JPH09200147A - 信号再生機能を有する光中継器 - Google Patents
信号再生機能を有する光中継器Info
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- JPH09200147A JPH09200147A JP8021770A JP2177096A JPH09200147A JP H09200147 A JPH09200147 A JP H09200147A JP 8021770 A JP8021770 A JP 8021770A JP 2177096 A JP2177096 A JP 2177096A JP H09200147 A JPH09200147 A JP H09200147A
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Abstract
送システムにおいて、動作速度に制約がある電気回路信
号処理に代えて、光のままで信号を再生する機能を持っ
た高速で且つ安価な再生中継器の提供。 【解決手段】パルス振幅変調によって符号化されている
入力光データパルス列220を、光分波器211で2分岐し、
一方は光クロック再生手段213へ、もう一方は光強度変
調手段である電界吸収型(EA)変調器210へ入力する。
光データパルス列がEA変調器210を駆動し、これによっ
て、再生光クロックパルス列が強度変調を被って光デー
タパルス列221となり、出力される。
Description
し、特にディジタル光伝送システムに用いて好適な光中
継器に関する。
再生中継器に関する従来技術を以下に説明する。
波形が歪んだり、ノイズやジッタが累積したりする。光
伝送信号に、これらのアナログ的な劣化現象が蓄積する
と、符号誤りが深刻なレベルにまでに増加するので、そ
こまでの蓄積に至る以前に、光信号を一度受信し、符号
を判別し直してから再度送信する、信号再生中継器が用
いられる。
(「再生中継器」という)の一般的な構成の概略を示す
ブロック図である。図6を参照して、伝送信号(入力信
号41)の一部を分岐してクロック再生器42にてクロック
を再生し、再生されたクロック信号44と伝送信号41との
AND(論理積)をANDゲート43で取って、再生信号
(出力信号45)を得ている。
償する等化増幅(Reshaping)、ジッタを除去するリタイ
ミング(Retiming)、符号を判別し直してノイズを除去す
る識別(Regenerating)、の大きく3つからなり、これら
は「3R機能」と呼ばれる。
号波形の劣化現象は、一部が(許容しうる)符号誤りと
して固定化され、大部分は解消される。
増幅器によって光学的に全ての処理が可能となっている
ものの、それ以外の劣化現象の回復は、電気回路による
処理によって行われている。
に、従来、再生中継器における信号の再生処理には、電
気回路が用いられているが、光信号のまま信号再生がで
きれば理想的である。なぜなら、伝送信号は光であるた
め、電気回路による再生中継器は、受信器と送信器とを
背中合わせにした構成となり、複雑で高価となるのは避
けがたいのに対し、光信号処理によれば、これらが大幅
に単純化、低コスト化できる可能性があるからである。
は現状の上限が20GHz程度までで、これ以上の高速化も
限界に近づいている一方、光信号処理を用いた送受信器
では数100GHz程度までの動作が実証されており、再生中
継器の電気回路速度の制限が払拭されれば、再生中継シ
ステムの伝送速度が大幅に向上できる可能性があるから
である。
来の技術としては、例えば特公昭61-59574号公報(特許
第1395003号、発明の名称「波形整形光増幅装置」)、
特開平2-36581号公報(発明の名称「光波形整形方法及
び光波形整形装置」)、特開平4-22930号公報(発明の
名称「光識別再生器」)等に各種手法が提案されいるよ
うに、今日までに多くの提案、試みがなされている。
層明らかとされるように、本発明の識別再生器は、光デ
ータパルス列が入力されるとこれに同期したクロックパ
ルス列を出力する光クロック再生手段を必要とするもの
であるが、この種の従来技術としては、例えば、上記特
公昭61-59574号公報や、特開平2-183236号公報(発明の
名称「光タイミング抽出回路」)等に提案されている、
モード同期レーザを用いた方法等がある。これによりジ
ッタが除去された光パルスが得られる。因みに特公昭61
-59574号公報には、従来の光増幅中継器においてはレー
