JP3449668B2 - 配電機器用ブッシング - Google Patents
配電機器用ブッシングInfo
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- JP3449668B2 JP3449668B2 JP19215595A JP19215595A JP3449668B2 JP 3449668 B2 JP3449668 B2 JP 3449668B2 JP 19215595 A JP19215595 A JP 19215595A JP 19215595 A JP19215595 A JP 19215595A JP 3449668 B2 JP3449668 B2 JP 3449668B2
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Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、配電機器のケース
に取付けられて使用される配電機器用ブッシングに関す
る。
に取付けられて使用される配電機器用ブッシングに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、配電機器用ブッシングは金属製
の導電部材と、同導電部材を水密的に収納する磁器製の
絶縁体とにより構成されていて、配電機器である開閉
器、遮断器等のケースに貫通させて絶縁状態に取付けら
れて、同ケース内に収容されている電極と外部の電線と
を接続すべく機能する。
の導電部材と、同導電部材を水密的に収納する磁器製の
絶縁体とにより構成されていて、配電機器である開閉
器、遮断器等のケースに貫通させて絶縁状態に取付けら
れて、同ケース内に収容されている電極と外部の電線と
を接続すべく機能する。
【０００３】ところで、当該ブッシングにおいては、絶
縁体が磁器製であることから、かなりの重量であるとと
もに耐衝撃性が低く、当該ブッシングの配電機器のケー
スに対する取付け作業、およびは当該ブッシングが取付
けられた配電機器の装柱作業には慎重を要するととも
に、かなりの労力を要する。
縁体が磁器製であることから、かなりの重量であるとと
もに耐衝撃性が低く、当該ブッシングの配電機器のケー
スに対する取付け作業、およびは当該ブッシングが取付
けられた配電機器の装柱作業には慎重を要するととも
に、かなりの労力を要する。
【０００４】このため、配電機器用ブッシングにおいて
は、重量の低減および耐衝撃性の向上を図り、ブッシン
グの配電機器のケースへの取付け作業、およびは当該ブ
ッシングが取付けられた配電機器の装柱作業の改善と、
労力の低減が要請されている。かかる要請に対処すべ
く、ヨーロッパ特許公開番号第０４４６４０４Ａ１号の
特許公開公報には、磁器製のブッシングに換えて、導電
部材を被覆する絶縁被覆体を合成樹脂、および／または
合成ゴムにて形成した所謂ポリマーブッシングが提案さ
れている。
は、重量の低減および耐衝撃性の向上を図り、ブッシン
グの配電機器のケースへの取付け作業、およびは当該ブ
ッシングが取付けられた配電機器の装柱作業の改善と、
労力の低減が要請されている。かかる要請に対処すべ
く、ヨーロッパ特許公開番号第０４４６４０４Ａ１号の
特許公開公報には、磁器製のブッシングに換えて、導電
部材を被覆する絶縁被覆体を合成樹脂、および／または
合成ゴムにて形成した所謂ポリマーブッシングが提案さ
れている。
【０００５】当該ポリマーブッシングにおいては、導電
部材が２本の金属製の第１，第２のロッドにて構成され
ているとともに、絶縁被覆体が第１のロッドを被覆する
エポキシ樹脂製の第１の被覆体と、第２のロッドを被覆
するエラストマー製の第２の被覆体にて構成されてい
て、両ロッドはこれら両者間に設けた締付け手段にて互
いに連結され、かつ第２の被覆体はその一端を第１の被
覆体の一端に外嵌された状態で両ロッドの締付け手段の
締付け作用にて第１の被覆体の外周に嵌合固着されてい
る。
