JPH09198490A - 3次元離散データ投影装置 - Google Patents

3次元離散データ投影装置

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JPH09198490A
JPH09198490A JP8007964A JP796496A JPH09198490A JP H09198490 A JPH09198490 A JP H09198490A JP 8007964 A JP8007964 A JP 8007964A JP 796496 A JP796496 A JP 796496A JP H09198490 A JPH09198490 A JP H09198490A
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JP
Japan
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projection
dimensional discrete
discrete data
specific
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JP8007964A
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Inventor
Kunihiko Kido
邦彦 木戸
Koichi Sano
耕一 佐野
Junichi Taguchi
順一 田口
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元離散データを投影して2次元離散デー
タを作成する診断装置の診断精度を向上させる。 【解決手段】 3次元離散データを前記投影方向と垂直
な断面の複数のスライスデータにリサンプリングする手
段と、前記複数のスライスデータのうちの特定の数のス
ライスデータから成るブロックデータを複数作成する手
段と、前記複数のブロックデータの個々のブロックデー
タについて前記投影方向に投影して複数の投影データを
作成する手段と、前記複数の投影データの個々の投影デ
ータについて強調処理を行って複数の強調投影データを
作成する手段と、前記複数の強調投影データを前記投影
方向に投影して1つの投影データを作成して前記2次元
離散データを得る手段を備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元離散データ
を2次元離散データに投影する3次元離散データ投影装
置に関し、特に、MRI(Magnetic Resonance Imaging)
装置を用いて血管像を造影剤なしに撮影したMRA(MR
Angiography)画像から好適な血管像を作成する、3次元
離散データ投影装置に適用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、核磁気共鳴を利用した診断装置に
よるMRI診断において、血管像を撮影するMRA(MR
Angiography)が重要な役割を果たしている。
【0003】MRA撮影方法では、大きく分けてTOF(Ti
me Of Flight)法、PC(Phase Contrast)法の2種類があ
り、測定対象物の各位置の濃度値を3次元計測、もしく
は薄いスライスを複数枚撮影する2次元計測で測定する
ことにより3次元離散データが得られる。この3次元離
散データを可視化する為の投影処理として、最大値投影
法(MIP)と呼ばれる方法が広く用いられている。
【0004】図17は、従来の3次元離散データ投影装
置である最大値投影法の概要を示す図である。図17に
おいて、121は3次元離散データ、1701は投影
面、1702は投影方向を示す視線方向である。
【0005】図17に示す様に、従来の3次元離散デー
タ投影装置である最大値投影法では、3次元離散データ
121中の、特定の投影方向である視線方向1702に
平行な各直線上にある画素の最大値を投影面1701に
投影する。
【0006】3次元離散データ121中の血管像は、高
輝度の血管部と低輝度の背景部とに大まかに分られるの
で、最大値を投影するという簡単な方法で血管部を投影
面1701にマッピングすることができ、しかも臨床上
十分なコントラストが得られる。
【0007】しかし、抹消血管などの細い血管部は、3
次元離散データ121中の濃度値が小さい為、背景部の
濃度値との差が小さく、MIPによる投影処理では背景
部に埋もれて見えなくなってしまうことがある。
【0008】この問題を解決する為に、以下の方法が提
案されている。
【0009】(1)原画像にエッジ強調フィルタをかけ
て血管部を強調した後に投影する方法(特開平6-142078
号「画像投影装置」)。
【0010】(2)しきい値処理と血管の連続性などの
特徴を利用して背景部と血管部を分離し、血管部だけを
投影する方法(H.E.Cline,C.L.Dumoulin,W.E.Lorensen,
S.P.Souza,William.J.Adams,Connectivity Algorithms
for MR Angiography,Book of Abstracts SMRM 1990 Ber
keleyCalif,p61 1990)。
【0011】(1)の原画像にエッジ強調フィルタをか
けて血管部を強調した後に投影する方法では、原画像の
データが存在する部分とデータの存在しない部分の境界
にあるデータの値を強調して、濃度値の高くない抹消血
管の像を抽出するものである。
【0012】(2)のしきい値処理と血管の連続性など
の特徴を利用して背景部と血管部を分離し、血管部だけ
を投影する方法では、背景部と血管部を分離するしきい
値を設定し、前記しきい値より大きいデータを血管部の
データとしたり、血管部の連続性を考慮して背景部と血
管部の分離精度を高めるものである。
【0013】また、画質の悪い画像などから血管の様な
線形状を検出する方法として、線形状パターンのマスク
によるパターンマッチングが有効であることが知られて
いる(秋田、久家:「眼底血管における血管パターンの
認識方法」信学論(D),J64-D,8,pp.729-736(昭56-0
8))。
【0014】前記の「眼底血管における血管パターンの
認識方法」では、ある形状とその形状の方向を変えた形
状を抽出する複数のマスクを用い、原画像に対して前記
複数のマスク全てのパターンマッチングを行って、最も
マッチするマスクの持つ形状が、原画像の形状であると
して原画像中の形状の抽出を行うものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見い出した。
【0016】すなわち、従来の原画像にエッジ強調フィ
ルタをかけて血管部を強調した後に投影する方法では、
エッジ強調フィルタは、S/N(Signal/Noise)比が悪い
場合に血管だけでなく背景部のノイズも増幅させてしま
う為、結局、細い血管部が背景部に埋もれてしまうとい
う問題があった。
【0017】また、従来のしきい値処理と血管の連続性
などの特徴を利用して背景部と血管部を分離し、血管部
だけを投影する方法では、細い血管部の濃度値は背景部
に比べてあまり差がない為、しきい値によって正確に血
管部だけをトレースすることが難しいという問題があっ
た。
【0018】本発明の目的は、3次元離散データを投影
して2次元離散データを作成する診断装置の診断精度を
向上させることが可能な技術を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、濃度値の小さいデー
タを投影することが可能な技術を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、特定形状の投影を行
うことが可能な技術を提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、特定形状を優先的に
投影することが可能な技術を提供することにある。
【0022】本発明の他の目的は、特定形状の濃度値の
小さいデータの投影を行うことが可能な技術を提供する
ことにある。
【0023】本発明の他の目的は、特定形状の濃度値の
