JPH09199156A - 貴金属触媒の製造方法及び一酸化炭素濃度低減装置,メタノール濃度低減装置並びに燃料改質装置 - Google Patents

貴金属触媒の製造方法及び一酸化炭素濃度低減装置,メタノール濃度低減装置並びに燃料改質装置

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JPH09199156A
JPH09199156A JP8028662A JP2866296A JPH09199156A JP H09199156 A JPH09199156 A JP H09199156A JP 8028662 A JP8028662 A JP 8028662A JP 2866296 A JP2866296 A JP 2866296A JP H09199156 A JPH09199156 A JP H09199156A
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carbon monoxide
concentration
hydrogen
gas
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Satoshi Aoyama
智 青山
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Abstract

(57)【要約】 均一でより高い性能の一酸化炭素選択酸化触媒およびメ
タノール選択酸化触媒を得る。 【課題】 塩化ルテニウムの吸着したアルミナペレット
を水素還元雰囲気中で所定の温度で加熱することにより
ルテニウムを還元してルテニウム触媒を得る(ステップ
S56)。この還元温度を調節することによりアルミナ
ペレットに担持するルテニウムの粒径を調整することが
できる。例えば、還元温度を200〜350℃とするこ
とによりルテニウムの粒径を0.3〜10nmとして水
素リッチガス中の一酸化炭素を選択的により確実に酸化
する一酸化炭素選択酸化触媒を、還元温度を300〜9
00℃とすることによりルテニウムの粒径を5〜100
nmとして水素リッチガス中のメタノールを選択的によ
り確実に酸化するメタノール選択酸化触媒を得ることが
できる。 【解決手段】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一酸化炭素濃度低
減装置およびメタノール濃度低減装置ならびに燃料改質
装置に関し、詳しくは、水素と一酸化炭素とを含有し水
素濃度に比して一酸化炭素濃度が低い水素リッチガス中
の一酸化炭素濃度を低減する一酸化炭素濃度低減装置お
よび水素とメタノールとを含有し水素濃度に比してメタ
ノール濃度が低い水素リッチガス中のメタノール濃度を
低減するメタノール濃度低減装置ならびにメタノールか
ら水素を含有する燃料ガスを生成する燃料改質装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の一酸化炭素濃度低減装置
としては、ロジウムおよびルテニウムからなる触媒を有
する選択酸化部を備え、水素濃度に比較して低濃度の一
酸化炭素を含有する水素リッチガスと酸素とをこの選択
酸化部に導入し、水素リッチガス中の一酸化炭素を酸化
してその濃度を低下させるものが提案されている(例え
ば、特開平5−201702号公報)。この装置では、
選択酸化部が有するロジウムおよびルテニウムからなる
触媒が、水素リッチガス中での水素の酸化反応に対し一
酸化炭素の酸化反応を優先して行なうことに基づいてい
る。
【0003】選択酸化部に導入する酸素量は、水素リッ
チガス中の一酸化炭素濃度をできる限り小さくするよう
モル当量以上、即ち、導入される酸素量と水素リッチガ
ス中の一酸化炭素量がモル比([O2 ]/[CO])で
0.5以上となる量であって、過剰な酸素によって水素
が消費(燃焼)されない範囲とされている。
【0004】このように水素リッチガス中の一酸化炭素
濃度を低下させるのは、水素リッチガスを、例えば、次
式(1)および式(2)に示す電極反応により発電する
固体高分子型燃料電池やリン酸型燃料電池に燃料として
供給する場合、燃料(水素リッチガス)中の一酸化炭素
が燃料電池の電極の白金触媒に吸着して触媒としての機
能を低下させ、アノード反応である水素の分解反応を阻
害して燃料電池の性能を低下させるからである。なお、
選択酸化後の水素リッチガス中の一酸化炭素濃度として
求められる濃度は、この水素リッチガスが供給される燃
料電池が許容する一酸化炭素濃度以下であり、例えば、
リン酸型燃料電池の場合は数%程度以下であり、固体高
分子型燃料電池の場合は数ppm程度以下である。
【0005】 アノード反応:H2→2H++2e- …(1) カソード反応:2H++2e-+(1/2)O2→H2O …(2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロジウ
ムおよびルテニウムからなる触媒を用いて水素リッチガ
ス中の一酸化炭素を優先的に酸化しようとしても同程度
の性能で酸化しない場合を生じるという問題があった。
すなわち、ロジウムおよびルテニウムからなる触媒を同
一の形状の容器に充填した複数の選択酸化部に対して、
同一の水素リッチガスおよび酸化ガスを同一の条件で導
入し、同一の運転温度で反応させても、低減される水素
リッチガス中の一酸化炭素濃度が大きく異なる場合を生
じるのである。こうした一酸化炭素の選択酸化の性能の
異なる触媒を充填した選択酸化部を燃料ガス中の一酸化
炭素の許容濃度が極めて低い水素消費機関(例えば、固
体高分子型燃料電池等)に供給する燃料ガスの前処理に
用いると、燃料ガス中の一酸化炭素濃度を許容濃度未満
にすることができず、水素消費機関を効率よく運転でき
ない場合を生じてしまう。この問題に対し、性能の低い
触媒が充填された選択酸化部でも燃料ガス中の一酸化炭
素濃度を許容濃度未満にできるようその容量を大きくす
ることも考えられるが、装置全体が大型化してしまう。
【0007】また、ロジウムおよびルテニウムからなる
触媒を用いて水素リッチガス中の一酸化炭素を優先的に
酸化する装置では、水素リッチガス中にメタノールが混
在すると、一酸化炭素の濃度を十分に下げることができ
ないという問題もあった。このため、この水素リッチガ
スを一酸化炭素の許容濃度が極めて低い水素消費機関
(例えば、固体高分子型燃料電池)に供給すると、水素
リッチガス中の一酸化炭素濃度が水素消費機関の許容濃
度を超えてしまい、水素消費機関が初期の性能を発揮で
きなくなる。
【0008】一般に、水素濃度に比較して低濃度の一酸
化炭素を含有する水素リッチガスを得る装置としてメタ
ノールを改質する改質器がある。この改質器では、通
常、次式(3)および式(4)(全体としては次式
(5))に示すように、メタノールと水とから水素と二
酸化炭素とを含有する水素リッチガス(改質ガス)を生
成するが、式(3)および式(4)の反応を完全に行な
うことが実際上困難であることから、改質ガスには未反
