JPH0919910A - コンクリート又はモルタルの吹付方法 - Google Patents

コンクリート又はモルタルの吹付方法

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JPH0919910A
JPH0919910A JP11405596A JP11405596A JPH0919910A JP H0919910 A JPH0919910 A JP H0919910A JP 11405596 A JP11405596 A JP 11405596A JP 11405596 A JP11405596 A JP 11405596A JP H0919910 A JPH0919910 A JP H0919910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面にコンクリート又はモルタルの層を適用
するための乾式経路又は湿式経路によるコンクリート又
はモルタルの改良型吹付方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の方法は、吹付手段の直前又は吹
付手段の地点においてシリカ並びに硫酸アルミニウム、
塩基性硫酸アルミニウム、みょうばん及びそれらの混合
物から選択されるアルミニウム化合物の水性懸濁液
(A)を添加し、ここで、前記水性懸濁液(A)は、4
より小さいpH及び10〜50重量%の範囲の固形分含
有率を有し且つ48時間の静置期間の後にゲルの形にあ
り、このゲルは、低剪断下で元に戻すことができること
を特徴とする。本発明はまた、吹付けられるべきコンク
リート又はモルタル用の添加剤として、特に吹付けられ
た層の厚さを増大させ且つはね返り物を減少させるため
の添加剤として、水性懸濁液(A)を使用することにも
関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリカ、特に沈
降シリカ、及びアルミニウム化合物、特に硫酸アルミニ
ウムの特定の水性懸濁液を用いる、コンクリート又はモ
ルタルの吹付方法に関する。この発明はまた、吹付けら
れるべきコンクリート又はモルタル用の添加剤としての
この水性懸濁液の使用にも関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート又はモルタルの吹付方法を
利用して、コンクリート等を塗られるべき支持体又は表
面に吹付けられたコンクリート又はモルタルの層を適用
することは、よく知られている。今日では、2つのタイ
プのコンクリート又はモルタルの吹付方法、即ち、乾式
経路による吹付方法及び湿式経路による吹付方法が存在
する。
【0003】乾式経路によるコンクリートの吹付方法に
おいては、コンクリート又はモルタルの慣用の無水成分
の全てを含有するドライブレンド、即ちセメント、粒質
物(モルタルの場合には砂、コンクリートの場合には砂
利及び(又は)小石のようなもっと粗大な粒質物並びに
一般的に砂)及び随意としての固体の形の添加剤を含有
する混合物を初めに調製する。次いでこのドライブレン
ド(一般的に最大2〜4%の水分を含有する)を、一般
的に圧縮空気によって空気圧で、管中を吹付ノズルに向
けて搬送する。次いで吹付ノズルの地点において水{消
化水(即ち消化用に用いられる水)と称する}による湿
潤を実施する。水+固形分(後者は出発の無水ブレンド
を構成する)の混合物は均質であることが必要である。
一般的に、吹付ノズル部分又はその上流において粉体又
は液体の形の硬化促進剤を添加する。得られた混合物を
吹付ノズルからコンクリート等を塗られるべき表面に対
して圧縮空気(吹付用空気又は噴射用空気)によって吹
付ける。
【0004】このタイプのコンクリート又はモルタルの
吹付方法の主な欠点は、吹付段階の際のコンクリート等
を塗られるべき支持体(又は表面)上でのコンクリート
又はモルタルのはね返りによる損失が大きいことであ
る。コンクリート又はモルタルのはね返りが多いこと
は、コンクリート又はモルタルの吹付を実施する作業者
の安全に対する危険となる。さらに、はね返り物は再利
用されないので、はね返りは必要とされる原料の合計量
を増大させ、コンクリート又はモルタルの層の決定され
た厚さを得るために必要とされる吹付時間を長くする。
【0005】湿式経路によるコンクリートの吹付方法に
おいては、セメント、粒質物(モルタルの場合には砂、
コンクリートの場合には砂利及び(又は)小石のような
もっと粗大な粒質物並びに一般的に砂)、水(消化水と
称する)及び随意としての添加剤の全てを含有するブレ
ンド(消化ブレンド即ち消化済ブレンド)を初めに形成
させる。このようなブレンドは、現場上で調製すること
もでき、また、特にコンクリート混合プラントから、使
用準備のできた場所に射出することもできる。次いでこ
のブレンドを、一般的に、ポンプ(例えばスクリューポ
ンプ又はプランジャーポンプ)によって管中を吹付ノズ
ルに向けて搬送する。一般的に、吹付ノズルの地点又は
その上流において、硬化促進剤、特に液体の形の硬化促
進剤を添加する。得られた混合物を吹付ノズルからコン
クリート等を塗られるべき支持体又は表面に対して圧縮
空気(吹付用空気又は噴射用空気)によって吹付ける。
【0006】一般的に、乾式経路による吹付方法と比較
して、これらの方法は多くの利点を有する。通常、セメ
ントは充分に湿潤され、そして最終的なコンクリート又
はモルタルはより均質である。ダストの形成は低減され
る。しかしながら、これらの湿式経路法にはいくつかの
欠点がある。初期コンクリート又はモルタルブレンド中
の過剰の水の存在の結果としてコンクリート又はモルタ
ルの密度が低減され、この水は水和の際に消費されず、
この密度の低減は、1回の操作において吹付けられる層
の厚さの低減をもたらす。初期コンクリート又はモルタ
ルブレンドに水ガラスを添加することによって硬化時間
を短縮することができるが、この水ガラスの添加は他方
で吹付けられた後のコンクリート又はモルタルの機械的
強度に対して時間が経つにつれて有害になる。
【0007】さらに、乾式経路又は湿式経路による吹付
方法において通常用いられる硬化促進剤は、特にアルカ
リ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩及びアルカリ金属
アルミン酸塩のようなアルカリ性が高い化学的成分を含
有し、この成分は、特に高濃度においては、人間に対し
て安全上の危険性を示す。これらは、取扱いが悪い場合
にひどい皮膚のやけどをもたらすことがあるばかりでな
く、コンクリート又はモルタルの吹付を実施する作業者
の目を重度に刺激することもある。最後に、これらの硬
化促進剤を使用した結果として再利用されないはね返り
物が非常にアルカリ性が高い物質を高い割合で含有する
ことになるという意味で、これらの硬化促進剤はある程
度汚染性があるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主題は、特
に、前記の欠点を回避することを可能にするコンクリー
ト又はモルタルの新規の吹付方法を提供することであ
る。この目的で、本発明は、特定の添加剤を使用する吹
付方法を提供する。
【0009】特に、本発明は、新規の水性懸濁液(又は
スラリー)、特にシリカ、好ましくは沈降シリカを含有
する新規の水性懸濁液(又はスラリー)を用いる、コン
クリート又はモルタルの吹付方法に関する。この前記懸
濁液は、静置された時にゲルを形成する傾向を有し、そ
れによって貯蔵の間の製品の沈降分離又は沈殿が防止さ
れ、かくして数週間又は数か月にわたってさえ懸濁液の
安定性が保証され、かかる期間にわたってその均質性を
維持するものである。さらに、形成されたゲルは低応力
下で完全に元に戻すことができ、かくして低剪断下又は
撹拌下で、低粘度の、従って容易にポンプ輸送可能な、
特に慣用的に用いられる吹付装置を用いて容易にポンプ
輸送可能な均質懸濁液に変えられるものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明の主題
は、表面にコンクリート又はモルタルの層を適用するた
めに乾式経路又は好ましくは湿式経路によってコンクリ
ート又はモルタルを吹付するための方法であって、吹付
手段の直前又は吹付手段の地点において、4より小さい
pH及び10〜50重量%の範囲の固形分含有率を有し
且つ48時間の静置期間の後にゲルの形にある(このゲ
ルは、低剪断下で元に戻すことができる)水性懸濁液
(A)を添加することを特徴とする、前記方法にある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一つの実施態様に従え
ば、本方法は乾式経路によって実施される。従って、一
般的に、コンクリート又はモルタルのドライブレンドを
形成させ、このブレンドを吹付手段中に導入するために
移動させ、吹付手段の直前又は吹付手段の地点において
このブレンドに消化水及び水性懸濁液(A)を別々に又
は一緒にして添加し、得られた混合物を吹付手段から表
面(又は支持体)上に吹付ける。
【0012】懸濁液(A)及び消化水は、別々に、即ち
2つの異なる手段によって(例えば2つの異なるポンプ
によって)ドライブレンド中に導入することができる。
また、これらは、一緒にして、即ち同一の手段によって
前記ブレンド中に導入することもできる。この場合、こ
れらは特に、前記ブレンド中に導入する前に互いに混合
される。水性懸濁液(A)を使用することによって、は
ね返り及びダストの形成が減少する。水性懸濁液(A)
は特に消化水として用いることができるということに注
目すべきである。
【0013】本吹付方法は前記のように乾式経路によっ
て実施することができるが、湿式経路によって実施する
ことによって特に顕著な結果をもたらす。かくして、本
発明の好ましい実施態様に従えば、本方法は、湿式経路
によって実施される。従って、一般的に、コンクリート
又はモルタル消化ブレンドを形成させ、このブレンドを
吹付手段中に導入するために移動させ、吹付手段の直前
又は吹付手段の地点においてこの消化ブレンドに水性懸
濁液(A)を添加し、得られた混合物を吹付手段から表
面(又は支持体)上に吹付ける。
【0014】本発明の両実施態様において、ドライブレ
ンド又は消化ブレンドを形成させるために用いられる手
段、このブレンドを移動させ且つ吹付手段中に導入する
ために用いられる手段及びこのブレンドを吹付手段から
