JPH09198943A - 電気機器用ブッシング - Google Patents

電気機器用ブッシング

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JPH09198943A
JPH09198943A JP8008700A JP870096A JPH09198943A JP H09198943 A JPH09198943 A JP H09198943A JP 8008700 A JP8008700 A JP 8008700A JP 870096 A JP870096 A JP 870096A JP H09198943 A JPH09198943 A JP H09198943A
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JP
Japan
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bushing
insulating
insulating base
base
conductive member
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Pending
Application number
JP8008700A
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English (en)
Inventor
Junichi Matsumoto
純一 松本
Koichi Ishida
貢一 石田
Katsunori Aoki
勝則 青木
Kazunori Goto
和則 後藤
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NGK Insulators Ltd
Energy Support Corp
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Energy Support Corp
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Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd, Energy Support Corp filed Critical NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁被覆体を耐衝撃性の高い合成ゴムまたは合
成樹脂にて形成して、機器ケースに対して強固で安定し
た状態に取付けることができる、軽くて耐衝撃性の高い
ブッシングを簡単な構造にて提供する。 【解決手段】突出部11aの基端部に外向フランジ部1
1bを備えて中央部に導電部材12が貫通し外向フラン
ジ部11bにて機器ケース10bへ取付けられる合成樹
脂製または合成ゴム製の硬質の絶縁ベース11と、導電
部材12に接続される電線10cが挿通し一端にて絶縁
ベース11の突出部11aの外周に嵌着される合成樹脂
製または合成ゴム製の軟質の絶縁被覆体12からなり、
電線10cを絶縁被覆体13を挿通した状態で導電部材
12に接続し、かつ絶縁被覆体13を導電部材12に接
続された電線10cの外周を引寄せて絶縁ベース11の
突出部11aの外周に嵌着して組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部の電路を電気
機器内へ引き込むための電気機器用ブッシングに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気機器用ブッシングは、磁器
製の絶縁部材と、絶縁部材を貫通する導電部材とからな
り、変圧器、線路開閉器等電気機器の機器ケースに密封
状態に貫通して取付けられて、同機器ケースに収容され
ている電気機器の機器本体に導電部材を介して外部電路
を引き込むべく機能する。
【0003】ところで、当該電気機器用ブッシング(以
下単にブッシングということがある)においては、絶縁
部材が磁器製であることから重くかつ耐衝撃性が低く、
当該ブッシングの機器ケースへの取付け作業、ブッシン
グを取付けた電気機器の装柱作業には相当の労力が必要
であるとともに、細心の注意が必要である。このため、
電気機器用ブッシングにおいては、重量の低減および耐
衝撃性の向上を図り、ブッシングの機器ケースへの取付
け作業、およびは当該ブッシングが取付けられた電気機
器の装柱作業の改善と、労力の低減が要請されている。
【0004】かかる要請に対処すべく、ヨーロッパ特許
