JPH09198512A - 車両認識装置 - Google Patents

車両認識装置

Info

Publication number
JPH09198512A
JPH09198512A JP8023172A JP2317296A JPH09198512A JP H09198512 A JPH09198512 A JP H09198512A JP 8023172 A JP8023172 A JP 8023172A JP 2317296 A JP2317296 A JP 2317296A JP H09198512 A JPH09198512 A JP H09198512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feature amount
vehicle
image feature
differential image
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8023172A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Kanehara
和彦 金原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP8023172A priority Critical patent/JPH09198512A/ja
Publication of JPH09198512A publication Critical patent/JPH09198512A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理による車両認識装置の精度を向上さ
せる。 【解決手段】 撮像装置11は、自車進路を撮影し、対
応する原画像データを生成する。符号ありエッジ特徴量
算出領域特定装置12および符号なしエッジ特徴量算出
領域特定装置14は各々対応する領域を特定し、それぞ
れの領域で符号ありエッジ特徴量算出装置13は符号あ
りエッジ特徴量を、符号なしエッジ特徴量算出装置15
は符号なしエッジ特徴量を算出する。そして、符号あり
エッジ特徴量強調装置16において符号ありエッジ特徴
量を符号なしエッジ特徴量で強調処理する。車両判定装
置17はこの強調された符号ありエッジ特徴量により検
出対象が車両であるか否かを判定する。エッジが強調さ
れるので誤検出が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影した画像デー
タの画像処理によって車両を認識する車両認識装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】カメラなどにより撮影した画像データの
画像処理によって進路前方あるいは後方の車両を認識す
る車両認識装置は、とくに高速道路等における事故の未
然防止のための選択肢のひとつとして研究が進められて
いる。従来の車両認識装置に関しては、例えば、Vis
ion for Intelligent Road
Vehicles(Intelligent Vehi
cles ’93 Symposium pp.135
〜140)に発表されたものがある。この論文は、車両
の左右対称性に着目して車両判定を行なう手法を述べて
いる。その概要を図18に示す。
【0003】すなわち、Sobelフィルタ等を用いて
得られた車両縦エッジ画像21は、車両両側面の背景画
像が同一であるならば、車両側面において左右互いに符
号のことなる縦エッジ強度となる。そこで、車両を包含
する撮影画面領域内で、負のエッジと正のエッジに関し
てx方向に濃度投影を行なって、負の縦エッジ濃度投影
分布(絶対値)22と、正の縦エッジ濃度投影分布23
とを求める。そして、これらの縦エッジ濃度投影分布、
すなわちエッジ強度が互いに対称であるとみなせると
き、検出対象は車両であると判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の車両
認識装置にあっては、車両の左右対象性に着目して車両
判定を行なっているので、車両の左右側面の背景画像が
路面であれば、左右対称な縦エッジの強度分布が得られ
る。しかし、一般に先行車の背景は道路とは限らない。
このため、必ずしも左右対称で符号の相異なる縦エッジ
画像が得られるとは限らない。従って、車両が存在する
にもかかわらず車両無しと判断してしまう可能性がある
という問題があった。
【0005】また、図19に示すように、車両下部、例
