JPH09197680A - 着色画像形成方法 - Google Patents

着色画像形成方法

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JPH09197680A
JPH09197680A JP2336696A JP2336696A JPH09197680A JP H09197680 A JPH09197680 A JP H09197680A JP 2336696 A JP2336696 A JP 2336696A JP 2336696 A JP2336696 A JP 2336696A JP H09197680 A JPH09197680 A JP H09197680A
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image forming
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Application number
JP2336696A
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English (en)
Inventor
Saburo Hiraoka
三郎 平岡
Tetsuya Taniguchi
哲哉 谷口
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】保存性能と画像形成能を両立した着色画像形成
方法に関する。 【解決手段】支持体上に感光組成物および着色剤を含有
する着色感光層を有すると共に、該着色感光層側の最上
層に保護層を有する画像形成材料を、少なくとも像様露
光、現像処理を施すことにより支持体上に着色画像を形
成した後、該着色画像を被転写材料に非画像部を露出さ
せて転写する画像形成方法において、前記保護層が現像
液可溶性樹脂および前記保護層の厚みより小さい平均粒
径を有する粒子を含有することを特徴とする画像形成方
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば、カラー印刷
における色校正用のカラープルーフ等の作成に好適な着
色画像形成方法に関するものであり、特に、保存性能と
画像形成能を両立した着色画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多色刷印刷における本印刷の前工程とし
て行われる校正刷りの手間と時間の節約に色校正用のカ
ラーシート(カラープルーフとも呼ばれる)が用いられ
るのは当分野においてよく知られている。色校正用のカ
ラーシートを用いて多色転写画像を作成する方法として
は、例えば特開昭47−41830号公報に記載の、着
色画像を直接最終受像紙に転写積層する直接転写方式、
特開昭59−97140号、同61−189535号公
報に記載の、着色画像を一時、仮の(受像)シート上に
転写する間接転写方式、また、特開昭56−50127
号公報に記載の、着色感光層を受像紙に転写した後に画
像を形成する工程をくり返す方法等が挙げられる。これ
らの方式はいずれも画像を形成した被転写材料表面が有
機重合体層で被覆されているため、得られた画像表面の
光沢が高過ぎ、本印刷時の画像品質とは異なった印象を
与えるという問題を有していた。特に、上記特開昭61
−189535号の技術においては、非画像部が有機重
合体層(ポリマー層)で覆われるため、本来の光沢、質
感が出ないという問題があった。そこで、この問題を解
決するために被転写材料上に着色画像のみを転写積層
し、多色画像を形成する画像のみ転写方式が考えられた
(特開平2−275954号、同3−48248号)。
この方式は、被転写材料上に有機重合体層で被覆される
ことがないので、原理的にきわめて本印刷時の画像品質
に近似した画像を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該画像部分の
みを転写する転写法に用いられる着色画像形成材料は、
露光の際に、例えばフィルム用の明室プリンターを用い
て支持体側から露光する場合、プリンターのおさえのゴ
ムに感光層が付着する、また感光層側から露光する際に
は、フィルム原稿へ感光層が付着する等、画像形成材料
のブロッキング性の問題が生じることが判明した。ま
た、画像形成材料を重ねて長期間保存した場合に、重ね
合わせた面でブロッキングが生じ、保存後の性能を著し
く低下させた。画像形成材料の保存性能を向上させる手
段として、画像形成材料に保護層を設けること、更に該
保護層の膜厚を厚くすることが挙げられる。しかしなが
ら、保護層を設けた場合、確かに保存性能は向上する
が、支持体上の画像を受像材料へ転写する際に画像転写
不良が生じ、画像形成能を著しく低減させることがあっ
た。本発明は上記問題点を解決し、保存性能(耐ブロッ
キング性等)と画像形成能の向上とが両立した着色画像
形成材料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、 1.支持体上に感光組成物および着色剤を含有する着色
感光層を有すると共に、該着色感光層側の最上層に保護
層を有する画像形成材料を、少なくとも像様露光、現像
処理を施すことにより支持体上に着色画像を形成した
後、該着色画像を被転写材料に被画像部を露出させて転
写する画像形成方法において、前記保護層が現像液可溶
性樹脂および前記保護層の厚みより小さい平均粒径を有
する粒子を含有することを特徴とする画像形成方法、 2.前記粒子の前記現像液可溶性樹脂に対する体積比率
が0.05〜1.5であることを特徴とする前記1の画
像形成方法、 3.前記保護層の膜厚が0.1μm以上であることを特
徴とする前記1又は2の画像形成方法、 4.前記保護層の粒子が塗布溶媒不溶の有機高分子粒子
である前記1〜3のいずれかの画像形成方法、 5.前記塗布溶媒不溶の有機高分子粒子が水不溶である
前記4の画像形成方法、 6.前記塗布溶媒不溶の有機高分子粒子が現像液可溶で
あることを特徴とする前記4の画像形成方法、に各々よ
り達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施態様は、画
像のみを被転写材料に転写する画像形成方法において、
該画像形成材料が支持体上にクッション層、着色感光
層、保護層をこの順に有する着色画像形成材料であっ
て、 透明支持体;PET、ポリプロピレンフィルム10〜1
00μm程度のもの、 クッション層:エチレン−酢酸ビニル共重合体、低密度
ポリエチレン、アイオノマー樹脂5〜50μmのもの
(特に2層構造が好ましい)、 着色感光層;o−キノンジアジド及び着色剤を含有する
0.1g/m2〜5g/m2の膜厚のもの、 保護層;現像液可溶性樹脂及び前記保護層の厚みより小
さい平均粒径を有する粒子を含有するもの、 を用いることであり、具体例としては、30〜80μm
PET上に、厚み20〜40μmのエチレン−酢酸ビニ
ル樹脂から成る下側クッション層及び厚み0.5〜5μ
mの低密度ポリエチレンから成る上側クッション層を形
成し、この上に、着色感光層(o−キノンジアジド・ノ
ボラック樹脂エステル化物、アクリル樹脂又は酢酸ビニ
ル樹脂)を形成し、更に、この上に保護層[水溶性高分
子(セルロース類、ポリビニルアルコール類、シリコー
ン類、アクリル系、スチレン系、ポリエチレン系又はポ
リウレタン系樹脂)]を形成した画像形成材料を用いる
ことである。そして、本発明の保護層は、二酸化ケイ素
(コロイダルシリカを含む)、ポリメチルメタクリレ−
ト、ポリスチレン、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニ
ウム、二酸化チタン、炭酸カルシウムまたは水系エマル
ジョン等の粒子を含む。尚、必要に応じ、上記保護層と
反対側の支持体上に、上記固体粒子を含むバック層を有
するものも使用できる。
【0006】本発明において着色感光層に含まれる感光
性組成物としては種々のものが使用可能であるが、活性