出願公開番号第0446404A1号公報には、磁器製
のブッシングに換えて、導電部材を被覆する絶縁被覆体
を合成樹脂、および/または合成ゴムにて形成した所謂
ポリマーブッシングが提案されている。
【0005】当該ポリマーブッシングにおいては、導電
部材が金属製の第1,第2のロッドの2本のロッドにて
構成されているとともに、絶縁被覆体が第1のロッドを
被覆するエポキシ樹脂製の第1の被覆体と、第2のロッ
ドを被覆するエラストマー製の第2の被覆体にて構成さ
れていて、両ロッドはこれら両者間に設けた締付け手段
にて互いに連結され、かつ第2の被覆体はその一端を第
1の被覆体の一端に外嵌された状態で両ロッドの締付け
手段の締付け作用にて第1の被覆体の外周に嵌合固着さ
れている。当該ポリマーブッシングにおいては、第1の
被覆体の外周に金属製のフランジが設けられていて、か
かるフランジにて機器ケースに取付けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、当該ポリ
マーブッシングにおいては、絶縁被覆体がエポキシ樹脂
にて形成された第1の被覆体と、エラストマーにて形成
された第2の被覆体とにより構成されていて、機器ケー
スに対する取付ベースである第1の被覆体の剛性を高め
ているとともに、導電部材を被覆する部位である第2の
被覆体の耐衝撃性を高めている。このため、当該ポリマ
ーブッシングにおいては、磁器製ブッシングに比較して
重量が低減され、かつ耐衝撃性が向上されている。
【0007】しかしながら、当該ポリマーブッシングに
おいては、構造が複雑であるとともに、構造が複雑であ
ることに起因してその製作、組立に時間と労力を要する
ことになる。
【0008】従って、本発明の目的は、絶縁被覆体を耐
衝撃性の高い合成ゴムまたは合成樹脂にて形成して、機
器ケースに対して強固で安定した状態に取付けることが
できる、軽くて耐衝撃性の高いポリマーブッシングを簡
単な構造にて提供して、製作および組立に要する時間と
労力を低減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は電気機器用ブッ
シングに関するもので、当該電気機器用ブッシングは、
突出部の基端部に外向フランジ部を備えて中央部に導電
部材が貫通し前記外向フランジ部にて電気機器側へ取付
けられる合成樹脂製または合成ゴム製の硬質の絶縁ベー
スと、前記導電部材に接続される外部導体が挿通し一端
にて前記絶縁ベースの突出部の外周に水密的に嵌着され
る合成樹脂製または合成ゴム製の軟質の絶縁被覆体から
なり、前記外部導体が前記絶縁被覆体を挿通した状態で
前記絶縁ベースの導電部材に接続され、かつ前記絶縁被
覆体が前記導電部材に接続された外部導体の外周を長手
方向に引寄せられて前記絶縁ベースの突出部の外周に嵌
着されていることを特徴とするものである。
【0010】当該電気機器用ブッシングにおいては、前
記絶縁ベースを前記電気機器側に取付けた状態にて、同
絶縁ベースの導電部材の一端に前記外部導体を接続し、
かつ前記絶縁被覆体を前記外部導体の外周を長手方向に
引寄せて前記絶縁ベースの突出部の外周に嵌着する組付
け手段を採用することができる。
【0011】また、当該電気機器用ブッシングにおいて
は、前記絶縁ベースの突出部を先端側へ漸次縮径する円
錐台形状に形成するとともに、前記絶縁被覆体の一端側
を前記絶縁ベースの突出部の外形に対応する円錐台形状
に漸次拡開する開口部に形成する構成とすること、前記
絶縁ベースの突出部の先端に同先端より小径の円筒部を
形成するとともに、前記絶縁被覆体の開口部の底部側に
前記絶縁ベースの円筒部に対応す形状の内孔部を形成し
て、同内孔部に前記絶縁ベースの円筒部が嵌合するホル
ダリングを埋設する構成とすることができる。
【0012】また、当該電気機用ブッシングにおいて
は、前記絶縁ベースの前後各端部と前記導電部材との接
触面間、および前記絶縁被覆体の他端部と前記外部導体
との接触面間を気密的に密閉する構成とすることができ
る。
【0013】また、当該電気機器用ブッシングにおいて
は、前記絶縁ベースを前記電気機器に取付ける取付金具
が前記絶縁ベースの外向フランジ部における前記突出部
側の内径寸法および外形寸法の範囲の寸法の挿通穴を有
して、前記絶縁ベースが取付けられた状態では前記取付
金具の内周縁部と前記絶縁被覆体の一端側開口部の開口
縁部との間に隙間が形成されている構成において、同絶
縁ベースとして、前記絶縁被覆体から露出しかつ前記取
付金具と接触する外向フランジ部の上面に、外周に導電
被膜を備えた絶縁ベースを採用することができる。