ザ増幅器が用いられていたため光伝送路の分散により帯
域が劣化しパルス幅が広がる場合において適切な対策を
講じることができず、光中継ができないという問題点を
解消することを目的として、パルス振幅変調により符号
化された光パルスの波形を整形し増幅する波形整形光増
幅装置において、光ファイバ誘導散乱増幅媒体と光励起
用モード同期レーザとを備え、光パルスのクロック周波
数に同期して光励起用モード同期レーザから発生せしめ
られるモード同期光パルスと前記光パルスを重畳して前
記光ファイバ誘導散乱増幅媒体に入力し、前記光パルス
の波形を整形し増幅することを特徴とする波形整形光増
幅装置の構成が記載されている。
ァイバに渡って伝送する技術の一つに、ソリトンパルス
伝送がある。これは、光ファイバの持つ波長分散と自己
位相変調効果を巧みに利用して、パルスに波形の保持作
用を持たせる方法であり、将来の大容量化技術として期
待されている方法である。しかしこの方式は、特有の伝
送性能の制限要因を持つ。主なものは次の2つである。
がソリトンパルスと相互作用し、パルスの時間位相をラ
ンダムに揺らす(「ゴードン・ハウス(Gordon-Haus)ジ
ッタ」という)。
が吸引・反発する性質があるため、これもパルスの時間
位相のぶれを生じさせ、最終的にはパルスの散逸に至る
(ソリトン相互作用)。
イミング揺らぎという形で表れることが多い。これらの
結果、受信器では送信符号を正しく受信できなくなる。
呼ばれる技術が提案されている。この方式は、時間領域
での制御と、光周波数領域での制御に大きく分類され
る。
主題は時間領域での制御に関連するので、これを以下に
説明する。
は自己波形保持能力があるので、抽出したクロックで浅
く強度変調を行って、前述のタイミング揺らぎを取り除
くだけでも、その頻度(伝送路上での間隔)が十分であ
れば、再生中継と同様な効果が得られ、伝送制限は大幅
に緩和される。この従来技術としては、中沢等により特
開平4-304432号公報に提案されており、実際に、中沢等
によって無限長に近い伝送実験の報告がなされている。
例えば文献(N.Nakazawa et al.,"experimental demons
tration of soliton data transmission over unlimite
d distances with soliton control in time andfreque
ncy domains", Electronics Letters, vol.29, no.9, p
p729-730, 1993)が参照される。
略構成をブロック図にて図8に示す。
(Er)ドープ光ファイバ増幅器(EDFA)52、カプラ72
を介してEDFA54に分岐入力され高速光検出器55で電気信
号に変換された後、高帯域増幅器56、高Qフィルタ59、
位相推移器57を介して電力増幅器58に入力され、減衰器
(ATT)53又は位相推移器60を介してマッハツェンダ光
変調器61に入力され、EDFA62を介して出力信号を得てい
る。
来使われている電気再生中継器のリタイミング部分の構
成である。これ以外の3R機能、すなわち波形整形と信号
対ノイズ比の回復の機能は、ソリトンパルス伝送系自体
が持っているということができる。図8を参照して、入
力信号(光信号)71の一部が分岐して光電気(O/E)
変換器72にて電気信号に変換され、帯域通過フィルタ73
を介して再生クロック信号78が抽出され、再生クロック
信号78は位相シフタ74及び増幅器75を介して光強度変調
器76に入力され、入力光信号71を変調して出力信号77を
得ている。
304432号公報では、リタイミングによるソリトン制御伝
送方式が専ら発明の主題として扱われており(集中定数
型の光増幅器を用いた多中継ソリトン伝送において振幅
A>1と設定するために必然的に発生する非ソリトン的
な光成分を波形整形及びリタイミングを行うことにより
除去し、超長尺にわたってソリトン伝送(安定でS/N比
の高いソリトン信号の伝送)を実現することを目的とし
ている)、ソリトン制御器の構成は含まれていない。こ
れは、従来の電気回路によるリタイミング回路と同様の
構成であるためと考えられる。
た再生中継器は無論のこと、従来の時間領域でのソリト
ン制御法も、超高速な光検出器,電子回路,光強度変調
器が必要である。それには動作速度の制限(目下の所、
略20GHz以下)の課題があるほか、構成が複雑なため、
安定性の欠如,高コスト、などが懸念される。
