JPH09199360A - アモルファス磁性合金ストリップ積層体コイルの製造方法及び装置 - Google Patents

アモルファス磁性合金ストリップ積層体コイルの製造方法及び装置

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JPH09199360A
JPH09199360A JP642996A JP642996A JPH09199360A JP H09199360 A JPH09199360 A JP H09199360A JP 642996 A JP642996 A JP 642996A JP 642996 A JP642996 A JP 642996A JP H09199360 A JPH09199360 A JP H09199360A
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俊二 岡村
Kohei Arisaka
宏平 有坂
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和博 有井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】素材ストリップを巻戻す複数のアンコイラと、
巻戻された複数のストリップを積層体として巻回するリ
コイラとを連続運転することを可能にしたアモルファス
磁性合金ストリップ積層体コイルの製造方法を提供す
る。 【解決手段】アンコイラUC1 及び該アンコイラと並べ
て配置された他のアンコイラによりそれぞれ巻戻される
素材ストリップS1 ,S2 ,…の線速度と、リコイラR
Cに巻き込まれる素材ストリップS1 ,S2 ,…の積層
体の線速度とを同じ設定値に等しくするようにアンコイ
ラの回転速度及びリコイラの回転速度を制御することに
より、アンコイラ及びリコイラの連続運転を可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器等の静止誘
導電気機器の鉄心材料として用いるアモルファス磁性合
金ストリップの積層体をコイルの形で製造するアモルフ
ァス磁性合金ストリップ積層体コイルの製造方法及び該
方法を実施するために用いる製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】損失が少い鉄心材料として、アモルファ
ス磁性合金が注目されている。アモルファス磁性合金は
0.025 mm程度の厚さのきわめて薄いストリップ(薄帯)
の形で提供されるため、この磁性合金を用いて鉄心を構
成する場合には、巻鉄心の構造が多く採用される。
【0003】アモルファス磁性合金ストリップの積層体
を用いて巻鉄心を製作する場合には、工数の削減を図る
ために、ストリップ単体を扱うのではなく、所定枚数
(例えば8〜16枚)のアモルファス磁性合金ストリッ
プを積層したものを積層体として、該積層体を取り扱う
ようにするのが望ましい。ストリップの積層体を用いて
巻鉄心を製造する場合には、ストリップの積層体を切断
することにより、順次長さが2πt(tは積層体の厚
さ)ずつ長くなる多数の単位積層体を形成する。次い
で、順次2πtずつ長さが長くなっている複数の単位積
層体を、それぞれの長手方向の端部位置を所定のずらし
寸法ずつずらしながら積層することにより鉄心の各部を
構成する積層体ブロックを複数個作成する。次いで複数
の積層体ブロックを巻き枠の回りに順次巻き付けて各単
位積層体の両端を突き合わせ接合(バット接合)または
重ね合わせ接合(ラップ接合)することにより、継鉄部
に接合部が階段状に分布した構造の巻鉄心を製作する。
【0004】上記のような巻鉄心を製作する場合には、
その基本素材として、アモルファス磁性合金ストリップ
を所定の枚数積層して構成した積層体を用意する必要が
ある。アモルファス磁性合金ストリップは長尺のものが
巻枠にコイルの形に巻回された状態で提供されるため、
該ストリップの積層体もコイルの形にしてストックする
のが有利である。
【0005】図4はアモルファス磁性合金ストリップの
積層体コイルを製造するために従来用いられていた積層
体コイル製造装置を示したものである。図4の装置にお
いては、複数台のアンコイラUC1 ,UC2 ,…が整列
した状態で配置され、これらのアンコイラから巻戻され
る素材ストリップS1 ,S2 ,…の移動方向(矢印X方
向)の前方に1台のリコイラRCが配置されている。
【0006】各アンコイラは、図示しないアンコイラモ
ータにより回転駆動される回転軸1を備えていて、アン
コイラUC1 ,UC2 ,…の回転軸1にそれぞれアモル
ファス磁性合金ストリップを製造する素材メーカから提
供される素材コイルC1 ,C2 ,…が支持されている。
素材コイルC1 ,C2 ,…は、アモルファス磁性合金ス
トリップS1 ,S2 ,…を巻枠2にコイル状に巻回した
もので、それぞれの巻枠2がアンコイラの回転軸1に装
着されている。
【0007】リコイラRCは、図示しないリコイラモー
タにより回転駆動される回転軸3を備えていて、該回転
軸3に積層体コイルMCを巻回する巻枠4が装着されて
いる。
【0008】アンコイラUC1 ,UC2 ,…に対して、
対のガイドローラ(G11,G21),(G12,G22),…
と、これらの対のガイドローラに近接した位置と該対の
ガイドローラから離間した位置との間を上下に直線変位
し得るように支持されたダンサローラD1 ,D2 ,…と
を備えた弛み形成機構が設けられている。アンコイラU
C1 ,UC2 ,…によりそれぞれ巻戻された素材ストリ
ップS1 ,S2 ,…は、ガイドローラG11,G12,…と
ダンサローラD1 ,D2 ,…とガイドローラG21,G2
2,…とを経由するように対応するガイドローラ及びダ
ンサローラに掛け渡されて弛みが形成された後、更にガ
イドローラG31,G32,…及びG41,G42,…を経由し
てリコイラRCに支持された巻枠4に導かれている。
【0009】各ダンサローラは少くともガイドローラに
近い位置に設定された原点位置Poとガイドローラから
所定の距離を隔てた位置に設定された限界位置P1 との
間を往復変位し得るように設けられていて、バネやエア
シリンダ等の図示しない付勢手段により、常時限界位置
P1 側に付勢されている。
【0010】ここで、ダンサローラの原点位置Po は、
素材ストリップSの弛みが最小(許容範囲の下限)にな
る位置であり、限界位置P1 は、素材ストリップSの弛