小さいデータの抽出率を向上させることが可能な技術を
提供することにある。
【0024】本発明の他の目的は、複数のブロックデー
タに分布した形状の濃度値のデータを連続な形状の濃度
値のデータとして投影することが可能な技術を提供する
ことにある。
【0025】本発明の他の目的は、投影効率を向上させ
ることが可能な技術を提供することにある。
【0026】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかに
なるであろう。
【0027】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0028】(1)測定対象物の3次元座標上の各位置
の濃度値を測定して作成した3次元離散データを特定の
投影方向から投影して2次元離散データを作成し、前記
2次元離散データから前記測定対象物の投影形状を抽出
する3次元離散データ投影装置において、前記3次元離
散データを前記投影方向と垂直な断面の複数のスライス
データにリサンプリングする手段と、前記複数のスライ
スデータのうちの特定の数のスライスデータから成るブ
ロックデータを複数作成する手段と、前記複数のブロッ
クデータの個々のブロックデータについて前記投影方向
に投影して複数の投影データを作成する手段と、前記複
数の投影データの個々の投影データについて強調処理を
行って複数の強調投影データを作成する手段と、前記複
数の強調投影データを前記投影方向に投影して1つの投
影データを作成して前記2次元離散データを得る手段を
備えるものである。
【0029】前記(1)の3次元離散データ投影装置で
は、測定対象物の3次元座標上の各位置の濃度値を測定
して作成した3次元離散データを投影方向と垂直な断面
の複数のスライスデータにリサンプリングして複数のス
ライスデータを作成する。
【0030】次に、前記複数のスライスデータのうちの
特定の数のスライスデータを1組として特定の数のスラ
イスデータから成るブロックデータを複数作成し、前記
複数のブロックデータの個々のブロックデータについ
て、最大値投影法により前記投影方向への投影を行って
複数の投影データを作成する。
【0031】次に、前記複数の投影データの個々の投影
データについて強調処理を行って複数の強調投影データ
を作成し、前記複数の強調投影データを最大値投影法に
より前記投影方向に投影して1つの投影データを作成し
て前記2次元離散データを得る。
【0032】以上の様に、ブロックデータごとに投影し
て強調処理を行った後に2次元離散データを作成するの
で、濃度値の小さいデータを投影することが可能であ
る。
【0033】(2)測定対象物の3次元座標上の各位置
の濃度値を測定して作成した3次元離散データを特定の
投影方向から投影して2次元離散データを作成し、前記
2次元離散データから前記測定対象物の投影形状を抽出
する3次元離散データ投影装置において、前記3次元離
散データを前記投影方向と垂直な断面の複数のスライス
データにリサンプリングする手段と、前記複数のスライ
スデータのうちの特定の数のスライスデータから成るブ
ロックデータを複数作成する手段と、前記複数のブロッ
クデータの個々のブロックデータについて前記投影方向
に投影して複数の投影データを作成する手段と、前記複
数の投影データの個々の投影データについて、特定形状
を回転させて得られる複数のマトリクスにより、各マト
リクスごとに当該マトリクスに含まれる前記特定形状の
領域内と領域外との濃度値の変化の大きさを求め、その
うちの最大値を選択する処理を当該投影データの各画素
ごとに行うことによって複数の強調投影データを作成す
る手段と、前記複数の強調投影データを前記投影方向に
投影して1つの投影データを作成して前記2次元離散デ
ータを得る手段を備えるものである。
【0034】前記(2)の3次元離散データ投影装置で
は、前記複数の投影データの個々の投影データについ
て、特定形状を回転させて得られる複数のマトリクスを
使用して前記特定形状の領域内と領域外の濃度値を取り
出して、各マトリクスごとに当該マトリクスに含まれる
前記特定形状の領域内と領域外との濃度値の変化の大き
さを求め、そのうちの最大値を選択する処理を当該投影
データの各画素ごとに行うことによって複数の強調投影
データを作成する。
【0035】例えば、抹消血管を強調したい場合には、
線形状が、縦、横、斜めに位置する複数のマトリクスを
用意し、前記線形状の内部と外部の濃度値を取り出し
て、その濃度値の変化の大きさを求める。
【0036】マトリクス上の線形状が、前記投影データ
上の測定対象物の投影形状と一致する時に、前記変化の
大きさが最大となるので、その最大値を選択して当該画
素の濃度値を強調する処理を行い、前記処理を複数の投
影データの各画素ごとに行って複数の強調投影データを
作成する。
【0037】以上の様に、特定形状の領域内の濃度値を
強調するので、特定形状の投影を行うことが可能であ
る。
【0038】(3)測定対象物の3次元座標上の各位置
の濃度値を測定して作成した3次元離散データを特定の
投影方向から投影して2次元離散データを作成し、前記
2次元離散データから前記測定対象物の投影形状を抽出
する3次元離散データ投影装置において、前記3次元離
散データを前記投影方向と垂直な断面の複数のスライス
データにリサンプリングする手段と、前記複数のスライ
スデータのうちの特定の数のスライスデータから成るブ
ロックデータを複数作成する手段と、前記複数のブロッ
クデータの個々のブロックデータについて前記投影方向
に投影して複数の投影データを作成する手段と、前記複
数の投影データの個々の投影データについて、特定形状
を回転させて得られる複数のマトリクスにより、各マト
リクスごとに当該マトリクスに含まれる前記特定形状の
領域内と領域外との濃度値の変化の大きさを求め、その
うちの最大値を選択する処理を当該投影データの各画素
ごとに前記特定形状を特定方向に特定割合で拡大または
縮小しながらマトリクスのサイズを変化させて行い、そ
の結果を累積加算していくことによって複数の強調投影
データを作成する手段と、前記複数の強調投影データを
前記投影方向に投影して1つの投影データを作成して前
記2次元離散データを得る手段を備えるものである。
【0039】前記(3)の3次元離散データ投影装置で
は、前記複数の投影データの個々の投影データについ
て、特定形状を回転させて得られるマトリクスによって
前記特定形状の領域内と領域外との濃度値の変化の大き
さを求め、そのうちの最大値を選択する処理を当該投影
データの各画素ごとに前記特定形状を特定方向に特定割
合で拡大または縮小しながらマトリクスのサイズを変化
させて行い、その結果を累積加算して複数の強調投影デ
ータを作成する。
【0040】例えば、抹消血管を強調したい場合には、
線形状が、縦、横、斜めに位置する複数のマトリクスを
用意し、前記線形状の内部と外部の濃度値の変化の大き
さを求め、そのうちの最大値を求める。
【0041】次に、前記の線形状の太さを2倍に拡大し
た形状が、縦、横、斜めに位置する複数のマトリクスを
用意し、前記形状の内部と外部の濃度値の変化の大きさ
を求め、そのうちの最大値を前記最大値に累積加算して
強調投影データを作成する。
【0042】最初の濃度値の変化の大きさを求める段階
では、前記線形状よりも細い血管が前記線形状の内部に
位置した場合にはその濃度値の変化は大きくなり、前記
線形状よりも太い血管はその一部が常に前記線形状の外
部に出るのでその濃度値の変化は小さくなる。
【0043】次の線形状の太さを2倍に拡大した段階で
は、前記線形状の太さを2倍とした形状よりも細い血管
が前記形状の内部に位置した場合にはその濃度値の変化
は大きくなるので、最初の段階の前記線形状よりも細い
血管の濃度値は2度累積されて優先的に強調されること
になる。
【0044】以上の様に、特定形状の領域内の濃度値を
優先的に強調するので、特定形状を優先的に投影するこ
とが可能である。
【0045】(4)(3)の3次元離散データ投影装置
において、前記複数の投影データの個々の投影データに
ついて、特定形状を回転させて得られる複数のマトリク
スにより、各マトリクスごとに当該マトリクスに含まれ
る前記特定形状の領域内と領域外との濃度値の変化の大
