JPH09198423A - 自動配線方法および自動配線装置 - Google Patents

自動配線方法および自動配線装置

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JPH09198423A
JPH09198423A JP8009249A JP924996A JPH09198423A JP H09198423 A JPH09198423 A JP H09198423A JP 8009249 A JP8009249 A JP 8009249A JP 924996 A JP924996 A JP 924996A JP H09198423 A JPH09198423 A JP H09198423A
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wiring
route
component terminal
component
automatic
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JP8009249A
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Inventor
Yoshiyuki Kato
嘉之 加藤
Hiroshi Miura
弘 三浦
Toshiyasu Sakata
寿康 坂田
Mitsunobu Okano
光伸 岡野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動配線方法および自動配線装置に関し,平
行な折れ曲がりのある配線を能率的に行うことを目的と
する。 【解決手段】 配線情報に含まれる配線開始座標と配線
目標座標と部品端子の座標とにより部品端子を配線開始
側のグループと配線目標側のグループに分け,配線開始
側の部品端子から配線目標側の部品端子に配線方向を自
動決定する配線方向決定部と,配線を開始する配線経路
の配線目標側の配線経路の重複する領域における配線の
折れ曲がり点の点列の向きに基づいて,配線を開始する
部品端子の配線順序を決定する配線順序決定部と,配線
方向決定部の決定した配線方向および配線順序決定部の
決定した配線順序に従って自動配線の制御をする配線制
御部とを備える構成をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【説明の属する利用分野】本発明は,大規模集積回路
(LSI),マルチチップモジュール(MCM〉,プリ
ント基板(PWB:Printed Wiring B
oard)などの配線設計対象の配線領域内に配線パタ
ーンを自動的に求める自動配線方法および自動配線装置
に関する。
【0002】LSI,MCM,PWB等は,部品を高密
度に実装・配置し,狭い配線領域に効率良く配線する必
要がある。そのために,バスの配線のように多数の配線
を平行に設置するものについては,不必要な交差を行う
ことなく効率的に配線する自動配線技術の開発が望まれ
る。
【0003】
【従来の技術】一般に,プリント基板等に配線する配線
パターンを自動的に求める方法としては,例えば,ライ
ンサーチ法,迷路法等のような配線コストを評価しなが
ら配線を求める手法がよく知られている。
【0004】ラインサーチ法による配線ルートの決定
は,次のようにして行われる。まず,配線領域内におい
て,始点となる部品端子から終点となる部品端子に近づ
く適当な方向に第1次探査ラインと呼ばれる直線が引か
れ,この直線が終点となるピンに到達しない場合,さら
に,この直線上の適当な位置から,この直線に直交しか
つ終点となる部品端子に近づく適当な方向に第2次探査
ラインと呼ばれる直線が引かれる。
【0005】そして,このような第1次,第2次探査ラ
インが,終点となる部品端子に到達しない間は,以下,
同様として,第3次,第4次,・・・・探査ラインが次
々に引かれてゆき,探査ラインが,終点となるピンに到
達した時点で,それまでに引かれた各探査ラインの経路
を基に所望の配線パターンの配線ルートが決定される。
【0006】一方,迷路法による配線ルートの決定は,
次のようにして行われる。まず,プリント基板などの配
線設計対象の配線領域内に,配線パターンのパターン幅
を基本単位としたメッシュを想定し,始点となるピンか
ら終点となるピンに向けてサーチ波を発生する。そし
て,この波が通った経路をメッシュ単位に順に記憶して
おき,終点となるピンに波が到達すると,このように記
憶された波の経由したメッシュの位置を逆行(バックト
レース)することにより,配線パターンの配線ルートを
決定する。
【0007】図13は従来技術の説明図であって,上記
の方法により求める配線の例である。図13において,
211は配線領域1であって,配線を行う領域である。
【0008】212は配線領域2であって,配線を行う
領域である。配線領域1と配線領域2は配線層が異なる
とする。213は配線領域3であって,配線を行う領域
である。
【0009】221,222,223はそれぞれ部品端
子A,部品端子B,部品端子Cであって,配線領域1の
部品端子のある位置を表す。224,225,226は
それぞれ部品端子A’,部品端子B’,部品端子C’で
あって,それぞれの配線領域2の部品端子のある位置を
表す。部品端子A’は部品端子Aに接続され,部品端子
B’は部品端子Bに接続され,部品端子C’は部品端子
Cに接続される。
【0010】配線1は,部品端子Aとビア1を接続する
配線領域1の配線である。配線1’はビア1とビア3を
接続する配線領域2の配線(裏面)である。配線1”は
ビア3と部品端子C’を接続する配線領域3の配線であ
る。
【0011】配線2は,部品端子Bとビア2を接続する
配線である。配線3は,部品端子C’を開始座標に配線
されたものである。ビア1,ビア2は配線領域1と配線
領域2の重複領域に設置されたビアである。
【0012】ビア3,ビア4は配線領域2と配線領域3
の重複領域に設置されたビアである。245は配線禁止
領域である。
【0013】従来は,ビア1,ビア2,ビア3,ビア4
の位置および部品端子A,部品端子B,部品端子Cの配
線順序,配線方向を指定する。例えば,部品端子A(2
21)から配線1を開始することが指定されるとする
と,まず部品端子A(221)からビア1を接続する配
線を上記の手法により求める。次に,配線領域2(21