部材が２本の金属製の第１，第２のロッドにて構成され
ているとともに、絶縁被覆体が第１のロッドを被覆する
エポキシ樹脂製の第１の被覆体と、第２のロッドを被覆
するエラストマー製の第２の被覆体にて構成されてい
て、両ロッドはこれら両者間に設けた締付け手段にて互
いに連結され、かつ第２の被覆体はその一端を第１の被
覆体の一端に外嵌された状態で両ロッドの締付け手段の
締付け作用にて第１の被覆体の外周に嵌合固着されてい
る。
【０００６】当該ポリマーブッシングは、第１の被覆体
に取付けた金属製のフランジにて配電機器のケースに取
付けられ、第１の被覆体の他端側から配電機器のケース
内に突出する第１ロッドの先端にはケース内に収容され
ている電極が電気的に接続されるとともに、第２の被覆
体の他端側から突出する第２のロッドの先端には送配電
線が電気的に接続される。
に取付けた金属製のフランジにて配電機器のケースに取
付けられ、第１の被覆体の他端側から配電機器のケース
内に突出する第１ロッドの先端にはケース内に収容され
ている電極が電気的に接続されるとともに、第２の被覆
体の他端側から突出する第２のロッドの先端には送配電
線が電気的に接続される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年ポリマ
ーブッシングにおいては、導電部材と配電線との電気的
接続を容易にするため、予め導電部材の一端に所定の長
さの被覆電線を電気的に接続することが要請されること
がある。この要請に対処するには、導電部材と被覆電線
との接続部のみならず被覆電線の被覆体まで絶縁被覆体
により絶縁被覆することが必要であるが、絶縁被覆体と
被覆電線の被覆体とは、最適な材料を選定した場合には
親和性に乏しい互いに異なる材質の材料となることがあ
る。
ーブッシングにおいては、導電部材と配電線との電気的
接続を容易にするため、予め導電部材の一端に所定の長
さの被覆電線を電気的に接続することが要請されること
がある。この要請に対処するには、導電部材と被覆電線
との接続部のみならず被覆電線の被覆体まで絶縁被覆体
により絶縁被覆することが必要であるが、絶縁被覆体と
被覆電線の被覆体とは、最適な材料を選定した場合には
親和性に乏しい互いに異なる材質の材料となることがあ
る。
【０００８】絶縁被覆体と被覆電線の被覆体とが親和性
に乏しい異なる材料にて形成されている場合には、絶縁
被覆体の被覆部と被覆電線の被覆体とを強固に接合する
接着剤がなく、当該接合部を接着剤を介して水密的に密
閉することが困難である。従って、本発明の目的は、ポ
リマーブッシングにおいて、絶縁被覆体の被覆部と被覆
電線の被覆体との接合部を密閉手段を介して水密的に密
閉するとともに、従来のポリマーブッシングに比較して
簡単な構造に構成して製作コストを低減することにあ
る。
に乏しい異なる材料にて形成されている場合には、絶縁
被覆体の被覆部と被覆電線の被覆体とを強固に接合する
接着剤がなく、当該接合部を接着剤を介して水密的に密
閉することが困難である。従って、本発明の目的は、ポ
リマーブッシングにおいて、絶縁被覆体の被覆部と被覆
電線の被覆体との接合部を密閉手段を介して水密的に密
閉するとともに、従来のポリマーブッシングに比較して
簡単な構造に構成して製作コストを低減することにあ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、配電機器のケ
ースに貫通させて絶縁状態に取付けられて同ケース内に
収容されている電極と外部の電線とを接続する配電機器
用ブッシングであり、導電部材と、同導電部材の一端に
電気的に接続された被覆電線と、同被覆電線と前記導電
部材を被覆して一端側から前記被覆電線を突出させると
ともに他端側から前記導電部材の他端を突出させる絶縁
被覆体からなり、同絶縁被覆体は合成樹脂または合成ゴ
ムにて形成されて同絶縁被覆体の外周に前記ケースに対
する取付用の外向フランジ部を備え、かつ前記被覆電線
の被覆体または前記絶縁被覆体の被覆部にはこれら被覆
