JPH09197805A - 現像装置のドナーロール - Google Patents

現像装置のドナーロール

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JPH09197805A
JPH09197805A JP9000867A JP86797A JPH09197805A JP H09197805 A JPH09197805 A JP H09197805A JP 9000867 A JP9000867 A JP 9000867A JP 86797 A JP86797 A JP 86797A JP H09197805 A JPH09197805 A JP H09197805A
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JP
Japan
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electrode
donor roll
voltage
roll
brush
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JP9000867A
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Delmer G Parker
ジー パーカー デルマー
Gerald M Fletcher
エム フレッチャー ジェラルド
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Original Assignee
Xerox Corp
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0818Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the structure of the donor member, e.g. surface properties
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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    • G03G2215/06Developing structures, details
    • G03G2215/0634Developing device
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    • G03G2215/0651Electrodes in donor member surface

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スカベンジレス現像において、電界と使用し
てマーキング粒子の搬送を助けるようになっているドナ
ーロールを提供する。 【解決手段】 ドナーロールは表面に記録された静電潜
像へマーキング粒子を搬送する。本発明のドナーロール
は電界と一緒に使用してマーキング粒子の搬送を助ける
ようになっている。ドナーロールは回転自在に取り付け
られた本体を有する。本体の一部分は導電性を有する。
ドナーロールは、さらに、本体の導電性部分に取り付け
られた誘電体層を有する。ドナーロールは、さらに、電
界が第1電極部材へ印加されたとき、電界の一部が誘電
体層へ移るように、誘電体層に隣接して、本体の導電性
部分から間隔をおいて本体に取り付けられた第1電極部
材を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真印刷のための
現像装置、より詳細には、スカベンジレス現像法の一部
としてのドナーロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第5,517,287号は、マ
ーキング粒子を搬送する装置を開示している。その装置
はドナーロールと電極部材を有する。電極部材はドナー
ロールの表面に互いに間隔をおいて配置された複数の導
体を有する。電極部材はさらにドナーロールに固定して
取り付けられた接続部材を有する。接続部材は少なくと
も2つの導体を電気的に相互に接続している。
【0003】米国特許第5,515,142号は、表面
に記録された静電潜像へマーキング粒子を搬送するドナ
ーロールを開示している。ドナーロールは縦軸のまわり
に回転可能な本体と電極部材を有する。電極部材は本体
上に取り付けられた複数の導体を有し、隣り合う導体は
互いに一定の間隔をおいて配置されており、少なくとも
その一部は本体の縦軸に直角な方向に伸びている。
【0004】米国特許第5,394,225号は、表面
に埋め込まれた2組の互いに組み合った電極をもつドナ
ーロールを開示している。ブラシで整流されるスリップ
リングと一組の互いに組み合った電極との間に、光学式
スイッチング装置が配置されている。光学式スイッチン
グ装置は光導電性ストリップを有する。
【0005】米国特許第5,289,240号は、ドナ
ーロールの外面に沿って2組の別個の電極をもつドナー
ロールを開示している。ドナーロールはロールの全長に
わたって軸方向に伸びた第1組の電極を有する。第1組
の電極は、電気的に相互に接続され、バイアス電源へ電
気的に相互に接続されたブラシのフィラメントと接触し
て整流される1〜6個の電極から成る複数のグループを
有する。ドナーロールはさらにロールの全長にわたって
軸方向に伸びた第2組の電極を有する。第2組の電極は
相互に接続され、ブラシと接触していなく、アースされ
ている。
【0006】米国特許第5,268,259号は、一体
構造の電極パターンを有するトナードナーロールを製造
する方法を開示している。この方法は、円筒形絶縁部材
を感光性表面で被覆すること、感光性表面をパターン露
光して電極パターンを形成すること、および光にさらさ