ので、電気回路の速度制限を受けることなく、簡便、且
つ安価な光再生中継器、ソリトン制御器を提供すること
を目的とする。
め、本発明は、光分波器と、光データパルス列が入力さ
れるとこれに同期したクロックパルス列を出力する光ク
ロック再生手段と、光強度信号で駆動される光強度変調
手段と、これらを光学的に結ぶ光導波路と、を備え、パ
ルス振幅変調によって符号化されている入力光データパ
ルス列は、前記光分波器で2分岐され、一方は前記光ク
ロック再生手段へ入力されて光クロックパルス列が再生
出力され、他方は前記光強度変調手段へ入力され、前記
再生された光クロックパルス列により前記光強度変調手
段が適切な位相で駆動されてなり、前記光強度変調手段
から強度変調された光データパルス列が出力され、前記
光強度変調手段が、半導体光アンプ又は電界吸収型(Ele
ctro-Absorption)の光強度変調器からなることを特徴と
する光再生中継器を提供する。
ルス列が入力されるとそれに同期したクロックパルス列
を出力する光クロック再生手段と、光強度信号で駆動さ
れる光強度変調手段と、これらを光学的に結ぶ光導波路
を備え、パルス振幅変調によって符号化されている入力
光データパルス列は、前記光分波器で2分岐され、一方
は前記光クロック再生手段へ入力されて光クロックパル
ス列が再生出力され、前記再生された光クロックパルス
列は前記光強度変調手段へ入力され、他方は前記入力光
データパルス列で前記光強度変調手段が適切な位相で駆
動され、前記前記光強度変調手段から強度変調された光
クロックパルス列が出力され、前記光強度変調手段は、
半導体光アンプ又は電界吸収型(Electro-Absorption)の
光強度変調器、からなることを特徴とする光再生中継器
を提供する。
合波器を備え、前記光強度変調手段が少なくとも2つの
光入出力ポートを有し、前記光強度変調手段において、
前記光データパルス列と、前記再生された光クロックパ
ルス列とが、互いに異なる向きに進行するように合波す
るように、前記光分波器が接続されるポートと異なるポ
ートに前記光合波器を接続してなることを特徴とする。
領域を複数に分割した半導体光アンプと、第1及び第2
のバイアス・ティと、クロック周波数帯域通過フィルタ
と、クロック信号位相シフタと、を備え、前記分割され
た半導体光アンプの入力部の領域に、光データパルス列
を入射してその一部を電気データ信号に変換し、前記電
気データ信号を前記第1のバイアス・ティを用いて取り
出し、前記帯域通過フィルタに導いてクロック信号を抽
出し、前記位相シフタに導き適切な位相に調整し、前記
第2のバイアス・ティを用いて、前記分割された半導体
光アンプのデータパルスを増幅出力する領域の注入電流
に重畳して前記クロック信号にて利得を変調することを
特徴とする光再生中継器を提供する。
継器を説明するための概略構成図をそれぞれ図1、図2
に示す。すなわち、本発明に係る再生中継器の構成は大
きく2種類に分けられる。
は、入力光データパルス列11の一部を光分波器12で分岐
し、一方を光クロック再生手段13、例えば半導体モード
同期レーザ(MLLD)に、もう一方を光/光強度変調器1
4、例えば半導体光アンプに入力する。
る光クロックパルス列(再生クロック信号15)の周波数
と位相は、入力データパルス列11に含まれるクロック周
波数に引き込まれ、同期する。
動信号として入力され、入力光データパルス列11に強度
変調をかける。
るパルス列は、波形が整った、ノイズやジッタが除去さ
れた光クロックパルス列であるため、これを光/光強度
変調器14の駆動信号として用いることにより、入力デー
タパルス列11の波形歪みとジッタが低減される。
は、光/光強度変調器24に入力する、光データパルス列
と光クロックパルス列を図1に示したものと入れ換えた
ものであり、作用はほぼ同様である。すなわち、パルス
振幅変調によって符号化されている入力光データパルス
列21は、光分波器22で2分岐され、一方は光クロック再
生手段23であるMLLDに入力されて光クロックパルス列が
再生出力され、再生された光クロックパルス列は光強度
変調器24へ入力され、光分波器22で分岐された他方の入
力光データパルス列25により光強度変調器24を駆動し、
強度変調を被った光クロックパルス列が出力光データパ
ルス列26として出力される。
光強度変調素子の強度変調度(消光比)が重要である。
るパルス列は再生クロック信号であるため、光/光強度