みが最大(許容範囲の上限)になる位置である。ダンサ
ローラD1 ,D2 ,…にはそれぞれドグ5が取り付けら
れ、各ダンサローラの原点位置Po 付近及び限界位置P
1 付近にはそれぞれドグ5により駆動されるリミットス
イッチLSo 及びLS1 が配置されている。リミットス
イッチLSo ,LS1 はそれぞれダンサローラが原点位
置Po 及び限界位置P1 に達したことを検出するために
設けられたもので、各ダンサローラがそれぞれ原点位置
及び限界位置に達したときにドグ5がリミットスイッチ
LSo 及びLS1 の接触子に接触してそれぞれのリミッ
トスイッチを動作させるようになっている。
【0011】図4に示した積層コイル製造装置において
は、アンコイラUC1 ,UC2 ,…によりそれぞれ巻戻
された素材ストリップS1 ,S2 ,…がダンサローラD
1 ,D2 ,…と複数のガイドローラとを経由した後重ね
合わされてリコイラRCの回転軸に保持された巻枠4に
巻き取られる。
【0012】リコイラRCにより素材ストリップS1 ,
S2 ,…を巻き取ると、各アンコイラのダンサローラが
原点位置Po に向けて上昇していく。ダンサローラD1
,D2 ,…のいずれかが原点位置Po に達してリミッ
トスイッチLSo を動作させたときにリコイラRCの回
転軸を停止させ、積層体コイルMCの巻回を中断する。
リコイラが停止している間にアンコイラUC1 ,UC2
,…の回転軸を回転させて素材コイルC1 ,C2 ,…
からそれぞれ素材ストリップS1 ,S2 ,…を巻戻す。
素材ストリップS1 ,S2 ,…を巻戻すと、ダンサロー
ラD1 ,D2 ,…が限界位置P1 に向けて下降してい
く。各ダンサローラが限界位置に達してリミットスイッ
チLS1 を動作させたときに、そのダンサローラが設け
られているアンコイラの回転軸を停止させる。すべての
アンコイラの回転が停止した後リコイラRCによる積層
体の巻回を再開させる。これらの動作を繰り返すことに
より積層体コイルMCを形成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来の積
層体コイル製造装置では、いずれかのアンコイラのダン
サローラが原点位置に達したときにリコイラを停止さ
せ、すべてのアンコイラのダンサローラが限界位置に達
した後にリコイラを起動させる必要がある。そのため、
積層体コイルの巻回を連続的に行なうことができず、積
層体コイルの形成に長時間を要するという問題があっ
た。
【0014】本発明の目的は、各アンコイラをリコイラ
と同期回転させて積層体コイルの巻回を連続的に行なう
ことができるようにしたアモルファス磁性合金ストリッ
プ積層体コイルの製造方法及び装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、アモルファス
磁性合金からなる素材ストリップをコイル状に巻回して
構成した素材コイルを回転自在に支持して該素材コイル
から素材ストリップを巻戻すアンコイラを複数台設け、
該複数台のアンコイラによりそれぞれ巻戻された複数の
素材ストリップを重ね合わせて積層体としてリコイラに
より巻き取ることによりアモルファス磁性合金ストリッ
プの積層体コイルを製造する方法に係わるものである。
【0016】本発明においては、リコイラに巻き込まれ
る素材ストリップの積層体の線速度(以下この線速度を
リコイラの巻取線速度とも呼ぶことにする。)を設定値
に保つようにリコイラの巻取回転速度(リコイラの回転
軸の回転速度)を制御し、各アンコイラから繰り出され
る素材ストリップの線速度(以下この線速度をアンコイ
ラの巻戻し線速度とも呼ぶことにする。)を上記設定値
に等しくするように各アンコイラの巻戻し回転速度(ア
ンコイラの回転軸の回転速度)を制御する。
【0017】上記のように、リコイラの巻取線速度と各
アンコイラの巻戻し線速度とを同じ設定値に等しくする
ように制御すると、各アンコイラをリコイラと同期させ
て連続回転させることができるため、積層体コイルの形
成を連続的に行なわせることができ、積層体コイルの製
造を能率よく行なわせることができる。
【0018】リコイラの巻取線速度を設定値に保つよう
にリコイラの巻取回転速度を制御するためには、積層体
コイルの径の変化を検出する必要がある。また各アンコ
イラの巻戻し線速度を設定値に保つように各アンコイラ
の巻戻し回転速度を制御するためには、各アンコイラに
支持されている素材コイルの径の変化を検出する必要が
ある。
【0019】ところが、多くの場合、積層体コイルの径
の検出及び素材コイルの径の検出には誤差が伴うため、
単に積層体コイルの径及び素材コイルの径の検出値に基
づいてリコイラ及びアンコイラを制御しただけでは、リ
コイラの巻取線速度と各アンコイラの巻戻し線速度とを
厳密に一致させることができない。
【0020】そこで上記の検出誤差を吸収するために、
各アンコイラから巻戻された素材ストリップに弛みを形
成するダンサローラを設けて、該ダンサローラの位置を
基準位置に保つように各アンコイラの巻戻し回転速度の
目標値を修正するようにするのが好ましい。
【0021】このように、アンコイラの巻戻し回転速度
の目標値を修正しながらアンコイラの巻戻し回転速度の
制御を行なう場合には、各アンコイラの近傍に変位自在
に支持されて一方向に付勢されたダンサローラを設け
て、各アンコイラにより巻き戻された素材ストリップを
対応するダンサローラを経由させることにより該素材ス
トリップに弛みを形成するようにしておく。
【0022】またリコイラにより巻回されつつある積層
体コイルの径を検出する積層体コイル径検出手段と、各
アンコイラに支持されている素材コイルの径を検出する
素材コイル径検出手段と、ダンサローラの位置を検出す
るダンサローラ位置検出手段とを設けておく。
【0023】リコイラ側では、積層体コイル径検出手段
により検出された積層体コイルの径からリコイラに巻き
込まれる積層体の線速度を設定値に等しくするために必
要な巻取回転速度の目標値を演算して、リコイラの巻取
回転速度を演算された目標値に保つように制御する。
【0024】アンコイラ側では、各アンコイラに支持さ
れた素材コイルの外径を検出する素材コイル径検出手段
が検出した素材コイルの径から各アンコイラより繰り出
される素材ストリップの線速度を上記設定値に保つため
に必要な各アンコイラの巻戻し回転速度を各アンコイラ
の巻戻し回転速度の暫定目標値として演算する。また各
アンコイラに対応するダンサローラの位置を検出するダ