きさを求め、そのうちの最大値を選択する処理を当該投
影データの各画素ごとに前記特定形状を特定方向に特定
割合で拡大または縮小しながらマトリクスのサイズを変
化させて行い、その結果がゼロでなければ、特定の濃度
値を累積加算することによって複数の強調投影データを
作成する手段を備えるものである。
【0046】前記(4)の3次元離散データ投影装置で
は、測定対象物の3次元座標上の各位置の濃度値を測定
して作成した3次元離散データを複数のブロックデータ
に分けた後に複数の投影データを作成し、前記複数の投
影データの個々の投影データについて、特定形状の領域
内の濃度値に特定の濃度値を加算して複数の強調投影デ
ータを作成する。
【0047】細い血管等は、その濃度値が小さいので、
特定形状の領域内の濃度値に特定の濃度値を加算するこ
とによって、特定形状の領域内の濃度値を一様にある値
よりも大きくし、前記複数の強調投影データを前記投影
方向に投影して1つの投影データを作成し、前記2次元
離散データを得る。
【0048】以上の様に、特定形状の領域内の濃度値に
特定の濃度値を加算するので、特定形状の濃度値の小さ
いデータの投影を行うことが可能である。
【0049】(5)(3)の3次元離散データ投影装置
において、前記複数の投影データの個々の投影データに
ついて、特定形状を回転させて得られる複数のマトリク
スにより、各マトリクスごとに当該マトリクスに含まれ
る前記特定形状の領域内と領域外との濃度値の変化の大
きさを求め、そのうちの最大値を選択する処理を当該投
影データの各画素ごとに前記特定形状を特定方向に特定
割合で拡大または縮小しながらマトリクスのサイズを変
化させて行い、その結果がゼロでなければ、前記投影デ
ータのノイズ偏差値の定数倍を累積加算することによっ
て複数の強調投影データを作成する手段を備えるもので
ある。
【0050】前記(5)の3次元離散データ投影装置で
は、測定対象物の3次元座標上の各位置の濃度値を測定
して作成した3次元離散データを複数のブロックデータ
に分けた後に複数の投影データを作成し、前記複数の投
影データの個々の投影データについて、特定形状の領域
内の濃度値に、前記投影データの測定対象物の無い小領
域内の濃度値から定まるノイズ偏差値の定数倍の濃度値
を加算して複数の強調投影データを作成する。
【0051】細い血管等の濃度値の小さいデータは、背
景部のノイズの濃度値との区別が困難となることがある
ので、予めノイズ偏差値を調べておき、前記ノイズ偏差
値の定数倍の濃度値を、特定形状の領域内の濃度値に加
算することによって、特定形状の領域内の濃度値を一様
に背景部のノイズよりも大きくし、前記複数の強調投影
データを前記投影方向に投影して1つの投影データを作
成し、前記2次元離散データを得る。
【0052】以上の様に、特定形状の領域内の濃度値に
ノイズ偏差値の定数倍の濃度値を加算するので、特定形
状の濃度値の小さいデータの抽出率を向上させることが
可能である。
【0053】(6)(1)〜(5)のいずれか1つの3
次元離散データ投影装置において、前記複数のスライス
データのうちの特定の数のスライスデータから成る複数
のブロックデータを、隣接するブロックデータでスライ
スデータを重複させて作成する手段を備えるものであ
る。
【0054】前記(6)の3次元離散データ投影装置で
は、測定対象物の3次元座標上の各位置の濃度値を測定
して作成した3次元離散データを前記投影方向と垂直な
断面の複数のスライスデータにリサンプリングし、前記
複数のスライスデータのうちの特定の数のスライスデー
タから成る複数のブロックデータを、隣接するブロック
データでスライスデータを重複させて作成する。
【0055】長い血管が2つブロックデータの両方に存
在する場合に、個々のブロックデータごとに投影を行っ
て強調し、最後に1つの2次元離散データとしたときに
血管が途切れて表示されることがある。
【0056】そこで、隣接するブロックデータでスライ
スデータを重複させ、前記複数のブロックデータの個々
のブロックデータについて前記投影方向に投影して複数
の投影データを作成し、前記複数の投影データに強調処
理を行って複数の強調投影データを作成し、前記複数の
強調投影データを前記投影方向に投影して1つの投影デ
ータを作成し、前記2次元離散データを得る。
【0057】以上の様に、隣接するブロックデータでス
ライスデータを重複させるので、複数のブロックデータ
に分布した形状の濃度値のデータを連続な形状の濃度値
のデータとして投影することが可能である。
【0058】(7)(1)〜(6)のいずれか1つの3
次元離散データ投影装置において、前記スライスデータ
の総数の平方根の小数点以下を切り捨てまたは切り上げ
して得られる整数値の数のスライスデータから成るブロ
ックデータを複数作成する手段を備えるものである。
【0059】上述した手段の項に記載された3次元離散
データ投影装置における作用は以下のとおりである。
【0060】前記(7)の3次元離散データ投影装置で
は、測定対象物の3次元座標上の各位置の濃度値を測定
して作成した3次元離散データを前記投影方向と垂直な
断面の複数のスライスデータにリサンプリングし、前記
スライスデータの総数の平方根の小数点以下を切り捨て
または切り上げして得られる整数値の数のスライスデー
タから成る複数のブロックデータを作成する。
【0061】前記ブロックデータの数が減少すると、濃
度値の小さいデータと背景部のノイズとの区別が困難と
なり、また、前記ブロックデータの数が増加すると投影
処理と強調処理の回数が増加して、処理時間が増加す
る。
【0062】そこで、3次元離散データのスライスデー
タ数がNであるときに、Nの平方根によって定まる数を
1ブロックデータあたりのスライスデータ数として複数
のブロックデータを作成し、前記複数のブロックデータ
の個々のブロックデータについて前記投影方向に投影し
て複数の投影データを作成し、前記複数の投影データに
強調処理を行って複数の強調投影データを作成し、前記
複数の強調投影データを前記投影方向に投影して1つの
投影データを作成し、前記2次元離散データを得る。
【0063】以上の様に、スライスデータの総数の平方
根により定まる数のスライスデータでブロックデータを
作成するので、投影効率を向上させることが可能であ
る。
【0064】以上説明した様に、前記3次元離散データ
投影装置では、3次元離散データを投影して2次元離散
データを作成する診断装置の診断精度を向上させること
が可能である。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、一実施形
態とともに図面を参照して詳細に説明する。
【0066】なお、実施形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0067】図1は、本発明の3次元離散データ投影装
置の一実施形態の概略構成を示す図である。図1におい
て、100は制御装置(CPU)、110はメモリ、1
20は外部記憶装置、130は表示装置、140は3次
元計測装置、150は測定対象物であり、121は3次
元離散データ、111と114は3次元離散データ12
1の部分データからなるブロックデータ、112と11
5はブロックデータ111とブロックデータ114の投
影データ、113と116は投影データ112と投影デ
ータ115の強調投影データ、131は2次元離散デー
タである。
【0068】図1に示す様に、本実施形態の3次元離散
データ投影装置では、3次元計測装置140によって測
定された血管等の測定対象物150の3次元座標上の各
位置の濃度値から作成した3次元離散データ121が外
部記憶装置120に記憶されている。
【0069】3次元離散データ121は、CPU100
によって外部記憶装置120から読み出され、メモリ1
10上でブロックデータ111及びブロックデータ11
4に分割された後、それぞれ特定の投影方向に投影され
て投影データ112及び投影データ115が作成され
る。
【0070】次に、投影データ112及び投影データ1
15のそれぞれに強調処理が行われて強調投影データ1
13及び強調投影データ116が作成され、強調投影デ
ータ113と強調投影データ116を前記投影方向に投
