JP2001350813A - 自動配線方法及びその装置 - Google Patents

自動配線方法及びその装置

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JP2001350813A JP2001107688A JP2001107688A JP2001350813A JP 2001350813 A JP2001350813 A JP 2001350813A JP 2001107688 A JP2001107688 A JP 2001107688A JP 2001107688 A JP2001107688 A JP 2001107688A JP 2001350813 A JP2001350813 A JP 2001350813A
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一幸 飯田
Kazufumi Iwahara
和史 岩原
Mitsunobu Okano
光伸 岡野
Hiroyuki Orihara
広幸 折原
Akira Katsumata
章 勝又
Toshiyasu Sakata
寿康 坂田
Masaharu Nishimura
正治 西村
Hiroshi Hamamura
博史 浜村
Naoki Murakami
直樹 村上
Mitsuru Yasuda
満 安田
Hirotomo Yamashita
裕寛 山下
Ryoji Yamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の部品ピンを有する配線板上に配線パタ
ンを自動的に配線すべくその配線ルートを決定する自動
配線方法およびその装置に関し、配線ルートの探査時間
を短縮し一定時間内の探査件数を増加させて高密度の自
動配線を実現することを目的とする。 【解決手段】 隣接部品ピン13間の直線を弦14とし
て定義し、配線ルート15の始点13Aから終点13B
へ向け迷路法配線の波を発生し、波を隣接する弦14間
で伝搬させ、波が始点13Aから終点13Bに到達する
までに通過した弦14の位置を順に記憶し、波が終点1
3Bに到達すると終点13Bから始点13Aに向け波の
通過した弦14の位置を逆行して配線パタンの配線ルー
ト15を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の部品ピンを
有する配線板上に配線パタンを自動的に配線すべくその
配線ルートを決定する自動配線方法およびその装置に関
する。近年の半導体(LSI),マルチチップモジュー
ル(MCM),プリント配線板等では、部品を高密度に
実装・配置しさらに少ない信号層で短期間のうちに配線
することが必要とされている。このような高密度・高性
能化によるマージン(自由度)の減少に伴い、一つの固
定化したアルゴリズムで多種多様な配線問題や配置問題
を解決することが非常に困難になってきており、高性能
な自動配線技術および自動配置技術を確立する必要があ
る。
【0002】
【従来の技術】多数の部品ピンを有する配線板上に配線
パタンを自動的に配線すべくその配線ルートを決定する
ための一般的な自動配線手段としては、例えば、ライン
サーチ法あるいは迷路法と呼ばれるものが知られてい
る。ラインサーチ法では、例えば図10に示すように、
プリント配線板110上において、配線パタンを配線す
べき2点が始点(部品ピン)111および終点(部品ピ
ン)112として与えられた場合、この始点111から
終点112までの配線ルートを次のようにして決定して
いる。
【0003】即ち、プリント配線板110上において、
始点111から終点112に近づく適当な方向を選択
し、始点111からその方向(図10に示す例では右方
向)へ第1次探査ライン113を引く。この場合、第1
次探査ライン113は終点112に到達することができ
ないので、次に、この第1次探査ライン113上の適当
な位置から、第1次探査ライン113に直交し且つ終点
112に近づく適当な方向(図10に示す例では下方
向)へ第2次探査ライン114を引く。
【0004】そして、このときも、第2次探査ライン1
14は、配線禁止領域(図10中で×印で示す部分)の
ために終点112に到達することができないので、以
下、前述と同様にして、第2次探査ライン114に直交
する第3次探査ライン115、この第3次探査ライン1
15に直交する第4次探査ライン116、この第4次探
査ライン116に直交する第5次探査ライン117を、
順次、一つ前のライン上の適当な位置から引くことによ
り、最終的に、第5次探査ライン117が終点112に
到達することになる。
【0005】このように引かれた第1次探査ライン11
3〜第5次探査ライン117により、プリント配線板1
10上において、始点111から終点112まで所望の
配線パタンの配線ルートが決定される。一方、迷路法で
は、例えば図11に示すように、プリント配線板120
上において、配線パタンを配線すべき2点が始点(部品
ピン)121および終点(部品ピン)122として与え
られた場合、この始点121から終点122までの配線
ルートを次のようにして決定している。
【0006】即ち、迷路法では、図11に示すように、
プリント配線板120上に、配線パタンのパタン幅を基
本単位としたメッシュを想定し、始点121から終点1
22へ向けて波を発生する。この波は、図11において
各メッシュ内に丸付き数字として示すように、始点12