れた部材の部分に導電性金属を蒸着して電極パターンを
形成することから成っている。
【0007】米国特許第5,172,170号は、互い
に一定間隔をおいて配置された複数の導体を有するドナ
ーロールを開示している。ドナーロールの1つの溝に1
個の導体が置かれている。少なくともドナーロールの溝
の中に、ロールと導体の間にはさまれた状態で、誘電体
層が配置されている。誘電体層は溝の間の領域を覆って
いてもよい。誘電体層はアルマイトまたはポリマーから
作ることができ、吹付け、浸漬、または粉末吹付けによ
り塗布することができる。ロールはアルミニウムなどの
導電性材料から作られている。ロールの外面のまわり
に、隣り合う溝の間に、誘電体層が配置されている。塗
布装置によって導電性物質が溝に塗布され、導体が形成
されている。ドナーロール表面全体に電荷緩和層が塗布
されている。
【0008】米国特許第4,868,600号は、現像
ニップ内に配置されたセルフスペース式電極構造によっ
て供給されるAC電界によって、ドナーからのトナーの
離脱と、制御されたパウダークラウドの同時発生を実現
しているスカベンジレス現像システムを開示している。
電極構造は、トナー付きドナーと受像体間の隙間の中
に、トナー付きドナーに近接して配置されている。セル
フスペース作用はドナー上のトナーによってもたらされ
る。
【0009】米国特許第3,996,892号は、フェ
ノール樹脂で作られた絶縁性コアをもつドナーロールを
開示している。ドナーロールのコアは銅で被覆された
後、ホトレジストで被覆され、次に露光され、エッチン
グされて、コアの上に細長い電極が形成される。その
後、ロールと電極はカーボンブラックを含有する半導体
ゴムで被覆される。
【0010】米国特許第3,980,541号は、流体
処理領域を形成するため相互に向かい合って間隔をおい
て配置した電極をもつ複合電極構造を開示している。抵
抗電極は電極間の短絡の影響を局所化する作用をする。
かなり非一様な電界を発生させるため非一様なシートと
フィラメント状電極が開示されている。
【0011】米国特許第3,257,224号は、磁化
できる現像剤と磁性ローラーが入っているトラフを含む
現像装置を開示している。ローラーは現像剤を静電写真
部材へ搬送する。ローラーは多数の巻線をもつ板を有す
る。板と巻線はローラーの内部に配置されている。板と
巻線は現像剤を磁気的に吸引する電磁石として作用し、
現像剤を部材へ搬送することができる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に記録さ
れた静電潜像へマーキング粒子を搬送するドナーロール
を提供する。ドナーロールは電界と一緒に使用してマー
キング粒子の搬送を助けるように構成されている。ドナ
ーロールは回転自在に取り付けられた本体を有する。本
体の一部は導電性を有する。ドナーロールは、さらに本
体の導電性部分の一部に取り付けられた誘電体層を有す
る。ドナーロールは、第1電極部材を有し、この第1電
極部材は、電界が印加されたとき電界の一部が誘電体層
へ移るように、本体に、誘電体層に隣接し且つ本体の導
電性部分から間隔をおいて取り付けられている。
【0013】
【実施例】図2は、本発明の現像装置を組み入れた典型
的な静電写真式印刷機を示す。
【0014】次に図3を参照して現像装置38を詳細に
説明する。ハウジング44は現像剤45を格納する室を
形成している。現像剤45はキャリヤ粒子76と、摩擦
電気作用でキャリヤ粒子に付着したトナー粒子78とか
ら成っている。ハウジング44の室の中の搬送ロール4
6の全長に沿って現像剤45を均等に分配するため、水
平オーガー80,82がハウジング44の底に配置され
ている。
【0015】搬送ロール46は、静止多極磁石84の外
面に近接して矢印85の方向に回転するように設計され
た非磁性材料(アルミニウムが好ましい)のスリーブ8
6を有する。静止多極磁石84の磁界が磁性キャリヤ粒
子78(摩擦帯電作用でトナー粒子78と付着して現像
剤を構成している)を搬送ロール46に向けて引きつけ
るので、現像剤45がスリーブ86の外面へ付着する。
スリーブ86が回転すると、キャリヤ粒子76を含む現
像剤45がスリーブ86と一緒に回転する。これによ
り、スリーブ86が、トナーの載置区域となるローディ
ング区域90(搬送ロール46とドナーロール40間の
ニップ)まで回転するとき、ドクターブレード88はス
リーブ86に付着する現像剤の量を計量することができ
る。このスリーブ86に付着した現像剤は通常は磁気ブ
ラシと呼ばれる。
【0016】ドナーロール40の外周面に、導体の形を
した電極42が配置されている。電極42は外周面の近
くに配置されていることが好ましく、任意の適当な処
理、例えばメッキ、はみ出し被覆、またはシルクスクリ
ーニングによって、塗布することができる。代わりに、
電極をロール40の外周面に設けた溝(図示せず)の中
に配置してもよいことを理解されたい。導体42は実質
上互いに一定間隔を置いて配置されており、ドナーロー
ル40の本体(導電性であってもよい)から絶縁されて
いる。電極の半分(1つおきの電極)はまとめて電気的
に接続されている。これらの電極はまとめて共通電極1
14と呼ばれる。残りの電極は活性電極112と呼ばれ
る。活性電極112は単一電極であってもよいし、ある
いは一緒に電気的に接続した小グループにしてもよい。
各グループは一般に1〜4個程度の電極から成り、ドナ
ーロールのすべてのグループは同数の電極を有する。
【0017】以下に詳細に説明するように、搬送ロール
46からドナーロール40へトナー粒子78を展開し、
次にトナー粒子が光導電性表面へ展開するのを助けるた
めに、電極42は電気的にバイアスされている。
【0018】電荷が長期に蓄積するのを防止するため、
ドナーロール40の全体、または少なくともその層11
1は十分な導電率をもつ材料であることが好ましい。な
お、この層111の導電率は、磁気ブラシがドナーロー