光線の照射を受けると短時間のうちにその分子構造に化
学的な変化をきたし、溶媒に対する溶解性が変化し、あ
る種の溶媒を適用した場合には、露光部分又は非露光部
分が溶解除去してしまうようなモノマー、プレポリマー
又はポリマーなどの化合物のすべてが含まれる。使用可
能な感光性組成物の例としては、露光部の溶解性が低下
する、いわゆるネガ・ポジタイプのものとして、ポリビ
ニルアルコールをケイ皮酸でエステル化したもので代表
される光架橋型の感光性樹脂系;ジアゾニウム塩やその
縮合体をポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミド等と縮合した系;また芳香族ア
ジド化合物を光架橋剤として用い固化ゴム等のバインダ
ーと結合した系等があり、更に光ラジカル重合や光イオ
ン重合を利用した感光性樹脂も用いことができる。また
露光部の溶解性が増大する、いわゆるポジ・ポジタイプ
のものとしては例えば、o−キノンジアジドを感光性物
質とする感光性樹脂組成物が挙げられる。
【0007】以下、更に本発明を詳述する。本発明の着
色感光層に用いられる感光性組成物としては、、公知の
ポジ型感光性組成物・ネガ型感光性組成物を用いること
ができるが、ポジ型感光性組成物としては、o−キノン
ジアジド化合物を含有する感光性組成物を用いることが
好ましい。o−キノンジアジド化合物は、感光剤として
機能し得るものであれば、任意のものを使用できる。
【0008】具体的には例えば、1,2−ベンゾキノン
ジアジド−4−スルホニルクロライド、1,2−ナフト
キノンジアジド−4−スルホニルクロライド、1,2−
ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロライド、
1,2−ナフトキノンジアジド−6−スルホニルクロラ
イドと水酸基及び/またはアミノ基含有化合物を縮合さ
せた化合物が好適に用いられる。
【0009】水酸基含有化合物としては、例えばトリヒ
ドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシアントラキノ
ン、ビスフェノールA、フェノールノボラック樹脂、レ
ゾルシンベンズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロールアセ
トン縮合樹脂等がある。また、アミノ基含有化合物とし
ては、例えばアニリン、p−アミノジフェニルアミン、
p−アミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルアミン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン等があ
る。
【0010】ここに記したことを含めて、キノンジアジ
ド化合物に関しては、更にJ.コザー(J.Kosa
r)著「ライト・センシチブ・システム」(Light
Sensitive System)(ニューヨーク
市、ジョンワイリーアンドサンズ社、、1965年発
行)、及び永松、乾共著“感光性高分子”(講談社、1
977年発行)に記載のものに従うことができる。
【0011】ネガ型感光性組成物としては、光重合型感
光性組成物が好ましい。具体的には例えば、光重合性化
合物として一般に用いられているものを任意に用いるこ
とができる。例えばアクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸エステル及びメタクリル酸エステルから成る化合物
群から任意に選ばれた少なくとも1種の化合物を用いる
ことができる。例えば、エチレングリコールジアクリレ
ート、グリセリントリアクリレート、ポリアクリレー
ト、エチレングリコールジメタアクリレート、1,3−
プロパンジオールジメタクリレート、1,2,4−ブタ
ントリオールトリメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリメチロールエタントリアク
リレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリス
リトールテトラメタクリレート、ペンタエリスリトール
ジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペン
タエリスリトールポリアクリレート、1,3−プロパン
ジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールビスアクリレ
ートまたはビスメタクリレート等を挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
【0012】ネガ型感光層には、光重合開始剤を含有さ
せることができる。この場合の光重合開始剤は任意であ
るが、可視部における吸収の少ないものがより好まし
く、このようなものとしては例えば、次の化合物が挙げ
られる。但しこれらに限定されるものではない。即ち、
ベンゾフェノン、ミヒラーケトン[4’,4’−ビス
(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン]、4,4’−ビス
(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4−メトキシ−
4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、2−エチルアン
トラキノン、フェナントラキノン、及びその他の芳香族
ケトンのような芳香族ケトン類、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル及びベン
ゾインフェニルエーテルのようなベンゾインエーテル
類、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン及びその他の
ベンゾイン類、ならびに2−(o−クロロフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール二重体、2−(o−ク
ロロフェニル)−4,5−(m−メトキシフェニル)イ
ミダゾール二重体、2−(o−フルオロフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール二重体、2−(o−メ
トキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二
重体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェ
ニルイミダゾール二重体、2,4−ジ(p−メトキシフ
ェニル)−5−フェニルイミダゾール二重体、2−
(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニル
イミダゾール二重体、2−(p−メチルメルカプトフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二重体、及び
米国特許3,479,185号、英国特許1,047,
569号及び米国特許3,784,557号の各明細書
に記載の同様の二重体のような2,4,5−トリアクリ
−ルイミダゾール二重体を挙げることができる。
【0013】その他の光重合性化合物として、2,4−
ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン類を用い
ることもできる。この場合、光重合促進剤として公知の
化合物、例えばp−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル
エステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステ
ル、N−メチルジエタノールアミン、ビスジエチルアミ
ノベンゾフェノン等を用いることができる。
【0014】次に、本発明の感光性組成物は、公知の高
分子化合物、合成樹脂を含有することができ、特に下記