1の存在するメッシュに隣接するメッシュにを付し、
のメッシュに隣接するメッシュにを付し、以下同様
に隣接するメッシュに順次番号を付してゆくことによ
り、始点121から終点122まで到達する。
【0007】図11に示す例では、終点122の存在す
るメッシュは、始点121から8番目のメッシュとなり
を付されることになる。このような波が始点121か
ら終点122に到達するまでに経由した各メッシュは順
に記憶されており、波が終点122に到達すると、終点
122から始点121に向け波の経由したメッシュの位
置を逆行つまりバックトレースすることにより、配線パ
タンの配線ルート123が決定される。
【0008】なお、図11中においても、×印を付され
たメッシュは配線禁止領域を示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、急激
に進展した高密度実装化および低コスト化や高速化から
くる物理的・電気的な設計条件が厳しくなり、自動配線
を長時間実行しても設計者が期待する最適な解を見つけ
ることが困難で、未配線部分が多数残るようになってき
た。
【0010】一方、図10により前述したラインサーチ
法では、配線パタンを直線(探査ライン113〜117
参照)の連続として表しているため、パタンが通過可能
かどうか判定を行なう場合には、直線の位置関係の判定
のため、図形演算が必要であり、膨大な時間を消費して
いた。これが原因となって配線パタンの通行ルートの探
査を十分に行なえなかった。
【0011】また、図11により前述した迷路法では、
基本となるメッシュをパタン幅としているため、プリン
ト配線板120の面積が広くまたパタン幅が狭くなる毎
にデータ量が膨大なものとなり、通行可能ルートを探す
ために経由するメッシュの数も多くなり、膨大な探査時
間を必要としていた。従って、高密度に配線パタンを配
線するためには、多くの経路、多くの組合せについて通
行ルート探査が必要であるが、高速に探査を行なえなか
ったため、探査できない経路が発生し、高密度配線を阻
害していた。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、配線ルートの探査時間を短縮し、一定時間内
の探査件数を増加させることにより高密度の自動配線を
実現した、自動配線方法及びその装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図で、この図1において、12は配線板、13,13
A,13Bは配線板12上の多数の部品ピン、14は隣
接する部品ピン13(13A,13B)間を結んだ直線
であり弦として定義されるものである。そして、本発明
の自動配線方法は、隣接する部品ピン13(13A,1
3B)間を結んだ直線を弦14として定義し、配線ルー
ト15の始点(部品ピン)13Aから終点(部品ピン)
13Bへ向けて迷路法配線の波を発生し、波を隣接する
弦14の間で伝搬させ、波が始点13Aから終点13B
に到達するまでに通過した弦14の位置を順に記憶し、
波が終点13Bに到達すると終点13Bから始点13A
に向け波の通過した弦14の位置を逆行して、配線パタ
ンの配線ルート15を決定するものである。
【0014】なお、波を隣接する弦14の間で伝搬させ
る際に、当該弦14をなす部品ピン13(13A,13
B)間の容量に基づいて配線パタンの通過の可否を判定
してもよい。この場合、今回の波の伝搬により当該弦1
4上を通過させる配線パタンの線幅と今回までに当該弦
14上の通過を許可した配線パタンの線幅との総合計幅
を算出し、総合計幅と当該弦14をなす該部品ピン13
(13A,13B)間の距離とを比較し、前記距離より
も前記総合計幅の方が小さい場合に配線パタンの通過を
許可する。
【0015】また、弦14上を複数の配線パタンが通過
することを許可した場合、各配線パタンの当該弦14上
の通過位置を、当該弦14上の相対的位置として記憶す
るようにし、隣接する弦14上を少なくとも2つの配線
パタンが通過する場合、隣接する弦14上での各配線パ
タンの相対的位置に基づいて、配線パタンの交差を判定
する。
【0016】さらに、配線板12上における配線パタン
の配線ルート15を全て決定した後、弦14上を通過す
る配線パタンを部品ピン13(13A,13B)間で均
等に配線してもよい。図2は本発明の原理ブロック図
で、この図2において、20は多数の部品ピン13,1
3A,13B(図1参照)を有する配線板12(図1参
照)上に配線パタンを自動的に配線すべくその配線ルー
ト15(図1参照)を決定するための自動配線装置であ
り、本発明の自動配線装置20は、弦情報作成手段21
および迷路配線制御手段22を有して構成されている。
【0017】ここで、弦情報作成手段21は、隣接する
部品ピン13(13A,13B)間を結んだ直線である
弦14(図1参照)の位置情報を部品ピン13(13
A,13B)の位置情報に基づいて作成するものであ
る。また、迷路配線制御手段22は、配線ルート15の
始点13Aから終点13Bへ向けて迷路法配線の波を発
生し、弦情報作成手段21により作成された弦14の情
報に基づいて波を隣接する弦14の間で伝搬させ、波が
始点13Aから終点13Bに到達するまでに通過した弦
14の位置を順に記憶し、波が終点13Bに到達する
と、終点13Bから始点13Aに向け波の通過した弦1
4の位置を逆行して、配線パタンの配線ルート15を決
定するものである。