えば先行車のバンパー高さ以下の暗い部分領域31に限
定して縦エッジ強度分布を作成すれば、濃度値の安定し
ている車両タイヤ部分と路面とのコントラストによって
得られる縦エッジ画像となるために、左右対称性の安定
した縦エッジ強度分布が得られることもよく知られてい
る。しかし、車両の横に伸びる影32がある場合には、
その影側の車両側面縦エッジ強度33が極端に低下する
ことがあるという問題があった。本発明は、このような
従来の問題点に着目してなされたものであり、誤検出を
無くした、より精度の高い車両認識装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、車
両に搭載されてその進路前方または後方を撮影し、対応
する撮影画面の原画像データを生成する撮像装置と、生
成された原画像データの符号付き微分画像特徴量を算出
する第1の領域を特定する手段と、特定された第1の領
域において符号付き微分画像特徴量を算出する手段と、
前記生成された原画像データの符号なし微分画像特徴量
を算出する第2の領域を特定する手段と、特定された第
2の領域において符号なし微分画像特徴量を算出する手
段と、該符号なし微分画像特徴量を用いて前記符号付き
微分画像特徴量を強調する手段と、該強調された符号付
き微分画像特徴量から検出対象が車両であるか否かを判
定する判定手段とを有するものとした。
【0007】上記の符号付き微分画像特徴量および符号
なし微分画像特徴量は、縦エッジ画像における縦エッジ
強度、とくにその平均値、あるいは所定の範囲のエッジ
強度を有する画素数を各列ごとに計数したものとするこ
とができる。また、第1の領域は、道路消失点と先行車
候補領域の下端部とにより撮影画面内上下方向に限定さ
れた領域、あるいは、先行車候補領域のうち、タイヤ等
車両暗部領域の上端部と先行車候補領域の下端部とによ
り撮影画面内上下方向に限定された領域とするのが好ま
しい。そして、第2の領域は、第1の領域の上端部と先
行車候補領域の全高相当位置とにより撮影画面内上下方
向に限定された領域とすることができる。
【0008】また、符号付き微分画像特徴量を強調する
手段は、符号付き微分画像特徴量と符号なし微分画像特
徴量との積をとって強調するのが好ましい。さらに、上
記判定手段は、強調された各符号付き微分画像特徴量に
ついてその重心座標を算出し、その差が所定幅範囲にあ
るかいなかにより車両判定を行なうことができる。
【0009】
【作用】撮像装置により生成された原画像データから第
1および第2の領域を特定し、それぞれの領域で符号付
き微分画像特徴量と符号なし微分画像特徴量とが算出さ
れる。次いで符号付き微分画像特徴量を符号なし微分画
像特徴量で強調処理し、この強調された符号付き微分画
像特徴量にもとづいて車両判定が行なわれる。
【0010】とくに各微分画像特徴量を、縦エッジ画像
における縦エッジ強度の平均値とすることにより、確実
な車両認識ができ、また所定の範囲のエッジ強度を有す
る画素数を各列ごとに計数したものとすることにより、
車両の横に延びる影がある場合にも効率良く認識ができ
る。
【0011】また、第1の領域を道路消失点と先行車候
補領域の下端部とにより、あるいはタイヤ等車両暗部領
域の上端部と先行車候補領域の下端部とにより、撮影画
面内上下方向に限定された領域とすることにより、先行
車背景が路面となり良好なコントラストが得られる。さ
らに、判定手段において、強調された微分画像特徴量の
重心座標間の距離が一般の車両幅を表わす所定範囲にあ
るかことを確認することにより、一層確実な車両判定が
行なわれる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例の機能ブ
ロック図であり、とくに(a)は全体構成を示し、
(b)は符号ありエッジ特徴量算出領域特定装置の詳細
を示す。撮像装置1は例えばビデオカメラなどで構成さ
れ、車両に搭載されてその進路前方若しくは後方を撮影
し、対応する原画像データを生成する。撮像装置11で
生成された原画像データは、符号ありエッジ特徴量算出
領域特定装置2と符号ありエッジ特徴量算出装置3の
系、および符号なしエッジ特徴量算出領域特定装置4と
符号なしエッジ特徴量算出装置5の系に送出される。
【0013】符号ありエッジ特徴量算出領域特定装置2
では、上記原画像データの符号付き微分特徴量である符
号ありエッジ特徴量を算出する領域が特定され、次いで
符号ありエッジ特徴量算出装置3で、当該特定された領
域で符号ありエッジ特徴量が算出される。符号なしエッ
ジ特徴量算出領域特定装置4では、原画像データの符号