電線と絶縁被覆体間の接合部を水密的に密閉する密閉手
段を備え、同密閉手段は、弾性材料にて形成された環状
部材であって、前記絶縁被覆体の被覆部の外周に弾撥的
に嵌合されて同絶縁被覆体の被覆部を前記被覆電線の被
覆体に圧着させていることを特徴とする配電機器用ブッ
シング。
ースに貫通させて絶縁状態に取付けられて同ケース内に
収容されている電極と外部の電線とを接続する配電機器
用ブッシングであり、導電部材と、同導電部材の一端に
電気的に接続された被覆電線と、同被覆電線と前記導電
部材を被覆して一端側から前記被覆電線を突出させると
ともに他端側から前記導電部材の他端を突出させる絶縁
被覆体からなり、同絶縁被覆体は合成樹脂または合成ゴ
ムにて形成されて同絶縁被覆体の外周に前記ケースに対
する取付用の外向フランジ部を備え、かつ前記被覆電線
の被覆体または前記絶縁被覆体の被覆部にはこれら被覆
電線と絶縁被覆体間の接合部を水密的に密閉する密閉手
段を備え、同密閉手段は、弾性材料にて形成された環状
部材であって、前記絶縁被覆体の被覆部の外周に弾撥的
に嵌合されて同絶縁被覆体の被覆部を前記被覆電線の被
覆体に圧着させていることを特徴とする配電機器用ブッ
シング。
【００１０】また、本発明は、配電機器のケースに貫通
させて絶縁状態に取付けられて同ケース内に収容されて
いる電極と外部の電線とを接続する配電機器用ブッシン
グであり、導電部材と、同導電部材の一端に電気的に接
続された被覆電線と、同被覆電線と前記導電部材を被覆
して一端側から前記被覆電線を突出させるとともに他端
側から前記導電部材の他端を突出させる絶縁被覆体から
なり、同絶縁被覆体は合成樹脂または合成ゴムにて形成
されて同絶縁被覆体の外周に前記ケースに対する取付用
の外向フランジ部を備え、かつ前記被覆電線の被覆体ま
たは前記絶縁被覆体の被覆部にはこれら被覆電線と絶縁
被覆体間の接合部を水密的に密閉する密閉手段を備え、
同密閉手段は、前記被覆電線の被覆体と同一材料にて形
成された１また複数の環状部材であって、前記被覆電線
の被覆体の外周に嵌合した状態で固着されて前記絶縁被
覆体の被覆部に埋設されていることを特徴とするもので
ある。
させて絶縁状態に取付けられて同ケース内に収容されて
いる電極と外部の電線とを接続する配電機器用ブッシン
グであり、導電部材と、同導電部材の一端に電気的に接
続された被覆電線と、同被覆電線と前記導電部材を被覆
して一端側から前記被覆電線を突出させるとともに他端
側から前記導電部材の他端を突出させる絶縁被覆体から
なり、同絶縁被覆体は合成樹脂または合成ゴムにて形成
されて同絶縁被覆体の外周に前記ケースに対する取付用
の外向フランジ部を備え、かつ前記被覆電線の被覆体ま
たは前記絶縁被覆体の被覆部にはこれら被覆電線と絶縁
被覆体間の接合部を水密的に密閉する密閉手段を備え、
同密閉手段は、前記被覆電線の被覆体と同一材料にて形
成された１また複数の環状部材であって、前記被覆電線
の被覆体の外周に嵌合した状態で固着されて前記絶縁被
覆体の被覆部に埋設されていることを特徴とするもので
ある。
【００１１】本発明に係る配電機器用ブッシングにおい
て、前記絶縁被覆体をシリコーンゴムにて形成し、かつ
被覆電線の被覆体をエチレン−プロピレンゴムにて形成
する構成を採ることができる。この場合には、前記密閉
手段としてエポキシ樹脂製の筒体を採用して、同筒体を
前記被覆電線の被覆体に外嵌した状態で、同被覆電線の
被覆体と前記絶縁被覆体の被覆部とに密着させる構成を
採ることができる。
て、前記絶縁被覆体をシリコーンゴムにて形成し、かつ
被覆電線の被覆体をエチレン−プロピレンゴムにて形成
する構成を採ることができる。この場合には、前記密閉
手段としてエポキシ樹脂製の筒体を採用して、同筒体を
前記被覆電線の被覆体に外嵌した状態で、同被覆電線の
被覆体と前記絶縁被覆体の被覆部とに密着させる構成を
採ることができる。
【００１２】
【発明の作用・効果】このように構成した配電機器用ブ