ルの電極部材および(または)ドナーロールのコア自体
へ短絡またはアークするのを防止するブロッキング層を
形成する程度に低い値でなければならない。さらに、以
下に検討するように、これらの電極が現像ニップ98の
近くを通過するとき、活性電極112と共通電極114
の間にはAC電位差が維持されている。さらに、層11
1の導電率は、電極間の高過ぎる電流ドローを避ける程
度に低い値を選定しなければならない。
【0019】低導電率層111の中にドナーロールの電
極42が埋め込まれている。前に述べたように、これら
の電極は共通電極114または活性電極112として分
類することができる。すべての共通電極114は一緒に
電気的に接続されている。活性電極112は電気的に接
続した1〜4個の電極から成る小グループにすることが
できる。
【0020】次に、搬送ロール46からドナーロール4
0へのトナーの展開について検討する。活性電極112
と共通電極114が領域90内で同電位であるように、
領域90では、活性電極112と共通電極114は整流
子101を使用して接続される。この領域90では、電
極112と114は直流(DC)電圧源92によってア
ースに対し特定の電圧に維持される。図3に示すよう
に、さらに、電極へ交流(AC)電圧源93を接続する
ことができる。
【0021】同様に、搬送ロール46はDC電圧源94
によって特定の電圧に維持される。さらに搬送ロール4
6へAC電圧源95を接続することができる。一般に、
領域90における関心事は、電極42とドナーロール間
の正味DC電位差と正味DCおよびAC電位差である。
これらの正味電位差は、もちろん電圧源95,94およ
び93,92のいろいろな組合せによって得ることがで
きる。
【0022】DC電圧源92,94の電圧を制御するこ
とによって、磁気ブラシをまたいで(すなわち、ドナー
ロールの表面と回転スリーブ86の表面間に)生じるD
C電界を制御することができる。これらの部材間の電界
が正しい極性と十分な大きさであると、磁気ブラシから
トナー粒子78がドナーロール40の上に展開して、ト
ナー粒子の層を形成するであろう。この展開はローディ
ング区域90として表示した所で起きる。
【0023】AC電圧源93,95の電圧、周波数、お
よび位相を制御することによって、磁気ブラシを横切っ
て(すなわち、ドナーロールの表面と磁気ロール46の
回転スリーブ86の表面間に)生じるAC電界を制御す
ることができる。磁気ブラシをまたぐAC電界の印加に
よってトナー層がドナーロール40の表面へ展開する速
度が増すことは知られている。
【0024】ドナーロール40の表面と回転スリーブ8
6の表面の間のローディング区域で磁気ブラシをまたい
で印加したAC電界の効果は、キャリヤ粒子への粘着結
合および摩擦帯電結合からトナー粒子を開放することで
あると考えられる。これにより、DC電界はトナー粒子
を磁気ブラシからドナーロールへより容易に移動させる
ことができる。
【0025】上に述べたように、ローディング区域90
では、共通電極114が接続された同じDC電圧源とA
C電圧源へ活性電極112を接続することが好ましい。
この場合、ローディング区域における接続はDC電圧源
92とAC電圧源93に対して行われる。これによりド
ナーロールへのローディング効率が向上することが実証
された。AC電圧は磁気ブラシを用いてドナーロール4
0に再ロードするトナー再ロードプロセスに対しても有
益なことがある。このAC電圧は、もし所望でならば、
省いてもよい。
【0026】ドナーロール40の表面とスリーブ86と
の間で磁気ブラシをまたいで印加した約200V(rm
s)の値は、ローディング/再ローディング/展開効率
を最大にするのに十分であることが判った。すなわち、
ドナーロール表面へのトナー粒子の配達率が最大にな
る。実際の値は経験的に加減することができる。理論
上、上記値は磁気ブラシ内でアークが発生する点まで任
意の値にすることができる。典型的な現像剤、ドナーロ
ールと搬送ロールの間隔、および現像剤充填率の場合、
この最大値は400V(rms)程度である。電源は約
2kHzの周波数にすべきである。もし周波数が低過ぎ
れば、例えば200Hz未満であれば、コピーに筋が現
れるであろう。もし周波数が高過ぎれば、例えば15k
Hz以上であれば、システムはたぶん働くであろうが、
そのエレクトロニクスは容量負荷損失のせいで高価なも
のになるかもしれない。
【0027】要約すると、ドナーロール40、共通電極
114、および磁気ロール46のスリーブ86の間の相
対電圧は、磁気ブラシからドナーロール40の表面へト
ナーを効率的にローディングするように選定される。さ
らに、磁気ロール46への現像剤の再ローディングが促
進される。
【0028】ドナーロール40は矢印91の方向に回転
する。現像区域98において、AC電圧源96とDC電
圧源97がそれぞれAC電圧が重畳されたDC電圧へ活
性電極112を電気的にバイアスする。
【0029】図3に示すように、本発明の一特徴に従っ
て、現像区域98において整流子100が活性電極11
2と接触し、電極電圧源96,97へ接続される。この
ように、ドナーロール40が矢印91の方向に回転する
と、導体42は現像ニップ98に進入する。活性電極1
12は、現像ニップ98内で、整流子100によって充
電され、かつ電極電圧源96,97によって電気的にバ
イアスされる。共通電極114は、前に述べたように、
電圧源92,93から与えられる別の電位に維持され
る。このやり方で、活性電極112と共通電極114の
間に加えられたAC電圧差は、ドナーロールからトナー
を離脱させ、トナーパウダークラウドを形成させる。
【0030】セグメント型ドナーロールの構造と幾何学
的形状は、米国特許第5,172,259号、米国特許
第5,289,240号、米国特許第5,413,80
7号に詳細に記載されている。
【0031】ドナーロール40の外面のまわりに約0.