コンクリート等を塗られるべき表面上に吹付けるための
手段は、コンクリート又はモルタルの吹付の分野におい
て通常用いられるものに対応し、従って当業者によく知
られているものである。
【0015】従って、ドライブレンド及び消化ブレンド
は共に、一般的に、それらの組成の一部を形成する材料
をブレンドすることによって形成される。これらの材料
をミキサー中に導入する順序は重要ではない。例えば、
湿式経路による吹付方法の場合には、粒質物(granulat
s) 又は骨材(agregats)(モルタルの場合には砂、コ
ンクリートの場合には砂利及び(又は)小石のようなも
っと粗大な粒質物又は骨材並びに一般的に砂)並びにセ
メントを初めに互いにブレンドし、次いで水を導入し、
こうして形成された湿潤ブレンドを最後に練る。
【0016】随意に添加剤、例えば湿潤剤のような添加
剤を、ドライブレンド(乾式経路法)又は消化ブレンド
(湿式経路法)の調製の際の任意の好適な時点で添加し
てもよい。湿潤剤としては、メラミン、ポリナフタリン
スルホン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム及び
ポリカルボン酸ナトリウムを特に挙げることができる。
また、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、ポリア
クリロニトリル、セルロース、カーボン、kevlar(登録
商標)、ポリアミド、ポリエチレン等のような強化用繊
維を添加することもできる。
【0017】さらに、乾式経路による吹付方法の場合、
乾式形成させたブレンドは、一般的には圧縮空気流によ
って管(又は導管)中を搬送させた後に、吹付手段中に
導入される。湿式経路法の場合には、消化ブレンドは、
一般的には好適なポンプ、例えばプランジャーポンプ又
はスクリューポンプによって管(又は導管)中を搬送さ
せた後に、吹付手段中に導入される。水性懸濁液(A)
は、吹付手段の直前又は吹付手段の地点に、例えば計量
ポンプによって導入することができる。
【0018】吹付手段は通常、吹付ノズルから成る。次
いでこの吹付ノズルから、ドライブレンド、消化水及び
水性懸濁液(A)から成る組合せ、又は消化ブレンド及
び水性懸濁液(A)から成る組合せが、一般的にはこの
ノズルに供給された噴射用空気(この噴射用空気は通常
圧縮空気である)によって、吹付けられる。水性懸濁液
(A)の使用及びブレンドへのその導入箇所が、本発明
の必須の特徴である。
【0019】水性懸濁液(A)及びその調製方法を以下
に説明する。
【0020】水性懸濁液(A)は、シリカ並びに硫酸ア
ルミニウム、塩基性硫酸アルミニウム、みょうばん及び
それらの混合物から選択されるアルミニウム化合物の水
性懸濁液であり、4より小さいpH及び10〜50重量
%の範囲の固形分含有率を有し且つ48時間の静置期間
の後にゲルの形にあり、このゲルは低剪断下で元に戻す
ことができる。
【0021】水性懸濁液(A)の固形分含有率は、10
〜50重量%の範囲、好ましくは15〜45重量%の範
囲である。この固形分含有率は、例えば20〜40重量
%の範囲である。水性懸濁液(A)は、ISO規格78
7/9に従って測定して(水中の5%懸濁液のpH)4
より小さいpH、好ましくは3.5より小さいpH、例
えば3より小さいpHを有する。さらに、このpHは、
一般的には少なくとも2、特定的には少なくとも2.2
である。
【0022】この懸濁液は、1〜49重量%の範囲、好
ましくは3〜35重量%の範囲のシリカ含有率(無水シ
リカとして表わして)を有するのが有利である。この含
有率は、5〜30重量%の範囲、特に8〜20重量%の
範囲であってよい。この懸濁液は、1〜49重量%の範
囲、好ましくは3〜40重量%の範囲のアルミニウム化
合物含有率(無水アルミニウム化合物として表わして)
を有するのが有利である。この含有率は、5〜35重量
%の範囲、特に10〜30重量%の範囲であってよい。
本発明の別の形に従えば、水性懸濁液(A)は、11〜
20重量%の範囲のシリカ含有率(無水シリカとして表
わして)及び(又は)21〜30重量%の範囲のアルミ
ニウム化合物含有率(無水アルミニウム化合物として表
わして)を有する。
【0023】水性懸濁液(A)中に存在させるアルミニ
ウム化合物は、硫酸アルミニウム、みょうばん及びそれ
らの混合物から選択される。みょうばんとは、硫酸アル
ミニウムとアルカリ金属硫酸塩との一般式MAl(SO4)2・12
H2O (ここで、Mは例えばLi、Na又はKである)の
化合物を意味するものとする。また、アンモニウム基又
は一価タリウムも硫酸アルミニウムと共にみょうばんを
形成することができる。アルミニウム化合物は、硫酸ア
ルミニウムであるのが特に有利である。
【0024】硫酸アルミニウムは、無水硫酸アルミニウ
ム(Al2(SO4)3 )又は水和硫酸アルミニウム(特に式Al
2(SO4)3・14H2O 若しくはAl2(SO4)3・18H2O のもの)に由
来するものであることができる。硫酸アルミニウムは、
例えば次式: [AlA (OH)B (SO4)C (H2O)E]n (式中、nは正の整数であり、Aは1であり、Bは0.
75〜2の範囲であり、Cは0.5〜1.12の範囲で
あり、Eは、硫酸塩が固体である場合には1.5〜4の
範囲であり、硫酸塩が水性溶液の形にある場合には4よ
り大きく、BとCとは、B+2C=3の関係を満たす)
のものから選択される塩基性硫酸アルミニウムであって
もよい。これらは、例えば米国特許第4877597号
明細書に記載された塩基性硫酸アルミニウムであってよ
い。
【0025】硫酸アルミニウムはまた、例えば次式: AlA (OH)B (SO4)C (SiOx)D (H2O)E (式中、Aは1であり、Bは0.75〜2の範囲であ
り、Cは0.3〜1.12の範囲であり、Dは0.00
5〜0.1の範囲であり、Xは2<X≦4を満たす数で
あり、Eは、硫酸塩が固体である場合には1.5〜4の
範囲であり、硫酸塩が水性溶液の形にある場合には4よ
り大きく、BとCとDとXとは、B+2C+2D(X−
2)=3の関係を満たす)のものから選択される塩基性
硫酸アルミニウムであってもよい。これらは、例えば米
国特許第4981675号明細書に記載された塩基性硫
酸アルミニウムであってよい。
【0026】水性懸濁液(A)中に存在させるシリカ
は、特に、ヒュームドシリカ、沈降シリカ及び、珪アル
ミン酸塩(例えばローヌ−プーランにより販売されてい
るToixosil 28 )、スメクタイト又はスメクタイトタイ
プの珪酸マグネシウム化合物から選択される優勢的にシ
リカを含むシリカ化合物、並びにそれらの混合物から選
択することができ、少なくとも1種の沈降シリカをシリ
カとして用いるのが好ましい。
【0027】本明細書において沈降シリカとは、沈降媒
体の好適なpH、特に塩基性、中性又は弱酸性pHにお
ける、アルカリ金属珪酸塩と酸、一般的には無機酸との
反応からの沈降によって得られるシリカを意味するもの
とする。シリカは、任意の方法(珪酸塩基本原料への酸
の添加、水又は珪酸塩溶液の基本原料への酸又は珪酸塩
の完全又は部分的同時添加等)によって製造することが
でき、この方法は、得ることが望まれるシリカのタイプ
に応じて選択される。沈降工程の最後に、一般的に、反
応混合物からのシリカの分離工程が任意の既知の方法、
例えばフィルタープレス又は減圧ろ過器によって実施さ
れる。こうしてろ過ケークが採集され、これを必要なら
ば洗浄する。このケークを、随意に解凝集(delitage)
した後に、任意の既知の方法、特に噴霧によって乾燥さ
せることができ、次いで随意に粉砕及び(又は)凝集さ
せることもできる。
【0028】以下の説明において、BET比表面積は、
「Journal of the American Chemical Society」、第6
0巻、第309頁(1938年2月)に記載されたBrun
auer-Emmett-Teller法{NFT規格45007(198
7年11月)に対応}に従って測定される。CTAB比
表面積は、NFT規格45007(1987年11月)
(5.12)に従って測定される外表面積である。最後
に、与えられる細孔容量は水銀多孔度測定(porosimetr
y) によって測定され、細孔直径は130°の接触角度
θ及び484ダイン/cmの表面張力γでウォッシュバ
ーン(Washburn)関係式を用いて計算される(Micromet
rics 9300 ポロシメーター)。
【0029】水性懸濁液(A)に用いることができるシ
リカの好ましい分散性及び解凝集(desagglomeration)
性は、特定的解凝集試験によって量化することができ
る。
【0030】解凝集試験は、次の手順に従って実施され
る。凝集物の凝集力は、超音波を適用することによって
前もって解凝集させたシリカの懸濁液に対して粒子寸法
測定(レーザー散乱を用いる)を実施することによって
評価される。かくして、シリカの解凝集性{0.1μか
ら数十μの物品の破砕(rupture)}が測定される。超音
波による解凝集は、直径19mmのプローブを備えたVi
bracell Bioblock(600W)音波変換器によって実施
される。粒子寸法測定は、Sympatec粒子寸法分析機にお
いてレーザー散乱を用いて実施される。
【0031】シリカ2gを試料管(高さ6cm、直径4
cm)中に入れ、脱イオン水を添加することによって全
体を50gにする。こうしてシリカ4%を含有する水性
懸濁液が得られ、これを電磁式撹拌機によって2分間均
質化する。次いで以下のようにして超音波による解凝集
を実施する。プローブを4cmの深さまで浸漬し、出力
を、出力目盛板(パワーダイアル)の指針の振れが20
%を示す(これはプローブの端部によって散逸されるエ
ネルギー120ワット/cm2 に相当する)ように、調
節する。解凝集を420秒間実施する。次いで、既知の
容量(ミリリットルで表わして)の均質化された懸濁液
を粒子寸法分析機のセル中に導入した後に、粒子寸法測
定を実施する。
【0032】得られるメジアン直径値φ50は、シリカが
示す解凝集性が大きいほど比例的に小さい。{導入され
た懸濁液の容量の10倍の値(ミリリットル)}/(粒
子寸法分析機によって検知された懸濁液の光学密度)の
比も決定される(この光学密度は約20である)。この
比は、微粉含有率、即ち粒子寸法分析機によって検知さ
れない0.1μmより小さい粒子の含有率を示す。この