応のメタノールや副生成物としての一酸化炭素が含まれ
ることになる。
【0009】 CH3OH→CO+2H2−21.7kcal/mol …(3) CO+H2O→CO2+H2+9.8kcal/mol …(4) CH3OH+H2O→CO2+3H2−11.9kcal/mol …(5)
【0010】したがって、こうしたメタノールを改質し
て水素リッチガスを生成する改質器とロジウムおよびル
テニウムからなる触媒を有する選択酸化部とを組み合わ
せてなる燃料改質装置では、水素リッチガス中にメタノ
ールが存在するゆえに選択酸化部で水素リッチガス中の
一酸化炭素濃度を十分に低下させることができないか
ら、選択酸化部から得られる水素リッチガスを、一酸化
炭素濃度の許容濃度が極めて低い固体高分子型燃料電池
等の水素消費機関に供給することができない。
【0011】さらに、改質ガス中に含まれるメタノール
は、改質ガスが固体高分子型燃料電池に供給された場
合、アノード側から電解質膜を透過してカソードに達
し、カソード側の酸素と反応して、カソード電位を下げ
ると共に、一酸化炭素程ではないが白金触媒に吸着して
触媒としての機能を低下させ、水素の分解反応を阻害し
て燃料電池の性能を低下させることが実験により解っ
た。
【0012】こうしたメタノールが混在することによる
問題に対して、出願人は、アルミナにルテニウムを担持
させてなるルテニウム触媒を充填した選択酸化部を15
0℃ないし300℃好ましくは200℃ないし250℃
の温度で運転することにより水素リッチガス中のメタノ
ール濃度を低減するメタノール濃度低減装置およびこの
装置を備える燃料改質装置を別出願(特願平7−141
207号)として提案しているが、このルテニウム触媒
のメタノールの優先酸化の性能も前述の一酸化炭素の優
先酸化の性能と同様に変動があり、所望の性能を発揮し
ない場合があった。
【0013】本発明の貴金属触媒の製造方法は、均一で
より高い性能の貴金属触媒を製造することを目的とす
る。また、本発明の一酸化炭素低減装置は、一酸化炭素
を含有する水素リッチガス中の一酸化炭素濃度を十分に
低減することを目的とする。さらに、本発明のメタノー
ル濃度低減装置は、メタノールを含有する水素リッチガ
ス中のメタノール濃度を十分に低減することを目的とす
る。そして、本発明の燃料改質装置は、メタノールを改
質してなる改質ガス中の一酸化炭素濃度および/または
メタノール濃度を十分に低減することを目的とする。
【0014】本発明の一酸化炭素濃度低減装置およびメ
タノール濃度低減装置ならびに燃料改質装置は、こうし
た目的を達成するために、次の構成を採った。
【0015】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の貴金属触媒の製造方法は、担体に貴金属塩を吸着
させる吸着工程と、該吸着した貴金属塩を水素還元雰囲
気中で貴金属に還元して前記担体に担持させる還元工程
とを備える貴金属触媒の製造方法において、前記還元工
程における還元温度を調節することにより前記担体に担
持する貴金属の粒径を調整することを特徴とする。
【0016】この貴金属触媒の製造方法では、担体に吸
着させた貴金属塩を貴金属に還元する際の温度を調節す
ることにより担体に担持する貴金属の粒径を調整できる
から、所望の粒径の貴金属を担持した貴金属触媒を製造
することができる。
【0017】この貴金属触媒の製造方法において、前記
貴金属触媒の製造方法はアルミナを担体としてルテニウ
ムを担持するルテニウム触媒の製造方法であり、前記還
元温度を200℃ないし400℃に調節することにより
前記貴金属の粒径を0.3nmないし10nmに調整す
るものとすることもでき、或いは、前記貴金属触媒の製
造方法はアルミナを担体としてルテニウムを担持する触
媒の製造方法であり、前記還元温度を400℃ないし9
00℃に調節することにより前記貴金属の粒径を10n
mないし100nmに調整するものとすることもでき
る。
【0018】本発明の一酸化炭素濃度低減装置は、水素
と一酸化炭素とを含有し水素濃度に比して一酸化炭素濃
度が低い水素リッチガス中の一酸化炭素濃度を低減する
一酸化炭素濃度低減装置であって、前記水素リッチガス
に一酸化炭素を酸化するための酸素を含有する酸化ガス
を導入する一酸化炭素酸化ガス導入手段と、担体に粒径
0.3nmないし10nmに調整されたルテニウムを担
持させてなり、前記一酸化炭素酸化ガス導入手段により
導入された酸化ガス中の酸素を用いて前記水素リッチガ
ス中の一酸化炭素を該水素リッチガス中の水素に優先し
て酸化する一酸化炭素酸化触媒を有する一酸化炭素優先
酸化反応部とを備えることを要旨とする。
【0019】この一酸化炭素濃度低減装置は、一酸化炭
素酸化ガス導入手段が、水素と一酸化炭素とを含有し水
素濃度に比して一酸化炭素濃度が低い水素リッチガス中
の一酸化炭素を酸化するための酸素を含有する酸化ガス
を導入し、一酸化炭素優先酸化反応部が、担体に粒径
0.3nmないし10nmに調整されたルテニウムを担
持させてなる一酸化炭素酸化触媒上で、一酸化炭素酸化
ガス導入手段により導入された酸化ガス中の酸素を用い
て水素リッチガス中の一酸化炭素を水素リッチガス中の
水素に優先して酸化する。
【0020】この一酸化炭素濃度低減装置によれば、担
体に粒径0.3nmないし10nmに調整されたルテニ
ウムを担持させてなる一酸化炭素酸化触媒を用いること
により、水素リッチガス中の一酸化炭素濃度を顕著によ
り確実に低減することができる。この結果、生成される
水素リッチガスを、一酸化炭素に対する許容濃度が極め
て低い固体高分子型燃料電池のような水素消費機関に安
定して供給することができる。
【0021】本発明の第1の燃料改質装置は、メタノー
ルまたはメタンから水素と副生成物である一酸化炭素と
を含有する改質ガスを生成する改質部と、前記改質ガス
中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度検出手段
と、前記改質部により生成される改質ガスを水素リッチ
ガスとして導入する請求項4記載の一酸化炭素濃度低減
装置と、前記一酸化炭素濃度検出手段により検出された
該改質ガス中の一酸化炭素濃度とに基づいて前記一酸化
炭素濃度低減装置が備える一酸化炭素酸化ガス導入手段
により導入される前記酸化ガスの導入量を制御する一酸
化炭素酸化ガス導入量制御手段とを備えることを要旨と
する。
【0022】この第1の燃料改質装置は、改質部が、メ
タノールまたはメタンから水素と副生成物である一酸化
炭素とを含有する改質ガスを生成し、一酸化炭素濃度低
減装置が、改質部により生成される改質ガスを水素リッ
チガスとして導入し改質ガス中の一酸化炭素濃度を低減
する。一酸化炭素酸化ガス導入量制御手段は、一酸化炭
素濃度検出手段により検出された改質ガス中の一酸化炭
素濃度とに基づいて一酸化炭素濃度低減装置が備える一
酸化炭素酸化ガス導入手段により導入される酸化ガスの
導入量を制御する。
【0023】この第1の燃料改質装置によれば、改質ガ