0006インチの間隔をおいて、約0.004インチ幅
の、互いに組み合った活性電極112と共通電極114
を有する直径約2.5cmのドナーロール40の場合、
活性電極と共通電極間の必要な電位差は例えば3kHz
正弦波形で約1300V(peak) である。
【0032】図1に、本発明の整流子100の一実施例
を示す。ドナー部材40はベルトなど、適当な任意の形
状にすることができるが、ロールの形状が好ましい。ド
ナーロール40は導電性部分を含む本体102を有す
る。
【0033】ここで図4を参照して、ドナーロール40
をより詳細に説明する。ドナーロール40は適当な任意
の丈夫な材料から作られた本体102を有し、本体の少
なくとも一部は導電性である。例えば、図4に示した本
体102は適当な任意の丈夫な材料(導電性または絶縁
性であってもよい)で作られたコア106を有する。コ
ア106は、例えばセラミック材料または有機材料(例
えばポリプロピレン)で作ることができる。コア106
に、少なくともコア106の一部に導電性層108を張
りつけることが好ましい。
【0034】導電性層108には誘電体層110が張り
つけられている。誘電体層110は電極42から導電性
層108を分離する。便宜上、層110を「誘電体層」
と呼んでいるが、この層は理想的な絶縁特性を持たなけ
ればならないことはない。まず第1に、もし導電性層1
08と電極42間の「誘電体層」の抵抗インピーダンス
が導電性層108と電極42間の「誘電体層」の容量リ
アクタンスよりかなり大きければ、層は多少の導電性を
有することがある。そのほかに、一般には層110の絶
縁耐力は後で検討する導電性層108と電極42間の最
大電圧降下に耐える程度の大きさであることが必要であ
る。誘電体層110は適当な絶縁特性を有する適当な任
意の丈夫な材料でつくることができる。例えば、誘電体
層110は Teflon (DuPont Ltd. の製品) 、または K
apton ( DuPont Ltd. の製品) 、または導電性物質と非
導電性物質を含むセラミック材料で作ることもできる。
誘電体層110は活性電極と共通電極間の距離に相当す
る厚さをもつことが好ましく、一般には0.025mm
〜0.1mmが好ましい。誘電体層110は活性電極1
12と導電性層108の間に、一組の隣り合う活性電極
と共通電極対間の電極間キャパシタンスに相当するキャ
パシタンスを発生することが好ましい。一般に、このキ
ャパシタンスは10〜100pFであり、20pFが好
ましい。電極42は誘電体層110の上に配置されてい
る。電極42はドナーロール40のまわりに軸方向に等
間隔で配置されていることが好ましい。電極は、2組の
電極(すなわち共通電極114と、それらと互い組み合
った活性電極112)を有することが好ましい。活性電
極112はドナーロール40の第1端120上の共通電
極114から外側に伸びて、第1整流領域122を形成
している。共通電極114はドナーロール40の第2端
124上の活性電極112から外側に伸びて、第2整流
領域126を形成している。第1整流区域122または
第2整流区域126のどちらにも電荷緩和層111が張
りつけられていないことが好ましい。しかし、第1整流
区域122と第2整流区域126の間のドナーロール4
0には電荷緩和層111が張りつけられている。
【0035】再び図1を参照して説明すると、第1整流
子132は(導電性ブラシ、例えば引抜き繊維で作られ
た炭素含浸プラスチックブラシの形をしていることが好
ましい)、ドナーロール40の第1整流領域122と接
触している。ブラシ132はAC電源134の2次巻線
の一の側に電気的に接続されている。
【0036】ドナーロール40の第2整流領域126の
上に、任意の丈夫な導電性材料(例えば黄銅)で作られ
たスリップリング136がはめ込まれている。ブラシ1
32に類似した好ましいブラシの形をした第2整流子1
40はスリップリング136と接触している。ブラシ1
40はAC電源134の2次巻線の他の側に電気的に接
続されている。DCバイアス電源142はAC電源13
4の2次巻線の中央タップに接続されている。
【0037】好ましいブラシ(例えばブラシ132)の
形をした第3整流子144は、軸104上に配置された
スリップリング146と接触している。スリップリング
146はスリップリング136に類似している。軸10
4はドナーロール40の導電性層108へ電気的に接続
されている(図4参照)。ブラシ144は、図1に示す
ように、ブラシ132とAC電源134へ電気的に接続
されている。AC電源134は同じ電気信号をブラシ1
44およびブラシ132へ供給する。
【0038】図5は、整流子100の略図である。DC
バイアス電源142はスリップリング136とブラシ1
40によって共通電極114へ電気的に接続されてい
る。
【0039】図5はブラシ140とスリップリング13
6によって共通電極114へ直接接続されたDC電源を
示しているが、共通電極114とアースされた光導電性
支持対の間に多少のAC電位差を与えるために、電源1
34の出力変圧器のタップを通じてDCバイアスを導入
することができるであろう。このAC電位差はトナーク
ラウドが光導電性表面12の近くに空中浮遊するのを促
進するので、例えば細かい区域の現像を改善することが
できる。ここで明確にするため、出力変圧器の中央タッ
プへの接続は記載したすべての検討および例において使
用できることを了解した上で、ブラシ140へのDCの
直接接続について検討する。
【0040】活性電極112はブラシ132によってA
C電源134とDC電源142へ電気的に接続されてい
る。導電性層108はスリップリング146とブラシ1
44によってAC電源134とDCバイアス電源142
へ電気的に接続されている。誘電体層110は活性電極
112および共通電極114から導電性層108を隔離
する。活性電極112はこれらの電極と導電性層108
の間に有効キャパシタンスCC を有する。さらに、活性
電極112と2つの隣り合う共通電極114の間に全電