【0018】なお、自動配線装置20において、迷路配
線制御手段22により波を隣接する弦14の間で伝搬さ
せる際に当該弦14をなす部品ピン13(13A,13
B)間の容量に基づいて配線パタンの通過の可否を判定
する通過可否判定手段をそなえてもよい。この場合、通
過可否判定手段を、今回の波の伝搬により当該弦14上
を通過させる配線パタンの線幅と今回までに当該弦14
上の通過を許可した配線パタンの線幅との総合計幅を算
出する加算手段と、この加算手段により算出された総合
計幅と当該弦14をなす部品ピン13(13A,13
B)間の距離とを比較する比較手段と、この比較手段に
よる比較の結果、前記距離よりも前記総合計幅の方が小
さい場合に配線パタンの通過を許可する判定手段とから
構成する。
【0019】また、前記通過可否判定手段により弦14
上を複数の配線パタンが通過することを許可した場合、
各配線パタンの当該弦14上の通過位置を、当該弦14
上の相対的位置として記憶するようにし、自動配線装置
20に、隣接する弦14上を少なくとも2つの配線パタ
ンが通過する場合にその隣接する弦14上での各配線パ
タンの相対的位置に基づいて配線パタンの交差を判定す
る交差判定手段をそなえてもよい。
【0020】さらに、自動配線装置20において、配線
板12上における配線パタンの配線ルート15を迷路配
線制御手段22により全て決定した後に弦14上を通過
する配線パタンを部品ピン13(13A,13B)間で
均等に配線する均等割付手段をそなえてもよい。上述し
た本発明の自動配線方法及びその装置では、図1,図2
に示すように、まず、弦情報作成手段21により、隣接
する部品ピン13(13A,13B)間を結んだ直線が
弦14として定義され、その弦14の位置情報が部品ピ
ン13(13A,13B)の位置情報に基づいて作成さ
れている。
【0021】そして、迷路配線制御手段22により、配
線ルート15の始点(部品ピン)13Aから終点(部品
ピン)13Bへ向けて迷路法配線の波を発生し、波を隣
接する弦14の間で伝搬させ、波が始点13Aから終点
13Bに到達するまでに通過した弦14の位置を順に記
憶し、波が終点13Bに到達すると終点13Bから始点
13Aに向け波の通過した弦14の位置を逆行すること
で、配線パタンの配線ルート15が決定される。
【0022】従って、配線パタン幅に依存した矩形から
なるメッシュを用いることなく、配線パタン幅よりも大
きな部品ピン13間距離を基本単位とする弦14が波の
伝搬対象となるので、短時間で配線パタンの配線ルート
15を決定することができる。なお、迷路配線制御手段
22により波を隣接する弦14の間で伝搬させる際に
は、通過可否判定手段にて、当該弦14をなす部品ピン
13(13A,13B)間の容量に基づいて配線パタン
の通過の可否を判定することにより、部品ピン13間
(弦14上)に、配線不可能な数の配線パタンが通過す
るのを防止できるほか、その通過可否の判定を短時間に
行なうことができる。
【0023】この場合、加算手段により今回の波の伝搬
により当該弦14上を通過させる配線パタンの線幅と今
回までに当該弦14上の通過を許可した配線パタンの線
幅との総合計幅を算出し、比較手段により総合計幅と当
該弦14をなす部品ピン13(13A,13B)間の距
離とを比較し、判定手段により前記距離よりも前記総合
計幅の方が小さい場合に配線パタンの通過を許可するこ
とで、部品ピン13間の距離(弦14の長さ)を超える
幅の配線パタンの通過を防止することができる。
【0024】また、通過可否判定手段により弦14上を
複数の配線パタンが通過することを許可した場合、自動
配線装置20において、各配線パタンの当該弦14上の
通過位置を、当該弦14上の相対的位置として記憶する
ことで、既に通過を許容している配線パタンの位置を弦
14上の相対的位置として扱うことができるので、部品
ピン13間(弦14上)に新たな配線パタンの通過を許
容する場合等に、既存の配線パタンの位置の移動を容易
に行なえ、新たな配線パタンの挿入を容易に行なうこと
ができる。
【0025】さらに、上述のように複数の配線パタンの
弦14上の通過位置を相対的位置として記憶することに
より、隣接する弦14上を少なくとも2つの配線パタン
が通過する場合、交差判定手段により、隣接する弦14
上での各配線パタンの相対的位置に基づいて、複雑な演
算等を一切行なうことなく、配線パタンの交差を容易に
判定することができる。
【0026】また、迷路配線制御手段22により配線板
12上における配線パタンの配線ルート15を全て決定
した後、均等割付手段により、弦14上を通過する配線
パタンを、自動的に部品ピン13(13A,13B)間
で均等に配線することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図3は本発明の一実施形態として
の自動配線装置を示すブロック図である。ここで、ま
ず、図4により、本実施形態の自動配線対象となるプリ
ント配線板70について説明すると、このプリント配線
板70は、多数の部品ピン71(71A,71B)を有
しており、ここでは、例えば始点(部品ピン)71Aと
終点(部品ピン)71Bとの間に配線パタンを自動的に
配線すべく、その配線ルートを決定するものとする。
【0028】そして、図3に示すように、本実施形態の
自動配線装置60は、図4に示す多数の部品ピン71
(71A,71B)を有するプリント配線板70上に配
線パタンを自動的に配線すべくその配線ルートを決定す