一般式で示されるカルボン酸ビニルエステル重合単位を
分子構造中に有する高分子化合物を含有することが好ま
しい。
【0015】
【化1】 但し、Rはアルキル基を表し、置換基を有するアルキル
基をも含む。上記のような構造の高分子化合物であれ
ば、任意に用いることができるが、上記一般式で示され
る重合単位を構成するためのカルボン酸ビニルエステル
モノマーとしては、下記例示のものが好ましい。名称と
化学式とを併記して示す。
【0016】 1 酢酸ビニル CHCOOCH=CH 2 プロピオン酸ビニル CHCHCOOCH=CH 3 酪酸ビニル CH(CHCOOCH=CH 4 ピバリン酸ビニル (CHCOOCH=CH 5 カプロン酸ビニル CH(CHCOOCH=CH 6 カプリル酸ビニル CH(CHCOOCH=CH 7 カプリン酸ビニル CH(CHCOOCH=CH 8 ラウリン酸ビニル CH(CH10COOCH=CH 9 ミリスチン酸ビニル CH(CH12COOCH=CH 10 パルミチン酸ビニル CH(CH14COOCH=CH 11 ステアリン酸ビニル CH(CH16COOCH=CH 12 バーサチック酸ビニル
【0017】
【化2】 (R、Rはアルキル基で、その炭素数の和は7であ
る。即ちR+R=C16の形になる)
【0018】高分子化合物は、カルボン酸ビニルエステ
ルの1種を重合させたポリマーでもよく、カルボン酸ビ
ニルエステルの2種以上を共重合させたポリマーでもよ
く、またカルボン酸ビニルエステルとこれと共重合し得
る他の単量体との任意の成分比での共重合体であっても
よい。
【0019】上記一般式で示される重合単位と組み合わ
せて用いることができる単量体単位としては、例えばエ
チレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソ
プレン等のエチレン系不飽和オレフィン類、例えばスチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−
クロロスチレン等のスチレン類、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸等のアクリル酸類、例えばイタコン酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸
類、例えばマレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、
マレイン酸ジ−2−エチルヘキシル、フマル酸ジブチ
ル、フマル酸ジ−2−エチルヘキシル等の不飽和ジカル
ボン酸のジエステル類、例えばアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチル、エタクリル酸エチル等のα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、例えばア
クリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル
類、例えばアクリルアミド等のアミド類、例えばアクリ
ルアニリド、p−クロロアクリルアニリド、、m−ニト
ロアクリルアニリド、m−メトキシアクリルアニリド等
のアニリド類、例えばメチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロ
エチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニ
ル、ビニリデンクロライド、ビニリデンシアナイド、例
えば1−メチル−1−メトキシエチレン、1,1−ジメ
トキシエチレン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1
−ジメトキシカルボニルエチレン、1−メチル−1−ニ
トロエチレン等のエチレン誘導体類、例えばN−ビニル
ピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインド
ール、N−ビニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等
のN−ビニル化合物、等のビニル系単量体がある。これ
らの単量体単位は不飽和二重結合が開裂した構造で高分
子化合物中に存在する。
【0020】本発明において使用する高分子化合物とし
て特に好ましいのは、酢酸ビニル重合単位を分子構造中
に有するものである。その中でも、酢酸ビニル重合単位
を40〜95重量%有するもの、数平均分子量(MN)
が、1,000〜80,000のもの、重量平均分子量
(MW)が500〜200,000のものが好ましい。
【0021】更に好ましくは、酢酸ビニル重合単位(特
にこれが40〜95重量%のもの)及び酢酸ビニルより
長鎖のカルボン酸ビニルエステル重合単位を有する高分
子化合物がよく、特に数平均分子量(MN)が2,00
0〜60,000、重量平均分子量(MW)が10,0
00〜150,000のものが好ましい。この場合、酢
酸ビニルと共重合して酢酸ビニル重合単位を有する高分
子化合物を構成するモノマーとしては、共重合体を形成
し得るものであれば任意であり、例えば上記例示の単量
体の中から任意に選ぶことができる。
【0022】以下に本発明において高分子化合物として
用いることができる共重合体を、そのモノマー成分を示
すことにより列記する。但し当然のことであるが、以下
の例示に限られるものではない。 1 酢酸ビニル−エチレン 2 酢酸ビニル−スチレン 3 酢酸ビニル−クロトン酸 4 酢酸ビニル−マレイン酸 5 酢酸ビニル−2−エチルヘキシルアクリレート 6 酢酸ビニル−ジ−2−エチルヘキシルマレエート 7 酢酸ビニル−メチルビニルエーテル 8 酢酸ビニル−塩化ビニル 9 酢酸ビニル−N−ビニルピロリドン 10 酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル 11 酢酸ビニル−ピバリン酸ビニル 12 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 13 酢酸ビニル−ラウリン酸ビニル 14 酢酸ビニル−ステアリン酸ビニル 15 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−エチレン 16 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−2−エチル
ヘキシルアクリレート 17 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ラウリン酸
ビニル 18 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン酸 19 プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル 20 プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ク
ロトン酸 21 ピバリン酸−ステアリン酸ビニル−マレイン酸
【0023】本発明の感光性組成物は、これを用いて画
像形成材料を構成することができる。例えばカラープル
ーフとして用いる場合等の、着色画像形成材料とするこ
とができる。この場合の着色画像形成材料の着色感光層
は、像様露光に続く現像により画像状に除去され、着色
画像を形成するものである。
【0024】着色感光層中には着色剤として染料および
/または顔料が添加される。特に、色校正に使用する場
合、そこに要求される常色、即ち、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックと一致した色調の顔料、染料が必
要となるが、その他金属粉、白色顔料、螢光顔料なども
使われる。本発明をカラープルーフに適用する場合、下
記のような、この技術分野で公知の多くの顔料及び染料
を使用することができる。(C.Iはカラーインデック