2)の裏面でビア1とビア3の間の配線1’を求める。
さらに,ビア3と部品端子A’の間に配線1”を求め
る。
【0014】さらに,指定された配線の順番に従って,
次に部品端子Bとビア2を接続する配線2等を求め,部
品端子B(222)と部品端子B’(225)を結ぶ配
線をする。次に部品端子C(233)から部品端子C’
(226)を結ぶ配線3を求める。しかし,配線禁止領
域245があり,それを迂回して配線する必要を生じる
がそれまでに求めた配線1,配線2のために配線を迂回
させることができない。そのため,部品端子C(22
3)と部品端子C’(226)を結ぶ配線は未配線とし
て残される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように,従来の配
線方法では,バスのように多数の平行に設置する配線を
求める場合,配線の折れ曲がり点等において,先に求め
た配線の配線パターンが後に求める配線の障害となるこ
とがある。このような場合には未配線部分が多数残って
しまうことになる。これら未配線は,人手によって配線
・修正を行う必要があるので,従来の配線方法は能率が
悪かった。
【0016】本発明は,バスの配線等のように多数の配
線が平行に配線されてかつ折れ曲がりを有する配線を能
率的に行う自動配線方法および配線装置を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は,配線経路,配
線層,折れ曲がり点の点列の傾きに関する情報(ビア設
置規則),およぴ配線を開始する配線経路の配線充填方
向を指定することにより,配線方向,配線順序を自動的
に決定し,さらに各配線経路において配線を詰める配線
充填方向を求め,先に配線した配線パターンが障害とな
らないように能率的に自動配線できるようにした。
【0018】図1は本発明の基本構成図である。図1に
おいて,1は自動配線装置(情報処理装置)であって,
配線方向決定部11,配線順序決定部12,配線制御部
16,基本配線処理部17を備えている。
【0019】2は入力部であって,配線情報(配線経
路,配線層,折れ曲がり点の点列に関する情報(ビア設
置規則),および配線を開始する配線経路の配線充填方
向に関する情報等)を入力するものである。
【0020】3は表示装置であって,表示画面に配線を
表示するものである。11は配線方向決定部であって,
配線対象となっている配線の両端の部品端子について配
線開始側の部品端子グループと,配線目標側の部品端子
グループとを求め,配線方向を自動決定するものであ
る。
【0021】12は配線順序決定部であって,配線を開
始する配線経路および配線目標の配線経路の各部品端子
について配線する順序を決定するものである。16は配
線制御部であって,基本配線処理部17を起動し,配線
方向決定部11の求めたデータ,配線順序決定部12の
求めたデータ等を基本配線処理部17に渡し,自動配線
の制御を行うものである。
【0022】17は,基本配線処理部であって,配線制
御部16から自動配線するためのデータを受け取って自
動配線の処理をするものである。配線順序決定部12に
おいて,28は配線充填方向決定手段であって,各経路
において配線を詰める方向である配線充填方向を求める
ものである。
【0023】29は配線順序決定手段であって,配線経
路の重複領域においてユーザに指定された折れ曲がり点
の点列の傾き(ビア設置規則)と配線充填方向に基づい
て折れ曲がり点の点列の傾きの向きおよび部品端子の配
線順序を求めるものである。
【0024】配線情報保持部25において,43は入力
部2より入力された部品端子座標を表す。44は入力部
2より入力された配線接続情報であって,部品端子間の
接続情報である。
【0025】45はユーザ指定配線充填方向であって,
ユーザにより指定された配線を開始する配線経路の配線
充填方向である(配線充填方向初期値)。46は折れ曲
がり点列の傾きに関する情報であって,配線経路の重複
部分に対してユーザにより指定された折れ曲がり点の点
列の傾きに関する情報である。
【0026】図2は本発明の基本構成の動作説明図であ
る。図2において,21は配線経路1であって,配線領
域である。
【0027】22は配線経路2であって,配線領域であ
る。23は配線経路1(21)と配線経路2(22)の
重複領域である。配線経路1(21)は部品端子1,部
品端子2,部品端子3,部品端子4を図示のように備え
る。
【0028】配線経路2(22)は部品端子5,部品端
子6,部品端子7,部品端子8を図示のように備える。
41は折れ曲がり点の点列の傾き(ビア設置規則)であ
って,配線の重複領域23においてユーザが傾きを指定
したものである(例えば,右上がりの傾き,もしくは左
上がりの傾き等であり,図2は,右上がりの傾きを指定
した場合を例示している)。ユーザが指定するのは傾き
のみであり,図示のように矢印の向きは指定されない
(矢印の向きは配線充填方向に基づいてシステムが求ま
る)。
【0029】42は配線充填方向であって,配線を詰め
る向きを定めるものである。配線充填方向は,配線を開
始する配線経路に対しては,初期値としてユーザが指定
するものであるが,その次の配線経路より以降の配線経
路に対してはシステムが自動的に求めるものである。図
2は配線充填方向の初期値として右向きを指定した場合
を例示している。
【0030】43は配線経路22の配線充填方向であっ
て,自動配線装置が求めた配線充填方向である。ビア
1,ビア2,ビア3,ビア4は,配線経路1(21)と
配線経路2(22)の配線層が異なる場合に折れ曲がり
点に設置されたものである。
【0031】図2を参照して,図1の本発明の基本構成
の動作を説明する。入力部2より,配線情報が入力され
る。配線情報は,部品端子の座標,部品端子同士を接続
する配線接続情報,配線充填情報の初期値(配線を開始
する配線領域に対してユーザの指定する配線充填方向)
と折れ曲がり点の点列の傾き等である。
【0032】配線方向決定部11は各部品端子(部品端
子1,部品端子2,部品端子3,部品端子4)に対し
て,例えば,配線毎にそれぞれの両端の部品端子と他の
配線の部品端子との距離等を求め,配線開始側に属する
部品端子と配線目標側に属する部品端子との2つのグル
ープに分ける。また,そのように求めた2つのグループ
を,配線の開始側と目標側の配線接続情報により配線開
始側のグループと配線目標側のグループとを求め,配線