ッシングにおいては、絶縁被覆体が合成樹脂または合成
ゴムにて形成されているため、磁器製のブッシングに比
較して軽量でかつ耐衝撃性に優れていることは勿論のこ
と、１本の導電部材と外向フランジ部を一体に有する絶
縁被覆体にて構成されているため、上記した従来のポリ
マーブッシングに比較して構造が簡単で、製作コストが
廉価であり、また導電部材に電気的に接続された被覆電
線を備えているため、配電線との接続作業を極めて容易
にすることができるという利点を有する。
ッシングにおいては、絶縁被覆体が合成樹脂または合成
ゴムにて形成されているため、磁器製のブッシングに比
較して軽量でかつ耐衝撃性に優れていることは勿論のこ
と、１本の導電部材と外向フランジ部を一体に有する絶
縁被覆体にて構成されているため、上記した従来のポリ
マーブッシングに比較して構造が簡単で、製作コストが
廉価であり、また導電部材に電気的に接続された被覆電
線を備えているため、配電線との接続作業を極めて容易
にすることができるという利点を有する。
【００１３】しかして、当該ブッシングにおいては、被
覆電線の被覆体と絶縁被覆体の被覆部間の接合部を水密
的に密閉する密閉手段を備えているため、かかる密閉手
段により被覆電線と絶縁被覆体間の接合部を水密的に確
実に密閉することができ、公衆保安性を向上することが
できる。
覆電線の被覆体と絶縁被覆体の被覆部間の接合部を水密
的に密閉する密閉手段を備えているため、かかる密閉手
段により被覆電線と絶縁被覆体間の接合部を水密的に確
実に密閉することができ、公衆保安性を向上することが
できる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に基づいて説明
するに、図１には本発明に係る配電機器用ブッシングの
一実施の形態が示されている。当該ブッシングは導電部
材１１と、被覆電線１２と、絶縁被覆体１３とにより構
成されている。導電部材１１は金属製の棒状のもので、
一端側には取付孔１１ａが形成されているとともに、他
端側にはネジ部１１ｂが形成されている。取付孔１１ａ
は導電部材１１に同軸的に形成されていて、導電部材１
１の一端から軸方向へ所定深さ延びている。
するに、図１には本発明に係る配電機器用ブッシングの
一実施の形態が示されている。当該ブッシングは導電部
材１１と、被覆電線１２と、絶縁被覆体１３とにより構
成されている。導電部材１１は金属製の棒状のもので、
一端側には取付孔１１ａが形成されているとともに、他
端側にはネジ部１１ｂが形成されている。取付孔１１ａ
は導電部材１１に同軸的に形成されていて、導電部材１
１の一端から軸方向へ所定深さ延びている。
【００１５】被覆電線１２は配電線と同一の被覆電線で
あって、芯線１２ａの外周をエチレン−プロピレンゴム
からなる被覆体１２ｂにて被覆されているものである。
被覆電線１２は適宜の長さのもので、一端側において芯
線１２ａが被覆体１２ｂから所定量突出しており、芯線
１２ａの突出部を導電部材１１の一端側の取付孔１１ａ
に挿入し、取付孔１１ａの周壁をカシメることにより、
導電部材１１の一端に電気的に接続されている。
あって、芯線１２ａの外周をエチレン−プロピレンゴム
からなる被覆体１２ｂにて被覆されているものである。
被覆電線１２は適宜の長さのもので、一端側において芯
線１２ａが被覆体１２ｂから所定量突出しており、芯線
１２ａの突出部を導電部材１１の一端側の取付孔１１ａ
に挿入し、取付孔１１ａの周壁をカシメることにより、
導電部材１１の一端に電気的に接続されている。
【００１６】絶縁被覆体１３はシリコーンゴムにて形成
されているもので、導電部材１１および被覆電線１２の
一部を被覆する筒部１３ａと、同筒部１３ａの外周に一
体的に形成された多数の傘部１３ｂと、筒部１３ａの外
周に一体的に形成された外向フランジ部１３ｃとにより
構成されている。筒部１３ａは本発明の絶縁被覆体の被
覆部に該当する。傘部１３ｂおよび外向フランジ部１３
ｃは円板状のもので、外向フランジ部１３ｃは傘部１３
