JPH09200234A - デ−タ送信装置 - Google Patents

デ−タ送信装置

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JPH09200234A
JPH09200234A JP460596A JP460596A JPH09200234A JP H09200234 A JPH09200234 A JP H09200234A JP 460596 A JP460596 A JP 460596A JP 460596 A JP460596 A JP 460596A JP H09200234 A JPH09200234 A JP H09200234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の送信デ−タを夫々の送信要求に基づい
て送信する装置において、優先順位の高い送信デ−タが
頻繁に送信されることにより、優先順位の低い特定の送
信デ−タが長時間待たされたり、送信できなかったりす
ることを避けること。 【解決手段】 複数の送信デ−タと送信要求の有無とを
対応させた送信要求テ−ブルを用意し、送信スケジュ−
ル部により先ず優先順位の高い送信デ−タについて送信
要求の有無を検索し、次いで前記テ−ブルに基づき、順
番に低順位の送信デ−タの送信要求の有無を検索する。
高順位の送信デ−タの送信後に低順位の送信デ−タの検
索を再開する時は、前回の検索終了位置の次の位置から
再開する。また低順位の送信デ−タの検索により送信要
求有りのデ−タを見つけた時は、検索を中断して当該送
信デ−タを送信し、その後次の位置から検索を再開す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の送信デ−タ
を有し、これら送信デ−タを夫々の送信要求に基づいて
送信する送信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電子制御ユニットでは、検出部か
ら取込んだデ−タの他に別の電子制御ユニットからデ−
タを取込んで制御を行う場合があり、電子制御ユニット
間で多重通信システムが構築されることがある。例えば
自動車においては、エンジン電子制御ユニット(以下電
子制御ユニットを「ECU」という)、メ−タECU、
ボディECU及びエアコンECUなどがある。
【0003】エンジンECUを例にとって、図13を参
照しながら説明すると、エンジンECUでは、エンジン
回転パルス、車速パルス及びシフト位置信号などを入出
力インタ−フェイス101を介してホストCPU102
に取込み、エンジン制御やオ−トマチックトランスミッ
ション制御などを行う。ところでエンジンECUにて取
り込んだ入力信号や、この入力信号に基づいてホストC
PU102で演算した演算結果の中には、他のECUで
も必要とされるものがある。ホストCPU102では、
例えばエンジン回転パルスのパルス間隔を計測してエン
ジン回転数を演算するが、エンジン回転数は、車室内メ
−タ表示装置のエンジン回転数表示部(タコメ−タ)に
表示されるものであるため、メ−タECUにおいて必要
である。このため、エンジン回転数信号は、所定のID
が付与されて通信IC103に送られ、ドライバ回路1
04を介して通信バスに送信される。
【0004】ここで自動車のECUは処理負荷が多いた
め、送信に多くの時間を割くことができず、例えば8m
s程度の送信起動タイミングで送信が行われる。従って
このタイミングの間に、あるいはある送信デ−タの送信
中に、複数の送信デ−タについて送信要求が発生する可
能性がある。これについて具体例を挙げて説明する。図
13のエンジンECUでは、エンジン回転数信号と同様
にシフト位置信号、車速信号、ダイアグ情報、ウォーニ
ングランプ信号及びエアコンマグネットクラッチ信号を
通信バスに送信しているが、それぞれ送信起動されるタ
イミングは一般には異なっている。例えばエンジン回転
数信号は100ms毎に1回、車速信号は500ms毎
に1回、シフト位置信号はシフト位置が変化する毎に1
回かつ変化しないときも1S毎に1回というように、そ
れぞれ送信起動タイミングはバラバラとなるため、これ
らの幾つかの送信要求が同時に発生することも考えられ
る。この時、どの順に送信するかをスケジューリングす
る必要がある。
【0005】スケジューリングの1つの例として、ある
特定の順番、例えば、優先順位の高い順に送信要求の有