方向を決定する。図2の場合,部品端子1,部品端子
2,部品端子3,部品端子4を配線開始側の部品端子と
し,部品端子5,部品端子6,部品端子7,部品端子8
を配線目標側の部品端子とする。
【0033】配線順序決定部12は,ユーザの指定した
折れ曲がり点の点列の傾き41と配線充填方向42とに
より折れ曲がり点の点列の傾き41の向き(矢印の向
き)を決定する。図2の場合は,配線充填方向42が右
向きであることから折れ曲がり点の点列の傾き41の向
きは図2のように左下向きに決定する。また,折れ曲が
り点の点列の向き(矢印の向き)が左下であることか
ら,配線経路2の配線充填方向43を図2に示のように
上向きに決定する。
【0034】配線経路1の配線充填方向が右向きである
ことから配線経路1の部品端子1,部品端子2,部品端
子3,部品端子4の配線順序をその向きと反対に部品端
子4,部品端子3,部品端子2,部品端子1の順番に決
定する。同様に,配線経路2の配線充填方向が上向きで
あることから,部品端子5,部品端子6,部品端子7,
部品端子8の配線順序をその向きと反対に部品端子5,
部品端子6,部品端子7,部品端子8の順番に決定す
る。
【0035】配線制御部16は,基本配線処理部17を
起動し,各部品端子の座標,配線接続情報,配線方向,
配線順序,配線充填方向等のデータを基本配線処理部1
7に渡す。
【0036】基本配線処理部17は配線制御部16から
受け取ったデータに基づいて,指定された配線順序,配
線方向,配線充填方向等に従って配線をする。まず,指
定された配線順序に従って,部品端子4から配線を開始
する。配線経路1(21)と配線経路2(22)の配線
層が異なる時,折れ曲がり点においてビア1を設置し,
部品端子4とビア1の間を配線する。次にビア1と部品
端子6の間を配線する。次に,同様に折れ曲がり点にビ
ア2を配置し,部品端子3とビア2の間を配線する。以
下同様に,図2のような配線パターンを求める。
【0037】配線経路1(21)と配線経路2(22)
の同じ配線層に配線することを指示されている場合に
は,ビア1,ビア2,ビア3,ビア4を設置することな
く,配線順序の順番にその点の座標を求め,対応する部
品端子と求めた座標点との間を配線する。
【0038】図3により本発明の配線順序決定方法の説
明をする。図3において,21は配線経路1であって,
部品端子1,部品端子2,部品端子3,部品端子4,部
品端子5,部品端子6が図示のように配置されていると
する。各部品端子は配線開始側部品端子であるとする。
【0039】22は配線経路2であって,部品端子7,
部品端子8,部品端子9,部品端子10,部品端子1
1,部品端子12が図示のように配置されているとす
る。各部品端子は配線目標側部品端子であるとする。
【0040】また,部品端子の接続関係は次の通りであ
るとする。部品端子6と部品端子7,部品端子5と部品
端子8,部品端子4と部品端子12,部品端子3と部品
端子10,部品端子2と部品端子11,部品端子1と部
品端子9がそれぞれ接続されるとする。
【0041】ビア1を経由して部品端子6と部品端子7
を結ぶ配線を配線1,ビア2を経由して部品端子5と部
品端子8を結ぶ配線を配線2,ビア3を経由して部品端
子4と部品端子12を結ぶ配線を配線3,ビア4を経由
して部品端子3と部品端子10を結ぶ配線を配線4,ビ
ア5を経由して部品端子2と部品端子11を結ぶ配線を
配線5,ビア6を経由して部品端子1と部品端子9を結
ぶ配線を配線6とする。
【0042】41は折れ曲がり点の点列の傾き(ビア設
置規則)である。配線充填方向42の向きに従って,傾
きの向き(矢印の向き)は図示のように左下向きと判定
する。
【0043】42は配線経路1(21)の配線充填方向
である(配線充填方向初期)。ビア1,ビア2,ビア
3,ビア4,ビア5,ビア6は折れ曲がり点に設定され
たものである。
【0044】配線充填方向42の向きが右向きであるこ
とにより配線経路1(21)では配線順序は部品端子
6,部品端子5,部品端子4,部品端子3,部品端子
2,部品端子1の順番に決定される。また,折れ曲がり
点の点列の向きを左下向きに決定し,その向きにより配
線経路2(22)の配線充填方向を上向きに決定する。
その結果,配線経路2(22)の配線充填方向が上向き
であることから配線経路2(22)の部品端子の配線順
序は部品端子7,部品端子8,部品端子9,部品端子1
0,部品端子11,部品端子12の順であるとする。
【0045】次に,配線開始側の部品端子の配線順序の
順番とそれに対応する配線目標側の部品端子の配線順序
の順番の和を求める。即ち,部品端子6と部品端子7を
結ぶ配線1の順番の和は2である。同様に配線2の両端
の配線順序の和は4である。配線3についての和は9で
ある。配線4についての和は8である。配線5について
の和は10である。配線6についての和は9である。
【0046】そこで,配線の和の小さい配線1,配線
2,配線4,配線6,配線3,配線5の順番で配線す
る。即ち,まず部品端子6−ビア1−部品端子7を結ぶ
配線1を配線する。次に配線2を配線する。次に配線4
を配線する。次に配線3を配線するが,配線3は配線4
と交差するので削除する。次に配線6を行うが配線6は
配線4と交差するので削除する。次に配線5を配線す
る。
【0047】以上のように,配線1,配線2,配線4,
配線5が求まり,配線3,配線6については別途配線を
行う。本発明のように配線の和を考慮しないで最初に求
めた配線順序だけで配線すると,配線1,配線2,配線
3を配線したあと,配線4,配線5,配線6が全て配線
3と交差して配線できなくなる。しかし,本発明では,
配線3は配線順位が後になるので後から配線されること
となり配線の交差により別途配線をしなおす回数を減ら
すことができる。
【0048】本発明によれば,配線方向,配線順序を自
動決定することで,配線経路に沿って配線するとき,配
線パターン間で不要な交差を防止することができる。ま
た,配線経路に沿って,配線充填方向により,設計規則
を守りながら,一定方向に配線を詰めて行うため,配線
対象としている複数の配線を狭い配線領域で配線するこ
とができ,先に求めた配線のために後の配線が邪魔され
るようなことがなく,配線効率を向上させることができ
る。
【0049】
【発明の実施の形態】図4〜図11を参照して本発明の
実施例を説明する。図4は本発明のシステム構成を示
す。
【0050】図4において,1は自動配線装置である。