スを意味する)。 ビクトリアピュアブルー(C.I 42595) オーラミン(C.I 41000) カチロンブリリアントフラビン(C.I ベーシック1
3) ローダミン6GCP(C.I 45160) ローダミンB(C.I 45170) サフラニンOK70:100(C.I 50240) エリオグラウシンX(C.I 42080) ファーストブラックHB(C.I 26150) No.1201リオノールイエロー(C.I 2109
0) リオノールイエローGRO(C.I 21090) シムラーファーストイエロー8GF(C.I 2110
5) ベンジジンイエロー4T−564D(C.I 2109
5) シムラーファーストレッド4015(C.I 1235
5) リオノールレッド7B4401(C.I 15830) ファーストゲンブルーTGR−L(C.I 7416
0) リオノールブルーSM(C.I 26150) 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#30,#40,#50
【0025】本発明において着色剤を用いる場合、着色
感光層の着色剤/着色剤以外の成分の比率は、目標とす
る光学濃度と着色感光層の現像液に対する除去性を考慮
して同業者に公知の方法により定めることができる。添
加量に特に制限はないが、例えば、染料の場合、好まし
くはその含有量は重量で5%〜75%、顔料の場合、好
ましくはその含有量は重量で5%〜90%が適当であ
る。また、着色感光層の膜厚は特に制限はなく、目標と
する光学濃度、着色感光層に用いられる着色剤の種類
(染料、顔料、カーボンブラック)およびその含有率に
より同業者に公知の方法により定めることができるが、
該膜厚は、好ましくは0.1g/m2〜5g/m2であ
る。
【0026】本発明の実施に際して、感光性組成物中に
は、必要に応じてさらに可塑性、塗布性向上剤等を添加
することもできる。可塑剤としては各種低分子化合物
類、例えばフタル酸エステル類、トリフェニルホスフェ
ート類、マレイン酸エステル類、塗布性向上剤としては
界面活性剤、例えばフッ素系界面活性剤、エチルセルロ
ースポリアルキレンエーテル等に代表されるノニオン活
性剤等を挙げることができる。
【0027】本発明の感光性組成物を用いて画像形成材
料、特に着色画像形成材料を構成する場合、着色感光層
は着色剤と結合剤よりなる着色層と、感光性組成物より
なる感光層との2層に分割することもできる。この場合
は、どちらの層が支持体側に配置されていてもかまわな
い。
【0028】本発明の感光性組成物を用いて画像形成材
料を構成する場合、用いる支持体は任意であるが、透明
支持体が好ましく用いられる。透明支持体としては、ポ
リエステルフィルム、特に二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムが、水、熱に対する寸法安定性の点で
好ましい。そのほかアセテートフィルム、ポリ塩化ビニ
ルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、ポリエチレンフィルム等が使用し得る。
【0029】本発明の保護層は連続相中に均一または不
均一に混在した不連続相を有する層から成る。本発明に
おいて連続相には耐傷性良好な高分子重合体等が用いら
れる。本発明に用いられる高分子重合体としては、現像
液可溶性の樹脂が用いられる。現像液可溶性樹脂とは、
使用される現像液を溶媒として少なくとも5%固型分濃
度で溶解する樹脂のことをいう。また活性光線に対して
実質的に光透過性被覆層を与えるものが好ましく、例え
ばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等種々
のフィルムベースに使用される樹脂も用いられる。さら
に乾燥過程や被覆層形成後の取扱の際にひび割れ等を生
じることがなく、密着性にもすぐれている、適度の軟か
さと強靭製を有する高分子重合体を使用することが望ま
しい。また、そのガス透過性は、用いる感光性組成物の
種類に応じて適宜選択されることが好ましい。すなわ
ち、o−キノンジアジド等の露光時にガスを発生する感
光性組成物である場合にはガス透過性の高い保護層を付
与することが好ましく、光重合型の感光性組成物を用い
る場合にはガス透過性の低い保護層を付与することが好
ましい。
【0030】本発明に用いて好ましい高分子重合体の例
としては、ポリビニルアルコール;ビニルエーテル、ア
クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタク
リル酸エステルなどのホモポリマーあるいはこれらを含
むコポリマー;可溶性ポリアミド;エチルセルロース、
ブチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロースなどのセルロース誘導体等を挙げることができ
る。この他、ポリ酢酸ビニル、メチルビニルエーテル、
無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、ゼラ
チン、アラビアゴム、ポリエチレンオキサイド、水溶性
ポリエステル等も挙げられる。
【0031】本発明における保護層の厚さは特に制限は
ないが、好ましくは0.1μm以上1.0μm以下、特
に好ましくは0.2μm以上0.5μm以下である。ま
た本発明の保護層には保護層の膜厚よりも小さい平均粒
径を有する粒子を含有し、該粒子の体積比率が前記現像
液可溶性樹脂に対して0.05〜1.5、好ましくは
0.1〜1.0である。該粒子は塗布溶媒不溶の有機高
分子粒子であり、さらに水不溶であることが好ましく、
また現像液可溶であることが好ましい。
【0032】保護層に含有される粒子としては、ポリエ
チレン粒子、ポリプロピレン粒子、エチレン−プロピレ
ン共重合粒子、エチレン−酢酸ビニル共重合粒子、ポリ
エチレンテレフタレート粒子、架橋されたビニル重合体
粒子、二酸化ケイ素(例えばコロイダルシリカ)、ケイ
ソウ土、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、ガ
ラス、アルミナ、デキストリン、デンプン(例えばライ
ススターチ)、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
亜鉛、多糖脂肪酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニ
リデンクロリド、ポリエチレンオキシド、ポリエチレン
グリコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポ
リアクリル酸アルキルエステル、ポリスチレンおよびポ
リスチレン誘導体ならびにこれらの重合体の単量体を用
いた共重合体、ポリビニルメチルエーテル、エポキシ樹
脂、可融性フェノール樹脂、ポリアミド、ポリビニルブ
チラール等が挙げられ、また水不溶の有機高分子粒子と
してはポリメチルメタクリレートやポリスチレン等の架
橋粒子、ラテックス等が挙げられ、これらの粒子は、単
独でも2種以上混合されて用いられてもよい。ラテック
スについては「水溶性高分子・水分散型樹脂総合技術資
料集」(経営開発センター出版部発行)に記載されたも
のが挙げられる。
【0033】有機高分子粒子中で、塗布溶媒可溶、現像
液可溶であるか否かは、有機高分子粒子を塗布溶媒、現
像液に1日浸漬し、溶解している場合には、夫々溶解し
ているとみなす。
【0034】画像形成材料は、被転写材料に画像を転写
する形で使用することができる。このときの被転写材料
上への転写を効率良く行い、且つ画像転写後の支持体の
剥離を容易にするために、即ち画像転写性を高め且つ支
持体とのクッション層と画像形成層(着色感光層)との
間における離型性を高めるために、支持体表面上部がク
ッションとなる加工ないし成型を施すか、支持体表面上
にクッション層を設けることができ、これらについては
後述する。
【0035】本発明では、本発明の画像形成材料を露光
・現像して画像部を形成し、少なくとも該形成された画