ス中の一酸化炭素濃度を顕著により確実に低減すること
ができる。したがって、生成される改質ガスを、一酸化
炭素に対する許容濃度が極めて低い固体高分子型燃料電
池のような水素消費機関に供給することができる。
【0024】本発明のメタノール濃度低減装置は、水素
とメタノールとを含有し水素濃度に比してメタノール濃
度が低い水素リッチガス中のメタノール濃度を低減する
メタノール濃度低減装置であって、前記水素リッチガス
にメタノールを酸化するための酸素を含有する酸化ガス
を導入するメタノール酸化ガス導入手段と、担体に粒径
5nmないし100nmに調整されたルテニウムを担持
させてなり、前記メタノール酸化ガス導入手段により導
入された酸化ガス中の酸素を用いて前記水素リッチガス
中のメタノールを該水素リッチガス中の水素に優先して
酸化するメタノール酸化触媒を有するメタノール優先酸
化反応部とを備えることを要旨とする。
【0025】このメタノール濃度低減装置は、メタノー
ル酸化ガス導入手段が、水素とメタノールとを含有し水
素濃度に比してメタノール濃度が低い水素リッチガス中
のメタノールを酸化するための酸素を含有する酸化ガス
を導入し、メタノール優先酸化反応部が、担体に粒径5
nmないし100nmに調整されたルテニウムを担持さ
せてなるメタノール酸化触媒上で、メタノール酸化ガス
導入手段により導入された酸化ガス中の酸素を用いて水
素リッチガス中のメタノールを水素リッチガス中の水素
に優先して酸化する。
【0026】このメタノール濃度低減装置によれば、水
素リッチガス中のメタノール濃度を顕著により確実に低
減することができる。この結果、生成される水素リッチ
ガスをメタノールに対する許容濃度が低い水素消費機関
に供給することができる。
【0027】本発明の第2の燃料改質装置は、メタノー
ルから水素と未反応のメタノールとを含有する改質ガス
を生成する改質部と、前記改質ガス中のメタノール濃度
を検出するメタノール濃度検出手段と、前記改質部によ
り生成された改質ガスを水素リッチガスとして導入する
請求項6記載のメタノール濃度低減装置と、前記メタノ
ール濃度検出手段により検出された前記改質ガス中のメ
タノール濃度に基づいて前記メタノール濃度低減装置が
備えるメタノール酸化ガス導入手段により導入される前
記酸化ガスの導入量を制御するメタノール酸化ガス導入
量制御手段とを備えることを要旨とするこの第2の燃料
改質装置は、改質部が、メタノールから水素と未反応の
メタノールとを含有する改質ガスを生成し、メタノール
濃度低減装置が、改質部により生成された改質ガスを水
素リッチガスとして導入し水素リッチガス中のメタノー
ル濃度を低減する。メタノール酸化ガス導入量制御手段
は、メタノール濃度検出手段により検出された改質ガス
中のメタノール濃度に基づいてメタノール濃度低減装置
が備えるメタノール酸化ガス導入手段により導入される
酸化ガスの導入量を制御する。
【0028】この第2の燃料改質装置によれば、メタノ
ール濃度低減装置を構成として備えることにより、改質
ガス中のメタノール濃度を低下させることができる。こ
の結果、この改質ガスを固体高分子型燃料電池に供給し
ても、カソード電位を低下させたりアノード側の白金触
媒を被毒したりすることがない。
【0029】本発明の第3の燃料改質装置は、メタノー
ルから水素と未反応のメタノールと副生成物である一酸
化炭素とを含有する改質ガスを生成する改質部と、該改
質部により生成される改質ガスを水素リッチガスとして
導入する請求項6記載のメタノール濃度低減装置と、該
メタノール濃度低減装置によりメタノール濃度の低減さ
れた改質ガスを水素リッチガスとして導入する請求項4
記載の一酸化炭素濃度低減装置と、前記改質部により生
成される改質ガス中のメタノール濃度を検出するメタノ
ール濃度検出手段と、前記メタノール濃度の低減された
改質ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度
検出手段と、前記メタノール濃度検出手段により検出さ
れた前記改質ガス中のメタノール濃度に基づいて前記メ
タノール濃度低減装置が備えるメタノール酸化ガス導入
手段により導入される前記酸化ガスの導入量を制御する
と共に、前記一酸化炭素濃度検出手段により検出された
前記メタノール濃度の低減された改質ガス中の一酸化炭
素濃度とに基づいて前記一酸化炭素濃度低減装置が備え
る一酸化炭素酸化ガス導入手段により導入される前記酸
化ガスの導入量を制御する酸化ガス導入量制御手段とを
備えることを要旨とする。
【0030】この第3の燃料改質装置は、改質部が、メ
タノールから水素と未反応のメタノールと副生成物であ
る一酸化炭素とを含有する改質ガスを生成し、メタノー
ル濃度低減装置が、改質部により生成される改質ガスを
水素リッチガスとして導入し改質ガス中のメタノール濃
度を低減する。そして、一酸化炭素濃度低減装置は、メ
タノール濃度低減装置によりメタノール濃度の低減され
た改質ガスを水素リッチガスとして導入し、メタノール
濃度の低減された改質ガス中の一酸化炭素濃度を低減す
る。酸化ガス導入量制御手段は、メタノール濃度検出手
段により検出された改質ガス中のメタノール濃度に基づ
いてメタノール濃度低減装置が備えるメタノール酸化ガ
ス導入手段により導入される酸化ガスの導入量を制御す
ると共に、一酸化炭素濃度検出手段により検出されたメ
タノール濃度の低減された改質ガス中の一酸化炭素濃度
とに基づいて一酸化炭素濃度低減装置が備える一酸化炭
素酸化ガス導入手段により導入される酸化ガスの導入量
を制御する。
【0031】この第3の燃料改質装置によれば、改質ガ
ス中のメタノール濃度および一酸化炭素濃度を顕著によ
り確実に低下させることができる。この結果、生成され
る改質ガスを、一酸化炭素およびメタノール濃度に対す
る許容濃度が極めて低い固体高分子型燃料電池のような
水素消費機関に供給することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は、本発明の好適な一実施例
の燃料改質装置30を備える燃料電池システム10の構
成の概略を例示するブロック図である。図示するよう
に、燃料電池システム10は、メタノールを貯蔵するメ
タノールタンク12と、水を貯蔵する水タンク14と、
メタノールタンク12から供給されるメタノールと水タ
ンク14から供給される水とから水素を含有する燃料ガ
スを生成する燃料改質装置30と、燃料改質装置30に
より生成される燃料ガスと酸素を含有する酸化ガス(例
えば、空気)との供給を受けて発電する固体高分子型燃
料電池である燃料電池スタック20とから構成される。
【0033】燃料電池スタック20は、前述したように
固体高分子型の燃料電池であり、その単一セル構造とし
て図2に示す構造を備える。図示するように、セルは、
フッ素系樹脂等の固体高分子材料により形成されたプロ
トン導電性の膜体である電解質膜21と、白金または白
金と他の金属からなる合金の触媒が練り込められたカー
ボンクロスにより形成され触媒が練り込められた面で電
解質膜21を挟持してサンドイッチ構造とするガス拡散
