JP2011228323A - 巻鉄心の内径調整装置及びその内径調整方法 - Google Patents

巻鉄心の内径調整装置及びその内径調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】巻鉄心の内径を比較的容易に調整する。
【解決手段】巻鉄心の内径調整装置10は、互いの間隔を拡げることにより円環状の巻鉄心11を内周において支持可能な複数の支持片14を有する内周支持装置12と、互いの間隔を縮めることにより巻鉄心の外周に当接可能な複数の接触片24を有する外周把持装置21と、複数の接触片が巻鉄心の外周に当接した外周把持装置21を巻鉄心の中心軸を回転中心として正転又は逆転させる把持装置回転手段31とを備える。巻鉄心の内径を計測する内径センサ38と、内径センサ38の検出出力に基づいて把持装置回転手段31を制御するコントローラ41とを備えることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、円環状に巻回された磁性鋼帯からなる巻鉄心の内径を調整する内径調整装置及びその内径調整方法に関するものである。
従来、円環状に巻回された磁性鋼帯からなる巻鉄心の製造方法として、その磁性鋼帯を巻回させた後にその巻鉄心に耐熱性樹脂を塗布して硬化させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような巻鉄心の製造方法では、硬化した耐熱性樹脂により巻回された磁性材料からなる鋼帯相互を接着し、これにより巻鉄心の巻数がその後変化することを防止している。
特開2001−126941号公報
しかし、磁性材料からなる鋼帯を巻回すると、その鋼帯における弾性等の機械的性質により得られた巻鉄心の巻数にばらつきが生じ、その状態で鋼帯相互を接着するとその後の内径等の調整が困難になる不具合がある。特に、近年では、巻鉄心の生産性を向上させるために、帯状の金属磁性材料を曲げローラに押し当ててその鋼帯に巻癖を付与し、その巻癖によりその鋼帯を巻回しようとする方法も開発されている。このように巻癖が付けられた磁性鋼帯からなる巻鉄心では、曲げローラに押し当てる速度等により鋼帯の曲率半径が異なり、得られた巻鉄心の内径に生じるばらつきが比較的大きくなることが知られている。よって、このような巻鉄心は、その後に塗布された耐熱性樹脂が硬化した段階で巻鉄心の内径や外径が決定されることになるけれども、耐熱性樹脂が硬化して得られた巻鉄心は、その内径等についてばらつきが生じた状態のものとなり、その内径について比較的厳しい要求に対応することができない不具合があった。
この点を解消するためには、巻鉄心を構成する巻回された鋼帯を相互に接着する以前に巻鉄心の内径を所定の値に調整する必要があるけれども、このような巻鉄心における内径調整装置は存在しなかった。そして、この調整として所定の外径を有する円柱状の巻芯にその巻鉄心を再び巻回することも考えられるけれども、その巻芯に巻鉄心を巻回したとしても、巻芯の外径に対して巻鉄心の内径を大きくしなければ、巻芯から巻鉄心を取外すことができず、その取外しの際に生じる内径のばらつきにより所望の内径を有する巻鉄心を安定して得ることは困難であった。
本発明の目的は、巻鉄心の内径を所定の値に比較的容易に調整し得る巻鉄心の内径調整装置及びその内径調整方法を提供することにある。
本発明における巻鉄心の内径調整装置は、互いの間隔を拡げることにより円環状の巻鉄心を内周において支持可能な複数の支持片を有する内周支持装置と、互いの間隔を縮めることにより巻鉄心の外周に当接可能な複数の接触片を有する外周把持装置と、複数の接触片が巻鉄心の外周に当接した外周把持装置を巻鉄心の中心軸を回転中心として正転又は逆転させる把持装置回転手段とを備える。
そして、巻鉄心の内径を計測する内径センサと、内径センサの検出出力に基づいて把持装置回転手段を制御するコントローラとを備えることが好ましく、この場合のコントローラは、巻鉄心の内径が所定の値を越えていることを内径センサが検出したとき外周把持装置を正転させ、巻鉄心の内径が所定の値未満であることを内径センサが検出したとき外周把持装置を逆転させ、巻鉄心の内径が所定の値に達したことを内径センサが検出したとき外周把持装置の回転を停止させるように構成することが好ましい。