【0014】また、当該電気機器用ブッシングにおいて
は、前記絶縁被覆体の一端側開口部の開口縁部と前記取
付金具の内周縁部が互いに重合して、これら両縁部間の
隙間を解消する構成とすることができる。
【0015】なお、当該ブッシングにおいては、前記外
部導体として絶縁被覆電線を好適に採用することがき、
同絶縁被覆電線を構成する芯線を前記絶縁ベースの導電
部材に接続する構成とすることができる。
【0016】
【発明の作用・効果】本発明に係る電気機器用ブッシン
グにおいては、突出部の基端部に外向フランジ部を備え
て中央部に導電部材が貫通し前記外向フランジ部にて電
気機器側へ取付けられる合成樹脂製または合成ゴム製の
硬質の絶縁ベースと、導電部材に接続される外部導体が
挿通し一端にて絶縁ベースの突出部の外周に水密的に嵌
着される合成樹脂製または合成ゴム製の軟質の絶縁被覆
体とにより構成されているため、従来のポリマーブッシ
ングに比較して構成部材が少ない。
【0017】また、当該電気機器用ブッシングにおいて
は、外部導体が絶縁被覆体を挿通した状態で絶縁ベース
の導電部材に接続され、かつ絶縁被覆体が導電部材に接
続された外部導体の外周を長手方向に引寄せられて絶縁
ベースの突出部の外周に嵌着されるように構成している
ため、従来のポリマーブッシングのごとく特殊な締付け
手段を採用する必要がない。
【0018】従って、本発明によれば、電気機器用ブッ
シングを従来に比較して簡単な構造にて提供でき、電気
機器用ブッシングの製作および組立に要する時間と労力
を大幅に低減することにある。
【0019】なお、当該電気機器用ブッシングにおいて
は、絶縁ベースとしてを合成樹脂製または合成ゴム製の
硬質の絶縁ベースを採用し、かつ絶縁被覆体として合成
ゴム製または合成樹脂製の軟質の絶縁被覆体を採用して
いるため、機器ケースに対しては安定した状態に取付け
ることができるとともに、耐衝撃性を向上させることが
できることは勿論である。また、当該電気機器用ブッシ
ングにおいては、絶縁被覆体として適宜の長さ、適宜の
形状、適宜の大きさの各種のものを任意に選択すること
ができるため、絶縁被覆体の種類を的確に選択すること
により、重汚損地域の施設においても十分に対処するこ
とができる。
【0020】当該電気機器用ブッシングにおいては、絶
縁ベースを電気機器側に取付けた状態にて、同絶縁ベー
スの導電部材の一端に外部導体を接続し、かつ絶縁被覆
体を外部導体の外周を長手方向に引寄せて絶縁ベースの
突出部の外周に嵌着する組付け手段を採用することがで
き、絶縁ベースに対する外部導体および絶縁被覆体の組
付けが容易である。
【0021】また、当該電気機器用ブッシングにおい
て、絶縁ベースの突出部を先端側へ漸次縮径する円錐台
形状に形成するとともに、絶縁被覆体の一端側を絶縁ベ
ースの突出部の外形に対応する円錐台形状に漸次拡開す
る開口部に形成する構成を採れば、絶縁被覆体の絶縁ベ
ースに対する嵌着が容易となる。
【0022】この場合、絶縁ベースの突出部の先端に同
先端より小径の円筒部を形成するとともに、絶縁被覆体
の開口部の底部側に前記絶縁ベースの円筒部に対応す形
状の内孔部を形成して、同内孔部に前記絶縁ベースの円
筒部が嵌合するホルダリングを埋設する構成を採れば、
絶縁被覆体はホルダリングを介して絶縁ベースに強固に
支持されるため、外部導体に外力が作用しても変形する
ことがない。このため、絶縁被覆体と絶縁ベース間の接
触面での電気絶縁が損なわれることがない。
【0023】また、当該電気機器用ブッシングにおい
て、前記絶縁ベースの前後各端部と前記導電部材との接
触面間、および前記絶縁被覆体の他端部と前記外部導体
との接触面間を水密的に密閉する構成を採れば、絶縁ベ
ースと導電部材間、および絶縁被覆体と外部導体間への
水分の侵入が阻止され、これらの間の電気絶縁性は一層
向上する。
【0024】また、当該電気機器用ブッシングにおいて
は、絶縁ベースを電気機器に取付ける取付金具として、
絶縁ベースの外向フランジ部における前記突出部側の内
径寸法および外形寸法の範囲の寸法の挿通穴を有する取
付金具を採用すれば、取付金具を絶縁ベースの突出部に
嵌合した状態での自由度が高くて、絶縁ベースの機器ケ
ースに対する取付けが容易となる。この場合、取付金具
の内周縁部と絶縁被覆体の一端側開口部の開口縁部との
間に隙間が形成されるおそれがあるが、絶縁ベースとし
て外周に導電被膜を備えた絶縁ベースを採用すれば、絶
縁被覆体および絶縁ベースの表面を流れる漏洩電流によ
る絶縁ベースでのトラッキングの発生を防止することが
できる。