像部を被転写材料(例えば本紙)に転写して転写画像を
得るものである。
【0036】本発明を、例えば多色画像形成方法として
具体化する場合、その基本的な方法の1つは、次の通り
である。第1色着色画像形成材料に第1色着色画像を形
成し、少なくともその着色画像を被転写材料に転写し支
持体を剥離する。また、第2色着色画像形成材料に第2
色着色画像を形成した後、これに伴って形成された第2
色トンボ画像を、被転写材料上の第1色トンボ画像と見
当合わせを行いながら、第1色着色画像上に第2色着色
画像を転写し、その支持体を剥離して、2色の整合した
画像を得る。以下同様に、第3色及び第4色の着色画像
も被転写材料上に転写し、多色画像を得る。また、場合
により、この多色画像を他の被転写材料上に間接転写
し、多色画像を得ることもある。
【0037】なお、この種の方法は、特開昭47−41
830号、同59−97140号、同60−28649
号及び米国特許第3775113号等に示されたもので
ある。
【0038】本発明においては、画像形成材料は、通常
色分解マスク等を通して像様露光された後現像され、画
像が形成される。このとき、支持体上に得られた画像か
ら画像部のみが直接、被転写材料上に転写、積層される
態様をとる。即ち、実質的に画像を形成する着色画像層
のみが転写、積層される。この場合、被転写面上への転
写を効率良く行い、且つ画像転写後の支持体の剥離を容
易にするために、支持体表面上部をクッションとする
か、又は支持体上にクッション層を設ける。本発明で
は、これらをクッション層という。クッション層の厚さ
は好ましくは5μm〜50μm(2層以上のクッション
層の場合は、その合計)の範囲が好ましい。
【0039】クッション層に用いられる樹脂としては、
軟化点が−30℃〜150℃のものが好ましい。ここで
言う軟化点温度は、VICAT軟化点または環球法で示
した値である。本発明では、具体的には、以下のものを
好ましい樹脂として挙げることができる。ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン。エチレンと
酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エステル、エチレン
とアクリル酸の如きエチレン共重合体。ポリ塩化ビニ
ル。塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル共重合
体。ポリ塩化ビニリデン。塩化ビニリデン共重合体。ポ
リスチレン。スチレンと無水マレイン酸の如きスチレン
共重合体。ポリアクリル酸エステル。ポリエステル樹
脂。ポリウレタン樹脂。アクリル酸エステルと酢酸ビニ
ルの如きアクリル酸エステル共重合体。ポリメタアクリ
ル酸エステル。メタアクリル酸メチルと酢酸ビニル、メ
タアクリル酸メチルとアクリル酸の如きメタアクリル酸
エステル共重合体。ポリ酢酸ビニル。酢酸ビニル共重合
体。ビニルブチラール樹脂。ナイロン、共重合ナイロ
ン、N−アルコキシメチル化ナイロンの如きポリアミド
樹脂。合成ゴム。石油樹脂。塩化ゴム。ポリエチレング
リコール。ポリビニルアルコールハイドロジンフタレー
ト セルロース誘導体、セルロースアセテートフタレート、
セルロースアセテートサクシネート。シェラック。ワッ
クス。アイオノマー樹脂。
【0040】このうち、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が特に好ましい。本発明に使用されるエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂としては、該共重合樹脂中に占める酢酸
ビニルの比率が重量で5%〜33%の範囲のものが好ま
しく、また、該樹脂のVICAT軟化点は80℃以下で
あることが好ましい。また、本発明のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂層中には、軟化点が実質的に80℃を越
えない範囲で、各種のポリマーや過冷却物質、界面活性
剤及び離型剤等を加えることができる。
【0041】支持体上に、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂層を設ける方法としては、 1)エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂層をトルエン等の
有機溶剤に溶解した溶液を支持体上に塗布した後乾燥し
て、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂層を設ける方法、 2)ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、
ポリウレタン系樹脂、天然ゴム、合成ゴム等を有機溶剤
に溶解した溶液を接着剤として用い、支持体上にこれら
接着剤を塗布した後、熱風又は加熱によって乾燥してか
ら、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂フィルムを重ね合
わせ、加熱下に圧着してラミネートする、いわゆる乾式
ラミネート法、 3)エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エス
テルの共重合物、ポリアミド樹脂、石油樹脂、ロジン
類、ワックス類の混合物を接着剤とし、これら接着剤を
そのまま加熱して溶融状態に保ちながら、支持体上にド
クターブレード法、ロールコート法、グラビヤ法、リバ
ースロール法等で塗布した後、直ちに、エチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂フィルムを貼り合わせて、必要に応じ
て高温に加熱してから冷却することによりラミネートす
る、いわゆるホットメルトラミネート法、 4)エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を溶融状態に保
ち、押出機によりフィルム状に押し出し、これが溶融状
態にあるうちに、支持体を圧着してラミネートする、い
わゆる押出しラミネート法、 5)溶融押出し法で支持体となるフィルムを成形する
際、複数基の押出機を用い、溶融状態のエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂と共に、一回の成形により、支持体フ
ィルム上にエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂層を形成す
る、いわゆる共押出し法、等が挙げられる。
【0042】本発明においてはクッション層を多層構造
とすることが好ましく、以下この点について詳述する。
本発明における離型性クッション層の最上層とは2層以
上の層からなる離型性クッション層のうち、支持体から
最も離れた層をさし、下層とは離型性クッション層のう
ち、最上層以外の層全てをさす。下層として用いられる
樹脂としては、VICAT軟化温度が−30〜65℃の
ものが好ましい。ここで言うVICAT軟化温度はJI
S−K7206−1991に示されたA法で測定された
値を言う。下層が単独の層で形成される場合は、厚さ3
mmの試験片を作製・測定した値を、下層が複数の層か
らなる場合には、下層全体の厚さが3mmに達するまで
最下層の厚さを増した試験片を作製・測定した値を下層
のVICAT軟化温度とする。
【0043】これらに該当する樹脂として、具体的には
エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体
等のうちVICAT軟化温度が65℃以下のもの、例え
ばエチレン−ブテン共重合体(ブテン=22重量%)、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル=33重量
%)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(エチル