また、本発明における巻鉄心の内径調整方法は、円環状の巻鉄心に挿入された複数の支持片の互いの間隔を拡げて巻鉄心を内周において支持し、巻鉄心の周囲に設けられた複数の接触片の互いの間隔を縮めて巻鉄心の外周に複数の接触片を当接させ、巻鉄心の外周に当接した複数の接触片を巻鉄心の中心軸を回転中心として正転又は逆転させて巻鉄心の内径を縮小し又は拡大させることを特徴とする。
本発明における巻鉄心の内径調整装置及びその内径調整方法では、巻鉄心における内径が目標値となる所定の値を越えているとき、巻鉄心の外周に当接した複数の接触片を正転させ、巻鉄心の内径が目標値となる所定の値未満であるとき巻鉄心の外周に当接した複数の接触片を逆転させることにより、巻鉄心の回転しない内周に対してその外周を回転させることができ、これにより巻鉄心の巻数を増加又は減少させることができる。そして、巻鉄心を構成する磁性鋼帯の全長は変化しないので、その巻数が増加すると巻鉄心の内径は徐々に小さくなり、その巻数が減少すると巻鉄心の内径は徐々に大きくなる。従って、巻鉄心の内径が目標値となる所定の値に達したとき外周把持装置の回転を停止させることにより所望の内径を有する巻鉄心を得ることができる。
そして、巻鉄心の内径を内径センサにより計測し、その内径センサの検出出力に基づいてコントローラが把持装置回転手段を制御し、巻鉄心の内径が所定の値を越えていることを内径センサが検出したとき外周把持装置を正転させ、巻鉄心の内径が所定の値未満であることを内径センサが検出したとき外周把持装置を逆転させ、巻鉄心の内径が所定の値に達したことを内径センサが検出したとき外周把持装置の回転を停止させるようにすれば、所望の内径を有する巻鉄心を自動的に得ることが可能となる。
本発明実施形態における巻鉄心の内径調整装置を示す正面図である。 その内径調整装置を示す側面図である。 その内周支持装置の上面図である。 その内周支持装置を示す正面図である。 その外周把持装置を示す側面図である。 その外周把持装置の下面図である。 その支持片により内周が支持された巻鉄心の外周に接触片が当接している状態を示す図である。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に、本発明における巻鉄心の内径調整装置10を示す。この内径調整装置10は、円環状の巻鉄心11を内周において支持する内周支持装置12と、その巻鉄心11の外周に当接可能な複数の接触片を有する外周把持装置21と、その外周把持装置21を正転又は逆転させる把持装置回転手段31とを備える。この実施の形態における巻鉄心11は、磁気ヘッドに用いられるものを例示し、帯状の金属磁性材料であるパーマロイ鋼帯が巻回されたものとする(図7)。
図3及び図4に示すように、内周支持装置12は、支持本体部13と、その支持本体部13の上面に放射状に移動可能に設けられた複数の支持片14とを備える。この実施の形態では、3個の支持片14が放射状に設けられる場合を例示し、支持本体部13は基台10a上に固定して設けられる(図1及び図2)。支持本体部13の上部には水平なテーブル13cが設けられ、このテーブル13cの上面に3本の支持レール13aが120度毎にテーブル13cの中央部分から放射状に設けられる。この3本の支持レール13aには、支持スライダ13bが移動可能にそれぞれ設けられ、これらの支持スライダ13bに支持片14がそれぞれ取付けられる。
3個の支持片14は互いの間隔を拡げることにより円環状の巻鉄心11を内周において支持可能なものであり、巻鉄心11が載置される載置部14aと、その載置部14aに載置された巻鉄心11の内径に挿入され互いの間隔を拡げた場合に巻鉄心11の内周面に当接する当接部14bがその載置部14aに連続してそれぞれ形成される。そして、支持本体部13は圧縮エアの供給によりスライダ13bを介してその3個の支持片14を放射状に移動可能に構成され、放射状に移動することにより3個の支持片14は図3の破線矢印で示すように互いの間隔を拡げ、又は図3の実線矢印で示すように互いの間隔を縮めるように構成される。