比(超音波解凝集ファクターFD と称される)は、シリ
カが示す解凝集性が大きいほど比例的に大きい。
【0033】水性懸濁液(A)中に存在させるのが好ま
しい沈降シリカは、一般的には50〜250m2 /gの
範囲、特定的には100〜240m2 /gの範囲のCT
AB比表面積を示すものである。水性懸濁液(A)は、
非常に良好な分散性及び解凝集性を有する沈降シリカを
含有するのが有利である。
【0034】かくして、ヨーロッパ特許公開第0520
862号明細書に記載されたような沈降シリカを用いる
ことができる。特に、この沈降シリカ(S1 )は、好ま
しくは、 ・140〜200m2 /gの範囲のBET比表面積、 ・140〜200m2 /gのCTAB比表面積、 ・直径175〜275Åの範囲の細孔によって構成され
る細孔容量が直径400Å以下の細孔によって構成され
る細孔容量の少なくとも50%、例えば少なくとも60
%を占めるような細孔分布(及び好ましくは ・少なくとも80μm、例えば少なくとも100μmの
平均寸法)を有する、実質的に球状のビーズの形にある
ものであってよい。これらのビーズは、5.5ミリリッ
トルより大きい超音波解凝集ファクター(FD )、及び
超音波による解凝集の後に5より小さいメジアン直径値
(φ50)を有していてもよい。
【0035】また、優れた分散性及び解凝集性を有する
シリカとして、一般的に粉体、粒体又は実質的に球状ビ
ーズの形にある、以下のものから選択される沈降シリカ
を用いることもできる: ・次の特性を有する沈降シリカ(S2 ): ・・140〜240m2 /gの範囲のCTAB比表面
積、 ・・11ミリリットルより大きい、例えば12.5ミリ
リットルより大きい超音波解凝集ファクター(FD )、 ・・超音波による解凝集の後に2.5μmより小さい、
特に2.4μmより小さい、例えば2.0μmより小さ
いメジアン直径値(φ50); ・次の特性を有する沈降シリカ(S3 ): ・・140〜240m2 /gの範囲のCTAB比表面
積、 ・・直径175〜275Åの範囲の細孔によって構成さ
れる細孔容量が直径400Å以下の細孔によって構成さ
れる細孔容量の50%未満、例えば40%未満を占める
ような細孔分布、 ・・5.5ミリリットルより大きい超音波解凝集ファク
ター(FD )、 ・・超音波による解凝集の後に5μmより小さいメジア
ン直径値(φ50); ・次の特性を有する沈降シリカ(S4 ): ・・100〜140m2 /gの範囲のCTAB比表面
積、 ・・超音波による解凝集の後に2.8μmより小さい、
特に2.7μmより小さい、例えば2.5μmより小さ
いメジアン直径値(φ50)、 ・・一般的に3.0ミリリットルより大きい超音波解凝
集ファクター(FD); ・次の特性を有する沈降シリカ(S5 ): ・・100〜140m2 /gの範囲のCTAB比表面
積、 ・・直径175〜275Åの範囲の細孔によって構成さ
れる細孔容量が直径400Å以下の細孔によって構成さ
れる細孔容量の55%未満、特に50%未満、例えば4
0%未満を占めるような細孔分布、 ・・超音波による解凝集の後に4.5μmより小さい、
特に4μmより小さい、例えば3.8μmより小さいメ
ジアン直径値(φ50)、 ・・一般的に3.0ミリリットルより大きい超音波解凝
集ファクター(FD)。
【0036】水性懸濁液(A)中に存在するシリカ、特
に沈降シリカは、一般的に微粉状、特に粉砕(例えば湿
式粉砕)又は超音波による解凝集の結果として、微粉状
にある。
【0037】しかしながら、アルミニウム化合物、特に
硫酸アルミニウムを用いることによって、微粉状ではな
くて反対に大きい粒子寸法、特にd10が4〜10μmの
範囲にあり、d50が15〜30μmの範囲にあり且つd
90が50〜100μmの範囲にあるような粒子寸法を有
するシリカの懸濁液を安定化することができる。d10
は、全シリカ粒子の内の10%がその値より小さい粒子
直径を有するような値を意味する(即ち、全シリカ粒子
の内の10%の粒子の粒子直径がd10値より小さいとい
うこと)。同様に、d50(又はd90)値は、全シリカ粒
子の内の50%(又は90%)がその値より小さい粒子
直径を有するような値を意味する{即ち、全シリカ粒子
の内の50%(又は90%)の粒子の粒子直径がd
50(又はd90)値より小さいということ}。これらの粒
子寸法測定は、Cilas 粒子寸法分析機についてのレーザ
ー散乱によって実施するのが好ましい。アルミニウム化
合物添加剤を用いないと、このようなシリカ懸濁液は、
1週間未満の貯蔵の後に沈降して堆積物の形成をもたら
し、この堆積物は、特に機械的撹拌下では、容易に再分
散させることができないということに注目すべきであ
る。
【0038】水性懸濁液(A)の重要な特徴は、静置し
た後にゲルを形成することができるということである。
これは、貯蔵の間の沈降分離又は沈殿の現象を防止し、
かくして何週間もの間、場合によっては何か月もの間
(特に少なくとも3か月の間)、懸濁液の安定性を保証
する。この懸濁液は、かかる期間にわたって、その均質
性を実質的に維持する。かくして、48時間の静置期間
の後に、好ましくは24時間の静置期間の後にすでに、
又はたった2時間の静置期間の後にさえ、この水性懸濁
液はゲルの形にあり、このゲルは低剪断下で元に戻すこ
とができる。
【0039】従って、24時間の静置期間の後に、この
水性懸濁液(A)は、1s-1における1分間の剪断下で
測定して0.6Pa・sより高い、好ましくは1.5P
a・sより高い、特に2.0Pa・sより高い(そして
一般的には25Pa・sより低い)粘度(V1 )を有す
るゲルの形にあるのが好ましい。
【0040】静置期間の後の水性懸濁液(A)のゲル性
状を明らかにするための手順は、次の通りである。Cont
raves のRheomat Z115流動計(レオメーター)のMS1
25又はMS145測定セル中にゲルを導入する。ゲル
を破壊する(destructure)(destructurer)ために、5
00s-1における剪断を1分間実施する(500rpm
における撹拌)。次いで、ゲルの脱水の可能性を防止す
るためにセルを漏れ止めプラスチックフィルムで被覆す
るという注意を施しながら、24時間放置して、ゲルを
再形成させる。これらの24時間の終わりに、次の操作
を実施することができる: ・1s-1の剪断を1分間適用することによって粘度測定
(V1 )を実施する。この測定値は、懸濁液がゲル化す
る傾向が大きいほど比例的に大きい; ・50s-1の剪断を1分間適用することによって別の粘
度測定(V2 )を実施することができる。この測定値
は、ゲルが脆いほど比例的に小さい。一般的に、水性懸
濁液(A)は、0.05〜0.4Pa・sの範囲の粘度
2 を有する; ・最後に、500s-1の剪断を1分間適用することによ
って別の粘度測定(V3)を実施することができる。こ
の測定値は、懸濁液のポンプ輸送可能性が大きいほど比
例的に小さい。一般的に、水性懸濁液(A)は、0.0
3〜0.35Pa・sの範囲の粘度V3 を有する。
【0041】本発明に従う水性懸濁液(A)は、48時
間の静置期間の後に(好ましくは24時間の静置期間の
後にすでに、又はたった2時間の静置期間の後にさえ)
ゲルの形にあるが、このゲルは、低い応力下で元に戻す
ことができる。このゲルは、低剪断下で、低粘度の、従
って容易にポンプ輸送可能な均質懸濁液に変えられる。
より特定的には、このゲルは、500s-1における1分
間の剪断がゲルを50s-1における1分間の剪断下で測
定してせいぜい0.35Pa・s、好ましくはせいぜい
0.30Pa・s、例えばせいぜい0.25Pa・sの
粘度(Vr )を有する懸濁液に変化させるようなもので
ある。
【0042】この粘度Vr の測定のための手順は次の通
りである。Contraves Rheomat Z115のMS125又はM
S145測定セル中にゲルを導入する。ゲルを破壊する
ために、500s-1における剪断を1分間実施する。次
いで得られた生成物の粘度測定(Vr )を、50s-1
剪断を1分間適用することによって実施する。
【0043】水性懸濁液(A)の特徴及び性質は、陰イ
オン性、陽イオン性、両性又は非イオン性に拘らず界面
活性剤を使用することなく、得られるということに注目
すべきである。従って、水性懸濁液(A)は界面活性剤
を含有しないのが好ましいが、しかしこのことは必ずし
も必須なことではない。
【0044】水性懸濁液(A)は、アルミニウム化合物
の水溶液、特に硫酸アルミニウム又はみょうばんの水溶
液と、前記の粉体、粒体又は実質的に球状のビーズの形
の沈降シリカ、好ましくは沈降シリカS1 〜S5 とを撹
拌(特に機械的に撹拌)しながら混合することを含む方
法によって随意に調製することができる。
【0045】水性懸濁液(A)はまた、シリカの水性懸
濁液(B)と粉体の形の前記アルミニウム化合物及び随
意としての水とを撹拌しながら混合することを含む方法
によって調製することもできる。沈降シリカの水性懸濁
液、通常シリカゾルと称されるコロイド状シリカ懸濁液
(後者は、例えば珪酸ナトリウムをイオン交換樹脂上で
ろ過することによって得ることができる)又は前記のよ
うなシリカを優勢的に含むシリカ化合物の水性懸濁液の
ような、任意の種類の水性シリカ懸濁液を用いることが
できる。
【0046】特に、この方法は、沈降シリカの水性懸濁
液(B)に、粉体の形の硫酸アルミニウム、例えば無水
の又は好ましくは水和された硫酸アルミニウムを、機械
的に撹拌しながら添加し、次いでこうして得られた混合
物の撹拌を続けることを含む。
【0047】最後に、水性懸濁液(A)は、水性シリカ
懸濁液(B)及び随意としての水と前記アルミニウム化
合物の15〜130℃の範囲の温度にある溶液とを撹拌
しながら混合することを含む方法によって調製すること
ができる。特に、この方法は、沈降シリカの水性懸濁液
(B)及び随意としての水と、硫酸アルミニウム(無水
又は好ましくは水和硫酸アルミニウム)の15〜30℃
の範囲又は好ましくは95〜130℃の範囲の温度にあ
る溶液(特にこの温度においてその結晶水中に溶融され
る水和硫酸アルミニウムの溶液)、特に100〜120
℃の範囲の温度にある硫酸アルミニウムの溶液とを、機
械的に撹拌しながら混合することを含む。
【0048】水性シリカ懸濁液(B)を用いる調製方法
において、水性シリカ懸濁液(B)は、固体の形のシリ
カ、特に沈降シリカS1 〜S5 を撹拌(特に機械的に撹