電極としてのアノード22およびカソード23と、この
サンドイッチ構造を両側から挟みつつアノード22およ
びカソード23とで燃料ガスおよび酸化ガスの流路24
p,25pを形成するセパレータ24,25と、セパレ
ータ24,25の外側に配置されアノード22およびカ
ソード23の集電極となる集電板26,27とにより構
成されている。図2では、説明のため燃料電池スタック
20の単一セルの構成を示したが、実際には、セパレー
タ24,アノード22,電解質膜21,カソード23,
セパレータ25をこの順に複数組積層し、その外側に集
電板26,27を配置することにより、燃料電池スタッ
ク20は構成されている。なお、図1ではアノード側ガ
スの供給系統のみを記載し、カソード側ガスの供給系
統,アノード側ガスおよびカソード側ガスの排出系統の
記載は省略してある。
【0034】燃料改質装置30は、メタノールと水との
供給を受けて水素リッチガス(改質ガス)を生成する改
質部32と、改質ガス中のメタノールを酸化して改質ガ
スをメタノール濃度の低い水素リッチガス(メタノール
低濃度改質ガス)にするメタノール選択酸化部33と、
メタノール低濃度改質ガス中の一酸化炭素を酸化してメ
タノール低濃度改質ガスをメタノール濃度および一酸化
炭素濃度の低い水素リッチガス(燃料ガス)にするCO
選択酸化部34と、燃料改質装置30の各部の運転を制
御する電子制御ユニット90とを備える。
【0035】改質部32は、連絡管35Aによりメタノ
ール選択酸化部33に接続されており、この連絡管35
Aには、改質ガス中のメタノール濃度を検出するメタノ
ールセンサ50Aが設けられている。連絡管35Aのメ
タノールセンサ50Aより下流側には、導入管37によ
り、連絡管35Aに酸素を含有する酸化ガス(例えば、
空気など)を導入するブロワ36が接続されている。ま
た、メタノール選択酸化部33は、連絡管35Bにより
CO選択酸化部34に接続されており、この連絡管35
Bには、メタノール選択酸化部33によりメタノール濃
度が低減されたメタノール低濃度改質ガス中の一酸化炭
素濃度を検出するCOセンサ50Bが設けられている。
連絡管35BのCOセンサ50Bより下流側には、導入
管39により連絡管35Bに酸化ガスを導入するブロワ
38が接続されている。こうしたメタノールセンサ50
A,COセンサ50B,ブロワ36およびブロワ38
は、導電ラインにより電子制御ユニット90に接続され
ている。
【0036】改質部32は、メタノールタンク12から
のメタノールと水タンク14からの水との供給を受け
て、上記式(3)および式(4)に示す反応により水素
と二酸化炭素とを含有する改質ガスを生成する。上述し
たように改質部32により生成される改質ガスには、上
記式(3)および式(4)に示す反応が実際上完全に行
なうことが困難なことから、副生成物としての一酸化炭
素と未反応のメタノールとが若干混在することになる。
改質ガス中の一酸化炭素濃度およびメタノール濃度は、
改質部32に充填される触媒の種類,改質部32の運転
温度,改質部32への単位触媒体積当たりのメタノール
および水の供給流量等によって定まる。例えば、改質部
32に充填される触媒としてCu−Zn触媒を用い、改
質部32の容積を12リットルとし、その運転温度を2
00℃ないし300℃とし、1分間にメタノール100
mlと水100mlとを供給するものとすれば、改質ガ
ス中の一酸化炭素濃度は1%程度となり、メタノール濃
度は1%以下程度となる。
【0037】改質部32は、上記式(3)および式
(4)の反応が全体として吸熱反応であることから(式
(5)参照)、反応に必要な熱量を得るために、メタノ
ールタンク12から供給されるメタノールの一部を導入
しこれを燃焼する燃焼部32aを備える。したがって、
改質部32は、この燃焼部32aへのメタノールの供給
量を制御することにより、その運転温度を制御してい
る。
【0038】改質部32は、導電ラインにより電子制御
ユニット90に接続されており、電子制御ユニット90
により燃焼部32aへのメタノールの供給量制御や改質
部32へのメタノールおよび水の供給量制御がなされ
る。
【0039】メタノール選択酸化部33は、改質部32
で生成された改質ガスと酸化ガスとの供給を受けて、改
質ガス中のメタノールを水素に優先して酸化し、改質ガ
スをメタノール濃度の低い水素リッチガス(メタノール
低濃度改質ガス)とする。すなわち、メタノール選択酸
化部33はメタノール濃度低減装置の優先酸化反応部と
して働く。メタノール選択酸化部33には、粒径5nm
ないし100nm好ましくは10nmないし40nmの
ルテニウムをアルミナペレットに担持させたメタノール
酸化触媒が充填されている。また、メタノール選択酸化
部33は、その反応温度(運転温度)を調整する温度調
節機構33aを備える。この温度調節機構33aは、導
電ラインにより電子制御ユニット90に接続されてお
り、メタノール選択酸化部33の運転温度が設定した温
度となるよう電子制御ユニット90による制御を受け
る。
【0040】ここで、メタノール選択酸化部33から得
られるメタノール低濃度改質ガス中のメタノール濃度
は、メタノール選択酸化部33の運転温度,供給される
改質ガス中のメタノール濃度,メタノール選択酸化部3
3への単位触媒体積当たりの改質ガスの供給流量等によ
って定まる。例えば、メタノール選択酸化部33の容積
を1リットルとし、その運転温度を200℃ないし25
0℃とし、改質部32の説明で例示した改質ガス(1分
間にメタノール100mlと水100mlとが改質部3
2に供給され、改質ガス中の一酸化炭素濃度およびメタ
ノール濃度が1%程度)を供給するものとすれば、メタ
ノール低濃度改質ガス中のメタノール濃度は0.3%以
下となる。
【0041】CO選択酸化部34は、改質部32で生成
された改質ガスと酸化ガスとの供給を受けて、改質ガス
中の一酸化炭素を水素に優先して酸化し、改質ガスを一
酸化炭素濃度の低い燃料ガスとする。すなわち、CO選
択酸化部34は一酸化炭素濃度低減装置の優先酸化反応
部として働く。CO選択酸化部34には、粒径0.3n
mないし10nm好ましくは0.5nmないし5nmの
ルテニウムをアルミナペレットに担持させたCO酸化触
媒が充填されている。また、CO選択酸化部34は、そ
の反応温度(運転温度)を調整する温度調節機構34a
を備える。この温度調節機構34aも導電ラインにより
電子制御ユニット90に接続されており、CO選択酸化
部34の運転温度が設定した温度となるよう電子制御ユ
ニットによる制御を受ける。
【0042】ここで、CO選択酸化部34から得られる
燃料ガス中の一酸化炭素濃度は、CO選択酸化部34の
運転温度,供給される改質ガス中の一酸化炭素濃度およ
びメタノール濃度,CO選択酸化部34への単位触媒体
積当たりの改質ガスの供給流量等によって定まる。例え
ば、CO選択酸化部34の容積を3リットルとし、その
運転温度を130℃ないし200℃とし、上記メタノー
ル選択酸化部33の説明で例示したメタノール低濃度改