極間キャパシタンスCL が存在する。以下に検討するよ
うに、活性電極112と導電性層108の間に形成され
たキャパシタンスCC の存在と、提案したバイアス方式
は、ブラシ132が電極へ実際に接触する前に、整流ブ
ラシ132と活性電極112間の電圧降下を減らすのを
助けるであろう。このやり方で、さもなければ整流子接
触の際に起きるであろう高い電気的ストレスを最小にす
ることができる。これは、転じて、整流子システムの寿
命を延ばし、そして長期間の磨耗および故障率を最小に
するのを助けることができる。
【0041】本発明は種々の値のキャパシタンスCL
実施することができるが、キャパシタンスCL は10〜
50μFが好ましく、20μFがより好ましい。任意の
与えられたトナー付着入力状態に対してもシステムを最
適にするため、キャパシタンスCC を容易に増減するこ
とができる。キャパシタンスCC はCL として選定した
値に関連して選定すべきである。実際には、これは、一
般に、誘電体層110の厚さが活性電極と共通電極間の
距離と似通っていることを意味するであろう。本発明は
種々の値のキャパシタンスCC で実施することができる
が、キャパシタンスCC はCL /2〜5CL μFが好ま
しく、CL μFがより好ましい。例えば、整流ブラシシ
ステムに加わるストレスを最小にするため、接触前のブ
ラシ132と活性電極112間の電圧降下を最小にする
ことが望ましい。これを達成するため、より高いCC
使用することができよう。
【0042】整流中の電圧降下を最小にするため活性電
極上のAC電圧を整流子ブラシ上の電圧に近づけるに
は、より高いCC が望ましいが、整流領域前の活性電極
112上の高過ぎるAC電圧は望ましくない。活性電極
と共通電極間のAC電圧差の目的は、ドナーロール上の
トナーを解放してトナークラウドを発生させることであ
る。一般に、現像領域98のかなり前またははるか過ぎ
た所でトナークラウドの発生が始まることは望ましくな
い。トナークラウドは、現像ニップ98内で、図3に矢
印91で示した方向に幅が約6mm未満の小領域の中で
発生することが好ましい。しかし、より高いCC は現像
ニップ98前の活性電極と共通電極間のAC電位差を大
きくするであろう。大き過ぎるAC電位差は、現像区域
98内の望ましい励起前にトナーを励起することがある
ので望ましくない。もし整流領域前の活性電極と共通電
極間のAC電位差が確実に約1000Vより低くなるよ
うにCC の値を選定すれば、現像区域98の前および過
ぎた所で望ましくないトナーの励起が防止されること
は、一般に、本当であろう。これはドナーロール表面へ
のトナーの付着に影響を及ぼすトナーおよび他の材料の
パラメータによって決まるであろう。
【0043】従って、CC に関する厳格な最適化条件は
具体的なトナーの設計によって決まることが判る。ロー
ルの一の側の整流される電極の長さと幅を広げてより広
い面積にすることにより、誘電体層110としてより薄
い高誘電率の被覆を選定することにより、またはロール
の端部に被覆が置かれる端で電極をより幅広くすること
により、より高いCC の値を容易に得ることができる。
そのとき、CC に関係する適当なパラメータを選定する
ことにより、異なる形式のトナー設計に対し、システム
を最適にすることができる。前に説明したシステムにお
いてトナークラウドを発生させるためのAC励起は、正
弦波形である必要はないことに留意されたい。その他の
交流波形(例えば方形波、台形波、その他の類似の波
形)はさらに低いピーク電圧を許容できるので、ここに
記載した本発明において使用することができる。
【0044】図6は、ブラシ132と接触しない活性電
極112に関して作用する電気回路を示す図である。A
C電源134は誘電体層110のキャパシタンスC
C と、電極112の電極間キャパシタンスCL を介して
アースに接続されている。誘電体層110をまたぐ電圧
1 と活性電極112をまたぐ電圧V2 の和は、AC電
源134の電圧に等しい。一般に、AC電源134は、
例えば約3kHzの周波数で約1.3kVの電圧を提供
する。その電圧は正弦波形であってもよい。ハイブリッ
ド・スカベンジレス現像を使用する場合、現像ニップ内
にパウダークラウドを生成するには、約1kVの電圧が
必要である。もしキャパシタンスCC とキャパシタンス
L が等しければ、誘電体層110をまたぐ電圧V1
活性電極112をまたぐ電圧V2 は等しく、それらの電
圧がAC電源134の全電圧に加わる。約1300Vの
AC電源134の電圧の場合、V1 は650Vで、V2
は同様に650Vであろう。従って、整流されない電極
114の電圧V2 は約650Vであり、これはパウダー
クラウドを活性化するのに必要な1000Vより低い。
「スイッチ」(このケースでは、活性電極と接触する前
の整流子ブラシ132)をまたぐ最大電圧降下は、CC
をまたぐ電圧降下と同じであり、この例では650Vで
ある。もし導電性層108を除去したならば、実際上、
キャパシタンスC C はほぼ零になり、そして「スイッ
チ」をまたぐ最大電圧降下はほぼ最大限の1300Vに
なるであろう。従って、キャパシタンスCC を追加した
ことにより、「スイッチ」をまたぐ電圧降下が減少し
た。
【0045】次の図7は、活性電極112の回路図であ
る。活性電極112と接触するブラシ132の効果は、
誘電体層110をシャントして、ほぼ零に等しい誘電体
層110をまたぐ最大電圧V3 と、ACバイアス電源電
圧とほぼ等しい活性電圧112をまたぐ電圧V4 を生成
することである。
【0046】約1300VのAC電源電圧の場合、ブラ
シ132と接触している活性電極112をまたぐ電圧は
同様に1300Vであろう。これはパウダークラウドを
形成するのに必要な1000Vを越えている。従って、
ブラシ132と接触している活性電極112は約130
0Vの電圧を有するのに対し、ブラシ132と接触して
いない整流された電極114は約650Vの電圧を有す
る。前に説明したように、これらの相対電圧は、誘電体