拌)しながら水中に懸濁させることによって随意に得る
ことができる。
【0049】水中に懸濁させる工程の後に、懸濁液を機
械的に解凝集する(deliter) ことができる。機械的な解
凝集(delitage)(又はデフロキュレーション)は、解
凝集機/ブレンダー中で実施することができる。一般的
には、機械的な解凝集と組合せて、アルミン酸ナトリウ
ム及び好ましくはそして一般的に同時に酸(特に硫酸の
ような無機酸)を、懸濁液(B)のpHが6〜7の範囲
にとどまり且つAl/SiO2 重量比が1000〜33
00ppmの範囲にあるようにして、解凝集機/ブレン
ダー中に導入することによって、化学的な解凝集を実施
する。この添加が実施された後に、随意に機械的解凝集
を続けてもよい。
【0050】解凝集工程の後又は水中に懸濁させる工程
の後(解凝集工程を用いない場合)に、得られた懸濁液
の湿式粉砕又は超音波による解凝集を実施してもよい。
湿式粉砕は、懸濁液をコロイドミル又はボールミルタイ
プのミルに通すことによって実施することができる。超
音波による解凝集は、高出力超音波プローブを用いて懸
濁液を超音波に付す(超音波処理)ことによって実施す
ることができる。
【0051】しかしながら、水性懸濁液(A)は、シリ
カ沈降反応から得られたろ過ケーク、特にアルカリ金属
Mの珪酸塩と酸性化剤との反応から得られたろ過ケーク
を機械的に解凝集する(特に解凝集機/ブレンダーを用
いて)ことによって得られた沈降シリカの水性懸濁液
(B)を用いる方法によって調製するのが、特に好まし
い。酸性化剤及び珪酸塩の選択は、周知の態様で行なわ
れる。
【0052】一般的に用いられる酸性化剤は、硫酸、硝
酸若しくは塩酸のような強無機酸、又は酢酸、蟻酸若し
くは炭酸のような有機酸である。酸性化剤は、希釈され
ていても濃厚なものでもよい。その規定度は、0.4〜
36Nの範囲、例えば0.6〜1.5Nの範囲であって
よい。特に、この酸性化剤が硫酸である場合、その濃度
は40〜180g/リットルの範囲、例えば60〜13
0g/リットルの範囲であるのが好ましい。
【0053】さらに、珪酸塩としては、任意の通常の形
の珪酸塩、例えばメタ珪酸塩、二珪酸塩及び有利にはア
ルカリ金属M珪酸塩(ここで、Mはナトリウム又はカリ
ウムである)を用いることができる。このアルカリ金属
M珪酸塩は通常、40〜330g/リットルの範囲、例
えば60〜300g/リットルの範囲、特に60〜25
0g/リットルの範囲の濃度(SiO2 として表わし
て)で用いられる。
【0054】酸性化剤として硫酸を用い、珪酸塩として
珪酸ナトリウムを用いるのが一般的である。珪酸ナトリ
ウムを用いる場合、これは、一般的には2〜4の範囲、
より特定的には3.0〜3.7の範囲のSiO2 /Na
2 O重量比を示すものである。
【0055】第一の有利な実施態様に従えば、ろ過ケー
クは、 (A)アルカリ金属Mの珪酸塩に酸性化剤を作用させる
ことによるシリカ沈降反応(この場合には、(i) 反応
中に導入されるアルカリ金属M珪酸塩の総量の内の少な
くとも一部と電解質とを含む初期基本原料(initial ba
se stock)(pied de cuve initial)を形成させ、ここ
で、この初期基本原料中のSiO2 として表わした珪酸
塩濃度は100g/リットルより低く、初期基本原料中
の電解質濃度は17g/リットルより低く、(ii) この
基本原料に酸性化剤を、少なくとも約7の反応混合物の
pH値が得られるまで、添加し、(iii) この反応混合物
に酸性化剤を、場合によって残りのアルカリ金属M珪酸
塩と同時に、添加する) (B)反応混合物をろ過して、8〜40重量%の範囲の
固形分含有率を有するろ過ケークを回収することを含む
方法によって得られる。 この場合には、初期基本原料中の珪酸塩及び電解質の濃
度が低いことが、重要な条件である。
【0056】この実施態様においては、操作は、次のよ
うに実施される。初めに、珪酸塩及び電解質を含む基本
原料を形成させる。この基本原料中に存在させる珪酸塩
の量は、反応中に導入される総量に等しくてもよく、こ
の総量の一部を占めるだけであってもよい。
【0057】電解質については、本明細書においてこの
用語は、その通常受け入れられている意味で理解される
もの、即ち、溶解した時に分解又は解離してイオン又は
荷電粒子を形成する任意のイオン性又は分子状物質を意
味するものとする。特に、アルカリ金属及びアルカリ土
類金属の塩の群から選択される塩が用いられ、出発の珪
酸塩の金属Mと酸性化剤との塩、例えば珪酸ナトリウム
と硫酸との反応の場合には硫酸ナトリウムを用いるのが
好ましい。
【0058】この実施態様の一つの重要な特徴に従え
ば、初期基本原料中の電解質濃度は、(0g/リットル
より高く且つ)17g/リットルより低い。この濃度
は、14g/リットルより低いのが好ましい。この実施
態様の別の重要な特徴に従えば、初期基本原料中の珪酸
塩濃度は、(1リットル当たりにSiO2 として0gよ
り高く且つ)1リットル当たりにSiO2 として100
gより低い。この濃度は、80g/リットルより低いの
が好ましく、70g/リットルより低いのが特に好まし
い。
【0059】2番目の工程は、前記の組成の基本原料に
酸性化剤を添加することから成る。この添加(これは相
関して反応混合物のpHの低下をもたらす)は、少なく
とも約7、一般的には7〜8の範囲のpH値が得られる
まで、実施される。
【0060】この値に達したら、そして出発基本原料が
導入される珪酸塩の総量の内の一部のみを含む場合に
は、次いで、酸性化剤及び残りの珪酸塩の同時添加を実
施するのが有利である。
【0061】残りの珪酸塩が全部添加された時に、実際
の沈降反応が終了する。沈降の終了時、特に沈殿した同
時添加の後に、反応混合物の熟成を実施するのが有利で
あり、この熟成は、例えば5分間〜1時間続けることが
できる。
【0062】最後に、全ての場合において(即ち、出発
基本原料が導入される珪酸塩の総量の内の一部のみを含
む場合及び出発基本原料が導入される珪酸塩の総量を含
む場合の両方において)、沈降後に、随意としての続い
ての工程において、反応混合物に追加の酸性化剤を添加
することができる。この添加は、一般的に3〜6.5の
範囲、好ましくは4〜6.5の範囲のpH値が得られる
まで実施される。
【0063】反応混合物の温度は、70〜98℃の範囲
であるのが一般的である。別の形に従えば、反応は、8
0〜95℃の範囲の一定温度において実施される。さら
に別の形に従えば、反応終了時の温度は、反応開始時の
温度より高い。かくして、反応開始時の温度は70〜9
5℃の範囲に保つのが好ましい。次いでこの温度を数分
間かけて好ましくは80〜98℃の範囲の値まで上昇さ
せ、反応の終わりまでこの温度に保つ。直前に記載した
操作の最後に、シリカスラリーから成る反応混合物が得
られる。
【0064】この第一の有利な実施態様の工程(B)
は、このシリカスラリーをろ過して、8〜40重量%の
範囲の固形分含有率を有するろ過ケークを回収すること
から成る。ろ過は、任意の好適な方法によって、例えば
ベルトフィルター、真空回転式フィルター又は好ましく
はフィルタープレスを用いて、実施することができる。
プレスろ過によって得られたケークは一般的にかなり高
い固形分含有率を有する。
【0065】得られたろ過ケーク(特にフィルタープレ
スを用いた場合に得られたろ過ケーク)を噴霧乾燥する
ことによって、好ましくはマルチノズル噴霧器によって
噴霧乾燥することによって、前記の沈降シリカS1 を調
製することができるということに留意すべきである。こ
のケークはその乾燥の直前にせいぜい24重量%(好ま
しくはせいぜい23重量%)であって18重量%より高
い(好ましくは20重量%より高い)固形分含有率を有
することが追加的に必要であり、そして、このケークは
乾燥の前に、前記したように、機械的に解凝集し且つ随
意に化学的に解凝集しておくことができる。
【0066】第二の有利な実施態様に従えば、ろ過ケー
クは、 (A)アルカリ金属Mの珪酸塩に酸性化剤を作用させる
ことによるシリカ沈降反応(この場合には、(i) 反応
中に導入されるアルカリ金属M珪酸塩の総量の内の一部
を含む初期基本原料を形成させ、ここで、この基本原料
中のSiO2 として表わした珪酸塩濃度は20g/リッ
トルより低く、(ii) この初期基本原料に酸性化剤を、
この初期基本原料中に存在するM2 Oの少なくとも5%
が中和されるまで、添加し、(iii) この反応混合物に酸
性化剤及び残りのアルカリ金属M珪酸塩を同時に、添加
される珪酸塩のSiO2 として表わした量/初期基本原
料中に存在する珪酸塩のSiO2 として表わした量の比
{補強比(consolidation ratio)と称する}が4より大
きくしかしせいぜい100であるようにして、添加す
る) (B)反応混合物をろ過して、8〜40重量%の範囲の
固形分含有率を有するろ過ケークを回収することを含む
方法によって得られる。 この場合には、初期基本原料中の珪酸塩の濃度が非常に
低いこと及び同時添加工程の際の補強比が適切であるこ
とが、重要な条件である。
【0067】この実施態様においては、操作は、次のよ
うに実施される。初めに、珪酸塩を含む基本原料を形成
させる。この初期基本原料中に存在させる珪酸塩の量
は、反応中に導入される珪酸塩の総量の内の一部を占め
るだけであるのが有利である。
【0068】この実施態様の一つの重要な特徴に従え
ば、初期基本原料中の珪酸塩濃度は、(1リットル当た
りにSiO2 として0gより高く且つ)1リットル当た
りにSiO2 として20gより低い。この濃度は、せい
ぜい11g/リットルであってよく、場合によってはせ
いぜい8g/リットルであってもよい。特に続いて実施
されるろ過がフィルタープレスによって実施される場合
には、この濃度は、少なくとも8g/リットル、特に1
0〜15g/リットルの範囲であってもよい。
【0069】この初期基本原料は、電解質を含んでいて
もよい。しかしながら、この実施態様の際には、電解質
を用いないのが好ましい。特に、初期基本原料が電解質
を含有しないのが好ましい。
【0070】2番目の工程は、前記の組成の基本原料に
酸性化剤を添加することから成る。しかして、この2番
目の工程においては、前記初期基本原料中に存在するM
2Oの少なくとも5%、好ましくは少なくとも50%が
中和されるまで、この初期基本原料に酸性化剤を添加す
る。この2番目の工程においては、前記初期基本原料中