るためのもので、データベース61,配線データベース
62,弦情報作成部63,迷路配線制御部64,均等割
付部65,通過可否判定部66,交差判定部67および
通行データ挿入部68を有して構成されている。
【0029】ここで、データベース61は、自動配線に
必要なプリント配線板70上での各種接続情報,部品ピ
ン情報や、自動配線装置60による自動配線結果である
配線パタン情報などを格納するものである。配線データ
ベース62は、本実施形態による自動配線処理中に、自
動配線対象であるプリント配線板70についての各種情
報(配線パタンの通行情報,後述する弦72の位置情報
等)を記憶するものである。
【0030】弦情報作成部63は、データベース61か
ら部品ピン情報を読み込んで、図4に示すごとく隣接す
る部品ピン71(71A,71B)間を結んだ直線であ
る弦72の位置情報(配線パタンの通行情報を保存する
ための基礎データ)を部品ピン71(71A,71B)
の位置情報に基づいて作成し、配線データベース62に
書き込むものである。
【0031】また、迷路配線制御部64は、配線データ
ベース62において、配線ルートの始点71Aから終点
71Bへ向けて迷路法配線の波を発生し、弦情報作成部
63により作成された弦14の情報に基づいて波を隣接
する弦72の間で伝搬させ、波が始点71Aから終点7
1Bに到達するまでに通過した弦72の位置を順に記憶
し、波が終点71Bに到達すると、終点71Bから始点
71Aに向け波の通過した弦72の位置を逆行(バック
トレース)して、配線パタンの配線ルートを決定するも
のである。
【0032】即ち、本実施形態の迷路配線制御部64で
は、図4に示すように、配線データベース62で想定さ
れるプリント配線板70上において、始点71Aから終
点71Bへ向けて波を発生する。この波は、図4におい
て各弦72上に丸付き数字として示すように、始点71
Aの最寄りの弦72上にを付し、を付した弦72に
隣接する弦72にを付し、以下同様に隣接する弦72
に順次番号を付してゆくことにより、始点71Aから終
点71Bまで到達する。
【0033】図4に示す例では、終点71Bには、始点
71Aから3番目の弦72の次に到達することになり、
このような波が始点71Aから終点71Bに到達するま
でに経由した各弦72は配線データベース62に順に記
憶されており、波が終点71Bに到達すると、終点71
Bから始点71Aに向け波の経由した弦72の位置を逆
行つまりバックトレースすることにより、配線パタンの
配線ルート73を決定している。
【0034】そして、図3において、均等割付部65
は、プリント配線板70上における配線パタンの配線ル
ートを迷路配線制御部64により全て決定した後に弦7
2上を通過する配線パタンを部品ピン71(71A,7
1B)間で均等に配線するものである。また、通過可否
判定部66は、迷路配線制御部64に設けられ、迷路配
線制御部64により波を隣接する弦72の間で伝搬させ
る際に、その弦72をなす部品ピン71(71A,71
B)間の容量に基づいて配線パタンの通過の可否を判定
するものである。
【0035】そして、本実施形態の通過可否判定部66
は、加算部66A,比較部66Bおよび判定部66Cか
ら構成されている。加算部66Aは、今回の波の伝搬に
より当該弦72上を通過させる配線パタンの線幅と今回
までに当該弦72上の通過を許可した配線パタンの線幅
との総合計幅を算出するものである。また、比較部66
Bは、加算部66Aにより算出された総合計幅と、当該
弦72をなす部品ピン71(71A,71B)間の距離
(既知のデータでデータベース61から部品ピン情報と
して与えられるもの)とを比較するものである。さら
に、判定部66Cは、比較部66Bによる比較の結果、
前記距離よりも前記総合計幅の方が小さい場合に配線パ
タンの通過を許可するものである。
【0036】さらに、本実施形態の配線データベース6
2では、通過可否判定部66により弦72上を複数の配
線パタンが通過することを許可した場合、各配線パタン
の当該弦72上の通過位置が、当該弦72上の相対的位
置(配線パタンの配線ルートと弦72との交点が弦72
上のどこにあるか)として記憶されるようになってい
る。
【0037】交差判定部67は、迷路配線制御部64に
設けられ、隣接する弦72上を少なくとも2つの配線パ
タンが通過する場合、その隣接する弦72上での各配線
パタンの相対的位置(配線データベース62に保持され
るもの)に基づいて配線パタンの交差を判定するもので
ある。また、通行データ挿入部68は、迷路配線制御部
64により波を隣接する弦72の間で伝搬させる際に、
弦72上に配線パタンを通過させる場合に、その配線パ
タンの通行情報を配線データベース62に登録するとと
もに、通過可否判定部66により弦72上を複数の配線
パタンが通過することを許可した場合には、既に通過を
許可されている配線パタンの弦72上での相対的位置を
考慮しながら必要に応じてその相対的位置を適宜ずらし
ながら、最後に通過させる配線パタンの弦72上での相
対的位置を、新たな配線パタンの通行情報として配線デ
ータベース62に登録するものである。
【0038】上述のごとく構成された自動配線装置60
により実現される本実施形態の自動配線方法を、図5〜
図9を参照しながら説明する。例えば図5(a),
(b)に示すように位置pから位置qへ迷路配線用の波
を伝搬させる際に、図11にて説明したメッシュを用い