図2に示すように、内周支持装置12に隣接して基台10aには支持部材16が立設され、この支持部材16には昇降用エアシリンダ17が取付けられる。この昇降用エアシリンダ17は支持部材16に取付けられた本体部17bと、その本体部17bに昇降可能に取付けられ圧縮エアの供給により昇降する可動スライダ17aとを有し、この可動スライダ17aに取付部材18が取付けられる。そして、この取付部材18に外周把持装置21が取付けられる。このように外周把持装置21は昇降用エアシリンダ17を介して内周支持装置12の上方に取付けられ、昇降用エアシリンダ17はその可動スライダ17aを昇降させることにより外周把持装置21を内周支持装置12の上方において上下動可能に構成される。
図5及び図6に示すように、外周把持装置21は、取付部材18にベアリング19を介して取付けられる円柱部22と、その円柱部22の下端に設けられた把持本体部23と、その把持本体部23の下面に放射状に移動可能に設けられた複数の接触片24とを備える。この実施の形態では、3個の接触片24が放射状に設けられる場合を例示し、把持本体部23の下面には3本の把持レール23aが120度毎にその中央部分から放射状に設けられ(図6)、これらの把持レール23aに把持スライダ23bが移動可能にそれぞれ設けられる。そしてこれらの把持スライダ23bに接触片24がそれぞれ取付けられる。
図5に示すように、昇降用エアシリンダ17は、可動スライダ17aとともに外周把持装置21を実線矢印で示すように下降させると、外周把持装置21における3個の接触片24が内周支持装置12により支持された巻鉄心11の周囲に位置するように調整される。そして、図示しないけれども、可動スライダ17aとともに外周把持装置21を破線矢印で示すように上昇させると、外周把持装置21における3個の接触片24も上昇して内周支持装置12により支持された巻鉄心11の上方であって、その巻鉄心11と外周把持装置21との間に作業空間を形成し、その作業空間を介して作業員が内周支持装置12に巻鉄心11を支持させ、或いは内周支持装置12により支持された巻鉄心11をその内周支持装置12から取外すことができるように構成される。ここで、可動スライダ17aの上昇位置を調整するための調整ネジを、図1及び図2に符号17cにおいて示す。
図5及び図6に示すように、この実施の形態における外周把持装置21は、外周把持装置21における円柱部22の上部に3個の接触片24を移動させる操作用突起22aが設けられた市販のものが用いられる。この操作用突起22aは、上方から押圧されることにより把持スライダ23bを接触片24とともに把持レール23aに沿って移動させ、図6の実線矢印で示すように3個の接触片24の互いの間隔を縮め、押圧された操作用突起22aが引き戻されることにより、把持スライダ23bとともに図6の破線矢印で示すように3個の接触片24の互いの間隔を拡大するように構成される。そして、この外周把持装置21は、その円柱部22が取付部材18にベアリング19を介して鉛直なその中心軸を回転中心として回転可能に取付けられ、その回転中心である中心軸は内周支持装置12により支持された巻鉄心11の中心軸に一致するように取付けられる。
この実施の形態における接触片24は、巻鉄心11の外周に接触してその外周に対して滑ることの少ない樹脂製のローラにより構成され、この樹脂製ローラからなる接触片24が把持スライダ23bに回転不能に取付けられる。そして、下降状態の外周把持装置21は、巻鉄心11の周囲に位置する3個の接触片24の互いの間隔を縮めることにより、その3個の接触片24を巻鉄心11の外周に当接可能に構成される(図7)。また、図1及び図2に示すように、外周把持装置21における操作用突起22aを押圧し又は引き戻す操作用エアシリンダ26が、昇降用エアシリンダ17における可動スライダ17aにその外周把持装置21とともに設けられる。
図1に示すように、把持装置回転手段31は、外周把持装置21を巻鉄心11の中心軸を回転中心として正転又は逆転させるものであり、外周把持装置21の円柱部22に設けられた従動プーリ32と、その円柱部22をベアリング19を介して支持する取付部材18にその外周把持装置21に隣接するように設けられた電動モータ33と、電動モータ33の回転軸33aにおける駆動プーリ34と円柱部22に設けられた従動プーリ32の間に掛け渡されたベルト36とを有する。そして電動モータ33が駆動し、その回転軸33aが正転又は逆転すると駆動プーリ34も正転又は逆転し、その回転がベルト36を介して従動プーリ32に伝達されて外周把持装置21が巻鉄心11の中心軸を回転中心として正転又は逆転するように構成される。