ｂに比較し厚く形成されている。これにより、外向フラ
ンジ部１３ｃは剛性が高くなってる。
されているもので、導電部材１１および被覆電線１２の
一部を被覆する筒部１３ａと、同筒部１３ａの外周に一
体的に形成された多数の傘部１３ｂと、筒部１３ａの外
周に一体的に形成された外向フランジ部１３ｃとにより
構成されている。筒部１３ａは本発明の絶縁被覆体の被
覆部に該当する。傘部１３ｂおよび外向フランジ部１３
ｃは円板状のもので、外向フランジ部１３ｃは傘部１３
ｂに比較し厚く形成されている。これにより、外向フラ
ンジ部１３ｃは剛性が高くなってる。
【００１７】絶縁被覆体１３は、所定の成形型内に導電
部材１１およびこれに接続した被覆電線１２の一部をセ
ットした状態で、これらと一体に成形されている。絶縁
被覆体１３は導電部材１１をその他端部を残して絶縁被
覆し、かつ被覆電線１２をその導電部材１１との接続部
より被覆側まで絶縁被覆している。これにより、絶縁被
覆体１３の一端側からは被覆電線１２が突出し、かつそ
の他端側からは導電部材１１の他端部が突出している。
部材１１およびこれに接続した被覆電線１２の一部をセ
ットした状態で、これらと一体に成形されている。絶縁
被覆体１３は導電部材１１をその他端部を残して絶縁被
覆し、かつ被覆電線１２をその導電部材１１との接続部
より被覆側まで絶縁被覆している。これにより、絶縁被
覆体１３の一端側からは被覆電線１２が突出し、かつそ
の他端側からは導電部材１１の他端部が突出している。
【００１８】しかして、当該ブッシングにおいては、図
１および図２に示すように、被覆電線１２の被覆体１２
ｂと絶縁被覆体１３の筒部１３ａとの接合部を水密的に
密閉する密閉手段１４が設けられている。密閉手段１４
は、エポキシ樹脂製の筒体１４ａと、エチレン−プロピ
レンゴム製のゴムシート１４ｂとからなるもので、筒体
１４ａはその内周側にてゴムシート１４ｂを介して被覆
電線１２の被覆体１２ｂの外周に固着された状態で、絶
縁被覆体１３の筒部１３ａに埋設されている。
１および図２に示すように、被覆電線１２の被覆体１２
ｂと絶縁被覆体１３の筒部１３ａとの接合部を水密的に
密閉する密閉手段１４が設けられている。密閉手段１４
は、エポキシ樹脂製の筒体１４ａと、エチレン−プロピ
レンゴム製のゴムシート１４ｂとからなるもので、筒体
１４ａはその内周側にてゴムシート１４ｂを介して被覆
電線１２の被覆体１２ｂの外周に固着された状態で、絶
縁被覆体１３の筒部１３ａに埋設されている。
【００１９】密閉手段１４を構成する筒体１４ａは、絶
縁被覆体１３の一体成形に際して未加硫のエチレン−プ
ロピレンゴムを介して被覆電線１２の被覆体１２ｂの外
周に挿入され、成型内にて絶縁被覆体１３と一体成形さ
れて、被覆電線１２の被覆体１２ｂと絶縁被覆体１３の
筒部１３ａとに固着される。この場合、未加硫のエチレ
ン−プロピレンゴムはゴムシート１４ｂとなる。
縁被覆体１３の一体成形に際して未加硫のエチレン−プ
ロピレンゴムを介して被覆電線１２の被覆体１２ｂの外
周に挿入され、成型内にて絶縁被覆体１３と一体成形さ
れて、被覆電線１２の被覆体１２ｂと絶縁被覆体１３の
筒部１３ａとに固着される。この場合、未加硫のエチレ
ン−プロピレンゴムはゴムシート１４ｂとなる。
【００２０】かかる構成の配電機器用ブッシングは、例
えばその他端側を開閉器のケースに設けた取付穴に挿入
した状態で、絶縁被覆体１３に設けた外向フランジ部１
３ｃにてケースに取付けられる。また、導電部材１１の
他端部には、図１に２点鎖線で示すように、ネジ部１１
ｂに螺着したナットを介して開閉器の電極が取付けられ
る。開閉器はこの状態で装柱され、ブッシングが有する
被覆電線１２の一端に配電線が電気的に接続される。
えばその他端側を開閉器のケースに設けた取付穴に挿入
した状態で、絶縁被覆体１３に設けた外向フランジ部１
３ｃにてケースに取付けられる。また、導電部材１１の
他端部には、図１に２点鎖線で示すように、ネジ部１１