2は入力部である。
【0051】3は表示装置であって,ディスプレイであ
る。4はプリンタである。5は外部記憶装置であって,
設計データベース59を保持するものである。設計デー
タベースは部品端子の位置(座標),部品端子間の接続
関係等の配線接続情報を含むものである。
【0052】51はCPUである。52はメモリであ
る。55はマウスである。
【0053】56はキーボードである。57は入出力制
御プログラムである。58は自動配線部であって,自動
配線をするためのプログラムである。
【0054】図5は本発明の自動配線装置の実施例の構
成を示すブロック図である。図5において,2は入力部
である。入力部2は,基板のどの配線をどのような経路
で配線するかという配線経路情報,部品端子と部品端子
の接続関係を表す配線接続情報,どの配線層を用いるか
という配線層情報,ビアを用いるときどのような配列で
配置するかというビア設置規則(配線の折れ曲げ点の点
列の傾きに関する情報),配線充填方向の初期値(配線
を開始する配線経路の配線充填方向)等の各配線パター
ン情報を自動配線装置に入力するものである。
【0055】25は配線情報保持部であって,メモリ上
の領域であり,配線経路,配線層,ビア設置規則(折れ
曲がり点の点列の傾き),配線充填方向の初期値等の入
力部2から入力されたデータを保持するものである。
【0056】11は配線方向決定部である。配線方向決
定部11は配線開始部品端子から配線がどの方向に引き
出されるかを配線接続情報等から求めるものである。即
ち,,配線経路情報,ビア設置規則(折れ曲がり点の点
列の傾き),配線充填方向の初期値,および設計データ
ベースから入力される配線接続情報を基に対象となって
いる配線に接続すべき2部品端子が互いに別のグループ
に属し,また同一グループに属す二つの部品瑞子間の距
離の和が最小になるよう2グループに分割するようにす
る(この点については後述する)。さらに,入力部2に
よって入力された配線経路の配線開始点に近いグループ
に属する部品端子を配線開始部品端子とし,配線経路の
終点側を配線目標部品端子とする(部品端子の座標と配
線開始座標,配線終了座標は一致していないので,両者
を対応付ける必要がある(この点については後述す
る))。
【0057】12は配線順序決定部である。配線順序決
定部12は,配線充填方向の初期値を基に配線を開始す
る配線経路の折れ曲がり点の点列の向きを求める。そし
て,2番目以降の配線経路に対しては直前に求めた配線
経路の配線充填方向を基にその配線経路の折れ曲がり点
の点列の向きを求め,さらにその向きをその配線経路の
配線充填方向を求める。また,配線充填方向に従って,
配線開始部品端子が属するグループ内および配線目標部
品端子が属するグループ内で,部品端子の座標をもとに
順序づけを行い,さらに配線開始側および配線目標側で
の順序をもとに実際に配線を行う配線順序の決定をす
る。
【0058】16は配線制御部である。配線制御部16
は,配線経路の各区間ごとに,配線順序に従い配線開始
位置および配線終了位置の座標の算出,配線層情報およ
び配線充填方向等の配線に必要な情報を基本配線処理部
17へ渡す。また基本配線処理部17での配線拮果が配
線失敗であるとき,配線終了位置(ビアの設置位置)を
再計算して再び基本配線処理部を起動する。また基本配
線処理部での配線が完了し,ビアの配置が指定されてい
るとき,配線終了位置にビアの配置を行う。
【0059】17は基本配線処理部である。基本配線処
理部17は,配線制御部16で作成した情報をもとに,
配線開始位置から配線終了位置までを指示された配線層
で,かつ指示された充填方向へ,設計規則を守りつつ可
能な限り隣接配線に接近するように配線を行う。
【0060】59は設計データベースであって,例え
ば,配線設計対象となるプリント基板等の配線接続情報
(部品端子の座標,部品端子と部品端子の接続を表す情
報等)を保持するものである。
【0061】配線方向決定部11において,27は配線
方向決定手段である。71は部品端子のグループ決定の
処理(後述する)を表す。
【0062】72は配線開始部品端子決定の処理(後述
する)を表す。73は配線目標部品端子決定の処理(後
述する)を表す。配線順序決定部12において,81は
配線充填方向決定手段であって,配線充填方向の初期値
もしくは直前に求めた配線充填方向を基にビア設置規則
(折れ曲がり点の点列の傾き)の向きを求め,その向き
を基に対象とする配線経路の配線充填方向を求めるもの
である。
【0063】82は配線順序決定手段である(動作の詳
細は後述する)。配線制御部16において,91は配線
開始位置の情報(データ)を表す。
【0064】92は配線終了位置の情報(データ)を表
す。93はシステム決定した配線充填方向を表す。94
は配線経路の情報を表す。
【0065】95はビア設置手段であって,配線に失敗
した時に変更するビアの位置(変更する配線終了位置)
を求めるものである。次に図6を参照して,図5の構成
の動作の詳細を説明する。
【0066】図6は本発明の実施例1である。図6は本
発明の自動配線装置において,配線経路情報,配線層情
報,ビア設置規則,配線充填方向の初期値,配線接続情
報を基になされる自動配線の例を示す。
【0067】図6において,21は配線経路1であっ
て,部品端子1,部品端子2,部品端子3,部品端子4
を持つものである。
【0068】22は配線経路2であって,部品端子5,
部品端子6,部品端子7,部品端子8を持つものであ
る。(px1,py1)は部品端子4の座標である。
(px2,py2)は部品端子5の座標である。
【0069】(px1’,py1’)は部品端子3の座
標である。(px2’,py2’)は部品端子6座標で
ある。(rx1,ry1)は配線1の配線開始座標であ
る。(rx2,ry2)は配線1’の配線終了座標であ
る。
【0070】23は配線経路1(21)と配線経路2
(22)の重複領域である。41はビア設置規則(折れ
曲がり点の点列の傾き)であって,配線経路の重複部分
23において折れ曲がる点の点列の傾きを与えるもので
ある。
【0071】42は配線充填方向の初期値であって,ユ
ーザの指定した配線経路1(21)における配線充填方
向である。42’はシステムが求めた配線経路1(2
1)における配線充填方向である。
【0072】43はシステムが求めた配線経路2(2
2)における配線充填方向である。ビア1,ビア2,ビ