図7に示すように、内周支持装置12における支持片14が支持する巻鉄心11の外周に複数の接触片24が当接した状態で外周把持装置21とともにその複数の接触片24が正転又は逆転すると、複数の支持片14により支持されて回転することのない巻鉄心11における内周部分に対して、巻回されて巻鉄心11を構成する帯状の金属磁性鋼帯の外周部分がその複数の接触片24とともに正転又は逆転し、その巻鉄心11の巻数を増加させ又は減少させるように構成される。そして、この実施の形態における内周支持装置12は、エア圧により複数の支持片14を放射状に移動させるので、巻鉄心11の巻数が増加して巻鉄心11の内径が縮小するとき圧縮エアのエア圧に抗して複数の支持片14は実線矢印で示すように互いの間隔を縮め、逆に巻鉄心11の巻数が減少して巻鉄心11の内径が拡大すると圧縮エアのエア圧により複数の支持片14は破線矢印で示すように互いの間隔を拡げるように構成される。
図1に戻って、巻鉄心の内径調整装置10は、巻鉄心11の内径を計測する内径センサ38と、内径センサ38の検出出力に基づいて把持装置回転手段31を制御するコントローラ41を備える。ここで、この実施の形態における内周支持装置12は、前述したように巻鉄心11の内径が縮小するとき複数の支持片14における互いの間隔を縮め、逆に巻鉄心11の内径が拡大すると複数の支持片14における互いの間隔を拡げるように構成される。これを利用し、この実施の形態における内径センサ38は、複数の支持片14の互いの間隔を所定の信号に変換するエンコーダからなり、この内径センサ38は複数の支持片14の互いの間隔により巻鉄心11の内径を計測するように構成され、内周支持装置12における支持本体部13に設けられる。
内径センサ38の検出出力はコントローラ41の制御入力に接続され、コントローラ41の制御出力は内周支持装置12に圧縮エアを供給する支持用バルブ42、操作用エアシリンダ26に圧縮エアを供給する当接用バルブ43、外周把持装置21を上下動させる昇降用エアシリンダ17に圧縮エアを供給する昇降用バルブ44及び電動モータ33に接続される。ここで、図1の符号46は、内周支持装置12、操作用エアシリンダ26及び昇降用エアシリンダ17に圧縮エアを供給する圧縮エア源46である。そして、コントローラ41のメモリ41aには目標値である巻鉄心11の内径における所定の値が記憶され、コントローラ41は、巻鉄心11の内径がその所定の値を越えていることを内径センサ38が検出したとき外周把持装置21を正転させ、巻鉄心11の内径が所定の値未満であることを内径センサ38が検出したとき外周把持装置21を逆転させ、巻鉄心11の内径が所定の値に達したことを内径センサ38が検出したとき外周把持装置21の回転を停止させるように構成される。
次に、上述した巻鉄心の内径調整装置を用いた本発明における巻鉄心の内径調整方法について説明する。
この巻鉄心11の内径調整方法は、円環状の巻鉄心11に挿入された複数の支持片14の互いの間隔を拡げて巻鉄心11を内周において支持する鉄心支持工程と、巻鉄心11の周囲に設けられた複数の接触片24の互いの間隔を縮めて巻鉄心11の外周に複数の接触片24を当接させる接触片接触工程と、巻鉄心11の外周に当接した複数の接触片24を巻鉄心11の中心軸を回転中心として正転又は逆転させて巻鉄心11の内径を縮小し又は拡大させる把持装置回転工程と、所望の内径が得られた巻鉄心11を複数の支持片14から取外す鉄心取外し工程とを有する。
<鉄心支持工程>
この工程では、円環状の巻鉄心11に挿入された複数の支持片14の互いの間隔を拡げて巻鉄心11を内周において支持する。ここで、巻鉄心11は、磁性材料からなる鋼帯を巻回することにより作られたものであって、このような巻鉄心11を支持させる以前の状態では、図2の破線矢印で示すように外周把持装置21を上昇させて内周支持装置12の上方に作業空間を形成し、図3の実線矢印で示すように内周支持装置12における複数の支持片14は互いに近づけておく。そして、内周支持装置12の上方における作業空間を介して巻鉄心11を複数の支持片14における載置部14a上に載置する。このとき、その載置部14aに連続して形成された当接部14bを巻鉄心11の内径内に挿入する。その後、コントローラ41により支持用バルブ42を操作して内周支持装置12における支持本体部13に圧縮エアを供給又は排出し、図3の破線矢印で示すように複数の支持片14を放射状に移動させて互いの間隔を拡げ、図7に示すようにそれらにおける当接部14bを巻鉄心11の内周面に当接させる。このようにして巻鉄心11を内周において支持する。