ｂに螺着したナットを介して開閉器の電極が取付けられ
る。開閉器はこの状態で装柱され、ブッシングが有する
被覆電線１２の一端に配電線が電気的に接続される。
【００２１】このように、当該ブッシングにおいては、
絶縁被覆体１３がシリコーンゴムにて形成されているた
め、磁器製のブッシングに比較して軽量でかつ耐衝撃性
に優れていることは勿論のこと、１本の導電部材１１と
外向フランジ部１３ｃを一体に有する絶縁被覆体１３を
備えた構成になっているため、上記した従来のポリマー
ブッシングに比較して構造が簡単で、製作コストが廉価
であり、また導電部材１１に電気的に接続された被覆電
線１２を備えているため、配電線との接続作業を極めて
容易にすることができるという利点がある。
絶縁被覆体１３がシリコーンゴムにて形成されているた
め、磁器製のブッシングに比較して軽量でかつ耐衝撃性
に優れていることは勿論のこと、１本の導電部材１１と
外向フランジ部１３ｃを一体に有する絶縁被覆体１３を
備えた構成になっているため、上記した従来のポリマー
ブッシングに比較して構造が簡単で、製作コストが廉価
であり、また導電部材１１に電気的に接続された被覆電
線１２を備えているため、配電線との接続作業を極めて
容易にすることができるという利点がある。
【００２２】ところで、当該ブッシングにおいては、被
覆電線１２の被覆体１２ｂと絶縁被覆体１３の筒部１３
ａ間の接合部を水密的に密閉する密閉手段１４を備えて
いるため、かかる密閉手段１４により被覆電線１２の被
覆体１２ｂと絶縁被覆体１３の筒部１３ａ間の接合部を
水密的に確実に密閉することができ、公衆保安性が維持
される。
覆電線１２の被覆体１２ｂと絶縁被覆体１３の筒部１３
ａ間の接合部を水密的に密閉する密閉手段１４を備えて
いるため、かかる密閉手段１４により被覆電線１２の被
覆体１２ｂと絶縁被覆体１３の筒部１３ａ間の接合部を
水密的に確実に密閉することができ、公衆保安性が維持
される。
【００２３】図３には、当該ブッシングにおける密閉手
段の第１変形例が示されている。第１変形例の密閉手段
１５はエラストマーからなる弾性リングであって、弾性
リン１グ１５は絶縁被覆体１３の筒部１３ａの一端部の
外周に形成した環状溝１３ｄに弾撥的に外嵌され、その
弾撥力にて絶縁被覆体１３の筒部１３ａを外周側から被
覆電線１２の被覆体１２ｂの外周に締付けている。これ
により、被覆電線１２の被覆体１２ｂと絶縁被覆体１３
の筒部１３ａ間の接合部が水密的に確実に密閉される。
当該変形例の密閉手段１５においては、エラストマーか
らなる弾性リングに換えて、ガータスプリング等の金属
製の弾性リングを採用することもできる。
段の第１変形例が示されている。第１変形例の密閉手段
１５はエラストマーからなる弾性リングであって、弾性
リン１グ１５は絶縁被覆体１３の筒部１３ａの一端部の
外周に形成した環状溝１３ｄに弾撥的に外嵌され、その
弾撥力にて絶縁被覆体１３の筒部１３ａを外周側から被
覆電線１２の被覆体１２ｂの外周に締付けている。これ
により、被覆電線１２の被覆体１２ｂと絶縁被覆体１３
の筒部１３ａ間の接合部が水密的に確実に密閉される。
当該変形例の密閉手段１５においては、エラストマーか
らなる弾性リングに換えて、ガータスプリング等の金属
製の弾性リングを採用することもできる。
【００２４】図４には、当該ブッシングにおける密閉手
段の第２変形例が示されている。第２変形例の密閉手段
１６は、エチレン−プロピレンゴムからなる一対の有底
筒体１６ａ，１６ｂからなるもので、各筒体１６ａ，１
６ｂには各底部に挿通孔１６ｃが形成されているととも
に、開口端部には内向フランジ部１６ｄが形成されてい
る。これらの筒体１６ａ，１６ｂは予め被覆電線１２の
被覆体１２ｂ上に挿入されて接着されていて、この状態
で絶縁被覆体１３の成形型内にセットされ、絶縁被覆体
１３と一体的に成形されている。これにより、各筒体１
６ａ，１６ｂは絶縁被覆体１３の筒部１３ａ内にて長い
迷路状の接合界面を形成して、シリコーンゴムとエチレ