無を検索し、その順で送信要求のある送信データを送信
する方法が考えられる。例えばシフト位置信号の優先順
位を他の送信データの優先順位よりも高くすると共に、
その他の送信データについてはエンジン回転数信号、車
速信号、ダイアグ情報、ウォーニングランプ信号、エア
コンマグネットクラッチ信号の順に送信要求を検索する
ことが考えられる。
【0006】
【発明を解決しようとする課題】しかしながら複数の送
信要求が重なった場合優先順位の高い送信データから送
信起動をかけ、また常に所定の順番で送信起動をかける
こととすると、優先順位の高い送信データについて送信
要求が頻繁に発生したとき、順番が後の方のデータは、
送信起動に長い待ち時間を要するという事態になる。
【0007】例えば上述の例でいえば、シフトレバーの
操作が頻繁に行われたとすると、シフト位置信号の送信
要求が頻発し、その送信頻度が増加する。このときエン
ジン回転数信号のように、低い優先順位の中でも最初に
検索されるものは、シフト位置信号の送信の合い間に何
とか送信することができるが、検索の順番が最後のエア
コンマグネットクラッチ信号などは、それより前に検索
される全ての送信データの送信要求がないときのみ送信
起動が可能なため、送信要求が発生しているにもかかわ
らず、延々送信起動を待たされたり、ついには送信でき
なくなるというおそれもある。
【0008】本発明は、このような事情の下になされた
ものでありその目的は特定の送信データの送信が延々と
待たされることのないデータ送信装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の送信デ
−タを夫々の送信要求に基づいて送信する装置を対象と
しており、例えば複数のデ−タを外部から取込み、取込
んだデ−タに基づいて制御対象を制御する複数のECU
(電子制御ユニット)を備え、一のECU内に取込んだ
複数のデ−タあるいは処理後のデータを送信デ−タとし
て他のECUにも送信する通信システムに適用すること
ができる。この場合本発明のデ−タ送信装置は、例えば
一のECUに組み込まれる。
【0010】本発明では、同じ優先順位の複数の送信デ
−タと各送信デ−タの送信要求の有無とを対応させた第
1の送信要求テ−ブルを第1の記憶部内に用意する。そ
して送信デ−タの送信要求があったときに、送信要求書
き込み手段によりその送信デ−タに対して送信要求有り
の情報を前記送信要求テ−ブルに書き込む。一方送信ス
ケジュ−ル実行部は、前記送信要求テ−ブルに基づいて
各送信デ−タの送信要求の有無を順番に検索しながら検
索位置を周回する。例えばいずれの送信デ−タにも送信
要求がない場合には、検索開始位置の一つ前の位置にて
1回の周回検索を終了する。このル−チンは例えば所定
のタイミング信号に同期して開始される。周回検索の途
中で送信要求有りの送信デ−タを見つけたときには、検
索を中断して当該送信デ−タに対して送信起動をかけ
る。このとき送信起動のかかった送信デ−タの次の送信
デ−タから周回検索が再開され、これに対応する位置が
周回検索の1周の始点となる。
【0011】今仮に送信デ−タが10個あるとし、1番
目の送信デ−タから検索を開始したとすると、途中送信
要求がいずれにも無い場合には10番目の位置で終了す
る。そして例えば3番目の送信デ−タに送信要求がある
場合には、この送信デ−タを送信した後、今度は4番目
の位置から検索が再開されるが、この4番目の位置が周
回検索の始点となる。
【0012】従って本発明によれば、優先順位が同じ送
信デ−タの間では、送信要求がかかってからの送信の遅
れは最大でも、送信デ−タの総数で決まる遅延時間で規
定できるので、送信要求がされている特定の送信デ−タ
の送信が延々待たされたり、送信ができなくなったりす
ることを防止することができる。以上、同じ優先順位の
送信デ−タを取り扱う場合について述べたが、次に上述
の優先順位よりも高い優先順位の送信デ−タが含まれる
場合について述べる。第1の送信要求テ−ブルにかかる
送信デ−タの優先順位を優先順位1とし、これよりも高
い優先順位を優先順位2として説明する。
【0013】優先順位2の送信デ−タについては、第2
の記憶部内の第2の送信要求テ−ブルに送信要求の有無
を例えば前記送信要求書き込み手段により書き込む。た
だし優先順位2の送信デ−タが第1の送信要求テ−ブル
の優先順位1の並びの中に混じっている場合も本発明の
範囲に含まれるものであり、この場合は第1の送信要求
テ−ブルが第2の送信要求テ−ブルを兼用していること