<接触片接触工程>
この工程では、巻鉄心11の周囲に設けられた複数の接触片24の互いの間隔を縮めて巻鉄心11の外周に複数の接触片24を当接させる。複数の接触片24を当接させるために、外周把持装置21を下降させる。この下降はコントローラ41により昇降用バルブ44を操作し、昇降用エアシリンダ17に圧縮エアを供給又は排出して図2の実線矢印で示すようにその可動スライダ17aを下降させることにより行われる。これにより、外周把持装置21における複数の接触片24を巻鉄心11の周囲に配置する。そして、次に、コントローラ41により当接用バルブ43を操作し、操作用エアシリンダ26の出没ロッド26aを突出させることにより外周把持装置21における操作用突起22aを押圧し、図6の実線矢印で示すように複数の接触片24の互いの間隔を縮める。これにより、図7に示すように、内周支持装置12により支持された円環状の巻鉄心11の外周に複数の接触片24を当接させる。
<把持装置回転工程>
この工程では、巻鉄心11の外周に当接した複数の接触片24を巻鉄心11の中心軸を回転中心として正転又は逆転させ、巻鉄心11の内径が目標値となる所定の値に達したとき巻鉄心11の中心軸を回転中心とする複数の接触片24の回転を停止させる。これは、複数の接触片24を有する外周把持装置21自体を正転又は逆転させることにより行われ、正転させるか又は逆転させるかは巻鉄心11における内径の値により決定される。具体的には、巻鉄心11における内径が目標値となる所定の値を越えているとき、外周把持装置21を正転させ、巻鉄心11の内径が目標値となる所定の値未満であるとき外周把持装置21を逆転させる。この正転又は逆転は図1に示す電動モータ33を駆動することにより行われ、その回転軸33aに設けられた駆動プーリ34が正転又は逆転することにより、ベルト36を介して従動プーリ32とともに外周把持装置21が巻鉄心11の中心軸を回転中心として正転又は逆転することになる。
図7に正転を実線矢印で示し、逆転を破線矢印で示す。即ち、実線矢印で示す正転とは巻鉄心11の一点鎖線で示す巻回方向であって、破線矢印で示す逆転とは巻鉄心11の巻回方向と逆方向、即ちその巻回を緩める方向を示す。ここで、内周支持装置12における支持片14が支持する巻鉄心11の内周は回転することがないので、外周把持装置21における複数の接触片24が当接した巻鉄心11の外周がその複数の接触片24とともに正転又は逆転すると、回転しない内周に対して外周が正転又は逆転することになって、その巻鉄心11の巻数が増加又は減少することになる。巻鉄心11を構成する磁性鋼帯の全長は変化しないので、その巻数が増加すると巻鉄心11の内径は徐々に小さくなり、その巻数が減少すると巻鉄心11の内径は徐々に大きくなる。そして、巻鉄心11の内径が縮小すると、複数の支持片14は実線矢印で示すように互いの間隔を縮め、巻鉄心11の内径が拡大すると、複数の支持片14は破線矢印で示すように互いの間隔を拡げる。従って、本発明では、巻鉄心11の内径が目標値となる所定の値に達したとき外周把持装置21の回転を停止させることにより所望の内径を有する巻鉄心11を得ることができる。
ここで、この実施の形態では、複数の支持片14の互いの間隔により巻鉄心11の内径を計測する内径センサ38と、その内径センサ38の検出出力に基づいて把持装置回転手段31を制御するコントローラ41とを備えたので、巻鉄心11の内径が所定の値を越えていることを内径センサ38が検出したとき外周把持装置21を正転させ、巻鉄心11の内径が所定の値未満であることを内径センサ38が検出したとき外周把持装置21を逆転させ、巻鉄心11の内径が所定の値に達したことを内径センサ38が検出したとき外周把持装置21の回転を停止させることにより、所望の内径を有する巻鉄心11を自動的に得ることが可能となる。
<鉄心取外し工程>