ン−プロピレンゴムの熱膨張係数の違いによる隙間の発
生を防止し、被覆電線１２の被覆体１２ｂと絶縁被覆体
１３の筒部１３ａ間を水密的に確実に密閉する。
段の第２変形例が示されている。第２変形例の密閉手段
１６は、エチレン−プロピレンゴムからなる一対の有底
筒体１６ａ，１６ｂからなるもので、各筒体１６ａ，１
６ｂには各底部に挿通孔１６ｃが形成されているととも
に、開口端部には内向フランジ部１６ｄが形成されてい
る。これらの筒体１６ａ，１６ｂは予め被覆電線１２の
被覆体１２ｂ上に挿入されて接着されていて、この状態
で絶縁被覆体１３の成形型内にセットされ、絶縁被覆体
１３と一体的に成形されている。これにより、各筒体１
６ａ，１６ｂは絶縁被覆体１３の筒部１３ａ内にて長い
迷路状の接合界面を形成して、シリコーンゴムとエチレ
ン−プロピレンゴムの熱膨張係数の違いによる隙間の発
生を防止し、被覆電線１２の被覆体１２ｂと絶縁被覆体
１３の筒部１３ａ間を水密的に確実に密閉する。
【図１】本発明に係るブッシングの一実施の形態を示す
一部破断側面図である。
一部破断側面図である。
【図２】同ブッシングにおける密閉手段の配設部位の拡
大断面図である。
大断面図である。
【図３】同ブッシングにおける密閉手段の第１変形例を
示す図２に対応する断面図である。
示す図２に対応する断面図である。
【図４】同ブッシングにおける密閉手段の第２変形例を
示す図２に対応する断面図である。
示す図２に対応する断面図である。
１１…導電部材、１２…被覆電線、１２ａ…芯線、１２
ｂ…被覆体、１３…絶縁被覆体、１３ａ…筒部（被覆
部）、１３ｂ…傘部、１３ｃ…外向フランジ部、１４…
密閉手段、１４ａ…筒体、１４ｂ…ゴムシート、１５…
密閉手段（弾性リング）、１６…密閉手段、１６ａ，１
６ｂ…筒体。
ｂ…被覆体、１３…絶縁被覆体、１３ａ…筒部（被覆
部）、１３ｂ…傘部、１３ｃ…外向フランジ部、１４…
密閉手段、１４ａ…筒体、１４ｂ…ゴムシート、１５…
密閉手段（弾性リング）、１６…密閉手段、１６ａ，１
６ｂ…筒体。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 石田 貢一
愛知県名古屋市瑞穂区須田町２番56号
日本碍子株式会社内
(72)発明者 岸本 公蔵
愛知県犬山市字上小針１番地 エナジー
サポート株式会社内
(72)発明者 青木 勝則
愛知県犬山市字上小針１番地 エナジー
サポート株式会社内
(56)参考文献 特開 昭55−141004（ＪＰ，Ａ)
実開 昭63−111736（ＪＰ，Ｕ)
実公 昭50−13272（ＪＰ，Ｙ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01B 17/00 - 17/58
H01H 33/53
Claims (4)
- 【請求項１】配電機器のケースに貫通させて絶縁状態に
取付けられて同ケース内に収容されている電極と外部の
電線とを接続する配電機器用ブッシングであり、導電部
材と、同導電部材の一端に電気的に接続された被覆電線
と、同被覆電線と前記導電部材を被覆して一端側から前
記被覆電線を突出させるとともに他端側から前記導電部
材の他端を突出させる絶縁被覆体からなり、同絶縁被覆
体は合成樹脂または合成ゴムにて形成されて同絶縁被覆
体の外周に前記ケースに対する取付用の外向フランジ部
を備え、かつ前記被覆電線の被覆体または前記絶縁被覆
体の被覆部にはこれら被覆電線と絶縁被覆体間の接合部
を水密的に密閉する密閉手段を備え、同密閉手段は、弾
性材料にて形成された環状部材であって、前記絶縁被覆
体の被覆部の外周に弾撥的に嵌合されて同絶縁被覆体の
被覆部を前記被覆電線の被覆体に圧着させていることを
特徴とする配電機器用ブッシング。 - 【請求項２】配電機器のケースに貫通させて絶縁状態に
取付けられて同ケース内に収容されている電極と外部の
電線とを接続する配電機器用ブッシングであり、導電部
材と、同導電部材の一端に電気的に接続された被覆電線