ア3,ビア4はビア設置規則により配線の折れ曲がり点
に配置されたビアである。
【0073】また,配線接続情報により,部品端子4と
部品端子5,部品端子3と部品端子6,部品端子2と部
品端子7,部品端子1と部品端子8が接続されることが
与えられている。
【0074】次に,配線方向決定部11による配線方向
の決定方法について説明する。図6に示すように,プリ
ント基板上に接続を持つ2つの表面実装デバイス(SM
D:Surfacel IIounting Devi
ce)が配置され,配線接続情報,配線層情報,ビア設
置規則が与えられたとき,配線方向決部11は,この複
数の配線対象の中から任意の配線接続情報(配線接続情
報1)に着目し,その配線が接続すべき2端子(部品端
子4.部品端子5)の座標(pxl,py1)および
(Px2,Py2)を記憶する。そして,その他の配線
によって接続すべき2端子(部品端子3.部品端子6)
の座標(px1’,py1’)および(px2’,py
2’)に着目し,次式で示す距離を算出する。但し,A
BSは絶対値をとることを表す。
【0075】len=ABS(px1−pxl’)+A
BS(py1−pyl’)+ABS(px2−px
2’)+ABS(py2一py2’) len’=ABS(px1−px2’)+ABS(py
l−py2’)+ABS(px2−pxl’)+ABS
(py2−Pyl’) 距離lenが距離Ien’より小さい値のとき,部品端
子3と部品端子4は同じグループに属し,部品端子5と
部品端子6は同じグループに属するとする(図6の場
合)。あるいは,距離len’がlenより小さい値の
とき,部品端子4と部品端子5と,部品端子3と部品端
子6と同じグループに属するとする。
【0076】これを繰り返すことで,配線対象となって
いる複数の配線が接続すべき端子が2つのグループに分
割される。さらに,はじめに着目した2端子(部品端子
1.部品端子2)の座標と配線開始点の座標および配線
終了点の座標について,次式を用いてどちらのグループ
から配線を行うべきか決定する。
【0077】1en=ABS(pxl−rx1)+AB
S(py1−ryl)+ABS(px2−rx2)+A
BS(py2−ry2) len’=ABS(px1一rx2)+ABS(pyl
−ry2)+ABS(px2−rx1)+ABS(py
2−ryl) 距離1enが距離len’より小さい値のとき部品端子
4が属するグループに属しているすべての部品端子が配
線開始部品端子となり(図6の場合),逆の場合,部品
端子5が属するグループに属しているすべての部品端子
が配線開始部品瑞子となる。
【0078】次に,配線順序決定部による配線順序決定
方法について説明する。配線経路決定部12は,配線経
路の最初の区間での配線充填方向に従って配線経路上を
配線経路終点まで配線充填方向を伝播する。この例の場
合,ビア配置規則が配線経路1において折れ曲がり点の
点列の傾きが左下斜め方向と指示されていて,かつユー
ザ指定の配線充填方向(配線充填方向の初期値)が右方
向であるので折れ曲がり点の点列の向きは左下向きと決
定される。その結果,配線経路2の配線充填方向は上向
きと決定される(なお,配線経路1のシステム決定する
配線充填方向は右と決定される)。以下,配線経路が多
数連続して存在する場合には,同様に直前に求められた
配線充填方向と折れ曲がり点の点列の傾きから対象とす
る配線経路の配線充填方向が求められ,向きから順次配
線充填方向が求められ,配線目標の配線経路まで折れ曲
がり点の点列の傾きの向きおよび配線充填方向の経路が
求められる(配線目標部品端子のある配線経路まで伝播
する)。
【0079】そして,配線開始部品端子のグループ内で
は配線経路1の配線充填方向に従って,また配線目標部
品端子のグループ内では配線経路2の配線充填方向に従
ってそれぞれの部品端子の座標から配線順序を決定す
る。この例では,配線開始部品端子のグループではx座
標について降順,配線目標部品瑞子のグループでは,y
座標について降順に配線順序を決定する。その後,配線
接続情報ごとに配線順序の和をとりその大小に応じて実
際に配線する順序を決定する(図3参照)。
【0080】次に,配線制御部16の動作について説明
する。配線制御部16において,配線制御情報が作成さ
れる。この例では,配線開始位置(px1,py1),
配線終了位置(px2.py2)および配線経路1の配
線充填方向は右方向,配線経路2の配線充填方向は上方
向,配線層(lay)に関する情報等が作成される。そ
して,基本配線処理部17を起動し,配線が行われる。
基本配線処理部17での配線が成功した場合,配線1の
終了位置にビアを配置し(配線層が異なることの配線層
情報がある場合),次の区間の処理に移る。配線に失敗
したとき,配線終了位置を,ビア設置規則に従って移動
し基本配線処理部17によって再配線を試みる。この場
合には,配線終了位置を,(x−△.y+△)とする。
また,次の配線がこの区間を配線するときにも配線終了
位置を(X−△,y+△)とすることで,ビア配置規則
に従ったビアの配置を実現している。この配線制御部1
6による配線制御情報の作成および基本配線処理部17
による配線の実行により,配線対象となっている複数の
配線の接続が行われる。
【0081】図6の配線の順番は,部品端子4から配線
を開始してビア1を設置し,配線1を求める。次にビア
1から部品端子5に配線1’を行う。次に部品端子3か
ら配線を求め,ビア2を設置し,配線2を求める。次
に,ビア2から部品端子6に配線2’を行う。以下同様
に,ビアを経由して部品端子2と部品端子7を接続する
配線,部品端子1と部品端子8を接続する配線を求め
る。
【0082】次に,本発明の自動配線装置によって,ビ
ア配置による配線のねじれの解消,同層クランク配線を
自動的に行う場合の例を以下に説明する。図7は,本発
明の実施例2である。図7は自動配線装置において,配
線対象となっている複数の配線のねじれの関係を持つ場
合に行われる自動配線の例であり,ビア配置による配線
のねじれを解消をする場合を示す。プリント基板上に2
つの表面実装部品があり,その問にねじれをもつ接続関
係がある。
【0083】図7において,21は配線経路1であっ
て,部品端子1,部品端子2,部品端子3,部品端子4
を持つものである。
【0084】22は配線経路2であって,部品端子5,
部品端子6,部品端子7,部品端子8を持つものであ
る。23は配線経路1(21)と配線経路2(22)の