層110の面積、厚さ、および材質を変えることにより
変更することができる。ブラシと接触していない電極の
電圧は1000Vより少し小さく、そしてブラシと接触
している電極の電圧は1000Vより少し大きくするこ
とができる。この結果、整流中のスイッチをまたぐ電圧
変化は極めて小さくなり、電極接点およびブラシ整流子
材料に対する磨耗および損傷は減少するであろう。
【0047】図8の整流子200の中に、本発明の容量
支援整流システムの代替実施例を示す。整流子200
は、ブラシ型第1整流子132が活性電極212に電気
的に接続された光導電性リング260で置き換えられて
いることを除いて、図1の整流子100と似ている。図
9は、光導電性リング260の電気的表現である。光導
電性リング260はスリップリング262へ電気的に接
続されている。ブラシ264はスリップリング262と
接触している。ブラシ264は図1のブラシ132と似
ている。ブラシ264はAC電源234に電気的に接続
されている。活性電極212は図1の活性電極112と
似ている。図8のスリップリング262は図1のスリッ
プリング136,144と似ている。ブラシ264はA
C電源234からスリップリング262へAC信号を運
ぶ。光源270は現像ニップ98(図3参照)に近い光
導電性リングを照明する。現像ニップの領域内の光導電
性リング260が光にさらされると、現像ニップに隣接
した光導電性リング260の部分は導電性になるのに対
し、光導電性リングの残りの部分は非導電性である。光
導電性リングは、図9に示すように、スリップリング2
60と活性電極212の間に多少のキャパシタンスCPC
を有する。露光中の導電性への転換は、光導電体が光で
活性化されると、その抵抗インピーダンスがCPCの容量
リアクタンスに比べて小さくなることを意味すると受け
取るべきである。
【0048】光導電性リングの露光部分と現像ニップに
隣接した活性電極212はスリップリング262を通じ
てAC電源234から電力を受け取る。現像ニップから
離れた領域内の活性電極212の非整流部分は意味のあ
る光を受け取らないが、現像区域の前に電極に印加され
たACがキャパシタンスCPCを通じて活性電極へ部分的
に結合される。このキャパシタンスCPCは次に検討する
付加キャパシタンスC CCと並列である。接触ブラシ整流
子「スイッチ」に関する前の検討と同様に、活性電極お
よび共通電極をまたぐ許容できない大きな電圧降下を引
き起こし、現像区域(光が遮られる)の前に望んでいな
いトナーの励起を引き起こすことなく、光導電性層「ス
イッチ」をまたぐ電圧降下が最小になるように、CPC
CCの和を選定することができる。整流子200は図1
の第2整流子138と似ている第2整流子238と、図
1の整流子144と似ている第3整流子244を有す
る。光導電性リング260と光源270の使用は、米国
特許第5,394,225号により詳細に説明されてい
る。
【0049】整流子200は、図1のロール40と似た
好ましいドナーロール240の形をしたドナー部材を有
する。ドナーロール240は導電性層(図示せず)をも
つ本体を有する。図4の層110と同様に、導電性層の
少なくとも一部に誘電体層(図示せず)が張りつけられ
ている。誘電体層は導電性層から隣接電極42を隔離す
る。誘電体層と導電性層の目的は、ブラシ整流システム
について前に検討したものと同じであり、「スイッチ」
をまたぐ電圧降下を減少させるために使用される。この
実施例の場合、「スイッチ」は光にさらされる光導電性
層である。従って、誘電体層の厚さとそのキャパシタン
スはブラシ整流システムについて前に検討した同じ一般
的規則に従うであろう。
【0050】図10は、活性電極212が露光によって
整流されない領域内の活性電極212に関するAC電源
234の回路図である。CCCは誘電体層のキャパシタン
スである。CPCはスリップリング262と活性電極21
2間の光導電性層のキャパシタンスである(図9参
照)。CLLは活性電極212と共通電極214間の電極
間キャパシタンスである。キャパシタンスCCCははキャ
パシタンスCPCと並列である。ここでは便宜上、これら
2つのキャパシタンスの和をキャパシタンスCD と呼ぶ
ことにする。光導電性材料層は、暗い所で、CC の容量
リアクタンスに比べて抵抗インピーダンスRPCが大きい
なるように選定される(図11参照)。例えば、もしキ
ャパシタンスCLLがキャパシタンスCD にほぼ等しけれ
ば、誘電体層と光導電性体260をまたぐ電圧V5 は活
性電極212をまたぐ電圧V6 に等しい。従って、「光
導電体スイッチ」をまたぐAC電圧V6 はAC電源23
4の電圧のほぼ1/2に等しい。一般に、もし本発明に
開示したようにキャパシタンスCD を使用しなければ、
LLに比べてキャパシタンスCD が小さいことがあるの
で、現像区域内の光活性化の前にかなり大きな最大電圧
降下が光導電性層260をまたいで現れるであろう。従
って、キャパシタンスCD は「光導電体スイッチ」をま
たぐ最大電圧降下を減少させる共に、光導電体にかかる
ストレスを減少させる。
【0051】図12は、現像区域内で光導電体が光で活
性化されている時の現像ニップ内の活性電極212に関
するAC電源234の回路図である。光導電体は、明る
い所で、CD の容量リアクタンスに比べてその抵抗イン
ピーダンスRPCがかなり小さくなるように選定される。
現像区域内の光導電体スイッチの光活性化により、組合
せキャパシタンス(CPC+CCC)をまたぐ電圧V7 がほ
ぼ零になるので、電極間電圧V8 はAC電源234の電
圧にほぼ等しくなる。前の検討と同様に、ピーク電圧お
よび光導電体をまたぐ電圧降下をさらに減少させるた
め、電源234は方形波形または別の波形を使用するこ
とができる。前の検討と同様に、トナー励起のしきい値
に影響を及ぼすことがあるトナー付着力などの要因に従
って、異なるシステムに対し、キャパシタンスCD を最
適にすることができる。「光導電体スイッチ」をまたぐ