影し、2次元離散データ131が作成された後、血管等
の測定対象物150が前記投影方向に投影されたときの
形状が表示装置130に表示される。
【0071】(3次元離散データの投影手順)以下に、
本実施形態の3次元離散データ投影装置において、3次
元離散データを投影して2次元離散データを得る手順に
ついて説明する。
【0072】図2は、本実施形態の3次元離散データ投
影装置の処理手順の概要を示す図である。図3は、本実
施形態の3次元離散データ投影装置の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【0073】図2及び図3に示す様に、本実施形態の3
次元離散データ投影装置では、血管等の測定対象物15
0の3次元座標上の各位置の濃度値から作成して外部記
憶装置120に記憶した3次元離散データ121をリサ
ンプリングして、特定の投影方向である視線方向に垂直
な断面の複数のスライスデータを作成し(ステップ30
1)、前記複数のスライスデータのうちの特定の数のス
ライスデータを1組として、前記の特定の数のスライス
データから成るブロックデータ111、ブロックデータ
114等の複数のブロックデータに3次元離散データ1
21を分割する(ステップ302)。
【0074】前記のブロックデータ111とブロックデ
ータ114の個々のブロックデータについて、各ブロッ
クデータのデータに限定して前記投影方向の部分MIP
処理を行って、投影データ112、投影データ115等
の複数の部分MIP画像を求める(ステップ303)。
【0075】前記複数の部分MIP画像の個々の部分M
IP画像について、血管部を抽出する強調処理を行っ
て、強調投影データ113、強調投影データ116等の
複数の血管強調画像を求める(ステップ304)。
【0076】次に、得られた複数の血管強調画像につい
て、前記投影方向のMIP処理を行って、最終的な投影
画像である2次元離散データ131を得る(ステップ3
05)。
【0077】3次元離散データ121全体にMIP処理
を行った後に血管部を強調すると、抹消血管等の濃度値
の小さいデータは、背景部のノイズとの区別が困難とな
る場合がある。
【0078】本実施形態の3次元離散データ投影装置で
は、3次元離散データ121のある部分をブロックデー
タとして取り出して、MIP処理と強調処理を行う。前
記ブロックデータ内の背景部のノイズは、3次元離散デ
ータ121全体の背景部のノイズよりも小さいので、本
実施形態の3次元離散データ投影装置では、3次元離散
データ121全体にMIP処理と強調処理を行った場合
よりも良好な血管像が得られる。
【0079】以上の様に、本実施形態の3次元離散デー
タ投影装置によれば、ブロックデータごとに投影して強
調処理を行った後に2次元離散データを作成するので、
濃度値の小さいデータを投影することが可能である。
【0080】(特定形状の投影手順)以下に、本実施形
態の3次元離散データ投影装置において、特定形状の離
散データを投影する手順について説明する。
【0081】図4は、本実施形態の3次元離散データ投
影装置の線形状の離散データを取り出すマトリクスを示
す図である。図4において、b1〜b3は投影したい特定形
状である線形状の領域内の離散データ、a1〜a3とc1〜c3
は前記線形状の領域外の離散データである。
【0082】図4に示す様に、本実施形態の3次元離散
データ投影装置では、線形状を回転させて得られる14
のマトリクスを使用して、離散データb1〜b3と離散デー
タa1〜a3及び離散データc1〜c3の差分を求めている。
【0083】図5は、本実施形態の3次元離散データ投
影装置の3次元離散データの投影方向を示す図である。
図5において、512はxとy方向の画素数、128は
z方向の画素数である。
【0084】図5に示す様に、本実施形態の3次元離散
データ投影装置では、x方向に512画素、y方向に5
12画素、z方向に128画素ある3次元離散データ1
21を、z方向に投影する。
【0085】図6は、本実施形態の3次元離散データ投
影装置の3次元離散データの複数のブロックデータへの
分割を示す図である。図6において、16は1ブロック
データあたりのz方向の画素数である。
【0086】図6に示す様に、本実施形態の3次元離散
データ投影装置では、3次元離散データ121のz方向
の16画素を1組とする8個のブロックデータを作成し
ている。
【0087】図7は、本実施形態の3次元離散データ投
影装置の特定形状の離散データを投影する処理手順を示
すフローチャートである。
【0088】図8は、本実施形態の3次元離散データ投
影装置のしきい値の測定箇所を示す図である。図8にお
いて、901は測定対象物150の無い小領域のノイズ
評価領域である。
【0089】図8に示す様に、本実施形態の3次元離散
データ投影装置では、ノイズ評価領域901の濃度値
を、特定形状の領域内と領域外との濃度値の差分を判定
するしきい値としている。
【0090】本実施形態の3次元離散データ投影装置の
3次元離散データ121は、x方向に512画素、y方
向に512画素、z方向に128画素の離散データを持
っている。
【0091】本実施形態の3次元離散データ投影装置の
3次元離散データ121は、投影方向であるz方向に1
28画素の離散データがあるので、128枚のスライス
データが存在すると見なして、図6に示す様に、スライ
スデータ16枚を1組として8個のブロックデータを作
成し、8個のブロックデータをそれぞれDk(x、y、
z)(k=1〜8)とする。
【0092】以下に、本実施形態の3次元離散データ投
影装置で特定形状の離散データを投影する処理手順を図
7に従って説明する。
【0093】3次元離散データ121の各ブロックデー
タDk(x、y、z)(k=1〜8)に対して、図5に
示すz方向にMIP処理を行い、部分MIP画像Pk
(x、y)(k=1〜8)を求める(ステップ80
1)。
【0094】各部分MIP画像Pk(x、y)(k=1
〜8)に対して、重み画像Wk(x、y)(k=1〜
8)を、図4に示す線形状のマトリクスの各画素の離散
データから次式に従って計算する(ステップ802)。
【0095】
【数1】(b1+b2+b3)/3-(a1+a2+a3)/3>σかつ(b1+b2+b3)
/3-(c1+c2+c3)/3>σならば Wk(x,y)=max[[2(b1+b2+b3)-(a1+a2+a3)-(c1+c2+c3)]/
6] それ以外ならば Wk(x,y)=0 各部分MIP画像Pk(x、y)及び重み画像Wk(x、
y)から血管強調画像Vk(x、y)を次式に従って計
算する(ステップ803)。
【0096】
【数2】Vk(x、y)=(Pk(x、y)+aWk
(x、y))/(1+a) 血管強調画像Vk(x、y)からz方向にMIP処理を
行う(ステップ804)。
【0097】ステップ802のσは、3次元離散データ
のノイズ偏差値によって決まるしきい値であり、本実施
形態の3次元離散データ投影装置では、各部分MIP画
像Pk(x、y)に対して同じ値を用いている。
【0098】前記ノイズ偏差値は、図8に示す様に、各
部分MIP画像Pk(x、y)の4隅の、ノイズ評価領
域901の濃度値の平均値であり、前記ノイズ偏差値を
それぞれの部分MIP画像Pk(x、y)について計算
して、そのうちの最小なものをσkとし、σkまたは2σ
kを各部分MIP画像Pk(x、y)のしきい値として使
用する。
【0099】ステップ803のパラメータaは、aの値
が小さくなるほど部分MIP画像Pk(x、y)に近く
なり、大きくなるほど重み画像Wk(x、y)に近くな
る様なパラメータである。また、ステップ803の血管
強調画像Vk(x、y)の作成は以下の式に従っても良
い。
【0100】
【数3】 Vk(x、y)=Pk(x、y)+Wk(x、y) または、
【0101】
【数4】Vk(x、y)=Pk(x、y)+b*σk
(b:パラメータ) ステップ802の血管を抽出する強調処理を、ノイズに
よる血管抽出エラーを低減する為に次のステップ80
2’に置き換えても良い。
【0102】図9は、本実施形態の3次元離散データ投
影装置の投影データの注目画素の近傍の画素を示す図で
ある。図9において、1101は注目画素である。
【0103】図9に示す様に、本実施形態の3次元離散