アクリレート=25重量%)等を単独あるいは混合もし
くは各々を別の層として用いたり、これらとポリエチレ
ン、ポリプロピレン等をVICAT軟化温度が65℃を
越えないように混合あるいは各々を別の層として用いた
りすることができる。前記支持体上に該下層を設ける方
法としては、
【0044】(1)樹脂を有機溶剤に溶解した溶液を支
持体上に塗布し、熱風または加熱によって乾燥した後、
カバーシートを重ね合わせ、加熱下に圧着してラミネー
トする、いわゆる乾式ラミネート法、(2)樹脂をその
まま加熱して溶融状態に保ちながら、支持体上にドクタ
ーブレード法、ロールコート法、グラビア法、リバース
ロール法等で塗布した後、ただちにカバーシートを貼り
合わせて必要に応じて高温加熱してから冷却することに
よりラミネートする、いわゆるホットメルトラミネート
法、(3)樹脂をそのまま加熱して溶融状態に保ちなが
ら、押し出し機により支持体上に押し出し、これが溶融
状態にあるうちにカバーシートを圧着してラミネートす
る、いわゆる押し出しラミネート法、(4)溶融押し出
し法で支持体上に複数の押し出し機あるいは複数の押し
出し口を有する押し出し機を用いて、1回の成形で支持
体上に2種類以上の樹脂からなる層を形成し、同様にこ
れが溶融状態にあるうちに、カバーシートを圧着してラ
ミネートする、いわゆる共押し出し法、(5)樹脂を有
機溶剤や水に溶解した溶液を支持体上に塗布し、熱風ま
たは加熱によって乾燥する、いわゆる溶液塗布法、
(6)常温では樹脂を溶解しない有機溶剤に加熱しなが
ら樹脂を溶解し、これを冷却することにより樹脂固体の
有機溶媒分散物を得、これを支持体上に塗設した後に乾
燥、必要に応じカレンダー加工することにより、樹脂固
体微粒子を融着して層とする方法、等が挙げられる。
(1)〜(4)において用いられるカバーシートとして
は、支持体に用いられるものと同様のものを使用するこ
とができる。いずれの方法を用いるかは樹脂の性質によ
り適宜選択することが好ましい。また、該下層の厚さは
20〜70μmであることが好ましく、25〜50μm
であることがより好ましい。
【0045】離型性クッション層の最上層として用いら
れる樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体等の
ポリオレフィン類、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体、アイオノマー樹脂、共重合ナイロン、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂等や、メチルセルロース、
エチルセルロース、ブチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロール
等のセルロース類やこれらのホルマール化物、アセター
ル化物等の誘導体が挙げられる。
【0046】上記ポリオレフィン類が単独あるいは他の
樹脂類と混合して用いられる。他の樹脂類と混合して用
いる場合、ポリオレフィン類の混合液が20%以上であ
ることが好ましい。最上層の膜厚は、最上層のVICA
T軟化温度より求められる膜厚を越えないようにしなけ
ればならない。VICAT軟化温度の値は下層と同様、
JIS−K7206−1991に示されたA法で測定さ
れた値を用いる。
【0047】最上層を設け、離型性クッション層を多層
化する好ましい方法としては、 前記下層の製造方法に示した(1)、(2)、(5)
あるいは(6)の方法を用いて予め設けた下層上に直接
最上層を設け、その後あるいは最上層を設けるのと同時
に1kgf/cm2以上の加圧下で、上層・下層の何れ
かのVICAT軟化温度(JIS−K7206)よりも
高い温度に加熱する処理を行い、必要に応じて仮支持体
を剥離・除去することにより多層型離型性クッション層
を得る方法、 まず仮支持体上に前記下層の製造方法に示した
(1)、(2)、(5)あるいは(6)の方法により最
上層を設け、その最上層面を(1)、(5)あるいは
(6)の方法により設けられた下層と貼り合わせ、その
後あるいは貼り合わせるのと同時に1kgf/cm2以
上の加圧下で、上層・下層の何れかのVICAT軟化温
度(JIS−K7206)よりも高い温度に加熱する処
理を行い、仮支持体を剥離・除去することにより多層型
離型性クッション層を得る方法、 まず仮支持体上に前記下層の製造方法に示した
(1)、(2)、(5)あるいは(6)の方法により最
上層を設け、その最上層面を(2)、(3)あるいは
(4)の方法により設けられる下層と、下層が溶融状態
にあるうちに貼り合わせ、仮支持体を剥離・除去するこ
とにより多層型離型性クッション層を得る方法、 がある。上記1〜3の方法を用いることにより最上層の
膜厚が20μm以下でありながら膜厚のばらつきが少な
く、かつ最上層と下層の層間接着が強固な多層型離型性
クッション層を得ることが可能となる。
【0048】画像形成方法において、画像形成材料を現
像するために用いる現像液は、被処理材料を現像する現
像作用を有するものであれば、任意に使用することがで
きる。好ましくは、アルカリ剤とアニオン界面活性剤を
含む現像液を用いるのがよい。使用できるアルカリ剤と
しては、(1)ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第
二または第三酸リン酸ナトリウムまたはアンモニウム
塩、メタケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニ
ア等の無機アルカリ剤、(2)モノ、ジ、またはトリメ
チルアミン、モノ、ジ、またはトリエチルアミン、モノ
またはジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モ
ノ、ジ、またはトリエタノールアミン、モノ、ジ、また
はトリイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチ
レンジイミン等の有機アミン化合物等が挙げられる。
【0049】また、使用できるアニオン界面活性剤とし
ては、 (1)高級アルコール硫酸エステル類(例えば、ラウリ
ルアルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチルア
ルコールサルフェートのアンモニウム塩、ラウリルアル
コールサルフェートのアンモニウム塩、第二ナトリウム
アルキルサルフェート等)、 (2)脂肪族アルコールリン酸エステル塩類(例えば、
セチルアルコールリン酸エステルのナトリウム塩等) (3)アルキルアリールスルホン酸塩類(例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、イソプロピルナ
フタレンスルホン酸ナトリウム塩、ジナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩等) (4)アルキルアミドスルホン酸塩類
【0050】
【化3】 (5)ニ塩基脂肪族エステルのスルホン酸塩類(例えば
ナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル、ナトリ
ウムスルコハク酸ジヘキシルエステル等) (6)アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデ
ヒド縮合物(例えばシブチルナフタレンスルホン酸ナト
リウムのホルムアルデヒド縮合物等) が挙げられる。アルカリ剤とアニオン界面活性剤とは、
任意に組合わせて用いることができる。
【0051】
【実施例】以下本発明の実施例について、比較例ととも
に例示する。但し、本発明は以下に記載する実施例によ
り限定されるものではない。低密度ポリエチレン(三井
石油化学社製、ミラソンC−2499)樹脂の5%キシ
レン溶媒分散液を帯電防止加工ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(ダイアホイルヘキスト社製、T−100