なし微分画像特徴量である符号なしエッジ特徴量を算出
する領域が特定され、次いで符号なしエッジ特徴量算出
装置5で、当該特定された領域で符号なしエッジ特徴量
が算出される。符号ありエッジ特徴量算出装置3と符号
なしエッジ特徴量算出装置5には符号ありエッジ特徴量
強調装置6が接続され、ここで上に算出された符号あり
エッジ特徴量を符号なしエッジ特徴量で強調される。
【0014】そして、車両判定装置7において上記強調
された符号ありエッジ特徴量に基づいて検出対象物が車
両であるか否かを判定するようになっている。また、上
記の符号ありエッジ特徴量算出領域特定装置2は、走行
路検出部2a、道路消失点算出部2b、先行車候補検出
部2c、先行車下端候補推定部2d、ならびにウィンド
ウ決定部2e等から構成されている。
【0015】次に上記構成における作用について詳細に
説明する。車両に搭載された撮像装置1は、自車進路の
前方若しくは後方を撮影し、対応する原画像データを生
成して出力する。この原画像データは符号ありエッジ特
徴量算出領域特定装置2および符号なしエッジ特徴量算
出領域特定装置4に入力される。符号ありエッジ特徴量
算出領域特定装置2では、先ず撮影画面内の自車走行路
領域を特定し、次いでその走行領域を参照して、符号あ
りエッジ特徴量を算出する領域を特定する。同様にし
て、符号なしエッジ特徴量算出領域特定装置4は、符号
なしエッジ特徴量を算出する領域を特定する。
【0016】符号ありエッジ特徴量算出装置3は、符号
ありエッジ特徴量を算出し、符号なしエッジ特徴量算出
装置5は、符号なしエッジ特徴量を算出する。符号あり
エッジ特徴量強調装置6は、符号ありエッジ特徴量に符
号なしエッジ特徴量を乗ずることにより符号ありエッジ
特徴量の強調処理を行なう。そして、車両判定手段7で
は、強調された符号ありエッジ特徴量に基づいて原画像
内の検出対象が車両であるか否かの判定を行なう。
【0017】図2は、自車前方の車両を検出する場合の
処理の流れを示すフローチャートである。電源を投入し
て処理が開始されると、まずステップ101で、撮像装
置1によって得られる自車前方の原画像データを入力す
る。その後、符号ありエッジ特徴量算出領域特定装置2
の走行路検出部2aにおいて自車走行路領域を特定す
る。先ずステップ102で得られた原画像データに対し
て、横エッジ検出用のSobelフィルタを用いて画像
処理し、横エッジを検出する。そして、ステップ103
で、道路白線(レーンマーカー)により生成される横エ
ッジ点を白線候補点として検出し、次いでステップ10
4で、白線候補点群に対して道路モデルとして定式化さ
れた曲線式を当てはめ、撮影画面内における自車走行レ
ーンを決定する。
【0018】図3には、上記ステップ103での白線候
補点検出法を示す。撮影画面左上を原点Oとする画像座
標系x−yにおいて、自車からの距離zi=z0 〜zn
に対応したy座標yi =y0 〜yn を設定する。これら
各y座標yi 上で、前回得られた道路中心曲線xm
(y)から左右に、所定値以上の横エッジ強度を有する
横エッジ点が初めて現れる座標群をもって白線候補点群
L0 、L1 とする。距離zi に対してy座標yi は次の
透視変換式(1)で対応づけることができる。 yi =−FH0 /zi +d (1) ここに、dは道路消失点Dの、H0 はカメラ取り付け位
置の道路からの高さであり、光軸は道路に対して平行で
あると仮定する。
【0019】続いて、上記ステップ104では、まず、
道路モデル(白線モデル)として次の式(2)に示す双
曲線モデル式を用い、検出された白線候補点群L0 、L
1 に対して、誤差が最小になるようにパラメータa〜e
を例えば最小2乗法を用いて決定する。この処理により
白線が検出され、または、前フレームに対して更新され
たことになる。 xi =(a+ie)(y−d)+b/(y−d)+c (2) ここに、aは走行車線上の自車両の位置、bは道路曲
率、cは走行車線に対する相対ヨー角、dは走行車線と
の相対ピッチ角、eは車線幅、iは道路白線に対する番
号(自然数)に各々対応する係数である。このモデル式
は整数iがレーンマーカー番号に対応しており、走行レ
ーンが増加してもパラメータa〜eの5つのパラメータ
のみで記述される特徴を有する。次に、自車走行レーン
を、図4に示すように、得られたi=0番目と1番目の
白線モデルの間をもって自車走行レーンとして認識す
る。
【0020】次いで、道路消失点算出部2bで道路消失
点を検出する。道路消失点Dの高さ位置は、図4におい