になる。
【0014】送信スケジュ−ル実行部は、優先順位1の
送信デ−タの検索に先行して、第2の送信要求テ−ブル
に基づいて優先順位2の送信デ−タの送信要求の有無を
検索し、送信要求があると、当該優先順位2の送信デ−
タに送信起動をかける。一方送信要求がないと、第1の
送信要求テ−ブルに対して、前回の検索終了位置の次の
位置を始点として周回検索を再開する。ただし優先順位
2とは、優先順位1よりも高い順位を意味するだけであ
って、本発明では、優先順位が2つに限定されるもので
はなく、3つ以上ある場合にも適用することができる。
【0015】このように優先順位の高い送信デ−タを送
信した後は、第1の送信要求テ−ブルの検索が中断した
位置を始点として検索を再開するようにしているので、
優先順位の低い送信デ−タに対して送信起動の機会を均
等に与えることができ、従って送信要求がされている特
定の送信デ−タの送信が延々待たされたり、送信ができ
なくなったりすることを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
送信装置の構成を概念的に示す構成図、図2は本発明の
送信装置が組み込まれる自動車用ECU間の通信システ
ムを示す構成図である。この通信システムは、エンジン
ECU、メータECU、ボティECU及びエアコンEC
Uなどの複数のECUが通信バス105により互に接続
されていて多重通信を行うことができるように構成され
ている。エンジンECUを例にとって説明すると、検出
系からの検出信号は入出力インターフェイス101を介
してホストCPU102に取り込まれ、ホストCPU1
02は、演算した演算結果や他のECUから取り込んだ
データを制御信号として入出力インターフェイス101
を介して出力する。なお図2における各ECU入出力イ
ンターフェイスへの入力信号は多重通信により他のEC
Uに送信するために必要な入力信号の例を、また出力信
号は、他のECUから受信した信号を用いて制御するた
めの出力信号の例を夫々示している。
【0017】またホストCPU102は、シリアルクロ
ックライン、シリアル出力ライン、シリアル入力ライン
及び制御線により通信IC103と接続されている。通
信IC103は、ドライバ104を介して通信バス10
5に接続されている。ドライバ104は、通信IC10
3と通信バス105との間の信号の入出力に必要なレベ
ル変換、インターフェイスの役割を果たしている。この
例ではエンジン、メータ、ボディ、エアコンなどが夫々
のECU制御対象に相当する。
【0018】次に例えばエンジンECUのホストCPU
102の中に組み込まれる、本発明の実施の形態である
送信装置について図1を参照しながら説明する。先ず送
信データの優先順位が全て同じ場合について述べる。図
中1は他のECUに送信すべき送信データの内容を格納
するデータ格納部である。2は、データ格納部1内の送
信データと各送信データの送信要求とを対応させた第1
の送信要求デーブルであり、第1の記憶部であるRAM
21の中に記憶されている。3は送信要求書き込み手段
であり、後述の送信スケジュールのプログラムとは別の
プログラムにより、送信要求があった時点でその送信デ
ータに対して送信要求有りの情報、例えばビット「1」
の情報を書き込む。
【0019】前記RAM21には、送信要求テーブル2
のアドレス情報を示す検索ポインタ4が割り付けられて
おり、このポインタ3を用いて送信要求の有無が検索さ
れる。5はスタックであり、このスタック5は、後述の
ように優先順位の高い送信データが含まれる場合に使用
される。6はシフトレジスタであり、周回検索を行うと
きに送信要求テーブル2のシフト回数の管理を行うため
に用いられる。7は、送信要求テーブル2に基づいて後
述の送信スケジュール(手順)に従って送信要求の有無
を検索すると共に、送信要求有りの送信データに対して
送信起動をかける送信スケジュール実行部であり、プロ
グラム格納部やプロセッサなどから構成される。
【0020】次に本実施の形態の動作について述べる。
エンジンECUは、検出系から入出力インタ−フェイス
101を介してエンジン回転パルスなどが取込まれ、入
力デ−タ、あるいは入力デ−タに基づいて演算された演
算結果がデ−タ格納部1に格納される。そしてこれら各
デ−タに対して送信要求が発生する毎に、送信要求書き
込み手段3により送信要求テ−ブル2の対応する個所に
ビット「1」を書き込む。
【0021】ここでシフト位置信号を例にとって、図3