に存在するM2 Oの50〜99%が中和されるまで、こ
の初期基本原料に酸性化剤を添加するのが好ましい。
【0071】中和されたM2 Oの量が所望の値に達した
ら、次いで、酸性化剤及びある量のアルカリ金属M珪酸
塩の同時添加を、補強比、即ち添加される珪酸塩のSi
2として表わした量/初期基本原料中に存在する珪酸
塩のSiO2 として表わした量の比が4より大きくしか
しせいぜい100であるようにして、実施する。別の形
に従えば、酸性化剤及びある量のアルカリ金属M珪酸塩
のこの同時添加を、補強比がより特定的には12〜10
0の範囲、好ましくは12〜50の範囲、特に13〜4
0の範囲であるようにして、実施する。
【0072】さらに別の形に従えば、酸性化剤及びある
量のアルカリ金属M珪酸塩のこの同時添加を、補強比が
むしろ4より大きくしかし12より低い、好ましくは5
〜11.5の範囲、特に7.5〜11の範囲であるよう
にして、実施する。この別の形は一般的に、初期基本原
料中の珪酸塩濃度が少なくとも8g/リットル、特に1
0〜15g/リットルの範囲、例えば11〜15g/リ
ットルの範囲である場合に用いられる。
【0073】工程(iii) を通じての酸性化剤の添加量
は、添加したM2 Oの80〜99%、例えば85〜97
%が中和されるような量であるのが好ましい。工程(ii
i) においては、酸性化剤と珪酸塩との同時添加を、反
応混合物の初期pH平坦域pH1 及び続いての反応混合
物の第二pH平坦域pH2 が7<pH2<pH1 <9で
あるようにして、実施することができる。
【0074】残りの珪酸塩が全部添加された時に、実際
の沈降反応が終了する。特に前記の同時添加の後に、反
応混合物の熟成を実施するのが有利であることがあり、
この熟成は、例えば1〜60分間、特に5〜30分間続
けることができる。
【0075】最後に、沈降後に、続いての工程におい
て、特に随意としての熟成の前に、反応混合物に追加の
酸性化剤を添加するのが望ましい。この添加は、一般的
に、3〜6.5の範囲、好ましくは4〜5.5の範囲の
反応混合物のpH値が得られるまで実施される。これは
特に、工程(iii) の間に添加されるM2 Oの全部が中和
されることを可能にする。この添加の際の酸性化剤は、
一般的に、工程(iii) の際に用いられるものと同じもの
である。
【0076】反応混合物の温度は、60〜98℃の範囲
であるのが一般的である。工程(ii)の際の酸性化剤の
添加は、60〜96℃の範囲の温度の初期基本原料中で
実施するのが好ましい。別の形に従えば、反応は、75
〜96℃の範囲の一定温度において実施される。さらに
別の形に従えば、反応終了時の温度は、反応開始時の温
度より高い。かくして、反応開始時の温度は70〜96
℃の範囲に保つのが好ましく、次いで反応の間にこの温
度を数分間かけて好ましくは80〜98℃の範囲の値ま
で上昇させ、反応の終わりまでこの温度値を保つ。直前
に記載した操作の最後に、シリカスラリーから成る反応
混合物が得られる。
【0077】この第二の有利な実施態様の工程(B)
は、このシリカスラリーをろ過して、8〜40重量%の
範囲の固形分含有率を有するろ過ケークを回収すること
から成る。ろ過は、任意の好適な方法によって(例えば
フィルタープレス、ベルトフィルター又は真空回転式フ
ィルターを用いて)実施することができるが、例えば初
期基本原料中の珪酸塩濃度が少なくとも8g/リットル
である(且つ、20g/リットルより低い)場合、特に
10〜15g/リットルの範囲、特に11〜15g/リ
ットルの範囲である場合には、フィルタープレスを用い
てろ過を実施するのが有利である。プレスろ過によって
得られたケークは一般的にかなり高い固形分含有率を有
する。
【0078】得られたケーク(一般的に、実質的に球状
ビーズとしてそれらを得ることが望まれるならばプレス
ろ過によって得られたケーク、粉体の形でそれらを得る
ことが望まれるならば真空回転式ろ過によって得られた
ケーク)を噴霧乾燥することによって、好ましくはマル
チノズル噴霧器(一般的に、実質的に球状ビーズとして
それらを得ることが望まれる場合)又はマルチタービン
噴霧器(一般的に、粉体の形でそれらを得ることが望ま
れる場合)によって噴霧乾燥することによって、前記の
沈降シリカS2 〜S5 を調製することができるというこ
とに留意すべきである。このケークは乾燥の前に、前記
したように、機械的に解凝集し且つ随意に化学的に解凝
集しておくことができる。
【0079】乾燥させるべきケークが15重量%より高
い固形分含有率を有する場合には、乾燥をマルチノズル
噴霧器によって実施するのが好ましい。この含有率がせ
いぜい15重量%である場合には、乾燥をマルチタービ
ン噴霧器によって実施するのが好ましい。
【0080】沈降シリカS2 〜S5 は、乾燥製品(特に
せいぜい15重量%の固形分含有率を有するケークを用
いて出発したもの)を凝集操作(特に直接圧縮、湿式経
路粒状化、押出、又は好ましくは乾式圧縮)に付すこと
によって、粒体の形で得ることができる。
【0081】前記の2つの有利な実施態様によって製造
される水性懸濁液(A)は一般的に、最良の性質、特に
コンクリート又はモルタル吹付用途において最良の性質
を示す。
【0082】必要ならば、特にこれらの2つの有利な実
施態様においては、特に沈降反応の際に形成したアルカ
リ金属M塩を除去するために、ろ過ケークを水で洗浄し
てもよい。例えば、沈降の際に珪酸ナトリウム及び硫酸
を用いる場合には、工程(B)の終了時に1.5重量%
より低いNa2 SO4 含有率を有するケークを単離する
ことができる。
【0083】ろ過ケークの固形分含有率を8〜40重量
%の所望の値に増大させるために随意にろ過ケークの増
粘を実施することができるということに、留意すべきで
ある。この増粘は、ろ過ケークに充分な量の固体の形の
シリカ(微粉状シリカ)を添加することから成る。この
シリカは特に、富化されるべきケークの一部を乾燥させ
る、特に噴霧乾燥することによって得てもよい。微粉状
シリカはまた、ケークを有機溶剤で洗浄した後に慣用の
乾燥を実施することによって得ることもできる。
【0084】従って、水性懸濁液(A)は、シリカろ過
ケーク、有利には前記の実施態様のいずれかに従って得
られたろ過ケークを機械的に解凝集することによって得
られた沈降シリカの水性懸濁液(B)を用いる方法によ
って調製するのが好ましい。
【0085】この機械的な解凝集と組合せて、例えば、
アルミン酸ナトリウム及び好ましくはそして一般的に同
時に酸(特に硫酸のような無機酸)を、懸濁液(B)の
pHが6〜7の範囲にとどまり且つAl/SiO2 重量
比が1000〜3300ppmの範囲にあるようにし
て、解凝集機/ブレンダー中に導入することによって、
化学的な解凝集を実施してもよい。この添加が実施され
た後に、随意に機械的解凝集を続けてもよい。
【0086】解凝集工程の後に、得られた懸濁液の湿式
粉砕又は超音波による解凝集を実施してもよい。湿式粉
砕及び超音波による解凝集は、前記したようにして実施
することができる。超音波による解凝集の前に、懸濁液
を機械的撹拌に付してもよい。
【0087】沈降シリカの水性懸濁液(B)は、特に前
記の有利な実施態様に従い前記の湿式粉砕又は前記の超
音波による解凝集の後に得られたろ過ケークから調製さ
れた場合には、例えば、 ・その固形分含有率が10〜40重量%の範囲であり、 ・50s-1における1分間の剪断下で測定したその粘度
が0.04Pa・sより低く、特に0.02Pa・sよ
り低く、且つ ・懸濁液を7500rpmにおいて30分間遠心分離し
た後に得られる上澄み液中に存在するシリカの量が懸濁
液中に存在するシリカの量の50%以上、特に60重量
%以上、特に70重量%以上、又は90重量%以上もを
占める(上澄み液を一定重量が得られるまで160℃に
おいて乾燥させた後に測定した量)ようなものである。
【0088】最後に、水性懸濁液(A)の調製のための
方法に用いることができ且つ直前の特性を示す別の沈降
シリカの水性懸濁液(B)は、随意に、前記した本発明
の有利な実施態様のいずれかにおいて合成されたろ過ケ
ークを次のようにして転化させる方法によって得ること
ができる: (a)このろ過ケークを有機溶剤で洗浄し且つこうして
洗浄されたケークを乾燥させて微粉状のシリカを得て、
(b)この微粉状のシリカの所定量を水中に、得られる
沈降シリカの水性懸濁液の固形分含有率が10〜40重
量%の範囲であるようにして、懸濁させる。
【0089】有機溶剤による洗浄は、ケークの細孔中に
存在する水が置換されることを可能にする。この目的の
ために用いられる溶剤は、極性溶剤、特にエタノール及
びエーテルであるのが好ましく、これらは混合物として
用いることができる。特に、 ・エタノールによる最初の洗浄、 ・エタノール/エーテルの50/50混合物による2回
目の洗浄、 ・エーテルによる3回目の洗浄 を実施することができる。
【0090】こうして洗浄されたケークを、例えば周囲
空気中で、乾燥させることができる。噴霧乾燥によって
得られたものに匹敵する自由水含有率が得られる。この
タイプの乾燥は、乾燥の際の毛管現象力の作用による多
孔性の崩壊を防止することができる。
【0091】こうして、凝集がごく僅かであり、噴霧乾
燥技術によって得られるものよりもはるかに高い多孔度
(水銀多孔度分析によって測定)を有するシリカ(微粉
の形のシリカ)が得られる。このシリカは、懸濁液の固
形分含有率が10〜40重量%の範囲であるような量で
水中に再懸濁させた場合に、一般的に、慣用的に噴霧乾
燥によって得られるシリカを再懸濁させることによって
得られるものよりも粘性が低い沈降シリカの水性懸濁液
をもたらす。
【0092】水性懸濁液(A)が静置された時にゲルの
形を示すということは、製品の沈降分離又は沈殿の問題
をなくすことができ、かくして数週間又は数か月(例え
ば3か月)にわたる安定性を保証することができる。形
成されるゲルは低剪断下で元に戻すことができる。この
ゲルは、低応力下で「破壊(broken)」されて、容易に
ポンプ輸送可能な、特に通常用いられる吹付装置を用い
てポンプ輸送可能な、低粘度の均質懸濁液に変えられ
る。従って、本発明に従う吹付方法におけるこの添加剤
の使用は、任意の特別な装置を必要とせず、反対に慣用
の装置によって実施することができ、使用者に追加の費
用をもたらさない。
【0093】本発明に従う方法、特に湿式経路吹付方法