質ガス(メタノール濃度が0.3%以下で一酸化炭素濃
度が1%程度の改質ガス)を供給するものとすれば、生
成される燃料ガス中の一酸化炭素濃度は数ppm以下と
なる。
【0043】ここで、メタノール選択酸化部33に充填
されるメタノール酸化触媒の製造の様子およびCO選択
酸化部34に充填されるCO酸化触媒の製造の様子につ
いて図3に例示する工程図に基づき以下に説明する。ま
ず、直径3mm程度のセラミックにより形成された多孔
質体であるアルミナペレットを蒸留水に浸漬し(ステッ
プS50)、これを攪拌しながら塩化ルテニウム水溶液
を徐々に摘下して、ルテニウム塩をアルミナペレットに
吸着させる(ステップS52)。次に、ルテニウム塩が
吸着したアルミナペレットを取り出し、水分を蒸発乾燥
させる(ステップS54)。そして、この乾燥させたア
ルミナペレットを水素還元雰囲気中で200℃ないし9
00℃で2時間程度加熱してアルミナペレット上のルテ
ニウムを還元すると共に残留している塩素を完全に除去
して(ステップS56)、メタノール酸化触媒またはC
O酸化触媒としてのルテニウム触媒を完成する。
【0044】この製造方法において、ステップS56の
還元温度を300℃ないし900℃好ましくは350℃
ないし600℃に調節することにより、メタノール酸化
触媒としてアルミナペレットに担持するルテニウムの粒
径が5nmないし100nm好ましくは10nmないし
40nmのルテニウム触媒が得られ、還元温度を200
℃ないし350℃好ましくは250℃ないし300℃に
調節することにより、CO酸化触媒としてルテニウムの
粒径が0.3nmないし10nm好ましくは0.5nm
ないし5nmのルテニウム触媒が得られる。なお、アル
ミナペレットに担持するルテニウムの粒径と還元温度と
には、図4に例示するような相関関係が認められる。
【0045】ここで、上記製造方法において、ルテニウ
ム触媒の担持密度は、アルミナペレットと塩化ルテニウ
ムの量を調整することにより任意の担持密度とすること
ができる。実施例では、担持密度としては0.1wt%
ないし1.0wt%好ましくは0.2wt%ないし0.
5wt%とした。
【0046】上記製造方法では、ルテニウムをアルミナ
ペレットに担持させるのに塩化ルテニウムを用いたが、
硝酸ルテニウム,ヨウ化ルテニウム,塩化ルテニウム
酸,塩化ルテニウム酸アンモニウム,水酸化ルテニウ
ム,ルテニウム酸カリウムなどを単独あるいは2種以上
を組み合わせて用いてもよい。
【0047】次に、メタノール酸化触媒およびCO酸化
触媒の粒径とその性能について説明する。図5はメタノ
ール酸化触媒の粒径とその性能を例示するグラフ、図6
はCO酸化触媒の粒径とその性能を例示するグラフであ
る。まず、図5のグラフを用いてメタノール酸化触媒の
性能について説明し、その後、図6のグラフを用いてC
O酸化触媒の性能について説明する。
【0048】図5のグラフでは、メタノール酸化触媒の
性能を比較するためのモデルガスとしては、ドライ状態
での組成がH2=75%,CO2=24.5%,CO=
0.5%のボンベガスを用意し、そのガスを60℃の水
にてバブリングすることにより改質部32の運転条件と
しての水とメタノールのモル比[H2O]/[CH3
H]が値2(絶対湿度が約20%)となるよう調節し、
さらにメタノールを1%付加したものを用いた。また、
メタノール酸化触媒へは、モデルガスに酸素とメタノー
ルのモル比[O2]/[CH3OH]が値1.5となるよ
う酸化ガスを混合させたものを、ドライガスベースでガ
ス流量/触媒体積が約5000h-1となるように導入し
た。比較するメタノール酸化触媒としては、直径3mm
のアルミナペレットにルテニウム触媒の製造方法と同様
な方法で粒径3nmの白金を0.5wt%担持させた白
金触媒(触媒1)と、直径3mmのアルミナペレットに
粒径2nmないし3nmのルテニウムを0.5wt%担
持させたルテニウム触媒(触媒2)と、同じく直径3m
mのアルミナペレットに粒径10nmないし20nmの
白金を0.5wt%担持させたルテニウム触媒(触媒
3)とを用いた。
【0049】図5のグラフに示すように、白金触媒であ
る触媒1では、メタノールは、いずれの温度でもほとん
ど酸化されず濃度の低下は認められないが、ルテニウム
触媒である触媒2および触媒3では、いずれの温度でも
触媒1に比してメタノール濃度を顕著に低下させる。特
に、アルミナペレットに担持させたルテニウムの粒径が
10nmないし20nmの触媒3は、ルテニウムの粒径
2nmないし3nmの触媒2に比して150℃以上の温
度でメタノール濃度を顕著に低下させる。すなわち、粒
径10nmないし20nmのルテニウム触媒(触媒3)
を用いることにより、反応温度150℃ないし300℃
好ましくは200℃ないし300℃の範囲で水素リッチ
ガス中のメタノール濃度を顕著に低下させることでき
る。
【0050】図6のグラフでは、CO酸化触媒の性能を
比較するためのモデルガスとしては、メタノール酸化触
媒の性能比較(図5)に用いたモデルガスからメタノー
ルの添加を除いたガス、すなわち、ドライ状態での組成
がH2=75%,CO2=24.5%,CO=0.5%の
ボンベガスをバブリングして絶対湿度が約20%となる
よう調節したガスを用いた。また、CO酸化触媒へは、
モデルガスに酸素と一酸化炭素のモル比[O2 ]/[C
O]が値3となるよう酸化ガスを混合させたものを、ド
ライガスベースでガス流量/触媒体積が約5000h-1
となるように導入した。比較するCO酸化触媒として
は、直径3mmのアルミナペレットに粒径2nmないし
3nmのルテニウムを0.5wt%担持させたルテニウ
ム触媒(触媒4)と、同じく直径3mmのアルミナペレ
ットに粒径10nmないし20nmの白金を0.5wt
%担持させたルテニウム触媒(触媒5)とを用いた。
【0051】図6のグラフに示すように、ルテニウムの
粒径が2nmないし3nmのルテニウム触媒(触媒4)
では、モデルガス中の一酸化炭素濃度を数ppm未満に
低減するのに130℃ないし200℃の反応温度とすれ
ばよく、ルテニウムの粒径が10nmないし20nmの
ルテニウム触媒(触媒5)の145℃ないし165℃の
反応温度に比して反応温度の温度範囲を広く採ることが
できる。このことは、触媒4を充填したCO選択酸化部
では、触媒5を充填したCO選択酸化部に比してその温
度管理がラフでよいこと、すなわちCO選択酸化部の設
計範囲を広くすることができることを意味する。
【0052】図7は、水素リッチガス中のメタノール濃
度および一酸化炭素濃度を検出する濃度センサ50の構
成の概略を例示する説明図である。図示するように、濃
度センサ50は、フッ素系樹脂などの固体高分子材料に
より形成されたプロトン導電性の膜体である電解質膜5
1と、白金または白金と他の金属からなる合金の触媒が
練り込められたカーボンクロスから形成され触媒が練り
込められた面で電解質膜21を挟持してサンドイッチ構
造とする2枚の電極52,54と、このサンドイッチ構
造を両側から挟むことによりサンドイッチ構造の撓みを