G、38μm)未加工面に乾燥後の膜厚が1μmとなる
ように塗布し、120℃のドライヤーで乾燥させたポリ
エチレンテレフタレート上に均一な塗膜を有する仮支持
体を得た。次に、厚さ75μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム(東レ社製、ルミラーT−60)上に、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミ
カル社製、EVAFLEX P−1407:酢酸ビニル
含有率14%)を押し出しラミネート法により30μm
厚さになるように塗布し、同時に前記仮支持体の塗膜面
を貼り合わせ、冷却後、仮支持体のポリエチレンテレフ
タレートのみを剥離・除去し、2層からなる離型性クッ
ション層を有する支持体を作成した。
【0052】上記により得られた支持体の離型性クッシ
ョン層面に、ビーズミルを用いて2時間分散した下記組
成の着色感光層分散液を乾燥膜厚が約1.8μmとなる
ようにワイヤーバーを用いて塗布、乾燥し、4色の着色
画像形成材料を作成した。 着色感光層分散液 p−クレゾールノボラック樹脂とナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホ ン酸クロライドとのエステル化物 0.616重量部 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重合体(重量比80:20、平均分子量5 0,000、50%メタノール溶液) 8.768重量部 下記顔料 下記の量 メチルエチルケトン 35.200重量部
【0053】 顔料 イエロー:リオノールイエローNo.1206(東洋インキ社製) 0.680重量部 マゼンタ:リオノールレッド6BFG−4219(東洋インキ社製) 0.680重量部 シアン :リオノールブルーFG−7330(東洋インキ社製) 0.550重量部 ブラック:カーボンブラックMA−100(三菱化学社製) 0.990重量部 メチルエチルケトン 285.54g
【0054】次に上記画像形成材料の着色感光層面に下
記保護層塗布液1〜20をワイヤーバーを用いて塗布
し、70℃で3分間乾燥させ、画像形成材料試料を各々
得た。
【0055】 保護層塗布液1(粒子/樹脂体積比率0.3、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.440重量部 スノーテックスMA−ST(日産化学工業社製、コロイダルシリカ、メタノール 分散液、固形分NV=30%、d=約1.0) 1.866重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 95.508重量部
【0056】 保護層塗布液2(粒子/樹脂体積比率0.5、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.000重量部 トスパール103(東芝シリコーン社製、シリコーン粒子)を500℃で5時間 熱処理したもの(d=約1.3) 1.000重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 96.184重量部
【0057】 保護層塗布液3(粒子/樹脂体積比率0.5、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.108重量部 MP−300(綜研化学社製、アクリル系架橋粒子、d=約1.1) 0.892重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 96.814重量部
【0058】 保護層塗布液4(粒子/樹脂体積比率0.7、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 1.887重量部 SB8742(B)−06(日本合成ゴム社製、スチレン系架橋粒子) 1.113重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 96.184重量部
【0059】 保護層塗布液5(粒子/樹脂体積比率0.12、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.728重量部 ジュリマーFC−60(日本純薬社製、アクリル系エマルジョン、NV=25% 、d=約1.1) 1.088重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 95.998重量部
【0060】 保護層塗布液6(粒子/樹脂体積比率1.10、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 1.555重量部 ジュリマーFC−60(日本純薬社製、アクリル系エマルジョン、NV=25% 、d=約1.1) 5.780重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 92.479重量部
【0061】 保護層塗布液7(粒子/樹脂体積比率0.07、乾燥膜厚0.15μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.830重量部 ジュリマーFC−60(日本純薬社製、アクリル系エマルジョン、NV=25% 、d=約1.1) 0.680重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 96.304重量部
【0062】 保護層塗布液8(粒子/樹脂体積比率0.8、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 1.935重量部 ザクセインAC−HW(住友精化社製、ポリエチレン系エマルジョン、NV=3 0%、d=0.9) 3.550重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 94.329重量部
【0063】 保護層塗布液9(粒子/樹脂体積比率0.3、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.479重量部 ザクセインAC−HW(住友精化社製、ポリエチレン系エマルジョン、NV=3 0%、d=0.9) 1.736重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 95.598重量部
【0064】 保護層塗布液10(粒子/樹脂体積比率0.2、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.531重量部 MD1930(東洋紡社製、ポリエチレン系エマルジョン、NV=30%、d= 約1.2) 1.563重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 95.719重量部
【0065】 保護層塗布液11(粒子/樹脂体積比率0.1、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.531重量部 DC02(ヘキスト合成社製、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、NV=60%、d =約1.1) 0.357重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 96.644重量部
【0066】 保護層塗布液12(粒子/樹脂体積比率0.7、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.531重量部 DC02(酢酸ビニル樹脂エマルジョン) 2.953重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 94.330重量部