と、同被覆電線と前記導電部材を被覆して一端側から前
記被覆電線を突出させるとともに他端側から前記導電部
材の他端を突出させる絶縁被覆体からなり、同絶縁被覆
体は合成樹脂または合成ゴムにて形成されて同絶縁被覆
体の外周に前記ケースに対する取付用の外向フランジ部
を備え、かつ前記被覆電線の被覆体または前記絶縁被覆
体の被覆部にはこれら被覆電線と絶縁被覆体間の接合部
を水密的に密閉する密閉手段を備え、同密閉手段は、前
記被覆電線の被覆体と同一材料にて形成された１また複
数の環状部材であって、前記被覆電線の被覆体の外周に
嵌合した状態で固着されて前記絶縁被覆体の被覆部に埋
設されていることを特徴とする配電機器用ブッシング。 - 【請求項３】請求項１または２に記載の配電機器用ブッ
シングにおいて、前記絶縁被覆体がシリコーンゴムにて
形成され、かつ被覆電線の被覆体がエチレン−プロピレ
ンゴムにて形成されていることを特徴とする配電機器用
ブッシング。 - 【請求項４】配電機器のケースに貫通させて絶縁状態に
取付けられて同ケース内に収容されている電極と外部の
電線とを接続する配電機器用ブッシングであり、 導電部
材と、同導電部材の一端に電気的に接続された被覆電線
と、同被覆電線と前記導電部材を被覆して一端側から前
記被覆電線を突出させるとともに他端側から前記導電部
材の他端を突出させる絶縁被覆体からなり、同絶縁被覆
体はシリコーンゴムにて形成されて同絶縁被覆体の外周
に前記ケースに対する取付用の外向フランジ部を備え、
かつ前記被覆電線の被覆体はエチレン−プロピレンゴム
にて形成されていて、前記被覆電線の被覆体または前記
絶縁被覆体の被覆部にはこれら被覆電線と絶縁被覆体間
の接合部を水密的に密閉する密閉手段を備え、同密閉手
段はエポキシ樹脂製の筒体であって、前記被覆電線の被
覆体に外嵌した状態で同被覆電線の被覆体と前記絶縁被
覆体の被覆部とに接着していることを特徴とする配電機
器用ブッシング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19215595A JP3449668B2 (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 配電機器用ブッシング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19215595A JP3449668B2 (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 配電機器用ブッシング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0945167A JPH0945167A (ja) | 1997-02-14 |
| JP3449668B2 true JP3449668B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=16286617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19215595A Expired - Fee Related JP3449668B2 (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 配電機器用ブッシング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3449668B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-27 JP JP19215595A patent/JP3449668B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0945167A (ja) | 1997-02-14 |
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