防ぐ2枚のメッシュ状の金属板56,58と、このサン
ドイッチ構造および金属板56,58を保持する電気伝
導性に優れた材料により形成された2個のホルダ60,
62と、両ホルダ60,62を電気的に絶縁状態で連結
する絶縁性部材64と、メタノール濃度の検出か一酸化
炭素濃度の検出かを切り換える検出対象切換機構80と
を備える。
【0053】ホルダ60,62は、円柱の内部にフラン
ジ60a,62aを持つ形状で、そのフランジ60a,
62aで電解質膜51,電極52,54および金属板5
6,58を挟持する。ホルダ62の電解質膜51側に
は、Oリング66が設けられており、一方の電極側の雰
囲気が他方の電極側に漏れるのを防止している。ホルダ
60,62の外周には、ネジ60b,62bが切られて
おり、これらネジ60b,62bと絶縁性部材64の内
側に切られた2つのネジ64a,64bとを互いに螺合
することにより、両ホルダ60,62は、その間の電極
52,電解質膜51および電極54を挟持した状態で連
結される。
【0054】また、濃度センサ50は、一方側のホルダ
60にネジ合いにて連結することにより燃料ガスを電極
52に導くガス流入通路68を形成する通路部材67を
備えている。この通路部材67は、絶縁性の材料から形
成されており、連絡管35に形成された取付口35aに
螺合されている。なお、他方側のホルダ62には、特別
なガス通路は接続されておらず、電極54は大気に開放
された状態となっている。
【0055】両ホルダ60,62に設けられた検出端子
60T,62Tに電気的に接続され、電極52,54間
の電位差を検出する電圧計69を備えている。この電圧
計69は、電子制御ユニット90に接続されている。な
お、改質ガスが供給される電極52側のホルダ60の検
出端子60Tはマイナス極、大気に連通する電極54側
のホルダ62の検出端子62Tはプラス極となるように
電圧計69が接続されている。
【0056】検出対象切換機構80は、導電ラインによ
り検出端子60T,62T間に電圧計69と並列に接続
されており、抵抗82とリレー84とリレー84の接点
86とから構成されている。抵抗82とリレー84の接
点86とは、シリーズに接続されている。リレー84の
接点86は、リレー84がオフのときが開でオンのとき
が閉のノーマルオープンとして構成されている。このリ
レー84は、導電ラインにより電子制御ユニット90に
接続されており、電子制御ユニット90によりオンオフ
制御を受ける。
【0057】こうして構成された濃度センサ50では、
電子制御ユニット90からの駆動信号によりリレー84
をオフ(接点86は開)とすることにより、電圧計69
により検出される電位差(電極52,54間の開放端子
電圧)に基づいて、改質ガス中のメタノール濃度を検出
し、リレー84をオン(接点86は開)とすることによ
り、電圧計69により検出される電位差(抵抗82の端
子間電圧)に基づいて、燃料ガス中の一酸化炭素濃度を
検出する。
【0058】なお、電極52,54間の解放端子電圧を
検出することにより改質ガス中のメタノール濃度を検出
できるのは、電解質膜51と電極52,54とからなる
固体高分子型燃料電池のセル構造と同一の構成に、メタ
ノールを含有する改質ガスを供給すると、改質ガス中の
メタノール濃度が高いほど電極52,54間の解放端子
電圧を低下させることに基づく。したがって、予め改質
ガス中のメタノール濃度と電極52,54間の解放端子
電圧との関係を調べておき、電圧計69により検出され
る電位差とこの関係とを比較することにより改質ガス中
のメタノール濃度を検出することができる。
【0059】また、抵抗82の端子間電圧を検出するこ
とにより改質ガス中の一酸化炭素濃度を検出することが
できるのは、電解質膜51と電極52,54とからなる
固体高分子型燃料電池のセル構造と同一の構成に、一酸
化炭素を含有する改質ガスを供給すると、一酸化炭素濃
度が高いほど一酸化炭素が電極52の白金触媒に吸着
し、電極反応を阻害することによりその起電力を低下さ
せることに基づく。したがって、予め改質ガス中の一酸
化炭素濃度と抵抗82の端子間電圧との関係を調べてお
き、電圧計69により検出される端子間電圧とこの関係
とを比較することにより改質ガス中の一酸化炭素濃度を
検出することができる。
【0060】図1に示したメタノールセンサ50Aは、
上述した濃度センサ50のリレー84を常時オフ(接点
86は開)として電圧計69により電極52,54間の
開放端子電圧を検出するものとしたものであり、COセ
ンサ50Bは、濃度センサ50のリレー84を常時オン
(接点86は開)として電圧計69により抵抗82の端
子間電圧を検出するものとしたものである。なお、メタ
ノールセンサ50Aは電極52,54間の開放端子電圧
を検出すればよいから、抵抗82およびリレー84から
なる検出対象切換機構80を備えないものとしてもよ
く、COセンサ50Bは抵抗82の端子間電圧を検出す
ればよいから、リレー84を備えず単に短絡するものと
してもよいのは勿論である。
【0061】電子制御ユニット90は、マイクロコンピ
ュータを中心とした論理回路として構成され、詳しく
は、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算
等を実行するCPU92と、CPU92で各種演算処理
を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が
予め格納されたROM94と、同じくCPU92で各種
演算処理を実行するのに必要な各種データが一時的に読
み書きされるRAM96と、メタノールセンサ50Aお
よびCOセンサ50Bからの検出信号やメタノール選択
酸化部33およびCO選択酸化部34の温度調節機構3
3a,34aが備える図示しない温度センサからの検出
信号等を入力すると共にCPU92での演算結果に応じ
て改質部32,メタノール選択酸化部33およびCO選
択酸化部34の温度調節機構33a,34a,ブロワ3
6,38等に駆動信号を出力する入出力ポート98等を
備える。
【0062】次に、こうして構成された燃料電池システ
ム10の燃料改質装置30におけるメタノール選択酸化
部33への酸化ガスの導入量の制御およびCO選択酸化
部34への酸化ガスの導入量の制御について、図8に例
示するメタノール選択酸化部酸化ガス導入量制御ルーチ
ンおよび図9に例示するCO選択酸化部酸化ガス導入量
制御ルーチンに基づき説明する。本ルーチンは、燃料改
質装置30の運転が開始され定常状態となった後に、所
定時間毎、例えば100msec毎に実行される。
【0063】まず、図8に例示するメタノール選択酸化
部酸化ガス導入量制御ルーチンについて説明する。本ル
ーチンが実行されると、CPU92は、メタノールセン
サ50Aにより検出される連絡管35A内の改質ガスの
メタノール濃度CMを入出力ポート98を介して読み込
む(ステップS100)。このメタノール濃度CMの読
み込みは、メタノールセンサ50Aの電圧計69により
検出される電極52,54間の解放端子電圧を読み込