ンサローラ位置検出手段が検出しているダンサローラの
位置を基準位置に一致させるために各アンコイラの巻戻
し回転速度の暫定目標値に乗じる必要がある補正係数を
演算し、この補正係数を暫定目標値に乗じることにより
各アンコイラの巻戻し回転速度の目標値を演算して、各
アンコイラの巻戻し回転速度を演算された目標値に一致
させるように制御する。
【0025】上記の方法を実施する積層体コイル製造装
置は、例えば、アモルファス磁性合金からなる素材スト
リップをコイル状に巻回して構成した素材コイルをアン
コイラモータにより駆動される回転軸に支持して該素材
コイルから素材ストリップを巻戻す複数台のアンコイラ
と、該複数台のアンコイラによりそれぞれ巻戻された複
数の素材ストリップを重ね合わせることにより形成した
積層体をリコイラモータにより駆動される回転軸に支持
された巻枠に巻き取って積層体コイルを形成するリコイ
ラと、複数台のアンコイラのそれぞれの近傍で少くとも
原点位置と限界位置との間を変位するように設けられて
複数台のアンコイラによりそれぞれ巻戻されてリコイラ
に供給される複数の素材ストリップにそれぞれ弛みを形
成する複数のダンサローラと、リコイラにより巻回され
つつある積層体コイルの径を検出する積層体コイル径検
出手段と、積層体コイル径検出手段により検出された積
層体コイルの半径r1 に対してリコイラにより巻き取ら
れる素材ストリップの線速度を設定値Vr に等しくする
ために必要なリコイラの巻取回転速度の目標値N1=Vr
/(2πr1 )を演算する巻取速度目標値演算手段
と、リコイラの回転軸を前記巻取速度目標値演算手段に
より演算された目標値N1 で回転させるようにリコイラ
の回転軸を駆動するリコイラモータを制御するリコイラ
モータ制御器と、複数台のアンコイラのそれぞれに対し
て設けられて複数台のアンコイラの回転軸にそれぞれ支
持された素材コイルの径を検出する素材コイル径検出手
段と、各アンコイラに対して設けられた素材コイル径検
出手段により検出された素材コイルの半径r2 に対して
各アンコイラから巻戻される素材コイルの線速度を設定
値Vr に等しくするために必要な各アンコイラの巻戻し
回転速度の暫定目標値N2´=Vr /(2πr2 )を各
アンコイラ毎に演算する巻戻し速度暫定目標値演算手段
と、各ダンサローラに対して設けられて各ダンサローラ
の実際の位置と前記原点位置との間の距離Lx を検出す
るダンサローラ位置検出手段と、各アンコイラに対応す
るダンサローラの原点位置と限界位置との間の距離をL
o とし、各ダンサローラの限界位置と予め設定した基準
位置との間の距離をL1 として、該距離Lo 及びL1 と
前記距離Lx とから各アンコイラに対応するダンサロー
ラの位置を基準位置に一致させるために各アンコイラの
巻戻し回転速度の暫定目標値に乗じる必要がある補正係
数K1 =(Lo −Lx )/L1 を演算する補正係数演算
手段と、各アンコイラの巻戻し回転速度の暫定目標値N
2 ´に各アンコイラに対して演算された補正係数K1 を
乗じることにより各アンコイラの巻戻し回転速度の目標
値N2 =N2 ´×K1 を演算する巻戻し速度目標値演算
手段と、各アンコイラの回転軸を前記目標値N2 で回転
させるように各アンコイラの回転軸を駆動するアンコイ
ラモータを制御するアンコイラモータ制御器とにより構
成することができる。
【0026】上記積層体コイル径検出手段は、定位置か
ら積層体コイルの外周までの距離ax を検出する積層体
コイル径センサと、前記定位置から積層体コイルの中心
までの距離ao と前記積層体コイル径検出用距離センサ
が検出した距離ax とから積層体コイルの半径r1 =a
o −ax を演算する積層体コイル径演算手段とにより構
成できる。
【0027】また素材コイル径検出手段は、定位置から
素材体コイルの外周までの距離bxを検出する素材コイ
ル径センサと、前記定位置から素材コイルの中心までの
距離bo と前記素材コイル径検出用距離センサが検出し
た距離bx とから素材コイルの半径r2 =bo −bx を
演算する素材コイル径演算手段とにより構成することが
できる。
【0028】上記積層体コイル径センサ及び素材コイル
径センサとしては、非接触式の距離センサを用いるのが
好ましい。非接触式の距離センサとしては例えば、被測
定対象物に向けて超音波を発射する超音波発生器と、被
測定対象物で反射して戻ってくる超音波を検出する超音
波検出器とを備えて、超音波が発射されてから被測定対
象物で反射して戻ってくるまでの時間から被測定対象物
までの距離を測定する超音波式の距離センサを用いるこ
とができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図3を参照して説明する。
【0030】図1及び図2は本発明に係わる積層体コイ
ル製造装置の機械的な構成の一例を概略的に示したもの
で、図1はアンコイラ側の構成を示し、図2はリコイラ
側の構成をリコイラに最も近い位置に配置される1台の
アンコイラとともに示している。また図3は本発明に係
わる積層体コイル製造装置の電気的な構成の一例を示す
ブロック図である。
【0031】図1において、UC1 ,UC2 ,…はそれ
ぞれアンコイラで、このアンコイラは、積層体を構成す
るストリップの数だけ設けられて、一列に整列した状態
で配置される。各アンコイラは、図示しないアンコイラ
モータにより駆動される回転軸1を備えていて、アンコ
イラUC1 ,UC2 ,…の回転軸1にそれぞれ素材コイ
ルC1 ,C2 ,…の巻枠2が装着されている。アンコイ
ラUC1 ,UC2 ,…はそれぞれ素材コイルC1 ,C2
,…から巻き戻した素材コイルS1 ,S2 ,…を同じ
方向に繰り出すように設けられている。
【0032】アンコイラUC1 ,UC2 ,…の近傍には
それぞれ対のガイドローラ(G11,G21),(G12,G
22),…とダンサローラD1 ,D2 ,…とからなる弛み
形成機構A1 ,A2 ,…が設けられている。対のガイド
ローラ(G11,G21),(G12,G22),…はそれぞれ
アンコイラUC1 ,UC2 ,…に支持された素材コイル
C1 ,C2 ,…よりも高い位置に設定された定位置に僅
かな間隔を隔てて配置されている。一連の対のガイドロ
ーラの内、対応するアンコイラに近い側に配置されたガ
イドローラG11,G12,…は、それぞれ弛み形成機構A
1 ,A2 ,…の入口側ガイドローラを構成し、他のガイ
ドローラG21,G22,…はそれぞれ弛み形成機構A1 ,