て、式(2)によるi=0の曲線、すなわち自車走行レ
ーンの左側の白線の漸近線と、i=1の曲線、すなわち
自車走行レーンの右側の白線の漸近線の交点として求め
られる。また、道路中心線Xm(y)は、式(2)のi
をi=0.5として得ることができる。
【0021】ステップ105では、符号あり縦エッジを
検出する領域である符号ありエッジ特徴量算出領域(以
下ウィンドウWと称する)の底辺を定めるために、車両
下端候補を推定する。
【0022】スッテプ105の処理内容を図5〜図6を
参照して説明する。図5は自車両の前方を他の車両が走
行している状態の原画像を示す。図6の(a)は、図5
に示す原画像に対する横エッジ画像を示し、(b)はそ
の横エッジ画像の強度分布を示す。このステップでは、
まず符号ありエッジ特徴量算出領域特定装置2の先行車
候補検出部12cで、先行車の候補を検出する。横エッ
ジ画像701で明らかなように、車両を後ろから見た車
両背面の特徴として横エッジ702が多数分布すること
から先行車を検出することができる。
【0023】車両下影のy座標は、車両下端とほぼみな
すことができる。したがって、つぎに先行車下端候補検
出部12dにおいて、道路モデルで規定される道幅Rw
の線分内における横エッジ強度の平均値をIhmとし
て、図6の(b)に示すように、道路消失点Dのy座標
y=dを原点とする領域でそのIhm分布を求める。そ
して、所定値Ihmtを越えて、かつ最も大きなy’座
標の値yv’を車両下端候補座標と推定する。
【0024】ステップ106では、図7のフローチャー
トに示す流れにより、車両認識の処理を行なう。まずス
テップ201で、符号ありエッジ特徴量算出領域特定装
置2のウィンドウ決定部12cにおいて、ステップ10
5で検出した車両下端候補座標位置y’=yv’を基準
にウィンドウWを設定する。
【0025】ウィンドウWの決定法は次による。いま、
図8に示すように撮像装置1が路面からH0 の高さに設
けられており、路面からのタイヤ高さをht、ルーフ高
さをhrとし、カメラ座標系のz軸が道路に対して平行
であるとする。一般に、車両左右側面の背景画像が路面
であれば、左右対象な縦エッジ濃度投影分布が得られ
る。したがってウィンドウWの上下方向上部の限界は、
例えば道路消失点Dの高さ位置とすればよい。そして、
先行車両下部の少なくともタイヤ高さht相当は、背景
が道路となる。
【0026】そこで本実施例においては、図8に示した
カメラ座標系で表されたタイヤ高さY=ht−H0 を画
像平面(撮影画面)に投影した結果得られるy座標yt
をもって、図9の(a)に示すように、ウィンドウWの
上端座標とする。また、ウィンドウWの両端は、道路モ
デルxi (y)と、車両下端候補座標yv’との交点で
与えるものとする。なお、Rは撮影画面における路面領
域である。以上をまとめると、図9の(b)に示すよう
に、ウィンドウWは次の式(3)で与えられる領域とな
る。
【数1】 ここに、Wrは道路幅である。
【0027】同様にステップ202では、符号なしエッ
ジ特徴量算出領域特定装置4において、符号なし縦エッ
ジ特徴量、すなわち縦エッジの絶対値を算出する領域
(以下ウィンドウWaと称する)を設定する。本実施例
ではルーフ高さをウィンドウWaの上端座標とする。す
なわち図9の(a)に示すように、図8のカメラ座標系
で表したルーフ高さYt=ht−H0を画像平面内に投
影した結果得られるy座標yrをもってウィンドウWa
の上端座標とする。これにより、図9の(b)に示すウ
ィンドウWaは次の式(4)で与えられる領域となる。
【数2】 なお、ウィンドウWaの左右の境界のx座標は、ウィン
ドウWと共通とする。
【0028】次にステップ203では、符号ありエッジ
特徴量算出装置3において、ウィンドウW内で符号あり
縦エッジ特徴量Ivを算出する。すなわち、決定された
ウィンドウW内において、原画像を例えば図10に示す
ような縦エッジ検出Sobelフィルタで走査する。こ
こでは、図11のように撮影画面内に設定されたウィン
ドウW内の同一座標での数フレームについての縦エッジ
強度の平均値をもって縦エッジ特徴量とする。これによ
り、図12の(a)に示すような縦エッジを検出する。
【0029】図12の(b)は図12の(a)のウィン
ドウWにおいて負の縦エッジ強度に対して求めた縦エッ
ジ特徴量分布Iv- であり、(c)は正の縦エッジ強度
に対して求めた縦エッジ特徴量分布Iv+ を示してい
る。ところで、この例では、図9の(a)に示したよう
に車両下影が画面左に伸びているために、図12の
(b)のように負の縦エッジ特徴量分布Iv- は車両側