み、読み込んだ解放端子電圧に対応するメタノール濃度
を、予めROM94に記憶させてある電極52,54間
の解放端子電圧とメタノール濃度CMとの関係を示す図
示しないマップを参照して求める。
【0064】次に、求めたメタノール濃度CMに対し
て、酸素とメタノールのモル比[O2]/[CH3OH
]が値1.5となるよう酸化ガスの導入量Q1を算出
し(ステップS110)、前回このルーチンが実行され
たときに算出した酸化ガスの導入量との偏差△Q1を求
める(ステップS120)。続いて、メタノール選択酸
化部33への酸化ガスの導入量を偏差△Q1だけ増加さ
せるためにブロワ36の駆動増加量△S1を算出し(ス
テップS130)、入出力ポート98を介してブロワ3
6に駆動信号を出力して、ブロワ36の駆動量を駆動増
加量△S1だけ増加する(ステップS140)。このよ
うにメタノール選択酸化部33への酸化ガスの導入量を
制御することにより改質ガス中のメタノール濃度CMを
十分に低下することができる。
【0065】次に、図9に例示するCO選択酸化部酸化
ガス導入量制御ルーチンについて説明する。CO選択酸
化部酸化ガス導入量制御ルーチンは、図8に例示するメ
タノール選択酸化部酸化ガス導入量制御ルーチンとほぼ
同様である。すなわち、本ルーチンが実行されると、C
PU92は、まず、COセンサ50Bにより検出される
連絡管35B内のメタノール低濃度改質ガスの一酸化炭
素濃度COを読み込み(ステップS200)、この一酸
化炭素濃度COに対して酸素と一酸化炭素のモル比[O
2 ]/[CO]が値3となるよう酸化ガスの導入量Q2
を算出する(ステップS210)。続いて、算出した酸
化ガスの導入量Q2と前回このルーチンが実行されたと
きに算出した酸化ガスの導入量との偏差△Q2を算出す
ると共に(ステップS220)、酸化ガスの導入量を偏
差△Q2だけ増加させるためのブロワ38の駆動増加量
△S2を求め(ステップS230)、ブロワ38の駆動
量を駆動増加量△S2だけ増加する(ステップS24
0)。なお、ステップS200の一酸化炭素濃度COの
読み込みは、具体的には、COセンサ50Bの電圧計6
9により検出される抵抗82の端子間電圧を読み込み、
読み込んだ端子間電圧に対応する一酸化炭素濃度を、予
めROM94に記憶させてある抵抗82の端子間電圧と
一酸化炭素濃度COとの関係を示す図示しないマップを
参照することにより行なう。このようにCO選択酸化部
34への酸化ガスの導入量を制御することにより、極め
て一酸化炭素濃度COが低い燃料ガスを得ることができ
る。
【0066】以上説明した実施例の燃料電池システム1
0が備える燃料改質装置30によれば、メタノール濃度
および一酸化炭素濃度の極めて低い燃料ガスを生成する
ことができる。しかも、粒径5nmないし100nm好
ましくは10nmないし40nmのルテニウムをアルミ
ナペレットに担持させたメタノール酸化触媒をメタノー
ル選択酸化部33に充填することにより改質ガス中のメ
タノール濃度をより低減することができ、粒径0.3n
mないし10nm好ましくは0.5nmないし5nmの
ルテニウムをアルミナペレットに担持させたCO酸化触
媒をCO選択酸化部34に充填することによりより確実
に一酸化炭素濃度の極めて低い燃料ガスとすることがで
きる。
【0067】また、メタノールセンサ50Aにより検出
される改質ガス中のメタノール濃度に基づいてメタノー
ル選択酸化部33への酸化ガスの導入量を制御すると共
にCOセンサ50Bにより検出されるメタノール低濃度
改質ガス中の一酸化炭素濃度に基づいてCO選択酸化部
34への酸化ガスの導入量を制御するから、過剰な酸化
ガスの供給による水素の消費(燃焼)を防止することが
できる。
【0068】実施例では、燃料改質装置30により生成
した燃料ガスを固体高分子型燃料電池である燃料電池ス
タック20に供給したが、リン酸型燃料電池等の他の燃
料電池スタックに供給する構成としてもよい。また、燃
料電池スタック20以外の水素消費機関に供給する構成
としてもよい。
【0069】実施例では、メタノール選択酸化部33
を、メタノールを改質して水素リッチガスを生成する改
質部32と組み合わせたが、メタノール選択酸化部33
は、メタノールを含有する水素リッチガスであれば、そ
の製法に拘わらず水素リッチガス中のメタノール濃度を
低減するから、メタノール選択酸化部33を改質部32
以外の水素リッチガス供給機関と組み合わせてもよい。
【0070】実施例では、CO選択酸化部34を、メタ
ノールを改質して水素リッチガスを生成する改質部32
と組み合わせたが、CO選択酸化部34は、一酸化炭素
を含有する水素リッチガスであれば、その製法に拘わら
ず水素リッチガス中の一酸化炭素濃度を低減するから、
CO選択酸化部34を、例えば、メタンを改質して水素
リッチガスを生成する改質部などの水素リッチガス供給
機関と組み合わせてもよい。この場合、改質ガスにはメ
タノールは含まれないから、図10の変形例としての燃
料電池システム10Bに示すように、メタノール選択酸
化部33を備えないものとしてもよい。
【0071】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるも
のではなく、ルテニウム塩に代えて白金塩やパラジウム
塩,ロジウム塩等をアルミナペレットに吸着させた後に
還元して得られる白金触媒やパラジウム触媒,ロジウム
触媒等の製造方法に適用する構成など、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得る
ことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例の燃料改質装置30を
備える燃料電池システム10の構成の概略を例示するブ
ロック図である。
【図2】燃料電池スタック20を構成する各セルの構成
の概略を例示する説明図である。
【図3】メタノール酸化触媒およびCO酸化触媒の製造
の様子を例示する工程図である。
【図4】アルミナペレットに担持するルテニウムの粒径
と還元温度との相関関係を例示するグラフである。
【図5】メタノール酸化触媒の粒径とその性能を例示す
るグラフである。
【図6】CO酸化触媒の粒径とその性能を例示するグラ
フである。
【図7】メタノールセンサ50AおよびCOセンサ50
Bを兼ねる濃度センサ50の構成の概略を例示する説明
図である。
【図8】燃料改質装置30の電子制御ユニット90で実
行されるメタノール選択酸化部酸化ガス導入量制御ルー
チンを例示するフローチャートである。
【図9】燃料改質装置30の電子制御ユニット90で実
行されるCO選択酸化部酸化ガス導入量制御ルーチンを
例示するフローチャートである。
【図10】実施例の燃料電池システム10の変形例であ
る燃料電池システム10Bを例示するブロック図であ
る。
【符号の説明】