A2 ,…の出口側ガイドローラを構成している。
【0033】図示のダンサローラD1 ,D2 ,…は、対
応する対のガイドローラ(G11,G21),(G12,G2
2),…の間をそれぞれ2分する垂直線に沿って、ガイ
ドローラ(G11,G21),(G12,G22),…よりも僅
かに下方の位置に設定された原点位置Po とそれぞれの
素材コイルC1 ,C2 ,…の下端よりも更に下方の位置
に設定された限界位置P1 との間を直線変位し得るよう
に設けられている。図示してないが、ダンサローラD1
,D2 ,…をそれぞれ付勢する付勢手段が設けられ
て、該付勢手段により、各ダンサローラが限界位置P1
側に付勢されている。この付勢手段はバネやエアシリン
ダなどにより構成される。
【0034】素材ストリップS1 ,S2 ,…の繰り出し
方向の前方側の最端部に配置されたアンコイラUC1 の
側方にリコイラRC(図2参照)が配置されている。リ
コイラRCは、図示しないリコイラモータにより回転駆
動される回転軸3を備えていて、該回転軸3に積層体を
巻回するための巻枠4が装着されている。
【0035】アンコイラUC1 ,UC2 ,…にそれぞれ
支持された素材コイルC1 ,C2 ,…からそれぞれ巻戻
された素材ストリップS1 ,S2 ,…は、弛み形成機構
の入口側ガイドローラG11,G12,…とダンサローラD
1 ,D2 ,…とを経由した後更に出口側ガイドローラG
21,G22,…を経由するようにこれらのローラに掛け渡
されていて、各ダンサローラにより各素材ストリップに
弛みが形成される。ガイドローラG21,G22,…をそれ
ぞれ経由した素材ストリップS1 ,S2 ,…は互いに整
合した状態で更に他のガイドローラG31,G32,…及び
G41,G42,…を経てリコイラRCに支持された巻枠4
に導かれ、該リコイラRCにより、素材ストリップS1
,S2 ,…の積層体が一括して巻枠4に巻き取られて
積層体コイルMCが製造される。
【0036】素材コイルC1 ,C2 ,…はアモルファス
磁性合金を製造するメーカから提供されるものである。
素材コイルC1 ,C2 ,…のそれぞれには、同じ幅のア
モルファス磁性合金の素材ストリップが巻回されている
が、それぞれのコイルの外径にはばらつきがあるのが普
通である。
【0037】なお、弛み形成機構A1 ,A2 ,…のそれ
ぞれの出口側のガイドローラG21,G22,…とリコイラ
側に配置されたガイドローラG31,G32,…との間に
は、必要に応じて更に他のガイドローラ等のガイド手段
が配置される。
【0038】本発明においては、リコイラRCの巻取線
速度(リコイラに巻き込まれる素材ストリップの積層体
の線速度)を設定値Vr に保つようにリコイラRCの巻
取回転速度(回転軸3の回転速度)を制御し、アンコイ
ラUC1 ,UC2 ,…のそれぞれの巻戻し線速度(アン
コイラUC1 ,UC2 ,…からそれぞれ繰り出される素
材ストリップS1 ,S2 ,…の線速度)を上記設定値V
r に等しくするようにアンコイラUC1 ,UC2 ,…の
それぞれの巻戻し回転速度(回転軸1の回転速度)を制
御する。
【0039】このような制御を行なわせるためには、リ
コイラ及びアンコイラを例えば次のように制御すればよ
い。
【0040】即ち、リコイラRC側には、該リコイラに
より巻回されつつある積層体コイルMCの径を検出する
積層体コイル径検出手段を設けておき、該積層体コイル
径検出手段により検出された積層体コイルの径からリコ
イラに巻き込まれる積層体の線速度を設定値Vr に等し
くするために必要な巻取回転速度の目標値を演算し、リ
コイラRCの巻取回転速度を演算された目標値に保つよ
うにリコイラモータを制御する。
【0041】図1及び図2に示した例では、積層体コイ
ルMCの径を検出するために、リコイラRCの近傍の定
位置に、該リコイラにより巻回されつつある積層体コイ
ルMCの外周との間の距離ax を検出する積層体コイル
径センサHa が配置されている。
【0042】図2に示したように、リコイラRCにより
巻回されつつある積層体コイルMCの半径をr1 とし、
積層体コイル径センサHa とリコイラRCの回転軸の中
心との間の距離をao とすると、積層体コイルMCの半
径r1 は次式により与えられる。
【0043】 r1 =ao −ax …(1) リコイラRCの巻取線速度の設定値をVr とすると、リ
コイラの巻取線速度を設定値Vr に等しくするために必
要なリコイラRCの回転軸の回転速度の目標値N1 [rp
m ]は下記の式で与えられる。
【0044】 N1 =Vr /(2πr1 ) …(2) 従って、リコイラRCの回転軸3の回転速度を検出し
て、検出された回転速度を(2)式により与えられる目
標値N1 に等しくするようにリコイラモータを制御する
ことにより、リコイラRCの巻取線速度を設定値Vr に
等しくすることができる。
【0045】アンコイラ側には、アンコイラUC1 ,U
C2 ,…にそれぞれ支持されている素材コイルC1 ,C
2 ,…の径を検出する素材コイル径検出手段と、ダンサ
ローラD1 ,D2 ,…の位置を検出するダンサローラ位
置検出手段とを設けておき、アンコイラUC1 ,UC2
,…にそれぞれ支持された素材コイルC1 ,C2 ,…
の径を検出する素材コイル径検出手段が検出したそれぞ
れの素材コイルの径から各アンコイラの巻戻し線速度を
設定値に保つために必要な各アンコイラの巻戻し回転速
度を各アンコイラの巻戻し回転速度の暫定目標値N2 ´
として演算する。また各アンコイラに対応するダンサロ
ーラの位置を検出するダンサローラ位置検出手段が検出
しているダンサローラの位置を基準位置に一致させるた
めに各アンコイラの巻戻し回転速度の暫定目標値に乗じ
る必要がある補正係数K1 を演算する。そして、この補
正係数K1 を暫定目標値N2 ´に乗じることにより各ア
ンコイラの巻戻し回転速度の目標値を演算し、各アンコ
イラの巻戻し回転速度を演算された目標値に一致させる
ように各アンコイラモータを制御する。
【0046】図1及び図2に示した例では、アンコイラ
UC1 ,UC2 ,…にそれぞれ支持された素材コイルC
1 ,C2 ,…の径を検出するために、アンコイラUC1
,UC2 ,…のそれぞれの近傍の定位置に、素材コイ
ルC1 ,C2 ,…の外周との間の距離bx (図2参照)
を検出する素材コイル径センサHb1,Hb2,…が配置さ
れている。
【0047】図2に示したように、各アンコイラに支持
された素材コイルの半径をr2 とし、素材コイル径セン