【0025】また、当該電気機器用ブッシングにおいて
は、外部導体である絶縁被覆電線との接触部を絶縁被覆
体内に位置するように構成しているので、充電部が隠蔽
されて外部へ露出するようなことはない。
【0026】また、当該電気機器用ブッシングにおい
て、前記絶縁被覆体の一端側開口部の開口縁部と前記取
付金具の内周縁部が互いに重合して、これら両縁部間の
隙間を解消する構成を採れば、外周に導電被膜を備えて
いない絶縁ベースを採用することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明すると、図1および図2には本発明の一例に係る電気
機器用ブッシングが示されている。当該ブッシング10
aは電気機器の機器ケース10bに取付けられて、機器
ケース10bに収容されている機器本体に絶縁被覆電線
10cを接続すべく機能する。当該ブッシング10a
は、絶縁ベース11と、導電部材12と、絶縁被覆体1
3とにより構成されている。
【0028】当該ブッシング10aにおいて、絶縁ベー
ス11は円錐台形状の突出部11aと、円板状の外向フ
ランジ部11bと、円筒部11cからなるもので、外向
フランジ部11bは突出部11aの基端部にてこれと一
体的に形成されており、また円筒部11cは突出部11
aの先端にてこれと一体的に形成されている。外向フラ
ンジ部11bの外形は突出部11aの基端部の外形より
所定寸法大きい寸法に形成され、かつ円筒部11cの外
形は突出部11aの先端部の外形より所定寸法小さい寸
法に形成されている。
【0029】絶縁ベース11は、エポキシ樹脂、または
エチレンプロピレンゴムに充填材を混在してなる硬質の
合成樹脂、合成ゴム等の材料にて成形されているもの
で、成形に際してはその中央部に導電部材12を介在し
て成形されている。また、絶縁ベース11の外向フラン
ジ部11bの上面は導電被膜11dによる被覆が施され
ている。
【0030】導電部材12は良好な導電性の金属材料か
らなる棒状のもので、絶縁ベース11内の中央部を貫通
した状態で埋設されている。導電部材12は、その一端
側の突出端部12aに先端から軸方向へ延びる挿入孔1
2bを備えているとともに、他端側の突出端部12cに
連結孔12dを備えており、また軸方向の中央部12e
は所定長さにわたってローレット加工が施されている。
【0031】導電部材12は、絶縁ベース11に埋設さ
れるに際しては、中央部12eを挟んだ部位にゴムチュ
ーブ等からなるシール部材14a,14aが嵌合され、
この状態において絶縁ベース11に埋設されている。導
電部材12においては、挿入孔12bが外部導体である
絶縁被覆電線10cを接続する部位として機能するとと
もに、連結孔12dが機器本体を接続する部位として機
能する。また、ローレット加工を施された中央部12e
は、導電部材12を絶縁ベース11に強固に固着すべく
機能する。
【0032】絶縁被覆体13は、一端側が先端側に向か
って漸次拡開する円筒状のもので、軸方向に延びる第1
内孔13aの一端側が同内孔13aより所定寸法大きい
第2内孔13bに形成されているとともに、第2内孔1
3bの一端側が円錐台形状に拡開する所定の深さの開口
部13cに形成されており、外周には軸方向に所定の間
隔を保持して多数の傘部13dが形成されている。開口
部13cの深さは、絶縁ベース11の突出部11aの突
出長さよりわずかに浅く形成されている。
【0033】絶縁被覆体13は、シリコーンゴム、エチ
レンプロピレンゴム等軟質の合成樹脂または合成ゴムを
材料として成形されているもので、成形に際してはホル
ダリング15を第2内孔13bの円周面に対応する部位
に介在させ、ホルダリング15と一体成形することによ
り同リング15を第2内孔13bの円周部に埋設してい
る。
【0034】ホルダリング15はFRPを材料として形
成されているもので、図3に示すように円筒状を呈して
おり、筒状本体15aの周壁部には、周方向および長手
方向に所定の間隔を保持して多数の貫通孔15bが形成
されている。このようなホルダリング15においては、
絶縁被覆体13の成形時に各貫通孔15bに同被覆体1
3の成形材料が侵入して、絶縁被覆体13の第2内孔1
3bの円周面に強固に一体化される。これにより、絶縁
被覆体13における第2内孔13bの周壁は高い剛性に
形成されている。
【0035】このように構成した電気機器用ブッシング
10aにおいては、図2に示すように、絶縁ベース11
が電気機器の機器ケース10bに取付けられ、かつ絶縁
被覆体12が絶縁被覆電線10cに取付けられて、その
後絶縁被覆体12を絶縁ベース11に嵌着することによ