を参照しながら送信要求テ−ブル2に対するセット処理
について述べる。S1(ステップ1)で現在シフト位置
をバッファ領域SFTに格納すると共に、S2でバッフ
ァ領域SFTOに格納されている前のシフト位置と比較
し、変化していなければS3でカウンタCSFTのカウ
ンタ値に8msを加算する。S4でその加算値が1s以
上と判断されれば、S5でカウンタCSFTをクリア
し、S6にて送信要求テ−ブル2におけるシフト位置デ
−タに対応する個所に「1」をセットする。その後S7
でSFTOの内容を現在シフト位置に書き替える。一方
S2でシフト位置が変化していると判断されれば、カウ
ンタCSFTをクリアした後、送信要求テ−ブル2に
「1」をセットする。即ち送信要求テ−ブル2へのセッ
ト処理は、シフト位置が変化するごとに、また変化しな
いときには1s毎に行われる。
【0022】次いで送信スケジュ−ル実行部7により行
われる手順について、まず図4を参照しながら概念的に
説明する。図4(a)は送信要求データ2における最初
の検索前の状態を示している。例えば検索ポインタの値
は、送信要求の有無の機能を書き込む欄の0ビット目を
初期値として、1ビット左シフトした1ビット目から周
回検索を開始するものとする。検索ポインタが順次左シ
フトしながら送信データのビット内容を検索すると、図
4(b)に示すように3ビット目までシフトしたところ
で、「1」を検知する。検知した後、3ビット目に
「0」をセットすることで送信要求をクリアし、3ビッ
ト目に対応する送信データに対して送信起動をかけ、検
索を終了する。検索の開始タイミングは、例えば8ms
間隔のタイミングパルスに同期しており、次のタイミン
グパルス発生時に2回目の検索を行う。
【0023】2回目の検索では前回検索終了時の3ビッ
ト目を初期値とし、1ビット左シフトした4ビット目か
ら検索を開始する。検索ポインタが順次左シフトしなが
ら検索を行い、図4(c)に示すように6ビット目まで
シフトしたところで「1」を検知する。ここで1回目の
検索と同様にして6ビット目をクリアし、6ビット目に
対応する送信データに対して送信起動をかけ、送信を終
了する。その後次のタイミングパルスに同期して3回目
の検索を開始し、検索ポインタが7ビット目までシフト
すると、次に0ビットに戻り、再び左シフトしながら検
索する。この段階では全ビットが「0」であるため、送
信開始点である7ビット目の一つ手前の6ビット目まで
検索したところで、どの送信データに対しても送信起動
をかけずに検索を終了する。
【0024】即ちこの送信スケジュールでは、送信要求
の有無を順番に検索して送信要求の送信データを見つけ
たときには検索を中断して当該送信データを送信し、こ
の送信データの次の位置が次回の検索の開始点になる。
以上の送信スケジュールを図5を参照しながら説明す
る。図5に示す周回検索ルーチンは、例えば8ms間隔
のタイミングパルスによって起動される。先ず送信デー
タが送信中か否かをチェックし(S1)、送信中であれ
ばこのルーチンは終了する。送信中でなければ、シフト
回数カウンタ6のカウンタ値をクリアし(S2)、検索
ポインタ4を左にシフトさせる(S3)。なお検索ポイ
ンタのアドレス(値)をPとして説明する。
【0025】続いてシフト後のPが7より大きいか否か
チェックし(S4)、Pが7よりも大きければPを0に
して(S5)、またPが7よりも小さければ、送信要求
データ2のPビット目が「1」であるか否か、つまり送
信要求であるか否かをチェックする(S6)。送信要求
有りであれば、このPビット目をクリアし(S7)、P
ビット目に該当する送信データに対して送信起動をかけ
(S8)、この周回検索ルーチンを終了する。送信起動
がかかると、後述の送信フローにより送信データが送信
される。
【0026】一方S6でPビット目に送信要求がなけれ
ば、シフト回数カウンタ6のカウンタ値を1つアップさ
せ(S9)、アップ後のカウンタ値が7を越えているか
否かチェックをして(S10)、7を越えていなければ
S3に戻り、7を越えていれば周回検索ルーチンが終了
する。即ちいずれの送信データについても送信要求がな
ければ、送信要求テ−ブル2の検索が1周した時点でそ
の回の検索が終了する。この周回検索ルーチンの所要時
間は、検索開始のタイミングパルスの時間間隔(8m
s)に比べて非常に短い。
【0027】ここで送信起動がかかった後の処理につい
て図6及び図7を参照しながら述べる。図6のルーチン
