられ、 前記第2空気調和システムの前記冷媒ラインは、 前記第1エバポレータ(42)の冷媒出口と前記コンプ
    レッサ(8)の冷媒入口との配管途中および前記バイパ
    ス合流部と前記バルブ手段(15)との配管途中に分岐
    部(9,10)が設けられると共に、当該分岐部(1
    0)を前記第2エバポレータ(60)が直列に接続され
    ている前記第2コンデンサ(62)の冷媒入口に接続
    し、前記第2エバポレータ(60)の冷媒出口を前記分
    岐部(9)に接続して形成され、さらに、循環する冷媒
    量を調整し得るバルブ手段(11)が、前記分岐部(1
    0)と前記第2コンデンサ(62)との配管途中に設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用
    空気調和装置。
  3. 【請求項3】第3コンデンサ(52)が、前記第1エバ
    ポレータ(42)と前記ヒータコア(44)との間の前
    記空気通路内に配置されると共に、前記第1エバポレー
    タ(42)の冷媒入口側の冷媒ラインに直列に接続され
    ることを特徴とする請求項1および請求項2に記載の自
    動車用空気調和装置。
  4. 【請求項4】選択的に取り入れられた内外気を空気調和
    して第1区画に供給する第1エアコンユニット(F)を
    有する第1空気調和システムと、取り入れられた内気を
    空気調和して第2区画に供給する第2エアコンユニット
    (R)を有する第2空気調和システムとから構成される
    自動車用空気調和装置において、 冷媒を第1コンデンサ(5)を迂回させて自在に循環さ
    せ得るバイパス手段が設けられ、 前記第1エアコンユニット(F)の空気通路内に、冷媒
    を断熱膨張させる膨張手段(47)を備えた第1エバポ
    レータ(42)と第3コンデンサ(52)とを、上流側
    から順に配置し、 前記第2エアコンユニット(R)の空気通路内に、冷媒
    を断熱膨張させる膨張手段(64)を備えた第2エバポ
    レータ(60)と第2コンデンサ(62)とを上流側か
    ら順に配置し、 前記第1空気調和システムは、前記第3コンデンサ(5
    2)が直列に接続された前記第1エバポレータ(42
    に自在に冷媒を循環させ得る冷媒ラインを有し、 前記第2空気調和システムは、前記第2コンデンサ(6
    2)が直列に接続された前記第2エバポレータ(60)
    に冷媒を自在に循環させ得る冷媒ラインを有することを
    特徴とする自動車用空気調和装置。
  5. 【請求項5】前記バイパス手段は、コンプレッサ (8)の冷媒出口と前記第1コンデンサ
    (5)の冷媒入口との配管途中に設けられたバイパス分
    岐部と、前記第1コンデンサ(5)の冷媒出口と前記第
    1エバポレータ(42)の冷媒入口との配管途中に設け
    られたバイパス合流部とを接続するバイパスラインと、
    バイパスされる冷媒量を調整し得るバルブ手段(14)
    と、前記バイパス分岐部と前記第1コンデンサ(5)と
    の配管途中に設けられた当該第1コンデンサ(5)に導
    入される冷媒量を調整し得るバルブ手段(13)とから
    構成され、 前記第1空気調和システムの前記冷媒ラインは、 前記コンプレッサ(8)の冷媒出口を前記第3コンデン
    サ(52)が直列に接続された前記第1コンデンサ
    (5)の冷媒入口に接続し、前記第3コンデンサ(5
    2)の冷媒出口を前記コンプレッサ(8)が直列に接続
    された前記第1エバポレータ(42)の冷媒入口に接続
    して形成されると共に、前記バイパス合流部と前記膨張
    手段(47)との配管途中に循環する冷媒量を調整し得
    るバルブ手段(15)が設けられ、 前記第2空気調和システムの前記冷媒ラインは、 前記第1エバポレータ(42)の冷媒出口と前記コンプ
    レッサ(8)の冷媒入口との配管途中および前記バイパ
    ス合流部と前記バルブ手段(15)との配管途中に分岐
    部(9,10)が設けられると共に、当該分岐部(1
    0)を前記第2エバポレータ(60)が直列に接続され
    た前記第2コンデンサ(62)の冷媒入口に接続し、前
    記第2エバポレータ(60)の冷媒出口を前記分岐部
    (9)に接続して形成され、さらに、循環する冷媒量を
    調整し得るバルブ手段(11)が、前記分岐部(10)
    と前記第2コンデンサ(62)との配管途中に設けられ
    ていることを特徴とする請求項4に記載の自動車用空気
    調和装置。
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