面において明確なピークが得られていない。
【0030】同様にして、ステップ204では、符号な
しエッジ特徴量算出装置5によって、図13の(a)に
示すウインドウWa内で符号なし縦エッジ特徴量分布I
vaを算出する。同図の(b)はウィンドウWa内で求
めた縦エッジ強度分布Ivaを示す。
【0031】このあとステップ205では、符号ありエ
ッジ特徴量強調装置6において、符号ありエッジ特徴量
の強調処理を行なう。ここでは、図14の(a)に示す
ウィンドウW内の縦エッジについて求めた負の縦エッジ
特徴量分布Iv- (図12の(b)参照)および正の縦
エッジ特徴量分布Iv+ (図12の(C)参照)に、ウ
ィンドウWa内で求めた符号なし縦エッジ特徴量分布I
va(図13の(b)参照)を乗じて、それぞれ図14
の(b)、(c)に示す積1501および積1502を
得ることによって強調処理を行なう。
【0032】ステップ206では、検出対象が車両であ
るか否かの判定処理を車両判定装置7で行なう。ステッ
プ205での強調処理によって、車両側面に明確な縦エ
ッジ特徴量分布を見い出せるようになっているので、容
易に判定処理を行なうことができる。すなわち、図15
に示すように、ステップ205で得られた強度処理後の
縦エッジ特徴量分布(a)、(c)に対して、所定値I
- =Ivt- 、Iv+ =Ivt+ でカットした
(b)、(d)の1次元画像1602、1603を作成
する。
【0033】次に負の縦エッジ特徴量分布Iv- と正の
縦エッジ特徴量分布Iv+ に関する上記1次元画像につ
いて、所定のx座標範囲において、次の式(5)の簡略
化した相関値Rxの最小値を算出し、該算出値が所定値
以下のときには、対称性が満足されているので、車両で
あると判定する。
【数3】 なお、式(5)は、図16に示すように、幅mのIv+
横反転値分布Iv+ ’(1)を領域j=0〜n−m+1
内で走査した結果得られるRx(j)の分布を意味す
る。
【0034】本実施例によれば、路面とのコントラスト
の良いタイヤ高さなど車両下部の暗い部分にウインドウ
を設定して、符号ありエッジ特徴量を算出し、しかも車
両上部に設定したウインドウで符号なしエッジ特徴量を
算出して、符号ありエッジ特徴量を符号なしエッジ特徴
量で強調処理するので、車両の横に延びる影が存在する
場合なども含め常に、誤検出することなく車両認識を確
実に行なうことができる。
【0035】次に、車両判定装置における車両判定の基
準についての第2の実施例を示す。上述の第1の実施例
では、車両判定を車両の左右対称性を利用して行なった
が、この実施例では、先の図7のフローにおけるステッ
プ205での強調処理で得られた負の縦エッジ特徴量分
布Iv- と正の縦エッジ特徴量分布Iv+ について、図
17に示すように、それぞれの重心座標xglとxgr
を算出して、その差xw=xgr−xglより推定され
る車両幅をもって車両判定を行なう。すなわち、車両幅
Wcは次の式 Wc=xw・H0 /(y−d) (6) で推定されるので、該車両幅が車として許容しうる1.
4m(軽自動車)〜2.5m(大型トラック)の範囲内
か否かにより車両判定を行なう。
【0036】この実施例は、車両側面には縦エッジが存
在し、その縦エッジによって規定される車両幅が前記
1.4m〜2.5mの範囲に収まるという車両の特徴に
基づくものである。すなわち、強調処理に加え、車両幅
が所定範囲に納まるという特徴を利用しているので、一
層誤検出が減少し、車両認識の確実度が向上するという
効果を有する。
【0037】上述の各実施例では、縦エッジ特徴量とし
て、ウィンドウ内同一x座標での縦エッジ強度の平均値
を用いたが、ウィンドウ内同一x座標において、所定の
範囲の縦エッジ強度を有する画素数を計算したものであ
ってもよい。これにより、所定範囲の縦エッジ強度を有
する画素使用のため、横に延びる影などのある場合にも
効率良く車両認識ができる。
【0038】また縦エッジ特徴量の算出を行なうウィン
ドウについても、実施例では符号あり縦エッジ特徴量算
出ウィンドウを先行車のタイヤ高さをモデル化して決定
したが、これに限定されず、例えば道路消失点座標を符
号あり縦エッジ特徴量算出ウィンドウの上部境界とする
こともできる。これにより、背景画像が必ず路面となる
ウインドウが設定されるので、コントラストのよいウイ
ンドウで明確な車両認識がなされる。
【0039】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、画像処理によ