サHb1,Hb2,…のそれぞれとアンコイラの回転軸の中
心との間の距離をbo とすると、各素材コイルの半径r
2 は、次式により与えられる。
【0048】 r2 =bo −bx …(3) 各アンコイラから繰り出される素材ストリップの線速度
の設定値をVr とすると、各アンコイラの巻戻し線速度
が設定値Vr に等しいときのアンコイラの回転軸の回転
速度N2 ´[rpm ]は下記の式で与えられる。
【0049】 N2 ´=Vr /(2πr2 ) …(4) 積層体コイル径センサ及び素材コイル径センサに検出誤
差がないとすれば、リコイラの回転軸の回転速度(巻取
回転速度)を前記(2)式で与えられる回転速度N1 に
等しくするようにリコイラモータを制御し、各アンコイ
ラの回転軸の回転速度(巻戻し回転速度)を(4)式で
与えられる回転速度N2 ´に等しくするように各アンコ
イラの回転軸を駆動するアンコイラモータを制御するこ
とにより、リコイラ及びアンコイラを同期させて、一連
の素材コイルからの素材ストリップの巻戻し、及び積層
体の巻回を連続的に行なわせることができる。
【0050】しかしながら、各センサに検出誤差がある
場合には、上記の制御を行なっただけでは、各アンコイ
ラとリコイラとを同期させることは難しい。そこで、本
発明においては、各センサに検出誤差が生じるのを避け
られない場合に、(4)式により与えられるN2 ´を各
アンコイラの回転軸の回転速度の暫定目標値とし、ダン
サローラの位置を検出して、該ダンサローラの位置を基
準位置に保つように、各アンコイラの回転軸の回転速度
の目標値を修正する。
【0051】図1及び図2に示した例では、アンコイラ
UC1 ,UC2 ,…にそれぞれ対応するダンサローラD
1 ,D2 ,…のそれぞれの位置を検出するために、各ダ
ンサローラにドグ5が取り付けられていて、ダンサロー
ラD1 ,D2 ,…のそれぞれの原点位置Po に相応する
位置に、ダンサローラD1 ,D2 ,…に取り付けられた
ドグ5との間の距離(原点位置Po と各ダンサローラの
実際の位置との間の距離)を検出するダンサ位置センサ
Hc1,Hc2,…が配置されている。
【0052】図2に示したように、ダンサローラの原点
位置Po から限界位置P1 までの距離をLo 、限界位置
P1 と基準位置Ps との間の距離をL1 とし、ダンサロ
ーラの実際の位置と原点位置Po との間の距離をLx と
して、下記の式により補正係数K1 を演算する。
【0053】 K1 =(Lo −Lx )/L1 …(5) この補正係数は、ダンサローラの位置が基準位置Ps に
一致したときに1となり、ダンサローラが限界位置に達
したときに零になる。この補正係数K1 を各アンコイラ
毎に設けて、下記の(6)式のように各アンコイラの回
転軸の回転速度の暫定目標値N2 ´に補正係数K1 を乗
じることにより、各アンコイラの回転軸の回転速度(巻
戻し回転速度)の目標値N2 を求める。
【0054】 N2 =N2 ´×K1 …(6) 各アンコイラの巻戻し線速度がリコイラの巻取線速度に
等しいときには、ダンサローラの位置が基準位置に一致
しているため、(5)式により与えられる補正係数K1
が1に等しくなり、(6)式により与えられる各アンコ
イラの巻戻し回転速度の目標値N2 は(4)式により与
えられる暫定目標値N2 ´に等しくなる。各アンコイラ
の巻戻し線速度がリコイラの巻取線速度よりも速い場合
には、ダンサローラが基準位置を超えて限界位置側に変
位するため、(5)式により与えられる補正係数K1 は
1よりも小さくなり、(6)式により与えられるアンコ
イラの巻戻し回転速度の目標値は(4)式により与えら
れる暫定目標値N2 ´よりも遅くなる。いずれかのアン
コイラから繰り出される素材ストリップの線速度が速く
なり過ぎて、そのアンコイラに対応するダンサローラが
限界位置に達したときには、(5)式により与えられる
補正係数K1 が零になり、(6)式により与えられる巻
戻し回転速度の目標値N2 が零になるため、そのアンコ
イラの回転軸は停止させられる。また各アンコイラから
繰り出される素材ストリップの線速度がリコイラに巻き
込まれる積層体の線速度よりも遅い場合には、ダンサロ
ーラが基準位置よりも原点位置側に変位するため、
(5)式により与えられる補正係数K1 は1よりも大き
くなり、(6)式により与えられるアンコイラの巻戻し
回転速度の目標値は(4)式により与えられる暫定目標
値N2 ´よりも速くなる。
【0055】上記のように、各アンコイラに対して
(6)式により与えられる目標値N2 を求めて、各アン
コイラの巻戻し回転速度を(6)式により与えられる目
標値N2に一致させるようにアンコイラモータを制御す
ると、距離センサの誤差により、アンコイラの巻戻し線
速度とリコイラの巻取線速度との間に差が生じても、そ
の差をダンサローラにより吸収して、修正できるため、
積層体コイルの巻回を連続的に行なわせることができ
る。
【0056】本発明に係わる積層体コイルの製造方法を
実施するために用いる装置の制御部の構成の一例を図3
に示した。
【0057】図3に示した制御部は、アンコイラ側制御
部UCCと、リコイラ側制御部RCCと、これらの制御
部に巻戻し線速度及び巻取線速度の設定値Vr を与える
速度設定器10とにより構成されている。
【0058】アンコイラ側制御部UCCにおいては、素
材コイルの外周との間の距離bx を検出して該距離bx
に比例したアナログ出力電圧Vb を出力する素材コイル
径センサHbn(n=1,2,…)と、該センサHbnのア
ナログ出力Vb をデジタル信号Vbdに変換するA/D変
換器11と、A/D変換器11の出力Vbdから素材コイ
ルCn (n=1,2,…)の半径r2 を演算する素材コ
イル径演算手段12とにより、素材コイル径検出手段が
構成されている。
【0059】素材コイル径センサHbnの出力電圧Vb
は、素材コイルの外周との間の距離に応じて0〜10
[V]の範囲で変化する。素材コイル径演算手段12
は、先ずA/D変換器11の出力Vbdを下記の(7)式
を用いてセンサHbnから素材コイルCn (n=1,2,
…)の外周との間の距離bx に換算する。
【0060】 bx =(Vbd/DIV)×L …(7) ここで、DIVはA/D変換の分解値(単位距離当りの
ビット数)であり、Lは素材コイル径センサHbnの出力
電圧が10[V](最大値)のときの実距離である。
【0061】素材コイル径演算手段12は更に(3)式
を用いて素材コイルCn の半径r2を演算する。