この工程では、所望の内径が得られた巻鉄心11を本調整装置10から取外す。具体的な手順は、コントローラ41により当接用バルブ43を操作し、操作用エアシリンダ26の出没ロッド26aを没入させ、外周把持装置21における操作用突起22aを引き戻して、図6の破線矢印で示すように複数の接触片24の互いの間隔を拡げる。これにより、巻鉄心11の外周に当接していた複数の接触片24をその外周から離間させる。その後、コントローラ41により昇降用バルブ44を操作し、昇降用エアシリンダ17における可動スライダ17aを上昇させ、図2の破線矢印で示すようにその可動スライダ17aとともに外周把持装置21を上昇させ、内周支持装置12の上方に作業空間を形成する。これと同時に又はその後、コントローラ41により支持用バルブ42を操作して内周支持装置12における複数の支持片14を図3の実線矢印で示すように放射状に移動させて互いに近づけ、巻鉄心11の内周面に当接していた当接部14bをその内周面から離間させる。そして、巻鉄心11の上方であって、その巻鉄心11と外周把持装置21との間に形成された作業空間を介して作業員が内周支持装置12により支持された巻鉄心11をその内周支持装置12から取外す。このように取外された巻鉄心11は所望の内径を有するものであるので、その内径を変化させることなく樹脂により又は溶接等により巻回された磁性材料からなる鋼帯相互を接着又は溶接し、巻鉄心11の巻数がその後変化することを防止した上で焼鈍される。
なお、上述した実施の形態では、外周把持装置21を正転又は逆転させる把持装置回転手段31として、電動モータ33を用いたけれども、この把持装置回転手段31は、外周把持装置21を正転又は逆転させ得る限り、電動モータ33に代えて流体圧シリンダや流体圧モータを用いても良い。
また、上述した実施の形態では、把持スライダ23bに回転不能に取付けられた樹脂ローラからなる接触片24を用いて説明したが、巻鉄心11の外周に接触して、巻鉄心11の外周とともに正転又は逆転することが可能である限り、接触片24はローラからなるものに限られずに、他の形状のものであっても良い。
10 巻鉄心の内径調整装置
11 巻鉄心
12 内周支持装置
14 支持片
21 外周把持装置
24 接触片
31 把持装置回転手段
38 内径センサ
41 コントローラ

Claims (3)

  1. 互いの間隔を拡げることにより円環状の巻鉄心(11)を内周において支持可能な複数の支持片(14)を有する内周支持装置(12)と、
    互いの間隔を縮めることにより前記巻鉄心(11)の外周に当接可能な複数の接触片(24)を有する外周把持装置(21)と、
    前記複数の接触片(24)が前記巻鉄心(11)の外周に当接した前記外周把持装置(21)を前記巻鉄心(11)の中心軸を回転中心として正転又は逆転させる把持装置回転手段(31)と
    を備えた巻鉄心の内径調整装置。
  2. 巻鉄心(11)の内径を計測する内径センサ(38)と、前記内径センサ(38)の検出出力に基づいて把持装置回転手段(31)を制御するコントローラ(41)とを備え、
    前記コントローラ(41)は、
    前記巻鉄心(11)の内径が所定の値を越えていることを前記内径センサ(38)が検出したとき前記外周把持装置(21)を正転させ、
    前記巻鉄心(11)の内径が所定の値未満であることを前記内径センサ(38)が検出したとき前記外周把持装置(21)を逆転させ、
    前記巻鉄心(11)の内径が所定の値に達したことを前記内径センサ(38)が検出したとき前記外周把持装置(21)の回転を停止させるように構成された
    請求項1記載の巻鉄心の内径調整装置。
  3. 円環状の巻鉄心(11)に挿入された複数の支持片(14)の互いの間隔を拡げて前記巻鉄心(11)を内周において支持し、
    前記巻鉄心(11)の周囲に設けられた複数の接触片(24)の互いの間隔を縮めて前記巻鉄心(11)の外周に前記複数の接触片(24)を当接させ、
    前記巻鉄心(11)の外周に当接した前記複数の接触片(24)を前記巻鉄心(11)の中心軸を回転中心として正転又は逆転させて前記巻鉄心(11)の内径を縮小し又は拡大させる巻鉄心の内径調整方法。
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