変調器は十分な消光比を持つ必要があるが、波形の整っ
たジッタのないクロックパルスが出力パルスの元となる
ので、理想に近い再生中継となる。
るパルス列がデータ信号なので、消光比に関してはこれ
までの消光比に上乗せするような効果となり、波形歪や
ジッタを除去する能力は小さいものの、光/光強度変調
器の消光比が小さい場合でも利用できるという利点があ
る。
においては、入力光が変調されて出力光となるのに対し
て、請求項2に係る本発明においては、出力光はMLLD出
力光に完全に入れ換わるので、波長やパルス形状などの
光の性質を置き換える機能も持たせることができる。
強度変調手段として、半導体光アンプ、もしくはEA変調
器が用いられる。
して以下に詳細に説明する。
形態を示す図である。
継器においては、入力光データパルス列120は前置光増
幅器116で増幅された後、光カプラ111で分岐され、一方
は半導体モード同期レーザ(MLLD)113に入力され、光
アイソレータ115を介して再生光クロックパルス列125が
光カプラ112を介して光/光強度変調素子である半導体
光アンプ110に入力され、光カプラ111で分岐された他方
の入力光データパルス列は半導体光アンプ110に入力さ
れ、再生光クロックパルス列125で強度変調された出力
光121が取り出される。半導体光アンプ110には直流電流
源130から適切な励起電流130が注入されている。
置光増幅器116で増幅された入力光データパルス列120
は、光カプラ111で分岐され、一方がMLLD113に、もう一
方が半導体光アンプ110に入力される。MLLD113が出力す
る再生光クロックパルス列125の周波数と位相は、入力
光データパルス列120に含まれるクロック周波数に引き
込まれ、同期する。その再生光クロックパルス列125
は、光アイソレータ115、合波カプラ112を通って半導体
光アンプ110に、入力光データパルス列120と逆向きに入
力され、入力光データパルス列120に強度変調効果を与
える。
プを通過する際に、後述のように劣化が改善されて出力
光データパルス列121となる。
形態を示す図である。
orption)変調器210、光カプラ211、212、半導体モード
同期レーザ(MLLD)213、光アイソレータ214、215、前
置光増幅器216が、図4に示すように接続される。EA変
調器210には後述するように適切なバイアス電圧230が印
加されている。
置光増幅器216で増幅された入力光データパルス列220
は、カプラ211で分岐される。その一方がMLLD213に入力
され、前述のように光クロックパルス列225が得られ、
これがEA変調器210に入力される。
幅後、光アイソレータ215、合波カプラ212を通ってEA変
調器210に、光クロックパルス列225と逆向きに入力さ
れ、光クロックパルス列225に強度変調効果を与える。
光クロックパルス列225はEA変調器210で変調されて出力
光データパルス列221となる。
導体光アンプ110に入射する入力光データパルス列120と
再生光クロックパルス列125の進行方向、前記第2の実
施形態では、EA変調器210に入射する光データパルス列2
20と光クロックパルス列225の進行方向を、逆向きとし
ている(請求項3に係る本発明に対応)。
きるうえ、両者の波長がたとえ等しくなっても干渉が生
じない。すなわち、入出力光の波長を同一とすることも
できる。
トを持つ光デバイスを用いたが、さらに多くの光入出力
ポートを備えてもよい。例えば、制御光と信号光の導波
路を直交させてもよい。
のどちらにも用いることができる、半導体光アンプとEA
変調器の光/光強度変調器としての動作説明をする。上
記第1の実施形態では半導体光アンプ、上記第2の実施
形態ではEA変調器を用いたが、これは互いに逆でもよ
い。
れると、そちらに利得を取られてデータ光の利得が減少
する、「相互利得変調(cross gain modulation)」と
呼ばれる効果を利用する。したがって、データ光、クロ
ック光ともその波長は半導体光アンプの利得帯域内にあ
ればよい。
(<1ps)な誘導放出を利用するので、電気回路によ
るものより高いが、立ち下がりはキャリア寿命で制限さ
れ、一般に数GHz程度と遅い。
イズ比の維持に貢献する。ただしノイズ抑圧効果は期待
できないので、従来技術で説明したように、ジッタが制
限を決めているようなソリトン伝送システムに対しての
適用で、大きな効果を発揮する。
20とクロック光(再生光クロック)225の波長と、EA変