データ投影装置では、注目画素1101の8つの近傍点
の画素の値によって強調処理を行って、特定形状の投影
データを強調することも可能である。
【0104】図10は、本実施形態の3次元離散データ
投影装置の強調部分の拡張の概要を示す図である。図1
0において、ρ1〜ρ4は各強調処理におけるしきい値で
ある。
【0105】図10に示す様に、本実施形態の3次元離
散データ投影装置では、血管部を強調するしきい値をρ
1〜ρ4に変化させることによって、より濃度値の小さい
血管部の強調を行っている。
【0106】各部分MIP画像Pk(x、y)(k=1
〜8)に対して、予め定められたしきい値ρ1>ρ2>…>
ρnを使用して以下の処理を実行し、重み画像Wk(x、
y)(k=1〜8)を求める(ステップ802’)。
【0107】初期化:Wk(x、y)=1(全てのk、
x、y) ループ:iを1〜nとして以下の処理を繰り返す。
【0108】図4に示す線形状のマトリクスの各画素の
離散データからWk(x、y)を次式に従って計算す
る。
【0109】
【数5】(b1+b2+b3)/3-(a1+a2+a3)/3>σiかつ(b1+b2+b
3)/3-(c1+c2+c3)/3>σiであり、かつ、図9に示す様
に、注目画素1101の8つ近傍点でWk(x,y)≠0なら
ば Wk(x,y)=max[[2(b1+b2+b3)-(a1+a2+a3)-(c1+c2+c3)]/
6] それ以外ならば Wk(x,y)=0 以下に、前記のステップ802’の強調処理の内容を、
図10を用いて説明する。まず、しきい値としてρ1>ρ
2>…>ρnであるρの組を用意する。最初に最も大きいし
きい値ρ1によって、前記マトリクスを用いた処理を行
えば、ほとんどのノイズ成分の重み画像Wkの値はゼロ
になる。しかし、この段階では濃度値の低い細い血管等
の重み画像Wkの値もゼロとなる。
【0110】次に、ρ1よりも少し小さいしきい値ρ2で
マトリクスを用いた処理を行ったときに、しきい値ρ2
よりも大きい濃度値の画素で、当該画素の8つの近傍点
の画素の中に、しきい値ρ1でのマトリクスを用いた処
理でゼロとならなかった画素がある場合には、当該画素
の重み画像Wkの値を設定し、当該画素の8つの近傍点
の画素の中に、しきい値ρ1でのマトリクスを用いた処
理でゼロとならなかった画素が無い場合には、当該画素
の重み画像Wkの値をゼロにする。
【0111】血管は連続性を有するので、順次しきい値
を小さくしながら前記の処理を繰り返せば、図10に示
す様に、血管が存在している方向に重み画像Wkの値が
設定された領域が伸びていき、大きなしきい値でマトリ
クス処理を行ったときには設定できなかった血管の重み
画像Wkの値を設定することができる。
【0112】また、この強調処理では、最も大きいしき
い値を用いたマトリクス処理で、ノイズ成分が除去され
ているので、前記の繰り返し処理を終えた段階では血管
の離散データのみが抽出される。
【0113】以上の様に、本実施形態の3次元離散デー
タ投影装置によれば、特定形状の領域内の濃度値を強調
するので、特定形状の投影を行うことが可能である。
【0114】(特定形状の優先的な投影手順)以下に、
本実施形態の3次元離散データ投影装置において、特定
形状の離散データを優先的に投影する手順について説明
する。
【0115】図11は、本実施形態の3次元離散データ
投影装置の線形状を特定方向に2倍に拡大した形状の離
散データを取り出すマトリクスを示す図である。図11
において、b1〜b3は投影したい特定形状である線形状の
領域内の離散データ、a1〜a3とc1〜c3は投影したい特定
形状である線形状の領域外の離散データである。
【0116】図11に示す様に、本実施形態の3次元離
散データ投影装置では、線形状を特定方向に2倍に拡大
した形状を回転させて得られる14のマトリクスを使用
して、離散データb1〜b3と離散データa1〜a3及び離散デ
ータc1〜c3の差分を求めている。
【0117】図12は、本実施形態の3次元離散データ
投影装置の強調処理の概要を示す図である。図12にお
いて、501は細い血管の離散データ、502は太い血
管の離散データである。
【0118】図12に示す様に、本実施形態の3次元離
散データ投影装置では、細い血管の離散データ501
は、線形状の離散データを取り出すマトリクスと、前記
線形状を特定方向に2倍に拡大した形状の離散データを
取り出すマトリクスの両方によって強調され、太い血管
の離散データ502は、前記線形状を特定方向に2倍に
拡大した形状の離散データを取り出すマトリクスによっ
てのみ強調される。
【0119】この様に、線形状のマトリクスの倍率を変
えながら血管の強調処理を行って、強調結果を累積して
いけば、細い血管部ほど強調処理が行われることにな
る。ここで、線形状のマトリクスの倍率を前記の様に変
えるという操作は、離散データb1〜b3で示された画素が
表わす直線方向とは垂直である方向に、画像の分解能を
落す処理に他ならない。
【0120】本実施形態の3次元離散データ投影装置で
は、図4に示した線形状の離散データを取り出すマトリ
クスと、図11に示した前記線形状の2倍の形状の離散
データを取り出すマトリクスの様に、線形状を特定方向
に拡大した複数のスケールのマトリクスを用意する。
【0121】本実施形態の3次元離散データ投影装置の
3次元離散データ121は、投影方向であるz方向に1
28画素の離散データがあるので、128枚のスライス
データが存在すると見なして、図6に示す様に、スライ
スデータ16枚を1組として8個のブロックデータを作
成し、8個のブロックデータをそれぞれDk(x、y、
z)(k=1〜8)とする。
【0122】3次元離散データ121の各ブロックデー
タDk(x、y、z)(k=1〜8)に対して、図5に
示すz方向にMIP処理を行い、部分MIP画像Pk
(x、y)(k=1〜8)を求める(ステップ80
1)。
【0123】各部分MIP画像Pk(x、y)(k=1
〜8)に対して、重み画像Wk(x、y)(k=1〜
8)を、図4に示す線形状のマトリクスの各画素の離散
データから次式に従って計算する(ステップ802)。
【0124】(1)図4及び図11に示す線形状と前記
線形状を特定方向に2倍に拡大した形状の離散データを
取り出すマトリクスの様に、線形状を特定方向にスケー
ルL(L=1〜10)で拡大した場合の各スケールLの
重み画像Wk,L(x、y)を次式に従って計算する。
【0125】
【数6】(b1+b2+b3)/3-(a1+a2+a3)/3>σかつ(b1+b2+b3)
/3-(c1+c2+c3)/3>σならば Wk,L(x,y)=maxスケールLのマトリクス[[2(b1+b2+b3)-(a1+a2+a
3)-(c1+c2+c3)]/6] それ以外ならば Wk,L(x,y)=0 (2)各スケールL(L=1〜10)ごとに計算された
Wk,Lを加算して、前記重み画像Wk(x、y)を求め
る。
【0126】
【数7】Wk(x、y)=ΣL cL*Wk,L(x、y) (cL:Lによって決まるパラメータ)各部分MIP画
像Pk(x、y)及び重み画像Wk(x、y)から血管強
調画像Vk(x、y)を、数2に示した数式によって計
算する(ステップ803)。
【0127】前記の強調処理を行うことにより、線形状
の倍率であるスケール値が小さい領域内の離散データ、
すなわち、細い線形状の離散データが優先的に強調され
る。
【0128】以上の様に、本実施形態の3次元離散デー
タ投影装置によれば、特定形状の領域内の濃度値を優先
的に強調するので、特定形状を優先的に投影することが
可能である。
【0129】(特定形状の濃度値の小さいデータの投影
手順)以下に、本実施形態の3次元離散データ投影装置
において、特定形状の濃度値の小さいデータの投影手順
について説明する。
【0130】3次元離散データ121中の細い血管部の
濃度値は、太い血管部の濃度値と比較してその値が小さ
い為、背景部のノイズとの区別が困難となる場合があ
る。
【0131】そこで、本実施形態の3次元離散データ投
影装置では、3次元離散データ121のブロックデータ
111またはブロックデータ114を投影した投影デー
タ112または投影データ115を強調し、強調投影デ
ータ113または強調投影データ116を作成するとき