【0062】またダンサローラDn との間の距離Lx を
検出して該距離Lx に比例したアナログ出力電圧VL を
出力するダンサ位置センサHcn(n=1,2,…)と、
該センサHcnのアナログ出力電圧VL をデジタル信号V
Ldに変換するA/D変換器13とによりダンサローラ位
置検出手段が構成されている。ダンサ位置センサHcnが
出力するアナログ出力電圧VL は該センサとダンサロー
ラとの間の距離に応じて0〜10[V]の範囲で変化す
る。A/D変換器13の出力VLdは補正係数演算手段1
4に与えられ、該補正係数演算手段14により、補正係
数K1 が演算される。
【0063】補正係数演算手段14は、先ず信号VLdを
下記の式によりセンサHcnとダンサローラDn との間の
距離Lx に換算する。
【0064】 Lx =(VLd/DIV)×L …(8) 補正係数演算手段14はまた、(8)式により演算され
た距離Lx と(5)式とを用いて、補正係数K1 を演算
する。
【0065】素材コイル径演算手段12により演算され
た素材コイルの半径r2 は、前記(4)式を用いて巻戻
し回転速度の暫定目標値N2 ´を演算する巻戻し速度暫
定目標値演算手段15に与えられる。演算手段15によ
り演算された暫定目標値N2´は、補正係数演算手段1
4により演算された補正係数K1 とともに巻戻し速度目
標値演算手段15に与えられる。巻戻し速度目標値演算
手段15は、暫定目標値N2 ´に補正係数K1 を乗じて
巻戻し回転速度の目標値N2 を演算する。
【0066】巻戻し回転速度の目標値N2 は、回転速度
/係数変換手段17に与えられて係数V2 に変換され、
この係数V2 はD/A変換器18によりアンコイラモー
タ回転指令電圧Eumに変換される。
【0067】回転速度/係数変換手段17は、下記の式
により巻戻し回転速度の目標値N2に相応する係数V2
を演算する。
【0068】 V2 =(N2 /N2m)×DIV …(9) ここでN2mは、アンコイラモータ回転指令Eumが10
[V](最大値)のときのアンコイラモータの回転速度
であり、DIVは、D/A変換の分解値(ビット数)で
ある。この係数V2 はD/A変換器18により0[V]
から10[V]まで変化するアンコイラモータ回転指令
電圧Eumに変換される。
【0069】D/A変換器18が出力するアンコイラモ
ータ回転指令電圧Eumは、目標値N2 に相応するアナロ
グ信号電圧で、この回転指令電圧Eumはアンコイラの回
転軸1の回転速度を目標値に保つように制御するモータ
制御器19に与えられる。モータ制御器19は、アンコ
イラの回転軸1の回転速度を検出するセンサを備えてい
て、該センサにより検出されたアンコイラの回転軸の回
転速度をモータ回転指令Eumにより与えられる目標値
(N2 )に一致させるようにアンコイラモータの回転速
度を制御する。
【0070】上記素材コイル径センサHbn、A/D変換
器11、素材コイル径演算手段12、ダンサ位置センサ
Hcn、A/D変換器13、補正係数演算手段14、巻戻
し速度暫定目標値演算手段15、巻戻し速度目標値演算
手段16、回転速度/係数変換手段17、D/A変換器
18及びアンコイラモータ制御器19により、アンコイ
ラ側制御部UCCが構成されている。
【0071】上記アンコイラ制御部UCCは、アンコイ
ラUC1 ,UC2 ,…のそれぞれに対して設けられてい
る。速度設定器10が出力する設定値Vr は、アンコイ
ラUC1 ,UC2 ,…のそれぞれに対して設けられたア
ンコイラ制御部UCCに分配される。
【0072】またリコイラ制御部RCCは、積層体コイ
ル径センサHa の出力Va をデジタル信号Vadに変換す
るA/D変換器20と、A/D変換器20の出力Vadを
センサHa と積層体コイルの外周との間の距離ax に変
換した後(1)式を用いて積層体コイル径r1 を演算す
る積層体コイル径演算手段21と、積層体コイル径r1
と前記(2)式とを用いてリコイラの巻取回転速度の目
標値N1 を演算する巻取回転速度目標値演算手段22
と、巻取回転速度の目標値N1 を係数に変換する回転速
度/係数変換手段23と、回転速度/係数変換手段23
により変換された係数を0〜10[V]の範囲を変化す
るリコイラモータ回転指令電圧Ermに変換するD/A変
換器24と、リコイラモータ回転指令電圧Ermを入力と
して、リコイラの巻取回転速度を目標値N1 に一致させ
るようにリコイラモータの回転速度を制御するリコイラ
モータ制御器25とにより構成されている。このリコイ
ラ制御部においては、積層体コイル径センサHa と、A
/D変換器20と、積層体コイル径演算手段21とによ
り、積層体コイル径検出手段が構成されている。
【0073】積層体コイル径演算手段21は、A/D変
換器20の出力Vadを下記の式により、センサHa と積
層体コイルとの間の距離ax に換算する。
【0074】 ax =(Vad/DIV)×L …(10) 積層体コイル径演算手段21は更にこの距離ax と
(1)式とを用いて積層体コイルMCの半径r1 を演算
する。
【0075】巻取速度目標値演算手段22は、上記半径
r1 と(2)式とを用いてリコイラの巻取回転速度の目
標値N1 を演算する。
【0076】回転速度/係数変換手段23は、下記の演
算を行なって、リコイラの巻取回転速度の目標値N1 を
係数V1 に変換する。
【0077】 V1 =(N1 /N1m)×DIV …(11) ここで、N1mはリコイラモータ回転指令電圧Ermが10
[V](最大値)のときのモータの回転速度であり、D
IVはD/A変換の分解値である。
【0078】リコイラモータ制御器25は、リコイラの
回転軸3の回転速度を検出する手段を備えていて、該検
出手段により検出されたリコイラの回転軸の回転速度を
リコイラモータ回転指令電圧Ermにより与えられる目標
値(N1 )に一致させるようにリコイラモータを制御す
る。
【0079】図3に示した装置において、積層体コイル
径センサHa 、素材コイル径センサHbn及びダンサ位置
センサHcnをそれぞれ構成する距離センサとしては、前
述した超音波式距離センサのような非接触式のものを用
いるのが望ましい。
【0080】また素材コイル径演算手段12、巻戻し速
度暫定目標値演算手段15、補正係数演算手段14、巻
戻し速度目標値演算手段16および回転速度/係数変換
手段17、積層体コイル径演算手段21、巻取速度演算
手段22および回転速度/係数変換手段23は、マイク
ロコンピュータにより実現することができる。