では、送信起動のチェックを行い(S1)、送信起動が
なければ終了するが、送信起動があれば、S2で送信要
求のあった送信デ−タを送信データ格納部1(図1参
照)から読み出して、送信メッセージ(送信データ列)
として送信IDを付して送信バッファに格納する。なお
送信IDとはその送信データの種類を特定するものであ
る。その後送信済みデ−タ数カウンタを初期化し(S
3)、送信中フラグをオンにする(S4)。
【0028】こうして送信起動時の処理が実施される
と、ホストCPU102(図2参照)は図7に示すプロ
トコルにより順次送信データを通信IC103に送信す
る。即ち送信中か否かをチェックして(S1)、送信中
であれば送信済みデータ数カウンタをカウントアップし
(S2)、カウントアップ後のカウンタ値に対応する、
送信バッファ内のデータを通信IC103にシリアル送
信する(S3)。その後全データの送信完了のチェック
を行い(S4)、送信完了していれば送信フラグをオフ
にする(S5)。
【0029】このような実施の形態では、1送信データ
を送信完了するまでの時間を例えば10msとすると、
周回検索ルーチンの間隔が8msであることからつまり
送信起動間隔が実質8msであることから、今回の送信
起動から次回の送信起動までの最短時間は16msとな
る。即ち送信要求が重なった2つの送信データについて
みると、一方の送信データが送信中であるときには、周
回検索ルーチンが立上がっても終了してしまうため、送
信が終了した後でなければ前記ルーチンのフローが進ま
ない。このフローが進まなければ他方の送信データにつ
いて送信起動がかからないので、その送信起動がかかる
タイミングは、送信完了時間10msから抜け出せた、
次のタイミングパルスが発生する時点であるから、前記
最短時間は実質16msとなる。
【0030】従ってある送信データについての最大遅延
時間は、上述の例では、16msが8送信データ分集ま
るので128msとなる。また各送信データのデータ長
が可変長の場合も各送信データの送信完了時間と送信起
動間隔のかね合いで算出できる。このように送信データ
の最大待ち時間は、送信データの総数で一意に決まるの
で、送信要求のあった特定の送信データが延々待たされ
ることなく、上記の最大遅延時間で保証される。
【0031】以上送信データの優先順位が同じ場合につ
いて述べたが、次に優先順位の高い送信データが加わっ
た場合について説明する。この実施の形態では、前記送
信要求テ−ブル2に並んでいる送信データのうちのいく
つかの例えばデータNO6番の送信データの優先順位が
他の送信データの優先順位よりも高いものとする。即ち
本発明でいう第1の送信要求テ−ブルの一部は、第2の
送信要求テ−ブルの一部を兼用していることになる。こ
の場合の手順の概略を述べると、検索ルーチンが開始さ
れると、先ず優先順位の高い送信データについて送信要
求があった場合、この送信データを最優先に送信し、そ
の後優先順位の低い検索を再開するときには、直前のル
ーチンで終了した検索位置の次の位置を開始点とする。
そこで優先順位の高い送信データの位置に検索ポインタ
をセットするときに、セットする直前の検索ポインタの
番号を一時退避させる必要があるため、図1に示すよう
にスタック5を用いている。
【0032】続いて図8に示す周回検索ルーチンを参照
しながら説明すると、このルーチンは、送信データの優
先順位が同順位の図5のルーチンのステップS1とS2
との間にステップが追加されたものであり、説明の便宜
上、図5のステップと共通のものは同一の符号を付し、
追加されたステップには、S21〜S26を付してあ
る。S1にて送信中でないと判断された場合、S21に
てスタックのチェックを行い、スタックのアドレスP’
がFFHでなければS22にて検索ポインタをスタック
から復帰させる。これは直前の検索ルーチンで、優先順
位の高い送信データが送信された場合である。
【0033】次いで優先順位のの高い送信データの送信
要求の有無を判断し(S23)、送信要求があれば、検
索ポインタをスタックに退避させてP’をPとし、送信
要求のあった送信データに対応する番号を検索ポインタ
にセットする。例えば既述の図4でいえば3ビット目の
送信データの送信が終了した時点で、高順位の6ビット
目の送信データに送信要求が発生していたとすると、先
ず検索ポインタの値である3番をスタックに退避させた
後、検索ポインタを6番とする。その後送信要求テ−ブ
ル2のPビット目例えば6ビット目をクリアし、当該P