た迷路法を使用すると、図5(a)に示すようにメッシ
ュを設定した場合、位置pから位置qに波が到達するに
は最低6個のメッシュを通過しなければならないが、本
実施形態の迷路配線制御部64を用いた場合、図5
(b)に示すように、波は、位置pの弦72から位置q
の弦72まで1回で(ダイレクトに)到達することにな
る。
【0039】従って、配線パタン幅に依存した矩形から
なるメッシュを用いることなく、配線パタン幅よりもか
なり大きな部品ピン71間距離を基本単位とする弦72
が波の伝搬対象となるので、極めて短時間で配線パタン
の配線ルートを決定することができる。なお、図5
(b)中および図6において、弦72上の×印は、波が
弦72上を通過したこと(波と弦72との交点)を記録
するためのものであり、73は既に通過を許容された配
線ルートを示している。
【0040】ところで、本実施形態の自動配線装置60
では、迷路配線制御部64によりプリント配線板70上
における配線パタンの配線ルートが全て決定された後に
は、均等割付部65により、弦72上を通過する配線パ
タンは、自動的に部品ピン71間で均等に配線され、最
終的に決定された配線パタンの絶対的な位置がデータベ
ース61に登録される。
【0041】ここで、図11にて説明したメッシュを用
いた迷路法では、部品ピン間の配線パタンを均等に割り
付け配置する場合、例えば図6に示すように、部品ピン
71間の弦72上に、既に2本の配線ルート73が決定
されている状態で、新たな配線ルート74の通過を追加
させる際には、この新たな配線ルート74の通過が決定
された時点で、部品ピン71間における3本の配線ルー
ト73,74の間隔dが等しくなるように、配線ルート
73の位置(座標)を変更しなければならない。
【0042】これに対して、本実施形態の自動配線装置
60では、前述した通り、迷路配線制御部64による処
理が行なわれている途中段階で、配線データベース62
には、部品ピン71間(弦72上)の図6に示す2本の
配線ルート73の通過位置は相対的位置として設定され
ているだけである。従って、新たな配線ルート74の通
過が決定された時点では、通行データ挿入部68によ
り、その配線ルート74の通過位置を、弦72上の一番
下(下側の配線ルート73と下側の部品ピン71との
間)の位置とし、他の2本配線ルート73に対する相対
的位置として配線データベース62に記憶して新たな配
線ルート74の追加登録を行なうだけでよい。
【0043】つまり、新たな配線ルート74を部品ピン
71間(弦72上)で追加する際に座標を書き換える必
要はなく、プリント配線板70上の全ての配線パタンの
配線ルートが決定された最終段階で、均等割付部65に
より、部品ピン71間における配線ルート73,74の
間隔dが等しくなるように、座標を設定すればよい。な
お、このように配線パタン間隔を部品ピン71間で均等
に割り付けることにより、配線パタンに対する部品ピン
71の電気的な影響や配線パタン相互の電気的な影響を
最少に抑えることができるほか、配線パタンの歩留りを
向上させプリント配線板70での配線パタンの配線コス
トを最小限のものとすることができる。
【0044】さらに、本実施形態の自動配線装置60で
は、迷路配線制御部64により波を隣接する弦72の間
で伝搬させる際には、通過可否判定部66にて、当該弦
72をなす部品ピン71間の容量に基づいて配線パタン
の通過の可否を判定することにより、部品ピン71間
(弦72上)に、配線不可能な数の配線パタンが通過す
るのを防止できるほか、その通過可否の判定を短時間に
行なうことができる。
【0045】ここで、例えば図6にて前述したように、
新たな配線ルート74を弦72上で追加しようとする際
に、図11にて説明したメッシュを用いた迷路法では、
その新たな配線パタンが部品ピン71間を通過できるか
どうかを判定する場合、まず、新たな配線ルート74と
下側の部品ピン71との間隔を計算し、その間隔が、配
線パタンを通すのに十分な間隔をもたない場合には、既
に配線されている2本の配線ルート73の位置を上側に
移動させてから、再度、新たな配線ルート74と下側の
部品ピン71との間隔を調査する必要があった。さら
に、この時点で、新たな配線ルート74を通すのに十分
な間隔がないと判定された場合には、上側に移動させた
2本の配線ルート73の位置を元に戻すなどの操作を必
要としていたため、ルート探査に多大な時間を要してい
た。
【0046】これに対して、本実施形態の自動配線装置
60では、前述した通り、通過可否判定部66におい
て、加算部66Aにより今回の波の伝搬により弦72上
を通過させる配線パタン(新たな配線ルート74)の線
幅と今回までに弦72上の通過を許可した配線パタン
(2本の配線ルート73)の線幅との総合計幅を算出
し、比較部66Bにより総合計幅と弦72をなす部品ピ
ン71間の距離(既知)とを比較し、判定部66Cによ
り、不等式〔部品ピン71間の距離〕>〔配線パタン7
3,73の線幅の合計〕を満足するかどうかを調査する
だけで、新たな配線ルート74の通行可否の判定が可能
となり、部品ピン71間の距離(弦72の長さ)を超え
る幅の配線パタンの通過を防止できるため、極めて短時
間で配線ルートの探査を行なうことができる。
【0047】また、図6により前述した通り、部品ピン
71間の弦72上に、既に2本の配線ルート73が決定
されている状態で、新たな配線ルート74を挿入して通
過させる際には、図11にて説明したメッシュを用いた