り、図1に示すように、絶縁ベース11に絶縁被覆体1
2が一体化される。
【0036】当該ブッシング10aにおいて、絶縁ベー
ス11は環状の取付金具16を介して機器ケース10b
に取付けられるが、取付けに際して外向フランジ部11
bの背面の環状溝にOリング11eを組付け、導電部材
12の他端部12c側を機器ケース10bの開口部17
に挿入して、外向フランジ部11bの背面をOリング1
1eを介在させて機器ケース10bの外側面に当接す
る。
【0037】その後、絶縁ベース11の突出部11aの
先端側から取付金具16を挿通穴16aを通して嵌合し
て、取付金具16を各ボルト16bに挿通してその周縁
部を外向フランジ部11bの周縁部に掛止し、各ナット
16cにて締付け固定する。これにより、絶縁ベース1
1は機器ケース10bの所定の部位に水密的に取付けら
れて、導電部材12の他端側の突出端部12c側が機器
ケース10b内に突出する。
【0038】一方、絶縁被覆体13は絶縁被覆電線10
cが挿通された状態で同被覆電線10cに予め取付けら
れていて、図2に示すように、絶縁ベース11とは所定
間隔を保持して位置している。この状態で、絶縁被覆電
線10cの先端部の絶縁被覆18aを剥いで芯線18b
を露出し、露出された芯線18bを導電部材12におけ
る一端側の突出端部12aの挿入孔12bに挿入して、
突出端部12aの外部から圧縮するかまたはロウ付けし
て、芯線18bの先端部を導電部材12の突出端部12
aに接続する。図2には、この接続状態が示されてい
る。
【0039】この状態においては、絶縁ベース11の突
出部11aと絶縁被覆体13の開口部13cが対向して
おり、絶縁被覆体13を図2の2点鎖線で示すように、
絶縁被覆電線10c上を摺動して引寄せて絶縁被覆体1
3の開口部13cを嵌合するとともに、絶縁被覆体13
の第2内孔13b内に埋設されているホルダリング15
を絶縁ベース11の円筒部11cに嵌合する。これによ
り、絶縁被覆体13は絶縁ベース11の突出部11aお
よび円筒部11cに嵌着される。その後、絶縁被覆体1
3の後端側に予め嵌合しておいたシール部材14bを絶
縁被覆体13と絶縁被覆電線10cとの境界部に位置さ
せ、熱収縮させることにより同境界部をシールする。
【0040】このように、本発明に係る電気機器用ブッ
シング10aにおいては、突出部11aの基端部に外向
フランジ部11bを備えて中央部に導電部材12が水密
的に貫通する絶縁ベース11と、導電部材12に接続さ
れる絶縁被覆電線10cが挿通し一端にて絶縁ベース1
1に嵌着される絶縁被覆体13とにより構成しているた
め、当該ブッシング10aは少ない構成部材にて簡単な
構成にて形成することができる。
【0041】また、当該ブッシング10aにおいては、
絶縁被覆電線10cを絶縁被覆体13を挿通した状態で
絶縁ベース11の導電部材12に接続し、かつ絶縁被覆
体13を導電部材12に接続された絶縁被覆電線10c
の外周を長手方向に引寄せて絶縁ベース11の突出部1
1aの外周に嵌着させる手段を採ることができるため、
絶縁被覆体13を絶縁ベース11に固定するための特殊
な固定手段を採用する必要がなくて一層簡単な構造とす
ることができ、当該ブッシングの製作および組立に要す
る時間と労力を低減することができる。
【0042】なお、当該ブッシング10cにおいては、
絶縁ベース11としてを合成樹脂製または合成ゴム製の
硬質の絶縁ベースを採用し、かつ絶縁被覆体13として
合成ゴム製または合成樹脂製の軟質の絶縁被覆体を採用
して軽量化しているため、機器ケース10bに対しては
安定した状態で取付けることができるとともに、耐衝撃
性を向上させることができることは勿論であり、また絶
縁被覆体13として適宜の長さ、適宜の形状、適宜の大
きさのものを任意に選択することにより、軽重いずれの
汚損地域の施設においても十分に対処することができ
る。
【0043】また、当該ブッシング10aにおいては、
絶縁ベース11を機器ケース10b側に取付けた状態に
て、絶縁ベース11の導電部材12の一端に絶縁被覆電
線10cを接続し、かつ絶縁被覆体13を絶縁被覆電線
10cの外周を長手方向に引寄せて絶縁ベース11の突
出部11aの外周に嵌着する組付け手段を採用すること
ができ、絶縁ベース11に対する絶縁被覆電線10cお
よび絶縁被覆体13の組付けが容易である。
【0044】また、当該ブッシング10aにおいては、
絶縁ベース11の突出部11aを先端側へ漸次縮径する
円錐台形状に形成するとともに、絶縁被覆体13の一端
側を絶縁ベース11の突出部11aの外形に対応する円
錐台形状に漸次拡開する開口部13cに形成する構成と