る車両認識装置において、撮影画面の第1および第2の
領域で符号付き微分画像特徴量と符号なし微分画像特徴
量とを求め、符号付き微分画像特徴量を符号なし微分画
像特徴量で強調処理し、この強調された符号付き微分画
像特徴量にもとづいて車両判定を行なうものとしたの
で、誤検出が少なく、効率良く車両認識ができる。
【0040】とくに各微分画像特徴量を、エッジ強度の
平均値とすることにより、確実な車両認識ができ、また
所定の範囲のエッジ強度を有する画素数を各列ごとに計
数したものとすることにより、車両の横に延びる影があ
る場合にも効率良く認識ができる。
【0041】また、符号付き微分画像特徴量を求める第
1の領域を道路消失点と先行車候補領域の下端部とによ
り、あるいはタイヤ等車両暗部領域の上端部と先行車候
補領域の下端部とにより、撮影画面内上下方向に限定さ
れた領域とすることにより、先行車背景が路面となり良
好なコントラストが得られ、認識効率が向上する。さら
に、判定手段において、強調された微分画像特徴量の重
心座標間の距離が一般の車両幅を表わす所定範囲にある
かことを確認することにより、一層確実に、誤検出のな
い車両認識を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の機能ブロック図であ
る。
【図2】実施例における処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図3】白線候補点検出法を示す説明図である。
【図4】道路モデルを示す説明図である。
【図5】自車両の前方を他の車両が走行している状態の
画像を示す図である。
【図6】図5の原画像に対する横エッジ画像およびその
強度分布を示す図である。
【図7】車両認識の処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図8】撮像装置のカメラ座標系を示す図である。
【図9】縦エッジ特徴量算出領域を説明する図である。
【図10】縦エッジ検出用Sobelフィルターを示す
図である。
【図11】撮影画面内に設定されたウインドウを示す図
である。
【図12】符号ありエッジ特徴量を算出するウィンドウ
における縦エッジ検出状態および縦エッジ特徴量分布を
示す図である。
【図13】符号なしエッジ特徴量を算出するウインドウ
における縦エッジ検出状態および縦エッジ特徴量分布を
示す図である。
【図14】符号あり縦エッジ特徴量分布の強調処理を示
す説明図である。
【図15】車両判定における強調処理された符号あり縦
エッジ特徴量を所定値でカットして1次元画像を得る状
態を示す説明図である。
【図16】1次元画像の縦エッジ特徴量の横反転値分布
を走査して得られる相関値の分布を示す図である。
【図17】本発明の第2実施例に係る車両判定法を説明
する図である。
【図18】従来例を示す図である。
【図19】従来例の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 撮像装置 2 符号ありエッジ特徴量算出領域特定装置 3 符号ありエッジ特徴量算出装置 4 符号なしエッジ特徴量算出領域特定装置 5 符号なしエッジ特徴量算出装置 6 符号ありエッジ特徴量強調装置 7 車両判定装置 D 道路消失点 1501 強調された負の縦エッジ特徴量 1502 強調された正の縦エッジ特徴量 W、Wa ウインドウ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されてその進路前方または後
    方を撮影し、対応する撮影画面の原画像データを生成す
    る撮像装置と、生成された原画像データの符号付き微分
    画像特徴量を算出する第1の領域を特定する手段と、特
    定された第1の領域において符号付き微分画像特徴量を
    算出する手段と、前記生成された原画像データの符号な
    し微分画像特徴量を算出する第2の領域を特定する手段
    と、特定された第2の領域において符号なし微分画像特
    徴量を算出する手段と、該符号なし微分画像特徴量を用
    いて前記符号付き微分画像特徴量を強調する手段と、該
    強調された符号付き微分画像特徴量から検出対象が車両
    であるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴
    とする車両認識装置。
  2. 【請求項2】 前記符号付き微分画像特徴量および符号
    なし微分画像特徴量は、縦エッジ画像における縦エッジ
    強度であることを特徴とする請求項1記載の車両認識装