ビット目の送信データに送信起動をかけてルーチンを終
了する。またS23で優先順位の高い送信データについ
て送信要求がなければ、S26でスタックにFFHをダ
ミーとしてセットし、既述したと同様にS2でシフト回
数カウンタ6をクリアし、優先順位の低い送信デ−タに
ついて検索を順次行っていく。
【0034】図9にタイミングチャートの一例を示す。
この例では検索ポインタが3ビット目にきたときに、既
に3ビット目が「1」であるため(図4(b)参照)3
ビット目に対応する送信データの送信を行っている。そ
してこの送信の間に優先順位の高い6ビット目に係る送
信データについて送信要求が発生したとすると、送信終
了後、次の8ms間隔のタイミングパルスにより6ビッ
ト目の送信データの送信が行われる。更にこの送信中
に、5ビット目の送信データについて送信要求が発生し
たとすると、送信終了後、次のタイミングパルスで開始
する検索ルーチンでは、S22にて検索ポインタを3番
に復帰させ、S3で検索ポインタを左シフトさせて4番
にするので、4ビット目から順次検索が再開されること
になる。4ビット目では「0」であるため更にシフトし
て5ビット目にくると、5ビット目に対応する送信デー
タの送信が行われる。なお検索ルーチンの各ステップの
処理は、8msに比べて十分に短い。
【0035】このように優先順位の高い送信データの送
信起動時には、検索ポインタPの値を一時スタックP’
に退避し、当該送信データの送信が完了した時点でスタ
ックP’から復帰させているため、優先順位の低い送信
データの送信起動の機会を均等に与えることができ、特
定の送信データについて、送信要求があるにもかかわら
ず長時間待たされたり、ついには通信ができないといっ
たことを防止できる。
【0036】なお通信IC103の送信処理及び他の通
信ICの受信処理の概念フローを夫々図10及び図11
に示す。例えばエンジンECUの通信IC103では、
S1でホストCPU102から送信データを受信し、S
2で送信ID及びメッセージ(送信データ列)の受信完
了をチェックした後、通信バス105の空きをチェック
し(S3)、ドライバ回路104を介して通信バス10
5へ順次送信する(S4)。そして通信バス105にお
けるデータの衝突の有無を検出し(S5)、衝突を検出
した場合には衝突回避処理をし(S6)、検出しない場
合には、全データの送信完了を判断して(S7)終了す
る。
【0037】また受信側のECU例えばメータECUで
は、図11に示すように通信バス105からデータを受
信バッファ内に一旦受信し(S1)、受信ID及びメッ
セージの受信完了をチェックした後(S2)、受信ID
に基づいてホストCPUが受信すべきメッセージである
か否かを判断する(S3)。受信すべきメッセージでな
い場合には、受信バッファをクリアし(S4)、受信す
べきメッセージである場合には、そのメッセージを順次
ホストCPUへ送信する(S5)。ホストCPUへ全デ
ータを送信した後(S6)、受信バッファをクリアして
受信処理を終了する(S7)。
【0038】以上において優先順位の高い送信データの
送信要求の有無は、優先順位の低い送信データが配列さ
れている、第1の記憶部21内の第1の送信要求テ−ブ
ル2の中に記述するのではなく、図12に示すように、
第1の送信要求テ−ブル2とは別個に第2の記憶部81
であるRAM領域に割り付けた第2の送信要求テ−ブル
2内に記述するようにしてもよい。図12の例では送信
データNOが0〜7の送信データはいずれも優先順位が
同じであり、8〜10の送信データは、0〜7の送信デ
ータよりも優先順位が高いものである。この場合には、
先ず第2の送信要求テ−ブル8を検索し、送信要求がな
い場合に第1の送信要求テ−ブル2を検索することにな
る。また図12の構成では、優先順位の高い送信データ
について送信要求があったときに検索ポインタ4の値を
退避させる必要がないのでスタッカは設けられていな
い。
【0039】本発明の送信装置は、エンジンECUに限
らず他のECUに組み込むようにしてもよいし、自動車
用以外のECUに組み込んでもよく、更にはECU以外
の装置に設けてもよいし、送信データ装置単独で構成し
てもよい。また周回検索の開始のタイミングとしては、
記述のようなタイミングパルスに同期させることに限ら
ず、例えば送信デ−タの送信が終了した時点から所定時
間経過した後であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態にかかるデ−タ送信装