【0081】上記の積層体コイル製造装置を用いてアモ
ルファス磁性合金ストリップの積層体コイルを製造する
に当たっては、先ず一連のアンコイラUC1 ,UC2 ,
…からそれぞれ所定長さの素材ストリップS1 ,S2 ,
…を巻戻して、これらの素材ストリップをリコイラRC
側に導き、該素材ストリップS1 ,S2 ,…の積層体の
先端をリコイラRCに支持された巻枠4に固定する。ア
ンコイラUC1 ,UC2 ,…にそれぞれ対応するダンサ
ローラD1 ,D2 ,…はそれぞれの基準位置Ps 付近に
位置させておく。
【0082】次いでリコイラRCと一連のアンコイラU
C1 ,UC2 ,…とを同時に起動させ、アンコイラUC
1 ,UC2 ,…からそれぞれ巻戻された素材ストリップ
S1,S2 ,…を積層体としてリコイラRCにより巻き
取って積層体コイルMCを形成する。
【0083】積層体コイルMCを巻回する過程で、リコ
イラRC側では、積層体コイル径センサHa とA/D変
換器20と積層体コイル径演算手段21とにより構成さ
れる積層体コイル径検出手段により積層体コイルの半径
r1 を検出し、検出された積層体コイルの半径r1 を巻
取速度演算手段22に与えてリコイラRCに巻き込まれ
る積層体の線速度を設定値Vr に等しくするために必要
な巻取回転速度の目標値を演算する。演算された目標値
を回転速度/係数変換手段23により係数V1に変換し
た後D/A変換器23によりリコイラモータ回転指令電
圧Ermに変換し、該指令電圧Ermをリコイラモータ制御
器25に与える。リコイラモータ制御器25によりリコ
イラモータの回転速度を指令電圧Ermにより与えられる
目標回転速度に保つように制御してリコイラRCの巻取
回転速度を演算された目標値N1に保つ。
【0084】アンコイラ側では、素材コイル径センサH
bnとA/D変換器11と素材コイル径演算手段12とに
より構成される素材コイル径検出手段により、各アンコ
イラに支持された素材コイルの半径を検出し、検出され
た素材コイルの径から各アンコイラより繰り出される素
材ストリップの線速度を設定値Vr に保つために必要な
各アンコイラの巻戻し回転速度を各アンコイラの巻戻し
回転速度の暫定目標値N2 ´として演算する。
【0085】またダンサ位置センサHcnとA/D変換器
13とにより構成されるダンサローラ位置検出手段によ
り各アンコイラに対応するダンサローラの位置を検出
し、検出されたダンサローラの位置を補正係数演算手段
14に与えて、各ダンサローラの位置を基準位置Ps に
一致させるために各アンコイラの巻戻し回転速度の暫定
目標値N2 ´に乗じる必要がある補正係数K1 を演算す
る。この補正係数K1 を巻戻し速度目標値演算手段16
に与えて、暫定目標値N2 ´に補正係数K1 を乗じる演
算を行なわせることにより各アンコイラの巻戻し回転速
度の目標値N2 を演算する。この目標値N2 を回転速度
/係数変換手段17に与えて係数V2 に変換した後、D
/A変換器18によりアンコイラモータ回転指令電圧E
umに変換し、該指令電圧を各アンコイラモータ制御器1
9に与えて各アンコイラの巻戻し回転速度を演算された
目標値N2 に一致させるように各アンコイラモータを制
御する。
【0086】以上説明した実施の形態では、素材コイル
の径を検出することにより、巻戻し線速度を設定値に保
つために必要なアンコイラの回転軸の回転速度の目標値
を求めて、アンコイラの回転軸の回転速度を該目標値に
等しくするようにアンコイラモータを制御するようにし
たが、各アンコイラから繰り出される素材ストリップに
接触して回転するローラの回転数から巻戻し線速度を求
めて、該巻戻し線速度を設定値に保つようにアンコイラ
モータを制御するようにしてもよい。
【0087】また同様に、リコイラに巻き込まれる素材
ストリップに接触して回転するローラの回転数を検出す
ることにより巻取線速度を検出して、該巻取線速度を設
定値に保つようにリコイラモータを制御するようにして
もよい。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、リコイ
ラに巻き込まれる積層体の線速度と各アンコイラから巻
戻される素材ストリップの線速度とを同じ設定値に等し
くするようにアンコイラ及びリコイラを制御するように
したので、各アンコイラをリコイラと同期させて連続回
転させることができ、積層体コイルの形成を連続的に行
なわせて積層体コイルの製造を能率よく行なわせること
ができる。
【0089】本発明において、ダンサローラの位置を基
準位置に保つように各アンコイラの巻戻し回転速度の目
標値を修正するようにした場合には、積層体コイルの径
の検出及び素材コイルの径の検出に誤差が生じた場合で
も該誤差を吸収してリコイラの巻取線速度と各アンコイ
ラの巻戻し線速度とを一致させることができるため、積
層体コイルの巻回作業を円滑に行なわせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる積層体コイル製造装置のアンコ
イラ側の構成例を概略的に示した構成図である。
【図2】本発明に係わる積層体コイル製造装置のリコイ
ラ側の構成例をリコイラに最も近い位置に配置される1
台のアンコイラとともに示した概略構成図である。
【図3】本発明に係わる積層体コイル製造装置の制御部
の構成例を示したブロック図である。
【図4】従来の積層体コイル製造装置の構成を概略的に
示した構成図である。
【符号の説明】
UC1 ,UC2 ,UC3 アンコイラ RC リコイラ MC 積層体コイル C1 ,C2 ,C3 素材コイル S1 ,S2 ,S3 素材ストリップ D1 ,D2 ,D3 ダンサローラ Ha 積層体コイル径センサ Hb1,Hb2,Hb3 素材コイル径センサ Hc1,Hc2,Hc3 ダンサ位置センサ 1 アンコイラの回転軸 3 リコイラの回転軸 4 巻枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アモルファス磁性合金からなる素材スト
    リップをコイル状に巻回して構成した素材コイルを回転
    自在に支持して該素材コイルから素材ストリップを巻戻
    すアンコイラを複数台設け、前記複数台のアンコイラに
    よりそれぞれ巻戻された複数の素材ストリップを重ね合
    わせて積層体としてリコイラにより巻き取ることにより
    アモルファス磁性合金ストリップの積層体コイルを製造
    する方法であって、 前記リコイラに巻き込まれる素材ストリップの積層体の