    置。
  3. 【請求項3】 前記符号付き微分画像特徴量および符号
    なし微分画像特徴量は、縦エッジ画像のうち、所定の範
    囲のエッジ強度を有する画素数を各列ごとに計数したも
    のであることを特徴とする請求項2記載の車両認識装
    置。
  4. 【請求項4】 前記符号付き微分画像特徴量および符号
    なし微分画像特徴量は、縦エッジ画像における縦エッジ
    強度の平均値であることを特徴とする請求項2記載の車
    両認識装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の領域は、道路消失点と先行車
    候補領域の下端部とにより撮影画面内上下方向に限定さ
    れた領域であることを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の車両認識装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の領域は、先行車候補領域のう
    ち、タイヤ等車両暗部領域の上端部と先行車候補領域の
    下端部とにより撮影画面内上下方向に限定された領域で
    あることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
    車両認識装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の領域は、前記第1の領域の上
    端部と先行車候補領域の全高相当位置とにより撮影画面
    内上下方向に限定された領域であることを特徴とする請
    求項5または6記載の車両認識装置。
  8. 【請求項8】 前記符号付き微分画像特徴量を強調する
    手段は、前記符号付き微分画像特徴量と符号なし微分画
    像特徴量との積をとるものであることを特徴とする請求
    項1記載の車両認識装置。
  9. 【請求項9】 前記判定手段は、強調された各符号付き
    微分画像特徴量についてその重心座標を算出し、その差
    が所定幅範囲にあるかいなかにより車両判定を行なうも
    のであることを特徴とする請求項1記載の車両認識装
    置。
JP8023172A 1996-01-16 1996-01-16 車両認識装置 Withdrawn JPH09198512A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8023172A JPH09198512A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 車両認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8023172A JPH09198512A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 車両認識装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09198512A true JPH09198512A (ja) 1997-07-31

Family

ID=12103217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8023172A Withdrawn JPH09198512A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 車両認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09198512A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001175845A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Nec Corp 車両端検出装置
WO2005071614A1 (ja) * 2004-01-27 2005-08-04 Seiko Epson Corporation 人物顔の検出位置ずれ補正方法及び補正システム並びに補正プログラム
JP2007316767A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Denso Corp 車両用レーンマーク認識装置
KR20150036947A (ko) * 2013-09-30 2015-04-08 한국전자통신연구원 영상 인식 장치 및 방법