調器210のエネルギーバンドギャップは、近い値に設定
することはいうまでもない。エネルギーバンドギャップ
はEA変調器210のバイアス電圧230で微調整可能なので、
バイアス電圧源230からバイアス電圧を、クロック光225
によってデータ光220が最も効率よく強度変調されるよ
うに設定する。
の動作と特徴について説明する。
電流となり、一時的にバイアス電圧230を打ち消すた
め、データ光220が被る損失係数を変調する。EA変調器2
10は、短パルス光発生器としての用途があるように、印
加電圧に対する光透過率が指数関数的に変化する非線形
性を持つ。この光透過率の非線形性については、例えば
文献(M.Suzuki et al.,"Transform-Limited Optical P
ulse Generation up to20-GHz Repetition Rate by a S
inusoidally Driven InGaAsP Electroabsorption Modul
ator", Journal of Lightwave Technology, vol.11, N
o.3, pp468-473,1993)に報告されている。
でも同様に生じる。これにより駆動信号の強度の小さな
部分が圧縮され、また駆動信号の大きな部分はそれが約
15dB以上の損失を与えれば、これ以上の損失を与えて
も、透過する光量の変化は無視できるようになるので、
伝送後のデータパルスの広がってしまったパルス幅を再
び狭めたり、消光比や信号対ノイズ比を改善することが
可能となる。
イッチの用途には不十分だとしても、変調度が小さくて
もよいソリトン制御には有効である。
(Return to Zero)パルス伝送においても、パルス幅が
細いクロック光との論理積(AND)を取ることで、広
がってしまったパルスを整形することができる。この効
果は強い非線形性を持つEA変調器ではより有効である。
号対ノイズ比の維持や、光デバイスの駆動のために、光
信号の強度が不足する場合には、適宜、光増幅器を挿入
してもよいことは勿論である。
光/光変調器を通過して用済みとなったクロック光が伝
送路へ逆行する可能性があるが、これが好ましくない場
合には、光アイソレータを、本中継器の入力部に挿入す
ればよい。ただし一般的な前置光増幅器には光アイソレ
ータが含まれている。
結ぶ光導波路は光ファイバであるが、その代わりに半導
体導波路を用いれば、半導体光アンプやEA変調器は、光
導波路と同一の半導体基板に作り込むことが可能なの
で、再生中継器全体を1つに集積することも可能であ
る。このようにすれば光軸調整箇所を大幅に少なくで
き、コスト的に有利となる。
光データパルスと光クロックパルスとが重なるように、
初期位相調整することは、重要である。光の半固定遅延
線を用いて調整してもよいが、集積化などには不向きで
ある。
せることもできる。MLLDから出力されるクロック光の位
相は、注入光パワーや利得領域の注入電流、可飽和吸収
領域へのバイアス電圧などで調整することができる。
トを持つ、現在入手可能な光デバイスで説明したが、信
号光と制御光を空間的に分離する手段として、それぞれ
専用に光導波路を構成し、両者が相互作用する光/光変
調領域で交差するようにしてもよい。
形態を示す図である。
ソリトン制御法で使われていた、電気回路によるリタイ
ミング中継器の改良である。
れており、光入力側が利得兼光検出領域350、光出力側
が利得兼強度変調領域351として用いられる。
312、帯域通過フィルタ314、位相シフタ316が図のよう
に接続される。半導体光アンプ310の各領域には、バイ
アス・ティ311、312を通して直流電流源318、319から適
切な励起電流が注入されている。
出領域350のキャリア数を変調することによりその一部
が光電変換され、残りの大部分は利得兼強度変調領域35
1に入射される。
成分のみが帯域通過フィルタ314を通過し、位相シフタ3
16を通って、利得兼強度変調領域351に加えられる。
変調領域351を通過する際に、ジッタを低減されて出力
光データパルス列321となる。
極を2つに分離したが、これは最低分割数であって、こ
れ以上に分割しても構わない。例えば、3つに分割し、
光検出領域、光増幅領域、光変調領域としてもよい。ま
た、選択成長技術等を用いて、光変調領域としてEA変調
器を集積してもよい。
特開平2-36581号公報記載の光波形整形方法における、
光/光強度変調器(同公報では半導体光アンプ)の駆動