しているため、絶縁被覆体13の絶縁ベース11に対す
る嵌着が容易となる。
【0045】この場合、絶縁ベース11の突出部11a
の先端に設けた円筒部11cに、絶縁被覆体13の第2
内孔13bに埋設したホルダリング15を嵌合するよう
に構成しているため、絶縁被覆体13は剛性が高いホル
ダリング15を介して絶縁ベース11に強固に支持され
るため、絶縁被覆電線10cに外力が作用しても、絶縁
被覆体13はホルダリング15より下方では変形するこ
とがない。このため、絶縁被覆体13と絶縁ベース11
間の接触が安定し、電気絶縁が損なわれることがない。
【0046】また、当該ブッシング10aにおいて、絶
縁ベース11の前後各端部と導電部材12との接触面間
を各シール部材14aにてシールし、かつ絶縁被覆体1
3の他端部と絶縁被覆電線10cとの境界部をシール部
材14bにてシールしているため、絶縁ベース11と導
電部材12間、絶縁被覆体12と絶縁被覆電線10c
間、および絶縁ベース11と絶縁被覆電線10c間への
水分の侵入が阻止され、これらの間の電気絶縁性は安定
する。
【0047】また、当該ブッシング10aにおいては、
絶縁ベース11を機器ケース10bに取付ける取付金具
16として、絶縁ベース11の突出部11aの基端部側
の外形寸法より大きい寸法の挿通穴16aを有するもの
を採用して、取付金具16を絶縁ベース11の突出部1
1aに嵌合し易くしているため、取付金具16の内周縁
部と絶縁被覆体13の開口部13cの開口縁部との間に
隙間が形成されているが、絶縁ベース11として、外向
フランジ部11bの上面に導電被膜11dを備え、導電
被膜11dが絶縁被覆体13からの露出面を被覆してい
るとともに取付金具16と接触するようにしたものを採
用しているため、絶縁被覆体13および絶縁ベース11
の表面を流れる漏洩電流は取付金具16を介して機器ケ
ース10bに速やかに流出し、当該ブッシング10aの
基台をなす絶縁ベース11の絶縁劣化を防止することが
できる。
【0048】また、当該ブッシング10aにおいては、
外部導体である絶縁被覆電線10cとの接触部を絶縁被
覆体13内に設けているため、充電部が隠蔽されて外部
へ露出するようなことはない。
【0049】図4には、本発明の他の一例に係る電気機
器用ブッシングが示されている。当該ブッシング10d
においては、上記したブッシング10aとは基本的には
同一構成のもので、採用している絶縁ベース11、およ
び同絶縁ベース11を取付けるための取付金具16のみ
が上記したブッシング10aとは相違する。
【0050】当該ブッシング10dにおいては、取付金
具16の挿通穴16dは絶縁ベース11の突出部11a
における基端部側の外形よりわずかに小さい寸法に形成
されていて、その内周縁部がわずかに突出する形状に形
成されている。また、絶縁被覆体13においては、一端
側の開口部13eがわずかに長く形成されていて、開口
部13eが絶縁ベース11の突出部11aに嵌合した状
態においては、その開口縁部が取付金具16の内周縁部
の外側に重合するようになっている。
【0051】従って、絶縁被覆体13と取付金具16間
との境界部はシールされた状態にあって、上記したブッ
シング10aのごとき隙間は存在していない。このた
め、絶縁ベース11としては、外周に導電被膜11dを
備えていないものが採用されている。
【0052】なお、その他の構成、および作用効果につ
いては、上記したブッシング10aと同様であるので、
その他の構成部材および構成部位については同一の符号
を付してその詳細な説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る電気機器用ブッシングの断
面図である。
【図2】同ブッシングにおける絶縁ベースに絶縁被覆体
を嵌合する際の状態を示す一部切欠側面図である。
【図3】同ブッシングを構成するホルダリングの斜視図
である。
【図4】本発明の他の一例に係る電気機器用ブッシング
の断面図である。
【符号の説明】
10a,10d…電気機器用ブッシング、10b…機器
ケース、10c…絶縁被覆電線、11…絶縁ベース、1
1a…突出部、11b…フランジ部、11c…円筒部、
11d…導電被膜、12…導電部材、12b…挿入孔、
13…絶縁被覆体、13a…第1内孔、13b…第2内
孔、13c,13e…開口部、14a,14b…シール
部材、15…ホルダリング、15b…貫通穴、16…取
付金具、16a,16d…挿通穴、18a…絶縁被覆、