JP2015204088A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 本田技研工業株式会社 対象物検知装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001175845A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Nec Corp 車両端検出装置
WO2005071614A1 (ja) * 2004-01-27 2005-08-04 Seiko Epson Corporation 人物顔の検出位置ずれ補正方法及び補正システム並びに補正プログラム
US7415140B2 (en) 2004-01-27 2008-08-19 Seiko Epson Corporation Method of correcting deviation of detection position for human face, correction system, and correction program
JP2007316767A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Denso Corp 車両用レーンマーク認識装置
US7933433B2 (en) 2006-05-23 2011-04-26 Denso Corporation Lane marker recognition apparatus
JP4687563B2 (ja) * 2006-05-23 2011-05-25 株式会社デンソー 車両用レーンマーク認識装置
KR20150036947A (ko) * 2013-09-30 2015-04-08 한국전자통신연구원 영상 인식 장치 및 방법
JP2015204088A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 本田技研工業株式会社 対象物検知装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10755116B2 (en) Image processing apparatus, imaging apparatus, and device control system
JP6519262B2 (ja) 立体物検出装置、立体物検出方法、立体物検出プログラム、及び移動体機器制御システム
JP3125550B2 (ja) 移動車の前方認識装置ならびに車輌用走行制御装置
US6801244B2 (en) Obstacle detection apparatus and method
US11288833B2 (en) Distance estimation apparatus and operating method thereof
JP6340850B2 (ja) 立体物検出装置、立体物検出方法、立体物検出プログラム、及び移動体機器制御システム
JP2003296736A (ja) 障害物検知装置及びその方法
JP2002352225A (ja) 障害物検出装置及びその方法
JP2003228711A (ja) レーンマーク認識方法
JP3961584B2 (ja) 区画線検出装置
JPH11153406A (ja) 車両用障害物検出装置
JP6340849B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び移動体機器制御システム
JP3192616B2 (ja) 局地的位置把握装置及びその方法
JPH09198512A (ja) 車両認識装置
JP3612821B2 (ja) 車載用距離測定装置
JP3319401B2 (ja) 走行路認識装置
JP4106163B2 (ja) 障害物検出装置及びその方法
JP3285575B2 (ja) 道路領域抽出装置および方法
JPH07128059A (ja) 車両位置検出装置
JP3004158B2 (ja) 車両認識装置
JP2883131B2 (ja) 走行車線判別方法
JPH1038561A (ja) 前方車間距離計測装置
JPH07220194A (ja) 道路環境認識装置
JPH0520593A (ja) 走行レーン認識装置と先行車認識装置
JPH10124687A (ja) 道路白線検出方法及び道路白線検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030401