重複領域である。
【0085】41はビア設置規則を示し,折れ曲がり点
の点列の傾きである。42は配線充填方向の初期値であ
って,ユーザの指定した配線経路1(21)における配
線充填方向である。
【0086】42’はシステムが求めた配線経路1(2
1)における配線充填方向である。43はシステムが求
めた配線経路2(22)における配線充填方向である。
ビア1,ビア2,ビア3,ビア4はビア設置規則に従っ
て自動配置されたビアである。
【0087】配線経路1(21)の配線層と配線経路2
(22)の配線層が異なることが配線層情報により与え
られている。また,配線接続情報により,部品端子4と
部品端子8,部品端子3と部品端子7,部品端子2と部
品端子6,部品端子1と部品端子5が接続されることが
与えられている。
【0088】次に,図7の自動配線方法について説明す
る。配線方向決定部11による配線開始部品端子,配線
目標部品端子の決定は前迩と同様になされる。次に配線
順序決定部12によって配線充填方向が決定されるが,
ビア設置規則として折れ曲がり点の点列の傾きが左上斜
めの指示が与えられているため,配線充填方向は配線経
路1(21)では右向き(初期値に同じ),配線経路2
(22)では下向きに順次決定される。したがって,配
線開始部品端子(部品端子1,部品端子2,部品端子
3,部品端子4)の配線順序はx座標について降順,配
線目標部品端子グループ内での部品端子の配線順序は,
y座標について降噸に配線順序が決定される。次に,前
例と同様に配線制御部16による配線制御情報の作成が
行われる。この時,図7の場合にはビア配置規則が左斜
めとなっているため,基本配線処理部で配線失敗したと
きには(x−△,y−△)で,新たにビアを設置しなお
して配線をしなおす。また,次の配線の処理を行うとき
も同様に,(x−△’,y−△’)で,次のビアの座標
を求め,ビア設置して,配線をする。これを繰り返すこ
とでねじれを解消する配線パターンの自動配線ができ
る。
【0089】図8は本発明の実施例3である。図8は本
発明の自動配線装置において,配線対象となっている複
数の配線に対してすべて同一の配線層を用いる場合に行
われる自動配線の例であり,同層クランクの場合を示
す。
【0090】図8において,21は配線経路1であっ
て,部品端子1,部品端子2,部品端子3,部品端子4
を持つものである。
【0091】22は配線経路2であって,部品端子5,
部品端子6,部品端子7,部品端子8を持つものであ
る。23は配線経路1(21)と配線経路2(22)の
重複領域である。
【0092】41はビア設置規則であり,折れ曲がり点
の点列の傾きを示すものである。42は配線充填方向の
初期値であり,ユーザの指定した配線経路1(21)に
おける配線充填方向である。
【0093】42’はシステムが設定した配線経路1
(21)における配線充填方向である。43はシステム
が設定した配線経路2(22)における配線充填方向で
ある。
【0094】配線経路1(21)の配線層と配線経路2
(22)の配線層が同じであることが配線層の情報とし
て与えられている。また,配線接続情報により,部品端
子4と部品端子5,部品端子3と部品端子6,部品端子
2と部品端子7,部品端子1と部品端子8が接続される
ことが与えられている。
【0095】この例においても配線方向決定部11の動
作は前例と同様に行われる。配線順序決定部12によ
り,折れ曲がり点においてビアを設置することなく配線
充填方向の伝播が行われる。本実施例では,配線充填方
向の初期値42とビア配置規則の折れ曲がり点の点列の
傾きの方向から,その向きが左下斜めであることを自動
発生する。さらに配線層情報がビア不要の情報を発生す
る。そのため,システム設定する配線充填方向は,配線
経路1(21)で右向き,配線経路2(22)で上向き
と決定されて伝播される。
【0096】次に配線制御部16は,前述したのと同様
の動作を行うが,ビア不要の情報を受け取っているた
め,折れ曲がり点の座標を求めた後に,ビアの配置を行
なうことなく次の配線を行う。例えば,部品端子4から
配線を開始して,折れ曲がり点Pの座標を求め,点Pか
ら部品端子5に配線をする。以下同様に,部品端子3以
降の端子について配線を求める。
【0097】図9は本発明の実施例4であって,配線経
路1,配線経路2および配線経路3を経由する自動配線
方法を示す。図9において,21は配線経路1であっ
て,部品端子1,部品端子2,部品端子3を持つもので
ある。配線層の指示は表面であるとする。
【0098】22は配線経路2であって,配線層の指示
は裏面であるとする。23は配線経路3であって,部品
端子4,部品端子5,部品端子6を持つものである。配
線層の指示は表面である。
【0099】24は配線経路1(21)と配線経路2
(22)の重複領域である。25は配線経路2(22)
と配線経路3(23)の重複領域である。41はビア設
置規則であって,配線経路の重複領域24に対して右下
の傾きをユーザにより指定されたものである。
【0100】41’はビア設置規則であって,配線経路
の重複領域25に対して左上の傾きをユーザにより指定
されたものである。42はユーザの指定した配線経路1
(21)における配線充填方向である。
【0101】42’は配線充填方向の初期値であって,
システムが設定した配線経路1(21)における配線充
填方向である。43はシステムが設定した配線経路2
(22)における配線充填方向である。
【0102】44はシステムが設定した配線経路3(2
3)における配線充填方向である。部品端子1,部品端
子2,部品端子3は配線経路1の部品端子である。部品
端子4,部品端子5,部品端子6は配線経路3の部品端
子である。部品端子1と部品端子6,部品端子2と部品
端子5,部品端子3と部品端子4を接続することが配線
情報として与えられている。
【0103】まず,配線充填方向の初期値42とビア設
置規則41の傾きにより折れ曲がり点の点列の傾きの向
きが左上の向きであることが求められる。そのことか
ら,配線経路2の配線充填方向43が下向きであること
が求められる。以下,同様に配線充填方向が配線目標に
向かって伝播する。即ち,配線経路2(22)の配線充
填方向が下向きであることとビア設置規則41’の傾き
が右上であることから,その向きが右上であることが求
められる。そしてそのことから配線経路3(23)の配
線充填方向が左向きであることが求められる。