迷路法では、既存の配線パタンの配線ルート73をそれ
自身の線幅を考慮して、上側の部品ピン71からの位置
を決定しなければならない。一般的に、配線ルートの探
査に際しては、試行錯誤的な手法を採るため、ここで探
査された新たな配線ルート74がそのまま採用されると
は限らず、採用されなかった場合には既存の配線パタン
の位置を元に戻す必要があった。
【0048】これに対して、本実施形態の自動配線装置
60では、前述したように、配線データベース62にお
いて、部品ピン71間(弦72上)の図6に示す2本の
配線ルート73の通過位置は相対的位置として設定して
いるだけであり、新たな配線ルート74を採用した場合
には、通行データ挿入部68により、下側の配線ルート
73と下側の部品ピン71との間に新たな配線ルート7
4が存在することを相対的位置で登録するだけでよく、
その実際の位置(絶対的な位置)は、最終段階で均等割
付部65により一度だけ算出すればよい。
【0049】そして、当該新たな配線ルート74が不採
用になった場合には、配線データベース62において、
下側の配線ルート73と下側の部品ピン71との間に配
線ルート74が存在しなくなったと表現するだけでよ
い。従って、既存の配線ルート73の位置に対して、何
ら影響を与えることはなく、前述した通り、極めて短時
間で配線ルートの探査を行なうことができる。
【0050】さらに、本実施形態の自動配線装置60で
は、前述のように複数の配線パタンの弦72上の通過位
置を相対的位置として配線データベース62上に記憶す
ることにより、例えば図7に示すように、隣接する位置
p,qの弦72上を少なくとも2つの配線パタンの配線
ルート73,74が通過する場合、迷路配線制御部64
の交差判定部67により、位置p,qの2つの弦72上
での各配線ルート73,74の相対的位置に基づいて、
複雑な演算等を一切行なうことなく、配線ルート73と
74との交差を容易に判定することができる。
【0051】ここで、図7に示すように、位置p,qの
弦72上の位置P1,P4を通過する配線ルート73が
既に決定されている状態で、位置p,qの弦72上の位
置Q1,Q2を通過する新たな配線ルート74を追加し
ようとする場合、図11にて説明したメッシュを用いた
迷路法において、新たな配線ルート74が既存の他の配
線パタン73と交差するかどうかを調べるには、プリン
ト配線板70上に多数存在する配線パタンの中から、位
置P1〜P2,P2〜P3,P3〜P4に到る配線ルー
ト73の配線パタンを見つけ、それぞれが連続している
ことを確認してから、位置Q1とQ2とを結ぶ線が既存
の配線パタン73と交差すると判定し、位置p,q間に
おいては位置Q1からQ2へ到る配線ルート74が存在
しないことを判断している。
【0052】これに対して、本実施形態の自動配線装置
60では、前述の交差判定部67により、位置P1から
P4へ到る既存の配線ルート73と位置Q1からQ2へ
到る新たな配線ルート74とが、交差するかは以下の2
点によって明確に判定される。 位置pの弦72上で位置Q1の上側に位置P1が存在
すること。
【0053】既存の配線ルート73が、弦72上の位
置P1から、位置qの弦72上における位置Q2よりも
下側の位置P4まで連続していること。従って、図7に
おいて、新たな配線ルート74が、位置pの弦72上の
位置Q1から位置qの弦72上の位置Q2に到達するに
は、位置P1からP4へ到る既存の配線ルート73と交
差することを直ちに判定でき、配線ルートの探査時間を
短縮することが可能になる。
【0054】一方、図10にて説明したラインサーチ法
では、実際には図9(a)に示すように、配線パタン8
1〜84をセグメントと呼ばれる直線で表す。さらに、
この直線に効率的にアクセスすため、プリント配線板7
0を縦または横の帯状に分割してリンクを設定してい
る。配線パタン81〜83のように分割した帯と平行す
るパタン(主配線方向のパタンという)は問題にならな
いが、配線パタン84のように、分割した帯と直交する
方向のパタン(従配線方向のパタンという)はセグメン
トを分割して表す必要があるため、一度、ある層に対し
て主配線方向を決定すると、それと直交する方向のパタ
ンを効率よく表現することができなくなっている。つま
り、従配線方向のパタンは、多数のセグメントに分割し
て表現しなければならない。
【0055】これに対して、本実施形態の自動配線装置
60では、図8や図9(b)に示すように、領域を帯状
に分割しないため、主配線方向と従配線方向とを区別す
ることなく、配線パタン(配線ルート73)を表現する
ことが可能となり、水平,垂直いずれの方向も区別する
ことなく、配線ルートの探査を行なうことができる。こ
のように、本発明の一実施形態によれば、配線ルートの
探査時間を大幅に短縮することができるので、一定時間
内の探査件数も大幅に増加し、極めて高密度の自動配線
を実現することができるのである。
【0056】また、上述した各実施形態は、プリント配
線板上で自動配線および自動配置を行なう場合について
説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、半導体(LSI),マルチチップモジュール(MC
M)などの設計時にも適用することができ、この場合も
上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動配線
方法及びその装置によれば、隣接する部品ピン間を結ん