置の全体構成を示す構成図である。
【図2】本発明のデ−タ送信装置が組み込まれる電子制
御装置を含む通信システムを示す構成図である。
【図3】送信要求のセット処理の一例を示すフロ−チャ
−トである。
【図4】送信要求テ−ブルの検索の様子を概念的に示す
説明図である。
【図5】優先順位が同順位の送信デ−タを有する場合の
送信スケジュ−ルを示すフロ−チャ−トである。
【図6】送信起動時の処理の一例示すフロ−チャ−トで
ある。
【図7】ホストCPUの送信処理の一例を示すフロ−チ
ャ−トである。
【図8】優先順位が異なる複数の送信デ−タを有する場
合の送信スケジュ−ルを示すフロ−チャ−トである。
【図9】送信データの送信要求と送信とのタイミングの
一例を対応させたタイムチャ−トである。
【図10】通信ICの送信処理の一例を示すフロ−チャ
−トである。
【図11】通信ICの受信処理の一例を示すフロ−チャ
−トである。
【図12】本発明の他の実施の形態にかかるデ−タ送信
装置の全体構成を示す構成図である。
【図13】エンジン電子制御ユニットを示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 デ−タ格納部 2 第1の送信要求テ−ブル 21 第1の記憶部 3 送信要求書き込み手段 4 検索ポインタ 5 スタック 6 シフト回数カウンタ 7 送信スケジュ−ル実行部 8 第2の送信要求テ−ブル 8 第2の記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信デ−タを夫々の送信要求に基
    づいて送信する装置において、 同じ優先順位1の複数の送信デ−タと各送信デ−タの送
    信要求の有無とを対応させた第1の送信要求テ−ブルを
    記憶するための第1の記憶部と、 送信デ−タの送信要求があったときに、その送信デ−タ
    に対して送信要求有りの情報を前記送信要求テ−ブルに
    書き込む送信要求書き込み手段と、 前記送信要求テ−ブルに基づき、各送信デ−タの送信要
    求の有無を順番に周回検索し、送信要求有りの送信デ−
    タを見つけた時点で検索を中断して当該送信デ−タに対
    して送信起動をかけ、送信後に次の送信デ−タに対応す
    る位置を始点として周回検索を再開する送信スケジュ−
    ル実行部と、を備えてなることを特徴とするデ−タ送信
    装置。
  2. 【請求項2】 優先順位1よりも高い優先順位2の送信
    デ−タについて送信要求の有無が書き込まれる第2の送
    信要求テ−ブルを記憶するための第2の記憶部を備え、 送信スケジュ−ル実行部は、優先順位1の送信デ−タの
    検索に先行して、第2の送信要求テ−ブルに基づいて優
    先順位2の送信デ−タの送信要求の有無を検索し、送信
    要求があると、当該優先順位2の送信デ−タに送信起動
    をかけ、送信要求がないと、第1の送信要求テ−ブルに
    対して、前回の検索終了位置の次の位置を始点として周
    回検索を再開する機能を更に備えていることを特徴とす
    る請求項1記載のデ−タ送信装置。
  3. 【請求項3】 優先順位2の送信デ−タは、第1の送信
    要求テ−ブルの優先順位1の送信デ−タの並びの中に含
    まれていて、第1の送信要求テ−ブルの一部が、第2の
    送信要求テ−ブルを兼用していることを特徴とする請求
    項2記載のデ−タ送信装置。
  4. 【請求項4】 制御対象を夫々制御する複数の電子制御
    ユニットを備えると共にこれら電子制御ユニット間で通
    信を行う通信システムにおいて、 第1の記憶部、送信
    要求書き込み手段及び送信スケジュ−ル実行部は少なく
    とも一の電子制御ユニット内に設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のデ−タ送信装置。
  5. 【請求項5】 制御対象を夫々制御する複数の電子制御
    ユニットを備えると共にこれら電子制御ユニット間で通
    信を行う通信システムにおいて、 第1の記憶部、第2の記憶部、送信要求書き込み手段及
    び送信スケジュ−ル実行部は少なくとも一の電子制御ユ
    ニット内に設けられていることを特徴とする請求項2ま
    たは3記載のデ−タ送信装置。
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