【0067】 保護層塗布液13(粒子/樹脂体積比率0、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 3.000重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 96.184重量部 保護層塗布液14(粒子/樹脂体積比率0.04、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.911重量部 スノーテックスMA−ST(日産化学工業社製、コロイダルシリカ、メタノール 分散液、固形分NV=30%、d=約1.0) 0.296重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 95.517重量部
【0068】 保護層塗布液15(粒子/樹脂体積比率0.03、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 2.925重量部 ジュリマーFC−60(日本純薬社製、アクリル系エマルジョン、NV=25% 、d=約1.1) 0.296重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 96.592重量部
【0069】 保護層塗布液16(粒子/樹脂体積比率1.65、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 1.251重量部 ジュリマーFC−60(日本純薬社製、アクリル系エマルジョン、NV=25% 、d=約1.1) 6.996重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 91.567重量部
【0070】 保護層塗布液17(粒子/樹脂体積比率0.02、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 1.251重量部 DC02(酢酸ビニル樹脂エマルジョン) 0.034重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 98.529重量部
【0071】 保護層塗布液18(粒子/樹脂体積比率1.6、乾燥膜厚0.3μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 1.251重量部 DC02(酢酸ビニル樹脂エマルジョン) 2.821重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 95.742重量部
【0072】 保護層塗布液19(粒子/樹脂体積比率0、乾燥膜厚0.03μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 3.000重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 シリカ、固形分 96.184重量部
【0073】 保護層塗布液20(粒子/樹脂体積比率1.65、乾燥膜厚0.15μm) TC−5(信越化学社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、比重d=約1 .3) 1.394重量部 ザクセインAC−HW(住友精化社製、ポリエチレン系エマルジョン、NV=3 0%、d=0.9) 5.353重量部 サイリシア450(富士シリシア化学社製、シリカ粒子)0.186重量部 純水 シリカ、固形分 95.208重量部
【0074】なお、保護層塗布液に使用されている樹脂
TC−5(信越化学社製)について、後に示す現像液に
混合した結果、固型分濃度10%まで溶解することが確
認された。また、保護層塗布液に使用されている粒子に
ついて、塗布溶媒、現像液に対する溶解性を確認した。
【0075】評価基準 ○…溶解している ×…溶解していない
【0076】(保存性評価)得られた各画像形成材料試
料を40cm×30cmの大きさに裁断し、各々3枚ず
つを重ね、さらに重ねた画像形成材料試料の上に40c
m×30cmの面積の1.2kgの重りを載せ、相対湿
度80%、45℃条件下で5日間保存した後、各試料に
ついてブロッキングの様子を目視により評価した。結果
を表1に示す。
【0077】判定基準(C以下は使用不可能) A:外観上、保存前後に変化なく問題なし B:部分的に密着ムラが発生している C:全体に密着ムラが発生している D:部分的にブロッキングが発生している E:全体にブロッキングが発生している
【0078】(転写性評価)得られた各画像形成材料試
料をA1サイズに裁断し、そのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム面に50%平網原稿を密着し、4kwメタ
ルハライドランプで50cmの距離から約60秒間画像
露光を行った。次にコニカ社製自動現像処理機(EX9
00D)を使用し、各画像形成材料試料を約400cm
/minの搬送速度で現像部、乾燥部を通過させ、支持
体上に50%平網画像を得た。現像液は下記組成のもの
を用いた。
【0079】次に自動現像処理機の転写ドラム(表面温
度70℃に設定)に、マットコート紙(新王子製紙社
製、ニューエイジ)を115℃に加熱したローラでニッ
プさせ固定した。各画像形成材料試料の画像面を受像材
料側に向けてピンバーで固定し、90cm/minの速
度でラミネートし、各画像形成材料試料の支持体を剥離
紙、マットコート紙上に50%平網画像を転写した。剥
離された支持体上の中心部30cm×30cmの正方形
の内部に、未転写の50%平網ドットの数を数え、転写
性の評価とした。結果を表1に示す。未転写ドット数が
200個/A1サイズ以上となると画像再現性の劣化は
目視で確認できるレベルである。同様の評価を相対湿度
80%、45℃条件下で5日間保存した試料についても
行い、転写性の評価をした。結果を表1に示す。
【0080】 現像液 コニカPS版現像液SDP−1(コニカ社製) 40ml ペレックスNB−L(花王アトラス社製、界面活性剤) 100ml 蒸留水 100ml
【0081】
【表1】
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、保存性能(耐ブロッキ
ング性等)と画像形成能の向上とが両立した着色画像形
成方法を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に感光組成物および着色剤を含有
    する着色感光層を有すると共に、該着色感光層側の最上
    層に保護層を有する画像形成材料を、少なくとも像様露
    光、現像処理を施すことにより支持体上に着色画像を形
    成した後、該着色画像を被転写材料に非画像部を露出さ
    せて転写する画像形成方法において、前記保護層が現像
    液可溶性樹脂および前記保護層の厚みより小さい平均粒
    径を有する粒子を含有することを特徴とする画像形成方
    法。
  2. 【請求項2】前記粒子の前記現像液可溶性樹脂に対する
    体積比率が0.05〜1.5であることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】前記保護層の膜厚が0.1μm〜1μmで
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成方
    法。
  4. 【請求項4】前記保護層の粒子が塗布溶媒不溶の有機高
    分子粒子である請求項1〜3のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  5. 【請求項5】前記塗布溶媒不溶の有機高分子粒子が水不
    溶である請求項4記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】前記塗布溶媒不溶の有機高分子粒子が現像
    液可溶であることを特徴とする請求項4記載の画像形成
    方法。
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