の別の利点を、以下に説明する。本発明に従う方法は、
任意のタイプの表面又は支持体に適用される。この方法
は、トンネル建造の分野、並びにベルリンの壁のような
発掘現場の囲い、支えの塀、土手の安定化の分野におい
て、特に有利な用途を見出す。
【0094】前記の水性懸濁液(A)を使用することに
よって、硬化促進剤(促進剤は、一般的に、高アルカリ
性である)を使用することがもはや必要ではなくなる。
しかしながら、硬化促進剤(例えば液体の形の硬化促進
剤)を使用しても、本発明から逸脱する訳ではない。こ
の場合、硬化促進剤は、吹付手段、例えば計量ポンプ
(一般的には水性懸濁液(A)用に用いることができる
もの以外のもの)を用いる吹付手段の直前又はこの吹付
手段の地点において、導入することができる。この場
合、かかる促進剤は、一般的にかなり少量で用いられる
だけである。
【0095】水性懸濁液(A)の非常に弱い刺激性(特
に水性懸濁液(A)がアルミニウム化合物として硫酸ア
ルミニウムを含有する場合)の結果として、衛生及び安
全性条件、特に本発明に従う吹付方法を実施する作業者
についての衛生及び安全性条件が改善される。
【0096】本発明に従う方法において水性懸濁液
(A)を使用することによって、追加的に、吹付の際の
はね返りによる損失を非常にはっきりと減少させること
(及び従ってコンクリート又はモルタルの吹付を実施す
る作業者についてのより良好な安全性を確保すること)
が可能になり、非常に厚い吹付コンクリート又はモルタ
ル層を製造することが可能になる。従って、本発明に従
う方法を実施することによって、生産高効率のはっきり
とした増加が可能になる。
【0097】実際、はね返り物を5%よりも少なくする
ことができ、吹付壁の厚さは、垂直壁上で少なくとも3
0〜60cm、丸天井上で少なくとも15〜20cmに
達し得る。この吹付の際のはね返りによる損失の減少及
び吹付層におけるこの増加は、吹付けられるコンクリー
ト又はモルタルの接着性の改善(「粘着性」外観)を示
す。
【0098】本発明の別の主題事項は、吹付けられるべ
きコンクリート又はモルタル用の添加剤として、特に吹
付けられた層の厚さを増大させ且つはね返り物を減少さ
せるための添加剤として、前記の水性懸濁液(A)を使
用することである。
【0099】さらに、本発明に従う方法における水性懸
濁液(A)の使用は、一般的に追加的に硬化促進剤を何
ら用いない場合にさえ、吹付けられたコンクリート又は
モルタルの長期間機械的性質を悪化させない。反対に、
これは、28日における高い圧縮強さ値をもたらすこと
がわかった。一般的に、促進剤未添加コンクリートの圧
縮強さ80%及びCEMI52.5のようなコンクリー
トについて少なくとも45MPaの値(コンクリートコ
アについて実施した測定)が得られる。
【0100】これらの良好な長期間機械的性質が前記の
性質と組合せて得られることによって、特に、トンネル
における支持リングの製造のために、いわゆる吹付コン
クリート構造体を供給することができ、こうして得られ
る構造体は、セグメントの状態で製造され又はコンクリ
ートの打ち込みによって製造される慣用の構造体に対す
る有利で経費のかからない代替品を構成することができ
る。
【0101】前記の利点は、好ましくは、用いるシリカ
の重量(無水シリカとして表わして)がセメントの重量
に対して0.5〜5%の範囲、特に0.5〜2.5%の
範囲となり且つ(又は)用いるアルミニウム化合物、例
えば硫酸アルミニウムの重量(無水アルミニウム化合物
として表わして)がセメントの重量に対して0.2〜8
%の範囲、特に0.2〜3%の範囲となるような量の水
性懸濁液(A)を用いた場合に得られる。
【0102】用いるアルミニウム化合物の量、特に硫酸
アルミニウムの量(無水化合物として表わして)がセメ
ントの重量に対して0.5%より高い、好ましくは1.
5〜6%の範囲、特に2〜4%の範囲(例えば2〜3%
の範囲)である場合に、吹付けられた被覆の迅速な硬化
が特に観察され、これによって、例えば丸天井の下で、
吹付け後数時間ほど短い時間で完全に安全に作業するこ
とが可能になる。こうして、例えば10℃以上の温度に
おいて3時間で少なくとも2〜4MPaの高い初期圧縮
強さ値が得られる(特にトンネルにおける支持リングの
製造のためのいわゆるコンクリート又はモルタル構造体
の製造に利用)。
【0103】用いるアルミニウム化合物の量、特に硫酸
アルミニウムの量(無水化合物として表わして)がセメ
ントの重量に対してせいぜい0.5%、例えば0.2〜
0.45%の範囲である場合には、吹付け後0.5時間
以上(好ましくは2時間)以上、吹付けられた組成物の
チキソトロープ性及び造形可能性が維持される(こて仕
上げすることができるコンクリート及びモルタルの製造
に利用)。
【0104】こうして、吹付けられたコンクリート又は
モルタルの硬化の速度を、特に用いるアルミニウム化合
物の量の関数として、調節することができる。
【0105】吹付手段から出てくる組成物の水/セメン
ト(W/C)重量比は、0.45〜0.60の範囲であ
るのが一般的であり、0.47〜0.54の範囲である
のがの好ましい(Wには、粒質物の水和水が含まれ
る)。本発明は、一つの特定タイプのセメントに限定さ
れるものではない。かくして、コンクリート又はモルタ
ルの吹付方法において慣用的に用いられている任意のタ
イプのセメント、例えばポルトランドタイプのセメント
を用いることができる。
【0106】
【実施例】以下、実施例によって本発明を例示するが、
これら実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0107】例1 沈降シリカケークC1を以下のように調製する。プロペ
ラを用いる撹拌系及びジャケット式加熱手段を備えたス
テンレス鋼製反応器に、次のものを導入する。 ・水346リットル ・Na2 SO4 (電解質)7.5kg ・SiO2 /Na2 O重量比3.50及び20℃におけ
る相対密度1.133を示す水性珪酸ナトリウム587
リットル。
【0108】この場合、基本原料中の珪酸塩濃度(Si
2 として表わして)は85g/リットルである。この
混合物を撹拌を続けながら79℃に加熱する。次いで2
0℃における相対密度1.050の希硫酸386リット
ルをこの混合物に、8のpH値(混合物の温度において
測定して)が得られるまで、導入する。反応混合物の温
度は最初の25分間は79℃であり、次いで15分かけ
て79℃から86℃に上昇させ、次いで反応終了時まで
86℃に保つ。pH値が8に達したら、SiO2 /Na
2 O重量比3.50及び20℃における相対密度1.1
33の水性珪酸ナトリウム82リットル並びに前記のタ
イプの酸131リットルを一緒に反応混合物中に導入す
る。この酸及び珪酸塩の同時添加は、反応混合物のpH
が常に8±0.1であるようにして、実施する。珪酸塩
が全部導入された後に、反応混合物のpHを5.2の値
にするように、希酸の導入を9分間続ける。次いで酸の
導入を停止し、反応スラリーをさらに5分間撹拌し続け
る。
【0109】全反応時間は118分だった。沈降シリカ
のスラリーが得られ、これをフィルタープレスによって
ろ過して洗浄して、最終的に強熱減量78%(及び従っ
て固形分含有率22重量%)並びにNa2 SO4 含有率
1重量%のシリカケークC1が回収された。
【0110】例2 例1において調製したケークC1(プレスろ過によって
得られ、固形分含有率22重量%及びNa2 SO4 含有
率1重量%を示すもの)4kgを前もって60℃に加熱
し、Cellier 解凝集ブレンダー中に導入する。次いで、
ケークのデフロキュレーションの間に、アルミン酸ナト
リウム溶液{Al23 含有率22重量%及びNa2
含有率18重量%を有するもの(相対密度1.50
5)}13.1ミリリットル及び濃度80g/リットル
の硫酸溶液(相対密度1.505)7.47ミリリット
ルを同時に、pHを6.5の値に保つようにして導入す
る。Al/SiO2 重量比はほぼ2600ppmだっ
た。機械的デフロキュレーションを続けながら、20分
間熟成を行なう。
【0111】得られたシリカ懸濁液C2は、 ・0.06Pa・sの粘度(50s-1における1分間の
剪断下で測定)、 ・d10=5μm、d50=19μm、d90=60μmのよ
うな粒子寸法によって特徴付けられる。1週間の貯蔵の
終わりに、 ・貯蔵容器の底において、再分散させるのが極めて困難
又は不可能でさえある付着物の形成、 ・懸濁液の粘度の増大{その粘度はこの場合0.45P
a・sである(50s-1における1分間の剪断下で測
定)} が観察された。
【0112】例3 Rayneri 一枚羽根機械式撹拌機を備えた容器に、例2に
おいて調製した22重量%の固形分含有率を示す懸濁液
C2{解凝集(delitage)後に試料採取したもの}1k
gを入れる。これに、粉体の形の水和硫酸アルミニウム
(Al2(SO4)3・14H2O) 220gを3分かけて機械的に撹拌
しながら(羽根回転速度500rpm)添加する。約1
5分間撹拌を続ける。
【0113】次の特徴: ・pH3.25 ・固形分含有率28.4重量% ・シリカ含有率(無水シリカとして計算)18.0重量
% ・硫酸アルミニウム含有率(無水硫酸アルミニウムとし
て計算)10.4重量% を示す均質懸濁液C3が得られた。
【0114】さらに、2時間の静置後に、この懸濁液は
固化し、従ってゲルの形になった。1週間の貯蔵後に、
このゲルは、500s-1における1分間の剪断によっ
て、50s-1における1分間の剪断下で測定して0.2
5Pa・sの粘度(Vr )を示す均質懸濁液に変化し
た。静置した時に、この懸濁液は2時間後にゲルに戻っ
た。1か月の貯蔵後に、このゲルは、穏やかな撹拌下
(500s-1において1分間)で、1週間の貯蔵後のゲ
ルの「破壊(breaking)(cassage)」によって得られた
ものと実質的に同じ特徴を示す懸濁液に変化した。
【0115】例4 Netzch LME1 ミルの粉砕室に、例2において調製した固
形分含有率22重量%を示す懸濁液C2(解凝集後に試
料採取したもの)2リットルを、0.083リットル/
分の速度で供給する。粉砕室のアルミナビーズ(直径
0.6〜1mm)の充填比は75%であり、軸回転速度
は2000rpmだった。この湿式粉砕工程の終わり
に、 ・粘度0.016Pa・s(50s-1における1分間の
剪断下で測定)、 ・d10=1.13μm、d50=2.1μm、d90=5.