最大電圧降下を最小にし、光導電体にかかる電気的スト
レスを最小にするために、キャパシタンスCD はできる
限り高く選定されるであろう。またキャパシタンスCD
は、現像ニップ内の露光の前にAC電極間電位を励起レ
ベル以下にする程度の低さに選定されるであろう。前に
検討したように、誘電体層の厚さ、誘電率、その他の手
法を使用して、あらゆるシステムに対し、キャパシタン
スCD を容易に最適にすることができる。
【0052】次に図13および図14に、本発明の容量
型整流子の第2の代替実施例を示す。整流子300はフ
ランジ部分372が取り付けられた円筒形部分370を
含むドナーロール340を有する。活性電極312は円
筒形部分370上に配置され、より大きな表面積の箔電
極要素374、例えば図14に示すように、フランジ部
分372の中に配置されたパイ形セクターへ電気的に接
続されている。絶縁ハブ376から外側へ、金属円板3
78が伸びている。金属円板378の表面に、誘電体層
380が張りつけられている。誘電体層380は適当な
任意の誘電体、例えばデュポン社(英国)の製品 Kapto
n ( 登録商標) で作られている。誘電体層380の上
に、箔電極要素374が置かれている。箔電極要素37
4は適当な任意の導電性材料、例えばアルミ箔または金
箔で作ることができる。金属円板378、誘電体層38
0、および金属箔セクター374の組合せは、個々の活
性電極のための固定キャパシタCK を形成している。箔
電極要素374の他の側に、第2誘電体層382が配置
されている。第2誘電体層382は適当な誘電特性をも
つ適当な任意の材料、例えばデュポン社(英国)の製品
Teflon ( 登録商標)で作ることができる。現像区域
(そこで整流が行われる)では、ドナーロール340の
フランジ部分372は、導電性材料で作られた固定子板
384で取り囲まれている。固定子板384はAC電源
334へ電気的に接続されている。AC電源334へ電
気的に接続されたブラシ386は、ブラシ385を介し
て金属円板378と擦り接触している。
【0053】次に図14に、固定子板384と箔電極要
素374をより詳細に示す。固定子板384と箔電極要
素374は扇形、すなわち円の一部分の形をしている。
約304個の電極を有するドナーロール340の場合、
152個の電極は活性電極312であり、残りの152
個の電極は共通電極314である。1個またはそれ以上
の隣り合った活性電極を共通の箔電極要素374へ一緒
に接続してもよい。ここでは、2個の隣り合った活性電
極が同じ箔電極と対になっている仮定する。76個の活
性箔電極対374の半分はフランジ部分372の一の側
に取り付けられており、他の半分はフランジ部分372
の他の側に取り付けられており、隣り合った箔電極対は
フランジ部分372の反対側にある。いずれにしても、
箔電極はフランジ部分372の円周のまわりに等間隔に
配置されている。
【0054】現像ニップの近くでフランジ372の角位
置に対しAC電圧プロフィールを制御して発生させるた
め、もし所望ならば、フランジ372の反対側にある箔
電極を重複させることもできるし、ずらすこともでき
る。AC電圧プロフィールを制御して発生させること
は、現像区域の近くおよび現像区域内で安定したトナー
エアゾールクラウドを生成するのにおそらく役立つであ
ろう。
【0055】整流は、小さい板状の箔電極要素374を
順次動かして静止固定子板384を通過させることによ
って行われる。これは、固定子板384、誘電体層38
2、箔電極374の他の表面から成るキャパシタCT
形成する。キャパシタCT は可変キャパシタであり、固
定子板が個々の箔電極板と完全にぴったり合った整流領
域において最大のキャパシタンスを有する。固定子板か
ら遠い個々の箔電極板の場合、CT は事実上零である。
いずれにしても、キャパシタCT はキャパシタCK と並
列である。並列のCT ,CK のキャパシタンスは個々の
キャパシタンスの和であり、以下CG と呼ぶことにす
る。CG は個々の活性電極312および隣り合う共通電
極314のキャパシタンスと直列である。
【0056】図15および図16に、システムの等価回
路を示す。CT が事実上零である現像区域の外側では、
AC電源電圧はCK とCE をまたいで分割されるであろ
う。図15において、例えば、CE が20pF、CK
35pFと仮定すると、活性電極と隣り合う共通電極間
の電圧V10は、電源334のピーク出力が1300Vの
時、827Vになるであろう。前に検討したように、ト
ナーを活性化してパウダークラウドを発生させるには、
一般に、1000V(peak) の電圧が必要である。従っ
て、現像区域の外側では、トナーは活性化されないであ
ろう。
【0057】固定子板が箔電極と完全にぴったり合った
整流位置では、CT は最大値であり、CG もまた最大値
であり、そして電源334からのAC電圧はCG とCE
をまたいで分割されるであろう。例えば、もし完全にぴ
ったり合った位置でCT の値が35pFで、CK ,CE
の値、および電源電圧が上記の通りであれば、活性電極
と隣り合う共通電極間の電圧Vg は1011Vになる。
これはパウダークラウドを生成するのに十分の値であ
る。
【0058】CT およびCK の値は、誘電体、その厚
さ、およびキャパシタの板面積の選定によって操作でき
ることは明らかであろう。CT とCK に異なる値を選定
することによって、より低い活性化前の電圧V10と、よ
り高い現像区域内の電圧Vg を得ることができる。
【0059】キャパシタンスCT 、CK 、およびCE
正しく選定することにより、電圧V g がパウダークラウ
ド形成に必要な1000Vより高くなり、そして現像区
域の外側では、電圧V10がパウダークラウド形成に必要
な電圧より少し低くなるように、電圧Vg とV10を選定
することができる。
【0060】前に図5において検討した活性電極とドナ
ーロールの導電性層108間の容量CC は、CK に置き
換えることもできるし、あるいはCK を増大させるため