に、投影データ112または投影データ115の特定形
状の領域内の濃度値に特定の濃度値を加算して複数の強
調投影データ113または強調投影データ116を作成
する。
【0132】本実施形態の3次元離散データ投影装置の
3次元離散データ121は、投影方向であるz方向に1
28画素の離散データがあるので、128枚のスライス
データが存在すると見なして、図6に示す様に、スライ
スデータ16枚を1組として8個のブロックデータを作
成し、8個のブロックデータをそれぞれDk(x、y、
z)(k=1〜8)とする。
【0133】3次元離散データ121の各ブロックデー
タDk(x、y、z)(k=1〜8)に対して、図5に
示すz方向にMIP処理を行い、部分MIP画像Pk
(x、y)(k=1〜8)を求める(ステップ80
1)。
【0134】各部分MIP画像Pk(x、y)(k=1
〜8)に対して、重み画像Wk(x、y)(k=1〜
8)を、図4に示す線形状のマトリクスの各画素の離散
データから次式に従って計算する(ステップ802)。
【0135】(1)図4及び図11に示す線形状と前記
線形状を特定方向に2倍に拡大した形状の離散データを
取り出すマトリクスの様に、線形状を特定方向にスケー
ルL(L=1〜10)で拡大した場合の各スケールLの
重み画像Wk,L(x、y)を次式に従って計算する。
【0136】
【数8】(b1+b2+b3)/3-(a1+a2+a3)/3>σかつ(b1+b2+b3)
/3-(c1+c2+c3)/3>σならば Wk,L(x,y)=A それ以外ならば Wk,L(x,y)=0 (2)各スケールL(L=1〜10)ごとに計算された
Wk,L(x、y)を加算して、前記重み画像Wk(x、
y)を数7に示す様に求める。
【0137】各部分MIP画像Pk(x、y)及び重み
画像Wk(x、y)から血管強調画像Vk(x、y)を数
2に従って計算する(ステップ803)。
【0138】数8に示す様に、線形状の領域内の重み画
像Wk,L(x、y)に、定数Aを設定する。定数Aは、
背景部のノイズの濃度値よりも大きい濃度値である。前
記の様に、重み画像Wk,L(x、y)に定数Aを設定す
ることにより、細い血管部の様に濃度値の小さいデータ
であっても一様な重み画像Wk(x、y)が得られる。
【0139】以上の様に、本実施形態の3次元離散デー
タ投影装置によれば、特定形状の領域内の濃度値に特定
の濃度値を加算するので、特定形状の濃度値の小さいデ
ータの投影を行うことが可能である。
【0140】(特定形状の濃度値の小さいデータの抽出
率の向上処理手順)以下に、本実施形態の3次元離散デ
ータ投影装置において、特定形状の濃度値の小さいデー
タの抽出率の向上処理手順について説明する。
【0141】3次元離散データ121中の細い血管部の
濃度値は、太い血管部の濃度値と比較してその値が小さ
い為、背景部のノイズとの区別が困難となる場合があ
り、前記の問題を解決する方法として、特定形状の領域
内に特定の濃度値を加算して、前記背景部のノイズとの
区別を行うことが考えられる。
【0142】しかし、前記の背景部のノイズは、3次元
離散データ121を作成するときの、測定条件によって
変化するので、本実施形態の3次元離散データ投影装置
では、3次元離散データ121のブロックデータ111
またはブロックデータ114を投影した投影データ11
2または投影データ115を強調し、強調投影データ1
13または強調投影データ116を作成するときに、投
影データ112または投影データ115の特定形状の領
域内の濃度値にノイズ偏差値の定数倍の濃度値を加算し
て複数の強調投影データ113または強調投影データ1
16を作成する。
【0143】本実施形態の3次元離散データ投影装置の
3次元離散データ121は、投影方向であるz方向に1
28画素の離散データがあるので、128枚のスライス
データが存在すると見なして、図6に示す様に、スライ
スデータ16枚を1組として8個のブロックデータを作
成し、8個のブロックデータをそれぞれDk(x、y、
z)(k=1〜8)とする。
【0144】3次元離散データ121の各ブロックデー
タDk(x、y、z)(k=1〜8)に対して、図5に
示すz方向にMIP処理を行い、部分MIP画像Pk
(x、y)(k=1〜8)を求める(ステップ80
1)。
【0145】各部分MIP画像Pk(x、y)(k=1
〜8)に対して、重み画像Wk(x、y)(k=1〜
8)を、図4に示す線形状のマトリクスの各画素の離散
データから次式に従って計算する(ステップ802)。
【0146】(1)図4及び図11に示す線形状と前記
線形状を特定方向に2倍に拡大した形状の離散データを
取り出すマトリクスの様に、線形状を特定方向にスケー
ルL(L=1〜10)で拡大した場合の各スケールLの
重み画像Wk,L(x、y)を次式に従って計算する。
【0147】
【数9】(b1+b2+b3)/3-(a1+a2+a3)/3>σかつ(b1+b2+b3)
/3-(c1+c2+c3)/3>σならば Wk,L(x,y)=b*σk それ以外ならば Wk,L(x,y)=0 (2)各スケールL(L=1〜10)ごとに計算された
Wk,L(x、y)を加算して、前記重み画像Wk(x、
y)を数7に示す様に求める。
【0148】各部分MIP画像Pk(x、y)及び重み
画像Wk(x、y)から血管強調画像Vk(x、y)を数
2に示す式に従って計算する(ステップ803)。
【0149】数9に示す様に、線形状の領域内の重み画
像Wk,L(x、y)に、ノイズ偏差値σkにパラメータb
を乗じた値を設定する。このノイズ偏差値σkは、図8
に示す様に、部分MIP画像Pk(x、y)の4隅の、
測定対象物150の無い背景部の濃度値の平均値であ
る。前記の様に、重み画像Wk,L(x、y)にノイズ偏
差値の定数倍の値を設定することにより、細い血管部の
様に濃度値の小さいデータであっても、背景部のノイズ
よりも大きい一様な重み画像Wk(x、y)が得られ
る。
【0150】以上の様に、本実施形態の3次元離散デー
タ投影装置によれば、特定形状の領域内の濃度値にノイ
ズ偏差値の定数倍の濃度値を加算するので、特定形状の
濃度値の小さいデータの抽出率を向上させることが可能
である。
【0151】(連続データの投影手順)以下に、本実施
形態の3次元離散データ投影装置において、連続データ
を投影する手順について説明する。
【0152】図13は、本実施形態の3次元離散データ
投影装置の隣接するブロックデータでのスライスデータ
の重複を示す図である。図13において、2はブロック
データ111とブロックデータ114でz方向にオーバ
ーラップする画素数である。
【0153】図13に示す様に、本実施形態の3次元離
散データ投影装置では、3次元離散データ121のブロ
ックデータ111とブロックデータ114で、z方向に
2画素の離散データがオーバーラップしており、z方向
の1画素は1枚のスライスデータであると見なすと、ブ
ロックデータ111とブロックデータ114で2枚のス
ライスデータが重複していることになる。
【0154】本実施形態の3次元離散データ投影装置で
は、測定対象物150の3次元座標上の各位置の濃度値
を測定して作成した3次元離散データ121について、
隣接するブロックデータで2枚のスライスデータである
2画素を重複させてブロックデータ111とブロックデ
ータ114を作成する。
【0155】前記のブロックデータ111とブロックデ
ータ114の個々のブロックデータについて前記投影方
向に投影して投影データ112と投影データ115を作
成し、前記の投影データ112と投影データ115の個
々の投影データについて強調処理を行って強調投影デー
タ113と強調投影データ116を作成し、強調投影デ
ータ113と強調投影データ116を前記投影方向に投
影して2次元離散データ131を作成すると、前記のブ
ロックデータ111とブロックデータ114で連続して
いた血管像は、2次元離散データ131上でも途切れる
ことなく連続した血管像となる。
【0156】以上の様に、本実施形態の3次元離散デー
タ投影装置によれば、隣接するブロックデータでスライ
スデータを重複させるので、複数のブロックデータに分
布した形状の濃度値のデータを連続な形状の濃度値のデ
ータとして投影することが可能である。