4μmのような粒子寸法、 ・固形分含有率22重量% によって特徴付けられる懸濁液C4が得られた。
【0116】例5 Rayneri 一枚羽根機械式撹拌機を備えた容器に、例4に
おいて調製した固形分含有率22重量%を示す懸濁液
(C4)1kgを入れる。これに、粉体の形の水和硫酸
アルミニウム(Al2(SO4)3・14H2O) 440gを3分かけて
機械的に撹拌しながら(羽根回転速度500rpm)添
加する。約15分間撹拌を続ける。
【0117】次の特徴: ・pH3.05 ・固形分含有率32.9重量% ・シリカ含有率(無水シリカとして計算)15.3重量
% ・硫酸アルミニウム含有率(無水硫酸アルミニウムとし
て計算)17.6重量% を示す均質懸濁液C5が得られた。
【0118】さらに、24時間の静置後に、この懸濁液
は固化し、従ってゲルの形になった。このゲルは、それ
ぞれ7.27Pa・s、0.20Pa・s及び0.07
5Pa・sの粘度V1 、V2 及びV3 (前記の手順に従
って測定)を示した。1週間の貯蔵後に、このゲルは、
500s-1における1分間の剪断によって、50s-1
おける1分間の剪断下で測定して0.11Pa・sの粘
度(Vr )を示す均質懸濁液に変化した。静置した時
に、この懸濁液は24時間後にゲルに戻った。1か月の
貯蔵後に、このゲルは、穏やかな撹拌下(500s-1
おいて1分間)で、1週間の貯蔵後のゲルの「破壊」に
よって得られたものと実質的に同じ特徴を示す懸濁液に
変化した。
【0119】例6 Rayneri 一枚羽根機械式撹拌機を備えた容器に、例4に
おいて調製した固形分含有率22重量%を示す懸濁液
(C4)1kgを入れる。これに、水100g及び粉体
の形の水和硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3・14H2O)880
gを3分かけて機械的に撹拌しながら(羽根回転速度5
00rpm)添加する。約15分間撹拌を続ける。
【0120】次の特徴: ・pH2.6 ・固形分含有率36.7重量% ・シリカ含有率(無水シリカとして計算)11.1重量
% ・硫酸アルミニウム含有率(無水硫酸アルミニウムとし
て計算)25.6重量% を示す均質懸濁液C6が得られた。
【0121】さらに、24時間の静置後に、この懸濁液
は固化し、従ってゲルの形になった。このゲルは、それ
ぞれ2.5Pa・s、0.12Pa・s及び0.10P
a・sの粘度V1 、V2 及びV3 (前記の手順に従って
測定)を示した。1週間の貯蔵後に、このゲルは、50
0s-1における1分間の剪断によって、50s-1におけ
る1分間の剪断下で測定して0.11Pa・sの粘度
(Vr )を示す均質懸濁液に変化した。静置した時に、
この懸濁液は24時間後にゲルに戻った。1か月の貯蔵
後に、このゲルは、穏やかな撹拌下(500s-1におい
て1分間)で、1週間の貯蔵後のゲルの「破壊」によっ
て得られたものと実質的に同じ特徴を示す懸濁液に変化
した。
【0122】例7 水和硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3・14H2O) 880gを1
10℃においてその結晶水中で溶融させ、これに、例2
において調製した22重量%の固形分含有率を示す懸濁
液C2{解凝集(delitage)後に試料採取したもの}1
kg及び水100gを添加する。この添加は、約15分
間かけて実施した。110℃において結晶水中に溶融さ
せた水和硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3・14H2O) 880g
に、例2において調製した22重量%の固形分含有率を
示す懸濁液(C2)1kg及び水100gを添加する。
この添加は、約15分間かけて実施した。
【0123】次の特徴: ・pH2.6 ・固形分含有率36.7重量% ・シリカ含有率(無水シリカとして計算)11.1重量
% ・硫酸アルミニウム含有率(無水硫酸アルミニウムとし
て計算)25.6重量% を示す均質懸濁液C7が得られた。
【0124】さらに、24時間の静置後に、この懸濁液
は固化し、従ってゲルの形になった。このゲルは、それ
ぞれ1.8Pa・s、0.23Pa・s及び0.17P
a・sの粘度V1 、V2 及びV3 (前記の手順に従って
測定)を示した。1週間の貯蔵後に、このゲルは、50
0s-1における1分間の剪断によって、50s-1におけ
る1分間の剪断下で測定して0.17Pa・sの粘度
(Vr )を示す均質懸濁液に変化した。静置した時に、
この懸濁液は24時間後にゲルに戻った。1か月の貯蔵
後に、このゲルは、穏やかな撹拌下(500s-1におい
て1分間)で、1週間の貯蔵後のゲルの「破壊」によっ
て得られたものと実質的に同じ特徴を示す懸濁液に変化
した。
【0125】例8 水和硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3・14H2O) 1020gを
110℃においてその結晶水中で溶融させ、これに、例
2において調製した22重量%の固形分含有率を示す懸
濁液C2{解凝集(delitage)後に試料採取したもの}
1kg及び水240gを添加する。この添加は、約15
分間かけて実施した。
【0126】次の特徴: ・pH2.4 ・固形分含有率35.8重量% ・シリカ含有率(無水シリカとして計算)9.8重量% ・硫酸アルミニウム含有率(無水硫酸アルミニウムとし
て計算)26.0重量%を示す均質懸濁液C8が得られ
た。
【0127】さらに、24時間の静置後に、この懸濁液
は固化し、従ってゲルの形になった。このゲルは、それ
ぞれ1.0Pa・s、0.12Pa・s及び0.09P
a・sの粘度V1 、V2 及びV3 (前記の手順に従って
測定)を示した。1週間の貯蔵後に、このゲルは、50
0s-1における1分間の剪断によって、50s-1におけ
る1分間の剪断下で測定して0.09Pa・sの粘度
(Vr )を示す均質懸濁液に変化した。静置した時に、
この懸濁液は24時間後にゲルに戻った。1か月の貯蔵
後に、このゲルは、穏やかな撹拌下(500s-1におい
て1分間)で、1週間の貯蔵後のゲルの「破壊」によっ
て得られたものと実質的に同じ特徴を示す懸濁液に変化
した。
【0128】例9 コンクリート調製所(centrale a beton)において次の
方法に従って以下の成分を混合することによって、消化
コンクリートブレンドを製造する。 ・0/4mmの砂1015kg/m3 、4/8mmの砂
利175kg/m3 及び8/16mmの粒質物785k
g/m3 をミキサー中に導入する; ・高強度ポルトランドセメント(ヨーロッパ規格CEM
I52.5に相当)425kg/m3 を添加する; ・得られたドライブレンドを120秒間(ブレンドする
ことによって)均質化する; ・得られたブレンドのW/C比が0.43〜0.50の
範囲になるような量の水を添加する; ・湿潤剤(SikaによってSikatard 902の商品名で販売さ
れているもの)4.25kg/m3 を添加する; ・得られた湿潤ブレンドを120秒間均質化する。
【0129】この消化コンクリートブレンドを、コンク
リート調製所からミキサートラック中に入れて現場に搬
送する。次いでこれをこの現場のSchwing 吹付機中に導
入する。次いでこの混合物をプランジャーポンプによっ
て管中を吹付ノズルに向けて搬送する。この吹付ノズル
に、圧縮空気(噴射用空気)を供給する。消化ブレンド
に吹付ノズル地点において水性懸濁液C3、C5、C
6、C7又はC8を導入する。下記の表に示した(無
水)シリカ/セメントの重量比(R1 )及び(無水)硫
酸アルミニウム/セメントの重量比(R2 )が得られる
ように、水性懸濁液の流速と消化ブレンドの流速とを関
連づける。表にはまた、3時間で得られた機械的強度値
(CS(3h))及び28日で得られた機械的強度値
(CS(28d))をも示す。
【0130】
【表1】
【0131】かくして、28日において高い圧縮強さ値
が得られた。さらに、懸濁液C5、C6、C7及びC8
の場合に、高い初期圧縮強さ値(3時間で少なくとも2
MPa)が得られた。懸濁液C3の場合、吹付けられた
コンクリートがある程度こて仕上げ可能であるというこ
とがわかった。最後に、実施した全ての吹付の場合に、
次のことがわかった。 ・壁に対するコンクリートの高い接着性:これははね返
り物が5%より少ないことに反映される; ・垂直壁に対して40cm、丸天井に対して15cmの
吹付層の厚さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 28/02 C04B 28/02 E04F 13/02 8913−2E E04F 13/02 B E04G 21/02 103 E04G 21/02 103B (72)発明者 アンドレ・ベルトンシニ スイス国エパランジュ、シュマン・デ・ゾ ルモー、26 (72)発明者 ジェローム・デュガ フランス国モンティニ・ル・ブルトヌー、 リュ・アルフレッド・ノーべル、1 (72)発明者 ロラン・フルアン フランス国レイ・レ・ローズ、リュ・ド・ ラ・ベルジェール、2 (72)発明者 ジャンリュク・ジャキエ スイス国プレ・ベール・シビリエ(番地な し) (72)発明者 エブリーヌ・プラ フランス国パンタン、リュ・ラボワジエ、 3

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上にコンクリート又はモルタルの層
    を製造するためにコンクリート又はモルタルを吹付する
    方法であって、 吹付手段の直前又は吹付手段の地点においてシリカ並び
    に硫酸アルミニウム、塩基性硫酸アルミニウム、みょう
    ばん及びそれらの混合物から選択されるアルミニウム化
    合物の水性懸濁液(A)を添加し、 ここで、前記水性懸濁液(A)は、4より小さいpH及
    び10〜50重量%の範囲の固形分含有率を有し且つ4
    8時間の静置期間の後にゲルの形にあり、 このゲルは、低剪断下で元に戻すことができることを特
    徴とする、前記方法。
  2. 【請求項2】 乾式経路で実施されることを特徴とす
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 コンクリート又はモルタルドライブレン
    ドを形成させ、このブレンドを吹付手段中に導入するた
    めに移動させ、吹付手段の直前又は吹付手段の地点にお
    いてこのブレンドに消化水及び水性懸濁液(A)を添加
    し、得られた配合物を吹付手段から表面上に吹付けるこ
    とを特徴とする、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 ブレンドをセメント及び粒質物から乾式
    で形成させることを特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 水性懸濁液(A)及び消化水を添加する
    前にこれらを互いに混合することを特徴とする、請求項
    2〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 消化水が水性懸濁液(A)から成ること
    を特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 湿式経路で実施されることを特徴とす
    る、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 コンクリート又はモルタル消化ブレンド