10…燃料電池システム 10B…燃料電池システム 12…メタノールタンク 14…水タンク 20…燃料電池スタック 21…電解質膜 22…アノード 23…カソード 24,25…セパレータ 24p,25p…流路 26,27…集電板 30…燃料改質装置 32…改質部 32a…燃焼部 33…メタノール選択酸化部 33a,34a…温度調節機構 34…CO選択酸化部 35…連絡管 35A…連絡管 35B…連絡管 35a…取付口 36,38…ブロワ 37,39…導入管 50…濃度センサ 50A…メタノールセンサ 50B…COセンサ 51…電解質膜 52,54…電極 56,58…金属板 60,62…ホルダ 60T,62T…検出端子 60a,62a…フランジ 60b,62b…ネジ 62…ホルダ 64…絶縁性部材 64a,64b…ネジ 66…Oリング 67…通路部材 68…ガス流入通路 69…電圧計 80…検出対象切換機構 82…抵抗 84…リレー 86…接点 90…電子制御ユニット 92…CPU 94…ROM 96…RAM 98…入出力ポート
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C01B 3/58 C01B 3/58

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担体に貴金属塩を吸着させる吸着工程
    と、該吸着した貴金属塩を水素還元雰囲気中で貴金属に
    還元して前記担体に担持させる還元工程とを備える貴金
    属触媒の製造方法において、 前記還元工程における還元温度を調節することにより前
    記担体に担持する貴金属の粒径を調整することを特徴と
    する貴金属触媒の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の貴金属触媒の製造方法で
    あって、 前記貴金属触媒の製造方法は、アルミナを担体としてル
    テニウムを担持するルテニウム触媒の製造方法であり、 前記還元温度を200℃ないし400℃に調節すること
    により前記貴金属の粒径を0.3nmないし10nmに
    調整する貴金属触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の貴金属触媒の製造方法で
    あって、 前記貴金属触媒の製造方法は、アルミナを担体としてル
    テニウムを担持する触媒の製造方法であり、 前記還元温度を400℃ないし900℃に調節すること
    により前記貴金属の粒径を10nmないし100nmに
    調整する貴金属触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】 水素と一酸化炭素とを含有し水素濃度に
    比して一酸化炭素濃度が低い水素リッチガス中の一酸化
    炭素濃度を低減する一酸化炭素濃度低減装置であって、 前記水素リッチガスに一酸化炭素を酸化するための酸素
    を含有する酸化ガスを導入する一酸化炭素酸化ガス導入
    手段と、 担体に粒径0.3nmないし10nmに調整されたルテ
    ニウムを担持させてなり、前記一酸化炭素酸化ガス導入
    手段により導入された酸化ガス中の酸素を用いて前記水
    素リッチガス中の一酸化炭素を該水素リッチガス中の水
    素に優先して酸化する一酸化炭素酸化触媒を有する一酸
    化炭素優先酸化反応部とを備える一酸化炭素濃度低減装
    置。
  5. 【請求項5】 メタノールまたはメタンから水素と副生
    成物である一酸化炭素とを含有する改質ガスを生成する
    改質部と、 前記改質ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素
    濃度検出手段と、 前記改質部により生成される改質ガスを水素リッチガス
    として導入する請求項4記載の一酸化炭素濃度低減装置
    と、 前記一酸化炭素濃度検出手段により検出された該改質ガ
    ス中の一酸化炭素濃度とに基づいて前記一酸化炭素濃度
    低減装置が備える一酸化炭素酸化ガス導入手段により導
    入される前記酸化ガスの導入量を制御する一酸化炭素酸
    化ガス導入量制御手段とを備える燃料改質装置。
  6. 【請求項6】 水素とメタノールとを含有し水素濃度に
    比してメタノール濃度が低い水素リッチガス中のメタノ
    ール濃度を低減するメタノール濃度低減装置であって、 前記水素リッチガスにメタノールを酸化するための酸素
    を含有する酸化ガスを導入するメタノール酸化ガス導入
    手段と、 担体に粒径5nmないし100nmに調整されたルテニ
    ウムを担持させてなり、前記メタノール酸化ガス導入手
    段により導入された酸化ガス中の酸素を用いて前記水素
    リッチガス中のメタノールを該水素リッチガス中の水素
    に優先して酸化するメタノール酸化触媒を有するメタノ
    ール優先酸化反応部とを備えるメタノール濃度低減装
    置。
  7. 【請求項7】 メタノールから水素と未反応のメタノー
    ルとを含有する改質ガスを生成する改質部と、 前記改質ガス中のメタノール濃度を検出するメタノール
    濃度検出手段と、 前記改質部により生成された改質ガスを水素リッチガス
    として導入する請求項6記載のメタノール濃度低減装置
    と、 前記メタノール濃度検出手段により検出された前記改質
    ガス中のメタノール濃度に基づいて前記メタノール濃度
    低減装置が備えるメタノール酸化ガス導入手段により導
    入される前記酸化ガスの導入量を制御するメタノール酸
    化ガス導入量制御手段とを備える燃料改質装置。
  8. 【請求項8】 メタノールから水素と未反応のメタノー
    ルと副生成物である一酸化炭素とを含有する改質ガスを
    生成する改質部と、 該改質部により生成される改質ガスを水素リッチガスと
    して導入する請求項6記載のメタノール濃度低減装置
    と、 該メタノール濃度低減装置によりメタノール濃度の低減
    された改質ガスを水素リッチガスとして導入する請求項
    4記載の一酸化炭素濃度低減装置と、 前記改質部により生成される改質ガス中のメタノール濃
    度を検出するメタノール濃度検出手段と、 前記メタノール濃度の低減された改質ガス中の一酸化炭
    素濃度を検出する一酸化炭素濃度検出手段と、 前記メタノール濃度検出手段により検出された前記改質
    ガス中のメタノール濃度に基づいて前記メタノール濃度
    低減装置が備えるメタノール酸化ガス導入手段により導
    入される前記酸化ガスの導入量を制御すると共に、前記
    一酸化炭素濃度検出手段により検出された前記メタノー
    ル濃度の低減された改質ガス中の一酸化炭素濃度とに基
    づいて前記一酸化炭素濃度低減装置が備える一酸化炭素
    酸化ガス導入手段により導入される前記酸化ガスの導入
    量を制御する酸化ガス導入量制御手段とを備える燃料改
    質装置。
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