【0104】次に,配線経路1(21)の配線充填方向
が右向きであることから配線経路1(21)の部品端子
の配線順序が部品端子3,部品端子2,部品端子1の順
番であることを求める。同様に,配線経路3(23)の
配線充填方向が左向きであることから配線経路3(2
3)の部品端子の配線順序が部品端子4,部品端子5,
部品端子6の順番であることが求まる。
【0105】部品端子の配線順序が求まったことによ
り,配線毎に両端の部品端子の順番の和を取り,その値
の小さい方から配線を行うことを決定する。図9の場合
には部品端子2,部品端子3,部品端子1の順番で配線
を行うことを決定する。
【0106】そこで,基本配線部は部品端子3から目標
に向かった配線を開始し,ビア3の設置位置を求める。
そして,ビア3を設置して,部品端子3とビア3を結ぶ
配線1を求める。次に配線経路2(22)の裏面におい
てビア3から目標に向かって配線し,ビア6の設置位置
を求め,ビア6を設置する。そしてビア3とビア6を結
ぶ配線1’を求める。次に配線経路3(23)において
表面にビア6と部品端子4を結ぶ配線1”を求める。
【0107】次に配線経路1(21)において,部品端
子2から目標に向かって配線し,上記と同様にビア2を
設置して部品端子2とビア2を結ぶ配線を求める。次に
ビア5を設置してビア2とビア5を結ぶ配線を求める。
そして,ビア5と部品端子5を結ぶ配線を求める。
【0108】なお,本実施例における基本配線処理部
は,迷路法およびラインサーチ法などの配線方法に限定
されず,いずれの手法を用いてもよい。また,プリント
基板を配線設計対象としているが,これに限定されず,
LSIなどの配線設計にも本実施例と同様に適用するこ
とができる。
【0109】図10,図11,図12は本発明のフロー
チャートである。図10は本発明の実施例のフローチャ
ートであって,処理全体のフローチャートである。
【0110】S1 配線開始部品端子,配線目標部品端
子を決定する。 S2 各配線区間での配線充填方向を決定する。 S3 配線順序を決定する。
【0111】S4 配線処理をする(区間数分を繰り返
す)。 S5 配線結果を保存する。 図11は本発明の実施例の配線充填方向算出処理の詳細
フローチャートである。
【0112】S11 配線充填方向算出の処理を開始す
る。 S12 対象としている配線経路とその1つ前の配線開
始側の配線経路との重複領域を求める。
【0113】S13 配線充填方向の初期値を参照する
(第2番目以降の配線経路については直前にシステムが
求めた配線充填方向を参照する)。 S14 配線経路の重複領域にユーザが指定した折れ曲
がり点の傾き(ビア設置規則)を参照する。
【0114】S15 配線充填方向と折れ曲がり点の方
向(ビア設置規則の傾き(右上がり,左下がり等))か
ら折れ曲がり点の点列の向き(点列の矢印の向き)を求
める。
【0115】S16 折れ曲がり点の点列の向きを基に
配線充填方向を求める。図12は,本発明の実施例の配
線処理のフローチャートである。 S21 配線処理を開始する。
【0116】S22 区間開始点を算出する。 S23 区間終了点を算出する。 S24 区間配線をする。
【0117】S25 配線が成功した判定する。成功す
ればS26に進み,成功しなければS27に進む。 S26 ビアを設置する情報が指定されていれば配線の
先端にビアを配置して,S22以降の処理を繰り返して
次の目標に向かって配線する。ビアを設置する情報が指
定されていなければ配線の先端にビアを配置することな
く,その先端から目標に向かって次の配線をする。
【0118】S27 失敗した配線を削除する。 S28 配線に失敗したらビアの設置規則に従ってビア
の位置を変更する。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば,多数の平行で折れ曲が
りのある配線を,交差することなく効率良く求めること
ができる。また配綜充填方向を自動発生するので配線基
板上の配線を効率良く詰めて配線することができ,配線
の占める領域を少なくすることができる。そのため,配
線占有率の高い効率のよい配線を能率的に求めることが
でき,自動配線の能率を大幅に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である‘
【図2】本発明の基本構成の動作説明図である。
【図3】本発明の配線順序決定方法の説明図である。
【図4】本発明のシステム構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例構成を示す図である。
【図6】本発明の実施例1を示す図である。
【図7】本発明の実施例2を示す図である。
【図8】本発明の実施例3を示す図である。
【図9】本発明の実施例4を示す図である。
【図10】本発明の実施例のフローチャートを示す図で
ある。
【図11】本発明の配線充填方向を求める処理のフロー
チャートである。
【図12】本発明の実施例の配線処理のフローチャート
を示す図である。
【図13】従来の技術の説明図である。
【符号の説明】
1:自動配線装置 2:入力部 3:表示装置 11:配線方向決定部 12:配線順序決定部 16:配線制御部 17:基本配線処理部 25:配線情報保持部 28:配線充填方向決定手段 29:配線順序決定手段 43:部品端子座標 44:配線接続情報 45:ユーザ指定の配線充填方向 46:折れ曲がり点の点列の傾きに関する情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 寿康 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 岡野 光伸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線情報を入力する入力装置と自動配線
    をする情報処理装置と配線結果を表示する表示装置によ
    り構成されるシステムにおいて基板の配線を求める自動
    配線方法において,配線開始座標と配線目標座標と部品
    端子の座標とを入力し,配線情報により与えられる配線
    の両端の部品端子の座標と配線の配線開始座標および配
    線終了座標とにより,部品端子を配線開始側のグループ
    と配線目標側のグループとに分け,配線開始側の部品端
    子から配線目標側の部品端子に配線方向を自動決定し,