使用することもできる。
【0061】整流領域におけるアーク発生をさらに減ら
すため、零電圧交差またはその近くで、本発明を抵抗ロ
ーラー接触クロージャー、分布抵抗ブラシ接触、あるい
は同期接触クロージャーと組み合わせて使用できること
を理解されたい。
【0062】ドナーロールの第1導電性部分とドナーロ
ールの電極の間に誘電体を配置し、ドナーロールの導電
性部分に電気バイアスを与えることによって、すべての
電極にバイアスレベルを印加することができる。すべて
の電極に印加されたバイアスレベルは、現像区域内にト
ナークラウドを発生させるため整流子によって切り換え
なければならないACバイアス電圧の大きさを減少させ
るので、整流中にアークが発生する傾向が低くなる。
【0063】隣り合う活性電極の間に誘電体を配置する
ことによって、現像ニップに近い電極に加える電圧を現
像ニップから遠い電極に加える電圧よりも高くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容量結合セグメント型ドナーロールの
正面図である。
【図2】図1の容量結合セグメント型ドナーロールを有
する印刷機の正面図である。
【図3】図1の容量結合セグメント型ドナーロールを組
み入れた現像装置の正面図である。
【図4】図1の容量結合セグメント型ドナーロールの部
分斜視図である。
【図5】図1の容量結合セグメント型ドナーロールの電
気回路図である。
【図6】図1の容量結合セグメント型ドナーロールの現
像ニップの外側の活性電極の電気回路図である。
【図7】図1の容量結合セグメント型ドナーロールの現
像ニップ内の活性電極の電気回路図である。
【図8】さらに光導電結合を使用した本発明の容量結合
セグメント型ドナーロールの代替実施例の正面図であ
る。
【図9】図8の光導電結合の電気的表現である。
【図10】図8の容量結合型セグメント・ドナーロール
の現像ニップの外側の活性電極の電気回路図である。
【図11】図10の電気回路図の光導電結合の電気的表
現である。
【図12】図8の容量結合セグメント型ドナーロールの
現像ニップ内の活性電極の電気回路図である。
【図13】さらにフランジ結合を使用した本発明の容量
結合セグメント型ドナーロールの代替実施例の部分正面
図である。
【図14】図13の容量結合セグメント型ドナーロール
の端面図である。
【図15】図13の容量結合セグメント型ドナーロール
の現像ニップの外側の活性電極の電気回路図である。
【図16】図13の容量結合セグメント型ドナーロール
の現像ニップ内の活性電極の電気回路図である。
【符号の説明】
10 感光体ベルト 12 光導電性表面 38 現像装置 40 ドナーロール 42 電極 44 ハウジング 45 現像剤 46 搬送ロール 76 キャリヤ粒子 78 トナー粒子 80,82 水平オーガー 84 静止多極磁石 85 スリーブの回転方向 86 回転スリーブ 88 ドクターブレード 90 ローディング区域 91 ドナーロールの回転方向 92 DC電圧源 93 AC電圧源 94 DC電圧源 95 AC電圧源 96 AC電圧源 97 DC電圧源 98 現像区域(ニップ) 100,101 整流子 102 ロール本体 104 軸 106 ロールコア 108 導電性層 110 誘電体層 111 低導電性(電荷緩和)層 112 活性電極 114 共通電極 120 ドナーロールの第1端 122 第1整流領域 124 ドナーロールの第2端 126 第2整流領域 132 第1整流子(ブラシ) 134 AC電源 136 スリップリング 140 第2整流子(ブラシ) 142 DCバイアス電源 144 第3整流子 146 スリップリング 200 整流子 212 活性電極 214 共通電極 234 AC電源 238 第2整流子 240 ドナーロール 244 第3整流子 260 光導電性リング 262 スリップリング 264 ブラシ 270 光源 300 容量型整流子 312 活性電極 314 共通電極 334 AC電源 340 ドナーロール 370 円筒形部分 372 フランジ部分 374 箔電極要素 376 絶縁ハブ 378 金属円板 380 誘電体層 382 第2誘電体層 384 固定子板 385 ブラシ 386 ブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェラルド エム フレッチャー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14534 ピッツフォード キャリエイジ コート 19

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界と一緒に使用してマーキング粒子の
    搬送を助けるようになっている、表面に記録された静電
    潜像へマーキング粒子を搬送するドナーロールであっ
    て、 回転自在に取り付けられ、その一部が導電性を有する本
    体と、 前記本体の導電性部分に取り付けられた誘電体層と、 前記本体に、前記誘電体層に隣接し且つ該本体の導電性
    部分から間隔をおいて取り付けられた第1電極部材であ
    って、該第1電極部材へ電界が印加されたときその電界
    の一部が前記誘電体層へ移るように、取付けられた第1
    電極部材とから成ることを特徴とするドナーロール。
JP9000867A 1996-01-11 1997-01-07 現像装置のドナーロール Withdrawn JPH09197805A (ja)

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US08/585070 1996-01-11
US08/585,070 US5592271A (en) 1996-01-11 1996-01-11 Donor rolls with capacitively cushioned commutation

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