【0157】(投影効率の向上処理手順)以下に、本実
施形態の3次元離散データ投影装置において、投影効率
を向上させる処理手順について説明する。
【0158】本実施形態の3次元離散データ投影装置で
は、3次元離散データを複数のブロックデータに分割す
る際に、1ブロックデータあたりのスライスデータ数を
増加させると、濃度値の小さいデータと背景部のノイズ
との区別が困難となって血管の細部の投影が難しくな
り、また、1ブロックデータあたりのスライスデータ数
を減少させると、ブロックデータ数が増加して、投影処
理及び強調処理の回数が増加し、CPU100の処理時
間が増加する。
【0159】そこで、本実施形態の3次元離散データ投
影装置では、投影処理及び強調処理の処理回数を適度に
抑え、なおかつ、良好な2次元離散データ131を得る
1ブロックデータあたりのスライスデータ数として、全
スライスデータ数の平方根を使用する。
【0160】本実施形態の3次元離散データ投影装置で
は、測定対象物150の3次元座標上の各位置の濃度値
を測定して作成した3次元離散データ121を前記投影
方向と垂直な断面の複数のスライスデータにリサンプリ
ングした際に、前記スライスデータの総数がNであると
きに、Nの平方根の小数点以下を切り捨てまたは切り上
げして得られる整数値を、1ブロックデータあたりのス
ライスデータ数としてブロックデータ111とブロック
データ114を作成する。
【0161】前記のブロックデータ111とブロックデ
ータ114の個々のブロックデータについて前記投影方
向に投影して投影データ112と投影データ115を作
成し、前記の投影データ112と投影データ115の個
々の投影データについて強調処理を行って強調投影デー
タ113と強調投影データ116を作成し、強調投影デ
ータ113と強調投影データ116を前記投影方向に投
影して1つの2次元離散データ131を作成する。
【0162】以上の様に、本実施形態の3次元離散デー
タ投影装置によれば、スライスデータの総数の平方根に
より定まる数のスライスデータ数でブロックデータを作
成するので、投影効率を向上させることが可能である。
【0163】以上説明した様に、本実施形態の3次元離
散データ投影装置によれば、3次元離散データを投影し
て2次元離散データを作成する診断装置の診断精度を向
上させることが可能である。
【0164】以上、本発明を、前記実施形態に基づき具
体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種
々変更可能であることは勿論である。
【0165】例えば、本実施形態の3次元離散データ投
影装置では、投影方向が3次元離散データの座標軸のう
ちのいずれかに平行であったが、前記投影方向は3次元
離散データの座標軸に平行でなくても良い。
【0166】図14は、本実施形態の3次元離散データ
投影装置の3次元離散データの座標軸に平行でない投影
方向で複数のブロックデータを作成する処理手順を示す
フローチャートである。
【0167】図15は、本実施形態の3次元離散データ
投影装置の3次元離散データの座標軸に平行でない投影
方向への複数のブロックデータの投影の概要を示す図で
ある。図15において、1501は投影方向である視線
方向、1502は視線方向1501に垂直な平面群、1
503は視線方向1501で投影された投影面、150
4は視線方向1501に平行な直線である。
【0168】図15に示す様に、本実施形態の3次元離
散データ投影装置では、3次元離散データ121の座標
軸に平行でない投影方向について、複数のスライスデー
タにリサンプリングを行って、2次元離散データ131
を作成することも可能である。
【0169】この場合には、座標軸の変換による以下の
データ変換処理が、前記実施形態の前処理として加わ
る。
【0170】図15に示す様に、視線方向1501に垂
直な平面群1502を、各平面の間隔が予め定めた間隔
となる様に決定する(ステップ1401)。
【0171】投影面1503上の、予め定めたサンプリ
ング点を通り、視線方向1501に平行な各直線150
4と平面群1502との交点から成る平面群1502に
含まれる各平面のサンプリング点の濃度値を、最近傍法
や線形補間法により計算する(ステップ1402)。
【0172】平面群1502を、予め定められ枚数のス
ライスデータでブロックデータに分割する(ステップ1
403)。
【0173】以下、視線方向1501を前記実施形態の
z方向とみなして前記ステップ801から804を実行
する。
【0174】また、本実施形態の3次元離散データ投影
装置では、血管の直線性を重要視して血管を抽出するマ
トリクスとして、図4及び図11に示したマトリクスを
使用したが、血管には動脈瘤の様に直線に近似しずらい
形状もある為、図16に示したマトリクス及びそのスケ
ールを拡大したものを使用しても良い。
【0175】図16は、本実施形態の3次元離散データ
投影装置の線形状の離散データを取り出す他のマトリク
スを示す図である。
【0176】図16に示す様に、本実施形態の3次元離
散データ投影装置では、線形状を変形させた特定形状を
回転させて得られるマトリクスを使用しても良い。この
マトリクスにより、動脈瘤の様な血管に付着する突起を
強調することができる。
【0177】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0178】(1)ブロックデータごとに投影して強調
処理を行った後に2次元離散データを作成するので、濃
度値の小さいデータを投影することが可能である。
【0179】(2)特定形状の領域内の濃度値を強調す
るので、特定形状の投影を行うことが可能である。
【0180】(3)特定形状の領域内の濃度値を優先的
に強調するので、特定形状を優先的に投影することが可
能である。
【0181】(4)特定形状の領域内の濃度値に特定の
濃度値を加算するので、特定形状の濃度値の小さいデー
タの投影を行うことが可能である。
【0182】(5)特定形状の領域内の濃度値にノイズ
偏差値の定数倍の濃度値を加算するので、特定形状の濃
度値の小さいデータの抽出率を向上させることが可能で
ある。
【0183】(6)隣接するブロックデータでスライス
データを重複させるので、複数のブロックデータに分布
した形状の濃度値のデータを連続な形状の濃度値のデー
タとして投影することが可能である。
【0184】(7)スライスデータの総数の平方根によ
り定まる数のスライスデータ数でブロックデータを作成
するので、投影効率を向上させることが可能である。
【0185】以上の様に、本発明の3次元離散データ投
影装置では、3次元離散データを投影して2次元離散デ
ータを作成する診断装置の診断精度を向上させることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元離散データ投影装置の一実施形
態の概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態の3次元離散データ投影装置の処理
手順の概要を示す図である。
【図3】本実施形態の3次元離散データ投影装置の処理
手順を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態の3次元離散データ投影装置の線形
状の離散データを取り出すマトリクスを示す図である。
【図5】本実施形態の3次元離散データ投影装置の3次
元離散データの投影方向を示す図である。
【図6】本実施形態の3次元離散データ投影装置の3次
元離散データの複数のブロックデータへの分割を示す図
である。
【図7】本実施形態の3次元離散データ投影装置の特定
形状の離散データを投影する処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】本実施形態の3次元離散データ投影装置のしき
い値の測定箇所を示す図である。
【図9】本実施形態の3次元離散データ投影装置の投影
データの注目画素の近傍の画素を示す図である。
【図10】本実施形態の3次元離散データ投影装置の強
調部分の拡張の概要を示す図である。
【図11】本実施形態の3次元離散データ投影装置の線
形状を特定方向に2倍に拡大した形状の離散データを取
り出すマトリクスを示す図である。