だ直線が弦として定義され、その弦の位置情報が部品ピ
ンの位置情報に基づいて作成され、このような弦を対象
に迷路法による配線制御を行なうことで配線パタンの配
線ルートを決定することができるので、短時間で配線パ
タンの配線ルートを決定することができ、一定時間内の
探査件数が大幅に増加し、極めて高密度の自動配線を実
現できる効果がある。
【0058】また、迷路法配線用の波を隣接する弦の間
で伝搬させる際には、当該弦をなす部品ピン間の容量に
基づいて配線パタンの通過の可否を判定することによ
り、部品ピン間に、配線不可能な数の配線パタンが通過
するのを防止できるほか、その通過可否の判定を極めて
短時間に行なえ、自動配線のさらなる高密度化に寄与し
うる効果が得られる。
【0059】この場合、今回の波の伝搬により弦上を通
過させる配線パタンの線幅と今回までに当該弦上の通過
を許可した配線パタンの線幅との総合計幅を算出し、そ
の総合計幅と弦の長さとを比較するだけで、配線パタン
の通過の可否を判定でき、配線パタンの通過可否判定が
簡略化され、配線ルートの探査時間の短縮化に大きく寄
与する。
【0060】さらに、弦上を複数の配線パタンが通過す
る場合、各配線パタンの当該弦上の通過位置を、当該弦
上の相対的位置として記憶することで、既に通過を許容
している配線パタンの位置を弦上の相対的位置として扱
うことができるので、部品ピン間に新たな配線パタンの
通過を許容する場合等に、既存の配線パタンの位置の移
動を容易に行なえ、新たな配線パタンの挿入を容易に行
なうことができ、配線ルートの探査を極めて短時間で行
なうことができる。
【0061】また、隣接する弦上を少なくとも2つの配
線パタンが通過する場合、隣接する弦上での各配線パタ
ンの相対的位置に基づいて、複雑な演算等を一切行なう
ことなく、配線パタンの交差を容易に判定できるほか、
迷路配線処理が行なわれている途中段階で、新たな配線
ルートの通過が決定された時点では、その配線ルートの
通過位置を、既存の配線ルートに対する相対的位置とし
てに記憶して新たな配線ルートの追加登録を行なうだけ
でよく、配線板上における配線ルートを全て決定した最
終段階で、弦上を通過する配線パタンを自動的に部品ピ
ン間で均等に配線してその絶対的な位置を算出・決定す
ることにより、配線ルートの探査時間をさらに短縮化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態としての自動配線装置を示
すブロック図である。
【図4】本実施形態の動作を説明するための図である。
【図5】(a),(b)は本実施形態の動作を説明する
ための図である。
【図6】本実施形態の動作を説明するための図である。
【図7】本実施形態の動作を説明するための図である。
【図8】本実施形態の動作を説明するための図である。
【図9】(a),(b)は本実施形態の動作を説明する
ための図である。
【図10】一般的なラインサーチ法を説明するための図
である。
【図11】メッシュを用いた一般的な迷路法を説明する
ための図である。
【符号の説明】
12 配線板 13 部品ピン 13A 始点(部品ピン) 13B 終点(部品ピン) 14 弦 15 配線ルート 20 自動配線装置 21 弦情報作成手段 22 迷路配線制御手段 60 自動配線装置 61 データベース 62 配線データベース 63 弦情報作成部 64 迷路配線制御部 65 均等割付部 66 通過可否判定部 66A 加算部 66B 比較部 66C 判定部 67 交差判定部 68 通行データ挿入部 70 プリント配線板 71 部品ピン 71A 始点(部品ピン) 71B 終点(部品ピン) 72 弦 73,74 配線ルート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 一幸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岩原 和史 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岡野 光伸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 折原 広幸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 勝又 章 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 坂田 寿康 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 西村 正治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浜村 博史 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 村上 直樹 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 安田 満 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山下 裕寛 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山田 亮二 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA06 5F064 DD24 DD25 EE02 EE09 EE12 EE14 EE16 EE17 HH06 HH10 HH11 HH12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の部品ピンを有する配線板上に配線