    線速度を設定値に保つようにリコイラの巻取回転速度を
    制御し、各アンコイラから繰り出される素材ストリップ
    の線速度を前記設定値に等しくするように各アンコイラ
    の巻戻し回転速度を制御することを特徴とするアモルフ
    ァス磁性合金ストリップ積層体コイルの製造方法。
  2. 【請求項2】 アモルファス磁性合金からなる素材スト
    リップをコイル状に巻回して構成した素材コイルを回転
    自在に支持して該素材コイルから素材ストリップを巻戻
    すアンコイラを複数台設け、前記複数台のアンコイラに
    よりそれぞれ巻戻された複数の素材ストリップを重ね合
    わせて積層体としてリコイラにより巻き取ることにより
    アモルファス磁性合金ストリップの積層体コイルを製造
    する方法であって、 変位自在に支持されて一方向に付勢されたダンサローラ
    を前記複数のアンコイラのそれぞれに対して設けて、各
    アンコイラにより巻き戻された素材ストリップを対応す
    るダンサローラを経由させることにより該素材ストリッ
    プに弛みを形成するようにしておき、 前記リコイラにより巻回されつつある積層体コイルの径
    を検出する積層体コイル径検出手段と、各アンコイラに
    支持されている素材コイルの径を検出する素材コイル径
    検出手段と、前記ダンサローラの位置を検出するダンサ
    ローラ位置検出手段とを設けておき、 前記積層体コイル径検出手段により検出された積層体コ
    イルの径からリコイラに巻き込まれる積層体の線速度を
    設定値に等しくするために必要な巻取回転速度の目標値
    を演算して、リコイラの巻取回転速度を演算された目標
    値に保つように制御し、 各アンコイラに支持された素材コイルの径を検出する素
    材コイル径検出手段が検出した素材コイルの径から各ア
    ンコイラより繰り出される素材ストリップの線速度を前
    記設定値に保つために必要な各アンコイラの巻戻し回転
    速度を各アンコイラの巻戻し回転速度の暫定目標値とし
    て演算し、 各アンコイラに対応するダンサローラの位置を検出する
    ダンサローラ位置検出手段が検出しているダンサローラ
    の位置を基準位置に一致させるために前記各アンコイラ
    の巻戻し回転速度の暫定目標値に乗じる必要がある補正
    係数を演算し、 前記暫定目標値に補正係数を乗じることにより各アンコ
    イラの巻戻し回転速度の目標値を演算して、各アンコイ
    ラの巻戻し回転速度を演算された目標値に一致させるよ
    うに制御することを特徴とするアモルファス磁性合金ス
    トリップ積層体コイルの製造方法。
  3. 【請求項3】 アモルファス磁性合金からなる素材スト
    リップをコイル状に巻回して構成した素材コイルをアン
    コイラモータにより駆動される回転軸に支持して該素材
    コイルから素材ストリップを巻戻す複数台のアンコイラ
    と、前記複数台のアンコイラによりそれぞれ巻戻された
    複数の素材ストリップを重ね合わせることにより形成し
    た積層体をリコイラモータにより駆動される回転軸に支
    持された巻枠に巻き取って積層体コイルを形成するリコ
    イラと、前記複数台のアンコイラによりそれぞれ巻戻さ
    れて前記リコイラに供給される複数の素材ストリップに
    それぞれ弛みを形成する複数のダンサローラとを備え、
    各ダンサローラは各アンコイラの近傍で少くとも原点位
    置と素材ストリップの弛みを最大にする限界位置との間
    を往復変位し得るように設けられていて常時限界位置側
    に付勢されているアモルファス磁性合金ストリップ積層
    体コイルの製造装置であって、 前記リコイラにより巻回されつつある積層体コイルの径
    を検出する積層体コイル径検出手段と、 前記積層体コイル径検出手段により検出された積層体コ
    イルの半径r1 に対して前記リコイラにより巻き取られ
    る素材ストリップの線速度を設定値Vr に等しくするた
    めに必要なリコイラの巻取回転速度の目標値N1 =Vr
    /(2πr1 )を演算する巻取速度目標値演算手段と、 前記リコイラの回転軸を前記巻取速度目標値演算手段に
    より演算された目標値N1 で回転させるように各リコイ
    ラの回転軸を駆動するリコイラモータを制御するリコイ
    ラモータ制御器と、 前記複数台のアンコイラのそれぞれに対して設けられて
    複数台のアンコイラの回転軸にそれぞれ支持された素材
    コイルの径を検出する素材コイル径検出手段と、 各アンコイラに対して設けられた素材コイル径検出手段
    により検出された素材コイルの半径r2 に対して各アン
    コイラから巻戻される素材コイルの線速度を設定値Vr
    に等しくするために必要な各アンコイラの巻戻し回転速
    度の暫定目標値N2 ´=Vr /(2πr2 )を各アンコ
    イラ毎に演算する巻戻し速度暫定目標値演算手段と、 各ダンサローラに対して設けられて各ダンサローラの実
    際の位置と前記原点位置との間の距離Lx を検出するダ
    ンサローラ位置検出手段と、 各アンコイラに対応するダンサローラの原点位置と限界
    位置との間の距離をLo とし、各ダンサローラの限界位
    置と予め設定した基準位置との間の距離をL1として、
    該距離Lo 及びL1 と前記距離Lx とから各アンコイラ
    に対応するダンサローラの位置を基準位置に一致させる
    ために各アンコイラの巻戻し回転速度の暫定目標値に乗
    じる必要がある補正係数K1 =(Lo −Lx )/L1 を
    演算する補正係数演算手段と、 各アンコイラの巻戻し回転速度の暫定目標値N2 ´に各
    アンコイラに対して演算された補正係数K1 を乗じるこ
    とにより各アンコイラの巻戻し回転速度の目標値N2 =
    N2 ´×K1 を演算する巻戻し速度目標値演算手段と、 各アンコイラの回転軸を前記目標値N2 で回転させるよ
    うに各アンコイラの回転軸を駆動するアンコイラモータ
    を制御するアンコイラモータ制御器と、 を具備したことを特徴とするアモルファス磁性合金スト
    リップ積層体コイルの製造装置。
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