    自動配線することを特徴とする自動配線方法。
  2. 【請求項2】 配線の両端の部品端子について他の配線
    の両端の部品端子との距離を求めることにより部品端子
    を二つのグループに分け,次いで,配線の両端の部品端
    子について部品端子と配線開始座標および部品端子と配
    線終了座標との距離を求めることにより配線開始側の部
    品端子と配線終了側の部品端子を求めることを特徴とす
    る請求項1に記載の自動配線方法。
  3. 【請求項3】 配線情報は配線を行う領域を定める配線
    経路の情報および,配線開始側の配線経路と配線目標側
    の配線経路の重複する領域において配線の折れ曲がる点
    の点列の傾きに関する情報を含み,該折れ曲がり点の作
    る点列の傾きに関する情報に基づいて部品端子の配線順
    序を決定することを特徴とする請求項1もしくは2に記
    載の自動配線方法。
  4. 【請求項4】 配線経路における配線を詰める方向を配
    線充填方向とした時,配線情報は配線を開始する配線経
    路の配線充填方向に関する情報を含み,該配線充填方向
    の向きにより配線を開始する配線経路の折れ曲がり点の
    点列の傾きの向きを求め,該折れ曲がり点の点列の向き
    に基づいて部品端子の配線順序を決定するものであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の自動配線方法。
  5. 【請求項5】 配線目標側の配線順序を該折れ曲がり点
    の点列の向きに基づいて決定し,配線毎に配線開始側の
    部品端子の配線順序と配線目標側の配線順序の和を求
    め,配線を開始する部品端子の順番を該和の小さい配線
    の部品端子から順番に配線することを特徴とする請求項
    4に記載の自動配線方法。
  6. 【請求項6】 配線情報は配線する配線層についての情
    報を含み,配線開始側の配線経路1と配線目標側の配線
    経路2の配線する層が異なる場合には,配線経路1と配
    線経路2の配線層の重複領域の配線折れ曲がり点にビア
    を設置し,配線経路1と配線経路2の配線する層が同じ
    場合には,配線経路1と配線経路2の配線層の重複領域
    の配線折れ曲がり点にビアを設置することなく自動配線
    することを特徴とする請求項5に記載の自動配線方法。
  7. 【請求項7】 配線開始側の配線経路と配線目標側の配
    線経路の重複領域に求められた配線の折れ曲がり点の点
    列の向きに従って配線目標側の配線の配線充填方向を決
    定することを特徴とする請求項4に記載の自動配線方
    法。
  8. 【請求項8】 配線情報に含まれる配線を開始する配線
    経路1の配線充填方向と配線経路1と次の配線経路2の
    重複する領域に指示された折れ曲がり点の点列の傾きに
    関する情報とにより配線の折れ曲がり点の点列の向きを
    求め,次に,該配線の折れ曲がり点の点列の向きに基づ
    いて配線経路2の配線充填方向2を求め,該配線経路2
    の配線充填方向に従ってその次の配線経路の配線の折れ
    曲がり点の点列の向きおよび配線充填方向を求める処理
    を配線目標の配線経路まで順次繰り返し,全ての配線経
    路の配線充填方向を順次に求めることを特徴とする請求
    項7に記載の自動配線方法。
  9. 【請求項9】 配線情報を入力する入力装置と,自動配
    線する情報処理装置と,配線結果を表示する表示装置と
    を備える自動配線システムにおける自動配線装置におい
    て,配線情報に含まれる配線開始座標と配線目標座標と
    部品端子の座標とにより部品端子を配線開始側のグルー
    プと配線目標側のグループに分け,配線開始側の部品端
    子から配線目標側の部品端子に配線方向を自動決定する
    配線方向決定部と,配線を開始する配線経路の配線目標
    側の配線経路の重複する領域における配線の折れ曲がり
    点の点列の向きに基づいて,配線を開始する部品端子の
    配線順序を決定する配線順序決定部と,配線方向決定部
    の決定した配線方向および配線順序決定部の決定した配
    線順序に従って自動配線の制御をする配線制御部とを備
    えたことを特徴とする自動配線装置。
  10. 【請求項10】 該配線方向決定部は,配線の両端の部
    品端子について他の配線の両端の部品端子との距離を求
    めることにより部品端子を二つのグループに分け,配線
    の両端の部品端子について部品端子と配線開始座標およ
    び配線終了座標との距離を求めることにより該グループ
    について配線開始側のグループと配線目標側のグループ
    を求めることを特徴とする請求項9に記載の自動配線装
    置。
  11. 【請求項11】 配線順序決定部は,配線開始側の配線
    経路の配線充填方向に従って,配線開始側の配線経路と
    の重複部に指定された折れ曲がり点の点列の傾きの向き
    を求め,該向きに従って配線充填方向を求めることを特
    徴とする請求項9に記載の自動配線装置。
JP8009249A 1996-01-23 1996-01-23 自動配線方法および自動配線装置 Pending JPH09198423A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7251802B2 (en) 2004-03-19 2007-07-31 Hitachi, Ltd. Method and system for deciding a wiring route
JP2013029970A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Fujitsu Ltd 回路設計支援装置、回路設計支援方法および回路設計支援プログラム

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US7251802B2 (en) 2004-03-19 2007-07-31 Hitachi, Ltd. Method and system for deciding a wiring route
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