    パタンを自動的に配線すべく、該配線パタンの配線ルー
    トを決定する自動配線方法であって、 隣接する該部品ピン間を結んだ直線を弦として定義し、 該配線ルートの始点から終点へ向けて迷路法配線の波を
    発生し、 該波を隣接する前記弦の間で伝搬させ、 該波が該始点から該終点に到達するまでに通過した前記
    弦の位置を順に記憶し、 該波が該終点に到達すると、該終点から該始点に向け該
    波の通過した前記弦の位置を逆行して、該配線パタンの
    配線ルートを決定することを特徴とする、自動配線方
    法。
  2. 【請求項2】 該波を隣接する前記弦の間で伝搬させる
    際に、当該弦をなす該部品ピン間の容量に基づいて該配
    線パタンの通過の可否を判定することを特徴とする、請
    求項1記載の自動配線方法。
  3. 【請求項3】 今回の該波の伝搬により当該弦上を通過
    させる配線パタンの線幅と今回までに当該弦上の通過を
    許可した配線パタンの線幅との総合計幅を算出し、 該総合計幅と当該弦をなす該部品ピン間の距離とを比較
    し、 前記距離よりも前記総合計幅の方が小さい場合に、該配
    線パタンの通過を許可することを特徴とする、請求項2
    記載の自動配線方法。
  4. 【請求項4】 前記弦上を複数の配線パタンが通過する
    ことを許可した場合、各配線パタンの当該弦上の通過位
    置を、当該弦上の相対的位置として記憶することを特徴
    とする、請求項2または請求項3記載の自動配線方法。
  5. 【請求項5】 隣接する前記弦上を少なくとも2つの配
    線パタンが通過する場合、隣接する前記弦上での各配線
    パタンの相対的位置に基づいて、配線パタンの交差を判
    定することを特徴とする、請求項4記載の自動配線方
    法。
  6. 【請求項6】 該配線板上における該配線パタンの配線
    ルートを全て決定した後、前記弦上を通過する該配線パ
    タンを該部品ピン間で均等に配線することを特徴とす
    る、請求項4または請求項5に記載の自動配線方法。
  7. 【請求項7】 多数の部品ピンを有する配線板上に配線
    パタンを自動的に配線すべく、該配線パタンの配線ルー
    トを決定するための自動配線装置であって、 隣接する該部品ピン間を結んだ直線である弦の位置情報
    を、該部品ピンの位置情報に基づいて作成する弦情報作
    成手段と、 該配線ルートの始点から終点へ向けて迷路法配線の波を
    発生し、該弦情報作成手段により作成された前記弦の情
    報に基づいて該波を隣接する前記弦の間で伝搬させ、該
    波が該始点から該終点に到達するまでに通過した前記弦
    の位置を順に記憶し、該波が該終点に到達すると、該終
    点から該始点に向け該波の通過した前記弦の位置を逆行
    して、該配線パタンの配線ルートを決定する迷路配線制
    御手段とがそなえられていることを特徴とする、自動配
    線装置。
  8. 【請求項8】 該迷路配線制御手段により該波を隣接す
    る前記弦の間で伝搬させる際に、当該弦をなす該部品ピ
    ン間の容量に基づいて該配線パタンの通過の可否を判定
    する通過可否判定手段がそなえられていることを特徴と
    する、請求項7記載の自動配線装置。
  9. 【請求項9】 該通過可否判定手段が、 今回の該波の伝搬により当該弦上を通過させる配線パタ
    ンの線幅と今回までに当該弦上の通過を許可した配線パ
    タンの線幅との総合計幅を算出する加算手段と、 該加算手段により算出された該総合計幅と当該弦をなす
    該部品ピン間の距離とを比較する比較手段と、 該比較手段による比較の結果、前記距離よりも前記総合
    計幅の方が小さい場合に、該配線パタンの通過を許可す
    る判定手段とから構成されていることを特徴とする、請
    求項8記載の自動配線装置。
  10. 【請求項10】 該通過可否判定手段により前記弦上を
    複数の配線パタンが通過することを許可した場合、各配
    線パタンの当該弦上の通過位置を、当該弦上の相対的位
    置として記憶することを特徴とする、請求項8または請
    求項9に記載の自動配線装置。
  11. 【請求項11】 隣接する前記弦上を少なくとも2つの
    配線パタンが通過する場合、隣接する前記弦上での各配
    線パタンの相対的位置に基づいて、配線パタンの交差を
    判定する交差判定手段がそなえられていることを特徴と
    する、請求項10記載の自動配線装置。
  12. 【請求項12】 該配線板上における該配線パタンの配
    線ルートを該迷路配線制御手段により全て決定した後、
    前記弦上を通過する該配線パタンを該部品ピン間で均等
    に配線する均等割付手段がそなえられていることを特徴
    とする、請求項10または請求項11に記載の自動配線
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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