【図12】本実施形態の3次元離散データ投影装置の強
調処理の概要を示す図である。
【図13】本実施形態の3次元離散データ投影装置の隣
接するブロックデータでのスライスデータの重複を示す
図である。
【図14】本実施形態の3次元離散データ投影装置の3
次元離散データの座標軸に平行でない投影方向で複数の
ブロックデータを作成する処理手順を示すフローチャー
トである。
【図15】本実施形態の3次元離散データ投影装置の3
次元離散データの座標軸に平行でない投影方向への複数
のブロックデータの投影の概要を示す図である。
【図16】本実施形態の3次元離散データ投影装置の線
形状の離散データを取り出す他のマトリクスを示す図で
ある。
【図17】従来の3次元離散データ投影装置である最大
値投影法の概要を示す図である。
【符号の説明】
100…CPU、110…メモリ、111…ブロックデ
ータ、112…投影データ、113…強調投影データ、
114…ブロックデータ、115…投影データ、116
…強調投影データ、120…外部記憶装置、121…3
次元離散データ、130…表示装置、131…2次元離
散データ、140…3次元計測装置、150…測定対象
物、501…細い血管、502…太い血管、901…ノ
イズ評価領域、1101…注目画素、1501…視線方
向、1502…平面群、1503…投影面、1504…
視線方向に平行な直線、1701…投影面、1702…
視線方向。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物の3次元座標上の各位置の濃
    度値を測定して作成した3次元離散データを特定の投影
    方向から投影して2次元離散データを作成し、前記2次
    元離散データから前記測定対象物の投影形状を抽出する
    3次元離散データ投影装置において、 前記3次元離散データを前記投影方向と垂直な断面の複
    数のスライスデータにリサンプリングする手段と、前記
    複数のスライスデータのうちの特定の数のスライスデー
    タから成るブロックデータを複数作成する手段と、前記
    複数のブロックデータの個々のブロックデータについて
    前記投影方向に投影して複数の投影データを作成する手
    段と、前記複数の投影データの個々の投影データについ
    て強調処理を行って複数の強調投影データを作成する手
    段と、前記複数の強調投影データを前記投影方向に投影
    して1つの投影データを作成して前記2次元離散データ
    を得る手段を備えることを特徴とする3次元離散データ
    投影装置。
  2. 【請求項2】 測定対象物の3次元座標上の各位置の濃
    度値を測定して作成した3次元離散データを特定の投影
    方向から投影して2次元離散データを作成し、前記2次
    元離散データから前記測定対象物の投影形状を抽出する
    3次元離散データ投影装置において、 前記3次元離散データを前記投影方向と垂直な断面の複
    数のスライスデータにリサンプリングする手段と、前記
    複数のスライスデータのうちの特定の数のスライスデー
    タから成るブロックデータを複数作成する手段と、前記
    複数のブロックデータの個々のブロックデータについて
    前記投影方向に投影して複数の投影データを作成する手
    段と、 前記複数の投影データの個々の投影データについて、特
    定形状を回転させて得られる複数のマトリクスにより、
    各マトリクスごとに当該マトリクスに含まれる前記特定
    形状の領域内と領域外との濃度値の変化の大きさを求
    め、そのうちの最大値を選択する処理を当該投影データ
    の各画素ごとに行うことによって複数の強調投影データ
    を作成する手段と、 前記複数の強調投影データを前記投影方向に投影して1
    つの投影データを作成して前記2次元離散データを得る
    手段を備えることを特徴とする3次元離散データ投影装
    置。
  3. 【請求項3】 測定対象物の3次元座標上の各位置の濃
    度値を測定して作成した3次元離散データを特定の投影
    方向から投影して2次元離散データを作成し、前記2次
    元離散データから前記測定対象物の投影形状を抽出する
    3次元離散データ投影装置において、 前記3次元離散データを前記投影方向と垂直な断面の複
    数のスライスデータにリサンプリングする手段と、前記
    複数のスライスデータのうちの特定の数のスライスデー
    タから成るブロックデータを複数作成する手段と、前記
    複数のブロックデータの個々のブロックデータについて
    前記投影方向に投影して複数の投影データを作成する手
    段と、 前記複数の投影データの個々の投影データについて、特
    定形状を回転させて得られる複数のマトリクスにより、
    各マトリクスごとに当該マトリクスに含まれる前記特定
    形状の領域内と領域外との濃度値の変化の大きさを求
    め、そのうちの最大値を選択する処理を当該投影データ
    の各画素ごとに前記特定形状を特定方向に特定割合で拡
    大または縮小しながらマトリクスのサイズを変化させて
    行い、その結果を累積加算していくことによって複数の
    強調投影データを作成する手段と、 前記複数の強調投影データを前記投影方向に投影して1
    つの投影データを作成して前記2次元離散データを得る
    手段を備えることを特徴とする3次元離散データ投影装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された3次元離散データ
    投影装置において、 前記複数の投影データの個々の投影データについて、特
    定形状を回転させて得られる複数のマトリクスにより、
    各マトリクスごとに当該マトリクスに含まれる前記特定
    形状の領域内と領域外との濃度値の変化の大きさを求
    め、そのうちの最大値を選択する処理を当該投影データ
    の各画素ごとに前記特定形状を特定方向に特定割合で拡
    大または縮小しながらマトリクスのサイズを変化させて
    行い、その結果がゼロでなければ、特定の濃度値を累積
    加算することによって複数の強調投影データを作成する
    手段を備えることを特徴とする3次元離散データ投影装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載された3次元離散データ
    投影装置において、 前記複数の投影データの個々の投影データについて、特
    定形状を回転させて得られる複数のマトリクスにより、
    各マトリクスごとに当該マトリクスに含まれる前記特定
    形状の領域内と領域外との濃度値の変化の大きさを求
    め、そのうちの最大値を選択する処理を当該投影データ
    の各画素ごとに前記特定形状を特定方向に特定割合で拡
    大または縮小しながらマトリクスのサイズを変化させて
    行い、その結果がゼロでなければ、前記投影データのノ
    イズ偏差値の定数倍を累積加算することによって複数の
    強調投影データを作成する手段を備えることを特徴とす
    る3次元離散データ投影装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載された3次元離散データ投影装置において、 前記複数のスライスデータのうちの特定の数のスライス
    データから成る複数のブロックデータを、隣接するブロ
    ックデータでスライスデータを重複させて作成する手段
    を備えることを特徴とする3次元離散データ投影装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載された3次元離散データ投影装置において、 前記スライスデータの総数の平方根の小数点以下を切り
    捨てまたは切り上げして得られる整数値の数のスライス
    データから成るブロックデータを複数作成する手段を備
    えることを特徴とする3次元離散データ投影装置。
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