電気信号を変調する方法と一見類似しているようにもみ
えるが、電気の駆動信号は、素子に至るまでの導波路部
のインダクタンスや浮遊容量などで大半のエネルギーが
散逸してしまい、実装技術が事実上の動作速度限界を決
めてしまう。因みに同公報には、光入力信号を2系統に
分岐し、一方を半導体レーザ増幅器に、他方を光電気変
換回路に入力し、この光電気変換回路の電気出力を微分
回路で微分した信号で前記半導体レーザ増幅器の駆動電
流を制御することによって、波形整形された光信号を前
記半導体レーザ増幅器より出力するように構成された光
波形整形装置が提案されている。
ように、光で駆動信号を与える構成とれば、吸収されて
実キャリアとなるまで浮遊容量などの影響は受けず、動
作速度限界を数段高くすることができるという顕著な作
用効果を奏するものである。
発明によれば、簡便、安価で、電子回路の速度制限を受
けずに超高速な動作が可能な全光型の、時間領域のソリ
トン制御器、または光再生中継器を実現可能としてい
る。
信号を光信号で与える構成としたことにより、吸収され
て実キャリアとなるまで浮遊容量などの影響は受けず、
動作速度限界を数段高くすることができる格別の効果を
持つ。
回路の速度制限は残るものの、請求項1から3の発明に
比べると簡易的であるという特徴を有する。
図である。
図である。
ある。
ある。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】光分波器と、 光データパルス列が入力されるとこれに同期したクロッ
クパルス列を出力する光クロック再生手段と、 光強度信号で駆動される光強度変調手段と、 これらを光学的に結ぶ光導波路と、 を備え、 パルス振幅変調によって符号化されている入力光データ
パルス列は、前記光分波器で2分岐され、一方は前記光
クロック再生手段へ入力されて光クロックパルス列が再
生出力され、他方は前記光強度変調手段へ入力され、 前記再生された光クロックパルス列により前記光強度変
調手段が適切な位相で駆動されてなり、前記光強度変調
手段から強度変調された光データパルス列が出力され、 前記光強度変調手段が、半導体光アンプ又は電界吸収型
(Electro-Absorption)の光強度変調器からなることを特
徴とする光再生中継器。 - 【請求項2】光分波器と、 光データパルス列が入力されるとそれに同期したクロッ
クパルス列を出力する光クロック再生手段と、 光強度信号で駆動される光強度変調手段と、 これらを光学的に結ぶ光導波路と、 を備え、 パルス振幅変調によって符号化されている入力光データ
パルス列は、前記光分波器で2分岐され、一方は前記光
クロック再生手段へ入力されて光クロックパルス列が再
生出力され、前記再生された光クロックパルス列は前記
光強度変調手段へ入力され、他方は前記入力光データパ
ルス列で前記光強度変調手段が適切な位相で駆動され、
前記前記光強度変調手段から強度変調された光クロック
パルス列が出力され、 前記光強度変調手段は、半導体光アンプ又は電界吸収型
(Electro-Absorption)の光強度変調器からなることを特
徴とする光再生中継器。 - 【請求項3】請求項1または請求項2記載の光再生中継
器において、 さらに光合波器を備え、 前記光強度変調手段が少なくとも2つの光入出力ポート
を有し、 前記光強度変調手段において、前記光データパルス列
と、前記再生された光クロックパルス列とが、互いに異
なる向きに進行するように合波するように、前記光分波
器が接続されるポートと異なるポートに前記光合波器を
接続してなることを特徴とする光再生中継器。 - 【請求項4】電極を複数に分割して領域を複数に分割し
た半導体光アンプと、 第1及び第2のバイアス・ティと、 クロック周波数帯域通過フィルタと、 クロック信号位相シフタと、 を備え、 前記分割された半導体光アンプの入力部の領域に、光デ
ータパルス列を入射してその一部を電気データ信号に変
換し、 前記電気データ信号を前記第1のバイアス・ティを用い
て取り出し、 前記帯域通過フィルタに導いてクロック信号を抽出し、
前記位相シフタに導き適切な位相に調整し、 前記第2のバイアス・ティを用いて、前記分割された半
導体光アンプのデータパルスを増幅出力する領域の注入
電流に重畳して前記クロック信号にて利得を変調するこ
とを特徴とする光再生中継器。
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