    を形成させ、このブレンドを吹付手段中に導入するため
    に移動させ、吹付手段の直前又は吹付手段の地点におい
    てこの消化ブレンドに水性懸濁液(A)を添加し、得ら
    れた混合物を吹付手段から表面上に吹付けることを特徴
    とする、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 消化ブレンドをセメント、粒質物及び水
    から形成させる、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 追加の硬化促進剤を用いないことを特
    徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 ドライブレンド又は消化ブレンドが湿
    潤剤を含有することを特徴とする、請求項1〜10のい
    ずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 水性懸濁液(A)が3.5より小さい
    pHを有することを特徴とする、請求項1〜11のいず
    れかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 水性懸濁液(A)が無水シリカとして
    表わして1〜49重量%の範囲、好ましくは3〜35重
    量%の範囲のシリカ含有率を有することを特徴とする、
    請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 水性懸濁液(A)が無水アルミニウム
    化合物として表わして1〜49重量%の範囲、好ましく
    は3〜40重量%の範囲のアルミニウム化合物含有率を
    有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 アルミニウム化合物が硫酸アルミニウ
    ムであることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 シリカがヒュームドシリカ、沈降シリ
    カ及びそれらの混合物から選択されることを特徴とす
    る、請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 水性懸濁液(A)がシリカとして少な
    くとも1種の沈降シリカを含有することを特徴とする、
    請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 水性懸濁液(A)が24時間の静置期
    間の後にゲルの形にあり、このゲルが低剪断下で元に戻
    すことができることを特徴とする、請求項1〜17のい
    ずれかに記載の方法。
  19. 【請求項19】 水性懸濁液(A)が2時間の静置期間
    の後にゲルの形にあり、このゲルが低剪断下で元に戻す
    ことができることを特徴とする、請求項1〜18のいず
    れかに記載の方法。
  20. 【請求項20】 水性懸濁液(A)が24時間の静置期
    間の後に、1s-1における1分間の剪断下で測定して
    0.6Pa・sより高い、好ましくは1.5Pa・sよ
    り高い粘度(V1 )を有するゲルの形にあることを特徴
    とする、請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】 ゲルが、500s-1における1分間の
    剪断によって、50s-1における1分間の剪断下で測定
    してせいぜい0.35Pa・s、より特定的にはせいぜ
    い0.30Pa・sの粘度(Vr )を有する懸濁液に変
    化するようなものであることを特徴とする、、請求項1
    〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 【請求項22】 シリカが微粉砕されたものであること
    を特徴とする、請求項1〜21のいずれかに記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 水性懸濁液(A)が、固体の形のシリ
    カとアルミニウム化合物の水性溶液とを撹拌しながら混
    合することを含む方法によって調製されることを特徴と
    する、請求項1〜22のいずれかに記載の方法。
  24. 【請求項24】 水性懸濁液(A)が、シリカの水性懸
    濁液(B)と粉体の形のアルミニウム化合物及び随意と
    しての水とを撹拌しながら混合することを含む方法によ
    って調製されることを特徴とする、請求項1〜22のい
    ずれかに記載の方法。
  25. 【請求項25】 水性懸濁液(A)が、水性シリカ懸濁
    液(B)及び随意としての水と15〜130℃の範囲の
    温度にあるアルミニウム化合物の溶液とを撹拌しながら
    混合することを含む方法によって調製されることを特徴
    とする、請求項1〜22のいずれかに記載の方法。
  26. 【請求項26】 水性懸濁液(A)が、沈降シリカの水
    性懸濁液(B)及び随意としての水と95〜130℃の
    範囲の温度にある硫酸アルミニウムの溶液とを機械的に
    撹拌しながら混合することを含む方法によって調製され
    ることを特徴とする、請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 水性シリカ懸濁液(B)が固体の形の
    シリカを撹拌しながら水中に懸濁させることによって得
    られたものであることを特徴とする、請求項24〜26
    のいずれかに記載の方法。
  28. 【請求項28】 水中に懸濁させる工程の後に、得られ
    た懸濁液を機械的に解凝集することを特徴とする、請求
    項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 機械的な解凝集と組合せて、アルミン
    酸ナトリウム及び好ましくは酸を、懸濁液(B)のpH
    が6〜7の範囲にとどまり且つAl/SiO2 重量比が
    1000〜3300ppmの範囲にあるようにして、導
    入することによって、化学的な解凝集を実施することを
    特徴とする、請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】 水中に懸濁させる工程又は解凝集工程
    の後に、得られた懸濁液の湿式粉砕又は超音波による解
    凝集を実施することを特徴とする、請求項27〜29の
    いずれかに記載の方法。
  31. 【請求項31】 水性シリカ懸濁液(B)が、シリカ沈
    降反応から得られたろ過ケークの機械的な解凝集によっ
    て得られた沈降シリカの水性懸濁液(B)であることを
    特徴とする、請求項24〜26のいずれかに記載の方
    法。
  32. 【請求項32】 ろ過ケークが、 (A)アルカリ金属Mの珪酸塩に酸性化剤を作用させる
    ことによるシリカ沈降反応(このために、(i) 反応中
    に導入されるアルカリ金属M珪酸塩の総量の内の少なく
    とも一部と電解質とを含む初期基本原料を形成させ、こ
    こで、この初期基本原料中のSiO2 として表わした珪
    酸塩濃度は100g/リットルより低く、初期基本原料
    中の電解質濃度は17g/リットルより低く、(ii) こ
    の基本原料に酸性化剤を、少なくとも約7の反応混合物
    のpH値が得られるまで添加し、(iii) この反応混合物
    に酸性化剤を、場合によって残りのアルカリ金属M珪酸
    塩と同時に、添加する) (B)反応混合物をろ過して、8〜40重量%の範囲の
    固形分含有率を有するろ過ケークを回収することを含む
    方法によって得られることを特徴とする、請求項31記
    載の方法。
  33. 【請求項33】 ろ過ケークが、 (A)アルカリ金属Mの珪酸塩に酸性化剤を作用させる
    ことによるシリカ沈降反応(このために、(i) 反応中
    に導入されるアルカリ金属M珪酸塩の総量の内の一部を
    含む初期基本原料を形成させ、ここで、この初期基本原
    料中のSiO2 として表わした珪酸塩濃度は20g/リ
    ットルより低く、(ii) この初期基本原料に酸性化剤
    を、この初期基本原料中に存在するM2 Oの少なくとも
    5%が中和されるまで添加し、(iii) この反応混合物に
    酸性化剤及び残りのアルカリ金属M珪酸塩を同時に、添
    加される珪酸塩のSiO2 として表わした量/初期基本
    原料中に存在する珪酸塩のSiO2 として表わした量の
    比が4より大きくしかしせいぜい100であるようにし
    て、添加する) (B)反応混合物をろ過して、8〜40重量%の範囲の
    固形分含有率を有するろ過ケークを回収することを含む
    方法によって得られることを特徴とする、請求項31記
    載の方法。
  34. 【請求項34】 ろ過をフィルタープレスによって実施
    することを特徴とする、請求項32又は33記載の方
    法。
  35. 【請求項35】 機械的な解凝集と組合せて、アルミン
    酸ナトリウム及び好ましくは酸を、懸濁液(B)のpH
    が6〜7の範囲にとどまり且つAl/SiO2 重量比が
    1000〜3300ppmの範囲にあるようにして、導
    入することによって、化学的な解凝集を実施することを
    特徴とする、請求項31〜34のいずれかに記載の方
    法。
  36. 【請求項36】 解凝集工程の後に、得られた懸濁液の
    湿式粉砕又は超音波による解凝集を実施することを特徴
    とする、請求項31〜35のいずれかに記載の方法。
  37. 【請求項37】 湿式粉砕又は超音波による解凝集の後
    に、沈降シリカの水性懸濁液(B)が、 ・その固形分含有率が10〜40重量%の範囲であり、 ・50s-1における1分間の剪断下で測定したその粘度
    が4×10-2Pa・sより低く、且つ ・懸濁液を7500rpmにおいて30分間遠心分離し
    た後に得られる上澄み液中に存在するシリカの量が懸濁
    液中に存在するシリカの量の50%以上を占めるような
    ものであることを特徴とする、請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 使用したシリカの無水シリカとして表
    わした重量がセメントの重量に対して0.5〜5%の範
    囲、より特定的には0.5〜2.5%の範囲となるよう
    な量で水性懸濁液(A)を用いることを特徴とする、請
    求項1〜37のいずれかに記載の方法。
  39. 【請求項39】 使用したアルミニウム化合物の無水ア
    ルミニウム化合物として表わした重量がセメントの重量
    に対して0.2〜8%の範囲、より特定的には0.2〜
    3%の範囲となるような量で水性懸濁液(A)を用いる
    ことを特徴とする、請求項1〜38のいずれかに記載の
    方法。
  40. 【請求項40】 吹付けられるべきコンクリート又はモ
    ルタル用の添加剤として、特に吹付けられた層の厚さを
    増大させ且つはね返り物を減少させるための添加剤とし
    て、請求項1及び12〜22のいずれかに記載の水性懸
    濁液を使用する方法。
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