18b…芯線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 勝則 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート株式会社内 (72)発明者 後藤 和則 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】突出部の基端部に外向フランジ部を備えて
    中央部に導電部材が貫通し前記外向フランジ部にて電気
    機器側へ取付けられる合成樹脂製または合成ゴム製の硬
    質の絶縁ベースと、前記導電部材に接続される外部導体
    が挿通し一端にて前記絶縁ベースの突出部の外周に水密
    的に嵌着される合成樹脂製または合成ゴム製の軟質の絶
    縁被覆体からなり、前記外部導体が前記絶縁被覆体を挿
    通した状態で前記絶縁ベースの導電部材に接続され、か
    つ前記絶縁被覆体が前記導電部材に接続された外部導体
    の外周を長手方向に引寄せられて前記絶縁ベースの突出
    部の外周に嵌着されていることを特徴とする電気機器用
    ブッシング。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電気機器用ブッシングに
    おいて、前記絶縁ベースが前記電気機器側に取付けられ
    た状態にて、同絶縁ベースの導電部材の一端に前記外部
    導体が接続され、かつ前記絶縁被覆体が前記外部導体の
    外周を長手方向に引寄せられて前記絶縁ベースの突出部
    の外周に嵌着されていることを特徴とする電気機器用ブ
    ッシング。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の電気機器用ブッ
    シングにおいて、前記絶縁ベースの突出部が先端側へ漸
    次縮径する円錐台形状に形成されているとともに、前記
    絶縁被覆体の一端側が前記絶縁ベースの突出部の外形に
    対応する円錐台形状に漸次拡開する開口部に形成されて
    いることを特徴とする電気機器用ブッシング。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の電気機器用ブッシングに
    おいて、前記絶縁ベースの突出部の先端に同先端より小
    径の円筒部が形成されているとともに、前記絶縁被覆体
    の開口部の底部側に前記絶縁ベースの円筒部に対応する
    形状の内孔部が形成され、同内孔部に前記絶縁ベースの
    円筒部が嵌合するホルダリングが埋設されていることを
    特徴とする電気機器用ブッシング。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4に記載の電気機
    用ブッシングにおいて、前記絶縁ベースの前後各端部と
    前記導電部材との接触面間、および前記絶縁被覆体の他
    端部と前記外部導体との接触面間が気密的に密閉されて
    いることを特徴とする電気機器用ブッシング。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5に記載の電
    気機器用ブッシングにおいて、前記絶縁ベースを前記電
    気機器に取付ける取付金具が前記絶縁ベースの外向フラ
    ンジ部における前記突出部側の内径寸法および外形寸法
    の範囲の寸法の挿通穴を有して、前記絶縁ベースが取付
    けられた状態では前記取付金具の内周縁部と前記絶縁被
    覆体の一端側開口部の開口縁部との間に隙間が形成され
    ており、同絶縁ベースの外向フランジ部は前記絶縁被覆
    体から露出し、かつ前記取付金具と接触する部位の上面
    に導電被膜を備えていることを特徴とする電気機器用ブ
    ッシング。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4または5に記載の電
    気機器用ブッシングにおいて、前記絶縁被覆体の一端側
    開口部の開口縁部と前記取付金具の内周縁部が互いに重
    合して、これら両縁部間の隙間が解消されていることを
    特徴とする電気機器用ブッシング。
  8. 【請求項8】請求項1,2,3,4,5,6または7に
    記載の電気機器用ブッシングにおいて、前記外部導体が
    絶縁被覆電線であり、同絶縁被覆電線を構成する芯線が
    前記絶縁ベースの導電部材に接続されていることを特徴
    とする電気機器用ブッシング。
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